JP2003195054A - 偏光板の製造方法および液晶表示装置 - Google Patents

偏光板の製造方法および液晶表示装置

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JP2003195054A
JP2003195054A JP2001400404A JP2001400404A JP2003195054A JP 2003195054 A JP2003195054 A JP 2003195054A JP 2001400404 A JP2001400404 A JP 2001400404A JP 2001400404 A JP2001400404 A JP 2001400404A JP 2003195054 A JP2003195054 A JP 2003195054A
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polarizing plate
polarizing
stretching
liquid crystal
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Keiichi Taguchi
慶一 田口
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏光板打ち抜き工程で得率を向上することを可
能にする斜め延伸した偏光膜から構成され、高品位で安
価な長尺の偏光板の製造方法およびこの方法によって得
られた偏光板を使用した液晶表示装置を提供する。 【解決手段】延伸するために供給される偏光膜用ポリマ
ーフィルムの含水率を下記延伸用熱ロールに接触させる
前に1〜10%に調節し、その後、フィルムに後方張力
を付与しつつ、フィルムの搬送方向に対し斜交して設置
された80℃以上の表面温度を有する延伸用熱ロールに
接触させてフィルムを延伸して長尺の偏光板を製造する
方法およびこのこの方法によって得られた偏光板を使用
した液晶表示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高得率の偏光板が
得られる長尺の偏光板の製造方法及びこの方法により製
造された偏光板を用いた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偏光板は、液晶表示装置(以下、LC
D)の普及に伴い、需要が急増している。偏光板は一般
に偏光能を有する偏光層の両面あるいは片面に、接着剤
層を介して保護膜を貼り合わせられている。偏光層の素
材としてはポリビニルアルコール(以下、PVA)が主
に用いられており、PVAフィルムを一軸延伸してか
ら、ヨウ素あるいは二色性染料で染色するかあるいは染
色してから延伸し、さらにホウ素化合物で架橋すること
により偏光層用の偏光膜が形成される。保護膜として
は、光学的に透明で複屈折が小さいことから、主にセル
ローストリアセテートが用いられている。通常長手方向
に一軸延伸するため、偏光膜の吸収軸は長手方向にほぼ
平行となる。
【0003】従来のLCDにおいては、画面の縦あるい
は横方向に対して偏光板の吸収軸を45゜傾けて配置し
ているため、ロール形態で製造される偏光板の打ち抜き
工程において、ロール長手方向に対し45゜方向に打ち
抜いていた。しかしながら45゜方向に打ち抜いたとき
には、ロールの端付近で使用できない部分が発生し、特
に大サイズの偏光板では、得率が小さくなるという問題
があり、結果としてコストの上昇、さらには廃棄物が増
えると言う問題があった。
【0004】更に、他の光学部材、例えばλ/4板など
と貼り合せる際、パネル毎に貼り合わせる必要があり、
煩雑であった。また、複数のフイルムを、角度を厳密に
調整しながら積層する製造工程が必要で、角度がずれる
ことにより光漏れが生じ、黒部の色表示が黄もしくは青
になる現象があり、ロールtoロールで貼り合わせられ
ることが望まれていた。
【0005】特開昭63−261201号公報におい
て、熱ロールを用いて縦一軸延伸する方法が提案されて
いるが、この手法では、従来と同じく、偏光膜の吸収軸
は長手方向にほぼ平行となり、吸収軸を傾けることは不
可能であった。
【0006】この問題を解決するため、フィルム搬送方
法に対しポリマーの配向軸を所望の角度傾斜させる方法
がいくつか提案されている。特開2000−9912号
公報において、プラスチックフィルムを横または縦に一
軸延伸しつつ、その延伸方向の左右を異なる速度で前期
延伸方向とは相違する縦または横方向に引っ張り延伸し
て、配向軸を前記一軸延伸方向に対し傾斜させることが
提案されている。しかしながらこの方法では例えばテン
ター方式を用いた場合、左右で搬送速度差をつけねばな
らず、これに起因するツレ、シワ、フィルム寄りが発生
し、望ましい傾斜角度(偏光板においては45゜)を得
ることが困難である。左右速度差を小さくしようとすれ
ば、延伸工程を長くせざるを得ず、設備コストが非常に
大きなものとなる。
【0007】また、特開平3−182701号公報にお
いて、連続フィルムの左右両耳端に走行方向とθの角度
をなす左右対のフィルム保持ポイントを複数対有し、フ
ィルムの走行につれて、各々の対ポイントがθの方向に
延伸できる機構により、フィルムの走行方向に対し任意
の角度θの延伸軸を有するフィルムを製造する方法が提
案されている。但し、この手法においてもフィルム進行
速度がフィルムの左右で変わるためフィルムにツレ、シ
ワが生じ、これを緩和するためには延伸工程を非常に長
くする必要があり、設備コストが大きくなる欠点があっ
た。
【0008】更に、特開平2−113920公報におい
て、フィルムの両端部を、所定走行区間内におけるチャ
ックの走行距離が異なるようにように配置されたテンタ
ーレール上を走行する2列のチャック間に把持して走行
させることによりフィルムの長さ方向と斜交する方向に
延伸する製造方法が提案されている。ただし、この手法
においても斜交させた際に、ツレ、シワが生じ、光学用
フィルムには不都合であった。従来の延伸方法ではテン
ター延伸時の張力分布のバラツキのため配向が均一でな
く平均値としての偏光度が低下するという問題点があっ
た。
【0009】また、韓国公開公報P2001−0051
84号では、ラビング処理により透過軸を傾けた偏光板
の提案がなされている。ラビングによる配向規制はフィ
ルム表面から最大でナノオーダーの部分までしか効果が
無いことは一般的に知られており、ヨウ素・二色性色素
などの偏光子を十分配向させることができないため、結
果として偏光性能が低いという欠点があった。これ以外
の延伸方法を用いて作製した偏光板も偏光度が不充分だ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏光
板打ち抜き工程で得率を向上することを可能にする斜め
延伸した偏光膜から構成され、高品位で安価な長尺の偏
光板の製造方法を提供することにある。本発明のさらな
る目的は、上記製造方法によって得られた偏光板を使用
した液晶表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の目的
を達成する方法を鋭意検討した結果、ツレ、シワ、フィ
ルム寄り等をほとんど発生させずに、斜め配向を得る方
法を発見した。即ち、本発明によれば、下記構成のポリ
マーフィルムの延伸方法及び液晶表示装置が提供され、
本発明の上記目的が達成される。 1.偏光膜用ポリマーフィルムを延伸する工程を含む長
尺の偏光板の製造方法であって、〔I〕製造された偏光
板を構成する偏光膜の吸収軸が長手方向に平行でも垂直
でもなく、〔II〕偏光膜用ポリマーフィルムを延伸する
上記工程において、(i)延伸するために連続的に供給
される偏光膜用ポリマーフィルムの含水率を、下記延伸
用熱ロールに接触させる前に1〜10%に調節し、(ii
i)その後、フィルムに後方張力を付与しつつ、フィル
ムの搬送方向に対し斜交して設置された80℃以上の表
面温度を有する延伸用熱ロールに接触させてフィルムを
延伸する、ことを特徴とする偏光板の製造方法。 2.偏光膜用ポリマーフィルムがポリビニルアルコール
フィルムであることを特徴とするに上記1に記載の偏光
板の製造方法。 3.延伸工程後に、フィルムを冷却する工程を含むこと
を特徴とする上記1または2に記載の偏光板の製造方
法。 4.延伸工程後に、偏光素子で染色する工程を含むこと
を特徴とする上記1〜3のいずれかに記載の偏光板の製
造方法。 5.偏光膜の長手方向と吸収軸方向のなす角度が40〜
50゜未満であることを特徴とする上記1〜4のいずれ
かに記載の偏光板の製造方法。 6.形成された偏光膜の少なくとも片面に保護膜を貼り
合わせる工程およびその後工程として加熱する工程を含
むことを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載の偏光
板の製造方法。 7.液晶セルに配置された偏光板のうち少なくとも1枚
が上記1〜6のいずれかに記載の方法で製造された長尺
の偏光板から打ち抜いた偏光板であることを特徴とする
液晶表示装置
【0012】
【発明の実施形態】本発明の方法で製造される偏光板
は、偏光能を持つ偏光膜を有し、通常該偏光膜の両面又
は片面に保護膜が接着剤層を介して設けられている。ま
た、通常、長尺の偏光板(通常ロール形態)を製造し、
それを用途に合わせて打ち抜くことにより、実用上の偏
光板が得られるものである。本発明における「偏光板」
は、特に断らない限り、長尺の偏光板及び打ち抜いた偏
光板の両者を含む意味で用いられる。
【0013】本発明の方法で製造される偏光板は、上記
の通り、長尺の偏光板において、吸収軸が長手方向に平
行でも垂直でもない(かかる長尺の偏光板を以下単に
「斜め配向した」偏光板と称することもある)。長手方
向と吸収軸方向との角は、好ましくは10°〜90°未
満、より好ましくは20°〜70゜未満、更に好ましく
は40°〜50゜未満、特に好ましくは44〜46゜で
ある。これにより、長尺の偏光板からの打ち抜き工程に
おいて、得率よく単板の偏光板を得ることができる。
【0014】また、本発明の偏光板は、単板透過率が5
50nmで35%以上かつ偏光度が550nmで80%
以上である。単板透過率は、好ましくは40%以上であ
り、偏光度は好ましくは95.0%以上、より好ましく
は99%以上、特に好ましくは99.9%以上である。
なお、本明細書において、特に断りのない限り透過率は
単板透過率のことである。本発明の偏光板は、優れた単
板透過率及び偏光度を有しているため、液晶表示装置と
して用いる場合に、そのコントラストを高めることがで
き、有利である。
【0015】以下に、延伸方法について説明した後、各
重要項目について説明する。 <延伸方法>図1、図2、図3、図4を用いて、本発明
の偏光膜用ポリマーフィルムを斜め延伸する方法を説明
する。図1は、本発明の延伸法を模式的に示す概略平面
図であり、図2は本発明の延伸法を模式的に示す概略側
面図、図3は延伸部分の拡大図である。図1および2に
おいて、1は未配向の偏光膜用ポリマーフィルムであ
り、6は延伸され、配向した偏光膜用ポリマーフィルム
である。4が低速回転する熱ロールで、3が高速回転す
る熱ロールである。2はフィルムの滑り防止を目的とし
たピンチロールであり、必要に応じて装備される。4お
よび3の熱ロールの周速度をそれぞれV4、V3とする
と、V3/V4が延伸比(延伸倍率)となる。偏光膜用
ポリマーフィルムがガラス転移温度程度以上に熱される
と、V4、V3の速度差により、4と3のロール間にお
いて延伸される。偏光膜用ポリマーとして好ましく用い
られるポリビニルアルコールのガラス転移温度から、8
0℃以上であることが好ましい。5はニップロールであ
る。
【0016】この延伸機構は、偏光膜用ポリマーフィル
ムが熱ロールに接触することにより、軟化した状態で、
速度差があるロール間でずり応力がかかることにより、
延伸される。従って、4および3の熱ロールの周速度差
がずり応力を発生させ、延伸されることから、それぞれ
のロールの周速度V3/V4が延伸比となる。また、延
伸方向は、ロールが回転する方向と一致することにな
る。このことから、熱ロール3、4が、偏光膜用ポリマ
ーフィルムの長手搬送方向に対し、角度θ傾いている
と、偏光膜用ポリマーフィルムの延伸軸も長手方向に対
し角度θ傾くことになる。
【0017】図3は、延伸部分の拡大概略図で、偏光膜
用ポリマーフィルムが熱ロール13(図2、3のロール
3に相当する)に接して、ロール4との周速度差により
角度θで延伸される様子をあらわしている。なお、説明
の便宜上、図1および2におけるロール4は図示されて
いない。本発明において、実質の延伸は偏光膜用ポリマ
ーフィルムが熱ロール13に接した時点、Bから始ま
り、実質の延伸終了は偏光膜用ポリマーフィルムが熱ロ
ールから離れた時点、Cで終了する。すなわち、Bから
Cの間で、熱ロール13の回転方向に延伸が行われる。
ここで、「実質の延伸」と表現している内容は、熱ロー
ル13に接して積極的に延伸が始まる時点をさし、「実
質の延伸終了」と表現している内容は、は熱ロール13
から離れて延伸が終わる時点をさしている。熱ロール1
3の近傍では、B地点に到達する前でも熱伝導により偏
光膜用ポリマーフィルムの温度は上がっており、若干の
延伸が起こる可能性があるが、その部分は実質の延伸区
間から排除される。
【0018】熱ロール13の回転方向に効率よく偏光膜
用ポリマーフィルムを延伸するためには、熱ロール13
に接する前の時点、Aではほとんど延伸されず、B地点
で積極的に延伸が開始されることが好ましい。このこと
について、鋭意検討した結果、偏光膜用ポリマーフィル
ムの揮発分率を1〜10%、例えばポリビニルアルコー
ルフィルムの含水率を1〜10%に調節することによ
り、達成されることが分かった。ポリビニルアルコール
の含水率が10%以下であれば、熱ロール13に接しな
いと実質の延伸が起こらない。含水率が1%より低い
と、ポリビニルアルコールフィルムの強度が低下し、裂
け易くなる。かかる理由から、ポリビニルアルコールフ
ィルムの含水率は1〜10%であることが好ましく、よ
り好ましくは2〜8%である。以上述べた理由から、
(1)含水率を1〜10%に調節したポリビニルアルコ
ールフィルムに後方張力を付与し、(2)80℃以上の
表面温度を有する熱ロールに接触させ、(3)熱ロール
がポリビニルアルコールフィルムの長手方向に対し斜交
して配置される、ことにより、ポリビニルアルコールフ
ィルムを任意の角度で斜め方向に延伸することができ
る。このことは、ポリビニルアルコールフィルム以外の
偏光膜用ポリマーフィルムにも当てはまる。
【0019】このフィルムに偏光子の染色と硬膜剤の添
加を行うと、長手方向に対し、吸収軸が延伸方向に沿っ
た偏光板を作製することができる。
【0020】<含水率>本発明では、延伸熱ロールで延
伸する前に偏光膜用ポリマーフィルムの揮発分率を1〜
10%、好ましくは2〜8%に調整する。該フィルムと
して好ましく用いられるポリビニルアルコールフィルム
の場合も、揮発分としての水の含水率を上記範囲とす
る。揮発分率を上記範囲とするには、例えばポリビニル
アルコールフィルムの場合、40℃以上の環境下に一定
時間置く、40℃以上のローラーに接触させるなどによ
り達成できる。
【0021】<延伸温度>本発明における熱ロールの表
面温度は、80℃以上であり、好ましくは100℃以
上、更に好ましくは180℃以上である。熱ロールの表
面温度が80℃未満では熱ロール接触点における引張降
伏点応力値が破断応力値に近くなるため、切断が起こり
やすくなり、連続した延伸フィルムの製造が困難とな
る。また、熱ロールの表面温度の上限は230℃付近で
ある。この温度を超えるとポリビニルアルコールフィル
ムが溶融してしまう。
【0022】<延伸速度>本発明にて、フィルムを延伸
する速度は、単位時間当りの延伸倍率で表すと、1.1
倍/分以上、好ましくは2倍/分以上で、早いほうが好
ましい。
【0023】<長手方向の搬送速度>長手方向の進行速
度は、早いほうが生産性の観点から見て好ましいことか
ら、1m/分以上であることが好ましい。いずれの場合
も、上限は、延伸する偏光膜用ポリマーフィルムの種類
により異なる。
【0024】<熱ロール材質>熱ロールの表面材質は基
本的にポリビニルアルコールフィルムに対しすべらなけ
ればいかなる材質を用いても良い。好ましくは金属やセ
ラミックがよく、表面は鏡面仕上げに近いほど好まし
い。
【0025】<延伸部付帯部品>延伸後の熱ロール上
に、滑りを防止する目的でピンチロールを設けても良
い。また、熱ロール接触点もしくは直前にガイドロール
を設けることは好ましい方法であり、該ガイドロールに
冷却作用を持たせ、偏光膜用ポリマーフィルムの温度上
昇防止させるようにしても良い。
【0026】<偏光膜用としてのポリビニルアルコール
>本発明で偏光膜用として好ましく用いられるポリビニ
ルアルコールは、通常、ポリ酢酸ビニルをケン化したも
のであるが、例えば不飽和カルボン酸、不飽和スルホン
酸、オレフィン類、ビニルエーテル類のように酢酸ビニ
ルと共重合可能な成分を含有しても構わない。また、ア
セトアセチル基、スルホン酸基、カルボキシル基、オキ
シアルキレン基等を含有する変性ポリビニルアルコール
も用いることができる。
【0027】ポリビニルアルコールのケン化度は特に限
定されないが、溶解性等の観点から80〜100mol
%が好ましく、90〜100mol%が特に好ましい。
またポリビニルアルコールの重合度は特に限定されない
が、1000〜10000が好ましく、1500〜50
00が特に好ましい。
【0028】延伸前のフィルムの厚味は特に限定されな
いが、フィルム保持の安定性、延伸の均質性の観点か
ら、1μm〜1mmが好ましく、20〜200μmが特
に好ましい。
【0029】<染色処方・方法>本発明では、偏光膜用
ポリマーフィルムを延伸後、偏光子で染色して偏光膜が
得られる。染色工程は気相または液相吸着により行われ
る。液相で行う場合の例として、ヨウ素を用いる場合に
は、ヨウ素−ヨウ化カリウム水溶液に偏光膜用ポリマー
フィルムを浸漬させて行われる。ヨウ素は0.1〜20
g/l、ヨウ化カリウムは1〜200g/l、ヨウ素と
ヨウ化カリウムの重量比は1〜200が好ましい。染色
時間は10〜5000秒が好ましく、液温度は5〜60
℃が好ましい。染色方法としては浸漬だけでなく、ヨウ
素あるいは染料溶液の塗布あるいは噴霧等、任意の手段
が可能である。
【0030】<硬膜剤(架橋剤)、金属塩添加>偏光膜
用ポリマーフィルム、例えばポリビニルアルコールフィ
ルムを延伸後、フィルムに架橋させる硬膜剤(架橋剤)
を用いることが好ましい。硬膜剤(架橋剤)を偏光膜用
ポリマーフィルムに付与する手段は、特に限定されるも
のではなく、フィルムの液への浸漬、塗布、噴霧等任意
の方法を用いることができるが、特に浸漬法、塗布法が
好ましい。塗布手段としてはロールコータ、ダイコー
タ、バーコータ、スライドコータ、カーテンコータ等、
通常知られている任意の手段をとることができる。ま
た、溶液を含浸させた布、綿、多孔質素材等をフィルム
に接触する方式も好ましい。硬膜剤(架橋剤)として
は、米国再発行特許第232897号に記載のものが使
用できるが、ホウ酸、ホウ砂が実用的に好ましく用いら
れる。また、亜鉛、コバルト、ジルコニウム、鉄、ニッ
ケル、マンガン等の金属塩も併せて用いることができ
る。
【0031】偏光子、硬膜剤(架橋剤)および所望によ
る金属塩の添加は、偏光膜用ポリマーフィルム延伸後で
あればいずれを先に行っても良い。また、同時に行って
もよい。この場合は、単純に染色液と金属塩を含有する
硬膜液を混合したものを用いることができる。硬膜剤
(架橋剤)を添加した後に洗浄・水洗工程を設けてもよ
い。
【0032】<偏光子>ヨウ素の他に二色性色素を偏光
子として用いて染色することも好ましい。二色性色素の
具体例としては、例えばアゾ系色素、スチルベン系色
素、ピラゾロン系色素、トリフェニルメタン系色素、キ
ノリン系色素、オキサジン系色素、チアジン系色素、ア
ントラキノン系色素等の色素系化合物をあげることがで
きる。水溶性のものが好ましいが、この限りではない。
又、これらの二色性分子にスルホン酸基、アミノ基、水
酸基などの親水性置換基が導入されていることが好まし
い。二色性分子の具体例としては、例えばシー.アイ.
ダイレクト.イエロー12、シー.アイ.ダイレクト.
オレンジ39、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ7
2、シー.アイ.ダイレクト.レッド 39、シー.ア
イ.ダイレクト.レッド79、シー.アイ.ダイレク
ト.レッド 81、シー.アイ.ダイレクト.レッド
83、シー.アイ.ダイレクト.レッド 89 、シ
ー.アイ.ダイレクト.バイオレット 48、シー.ア
イ.ダイレクト.ブルー 67、シー.アイ.ダイレク
ト.ブルー 90、シー.アイ.ダイレクト.グリーン
59、シー.アイ.アシッド.レッド 37等が挙げ
られ、さらに特開昭62−070802号、特開平1−
161202号、特開平1−172906号、特開平1
−172907号、特開平1−183602号、特開平
1−248105号、特開平1−265205号、特開
平7−261024号、の各公報記載の色素等が挙げら
れる。これらの二色性分子は遊離酸、あるいはアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、アミン類の塩として用いられ
る。これらの二色性分子は2種以上を配合することによ
り、各種の色相を有する偏光子を製造することができ
る。偏光素子または偏光板として偏光軸を直交させた時
に黒色を呈する化合物(色素)や黒色を呈するように各
種の二色性分子を配合したものが単板透過率、偏光率と
も優れており好ましい。
【0033】延伸前のフィルムの厚味は特に限定されな
いが、フィルム保持の安定性、延伸の均質性の観点か
ら、1μm〜1mmが好ましく、20〜200μmが特
に好ましい。
【0034】<乾燥工程>延伸後において、染色や硬膜
剤を添加した後、保護膜と貼り合わせる前までに揮発分
が充分低下している必要があるために、乾燥工程を設け
ることが好ましい。好ましい乾燥温度としては40℃以
上90℃以下が好ましく、より好ましくは60℃以上8
5℃以下である。
【0035】<保護膜>本発明で製造された偏光膜は、
両面あるいは片面に保護フィルムを貼り付けて偏光板と
して用いられる。保護フィルムの種類は特に限定され
ず、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチ
レート等のセルロースアシレート類、ポリカーボネー
ト、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリエステル等を
用いることができる。偏光板の保護膜には、透明性、適
度な透湿度、低複屈折性、適度な剛性といった物性が求
められ、総合的にみるとセルロースアシレート類が好ま
しく、特にセルロースアセテートが好ましい。
【0036】保護膜の物性は、用途に応じ任意の値が可
能であるが、通常の透過型LCDに用いる場合の代表的
な好ましい値を以下に示す。膜厚は取り扱い性や耐久性
の観点から5〜500μmが好ましく、20〜200μ
mがより好ましく、20〜100μmが特に好ましい。
レターデーション値は632.8nmにおいて0〜15
0nmが好ましく、0〜20nmがより好ましく、0〜
5nmが特に好ましい。保護膜の遅相軸は、偏光膜の吸
収軸と実質的に平行または直交させることが、直線偏光
の楕円化を避ける観点から好ましい。但し、保護膜に位
相差板等、偏光性を変化させる機能を持たせる場合に
は、この限りではなく、偏光板の吸収軸と保護膜の遅相
軸は任意の角度をとることができる。可視光線透過率は
60%以上が好ましく、90%以上が特に好ましい。9
0℃120時間処理後の寸度減少は、0.3〜0.01
%であることが好ましく、0.15〜0.01%である
ことが特に好ましい。フィルムの引っ張り試験による抗
張力値は、50〜1000MPaが好ましく、100〜
300MPaが特に好ましい。フィルムの透湿度は、1
00〜800g/m2・dayが好ましく、300〜6
00g/m2・day が特に好ましい。無論、本発明の
適用は、以上の値に限定されるものではない。
【0037】保護膜として好ましいセルロースアシレー
トの詳細について、以下に示す。好ましいセルロースア
シレートは、セルロースの水酸基への置換度が下記式
(I)〜(IV)の全てを満足するものである。
【0038】 (I) 2.6≦A+B≦3.0 (II) 2.0≦A≦3.0 (III) 0≦B≦0.8 (IV) 1.9<A−B ここで、式中A及びBはセルロースの水酸基に置換され
ているアシル基の置換基を表し、Aはアセチル基の置換
度、またBは炭素原子数3〜5のアシル基の置換度であ
る。セルロースには1グルコース単位に3個の水酸基が
あり、上記の数字はその水酸基3.0に対する置換度を
表すもので、最大の置換度が3.0である。セルロース
トリアセテートは一般にAの置換度が2.6以上3.0
以下であり(この場合、置換されなかった水酸基が最大
0.4もある)、B=0の場合がセルローストリアセテ
ートである。偏光板保護膜として用いるセルロースアシ
レートは、アシル基が全部アセチル基のセルローストリ
アセテート、及びアセチル基が2.0以上で、炭素原子
数が3〜5のアシル基が0.8以下、置換されなかった
水酸基が0.4以下のものが好ましい。炭素原子数3〜
5のアシル基の場合、0.3以下が物性の点から特に好
ましい。なお、置換度は、セルロースの水酸基に置換す
る酢酸及び炭素原子数3〜5の脂肪酸の結合度を測定
し、計算によって得られる。測定方法としては、AST
MのD−817−91に準じて実施することが出来る。
【0039】アセチル基の他の炭素原子数3〜5のアシ
ル基はプロピオニル基(C25CO−)、ブチリル基
(C37CO−)(n−、iso−)、バレリル基(C
49CO−)(n−、iso−、sec−、tert
−)で、これらのうちn−置換のものがフィルムにした
時の機械的強さ、溶解し易さ等から好ましく、特にn−
プロピオニル基が好ましい。また、アセチル基の置換度
が低いと機械的強さ、耐湿熱性が低下する。炭素原子数
3〜5のアシル基の置換度が高いと有機溶媒への溶解性
は向上するが、それぞれの置換度が前記の範囲であれば
良好な物性を示す。
【0040】セルロースアシレートの重合度(粘度平
均)は200〜700が好ましく、特に250〜550
のものが好ましい。粘度平均重合度はオストワルド粘度
計で測定することができ、測定されたセルロースアシレ
ートの固有粘度[η]から下記式により求められる。 DP=[η]/Km (式中DPは粘度平均重合度、
Kmは定数6×10-4
【0041】セルロースアシレート原料のセルロースと
しては、綿花リンターや木材パルプなどがあるが、何れ
の原料セルロースから得られるセルロースアシレートで
も使用できるし、混合して使用してもよい。
【0042】上記セルロースアシレートは、通常ソルベ
ントキャスト法により製造される。ソルベントキャスト
法は、セルロースアシレートおよび各種添加剤を溶媒に
溶解して濃厚溶液(以下、ドープと称する)を調製し、
これをドラムまたはバンドのような無端支持体上に流延
し、溶媒を蒸発させてフイルムを形成するものである。
ドープは、固形分量が10〜40質量%となるように濃
度を調整することが好ましい。ドラムまたはバンドの表
面は、鏡面状態に仕上げておくことが好ましい。ソルベ
ントキャスト法における流延および乾燥方法について
は、米国特許2336310号、同2367603号、
同2492078号、同2492977号、同2492
978号、同2607704号、同2739069号、
同2739070号、英国特許640731号、同73
6892号の各明細書、特公昭45−4554号、同4
9−5614号、特開昭60−176834号、同60
−203430号、同62−115035号の各公報に
記載がある。
【0043】2層以上のドープを流延する方法も好まし
く用いられる。複数のドープを流延する場合、支持体の
進行方向に間隔を置いて設けた複数の流延口からドープ
を含む溶液をそれぞれ流延させて積層させながらフィル
ムを作製してもよく、例えば特開昭61−158414
号、特開平1−122419号、特開平11−1982
85号、などに記載の方法が適応できる。また、2つの
流延口からセルロースアシレート溶液を流延することに
よってもフィルム化することでもよく、例えば特公昭6
0−27562号、特開昭61−94724号、特開昭
61−947245号、特開昭61−104813号、
特開昭61−158413号、特開平6−134933
号、に記載の方法で実施できる。また、特開昭56−1
62617号に記載の高粘度ドープの流れを低粘度のド
ープで包み込み、その高,低粘度のドープを同時に押出
す流延方法も好ましく用いられる。
【0044】セルロースアシレートを溶解する有機溶媒
の例には、炭化水素(例、ベンゼン、トルエン)、ハロ
ゲン化炭化水素(例、メチレンクロライド、クロロベン
ゼン)、アルコール(例、メタノール、エタノール、ジ
エチレングリコール)、ケトン(例、アセトン)、エス
テル(例、酢酸エチル、酢酸プロピル)およびエーテル
(例、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ)などが
あげられる。炭素原子数1〜7のハロゲン化炭化水素が
好ましく用いられ、メチレンクロライドが最も好ましく
用いられる。セルロースアシレートの溶解性、支持体か
らの剥取り性、フィルムの機械強度等、光学特性等の物
性の観点から、メチレンクロライドの他に炭素原子数1
〜5のアルコールを一種、ないし数種類混合することが
好ましい。アルコールの含有量は、溶媒全体に対し2〜
25質量%が好ましく、5〜20質量%がより好まし
い。アルコールの具体例としては、メタノール、エタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール等があげられるが、メタノール、エタノール、n
−ブタノール、あるいはこれらの混合物が好ましく用い
られる。
【0045】セルロースアシレートの他に、乾燥後固形
分となる成分としては、可塑剤をはじめ、紫外線吸収
剤、無機微粒子、カルシウム、マグネシウムなどのアル
カリ土類金属の塩などの熱安定剤、帯電防止剤、難燃
剤、滑剤、油剤、支持体からの剥離促進剤、セルロース
アシレートの加水分解防止剤等を任意に含むことができ
る。
【0046】好ましく添加される可塑剤としては、リン
酸エステルまたはカルボン酸エステルが用いられる。リ
ン酸エステルの例には、トリフェニルフォスフェート
(TPP)およびトリクレジルフォスフェート(TC
P)、クレジルジフェニルフォスフェート、オクチルジ
フェニルフォスフェート、ジフェニルビフェニルフォス
フェート、トリオクチルフォスフェート、トリブチルホ
スフェート等があげられる。カルボン酸エステルとして
は、フタル酸エステルおよびクエン酸エステルが代表的
である。フタル酸エステルの例には、ジメチルフタレー
ト(DMP)、ジエチルフタレート(DEP)、ジブチ
ルフタレート(DBP)、ジオクチルフタレート(DO
P)、ジフェニルフタレート(DPP)およびジエチル
ヘキシルフタレート(DEHP)が含まれる。クエン酸
エステルの例には、O−アセチルクエン酸トリエチル
(OACTE)およびO−アセチルクエン酸トリブチル
(OACTB)、クエン酸アセチルトリエチル、クエン
酸アセチルトリブチル、が含まれる。その他のカルボン
酸エステルの例には、オレイン酸ブチル、リシノール酸
メチルアセチル、セバシン酸ジブチル、トリメチルトリ
メリテート等のトリメリット酸エステルが含まれる。グ
リコール酸エステルの例としては、トリアセチン、トリ
ブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレート、エチル
フタリルエチルグリコレート、メチルフタリルエチルグ
リコレート、ブチルフタリルブチルグリコレートなどが
ある。
【0047】以上に例示した可塑剤の中でも、トリフェ
ニルフォスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェ
ート、トリクレジルフォスフェート、クレジルジフェニ
ルフォスフェート、トリブチルフォスフェート、ジメチ
ルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジエチルヘキシルフタレー
ト、トリアセチン、エチルフタリルエチルグリコレー
ト、トリメチルトリメリテートらを用いることが好まし
い。特にトリフェニルホスフェート、ビフェニルジフェ
ニルフォスフェート、ジエチルフタレート、エチルフタ
リルエチルグリコレート、トリメチルトリメリテートが
好ましい。これらの可塑剤は1種でもよいし2種以上併
用してもよい。可塑剤の添加量はセルロースアシレート
に対して5〜30質量%が好ましく、特に8〜16質量
%以下が好ましい。これらの化合物は、セルロースアシ
レート溶液の調製の際に、セルロースアシレートや溶媒
と共に添加してもよいし、溶液調製中や調製後に添加し
てもよい。
【0048】紫外線吸収剤は、目的に応じ任意の種類の
ものを選択することができ、サリチル酸エステル系、ベ
ンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート
系、シアノアクリレート系、ニッケル錯塩系等の吸収剤
を用いることができるが、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾール系、サリチル酸エステル系が好ましい。ベン
ゾフェノン系紫外線吸収剤の例として、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−アセトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロキシ−4,4’
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデ
シルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2
−ヒドロキシ−3−メタクリロキシ)プロポキシベンゾ
フェノン等をあげることができる。ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤としては、2(2’−ヒドロキシ−3’
−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−ク
ロルベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−5’
−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5
−クロルベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−
5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等をあげることができる。サリチル酸エステル系とし
ては、フェニルサリシレート、 p−オクチルフェニル
サリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレ
ート等をあげることができる。これら例示した紫外線吸
収剤の中でも、特に2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2,2’−ジ−ヒドロキシ−4,4’−メ
トキシベンゾフェノン、2(2’−ヒドロキシ−3’−
tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロ
ルベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキシ−5’−
tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−アミ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5
−クロルベンゾトリアゾールが特に好ましい。吸収波長
の異なる複数の吸収剤を複合して用いることが、広い波
長範囲で高い遮断効果を得ることができ、特に好まし
い。紫外線吸収剤の量はセルロースアシレートに対し
0.01〜5質量%が好ましく、0.1〜3質量%が特
に好ましい。紫外線吸収剤はセルロースアシレート溶解
時に同時に添加しても良いし、溶解後のドープに添加し
ても良い。特にスタティックミキサ等を用い、流延直前
にドープに紫外線吸収剤溶液を添加する形態が好まし
い。
【0049】セルロースアシレートに添加する無機微粒
子としては、シリカ、カオリン、タルク、ケイソウ土、
石英、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、ア
ルミナなどを目的に応じ、任意に用いることができる。
これら微粒子はドープに添加する前に、高速ミキサー、
ボールミル、アトライター、超音波分散機等、任意の手
段でバインダー溶液中に分散を行うことが好ましい。バ
インダーとしてはセルロースアシレートが好ましい。紫
外線吸収剤等、他の添加物と共に分散を行うことも好ま
しい。分散溶媒は任意であるが、ドープ溶剤と近い組成
であることが好ましい。分散粒子の数平均粒径は0.0
1〜100μmが好ましく、0.1〜10μmが特に好
ましい。上記の分散液はセルロースアシレート溶解工程
に同時に添加しても良いし、任意の工程でドープに添加
できるが、紫外線吸収剤同様スタティックミキサ等を用
い、流延直前に添加する形態が好ましい。
【0050】支持体からの剥離促進剤としては、界面活
性剤が有効でありリン酸系、スルフォン酸系、カルボン
酸系、ノニオン系、カチオン系など特に限定されない。
これらは、例えば特開昭61−243837号などに記
載されている。
【0051】上記のセルロースアシレートフィルムを保
護膜に用いる場合、PVA系樹脂との密着性を高めるた
め、フィルム表面にケン化、コロナ処理、火炎処理、グ
ロー放電処理等の手段により、親水性を付与することが
好ましい。また、親水性樹脂をセルロースアシレートと
親和性のある溶媒に分散し、薄層塗布しても良い。以上
の手段の中では、フィルムの平面性、物性が損なわれな
いため、ケン化処理が特に好ましい。ケン化処理は、例
えば苛性ソーダのようなアルカリ水溶液にフィルムを浸
漬することで行われる。処理後は過剰のアルカリを除く
ため、低濃度の酸で中和し、水洗を十分行うことが好ま
しい。
【0052】本発明の偏光板の保護膜表面には、特開平
4−229828、特開平6−75115、特開平8−
50206等に記載のLCDの視野角補償のための光学
異方層や、ディスプレイの視認性向上のための防眩層や
反射防止層、あるいはLCD輝度向上のための異方性散
乱や異方性光学干渉によるPS波分離機能を有する層
(高分子分散液晶層、コレステリック液晶層等)、偏光
板の耐傷性を高めるためのハードコート層、水分や酸素
の拡散を抑えるガスバリア層、偏光膜あるいは接着剤、
粘着剤との密着力を高める易接着層、スベリ性を付与す
る層等、任意の機能層を設けることができる。機能層は
偏光膜側に設けても良いし、偏光膜と反対面に設けても
良く、目的に応じ適宜に選択できる。
【0053】本発明の偏光膜には、各種機能膜を保護膜
として直接片面または両面に貼合することができる。機
能膜の例としては、λ/4板、λ/2板などの位相差
膜、光拡散膜、偏光板と反対面に導電層を設けたプラス
チックセル、異方性散乱や異方性光学干渉機能等をもつ
輝度向上膜、反射板、半透過機能を持つ反射板等があげ
られる。
【0054】偏光板保護膜としては、上に述べた好まし
い保護膜を一枚、または複数枚積層して用いることがで
きる。偏光膜の両面に同じ保護膜を貼合しても良いし、
両面に異なる機能、物性をもつ保護膜をそれぞれ貼合し
ても良い。また、片面のみに上記保護膜を貼合し、反対
面には直接液晶セルを貼合するために、粘着剤層を直接
設けて保護膜を貼合しないことも可能である。この場合
粘着剤の外側には、剥離可能なセパレータフィルムを設
けることが好ましい。
【0055】保護膜は、通常、ロール形態で供給され、
長尺の偏光板に対して、長手方向が一致するようにして
連続して貼り合わされることが好ましい。ここで、保護
膜の配向軸(遅相軸)は何れの方向であってもよく、操
作上の簡便性から、保護膜の配向軸は、長手方向に平行
であることが好ましい。
【0056】また、保護膜の遅相軸(配向軸)と偏光膜
の吸収軸(延伸軸)の角度も特に限定的でなく、偏光板
の目的に応じて適宜設定できる。本発明の長尺の偏光板
は、吸収軸が長手方向に平行でないため、配向軸が長手
方向に平行である保護膜を本発明の長尺偏光板に連続し
て貼り合わせる場合には、偏光膜の吸収軸と保護膜の配
向軸とが平行でない偏光板が得られる。偏光膜の吸収軸
と保護膜の配向軸が平行でない角度で貼り合わされてい
る偏光板は、寸度安定性に優れるという効果がある。こ
の性能は、特に液晶表示装置に用いたときに好ましく発
揮される。特に、保護膜の遅相軸と偏光膜の吸収軸との
傾斜角度が10°以上90°未満において、寸度安定効
果が効果的に発揮され、好ましい。
【0057】<接着剤>偏光膜と保護層との接着剤は特
に限定されないが、ポリビニルアルコール系樹脂(アセ
トアセチル基、スルホン酸基、カルボキシル基、オキシ
アルキレン基等の変性PVAを含む)やホウ素化合物水
溶液等が挙げられ、中でもPVA樹脂が好ましい。PV
A樹脂にホウ素化合物、ヨウ化カリウム水溶液等を添加
して用いてもよい。接着剤層厚みは乾燥後に0.01乃
至10μmが好ましく、0.05乃至5μmが特に好ま
しい。
【0058】<一貫工程>本発明において、フィルムを
延伸後、染色工程・硬膜剤添加工程を経て乾燥工程を有
し、乾燥後もしくは乾燥中に少なくとも片面に保護膜を
貼り合わせた後、後加熱工程を有することが好ましい。
具体的な貼り付け方法として、乾燥工程中、両端を保持
した状態で接着剤を用いてフィルムに保護膜を貼り付
け、その後両端を耳きりする、もしくは乾燥後、両端保
持部からフィルムを解除し、フィルム両端を耳きりした
後、保護膜を貼り付けるなどの方法がある。耳きりの方
法としては、刃物などのカッターで切る方法、レーザー
を用いる方法など、一般的な技術を用いることができ
る。貼り合わせた後に、接着剤を乾燥させるため、およ
び偏光性能を良化させるために、加熱することが好まし
い。加熱の条件としては、接着剤により異なるが、水系
の場合は、30℃以上が好ましく、さらに好ましくは4
0℃以上100℃以下、さらに好ましくは50℃以上8
0℃以下である。これらの工程は一貫のラインで製造さ
れることが、性能上及び生産効率上更に好ましい。
【0059】<打ち抜き>図4に従来の偏光板打ち抜き
の例を、図5に本発明の偏光板打ち抜きする例を示す。
従来の偏光板は、図4に示されるように、偏光の吸収軸
71すなわち延伸軸が長手方向72と一致しているのに
対し、本発明の偏光板は、図5に示されるように、偏光
の吸収軸81すなわち延伸軸が長手方向82に対して4
5゜傾斜しており、この角度がLCDにおける液晶セル
に貼り合わせる際の偏光板の吸収軸と、液晶セル自身の
縦または横方向とのなす角度に一致しているため、打ち
抜き工程において斜めの打ち抜きは不要となる。しかも
図5からわかるように、本発明の偏光板は切断が長手方
向に沿って一直線であるため、打ち抜かず長手方向に沿
ってスリットすることによっても製造可能であるため、
生産性も格段に優れている。
【0060】<粘着層>本発明の偏光板には他の液晶表
示装置部材との貼り合わせ用の粘着層を設けても良い。
粘着層の表面に剥離フィルムを設けることが好ましい。
粘着層は、光学的に透明であることはもとより、適度な
粘弾性や粘着特性を示すものである。本発明における粘
着層としては、例えばアクリル系共重合体やエポキシ系
樹脂、ポリウレタン、シリコーン系ポリマー、ポリエー
テル、ブチラール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニ
ルアルコール系樹脂、合成ゴムなどの接着剤もしくは粘
着剤等のポリマーを用いて、乾燥法、化学硬化法、熱硬
化法、熱熔融法、光硬化法等により膜形成させ、硬化せ
しめることができる。就中アクリル系共重合体において
最も粘着物性を制御しやすく、かつ透明性や耐候性や耐
久性などに優れて好ましく用いうる。
【0061】<用途など>本発明の偏光板は、各種用途
に用いうるが、長手方向に対し配向軸(透過軸)が傾い
ている特性により、特に、配向軸の傾斜角度が長手方向
に対し40〜50゜である偏光膜は、LCD用偏光板
(例えばTN、STN、OCB、ROCB、ECB、C
PA、IPS、VAなどのあらゆる液晶モードにおい
て)、有機ELディスプレイの反射防止用円偏光板等に
好ましく用いられる。また、各種光学部材、例えばλ/
4板、λ/2板などの位相差フィルム、視野角拡大フィ
ルム、防眩性フィルム、ハードコートフィルムなどと組
み合わせて用いる場合にも適している。本発明では、長
手方向と吸収軸方向とがなす角度を自由に設定すること
ができる。従って、他の光学部材と組み合わせて使用す
る際にも最適な角度を選ぶことができる。
【0062】<その他>また、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニルを脱水、脱塩素することによりポリエン
構造をつくり、共役二重結合により偏光を得るいわゆる
ポリビニレン系偏光膜の製造にも、本発明の延伸法は好
ましく用いることができる。
【0063】
【実施例】本発明を詳細に説明するために、以下に実施
例を挙げて説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0064】[実施例1]含水率を7.1%に調湿した
厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルムに、図1
に示す、外径300mmφ、面長700mm、表面温度
180℃、表面粗度0.1s、表面材質硬質クロムメッ
キの熱ロール4を、ポリビニルアルコールフィルムの長
手搬送方向に対し45度傾けて、駆動しつつ接触させ
た。搬送方向に対し熱ロールの前にニップロール5にて
180kgの後方張力を一定に保つことにより連続した
長尺延伸フィルムを得た。延伸倍率は4倍であり、延伸
軸は、ポリビニルアルコールフィルムの長手搬送方向に
対し、45度傾いていた。この延伸フィルムを、ヨウ素
1.0g/l、ヨウ化カリウム120.0g/lの水溶
液に25℃にて90秒浸漬し、さらにホウ酸40g/
l、ヨウ化カリウム30g/lの水溶液に25℃にて1
20秒浸漬後、60℃で乾燥した。その両面をPVA
((株)クラレ製PVA−117H)3%、ヨウ化カリ
ウム4%からなる水溶液を接着剤としてケン化処理した
富士写真フィルム(株)製フジタック(セルローストリ
アセテート、レターデーション値3.0nm)と貼り合
わせ、さらに60℃で30分間加熱して、有効幅650
mm、長さ100mのロール形態の偏光板を問題なく作
製できた。得られた偏光板の吸収軸方向は、長手方向に
対し45゜傾斜しており、フジタックの遅相軸とも45
°傾斜していた。この偏光板の550nmにおける透過
率は40.0%、偏光度は99.0%であった。さらに
図5の如く310×233mmサイズに裁断したとこ
ろ、91.5%の面積効率で辺に対し45゜吸収軸が傾
斜した偏光板を得ることができた。
【0065】(550nm透過率、偏光度の測定)島津
自記分光光度計UV2100にて透過率を測定した。さ
らに2枚の偏光板を吸収軸を一致させて重ねた場合の透
過率をH0(%)、吸収軸を直交させて重ねた場合の透
過率をH1(%)として、次式により偏光度P(%)を
求めた。 P=〔(H0−H1)/(H0+H1)〕1/2×100
【0066】(レターデーションの測定)王子計測
(株)製KOBRA21DHで632.8nmで行っ
た。
【0067】[比較例1]市販のヨウ素系偏光板(HL
C2−5618、幅650mm、(株)サンリッツ製)
を比較例1の偏光板とした。この偏光板を辺に対し吸収
軸が45゜になるよう図4のようにカットしたところ、
面積効率は64.7%となった。
【0068】[実施例2]次に図6のように、実施例1
で作成したヨウ素系偏光板91、92を液晶表示装置の
液晶セル93を挟持する2枚の偏光板とし、かつ偏光板
91を表示側偏光板として、接着剤を介して液晶セル9
3に貼合して液晶表示装置を作成した。こうして作成し
た液晶表示装置は優れた輝度、視野角特性、視認性を示
し、40℃、30%RHで1ヶ月間の使用によっても表
示品位の劣化は見られなかった。
【0069】
【発明の効果】本発明の方法により、偏光板打ち抜き工
程での得率の向上を可能とする斜め延伸した偏光膜から
構成され、ツレシワのない高品位の安価な長尺の偏光板
が提供される。この長尺の偏光板から、性能のばらつき
の少ない高性能の偏光板が高得率で打ち抜かれる。この
偏光板用いて優れた表示品位の液晶表示装置が低コスト
で提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光膜用ポリマーフィルムを斜め延伸する本発
明の方法の一例を示す概略平面図である。
【図2】偏光膜用ポリマーフィルムを斜め延伸する本発
明の方法の一例を示す概略側面図である。
【図3】偏光膜用ポリマーフィルムを斜め延伸する本発
明の方法の一例を示す延伸部の拡大概略図である。
【図4】従来の偏光板を打ち抜く様子を示す概略平面図
である。
【図5】本発明の偏光板を打ち抜く様子を示す概略平面
図である。
【図6】実施例2の液晶表示装置の層構成を示す概略平
面図である。
【符号の説明】
θ 偏光膜用ポリマーフィルムの延伸軸が長手方向に対
しなす角度 1 偏光膜用ポリマーフィルム 2 ピンチロール 3 熱ロール 4 熱ロール 5 ニップロール 6 延伸、配向した偏光膜用ポリマーフィルム 13 熱ロール 71 吸収軸(延伸軸) 72 長手方向 81 吸収軸(延伸軸) 82 長手方向 91、92 ヨウ素系偏光フィルム(偏光層) 93 液晶セル 94 バックライト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光膜用ポリマーフィルムを延伸する工
    程を含む長尺の偏光板の製造方法であって、〔I〕製造
    された偏光板を構成する偏光膜の吸収軸が長手方向に平
    行でも垂直でもなく、〔II〕偏光膜用ポリマーフィルム
    を延伸する上記工程において、(i)延伸するために連
    続的に供給される偏光膜用ポリマーフィルムの含水率
    を、下記延伸用熱ロールに接触させる前に1〜10%に
    調節し、(iii)その後、フィルムに後方張力を付与し
    つつ、フィルムの搬送方向に対し斜交して設置された8
    0℃以上の表面温度を有する延伸用熱ロールに接触させ
    てフィルムを延伸する、ことを特徴とする偏光板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 液晶セルに配置された偏光板のうち少な
    くとも1枚が請求項1に記載の方法で製造された長尺の
    偏光板から打ち抜いた偏光板であることを特徴とする液
    晶表示装置。
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