JP4841349B2 - 液体吐出ヘッドユニット、画像形成装置 - Google Patents

液体吐出ヘッドユニット、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は液体吐出ヘッドユニット、画像形成装置に関し、特に、液体吐出ヘッドに供給される液体をろ過するフィルタ部を備える液体吐出ヘッドユニット、この液体吐出ヘッドユニットを備える画像形成装置に関する。
一般に、プリンタ、ファックス、コピア、プロッタ、或いはこれらの内の複数の機能を複合した画像形成装置としては、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、「液体」とは、記録液、インクに限るものではなく、吐出されるときに流体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。さらに、「液体吐出装置」は液体吐出ヘッドから液体を吐出させる装置であって画像を形成するものに限定されない。
ところで、画像形成装置における高速化の要請に対応するために、液体吐出ヘッドの液滴吐出用能動素子の駆動周波数向上、ノズル数あるいはヘッド数の増加などが行われているが、いずれにしても、高速記録を実現する上では、液体吐出ヘッドから吐出される液適量が増加することから、液滴の吐出に対して遅れることなく、ヘッドに対して液体を供給しなければならず、ヘッドに対して供給できる液体流量の増大が不可避である。
この流量増大に伴い、液体吐出ヘッドに液体を供給する液体収容部からヘッドに対する流路の抵抗値を小さくする必要が生じる。液体吐出ヘッドの流路はこの抵抗値を考慮して設定されるが、その他に考慮しなければならない大きな要素として気泡の問題がある。流路内に気泡があり、記録中に気泡がヘッド内に流入すると、液滴が吐出されない状態となって異常画像が生じることになる。
このような液体吐出ヘッド内での気泡の混入の他に、気泡が問題となる部位としては、液体吐出ヘッドに供給する液体をろ過するフィルタ部がある。フィルタは、上流側からの微細なごみがヘッド内に流れ込むことによる印写不良を防止する目的で流路内に設けられる。液体吐出ヘッドでは、通常、数ミクロンのパーティクルをほぼ100%取り込むろ過能力を有するフィルタが用いられ、そのためにフィルタは大きな流体抵抗となる。
前述のように大流量の液体供給をなす上においては、フィルタサイズを大きくすることが必要となるが、フィルタが大きくなるほどインク充填性が悪くなりフィルタ部に気泡が多く残留しやすくなる。この気泡がフィルタに接触して液膜を形成するとその部分を液体が流れなくなるため流体抵抗が大きくなり、液体供給量が不足する不具合が発生する。また、印字中にフィルタを気泡が抜けてヘッドに流入しても印字品質に悪影響を及ぼす結果となる。
一般的に、液体吐出ヘッドの上方に液体吐出ヘッドに液体を供給するカートリッジやサブタンク(ヘッドタンク)などの液体収容部を配置し、液体収容部と液体吐出ヘッドとの間にフィルタを配置することで、フィルタの上方から下方に液体が流れるような構成とすることが多いが、この場合は、特に、フィルタ上部への気泡残留がほぼ避けられない。
そこで、特許文献1には気泡が残留しやすい部分の天面を傾斜面で形成し、最上部に設けた気泡排出口まで気泡の浮力を利用して移動させて排出する構成が記載されている。
特開2002−144576号公報
また、特許文献2には気泡排出性を損なうことなくインク充填性を向上するためにフィルタ室のフィルタの上流側に略菱形形状の中間部材を設け、この中間部材により、フィルタ室に供給されたインクは2つに分流されて実質的に充填する空間が半分になり、フィルタ室を比較的充填が容易な小サイズとすると共に、フィルタを同時にインクで濡らしやすくすることが記載されている。
特開2002−079684号公報
しかしながら、特許文献1記載発明のように気泡が残留しやすい部分の天面を傾斜面で形成し、最上部に設けた気泡排出口まで気泡の浮力を利用して移動させる構成では、大きな勾配を設けないと気泡が排出できない、また、ダミー流路にインクが入った場合に気泡排出に支障が出るなどの課題がある。また、特許文献2記載発明も直接気泡を排出しようとするものではない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ヘッドに近い位置に大型のフィルタを配置しても気泡の影響を受けることなくフィルタ部の液体充填性を向上できる液体吐出ヘッドユニット、この液体吐出ヘッドユニットを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、
液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体をろ過するフィルタが内蔵されたフィルタ室を有するフィルタ部とを備える液体吐出ヘッドユニットにおいて、
前記フィルタ室は、前記フィルタの上流側に前記液体が供給される空間が形成され、
前記空間のフィルタ長手方向の一端部側に前記液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、
前記空間を形成している前記フィルタに対向する壁面は傾斜面であり、
前記傾斜面は、前記供給口から前記気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜している
構成とした。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットは、
液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体をろ過するフィルタが内蔵されたフィルタ室を有するフィルタ部と、このフィルタ部に接続されて前記液体を収容する液体収容部とを備える液体吐出ヘッドユニットにおいて、
前記フィルタ室は、前記フィルタの上流側に前記液体が供給される空間が形成され、
前記空間のフィルタ長手方向の一端部側に前記液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、
前記空間を形成している前記フィルタに対向する壁面は傾斜面であり、
前記傾斜面は、前記供給口から前記気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜し、
前記気泡排出路の排出側開口が前記液体収容部内に臨んでいる
構成とした。
この液体吐出ヘッドユニットでは、前記液体収容部には内部と大気との間の連通を開閉する大気開放手段が設けられている構成とでき、また、前記気泡排出路の液体収容部内での気泡排出側開口は、前記液体収容部から前記フィルタ部への液体供給口よりも高い位置に設けられている構成とできる。
これらの本発明に係る液体吐出ヘッドユニットにおいては前記フィルタ部は前記気泡排出路と前記フィルタを挟んで略反対側に、前記液体吐出ヘッドへの液体供給口が形成されている構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているものである。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットによれば、フィルタ室は、フィルタの上流側に液体が供給される空間が形成され、空間のフィルタ長手方向の一端部側に液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、空間を形成しているフィルタに対向する壁面は傾斜面であり、傾斜面は、供給口から気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜している構成としたので、フィルタが大型化しても気泡排出性が向上して、フィルタ室内に気泡が残留しない良好な液体充填性が得られる。
本発明に係る液体吐出ヘッドユニットによれば、フィルタ室は、フィルタの上流側に液体が供給される空間が形成され、空間のフィルタ長手方向の一端部側に液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、空間を形成しているフィルタに対向する壁面は傾斜面であり、傾斜面は、供給口から気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜し、気泡排出路の排出側開口が液体収容部内に臨んでいる構成としたので、フィルタが大型化しても気泡排出性が向上して、フィルタ室内に気泡が残留しない良好な液体充填性が得られる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているので、液体吐出ヘッドに対する液体充填性が良好で、高速で高画質画像を形成できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドユニットについて図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同液体吐出ヘッドユニットの構成説明図、図2は図1のA−A線に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッドユニット1は、液滴を吐出する液体吐出ヘッド2と、液体吐出ヘッド2に供給される液体をろ過するフィルタが内蔵されたフィルタ室を有するフィルタ部であるフィルタユニット3とを備えている。
液体吐出ヘッド2は、流路板11と、ノズル板12と、振動板13とを接合して、ノズル板12に形成された液滴を吐出する複数のノズル14が連通する複数の加圧液室16、各加圧液室16に対応して上流側に流体抵抗部17、この流体抵抗部17の上流側の連通部18を形成している。また、振動板13の各液室16と反対側の面には、液室16内のインクを加圧する積層型圧電素子21を接合し、各積層型圧電素子21の後端部側はベース部材22に接合している。なお、圧電素子21には駆動波形を与えるFPCケーブル27が接続されている。
さらに、振動板13の液室16と反対側の面にはフレーム部材23を接合し、このフレーム部材23には共通液室24を形成して、この共通液室24から振動板13に形成された各液室16に対応する液室供給口25、上記の連通部18及び流体抵抗部17を介して各液室16にインクを供給する。共通液室24にはフィルタユニット3から供給口26を介してインクが供給される。
この液体吐出ヘッド2は、例えば圧電素子21に印加する電圧を基準電位から下げることによって圧電素子21が収縮し、振動板13が下降して(図では上に引かれて)液室16の容積が膨張することで、液室16内にインクが流入し、その後圧電素子21に印加する電圧を上げて圧電素子21を積層方向(矢示方向)に伸長させ、振動板13をノズル14方向に変形させて液室16の容積/体積を収縮させることにより、液室16内のインクが加圧され、ノズル14からインクの滴が吐出(噴射)される。
そして、圧電素子21に印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板13が初期位置に復元し、液室16が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室24から液室16内にインクが充填される。そこで、ノズル14のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
フィルタユニット3は、フィルタケース内30内にフィルタ室31を形成し、このフィルタ室31内に、液体吐出ヘッド2に供給するインクをろ過するフィルタ32を設けている。ここで、フィルタ室31のフィルタ32より上流側の空間を第1空間31A、下流側の空間を第2空間31Bとする。
このフィルタケース30のフィルタ室31の第1空間31Aは、液体吐出ヘッド2のノズル14の並び方向に沿って長尺の扁平な形状に形成され、フィルタ室31のノズル並び方向の一方の端部側には、第1空間31Aに臨む図示しない液体収容部からインクが供給される供給口(供給ポート)33が形成されている。また、フィルタ室31のノズル並び方向の他方の端部側には、第2空間31Bから液体吐出ヘッド2の液体供給口26に連通して液体吐出ヘッド2にインクを供給する供給口である排出口(排出ポート)34が形成されている。
また、フィルタ室31のフィルタ32の上流側空間であるフィルタ長手方向に沿った扁平な第1空間31Aの天面はノズル並び方向の一方の端部側から他方の端部側に向かって、つまり、供給口33側から排出口34に対応する側に向かって下方に傾斜する傾斜面35としている。このフィルタ室31の第1空間31Aはフィルタ長手方向に沿った長尺の形状であるので、フィルタ長手方向に沿って液体の流れが生じる。さらに、フィルタ32の上流側の空間であるフィルタ長手方向に沿った第1空間31Aに臨み、気泡を排出させる気泡排出路となる気泡排出口36が、フィルタ32を介して排出口34の反対側上方の対応する箇所に設けられている。
このフィルタユニット3と液体吐出ヘッド2のフレーム部材23とはシール部材41を介して接続(連結)している。フレーム部材23が樹脂で形成されており、熱可塑性樹脂を用いればフィルタ32を直接フレーム部材に固定することも容易に行えるが、ここでは、フレーム部材23が熱硬化性樹脂、金属、セラミクス、ガラス等で直接フィルタを固定が困難な場合、あるいは、フィルタ面積を大きくする場合に、フィルタユニット3と液体吐出ヘッド2とが別体になる構成例で示している。また、フィルタユニット3は図示しない液体収容部とシール部材42、43を介して連結される。
このように構成したので、液体吐出ヘッドユニット1において液体吐出ヘッド2にインクを充填する場合、図3に示すように、ヘッドの維持回復機構を用いて、液体吐出ヘッド2のノズル板12のノズル面12aをキャップ部材51でキャッピングした状態で吸引ポンプ52を作動させることにより、液体吐出ヘッド2のノズル14から吸引を行うことで、図示しない液体収容部からインクがフィルタユニット3の供給ポート33からフィルタ室31の第1空間31A、フィルタ32、第2空間31Bを経て、排出口34から液体吐出ヘッド2の共通液室24にインクが供給される。
この場合、フィルタユニット3の供給ポート33のみに液体収容部からインクが供給されている状態であれば、フィルタ長手方向にインクの流れが発生し、インクは供給ポート33からフィルタ32を挟んで反対側の排出ポート34に流れる。このとき、フィルタ室31のフィルタ32上側の第1空間31Aに予めあった空気は、気泡排出口36から排出され、フィルタユニット3はインクが充填される。
ここで、比較例の液体吐出ヘッドユニットについて図4及び図5を参照して説明する。この比較例の液体吐出ヘッドユニットは、気泡排出口36を有しないフィルタユニットの例であり、その他の構成は第1実施形態と同様である。この液体吐出ヘッドユニットにあっては、上述したようにノズル14から吸引を行うことでインクを充填しようとすると、フィルタ32が完全に乾燥している条件では、良好にフィルタユニット3内をインクで満たすことができるが、フィルタ32が濡れている条件では、フィルタ32上側の第1空間31Aに予めあった空気が、フィルタ32に形成された液膜のためにフィルタ32を通過することができず、図5に示すように、フィルタ32上部の第1空間31A内に大量の空気39が残留することになり、充填性が悪く、場合によっては、空気が気泡となって液体吐出ヘッド2に送り込まれることになる。
これに対して、本実施形態のフィルタユニット3には第1空間31Aの上側に気泡排出口36が形成されているので、キャップ吸引によって発生するインク流れと浮力によって空気(気泡)を気泡排出口36から排出して良好なインク充填を行うことができる。
このように、フィルタ室はフィルタの上流側にフィルタ長手方向に液体の流れを生じさせる空間が形成され、この空間に臨む気泡排出路が設けられているので、フィルタが大型化しても気泡排出性が向上して、フィルタ室内に気泡が残留しない良好な液体充填性が得られる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第2実施形態について図6及び図7を参照して説明する。なお、図6は同実施形態の構成を説明する説明図、図7は図6の平面説明図である。
この液体吐出ヘッドユニット1は、上記第1実施形態に係る液体吐出ヘッド2及びフィルタ部であるフィルタユニット3と、液体吐出ヘッド2にインクを供給する液体収容部であるヘッドタンク(インクリザーバ)4を接続したものである。
ヘッドタンク4は、インクを収容するインク収容部61を形成する容器本体(ケース本体)62に、インク収容部61の開口(ヘッドタンク4の一面)を封止する可撓性を有するフィルム状部材(可撓性フィルム状部材)63を接着又は溶着などで貼り付け、更にインク収容部61内部にはケース本体62とフィルム状部材63との間にフィルム状部材63を外方に付勢するための弾性部材である負圧発生用のバネ(スプリング)64を設けている。この負圧発生用バネ64がフィルム状部材63を外方にインク収容部61の容積を膨張する方向に押圧していることで負圧が形成される。
そして、フィルム状部材63の変位に応じて変位する変位部材66をケース本体62の側部に設けた支持部67に揺動可能に取り付けている。この変位部材66の検知片66aを検知する透過型フォトセンサからなる満タン検知センサ68を有している。
また、ケース本体62の側面上部にはインク収容部62を大気と連通する大気連通孔69が形成され、この大気連通孔69を開閉する大気開放手段である大気解放機構70が設けられている。この大気開放機構70は、筒状のホルダ71内に弁座72、弁体であるボール73及びこのボール73を弁座72側に付勢するスプリング74を収納して構成した常閉弁である。この大気開放機構70は、大気開放ソレノイド80を駆動してプランジャピン80aでボール73をスプリング74に抗して押圧することで大気開放状態になり、大気開放ソレノイド80を非駆動にすることでプランジャピン80aが後退してボール73が復帰して閉状態になる。
また、インク収容部61にインクを補充するためのインク導入路部75を設け、インクカートリッジ81から供給ポンプ82によって供給チューブ83を介してインク導入路部75を通じてインクがインク収容部61内にインクが補充供給される。
また、ケース本体62の上部にはインク残量が所定量以下になったことを検知するための2本の検知電極76、77を装着している。検知電極76、77がいずれもインクに浸されている状態と少なくとも一方がインクに浸されていない状態とで検知電極76、77間の導通状態が変化することによってインクの量を検知することができる。
そして、このヘッドタンク4の底部にフィルタユニット3を接続している。フィルタユニット2の供給口33を形成する供給口部33A及び気泡排出口36を形成する気泡排出路部36Aがそれぞれヘッドタンク4のインク収容部61内に臨んで開口した状態で取り付けられ、供給口部33A及び気泡排出口部36A外周とケース本体62との間はシール部材42、43でシールされている。シール部材42、43としては、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴム等のゴム材でO−リングや板状のゴムシートを用いることができる。
ここで、フィルタユニット3の気泡排出口36のヘッドタンク(液体収容部)4内での気泡排出側開口は、ヘッドタンク(液体収容部)4からフィルタユニット3に液体を供給するための液体供給口33よりも高い位置に配置される構成としている。これにより、フィルタユニット3の気泡排出口36からヘッドタンク4内に排出された気泡がフィルタユニット3の液体供給口33に再度入り込むことを防止できる。
このように構成した液体吐出ヘッドユニットにおける液体吐出ヘッド2に対する大気開放状態でのインク充填動作について図8をも参照して説明する。
〈ステップ1−1〉
まず、図8(a)に示すように、ヘッドタンク4の大気開放機構70を開状態にしてインク収容部61を大気開放状態にする。この状態で、供給ポンプ82を作動させて、液体カートリッジ81からインクをインク収容部61内に供給する。このとき、気泡排出口36の開口位置よりも供給ポート33が低い位置にあるので、インク収容部61に供給されたインクは供給ポート33からフィルタユニット3のフィルタ32の上側空間である第1空間31Aに入り、第1空間31A内の空気は気泡排出口36からインク収容部61内に排出され、更に大気開放孔69から待機解放機構70を通じて外部に排出されながら、フィルタ32上部の第1空間31Aが充填される。
このとき、フィルタ32にはインクによる液膜が形成されるので、フィルタ32下側の第2空間31Bにはほとんどインクは流れ出さない。フィルタ室31内がインクで満たされた後、インクの液面はインク収容部61内で上昇し、検知電極76、77に液面が達すると、電極76、77間のインピーダンスが変化するので、その変化を検出して供給ポンプ82が停止し、これによりインク収容部61内にインクを満たすことができる。
〈ステップ1−2〉
次いで、前記第1実施形態で説明したと同様なキャップ部材51によってノズル板12のノズル面12aをキャッピングし吸引ポンプ52を作動させて、ノズル14からの吸引を行う。この吸引により、フィルタ32の上側にとどまっていたインクがフィルタ32の下側の第2空間31Bに流れ出し、供給口26から共通液室24を経由して各液室16にインクが充填される。その後、再度供給ポンプ82を動作させ、インク収容部61をインクで満たした後、図8(b)に示すように、大気開放機構70を閉じてインク収容部61内部を密閉状態にする。この状態では、インク収容部61内はノズル面から大気開放機構70の間隔に相当した正圧となっており、ノズル14からインクが滲み出す状態である。
〈ステップ1−3〉
そこで、ヘッドタンク4のインク収容部61内に負圧を形成するため、前述したと同様にキャップ部材51でキャッピングして吸引ポンプ52を駆動することによって、適量のインクをノズル14から吸引排出させ、図示しないワイピング手段によってノズル面12aをワイピングする。この吸引及びワイピングにより、ノズル14にメニスカスが形成され、また、図8(c)に示すように、インク収容部61内部の負圧発生用ばね64のばね力により容積が膨張する方向に作用しているので、適正な負圧を得ることができる。この状態での変位部材66の位置を検知センサ68で検知し、記憶しておけば、印字等によってインクを消費した後のインク補充量を変位部材66の位置に基づいて制御することができる。
このインク充填動作において、フィルタ室31内の初期状態が完全に乾燥状態であれば、フィルタ室31内を容易にインクで満たすことができるが、流路内の洗浄等により予めフィルタ室31内部が濡れた状態になっている場合は、上述したステップ1−1の後で図9に示すように、空気39がフィルタ32の上側の第1空間31Aに残留する場合があり、条件が悪いとステップ1−2以降の吸引によっても充填品質が改善されないことが起こり得る。
ステップ1−1後にフィルタ32上面に空気層が密着した形態で残らないようにするには、例えば、フィルタ32上の第1空間31Aの高さを増やして同空間31Aに水平な液面を安定して形成するようにする方法があるが、ヘッドサイズが大きくなる不具合があるのと、フィルタ室内が予め大きく泡立った状態だったり、インクに大きな泡が混入していたりした場合には、排出できないという不具合がある。
そこで、フィルタ32上の第1空間31Aを扁平構造とし、フィルタ32面に平行な方向の流速を増大させて空気を排出する構成とする。この構成によれば、ステップ1−1で空気39が図9に示すように残留した場合でも、ステップ1−2以降のキャップ吸引時に供給ポート33から気泡排出口36に向かってインクが勢い良く流れるため、気泡排出口36から空気を排出することができる。
この構成による場合、フィルタ室31全域の空気を除去するためには、供給ポート33と気泡排出口36はなるべく離れるようにフィルタ室31の異なる端部に設けることが好ましい。
本実施形態では、液体収容部としてのヘッドタンク4は、内部を大気開放する大気開放機構70を備えている。そのため、温度変化等によって内圧が変化した場合などには、一旦大気開放して負圧を作り直すことが容易にでき、液体吐出ヘッド2に対して長期に亘って安定したインク供給を行うことができる。
また、本実施形態ではフィルタユニット3内の空気をヘッドタンク4内に戻して、ヘッドタンク4の大気開放機構70による大気開放機能により空気を外部に排出するので、簡単に効率よく良好な充填性能を得ることができる。
このように、フィルタ室はフィルタの上流側にフィルタ長手方向に液体の流れを生じさせる空間が形成され、この空間に臨む気泡排出路が設けられ、この気泡排出路の排出側開口は液体収容部に設けられているので、フィルタが大型化しても気泡排出性が向上して、フィルタ室内に気泡が残留しない良好な液体充填性が得られる。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットの第3実施形態について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は同実施形態の構成を説明する説明図、図11は図10の平面説明図である。
この液体吐出ヘッドユニット101は、上記第1実施形態に係る液体吐出ヘッド2と、フィルタ部であるフィルタユニット103と、このフィルタユニット103を介して液体吐出ヘッド2にインクを供給する液体収容部であるヘッドタンク(インクリザーバ)104とを備えている。
まず、ヘッドタンク104は、インクを収容するインク収容部161を形成する容器本体(ケース本体)162に、インク収容部161の開口(ヘッドタンク104の一面)を封止する可撓性を有するフィルム状部材(可撓性フィルム状部材)163を接着又は溶着などで貼り付け、更にインク収容部161内部にはケース本体162とフィルム状部材163との間にフィルム状部材163を外方に付勢するための弾性部材である負圧発生用のバネ(スプリング)164を設けている。この負圧発生用バネ164がフィルム状部材163を外方にインク収容部161の容積を膨張する方向に押圧していることで負圧が形成される。
そして、フィルム状部材163の変位に応じて変位する変位部材166をケース本体162の側部に設けた支持部167に揺動可能に取り付けている。この変位部材166の検知片166aを検知する透過型フォトセンサからなる満タン検知センサ168を有している。
また、インク収容部161にインクを補充するためのインク導入路部175を設け、インクカートリッジ81から供給ポンプ82によって供給チューブ83を介してインク導入路部175を通じてインクがインク収容部161内にインクが補充供給される。
また、ケース本体162の一部にはインク収容部161との間に隔壁178を形成してフィルタユニット103へのインク供給路179を形成し、インク供給路179はインク収容部161の上部付近で開口させている。
フィルタユニット103は、フィルタケース130のフィルタ室131のフィルタ132の上側空間である第1空間131Aは、液体吐出ヘッド2のノズル14の並び方向に沿って長尺な扁平形状に形成され、フィルタ室131のノズル並び方向の一方の端部側には、第1空間131Aに臨むヘッドタンク104のインク供給路179からインクが供給される供給口(供給ポート)133が形成されている。また、フィルタ室131のノズル並び方向の他方の端部側には、第2空間131Bから液体吐出ヘッド2の液体供給口26に連通して液体吐出ヘッド2にインクを供給する供給口である排出口(排出ポート)134が形成されている。
また、フィルタ室131のフィルタ132の上流側空間であるフィルタ長手方向に沿った第1空間131Aの天面はノズル並び方向の一方の端部側から他方の端部側に向かって、つまり、供給口133側から排出口134に対応する側に向かって下方に傾斜する傾斜面135としている。このフィルタ室131の第1空間131Aはフィルタ長手方向に沿った長尺の扁平形状であるのでフィルタ長手方向に沿って液体の流れが生じる。さらに、フィルタ132の上流側の空間であるフィルタ長手方向に沿った第1空間131Aに臨み、気泡を排出させる気泡排出路となる気泡排出口136が、フィルタ132を介して排出口134の反対側上方の対応する箇所に設けられている。
ここで、気泡排出口136は、延出部141を通じてヘッドタンク104の天面まで延出され、この気泡排出口136の上端開口部を開閉する大気開放弁180を設けている。この大気開放弁180は、ヘッドタンク104のケース本体162の上部に、支軸181で揺動自在に軸支されたレバー部材182の先端部に設けたシール部材183によって気泡排出口136の上端開口部を開閉する。このレバー部材182の後端部とケース本体162の上面との間にバネ184が介装されて、シール部材183は気泡排出口136を常時閉じた状態に付勢されている。また、レバー部材182の後端部をバネ184に抗して押圧するソレノイドなどのアクチュエータ手段185が配置され、アクチュエータ185を駆動することによってプランジャ185aが突き出されてレバー部材182が揺動され、シール部材183は気泡排出口136の上端開口部を開放する。
また、気泡排出口136の先端部には電極対186、187が設けられている。
このように構成した液体吐出ヘッドユニットにおけるインク充填動作について説明する。
〈ステップ2−1〉
まず、アクチュエータ185を作動させてレバー部材182を揺動させてシール部材183を開放位置にすることで、フィルタユニット103の気泡排出口136を大気開放する。次に、供給ポンプ82を動作させて、液体カートリッジ81内からインクをヘッドタンク104のインク収容部161内に供給する。インク収容部161内のインクの液面がインク供給路179の上部開口位置に達した後、インク供給路179を通じて供給口133からフィルタユニット103の第1空間131A内に流入する。
このとき、インクは流体抵抗が高いフィルタ132をほとんど通過せず、フィルタ132の上面をつたって気泡排出口136に流れる。フィルタ132上側の第1空間131Aを扁平形状にしているため、インク充填前にあった空気を気泡排出口136に効率的に押し出しながらインク充填される。インクは、気泡排出口136の先端出口に向かって流れ、液面が電極対186、187に達した時に、電極間インピーダンスの低下を検知して供給ポンプ82の作動を停止させる。次に、アクチュエータ185を非作動状態にしてシール部材183によって気泡排出口136の大気開放開口を閉じた後、変位部材166の位置を検知センサ168で検知し、内部メモリに記憶する。
〈ステップ2−2〉
次に、前述したと同様に、図示しないキャップ部材でノズル板12のノズル面12aを密閉状態にした状態で、図示しない吸引ポンプを作動させてノズル吸引を行う。この吸引により、フィルタ132の上側にとどまっていたインクがフィルタ132の下側に流れ出し、液体吐出ヘッド2の供給路26を経由して共通液室24内に供給され、各液室16にインクが充填される。その後、再度、供給ポンプ82を作動させて、ステップ2−1で記憶した状態に変位部材166が移動するまでインクをヘッドタンク104に充填する。
〈ステップ2−3〉
そして、ヘッドタンク104内に負圧を形成するため、前述したように図示しないキャップ部材と吸引ポンプを用いて適量のインク吸引し、図示しないワイピング手段によってノズル面12aをワイピングする。この吸引及びワイピングにより、ノズル14にメニスカスが形成され、ヘッドタンク104は負圧形成用バネ164のばね力により適正な負圧を得ることができる。この初期負圧が形成された状態での変位部材166の位置を記憶し、初期充填は完了する。
なお、上記実施形態においては、液体吐出ヘッドとしてアクチュエータ手段に圧電素子を用いる圧電型液体吐出ヘッドで説明しているが、膜沸騰を利用するサーマル型液体吐出ヘッド、静電力を用いる静電型液体吐出ヘッドなどで構成することもできる。サーマル型や静電型は、特にノズル数が多い、あるいは高速印字する液体吐出ヘッドでフィルタサイズが大型化した場合に効果が大きい。また、上記実施形態では、液体吐出ヘッドと、フィルタ部と、液体収容部が独立して設けられ、夫々をシール部材などを介して連結した例で説明しているが、いずれか2つの部分が一体、あるいは、すべてが一体となってシール接続しない構成とすることもできる。
次に、具体的な実施例について説明する。
〈実施例1〉
液体吐出ヘッド2として、ステンレス製のベース部材22上に嫌気性接着剤で圧電素子部材を接着固定した。圧電素子部材は、GND側とHot側の内部電極が交互に配置された積層構造のもので、それぞれの内部電極は絶縁された2つの異なる面に形成された外部電極に接続されている。この2つの外部電極間に電圧を印加することにより、圧電素子部材に変位が発生する。この実施例による液体吐出ヘッドは、圧電素子部材の厚み方向の変位を利用してインクの吐出圧を得るものである。そして、ダイシングソーによる溝加工により圧電素子部材を約85μmピッチで分割して個々の圧電素子21を形成した後、圧電素子21の側面にFPCケーブル27を接合した。
ノズル板12と振動板13は電鋳工法により製造し、シリコン基板のエッチングにより液室16となる貫通部などを形成した流路板11と高精度に位置決めし、それぞれをエポキシ系接着剤で積層固定した。さらに、振動板13と圧電素子21及びエポキシ樹脂製のフレーム部材23をエポキシ接着剤で接着固定し、液体吐出ヘッドの組み立てを行った。
次に、フィルタユニット3は、ろ過精度10μmのSUS線材の焼結体からなるフィルタ32を透明なPC製のフィルタケース30に熱融着で固定して製作した。図2に示すように、フィルタユニット3のフィルタケース30の両端部に供給ポート33と気泡排出口36を形成した。フィルタ32の上側の第1空間31Aは、幅が4mm、長さが30mm、高さは供給ポート33側が1.5mm、気泡排出口36側が0.5mmとした。また、フィルタ32の下側の第2空間31Bは、幅が4mm、長さが30mm、高さは供給ポート33側が1mm、気泡排出口36側が2mmとした。
ヘッドタンク4は、ポリエチレン樹脂で形成した箱形状のケース本体62の一面を可撓性フィルム状部材63でシールし、容積を約7ccの構造体とした。可撓性フィルム状部材63は、内面が低密度ポリエチレン、外面がナイロンで厚さが80μmのものを予め略山形状に成形し熱融着で接合した。インク収容部61内に圧縮ばね64を配置した。圧縮バネ64としては、変位量6mmに対して発生力が約20〜60gfの渦巻きばねを用いた。ヘッドタンク4のインク収容部61の天面最上部に補充完了センサとしての金属ピンからなる検知電極76、77を圧入により設けた。また、同部近傍に直径約2mmの貫通穴からなる大気開放孔69を形成し、ばね74で付勢され通常閉状態になっている大気開放機構70を設けた。また、ヘッドタンク4の上部で金属ピン76、77と少し離れた場所には約0.5mmの直径の穴からなる導入路75を形成し、その部分に内径1mmの供給チューブ83を接続した。供給チューブ83のもう一方の端はピストンポンプ82を介してインクカートリッジ81に接続した。インクカートリッジ81は、アルミ蒸着フィルムで製袋された袋形状のものを用いた。
また、ヘッドタンク4の可撓性フィルム状部材63の外面に、変位部材66としての樹脂製のレバー部品を図示しないばねで可撓性フィルム状部材63を内側に約5〜10gの力で加圧するようにして設けた。この変位部材66の検知片66a側には、この変位部材66の変位を検出する透過型フォトセンサからなる検知センサ68を配置した。
ヘッドタンク4とフィルタユニット3と液体吐出ヘッド2のフレーム部材23の各接続部をゴム硬度70度のフッ素ゴムで線径φ1のO−リングからなるシール部材41〜43でシール締結し、充填評価を行った。
先ず、全く液を通していない乾燥状態のヘッドユニット1を用いて、大気開放機構70を開いて供給ポンプ82を動作させ、電極76、77間のインピーダンスが変化するまでインクを注入した。透明なフィルタユニット3のケース30越しにフィルタ室31内部の充填状態を確認したところ、フィルタ32上側の第1空間31Aはきれいにインクで充填されており、フィルタ32下側の第2空間31Bには供給ポート33の近傍のみにインクが少しある状態だった。
次に、ノズル板12の表面をゴムキャップで密閉状態にし、約60kPaの圧力で5秒間吸引したところ、フィルタ32下側の第2空間31Bにもインクが完全充填された。再度、インクを満タンまで充填し、大気開放機構70を閉じた後、約0.6ccインクをキャップ吸引により排出し、ノズル板12表面をEPDM製の板ゴムでワイピングしたところ、ノズル14にきれいにメニスカスを形成することができた。
次に、一旦、表面活性剤が含まれた洗浄液を用いて洗浄したフィルタユニット3で同様の充填評価を行ったが、先と同様に、良好な充填状態を得ることができた。また、本ヘッドユニット1を画像形成装置としてのプリンタに搭載し、印字評価を行ったところ良好な印字品質を得ることができた。
比較のため、図4で説明した気泡排出口36を持たない比較例のフィルタユニットで同様の評価をしたところ、乾燥状態では良好な充填品質を得ることができたが、洗浄して内部が濡れている条件の場合、フィルタ32上側の第1空間31Aに大量に空気が残留する結果となった。
〈実施例2〉
図10のヘッドタンク104において、ポリエチレン樹脂で形成した箱形状のケース本体162の一面を可撓性フィルム状部材163でシールし、容積を約7ccの構造体とした。可撓性フィルム状部材163は、内面が低密度ポリエチレン、外面がナイロンで厚さが80μmのものを予め略山形状に成形し熱融着で接合した。ヘッドタンク104のインク収容部161内に圧縮ばね164を配置した。圧縮ばね164としては変位量6mmに対して発生力が約20〜60gfの渦巻きばねを用いた。
ヘッドタンク104の底面にはフィルタユニット103に連通する穴が形成され、インク収容部161内の上部からインクが供給されるように、内部に隔壁178を形成してインク供給路179が設けられた構造とした。また、ヘッドタンク104の上部にはチューブ83を接続して、ピストンポンプ82を介してインクカートリッジ81を連結し、インク供給系を設けた。インク供給系に関する詳細は上記実施例1と同様のため説明を省略する。
また、ヘッドタンク104の側面には実施例1と同様に可撓性フィルム状部材163の外面に変位部材166を設け、さらに、その変位部材166の変位を検知する透過型フォトセンサからなる検知センサ168を配置した。
ヘッドタンク104に接続されるフィルタユニット103は、充填状態が確認できるように透明なPC製のフィルタケース130を用いて、内蔵するフィルタ132やフィルタ室131の形状は実施例1のフィルタ32やフィルタ室31と同様とした。ただし、気泡排出口136は、ヘッドタンク104内部に連通させず、ヘッドタンク104の天面と略等しい位置まで上方に延長した形状とした。この気泡排出口136の上端開口とそこから15mm下の位置に直径1mmのSUS製の電極対186、187を圧入して設けた。また、気泡排出口136の上端開口面にはシリコーンゴム製のシール部材183が密着してヘッドタンク104内を外気から遮断する常閉の大気開放弁180を設けた。このシール部材183はばね184によって約100gfの力で常時閉まっており、ソレノイドからなるアクチュエータ185が作動するときに開く構成とした。
そして、実施例1と同様の液体吐出ヘッド2、フィルタユニット103、ヘッドタンク104をゴム硬度40度のシリコーンゴム製で線径φ1のO−リングからなるシール部材でシール締結し、充填評価を行った。
まず、液体吐出ヘッドユニット101のアクチュエータ185を駆動し、フィルタユニット103の大気開放弁180を開いて、この状態の変位部材166の位置を検知センサ168を用いて検出し、位置を記憶した。次に、供給ポンプ82を動作させ、電極対186、187間のインピーダンスが変化するまでインクを注入して、大気開放弁180を閉じた。
透明なフィルタユニット103のフィルタケース130越しにフィルタ室131内部の充填状態を確認したところ、フィルタ132上側の第1空間131Aはきれいにインクで充填されており、フィルタ132下側の第2空間131Bにもは供給ポート133の近傍のみにインクが少しある状態だった。
次に、ノズル板12の表面をゴムキャップで密閉状態にし、約60kPaの圧力で5秒間吸引したところ、フィルタ132下側の第2空間131Bにもインクが完全充填された。その後、先に記憶した位置に変位部材166が移動するまで供給ポンプ82を再度動かし、インクを満タンまで充填した。次いで、約0.6ccインクをキャップ吸引により排出し、ノズル板12表面をEPDM製の板ゴムでワイピングしたところ、ノズル14にきれいにメニスカスを形成することができた。
また、液体吐出ヘッドユニット101をプリンタに搭載し、印字評価を行ったところ良好な印字品質を得ることができた。
次に、本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを搭載する画像形成装置の一例について図12及び図13を参照して説明する。なお、図12は同画像形成装置の機構部の概要を示す側面模式的説明図、図13は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置は、装置本体201と、装置本体201に装着された用紙を装填するための給紙トレイ202と、装置本体201に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ203とを備えている。さらに、装置本体201の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、第1液体収容手段であるインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部204を有する。
このカートリッジ装填部204には、色の異なる色材である記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の第1の液体収容手段としての記録液カートリッジであるインクカートリッジ(メインタンク)210k、210c、210m、210y(色を区別しないときは「インクカートリッジ210」という。)を、装置本体201の前面側から後方側に向って挿入して装填可能としている。
フレーム220を構成する左右のメイン側板221A、221Bに横架した主ガイドロッド231と従ガイドロッド232とでキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向(用紙送り方向)に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ233には、各記録ヘッド234に各色のインクを供給するための第2液体収容手段である各色のヘッドタンク235を搭載している。このヘッドタンク235と記録ヘッド234との間には本発明におけるフィルタ部(フィルタユニット)236が介在され、これらの記録ヘッド234、フィルタ部236及びヘッドタンク235によって本発明に係る液体吐出ヘッドユニットが構成されている。
各色のヘッドタンク235には各色の可撓性を有する供給チューブ237を介して、前述したように、カートリッジ装填部204に装着された各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。このカートリッジ装填204にはインクカートリッジ210内のインクを送液するための送液手段である供給ポンプユニット224が設けられている。なお、供給チューブ237は前ステー229上に保持部材238にて途中部分が保持されている。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド244を備え、この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド部材245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備えるとともに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。さらに、搬送ベルト251の裏側には、記録ヘッド234による印写領域に対応してプラテン部となるガイド部材257を配置している。
この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体201の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて再度カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、図13に示すように、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構281を配置している。
この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a〜282d(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。ここでは、キャップ282aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ282b〜282dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構281による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ282に排出されたインク、あるいはワイパーブレード283に付着して図示しないワイパークリーナで除去されたインク、空吐出受け284に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図13に示すように、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置し、この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド247で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ256に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト251が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ233は維持回復機構281側に移動されて、キャップ282で記録ヘッド234がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ282で記録ヘッド234をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド234の安定した吐出性能を維持する。
このように、この画像形成装置では本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを備えているので、記録ヘッドの長尺化を図ることでフィルタが大型化しても、気泡排出性、インクの充填性が良好で、高速で、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、上記実施形態では本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを画像形成装置に適用した例で説明したが、これに限るものではなく、液体吐出装置全般に適用することができる。また、記録液以外の液体を用いる液体吐出装置や画像形成装置、例えば、前述したように、DNA試料、レジスト、パターン材料などを吐出する液体吐出装置や画像形成装置で用いる液体吐出ヘッドにも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドユニットの構成を説明する説明図である。 図1のA−A線に沿う断面説明図である。 同ヘッドユニットの作用説明に供する説明図である。 比較例のヘッドのユニットの構成を説明する説明図である。 同比較例のヘッドユニットの作用説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドユニットの構成を説明する説明図である。 図6の要部平面説明図である。 同ヘッドユニットに対するインク充填動作の説明に供する説明図である。 同じく断面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドユニットの構成を説明する説明図である。 図10の要部平面説明図である。 本発明に係る液体吐出ヘッドユニットを搭載する画像形成装置の一例の機構部の概要を示す側面模式的説明図である。 同じく要部平面説明図であ
符号の説明
1、101…液体吐出ヘッドユニット
2…液体吐出ヘッド
3、103…フィルタユニット
4、104…ヘッドタンク(インクリザーバ)
11…流路板
12…ノズル板
13…振動板
14…ノズル
16…液室(吐出室)
17…流体抵抗部
18…連通部
21…圧電素子
23…フレーム部材
24…共通液室
30、130…フィルタケース
31、131…フィルタ室
31A、131A…第1空間
31B、131B…第2空間
32、132…フィルタ
36、136…気泡排出口
61、161…インク収容部
234…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
235…ヘッドタンク(サブタンク)
236…フィルタユニット

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体をろ過するフィルタが内蔵されたフィルタ室を有するフィルタ部とを備える液体吐出ヘッドユニットにおいて、
    前記フィルタ室は、前記フィルタの上流側に前記液体が供給される空間が形成され、
    前記空間のフィルタ長手方向の一端部側に前記液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、
    前記空間を形成している前記フィルタに対向する壁面は傾斜面であり、
    前記傾斜面は、前記供給口から前記気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜している
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  2. 液滴を吐出する液体吐出ヘッドと、この液体吐出ヘッドに供給される液体をろ過するフィルタが内蔵されたフィルタ室を有するフィルタ部と、このフィルタ部に接続されて前記液体を収容する液体収容部とを備える液体吐出ヘッドユニットにおいて、
    前記フィルタ室は、前記フィルタの上流側に前記液体が供給される空間が形成され、
    前記空間のフィルタ長手方向の一端部側に前記液体が供給される供給口を、他端部側に気泡排出路を有し、
    前記空間を形成している前記フィルタに対向する壁面は傾斜面であり、
    前記傾斜面は、前記供給口から前記気泡排出路に向かって流路を狭くする方向に傾斜し、
    前記気泡排出路の排出側開口が前記液体収容部内に臨んでいる
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  3. 請求項2に記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記液体収容部には内部と大気との間の連通を開閉する大気開放手段が設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  4. 請求項2又は3に記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記気泡排出路の液体収容部内での気泡排出側開口は、前記液体収容部から前記フィルタ部への液体供給口よりも高い位置に設けられていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットにおいて、前記フィルタ部には前記気泡排出路と前記フィルタを挟んで略反対側に、前記液体吐出ヘッドへの液体供給口が形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッドユニット。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の液体吐出ヘッドユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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