JP2002178854A - 情報提供機能を備えた車両用制御装置及び記録媒体 - Google Patents

情報提供機能を備えた車両用制御装置及び記録媒体

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JP2002178854A JP2000378894A JP2000378894A JP2002178854A JP 2002178854 A JP2002178854 A JP 2002178854A JP 2000378894 A JP2000378894 A JP 2000378894A JP 2000378894 A JP2000378894 A JP 2000378894A JP 2002178854 A JP2002178854 A JP 2002178854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報提供機能を実現するためのサービスプロ
グラムの再利用性向上を目的とし、外部装置との間の通
信方法が変更されても容易に対応できる構造にし、ま
た、要求される車両情報が変更されても容易に対応でき
る構造にする。 【解決手段】 スキャンツール50との通信を行うサー
ビス管理オブジェクト400と、このオブジェクト40
0からの起動指示に基づき、オブジェクト100〜30
0へ故障情報を要求して取得するサービス実行オブジェ
クト500とに分けて構成する。すなわち、スキャンツ
ール50との通信機能と故障情報の取得機能とを別個の
オブジェクトにて実現する。また、法規や車両メーカの
要求に基づいて定められる故障情報のカテゴリ毎に、サ
ービス実行オブジェクト500を用意する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を制御する車
両用制御装置の情報提供機能に関し、特に、当該情報提
供機能をオブジェクト指向プログラミングにて実現する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高性能マイクロプロセッサの出現
などエレクトロニクス技術の進歩を背景として、機械技
術と電子技術とが結びついたメカトロニクス技術の進歩
が著しい。メカトロニクスの進歩の一部として、自動車
等の車両にも多くのコンピュータシステムが採用されて
きている。このような車載用のコンピュータシステム
は、省資源、省エネルギー、走行性能、安全性、快適性
等を追求するものであり、車両内のエンジン・駆動系、
走行・安全系、エンターテイメント系、及びその他の随
所に搭載されている。
【0003】特に高い信頼性を要求される車両制御用の
コンピュータシステム(以下「車両用制御装置」とい
う。)は、自己診断機能を備えることにより、信頼性の
向上が図られている。すなわち、コンピュータ部やセン
サ類の動作状態を適当な周期で自動的にチェックし、故
障時には、その故障内容が修理担当者などに分かるよう
故障情報である故障コード(DTC)などを記憶する。
【0004】一方、このような故障情報をはじめとする
車両情報は、車両に接続されるスキャンツールによって
読み出され、外部の作業者に提供される。これによっ
て、適切なメンテナンスが可能となる。したがって、車
両用制御装置は、このようなスキャンツールとの間で通
信を行い、要求された車両情報を提供する情報提供機能
を備えている。
【0005】ここでスキャンツールによる車両情報取得
の概要について説明する。上述した車両情報には、故障
情報の他にも、例えばエミッションに関連する情報、ア
クチュエータに関連する情報など、様々なものが存在す
る。したがって、車両情報は所定のカテゴリに分けられ
ている。このようなカテゴリは、法規によってMode
$01〜Mode$09として設定されている。例えば
故障情報の中には故障時の車両状態などを含むフリーズ
情報が通常含まれるが、このフリーズ情報は「Mode
$02」として分類されている。また、このフリーズ情
報を例に挙げれば、車両メーカの仕様によってもフリー
ズ情報は変わるため、近年では、メーカ毎にこのような
カテゴリが設定されるようになってきた。
【0006】そのため、上述したスキャンツールからは
このカテゴリとそのカテゴリに含まれる情報を指定し
て、目的とする情報を読み出すことになる。すなわち、
情報提供機能を実現するためのサービスプログラムは、
スキャンツールとの間で通信を行い、スキャンツールで
指定されたカテゴリを判断して車両情報を取得するもの
となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンピ
ュータシステムが車両の至る所に搭載されていくという
状況下では、モデルチェンジにより、スキャンツールに
よって取得すべき車両情報が益々増え続けている。その
ため、モデルチェンジのタイミングで、上述した車両情
報に追加/変更が生じてくる。また、車両メーカの違い
によっても、あるいは、車種・グレードの違いによって
も、上述した車両情報が異なってくる。このような車両
情報の変更は、上述したカテゴリの変更につながってく
る。
【0008】このため、サービスプログラムは、カテゴ
リ単位の変更を含む車両情報の変更に対し容易に対応で
き、しかも、変更を要しない部分については再利用でき
る構成とすることが望まれる。また、スキャンツールと
の間の通信方法が変更される場合もあり、このような通
信方法の変更に対しても容易に対応でき、しかも、変更
を要しない部分については再利用できる構成とすること
が望まれる。
【0009】そこで本発明は、車両用制御装置に搭載さ
れるサービスプログラムを、スキャンツールといった外
部装置との間の通信方法が変更されても容易に対応でき
る構造にすることを第1の目的とし、加えて、要求され
る車両情報が変更されても容易に対応できる構造にする
ことを第2の目的とし、再利用性の向上に寄与する。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
第1の目的を達成するためになされた請求項1に記載の
車両用制御装置の情報提供機能を実現するサービスプロ
グラムは、オブジェクト指向設計され、再利用が可能な
オブジェクトの単位で構成されている。情報提供機能と
は、上述したように、スキャンツールといった外部装置
からの要求があると、車両に関連する車両情報を読み出
して出力する機能をいう。
【0011】本発明では特に、このサービスプログラム
が、サービス実行オブジェクトと、サービス管理オブジ
ェクトとを備える。サービス実行オブジェクトは、起動
指示に基づいて車両情報を取得する。一方、サービス管
理オブジェクトは、外部装置との間でデータ通信を行
い、外部装置からの情報要求があると、サービス実行オ
ブジェクトに対し起動指示を行う。そして、サービス実
行オブジェクトにて取得された車両情報を外部装置へ出
力する。
【0012】すなわち、車両情報の取得機能と外部装置
との通信機能とを別個のオブジェクトにて実現するよう
にした。これによって、外部装置との通信方法のみが変
更された場合には、サービス管理オブジェクトのみを変
更することで容易に対応できる。そしてこのとき、サー
ビス実行オブジェクトについてはそのまま再利用するこ
とができ、サービスプログラムの再利用性を向上させる
ことができる。
【0013】なお、本明細書ではオブジェクトを主体と
した表現を適宜用いるが、車両用制御装置の有するCP
Uがオブジェクトの有するプログラムを実行することに
よって、該当する機能が実現されることは言うまでもな
い。また、上述した第2の目的を達成するためになされ
た請求項2に記載の車両用制御装置の情報提供機能を実
現するサービスプログラムも、再利用が可能なオブジェ
クトの単位で構成され、サービス実行オブジェクトと、
サービス管理オブジェクトとを備えている。
【0014】このとき、サービス管理オブジェクトは、
車両情報の所定のまとまりである車両情報群毎に用意さ
れ、起動指示に基づいて、対応する車両情報群中の車両
情報を取得する。一方、サービス管理オブジェクトは、
外部装置との間でデータ通信を行い、外部装置からの情
報要求があると、該当するサービス実行オブジェクトを
判断し、当該サービス実行オブジェクトに対し起動指示
を行うと共に、当該サービス実行オブジェクトにて取得
された車両情報を外部装置へ出力する。このときは、サ
ービス管理オブジェクトが車両情報群毎に用意されるた
め、該当するサービス実行オブジェクトに対して起動指
示を行うのである。
【0015】この場合、請求項1に記載の発明と同様の
効果が得られることに加え、車両情報群毎にサービス実
行オブジェクトを設けたため、要求される車両情報が変
更されても、その車両情報を含む車両情報群の単位での
変更作業が可能になる。これによって、車両情報の変更
に容易に対応できる。そして、変更の必要がない車両情
報群に対応するサービス実行オブジェクトはそのまま再
利用でき、サービスプログラムの再利用性を向上させる
ことができる。
【0016】なお、車両情報群は、車両情報の変更パタ
ーンを考慮し、同時に変更される可能性の高い車両情報
のまとまりとすることが好ましい(請求項3)。一例と
して、法規又は車両メーカの要求の少なくとも一方に基
づき定められる車両情報のまとまりとすることが考えら
れる(請求項4)。つまりこの場合、車両情報群は、上
述したカテゴリ毎のまとまりとなる。このように、同時
に変更される可能性の高い車両情報を車両情報群とすれ
ば、これに対応するサービス実行オブジェクトだけの変
更作業で対応できる可能性が高くなり、結果的に、再利
用できるサービス実行オブジェクトが増えて、サービス
プログラムの再利用性のさらなる向上に寄与する。
【0017】ところで、外部装置からはカテゴリを指定
して情報要求を行うのが一般的であることは既に述べ
た。したがって、上述のように複数のサービス実行オブ
ジェクトがこれらのカテゴリに対応させて用意される構
成においては、外部装置からの情報要求に少なくとも車
両情報群を特定するための特定データが含まれることを
前提として、サービス実行オブジェクトは、この特定デ
ータに基づき、該当するサービス実行オブジェクトを判
断することが考えられる(請求項5)。この場合は、サ
ービス管理オブジェクトによる、該当するサービス実行
オブジェクトの判断処理が簡単になる。
【0018】また、外部装置では通常、カテゴリと共に
読出対象の情報を指定する。したがって、外部装置から
の情報要求に、さらに、車両情報群中の車両情報を指定
するための指定データが含まれることを前提として、サ
ービス管理オブジェクトは起動指示と共にこの指定デー
タを出力し、サービス実行オブジェクトは、サービス管
理オブジェクトから出力される指定データに基づき、車
両情報群中の車両情報を取得することが考えられる(請
求項6)。この場合、サービス実行オブジェクトによる
車両情報の取得処理が簡単になる。
【0019】なお、ダイアグ対象の故障検出結果に基づ
いてダイアグ対象の故障に関する情報である故障情報を
記憶する自己診断機能を備えていることを前提とすれ
ば、サービス実行オブジェクトは、上述した車両情報と
して故障情報を取得可能に構成することが考えられる
(請求項7)。
【0020】このような自己診断機能を実現するための
自己診断プログラムも、再利用が可能なオブジェクトの
単位で構成されることを前提とすれば、車両情報として
の故障情報を取得する構成は、以下に示すようなものに
できる。すなわち、自己診断プログラムが、故障検出結
果に基づき、故障項目に対応するダイアグ故障情報を管
理する故障情報管理オブジェクトを少なくとも備えてい
る場合、サービス実行オブジェクトは、必要に応じて、
故障情報管理オブジェクトに対してダイアグ故障情報を
要求することにより、ダイアグ故障情報を故障情報とし
て取得することが考えられる(請求項8)。
【0021】また、自己診断プログラムが、さらに、ダ
イアグ故障情報の付帯情報であって、故障時の車両状態
を含むフリーズ情報を管理するFFD管理オブジェクト
を備えている場合、サービス実行オブジェクトは、必要
に応じて、FFD管理オブジェクトに対してフリーズ情
報を要求することにより、フリーズ情報を故障情報とし
て取得することが考えられる(請求項9)。
【0022】さらにまた、自己診断プログラムが、さら
に、ダイアグ対象の故障を検出する故障検出オブジェク
トを備えている場合には、サービス実行オブジェクト
は、必要に応じて、故障検出オブジェクトに対して故障
検出に係る検出情報を要求することにより、故障検出情
報を故障情報として取得することが考えられる(請求項
10)。
【0023】なお、請求項8〜10の記載中、必要に応
じてとしたのは、外部装置から指定された場合にだけ取
得することが考えられるためである。以上のように、サ
ービス実行オブジェクトからの要求に応じて、該当する
オブジェクトが動作することによって故障情報が取得さ
れるようにすれば、サービス実行オブジェクト単位での
変更が簡単になるという点で有利である。つまり、サー
ビス実行オブジェクトは、故障情報を要求するだけであ
り、故障情報がどこに記憶されているかということにつ
いて何等意識する必要がないのである。
【0024】なお、上述した車両用制御装置の備えるサ
ービスプログラムや自己診断プログラムは、コンピュー
タシステム側で起動するプログラムとして備えることが
できる。このようなプログラムの場合、例えば、FD、
MO、DVD、CD−ROM、ハードディスク等のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じ
てコンピュータシステムにロードして起動することによ
り用いることができる。この他、ROMやバックアップ
RAMをコンピュータ読み取り可能な記録媒体としてプ
ログラムを記録しておき、このROMあるいはバックア
ップRAMをコンピュータシステムに組み込んで用いて
もよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、エンジン制御シ
ステムの全体を示す構成図である。このエンジン制御シ
ステムは、エンジン11及び、このエンジン11を制御
するエンジン制御ユニット16を中心に構成されてい
る。このエンジン制御ユニット16が「車両用制御装
置」に相当する。
【0026】エンジン11には、エアクリーナからの吸
入空気が吸気管12を経て供給されている。この吸気管
12には、吸入空気量を測定するエアフローセンサ13
と、吸気温度を検出する吸気温センサ14が配置され、
さらに、アクセルペダルによって駆動されるスロットル
弁15が配置されている。
【0027】エンジン制御ユニット16には、エンジン
11の状態を示す各種信号が入力される。この信号を列
挙すれば、エアフローセンサ13からの吸入空気量検出
信号、スロットルセンサ17からのスロットル弁15の
開度検出信号、排出ガス中に含まれる酸素濃度を検出す
る空燃比センサ18からの信号、バッテリ19からのバ
ッテリ電圧信号、水温センサ20からの検出信号、エン
ジン11によって駆動されるディストリビュータ21か
らの回転信号、さらに気筒判別信号等である。
【0028】エンジン制御ユニット16は、これらの各
種検出信号に基づいてエンジン11の運転状態に対応し
た燃料噴射量等を演算し、エンジン11の複数の気筒そ
れぞれに設定されるインジェクタ22a,22b,22
c,22dに対して燃料噴射指令を出力し、また、イグ
ナイタ23に対して点火指令信号を出力して、エンジン
11の運転制御を実行する。
【0029】さらに、エンジン制御ユニット16は、車
両の各部位の診断も各センサ群からの検出信号に基づい
て実行する。このため、エンジン制御ユニット16に対
しては、異常検出結果の出力のための診断モードを設定
するテストスイッチ24が配置され、さらに、そのテス
ト結果であるダイアグノーシスの結果表示等を行う警告
灯25が接続されている。そして、エンジン制御ユニッ
ト16による車両の各部位の診断に基づく情報を外部か
ら読み出せるように、破線で示すようにエンジン制御ユ
ニット16に対してスキャンツール50が接続可能にな
っている。
【0030】スイッチ26はバッテリ19をエンジン制
御ユニット16に対して接続するイグニッションスイッ
チであり、このイグニッションスイッチ26に連動する
ようにしてスタータモータ27を制御するスタータスイ
ッチ28が設けられている。次に、エンジン制御ユニッ
ト16について説明する。図2は、図1に示したエンジ
ン制御ユニット16の構成を示すブロック図である。エ
ンジン制御ユニット16は、コンピュータシステムを構
成するCPU31を備える。このCPU31にはアナロ
グ入力回路32及びディジタル入力回路33からのデー
タが入力され、アナログ入力回路32からのアナログ入
力データは、A/D変換器34でディジタルデータに変
換されてCPU31に入力される。
【0031】アナログ入力回路32には、エアフローセ
ンサ13からの検出信号Us、水温センサ20からの検
出信号Thw、吸気温センサ14からの検出信号Th
a、及びバッテリ19の電圧+Bが入力される。一方、
ディジタル入力回路33には、ディストリビュータ21
からの気筒判別信号G1と回転角信号Ne、空燃比セン
サ18からの酸素濃度に対応したリーン・リッチ信号O
x、スロットルセンサ17からのスロットル弁15の開
度を示す信号STO、スタータスイッチ28からのスタ
ート信号STA、及びテストスイッチ24からの診断モ
ードを設定する信号Tが入力される。
【0032】A/D変換器34は、アナログ入力回路3
2に入力される各種の検出信号をCPU31からの指令
に従い順次選択して読み取り、ディジタルデータに変換
するマルチプレクサ機能を有する。また、電源回路35
は、イグニッションスイッチ26を経てバッテリ19の
電圧+BをCPU31に供給し、また、常時バックアッ
プ用電源Battを供給している。
【0033】CPU31からの出力データは、出力回路
36、37及び38に供給され、エンジン制御ユニット
16からの出力信号として取り出される。すなわち、出
力回路36からはイグナイタ23に対して点火指令信号
IGtを出力する。また、出力回路37からは診断結果
を表す信号Wを出力して警告灯25を点灯制御する。出
力回路38からの出力信号τqは、エンジン11の運転
状態に対応した燃料噴射量を指示するもので、インジェ
クタ22a〜22dに出力されて、これらインジェクタ
22a〜22dの噴射量を変える。
【0034】さらに、CPU31には入出力回路40が
接続されており、外部との通信機能を備えている。これ
によって、スキャンツール50が接続された場合には、
スキャンツール50との間でデータ通信を行い、スキャ
ンツール50から要求される情報を出力する。また、特
に図示しないが、入出力回路40を介し、エンジン制御
ユニット外部の様々な車両情報を、車両内ネットワーク
にて取得することもできる。
【0035】CPU31内には、後述する自己診断プロ
グラムやサービスプログラムを格納するメモリ39が設
けられている。このメモリ39は、ROM及び、イグニ
ッションスイッチ26がオフされているときにも電源供
給されてデータを保持するスタンバイRAM又は不揮発
性のEEPROMとで構成されている。自己診断プログ
ラム及びサービスプログラムは、ROM内に格納されて
いる。そして後述するように、スタンバイRAM又はE
EPROMには、自己診断プログラムによって「ダイア
グ故障情報」としてのダイアグ故障情報及び故障時にお
ける車両状態を含む「フリーズ情報」としてのフリーズ
・フレーム・データ(以下「FFD」という。)が記憶
される。
【0036】本実施例は、メモリ39のROM内に格納
されたプログラムの構造に特徴を有するものである。そ
こで次に、このプログラム構造について説明する。図3
は、メモリ39のROM内に格納されたプログラムの構
造(アーキテクチャ)を概念的に示した説明図である。
ここに示したプログラムは、いわゆるオブジェクト指向
設計されたものであり、オブジェクトを最小構成単位と
して記述される。プログラム全体としては、オブジェク
トからオブジェクトへの通知(メッセージ)によりオブ
ジェクト間を結合することで一連の処理が実行される。
オブジェクトは、データ(属性)とデータに対するメソ
ッド(手続き)とを備え、他のオブジェクトからのメッ
セージによってメソッドを実行する。なお、本実施例に
おいても、これまでと同様、「オブジェクトが・・・す
る。」というオブジェクトを主体とした表現を用いる
が、実際には、CPU31が処理プログラムを実行する
ことで実現されることは言うまでもない。また、図面で
は各オブジェクトを「obj」と示す。
【0037】図3に示すように、本実施例におけるプロ
グラムは少なくとも、故障検出オブジェクト100と、
故障情報管理オブジェクト200と、FFD管理オブジ
ェクト300と、サービス管理オブジェクト400と、
サービス実行オブジェクト500とを備えている。これ
らのオブジェクト100〜500は、プラットフォーム
(以下「PF」という。)600上のプログラムであ
り、PF600との間で適宜情報交換を行いながら動作
する。
【0038】図3中に一点鎖線で示したように、オブジ
ェクト100〜300が自己診断プログラムの構成要素
であり、オブジェクト400,500がサービスプログ
ラムの構成要素となっている。故障検出オブジェクト1
00は、ダイアグ対象の故障検出処理毎に用意されてお
り、PF600から診断が指示されると、エンジン制御
ユニット16に入力された各センサ群などの情報に基づ
き、自己診断の対象となるダイアグ対象の故障を検出す
る。
【0039】故障情報管理オブジェクト200は、故障
検出オブジェクト100からの正常/異常通知がある
と、故障のレベルを判定し、ダイアグ故障情報を保存す
る。FFD管理オブジェクト300は、故障情報管理オ
ブジェクト200からのFFD保存依頼の通知がある
と、車両状態をPF600から取得し、FFDを保存す
る。
【0040】サービス管理オブジェクト400は、スキ
ャンツール50が接続されてデータ通信可能状態が確立
されると、スキャンツール50との間で通信処理を行
う。このスキャンツール50が入出力回路40を介して
接続されることは、既に述べた(図2参照)。そして、
スキャンツール50からの情報要求があると、該当する
サービス実行オブジェクト500を判断して起動指示を
行う。これに対して、サービス実行オブジェクト500
から出力される故障情報をスキャンツール50へ出力し
て応答する。
【0041】サービス実行オブジェクト500は、所定
の故障項目のまとまり毎に用意されている。このまとま
りが「車両情報群」に相当する。そして、サービス管理
オブジェクト400からの起動指示があると、故障検出
オブジェクト100、故障情報管理オブジェクト20
0、FFD管理オブジェクト300の中の該当するオブ
ジェクト100〜300に対し、故障情報を要求する。
したがって、これらの各オブジェクト100〜300
は、要求された故障情報を収集して出力する。
【0042】以上各オブジェクト100〜500それぞ
れの動作概要を述べたが、自己診断プログラムを構成す
るオブジェクト100〜300は、PF600からの診
断指示に基づき、ダイアグ故障情報及びFFDを保存す
る一方、サービス実行オブジェクト500からの故障情
報の要求に対し、要求された故障情報を出力する。
【0043】したがってまず、故障情報の保存に係るメ
ッセージシーケンスチャート(以下「MSC」とい
う。)を参照し、オブジェクト100〜300の結合を
さらに詳しく説明する。図4は、故障情報の保存手順を
示すMSCである。
【0044】まずPF600が故障検出オブジェクト1
00に診断の開始を通知する。この診断開始の通知は、
個々の故障検出オブジェクト100に対し、それぞれの
タイミングで行われる。PF600からの診断開始の指
示を受けた故障検出オブジェクト100は、故障検出処
理S1を実行する。この故障検出処理S1にて、故障検
出に係る「検出情報」として各センサの値などである検
出情報が取得され、故障情報管理オブジェクト200へ
正常又は異常が通知される。
【0045】正常又は異常が通知されると、故障情報管
理オブジェクト200は、故障レベル判定処理S2を実
行し、ダイアグ故障情報を保存する。ダイアグ故障情報
は、故障情報管理オブジェクト200自体が記憶しても
よいが、自己診断プログラムの再利用性を考えると、別
途用意される故障情報保存オブジェクト(不図示)に記
憶させるのが好ましい。ここではダイアグ故障情報とし
て、一時的な故障を示す「仮異常」、永続的な故障を示
す「確定異常」、故障していない状態を示す「正常」の
いずれかが記憶される。
【0046】また、故障情報管理オブジェクト200の
故障レベル判定処理S2で、FFDの保存タイミングで
あると判断された場合、FFD管理オブジェクト300
に対するFFD保存依頼を通知する。FFDの保存タイ
ミングであるか否かは、故障検出オブジェクト100毎
に、詳しくは故障検出内容毎に異なっており、異常が確
定的になった時点でFFDを保存する場合もあれば、異
常と判断された時点でFFDを保存する場合もある。
【0047】FFDの保存依頼通知があると、FFD管
理オブジェクト300は、FFD保存処理S3を実行す
る。このFFD保存処理S3では、車両状態をPF60
0から取得しFFDを保存する。このFFDも、上述し
たダイアグ故障情報と同様、FFD管理オブジェクト3
00自体が記憶してもよいが、再利用性を考えた場合、
別途用意されるFFD保存オブジェクト(不図示)に記
憶させるのが好ましい。FFDが保存されると、FFD
管理オブジェクト300は、故障情報管理オブジェクト
200に対し、FFD保存依頼に対する依頼完了の通知
を行う。
【0048】そして、故障検出オブジェクト100に対
する通知完了が故障情報管理オブジェクト200によっ
て出力され、故障検出オブジェクト100がPF600
に対して診断終了を通知することによって、診断処理が
終了する。続いて、スキャンツール50による故障情報
の読み出しに係るMSCを参照し、オブジェクト100
〜500の結合を説明する。
【0049】図5は、故障情報の読み出し手順を示すM
SCである。スキャンツール50を介して作業者は、故
障情報のカテゴリ及び、読出対象である当該カテゴリ内
の故障情報を指定する。このカテゴリは、法規によって
定められたModeと呼ばれる部類であったり、車両メ
ーカの要求によって定められたメーカ独自の部類であっ
たりする。サービス実行オブジェクト500が故障情報
の所定のまとまり毎に用意されていることは既に述べた
が、詳しくは、スキャンツール50を介して指定される
このカテゴリの単位で用意されている。
【0050】そして上述したようにスキャンツール50
からサービス管理オブジェクト400へ情報要求がなさ
れるのであるが、この情報要求には、上述したカテゴリ
を特定するための特定データ及び、カテゴリ内の故障情
報を指定するための指定データ(パラメータ)が含まれ
ている。
【0051】スキャンツール50からの情報要求に対
し、サービス管理オブジェクト400は、起動処理S4
を実行する。この起動処理S4にて、上述した特定デー
タにより、対応するサービス実行オブジェクト500が
判断され、当該サービス実行オブジェクト500に対し
起動指示がなされる。このとき、起動指示と共に、上述
した指定データが出力される。
【0052】起動指示がなされると、サービス実行オブ
ジェクト500は、故障情報取得処理S5を実行する。
故障情報取得処理S5では、起動指示と共に出力される
指定データに基づいて、少なくともオブジェクト100
〜300のいずれかへ、故障情報を要求する。
【0053】サービス実行オブジェクト500から故障
情報が要求されると、故障検出オブジェクト100は、
検出情報出力処理S6を実行し、検出情報を出力する。
また、同様に、故障情報管理オブジェクト200はダイ
アグ故障情報出力処理S7を実行してダイアグ故障情報
を出力し、FFD管理オブジェクト300はFFD出力
処理S8を実行してFFDを出力する。
【0054】サービス実行オブジェクト500は、故障
情報を要求した全てのオブジェクト100〜300から
の情報出力があると、取得した故障情報をサービス管理
オブジェクト400へ出力する。これによってサービス
管理オブジェクト400は、スキャンツール50への応
答を行う。
【0055】本実施例は、メモリ39のROM内に格納
されたプログラムの構造に特徴を有するものであること
は上述したが、詳しくは、サービスプログラムの構造に
特徴を有するものである。したがって次に、図5中に示
した、起動処理S4、ダイアグ故障情報取得処理S5、
検出情報出力処理S6、ダイアグ故障情報出力処理S7
及びFFD出力処理S8を具体的に説明し、各オブジェ
クト100〜500の動作に対する理解を深める。
【0056】最初に起動処理S4を説明する。図6は、
サービス管理オブジェクト400にて実行される起動処
理S4を示すフローチャートである。まず最初のステッ
プ(以下、ステップを単に記号Sで示す。)4000に
おいて、上述した特定データに基づき、該当するサービ
ス実行オブジェクト500を判断する。例えば特定デー
タが「Mode$02」を指定するものであれば、FF
Dを取得するためのサービス実行オブジェクト500
が、該当するオブジェクト500として、判断されると
いう具合である。
【0057】続くS4010では、S4000にて判断
したサービス実行オブジェクト500への起動指示を行
う。このとき、上述した指定データを出力する。このS
4010における起動指示により、サービス実行オブジ
ェクト500は、故障情報を出力してくる。
【0058】したがって、起動指示を行ったサービス実
行オブジェクト500からの故障情報出力を待って、S
4020では、故障情報の応答データへの変換を行う。
この処理は、スキャンツール50との間の通信プロトコ
ルに合わせて故障情報を変換するものである。
【0059】そして次のS4030では、変換した応答
データを出力し、スキャンツール50への応答を行う。
その後、本起動処理S4を終了する。続けて、ダイアグ
故障情報取得処理S5を説明する。図7は、サービス実
行オブジェクト500にて実行されるダイアグ故障情報
取得処理S5を示すフローチャートである。
【0060】まず最初のS5000において、検出情報
の指定があるか否かを判断する。この判断は、上述した
指定データに基づいて行われる。ここで検出情報の指定
があると判断された場合(S5000:YES)、S5
010にて、故障検出オブジェクト100に対して、指
定された検出情報を要求する。これによって、検出情報
が取得されると、その後、S5020へ移行する。一
方、検出情報の指定がないと判断された場合(S500
0:NO)、S5010の処理を実行せず、S5020
へ移行する。
【0061】S5020では、ダイアグ故障情報の指定
があるか否かを判断する。この判断も、上述した指定デ
ータに基づくものである。ここでダイアグ故障情報の指
定があると判断された場合(S5020:YES)、S
5030にて、故障情報管理オブジェクト200に対し
て、指定されたダイアグ故障情報を要求する。これによ
って、ダイアグ故障情報が取得されると、その後、S5
040へ移行する。一方、ダイアグ故障情報の指定がな
いと判断された場合(S5020:NO)、S5030
の処理を実行せず、S5040へ移行する。
【0062】S5040では、FFDの指定があるか否
かを判断する。この判断も、上述した指定データに基づ
くものである。ここでFFDの指定があると判断された
場合(S5040:YES)、S5050にて、FFD
管理オブジェクト300に対して、指定されたFFDを
要求する。これによって、FFDが取得されると、その
後、本故障情報取得処理S5を終了する。一方、FFD
の指定がないと判断された場合(S5040:NO)、
S5050の処理を実行せず、本故障情報取得処理S5
を終了する。
【0063】なお、図7中の故障検出オブジェクト10
0からの検出情報取得に係る処理(記号Aで示すS50
00及びS5010の処理、以下「処理A」とい
う。)、故障情報管理オブジェクト200からのダイア
グ故障情報取得に係る処理(記号Bで示すS5020及
びS5030の処理、以下「処理B」という。)、及
び、FFD管理オブジェクト300からのFFD取得に
係る処理(記号Cで示すS5040及びS5050の処
理、以下「処理C」という。)の3つの処理A,B,C
が、故障情報取得処理S5に常にそろって記述されるわ
けではない。サービス実行オブジェクト500は、スキ
ャンツール50にて指定されるカテゴリの単位で用意さ
れ、例えばあるカテゴリにはFFDのみが含まれること
も考えられるからである。このようなFFDのみを含む
カテゴリに対応するサービス実行オブジェクト500の
実行する故障情報取得処理S5には、処理Cだけが記述
されることになる。具体的に、例えばFFDを読み出す
ための「Mode$02」に対応するサービス実行オブ
ジェクト500が、これに相当する。この場合、指定デ
ータによって例えば「故障時のエンジン回転数」などが
指定されると、サービス実行オブジェクト500は、処
理Cの中で「故障時のエンジン回転数」をFFD管理オ
ブジェクト300へ要求するという具合である。同様
に、1つの処理(処理A又は処理B)だけが記述された
もの、2つの処理(処理AとB,処理BとC,処理Cと
A)だけが記述されたサービス実行オブジェクト500
も存在する場合がある。
【0064】続けて検出情報出力処理S6を説明する。
図8は、故障検出オブジェクト100にて実行される検
出情報出力処理S6を示すフローチャートである。まず
最初のS6000において、サービス実行オブジェクト
500から要求された検出情報を判断する。続くS60
10では、それらの検出情報を収集する。例えばセンサ
群からリアルタイムに出力されるセンサ値を収集すると
いう具合である。そして次のS6020では、収集した
検出情報を出力し、その後、本検出情報出力処理S6を
終了する。
【0065】さらに続けて、故障情報管理オブジェクト
200にて実行されるダイアグ故障情報出力処理S7及
び、FFD管理オブジェクト300にて実行されるFF
D出力処理S8を、図9及び図10のフローチャートに
基づいて説明する。これらの処理は上述した検出情報出
力処理S6とほぼ同様であるため、それぞれ簡単に説明
する。
【0066】ダイアグ故障情報出力処理S7では、処理
が開始されると、要求されたダイアグ故障情報を判断す
る(図9中のS7000)。そして、例えばダイアグ故
障情報を保存している故障情報保存オブジェクトから読
み出して、ダイアグ故障情報を収集し(S7010)、
収集したダイアグ故障情報を出力する(S7020)。
その後、本ダイアグ故障情報出力処理S7を終了する。
【0067】FFD出力処理S7では、処理が開始され
ると、要求されたFFDを判断する(図10中のS80
00)。そして、例えばFFDを保存しているFFD保
存オブジェクトから読み出して、FFDを収集し(S8
010)、収集したFFDを出力する(S8020)。
その後、本FFD出力処理S8を終了する。
【0068】以上のように各オブジェクト100〜50
0を構成したことによる効果を次に述べる。本実施例で
は、サービスプログラムを、スキャンツール50との通
信を行うサービス管理オブジェクト400と、オブジェ
クト100〜300へ故障情報を要求して取得するサー
ビス実行オブジェクト500とに分けて構成した(図3
参照)。つまり、スキャンツール50との通信機能と故
障情報の取得機能とを別個のオブジェクトにて実現する
ようにしたのである。これによって、スキャンツール5
0との通信方法のみが変更された場合には、サービス管
理オブジェクト400のみを変更することで容易に対応
できる。そしてこのとき、サービス実行オブジェクト5
00についてはそのまま再利用することができ、サービ
スプログラムの再利用性を向上させることができる。
【0069】また、本実施例では、サービス実行オブジ
ェクト500を、スキャンツール50にて指定されるカ
テゴリ毎に用意した。言い換えれば、指定されるカテゴ
リに属する故障情報のまとまり(車両情報群)毎に、サ
ービス実行オブジェクト500を用意した。したがっ
て、読出対象となる故障情報が変更されても、このまと
まりの単位での変更作業が可能になり、故障情報の変更
に容易に対応できる。そして、スキャンツール50にて
指定されるカテゴリは、法規に基づいて、さらには、車
両メーカの要求に基づいて定められるものであり、この
カテゴリの単位で故障情報が変更される可能性が高い。
このように、同時に変更される可能性の高い故障情報の
まとまりの単位でサービス実行オブジェクト500を用
意しておけば、変更箇所がオブジェクト単位でまとまる
可能性が高く、結果的に、再利用できるサービス実行オ
ブジェクト500が増えて、サービスプログラムの再利
用性の向上に寄与する。
【0070】さらにまた、本実施例では、スキャンツー
ル50からの特定データに基づき、サービス管理オブジ
ェクト400が、該当するサービス実行オブジェクト5
00を判断する(図6中のS4000)。これによっ
て、サービス管理オブジェクト400による、該当する
サービス実行オブジェクト500の判断処理が簡単なも
のになる。特定データは入力されるカテゴリに対応する
ものだからであり、例えば特定データとサービス実行オ
ブジェクト500との対応関係を用意しておけばよいた
めである。
【0071】また、本実施例では、カテゴリ内の情報を
指定するための指定データに基づき、サービス実行オブ
ジェクト500が、該当するオブジェクト100〜30
0へ故障情報を要求する(図7中のS5010,S50
30,S5050)。これによって、サービス実行オブ
ジェクト500による車両情報の取得処理が簡単なもの
となる。
【0072】そしてこのように、サービス実行オブジェ
クト500は、オブジェクト100〜300へ故障情報
を要求することによって、それらオブジェクト100〜
300から出力される故障情報を取得する。すなわち、
サービス実行オブジェクト500からの要求に応じて、
該当するオブジェクト100〜300が動作することに
よって(図8,9,10参照)故障情報が取得される。
つまり、サービス実行オブジェクト500は、故障情報
を要求するだけであり、故障情報がどこに記憶されてい
るかということについて何等意識する必要がないのであ
る。その結果、サービス実行オブジェクト500単位で
の変更が極めて簡単になっている。
【0073】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。 (イ)上記実施例では、サービス実行オブジェクト50
0を、スキャンツール50にて指定されるカテゴリの単
位で用意していた。この場合、スキャンツール50から
出力される特定データと、起動されるサービス実行オブ
ジェクト500が1対1に対応するという点で、サービ
ス管理オブジェクト400による判断処理が簡単になる
というメリットが享受できる。しかし、サービス実行オ
ブジェクト500の設定単位はこれに限定されるわけで
はなく、システムの様々な変更パターンを考慮し、同時
に変更される可能性の高い故障情報のまとまりの単位で
設けることが考えられる。
【0074】(ロ)また、上記実施例では、スキャンツ
ール50にて故障情報を読み出す場合を例に挙げて説明
したが、スキャンツール50の読出対象となる情報は、
故障情報に限定されない。すなわち、故障情報を含む車
両情報を読出対象とすることが考えられる。
【0075】具体的には、サービス実行オブジェクト5
00の故障情報取得処理S5に、例えば図7中のS50
60及びS5070の処理(記号Dで示す破線で示した
処理、以下「処理D」という。)を記述する。すなわ
ち、車両情報の指定があるか否かを判断し(S506
0)、車両情報の指定があれば(S5060:YE
S)、PF600へ車両情報を要求する(S507
0)。このようにして、例えばエミッションに係る情報
やアクチュエータに係る情報などの様々な車両情報を読
み出す構成も、処理Dと処理Dに対応するPF600側
の車両情報出力に係る処理を記述することによって実現
できる。このような車両情報は、PF600から車両内
のネットワークを介して得られる情報であることも考え
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のエンジン制御システムを示す構成図で
ある。
【図2】実施例のエンジン制御ユニットの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】実施例のプログラム構造を概念的に示した説明
図である。
【図4】故障情報の保存手順を示すMSCである。
【図5】故障情報の読出手順を示すMSCである。
【図6】サービス管理オブジェクトの実行する起動処理
を示すフローチャートである。
【図7】サービス実行オブジェクトの実行する故障情報
取得処理を示すフローチャートである。
【図8】故障検出オブジェクトの実行する検出情報出力
処理を示すフローチャートである。
【図9】故障情報管理オブジェクトの実行するダイアグ
故障情報出力処理を示すフローチャートである。
【図10】FFD管理オブジェクトの実行するFFD出力
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11…エンジン 12…吸気管 13…エアフローセンサ 14…吸気温センサ 15…スロットル弁 16…エンジン制御ユニット 17…スロットルセンサ 18…空燃比センサ 19…バッテリ 20…水温センサ 21…ディストリビュータ 22a,22b,22c,22d …インジェクタ 23…イグナイタ 24…テストスイッチ 25…警告灯 26…イグニッションスイッチ 27…スタータモータ 28…スタータスイッチ 32…アナログ入力回路 33…ディジタル入力回路 34…A/D変換器 35…電源回路 36,37,38 …出力回路 39…メモリ 40…入出力回路 50…スキャンツール 100…故障検出オブジェクト 200…故障情報管理オブジェクト 300…FFD管理オブジェクト 400…サービス管理オブジェクト 500…サービス実行オブジェクト 600…PF
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 11/22 360 G06F 9/06 620A

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部装置からの要求があると、車両に関連
    する車両情報を読み出して出力する情報提供機能を備え
    た車両用制御装置において、 前記情報提供機能を実現するためのサービスプログラム
    は、 オブジェクト指向設計され、再利用が可能なオブジェク
    トの単位で構成されており、 起動指示に基づいて、前記車両情報を取得するサービス
    実行オブジェクトと、 前記外部装置との間でデータ通信を行い、前記外部装置
    からの情報要求があると、前記サービス実行オブジェク
    トに対し起動指示を行うと共に、前記サービス実行オブ
    ジェクトにて取得された前記車両情報を前記外部装置へ
    出力するサービス管理オブジェクトとを備えていること
    を特徴とする情報提供機能を備えた車両用制御装置。
  2. 【請求項2】外部装置からの要求があると、車両に関連
    する車両情報を読み出して出力する情報提供機能を備え
    た車両用制御装置において、 前記情報提供機能を実現するためのサービスプログラム
    は、 オブジェクト指向設計され、再利用が可能なオブジェク
    トの単位で構成されており、 前記車両情報の所定のまとまりである車両情報群毎に用
    意され、起動指示に基づいて、対応する車両情報群中の
    車両情報を取得するサービス実行オブジェクトと、 前記外部装置との間でデータ通信を行い、前記外部装置
    からの情報要求があると、該当するサービス実行オブジ
    ェクトを判断し、当該サービス実行オブジェクトに対し
    起動指示を行うと共に、当該サービス実行オブジェクト
    にて取得された前記車両情報を前記外部装置へ出力する
    サービス管理オブジェクトとを備えていることを特徴と
    する情報提供機能を備えた車両用制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用制御装置におい
    て、 前記車両情報群を、前記車両情報の変更パターンを考慮
    し、同時に変更される可能性の高い車両情報のまとまり
    としたことを特徴とする情報提供機能を備えた車両用制
    御装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の車両用制御装置におい
    て、 前記車両情報群を、法規又は車両メーカの要求の少なく
    とも一方に基づき定められる車両情報のまとまりとした
    ことを特徴とする情報提供機能を備えた車両用制御装
    置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれかに記載の車両用制
    御装置において、 前記外部装置からの情報要求には、少なくとも前記車両
    情報群を特定するための特定データが含まれており、 前記サービス実行オブジェクトは、前記特定データに基
    づき、前記該当するサービス実行オブジェクトを判断す
    ることを特徴とする情報提供機能を備えた車両用制御装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の車両用制御装置におい
    て、 前記外部装置からの情報要求には、さらに、前記車両情
    報群中の車両情報を指定するための指定データが含まれ
    ており、 前記サービス管理オブジェクトは、前記起動指示と共に
    前記指定データを出力し、 前記サービス実行オブジェクトは、前記サービス管理オ
    ブジェクトから出力される前記指定データに基づき、前
    記車両情報群中の車両情報を取得することを特徴とする
    情報提供機能を備えた車両用制御装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の車両用制
    御装置において、 ダイアグ対象の故障検出結果に基づいて前記ダイアグ対
    象の故障に関する情報である故障情報を記憶する自己診
    断機能を備えており、 前記サービス実行オブジェクトは、前記車両情報として
    前記故障情報を取得可能であることを特徴とする情報提
    供機能を備えた車両用制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の車両用制御装置におい
    て、 前記自己診断機能を実現するための自己診断プログラム
    は、 オブジェクト指向設計され、再利用が可能なオブジェク
    トの単位で構成され、 故障検出結果に基づき、故障項目に対応するダイアグ故
    障情報を管理する故障情報管理オブジェクトを少なくと
    も備えており、 前記サービス実行オブジェクトは、必要に応じて、前記
    故障情報管理オブジェクトに対して前記ダイアグ故障情
    報を要求することにより、前記ダイアグ故障情報を前記
    故障情報として取得することを特徴とする情報提供機能
    を備えた車両用制御装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の車両用制御装置におい
    て、 前記自己診断プログラムは、さらに、 前記ダイアグ故障情報の付帯情報であって、故障時の車
    両状態を含むフリーズ情報を管理するFFD管理オブジ
    ェクトを備えており、 前記サービス実行オブジェクトは、必要に応じて、前記
    FFD管理オブジェクトに対して前記フリーズ情報を要
    求することにより、前記フリーズ情報を前記故障情報と
    して取得することを特徴とする情報提供機能を備えた車
    両用制御装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9に記載の車両用制御装置
    において、 前記自己診断プログラムは、さらに、 前記ダイアグ対象の故障を検出する故障検出オブジェク
    トを備えており、 前記サービス実行オブジェクトは、必要に応じて、前記
    故障検出オブジェクトに対して故障検出に係る検出情報
    を要求することにより、前記検出情報を前記故障情報と
    して取得することを特徴とする情報提供機能を備えた車
    両用制御装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の車両
    用制御装置の前記サービスプログラムを記録したコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
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