JP2002177606A - パチンコ玉循環機構用ミニリフト - Google Patents

パチンコ玉循環機構用ミニリフト

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JP2002177606A JP2000385802A JP2000385802A JP2002177606A JP 2002177606 A JP2002177606 A JP 2002177606A JP 2000385802 A JP2000385802 A JP 2000385802A JP 2000385802 A JP2000385802 A JP 2000385802A JP 2002177606 A JP2002177606 A JP 2002177606A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技場のパチンコ玉循環機構におけ
るミニリフトの揚程を大きくする。 【解決手段】 本発明に係るミニリフトは、1対のスプ
ロケット1,2に巻き掛けられたチェーン3に複数のゴ
ンドラ4を取り付け、下方の導入口6からこれらのゴン
ドラにパチンコ玉を供給し、上方の排出口7から排出す
るようにしてあることについては従来技術と基本構成を
同じくしている。本発明は、ゴンドラ4の構成をゴンド
ラが最下位に位置している時に玉の供給を可能とし、ゴ
ンドラが最上位に位置している時に玉の排出を可能とし
てあるところに特徴がある。ゴンドラ4は、底板部4a
の前後端を立ち上げてなる後板部4bと前板部4cの内
側前後は斜面になっており、両側は開口となっている
が、ゴンドラの上昇中にはこれらの開口は、舌片により
覆われているためにパチンコ玉Bはこぼれ落ちないよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉循環機
構用ミニリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からパチンコ遊技場に配置されてい
る各島内には、パチンコ玉の循環機構を設け、これによ
りパチンコ玉の適正管理が行われている。例えば各パチ
ンコ遊技機から排出されたアウト玉は、傾斜シュートを
経由して揚送研磨装置に集められ、ここで揚送されなが
ら研磨され、頂部の玉排出ユニットから貯留タンクに貯
留するようになっている。貯留タンクに貯留されたパチ
ンコ玉はさらに、各パチンコ遊技機からの要求に応じて
揚送研磨装置に接続されている傾斜樋を経由し、分配チ
ューブから各パチンコ遊技機へ分配されるようになって
いる(例えば特開平8−252376号公報)。
【0003】ところで、上記した傾斜シュートは、パチ
ンコ玉が重力作用により転がり移動可能とするために、
文字通り傾斜した通路となっているが、このためにパチ
ンコ玉の流れの下流側が低くなっている。したがって傾
斜シュートが長くなる程、下流側が低くなって、床面に
接する程になり、それ以上に傾斜シュートを延長するこ
とが不可能となっている。そこで、このように低くなっ
ている傾斜シュートには、小形のリフト(ミニリフト)
を設けて、低所に到達したパチンコ玉をこのミニリフト
で高所へ移動させ、再び高所から低所へ向けて移動可能
に設けられた傾斜シュートを経由して揚送研磨装置へ供
給され、あるいは玉貯蔵タンクへ貯蔵可能となっている
(例えば特開平11−207006号公報)。
【0004】ミニリフトには、各種の形式のものがある
が、図8はチェーンに多数のゴンドラを取り付けてなる
チェーンゴンドラ式のミニリフトの例を示している。こ
のミニリフトの概略は、同図(a)に示すように、上下
1対のスプロケット81,82にチェーン83が巻き掛
けてあり、チェーンを構成する各外側のリンク83aご
とにゴンドラ84を取り付けたものにより構成されてい
る。ゴンドラ84は、チェーン83が垂直になっている
範囲に位置するものは、規則的に並んでおり、同図では
チェーン右側の部分が、上昇側となっているため右側に
位置する各ゴンドラは上向きとなっており、左側の部分
に位置する各ゴンドラは下向きとなっている。
【0005】チェーン83が垂直になっている範囲の各
ゴンドラ84の外側には、パチンコ玉Bが通過不能な狭
さの隙間を設けた状態で筐体85が設けてある。この筐
体85は同図(b)に示すように、各ゴンドラ84の両
側にも同様の隙間で設けてある。上昇側チェーン(図8
(a)の右側)の下端部近傍の上記筐体85には、パチ
ンコ玉の導入口86が設けてある。この導入口86は、
傾斜シュート(図4,5参照)の先端部が接続されてお
り、ここからミニリフトにパチンコ玉を供給可能となっ
ている。
【0006】また、上昇側チェーンの上端近傍には、パ
チンコ玉の排出口87が設けてある。同図(c)に示す
ように、この排出口87は、ゴンドラ84の両側から外
へ転がり落ちた玉を受け取れるように、筐体85の両側
に設けてある。この排出口87は、チェーン83の上昇
側で筐体85の外側に位置する傾斜シュート又は玉貯蔵
タンク(いずれも図示略)に接続されている。ゴンドラ
84は、底板が山形になっており、両側には側板を設け
ず、いずれも開口となっているため、導入口86から供
給されたパチンコ玉Bは常にこれらの開口から落下可能
な状態になっている。しかし、排出口87以外の位置で
は筐体85によって開口が遮断されているため、こぼれ
落ちることがなく、排出口に到達して遮断状態が解除さ
れるため、初めて左右両側へ排出可能となっている(同
図(b)参照)。
【0007】こうして、一方の傾斜シュートからミニリ
フトの低位置に供給されたパチンコ玉Bは、ゴンドラ8
4により高所へ運ばれ、排出口87から他方の傾斜シュ
ートへ排出され、さらに下流側へ転がり移動するように
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術のミニリフトは、導入口86及び排出口87をチェ
ーン83の垂直になっている範囲、すなわち上下のスプ
ロケット81,82の中心間の範囲にのみ設けなければ
ならないために、リフトの揚程が小さくなってしまう短
所がある。すなわち、上記したように、パチンコ玉Bは
ゴンドラ84が上向きになっていることを前提として構
成されているため、チェーン83がスプロケット81,
82に巻き掛けられている範囲には、出入口を設けるこ
とができない分だけ、揚程を小さくせざるを得ない構成
となっているということである。
【0009】このように揚程を大きくすることについて
は限界があることから派生する問題として、傾斜シュー
ト間に設けるミニリフトの数を少なくできない問題があ
る。このことは、それだけパチンコ遊技場における島の
構成が複雑化し、設備費削減を制約していることにな
る。また、揚程が大きければ大きい程、パチンコ玉の貯
蔵タンクも大きくすることができるのであるが、上記従
来例のミニリフトでは、これ以上の揚程を得ることがで
きないため、貯蔵タンクを大きくすることについても制
約が存在する問題がある。
【0010】そこで本発明の目的は、揚程の大きいミニ
リフトを提供することによりパチンコ遊技場におけるパ
チンコ玉循環機構のコストを低減することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のミニリフトは、
パチンコ遊技場における島の内部に設けられるパチンコ
玉の循環機構の一部を担うものであるが、上記の目的を
達成するために、以下の構成を採用することにより各々
の作用効果を生じるようにしたものである。
【0012】(請求項1に記載した発明の構成)本発明
に係るミニリフトの基本構成は、上下1対のスプロケッ
トに巻き掛けられたチェーンの外側に複数のゴンドラを
連続的に取り付け、低所に設けられた導入口からこれら
の各ゴンドラに供給された複数のパチンコ球をチェーン
の回転移動により持ち上げ、高所に設けられた排出口か
ら排出可能とするものであることについては上記従来技
術と同様である。
【0013】しかしながら本発明に係るミニリフトを構
成するゴンドラは、上昇姿勢において底板の後部を立ち
上げてなる後板部と、底板の前部を立ち上げてなる前板
部と後板部と前板部と上端に設けてある天板部に囲まれ
てなるゴンドラ内部の両端にパチンコ玉の出入り口とな
る開口部が設けてある。天板部の上面両側部には直前に
位置するゴンドラの開口部を閉鎖可能な舌片が設けてあ
る。後板部及び前板部の内面側には、各ゴンドラが最下
位又は最上位に位置する時にパチンコ玉の転がり面とな
る傾斜面が形成してある。最下位に位置するゴンドラの
どちらか一方の上記開口部との対向面には、上記したパ
チンコ玉の導入口が設けてある。同様にして、最上位に
位置するゴンドラのどちらか一方の開口部との対向面に
は上記したパチンコ玉の排出口が設けてある。
【0014】(請求項1に記載した発明の作用効果)本
発明は、上記の構成を採用することにより、パチンコ玉
の揚送距離、すなわち揚程を大きくすることができる。
すなわち、パチンコ玉の導入口と排出口との高さの差が
揚程となるのであるが、この導入口は最下位に位置する
ゴンドラの開口部と対向可能とし、排出口は最上位に位
置するゴンドラの開口部と対向可能としてあるため揚程
が最大値となっている。このように最大揚程を得ること
ができるのは、ゴンドラの構成をゴンドラが最下位及び
最上位に位置するときに、パチンコ玉の導入及び排出を
可能にしてあることによる。
【0015】ゴンドラは最下位及び最上位に位置すると
きは、後続のゴンドラの舌片が開口部から外れているた
め、開口部が開いて玉の出入を可能としてある。しか
し、ゴンドラが上方に運ばれる(揚送)時にはこれらの舌
片によって両開口部が塞がれるようになっているため、
パチンコ玉は両側の開口部のいずれからもこぼれ落ちる
ことがなく、パチンコ玉は所期の通り揚送される。な
お、ゴンドラが最下位又は最上位にあるときには、後板
部又は前板部の内面はどちらかの方向への傾斜面となっ
ているため、パチンコ玉の転がり移動が容易化されてい
る。
【0016】(請求項2に記載した発明の特徴)上記し
た構成におけるゴンドラの傾斜面は、ゴンドラが最下位
に位置する時には、前板部の内面は一方の開口部側を高
くするように形成してある。このため、導入口から進入
したパチンコ玉は容易に反対側に向かって転がり移動容
易となっている。また、ゴンドラが最上位に位置する時
には、後板部の内面は、同じく一方の開口部側を高くす
るように形成してパチンコ玉が容易に排出口に向かって
転がり移動するようにしてある。このようにゴンドラ内
に傾斜面を設けたことにより一方の側の傾斜シュートか
らゴンドラ内に供給されたパチンコ玉が他方の開口部側
に設けられた排出口から次の傾斜シュート等へ円滑に排
出可能となる。
【0017】(請求項3に記載した発明の特徴)また、
他の手段として、上記した傾斜面をゴンドラが最下位に
位置する時には、前板部の内面を一方の開口部側を高く
するように形成してあることについては請求項2に記載
した発明と同様である。しかし、ここではゴンドラが最
上位に位置する時には、後板部の内面は他方の開口部側
を高くなるように形成して同じ一方の開口部からパチン
コ玉が出てくるようにしてあるところに特徴がある。こ
れは導入口と排出口とを同じ側に設けるようにすること
を可能にするものであり、パチンコ玉の移動方向を規制
可能とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1形態例の構成)図1(a)
に示すように、本発明に係るミニリフトM1の基本構成
は、上記従来例と同様に、上下1対のスプロケット1,
2にチェーン3が巻き掛けてあり、このチェーンを構成
するチェーンリンク3a,3bに複数のゴンドラ4,…
を連続的かつエンドレス状に取り付けてある。チェーン
3は、対向する1対の外側リンク3aと対向する1対の
内側リンク3bとを交互に並べ、ピン3cで互いに連結
したものからなり、ジョイント3dを介してエンドレス
体としなものにより構成してある。対向する各リンク間
の各ピン3cにはローラ(図示略)が挿着してあり、ス
プロケット1,2との間の抵抗が小さくなるようにして
ある。
【0019】このミニリフトM1は、下方のスプロケッ
ト1が駆動手段(図示略)により反時計回り方向に回転
すると、右側のチェーン列では上昇側となっており、左
側のチェーン列では下降側となっている。各ゴンドラ4
は、それぞれ1個置きにチェーンの外側リンク3aに取
り付けてあり、チェーン列の上昇側では上向きになって
おり、反対側の下降側では下向きになっている。左右両
側のゴンドラ列の外側にはカバー5を設けることにより
騒音や安全の対策及びパチンコ玉の逸散防止を図ってあ
る。
【0020】図1(b)に示すように、上記したカバー
5はゴンドラ列の両側部も覆っている。両側部のカバー
5は後述するゴンドラの側板(舌片)との間にパチンコ
玉が通過不能な間隔に設けてある。カバー5の左側下端
部近傍にはパチンコ玉の導入口6が設けてある。この導
入口6はカバー5の下端部近傍に設けてある接続部5a
と一体になっている。また、カバー5の右側上端部近傍
にはパチンコ玉の排出口7が設けてある。排出口7もカ
バー5の右側上端部近傍に設けてある接続部5bと一体
となっている。
【0021】図2は、ゴンドラ4が図1の最上位に位置
する状態を取り出して三方から見た状態を示したもので
ある。図示してあるように、ゴンドラ4は、長方形の底
板部4aの後部を垂直に立ち上げてなる後板部4bと、
底板部の前端を立ち上げてなる前板部4cと、後板部と
前板部との上部に固着してある天板部4dとの4面体か
らなる。天板部4dは後板部4bと前板部4cとの各上
端からわずかに外へ張り出しており、その張り出してい
る端部に垂直に1対の舌片4e,4eが垂直に設けてあ
る。舌片4eは、扇状の板状体からなり、一側部がそれ
ぞれ天板部4dの上面両側部に固着されている。なお、
ゴンドラのチェーンリンク3aへの取り付けは、後板部
4bに設けてある1対のネジ孔4f,4fを用いてビス
(図示略)で固定してある。図3に上記のゴンドラ4の
参考図を示す。
【0022】ゴンドラ4は、上昇側に位置するとき(図
1参照)には、底板部4aが水平となり、前後を前板部
4cと後板部4bとによりゴンドラ内部を挟み込んだ状
態となっている。そしてゴンドラ内部の側方は前後両板
部4b,4c間に開口部4g,4gを形成している。両
開口部4g,4gは、下方(後方)に位置するゴンドラ
の舌片4e,4eを挟み込むように位置しているため
に、それらの大部分、特に底板部近傍の開口部の範囲は
完全に覆われた状態となる。このためゴンドラ内に供給
されたパチンコ玉はここからこぼれ落ちることなく、ゴ
ンドラの上昇によって揚送可能となっている。
【0023】また、後板部4b及び前板部4cの内側
は、傾斜面に形成することにより、ゴンドラ4が最下位
又は最上位に位置したときに、パチンコ玉が重力作用で
転がり移動可能としてある。すなわち、ゴンドラ4が最
下位に位置するときには、この傾斜面により導入口6か
ら入って来るパチンコ玉は停滞することなくゴンドラ内
へ充填容易とすることにより、パチンコ玉の揚送量が多
くなるように配慮してある。また、後板部4bは、ゴン
ドラ4が最上位に来たときには、後板部4dの右側を低
くする傾斜面に形成してあることにより、パチンコ玉を
他方の開口部から容易に排出可能としてある。
【0024】図4は、パチンコ玉の循環機構におけるミ
ニリフトM1とその前後の傾斜シュートとの関係を示し
ている。図示してあるように、ミニリフトM1には傾斜
シュート11,12が接続されているが、各傾斜シュー
トは図5に示すように、いずれも右高に傾斜している。
したがって、この循環機構におけるパチンコ玉の流れは
右から左に向っていることになる。なお、図示してある
ように、傾斜シュート11,12の両側は、それぞれ膳
板ユニット13,13の谷間に挟み込まれたような状態
に取り付けられており、各膳板ユニット上にはパチンコ
遊技機(図示略)が並列に設置してある。
【0025】各パチンコ遊技機から排出された多数のア
ウト玉Bは、傾斜シュート11上へ落下し、その傾斜面
に沿って転がりながら移動する。傾斜シュート11のミ
ニリフトM1の直前上流には、移動中のパチンコ玉Bを
ミニリフトへ誘導するためのガイド部11aが設けてあ
り、パチンコ玉はこのガイド部を経て次々と導入口6か
らミニリフトM1内へ供給される。
【0026】ミニリフトM1で最下位から最上位まで揚
送された多数のパチンコ玉Bは排出口7から排出され、
これに接続してある傾斜シュート12上を転がり移動す
る。傾斜シュート12の上流側端部は、排出口7の接続
部と接続するために狭くした挟路12aとなっている
が、パチンコ遊技機が設置される膳板ユニットに挟まれ
ている範囲では通常の幅に戻っている。傾斜シュート1
2の下流側は徐々に低くなり、次のミニリフト又は揚送
研磨装置などに接続可能となっている。
【0027】(第1形態例の作用)次にミニリフトM1
内におけるパチンコ玉の動きについて、再び図1を参照
して説明する。まず上記した傾斜シュート11(図4,
5参照)からミニリフトMの最下部左側に位置する導入
口6を経て、最下位に位置するゴンドラ4へ複数のパチ
ンコ玉Bが供給される。この時、ゴンドラの開口部4g
は開いているため、パチンコ玉Bは導入口6から容易に
ゴンドラ4内へ供給可能となっている。これらのパチン
コ玉Bは、ゴンドラの前板部4cが右側を低くする傾斜
面となっているため、円滑に転がって右方へ移動する。
また、導入口6が、ゴンドラの舌片4eにより塞がれた
状態となっている時には、パチンコ玉Bは、接続部5a
内で待機し、開口部4gが導入口6と重なってここから
パチンコ玉が通過可能となった時に再びパチンコ玉の供
給が開始される。
【0028】パチンコ玉Bがゴンドラ4内の傾斜面を転
がっている間も、チェーン3は回転移動しているため、
各ゴンドラ4,…も上スプロケット2の外側に差し掛か
ると少しずつ姿勢を変え、底板部4aが徐々に図1
(a)で右高となり、やがてこの底板部が水平で後板部
4bと前板部4cとが垂直の正常状態となる。この姿勢
の変化に対応して、ゴンドラ内に収容されている各パチ
ンコ玉Bも移動するが、前後の開口部4g,4gからこ
ぼれ落ちようとするものも出てくる。これに対しては、
後続のゴンドラの舌片4eが開口部4gを閉め切るよう
に進出して遮断することによりパチンコ玉の流出を防止
するようにしてある。
【0029】こうしてゴンドラ4内に収容されたパチン
コ玉はゴンドラ4の上昇に伴って上昇し、このゴンドラ
が最上位に達すると、こんどはゴンドラの後板部4bが
下になって水平状態となるため、図1(b)に示すよう
に、各パチンコ玉Bは傾斜面に沿って左から右へ移動す
る。このとき、ゴンドラの開口部4gは舌片4eによる
閉鎖が解除になっているため、排出口7から接続部5b
を経て傾斜シュート12へ排出可能となる。
【0030】こうして揚送されて来たパチンコ玉をすべ
て排出したゴンドラ4は、横向きから下向きに転じて空
荷のまま下降し、最下位に到達して再びパチンコ玉の供
給を受けることにより揚送運動を繰り返す。このように
ミニリフトの揚送運動は、いずれのゴンドラについても
同様に行われることにより、パチンコ玉の移動が円滑に
行われる。
【0031】(第2形態例の構成)図6は、第2形態例
としてミニリフトM2を示したもので、その導入口66
と排出口67とをミニリフトの同じ側に設け、かつ排出
口に玉貯蔵タンク72を設置したものである。これはミ
ニリフトM2の設置スペースや傾斜シュート71等の設
置条件などから選択的に採用可能としてある。この形態
例におけるミニリフトM2は傾斜シュート71の配置除
外範囲71b内に、上記第1形態例の配置とは90°
(270°)に傾けて、玉導入口66及び玉排出口67
を傾斜シュートのガイド部71aに直交するようにして
ある。
【0032】第2形態例におけるパチンコ玉Bの流れ
は、傾斜シュート71から導入口66で直角に方向変換
して最下位に位置するゴンドラ64内に入り、ゴンドラ
の上昇により、揚送され最下位に達するとゴンドラの開
口部から玉排出口67へ転がり出し、玉貯蔵タンク73
のガイド部材73aの上に排出される。排出時における
パチンコ玉の動きもゴンドラの傾斜面上を転がり、玉排
出口に直交するように設けられたガイド部材73a上に
方向転換して転がり移動する。ガイド部材73a上を転
がり移動中のパチンコ玉は、適宜落下して、玉貯蔵タン
ク73内に貯蔵される。
【0033】第1形態例におけるパチンコ玉のゴンドラ
内における移動は、玉導入口6と玉排出口7とがゴンド
ラを挟んでそれぞれ反対側に設けてあったので、パチン
コ玉が転がり、移動するための傾斜面は、開口部が導入
口6と対向している時には、前方を低くしてある。これ
とともに、開口部が排出口7と対向している時にも前方
を低くするように構成してある(図2,3参照)。これ
に対し、本実施形態例では、パチンコ玉がゴンドラの同
じ側から入り、同じ側から出るようになっているため、
ゴンドラが最下位に位置する時には前方を低くしてある
ことはもちろん、最上位に位置する時には、手前側を低
くするように形成して同じ開口部から排出可能としてあ
る。
【0034】図7に、第2形態例で採用してあるゴンド
ラの例を示してある。このゴンドラ64の基本的構成
は、第1形態例のゴンドラ4と同様であり、ゴンドラ内
部の傾斜面も後板部64b側が入口の方が高くなってい
ることも同様である。しかし、前板部64cの傾斜面
は、後板部64bのそれと平行になっているところが異
なっている。この結果、ゴンドラ64が上下位置を変え
て反転しても、傾斜面が同じ向きになる。すなわち、玉
導入口66からゴンドラ内に入ったパチンコ玉は、この
傾斜面上を転がって奥の方へ移動するが、ゴンドラが最
上位に達して、開口部64gが開くと、こんどは傾斜面
に沿って入る時と同じ入口側へ転がり出すことにより、
排出口67から排出可能となる。
【0035】第2形態例のゴンドラ64は、同じ開口6
4gでパチンコ玉Bが出入りするので、他方の開口64
hは不要となる。したがってこの開口64hとなるべき
面を塞いでパチンコ玉が反対側へこぼれ落ちないように
することも可能である。さらに、このことは他方の舌片
(図7右側)64eも不要となるので、これをカットし
た単純な形状とすることも可能である。
【0036】第2形態例では、玉排出口67の下流側に
玉貯蔵タンク73を設けてあるが、これはもちろん第1
形態例と同様に傾斜シュートとしてもよい。また、舌片
の大きさや形状等は、状況に応じて任意に変更可能であ
り、チェーンへの装着構造などについては、従来技術を
そのまま採用することも可能である。なお、本発明は以
上の説明において、パチンコ玉の循環機構に適用するこ
とを前提として説明してあり、寸法的に小さいものであ
ることからミニリフトという名称を採用してある。しか
し、本発明はパチンコ玉の循環機構以外の粒体の搬送装
置全般にも採用可能であり、寸法的にもミニリフトと呼
ぶことが不相応な大きさの大型のリフトとして採用する
ことも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、パチンコ玉の導入口を
最下位のゴンドラの開口部と対向させてあるとともに、
排出口を最上位のゴンドラの開口部と対向可能な構成を
採用してあるので、ミニリフトの揚程を大きくすること
ができる。したがって、パチンコ遊技場の循環機構にお
けるミニリフトの設置間隔を大きくすることができるた
め、ミニリフトの設置数を減らすことができる。また、
これによりパチンコ玉の循環機構の簡単化を実現するこ
とができるので設備費を低減することができる。さらに
また、ミニリフトの真ぐ下流側に玉貯蔵タンクを設ける
場合には、ミニリフトの揚程が大きくなればそれだけ、
タンクの高さも大きくすることができるので、パチンコ
玉の貯蔵量を大きくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態例におけるミニリフトの構成を示すも
のであり、(a)は内部構成を示す正面図、(b)は同
じく側面図である。
【図2】第1形態例におけるゴンドラの構成を示すもの
であり、(a)は正面の断面図、(b)は側面図、
(c)は側面の断面図である。
【図3】第1啓太入れにおけるゴンドラの斜視図であ
る。
【図4】第1形態例におけるミニリフトと傾斜シュート
との関係を示す平面図である。
【図5】第1形態例におけるミニリフトと傾斜シュート
との関係を示す正面図である。
【図6】第2形態例におけるミニリフトと傾斜シュート
との関係を示す正面図である。
【図7】第2形態例のゴンドラの構成を示す斜視図であ
る。
【図8】ミニリフトの従来例の内部構成を示すものであ
り、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図
である。
【符号の説明】
M,M1,M2 ミニリフト 1,2 スプロケット 3 チェーン 4,64 ゴンドラ 4a,64a 底板部 4b,64b 後板部 4c,64c 前板部 4d,64d 天板部 4e,64e 舌片 4g,64g,64h 開口 5 カバー 5a,5b 接続部 6,66 導入口 7,67 排出口 11,12,71,72 傾斜シュート 73 玉貯蔵タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下1対のスプロケットに巻き掛けられ
    たチェーンの外側に複数のゴンドラが連続的に取り付け
    てあり、 上記ゴンドラは底板部の後部を立ち上げてなる後板部と
    上記底板部の前部を立ち上げてなる前板部と天板部とを
    備え、上記各板部に囲まれてなる当該ゴンドラ内部の両
    端に開口部が設けてあり、上記天板部の上面両側端部に
    は直前に位置するゴンドラの開口部を閉鎖可能な舌片が
    設けてあり、 上記ゴンドラ内の上記後板部及び上記前板部には当該ゴ
    ンドラが最下位又は最上位に位置する時にパチンコ玉の
    転がり面となる傾斜面が形成してあり、 上記最下位に位置するゴンドラのどちらか一方の上記開
    口部との対向面にはパチンコ玉の導入口が設けてあり、 上記最上位に位置するゴンドラのどちらか一方の上記開
    口部との対向面にはパチンコ玉の排出口が設けてあるこ
    とを特徴とするパチンコ玉循環機構用ミニリフト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記傾斜面は、上記
    ゴンドラが最下位に位置する時及び最上位に位置する時
    には一方の開口部側を高くなるように形成してあること
    を特徴とするパチンコ玉循環機構用ミニリフト。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記傾斜面は、上記
    ゴンドラが最下位に位置する時には上記前板部の内面は
    一方の開口部側を高くし、上記ゴンドラが最上位に位置
    する時には上記後板部の内面は他方の開口部側を高くし
    てあることを特徴とするパチンコ玉循環機構用ミニリフ
    ト。
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