JP2002180052A - 水溶性二色性色素、光学フイルム、偏光素子、二色性色素のミセルを配向させる方法および光学フイルムの製造方法 - Google Patents

水溶性二色性色素、光学フイルム、偏光素子、二色性色素のミセルを配向させる方法および光学フイルムの製造方法

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JP2002180052A
JP2002180052A JP2000380607A JP2000380607A JP2002180052A JP 2002180052 A JP2002180052 A JP 2002180052A JP 2000380607 A JP2000380607 A JP 2000380607A JP 2000380607 A JP2000380607 A JP 2000380607A JP 2002180052 A JP2002180052 A JP 2002180052A
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JP2000380607A
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English (en)
Inventor
Keiichi Taguchi
慶一 田口
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い偏光度を容易に実現できる水溶性有
機二色性色素を得る。 【解決手段】 N,N’−ビス(6−芳香族アゾヒドロ
キシスルホ−2−ナフチル)ベンゼンジカルボキサミド
を水溶性有機二色性色素として用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水溶性有機二色性
色素に関する。また本発明は、水溶性有機二色性色素を
用いた光学フイルムにも関する。さらに本発明は、視野
角依存性が少なく、簡易な方法で歩留まり良く製造でき
る偏光素子にも関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に用いられる偏光素子は、
一般に、偏光膜と透明保護膜とからなる。偏光膜は、一
般に、ポリマー(一般にポリビニルアルコール)からな
る膜に、ヨウ素または二色性色素を溶解または吸着さ
せ、その膜を一方向に引き延ばして製造している。ま
た、一軸方向に延伸したフイルムに、二色性色素を吸着
させる方法により、偏光膜を製造する場合もある。透明
保護膜としては、セルローストリアセテートフイルムが
一般に用いられている。透明保護膜は、偏光膜の両側に
設けることが普通である。
【0003】従来の方法では、延伸により配向膜を製造
している。そのため、偏光素子の配向方向は、一方向に
制約されている。特開平7−261024号公報に、基
板上に、光活性分子を有する層と二色性色素層とを設け
ることにより、延伸工程なしで任意の偏光軸を有する偏
光板を製造する方法が記載されている。この方法では、
光照射により二色性色素を特定の方向に配向させる。光
照射による配向では非常に時間がかかり、長尺フイルム
の連続処理ができない、また、光配向では、面内の配向
状態の均一性が乏しいという問題がある。さらに、偏光
板として最も重要な偏光度も、従来の偏光板と比較する
と低い値であった。
【0004】ガラスあるいはポリマー膜の表面にラビン
グ処理(布や紙で一方向に擦る処理)を施した後に、二
色性色素をその表面に吸着させる方法が提案されている
(ジェー・エフ・ドライヤー(J. F. Dreyer)、ジャー
ナル・オブ・フィジックス・アンド・コロイドケミスト
リー(J. Phys. Colloid Chem.)、52頁、808(1
948)参照)。しかし、この方法で得られた配向状態
は、高温高湿下で緩和され、二色性分子の整列が乱れて
偏光度が低下する問題があった。特開平3−54506
号、同3−58004号の各公報には、セルローストリ
アセテートフイルムまたはポリエチレンテレフタレート
フイルムをラビング処理してから染料を添加し、偏光板
を作製する方法が開示されている。しかし、このように
作製した偏光板も、偏光度が低いとの問題がある。米国
特許2400877号および同2544659の各明細
書には、基材表面に二色性色素の溶液を適用し、溶媒を
蒸発させると同時に染料をネマチック相となるように配
向させ、そして、配向状態でゆるやかに固化させること
により、偏光素子を製造する方法が開示されている。し
かし、この偏光素子も偏光度が低く、さらに、耐熱性が
不足しているとの問題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置は薄型で
軽量との特徴があるが、近年ではさらに薄く軽くなるよ
うに、各部品の小型化、薄型化および軽量化が試みられ
ている。しかし、液晶表示装置の必須の部品である偏光
板については、従来の偏光板に代えて使用できる程度の
性能を有する新製品は開発されていない。従来の偏光板
の最も基本的な問題は、ポリビニルアルコールフイルム
が延伸方向に裂けやすいことである。そのため、ポリビ
ニルアルコールフイルムの両側に透明保護膜を設ける必
要があり、偏光板の厚さ、結果として液晶表示装置全体
の厚さが増加する。また、延伸したポリビニルアルコー
ルフイルムは、温度変化あるいは湿度変化に応じて収縮
するため、液晶セルのガラス面と偏光板の間にある粘着
剤が剥離する問題もある。
【0006】また、実際の偏光板の製造では、ロール状
あるいは長尺の偏光板を作製する。その場合、フイルム
の一方向(長手方向あるいは幅方向)にしかポリビニル
アルコールフイルムを配向させることができない。その
ため、偏光軸は必ず、長手方向に平行あるいは垂直とな
る。液晶表示装置に偏光板を組み込む場合、液晶表示装
置の長手方向に対して、偏光軸が45度方向となるよう
に偏光板を配置することが普通である。偏光軸が45度
方向となるように、偏光板を長方形に加工する製造工程
は、非常に歩留まりが悪いとの問題がある。本発明の目
的は、高い偏光度を容易に実現できる水溶性有機二色性
色素を提供することである。また、本発明の目的は、歩
留まり良く、容易に生産できる光学フイルムを提供する
ことでもある。さらに、本発明の目的は、偏光度が高
く、視野角依存性が少なく、小型化、薄型化および軽量
化が容易な偏光素子を提供することでもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記(1)〜
(7)の水溶性二色性色素、下記(8)の光学フイル
ム、下記(9)の偏光素子、下記(10)、(11)の
二色性色素のミセルを配向させる方法および下記(1
2)、(13)の光学フイルムの製造方法を提供する。 (1)下記式(I)で表されるN,N’−ビス(6−ア
ゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼンジカルボ
キサミドからなる水溶性二色性色素:
【0008】
【化8】
【0009】[式中、Mは、カチオンであり;R1 およ
びR2 は、それぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまた
はその塩であり;n1およびn2は、それぞれ独立に、
0、1、2、3または4であり;R3 は、炭素原子数が
1乃至4のアルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコ
キシ基またはハロゲン原子であり;mは、0、1、2、
3または4であり;そして、Ar1 およびAr2 は、そ
れぞれ独立に、芳香族基である]。 (2)下記式(II)で表されるN,N’−ビス(6−ア
ゾ−5−ヒドロキシスルホ−2−ナフチル)テレフタル
アミドからなる水溶性二色性色素:
【0010】
【化9】
【0011】[式中、Mは、カチオンであり;R11およ
びR12は、それぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまた
はその塩であり;n11およびn12は、それぞれ独立
に、0、1、2、3または4であり;R13およびR
14は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数が1乃至
4のアルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基
またはハロゲン原子であり;そして、Ar11およびAr
12は、それぞれ独立に、芳香族基である]。 (3)R13およびR14は、同一であって、水素原子また
は炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基である(2)に
記載の水溶性二色性色素。 (4)下記式(III)で表されるN,N’−ビス(6−フ
ェニルアゾ−5−ヒドロキシ−7−スルホ−2−ナフチ
ル)テレフタルアミドからなる水溶性二色性色素:
【0012】
【化10】
【0013】[式中、Mは、カチオンであり;R21およ
びR22は、それぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまた
はその塩であり;n21およびn22は、それぞれ独立
に、0、1、2、3または4であり;R23およびR
24は、それぞれ独立に、水素原子、炭素原子数が1乃至
4のアルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基
またはハロゲン原子であり;R25およびR26は、それぞ
れ独立に、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン置換ア
ルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ
基、アシル基、シアノまたはヒドロキシルであり;n2
5およびn26は、それぞれ独立に、0、1、2、3、
4または5である]。 (5)R23およびR24は、同一であって、水素原子また
は炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基である(4)に
記載の水溶性二色性色素。 (6)R25およびR26は、それぞれ独立に、ハロゲン原
子であり;n25およびn26は、それぞれ独立に、
1、2、3、4または5である(4)に記載の水溶性二
色性色素。 (7)ハロゲン原子が、塩素原子である(6)に記載の
水溶性二色性色素。
【0014】(8)前記式(I)で表されるN,N’−
ビス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベン
ゼンジカルボキサミドを含む二色性色素層を有する光学
フイルム。 (9)前記式(I)で表されるN,N’−ビス(6−ア
ゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼンジカルボ
キサミドを含む二色性色素層を有し、N,N’−ビス
(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼン
ジカルボキサミドが所定の方向に配向しているミセルの
状態である偏光素子。
【0015】(10)前記式(I)で表されるN,N’
−ビス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベ
ンゼンジカルボキサミドからなる水溶性二色性色素のミ
セルに対して所定の方向に力を加えてミセルを配向さ
せ、次に力を除くことにより、二色性色素のミセルを配
向させる方法。 (11)ミセルを配向させる力が、剪断力である(1
0)に記載の二色性色素のミセルを配向させる方法。
【0016】(12)前記式(I)で表されるN,N’
−ビス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベ
ンゼンジカルボキサミドからなる水溶性二色性色素のミ
セルが分散している塗布液をバーコート法、ダイコート
法またはブレードコート法により透明支持体上に塗布し
て、透明支持体上に二色性色素層を形成する光学フイル
ムの製造方法。 (13)透明支持体が長尺状の形状を有し、塗布液をバ
ーコート法により塗布し、バーコート法のバーの向きを
透明支持体の長手方向に対して平行でも垂直でもない方
向に設定することにより、遅相軸が透明支持体の長手方
向に対して平行でも垂直でもない光学フイルムを製造す
る(12)に記載の光学フイルムの製造方法
【0017】
【発明の実施の形態】[水溶性二色性色素]本発明で
は、下記式(I)で表されるN,N’−ビス(6−アゾ
ヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼンジカルボキ
サミドを水溶性二色性色素として使用する。
【0018】
【化11】
【0019】式(I)において、Mは、カチオンであ
る。カチオンとしては、プロトン、アルカリ金属(例、
ナトリウム、カリウム)イオン、アルカリ土類金属
(例、マグネシウム)イオン、第IIIA族の軽金属(例、
アルミニウム)イオン、アンモニウムイオンおよび有機
アンモニウム(1級、2級または3級アミンの)イオン
が好ましく、プロトン、アルカリ金属イオンおよびアン
モニウムイオンがさらに好ましく、アルカリ金属イオン
が最も好ましい。式(I)において、R1 およびR
2 は、それぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはそ
の塩である。スルホまたはその塩は、−SO3 Mに相当
し、Mのカチオンについては、上記の通りである。式
(I)において、n1およびn2は、それぞれ独立に、
0、1、2、3または4である。n1およびn2は、そ
れぞれ独立に、0、1、2または3であることが好まし
く、0、1または2であることがさらに好ましく、0ま
たは1であることが最も好ましい。
【0020】式(I)において、R3 は、炭素原子数が
1乃至4のアルキル基(メチル、エチル、プロピル、ブ
チル)、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基(メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ)またはハロゲン
原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)
である。R3 は、炭素原子数が1乃至4のアルキル基ま
たは炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基であることが
好ましく、メチル、エチル、メトキシまたはエトキシで
あることがさらに好ましく、メチルまたはメトキシであ
ることが最も好ましい。式(I)において、mは、0、
1、2、3または4である。mは、0、1、2または3
であることが好ましく、0、1または2であることがよ
り好ましく、0または1であることがさらに好ましく、
0であることが最も好ましい。
【0021】式(I)において、Ar1 およびAr
2 は、それぞれ独立に、芳香族基である。本明細書にお
いて、芳香族基は、アリール基、置換アリール基、芳香
族性複素環基および置換基を有する芳香族性複素環基を
意味する。アリール基は、フェニルまたはナフチルであ
ることが好ましく、フェニルであることがさらに好まし
い。置換アリール基の置換基の例には、ハロゲン原子
(フッ素原子、塩素原子)、アルキル基、ハロゲン置換
アルキル基(例、トリフルオロメチル)、アルコキシ
基、アリール基、アリールオキシ基、アシル基、シアノ
およびヒドロキシルが含まれる。置換基としては、ハロ
ゲン原子、炭素原子数が1乃至4のアルキル基、炭素原
子数が1乃至4のハロゲン置換アルキル基、炭素原子数
が1乃至4のアルコキシ基およびシアノが好ましく、ハ
ロゲン原子がさらに好ましく、塩素原子が最も好まし
い。芳香族性複素環基は、一般に不飽和複素環を有し、
好ましくは最多二重結合を含む不飽和複素環を有する。
複素環は、5員環または6員環であることが好ましい。
芳香族性複素環基の例には、ピリジル、チエニル、フリ
ル、キノリルおよびイソキノリルが含まれる。芳香族性
複素環基の置換基の例は、置換アリール基の置換基の例
と同様である。
【0022】式(I)のAr1 およびAr2 としては、
塩素原子で置換されたフェニルが特に好ましい。フェニ
ル基を置換する塩素原子の数は、1、2または3である
ことが好ましく、1または2であることがさらに好まし
い。塩素原子の少なくとも一つは、フェニルのo−位に
結合することが好ましい。塩素原子で置換されたフェニ
ルの例には、o−クロロフェニル、m−クロロフェニ
ル、p−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、
3,4−ジクロロフェニル、2,3−ジクロロフェニ
ル、2,5−ジクロロフェニルが含まれる。o−クロロ
フェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4−ジクロ
ロフェニルおよび2,5−ジクロロフェニルが好まし
く、o−クロロフェニルおよび2,4−ジクロロフェニ
ルがさらに好ましい。
【0023】水溶性二色性色素は、下記式(II)で表さ
れるN,N’−ビス(6−アゾ−5−ヒドロキシスルホ
−2−ナフチル)テレフタルアミドであることがさらに
好ましい。
【0024】
【化12】
【0025】式(II)において、Mは、カチオンであ
る。カチオンの定義および例は、式(I)のMと同様で
ある。式(II)において、R11およびR12は、それぞれ
独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩である。ス
ルホまたはその塩は、−SO3 Mに相当し、Mのカチオ
ンについては、式(I)のMと同様である。式(II)に
おいて、n11およびn12は、それぞれ独立に、0、
1、2、3または4である。n11およびn12は、そ
れぞれ独立に、0、1、2または3であることが好まし
く、0、1または2であることがさらに好ましく、0ま
たは1であることが最も好ましい。
【0026】式(II)において、R13およびR14は、そ
れぞれ独立に、水素原子、炭素原子数が1乃至4のアル
キル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基またはハ
ロゲン原子である。アルキル基、アルコキシ基およびハ
ロゲン原子の例は、式(I)のR3 と同様である。R13
およびR14は、同一であって、水素原子または炭素原子
数が1乃至4のアルコキシ基であることが特に好まし
い。式(II)において、Ar11およびAr12は、それぞ
れ独立に、芳香族基である。芳香族基の定義および例
は、式(I)のAr1 およびAr2 と同様である。
【0027】水溶性二色性色素は、下記式(III)で表さ
れるN,N’−ビス(6−フェニルアゾ−5−ヒドロキ
シ−7−スルホ−2−ナフチル)テレフタルアミドであ
ることがさらにまた好ましい。
【0028】
【化13】
【0029】式(III)において、Mは、カチオンであ
る。カチオンの定義および例は、式(I)のMと同様で
ある。式(III)において、R21およびR22は、それぞれ
独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩である。ス
ルホまたはその塩は、−SO3 Mに相当し、Mのカチオ
ンについては、式(I)のMと同様である。式(III)に
おいて、n21およびn22は、それぞれ独立に、0、
1、2、3または4である。n21およびn22は、そ
れぞれ独立に、0、1、2または3であることが好まし
く、0、1または2であることがさらに好ましく、0ま
たは1であることが最も好ましい。
【0030】式(III)において、R23およびR24は、そ
れぞれ独立に、水素原子、炭素原子数が1乃至4のアル
キル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基またはハ
ロゲン原子である。アルキル基、アルコキシ基およびハ
ロゲン原子の例は、式(I)のR3 と同様である。R23
およびR24は、同一であって、水素原子または炭素原子
数が1乃至4のアルコキシ基であることが特に好まし
い。式(III)において、R25およびR26は、それぞれ独
立に、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン置換アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、
アシル基、シアノまたはヒドロキシルである。R25およ
びR26は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素原子数
が1乃至4のアルキル基、炭素原子数が1乃至4のハロ
ゲン置換アルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキ
シ基またはシアノであることが好ましく、ハロゲン原子
であることがさらに好ましく、塩素原子であることが最
も好ましい。式(III)において、n25およびn26
は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であ
る。n25およびn26は、それぞれ独立に、0、1、
2、3または4であることが好ましく、0、1、2また
は3であることがより好ましく、0、1または2である
ことがさらに好ましく、1または2であることが最も好
ましい。
【0031】以下に、水溶性二色性色素の具体例を示
す。
【0032】
【化14】
【0033】
【化15】
【0034】
【化16】
【0035】
【化17】
【0036】
【化18】
【0037】
【化19】
【0038】
【化20】
【0039】
【化21】
【0040】
【化22】
【0041】式(I)で表されるN,N’−ビス(6−
アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼンジカル
ボキサミドは、米国特許3754923号、同3671
253号の各明細書その他の文献(例えば、細田豊著
「論理製造染料化学」、技報堂)に記載の方法に従い、
公知の出発原料あるいは中間体から容易に製造すること
ができる。
【0042】[二色性色素のミセル]式(I)で表され
る二色性色素を適当な溶媒に溶解、乳化または分散させ
ると、ミセルを形成することができる。二色性色素のミ
セルは、リオトロピック液晶性を示すことができる。上
記溶媒としては、水またはアルコールが好ましく、水が
特に好ましい。二色性色素の濃度は、0.1乃至50質
量%が好ましく、0.5乃至30質量%がさらに好まし
い。濃度が低すぎるとミセルが生じにくくなる。濃度が
高すぎると、染料の溶解または分散状態が不良になる。
また、液体の粘度が上昇して、不都合な現象が起こやす
くなる。二色性色素は、公知の方法で、溶解、乳化また
は分散させることができる。乳化または分散について
は、ハロゲン化銀写真の技術分野で知られている方法を
応用できる。また、分散については、固体分散法(特開
昭63−271339号公報記載)も採用できる。二色
性色素のミセルを含む溶液には、必要に応じて、その他
の成分(例、バインダーポリマー)を添加し、二色性色
素層を形成するための塗布液として利用することができ
る。
【0043】[二色性色素層]偏光素子の作製では、二
色性色素層に含まれる二色性色素のミセルを、透過する
光が偏光するように所定の方向に配向させる。具体的に
は、二色性色素のミセルに配向し得る力(以下「配向
力」と称する)を加え、ミセルを配向させる。その後、
配向力を除くことにより、ミセルの配向が固定される。
配向力としては、何か応力を加えればよい。応力として
は、法線応力と剪断応力とがある。剪断力が好ましい配
向力である。剪断力は、二色性色素の溶液を塗布する際
に、塗布手段によりミセルに与えることができる。剪断
力を与える塗布方法としては、カーテンコーティング
法、押出コーティング法、ロールコーティング法、ディ
ップコーティング法、スピンコーティング法、印刷コー
ティング法、スプレーコーティング法およびスライドコ
ーティング法を挙げることができる。剪断力を与える塗
布方法を採用すると、配向と塗布との二つの処理を同時
に行うことができる。連続塗布によって、それと同時に
連続配向させることが好ましい。連続塗布には、カーテ
ンコーティング法、押出コーティング法、ロールコーテ
ィング法およびスライドコーティング法が適している。
具体的な塗布手段としては、ダイコーター、ブレードコ
ーターまたはバーコーターを用いることが好ましい。
【0044】塗布における剪断力に代えて、磁場または
電場によっても、二色性色素のミセルを配向させること
ができる。磁場または電場は、塗布により形成した二色
性色素層の面内方向にかけられればよい。磁場または電
場は、様々な公知の手段で実現できる。磁場強度として
は、0.05乃至4.0Tが好ましく、0.2乃至4.
0Tがさらに好ましい。電場強度としては 1乃至20
0kv/cmが好ましく、10乃至200kv/cmが
さらに好ましい。二色性色素の塗布量は、0.01乃至
50g/m2 であることが好ましく、0.05乃至10
g/m2 であることがさらに好ましい。
【0045】[支持体]二色性色素層は、一般に支持体
上に塗布で形成する。支持体としては、紙、ポリマーフ
イルム、金属板あるいはガラス板が使用できる。支持体
上に二色性色素層を形成したものをそのまま光学フイル
ムまたは偏光素子として使用する場合は、支持体は透明
であることが好ましい。透明支持体としては、ポリマー
フイルムまたはガラス板が使用できる。ポリマーフイル
ムが特に好ましい。透明支持体の光透過率は、60%以
上であることが好ましく、80%以上であることがさら
に好ましく、90%以上であることが最も好ましい。透
明支持体を形成するポリマーとしては、ポリカーボネー
ト、ポリアリレート、ポリスルフォン、ポリエーテルス
ルホンおよびセルロースアシレート(例、セルロースア
セテート、セルロースアセテートブチレート)が好まし
い。市販のポリマーフイルム(例えば、ゼオネックス、
日本ゼオン(株)製;ゼオノア、日本ゼオン(株)
製);ARTON、JSR(株)製;フジタック、富士
写真フイルム(株)製)を使用してもよい。透明支持体
は、セルロースアシレートフイルムであることが特に好
ましい。
【0046】セルロースアシレートフイルムの厚さは、
5乃至500μmであることが好ましく、20乃至20
0μmであることがさらに好ましく、20乃至100μ
mであることが最も好ましい。632.8nmにおいて
測定するセルロースアシレートフイルムのレターデーシ
ョン(Re)値は、0乃至150nmであることが好ま
しく、0乃至20nmであることがさらに好ましく、0
乃至5nmであることが最も好ましい。引っ張り試験に
よるセルロースアシレートフイルムの抗張力値は、50
乃至1000MPaが好ましく、100乃至300MP
aがさらに好ましい。引っ張り試験によるセルロースア
シレートフイルムの弾性率は、2.5乃至5.0GPa
が好ましく、3.0乃至5.0GPaがさらに好まし
い。引っ張り試験によるセルロースアシレートフイルム
の破断伸びは、10%以上であることが好ましく、20
%以上であることがさらに好ましい。セルロースアシレ
ートフイルムの透湿度は、100乃至800g/m2
dayが好ましく、300乃至600g/m 2 ・day
がさらに好ましい。
【0047】セルロースアシレート原料のセルロースと
しては、綿花リンターまたは木材パルプが一般に用いら
れる。綿花リンターと木材パルプとを混合して使用して
もよい。セルロースアシレートは、セルロースの水酸基
への置換度が下記式(I)〜(III)の全てを満足するこ
とが好ましい。 (I) 57.5%≦A+B≦62.5% (II) 48.8%≦A≦62.5% (III) 0%≦B≦24.5%
【0048】式中、AおよびBはセルロースの水酸基が
置換されているアシル化率を表し、Aはアセチル化率、
Bは炭素原子数3〜22のアシル化率である。セルロー
スには1グルコース単位に3個の水酸基があり、上記の
数字はその水酸基に対するアシル化率を表す。最大のア
シル化率は、62.5%である。セルローストリアセテ
ートは、一般にAのアセチル化率が57.5〜62.5
%である(この場合、置換されなかった水酸基が最大1
3.4%である)。そして、セルローストリアセテート
では、B=0%である。セルロースアシレートは、アシ
ル基が全部アセチル基であるセルローストリアセテート
が好ましい。また、アセチル基が48.8%以上で、炭
素原子数が3〜22のアシル基が24.5%以下、置換
されなかった水酸基が13.4%以下のセルロースアシ
レートも好ましい。フイルム物性の観点では、炭素原子
数3〜22のアシル基は10.3%以下であることが特
に好ましい。置換度は、セルロースの水酸基に置換する
酢酸及び炭素原子数3〜22の脂肪酸の結合度を測定
し、計算によって得られる。測定は、ASTMのD−8
17−91に準じて実施することができる。置換度の他
にアシル置換度も水酸基の置換を表す指標として用いら
れ、その関係はアシル置換度=(3.86×アシル化
率)/(142.9−アシル化率)で求められる。アシ
ル化率57.5〜62.5%は、アシル置換度2.6〜
3.0に対応する。
【0049】炭素原子数3〜22のアシル基の例には、
プロパノイル基(C2 5 CO−)、ブタノイル基(C
3 7 CO−)(n−、iso−)、バレロイル基(C
4 9 CO−)(n−、iso−、sec−、tert
−)、オクタノイル、ドデカノイル、オクタデカノイル
およびオレオロイルが含まれる。プロパノイルおよびブ
タノイルが好ましい。n−アシル置換のセルロースアシ
レートがフイルムにした時の機械的強さ、溶解し易さか
ら好ましい。特にn−プロピオニル基が好ましい。ま
た、アセチル基の置換度が低いと機械的強さ、耐湿熱性
が低下する。炭素原子数3〜5のアシル基の置換度が高
いと有機溶媒への溶解性は向上するが、それぞれの置換
度が前記の範囲であれば良好な物性を示す。
【0050】セルロースアシレートの重合度(粘度平
均)は200〜700が好ましく、特に250〜550
のものが好ましい。一般的にセルローストリアセテート
を含むセルロースアシレートフイルム繊維又は成型品の
機械的強度がタフであるためには重合度が200以上あ
ることが必要とされており、祖父江寛、右田伸彦編「セ
ルロースハンドブック」朝倉書房(1958)や、丸沢
廣、宇田和夫編「プラスチック材料講座17」日刊工業
新聞社(1970)に記載されている。粘度平均重合度
はオストワルド粘度計で測定することができ、測定され
たセルロースアシレートの固有粘度[η]から下記式に
より求められる。 DP=[η]/Km (式中DPは粘度平均重合度、K
mは定数6×10-4
【0051】ソルベントキャスト法によりセルロースア
シレートフイルムを製造することが好ましい。ソルベン
トキャスト法では、セルロースアシレートおよび各種添
加剤を溶媒に溶解してドープを調製し、これをドラムま
たはバンドのような無端支持体上に流延し、溶媒を蒸発
させてフイルムを形成する。ドープは、固形分量が10
〜40質量%となるように濃度を調整することが好まし
い。ドラムまたはバンドの表面は、平滑に仕上げておく
ことが好ましい。溶液製膜法における流延および乾燥方
法については、米国特許2336310号、同2367
603号、同2492078号、同2492977号、
同2492978号、同2607704号、同2739
069号、同2739070号、英国特許640731
号、同736892号の各明細書、特公昭45−455
4号、同49−5614号、特開昭60−176834
号、同60−203430号、同62−115035号
の各公報に記載がある。
【0052】2層以上のドープを共流延してもよい。複
数のセルロースアシレート溶液を共流延する場合、支持
体の進行方向に間隔を置いて設けた複数の流延口からセ
ルロースアシレートを含む溶液をそれぞれ流延させて積
層させながらフイルムを作製することができる。共流延
については、特開昭61−158414号、特開平1−
122419号、同11−198285号の各公報に記
載がある。また、2つの流延口からセルロースアシレー
ト溶液を流延することによりフイルムを製造してもよい
(特公昭60−27562号、特開昭61−94724
号、同61−947245号、同61−104813
号、同61−158413号、特開平6−134933
号の各公報記載)。また、高粘度セルロースアシレート
溶液の流れを低粘度のセルロースアシレート溶液で包み
込み、その高、低粘度のセルロースアシレート溶液を同
時に押出すセルロースアシレートフイルムの流延方法
(特開昭56−162617号公報記載)も適用でき
る。
【0053】セルロースアシレートを溶解する有機溶媒
の例には、炭化水素(例、ベンゼン、トルエン)、ハロ
ゲン化炭化水素(例、メチレンクロライド、クロロベン
ゼン)、アルコール(例、メタノール、エタノール、ジ
エチレングリコール)、ケトン(例、アセトン)、エス
テル(例、酢酸エチル、酢酸プロピル)およびエーテル
(例、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ)が含ま
れる。炭素原子数1〜7のハロゲン化炭化水素が好まし
く、メチレンクロライドが最も好ましい。セルロースア
シレートの溶解性、支持体からの剥取り性、フイルムの
機械強度あるいは光学特性のような物性の観点から、メ
チレンクロライドと炭素原子数1〜5のアルコールとを
混合することが好ましい。アルコールの含有量は、溶媒
全体に対し2乃至25質量%が好ましく、5乃至20質
量%がさらに好ましい。アルコールの例には、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール
およびn−ブタノールが含まれる。メタノール、エタノ
ールおよびn−ブタノールが好ましい。二種類以上のア
ルコールを混合して用いてもよい。
【0054】最近では、環境への影響を配慮し、メチレ
ンクロライドを用いない溶媒組成も提案されている。メ
チレンクロライドに代えて用いる溶媒としては、炭素原
子数が2乃至12のエーテル、炭素原子数が3乃至12
のケトンまたは炭素原子数が2乃至12のエステルが好
ましい。二種類以上のエーテル、ケトンまたはエステル
を混合して用いるてもよい。エーテル、ケトンおよびエ
ステルは、環状構造を有していてもよい。エーテル、ケ
トンおよびエステルの官能基(すなわち、−O−、−C
O−および−COO−)のいずれかを二つ以上有する化
合物も、有機溶媒として用いることができる。有機溶媒
は、アルコール性水酸基のような他の官能基を有してい
てもよい。二種類以上の官能基を有する有機溶媒の場
合、その炭素原子数は、いずれかの官能基を有する化合
物の規定範囲内であればよい。炭素原子数が2乃至12
のエーテルの例には、ジイソプロピルエーテル、ジメト
キシメタン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、
1,3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、アニソー
ルおよびフェネトールが含まれる。炭素原子数が3乃至
12のケトンの例には、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペン
タノン、シクロヘキサノンおよびメチルシクロヘキサノ
ンが含まれる。炭素原子数が2乃至12のエステル類の
例には、エチルホルメート、プロピルホルメート、ペン
チルホルメート、メチルアセテート、エチルアセテート
およびペンチルアセテートが含まれる。二種類以上の官
能基を有する有機溶媒の例には、2−エトキシエチルア
セテート、2−メトキシエタノールおよび2−ブトキシ
エタノールが含まれる。
【0055】セルロースアシレート以外に、乾燥後固形
分となる成分には、可塑剤、紫外線吸収剤、無機微粒
子、熱安定剤、帯電防止剤、難燃剤、滑剤、油剤、剥離
促進剤および加水分解防止剤が含まれる。熱安定剤は、
一般に、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウ
ム)の塩である。
【0056】可塑剤としては、リン酸エステルまたはカ
ルボン酸エステルが好ましい。リン酸エステルの例に
は、トリフェニルフォスフェート(TPP)およびトリ
クレジルフォスフェート(TCP)、クレジルジフェニ
ルフォスフェート、オクチルジフェニルフォスフェー
ト、ジフェニルビフェニルフォスフェート、トリオクチ
ルフォスフェートおよびトリブチルホスフェートが含ま
れる。カルボン酸エステルとしては、フタル酸エステル
およびクエン酸エステルが代表的である。フタル酸エス
テルの例には、ジメチルフタレート(DMP)、ジエチ
ルフタレート(DEP)、ジブチルフタレート(DB
P)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジフェニルフ
タレート(DPP)およびジエチルヘキシルフタレート
(DEHP)が含まれる。クエン酸エステルの例には、
O−アセチルクエン酸トリエチル(OACTE)および
O−アセチルクエン酸トリブチル(OACTB)、クエ
ン酸アセチルトリエチルおよびクエン酸アセチルトリブ
チルが含まれる。その他のカルボン酸エステルの例に
は、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、
セバシン酸ジブチルおよびトリメリット酸エステル
(例、トリメチルトリメリテート)が含まれる。グリコ
ール酸エステルの例には、トリアセチン、トリブチリ
ン、ブチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリ
ルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレ
ートおよびブチルフタリルブチルグリコレートが含まれ
る。
【0057】可塑剤は、トリフェニルフォスフェート、
ビフェニルジフェニルフォスフェート、トリクレジルフ
ォスフェート、クレジルジフェニルフォスフェート、ト
リブチルフォスフェート、ジメチルフタレート、ジエチ
ルフタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレ
ート、ジエチルヘキシルフタレート、トリアセチン、エ
チルフタリルエチルグリコレートおよびトリメチルトリ
メリテートが好ましく、トリフェニルホスフェート、ビ
フェニルジフェニルフォスフェート、ジエチルフタレー
ト、エチルフタリルエチルグリコレートおよびトリメチ
ルトリメリテートがさらに好ましい。二種類以上の可塑
剤を併用してもよい。可塑剤の添加量は、セルロースア
シレートの5乃至30質量%が好ましく、8乃至16質
量%がさらに好ましい。可塑剤は、セルロースアシレー
ト溶液の調製の際に、セルロースアシレートや溶媒と共
に添加することができる。溶液調製中や調製後に、可塑
剤を添加してもよい。
【0058】紫外線吸収剤は、サリチル酸エステル類、
ベンゾフェノン類、ベンゾトリアゾール類、ベンゾエー
ト類、シアノアクリレート類またはニッケル錯塩が好ま
しく、サリチル酸エステル類、ベンゾフェノン類および
ベンゾトリアゾール類がさらに好ましい。サリチル酸エ
ステル類の例には、フェニルサリシレート、 p−オク
チルフェニルサリシレートおよびp−tert−ブチルフェ
ニルサリシレートが含まれる。ベンゾフェノン類の例に
は、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−アセトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジ−ヒ
ドロキシ−4,4’−メトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノンおよび2
−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリロ
キシ)プロポキシベンゾフェノンが含まれる。ベンゾト
リアゾール類の例には、2(2’−ヒドロキシ−3’−
tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロルベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−te
rt−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロル
ベンゾトリアゾールおよび2(2’−ヒドロキシ−5’
−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールが含ま
れる。
【0059】紫外線吸収剤は、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロキシ−
4,4’−メトキシベンゾフェノン、2(2’−ヒドロ
キシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−
5−クロルベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ
−5’−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミル
フェニル)ベンゾトリアゾールおよび2(2’−ヒドロ
キシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−
クロルベンゾトリアゾールが好ましい。吸収波長の異な
る複数の紫外線吸収剤を併用すると、広い波長範囲で高
い遮断効果を得ることができる。紫外線吸収剤の量はセ
ルロースアシレートの0.01乃至5質量%が好まし
く、0.1乃至3質量%がさらに好ましい。紫外線吸収
剤は、セルロースアシレート溶解時に同時に添加するこ
とができる。溶解後のドープに紫外線吸収剤を添加して
もよい。攪拌機(例、スタティックミキサー)を用い
て、流延直前のドープに紫外線吸収剤溶液を添加する
と、分光吸収特性を容易に調整することができる。
【0060】セルロースアシレートに無機微粒子を添加
することができる。微粒子を構成する無機物質の例に
は、シリカ、カオリン、タルク、ケイソウ土、石英、炭
酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタンおよびアルミ
ナが含まれる。微粒子はドープに添加する前に、攪拌手
段(例、高速ミキサー、ボールミル、アトライター、超
音波分散機)でバインダー溶液中に分散することが好ま
しい。バインダーとしてはセルロースアシレートが好ま
しい。他の添加物(例えば、紫外線吸収剤)と共に分散
することも好ましい。分散媒は、ドープ溶媒に類似する
組成であることが好ましい。微粒子の数平均粒径は、
0.01乃至100μmが好ましく、0.1乃至10μ
mがさらに好ましい。微粒子の分散液はセルロースアシ
レート溶解工程に同時に添加することができる。微粒子
の分散液をドープに添加してもよい。紫外線吸収剤と同
様に、攪拌機(例、スタティックミキサー)を用いて、
流延直前のドープに添加することが好ましい。
【0061】ソルベントキャスト法により形成したフイ
ルムを支持体から剥離するため、剥離促進剤を用いるこ
とができる。剥離促進剤としては、界面活性剤が有効に
用いられる。ノニオン系またはカチオン系の界面活性剤
が好ましい。カチオンとしては、リン酸、スルフォン酸
またはカルボン酸が好ましい。界面活性剤からなる剥離
促進剤については、特開昭61−243837号公報に
記載がある。
【0062】透明支持体を液晶セル側に用いる場合、複
屈折を制御することが好ましい。面内の主屈折率をn
x、ny、厚み方向の主屈折率をnz、フイルムの厚さ
をdとしたとき、三軸の主屈折率の関係がnz<ny<
nx(二軸性)を満足し、式{(nx+ny)/2−n
z}×dで定義されるRthレタデーション値が、20乃
至400nmであることが好ましく、30乃至200n
mであることがさらに好ましい。|nx−ny|×dで
定義されるReレターデーション値は、100nm以下
であることが好ましく、60nm以下であることがさら
に好ましい。透明支持体がフイルムを挟んで液晶セルの
反対側に位置する際は、複屈折の制限を受けない。
【0063】[バインダーポリマー]二色性色素層は、
バインダーポリマーを含むことができる。ポリマーは、
架橋していることが好ましい。バインダーポリマーの架
橋は、ポリマー自体が有している架橋性から形成して
も、架橋剤の作用により形成してもよい。ポリマー自体
が有している架橋性と、架橋剤の作用とを併用してもよ
い。架橋剤の作用によりポリマーを架橋する場合、反応
活性の高い化合物を架橋剤として用いてポリマー間に架
橋剤に由来する結合基を導入する。架橋反応は、光、熱
あるいはpH変化による化学反応として実施できる。
【0064】バインダーポリマーの例には、ポリメチル
メタクリレート、アクリル酸/メタクリル酸共重合体、
スチレン/マレインイミド共重合体、ポリ(N−メチロ
ールアクリルアミド)、カルボキシメチルセルロース、
ゼラチン、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、ポリ(N−メチロールアクリルアミド)、スチ
レン/ビニルトルエン共重合体、クロロスルホン化ポリ
エチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化
ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニ
ル/塩化ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン、ポリ
プロピレンおよびポリカーボネートが含まれる。また、
シランカップリング剤をバインダーポリマーとして添加
することもできる。
【0065】[架橋剤]上記のバインダーポリマーを架
橋するために架橋剤を用いることができる。二色性色素
や無色の光学異方性ミセルの構成成分を架橋するため
に、架橋剤を使用することもできる。架橋剤の添加量
は、50質量%未満が好ましく、0.1乃至20質量%
がさらに好ましく、0.5乃至15質量%が最も好まし
い。架橋反応終了後の架橋剤の残留量は、二色性色素層
の1.0質量%以下であることが好ましく、0.5質量
%以下であることがさらに好ましい。
【0066】[色相調節剤]従来から一般に知られてい
る二色性色素を、色相調節剤として用いることができ
る。従来から知られている二色性色素には、アゾ色素、
スチルベン色素、ピラゾロン色素、トリフェニルメタン
色素、キノリン色素、オキサジン色素、チアジン色素お
よびアントラキノン色素が含まれる。水溶性色素が好ま
しい。二色性色素は、親水性基(例、スルホ、アミノ、
ヒドロキシル)を有することが好ましい。二色性色素の
例には、シー・アイ・ダイレクト・イエロー12、シー
・アイ・ダイレクト・オレンジ39、シー・アイ・ダイ
レクト・オレンジ72、シー・アイ・ダイレクト・レッ
ド39、シー・アイ・ダイレクト・レッド79、シー・
アイ・ダイレクト・レッド81、シー・アイ・ダイレク
ト・レッド83、シー・アイ・ダイレクト・レッド8
9、シー・アイ・ダイレクト・バイオレット48、シー
・アイ・ダイレクト・ブルー67、シー・アイ・ダイレ
クト・ブルー90、シー・アイ・ダイレクト・グリーン
59およびシー・アイ・アシッド・レッド37が含まれ
る。二色性色素については、特開平1−161202
号、同1−172906号、同1−172907号、同
1−183602号、同1−248105号、同1−2
65205号および同7−261024号の各公報に記
載がある。二色性色素は、遊離酸あるいは塩(例、アル
カリ金属塩、アンモニウム塩、アミン類の塩)の状態で
用いられる。二種類以上の二色性色素を併用してもよ
い。二色性色素を用いることで任意の色相を有する偏光
素子を製造することができる。偏光素子の偏光軸を直交
させた時に黒色を呈する二色性色素や、黒色を呈するよ
うに各種の二色性分子を配合した混合物を使用すること
で、単板透過率および偏光率が優れた偏光素子が得られ
る。
【0067】[保護層]偏光素子に保護層を設けること
ができる。保護層は、前述した透明支持体と同様に、透
明性の高いポリマーフイルムであることが好ましい。保
護層は、接着剤もしくは粘着剤により偏光素子に貼り合
わせることができる。また、二色性色素層の上に、モノ
マーを塗布し、重合させることにより保護層を形成する
こともできる。塗布および重合により形成する保護層
は、貼り合わせによる保護層よりも、厚さを薄くするこ
とができる。モノマーとしては、ビニル基、ビニルオキ
シ基、アクリロイル基またはメタアクリロイル基を重合
性基として有する化合物が好ましい。
【0068】[用途]偏光素子は、他の光学部材(光学
補償シート、輝度上昇フイルム)と組み合わせること
で、有利に用いられる。偏光素子の透過軸と各光学部材
の遅相軸を精度良く制御することが好ましい。光学部材
は、塗布により形成することが好ましい。例えば、光学
補償シートとしては、ディスコティック液晶性分子を塗
布した光学補償シート(特開平6−214116号公
報、米国特許5583679号、同5646703号、
ドイツ特許3911620A1号の各明細書に記載)を
好ましく用いることができる。棒状液晶性分子を塗布し
た光学補償シートについては、特開平7−35924号
公報に記載がある。塗布による輝度上昇フイルムに関し
ては、特開平11−149015号公報に記載がある。
光学補償シートは、ディスコティック液晶性分子もしく
は棒状液晶性分子から形成する光学異方性層を有するこ
とが好ましい。光学異方性層は、ディスコティック液晶
性分子または棒状液晶性分子を配向させ、その配向状態
を固定することにより形成する。ディスコティック液晶
性分子は、一般に大きな複屈折率を有し、多様な配向形
態がある。従って、ディスコティック液晶性分子を用い
ることで、従来の延伸複屈折フイルムでは得ることがで
きない光学的性質を有する光学補償シートを製造するこ
とができる。
【0069】偏光素子は、液晶表示装置、特に透過型液
晶表示装置に用いられる偏光板としてさらに有利に用い
られる。透過型液晶表示装置は、液晶セルおよびその両
側に配置された二枚の偏光板からなる。液晶セルは、二
枚の電極基板の間に液晶を担持している。光学補償シー
トは、液晶セルと一方の偏光板との間に、一枚配置する
か、あるいは液晶セルと双方の偏光板との間に二枚配置
する。液晶セルは、OCBモード、VAモードまたはT
Nモードであることが好ましい。
【0070】VAモードの液晶セルでは、電圧無印加時
に棒状液晶性分子が実質的に垂直に配向している。VA
モードの液晶セルには、(1)棒状液晶性分子を電圧無
印加時に実質的に垂直に配向させ、電圧印加時に実質的
に水平に配向させる狭義のVAモードの液晶セル(特開
平2−176625号公報記載)に加えて、(2)視野
角拡大のため、VAモードをマルチドメイン化した(M
VAモードの)液晶セル(SID97、Digest of tec
h. Papers(予稿集)28(1997)845記載)、
(3)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直配
向させ、電圧印加時にねじれマルチドメイン配向させる
モード(n−ASMモード)の液晶セル(日本液晶討論
会の予稿集58〜59(1998)記載)および(4)
SURVAIVALモードの液晶セル(LCDインター
ナショナル98で発表)が含まれる。
【0071】OCBモードの液晶セルは、棒状液晶性分
子を液晶セルの上部と下部とで実質的に逆の方向に(対
称的に)配向させるベンド配向モードの液晶セルを用い
た液晶表示装置であり、米国特許4583825号、同
5410422号の各明細書に開示されている。棒状液
晶性分子が液晶セルの上部と下部とで対称的に配向して
いるため、ベンド配向モードの液晶セルは、自己光学補
償機能を有する。そのため、この液晶モードは、OCB
(Optically Compensatory Bend) 液晶モードとも呼ばれ
る。ベンド配向モードの液晶表示装置は、応答速度が速
いとの利点がある。TNモードの液晶セルでは、電圧無
印加時に棒状液晶性分子が実質的に水平配向し、さらに
60乃至120゜にねじれ配向している。TNモードの
液晶セルは、カラーTFT液晶表示装置として最も多く
利用されており、多数の文献に記載がある。
【0072】
【実施例】[実施例1] (二色性色素のミセル形成)二色性色素(1)を6g秤
量し、室温の水34mlに溶解した。その後、超音波分
散機(Ultra sonic homogenizer UH-50 、SMT社製)
を用いて10分間分散した。さらに、80℃で30分間
攪拌し、均一な二色性色素のミセル分散物を得た。上記
の操作にて、ミセルは容易に形成された。
【0073】(偏光素子の作製)二色性色素(1)のミ
セル分散物を適量秤取し、#3のロット棒にて、鹸化処
理したセルローストリアセテートフイルム支持体上に、
10m/分の支持体搬送速度およびバーの回転なしの条
件で塗布し、偏光素子を作製した。上記の塗布操作によ
り充分な剪断力がかかり、塗布するだけで偏光素子が得
られた。
【0074】(偏光素子の評価)分光吸収測定器(UV
3100PC、島津製作所(株)製)に大型偏光子(A
ssy)を装着し、600nm〜700nmでの偏光度
と、透過軸での透過率とを測定した。結果を第1表に示
す。
【0075】[実施例2]二色性色素(2)を使用した
以外は、実施例1と同様にして偏光素子を作製して評価
した。結果を第1表に示す。
【0076】[実施例3]実施例1で得られた二色性色
素(1)のミセル分散物を、鹸化処理したセルロースト
リアセテートフイルム支持体上に、2ml/m2 塗布し
た。次に、支持体の両側から、支持体と平行な方向に
0.5Tの磁場を与え、その状態を1分間保った。その
後、乾燥して、偏光素子を作製した。作製した偏光素子
について、実施例1と同様に評価した。結果を第1表に
示す。
【0077】[実施例4]実施例1で得られた二色性色
素(1)のミセル分散物を、鹸化処理したセルロースト
リアセテートフイルム支持体上に、2ml/m2 塗布し
た。次に、支持体の両側から、支持体と平行な方向に2
0kv/cmの電場を与え、その状態を1分間保った。
その後、乾燥して、偏光素子を作製した。作製した偏光
素子について、実施例1と同様に評価した。結果を第1
表に示す。
【0078】[実施例5]実施例1で得られた二色性色
素(1)のミセル分散物を、鹸化処理した長尺状のセル
ローストリアセテートフイルム支持体上に、バー塗布装
置を用いて塗布した。塗布条件としては、支持体の搬送
速度が15m/分、バー塗布回転周速度が50m/分、
支持体張力が1Kgf/cm、バーの傾き角が70゜で
あった。図1は、長尺状支持体に対するバーの傾き角を
示す平面図である。図1に示すように、長尺状支持体の
幅方向に対して、バーを一定の角度(θ:実施例5では
70゜)に傾けて塗布を行った。このようにして、透過
軸が支持体の長手方向に対し、45゜傾いた長尺状偏光
素子を得た。得られた長尺状偏光素子について、実施例
1と同様に評価した。結果を第1表に示す。
【0079】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 偏光素子 二色性色素 偏光素子の透過軸 偏光度 透過軸の透過率 ──────────────────────────────────── 実施例1 (1) 搬送方向に直交 80.1% 20% 実施例2 (2) 搬送方向に直交 78.5% 19% 実施例3 (1) 磁場方向 77.8% 21% 実施例4 (1) 電場方向 75.0% 18% 実施例5 (1) 搬送方向に45゜ 80.5% 21% ────────────────────────────────────
【0080】(液晶表示装置用チップとしての加工)実
施例5で作製した長尺状の偏光素子から、15インチ相
当の大きさのチップをギロチンカッターを用いて切り出
した。図2は、実施例5で作製した長尺状の偏光素子か
らのチップの切り出しを示す平面図である。実施例5で
作製した長尺状の偏光素子は、45°方向に透過軸(図
2の矢印)が存在している。一方、液晶表示装置用の偏
光素子のチップは、正方形の場合、対角線(辺に対して
45°)方向に透過軸が存在している必要がある。実施
例5で作製した長尺状の偏光素子では、図2に示すよう
に、無駄なく一辺が15インチの正方形のチップを切り
出すことができた。
【0081】図3は、従来の長尺状の偏光素子からのチ
ップの切り出しを示す平面図である。従来の長尺状の偏
光素子は、長手方向に透過軸(図3の矢印)が存在して
いる。一方、液晶表示装置用の偏光素子のチップは、正
方形の場合、対角線(辺に対して45°)方向に透過軸
が存在している必要がある。従って、従来の長尺状の偏
光素子から、一辺が15インチの正方形のチップを切り
出すと、図3に示すように損失が多くなる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な塗布工程によ
り、偏光能が優れた偏光素子を得ることができる。ま
た、得られた偏光素子は、視野角依存性が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】長尺状支持体に対するバーの傾き角を示す平面
図である。
【図2】実施例5で作製した長尺状の偏光素子からのチ
ップの切り出しを示す平面図である。
【図3】従来の長尺状の偏光素子からのチップの切り出
しを示す平面図である。
【符号の説明】
θ バーの傾き角 矢印 偏光素子の透過軸

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表されるN,N’−ビス
    (6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼン
    ジカルボキサミドからなる水溶性二色性色素: 【化1】 [式中、Mは、カチオンであり;R1 およびR2 は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n1およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
    3または4であり;R3 は、炭素原子数が1乃至4のア
    ルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基または
    ハロゲン原子であり;mは、0、1、2、3または4で
    あり;そして、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
    に、芳香族基である]。
  2. 【請求項2】 下記式(II)で表されるN,N’−ビス
    (6−アゾ−5−ヒドロキシスルホ−2−ナフチル)テ
    レフタルアミドからなる水溶性二色性色素: 【化2】 [式中、Mは、カチオンであり;R11およびR12は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n11およびn12は、それぞれ独立に、0、1、
    2、3または4であり;R13およびR14は、それぞれ独
    立に、水素原子、炭素原子数が1乃至4のアルキル基、
    炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基またはハロゲン原
    子であり;そして、Ar11およびAr12は、それぞれ独
    立に、芳香族基である]。
  3. 【請求項3】 R13およびR14は、同一であって、水素
    原子または炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基である
    請求項2に記載の水溶性二色性色素。
  4. 【請求項4】 下記式(III)で表されるN,N’−ビス
    (6−フェニルアゾ−5−ヒドロキシ−7−スルホ−2
    −ナフチル)テレフタルアミドからなる水溶性二色性色
    素: 【化3】 [式中、Mは、カチオンであり;R21およびR22は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n21およびn22は、それぞれ独立に、0、1、
    2、3または4であり;R23およびR24は、それぞれ独
    立に、水素原子、炭素原子数が1乃至4のアルキル基、
    炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基またはハロゲン原
    子であり;R25およびR26は、それぞれ独立に、ハロゲ
    ン原子、アルキル基、ハロゲン置換アルキル基、アルコ
    キシ基、アリール基、アリールオキシ基、アシル基、シ
    アノまたはヒドロキシルであり;n25およびn26
    は、それぞれ独立に、0、1、2、3、4または5であ
    る]。
  5. 【請求項5】 R23およびR24は、同一であって、水素
    原子または炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基である
    請求項4に記載の水溶性二色性色素。
  6. 【請求項6】 R25およびR26は、それぞれ独立に、ハ
    ロゲン原子であり;n25およびn26は、それぞれ独
    立に、1、2、3、4または5である請求項4に記載の
    水溶性二色性色素。
  7. 【請求項7】 ハロゲン原子が、塩素原子である請求項
    6に記載の水溶性二色性色素。
  8. 【請求項8】 下記式(I)で表されるN,N’−ビス
    (6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼン
    ジカルボキサミドを含む二色性色素層を有する光学フイ
    ルム: 【化4】 [式中、Mは、カチオンであり;R1 およびR2 は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n1およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
    3または4であり;R3 は、炭素原子数が1乃至4のア
    ルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基または
    ハロゲン原子であり;mは、0、1、2、3または4で
    あり;そして、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
    に、芳香族基である]。
  9. 【請求項9】 下記式(I)で表されるN,N’−ビス
    (6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼン
    ジカルボキサミドを含む二色性色素層を有し、N,N’
    −ビス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベ
    ンゼンジカルボキサミドが所定の方向に配向しているミ
    セルの状態である偏光素子: 【化5】 [式中、Mは、カチオンであり;R1 およびR2 は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n1およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
    3または4であり;R3 は、炭素原子数が1乃至4のア
    ルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基または
    ハロゲン原子であり;mは、0、1、2、3または4で
    あり;そして、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
    に、芳香族基である]。
  10. 【請求項10】 下記式(I)で表されるN,N’−ビ
    ス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼ
    ンジカルボキサミドからなる水溶性二色性色素のミセル
    に対して所定の方向に力を加えてミセルを配向させ、次
    に力を除くことにより、二色性色素のミセルを配向させ
    る方法: 【化6】 [式中、Mは、カチオンであり;R1 およびR2 は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n1およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
    3または4であり;R3 は、炭素原子数が1乃至4のア
    ルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基または
    ハロゲン原子であり;mは、0、1、2、3または4で
    あり;そして、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
    に、芳香族基である]。
  11. 【請求項11】 ミセルを配向させる力が、剪断力であ
    る請求項10に記載の二色性色素のミセルを配向させる
    方法。
  12. 【請求項12】 下記式(I)で表されるN,N’−ビ
    ス(6−アゾヒドロキシスルホ−2−ナフチル)ベンゼ
    ンジカルボキサミドからなる水溶性二色性色素のミセル
    が分散している塗布液をバーコート法、ダイコート法ま
    たはブレードコート法により透明支持体上に塗布して、
    透明支持体上に二色性色素層を形成する光学フイルムの
    製造方法: 【化7】 [式中、Mは、カチオンであり;R1 およびR2 は、そ
    れぞれ独立に、ヒドロキシル、スルホまたはその塩であ
    り;n1およびn2は、それぞれ独立に、0、1、2、
    3または4であり;R3 は、炭素原子数が1乃至4のア
    ルキル基、炭素原子数が1乃至4のアルコキシ基または
    ハロゲン原子であり;mは、0、1、2、3または4で
    あり;そして、Ar1 およびAr2 は、それぞれ独立
    に、芳香族基である]。
  13. 【請求項13】 透明支持体が長尺状の形状を有し、塗
    布液をバーコート法により塗布し、バーコート法のバー
    の向きを透明支持体の長手方向に対して平行でも垂直で
    もない方向に設定することにより、遅相軸が透明支持体
    の長手方向に対して平行でも垂直でもない光学フイルム
    を製造する請求項12に記載の光学フイルムの製造方法
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