JP2002181150A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2002181150A JP2000375780A JP2000375780A JP2002181150A JP 2002181150 A JP2002181150 A JP 2002181150A JP 2000375780 A JP2000375780 A JP 2000375780A JP 2000375780 A JP2000375780 A JP 2000375780A JP 2002181150 A JP2002181150 A JP 2002181150A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラニオンをより内側に配置することができ
て、無段変速機の容量を大きくすることができるととも
に、トラニオンの軽量化を図ることができるトロイダル
型無段変速機を提供する。 【解決手段】 パワーローラ71の周面71aが球面状
の凸面に形成され、この周面71aの外側面71b側の
端部には、円柱の側面形状をした加工用面71cが形成
されている。パワーローラ71の外側面71bには凹部
71cが形成され、この凹部71cにスラスト転がり軸
受32の内輪の転送面が形成されている。トラニオン7
2の両側部のクランク状の枢軸73,73は、パワーロ
ーラ71の上端部外側に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の変速機等
に使用されるトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用変速機として、従来、例えば、
図3および図4に示すようなトロイダル型無段変速機が
知られている。このトロイダル型無段変速機は、入力軸
1と中心軸を同じくして入力側ディスク2が設けられる
とともに、入力軸1と中心軸を同じくして配置された出
力軸3の端部に出力側ディスク4が固定されている。ト
ロイダル型無段変速機を収めたケーシングの内側には、
枢軸5,5を中心として揺動する複数個(この例では2
個)のトラニオン6,6が設けられている。すなわち、
各枢軸5,5はそれぞれ、入力側、出力側両ディスク
2,4の軸方向(図3および図4において左右方向)に
関してこれら両ディスク2,4の中間部に、これら両デ
ィスク2,4の軸方向に対し直交する方向でかつこれら
両ディスク2,4の中心軸に対し捻れの位置に配置され
て、各トラニオン6,6の両端部外側面に設けられてい
る。
【0003】また、各トラニオン6,6の中間部には、
変位軸7,7の基端部が支持されており、各枢軸5,5
を中心として各トラニオン6,6を揺動させることによ
り、各変位軸7,7の傾斜角度が変化するようになって
いる。各変位軸7,7には、それぞれパワーローラ8,
8が回転自在に支持されている。これら各パワーローラ
8,8は、入力側、出力側両ディスク2,4の間に挟持
されている。すなわち、これらの入力側、出力側両ディ
スク2,4の互いに対向する内側面2a、4aはそれぞ
れ、枢軸5を中心とする円弧を、入力軸1及び出力軸3
を中心に回転させた場合に得られる凹面に形成され、こ
れらの内側面2a,4aに、球面状の凸面に形成された
各パワーローラ8,8の周面8a,8aが当接されてい
る。
【0004】入力軸1と入力側ディスク2との間には、
ローディングカム式の押圧装置9が設けられ、この押圧
装置9によって、入力側ディスク2が出力側ディスク4
に向けて押圧されている。この押圧装置9は、入力軸1
と共に回転するカム板10と、保持器11により保持さ
れた複数個(例えば4個)のローラ12とを備えてい
る。カム板10の片側面(図3および図4において左側
面)には、円周方向に亙る凹凸面であるカム面13が形
成され、入力側ディスク2の外側面(図3および図4に
おいて右側面)にも、同様のカム面14が形成されてお
り、これらの間に、複数個のローラ12が入力軸1の中
心に対して放射方向の軸を中心とする回転自在に支持さ
れている。
【0005】このように構成されたトロイダル型無段変
速機においては、入力軸1の回転に伴ってカム板10が
回転すると、カム面13が複数個のローラ12を入力側
ディスク2の外側面のカム面14に押圧する。その結
果、入力側ディスク2が、両パワーローラ8,8に押圧
されるとともに、一対のカム面13,14と複数個のロ
ーラ12との押し付け合いに基づいて入力側ディスク2
が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、
両パワーローラ8,8を介して出力側ディスク4に伝達
され、この出力側ディスク4に固定された出力軸3が回
転する。
【0006】入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速
比)を変える場合であって、入力軸1と出力軸3との間
で減速を行なう場合には、枢軸5,5を中心として各ト
ラニオン6,6を揺動させ、図3に示すように、各パワ
ーローラ8,8の周面8a,8aが、入力側ディスク2
の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側
面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接するように、各
変位軸7,7を傾斜させる。一方、増速を行なう場合に
は、枢軸5,5を中心として各トラニオン6、6を揺動
させ、図4に示すように、各パワーローラ8,8の周面
8a,8aが、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄
り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分
とにそれぞれ当接するように、各変位軸7,7を傾斜さ
せる。各変位軸7,7の傾斜角度を図3と図4との中間
にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比
を得られる。
【0007】図5および図6は、より具体化されたトロ
イダル型無段変速機を示している。このトロイダル型無
段変速機では、入力側ディスク2と出力側ディスク4と
がそれぞれ、入力軸15の外周部にニードル軸受16,
16を介して回転自在に支持されている。また、カム板
10が入力軸15の端部(図5において左端部)の外周
面にスプライン係合され、鍔部17により入力側ディス
ク2から離間する方向への移動を阻止されている。そし
て、このカム板10とローラ12,12とにより、入力
軸15の回転に基づいて、入力側ディスク2を出力側デ
ィスク4に向けて押圧しつつ回転させる、ローディング
カム式の押圧装置9を構成している。出力側ディスク4
には、出力歯車18がキー19,19により結合され、
これら出力側ディスク4と出力歯車18とが一体的に回
転するようになっている。出力歯車18およびこの出力
歯車18と噛合された図示しない歯車等が、出力側ディ
スク4の回転を取り出す為の動力取り出し手段を構成し
ている。
【0008】一対のトラニオン6,6の両端部に設けた
枢軸5,5は、一対の支持ポスト20,20に、揺動自
在および軸方向(図5において表裏方向、図6において
左右方向)に変位自在に支持されている。一対の支持ポ
スト20,20は、十分な剛性を有する板状に形成され
ており、各支持ポスト20,20の中央部に形成された
円孔21,21がそれぞれ、ケーシング22の内面およ
びケーシング22内に設けたシリンダケース23の側面
に固設した支持ピン24a,24bに外嵌されることに
より、ケーシング22の内側に、揺動自在および各枢軸
5,5の軸方向に変位自在に支持されている。また、各
支持ポスト20,20の両端部にはそれぞれ、円形の支
持孔25,25が形成されており、これらの各支持孔2
5,25にそれぞれ、トラニオン6,6の両端部に設け
た各枢軸5,5が、外輪26,26を備えたラジアルニ
ードル軸受27,27により支持されている。これらの
構成により、各トラニオン6,6が、各枢軸5,5を中
心として揺動自在およびこれら各枢軸5,5の軸方向に
変位自在に、ケーシング22内に支持されている。
【0009】各トラニオン6,6の中間部に形成された
円孔40,40にはそれぞれ、変位軸7,7が支持され
ている。各変位軸7は、互いに平行でかつ偏心した支持
軸部28と枢支軸部29とを備えている。各支持軸部2
8は、各円孔40の内側に、ラジアルニードル軸受30
を介して揺動自在に支持されている。また、各枢支軸部
29の外周部には、パワーローラ8がラジアルニードル
軸受31を介して回転自在に支持されている。
【0010】なお、上記一対の変位軸7,7は、入力軸
15を中心として、点対象の位置(180度反対側の位
置)になるように配置されている。また、これら各変位
軸7,7の各枢支軸部29,29が各支持軸部28,2
8に対し偏心している方向は、入力側、出力側両ディス
ク2,4の回転方向に関し同方向(図6において左右逆
方向)とされている。また、各枢支軸部29,29の軸
方向は、入力軸15の軸方向(図5において左右方向、
図6において表裏方向)に対しほぼ直交する方向とされ
ている。したがって、各パワーローラ8,8は、入力軸
15の軸方向に亙る若干の変位が許容されて支持されて
いる。その結果、構成各部品の寸法精度のばらつき、あ
るいは動力伝達時の弾性変形等に起因して、各パワーロ
ーラ8,8が入力軸15の軸方向に多少変位しても、こ
の変位を吸収でき、構成各部品に無理な力が加わること
がない。
【0011】また、各パワーローラ8,8の外側面と各
トラニオン6,6の中間部内側面との間にはそれぞれ、
パワーローラ8,8の外側面の側から順に、スラスト玉
軸受等のスラスト転がり軸受32,32と、後述する外
輪33,33に加わるスラスト荷重を支承するスラスト
ニードル軸受等のスラスト軸受34,34とが設けられ
ている。このうちのスラスト転がり軸受32,32は、
各パワーローラ8,8に加わるスラスト方向の荷重を支
承しつつ、各パワーローラ8,8の回転を許容してい
る。また、各スラスト軸受34,34は、各パワーロー
ラ8,8から各スラスト転がり軸受32,32の外輪3
3,33に加わるスラスト荷重を支承しつつ、枢支軸部
29,29および外輪33,33が支持軸部28,28
を中心に揺動することを許容している。
【0012】また、各トラニオン6,6の一端部(図6
において左端部)にはそれぞれ、駆動ロッド35,35
が結合され、各駆動ロッド35,35の中間部外周面に
は、駆動ピストン36が固設されている。各駆動ピスト
ン36,36はそれぞれ、シリンダケース23内に設け
た駆動シリンダ37,37内に油密に嵌装されている。
さらに、ケーシング22内に設けた支持壁38と入力軸
15との間には、一対の転がり軸受39,39が設けら
れて、入力軸15がケーシング22内に回転自在に支持
されている。
【0013】このように構成されたトロイダル型無段変
速機においては、入力軸15の回転が押圧装置9を介し
て入力側ディスク2に伝えられる。そして、この入力側
ディスク2の回転が、一対のパワーローラ8,8を介し
て出力側ディスク4に伝達され、さらにこの出力側ディ
スク4の回転が、出力歯車18より取り出される。入力
軸15と出力歯車18との間の回転速度比を変える場合
には、一対の駆動ピストン36,36を互いに逆方向に
変位させる。そうすると、これら各駆動ピストン36,
36の変位に伴って一対のトラニオン6,6がそれぞ
れ、逆方向に変位する。例えば、図6において下側のパ
ワーローラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーロー
ラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。その結果、こ
れら各パワーローラ8,8の周面8a,8aと入力側デ
ィスク2および出力側ディスク4の内側面2a,4aと
の当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。
そして、この力の向きの変化に伴って各トラニオン6,
6が、支持ポスト20,20に枢支された枢軸5,5を
中心として、図5において互いに逆方向に揺動する。そ
の結果、上述の図3および図4に示したように、各パワ
ーローラ8,8の周面8a,8aと各内側面2a,4a
との当接位置が変化し、入力軸15と出力歯車18との
間の回転速度比が変化する。
【0014】なお、動力伝達時に構成各部品が弾性変形
する結果、各パワーローラ8,8が入力軸15の軸方向
に変位すると、これら各パワーローラ8,8を枢支して
いる各変位軸7,7が、各支持軸部28,28を中心と
して僅かに揺動する。この揺動の結果、各スラスト転が
り軸受32,32の外輪33,33の外側面と各トラニ
オン6,6の内側面とが相対変位する。これら外側面と
内側面との間には、各スラスト軸受34,34が存在す
るため、この相対変位に要する力は小さい。したがっ
て、上述のように各変位軸7,7の傾斜角度を変化させ
るための力が小さくて済む。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パワーロー
ラ8は、従来、図7に示すように、外側面8bが平面に
形成されており、この平面の外側面8bにスラスト転が
り軸受32の内輪の転送面が形成されているので、スラ
スト転がり軸受32が周面(トラクション面)8aより
外側(図7において上側)に突出して配置されている。
その結果、図8に示すように、パワーローラ8を支持し
ているトラニオン51が外側に突出しているとともに、
両側部のクランク状の枢軸52のオフセット量が大きく
なっている。特に、半頂角が大きい場合、周面(トラク
ション面)8aの有効範囲が外側に寄るため、よりこれ
らの傾向が強くなる。また、周面(トラクション面)8
aの加工精度を向上させるには、シュー(研削治具)を
受けるために、図7に示すように、周面8aの外側面8
b側の端部に高さtが3〜5mm程度の円柱の側面形状
をした加工用面8cが必要になるので、これらの傾向が
顕著となる。
【0016】このように、トラニオン51が外側に突出
すると、これを覆うケースとの干渉が生じるので、これ
を回避するためにキャビティ径を小さくせざるを得なく
なり、その結果無段変速機のキャパシティ(容量)が小
さくなってしまうという問題がある。また、トラニオン
51のクランク状の枢軸52のオフセット量が大きくな
ると、屈曲部の応力集中が大きくなるので、トラニオン
51の強度を上げる必要が生じ、このためトラニオン5
1が大型化し、無段変速機の重量が大きくなってしまう
という問題がある。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、トラニオンをより内側に配置することができて、無
段変速機の容量を大きくすることができるとともに、ト
ラニオンの軽量化を図ることができるトロイダル型無段
変速機を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のトロイダル型無段変速機は、回転
自在に支持された入力軸と、この入力軸と共に回転自在
な入力側ディスクと、この入力側ディスクと中心軸を同
じくして配置され、かつこの入力側ディスクに対して回
転自在に支持された出力側ディスクと、これら入力側、
出力側両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの
中間部に、これら両ディスクの軸方向に対し直交する方
向でかつこれら両ディスクの中心軸に対し捻れの位置に
配置されて当該位置で両側部の枢軸を中心に揺動する複
数のトラニオンと、これら各トラニオンに支持された変
位軸に回転自在に支持され、入力側、出力側両ディスク
の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パ
ワーローラの外側面と前記各トラニオンの内側面との間
に設けたスラスト転がり軸受とを備え、入力側、出力側
両ディスクの互いに対向する内側面を、それぞれ断面が
円弧形の凹面とし、前記各パワーローラの周面を外側面
側の端部に円柱の側面形状をした加工用面を備えた球面
状の凸面として、この周面と前記内側面とを当接させて
いるトロイダル型無段変速機において、前記パワーロー
ラの外側面に凹部が形成され、この凹部に前記スラスト
転がり軸受の内輪の転送面が形成されていることを特徴
とする。
【0019】請求項1に記載の発明においては、パワー
ローラ外側面とトラニオン外側面との間に配設されるス
ラスト転がり軸受がより内側に配置されるので、トラニ
オンがより内側に配置される。したがって、従来と同様
のレイアウトに対してキャビティ径を大きくすることが
できるので、無段変速機の容量を大きくすることができ
る。また、トラニオンの枢軸のオフセット量が小さくな
るので、その分トラニオンが軽量化する。さらに、オフ
セット量が小さくなることから枢軸の屈曲部に生じる応
力集中が緩和され、枢軸の強度が向上するので、枢軸を
小型化することができる。これらにより、トラニオンの
軽量化を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1および図2は、本実施の形態
に係るトロイダル型無段変速機のパワーローラの部分を
示す断面図である。本実施の形態では、図1および図2
に示す以外の部分の構造は、図5および図6に示す従来
の構造と同じである。本実施の形態に係るパワーローラ
71の周面71aが球面状の凸面に形成され、この周面
71aの外側面71b側の端部には、高さtが3〜5m
m程度の円柱の側面形状をした加工用面71cが形成さ
れている。また、パワーローラ71の外側面71bに
は、皿状の凹部71dが形成されている。凹部71dの
底面には、スラスト転がり軸受(スラスト玉軸受)32
の内輪軌道42が形成されている。内輪軌道42と、外
輪33の内側面に形成された外輪軌道43との間には、
円環状の保持器44に保持された複数個の玉41が転動
自在に配設されている。外輪33の外側(図1および図
2において上側)には、スラスト軸受34を介してトラ
ニオン72が設けられており、このトラニオン72の両
側部のクランク状の枢軸73,73は、パワーローラ7
1の上端部外側に配置されている。
【0021】このように構成されたトロイダル型無段変
速機にあっては、パワーローラ71の外側面71bに形
成された凹部71dの底面がスラスト転がり軸受32の
内輪の転送面を構成しているので、スラスト転がり軸受
32を従来よりも内側(トラニオン72と反対側)に位
置させることができる。その結果、トラクション面の加
工精度を維持することができるように、パワーローラ7
1の周面(トラクション面)71aの外側面71b側端
部に円柱の側面形状をした加工用面71cを設けつつ、
トラニオン72の外側への突出量を小さくできるので、
従来と同様のレイアウトに対してその分キャビティ径を
大きくでき、無段変速機の容量を大きくすることができ
る。
【0022】また、スラスト転がり軸受32を従来より
も内側(トラニオン72と反対側)に位置させることが
できるので、トラニオン72の両側部のクランク状の両
枢軸73,73のオフセット量を小さくすることができ
る。その結果、両枢軸73,73の屈曲部に生じる応力
集中を緩和することができるので、トラニオン72の強
度が大きくなる。したがって、両枢軸73,73のオフ
セット量が小さくなったことによるトラニオン72の軽
量化に加えて、強度が向上したことによる小型化に伴う
軽量化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パワーローラ外側面とトラニオン内側面との間に配設さ
れるスラスト転がり軸受をより内側に配置することがで
きるので、トラニオンをより内側に配置することができ
る。したがって、従来と同様のレイアウトに対してキャ
ビティ径を大きくできるので、無段変速機の容量を大き
くすることができる。さらに、トラニオンの枢軸のオフ
セット量を小さくすることができるので、トラニオンを
軽量化することができることに加え、枢軸の屈曲部に生
じる応力集中を緩和することができることから、枢軸の
強度を向上させることができるので、枢軸を小型化する
ことができ、これらによりトラニオンの軽量化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るトロイダル型無段変
速機のパワーローラの部分を示す断面図である。
【図2】同じくパワーローラおよびトラニオンの部分を
示す断面図である。
【図3】トロイダル型無段変速機の基本構成を最大減速
時の状態で示す側面図である。
【図4】同じく最大減速時の状態で示す側面図である。
【図5】従来から知られているトロイダル型無段変速機
の具体的構造の一例を示す要部断面図である。
【図6】図4のX−X線断面図である。
【図7】従来のパワーローラの部分を示す断面図であ
る。
【図8】同じくパワーローラおよびトラニオンの部分を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 入力側ディスク 2a 内側面 3 出力軸 4 出力ディスク 4a 内側面 7 変位軸 9 押圧装置 15 入力軸 28 支持軸部 29 枢支軸部 30 ラジアルニードル軸受 31 ラジアルニードル軸受 32 スラスト転がり軸受 33 外輪 34 スラスト軸受 41 玉 42 内輪軌道 43 外輪軌道 44 保持器 71 パワーローラ 71a 周面(トラクション面) 71b 外側面 71c 加工用面 71d 凹部 72 トラニオン 73 枢軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持された入力軸と、この入
    力軸と共に回転自在な入力側ディスクと、この入力側デ
    ィスクと中心軸を同じくして配置され、かつこの入力側
    ディスクに対して回転自在に支持された出力側ディスク
    と、これら入力側、出力側両ディスクの軸方向に関して
    これら両ディスクの中間部に、これら両ディスクの軸方
    向に対し直交する方向でかつこれら両ディスクの中心軸
    に対し捻れの位置に配置されて当該位置で両側部の枢軸
    を中心に揺動する複数のトラニオンと、これら各トラニ
    オンに支持された変位軸に回転自在に支持され、入力
    側、出力側両ディスクの間に挟持された複数個のパワー
    ローラと、これら各パワーローラの外側面と前記各トラ
    ニオンの内側面との間に設けたスラスト転がり軸受とを
    備え、入力側、出力側両ディスクの互いに対向する内側
    面を、それぞれ断面が円弧形の凹面とし、前記各パワー
    ローラの周面を外側面側の端部に円柱の側面形状をした
    加工用面を備えた球面状の凸面として、この周面と前記
    内側面とを当接させているトロイダル型無段変速機にお
    いて、 前記パワーローラの外側面に凹部が形成され、この凹部
    に前記スラスト転がり軸受の内輪の転送面が形成されて
    いることを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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