JP2002166568A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2002166568A
JP2002166568A JP2000367651A JP2000367651A JP2002166568A JP 2002166568 A JP2002166568 A JP 2002166568A JP 2000367651 A JP2000367651 A JP 2000367651A JP 2000367651 A JP2000367651 A JP 2000367651A JP 2002166568 A JP2002166568 A JP 2002166568A
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chamber
storage chamber
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jet printer
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Application number
JP2000367651A
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English (en)
Inventor
Hikari Kaga
光 加賀
Seiji Shimizu
誠至 清水
Takeshi Suzuki
鈴木  剛
Masaki Nishida
勝紀 西田
Kosei Usui
孝正 臼井
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの加減速にともない、インク流路
内に発生した圧力波を絶対気泡貯溜室に貯溜される気泡
により吸収することができるインクジェットプリンタを
提供すること。 【解決手段】 回復処理によって印字ヘッド15のイン
ク吐出口からインクを吸引すると、インクは流路抵抗の
小さな第1室11aと第2室11bとが連通している部
分(第1フィルタ13aの鉛直方向上部の第1フィルタ
13aが配設されていない部分)を通過し、第2室11
bへと流入する。しかし、気泡溜まり11a1内の気泡
は回復処理によっても排出されない。インク流路内で発
生した圧力波は、インクの流動方向に沿って移動するの
で、気泡溜まり11a1に貯溜されている気泡へ衝突す
る。したがって、圧力波は印字ヘッド15まで伝達され
ず、エアトラップ11に貯溜されている気泡により吸収
されるので、インク吐出口に形成されているメニスカス
が維持され、印字品質を良好に保つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関し、特に、絶対気泡貯溜室に貯溜されている気
泡により、印字時にインク流路内に発生した圧力波を吸
収するインクジェットプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ヘッドからインクを噴射して
印字動作を行うインクジェットプリンタにおいて、噴射
するインクを貯蔵するインクタンクから、インク供給管
(チューブ)を通して、印字ヘッドにインクを供給する
チューブ供給形式を採用したインクジェットプリンタが
ある。
【0003】従来のチューブ供給形式によるインクジェ
ットプリンタ20を図7に示す。図7はインクジェット
プリンタ20を模式的に表した斜視図である。このイン
クジェットプリンタ20は、印字ヘッドユニット21
と、プラテンローラ22と、キャリッジ23と、インク
タンク24と、インクチューブ25と、信号入力線26
と、ガイドロッド27とを備えている。
【0004】印字ヘッドユニット21は、信号入力線2
6を介して送信された信号に基づきインクを吐出して印
刷用紙に対し印字を行うインク吐出口を備えた印字ヘッ
ドを搭載するものであり、インクタンク24からインク
チューブ25を介してインクの供給を受けている。この
印字ヘッドユニット21はキャリッジ23に搭載されて
おり、かかるキャリッジ23はベルトに装着されてい
る。該ベルトはモータに取着されたローラに巻回されて
いる。このため、モータが回転するとベルトが駆動さ
れ、駆動された距離分、キャリッジ23(印字ヘッドユ
ニット21)を移動させることができるようになってい
る。
【0005】ガイドロッド27は、キャリッジ23にス
ライド可能に挿嵌され、キャリッジ23を移動可能に支
持している。これにより、キャリッジ23に搭載された
印字ヘッドユニット21は、ガイドロッド27に平行方
向、即ち、インクジェットプリンタ20の長手方向へ往
復移動することができる。
【0006】かかるインクジェットプリンタ20では、
印字品質を良好な状態に保持するため、インク吐出口か
ら吐出されるインクの吐出性を一定に維持する必要があ
る。このインク吐出性を維持するために、インク吐出口
の先端部に形成されるインクの液面に凹面状のメニスカ
ス(曲面)を形成し、かかる状態からインクを吐出する
ことでインク吐出性が一定な状態に維持されるようにな
っている。メニスカス状のインク液面は、例えば、イン
ク吐出口内へ供給されるインクのインク供給圧を所定範
囲内の負圧に調整することにより形成されるので、常に
同じ状態のメニスカスを形成するべくインクのインク供
給圧は定圧に維持されている。よって、インクのインク
吐出性が均一な状態に維持されるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字ヘ
ッドユニット21がガイドロッド27に沿って往復駆動
しながら印字を行うにあたって、キャリッジ23の加減
速により印字ヘッドユニット21に過大な加速度が付与
される。このため、高速インクジェットプリンタになる
程、インクチューブ25内のインクにも加速度が加わ
り、印字ヘッド方向へ伝搬される圧力波が生じてしま
う。その結果、圧力波を受けたインク吐出口に付加され
ている負圧が変化し、メニスカス状のインク液面のバラ
ンスが崩れてインク吐出口から吐出されるインクに影響
を及ぼし、印字品質に悪影響を及ぼすといった問題点が
あった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、絶対気泡貯溜室に貯溜されてい
る気泡により、インク流路内に発生した圧力波を吸収す
ることができるインクジェットプリンタを提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェットプリンタは、1又は複
数個のインク吐出口からインクを吐出して記録媒体に対
して印刷を行う印字ヘッドを搭載したキャリッジを備
え、前記印字ヘッドに供給されるインクを貯えるインク
タンクと、そのインクタンクから前記印字ヘッドにイン
クを供給するインク流路とを備えており、前記キャリッ
ジに搭載され、前記インク流路内で発生する気泡を貯溜
する気泡貯溜室と、その気泡貯溜室に溜まった気泡を前
記インク吐出口から排出してインクの吐出状態を回復さ
せる回復手段と、前記気泡貯溜室に設けられ、前記回復
手段による回復処理が行われた場合にも一定の気泡を貯
溜する絶対気泡貯溜室とを備えている。
【0010】この請求項1記載のインクジェットプリン
タによれば、インクを貯えるインクタンクから、1又は
複数個のインク吐出口からインクを吐出して記録媒体に
対して印字を行う印字ヘッドへ、インク流路を介してイ
ンクが供給される。このインク流路内で発生する気泡
は、キャリッジに搭載され、インク流路内の途中に設け
られた気泡貯溜室により貯溜される。この気泡貯溜室に
より貯溜された気泡は、回復手段によりインク吐出口か
ら排出される。ここで、回復手段により気泡貯溜室に貯
溜される気泡が排出されても、気泡貯溜室に設けられた
絶対気泡貯溜室には一定の気泡が貯溜されたままとな
る。したがって、キャリッジの加減速によりインク流路
内に圧力波が発生しても、絶対気泡貯溜室内の気泡によ
り吸収される。
【0011】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記絶対気泡貯溜室は、前記回復処理によって前記気泡
貯溜室に生起されるインクの流れよりも上方に位置して
いる。
【0012】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項2記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記気泡貯溜室の下方部分を前記インクタンク側の第1
室と前記印字ヘッド側の第2室とに画設すると共に、印
字時にインクを通過させるフィルタを備え、前記絶対気
泡貯溜室は、前記フィルタにより画設された前記第2室
よりも上方において前記第1室の上部に連設されてい
る。
【0013】この請求項3記載のインクジェットプリン
タによれば、請求項2記載のインクジェットプリンタと
同様に作用する上、気泡貯溜室はフィルタにより第1室
と第2室とに画設され、その第1室の上方部分に絶対気
泡貯溜室は連接される。
【0014】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記絶対気泡貯溜室は、前記インク
タンクから供給されるインクの流動方向の延長上に設け
られている。
【0015】請求項5記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット
プリンタにおいて、前記絶対気泡貯溜室は、前記気泡貯
溜室のインク流入口の上方に設けられている。
【0016】請求項6記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記絶対気泡貯溜室は、前記第1室の上部全体で構成さ
れる。
【0017】請求項7記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3又は6に記載のインクジェットプリンタに
おいて、前記気泡貯溜室は、前記第2室の容量が前記第
1室の容量より小となるように前記フィルタにより画設
されている。
【0018】請求項8記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3,6又は7に記載のインクジェットプリン
タにおいて、前記気泡貯溜室は、前記第1室と前記第2
室とを2以上の部品で構成して、前記第1室と前記第2
室との間に前記フィルタが挟装されて着設されている。
【0019】請求項9記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3又は6から8のいずれかに記載のインクジ
ェットプリンタにおいて、前記気泡貯溜室の、前記第2
室の内面は前記第1室の内面より濡れ性が良い素材で構
成されている。
【0020】請求項10記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3又は6から9のいずれかに記載のインクジ
ェットプリンタにおいて、前記インクタンクは、前記第
1室の下部に連通し、前記印字ヘッドは、前記第2室の
下部に連通している。
【0021】請求項11記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から10のいずれかに記載のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記気泡貯溜室に所定の位置まで
気泡が貯溜されたか否かを判断する判断手段と、その判
断手段により前記気泡貯溜室に所定の位置まで気泡が貯
溜されたと判断された場合に前記回復手段を作動させる
回復処理作動手段とを備えている。
【0022】この請求項11記載のインクジェットプリ
ンタは、請求項1から10のいずれかに記載のインクジ
ェットプリンタと同様に作用する上、判断手段により気
泡貯溜室の所定の位置まで気泡が貯溜されたか否かが判
断される。そして、判断手段により、気泡貯溜室の所定
の位置まで気泡が貯溜されたと判断された場合には、回
復処理作動手段により回復手段が作動される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるインクジェットプリンタ1の展開側面
図である。図1に示すように、このインクジェットプリ
ンタ1は、略箱状体に難燃性のプラスチックで形成され
たプリンタ本体2と、その上部に着脱可能に装着された
印字ヘッドユニット3と、インクタンク4a〜4dと、
印字ヘッドユニット3とインクタンク4a〜4dとを連
通させるチューブ5a〜5dと、パージ装置6と、ガイ
ドロッド7とを備えている。
【0024】印字ヘッドユニット3は、インクを吐出し
て印字用紙PPに対し印字を行う複数個の印字ヘッド1
5(図3参照)を搭載するものである。この印字ヘッド
ユニット3は、プリンタ本体2の下部に設けられたイン
クを貯溜するインクタンク4a〜4dとチューブ5a〜
5dを介して連通されており、かかるインクタンク4a
〜4dからチューブ5a〜5dを介してインクの供給を
受けている。この印字ヘッドユニット3はキャリッジ3
aに搭載されており、かかるキャリッジ3a公知のよう
にはベルトに装着されている。該ベルトはモータに取着
されたローラに巻回されている。このため、モータが回
転するとベルトが駆動され、駆動された距離分、キャリ
ッジ3a(印字ヘッドユニット3)を移動させることが
できるようになっている。この印字ヘッドユニット3の
詳細については図2及び図3において後述する。
【0025】ガイドロッド7は、キャリッジ3aにスラ
イド可能に挿嵌され、キャリッジ3aを印字用紙PPの
搬送方向と直交する方向(A)に移動可能に支持してい
る。これにより、キャリッジ3aに搭載された印字ヘッ
ドユニット3は、ガイドロッド7に平行方向、即ち、プ
リンタ本体2の長手方向(A)へ往復移動することがで
きる。
【0026】インクタンク4は、印字ヘッドユニット3
に供給するインクを貯溜しておくためのものであり、印
字ヘッドユニット3の下方に配設されている。このイン
クタンク4と印字ヘッドユニット3との位置関係は、重
力方向(B)に対して下であるようになっている。イン
クタンク4は、キャリッジ3aの移動方向に、ブラッ
ク、イエロー、シアン、マゼンタのインクが密封されて
いる4つのインクタンク4a〜4dで構成されており、
各インクタンク4a〜4dには、ブラック、イエロー、
シアン、マゼンタの各インクを印字ヘッドユニット3に
供給するためのチューブ5a〜5dの一端がそれぞれ取
り付けられている。各チューブ5a〜5dの他端は、上
記した印字ヘッドユニット3に連通しており、各インク
タンク4a〜4d内に充填されているインクは、印字ヘ
ッドユニット3にそれぞれ供給され、更に、各色のイン
クに対応した各印字ヘッド15から吐出される。これら
の各色のインクが、印字ヘッド15から吐出されること
により、印字用紙PPにフルカラー印刷が可能となるの
である。
【0027】プリンタ本体2の左端部分には、パージ処
理を行うパージ装置6が配設されている。パージ処理
は、印字ヘッド15からのインクの吐出状態を回復させ
るための処理であり、このパージ処理を実行するパージ
装置6には、印字ヘッド15の複数のインク吐出口を密
閉することができる吸引キャップ6aと、該インク吐出
口の表面を拭うワイパ6bと、吸引キャップ6aから排
出チューブ6cを介してインクを吸引する吸引ポンプ
(図示せず)とが備えられている(図3参照)。なお、
パージ装置6は、インクタンク4側からインクに正圧を
与えることにより印字ヘッド15からインクを排出する
構成のものでも良い。
【0028】このパージ装置6によってパージ処理を行
う場合には、モータを駆動させて印字ヘッド15の搭載
された印字ヘッドユニット3をインクジェットプリンタ
1の左側へ移動させて、印字ヘッド15におけるインク
吐出口を吸引キャップ6aにより密閉する。その後、吸
引ポンプを作動させると、インク吐出口から気泡や乾燥
して固化したインクが吸引されて排出チューブ6cから
排出される。続いて、印字ヘッド15の表面をワイパ6
bで拭うことにより、印字ヘッド15のインク吐出口の
吐出状態を回復することができる。尚、プリンタ本体2
の内部には、インクジェットプリンタ1の動作内容に関
する制御プログラムに従って、インクジェットプリンタ
1を制御するCPU、ROM、RAM等が搭載された制
御回路基板(図示せず)が配設されており、上述したパ
ージ装置6におけるパージ処理も、この制御回路基板に
より制御されている。
【0029】次に、印字ヘッドユニット3について図2
及び図3を参照して詳細に説明する。図2は、印字ヘッ
ドユニット3の断面図であり、図1の紙面奥側から見た
図である。図2に示すように、キャリッジ3aには、エ
アトラップユニット11とジョイント部材12とを収納
した筐体3bが連設されている。この筐体3b内部に収
納されているエアトラップユニット11は、インク流路
内で発生した気泡を貯溜するためのものであり、インク
タンク4から供給されたインクは、エアトラップユニッ
ト11を経由して各印字ヘッド15に供給されるように
なっている。このエアトラップユニット11は、4つの
インクタンク4a〜4dに対応する4つのインク流路内
で発生する気泡を貯溜できるように、4つのインク流路
に対応する4つのエアトラップ30〜33が設けられて
いる。
【0030】このエアトラップユニット11の下方は、
各エアトラップ30〜33とインクの供給経路であるチ
ューブ5a〜5dとを仲介して連通するジョイント部材
12に結合されており、インクタンク4a〜4dから供
給されてチューブ5a〜5dを流動する各インクは、ジ
ョイント部材12を介して、各エアトラップ30〜33
に下方から導入される。
【0031】図3は、図1における断面線III−II
Iにおける断面図であり、印字ヘッドユニット3を含む
断面図である。図3において(B)方向は重力方向とな
っており、紙面の奥側と手前側を結ぶ線が、印字ヘッド
ユニット3の移動方向(A)方向となっている。
【0032】給紙ローラ16a〜16dは、印字時に印
字用紙PPを搬送するためのローラであり、印字ヘッド
ユニット3の上方に配設された2個のローラ16c,1
6dと、印字ヘッドユニット3の下方に配設された2個
のローラ16a,16bとで構成されている。この給紙
ローラ16a〜16dは、プリンタ本体2の制御回路基
板から入力された信号により回転駆動して、印字用紙P
Pを印字ヘッド15の移動方向(A)に対し垂直方向、
即ち鉛直方向((B)方向)の逆方向に搬送するもので
ある。この給紙ローラ16a〜16dにより、印字用紙
PPが搬送される搬送ラインは、図中において一点鎖線
で示している。
【0033】印字ヘッドユニット3は、給紙ローラ16
a〜16dにより印字用紙PPが搬送される搬送ライン
に対じする位置に配設されている。この印字ヘッドユニ
ット3は、重力方向である(B)方向を下方とし、印字
用紙PPの搬送方向に対し平行に、即ち、鉛直方向の向
きを上下として設けられている。この印字ヘッドユニッ
ト3は、印字用紙PPの搬送される側に各エアトラップ
30〜33と対応した複数個の印字ヘッド15を備え
る。
【0034】各印字ヘッド15は公知のものと同様に、
印字用紙PPに対向する側に開口する複数個のインク吐
出口を備え、対応するエアトラップ30〜33から供給
されたインクをインク吐出口ごとのインク室に分配し、
圧電素子等のアクチュエータ15aの変位によりインク
室内のインクをインク吐出口から吐出する。
【0035】この印字ヘッド15は、印字ヘッドユニッ
ト3の筐体3bに支持され、対応するエアトラップ30
〜33と連通路14を介して連通されている。各エアト
ラップ30〜33は、第1フィルタ13aにより2室1
1a,11bに画設され、印字ヘッドユニット3の筐体
3bと平行に、鉛直方向の向きを上下として設けられて
いる。
【0036】第1室11aは、第1フィルタ13aによ
り画設され、インクタンク4側(インク流路の上流側)
に位置する室である。この第1室11aと第2室11b
とは、第1フィルタ13aにより完全に画設されておら
ず、その上方部分13eが連通している構成となってい
る。インクタンク4からチューブ5a〜5dを介して供
給されるインクは、第1室11aの下方に連通するジョ
イント部材12を経て、この第1室11aに供給され
る。この第1室11aに流入されたインクは、後述する
ように第1フィルタ13aおよびその上方の連通する部
分13eを流れて第2室11bへ供給される。
【0037】この第1室11aの上方には、常時、気泡
を溜めておく気泡溜まり11a1が設けられている。こ
の気泡溜まり1a1は、第1室11a内で気泡が浮上す
る方向に位置し、かつ、第1室11aから第2室11b
へ連続する天井面にそれよりも上方へ凹設されている。
つまり、気泡溜まり11a1は、後述するようにパージ
処理において第1フィルタ13aの上端を越えて天井面
に沿って流れるインクの流れよりも上方に位置してお
り、気泡溜まり11a1に貯溜されている気泡はパージ
装置6によるパージ処理においても除去されない。ま
た、気泡溜まり11a1は、インク流入口11kの延長
上に設けられている。圧力波の大部分はインクの流れ、
即ちインク流路に沿って伝搬されるので、この気泡溜ま
り11a1に貯溜されている気泡によりインク流路内に
発生する圧力波を確実に吸収することができる。この気
泡溜まり11a1を設けることにより、印字時のキャリ
ッジ3aの高速移動や加減速によりチューブ5a〜5d
でのインク流路内に発生する圧力波を吸収し、その圧力
波が印字ヘッド15へ伝搬されることを防止することが
できる。
【0038】ここで、インク流路内の圧力波(動圧)を
吸収するためには、気泡溜まり11a1の容量は0.3
cc以下の容量を有していればよい。尚、本実施例の各
エアトラップ30〜33の第1室の容量は0.2cc〜
0.4ccであり、第2室の容量は0.03cc〜0.
1ccであり、気泡溜まり11a1は0.05cc〜
0.1cc程の容量で構成されている。
【0039】また、この第1室11aには、サーミスタ
センサ18が備えられている。サーミスタセンサ18
は、第1室11a内のインク量を検出するものであり、
第1室11a内の天井部から所定の位置に吊り下げられ
いる。このサーミスタセンサ18は正極と負極との電極
対で構成されており常に通電されている。このため、サ
ーミスタセンサ18がインクに浸漬されている場合に
は、大きな温度上昇は生じないが、第1室11aのイン
ク量の減少によってセンサがインク面から露出すれば、
大きな温度上昇が生じる。サーミスタセンサ18は温度
変化により大きく抵抗変化を生じるので、この抵抗変化
を検出することにより、インクの量を検出することがで
きるのである。該サーミスタセンサ18のリード線は、
本体2に備えられた制御回路基板の信号線に接続されて
おり、制御回路基板に送信された検出信号により抵抗変
化が認識されると、エアトラップ30〜33に貯溜され
る気泡量が所定量を超えたと判断し、制御回路基板から
パージ装置6へパージ処理を行わせる信号が送信され
る。これにより、パージ装置6によりパージ処理が実行
され、エアトラップ30〜33内に貯溜されている気泡
が除去される。
【0040】第2室11bは、上記した第1室11aと
第1フィルタ13aにより画設され、印字ヘッド15側
(第1室11aに対しインク流路の下流側)に位置する
室である。第2室11bには、その下方にガイドノズル
11cが連設されており、このガイドノズル11cは上
記した連通路14を介して印字ヘッド15に連通してい
る。これにより、第2室11bから印字ヘッド15に、
インクが供給されるようになっている。
【0041】この第2室11bの容量は、第1室11a
の容量より小になるように構成されている。エアトラッ
プ30〜33に貯溜される気泡をパージ処理により吸引
する際には、この第2室11bに残存するインクは全て
排出されるが、この第2室11bの容量を小さくするこ
とでその排出量を少なくして無駄になるインク量を少な
くし、更に、小さな吸引圧力でインクの吸引、即ち、気
泡の吸引を実行することができるようになっている。
【0042】更に、第2室11bの内壁はインクに対し
て濡れ性の良い結晶性の樹脂で構成され、あるいは濡れ
性を良くする表面処理がされている。このため、壁面に
インクが濡れやすく、パージ処理の実行時に第2室11
bを通過して排出される気泡を壁面に溜まり難くして、
迅速に気泡を排出することができるようになっている。
【0043】第1フィルタ13aは、上記したようにエ
アトラップ30〜33の下方を第1室11aと第2室1
1bとに画設するものであり、第2室11bの容量を第
1室11aの容量より小さく分割する位置において、印
字ヘッドユニット3の筐体3bと平行に、鉛直方向の向
きを上下として設けられている。この第1フィルタ13
aには、ステンレス製の金属を網目状に編んだメッシュ
が用いられおり、本実施例では目開き、すなわち開口径
16μmのものが使用され、インク流路内で発生した気
泡を通過させないようになっている。
【0044】この第1フィルタ13aの縦寸法((B)
方向の寸法)は、各エアトラップ30〜33の上方向
((B)方向)内寸より短い寸法で構成されている。こ
れにより、エアトラップ30〜33内の上方部に第1フ
ィルタ13aの配設されない空間が形成され、第1室1
1aと第2室11bとが流路抵抗が少なく連通されるよ
うになっている。また、第1フィルタ13aは、各エア
トラップ30〜33の幅方向((A)方向)において、
その両側の内壁に連設されており、第1室11aに侵入
した気泡が、幅方向から第2室11bへ侵入するのを阻
止している。ここで、各エアトラップ30〜33と第1
フィルタ13aとは、鉛直方向上向きになるように配設
されている。このため、各エアトラップ30〜33内に
侵入した気泡は、第1フィルタ13aを通過することが
できないので、第1室11a内を上昇して、その上方に
貯溜されることとなる。また、第1フィルタ13aを形
成するステンレス素材としては、インクに対し濡れ性の
よい材料を使用しているので、気泡が第1フィルタ13
aに留まりにくく、第1室11aに進入した気泡を、そ
の第1室11aの鉛直方向上方へ導きやすいようになっ
ている。
【0045】上記したようにエアトラップユニット11
を構成することにより、インク流路内で発生した気泡を
エアトラップ30〜33により貯溜することができる
が、その貯溜方法についての詳細は図5において説明す
る。また、かかるように構成されるエアトラップユニッ
ト11は、その成形の容易さから、部材11d〜11f
の3つの部材によって構成されている。このエアトラッ
プユニット11の製作方法については、図4において後
述する。
【0046】第2フィルタ13bは、印字ヘッド15に
供給されるインク内に混入しているゴミを捕捉するため
のものであり、各エアトラップ30〜33のガイドノズ
ル11cと印字ヘッド15との間の連通路14に配設さ
れている。この第2フィルタは、連通路14を形成する
部材に熱溶着されて配設され、連通路14の断面方向を
全て覆うような形状に加工されているものである。ま
た、第2フィルタ13bは、ゴミを補足すると共にイン
クとパージ処理時における気泡とを通過させることがで
きる開口径で構成されている。
【0047】印字ヘッドユニット3の筐体3bの上方部
には、ドライバ基板17aが配設されている。ドライバ
基板17aは、上記したプリンタ本体2に搭載されてい
る制御回路基板により制御されている。具体的には、制
御回路基板から送信されるシリアル信号をアクチュエー
タ15aの各アクチュエータ部に対応したパラレル信号
に変換して各アクチュエータ部を駆動するものである。
ドライバ基板17aはアクチュエータ15aに接続され
たフレキシブルな印刷配線基板17c上に載っている。
【0048】インターフェース基板17bは、印字ヘッ
ドユニット3の筐体3bのキャリッジ3a側の側面部に
配設されている。インターフェース基板17bは印刷配
線基板17cの端部に接続され、制御回路基板からの信
号線をドライバ基板17aに接続するコネクタおよびノ
イズ除去回路が搭載されている。
【0049】図4は、エアトラップユニット11とジョ
イント部材12との分解斜視図である。このエアトラッ
プユニット11は、上記したように、その製作を容易に
するために、部材11d〜11fの3つの部材によって
形成されている。各部材11d〜11fは、4つのイン
ク流路(チューブ5a〜5d)に対応する4つのエアト
ラップ30〜33が連なった形状に加工されており、成
型性、耐溶剤性、耐汚染性、耐衝撃性、インクに対する
濡れ性などの物性を考慮して選択される熱可塑性の樹脂
が用いられている。
【0050】部材11dは4つの第1室11aを形成す
るための部材であり、予め、4つの第1室11aが仕切
壁11h(図2)で区画され、かつ、4つ連なった形状
に加工されている部材である。各第1室11aは、第1
フィルタ13aの配設される側が開口されている箱状を
なし、各第1室11aの下方にはジョイント部材12と
の結合部11gを備えている。かかる結合部11gは、
4つのインク流路(チューブ5a〜5d)に対応する中
空の円筒状の突起構造をなしている。ジョイント部材1
2は各チューブ5a〜5dと個々に連通する4つの連通
路12a〜12dを有し、各連通路12a〜12dが各
結合部11gと嵌合されることにより、インクタンク4
からチューブ5a〜5dを介して供給されるインクを各
エアトラップ30〜33の第1室11aへ導入すること
ができるのである。
【0051】第1フィルタ13aは部材11eに熱融着
され、各エアトラップ30〜33の第1フィルタ13a
として機能するようになっている。この第1フィルタ1
3aの幅方向は、連接する4つのエアトラップ30〜3
3の全体の幅にその両端の接着しろを加味した寸法で構
成されている。また、第1フィルタ13aの縦方向は、
エアトラップ30〜33の下方部分を覆う所定の長さに
接着しろを加味した寸法で構成されている。かかる寸法
で構成される第1フィルタ13aは、第2室を構成する
部材11eの開口部において、その上方部を所定寸法開
口状態となる位置に熱融着により固着される。これによ
り、一度の作業で、各エアトラップ30〜33の室内を
第1室11aと第2室11bとに画設する第1フィルタ
13aを配設することができる。
【0052】部材11eは4つの連接される第2室11
bを形成する1の部材であり、厚み方向に貫通する4つ
の開口部を有する。上記したように、その開口部の一方
の面には第1フィルタ13aが配設され、他方の面には
部材11fが超音波融着されることにより4つの第2室
11bを形成する。部材11fは部材11eと共に第2
室11bを形成する部材であり、部材11eの4つの開
口部に対応する4つの凹部を備えている。各凹部の下方
には第2室11bから印字ヘッド15へインクを導入す
るガイドノズル11cを形成するための溝が凹設されて
いる。かかる溝の先端は、部材11fの裏面(開口部と
反対面)へ貫通しており、ガイドノズル11cが連通路
14に連通するよう構造になっている。
【0053】上記した部材11d〜11fで構成される
エアトラップユニット11は、まず、第1フィルタ13
aと部材11eが熱融着され、更に、部材11fが超音
波融着されて第2室11bが形成される。次いで、部材
11dが、作製された第2室11bの第1フィルタ13
a側に部材11dが超音波融着され、第1室11aを形
成する。かかる工程により、4つの連接するエアトラッ
プ30〜33を備えたエアトラップユニット11を製作
することができる。これによれば、1ずつエアトラップ
30〜33を形成する場合に比べて、その製作工程が簡
易であり、部品点数が少ないのでその工程管理が容易で
ある。また、部品寸法が大きくなるので、第1フィルタ
13aの配設作業を容易にして、効率的にエアトラップ
ユニット11を形成することができる。
【0054】次に、図5を参照して、エアトラップ11
での圧力波の伝搬パターン、インクの流動パターン及び
エアが貯溜されていく状態について説明する。図5は、
印字ヘッドユニット3のエアトラップ機能及び気泡溜ま
り11a1の機能を模式的に表した横断面図である。図
5(a)は、インクがエアトラップ11内に充填されて
いる初期導入時(パージ処理直後)の図である。図5
(a)のようにインクが充填されている場合でも、第1
室11aの上方の気泡溜まり11a1にはインクが充填
されず気泡が貯溜されている。
【0055】かかる場合のインクの流動パターンは、印
字ヘッド15でのインクの消費に伴い、インクは第1室
11aと第2室11bとが連通している部分13e(第
1フィルタ13aの鉛直方向上部の第1フィルタ13a
が配設されていない部分)が第1フィルタ13aよりも
流路抵抗が小さいので、第1フィルタ13aの上端を越
え、第2室11bへと流入するように形成される。
【0056】そして、キャリッジ3aの加減速によりイ
ンク流路内で発生した圧力波は、上記したインクの流動
方向に沿って移動するので、流入口11kから第1室1
1aへ伝播し、第1室11a内を上昇する。気泡溜まり
11a1は、第1室11a内に発生する圧力波の伝播方
向(第1室11aの上方)に備えられているので、圧力
波は気泡溜まり11a1に貯溜されている気泡へと衝突
して吸収される。
【0057】図5(b)は、インク流路内で発生した気
泡が少量、エアトラップユニット11へ侵入して気泡溜
まり11a1に溜まった状態を示した図である。図5
(b)において、インク流路内で発生して第1室11a
に侵入した気泡は、第1フィルタ13aとインクとの濡
れ性が良好であるために第1フィルタ13aに張り付く
ことができない。また、エアトラップ11が鉛直方向に
設置されているために侵入した気泡に浮力による上昇力
が生じ、第1フィルタ13aの開口径が小さい等の理由
により第1フィルタ13aを通過することができない。
このため、自身の浮力とインクの流れに沿って第1室1
1aの上方へと浮上し、気泡溜まり11a1に貯溜され
ている気泡と一体化する。
【0058】ここで、第1室11aの内壁は、第2室1
1bの内壁に比べて濡れ性の悪い樹脂で形成されている
ので、比較的に気泡が溜まりやすくなっている。溜まっ
た気泡の体積がさほど大きくない場合には、流路抵抗の
小さな第1室11aと第2室11bとが連通している部
分はその気泡により閉塞されないので、エアトラップ1
1内でのインクの流動パターンは、パージ処理直後のイ
ンクの流動パターンと大きく変更されず、第1室11a
に供給されたインクは、上記した連通部13eを通って
第2室11bへと流入する。このため、インク流路内で
発生した圧力波は、インクの流路に沿って移動して、気
泡溜まり11a1に貯溜されている気泡へと衝突して吸
収される。尚、印字時に印字ヘッド15へ供されるイン
クの流速(インクの吸引力)は、各エアトラップ30〜
33の上方部に留まった気泡を押し出す(排出する)程
大きくないことから、エアトラップ30〜33に貯溜さ
れた気泡は気泡溜まり11a1の周辺に留まって、イン
ク流路内で発生した圧力波をより効率よく吸収する。
【0059】図5(c)は、エアトラップ30〜33に
貯溜された気泡が多くなって、流路抵抗の小さな第1室
11aと第2室11bとの連通部分が閉塞された状態を
示した図である。かかる場合には、第1室11aに供給
されたインクは第1室11aと第2室11bとの連通部
分を通過することができず、エアトラップ30〜333
内のインクの流動パターンは、第1フィルタ13aを通
過して、第1室11aから第2室11bへインクが流入
するように形成される。
【0060】図5(d)は、図5(c)の状態から更に
気泡が発生し、その発生した気泡がエアトラップ30〜
33に貯溜された状態を示した図である。エアトラップ
30〜33室内に貯溜する気泡は、上記したように、印
字時のインクの吸引力では、エアトラップ11から排出
されない。このため、気泡はエアトラップ11に充満し
ていき、第1室11aに供給されるインクのインク面を
押し下げることとなる。インク面が所定量まで下がって
も印字ヘッド15に対してインク供給不足にならないよ
うに、第1フィルタ13aの開口径及び面積が設定され
る。
【0061】図5(e)は、図5(d)の状態から更に
発生した気泡がエアトラップ30〜33に貯溜された状
態を示した図である。第2室11bは気泡により完全に
閉塞されており、印字ヘッド15には供給されず、印字
不能状態となっている。
【0062】図5(f)は、パージ装置6によりパージ
処理が行われ、気泡が排出された状態を示した図であ
る。パージ処理においては、強い吸引力が第2室11b
にかかるので、第1フィルタ13aを通過する際にイン
クに負荷される流路抵抗が非常に大きなものとなる。こ
のため、インクは、第1室11aと第2室11bとが連
通している部分13e(第1フィルタ13aの鉛直方向
上部の第1フィルタ13aが配設されていない部分)を
通過する強いインクの流れが生起され、エアトラップ3
0〜33に貯溜される気泡が、この流れによってエアト
ラップ30〜33から排出される。しかし、気泡溜まり
11a1は、かかる場合に生起されるインクの流れの上
方に位置するので、パージ処理が行われても気泡溜まり
11a1の気泡は除去されない。
【0063】これらのことより、キャリッジ3aの加減
速によりインク流路内で発生する圧力波がエアトラップ
30〜33の気泡溜まり11a1で吸収され、印字ヘッ
ド15まで伝搬されない。このため、インク吐出口に形
成されているメニスカスが維持され、インク吐出性が一
定となり、印字品質を良好に保つことができる。
【0064】尚、本実施例においては、サーミスタセン
サ18が設けられており、第1室11aのインク面が所
定位置より低下すると直ちにパージ処理が実行され、エ
アトラップ30〜33の気泡が排出されるようになって
いる。本実施例で使用されるインクには、粘度1〜10
cps、表面張力30〜50mN/mのものが使用され
ている。かかる物性のインクに対し、開口径16μmの
第1フィルタ13aが使用されている。
【0065】以上説明したように、本実施例のインクジ
ェットプリンタ1によれば、エアトラップ30〜33に
おいて、気泡溜まり11a1を設けることによりインク
流路(チューブ5a〜5d、ジョイント部材12)内に
発生した圧力波を吸収してインク吐出口のメニスカスを
維持することができるので、印字品質を向上することが
できるという効果がある。また、インク流路内に発生し
た気泡をエアトラップ30〜33内に貯溜し、印字ヘッ
ド15の吐出状態を長期にわたって維持することがで
き、気泡除去のためのパージ回数を減らすことができ
る。更に、溜まった気泡をパージ装置6により除去して
エアトラップ11の機能を回復することができる上、サ
ーミスタセンサ18によりパージの必要が検出された場
合にのみ、パージ処理を実行することができる。よっ
て、気泡の除去を効率的に行ってインクの吐出不良を防
止できる。また、必要時にだけパージ処理が実行される
ので、インクが無駄に消費されることがない。
【0066】次に、図6を参照して、第2実施例につい
て説明する。第2実施例のインクジェットプリンタ1
は、前記した第1実施例のインクジェットプリンタ1の
気泡溜まり11a1を第1室11aの上方部分全体に配
設して気泡溜まり11a2を形成したものである。以
下、第1実施例と同一の部分には、同一の符号を付して
その説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0067】図6は、かかる第2実施例のインクジェッ
トプリンタ1の図1における断面線III−IIIにお
ける断面図である。
【0068】気泡溜まり11a1は、第1室11aの上
部全体で構成され、第1実施例の気泡溜まり11a1よ
り容積が大となるように構成されているので、インクの
流動方向の延長上に気泡溜まり11a1を網羅すること
ができ、インクの流路に沿って伝搬される圧力波を効率
よく吸収することができる。
【0069】以上、上記実施例に基づき本発明を説明し
たが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載のインクジェットプリンタ
によれば、気泡貯溜室において、回復手段による回復処
理が行われた場合にも一定の気泡を貯溜する絶対気泡貯
溜室が設けられており、この絶対気泡貯溜室は常時一定
の気泡を貯溜する。よって、絶対気泡貯溜室に貯溜され
ている気泡により、インク流路内に発生した圧力波を吸
収することができるので、圧力波が印字ヘッドに伝搬さ
れるのを抑制することができる。このため、インク吐出
前にインク吐出口に形成するインクのメニスカスの状態
を所定の状態に維持することができ、印字時にインク吐
出口から吐出されるインクのインク吐出性を一定にし
て、良好な印字品質を維持することができるという効果
がある。
【0071】請求項2記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1記載のインクジェットプリンタの奏する効
果に加え、絶対気泡貯溜室は、回復処理によって気泡貯
溜室に生起されるインクの流れよりも上方に位置してい
る。よって、気泡貯溜室に貯溜される気泡を回復手段に
より排出しても、この絶対気泡貯溜室には圧力波を吸収
するための気泡を貯溜しておくことができるという効果
がある。
【0072】請求項3記載のインクジェットプリンタ
は、請求項2記載のインクジェットプリンタの奏する効
果に加え、絶対気泡貯溜室は、フィルタにより画設され
た第2室よりも上方において第1室の上部に連設する。
よって、フィルタによりインクの流路を規制し、インク
流路に沿って伝搬される圧力波を第1室の上方の絶対気
泡貯溜室へと導き易くすることができる。このため、イ
ンク流路内に発生した圧力波を絶対気泡貯溜室により効
率よく吸収することができ、印字品質を向上することが
できるという効果がある。
【0073】請求項4記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、絶対気泡貯溜室をインク
タンクから供給されるインクの流動方向の延長上に設け
るので、インクの流路に沿って伝搬される圧力波を絶対
気泡貯溜室へ確実に導いて、貯溜されている気泡により
その圧力波を容易に吸収することができるという効果が
ある。
【0074】請求項5記載のインクジェットプリンタ
は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット
プリンタの奏する効果に加え、絶対気泡貯溜室を気泡貯
溜室のインク流入口の上方に設けるので、インクの流路
に沿って伝搬される圧力波を絶対気泡貯溜室へ確実に導
いて、貯溜されている気泡によりその圧力波を容易に吸
収することができることができるという効果がある。
【0075】請求項6記載のインクジェットプリンタ
は、請求項3記載のインクジェットプリンタの奏する効
果に加え、絶対気泡貯溜室を第1室の上部全体で構成す
るので、インクの流動方向の延長上に絶対気泡貯溜室を
網羅することができ、インクの流路に沿って伝搬される
圧力波を効率よく吸収することができるという効果があ
る。
【0076】請求項7記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項3又は6に記載のインクジェットプリン
タの奏する効果に加え、気泡貯溜室の第2室の容量が第
1室の容量より小となるように、第1フィルタによって
第1室と第2室とを画設する。回復処理により気泡貯溜
室の上方部分に貯溜した気泡を排出する際には、第2室
のインクが気泡と共に排出されので、この第2室の容量
を小さくすることによりインクの排出量を低減して、無
駄にするインク量を少なくすることができるという効果
がある。
【0077】また、第2室の容量を小さくすることによ
り、回復処理時には小さな圧力で、気泡を排出すること
ができるという効果がある。これによれば、例えば、回
復手段を小さな動力で駆動することができるので、回復
処理動作による消費エネルギーを抑制することや、小さ
な動力で動作させることのできる小型の回復手段を使用
して、装置本体をコンパクトにすることができるという
効果がある。
【0078】請求項8記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項3,6又は7に記載のインクジェットプ
リンタの奏する効果に加え、気泡貯溜室は第1室と第2
室とを2以上の部品で構成して、第1室と第2室との間
に第1フィルタを挟装して着設する。よって、気泡貯溜
室の製作工程において、第1フィルタを第1室と第2室
との間に簡便に溶着することができ、気泡貯溜室の製作
を簡便かつ効率的に行うことができるという効果があ
る。
【0079】請求項9記載のインクジェットプリンタに
よれば、請求項3又は6から8のいずれかに記載のイン
クジェットプリンタの奏する効果に加え、気泡貯溜室の
第2室の内面を第1室の内面より濡れ性の良い素材で構
成する。よって、インク流路内で発生した気泡は、第2
室に比して第1室により貯溜されやすく、印字時に、貯
溜された気泡が印字ヘッド側へ流れることを抑制すると
いう効果がある。更に、気泡貯溜室に溜まった気泡は、
回復処理時のインクの流れにより、濡れ性の良い第2室
側を滞ることなく容易に移動することができるので、回
復処理による気泡の除去を効率的に行うことができると
いう効果がある。
【0080】請求項10記載のインクジェットプリンタ
によれば、請求項1から9のいずれかに記載のインクジ
ェットプリンタの奏する効果に加え、インクタンクを第
1室の下部に連通し、印字ヘッドを第2室の下部に連通
するよう配設する。よって、インク流路内で発生した気
泡が、その浮力により、インク流路内において上部に位
置する気泡貯溜室に集まり易くなるので、インク流路内
の気泡を効率的に気泡貯溜室に貯溜することができると
いう効果がある。
【0081】請求項11記載のインクジェットプリンタ
によれば、請求項1から10のいずれかに記載のインク
ジェットプリンタの奏する効果に加え、判断手段により
気泡貯溜室の所定の位置まで気泡が貯溜されたと判断し
た場合に、回復手段を作動させることができる。ここ
で、インクの吐出状態を回復するために行われる通常の
回復処理動作は、定期的に実行されるものであるので、
実際には気泡が貯溜されていなくとも回復処理動作が実
行されて不必要にインクが捨てられてしまう。しかし、
気泡貯溜室の所定の位置まで気泡が貯溜されたと判断し
た場合に回復処理動作を実行することにより、回復処理
動作の必要時(インクの吐出状態を回復する必要がある
場合)にのみ回復処理動作を実行することができ、不必
要にインクが捨てられることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの展開側面図である。
【図2】ジョイント部材によりエアトラップとチューブ
とが接続されていることを模式的に表した断面図であ
る。
【図3】印字ヘッドユニットのエアトラップとパージ装
置と給紙ローラとの横断面図である。
【図4】印字ヘッドユニットの分解斜視図である。
【図5】印字ヘッドユニットの圧力波の伝搬パターン、
インクの流動パターン及びエアトラップ機能を模式的に
表した横断面図である。
【図6】第2実施例の印字ヘッドユニットのエアトラッ
プとパージ装置と給紙ローラとの横断面図である。
【図7】従来のインクジェットプリンタを模式的に表し
た斜視図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 3a キャリッジ 4a〜4d インクタンク 5a〜5d チューブ(インク流路の一部) 6 パージ装置(回復手段) 11 エアトラップユニット(気泡貯溜室) 11a 第1室 11a1 気泡溜まり(絶対気泡貯溜室) 11a2 気泡溜まり(絶対気泡貯溜室) 11b 第2室 12 ジョイント部材(インク流路の一部) 13a 第1フィルタ 15 印字ヘッド 17a ドライバ基板 18 サーミスタセンサ
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 剛 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 西田 勝紀 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 臼井 孝正 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA26 EB06 EB51 EC24 EC49 FA10 KB24 KB33 KD02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数個のインク吐出口からインク
    を吐出して記録媒体に対して印刷を行う印字ヘッドを搭
    載したキャリッジを備え、前記印字ヘッドに供給される
    インクを貯えるインクタンクと、そのインクタンクから
    前記印字ヘッドにインクを供給するインク流路とを備え
    たインクジェットプリンタにおいて、 前記キャリッジに搭載され、前記インク流路内で発生す
    る気泡を貯溜する気泡貯溜室と、 その気泡貯溜室に溜まった気泡を前記インク吐出口から
    排出してインクの吐出状態を回復させる回復手段と、 前記気泡貯溜室に設けられ、前記回復手段による回復処
    理が行われた場合にも一定の気泡を貯溜する絶対気泡貯
    溜室とを備えていることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  2. 【請求項2】 前記絶対気泡貯溜室は、前記回復処理に
    よって前記気泡貯溜室に生起されるインクの流れよりも
    上方に位置することを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記気泡貯溜室の下方部分を前記インク
    タンク側の第1室と前記印字ヘッド側の第2室とに画設
    すると共に、印字時にインクを通過させるフィルタを備
    え、前記絶対気泡貯溜室は、前記フィルタにより画設さ
    れた前記第2室よりも上方において前記第1室の上部に
    連設されていることを特徴とする請求項2記載のインク
    ジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記絶対気泡貯溜室は、前記インクタン
    クから供給されるインクの流動方向の延長上に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記
    載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記絶対気泡貯溜室は、前記気泡貯溜室
    のインク流入口の上方に設けられていることを特徴とす
    る請求項1から4のいずれかに記載のインクジェットプ
    リンタ。
  6. 【請求項6】 前記絶対気泡貯溜室は、前記第1室の上
    部全体で構成されることを特徴とする請求項3記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記気泡貯溜室は、前記第2室の容量が
    前記第1室の容量より小となるように前記フィルタによ
    り画設されていることを特徴とする請求項3又は6に記
    載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記気泡貯溜室は、前記第1室と前記第
    2室とを2以上の部品で構成して、前記第1室と前記第
    2室との間に前記フィルタが挟装されて着設されている
    ことを特徴とする請求項3,6又は7に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記気泡貯溜室の、前記第2室の内面は
    前記第1室の内面より濡れ性が良い素材で構成されてい
    ることを特徴とする請求項3又は6から8のいずれかに
    記載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記インクタンクは、前記第1室の下
    部に連通し、前記印字ヘッドは、前記第2室の下部に連
    通していることを特徴とする請求項3又は6から9のい
    ずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  11. 【請求項11】 前記気泡貯溜室に所定の位置まで気泡
    が貯溜されたか否かを判断する判断手段と、 その判断手段により前記気泡貯溜室に所定の位置まで気
    泡が貯溜されたと判断された場合に前記回復手段を作動
    させる回復処理作動手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1から10のいずれかに記載のインクジェット
    プリンタ。
JP2000367651A 2000-11-15 2000-12-01 インクジェットプリンタ Pending JP2002166568A (ja)

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