JP3731498B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、省エネルギ−モ−ドが設定されている場合でも電話機のオフフックを支障なく検出できる構成としたファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電話機を付設して、相手先の通信端末装置との間で通話とファクシミリ通信ができる構成のファクシミリ装置が使用されている。この電話機は、ファクシミリ装置に外付けとするものを使用することもある。このような電話機を付設したファクシミリ装置においては、電話機を電話回線に接続した状態で待機している。待機状態で受話器を上げてオフフックとすると、電話回線より回線電流が電話機に流れ、フォトカプラが動作してオフフックを検出している。
【0003】
ところで、ファクシミリ装置に付設した電話機をダイヤルイン回線で使用する場合がある。このように、電話機にダイヤルイン機能を設定している場合には、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させている。また、ファクシミリ装置の動作モ−ドを、ファクシミリ通信/通話モ−ド、すなわち、FAX/TELモ−ドに設定して、ファクシミリ通信を通話よりも優先させる設定としている場合にも、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させている。
【0004】
このように、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させている場合には、電話機のオフフックは、DC/DCコンバ−タからの出力電流を電話機に供給して検出している。DC/DCコンバ−タは、24Vの直流電源から供給される電圧を変換して出力電圧を擬似ベルの鳴動回路に印加している。
【0005】
相手先から通話の発呼があると、DC/DCコンバ−タの出力側に接続された擬似ベルの鳴動回路が動作して、相手先からの発呼を報知している。電話機を電話回線から切り離した状態で待機させている場合には、このような擬似ベルの鳴動回路を動作させるために用いるDC/DCコンバ−タの出力電流を、電話機のオフフック検出にも用いている。
【0006】
最近では、環境への配慮やエネルギ−資源の節約の観点から、ファクシミリ装置を省エネルギ−モ−ドで動作させることも行われている。例えば、スキャナやプリンタなどの機構部の駆動モ−タに対する電力供給を、ファクシミリ装置の動作待機中には遮断して電力消費を低減させている。
【0007】
スキャナやプリンタなどの機構部の駆動モ−タに対しては、前記24Vの直流電源から電力供給がなされている。このため、ファクシミリ装置を省エネルギ−モ−ドで動作させる場合には、DC/DCコンバ−タへの24Vの直流電源からの電力供給は遮断されている。
【0008】
前記のように、ファクシミリ装置に付設した電話機をダイヤルイン機能を設定して待機させる場合や、FAX/TELモ−ドに設定している場合には、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させている。このような状態にあるときに、ファクシミリ装置を省エネルギ−モ−ドで動作させると、DC/DCコンバ−タへの24Vの直流電源からの電力供給は遮断されてしまうので、電話機のオフフックは検出されないことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように、電話機のオフフックが検出できないと、ファクシミリ装置に付設した電話機から相手先に発呼する際に、当該電話機を電話回線に接続することができず、相手先と通話できないという問題があった。
【0010】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、省エネルギ−モ−ドが設定されている場合でも電話機のオフフックを支障なく検出できる構成としたファクシミリ装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1に係る発明において、ファクシミリ装置を、電話機と、前記電話機のオフフックを検出するオフフック検出部と、前記オフフック検出部を介して前記電話機に擬似呼出信号を供給する擬似呼出信号発生部と、前記擬似呼出信号発生部に電力を供給する第1の電源、および第1の電源電圧よりも低い電圧の第2の電源からなる電源部と、前記電話機とオフフック検出部を前記擬似呼出信号発生部と電話回線とに切り換えて接続する切換部と、前記第1の電源を遮断し第2の電源の電力を前記擬似呼出信号発生部に供給するように制御する制御部とを有し、前記切換部を制御して前記電話機とオフフック検出部を前記擬似呼出信号発生部側に接続を切り換えて待機状態とすると共に、前記第1の電源を遮断した省エネルギーモード時には、前記電話機とオフフック検出部に前記擬似呼出信号発生部を介して前記第2の電源の電力を供給してなる構成とすることによって達成される。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のファクシミリ装置において、
前記擬似呼出信号発生部に接続されて電力を供給する第1の電源と第2の電源の出力側に、それぞれダイオ−ドを擬似呼出信号発生部に対して順方向に接続し、前記第1の電源と第2の電源の一方の電源が動作時に、一方の電源から他方の電源への電流の流入を阻止することを特徴としている。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のファクシミリ装置において、前記電話機とオフフック検出部を擬似呼出信号発生部側に接続を切り換えた待機状態とする切換部の制御を、ダイヤルインモ−ドの設定時、またはファクシミリ通信モ−ドを通話モ−ドよりも優先する設定とするときに行なうことを特徴としている。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記擬似呼出信号発生部は、DC/DCコンバ−タと、DC/DCコンバ−タからの出力信号を変調し、擬似呼出信号に変換する鳴動回路とを備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項1に係る発明によれば、電話機が待機状態とされているときに、省エネルギ−モ−ドが設定されて第1の電源が遮断されると、第2の電源の電力を擬似呼出信号発生部に供給している。このため、省エネルギ−モ−ドが設定されている場合でも電話機のオフフックを支障なく検出でき、電話機を確実に電話回線に接続することができる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、第1の電源と第2の電源の出力側に、それぞれダイオ−ドを擬似呼出信号発生部に対して順方向に接続している。このため、第1の電源と第2の電源の一方の電源が動作時に、一方の電源から他方の電源への電流の流入を阻止するので、電源部の損傷を防止することができる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、ダイヤルインモ−ドの設定時、またはファクシミリ通信を通話モ−ドよりも優先する設定として、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させる場合に、電話機のオフフックを支障なく検出できる。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、擬似呼出信号発生部は、DC/DCコンバ−タと、DC/DCコンバ−タからの出力信号を変調し、擬似呼出信号に変換する鳴動回路とを備えている。このため、DC/DCコンバ−タから出力される任意の電圧を変調して鳴動回路を動作させることができる。また、省エネルギ−モ−ドが設定されているために、擬似呼出信号発生部に第2の電源から低い電圧が入力された場合でも、DC/DCコンバ−タの特性を適宜設定してオフフック検出に必要な程度の出力電圧をオフフック検出部に供給することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。オフフックの検出は、前記のようにフォトカプラに流れる電流によってなされている。フォトカプラは、微少な電流で動作させることができる。すなわち、フォトカプラは、前記のようにDC/DCコンバ−タに24Vの直流電源の電圧を印加して得られる出力電流よりも少ない電流で動作させることができる。
【0020】
本発明は、このような知見に基づき、省エネルギ−モ−ドが設定されている場合には、24Vの直流電源(第1の電源)は遮断されるが、24Vの直流電源よりも低電圧の直流電源(第2の電源)は動作していることに着目して、この第2の電源の電流により電話機のオフフックを検出することを基本的な構成とするものである。すなわち、省エネルギ−モ−ドが設定されているために、DC/DCコンバ−タに24Vの直流電源から供給される電圧が入力されていない場合には、DC/DCコンバ−タに第2の電源からの電圧を印加して、このときの出力電流で電話機のオフフックを検出している。
【0021】
図3は本発明のファクシミリ装置の制御装置を示す概略のブロック図である。次にこのブロック図について説明する。図3において、ファクシミリ装置は通話機能とファクシミリ通信機能とを有している。ファクシミリ装置の制御装置1は、各種信号やデ−タを処理するための制御部2を有している。この制御部2は、MPU(超小型演算処理装置)により構成されている。
【0022】
制御部2には、モデム3、ROM4、RAM5、画像メモリ6、操作部7、コ−デック(符号化・復号部)8、スキャナ9、プリンタ10がシステムバス11を介して接続されている。モデム3は、回線制御部と接続されており、相手先のファクシミリ装置等の通信端末装置との間で送受信されるデ−タを変調・復調する。回線制御部は外部回線と接続され、相手先のダイヤル番号に対応したダイヤルパルスの送出、及び呼出信号(C1)の着信を検出する。
【0023】
回線制御部は、後述のように、CMLリレ−13、呼出信号検出回路15、DC/DCコンバ−タ20、鳴動回路21、接点切り換えリレ−22、オフフック(OH)検出回路23により構成されている。このように、モデム3と回線制御部とはファクシミリ通信部を構成している。ROM4にはファクシミリ装置の各種動作に必要なデ−タやプログラムが格納される。RAM5には、予約送信またはメモリ受信における管理デ−タが格納される。画像メモリ6には、読み取り原稿の画像デ−タや相手先から受信した画像デ−タを格納する。
【0024】
操作部7は、ファクシミリ通信の開始を指示するスタ−トキ−、ストップキ−、テンキ−その他の操作キ−からなり、ファクシミリ装置の各種動作、停止を指示する。また、画像デ−タの倍率を拡大、縮小する変倍率設定部が設けられている。コ−デック8は、読み取り原稿の画像デ−タを所定の符号化方式で符号化し、また、受信した画像デ−タを復号する。
【0025】
スキャナ9は原稿の画像を読み取る。読み取られた画像デ−タは、スキャナ9に設けた画像処理回路でシェ−デング補正により信号レベルのばらつきを補正する。また、画像処理回路は、画像品質を良好にするためのγ(ガンマ)補正回路、スム−ジング回路、エッジ強調回路等が設けられており、画像デ−タに所定の処理を施してから、2値化処理回路で2値化処理する。プリンタ10は画像を記録紙にプリントする。画像のプリントは、記録紙の両面に行なう場合と記録紙の片面に行なう場合がある。
【0026】
電話回線14は、ライントランス12を介してモデム3と接続されている。13は、モデム3と電話回線14との接続を断続するCMLリレ−で、MPU2からの制御信号で動作する。15は呼出信号検出回路で、相手先からの呼出信号を検出すると、この検出信号をMPU2に入力する。
【0027】
16は5V電源、17は12V電源、18は24V電源である。これらの5V電源16、12V電源17、24V電源18は、いずれも直流電源で構成されている。5V電源16は、ROM4、RAM5、画像メモリ6、操作部7、コ−デック(符号化・復号部)8を動作させるための電源で常時オンにされている。12V電源17は常時オンにされている。24V電源18は、スキャナ9、プリンタ10の機構部の駆動モ−タを動作させる電源である。省エネルギ−モ−ドでファクシミリ装置を待機させる場合には、24V電源18はオフにされる。これらの5V電源16、12V電源17、24V電源18は、電源部を構成している。
【0028】
20はDC/DCコンバ−タで、ダイオ−ド回路19を介して12V電源17と、24V電源18に接続される。ダイオ−ド回路19には、ダイオ−ドda、dbがDC/DCコンバ−タ20に対して順方向に接続されている。ダイオ−ドdaは、24V電源18がオフになっているとき、12V電源17の電流が24V電源18に逆流しないように機能している。また、ダイオ−ドdbは、24V電源18の電流が12V電源17に逆流しないように機能している。
【0029】
21は擬似ベルの鳴動回路で、DC/DCコンバ−タ20からの出力電圧を変調して、ファクシミリ装置に付設される電話機24のリンガ−を鳴動させる。このように、鳴動回路は21はDC/DCコンバ−タ20からの出力電圧を変調し、擬似呼出信号に変換する機能を有している。DC/DCコンバ−タ20、鳴動回路21は擬似呼出信号発生部を構成している。
【0030】
このため、DC/DCコンバ−タ20から出力される任意の電圧を変調して鳴動回路21を動作させることができる。また、省エネルギ−モ−ドが設定されているために、擬似呼出信号発生部に12V電源17から低い電圧が入力された場合でも、DC/DCコンバ−タ20の特性を適宜設定してオフフック検出に必要な程度の出力電圧をオフフック検出回路23に供給することができる。
【0031】
22は、MPU2からの制御信号で接点a1、a2と接点b1、b2に接続を切り換える接点切り換えリレ−である。接点切り換えリレ−22は、オフのときに接点a1、a2側に切り換わり電話機24を電話回線14に接続する。また、接点切り換えリレ−22がオンのときに接点b1、b2側に切り換わり、電話機24を鳴動回路21に接続する。このように、接点切り換えリレ−22は、電話機24を電話回線14、または鳴動回路21に切り換えて接続する切換部として機能している。23は電話機24のオフフック(OH)を検出するオフフック検出回路で、検出信号はMPU2に入力される。
【0032】
図1は、本発明の基本的構成を示す概略のブロック図で、図3の主要な構成を部分的に示している。図1において、常時オンとなっている12V電源17の電圧をVb、節電時(省エネルギ−モ−ド)にオフになる24V電源18の電圧をVaとする。また、接点切り換えリレ−22のa接点は、図3のa1、a2接点を含み、接点切り換えリレ−22のb接点は、図3のb1、b2接点を含んでいる。前記のように、12V電源17または24V電源18のいずれかの電圧がDC/DCコンバ−タ20に印加されている。
【0033】
このため、接点切り換えリレ−22の接触子22aがb側の接点に接触しているときには、DC/DCコンバ−タ20の出力電流でオフフック(OH)検出回路23が動作する。このため、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させているときに、省エネルギ−モ−ドが設定されたとしても、電話機のオフフックを確実に検出することができる。接点切り換えリレ−22の接触子22aがa側の接点に接触しているときには、電話機24は電話回線14と接続され、相手先と通話が可能となる。ファクシミリ(FAX)制御装置1は、前記のように、ライントランス12、CMLリレ−13を介して電話回線14と接続される。
【0034】
図2は、オフフック検出回路23に印加される電圧を示す特性図である。図2において、Taは、擬似ベル鳴動時電圧Va’がオフフック検出回路23に印加される期間である。この擬似ベル鳴動時電圧Va’は、節電時にオフとなる24V電源18の電圧VaがDC/DCコンバ−タ20に印加されたときの出力電圧である。すなわち、電圧Va’は、擬似ベルを鳴動させるために16Hzに変調された擬似呼出信号として鳴動回路から出力される。
【0035】
また、Tbは、節電時(省エネルギ−モ−ド時)にオフフック検出回路23においてVb’の電圧が印加される期間である。この電圧Vb’は、12V電源17の電圧VbがDC/DCコンバ−タ20に印加されたときの出力電圧である。Vb’は、Va’よりも低い電圧であるために、擬似ベルを鳴動させることはできないが、フォトカプラを動作させて、オフフックの検出を可能にしている。
【0036】
図4、図5は、本発明の実施形態に係る省エネルギ−モ−ド時のダイヤルイン着信の処理手順を示すフロ−チャ−トである。次に、このフロ−チャ−トについて説明する。
【0037】
(1)ステップS1で処理プログラムを開始し、ステップS2の処理で呼出信号検出回路15により呼出信号検出かどうかを判定する。この判定結果がNO(以下、Nと略記する。)であれば、ステップS2の待機状態となる。ステップS2の判定結果がYES(以下、Yと略記する。)になると、ステップS3の処理に移行して24V電源18をオンとする。また、CMLリレ−13をオンにして電話回線14をファクシミリ装置に接続する。
【0038】
(2)次に、ステップS4の処理でDTMF信号(Dual Tone Multi Frequency)を受信し、電話番号にデコ−ドする。続いて、ステップS5の処理で電話番号はファクシミリ用電話番号かどうかを判定する。この判定結果がYであれば、ステップS6の処理に移行してCMLリレ−13を一旦オフにしてから、ステップS7の処理でCMLリレ−13をオンにする。
【0039】
(3)次に、ステップS8の処理でファクシミリ通信手順のサブル−チン処理を行なう。このサブル−チン処理が終了すると、続いてステップS9の処理でCMLリレ−13をオフにして、ファクシミリ装置を電話回線14から切断し、ステップS10で処理プログラムを終了する。
【0040】
(4)前記ステップS5の処理において、呼び出された電話番号がファクシミリ用電話番号ではないため判定結果がNになると、ステップS11の処理でCMLリレ−13をオフにする。次に、ステップS12の処理で、擬似ベルの鳴動回路21を動作させて擬似呼出音を発生させる。
【0041】
(5)続いて、ステップS13の処理で、オフフック検出回路23でオフフックを検出したかどうかを判定する。この判定結果がYであれば、ステップS14の処理に移行して接点切り換えリレ−20の接点をbからaに切り替える。ステップS14の処理によって、相手先との通話が可能となる。
【0042】
(6)次に、ステップS15の処理でファクシミリのスタ−トキ−がオンかどうかを判定する。この判定結果がNであれば、ステップS16の処理でオフフック検出回路23でオンフックを検出したかどうかを判定する。この判定結果がNであればステップS15の処理に戻り、ステップS15、ステップS16のル−プ処理を繰り返す。
【0043】
(7)ステップS16の判定結果がYであれば、通話が終了して受話器が置かれたものと判断して、ステップS17の処理で接点切り換えリレ−20の接点をaからbに切り替える。ステップS17の処理でファクシミリ装置は電話回線14から切断され、ステップS10で処理プログラムを終了する。
【0044】
(8)前記ステップS13の処理で、オフフック検出回路23でオフフックを検出しないため、その判定結果がNになると、ステップS18の処理で擬似呼出音鳴動のタイムアウトかどうかを判定する。この判定結果がNであれば、ステップS13の処理に戻る。タイムアウトとなってステップS18の判定結果がYになると、ステップS19の処理で擬似呼出音を停止させ、前記ステップS17の処理に移行して接点切り換えリレ−20の接点をaからbに切り替える。
【0045】
(9)前記ステップS15の処理で、ファクシミリスタ−トキ−オンで判定結果がYになると、ステップS20の処理に移行して、CMLリレ−13をオン、接点切り換えリレ−20の接点をaからbに切り替える。このため、ファクシミリ装置が電話回線14に接続されてファクシミリ通信が可能となり、ステップS8のファクシミリ通信手順のサブル−チン処理に移行する。また、電話機24は電話回線14から遮断される。なお、この後24V電源18がオフにされ、省エネルギ−モ−ドに復帰する。
【0046】
図6は、省エネルギ−モ−ド時の通話処理の処理手順を示すフロ−チャ−トである。次に、このフロ−チャ−トについて説明する。
【0047】
(1)ステップS31で処理プログラムを開始し、ステップS32の処理でオフフック検出回路23でオフフックを検出したかどうかを判定する。この判定結果がNであれば受話器が上げられていないことになるので、ステップS32の待機状態となる。ステップS32の判定結果がYであれば、ステップS33の処理に移行する。
【0048】
(2)ステップS33の処理では、接点切り換えリレ−20の接点をbからaに切り換え、相手先との通話が可能な状態となる。次に、ステップS34の処理でオフフック検出回路23でオンフックを検出したかどうかを判定する。この判定結果がNであればステップS35の処理でファクシミリのスタ−トキ−がオンかどうかを判定する。この判定結果がNであれば、ステップS34の処理に戻り、ステップS34、ステップS35のル−プ処理を繰り返す。
【0049】
(3)ステップS35の判定結果がYになると、ファクシミリ装置を動作させるために省エネルギ−モ−ドは解除されて、ステップS36の処理で24V電源18がオンとなる。次に、ステップS37の処理でCMLリレ−13をオンにして、接点切り換えリレ−20の接点をbからaに切り替える。
【0050】
(4)続いて、ステップS38の処理でファクシミリ通信手順のサブル−チン処理を行なってから、ステップS39の処理でCMLリレ−13をオフにする。また、図示しないが24V電源18もオフにする。ステップS39の処理でファクシミリ装置は電話回線14から切断され、ステップS41で処理プログラムを終了する。
【0051】
(5)前記ステップS34の処理で、オフフック検出回路23でオンフックを検出してその判定結果がYになると、相手先との通話が終了して受話器が置かれたものと判断する。このため、ステップS40の処理で、接点切り換えリレ−20の接点をaからbに切り換え、電話機24を電話回線14から切断する。その後、ステップS41で処理プログラムを終了する。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、電話機が待機状態とされているときに、省エネルギ−モ−ドが設定されて第1の電源が遮断されると、第2電源の電力を擬似呼出信号発生部に供給している。このため、省エネルギ−モ−ドが設定されている場合でも電話機のオフフックを支障なく検出でき、電話機を確実に電話回線に接続することができる。
【0053】
請求項2に係る発明によれば、第1の電源と第2の電源の出力側に、それぞれダイオ−ドを擬似呼出信号発生部に対して順方向に接続している。このため、第1の電源と第2の電源の一方の電源が動作時に、一方の電源から他方の電源への電流の流入を阻止するので、電源部の損傷を防止することができる。
【0054】
請求項3に係る発明によれば、ダイヤルインモ−ドの設定時、またはファクシミリ通信を通話モ−ドよりも優先する設定として、電話機を電話回線から切り離した状態で待機させる場合に、電話機のオフフックを支障なく検出できる。
【0055】
請求項4に係る発明によれば、擬似呼出信号発生部は、DC/DCコンバ−タと、DC/DCコンバ−タからの出力信号を変調し、擬似呼出信号に変換する鳴動回路とを備えている。このため、DC/DCコンバ−タから出力される任意の電圧を変調して鳴動回路を動作させることができる。また、省エネルギ−モ−ドが設定されているために、擬似呼出信号発生部に第2の電源から低い電圧が入力された場合でも、DC/DCコンバ−タの特性を適宜設定してオフフック検出に必要な程度の出力電圧をオフフック検出部に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置の主要部を示すブロック図である。
【図2】オフフック検出回路に印加される電圧を示す特性図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の制御装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の概略の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図5】本発明の概略の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図6】本発明の概略の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1 制御装置
2 制御部(MPU)
3 モデム
7 操作部
8 コ−デック
9 スキャナ
10 プリンタ
13 CMLリレ−
14 電話回線
15 呼出信号検出回路
16 5V電源
17 12V電源
18 24V電源
19 ダイオ−ド回路
20 DC/DCコンバ−タ
21 擬似ベルの鳴動回路
22 接点切り換えリレ−
23 オフフック(OH)検出回路
24 電話機
Claims (4)
- 電話機と、前記電話機のオフフックを検出するオフフック検出部と、前記オフフック検出部を介して前記電話機に擬似呼出信号を供給する擬似呼出信号発生部と、前記擬似呼出信号発生部に電力を供給する第1の電源、および第1の電源電圧よりも低い電圧の第2の電源からなる電源部と、前記電話機とオフフック検出部を前記擬似呼出信号発生部と電話回線とに切り換えて接続する切換部と、前記第1の電源を遮断し第2の電源の電力を前記擬似呼出信号発生部に供給するように制御する制御部とを有し、前記切換部を制御して前記電話機とオフフック検出部を前記擬似呼出信号発生部側に接続を切り換えて待機状態とすると共に、前記第1の電源を遮断した省エネルギーモード時には、前記電話機とオフフック検出部に前記擬似呼出信号発生部を介して前記第2の電源の電力を供給してなることを特徴とする、ファクシミリ装置。
- 前記擬似呼出信号発生部に接続されて電力を供給する第1の電源と第2の電源の出力側に、それぞれダイオ−ドを擬似呼出信号発生部に対して順方向に接続し、前記第1の電源と第2の電源の一方の電源が動作時に、一方の電源から他方の電源への電流の流入を阻止することを特徴とする、請求項1に記載のファクシミリ装置。
- 前記電話機とオフフック検出部を擬似呼出信号発生部側に接続を切り換えた待機状態とする切換部の制御を、ダイヤルインモ−ドの設定時、またはファクシミリ通信モ−ドを通話モ−ドよりも優先する設定とするときに行なうことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のファクシミリ装置。
- 前記擬似呼出信号発生部は、DC/DCコンバ−タと、DC/DCコンバ−タからの出力信号を変調し、擬似呼出信号に変換する鳴動回路とを備えたことを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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