JP3463625B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP3463625B2
JP3463625B2 JP27185999A JP27185999A JP3463625B2 JP 3463625 B2 JP3463625 B2 JP 3463625B2 JP 27185999 A JP27185999 A JP 27185999A JP 27185999 A JP27185999 A JP 27185999A JP 3463625 B2 JP3463625 B2 JP 3463625B2
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trunnions
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利文 日比
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H15/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members
    • F16H15/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by friction between rotary members without members having orbital motion
    • F16H15/04Gearings providing a continuous range of gear ratios
    • F16H15/06Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B
    • F16H15/32Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line
    • F16H15/36Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface
    • F16H15/38Gearings providing a continuous range of gear ratios in which a member A of uniform effective diameter mounted on a shaft may co-operate with different parts of a member B in which the member B has a curved friction surface formed as a surface of a body of revolution generated by a curve which is neither a circular arc centered on its axis of revolution nor a straight line with concave friction surface, e.g. a hollow toroid surface with two members B having hollow toroid surfaces opposite to each other, the member or members A being adjustably mounted between the surfaces

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などに採用さ
れる無段変速機、特にトロイダル型無段変速機の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から車両の変速機として、トロイダ
ル型の無段変速機が知られており、例えば、本願出願人
が提案した特開平7−174201号などがある。
【0003】これは、同軸的に配設された入出力ディス
クに挟持、押圧されるパワーローラを対向配置するとと
もに、これらパワーローラを軸支するトラニオンは、軸
方向へ変位可能かつ軸回りに回動可能に支持される。
【0004】そして、トラニオンには油圧シリンダが連
結されて、トラニオンの軸方向変位に応じてパワーロー
ラが傾転し、入出力ディスクとの接触半径を変更するこ
とで連続的に変速比を変更することができる。
【0005】対向するトラニオンは、油圧シリンダによ
って相反する軸方向へ駆動されて、一方が上昇すれば、
他方は下降し、これらトラニオンを揺動自在なリンクを
介して連結することで、各トラニオンの軸方向運動を同
期的に行っている。
【0006】対向配置されたトラニオンが軸方向へ変位
するたびにリンクは揺動し、このときトラニオンに形成
した肩部等と、リンクの一部が当接する場合があるが、
上記従来例では、トラニオンの肩部と当接可能な面に突
起部を形成し、トラニオンが軸方向へ変位する際には、
この突起部を介して肩部と当接することで、リンクがト
ラニオンと接触する位置を一定にし、リンクのこじり等
によって、トラニオンの軸方向運動が阻害されるのを抑
制している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のトロイダル型無段変速機にあっては、リンクに設け
た各突起部は、軸方向へ変位しながらパワーローラの傾
転運動に応じて回動するトラニオンの肩部に摺接するこ
とになるが、リンクに突設された突起部には角部が形成
されるが、この角部が鋭利である場合には、トラニオン
と摺接する際に突起部の角が食い付いて、トラニオンの
回動、すなわち、パワーローラの傾転運動を阻害して、
変速時の抵抗となり、変速特性にヒステリシスを生じる
原因となる。
【0008】さらに、各突起部の角部の形状にバラツキ
があると、各トラニオンに発生する突起部との摺動抵抗
が異なってしまい、突起部がトラニオンの肩部に摺接し
たとき、あるトラニオンは容易に傾転できるが、他のト
ラニオンは突起部の角部を噛み込んで容易に傾転できな
い場合があり、パワーローラの傾転方向に作用する抵抗
力にバラツキが生じ、変速特性にヒステリシスが生じて
変速制御の精度を低下させるという問題があった。
【0009】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、リンクと各トラニオンの接触状態を一様に
して、変速特性にヒステリシスが生じるのを防止するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、同軸的に
配設された入力ディスク及び出力ディスクと、前記入出
力ディスクの回転軸を挟んで対向位置に配設され、軸方
向及び軸回りに変位可能な一対のトラニオンと、前記一
対のトラニオンを相反する軸方向へそれぞれ駆動するア
クチュエータと、前記入出力ディスクに挟持されるとと
もに、トラニオンに支持されたパワーローラと、前記ト
ラニオンの上下両端部に形成された回転軸部と、両側に
形成した孔部を介して一対のトラニオンの回転軸部を連
結するとともに、ケーシングに固設された支持部材で中
央部を揺動自在に支持されたリンクと、前記回転軸部と
前記リンクの孔部との間に介装されて、リンクとトラニ
オンの相対的な揺動を許容する一方、前記回転軸部の径
方向へのトラニオンの変位を規制する球面継手と、前記
リンクと対向するトラニオンに形成された肩部と、前記
リンクに形成されて、リンクが揺動したときにはトラニ
オンの肩部に摺接可能な突起部とを備えたトロイダル型
無段変速機において、前記突起部が肩部と摺接する端部
を、円弧面で形成する。
【0011】そして、前記突起部は、孔部を挟んで第1
及び第2の突起部に分割形成されるとともに、第1及び
第2の突起部には相互に対向する短辺を備え、これら短
辺は、孔部の半径方向に沿って形成される。
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記突起部の短辺は、トラニオンの肩部と摺接可
能な角部を円弧面で形成する。
【0013】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記突起部は、トラニオンの肩部と摺接可能な長
辺側の円弧の半径を、短辺に設けた円弧の半径よりも大
きく設定する。
【0014】
【発明の効果】したがって、第1の発明は、一対のトラ
ニオンを連結するリンクの突起部とトラニオンの肩部
は、変速動作によるリンクの揺動及びトラニオンの回動
によって摺接することで、リンクとトラニオンの相対的
な揺動中心を、変速比にかかわらず常時一致させるのに
加えて、トラニオンの肩部と摺接するリンクの突起部の
端部を円弧面で形成したため、突起部がトラニオンに与
える摺動抵抗のバラツキを抑制して、前記従来例のよう
な変速特性のヒステリシスを防止し、変速制御の精度を
容易に確保することができ、また、各突起部の円弧面に
バラツキが生じた場合であっても、前記従来例のよう
に、鋭利な角部で肩部と摺接することがないため、突起
部が肩部に食い込むことはなく、各トラニオンと突起部
の摺動抵抗が大幅に異なるのを防止して、変速特性のヒ
ステリシスを抑制できる。
【0015】さらに、分割形成した第1及び第2突起部
が相互に対向する短辺を、孔部の半径方向に沿って形成
したため、リンクの揺動により突起部が肩部と摺接する
際には、回動するトラニオンの肩部の接線方向と直交す
るように短辺から摺接するため、点接触により摺接する
ことを回避して、摺動抵抗が増大するのを確実に防ぐと
ともに、前記従来例のような突起部の角部が食い込むの
を防いで、各突起部が発生する摺動抵抗を一様にして、
変速特性にヒステリシスが生じるのを防止できる。
【0016】また、第2の発明は、突起部の短辺が肩部
と摺接する角部を円弧面で形成したため、リンクの突起
部と肩部が摺接を開始する際の食い込みを防止して、変
速特性にヒステリシスが生じるのを防止できる。
【0017】また、第3の発明は、突起部の長辺の円弧
の半径を、短辺の円弧の半径よりも大きく設定したた
め、リンクと肩部の接触開始時の摺動抵抗を低減すると
ともに、摺動中は長辺側の大きな円弧面で接触するた
め、接触部位の面圧を低減して、摺動抵抗の低減を図る
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0019】図1、図2に示すように、トロイダル型無
段変速機は、2組の入力ディスク21、出力ディスク2
2で、対向配置したパワーローラ20、20をそれぞれ
挟持、押圧するダブルキャビティのハーフトロイダル型
で構成される。
【0020】一対の入出力ディスクは21、22は入力
軸1と同軸的に配置されており、出力ディスク22、2
2の間に介装された出力歯車2によって、駆動軸側へト
ルクの伝達を行う。
【0021】図2において、入出力ディスクの回転軸1
Cを挟んで配設された一対のトラニオン4、4は、それ
ぞれピボットシャフト24、24を介して、パワーロー
ラ20、20を回転自在かつ揺動自在に支持しており、
これらトラニオン4、4は、それぞれ回転軸4C、4C
の軸方向及び軸回りでそれぞれ変位可能に支持される。
【0022】そして、トラニオン4、4の下端にはロッ
ド42、42が結合されるとともに、各ロッド42、4
2にそれぞれ連結した油圧シリンダ30、30(アクチ
ュエータ)が、トラニオン4、4を軸方向へ駆動するこ
とで、パワーローラ20、20は回転軸4C、4C回り
にそれぞれ傾転(回動)し、入力ディスク21と出力デ
ィスク22の接触半径が変化して変速比が連続的に変更
される。
【0023】対向配置されたトラニオン4、4は、その
上部をアッパーリンク5によって、同じく下部をロアリ
ンク6によって相互に連結され、パワーローラ20、2
0に加わるスラスト力に抗して、アッパーリンク5とロ
アリンク6はトラニオン4、4の回転軸4C、4C間の
軸間距離を一定に保持し、また、トラニオン4、4の上
部が入出力ディスクの回転軸1C方向へ撓むのを規制す
る。
【0024】アッパーリンク5は、中央部に貫通孔5b
を形成し、この貫通孔5b内へ挿通したアッパーリンク
ポスト17(支持部材)によって揺動自在に支持される
とともに、ケーシング11の内周上部側に固設されたポ
ストベース16に連結されて、揺動可能に支持される。
なお、アッパーリンクポスト17には、図2の紙面の貫
通方向にピン12が突設され、このピン12が、図3に
示すように、アッパーリンク5の貫通孔5bから入出力
ディスクの軸線1Cに沿って形成されたピン穴51、5
1に係合することで、アッパーリンク5がアッパーリン
クポスト17で揺動可能に支持される。
【0025】一方、アッパーリンク5の両端部に形成し
た貫通孔5a、5a(孔部)には、トラニオン4、4の
上端部側に設けた肩部40、40から図2の上方へ突設
した軸部41、41が挿通され、さらに、これら軸部4
1の外周に設けた球面継手60を介してトラニオン4、
4とアッパーリンク5が連結される。なお、球面継手6
0は、内周にニードル軸受を備えている。
【0026】ロアリンク6は、中央部に貫通孔6bを形
成し、この貫通孔6b内へ挿通したロアリンクポスト2
7によって揺動自在に支持されるとともに、油圧シリン
ダ30側に形成されたポストベース26に連結されて、
揺動可能に支持される。なお、ロアリンクポスト27に
も、図2の紙面の貫通方向にピン12が突設され、この
ピン12が、図3に示したアッパーリンク5と同様に、
ロアリンク6のピン穴と係合することで、ロアリンク6
はロアリンクポスト27で揺動可能に支持される。
【0027】一方、ロアリンク6の両端部に形成した貫
通孔6a、6aには、トラニオン4、4の下端部に設け
た肩部43、43から、図2の下方へ突設した軸部4
4、44が挿通され、さらに、これら軸部44の外周に
設けた球面継手60を介してトラニオン4、4とロアリ
ンク6が連結される。
【0028】そして、トラニオン4、4は、アッパーリ
ンクポスト17及びロアリンクポスト27を中心に揺動
可能なアッパーリンク5及びロアリンク6によって相反
する軸方向へ変位するとともに、球面継手60によって
トラニオン4の回転軸4C回りの回動が許容される。
【0029】ここで、アッパーリンク5とロアリンク6
は、同様に構成されるので、以下、アッパーリンク5に
ついてのみ説明する。
【0030】図3に示すように、2組の入出力ディスク
21、22に挟持、押圧される4つのパワーローラ20
を、それぞれ支持するトラニオン4と連結するために、
アッパーリンク5には、4つの貫通孔5aが入出力ディ
スクの軸線1Cを挟んで対称位置に形成される。
【0031】また、入出力ディスクの軸線1Cに沿った
位置には、アッパーリンクポスト17、17をそれぞれ
挿通する貫通孔5b、5bが形成される。
【0032】そして、図3〜図5に示すように、トラニ
オン4の肩部40と対向するアッパーリンク5の下面に
は、各貫通孔5aの外側にトラニオン4の肩部40と摺
接可能な突起部50が固設される。
【0033】各突起部50は、入出力ディスクの軸線1
Cと平行して配置されるとともに、入出力ディスクの軸
線1Cから所定の距離だけ離れた貫通孔5aの外側(図
3、図4の左右方向)に固設される。
【0034】そして、突起部50の断面形状は、図5に
示すように、肩部40と当接可能な端部外周を、所定の
半径Rの円弧面50Aで半円状に形成する。
【0035】したがって、トラニオン4、4が相反する
軸方向へ変位して変速を行う際には、アッパーリンク5
は対向するトラニオン4、4の相対運動に応じて揺動
し、トラニオン4の軸方向変位が大きくなると、前記従
来例と同様に、アッパーリンク5の下面に形成した突起
部50がトラニオン4の肩部40と摺接する。
【0036】突起部50は、パワーローラ20の傾転運
動に伴って回動するトラニオン4の肩部40に当接する
が、このとき、突起部50は端部外周の円弧面50Aを
介して摺接するため、前記従来例のように突起部を方形
断面などで形成して角部で摺接する場合に比して、摺動
抵抗は遙かに小さなものとなり、さらに、各突起部50
は円弧面50Aにより均一に構成されて、その摺動抵抗
も等しくなり、前記従来例のような角部で摺接した場合
のように、摺動抵抗にバラツキを生じるのを抑制するこ
とが可能となって、変速特性にヒステリシスが生じるの
を防止して、変速制御の精度を容易に確保することがで
きる。
【0037】なお、詳述はしないが、ロアリンク6につ
いても上記と同様の突起部50及び円弧面50Aが形成
される。
【0038】こうして、アッパーリンク5の下面及びロ
アリンク6の上面には、トラニオン4の肩部40と摺接
可能な突起部50の端部外周を所定の円弧面50Aで形
成したため、アッパーリンク5及びロアリンク6が揺動
して、複数の突起部50がそれぞれ対向するトラニオン
4の肩部40と摺接する際には、各突起部50がトラニ
オン4に与える摺動抵抗を容易に一様とすることがで
き、前記従来例のような変速特性のヒステリシスを防止
して、変速制御の精度を容易に確保することができる。
【0039】また、各突起部50端部に形成した円弧面
50Aの曲率等にバラツキが生じた場合であっても、鋭
利な角部で肩部40と摺接することがないため、突起部
50が肩部40に食い込むことはなく、各トラニオン4
と突起部50の摺動抵抗が大幅に異なるのを防止でき、
変速特性のヒステリシスを抑制できる。
【0040】図6は、第2の実施形態を示し、アッパー
リンク5が揺動して突起部が肩部40と摺接したとき
に、トラニオン4の傾転角に関わらず、トラニオン4と
アッパーリンク5の相対的な揺動中心の近くとなるよう
に、円弧面を備えた突起部の配設位置を設定し、かつ、
貫通孔5aを挟んで2つの突起部50L、50Hに分割
したもので、その他の構成は、前記第1実施形態と同様
である。
【0041】前記従来例にも示したように、アッパーリ
ンク5の突起部を、トラニオン4との相対的な揺動中心
に近づければ摺動抵抗を低減できるが、突起部の位置を
このように設定すると、突起部が貫通孔5aを横断する
ため、この貫通孔5aを挟んで2つの突起部50L、5
0Hに分割形成される。
【0042】図6に示す貫通孔5aは、図3の貫通孔5
aのうち、左上または右下のものに相当し、突起部50
Lはパワーローラ20が変速比のLo側(図6の時計回
り)に傾転したとき、トラニオン4の肩部40と摺接
し、また、突起部50Hは、パワーローラ20が変速比
のHi側(図6の反時計回り)に傾転したとき、トラニ
オン4の肩部40と摺接するものである。なお、突起部
50L、50Hの断面形状は上記第1実施形態の突起部
50と同じく半円状で、肩部40と当接可能な端部を円
弧面50Aで構成する。
【0043】そして、2つに分割された突起部50L、
50Hのうち、相互に対向する短辺50S、50Sは、
貫通孔5aの半径上、すなわち、トラニオン4の軸部4
1の半径上に沿って形成される。
【0044】対向するトラニオン4に対応する貫通孔5
a、5aの中心を結ぶ中心線を5cとすると、短辺50
S、50Sは、中心線50Sに対して所定の角度θをな
す半径の延長線に沿ってそれぞれ形成される。
【0045】したがって、アッパーリンク5の揺動によ
り、突起部50L、50Hがトラニオン4の肩部40と
摺接する際には、回動する肩部40の接線方向と直交す
るように短辺50Sが当接するため、点接触により摺接
するのを回避して、短辺50Sを含む線接触とすること
ができ、摺動抵抗が増大するのを確実に防ぐとともに、
前記従来例のような突起部の角部が食い込むのを防い
で、各突起部50L、50Hが発生する摺動抵抗を一様
にして、変速特性にヒステリシスが生じるのを防止でき
る。
【0046】図7〜図9は、第3の実施形態を示し、前
記第2実施形態の2つに分割された突起部50L、50
Hの短辺50Sの角部を所定の円弧面50Bで形成した
もので、その他の構成は、前記第2実施形態と同様であ
る。
【0047】突起部50L、50Hの長辺側(図7の水
平方向の辺)の断面は、図9に示すように、端部外周を
半径R1の円弧面50Aで形成するとともに、相互に対
向する短辺50S、50Sの角部は、半径R2の円弧面
50Bで構成したものである。なお、この場合、R1>
R2に設定される。
【0048】短辺50Sの角部は、半径R2の小さな円
弧面50Bで構成されるため、複数の突起部50がそれ
ぞれ対向するトラニオン4の肩部40と摺接を開始する
際には、各突起部50がトラニオン4に与える摺動抵抗
を容易に一様とすることができ、アッパーリンク5また
はロアリンク6に固設された突起部50L、50Hが、
貫通孔5aを挟んで分割形成された場合であっても、前
記従来例のような変速特性のヒステリシスを防止して、
変速制御の精度を容易に確保することができる。
【0049】次に、長辺側となる突起部50Lの円弧面
50Aの半径R1を、短辺50Sの円弧面50Bの半径
R2よりも大きく設定したため、アッパーリンク5と肩
部40の摺動中は、長辺側の大きな円弧で接触するた
め、接触部位の面圧を低減して摺動抵抗の低減を図るこ
とができる。
【0050】図8、図9では、突起部50L側を示した
が、対向する突起部50Hも同様に円弧面は形成され
る。
【0051】なお、上記実施形態において、アッパーリ
ンク5とロアリンク6の両方に突起部50を設けた一例
を示したが、どちらか一方のリンクに突起部を設けても
よく、摺動抵抗の低減と均一化を図ることができる。
【0052】また、突起部の端部を半径Rの円弧面で構
成した一例を示したが、任意の曲面で形成してもよく、
上記と同様の作用、効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すトロイダル型無段変
速機の概念図。
【図2】同じくトロイダル型無段変速機の縦断面図。
【図3】アッパーリンクの底面図。
【図4】図3のA−A矢示断面図。
【図5】突起部近傍のアッパーリンクの拡大断面図。
【図6】第2の実施形態を示し、アッパーリンクの要部
底面図。
【図7】第3の実施形態を示し、アッパーリンクの要部
底面図。
【図8】図7のB−B矢示断面図で、短辺の断面を示
す。
【図9】図7のC−C矢示断面図で、突起部の断面を示
す。
【符号の説明】
1c 入出力ディスク回転軸線 4 トラニオン 5 アッパーリンク 5a、5b 貫通孔 6 ロアリンク 6a、6b 貫通孔 11 ケーシング 16 ポストベース 17 アッパーリンクポスト 20 パワーローラ 21 入力ディスク 22 出力ディスク 24 ピボットシャフト 30 油圧シリンダ 40、43 肩部 41、44 軸部 42 ロッド 50 突起部 50L、50H 突起部 50S 短辺 60 球面継手
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−174201(JP,A) 特開 昭57−47060(JP,A) 特開 平9−42401(JP,A) 特開 平10−205599(JP,A) 特開 平11−2301(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 13/00 - 15/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸的に配設された入力ディスク及び出力
    ディスクと、 前記入出力ディスクの回転軸を挟んで対向位置に配設さ
    れ、軸方向及び軸回りに変位可能な一対のトラニオン
    と、 前記一対のトラニオンを相反する軸方向へそれぞれ駆動
    するアクチュエータと、 前記入出力ディスクに挟持されるとともに、トラニオン
    に支持されたパワーローラと、 前記トラニオンの上下両端部に形成された回転軸部と、 両側に形成した孔部を介して一対のトラニオンの回転軸
    部を挿通するとともに、ケーシングに固設された支持部
    材で中央部を揺動自在に支持されたリンクと、 前記回転軸部の外周と前記リンクの孔部内周との間に介
    装されて、リンクとトラニオンの相対的な揺動を許容す
    る一方、前記回転軸部の径方向へのトラニオンの変位を
    規制する球面継手と、 前記リンクと対向するトラニオンに形成された肩部と、 前記リンクに形成されて、リンクが揺動したときにはト
    ラニオンの肩部に摺接可能な突起部とを備えたトロイダ
    ル型無段変速機において、 前記突起部が肩部と摺接する端部を、円弧面で形成し、 前記突起部は、孔部を挟んで第1及び第2の突起部に分
    割形成されるとともに、第1及び第2の突起部には相互
    に対向する短辺を備え、これら短辺は、孔部の半径方向
    に沿って形成された ことを特徴とするトロイダル型無段
    変速機。
  2. 【請求項2】前記突起部の短辺は、トラニオンの肩部と
    摺接可能な角部を円弧面で形成したことを特徴とする請
    求項1に記載のトロイダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】前記突起部は、トラニオンの肩部と摺接可
    能な長辺側の円弧の半径を、短辺に設けた円弧の半径よ
    りも大きく設定したことを特徴とする請求項2に記載の
    トロイダル型無段変速機。
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