JP2002172797A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002172797A
JP2002172797A JP2000368707A JP2000368707A JP2002172797A JP 2002172797 A JP2002172797 A JP 2002172797A JP 2000368707 A JP2000368707 A JP 2000368707A JP 2000368707 A JP2000368707 A JP 2000368707A JP 2002172797 A JP2002172797 A JP 2002172797A
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Takeshi Suzuki
鈴木  剛
Masaki Nishida
勝紀 西田
Kosei Usui
孝正 臼井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字時にインク流路内に発生した圧力波を効
率よく吸収すると共に印字ヘッドへ流入しようとする気
泡を効率よく貯溜することができるインクジェットプリ
ンタを提供すること。 【解決手段】 エアトラップにおいて、圧力誘導側壁1
1a1を設けることによりインク流路(チューブ5a〜
5d、ジョイント部材12)内に発生した圧力波をエア
トラップ11に貯溜されている気泡に圧力波を吸収さ
せ、インク吐出口のメニスカスを維持することができ、
印字品質を向上することができる。また、圧力誘導側壁
11a1を越えて、第1室11aに流入したインクは、
第2室11bに流入する際に、フィルタ13aの抵抗に
より、それに含まれている気泡を浮上させる。気泡はエ
アトラップの上部に貯溜される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関し、特に、印字時にインク流路内に発生した圧
力波を効率よく吸収するとともに、インク流路内に発生
した気泡を効率よく貯溜することができるインクジェッ
トプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ヘッドからインクを噴射して
印字動作を行うインクジェットプリンタにおいて、噴射
するインクを貯蔵するインクタンクから、インク供給管
(チューブ)を通して、印字ヘッドにインクを供給する
チューブ供給形式を採用したインクジェットプリンタが
ある。
【0003】従来のチューブ供給形式によるインクジェ
ットプリンタ20を図6に示す。図6はインクジェット
プリンタ20を模式的に表した斜視図である。このイン
クジェットプリンタ20は、印字ヘッドユニット21
と、プラテンローラ22と、キャリッジ23と、インク
タンク24と、インクチューブ25と、信号入力線26
と、ガイドロッド27とを備えている。
【0004】印字ヘッドユニット21は、信号入力線2
6を介して送信された信号に基づきインクを吐出して印
刷用紙に対し印字を行うインク吐出口を備えた印字ヘッ
ドを搭載するものであり、インクタンク24からインク
チューブ25を介してインクの供給を受けている。この
印字ヘッドユニット21はキャリッジ23に搭載されて
おり、かかるキャリッジ23はベルトに装着されてい
る。該ベルトはモータに取着されたローラに巻回されて
いる。このため、モータが回転するとベルトが駆動さ
れ、駆動された距離分、キャリッジ23(印字ヘッドユ
ニット21)を移動させることができるようになってい
る。
【0005】ガイドロッド27は、キャリッジ23にス
ライド可能に挿嵌され、キャリッジ23を移動可能に支
持している。これにより、キャリッジ23に搭載された
印字ヘッドユニット21は、ガイドロッド27に平行方
向、即ち、インクジェットプリンタ20の長手方向へ往
復移動することができる。
【0006】かかるインクジェットプリンタ20では、
印字品質を良好な状態に保持するため、インク吐出口か
ら吐出されるインクの吐出性を一定に維持する必要があ
る。このインク吐出性を維持するために、印字ヘッド供
給されるインクの圧力を一定にし、インク吐出口のノズ
ルの先端部に形成されるインクの液面に一定の凹面状の
メニスカス(曲面)を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字ヘ
ッドユニット21がガイドロッド27に沿って往復駆動
しながら印字を行うにあたって、キャリッジ23の加減
速により印字ヘッドユニット21に過大な加速度が付与
される。このため、高速インクジェットプリンタになる
程、インクチューブ25内のインクにも加速度が加わ
り、印字ヘッド方向へ伝搬される圧力波が生じてしま
う。その結果、インク吐出口に形成されているメニスカ
スが崩れてインク吐出口から吐出されるインクの吐出性
を一定の状態に維持できず、印字品質に悪影響を及ぼす
といった問題点があった。また、インクチューブ25の
壁面や連結部材から気泡が侵入しやすく、気泡によって
インク吐出口を閉塞しやすいといった問題点もあった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、印字時にインク流路内に発生し
た圧力波を効率よく吸収するとともに、印字ヘッドへ流
入しようとする気泡を効率よく貯溜することができるイ
ンクジェットプリンタを提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、1又は複
数のインク吐出口からインクを吐出して記録媒体に対し
て印字を行う印字ヘッドと、その印字ヘッドに供給され
るインクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクか
ら前記印字ヘッドにインクを供給するインク流路とを備
えており、前記インク流路からのインクが流入するイン
ク流入口及び前記印字ヘッドにインクを供給する供給口
を有し、前記インク流路内で発生する気泡を上方部分に
貯溜する気泡貯溜室と、その気泡貯溜室の少なくとも下
方部分を前記インクタンク側の第1室と前記印字ヘッド
側の第2室とに画設すると共に、上方部分の流路抵抗が
下方部分のそれよりも小さい隔壁部材と、その隔壁部材
により画設される前記第1室を前記気泡貯溜室の上方部
分を残して更に画設すると共に、前記インク流路から伝
搬される圧力波を前記気泡貯溜室の上方の気泡貯溜部分
へ誘導する圧力誘導側壁とを備えている。
【0010】この請求項1記載のインクジェットプリン
タによれば、インクタンクに貯えられたインクは、イン
ク流路を介して、気泡貯溜室のインク流入口から気泡貯
溜室へと供給され、気泡貯溜室の供給口から印字ヘッド
へ供給される。印字ヘッドに供給されたインクは、1又
は複数個のインク吐出口から吐出され、記録媒体に対し
て印字が行われる。
【0011】ここで、気泡貯溜室は、隔壁部材の下方部
分の流路抵抗が大きいことにより、インク流路からイン
クとともに伝搬されてきた気泡は、浮上して上方部分に
貯溜される。気泡貯溜室の第1室は、圧力誘導側壁によ
り気泡貯溜室の上方部分を残して更に画設されており、
インク流路から伝搬される圧力波は、この圧力誘導側壁
により気泡貯溜室の上方の気泡貯溜部分へ誘導される。
【0012】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記気泡貯溜室は、前記圧力誘導側壁により画設される
第3室を備え、その第3室は、前記インク流路と直結さ
れ、前記気泡貯溜室の上方部分において前記第1室と接
続している。
【0013】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記第3室は、前記気泡貯溜室のインク流入口の上方に
設けられている。
【0014】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記圧力誘導側壁は、前記隔壁部材
の高さより高く配設されている。
【0015】請求項5記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記気泡貯溜室は、前記第2室の容
量が前記第1室の容量より小となるように前記隔壁部材
により画設されている。
【0016】請求項6記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記気泡貯溜室は、前記隔壁部材を
挟装して配設するように2以上の部品で構成されてい
る。
【0017】請求項7記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記気泡貯溜室の、前記第2室の内
面は前記第1室の内面より濡れ性が良い素材で構成され
る。
【0018】請求項8記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記圧力誘導側壁は、前記気泡貯溜
室の底部から立上がってその天井部と間隔をおいた位置
までのび、前記隔壁部材は前記第1室をはさんで前記圧
力誘導側壁とほぼ平行にあり、前記インク流入口は前記
第3室の下部にあり、前記供給口は前記第2室の下部に
ある。
【0019】請求項9記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記気泡貯溜室に溜まった気泡を前
記インク吐出口から排出してインクの吐出状態を回復さ
せる回復手段を備え、前記気泡貯溜室に第1の所定の位
置まで気泡が貯溜されたか否かを判断する判断手段と、
その判断手段により前記気泡貯溜室に所定の位置まで気
泡が貯溜されたと判断された場合に前記回復手段を作動
させる回復処理作動手段とを備えている。
【0020】この請求項9記載のインクジェットプリン
タによれば、請求項1から8のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタと同様に作用する上、判断手段により
気泡貯溜室の所定の位置まで気泡が貯溜されたか否かが
判断される。そして、判断手段により、気泡貯溜室の所
定の位置まで気泡が貯溜されたと判断された場合には、
回復処理作動手段により回復手段が作動される。
【0021】請求項10記載のインクジェットプリンタ
は、請求項9記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記回復手段による気泡の排出により、前記気泡貯溜室
にインクが第2の所定の位置まで貯溜された場合に、前
記回復手段による回復処理を停止する回復処理停止手段
を備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるインクジェットプリンタ1の展開側面
図である。図1に示すように、このインクジェットプリ
ンタ1は、略箱状体に難燃性のプラスチックで形成され
たプリンタ本体2と、その上部に着脱可能に装着された
印字ヘッドユニット3と、インクタンク4a〜4dと、
印字ヘッドユニット3とインクタンク4a〜4dとを連
通させるチューブ5a〜5dと、パージ装置6と、ガイ
ドロッド7とを備えている。
【0023】印字ヘッドユニット3は、インクを吐出し
て印字用紙PPに対し印字を行う複数個の印字ヘッド1
5(図3参照)を搭載するものである。この印字ヘッド
ユニット3は、プリンタ本体2の下部に設けられたイン
クを貯溜するインクタンク4a〜4dとチューブ5a〜
5dを介して連通されており、かかるインクタンク4a
〜4dからチューブ5a〜5dを介してインクの供給を
受けている。この印字ヘッドユニット3はキャリッジ3
aに搭載されており、かかるキャリッジ3aは公知のよ
うにベルトに装着されている。該ベルトはモータに取着
されたローラに巻回されている。このため、モータが回
転するとベルトが駆動され、駆動された距離分、キャリ
ッジ3a(印字ヘッドユニット3)を移動させることが
できるようになっている。この印字ヘッドユニット3の
詳細については図2及び図3において後述する。
【0024】ガイドロッド7は、キャリッジ3aにスラ
イド可能に挿嵌され、キャリッジ3aを印字用紙PPの
搬送方向と直交する方向(A)に移動可能に支持してい
る。これにより、キャリッジ3aに搭載された印字ヘッ
ドユニット3は、ガイドロッド7に平行方向、即ち、プ
リンタ本体2の長手方向(A)へ往復移動することがで
きる。
【0025】インクタンク4は、印字ヘッドユニット3
に供給するインクを貯溜しておくためのものであり、印
字ヘッドユニット3の下方に配設されている。このイン
クタンク4と印字ヘッドユニット3との位置関係は、重
力方向(B)に対して下であるようになっている。イン
クタンク4は、キャリッジ3aの移動方向に、ブラッ
ク、イエロー、シアン、マゼンタのインクが密封されて
いる4つのインクタンク4a〜4dで構成されており、
各インクタンク4a〜4dには、ブラック、イエロー、
シアン、マゼンタの各インクを印字ヘッドユニット3に
供給するためのチューブ5a〜5dの一端がそれぞれ取
り付けられている。各チューブ5a〜5dの他端は、上
記した印字ヘッドユニット3に連通しており、各インク
タンク4a〜4d内に充填されているインクは、印字ヘ
ッドユニット3にそれぞれ供給され、更に、各色のイン
クに対応した各印字ヘッド15から吐出される。これら
の各色のインクが、印字ヘッド15から吐出されること
により、印字用紙PPにフルカラー印刷が可能となるの
である。
【0026】プリンタ本体2の左端部分には、パージ処
理を行うパージ装置6が配設されている。パージ処理
は、印字ヘッド15からのインクの吐出状態を回復させ
るための処理であり、このパージ処理を実行するパージ
装置6には、印字ヘッド15の複数のインク吐出口を密
閉することができる吸引キャップ6aと、該インク吐出
口の表面を拭うワイパ6bと、吸引キャップ6aから排
出チューブ6cを介してインクを吸引する吸引ポンプ
(図示せず)とが備えられている(図3参照)。なお、
パージ装置6は、インクタンク4側からインクに正圧を
与えることにより印字ヘッド15からインクを排出する
構成のものでも良い。
【0027】このパージ装置6によってパージ処理を行
う場合には、モータを駆動させて印字ヘッド15の搭載
された印字ヘッドユニット3をインクジェットプリンタ
1の左側へ移動させて、印字ヘッド15におけるインク
吐出口を吸引キャップ6aにより密閉する。その後、吸
引ポンプを作動させると、インク吐出口から気泡や乾燥
して固化したインクが吸引されて排出チューブ6cから
排出される。続いて、印字ヘッド15の表面をワイパ6
bで拭うことにより、印字ヘッド15のインク吐出口の
吐出状態を回復することができる。尚、プリンタ本体2
の内部には、インクジェットプリンタ1の動作内容に関
する制御プログラムに従って、インクジェットプリンタ
1を制御するCPU、ROM、RAM等が搭載された制
御回路基板(図示せず)が配設されており、上述したパ
ージ装置6におけるパージ処理も、この制御回路基板に
より制御されている。
【0028】次に、印字ヘッドユニット3について図2
及び図3を参照して詳細に説明する。図2は、印字ヘッ
ドユニット3の断面図であり、図1の紙面奥側から見た
図である。図2に示すように、キャリッジ3aには、エ
アトラップユニット11とジョイント部材12とを収納
した筐体3bが連設されている。この筐体3b内部に収
納されているエアトラップユニット11は、インク流路
内で発生した気泡を貯溜するためのものであり、インク
タンク4から供給されたインクは、エアトラップユニッ
ト11を経由して各印字ヘッド15に供給されるように
なっている。このエアトラップユニット11は、4つの
インクタンク4a〜4dに対応する4つのインク流路内
で発生する気泡を貯溜できるように、4つのインク流路
に対応する4つエアトラップ30〜33が設けられてい
る。
【0029】このエアトラップユニット11の下方は、
各エアトラップ30〜33とインクの供給経路であるチ
ューブ5a〜5dとを仲介して連通するジョイント部材
12に結合されており、インクタンク4a〜4dから供
給されてチューブ5a〜5dを流動する各インクは、ジ
ョイント部材12を介して、各エアトラップ30〜33
に下方から導入される。
【0030】図3は、図1における断面線III−II
Iにおける断面図であり、印字ヘッドユニット3を含む
断面図である。図3において(B)方向は重力方向とな
っており、紙面の奥側と手前側を結ぶ線が、印字ヘッド
ユニット3の移動方向(A)方向となっている。
【0031】給紙ローラ16a〜16dは、印字時に印
字用紙PPを搬送するためのローラであり、印字ヘッド
ユニット3の上方に配設された2個のローラ16c,1
6dと、印字ヘッドユニット3の下方に配設された2個
のローラ16a,16bとで構成されている。この給紙
ローラ16a〜16dは、プリンタ本体2の制御回路基
板から入力された信号により回転駆動して、印字用紙P
Pを印字ヘッド15の移動方向(A)に対し垂直方向、
即ち鉛直方向((B)方向)の逆方向に搬送するもので
ある。この給紙ローラ16a〜16dにより、印字用紙
PPが搬送される搬送ラインは、図中において一点鎖線
で示している。
【0032】印字ヘッドユニット3は、給紙ローラ16
a〜16dにより印字用紙PPが搬送される搬送ライン
に対じする位置に配設されている。この印字ヘッドユニ
ット3は、重力方向である(B)方向を下方とし、印字
用紙PPの搬送方向に対し平行に、即ち、鉛直方向の向
きを上下として設けられている。この印字ヘッドユニッ
ト3は、印字用紙PPの搬送される側に各エアトラップ
30〜33と対応した複数個の印字ヘッド15を備え
る。
【0033】各印字ヘッド15は公知のものと同様に、
印字用紙PPに対向する側に開口する複数個のインク吐
出口を備え、対応するエアトラップ30〜33から供給
されたインクをインク吐出口ごとのインク室に分配し、
圧電素子等のアクチュエータ15aの変位により、イン
ク室内のインクをインク吐出口から吐出する。
【0034】この印字ヘッド15は、印字ヘッドユニッ
ト3の筐体3bに支持され、対応するエアトラップ30
〜33と連通路14を介して連通されている。各エアト
ラップ30〜33は、3室で構成され、印字ヘッドユニ
ット3の筐体3bと平行に、鉛直方向の向きを上下とし
て設けられている。印字ヘッド15側には第2室11b
が配設され、その第2室11bのインク流路の上流側に
第1室11aが連設され、該第1室11aのインク流路
の上流側に第3室11cが連設されている。かかる第1
室11aから第3室11cの上方部には、パージ処理に
よっても吸引されない気泡が常に貯溜されている。
【0035】第3室11cは、エアトラップ30〜33
内において最もインク流路の上流側に位置し、その下方
にインク流入口11c1を備えている。かかるインク流
入口11c1にはジョイント部材12が直結され、イン
クタンク4からインクの供給を受けている。第3室11
cは、第1室11aとは圧力誘導側壁11a1により画
設されている。この圧力誘導側壁11a1は、第3室1
1cの底部から一体に立ち上がって鉛直方向上向きにな
るように配設されている。
【0036】具体的には、圧力誘導側壁11a1の縦寸
法((B)方向の寸法)は、エアトラップ30〜33の
上方向((B)方向)内寸より短い寸法で構成されてい
る。これにより、エアトラップ30〜33内の上方部に
は圧力誘導側壁11a1の配設されない空間11a2が
形成され、この空間11a2により第3室11cは第1
室11aと連通されるようになっている。かかる空間に
は定常的に気泡が貯溜される。また、この圧力誘導側壁
11a1の縦寸法は、後述する第1フィルタ13aより
も高くなるように配設されている。更に、圧力誘導側壁
11a1は、各エアトラップ30〜33の幅方向
((A)方向)において、その両側の内壁に連設されて
いる。
【0037】更に、圧力誘導側壁11a1は、インクや
気泡を透過することのない素材及び形状で加工されてい
るので、第3室11cに流入したインクや気泡はこの圧
力誘導側壁11a1を透過して第1室11aへと流入す
ることはできない。このため、インク流入口11c1か
ら第3室11cへ流入したインクは、第3室11cを圧
力誘導側壁11a1に沿って上昇し、第3室11c上方
部の定常的に貯溜される気泡に衝突する。その後、その
気泡の介在するインク流路を経て、第1室11aに流入
する流路を形成する。
【0038】また、圧力誘導側壁11a1には、インク
に対し濡れ性のよい材料を使用しているので、気泡が圧
力誘導側壁11a1に留まりにくい。第3室11c内に
進入した気泡は、エアトラップの鉛直方向上方へ容易に
導かれ、圧力誘導側壁11a1に沿って上昇し、その上
方において貯溜される。
【0039】更に、チューブ5a〜5d側からインクに
搬送される圧力波は、同様に、圧力誘導側壁11a1に
沿って上昇し、第3室11c上方部の定常的に貯溜され
る気泡へ衝突することとなり吸収される。このように、
第3室11cと連通する第1室11aへ流れるインク流
路に気泡を介在させることにより、印字時のキャリッジ
3aの加減速によりチューブ5a〜5d内に発生する圧
力波を、このエアトラップ30〜33で確実に吸収し、
その圧力波が印字ヘッド15へ伝搬されることを防止す
ることができる。
【0040】尚、圧力誘導側壁11a1は第1フィルタ
13aよりも高く配設されているので、第1室11aと
第2室11bとの間には、第1フィルタ13aの上方を
越えるインク流路を形成することができる。このエアト
ラップ30〜33内でのインクの流動パターン(インク
流路)については図5において後述する。
【0041】第1室11aは、上記した圧力誘導側壁1
1a1と、第1フィルタ13aにより画設された室であ
る。この第1室11aは、第2室11bとは第1フィル
タ13aにより完全に画設されておらず、その上方部分
13eは連通している構成となっている。また、第3室
11cとも圧力誘導側壁11a1の上方部分とで連通さ
れている。第3室11cを経て第1室11aに供給され
たインクは、第1フィルタ13a及びその上方の部分1
3eを流れて第2室11bへ供給される。
【0042】この第1室11aには、第1サーミスタセ
ンサ18a、第2サーミスタセンサ18bが備えられて
いる。第1サーミスタセンサ18aは、第1室11a内
のインク量を検出するものであり、第1室11a内の天
井部から第1の所定の位置に吊り下げられいる。この第
1サーミスタセンサ18aは正極と負極との電極対で構
成されており常に通電されている。このため、第1サー
ミスタセンサ18aがインクに浸漬されている場合に
は、大きな温度上昇は生じないが、第1室11aのイン
ク量の減少によってセンサがインク液面から露出すれ
ば、大きな温度上昇が生じる。第1サーミスタセンサ1
8aは温度変化により大きく抵抗変化を生じるので、こ
の抵抗変化を検出することにより、インクの量を検出す
ることができるのである。該第1サーミスタセンサ18
aのリード線は、本体2に備えられた制御回路基板の信
号線に接続されており、制御回路基板に送信された検出
信号により抵抗変化が認識されると、エアトラップ30
〜33に貯溜される気泡量が所定量を超えたと判断し、
制御回路基板からパージ装置6へパージ処理を行わせる
信号が送信される。これにより、パージ装置6によりパ
ージ処理が実行され、エアトラップ30〜33内に貯溜
されている気泡が除去される。
【0043】第2サーミスタセンサ18bは、第1室1
1a内の気泡量を検出するためのものであり、第1サー
ミスタセンサ11aよりも上方の所定の位置(圧力誘導
側壁11a1の上部と略同等の高さ)に、第1サーミス
タセンサ18aと同様に吊り下げられている。この第2
サーミスタセンサ18bは第1サーミスタセンサ18a
と同様に構成されている。ここで、第1サーミスタセン
サ18aによりパージ装置6が作動してパージ処理が行
われた場合に、第2の所定の位置までインクが充填され
ると、該第2サーミスタセンサ18bがインクを検出す
ることができる。該第2サーミスタセンサ18bにより
検出された検出信号(抵抗変化)は第1サーミスタセン
サ18aと同様、制御回路基板へ送信される。
【0044】ここで、パージ装置6による第1室11a
に貯溜されるインク量の増加(インク液面の上昇)は、
エアトラップ30〜33に貯溜される気泡量の減少を示
すものである。このため、制御回路基板に送信された検
出信号により抵抗変化が認識されると、エアトラップ3
0〜33に貯溜されたインク量が所定量を超えたと判断
し、制御回路基板からパージ装置6へパージ処理を停止
させる信号が送信される。これにより、パージ装置6に
よるパージ処理の実行が停止され、エアトラップ30〜
33内には所定量の気泡が貯溜されたままとなる。よっ
て、エアトラップ30〜33の上方部分(例えば、圧力
誘導側壁11a1の上部で、第1室11aと第3室11
cとを連通する部分)に気泡を確実に残留させておくこ
とができ、該気泡によりインク流路内で発生した圧力波
を吸収することができる。
【0045】第2室11bは、上記した第1室11aと
隔壁部材、例えば、第1フィルタ13aにより画設さ
れ、印字ヘッド15側(第1室11aに対しインク流路
の下流側)に位置する室である。第2室11bには、そ
の下方にガイドノズル11b1が連設されており、この
ガイドノズル11b1は上記した連通路14を介して印
字ヘッド15に連通している。これにより、第2室11
bから印字ヘッド15に、インクが供給されるようにな
っている。
【0046】この第2室11bの容量は、第1室11a
の容量よりも小になるように構成されている。エアトラ
ップ30〜33に貯溜される気泡をパージ処理により吸
引する際には、この第2室11bに残存するインクは全
て排出されるが、この第2室11bの容量を小さくする
ことでその排出量を少なくして無駄になるインク量を少
なくし、更に、小さな吸引圧力でインクの吸引、即ち、
気泡の吸引を実行することができるようになっている。
【0047】更に、第2室11bの内壁はインクに対し
て濡れ性の良い結晶性の樹脂で構成され、あるいは濡れ
性を良くする表面処理がされている。このため、壁面に
インクが濡れやすく、パージ処理の実行時に第2室11
bを通過して排出される気泡を壁面に溜まり難くして、
迅速に気泡を排出することができるようになっている。
【0048】第1フィルタ13aは、上記したようにエ
アトラップ30〜33の下方を第1室11aと第2室1
1bとに画設するものであり、第2室11bの容量を第
1室11aの容量より小さく分割する位置において、印
字ヘッドユニット3の筐体3bと平行に、鉛直方向の向
きを上下として設けられている。この第1フィルタ13
aには、ステンレス製の金属を網目状に編んだメッシュ
が用いられおり、本実施例では目開きすなわち開口径1
6μmのものが使用され、インク流路内で発生した気泡
を通過させないようになっている。
【0049】この第1フィルタ13aの縦寸法((B)
方向の寸法)は、各エアトラップ30〜33の上方向
((B)方向)内寸より短い寸法で構成されている。こ
れにより、エアトラップ30〜33内の上方部に第1フ
ィルタ13aの配設されない空間13eが形成され、第
1室11aと第2室11bとが流路抵抗が少なく連通さ
れるようになっている。また、第1フィルタ13aは、
各エアトラップ30〜33の幅方向((A)方向)にお
いて、その両側の内壁に連設されており、第1室11a
に侵入した気泡が、幅方向から第2室11bへ侵入する
のを阻止している。ここで、各エアトラップ30〜33
と第1フィルタ13aとは、鉛直方向上向きになるよう
に配設されている。このため、各エアトラップ30〜3
3内に侵入した気泡は、第1フィルタ13aを通過する
ことができないので、第1室11a内を上昇して、その
上方に貯溜されることとなる。また、第1フィルタ13
aを形成するステンレス素材としては、インクに対し濡
れ性のよい材料を使用しているので、気泡が第1フィル
タ13aに留まりにくく、第1室11aに進入した気泡
を、その第1室11aの鉛直方向上方へ導きやすいよう
になっている。
【0050】上記したようにエアトラップユニット11
を構成することにより、インク流路内で発生した気泡を
エアトラップ30〜33により貯溜することができる
が、その貯溜方法についての詳細は図5において説明す
る。また、かかるように構成されるエアトラップユニッ
ト11は、その成形の容易さから、部材11d〜11f
の3つの部材によって構成されている。このエアトラッ
プユニット11の製作方法については、図4において後
述する。
【0051】第2フィルタ13bは、印字ヘッド15に
供給されるインク内に混入しているゴミを捕捉するため
のものであり、各エアトラップ30〜33のガイドノズ
ル11b1と印字ヘッド15との間の連通路14に配設
されている。この第2フィルタ13bは、連通路14を
形成する部材に熱溶着されて配設され、連通路14の断
面方向を全て覆うような形状に加工されているものであ
る。また、第2フィルタ13bは、ゴミを補足すると共
にインクとパージ処理時における気泡とを通過させるこ
とができる開口径で構成されている。
【0052】印字ヘッドユニット3の筐体3bの上方部
には、ドライバ基板17aが配設されている。ドライバ
基板17aは、上記したプリンタ本体2に搭載されてい
る制御回路基板により制御されている。具体的には、制
御回路基板から送信されるシリアル信号をアクチュエー
タ15aの各アクチュエータ部に対応したパラレル信号
に変換して各アクチュエータ部を駆動するものである。
ドライバ基板17aはアクチュエータ15aに接続され
たフレキシブルな印刷配線基板17c上に載っている。
【0053】インターフェース基板17bは、印字ヘッ
ドユニット3の筐体3bのキャリッジ3a側の側面部に
配設されている。インターフェース基板17bは印刷配
線基板17cの端部に接続され、制御回路基板からの信
号線をドライバ基板17aに接続するコネクタ及びノイ
ズ除去回路が搭載されている。
【0054】図4は、エアトラップユニット11とジョ
イント部材12との分解斜視図である。このエアトラッ
プユニット11は、上記したように、その製作を容易に
するために、部材11d〜11fの3つの部材によって
形成されている。各部材11d〜11fは、4つのイン
ク流路(チューブ5a〜5d)に対応する4つのエアト
ラップ30〜33が連なった形状に加工されており、成
型性、耐溶剤性、耐汚染性、耐衝撃性、インクに対する
濡れ性などの物性を考慮して選択される熱可塑性の樹脂
が用いられている。
【0055】部材11dは4つの第1室11a及び第3
室11cを形成するための部材であり、予め、4つの第
1室11a及び第3室11cが仕切壁11h(図2)で
区画され、かつ、4つ連なった形状に加工されている部
材である。この部材11dは、第1フィルタ13aの配
設される側が開口されている箱状をなし、各第3室11
cの下方にはジョイント部材12との結合部11gを備
えている。かかる結合部11gは、4つのインク流路
(チューブ5a〜5d)に対応する中空の円筒状の突起
構造をなしている。ジョイント部材12は各チューブ5
a〜5dと個々に連通する4つの連通路12a〜12d
を有し、各連通路12a〜12dが各結合部11gと嵌
合されることにより、インクタンク4からチューブ5a
〜5dを介して供給されるインクを各エアトラップ30
〜33の第3室11cへ導入することができるのであ
る。
【0056】第1フィルタ13aは部材11eに熱融着
され、各エアトラップ30〜33の第1フィルタ13a
として機能するようになっている。この第1フィルタ1
3aの幅方向は、連接する4つのエアトラップ30〜3
3の全体の幅にその両端の接着しろを加味した寸法で構
成されている。また、第1フィルタ13aの縦方向は、
エアトラップ30〜33の下方部分を覆う所定の長さに
接着しろを加味した寸法で構成されている。かかる寸法
で構成される第1フィルタ13aは、第2室を構成する
部材11eの開口部において、その上方部を所定寸法開
口状態となる位置に熱融着により固着される。これによ
り、一度の作業で、各エアトラップ30〜33の室内を
第1室11aと第2室11bとに画設する第1フィルタ
13aを配設することができる。
【0057】部材11eは4つの連接される第2室11
bを形成する1の部材であり、厚み方向に貫通する4つ
の開口部を有する。上記したように、その開口部の一方
の面には第1フィルタ13aが配設され、他方の面には
部材11fが超音波融着されることにより4つの第2室
11bを形成する。部材11fは部材11eと共に第2
室11bを形成する部材であり、部材11eの4つの開
口部に対応する4つの凹部を備えている。各凹部の下方
には第2室11bから印字ヘッド15へインクを導入す
るガイドノズル11b1を形成するための溝が凹設され
ている。かかる溝の先端は、部材11fの裏面(開口部
と反対面)へ貫通しており、ガイドノズル11b1が連
通路14に連通するよう構造になっている。
【0058】上記した部材11d〜11fで構成される
エアトラップユニット11は、まず、第1フィルタ13
aと部材11eが熱融着され、更に、部材11fが超音
波融着されて第2室11bが形成される。次いで、部材
11dが、作製された第2室11bの第1フィルタ13
a側に部材11dが超音波融着され、第1室11aを形
成する。かかる工程により、4つの連接するエアトラッ
プ30〜33を備えたエアトラップユニット11を製作
することができる。これによれば、1ずつエアトラップ
30〜33を形成する場合に比べて、その製作工程が簡
易であり、部品点数が少ないのでその工程管理が容易で
ある。また、部品寸法が大きくなるので、第1フィルタ
13aの配設作業を容易にして、効率的にエアトラップ
ユニット11を形成することができる。
【0059】次に、図5を参照して、エアトラップユニ
ット11での圧力波の伝搬パターン、インクの流動パタ
ーン及び気泡が貯溜されていく状態について説明する。
図5は、印字ヘッドユニット3のエアトラップ機能及び
エアトラップ30〜33に貯溜される気泡の機能を模式
的に表した縦断面図である。図5(a)は、インクがエ
アトラップ30〜33内に充填されている初期導入時
(パージ処理直後)の図である。図5(a)のようにイ
ンクが充填されている場合でも、上述した第2サーミス
タセンサ18bにより、エアトラップ30〜33の上方
部分にはインクが充填されず気泡が貯溜されている。
【0060】かかる場合のエアトラップ30〜33内で
のインクの流動パターンは次のように形成される。印字
ヘッド15でのインクの吐出に伴い、第1室11a及び
第2室11bのインク面が下がり、両室内の圧力が低下
する。その結果、インクタンク4、チューブ5a〜5
d、ジョイント部材12及び第3室11c内のインク
は、圧力誘導側壁11a1に沿ってエアトラップ30〜
33の上方部分へ引き上げられ圧力誘導側壁11a1の
上端を越えて、第1室11aへ供給される。そして、イ
ンク流路の流路抵抗の小さな第1室11aと第2室11
bとが連通している部分13e(第1フィルタ13aの
鉛直方向上部の第1フィルタ13aが配設されていない
部分)が第1フィルタ13aよりも流路抵抗が小さいの
で、インクは第1フィルタ13aの上端を越え、第2室
11bへと流入する。第2室11bへと流入したインク
は、ガイドノズル11b1を介して印字ヘッド15へと
供給される。
【0061】キャリッジ3aの加減速によりチューブ5
a〜5d内で発生した圧力波は、インクを介してインク
流入口11c1から第3室11cへ伝搬される。そこ
で、圧力誘導側壁11a1に沿って伝搬され、エアトラ
ップ30〜33の上方部分に貯溜されている気泡へと衝
突して吸収される。
【0062】図5(b)は、エアトラップ30〜33に
貯溜された気泡がやや増加した状態を示した図である。
第3室11cから第1室11aに流入したインクは、第
1フィルタ13aの抵抗により、第2室11bへ直接流
れにくいため、その中に含まれる気泡は浮力により上昇
し、エアトラップ30〜33の上方部分に貯溜される。
この気泡は、印字ヘッド15の吐出に伴い発生する吸引
力では排出されない。このため、気泡はエアトラップ3
0〜33内に充満していき、第1室11a及び第2室1
1b内のインクの液面を押し下げることになる(図5
(b)から(d)へ、その変遷を示す)。
【0063】インクの液面が第1フィルタ13aの上端
より下がってもインクは第1フィルタ13aを通って第
1室11aから第2室11bへ供給される。インクの液
面が所定量まで下がっても、印字ヘッド15に対してイ
ンク供給不足にならないように第1フィルタ13aの開
口径及び面積が設定されている。
【0064】この状態でも、チューブ5a〜5d内で発
生した圧力波は、図5(a)と同様に、エアトラップ3
0〜33の上方部分に貯溜されている気泡によって吸収
される。
【0065】印字ヘッド15に対してインクが供給不足
になる少し前に、サーミスタセンサ18aがインクの液
面から露出し始める。前述したようにサーミスタセンサ
18aの抵抗変化により、パージ装置6によるパージ処
理が行われる。パージ処理においては、強い吸引力が第
2室11bにかかるので、第1フィルタ13aを通過す
る際にインクに負荷される流路抵抗が非常に大きなもの
となる。このため、インクは、第1室11aと第2室1
1bとが連通している部分13e(第1フィルタ13a
の鉛直方向上部の第1フィルタ13aが配設されていな
い部分)を通過する強いインクの流れが生起され、エア
トラップ30〜33に貯溜されている気泡が、この流れ
によってエアトラップ30〜33から排出される。そし
て、第2の所定の位置(第2サーミスタセンサ18bの
検出位置)にインク液面が到達すると、第2サーミスタ
センサ18bがそのインク液面を検知して、パージ処理
が停止される。よって、エアトラップ30〜33内の気
泡はすべて排出されず、パージ処理が行われた直後であ
っても、エアトラップ30〜33に貯溜される気泡によ
り圧力波を吸収することができる。
【0066】これらのことより、インク流路内で発生す
る圧力波は、圧力誘導側壁11a1により誘導されて、
エアトラップ30〜33の上方部分に貯溜されている気
泡で吸収され、印字ヘッド15まで伝搬されない。この
ため、インク吐出口に形成されているメニスカスが維持
され、インク吐出性が一定となり、印字品質を良好に保
つことができる。
【0067】尚、本実施例で使用されるインクには、粘
度1〜10cps、表面張力30〜50mN/mのもの
が使用されている。かかる物性のインクに対し、開口径
16μmの第1フィルタ13aが使用されている。
【0068】以上説明したように、本実施例のインクジ
ェットプリンタ1によれば、エアトラップ30〜33に
おいて、圧力誘導側壁11a1を設けることによりイン
ク流路(チューブ5a〜5d、ジョイント部材12)内
に発生した圧力波をエアトラップ30〜33に貯溜され
ている気泡に吸収させ、その圧力波を吸収してインク吐
出口のメニスカスを維持することができ、印字品質を向
上することができるという効果がある。また、第1フィ
ルタ13aの作用によってインクに含まれる気泡を多量
に貯溜することができ、印字ヘッド15の吐出状態を長
期にわたって維持することができるとともにパージ回数
を減らすことができる。更に、第1サーミスタセンサ1
8aにより、必要時にだけパージ処理が実行されるの
で、インクが無駄に消費されることがない。更に、第2
サーミスタセンサ18bにより、パージ処理が実行され
てもエアトラップ30〜33内に圧力波を吸収するため
の気泡を貯溜しておくことができる。
【0069】以上、上記実施例に基づき本発明を説明し
たが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0070】例えば、本実施例では隔壁部材として第1
フィルタ13aを使用したが、これに代えて、1又は複
数個の穴を形成した板材を使用しても良い。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載のインクジェットプリンタ
は、気泡貯溜室の第1室を気泡貯溜室の上方部分を残し
て更に画設する圧力誘導側壁により、インク流路から伝
搬される圧力波は気泡貯溜室の上方の気泡貯溜部分へ誘
導される。よって、圧力波を圧力誘導側壁により誘導し
て気泡貯溜室に貯溜されている気泡に吸収させることが
できるので、圧力波が印字ヘッドに伝搬されるのを抑制
することができる。その結果、インク吐出性を一定の状
態に保って良好な印字品質を維持することができる。ま
た、隔壁部材の下方部分の流路抵抗が大きいことによ
り、インクとともに伝搬されてきた気泡は、浮上して上
方部分に貯溜されるので、印字ヘッドの吐出状態を長期
にわたって維持することができるとともに、回復処理の
回数を減らすことができるという効果がある。
【0072】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタの奏する効
果に加え、気泡貯溜室は圧力誘導側壁により画設され、
その画設された第3室は、インク流路と直結されると共
に、気泡貯溜室の上方部分において、第1室と接続され
る。このため、インクは第3室の上方部分から第1室の
上方部分へと流入する。ここで、気泡貯溜室の上方部分
には気泡が貯溜されているので、インク流路内で発生し
た圧力波を気泡により容易に吸収することができるとい
う効果がある。
【0073】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項2記載のインクジェットプリンタにおいて、
第3室は、気泡貯溜室のインク流入口の上方に設けられ
ている。このため、第3室のインク流路をインク流入口
から第3室の上方へと形成し、インク流路に沿って伝搬
される圧力波を円滑に圧力誘導側壁に沿わせて、気泡貯
溜室の上方部へ誘導することができる。よって、インク
流路内で発生した圧力波を気泡貯溜室に貯溜されている
気泡により、効率よく吸収することができるという効果
がある。
【0074】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、圧力誘導側壁は、隔壁部
材の高さより高く配設する。圧力誘導側壁が隔壁部材よ
り低く配設されると、圧力誘導側壁の上方部分に第3室
と第1室とを連通してインクの液層で満たされるインク
流路が形成されてしまい、圧力波が第1室へと伝搬され
易くなってしまう。よって、圧力誘導側壁を隔壁部材よ
り高く配設し、圧力誘導側壁の上方のインク流路に気泡
層を介在させることにより、インク流路内で発生する圧
力波の印字ヘッド方向への伝搬を効果的に抑制すること
ができるという効果がある。
【0075】請求項5記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、気泡貯溜室の第2室の容
量が第1室の容量より小となるように、隔壁部材によっ
て第1室と第2室とを画設する。吸引により気泡貯溜室
の上方部分に貯溜した気泡を排出する際には、第2室の
インクが気泡と共に排出されるので、この第2室の容量
を小さくすることによりインクの排出量を低減して、無
駄にするインク量を少なくすることができるという効果
がある。
【0076】また、第2室の容量を小さくすることによ
り、回復処理時には小さな圧力で、気泡を排出すること
ができるという効果がある。これによれば、例えば、回
復手段を小さな動力で駆動することができるので、回復
処理動作による消費エネルギーを抑制することや、小さ
な動力で動作させることのできる小型の回復手段を使用
して、装置本体をコンパクトにすることができるという
効果がある。
【0077】請求項6記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、気泡貯溜室は第1室と第
2室とを2以上の部品で構成して、第1室と第2室との
間に隔壁部材を挟装して着設する。よって、気泡貯溜室
の製作工程において、隔壁部材を第1室と第2室との間
に簡便に溶着することができ、気泡貯溜室の製作を簡便
かつ効率的に行うことができるという効果がある。
【0078】請求項7記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、気泡貯溜室の第2室の内
面は第1室の内面より濡れ性が良い素材で構成する。よ
って、インク流路内で発生した気泡は、第2室に比して
第1室により貯溜されやすく、印字時に、貯溜された気
泡が印字ヘッド側へ流れることを抑制するという効果が
ある。更に、気泡貯溜室に溜まった気泡は、回復処理時
のインクの流れにより、濡れ性の良い第2室側を滞るこ
となく容易に移動することができるので、回復処理によ
る気泡の除去を効率的に行うことができるという効果が
ある。
【0079】請求項8記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、圧力誘導側壁は、気泡貯
溜室の底部から立上がってその天井部と間隔をおいた位
置までのび、隔壁部材は前記第1室をはさんで圧力誘導
側壁とほぼ平行にあり、インク流入口は第3室の下部に
あり、供給口は第2室の下部に配設されている。よっ
て、印字時に発生する圧力波を効率よく気泡貯溜室の上
方に貯溜される気泡へ衝突させて吸収することができ、
供給されるインクの圧力を一定に保ち、インクの吐出性
を良好に維持することができるという効果がある。
【0080】請求項9記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から8のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、判断手段により気泡貯溜
室の所定の位置まで気泡が貯溜されたと判断した場合に
は、回復手段を作動させることができる。ここで、イン
クの吐出状態を回復するために行われる通常の回復処理
動作は、定期的に実行されるものであるので、実際には
気泡が貯溜されていなくとも回復処理動作が実行されて
不必要にインクが捨てられてしまう。しかし、気泡貯溜
室の所定の位置まで気泡が貯溜されたと判断した場合に
回復処理動作を実行することにより、回復処理動作の必
要時(インクの吐出状態を回復する必要がある場合)に
のみ回復処理動作を実行することができ、不必要にイン
クが捨てられることがないという効果がある。
【0081】請求項10記載のインクジェットプリンタ
は、請求項9記載のインクジェットプリンタにおいて、
回復手段による気泡の排出により、気泡貯溜室にインク
が第2の所定の位置まで貯溜された場合に、回復処理停
止手段により回復処理を停止する。よって、回復手段を
作動させて気泡貯溜室の気泡を排出する操作を行っても
気泡貯溜室内に圧力波を吸収するための気泡を確実に残
留させておくことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの展開側面図である。
【図2】ジョイント部材によりエアトラップとチューブ
とが接続されていることを模式的に表した断面図であ
る。
【図3】印字ヘッドユニットのエアトラップと吸引装置
と給紙ローラとの縦断面図である。
【図4】印字ヘッドユニットの分解斜視図である。
【図5】印字ヘッドユニットのエアトラップ機能を模式
的に表した横断面図である。
【図6】従来のインクジェットプリンタを模式的に表し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 4a〜4d インクタンク 5a〜5d チューブ(インク流路の一部) 6 パージ装置(回復手段) 11 エアトラップユニット(気泡貯溜室) 11a 第1室 11a1 圧力誘導側壁 11b 第2室 11b1 ガイドノズル(供給口) 11c 第3室 11c1 インク流入口 12 ジョイント部材(インク流路の一部) 13a 第1フィルタ(隔壁部材) 15 印字ヘッド 17a ドライバ基板 18a 第1サーミスタセンサ 18b 第2サーミスタセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 剛 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 西田 勝紀 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 臼井 孝正 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA15 EA26 HA05 KB25 KB33 KC02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数のインク吐出口からインクを
    吐出して記録媒体に対して印字を行う印字ヘッドと、そ
    の印字ヘッドに供給されるインクを貯えるインクタンク
    と、そのインクタンクから前記印字ヘッドにインクを供
    給するインク流路とを備えたインクジェットプリンタに
    おいて、 前記インク流路からのインクが流入するインク流入口及
    び前記印字ヘッドにインクを供給する供給口を有し、前
    記インク流路内で発生する気泡を上方部分に貯溜する気
    泡貯溜室と、 その気泡貯溜室の少なくとも下方部分を前記インクタン
    ク側の第1室と前記印字ヘッド側の第2室とに画設する
    と共に、上方部分の流路抵抗が下方部分のそれよりも小
    さい隔壁部材と、 その隔壁部材により画設される前記第1室を前記気泡貯
    溜室の上方部分を残して更に画設すると共に、前記イン
    ク流路から伝搬される圧力波を前記気泡貯溜室の上方の
    気泡貯溜部分へ誘導する圧力誘導側壁とを備えているこ
    とを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記気泡貯溜室は、前記圧力誘導側壁に
    より画設される第3室を備え、 その第3室は、前記インク流路と直結され、前記気泡貯
    溜室の上方部分において前記第1室と接続していること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記第3室は、前記気泡貯溜室のインク
    流入口の上方に設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記圧力誘導側壁は、前記隔壁部材の高
    さより高く配設されていることを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記気泡貯溜室は、前記第2室の容量が
    前記第1室の容量より小となるように前記隔壁部材によ
    り画設されていることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記気泡貯溜室は、前記隔壁部材を挟装
    して配設するように2以上の部品で構成されていること
    を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記気泡貯溜室の、前記第2室の内面は
    前記第1室の内面より濡れ性が良い素材で構成されるこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のイン
    クジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記圧力誘導側壁は、前記気泡貯溜室の
    底部から立上がってその天井部と間隔をおいた位置まで
    のび、 前記隔壁部材は、前記第1室をはさんで前記圧力誘導側
    壁とほぼ平行にあり、前記インク流入口は前記第3室の
    下部にあり、 前記供給口は前記第2室の下部にあることを特徴とする
    請求項1から7のいずれかに記載のインクジェットプリ
    ンタ。
  9. 【請求項9】 前記気泡貯溜室に溜まった気泡を前記イ
    ンク吐出口から排出してインクの吐出状態を回復させる
    回復手段を備え、 前記気泡貯溜室に第1の所定の位置まで気泡が貯溜され
    たか否かを判断する判断手段と、 その判断手段により前記気泡貯溜室に所定の位置まで気
    泡が貯溜されたと判断された場合に前記回復手段を作動
    させる回復処理作動手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1から8のいずれかに記載のインクジェットプ
    リンタ。
  10. 【請求項10】 前記回復手段による気泡の回復処理に
    より、前記気泡貯溜室にインクが第2の所定の位置まで
    貯溜された場合に、前記回復手段による回復処理を停止
    する回復処理停止手段を備えていることを特徴とする請
    求項9記載のインクジェットプリンタ。
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