JP2002178090A - 等速ジョイント用外輪部材の成形方法およびその予備成形体 - Google Patents

等速ジョイント用外輪部材の成形方法およびその予備成形体

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JP2002178090A
JP2002178090A JP2000382463A JP2000382463A JP2002178090A JP 2002178090 A JP2002178090 A JP 2002178090A JP 2000382463 A JP2000382463 A JP 2000382463A JP 2000382463 A JP2000382463 A JP 2000382463A JP 2002178090 A JP2002178090 A JP 2002178090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造工程を簡素化し、しかも、従来、次工程で
使用されていた高価な鍛造用金型を不要とすることによ
り製造コストを大幅に削減することにある。 【解決手段】略円柱状のビレット70に対して前方押し
出し成形を施すことにより等速ジョイント用外輪部材の
軸部76bを有する成形品72を成形した後、前記軸部
76bを除いた部分に対して据え込み成形を施すことに
よりカップ部76aを成形し、パンチが挿入される前記
カップ部76aの端面には、前記据え込み成形によって
凹部80が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビティに鍛造
用素材が配設され、パンチの加圧作用下に前記鍛造用素
材を鍛造成形することにより、等速ジョイント用外輪部
材を形成する等速ジョイント用外輪部材の成形方法およ
びその予備成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、互いに接合された上部ダイス
および下部ダイスに形成されるキャビティに鍛造用素材
を装填し、パンチを介して前記鍛造用素材に加圧力を付
与することにより、鍛造用素材を所定形状に鍛造成形す
る金型装置が知られている。
【0003】この種の金型装置を用いて、例えば、自動
車の車輪駆動用の等速ジョイントの外輪部材(アウタカ
ップ)が冷間鍛造成形方法によって製造されている。前
記外輪部材は、碗状または筒状のカップ部と、前記カッ
プ部と一体的に形成される軸部とから構成され、前記カ
ップ部の内周面には、軸線方向に沿って延在するボール
溝またはトラック溝が形成され、前記ボール溝およびト
ラック溝に沿ってボールまたはローラが転動するように
設けられている。
【0004】従来技術に係る冷間鍛造成形方法によって
等速ジョイントの外輪部材を鍛造成形する工程について
以下に概略説明する。
【0005】先ず、所定長に接続された円柱状のワーク
(鍛造用素材)に対して球状化焼鈍処理を施し、続い
て、その表面にボンデライト処理によって燐酸塩被膜等
の潤滑用化成被膜を形成した後、第1鍛造用金型によっ
て前方押し出し成形を行うことにより軸線方向に沿って
延在する軸部が形成される(第1工程)。
【0006】次に、ワークの未加工部分に対して、第1
鍛造用金型とは異なる他の第2鍛造用金型を介して据え
込み成形を施す第2工程が行われる。そして、前記据え
込み成形がなされた成形品に対し、応力除去等のために
低温焼鈍処理、前記低温焼鈍処理の際に発生する酸化ス
ケール等を除去するショットブラスト処理、および、ワ
ークの外表面に潤滑用化成被膜を形成するボンデライト
処理をそれぞれ行う。
【0007】続いて、ワークに対して、カップ部を形成
するとともに、その内周面にボール溝またはローラ溝を
形成する後方押し出し成形を施す第3工程が行われる。
この後方押し出し成形は、前記第1および第2鍛造用金
型とは異なる他の第3鍛造用金型によって行われる。前
記後方押し出し成形がなされた成形品に対し、低温焼鈍
を施してワークを軟化させた後、ショットブラスト処理
によって酸化スケール等を除去し、さらに、成形時に潤
滑性を得るためにボンデライト処理を行う。
【0008】最後に、前記第1乃至第3鍛造用金型とは
異なる他の第4鍛造用金型によって、最終的な製品形状
に仕上げるためのしごき加工(最終サイジング成形)を
第4工程として行うことにより、完成品が得られる。
【0009】このように、従来技術に係る鍛造成形方法
では、それぞれ構造が異なる第1乃至第4鍛造用金型を
用いて鍛造用素材に対する各種の鍛造成形を行うととも
に、鍛造成形工程の間に種々の処理作業がなされる。
【0010】なお、第4工程のしごき加工を行う前に、
低温焼鈍、ショットブラスト処理およびボンデライト処
理等を行うのは、後方押し出し成形を行った第3工程の
後にしごき加工を連続して行った際、しごき加工中にカ
ップ部の内面に割れが生ずるおそれがあるからである。
このため、従来技術に係る鍛造成形方法では、しごき加
工を行う前に低温焼鈍等の各種処理が必要となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、等速ジョイ
ント用外輪部材として最終的な製品形状に仕上げるため
のしごき加工(最終サイジング成形)である第4工程を
省略するとともに、前記しごき加工を行う前の低温焼鈍
等の各種の処理をも省略して製造工程を簡素化し、しか
も、第4工程で使用される高価な第4鍛造用金型を不要
とすることにより製造コストを大幅に削減することが可
能な等速ジョイント用外輪部材の成形方法およびその予
備成形体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、略円柱状の鍛造用素材に対して前方押
し出し成形を施すことにより、等速ジョイント用外輪部
材の軸部を成形する工程と、前記軸部を除いた部分に対
して据え込み成形を施すことにより等速ジョイント用外
輪部材のカップ部を成形するとともに、前記カップ部の
端面に凹部を形成する工程と、前記カップ部の凹部にパ
ンチの一端部を挿入して加圧することにより後方押し出
し成形を行い、製品完成精度を有する等速ジョイント用
外輪部材を成形する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0013】この場合、パンチの変位作用下に加圧力が
付与されて後方押し出し成形が施される際、前記パンチ
の一端側に形成された成形ランド部によって鍛造素材の
内壁面に対して後方押し出し成形がなされ、前記成形ラ
ンド部によって押し出された鍛造用素材の肉が前記成形
ランド部に隣接する凹部に沿って流動し、さらに、ポン
チの他端側に形成された凸部によって歪み矯正がなされ
ることにより、内形における製品の完成精度が形成され
ると好適である。
【0014】また、パンチの変位作用下に加圧力が付与
されて後方押し出し成形が施される際、型部材のキャビ
ティ面に所定間隔離間して配置され、製品精度を形成す
る第1成形部および第2成形部と、前記第1成形部と第
2成形部との間に配置され型部材のたわみ量を見込んだ
凹部とによって鍛造用素材の外周面に対して後方押し出
し成形および据え込み成形を行うことにより、外形にお
ける製品の完成精度が形成されると好適である。
【0015】さらに、パンチの変位作用下に加圧力が付
与されて後方押し出し成形が施される際、前記パンチの
一端側に形成された成形ランド部によって鍛造素材の内
壁面に対して後方押し出し成形がなされ、前記成形ラン
ド部によって押し出された鍛造用素材の肉が前記成形ラ
ンド部に隣接する凹部に沿って流動し、さらに、ポンチ
の他端側に形成された凸部によって歪み矯正がなされる
ことにより、内形における製品の完成精度が形成され、
同時に、前記型部材のキャビティ面に所定間隔離間して
配置され、製品精度を形成する第1成形部および第2成
形部と、前記第1成形部と第2成形部との間に配置され
型部材のたわみ量を見込んだ凹部とによって鍛造用素材
の外周面に対して後方押し出し成形および歪み矯正を行
うことにより、外形における製品の完成精度が形成され
ると好適である。
【0016】さらに、本発明は、略円柱状の鍛造用素材
に対して前方押し出し成形を施すことにより成形される
等速ジョイント用外輪部材の軸部と、前記軸部を除いた
部分に対して据え込み成形を施すことにより成形される
等速ジョイント用外輪部材のカップ部と、を備え、パン
チが挿入される前記カップ部の端面には、前記据え込み
成形によって凹部が形成されることを特徴とする。
【0017】本発明によれば、予備成形体に対して後方
押し出し成形を施す際、前記予備成形体のカップ部に凹
部が予め形成されていることにより、後方押し出し成形
時における塑性流動性が円滑となり、等速ジョイント用
外輪部材の製品完成精度が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る等速ジョイント用外
輪部材の成形方法について、これを実施する鍛造用金型
装置との関連において好適な実施の形態を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0019】図1において、参照数字10は本発明の実
施の形態に係る等速ジョイント用外輪部材の成形方法を
実施する鍛造用金型装置を示す。
【0020】この鍛造用金型装置10は、第1ダイプレ
ート12および第2ダイプレート14を有し、前記第1
ダイプレート12上には、厚肉に形成された圧入リング
18が図示しない固定部材を介して固定されている。
【0021】前記圧入リング18の孔部内には、円筒状
に形成されたインサート部材20が内嵌されている。こ
の場合、インサート部材20の外径は、圧入リング18
の内径よりも若干大きく設定されており、前記インサー
ト部材20は、締まりばめにて圧入リング18の孔部内
に嵌入される。
【0022】前記インサート部材20の内部には、分割
して形成された上部ダイス22および下部ダイス24が
軸線方向に沿って一体的に結合され、前記上部ダイス2
2および下部ダイス24の内部には、後述する鍛造用素
材が装填されるキャビティが形成されている。なお、前
記上部ダイス22および下部ダイス24は、型部材とし
て機能するものである。
【0023】前記上部ダイス22の上面には、図1に示
されるように、パンチ26が挿入される孔部28が形成
された第1リング体30が接合され、また、インサート
部材20の上面には前記第1リング体30に外嵌される
大径な第2リング体32が接合され、さらに、圧入リン
グ18の環状凹部には第2リング体32に外嵌される大
径な第3リング体34が一体的に接合される。
【0024】この場合、第2リング体32を外嵌するよ
うに第3リング体34を圧入リング18に対して締結す
ることにより、第3リング体34に形成されたテーパ面
34aが第2リング体32に形成された逆テーパ面32
aに摺接し、第1リング体30および第2リング体32
を下方側に向かって押圧する力が作用する。
【0025】なお、前記第1リング体30の孔部28の
上部には、パンチ26が挿入される際に該パンチ26を
案内する環状のガイド溝(図示せず)を形成するとよ
い。
【0026】前記上部ダイス22および下部ダイス24
によって形成されるキャビティの下部側には、鍛造品を
押し出すためのノックアウトピン36が第1ダイプレー
ト12に形成された孔部38に沿って進退自在に配設さ
れる。このキャビティには、鍛造用素材として後述する
第2次成形品が装填される。
【0027】前記上部ダイス22の内周面は、軸線方向
に沿って所定間隔離間する一組の略円筒面からなり、図
2に示されるように、製品精度を形成する第1成形部4
0aおよび第2成形部40bと、前記第1成形部40a
と第2成形部40bとの間に設けられ、鍛造成形すると
きの上部ダイス22および下部ダイス24のたわみ量を
見込んで形成された凹部42a〜42cとから構成され
る。
【0028】前記凹部42a〜42cは、第1成形部4
0aと第2成形部40bとの間に軸線方向に沿って所定
長だけ延在するとともに、周方向に沿って全周形成され
ている。なお、前記凹部42a〜42cは、前記第1成
形部40aおよび第2成形部40bに対して、約0.1
mm〜0.7mmだけ凹状に形成されるとよい。
【0029】図1に示されるように、圧入リング18か
ら所定距離離間する上方には、図示しない機械プレスの
ラム(図示せず)に連結され、前記機械プレスの駆動作
用下にラムと一体的に上下方向に沿って変位する昇降部
材44が設けられる。前記昇降部材44には治具46を
介してパンチ26が固定され、前記パンチ26の外周部
の所定部分には円筒状の金属製材料で形成されたガイド
スリーブ48が外嵌される。
【0030】前記ガイドスリーブ48には、図3に示さ
れるように、複数の孔部を介してグラファイト49が埋
設され、第1リング体30の孔部28に対して圧入され
る際の潤滑特性を良好に保持することができる。この場
合、パンチ26に外嵌されたガイドスリーブ48の外周
側の直径は、第1リング体30の孔部28の内周側の直
径よりも若干大きく設定されている。
【0031】なお、ガイドスリーブ48を、例えば、ロ
ックウェル硬さHRC58〜60からなるSKD11等
の金属製材料によって形成し、また、第1リング体30
を、ガイドスリーブ48よりも硬質な金属製材料によっ
て形成すると好適である。
【0032】パンチ26は、第1ダイプレート12に立
設された複数の図示しないガイド手段の案内作用下に昇
降部材44と一体的に上下方向に沿って変位自在に設け
られ、例えば、ロックウェル硬さHRC62〜64から
なるSKH51等の金属製材料によって形成されると好
適である。
【0033】このパンチ26の一端部には、図4および
図6に示されるように、周方向に沿って約120度の離
間角度をおいて3個の突条部50a〜50cが設けら
れ、各突条部50a〜50cは、該パンチ26の軸線方
向に沿って所定長だけ延在するように形成される。3個
の突条部50a〜50cは、等速ジョイントを構成する
カップ部の内壁面に形成された図示しない案内溝(トラ
ック溝)に対応するものであり、前記パンチ26の突条
部50a〜50cによってカップ部の軸線方向に沿って
延在し且つ周方向に沿って等角度離間する3個の案内溝
が形成される。前記突条部50a〜50cの一端側であ
るパンチ26の先端面には、複合曲線状に面取りされた
面取り部52が全周にわたって形成されている。
【0034】図5は、1つの突条部50a(50b、5
0c)を上方側から見た一部省略拡大平面図であり、こ
の突条部50a(50b、50c)の一端側(パンチ2
6の先端側)には、所定幅Bの凸部からなる成形ランド
部54がパンチ26の周方向に沿って形成されている。
この成形ランド部54は、3個の突条部50a〜50c
および隣接する突条部50a〜50c間の溝部56a〜
56cを含む全周にわたって形成されている。
【0035】ガイドスリーブ48に近接するパンチ26
の中間部分には、図5に示されるように、前記成形ラン
ド部54よりも大きな所定幅Cを有する凸部58が形成
され、前記凸部58は、該成形ランド部54と同様に、
3個の突条部50a〜50cおよび隣接する突条部50
a〜50c間の溝部56a〜56cを含む全周にわたっ
て形成されている。
【0036】前記成形ランド部54と前記凸部58との
間には、3個の突条部50a〜50cおよび隣接する突
条部50a〜50c間の溝部56a〜56cを含む全周
にわたって凹部60が形成され、前記凹部60は、成形
ランド部54によって鍛造用素材を鍛造成形するときの
歪み量を見込んだ凹部として製品精度をだすために機能
するものである。
【0037】なお、前記凹部60は、成形ランド部54
および凸部58に対して、約0.1mm〜0.7mmだ
け凹状に形成されるとよい。
【0038】この場合、3個の突条部50a〜50cお
よび隣接する突条部50a〜50c間の溝部56a〜5
6cを含む全周にわたって形成された凹部60および凸
部58は、上型であるパンチ26の歪みを素材に転写す
るとともに、製品精度を形成する精度矯正部62を構成
するものである。
【0039】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント
用外輪部材の成形方法を実施する鍛造用金型装置10
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
にその動作並びに作用効果について説明する。
【0040】先ず、鍛造用素材に対する鍛造成形の工程
について図8A〜8Dに基づいて説明する。
【0041】図8Aに示される円柱状のビレット(鍛造
用素材)70に対して図示しない第1鍛造用金型によっ
て第1次鍛造成形(前方押し出し成形)を施すことによ
り、中間部の段部を介して直径がそれぞれ異なる第1次
成形品72が得られる(図8B参照)。
【0042】続いて、前記第1次成形品72に対して予
備成形を施して予備成形品74(図8C参照)を得た
後、さらに、図示しない他の第2鍛造用金型によって前
記予備成形品74に対して第2次鍛造成形(据え込み成
形)を行うことにより、カップ部76aと軸部76bと
からなる第2次成形品78が得られる(図8D参照)。
【0043】この場合、第2次成形品78は予備成形体
として機能するものであり、そのカップ部76aの上面
部には、断面略半球状の凹部80が形成されている。な
お、前記凹部80の形状は、断面略半球状に限定される
ものではなく、カップ部76aの肉がパンチ26の外周
面に沿って軸部76bと反対側の後方に向かって塑性変
形して容易に押し出される形状であればよい。
【0044】鍛造用金型装置10は、この第2次成形品
78を鍛造用素材78としてさらに第3次鍛造成形を施
すことにより、最終製品形状に仕上げるものである。
【0045】先ず、準備作業として、上部ダイス22お
よび下部ダイス24によって形成されるキャビティに対
してパンチ26が予め位置決めされているものとする。
そして、図示しない機械プレスの駆動作用下にラム(図
示せず)に連結された昇降部材44と一体的にパンチ2
6が下降し、図1に示す状態となることにより鍛造成形
が開始される。
【0046】なお、パンチ26が昇降部材44と一体的
に下降する際、前記昇降部材44と第1ダイプレート1
2との間に設けられた複数の図示しないガイド手段によ
って横方向の荷重が好適に吸収され、前記パンチ26が
第1リング体30の孔部28の中心に円滑に圧入され
る。
【0047】鍛造成形を開始する際、パンチ26の外周
面の一部に外嵌されたガイドスリーブ48は、第1リン
グ体30の孔部28の上端部に形成された環状のガイド
溝(図示せず)の案内作用下に進入し、さらに、パンチ
26が下降することにより、パンチ26およびガイドス
リーブ48は、第1リング体30の孔部28内に圧入さ
れた状態で一体的に変位する。
【0048】このようにしてパンチ26が下降し、図1
に示される成形開始位置から図7に示される成形終了位
置に到達することにより、このパンチ26と上部ダイス
22および下部ダイス24を介して鍛造用素材78に対
して鍛造成形が施され、前記鍛造用素材78がキャビテ
ィの形状に沿って塑性流動する。
【0049】すなわち、下降するパンチ26の一端部が
鍛造用素材78のカップ部76aの上面部に当接して加
圧されることにより、前記パンチ26の一端側に形成さ
れた成形ランド部54によって鍛造用素材78の内壁面
に対して後方押し出し成形がなされる。鍛造用素材78
に対して後方押し出し成形が施される際、前記鍛造用素
材78のカップ部76aの上面部に断面略半球状の凹部
80が予め形成されていることにより、後方押し出し成
形時における塑性流動性が円滑となり、製品完成精度を
向上させることができる。
【0050】そして、前記成形ランド部54によって押
し出された鍛造用素材78の肉は、パンチ26の凹部6
0に沿って流動し、さらに、ガイドスリーブ48側に形
成された凸部58によって据え込み成形が施される。
【0051】換言すると、鍛造成形時におけるパンチ2
6の歪みが成形ランド部54によって鍛造用素材78に
対して転写される場合であっても、前記パンチ26のた
わみ量を見込んだ凹部60がその逃げとして許容され、
終局的には、前記凹部60に連続する凸部58によって
案内溝(トラック溝)等の形状を含む製品(完成製品)
の内形精度が確保される。
【0052】同時に、上部ダイス22に形成された第1
成形部40a、第2成形部40bおよび凹部42a〜4
2cによって鍛造用素材78の外周面に対して据え込み
成形および後方押し出し成形がなされる。
【0053】すなわち、鍛造成形時における上部ダイス
22および下部ダイス24の歪みが鍛造用素材78に転
写される場合であっても、前記上部ダイス22および下
部ダイス24のたわみ量を見込んだ凹部42a〜42c
がその逃げとして許容され、終局的には、凹部42a〜
42cに隣接して設けられた第1成形部40aおよび第
2成形部40bによって製品の外形精度が形成される。
【0054】このようにして鍛造成形が終了した後、図
示しない機械プレスの駆動作用下にラム(図示せず)に
連結された昇降部材44と一体的にパンチ26が所定位
置まで上昇することにより、該パンチ26およびガイド
スリーブ48が第1リング体30の孔部28から離間
し、次なる工程の待機状態となる。そして、ノックアウ
トピン36の変位作用下に完成製品精度を有する等速ジ
ョイント用外輪部材(鍛造品)82が取り出される(図
9参照)。
【0055】本実施の形態では、鍛造用素材78のカッ
プ部76aの上面部に予め断面略半球状の凹部80を形
成して後方押し出し成形時における塑性流動性の円滑化
を図り、しかも、パンチ26に形成された成形ランド部
54および精度矯正部62(凹部60および凸部58)
と、上部ダイス22に形成された第1成形部40a、第
2成形部40bおよび凹部42a〜42cとの共働作用
下に、製品の内形精度および外形精度が同時に確保され
る。
【0056】従って、本実施の形態では、従来において
最終的な製品形状に仕上げるためのしごき加工(最終サ
イジング成形)である第4工程を省略することができる
とともに、前記しごき加工を行う前の低温焼鈍等の各種
の処理をも省略して製造工程を簡素化することができ
る。この結果、本実施の形態では、従来において第4工
程で使用していた高価な第4鍛造用金型(図示せず)が
不要となり製造コストを大幅に削減することができる。
【0057】また、本実施の形態では、鍛造用素材78
のカップ部76aの上面部に予め断面略半球状の凹部8
0を形成して後方押し出し成形を行うときの鍛造用金型
装置10に対する負荷を軽減することにより、上部ダイ
ス22および下部ダイス24等の型部材の耐久性を向上
させることができる。
【0058】さらに、本実施の形態では、上部ダイス2
2の内周面に周方向に沿って所定角度離間する凹部42
a〜42cを形成し、前記凹部42a〜42cを除いた
円周面が鍛造用素材78との接触面となるため、鍛造成
形時における成形負荷を低減し、上部ダイス22および
下部ダイス24の耐久性を向上させることができる。
【0059】なお、本実施の形態では、完成品としてト
リポートタイプの等速ジョイント用外輪部材82(図9
参照)に基づいて説明しているが、カップ内にボール転
動溝84a、84bが形成されたバーフィールドタイプ
の等速ジョイント用外輪部材86(図10参照)にも適
用することができることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0061】すなわち、鍛造用素材に対して後方押し出
し成形が施される際、前記鍛造用素材のカップ部に凹部
が予め形成されていることにより、前記凹部によって成
形の際の型部材に付与される負荷を低減させて前記型部
材の寿命を延ばし、また、成形性を向上させて高い寸法
精度が得られ、しかも、後方押し出し成形時における塑
性流動性が円滑となり、製品完成精度を向上させること
ができる。
【0062】しかも、パンチに形成された成形ランド
部、凹部および凸部と、型部材に形成された第1成形
部、第2成形部および凹部との共働作用下に製品の内形
および外形精度が同時に確保されるため、従来行われて
いた最終的な製品形状に仕上げるためのしごき加工(最
終サイジング成形)である第4工程を省略するととも
に、前記しごき加工を行う前の低温焼鈍等の各種の処理
をも省略して製造工程を簡素化することができる。
【0063】従って、本発明では、従来において第4工
程で使用される高価な第4鍛造用金型を不要とすること
により製造コストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る等速ジョイント用外
輪部材の成形方法を実施する鍛造用金型装置の一部省略
縦断面図である。
【図2】前記鍛造用金型装置を構成する上部ダイスの内
壁面を示す部分拡大図である。
【図3】前記鍛造用金型装置を構成するパンチの縦断面
図である。
【図4】前記パンチの一部省略斜視図である。
【図5】前記パンチの一部省略拡大平面図である。
【図6】図3の矢印A方向からみた矢視図である。
【図7】パンチが降下して鍛造成形が終了した状態を示
す動作説明図である。
【図8】図8A乃至図8Dは、それぞれ鍛造用素材に対
する鍛造成形の工程を示す説明図である。
【図9】前記鍛造用金型装置によって鍛造成形された等
速ジョイント用外輪部材の一部切欠断面図である。
【図10】バーフィールドタイプの等速ジョイント用外
輪部材の一部切欠断面図である。
【符号の説明】
10…鍛造用金型装置 12、14…ダイプ
レート 18…圧入リング 20…インサート部
材 22…上部ダイス 24…下部ダイス 26…パンチ 30、32、34…
リング体 40a、40b…成形部 42a〜42c、6
0、80…凹部 48…ガイドスリーブ 50a〜50c…突
条部 52…面取り部 54…成形ランド部 56a〜56c…溝部 58…凸部 62…精度矯正部 76a…カップ部 76b…軸部 78…鍛造用素材 82、86…等速ジョイント用外輪部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円柱状の鍛造用素材に対して前方押し出
    し成形を施すことにより、等速ジョイント用外輪部材の
    軸部を成形する工程と、 前記軸部を除いた部分に対して据え込み成形を施すこと
    により等速ジョイント用外輪部材のカップ部を成形する
    とともに、前記カップ部の端面に凹部を形成する工程
    と、 前記カップ部の凹部にパンチの一端部を挿入して加圧す
    ることにより後方押し出し成形を行い、製品完成精度を
    有する等速ジョイント用外輪部材を成形する工程と、 を有することを特徴とする等速ジョイント用外輪部材の
    成形方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の成形方法において、 パンチの変位作用下に加圧力が付与されて後方押し出し
    成形が施される際、前記パンチの一端側に形成された成
    形ランド部によって鍛造素材の内壁面に対して後方押し
    出し成形がなされ、前記成形ランド部によって押し出さ
    れた鍛造用素材の肉が前記成形ランド部に隣接する凹部
    に沿って流動し、さらに、ポンチの他端側に形成された
    凸部によって歪み矯正がなされることにより、内形にお
    ける製品の完成精度が形成されることを特徴とする等速
    ジョイント用外輪部材の成形方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の成形方法において、 パンチの変位作用下に加圧力が付与されて後方押し出し
    成形が施される際、型部材のキャビティ面に所定間隔離
    間して配置され、製品精度を形成する第1成形部および
    第2成形部と、前記第1成形部と第2成形部との間に配
    置され型部材のたわみ量を見込んだ凹部とによって鍛造
    用素材の外周面に対して後方押し出し成形および据え込
    み成形を行うことにより、外形における製品の完成精度
    が形成されることを特徴とする等速ジョイント用外輪部
    材の成形方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の成形方法において、 パンチの変位作用下に加圧力が付与されて後方押し出し
    成形が施される際、前記パンチの一端側に形成された成
    形ランド部によって鍛造素材の内壁面に対して後方押し
    出し成形がなされ、前記成形ランド部によって押し出さ
    れた鍛造用素材の肉が前記成形ランド部に隣接する凹部
    に沿って流動し、さらに、ポンチの他端側に形成された
    凸部によって歪み矯正がなされることにより、内形にお
    ける製品の完成精度が形成され、 同時に、前記型部材のキャビティ面に所定間隔離間して
    配置され、製品精度を形成する第1成形部および第2成
    形部と、前記第1成形部と第2成形部との間に配置され
    型部材のたわみ量を見込んだ凹部とによって鍛造用素材
    の外周面に対して後方押し出し成形および歪み矯正を行
    うことにより、外形における製品の完成精度が形成され
    ることを特徴とする等速ジョイント用外輪部材の成形方
    法。
  5. 【請求項5】略円柱状の鍛造用素材に対して前方押し出
    し成形を施すことにより成形される等速ジョイント用外
    輪部材の軸部と、 前記軸部を除いた部分に対して据え込み成形を施すこと
    により成形される等速ジョイント用外輪部材のカップ部
    と、 を備え、パンチが挿入される前記カップ部の端面には、
    前記据え込み成形によって凹部が形成されることを特徴
    とする等速ジョイント用外輪部材の予備成形体。
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