JP3603801B2 - 画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機能付きファクシミリ装置(以下、複合機という)等に代表される画像処理装置に関し、より詳しくは、適切な省エネルギーモード(以下、省エネモードという)に移行することに特徴を有する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複合機やコピー機等の画像処理装置は、省エネルギーを図るために、電源が入っている状態で所定時間が使用されない場合には、読取や記録に必要な回路への電源供給を遮断して省エネルギー状態にする、いわゆる省エネモードを備えている。一方、LAN等のネットワークに接続するためのオプションボードを複合機等に装備して、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)からの指示に基づき複合機等をネットワークスキャナやネットワークプリンタとして利用する場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このため、オプションボードが装備された場合には、パソコンからの指示に直ぐに対応する必要があるため、省エネモードに移行しても、オプションボードやパソコンからのコマンド指示に含まれるパラメータを設定する画像処理に関する回路への電源供給を遮断することはできない。従って、複合機等にオプションボードが装備されているか否かによって、電源供給を遮断する回路が異なる。
【0004】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、オプションボードの有無に基づいて、適切な省エネモードに移行することが可能な画像処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、ネットワークに接続するためのオプションボードを装備することが可能な画像処理装置において、原稿を読み取る読取手段と、読取手段で読み取った画データを処理する画像処理手段と、電源を供給する電源供給手段と、オプションボードの有無に基づいて、省エネルギーモードを異ならしめる制御手段とを備え、オプションボードが装備されている場合、読取手段はネットワークスキャナとして使用可能とされ、制御手段は、ネットワークに接続される外部機器からのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理手段に設定する構成となっており、省エネルギーモードで電源供給手段から読取手段への電源供給を遮断すると共に画像処理手段への電源供給を維持し、オプションボードが装備されていない場合、制御手段は省エネルギーモードで電源供給手段から読取手段及び画像処理手段への電源供給を遮断する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、ネットワークに接続するためのオプションボードを装備することが可能な画像処理装置において、画データを記録する記録手段と、記録手段で記録するときの画データを処理する画像処理手段と、電源を供給する電源供給手段と、オプションボードの有無に基づいて、省エネルギーモードを異ならしめる制御手段とを備え、オプションボードが装備されている場合、記録手段はネットワークプリンタとして使用可能とされ、制御手段は、ネットワークに接続される外部機器からのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理手段に設定する構成となっており、省エネルギーモードで電源供給手段から記録手段への電源供給を遮断すると共に画像処理手段への電源供給を維持し、オプションボードが装備されていない場合、制御手段は省エネルギーモードで電源供給手段から記録手段及び画像処理手段への電源供給を遮断する。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の画像処理装置において、加熱定着器と、画像処理装置の動作状態を示す表示部とをさらに備え、制御手段は、オプションボードが装備されているか否かに拘わらず、省エネルギーモード中に省エネルギーモードを解除する復帰要因が発生した場合、加熱定着器の温度を通常モード時の温度より低下させるとともに表示部の表示を消去している状態である待機モードに移行させた後、動作指示があったときに待機モードから通常モードに移行させる構成となっており、オプションボードが装備されている場合において、省エネルギーモード中に復帰要因としてネットワークプリントの指示があったときには、省エネルギーモードから待機モードを経由することなく通常モードに移行させる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の画像処理装置において、記録紙カセットと、記録紙カセット内の記録紙の有無を検出する記録紙有無センサとをさらに備え、制御手段は、省エネルギーモード中に記録紙有無センサからの検出信号に基づいて、所定の記録紙が無い場合は、該記録紙が補充されるまで省エネルギーモードを維持させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る画像処理装置を複合機に具体化した一実施形態を図面を用いて説明する。
【0009】
図1に示すように、複合機1は、MPU11、ROM12、RAM13、読取部14、記録部15、操作部16、表示部17、画像メモリ18、モデム19、NCU(網制御回路)20、画像処理部21、オプションボードスロット部22、ADF(Automatic Document Feeder )センサ23、開閉センサ24、及び電源回路25から構成されるとともに、各部11〜22がバス26を介してそれぞれ接続されている。
【0010】
MPU11は、複合機1を構成する各部を制御する。ROM12は、複合機1を制御するためのプログラムを記憶する。RAM13は、複合機1に関する各種情報を一時的に記憶する。
【0011】
読取部14は、原稿上の画像データを読み取って、イメージ信号を出力する。すなわち、読取部14は、モータ31、ランプ32、CCD33、及びスキャナ制御部34から構成されている。モータ31は、原稿台に載置された原稿を搬送する。ランプ32は、その搬送された原稿に光を照射する。CCD33は、原稿からの反射光に基づいて原稿上の画像を読み取る。スキャナ制御部34は、読取部14を構成する各部の動作を制御する。
【0012】
記録部15は、電子写真方式のプリンタよりなり、受信画データの記録動作やコピー動作において、受信された画データあるいは読取部14にて読み取られた原稿の画データを記録紙上に記録する。すなわち、記録部15は、レーザスキャナユニット41、高電圧発生回路42、モータ43、及びプリンタ制御部44から構成されている。レーザスキャナユニット41は、感光体ドラムにレーザビームを照射する。高電圧発生回路42は、転写器や加熱定着器に高電圧を供給する。モータ43は、記録紙を記録紙カセットから感光体ドラムへ搬送し、画データを記録した後の記録紙を排出する。プリンタ制御部44は、記録部15を構成する各部の動作を制御する。
【0013】
操作部16は、通常モードから待機モードに移行させるための節電キー16a、電話番号等を入力するためのテンキー(*,#キーを含む)、短縮番号の登録、短縮番号から発信するための短縮キー、原稿の読み取り動作を開始させるためのスタートキー、「通信(FAX)」動作又は「コピー」動作を設定するための通信/コピーキー等の各種操作キーを備えている。
【0014】
LCD(液晶ディスプレイ)よりなる表示部17は、複合機1の動作状態等を示す各種情報の表示を行う。
画像メモリ18は、受信画データや読取部14で読み取られて2値化され、符号化された画データを一時的に記憶する。
【0015】
モデム19は、ITU(国際電気通信連合)−T勧告T.30に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、V.17,V.27ter,V.29等のいずれかに従った送信データの変調及び受信データの復調を行う。NCU20は、電話回線Lとの接続を制御するとともに、相手先の電話番号等に対応したダイヤル信号を送出する機能及び着信を検出するための機能を備えている。
【0016】
画像処理部21は、読取部14で読み取った原稿の画データや、記録部15で記録紙に記録するときの画データを処理する。すなわち、画像処理部21は、コーデック51、スキャナ画像処理回路52、SDRAM53、メモリ制御回路54、及びプリンタ画像処理回路55から構成されている。コーデック51は、読取部14にて読み取られた画データを送信のためにMH,MR,MMR方式等に従って符号化(エンコード)するとともに、受信画データを復号(デコード)する。スキャナ画像処理回路52は、CCD33で読み取った原稿のイメージ信号を、シェーディング補正、地色補正、ガンマ補正してから2値化し、コーデック51及びメモリ制御回路54に出力する。また、ネットワークに接続されたパソコン等の指示に基づき、指定された形式、すなわち指定された解像度、階調(2値又はグレースケール)のイメージデータを生成する。SDRAM53は、画像メモリ18の符号化された画データをイメージデータに展開する場合等に用いる。メモリ制御回路54は、SDRAM53の制御を行う。プリンタ画像処理回路55は、画像メモリ18に記憶された後コーデック51で復号された画データやネットワークに接続されたパソコン等からの画データの画像処理を行い、その画像処理を施した画データをレーザスキャナユニット41に出力する。具体的には、プリンタ画像処理回路55は、画データの拡大、縮小、解像度変換、スムージング処理等の画像処理を行う。
【0017】
オプションボードスロット部22には、ネットワークに接続するためのオプションボード60が装備される。すなわち、このオプションボード60をオプションボードスロット部22に装備すると、複合機1がネットワークに接続される。
【0018】
ADFセンサ23は、原稿が原稿台に載置された旨を検出して、その検出信号をMPU11に出力する。
開閉センサ24は、記録紙カセットの開閉や、側面カバー或いは前面カバー等の開閉状態を検出して、その検出信号をMPU11に出力する。
【0019】
電源回路25は、各モード、つまり、通常モード、待機モード、又は省エネモードに基づいて、複合機1を構成する各部11〜24に電源を供給する。
次に、通常モードから待機モードを経て省エネモードに移行した後、省エネモードから待機モードを経て通常モードに復帰するときの動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は、ROM12に記憶されたプログラムに基づき、MPU11の制御により実行される。
【0020】
ステップS1においては、読取部14での読取動作や記録部15での記録動作等が終了してから所定時間が経過した場合、又は節電キー16aが操作された場合には、ステップS2に移行する。
【0021】
ステップS2においては、通常モードから待機モードに移行する。ここで、通常モードとは、何らかの動作指示があった場合には、その動作指示に基づいて直ぐに処理を実行できる状態をいう。具体的には、操作部16からコピーの動作指示があった場合には、直ぐにコピー処理を実行できる状態をいう。一方、待機モードとは、加熱定着器の温度を所定温度まで低下させるとともに、表示部17の表示を消去している状態をいう。従って、待機モード中に、例えばコピーの動作指示等があった場合には、加熱定着器の温度を定着温度まで昇温するとともに、表示部17を点灯する。そして、加熱定着器が所定温度に達すると、コピー動作が開始される。
【0022】
ステップS3においては、待機モードに移行してから所定時間が経過したか否かが判断される。そして、所定時間が経過した場合は、ステップS4に移行する。所定時間が経過していない場合は、前記ステップS2に戻って、待機モードが維持される。
【0023】
ステップS4においては、オプションボード60が装備されているか否かが判断される。具体的には、オプションボード60が装備されている場合には、オプションボード60が装備された旨の検出信号がMPU11に出力される。その結果、この検出信号に基づいて、オプションボード60が装備されているか否かが判断される。オプションボード60が装備されている場合は、ステップS5に移行する。一方、 オプションボード60が装備されていない場合は、ステップS6に移行する。
【0024】
ステップS5においては、オプションボード60の装備時における省エネモードに移行する。具体的には、図1に示すように、電源回路25から2点鎖線で示す読取部14及び記録部15への電源供給が遮断されるが、電源回路25から破線で示す画像処理部21への電源供給は遮断されない。すなわち、オプションボード60が装備されている場合は、パソコンからのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理部21に設定する必要がある。つまり、読取部14をネットワークスキャナとして、記録部15をネットワークプリンタとして、それぞれ使用する場合には、読取部14からの画データをスキャナ画像処理回路52で処理する必要があり、画像処理を行った画データを記録部15に送出する必要がある。このため、画像処理部21への電源供給を遮断することはできない。そこで、読取部14及び記録部15への電源供給のみを遮断しているのである。
【0025】
すなわち、読取部14への電源供給を遮断しても、読取部14をネットワークスキャナとして使用する場合には、ADFセンサ23の検出信号に基づいて、電源回路25から読取部14に電源を供給すれば、読取部14を直ぐに起動させることができる。また、記録部15をネットワークプリンタとして使用する場合であっても、オプションボード60でパソコンからのコマンド指示を検出した後、電源回路25から記録部15に電源を供給すれば、記録部15を直ぐに起動させることができる。しかも、記録部15をネットワークプリントとして使用する場合には、パソコンからプリント指示を行った後、プリントアウトされた記録紙を複合機1まで取りに行く必要がある。つまり、プリント指示してからプリントアウトされるまでの時間を有効に利用すれば、記録部15の加熱定着器等を昇温することもできる。仮に、プリント指示した画データが未だ複合機1でプリントアウトされていない場合であっても、暫く待てばプリント指示した画データは、必ずプリントアウトされる。そこで、オプションボード60の装備時における省エネモードであっても、より一層の省エネを図るため、敢えて読取部14及び記録部15への電源供給を遮断しているのである。
【0026】
ステップS6においては、オプションボード60の非装備時における省エネモードに移行する。具体的には、図1に示すように、電源回路25から2点鎖線で示す読取部14及び記録部15への電源供給と、電源回路25から破線で示す画像処理部21への電源供給とが遮断される。すなわち、オプションボード60が装備されていない場合は、読取部14がネットワークスキャナとして、記録部15がネットワークプリンタとして、それぞれ使用されることはない。このため、読取部14、記録部15、及び画像処理部21への電源供給を遮断しても、何ら問題は発生しない。そこで、読取部14、記録部15、及び画像処理部21への電源供給を遮断しているのである。
【0027】
ステップS7においては、省エネモードを解除する復帰要因が発生したか否かが判断される。ここで、復帰要因としては、オプションボード60の有無に拘わらず、FAX着信を検出した場合、開閉センサ24が記録紙カセットの開閉やカバーの開閉を検出した場合、ADFセンサ23で原稿を検出した場合、操作部16からキー入力があった場合等が挙げられる。一方、オプションボード60を装備している場合の復帰要因としては、パソコンからのプリント指示、つまりネットワークプリントの指示がオプションボード60で検出された場合、読取部14をネットワークスキャナとして利用するために、原稿が原稿台に載置されて、パソコンからの指示がオプションボード60を介して検出された場合等が挙げられる。そして、復帰要因が発生した場合は、ステップS8に移行する。一方、復帰要因が発生していない場合は、前記ステップS4に戻って、オプションボード60の有無に基づく、省エネモードが維持される。
【0028】
ステップS8においては、オプションボード60の装備時における省エネモード、又はオプションボード60の非装備時における省エネモードから待機モードへ移行する。
【0029】
ステップS9においては、待機モードに移行した後、所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過した場合は、前記ステップS4に戻って省エネモードに移行する。一方、所定時間が経過していない場合は、ステップS10に移行する。
【0030】
ステップS10においては、動作指示があったか否かが判断される。すなわち、例えばコピーの動作指示を行う場合において、原稿が原稿台に載置されても、操作部16からキー入力されるまでは、待機モードを維持する。つまり、待機モードを長時間維持するために、コピーの動作指示があるまでは、待機モードから通常モードに移行しないようにしているのである。そこで、動作指示があったか否かを判断しているのである。従って、上記コピーの動作を取り止めた場合、つまり操作部16からキー入力がなく、原稿台から原稿が取り除かれた場合等には、待機モードが維持される。そして、動作指示があった場合は、ステップS11に移行する。一方、動作指示がない場合は、前記ステップS8に戻って、待機モードが維持される。
【0031】
ステップS11においては、待機モードから通常モードに移行される。
ステップS12においては、前記ステップS10において入力された動作指示に基づいて、処理が実行される。具体的には、前記ステップS7において、原稿が原稿台に載置された旨がADFセンサ23で検出されると、前記ステップS8において省エネモードから待機モードに移行される。そして、前記ステップS10において、スタートキーが操作された場合には、前記ステップS11において待機モードから通常モードに移行された後、ステップS12において、コピー動作が実行される。
【0032】
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)オプションボード60が装備されているか否かに基づいて、省エネモードが異なる。すなわち、オプションボード60が装備されている場合は、省エネモードで電源回路25から読取部14及び記録部15への電源供給を遮断している(S5)。一方、オプションボード60が装備されていない場合は、省エネモードで電源回路25から読取部14、記録部15、及び画像処理部21への電源供給を遮断している(S6)。従って、オプションボード60の有無に基づいて、適切な省エネモードに移行することができる。
【0033】
(2)画像処理部21には、読取部14で読み取った画データの画像処理に関する回路と、記録部15で記録する画データの画像処理に関する回路とが含まれている。すなわち、オプションボード60が装備されている場合は、読取部14をネットワークスキャナとして、記録部15をネットワークプリンタとして、それぞれ使用される場合があるため、パソコンからのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理部21に設定する必要がある。その結果、画像処理部21への電源供給を遮断することはできない。一方、オプションボード60が装備されていない場合は、読取部14をネットワークスキャナとして、記録部15をネットワークプリンタとして、それぞれ使用されることはないため、読取部14、記録部15、及び画像処理部21への電源供給を遮断しても、何ら問題は発生しない。従って、オプションボード60が装備されている場合は、読取部14をネットワークスキャナとして、記録部15をネットワークプリンタとして、それぞれ使用することができる。
【0034】
(3)オプションボード60の有無に基づいて、適切な省エネモードに移行している。このため、オプションボード60の有無に拘わらず、省エネモードへ移行させるプログラムの共通化を図ることができる。その結果、複合機1は、オプションボード60が装備されるか否かに拘わらず、省エネモードへ移行させるプログラムを変更する必要はない。従って、オプションボード60の有無に拘わらず、複合機1の製造工程を共通化をも図ることができる。
【0035】
(4)読取部14での読取動作や記録部15での記録動作等が終了してから所定時間が経過した場合、又は節電キー16aが操作された場合には、通常モードから待機モードに移行している。そして、待機モードに移行してから所定時間が経過した場合には、オプションボード60の有無に拘わらず、省エネモードに移行している。その結果、複合機1が長時間使用されない場合は、より一層消費電力を抑制することができる。
【0036】
(5)コピーの動作指示を行う場合において、原稿が原稿台に載置されても、操作部16からキー入力されるまでは、待機モードを維持している(S8)。つまり、待機モードを長時間維持するため、コピーの動作指示があるまでは、待機モードから通常モードに移行しないようにしている。その結果、上記コピーの動作を取り止めた場合、つまり操作部16からキー入力がなく、原稿台から原稿が取り除かれた場合等には、待機モードが維持される。そして、待機モードに移行してから所定時間が経過した場合には、省エネモードに移行される。従って、より一層消費電力を抑制することができる。
【0037】
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・オプションボード60を装備している場合において、省エネモード中にオプションボード60でネットワークプリントの指示があったと判断した場合は、省エネモードから通常モードに移行するように構成しても良い。すなわち、ネットワークプリントの指示があった場合は、必ず記録部15で記録紙に記録することを意味しているので、ネットワークプリントの指示があった時点で、記録部15の加熱定着器等の昇温を開始すれば、いわゆるファーストプリントまでの時間を短縮することができる。
【0038】
・FAX着信、ネットワークプリントの指示等のように記録部15で画データを記録紙に記録する場合において、記録紙カセット内の記録紙の有無を検出する、いわゆる記録紙有無センサからの検出信号に基づいて、所定の記録紙が無い場合は、記録紙が補充されるまで、省エネモードを維持する構成にしても良い。このように構成すれば、より一層消費電力を抑制することができる。
【0039】
・通常モード又は待機モードから強制的に省エネモードに移行させる省エネキーを操作部16に設けた構成にしても良い。
・加えて、2色LEDを内設した節電キー16aの操作回数に基づいて、待機モード及び省エネモードに移行させる構成にしても良い。具体的には、2色LED(緑色と赤色)を内設する節電キー16aを操作部16に設け、節電キー16aが1回操作されたときは、待機モードに移行するとともにLEDを待機モードである旨を示す緑色で発光し、節電キー16aが2回操作されたときは、省エネモードに移行するとともにLEDを省エネモードである旨を示す赤色で発光する構成が考えられる。
【0040】
さらに、上記実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。
〔1〕制御手段は、省エネモードを解除する復帰要因が発生した場合は、待機モードに移行させる画像処理装置。このように構成すれば、待機モードが長時間維持されるため、より一層消費電力を抑制することができる。
【0041】
〔2〕制御手段は、省エネモードを解除する復帰要因が発生した場合は、待機モードに移行させた後、動作指示があったときに待機モードから通常モードに移行させる画像処理装置。このように構成すれば、動作指示があるまでは、待機モードを維持するため、より一層消費電力を抑制することができる。
【0042】
なお、明細書中におけるネットワークには、例えばパソコン等の外部機器と複合機1とを直接接続して、複合機1をローカルプリンタやローカルスキャナとして使用する場合も含むものとする。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
各請求項に記載の発明によれば、オプションボードの有無に基づいて、適切な省エネモードに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合機の構成を示すブロック図。
【図2】通常モードから待機モードを経て省エネモードに移行した後、省エネモードから待機モードを経て通常モードに復帰するときの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…画像処理装置としての複合機、11…制御手段を構成するMPU、12…制御手段を構成するROM、13…制御手段を構成するRAM、14…読取手段としての読取部、15…記録手段としての記録部、21…画像処理手段としての画像処理部、25…電源供給手段としての電源回路。
Claims (4)
- ネットワークに接続するためのオプションボードを装備することが可能な画像処理装置において、原稿を読み取る読取手段と、読取手段で読み取った画データを処理する画像処理手段と、電源を供給する電源供給手段と、オプションボードの有無に基づいて、省エネルギーモードを異ならしめる制御手段とを備え、
オプションボードが装備されている場合、読取手段はネットワークスキャナとして使用可能とされ、制御手段は、ネットワークに接続される外部機器からのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理手段に設定する構成となっており、省エネルギーモードで電源供給手段から読取手段への電源供給を遮断すると共に画像処理手段への電源供給を維持し、
オプションボードが装備されていない場合、制御手段は省エネルギーモードで電源供給手段から読取手段及び画像処理手段への電源供給を遮断する画像処理装置。 - ネットワークに接続するためのオプションボードを装備することが可能な画像処理装置において、画データを記録する記録手段と、記録手段で記録するときの画データを処理する画像処理手段と、電源を供給する電源供給手段と、オプションボードの有無に基づいて、省エネルギーモードを異ならしめる制御手段とを備え、
オプションボードが装備されている場合、記録手段はネットワークプリンタとして使用可能とされ、制御手段は、ネットワークに接続される外部機器からのコマンド指示に含まれるパラメータを画像処理手段に設定する構成となっており、省エネルギーモードで電源供給手段から記録手段への電源供給を遮断すると共に画像処理手段への電源供給を維持し、
オプションボードが装備されていない場合、制御手段は省エネルギーモードで電源供給手段から記録手段及び画像処理手段への電源供給を遮断する画像処理装置。 - 請求項2に記載の画像処理装置において、加熱定着器と、画像処理装置の動作状態を示す表示部とをさらに備え、
制御手段は、オプションボードが装備されているか否かに拘わらず、省エネルギーモード中に省エネルギーモードを解除する復帰要因が発生した場合、加熱定着器の温度を通常モード時の温度より低下させるとともに表示部の表示を消去している状態である待機モードに移行させた後、動作指示があったときに待機モードから通常モードに移行させる構成となっており、オプションボードが装備されている場合において、省エネルギーモード中に復帰要因としてネットワークプリントの指示があったときには、省エネルギーモードから待機モードを経由することなく通常モードに移行させる画像処理装置。 - 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の画像処理装置において、記録紙カセットと、記録紙カセット内の記録紙の有無を検出する記録紙有無センサとをさらに備え、制御手段は、省エネルギーモード中に記録紙有無センサからの検出信号に基づいて、所定の記録紙が無い場合は、該記録紙が補充されるまで省エネルギーモードを維持させる画像処理装置。
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