JPH09126288A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

Info

Publication number
JPH09126288A
JPH09126288A JP7281490A JP28149095A JPH09126288A JP H09126288 A JPH09126288 A JP H09126288A JP 7281490 A JP7281490 A JP 7281490A JP 28149095 A JP28149095 A JP 28149095A JP H09126288 A JPH09126288 A JP H09126288A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power roller
outer ring
input
trunnion
rotation axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7281490A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshifumi Hibi
利文 日比
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7281490A priority Critical patent/JPH09126288A/ja
Priority to DE19644958A priority patent/DE19644958C2/de
Priority to US08/739,442 priority patent/US5823911A/en
Publication of JPH09126288A publication Critical patent/JPH09126288A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーローラ支持ベアリングのころがり素子
上における荷重作用線を適切に傾斜させて、パワーロー
ラ支持部材の変形がころがり素子の荷重分布を不均一に
するようなものにならないようにする。 【解決手段】 内輪3aとボール6との接点6aをパワ
ーローラ回転軸線O2 から遠去け、外輪3bとボール6
との接点6bを軸線O2 に接近させて、ボール6上の荷
重作用線βを軸線O2 に対し傾斜させ、両者の交点e1
をトラニオン5の外輪支持面5aよりも内輪3aから遠
い側に位置させる。パワーローラ挟圧力にともない内輪
3aに入力される荷重は、作用線βに沿いボール6を経
て外輪3bに伝達され、トラニオン5に達する。よっ
て、見掛け上、パワーローラ支持部材の両端支持スパン
を増大したと同じことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機、特にパワーローラ支持構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】トロイダル型無段変速機は図1に略示す
るように、入出力コーンディスク1,2と、これら入出
力コーンディスク間で摩擦係合により動力の受渡しを行
うパワーローラ3とを具え、これらを主たる構成要素と
する。
【0003】ここで、入力コーンディスク1にはローデ
ィングカム4を介して回転を入力し、この時ローディン
グカム4は、変速機入力トルクに応じたスラストFを入
力コーンディスク1を付与する。これによりパワーロー
ラ3は、変速機入力トルクに応じた力で入出力コーンデ
ィスク1,2間に挟圧されることとなり、パワーローラ
3と、入出力コーンディスク1,2との接触点3a,3
bにおける油膜の剪断によって、パワーローラ3は入出
力コーンディスク1,2間での動力伝達を行うことがで
きる。
【0004】つまり、入力コーンディスク1の回転ωi
は上記油膜の剪断によってパワーローラ3に伝達され、
次いでパワーローラ3の回転ωp が上記油膜の剪断によ
って出力コーンディスク2に伝達され、出力コーンディ
スク2の回転ωo を生起させる。逆に出力コーンディス
ク2から入力コーンディスク1への動力伝達もパワーロ
ーラ3を介して同様になされる。
【0005】パワーローラ3は、パワーローラ支持部材
としてのトラニオン5上に回転自在に支持し、このトラ
ニオン5を、入出力コーンディスク1,2間の軸直角2
等分面、つまりコーンディスク回転軸線O1 に直角で、
入出力コーンディスク1,2間を2等分する面内に配置
する。そしてトラニオン5をパワーローラ3と共に、パ
ワーローラ回転軸線O2 と直交する首振り軸線O3 の周
りにφで示すように傾転可能とし、この傾転φにより入
出力コーンディスク1,2に対するパワーローラ3の接
触軌跡円径を連続的に変化させ、無段変速可能とする。
【0006】ここで、パワーローラ3およびその支持構
造を詳述するに、例えば特開昭62−2062号公報に
おいて周知のごとく、そして図1のA−A断面に相当す
る図2に明示するように、パワーローラ3は、入出コー
ンディスク1,2に摩擦接触する内輪3aと、図1の挟
圧力Fにともない入出コーンディスク1,2から内輪3
aに入力される接触荷重をころがり素子であるボール6
を介して受け止める外輪3bとで構成する。
【0007】そして、パワーローラ3は全体としてピボ
ットシャフト7によりトラニオン5上に支持し、内輪3
aをラジアルベアリング8を介して該ピボットシャフト
7上で回転自在とし、外輪3bを上記のボール6を介し
た接触荷重に抗し、トラニオン5上の外輪支持面5aで
パワーローラ回転軸線O2 の方向に支える。
【0008】これがため、トロイダル型無段変速機にお
いては、パワーローラ挟圧力Fにともない入出コーンデ
ィスク1,2から内輪3aに接触荷重が入力され、この
接触荷重がボール6および外輪3bを経てトラニオン5
の外輪支持面5aに入力される。ここでトラニオン5
は、上下両端をそれぞれアッパリンク9およびロアリン
ク10により横方向に変位しないよう支持されており、
これら両端支持部を支点として上記接触荷重により変形
される傾向にある。
【0009】このトラニオン5の変形は、図3(a)か
ら同図(b)に示すように発生する。ところで従来のパ
ワーローラ支持構造では、図2に示すようにボール6上
における接触荷重の作用線αが、パワーローラ回転軸線
2 に対して平行であったため、つまりボール6で構成
されるパワーローラ支持ベアリングがスラストタイプで
あったため、トラニオン5への接触荷重入力が、トラニ
オン中央部から両端支持部(リンク9,10)に近い部
分まで、広範囲に亘って作用することなる。このため図
3(b)に示すように、トラニオン5の中央部が両端支
持部に比較して大きく湾曲する。
【0010】一方で、パワーローラ外輪3bは比較的剛
性が低く、図3(b)に示すように、トラニオン5の変
形に追従して変形するのに対し、パワーローラ内輪3a
は剛性が高く、トラニオンに沿うようには変形しない。
従って、図3(a)に示すトラニオン5の変形前の状態
では、矢印で示す荷重ベクトルから明きらかなように全
てのボール6への荷重がほぼ同じであっても、変形後は
図3(b)に矢印で示す荷重ベクトルから明らかなよう
に、ボール6のうち、トラニオン中央部に近いボールほ
ど荷重が小さくなり、その分トラニオン5の両端支持部
に近いボールの荷重が増すことになる。
【0011】よって、各ボール6の荷重分布が不均一と
なり、静止状態を保つパワーローラ外輪3bは、トラニ
オン5の両端支持部に近い箇所において他の箇所よりも
磨耗や、へたりを助長され、パワーローラ外輪3bの耐
久性が著しく悪くなるといった問題を生ずる。
【0012】ボール6で構成されるパワーローラ支持ベ
アリングをスラストタイプのままに保って上記の問題を
解決するためには、トラニオン5の支持スパンはそのま
まに、ベアリングボール6の配列ピッチ円径を小さくす
るか、或いは図3(c)に示すように、ベアリングボー
ル6の配列ピッチ円径はそのままに、トラニオン5の支
持スパンを大きくすることが考えられる。これら対策に
よれば、ボール6の配列領域においてトラニオン変形量
の大きい所と、小さい所とで、変形量の差を小さくする
ことができ、結果として各ボール6の荷重分布の不均一
を抑制することができ、上記の問題解決を実現し得る。
【0013】しかして、前者の対策では、ボール6の個
数が少なくなり、パワーローラ支持ベアリングの面圧上
昇で、その耐久性が低下することから、実現が難しい。
また、後者の対策では、トラニオン5の大型化でトロイ
ダル型無段変速機自体が大きくなるし、この大型化が許
容されない条件のもとでは、後者の対策も実現困難であ
る。よって、ボール6で構成されるパワーローラ支持ベ
アリングをスラストタイプのままに保っては、前記の問
題解決の実現が難しいのが実情である。
【0014】なお、特開平7−229549号公報に
は、パワーローラ支持ベアリングをスラストタイプのも
のから、アンギュラ接触タイプのものに、つまりベアリ
ングボール上における前記接触荷重の作用線をパワーロ
ーラ回転軸線に対し傾斜させた型式のパワーローラ支持
ベアリングに変更したトロイダル型無段変速機が提案さ
れている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この提案技術
は単に、ベアリングボール上における接触荷重作用線を
パワーローラ回転軸線に対し傾斜させるいうだけのもの
で、どちら側に傾斜させてもよいというものであるし、
また、トラニオンに対してどのような関係をもって傾斜
させるかについて言及しておらず、目的も、パワーロー
ラの曲げ応力を緩和するというものであることから、接
触荷重の入力によっても、各ベアリングボールの荷重分
布が不均一になるようなトラニオンの変形を生ずること
のないようにするとの作用効果は到底得られず、パワー
ローラ外輪が、トラニオンの両端支持部に近い箇所にお
いて他の箇所よりも磨耗や、へたりを助長され、パワー
ローラ外輪の耐久性が著しく悪くなるといった問題を解
消することができない。
【0016】本発明は、アンギュラ接触タイプのベアリ
ングを用いてパワーローラを支持することを骨子とする
が、当該パワーローラ支持ベアリングのころがり素子上
における接触荷重作用線を特殊な傾斜となすことで、前
記の問題を確実に解決することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1における第1発明は、同軸に対向配置された入出力コ
ーンディスクと、これら入出力コーンディスク間に動力
伝達可能に挟圧したパワーローラと、該パワーローラを
回転自在に支持しつつパワーローラ回転軸線と直交する
首振り軸線の周りに傾転可能なパワーローラ支持部材と
を具え、前記パワーローラを、入出コーンディスクに摩
擦接触する内輪と、前記挟圧にともない入出コーンディ
スクから前記内輪に入力される接触荷重をころがり素子
を介して受け止める外輪とで構成し、この外輪を前記接
触荷重に抗し、前記パワーローラ支持部材上の外輪支持
面でパワーローラ回転軸線方向に支えるようにしたトロ
イダル型無段変速機において、前記ころがり素子上にお
ける前記接触荷重の作用線とパワーローラ回転軸線との
交点が、前記外輪支持面よりも前記内輪から遠い側に位
置するよう、前記作用線をパワーローラ回転軸線に対し
て傾斜させたことを特徴とするものである。
【0018】かかる第1発明のトロイダル型無段変速機
において、パワーローラは入出力コーンディスク間に挟
圧され、これら入出力コーンディスク間で動力伝達を行
う。ここでパワーローラ支持部材をパワーローラと共
に、パワーローラ回転軸線と直交する首振り軸線の周り
に傾転させると、入出力コーンディスクのパワーローラ
接触軌跡円径が連続的に変化し、無段変速を可能ならし
める。
【0019】そして、上記パワーローラの挟圧にともな
い入出コーンディスクからパワーローラに入力される接
触荷重、詳しくはパワーローラの内輪に入力される接触
荷重は、ころがり素子を介してパワーローラの外輪に伝
達され、最終的にはパワーローラ支持部材上の外輪支持
面に至る。
【0020】ところで、上記ころがり素子上における接
触荷重の作用線とパワーローラ回転軸線との交点が、パ
ワーローラ支持部材上の外輪支持面よりも上記内輪から
遠い側に位置するよう、上記の作用線をパワーローラ回
転軸線に対して傾斜させたことから、パワーローラ支持
部材に対する上記接触荷重の作用点を、パワーローラ支
持部材の長手方向中央部に持ち来すことができ、これに
より見掛け上、パワーローラ支持部材の両端支持スパン
を増大したと同じことになる。
【0021】これがため第1発明のトロイダル型無段変
速機においては、パワーローラ支持部材がころがり素子
を経て上記の通りに入力される接触荷重で変形される
も、この変形が、各ころがり素子の荷重分布を著しく不
均一にするようなものとはならず、静止状態を保つパワ
ーローラの外輪が、パワーローラ支持部材の両端支持部
に近い箇所において偏磨耗したり、へたるといった従来
の問題を解消することができる。
【0022】また、請求項2における第2発明のトロイ
ダル型無段変速機は、上記の第1発明において、前記作
用線の傾斜によりころがり素子と外輪との接触点がパワ
ーローラ回転軸線に向けて接近した量だけ、前記外輪の
直径を小さくしたことを特徴とするものである。
【0023】かかる構成になる第2発明のトロイダル型
無段変速機によれば、パワーローラを構成する外輪の直
径を小さくしたことから、その分、当該外輪の外周に被
さるパワーローラ支持部材の箇所を厚肉にすることがで
き、ここにおいて強度上のネックを生じていたパワーロ
ーラ支持部材の強度を増すことができて、設計上の自由
度が増大する。
【0024】更に、請求項3における第3発明のトロイ
ダル型無段変速機は、上記の第1発明または第2発明に
おいて、パワーローラをパワーローラ支持部材に回転自
在に取り付けるためのピボットシャフトに対し、前記外
輪を一体化したことを特徴とするものである。
【0025】かかる構成になる第3発明のトロイダル型
無段変速機によれば、パワーローラの外輪が、接触荷重
の受け止め強度を増大されることから、パワーローラ支
持部材への接触荷重入力を減じてその変形自身を小さく
することができ、第1発明の作用効果、つまり各ころが
り素子の荷重分布を均一にするという作用効果を更に顕
著に奏し得る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図4は、本発明一実施の形態
になるトロイダル型無段変速機のパワーローラ支持構造
を示し、図中、図1乃至図3におけると同様の部分は同
一符号で表すのみとし、その重複説明を省略した。本実
施の形態においては、ころがり素子としてのボール6で
構成されるパワーローラ支持ベアリングを、以下に説明
するようなアンギュラ接触タイプとする。
【0027】つまり、パワーローラ支持ベアリングが図
2につき前記したスラストタイプのものである場合に比
べて、パワーローラ内輪3aと、ベアリングボール6と
の接点6aが、パワーローラ回転軸線O2 から遠去かる
方向に移動するよう、また、パワーローラ外輪3bと、
ベアリングボール6との接点6bが、パワーローラ回転
軸線O2 に接近する方向に移動するよう、パワーローラ
内輪3aおよびパワーローラ外輪3bのボール転動溝1
1,12の溝形状を決定する。
【0028】これにより、上記の接点6a,6b間を結
んだ線βがパワーローラ回転軸線O 2 に対して傾斜し、
これと点e1 において交差することとなるが、この交点
1がパワーローラ支持部材であるトラニオン5に形成
された外輪支持面5aよりも内輪3aから遠い側に位置
するよう、ボール転動溝11,12の溝形状を決定す
る。
【0029】かかる構成においては、図1にFで示すパ
ワーローラ挟圧力にともない入出コーンディスク1,2
(図1および図2参照)からパワーローラ3の内輪3a
に入力される接触荷重は、ボール6を介してパワーロー
ラ3の外輪3bに伝達され、最終的にはトラニオン5の
外輪支持面5aに達する。
【0030】この際、接触荷重は内輪3aから接点6a
においてボール6に入力され、その後、該ボール6から
接点6bにおいて外輪3bに伝達されることになり、接
点6a,6b間を結んだ線βがボール6上における接触
荷重の作用線となる。
【0031】ところで、ボール6上における接触荷重の
作用線βをパワーローラ回転軸線O 2 に対して傾斜さ
せ、両者の交点e1 がトラニオン5上の外輪支持面5a
よりも内輪3aから遠い側に位置するよう、作用線βの
傾斜状態を決定したことから、トラニオン5に対する接
触荷重の作用点を、トラニオン5の長手方向中央部に持
ち来すことができ、これにより見掛け上、トラニオン5
の両端支持スパンを増大したと同じことになる。
【0032】これがため、トラニオン5がボール6を経
て上記の通りに入力される接触荷重により変形される
も、この変形が、各ボール6の荷重分布を著しく不均一
にするようなものとはならず、静止状態を保つパワーロ
ーラ3の外輪3bが、トラニオン5の両端支持部に近い
箇所において偏磨耗したり、へたるといった前記従来装
置の問題を解消することができる。
【0033】なお、この問題解決のためには、ボール6
上における接触荷重の作用線をγで示すように、パワー
ローラ回転軸線O2 に対し同方向へ一層大きく傾斜さ
せ、当該作用線γと、パワーローラ回転軸線O2 との交
点がe2 で示すごとく、トラニオン5上の外輪支持面5
a内に位置するような傾斜にするのが最も良いことを確
かめた。
【0034】また本実施の形態においては、パワーロー
ラ外輪3bと、ベアリングボール6との接点6bを、前
記の通りパワーローラ回転軸線O2 に接近させるが、こ
のように接近させた量だけ、パワーローラ外輪3bの直
径Bを小さくする。
【0035】この場合、外輪3bの直径Bを小さくした
分だけ、外輪3bの外周に被さるトラニオン5の箇所を
Dで示すように厚肉にすることができる。従来は、トラ
ニオン5がこの箇所において強度上のネックを生じてい
たが、本実施の形態においては、かかる強度上のネック
を解消してトラニオン5の強度を増すことができ、設計
上の自由度が増大する。
【0036】図5は、本発明の他の実施の形態を示し、
本実施の形態においては、基本的に図4におけると同様
に構成するが、パワーローラ3をトラニオン5に回転自
在に取り付けるためのピボットシャフト7に対し、外輪
3bを一体成形することとする。
【0037】かかる構成になるトロイダル型無段変速機
によれば、パワーローラ3の外輪3bが、接触荷重の受
け止め強度を増大されることから、トラニオン5への接
触荷重入力を減じてその変形自身を小さくすることがで
き、図4に示した実施の形態における前記の作用効果、
つまり各ボール6の荷重分布を均一にするという作用効
果を更に顕著に奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】トロイダル型無段変速機の一般的な構成を模式
的に示す略線図である。
【図2】図1のA−A断面に相当する従来のトロイダル
型無段変速機の実態断面図である。
【図3】従来のパワーローラ支持構造を示し、(a)
は、トラニオンが変形する前の状態を示す模式図、
(b)は、トラニオンが変形した時の状態を示す模式
図、(c)は、トラニオンの両端支持スパンを長くした
場合において、トラニオンの変形状態を示す模式図であ
る。
【図4】本発明一実施の形態になるトロイダル型無段変
速機のパワーローラ支持構造を示す縦断側面図である。
【図5】本発明の更に他の実施の形態になるパワーロー
ラ支持構造を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 入力コーンディスク 2 出力コーンディスク 3 パワーローラ 3a 内輪 3b 外輪 4 ローディングカム 5 トラニオン(パワーローラ支持部材) 5a 外輪支持面 6 ボール(ころがり素子) 7 ピボットシャフト 9 アッパリンク 10 ロアリンク 11 ボール溝 12 ボール溝 β 接触荷重作用線 γ 接触荷重作用線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置された入出力コーンディ
    スクと、これら入出力コーンディスク間に動力伝達可能
    に挟圧したパワーローラと、該パワーローラを回転自在
    に支持しつつパワーローラ回転軸線と直交する首振り軸
    線の周りに傾転可能なパワーローラ支持部材とを具え、 前記パワーローラを、入出コーンディスクに摩擦接触す
    る内輪と、前記挟圧にともない入出コーンディスクから
    前記内輪に入力される接触荷重をころがり素子を介して
    受け止める外輪とで構成し、 この外輪を前記接触荷重に抗し、前記パワーローラ支持
    部材上の外輪支持面でパワーローラ回転軸線方向に支え
    るようにしたトロイダル型無段変速機において、 前記ころがり素子上における前記接触荷重の作用線とパ
    ワーローラ回転軸線との交点が、前記外輪支持面よりも
    前記内輪から遠い側に位置するよう、前記作用線をパワ
    ーローラ回転軸線に対して傾斜させたことを特徴とする
    トロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記作用線の傾斜に
    よりころがり素子と外輪との接触点がパワーローラ回転
    軸線に向けて接近した量だけ、前記外輪の直径を小さく
    したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、パワーロー
    ラをパワーローラ支持部材に回転自在に取り付けるため
    のピボットシャフトに対し、前記外輪を一体化したこと
    を特徴とするトロイダル型無段変速機。
JP7281490A 1995-10-30 1995-10-30 トロイダル型無段変速機 Pending JPH09126288A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7281490A JPH09126288A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 トロイダル型無段変速機
DE19644958A DE19644958C2 (de) 1995-10-30 1996-10-29 Getriebe mit stufenlos verstellbarem Übersetzungsverhältnis
US08/739,442 US5823911A (en) 1995-10-30 1996-10-29 Supports for power rollers for use in toroidal-type continuously variable transmissions

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7281490A JPH09126288A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 トロイダル型無段変速機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09126288A true JPH09126288A (ja) 1997-05-13

Family

ID=17639920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7281490A Pending JPH09126288A (ja) 1995-10-30 1995-10-30 トロイダル型無段変速機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5823911A (ja)
JP (1) JPH09126288A (ja)
DE (1) DE19644958C2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999008020A1 (fr) * 1997-08-05 1999-02-18 Isuzu Motors Limited Transmission a changement de vitesses continu et de type toroidal
US6174258B1 (en) 1997-10-30 2001-01-16 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
JP2002181150A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
US6733415B2 (en) 2000-10-17 2004-05-11 Nissan Motor Co., Ltd. Power roller for a toroidal continuously variable transmission

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3661371B2 (ja) * 1997-10-31 2005-06-15 日本精工株式会社 トロイダル形無段変速機のパワーローラ軸受
JP3661377B2 (ja) * 1997-11-17 2005-06-15 日本精工株式会社 ハーフトロイダル形無段変速機
JP4362883B2 (ja) * 1999-02-15 2009-11-11 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
US6332858B1 (en) * 1999-04-30 2001-12-25 Nissan Motor Co., Ltd. Toroidal continuously variable transmission
JP2001248702A (ja) * 2000-03-03 2001-09-14 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP3769651B2 (ja) * 2002-04-25 2006-04-26 日産自動車株式会社 トロイダル型無段変速機
DE102005005943A1 (de) * 2005-02-10 2006-08-24 Michail Ciornyj Stufenloses Getriebe
WO2014117167A1 (en) 2013-01-28 2014-07-31 Robert Hornblower Meyer Continuously variable drive mechanism
US10030697B2 (en) * 2015-05-07 2018-07-24 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Axial bearing bridge for ball ramp
CN106931114B (zh) * 2016-12-21 2019-03-29 四川大学 一种自适应变速无自旋牵引式无级变速器

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3299744A (en) * 1963-09-04 1967-01-24 Excelermatic Toroidal-type transmission
US4434675A (en) * 1981-09-11 1984-03-06 Excelermatic Inc. Transmission ratio control arrangement for a precess cam controlled infinitely variable traction roller transmission
JPS5977121A (ja) * 1982-10-25 1984-05-02 Nippon Seiko Kk スラスト玉軸受
JPS622062A (ja) * 1985-06-25 1987-01-08 Honda Motor Co Ltd 摩擦式無段変速機
US4909092A (en) * 1988-04-18 1990-03-20 Nippon Seiko Kabushiki Kaisha Toroidal type infinitely variable transmission
US5391126A (en) * 1992-08-05 1995-02-21 Nsk Ltd. Toroidal type continuously variable transmission
JP2870347B2 (ja) * 1993-03-01 1999-03-17 日産自動車株式会社 摩擦車式無段変速機の変速制御装置
JP3303503B2 (ja) * 1994-02-18 2002-07-22 日本精工株式会社 パワーローラ用スラスト玉軸受
US5536091A (en) * 1994-02-18 1996-07-16 Nsk Ltd. Thrust ball bearing for use with power rollers
JPH07239003A (ja) * 1994-02-25 1995-09-12 Nippon Seiko Kk パワーローラ用スラスト玉軸受
JP3246165B2 (ja) * 1994-03-02 2002-01-15 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
JP3314520B2 (ja) * 1994-04-08 2002-08-12 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機用スラスト玉軸受

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999008020A1 (fr) * 1997-08-05 1999-02-18 Isuzu Motors Limited Transmission a changement de vitesses continu et de type toroidal
US6152850A (en) * 1997-08-05 2000-11-28 Isuzu Motors Limited Toroidal type continuously variable transmission
US6174258B1 (en) 1997-10-30 2001-01-16 Nsk Ltd. Toroidal-type continuously variable transmission
US6733415B2 (en) 2000-10-17 2004-05-11 Nissan Motor Co., Ltd. Power roller for a toroidal continuously variable transmission
JP2002181150A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機

Also Published As

Publication number Publication date
DE19644958C2 (de) 2003-04-10
US5823911A (en) 1998-10-20
DE19644958A1 (de) 1997-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09126288A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3237573B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JPH09222152A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP3636414B2 (ja) トロイダル型無段変速機のトラニオン支持構造
US6800047B2 (en) Toroidal continuously-variable transmission
US5580328A (en) Toroidal-type continuously variable transmission
JP3460616B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JP2003343673A (ja) トロイダル型無段変速機
JP3480135B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3385843B2 (ja) 摩擦車式無段変速機
JP4069573B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3463625B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2002021962A (ja) トロイダル型無段変速機
JPH07174201A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP3758146B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3438543B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2591441Y2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3522522B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JPH04307152A (ja) 摩擦車式無段変速機
JP3991703B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3454156B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP3617258B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP4122727B2 (ja) トロイダル型無段変速機のパワーローラユニット
JP2001323982A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2003065408A (ja) トロイダル型無段変速機