JP2002175121A - 電磁弁制御装置 - Google Patents

電磁弁制御装置

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JP2002175121A
JP2002175121A JP2000372253A JP2000372253A JP2002175121A JP 2002175121 A JP2002175121 A JP 2002175121A JP 2000372253 A JP2000372253 A JP 2000372253A JP 2000372253 A JP2000372253 A JP 2000372253A JP 2002175121 A JP2002175121 A JP 2002175121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁の作動状態が電磁弁の上下差圧の影響
を受けないように補正することで制御精度の向上を図る
こと。 【解決手段】 アウト側ゲート弁の上流と下流との差圧
に基づいて、この上下差圧により弁体に作用する流体力
に応じた補正量である上下差圧補正量を求めて制御信号
に加算する差圧補正制御量演算部24を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁制御装置に
関し、特に、電磁弁の作動状態の補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車両や産業機器などにおいて油圧制御な
どの種々の目的で電磁弁が用いられている。例えば、車
両にあっては、ホイルシリンダ圧制御用電磁弁や、自動
変速機におけるロックアップクラッチスリップ制御用電
磁弁,アキュム背圧制御用電磁弁,スロットル圧発生用
電磁弁や、内燃機関の吸入空気量制御用電磁弁などにお
いて用いられている。また、これらは、高い制御性を得
るためにデューティ制御などにより、電流値を制御して
開度の可変制御が行われている。そして、これらの電流
制御型の電磁弁を用いて制御を実行するにあたり、その
制御精度の向上を図るためにフィードバック制御が実行
されている。このようなフィードバック制御を実行する
従来技術としては、例えば、特開平10−278764
号公報に記載のものが知られている。この従来技術は、
車両のブレーキ液圧システムに適用されるもので、ブレ
ーキ液圧を制御する電磁弁を、増圧状態、減圧状態、保
持状態に制御するために、目標液圧を設定する手段と、
目標液圧と実際液圧との偏差を求め、偏差を無くす方向
に出力液圧を補正する補正手段とを備え、実際液圧と目
標液圧との間に液圧偏差が存在していても、目標液圧が
実際液圧に近付く向きに変化している場合には電磁弁を
保持状態とし、目標液圧が実際液圧から離れる向きに変
化している場合に限り電磁弁を増圧状態あるいは減圧状
態として両液圧を近づける方向に補正する待ち型制御手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0003】この従来技術は、上述のような手段を採用
したことにより、増圧と減圧が頻繁に繰り返される制御
ハンチングの発生を防止して、制御品質を向上させるこ
とができ、また、電磁弁の作動音の発生やエネルギ消費
を低減させることができるという特徴を有するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、以下に述べる解決すべき課題を有
していた。 イ)電磁弁の開度は、ソレノイドで発生する吸引力に加
えて、電磁弁の上流と下流との差圧である上下差圧によ
る流体力により決定される。したがって、ソレノイドに
同じ電流を通電して発生する吸引力を同じに制御してい
ても、このときの電磁弁の上下差圧の状態によって弁開
度(つまり、出力液圧勾配)が変わってしまう。したが
って、上述の従来技術による補正を実行しても、実際液
圧が目標液圧に一致し難い場合があり、この場合、電磁
弁の作動頻度が高くなり、騒音の発生ならびにエネルギ
消費の増加という問題が発生するものであり、実際液圧
を目標液圧に一致させるようにする制御精度の向上が望
まれていた。
【0005】なお、上述の流体力について説明を加える
と、図19において(a)は常開の弁を示し、同図
(b)は常閉の弁を示し、両図において流体は下方から
上方へ流れる構成となっている。(a)に示す常開の弁
は、上下差圧による流体力RFが弁体01を開弁する方
向に作用する。したがって、ソレノイド吸引力SFが同
じ場合、差圧が小さい場合は差圧が大きい場合方に比べ
て弁開度が小さくなり、ソレノイド吸引力SFを小さく
する補正が必要になる。また、(b)に示す常閉の弁
は、上下差圧による流体力RFが弁体01を開弁する方
向に作用する。したがって、ソレノイド吸引力SFが同
じ場合、差圧が小さい場合は差圧が大きい場合に比べ
て、上記と同様に弁開度が小さくなり、ソレノイド吸引
力SFを大きくする補正が必要となる。 ロ)上記イ)の問題を解決するための発明の第1段階と
して、電磁弁の上下差圧を検出して、これを考慮した補
正を行うことが考えられるが、この上下差圧を圧力セン
サにより検出しようとすると、装置の高額化ならびに大
型化を招いてしまうもので、安価な手段を用いて電磁弁
の上下差圧を求めることが望まれるという新たな課題が
生じる。 ハ)補正を行うにあたり、ゲインを変化させることが知
られているが、本発明で問題とする電磁弁に対する上下
差圧の影響のような、短期的な影響をゲイン変化により
補正した場合、制御ハンチングが生じるおそれがある。
【0006】本願発明は、上述の従来の問題点に着目し
て成されたもので、電磁弁の作動状態が電磁弁の上下差
圧の影響を受けないように補正することで制御精度の向
上を図ることを主たる目的とするとともに、この補正を
行うにあたり、制御ハンチングが生じないようにして制
御品質の向上を図り、かつ、上下差圧の検出を、圧力セ
ンサを付加することのない安価で小型化可能な手段によ
り解決することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明では、流体の流量を調整する電磁弁と、この
電磁弁に対する制御信号を所定の入力に基づいて演算す
る制御信号演算手段と、この制御信号演算手段が形成し
た制御信号に基づいて電磁弁を駆動させる駆動制御手段
と、を備えた電磁弁制御装置において、前記制御信号演
算手段は、電磁弁の上流と下流との差圧に基づいて制御
信号を補正する差圧補正手段を備えていることを特徴と
する手段とした。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の電磁弁制御装置において、前記差圧補正手段
は、前記電磁弁の上下流の差圧に基づいて上下差圧補正
量を演算し、この上下差圧補正量を制御信号に加算して
前記補正を行うことを特徴とする。
【0009】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の電磁弁制御装置において、前記駆動制
御手段は、前記電磁弁にデューティ比信号からなる駆動
制御信号を出力する構成であることを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3に記載の電磁弁制御装置において、前記流量に
関する目標値を設定する目標値設定手段が設けられ、前
記差圧補正手段は、前記目標値に基づいて上下差圧補正
量を求め、前記制御信号演算手段は、少なくとも前記目
標値と差圧補正量とに基づいて制御信号を形成すること
を特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の電磁弁制御装置において、前記電磁弁は、ブレ
ーキ液圧を任意に増圧および減圧可能に構成されたブレ
ーキユニットにおいて、ホイルシリンダとリザーバとを
結ぶ減圧回路の途中に設けられ、前記目標値設定手段
は、前記目標値としてホイルシリンダに与える目標液圧
を設定する構成であることを特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の電磁弁制御装置において、前記差圧補正演算手
段は、目標液圧とリザーバ圧との差圧に基づいて上下差
圧補正量を求める構成であることを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
に記載の電磁弁制御装置において、前記差圧補正演算手
段は、車両減速度に基づいて推定したホイルシリンダ圧
とリザーバ圧との差圧により上下差圧補正量を求める構
成であることを特徴とする。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または7に記載の電磁弁制御装置において、前記リザー
バ圧は大気圧であることを特徴とする。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、請求項4
ないし8に記載の電磁弁制御装置において、前記電磁弁
は、ブレーキ液圧を任意に増圧および減圧可能に構成さ
れたブレーキユニットにおいて、液圧源とホイルシリン
ダとを結ぶ増圧回路の途中に設けられ、前記液圧源の液
圧を検出する液圧検出手段が設けられ、前記目標値設定
手段は、前記目標値としてホイルシリンダに与える目標
液圧を設定する構成であり、前記差圧補正演算手段は、
圧力センサと目標液圧との差圧に基づいて上下差圧補正
量を求める構成であることを特徴とする。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1ないし9に記載の電磁弁制御装置において、前記電磁
弁に流れる電流値をモニタ電流値として検出する電流検
出手段が設けられ、前記差圧補正手段によって補正され
た前記制御信号とモニタ電流値との関係から駆動制御信
号を補正するフィードバック制御量を求めるフィードバ
ック制御手段が設けられ、前記差圧補正手段を含む制御
信号演算手段は、前記目標値と、フィードバック制御量
と、差圧補正量とに基づいて駆動制御信号を形成するこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の作用および効果】本発明では、制御信号演算手
段が制御信号を演算し、駆動制御手段が制御信号に基づ
いて電磁弁を作動させて流体の流量を調整する。この流
量調整時には、電磁弁には、その上流と下流との差圧に
対応した流体力が作用している。そこで、本発明では、
差圧補正手段により、差圧に基づいて制御信号を補正す
る。すなわち、電磁弁の弁体は、通電により生じる吸引
力と上記流体力、および弁体を全開と全閉のいずれかに
付勢する付勢力との釣り合いにより開度が決定される。
そこで、差圧に応じて流体力が変化する分だけ、吸引力
を補正して、所望の開度が得られるようにすることがで
き、これにより、制御精度を向上させることができる。
【0018】請求項2に記載の発明にあっては、差圧補
正手段により補正を行うにあたり、上下差圧補正量を制
御信号に加算する。電磁弁の上下差圧は、調整する流量
に応じ細かに変化する。したがって、このように短期的
な変化に応じた補正を、上下差圧補正量を制御信号に加
算することで行うことにより、例えば制御信号に乗じる
ゲインを変更するような補正に比べて、適正値に短時間
で収束させることができるとともに、制御ハンチングが
生じるのを抑えることができる。よって、高い補正制御
品質が得られる。
【0019】請求項3に記載の発明にあっては、駆動制
御手段は、差圧補正が成された制御信号に基づいて、電
磁弁に対してデューティ比信号からなる駆動制御信号を
出力するもので、電磁弁は、その開度をデューティ比に
基づいて比例制御される。このように、電磁弁を比例制
御するから、上述の差圧補正もこの比例制御に基づいて
有効に実施される。
【0020】請求項4に記載の発明にあっては、目標値
設定手段が、所定の入力に基づいて目標値を設定する。
また、差圧補正手段は、目標値に基づいて上下差圧補正
量を求め、制御信号演算手段は、この差圧補正量と目標
値とに基づいて制御信号を形成する。すなわち、電磁弁
は、目標値に基づいて作動しているため、上下差圧を目
標値に基づいて推定することができるものであり、例え
ば、少なくとも電磁弁上下流のうち目標値の反対側であ
る一方の液圧が分かれば差圧を推定することができる。
したがって、圧力センサの数を減らして、コストダウン
および装置の小型化を図ることができる。
【0021】請求項5に記載の発明にあっては、目標値
設定手段は、例えば目標減速度に基づいてホイルシリン
ダに与える目標液圧を設定する。そこで、制御信号演算
手段は、ブレーキ液圧を目標液圧とするための制御信号
を演算し、この制御信号に基づいて電磁弁が駆動する。
この電磁弁は、ブレーキ液圧を増圧および減圧可能なブ
レーキユニットにおいて減圧回路の途中に設けられてお
り、この減圧弁を開弁すると、ホイルシリンダがリザー
バと連通されてホイルシリンダにおけるブレーキ液圧の
減圧を行うことができる。そこで、制御信号演算手段
は、目標減速度と差圧補正量に基づいて制御信号を形成
することにより、電磁弁にあっては、上流であるホイル
シリンダと下流であるリザーバとの差圧に応じた補正が
成され、精度の高い減圧量制御を実行することにより、
精度の高い目標減速度制御が成される。よって、請求項
5に記載の発明にあっては、ブレーキユニットにおける
減速度制御において、制御の高い制御を実行することが
できるとともに、制御品質を向上させることができる。
【0022】また、上記のように請求項5に記載の発明
にあっては、電磁弁の上下にあっては、上流であるホイ
ルシリンダと下流であるリザーバとの差圧が生じる。し
たがって、差圧補正演算手段は、この差圧に応じた差圧
補正量を演算するが、請求項6に記載の発明にあって
は、目標液圧とリザーバ圧との差圧に基づいて差圧補正
量を求める。また、請求項7に記載の発明にあっては、
車両減速度に基づいて推定したホイルシリンダ圧とリザ
ーバ圧との差圧により差圧補正量を演算する。
【0023】ここで、請求項6に記載の発明について説
明すると、ホイルシリンダ圧は、目標液圧に基づいて制
御されている。よって、実際にホイルシリンダ圧を検出
しなくても、目標液圧と予め設定されたリザーバ圧とに
より差圧を推定することができる。この場合、ブレーキ
ユニットの作動によって実際にホイルシリンダ圧が目標
液圧に制御される以前の段階で必要な差圧補正量を得る
ことができ、制御応答性に優れることとなり、制御ハン
チングが生じにくくなる。さらに、ホイルシリンダ圧を
検出する圧力センサが不要であり、その分、コストダウ
ンを図ることができるとともに、装置の小型化を図るこ
とができる。また、請求項8に記載の発明のように、リ
ザーバ圧が大気圧に設定されている場合には、目標液圧
とリザーバ圧との差圧として、そのまま目標液圧を用い
ることができ、この場合には、差圧を求めるのに演算が
不要となるもので、制御の簡略化を図ることができる。
【0024】また、請求項7に記載の発明にあっては、
上記のように電磁弁の上下のホイルシリンダ圧とリザー
バ圧との差圧を求めるにあたり、ホイルシリンダ圧と車
両減速度とは対応しているため、ホイルシリンダ圧を車
両減速度から推定する。この場合も、ホイルシリンダ圧
を検出するセンサを用いることが不要であり、コストダ
ウンならびに装置の小型化を図ることができる。また、
請求項8に記載の発明のように、リザーバ圧が大気圧に
設定されている場合には、推定ホイルシリンダ圧とリザ
ーバ圧との差圧として、そのまま推定ホイルシリンダ圧
を用いることができ、この場合には、差圧を求めるのに
演算が不要となるもので、制御の簡略化を図ることがで
きる。
【0025】請求項9に記載の発明にあっては、目標値
設定手段が、ホイルシリンダに与える所定の入力に基づ
いて目標液圧を設定する。また、電磁弁はこの目標液圧
に応じて作動され、電磁弁が開弁すると増圧回路を介し
て液圧源からホイルシリンダに圧力が供給され、これに
よりホイルシリンダ圧の増圧が成される。ここで、差圧
補正手段は、目標液圧と圧力センサが検出する液圧源圧
との差圧に基づいて差圧補正量を求める。そして、制御
信号演算手段は、この差圧補正量と前記目標液圧とに基
づいて制御信号を形成する。このように、電磁弁では、
上流である液圧源と下流であるホイルシリンダとの差圧
に応じた補正が成され、精度の高い増圧量制御を実行す
ることができ、精度の高い目標減速度制御が成される。
よって、請求項9に記載の発明にあっては、ブレーキユ
ニットにおける減速度制御において、制御の高い制御を
実行することができるとともに、制御品質を向上させる
ことができる。
【0026】請求項10に記載の発明では、電流検出手
段により電磁弁に流れる電流値をモニタ電流値として検
出し、フィードバック制御手段において、制御信号とモ
ニタ電流値との関係から駆動制御信号を補正するフィー
ドバック制御量を求め、差圧補正手段を含む制御信号演
算手段では、目標値とフィードバック制御量と差圧補正
量とに基づいて駆動制御信号を形成する。したがって、
精度の高いフィードバック制御を行うことができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図2は本発明の電磁弁制御装置を適用
した実施の形態のブレーキ制御装置を示すブレーキ配管
図である。なお、この実施の形態は、請求項1ないし6
および請求項8,10に記載の発明に対応している。図
において、MCはマスタシリンダでありブレーキペダル
BPを踏み込むとブレーキ配管1,2を介してブレーキ
液をホイルシリンダWCに向けて供給する周知のもので
ある。なお、マスタシリンダMCにはブレーキ液を貯留
するリザーバRESが設けられている。
【0028】前記ブレーキ配管1,2はいわゆるX配管
と呼ばれる接続構造となっている。すなわち、ブレーキ
配管1は、左前輪のホイルシリンダWC(FL)と右後
輪のホイルシリンダWC(RR)とを結び、ブレーキ配
管2は、右前輪のホイルシリンダWC(FR)と左後輪
のホイルシリンダWC(RL)とを結ぶよう構成されて
いる。
【0029】前記ブレーキ配管1,2の途中には、アウ
ト側ゲート弁3が設けられている。このアウト側ゲート
弁3は、ブレーキ配管1,2の連通・遮断を切り替える
常開のソレノイド弁であり、また、後述するように制動
制御時には、PWM制御により開度を可変制御する。す
なわち、アウト側ゲート弁3は、図C(a)に示すよう
に、弁体がスプリングなどの付勢手段により全開方向に
付勢され、かつ、図外のコイルに通電した際には、発生
した吸引力により弁体が付勢力に抗して全閉方向に移動
する構造の常開の比例電磁弁であり、この吸引力をPW
M制御により可変制御することで開度が可変制御され
る。前記アウト側ゲート弁3には、マスタシリンダMC
側(以下、これを上流という)からホイルシリンダWC
側(以下、これを下流という)へのブレーキ液の流通の
みを許容する一方弁3aが並列に設けられている。
【0030】また、前記ブレーキ配管1,2において、
アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開の
ON・OFF弁からなる流入弁5が設けられ、さらに、
この流入弁5よりも下流位置とリザーバ7とを結ぶリタ
ーン通路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・
OFF弁からなる流出弁6が設けられている。
【0031】さらに、前記ブレーキ配管1,2には、液
圧源としてポンプ4が接続されている。このポンプ4
は、制動制御時のブレーキ液圧源となるとともに、AB
S制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるものであ
る。このポンプ4は、モータ8により作動するプランジ
ャポンプであって、2つのプランジャ4p,4pを備え
るとともに、それぞれのプランジャ4p,4pで吸入・
吐出を行うポンプ室4rが、枝分かれされた吸入回路4
a,4bを介して前記ブレーキ配管1,2においてアウ
ト側ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザーバ7と
に接続されている。一方、吐出回路4cが、前記ブレー
キ配管1,2において、前記アウト側ゲート弁3と流入
弁5との間の位置に接続されている。前記吸入回路4b
には、ブレーキ液がリザーバ7の方向へ流れるのを防止
する逆止弁4dが設けられている。また、前記吸入回路
4aには、この吸入回路4aの連通・遮断を切り替える
イン側ゲート弁9が設けられている。このイン側ゲート
弁9は、常閉のソレノイドバルブにより構成されてい
る。なお、上述した図2において四角枠で囲んだ構成は
ブレーキユニットH/Uとして1つのハウジングに組み
込まれている。
【0032】このブレーキユニットH/Uにおける2つ
のゲート弁3,9、流入弁5、流出弁6およびモータ8
の作動は、図示を省略したコントロールユニットにより
制御される。このコントロールユニットは、図示は省略
するが、車輪速センサを含んで車両の走行状態を検出す
る走行状態検出手段に接続され、この走行状態検出手段
からの入力に基づいて後述するABS制御ならびに自動
制動制御を実行する。
【0033】ABS制御は、周知の制御であり、これを
簡単に説明すると、本実施の形態では、車輪速センサか
らの入力に基づいて制動時の車輪ロックを判断し、車輪
がロックしそうな状態になったら、ホイルシリンダ圧を
減圧させて車輪ロックを回避した後、その対象となる車
輪の車輪速が、車体速よりも所定値だけ低い、制動に最
も有効な速度となるように適宜、減圧・保持・増圧を行
うものである。このABS制御における減圧・保持・増
圧を行うにあたり、減圧の場合は、流入弁5を閉弁させ
るとともに流出弁6を開弁させ、保持の場合は、両弁
5,6を閉弁させ、増圧の場合は、流入弁5を開弁させ
るとともに流出弁6を閉弁させることにより行う。ま
た、減圧の際には、ホイルシリンダWCのブレーキ液が
リザーバ7に逃がされるが、このリザーバ7に溜まった
ブレーキ液は、ポンプ4の作動に基づいて随時ブレーキ
配管1,2に戻される。
【0034】次に、上述した自動制動制御は、能動的制
動制御の1つの態様であって、この自動制動制御は、図
1に示すオートクルーズコントローラACCが先行車と
の車間距離を予め設定された理想的な車間距離に保ちな
がら先行車に追従する自動追従制御を実行するにあた
り、車間距離が理想車間距離よりも縮まったときに自動
的に目標減速度を設定し、この目標減速度が得られるよ
うに自動的に制動力を発生させる制御である。この自動
制動制御は、本実施の形態では、図1に示す能動制動制
御手段20により実行するもので、この能動制動制御手
段20は、図外の車輪速センサから車輪速信号を入力す
るとともに、オートクルーズコントローラACCから目
標減速度を示す信号を入力して(本実施の形態では目標
減速度が目標液圧PTに換算されて入力されるものとす
る)、目標減速度が得られるように車輪速に基づいてフ
ィードバックしながら、ホイルシリンダWCの増圧・保
持・減圧を行う。また、この自動制動制御を実行するに
あたっては、流入弁5および流出弁6は、非通電状態と
して流入弁5を開弁させるとともに流出弁6を閉弁させ
ておき、増圧の際には、アウト側ゲート弁3を閉弁さ
せ、かつイン側ゲート弁9を開弁させるとともにポンプ
4を作動させ、これによりブレーキ液をホイルシリンダ
WCに向けて供給し、さらに、ポンプ4のモータ8をP
WM駆動させることにより増圧量を任意にコントロール
する。この場合、さらに流入弁5の開度をPWM制御す
ることにより増圧量をコントロールするようにしても良
い。一方、減圧する際には、イン側ゲート弁9を閉弁さ
せるとともに、ポンプ4のモータ8を吐出量が発生しな
いアイドリング回転させ、さらに、アウト側ゲート弁3
を開弁させることによりホイルシリンダWCのブレーキ
液をマスタシリンダMCに向けて排出させ、さらに、ア
ウト側ゲート弁3の開弁量をPWM制御することにより
減圧量を任意にコントロールする。なお、能動的制動制
御としては、上述の自動制動制御の他に、駆動輪がスリ
ップしたのを検出したときに駆動輪に制動力を発生させ
て駆動輪スリップを防止するトルクスリップ制御や、車
両が過オーバステア状態や過アンダステア状態となった
ときに、所望の輪に制動力を発生させて、車両をニュー
トラル状態に戻す方向にヨーモーメントを発生させる車
両運動制御などを実行してもよい。ちなみに、上記自動
制動制御の場合は、全輪のホイルシリンダ圧を同圧に制
御あるいは前後輪で所定の液圧差を持たせながら全ホイ
ルシリンダWCに対して液圧を供給するのに対し、車両
運動制御の場合は、任意の車輪に制動力を発生させる。
また、トルクスリップ制御に関しては、駆動輪のホイル
シリンダWCにのみ液圧を供給するものである。
【0035】次に、図1に基づき、能動制動制御手段2
0の構成について説明する。この能動制動制御手段20
は、図示のように、オートクルーズコントローラACC
から送られてくる目標減速度(目標液圧PT)に基づい
て必要な制御量を演算するフィードフォワード制御量演
算部(制御信号演算手段)21と、車輪速センサから入
力される車輪速信号から実際に発生している減速度を演
算する減速度演算部22と、フィードフォワード制御量
と実際の減速度に基づいて制御誤差を埋めるフィードバ
ック制御量を求めるフィードバック制御量演算部(フィ
ードバック制御手段)23と、目標値である目標減速度
から差圧補正制御量、すなわちアウト側ゲート弁3を挟
んでその上流(この上流は能動制動制御時における上流
であるからポンプ4側となる)と下流(この下流とは能
動制動制御時にあってはマスタシリンダMC側となる)
との圧力差に応じて同じ電流値でも弁開度が異なるため
に減速度から差圧を推定しさらにこの差圧から補正制御
量を求める差圧補正制御量演算部(差圧補正手段)24
と、目標減速度とフィードフォワード制御量とフィード
バック制御量と差圧補正制御量とから制御モード、すな
わちホイルシリンダ圧を増圧するか保持するか減圧する
かを判断する制御モード判断部25と、同じく、目標減
速度とフィードフォワード制御量とフィードバック制御
量と差圧補正制御量とから増圧量をコントロールするモ
ータ8および減圧量をコントロールするアウト側ゲート
弁3に対して出力するデューティ比を演算するデューテ
ィ演算部(制御信号演算手段)26と、モータ8に対し
て駆動信号を出力するモータPWM駆動回路28と、ア
ウト側ゲート弁3に対して駆動信号を出力するゲート弁
PWM駆動回路(駆動制御手段)29と、アウト側ゲー
ト弁3に出力する駆動制御信号に対してフィードバック
補正を実行するフィードバック制御部(フィードバック
制御手段)30と、イン側ゲート弁9に対して駆動制御
信号を出力するイン側ゲート弁駆動回路31とを備えて
いる。
【0036】次に、図3のフローチャートに基づいて上
述した能動制動制御手段20による自動制動制御の流れ
について説明する。ステップ101では、フィードフォ
ワード制御量演算部21においてポンプ4に対するフィ
ードフォワード制御量であるSf_Pおよびアウト側ゲ
ート弁3に対するフィードフォワード制御量Sf_Vを
下記の演算式に基づいて演算する。 Sf_P=DGAINF_P×DPT Sf_V=DGAINF_V×DPT ここで、DPTは目標液圧勾配、DGAINF_Pはポ
ンプ4におけるフィードフォワードDゲイン、DGAI
NF_Vはアウト側ゲート弁3におけるフィードフォワ
ードDゲインである。なお、前記目標液圧勾配DPTと
は、現在の液圧と目標値である目標液圧とを結んで決定
される液圧の傾きである。
【0037】続くステップ102では、アウト側ゲート
弁3における差圧補正制御量Sd_V[ただし、Sd_
V=fd_V(PT)]を差圧補正制御量演算部24に
おいて求める。ちなみに、この差圧補正特性は図4に示
す差圧補正量マップとして記憶されている。この差圧補
正量マップは、横軸が目標液圧PTとなっているもの
で、すなわち、能動的制動制御時にあっては、アウト側
ゲート弁3の下流であるマスタシリンダMC側は大気圧
となっているため、その上下差圧は、ポンプ4側の液圧
に等しい。そこで、差圧補正制御量Sd_Vは、目標液
圧PTに応じて設定されているものである。次に、ステ
ップ103では、ポンプ4における立ち上がり補正制御
量Sd_Pを[ただし、Sd_P=fd_P(PL)]
を求める。ちなみに、この立ち上がり補正特性は図5に
示すマップとして記憶されている。この立ち上がり補正
特性マップは、横軸が制御液圧PLとなっているもの
で、すなわち、ポンプ4の吸入側は大気圧となっている
ため、ポンプ4にあっては制御液圧PLに向けて吐出圧
を立ち上げるものであるから、立ち上がり補正制御量S
d_Pは、制御液圧PLに応じて設定されているもので
ある。
【0038】次のステップ104では、フィードバック
制御量演算部23においてポンプ4のフィードバック制
御量Sb_Pとアウト側ゲート弁3のフィードバック制
御量Sb_Vを下記の演算式により演算する。 Sb_P=PGAINB_P×(PT−PL)+DGA
INB_P(DPT−DPL) Sb_V=PGAINB_V×(PT−PL)+DGA
INB_V(DPT−DPL) 次のステップ105では、フィードフォワード制御量演
算部21において得られたフィードフォワード制御量S
f_P,Sf_V、差圧補正制御量演算部24で得られ
た差圧補正制御量Sd_V、立ち上がり補正制御量Sd
_P、フィードバック制御量演算部23で得られたフィ
ードバック制御量Sb_P,Sb_Vを下記の演算式に
示すように合算してポンプ制御量St_Pおよびバルブ
制御量St_Vを求める。
【0039】続くステップ106〜111は、制御モー
ド判断部25における制御モード判断であって、まず、
ステップ106では、目標液圧PTが、予め設定された
能動制動制御を実行するか実行しないかを判定する閾値
であるOFF閾値THOFFよりも大きいか否か判定
し、YESすなわちPT>THOFFの場合は能動制動
制御を実行すべくステップ107に進むが、NOすなわ
ちPT≦THOFFの場合はステップ116に進んで、
非制御状態(OFF)とする。
【0040】次に、ステップ107では、目標液圧勾配
DPTが予め設定された急増圧閾値THKYU未満であ
るか否か判定し、YESすなわちDPT>THKYUの
場合は急増圧を行うべくステップ115に進み、一方、
NOすなわちDPT≦THKYUの場合は、(通常の)
増圧、保持、減圧の判断を行うべくステップ108に進
む。ステップ108では、目標液圧勾配DPTが予め設
定された増圧閾値DBICよりも大きいか否か判定し、
YESすなわちDPT>DBICの場合は増圧判断を行
うべくステップ109に進み、NOすなわちDPT≦D
BICの場合は減圧あるいは保持の判断を行うべくステ
ップ110に進む。増圧判断を行うステップ109で
は、ポンプ4のフィードフォワード制御量St_Pが、
予め設定された増圧時保持閾値DBIUよりも大きいか
否かを判断し、YESすなわちSt_P>DBIUの場
合は増圧を実行すべくステップ114に進み、一方、N
OすなわちSt_P≦DBIUの場合は、増圧制御に含
まれる保持を実行すべくステップ113に進む。
【0041】次に、減圧と保持の判断を行うステップ1
10では、目標液圧勾配DPTが予め設定された減圧閾
値DBDC未満であるか否か判断し、YESすなわちD
PT<DBDCの場合には減圧判断を実行すべくステッ
プ111に進み、NOすなわちDPT≧DBDCの場合
は、保持処理を実行すべくステップ113に進む。さら
に、減圧判断により進むステップ111では、アウト側
ゲート弁3に対する制御信号St_Vが減圧時保持閾値
DBDUよりも小さいか否か判定し、YESすなわちS
t_V<DBDUの場合は減圧処理を実行すべくステッ
プ112に進み、NOすなわちSt_V≦DBDUの場
合は減圧制御に含まれる保持処理を行うべくステップ1
13に進む。
【0042】このステップ106〜111における制御
モード判断をマップとして示すのが図6であり、縦軸の
目標減速度勾配DPTおよび横軸のフィードバック偏差
(これは、目標減速度と実際の車両減速度との差であ
る)とに基づいて、図示のように処理モードが設定され
ている。この制御モードの設定による制御例、すなわち
能動制動制御により制動を行った場合のブレーキ液圧変
化ならびに制御モードの変化例を示すのが図7のタイム
チャートであって、t0からt1の区間は、制動開始直
後において制動力を立ち上げるために急増圧処理が実施
され、t1〜t2の区間は、増圧量のずれが大きいこと
により増圧制御の中で保持処理が実施され、t2〜t3
の区間は再び制動力を高めるために増圧処理が実施され
ている。その後、t3〜t4の区間では保持処理が実施
されている。この保持処理は、例え目標液圧よりも実際
の液圧が上回っていても、そのうち減圧処理が成される
から、この時点では減圧を行うことなく保持処理として
いる状態である。そして、t4〜t5の区間が、目標減
速度の低下に基づいて減圧処理が実施されている区間で
あり、その後のt5〜t6の区間では、減圧量のずれが
大きくなって減圧制御の中で保持処理が実行され、その
後のt6〜t7の区間では、制動力を解放するための最
後の減圧が行なわれている。
【0043】次に、ステップ112〜116は、上述の
判断に基づく処理、すなわちデューティ演算部26にお
いて、処理に応じたポンプ4ならびにアウト側ゲート弁
3のそれぞれに出力するデューティ比を演算し、さら
に、モータPWM駆動回路28ならびにゲート弁PWM
駆動回路29において、デューティ比信号を出力する処
理を実行するものである。
【0044】ステップ112では、減圧処理を実行する
もので、この場合、ポンプ制御ONデューティ比DUT
Y_Pを0%としてポンプ4を非駆動状態とし、減圧弁
制御ONデューティ比DUTY_Vを図8に示すマップ
に基づいてバルブ制御信号St_Vに応じて決定して目
標減速度に応じた(実際にはこれに補正を加えている)
開度とし、さらに、イン側ゲート弁9を閉弁させる。し
たがって、ホイルシリンダWCの液圧がアウト側ゲート
弁3からマスタシリンダMC側へ逃げて、減圧が成され
る。
【0045】ステップ113では、保持処理を実行する
もので、この場合、ポンプ制御ONデューティ比DUT
Y_Pを0%としてポンプ4を非駆動状態とし、減圧弁
制御ONデューティ比DUTY_Vを60%としてアウ
ト側ゲート弁3を全閉状態とし、さらに、イン側ゲート
弁9を閉弁させる。したがって、ポンプ4からのブレー
キ液の供給が無く、かつ、アウト側ゲート弁3からの逃
げもなく、ホイルシリンダ圧は保持される。
【0046】ステップ114では、増圧処理を実行する
もので、この場合、ポンプ制御ONデューティ比DUT
Y_Pを図9に示すマップに基づいてポンプ制御信号S
t_Pに応じて決定してポンプ4において目標減速度に
応じた吐出量が得られるようにし、減圧弁制御ONデュ
ーティ比DUTY_Vを60%としてアウト側ゲート弁
3を全閉状態とし、さらに、イン側ゲート弁9を開弁さ
せる。したがって、アウト側ゲート弁3からの逃げがな
い状態でポンプ4からブレーキ液が供給されてホイルシ
リンダ圧が増圧される。
【0047】ステップ115では、急増圧処理を実行す
るもので、この場合、ポンプ制御ONデューティ比DU
TY_Pを100%として最大駆動させ、減圧弁制御O
Nデューティ比DUTY_Vを60%としてアウト側ゲ
ート弁3を全閉状態とし、さらに、イン側ゲート弁9を
開弁させる。したがって、アウト側ゲート弁3からの逃
げがない状態でポンプ4から最大供給量でブレーキ液が
供給されてホイルシリンダ圧が急増圧される。
【0048】ステップ116では、OFF処理を実行す
るもので、この場合、ポンプ制御ONデューティ比DU
TY_Pを0%として駆動停止させ、減圧弁制御ONデ
ューティ比DUTY_Vも0%としてアウト側ゲート弁
3を全開状態とし、さらに、イン側ゲート弁9を閉弁さ
せる。したがって、能動的な制動が全く成されず、運転
者の制動操作に応じた制動力が発生する。
【0049】ちなみに、アウト側ゲート弁3における差
圧特性は、図10に示すようになるもので、図において
太線で示しているのが、デューティ比と液圧勾配との関
係を示す基準マップ特性である。この図では、アウト側
ゲート弁3の上下差圧が、それぞれ10,20,30,
40,100kgf/cmである場合の特性を示して
いる。このように、差圧が大きくなれば、アウト側ゲー
ト弁3の開弁方向に作用する流体力が強くなるため、同
じ液圧勾配を得るのに必要なデューティ比は大きくな
る。
【0050】次に、実施の形態1の作動例を図11のタ
イムチャートにより説明する。すなわち、走行状態に応
じ、オートクルーズコントローラACCから図示のよう
な目標液圧PTが入力される。これに応じて、フィード
フォワード制御量演算部21において図示のようなフィ
ードフォワード制御量Sf_Vが形成されるとともに、
差圧補正制御量演算部24において図示のような差圧補
正量Sd_Vが形成される。本実施の形態にあっては、
このような差圧補正量Sd_Vを予め加算しているた
め、目標液圧PTと実際液圧との偏差が少なくなり、そ
の結果フィードバック制御量Sb_Vは、ほとんど発生
していない。したがって、制御ハンチングも発生するこ
とが無く、精度の高い制御を実行することができる。特
に、この実施の形態1にあっては、差圧を目標液圧PT
に基づいて形成しているため、実際にホイルシリンダ圧
が発生して、実際にその差圧が生じる以前にこの差圧に
応じた補正を実行することにより、補正遅れが無く、乗
員が制動に違和感をおぼえることのない制御品質に優れ
た自動制動制御(能動制動制御)を実行することができ
る。
【0051】以下に、他の実施の形態について説明する
が、これら他の実施の形態について説明するにあたり、
実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付けて説明を省
略することとし、実施の形態1と構成が相違する点およ
び作用効果が相違する点についてのみ説明する。
【0052】(実施の形態2)図12は実施の形態2の
ブレーキ制御装置における能動制動制御手段220を示
すブロック図である。この実施の形態2は、特許請求の
範囲の請求項1ないし5および7,8に記載の発明に対
応するもので、この実施の形態2にあっては、差圧補正
制御量演算部224が実施の形態1と異なる。この差圧
補正制御量演算部224は、減速度演算部22から得ら
れる実際の減速度を実際のホイルシリンダ圧とし、この
減速度に基づいて差圧補正量を求めるようにしている。
つまり、実施の形態1は、目標液圧PTそのものが、ア
ウト側ゲート弁3における上下差圧であるマスタシリン
ダ圧(大気圧)との差圧として制御しているのに対し
て、本実施の形態2にあっては、実際のホイルシリンダ
圧に相当する減速度が、アウト側ゲート弁3における上
下差圧(ホイルシリンダ圧とマスタシリンダ圧との差
圧)としている。なお、この実施の形態2の場合、差圧
補正制御量演算部224にあっては、差圧補正マップを
用いて減速度から差圧補正量Sdを求め、フィードフォ
ワード制御量Sfとフィードバック制御量Sbと差圧補
正量Sdを加算して制御信号Stを形成し、基準マップ
を用いてこの制御信号Stからデューティ比を求める構
成となっている。
【0053】この実施の形態2にあっては、実際のホイ
ルシリンダ圧を考慮して差圧補正を行うから、信頼性の
高い自動制動制御(能動制動制御)を実行することがで
きる。
【0054】(実施の形態3)次に、実施の形態3につ
いて説明する。この実施の形態3は、請求項9に記載の
発明に対応する例であり、図13に示すように、電磁弁
として増圧比例弁を用いた例である。すなわち、図13
は実施の形態3のブレーキ制御装置を示す概略図であっ
て、図において301はホイルシリンダWCとリザーバ
RESとを結ぶ減圧回路、302は非ソレノイド通電時
に閉弁状態となる常閉の減圧比例弁、303はホイルシ
リンダWCと液圧源304とを結ぶ増圧回路、305は
非ソレノイド通電時に開弁状態となる常開の増圧比例弁
である。なお、前記液圧源304としては、ポンプやア
キュムレータを用いることができる。また、増圧回路3
03において液圧源304の近傍には、圧力センサ30
6が設けられている。
【0055】前記減圧比例弁302および増圧比例弁3
05の作動は、コントロールユニット310により制御
される。このコントロールユニット310は、実施の形
態1と同様に、増圧・保持・減圧判断を行うものとする
が、実施の形態3では、増圧比例弁305を駆動させる
際にも差圧補正を行うものである。この差圧補正は、増
圧比例弁305の上下の差圧、すなわち液圧源304と
ホイルシリンダWCとの差圧△Pに基づいて行うが、本
実施の形態3では、ホイルシリンダ圧として実施の形態
1と同様に目標液圧PTを用いる。よって、圧力センサ
306が検出する液圧源圧力と、目標液圧との差圧△P
を求める。また、この実施の形態3の場合は、差圧△P
を求めたら、図14に示すマップに基づいて差圧信号補
正係数を求め、これを制御信号に乗じる。したがって、
図15に示すように、液圧源の圧力をP0とした場合、
目標液圧PTとの差圧△Pが図示のようにα、γ、βで
あるときには、それぞれ目標液圧勾配が図示のように、
差圧が小さいほど目標液圧勾配が急になるように補正す
る。つまり、常開の増圧比例弁305にあっては、流体
力はソレノイドによる吸引力と同じ方向に作用する。よ
って、差圧が大きければ吸引力と下げ、差圧が大きけれ
ば吸引力を上げて、流体力と吸引力の合力が一定となる
ように補正する。また、減圧比例弁302にあっても同
様で、差圧による流体力は、ソレノイドによる吸引力と
同方向に作用する。したがって、流体力と吸引力との合
力が一定となるように補正する。
【0056】ここで、実施の形態1,2に示した差圧補
正量を加算する補正と、実施の形態3に示した差圧補正
係数を変更する補正との違いについて説明する。まず、
図16は、差圧補正を全く行わない場合を示している。
目標減速度Gcar(目標液圧PTに相当する)が
(a)に示すように変化した場合、上下差圧による影響
で(b)に示すように目標液圧targetPと実際の
ホイルシリンダ圧pwcとの間の差が大きくなる。な
お、この時のポンプ4と減圧比例弁(アウト側ゲート弁
3)に出力されるデューティ比を、それぞれduty−
PUMP,duty−Gとして(c)に示している。こ
のように、差圧補正を行わない場合には、目標液圧ta
rgetPと実際のホイルシリンダ圧pwcとの間の差
が大きくなり、特に、減圧時の制動力のスムーズな減圧
が達成されないおそれがあり、運転者に違和感を与え
る。つまり、自動走行制御時には、先行車との車間距離
を目標の車間距離に安定させることが難しくなる場合が
あり、このような場合には、運転者が自動走行に対して
違和感を持つおそれがある。
【0057】次に、図17に示すのが、実施の形態3の
ように差圧に応じてゲインを変更した例である。図16
に示したのと同様に目標減速度Gcar(目標液圧PT
に相当する)が(a)に示すように変化した場合、
(b)に示すように目標液圧targetPと実際のホ
イルシリンダ圧pwcとの間に偏差が生じているが、そ
の偏差は、図16に示した差圧補正非実行時に比べる
と、極めて小さくなり、運転者に与える違和感は大幅に
軽減されている。ただし、このゲイン補正場合、(c)
に示すようにアウト側ゲート弁3(減圧比例弁302)
に出力するデューティ比duty−Gの変化が大きくな
っている。つまり、アウト側ゲート弁3(減圧比例弁3
02)の作動頻度が大きくなり、一部、制御ハンチング
が生じている。
【0058】それに対して、図18は、差圧補正量を加
算する差圧補正を行った例を示すもので、図16,17
と同様の目標減速度Gcarが発生しても、(b)に示
すように目標液圧targetPと実際のホイルシリン
ダ圧pwcとの間に偏差が生じることが無く、(c)に
示すようにアウト側ゲート弁3に出力するデューティ比
は、図中太線で示すように変化が少なく、制御が安定
し、制御ハンチングも殆ど生じていない。
【0059】以上図面により実施の形態について説明し
てきたが、本発明は上記実施の形態の構成に限定される
ものではない。例えば、実施の形態では、ブレーキ制御
装置の電磁弁(アウト側ゲート弁3)に適用した例を示
したが、自動変速機におけるロックアップクラッチスリ
ップ制御用電磁弁,アキュム背圧制御用電磁弁,スロッ
トル圧発生用電磁弁や、内燃機関の吸入空気量制御用電
磁弁などの他の車載機器の電磁弁に適用することはもち
ろんのこと、車載装置以外の産業機器などの電磁弁にも
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の能動制動制御手段を示す制御ブ
ロック図である。
【図2】実施の形態1のブレーキ制御装置を示すブレー
キ配管図である。
【図3】実施の形態1の自動制動制御流れを示すフロー
チャートである。
【図4】実施の形態1の差圧補正量マップである。
【図5】実施の形態1の立ち上がり制御補正量マップで
ある。
【図6】実施の形態1の制御モードマップである。
【図7】実施の形態1の制御モード切替例を示すタイム
チャートである。
【図8】実施の形態1のアウト側ゲート弁に対するデュ
ーティ特性を示す基準マップである。
【図9】実施の形態1のポンプに対するデューティ特性
を示す基準マップである。
【図10】実施の形態1におけるデューティ比に応じた
液圧勾配の差圧特性図である。
【図11】実施の形態1の作動例を示すタイムチャート
である。
【図12】実施の形態2の能動制動制御手段を示す制御
ブロック図である。
【図13】実施の形態3のブレーキ制御装置を示す概略
図である。
【図14】実施の形態3の差圧補正係数特性マップであ
る。
【図15】実施の形態3の作動説明図である。
【図16】差圧補正を実行しない場合の制御例を示すタ
イムチャートである。
【図17】差圧補正をゲイン補正により行なった制御例
を示すタイムチャートである。
【図18】差圧補正を加算補正により行なった制御例を
示すタイムチャートである。
【図19】従来技術の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ配管 2 ブレーキ配管 3 アウト側ゲート弁 3a 一方弁 4 ポンプ 4a,4b 吸入回路 4c 吐出回路 4d 逆止弁 4p,4p プランジャ 4r ポンプ室 5 流入弁 6 流出弁 7 リザーバ 8 モータ 9 イン側ゲート弁 10 リターン通路 20 能動制動制御手段 21 フィードフォワード制御量演算部 22 減速度演算部 23 フィードバック制御量演算部 24 差圧補正制御量演算部 25 制御モード判断部 26 デューティ演算部 28 モータPWM駆動回路 29 ゲート弁PWM駆動回路 31 イン側ゲート弁駆動回路 220 能動制動制御手段 224 差圧補正制御量演算部 302 減圧比例弁 303 増圧回路 304 液圧源 305 増圧比例弁 306 圧力センサ 310 コントロールユニット ACC オートクルーズコントローラ BP ブレーキペダル H/U ブレーキユニット MC マスタシリンダ RES リザーバ WC ホイルシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB07 BB28 CC02 EE01 HH16 HH26 JJ14 JJ19 LL23 3H106 DA05 DA12 DA13 DB32 DC09 EE07 EE20 EE34 FB07 FB11 FB27 FB28 FB46 KK03 KK17 5H307 AA11 AA18 DD02 EE04 EE07 EE16 EE22 ES02 GG20 HH02 HH08 HH10 HH12 5H316 AA09 AA18 BB09 EE02 EE08 EE14 FF02 GG06 HH02 HH10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流量を調整する電磁弁と、 この電磁弁に対する制御信号を所定の入力に基づいて演
    算する制御信号演算手段と、 この制御信号演算手段が形成した制御信号に基づいて電
    磁弁を駆動させる駆動制御手段と、を備えた電磁弁制御
    装置において、 前記制御信号演算手段は、電磁弁の上流と下流との差圧
    に基づいて制御信号を補正する差圧補正手段を備えてい
    ることを特徴とする電磁弁制御装置。
  2. 【請求項2】 前記差圧補正手段は、前記電磁弁の上下
    流の差圧に基づいて上下差圧補正量を演算し、この上下
    差圧補正量を制御信号に加算して前記補正を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の電磁弁制御装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動制御手段は、前記電磁弁にデュ
    ーティ比信号からなる駆動制御信号を出力する構成であ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁弁制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記流量に関する目標値を設定する目標
    値設定手段が設けられ、 前記差圧補正手段は、前記目標値に基づいて上下差圧補
    正量を求め、 前記制御信号演算手段は、少なくとも前記目標値と差圧
    補正量とに基づいて制御信号を形成することを特徴とす
    る請求項1ないし3に記載の電磁弁制御装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁弁は、ブレーキ液圧を任意に増
    圧および減圧可能に構成されたブレーキユニットにおい
    て、ホイルシリンダとリザーバとを結ぶ減圧回路の途中
    に設けられ、 前記目標値設定手段は、前記目標値としてホイルシリン
    ダに与える目標液圧を設定する構成であることを特徴と
    する請求項4に記載の電磁弁制御装置。
  6. 【請求項6】 前記差圧補正演算手段は、目標液圧とリ
    ザーバ圧との差圧に基づいて上下差圧補正量を求める構
    成であることを特徴とする請求項5に記載の電磁弁制御
    装置。
  7. 【請求項7】 前記差圧補正演算手段は、車両減速度に
    基づいて推定したホイルシリンダ圧とリザーバ圧との差
    圧により上下差圧補正量を求める構成であることを特徴
    とする請求項5に記載の電磁弁制御装置。
  8. 【請求項8】 前記リザーバ圧は大気圧であることを
    特徴とする請求項6または7に記載の電磁弁制御装置。
  9. 【請求項9】 前記電磁弁は、ブレーキ液圧を任意に増
    圧および減圧可能に構成されたブレーキユニットにおい
    て、液圧源とホイルシリンダとを結ぶ増圧回路の途中に
    設けられ、 前記液圧源の液圧を検出する液圧検出手段が設けられ、 前記目標値設定手段は、前記目標値としてホイルシリン
    ダに与える目標液圧を設定する構成であり、 前記差圧補正演算手段は、圧力センサと目標液圧との差
    圧に基づいて上下差圧補正量を求める構成であることを
    特徴とする請求項4ないし8に記載の電磁弁制御装置。
  10. 【請求項10】 前記電磁弁に流れる電流値をモニタ電
    流値として検出する電流検出手段が設けられ、 前記差圧補正手段によって補正された前記制御信号とモ
    ニタ電流値との関係から駆動制御信号を補正するフィー
    ドバック制御量を求めるフィードバック制御手段が設け
    られ、 前記差圧補正手段を含む制御信号演算手段は、前記目標
    値と、フィードバック制御量と、差圧補正量とに基づい
    て駆動制御信号を形成することを特徴とする請求項1な
    いし9に記載の電磁弁制御装置。
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