JP2013046961A - 液体吐出ヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で共通液室内の気泡を除去して、確実にヘッド内流路に液体を充填できない。
【解決手段】複数のノズル217が通じる複数の第1個別液室215と、1又は複数のダミーノズル216が通じる1又は複数の第2個別液室218と、第1個別液室215に液体を供給する第1共通液室221と、第1共通液室221に通じ、第2個別液室218に通じる第2共通液室222と、第1共通液室221及び第2共通液室222よりも高さ方向で上方に配置されたフィルタ232と、フィルタ232を通過した液体を集めて第1共通液室221のみに共通する傾斜面234及び開口部235を有するフィルタケース231とを備えている
【選択図】図4

Description

本発明は液体吐出ヘッド及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置として例えばインクジェット記録装置などが知られている。
液体吐出ヘッドとしては、液滴を吐出するノズル、ノズルが通じる個別液室(加圧液室、吐出室、圧力室、液体流路などとも称される。)、圧力室内の液体を加圧する圧力(エネルギー)を発生する圧力発生手段(エネルギー発生手段)と、各圧力室に液体を供給する比較的容積の大きな共通液室とを備えて、圧力発生手段で発生させる圧力で圧力室内の液体を加圧することによってノズルから液滴を吐出させる。ここで、圧力発生手段としては、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマル方式、圧電素子(本願では電気機械変換素子と同義語として用いる。)などを用いる圧電方式、静電力を発生する静電型アクチュエータを用いる静電方式などが知られている。
このような液体吐出ヘッドにおいて、個別液室へ液体を安定的に供給するために、共通液室を大容量化し、液体をフィルタ部材(以下、単に「フィルタ」という。)でろ過した後に液体吐出ヘッドの共通液室に供給するものがある。
ところで、フィルタは一旦液体で濡れると、気泡を通過させないため、共通液室に溜まった気泡はフィルタを介して排出ことができなくなる。そのため、空の状態の液体吐出ヘッドに液体を充填(最初の液体充填、交換時の液体充填を含む)するとき、共通液室に気泡が入り込んだ状態のまま液室全体に液体を確実に初期充填することが難しいという問題がある。
ヘッド内に気泡が混入されると、吐出されて液滴の吐出方向が曲がる噴射曲がりや、液滴を吐出できない吐出不能などの吐出不良が発生して、安定して高画質画像を形成できなくなる。
そこで、従来、フィルタよりも下流部から分岐するエア排出流路と、このエア排出流路を開閉可能なエア排出弁を設けることにより、気泡の排出を行うものが知られている(特許文献1)。
特開2005−169839号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている構成にあっては、エア排出流路を開閉可能なエア排出弁を設ける必要があるため、部品点数が増え、部品構成が複雑になって、コストが増加し、排出弁の故障による不具合が発生するおそれを伴うという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で共通液室内の気泡を除去して、確実にヘッド内流路に液体を充填できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
画像形成に寄与する液滴を吐出する複数のノズルが通じる複数の第1個別液室と、
画像形成に寄与しない1又は複数のダミーノズルが通じる1又は複数の第2個別液室と、
前記第1個別液室に液体を供給する第1共通液室と、
前記第1共通液室に通じ、前記第2個別液室に通じる第2共通液室と、
前記第1共通液室及び第2共通液室よりも高さ方向で上方に配置された、前記液体をろ過するフィルタ部材と、を備え、
前記フィルタ部材でろ過された前記液体を前記第1共通液室のみに供給する優先供給手段を有する
構成とした。
ここで、前記第1個別液室と前記第2個別液室とを通じるバイパス流路が設けられている構成とできる。
この場合、前記バイパス流路の流体抵抗は前記第2個別液室の流体抵抗よりも大きい構成とできる。
また、前記第1共通液室と前記第2共通液室とを隔てる隔壁部を有し、前記隔壁部の高さは前記隔壁以外の壁面を形成する壁部よりも低い構成とできる。
また、前記優先供給手段は、前記フィルタ部材を保持するフィルタケースを有し、
前記フィルタケースには、前記ろ過された液体を集めて前記第1共通液室の上方で開口する開口部が設けられている
構成とできる。
また、前記優先供給手段は、前記第1共通液室の壁面に設けられた、前記ろ過された液体を導く凹部、溝、スリット及び凹凸のいずれかである
構成とできる。
また、前記優先供給手段は、前記フィルタの前記第1共通液室に対向する位置に設けられた、凸部、凹部、親水性領域、疎水性領域、親油性領域及び撥油性領域のいずれかである構成とできる。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えたものである。
ここで、前記液体吐出ヘッドのノズル面を密封するキャップと、
前記キャップに接続された吸引手段と、
前記キャップで前記ノズル面を密封した状態で前記吸引手段を駆動して前記液体吐出ヘッドに前記液体を充填する充填動作を制御する手段と、を備え、
前記制御する手段は、
前吸引工程と、緩和工程と、後吸引工程とで、それぞれ前記吸引手段を駆動させ、
各工程のうち、前記吸引工程の吸引圧を最も高くし、前記緩和工程の吸引圧を前記後吸引工程の吸引圧以下とする
構成とできる。
この場合、前記緩和工程では、前記キャップ内を大気開放する構成とできる。
本発明に係る液体吐出ヘッドによれば、個別液室に液体を供給する第1共通液室と、第1共通液室に通じ、第2個別液室に通じる第2共通液室と、第1共通液室及び第2共通液室よりも高さ方向で上方に配置された、液体をろ過するフィルタ部材と、を備え、フィルタ部材でろ過された液体を第1共通液室のみに供給する優先供給手段を有する構成としたので、初期充填時に第1共通液室の気泡が第2共通液室から第2個別液室、ダミーノズルを通じて外部に排出され、簡単な構成で共通液室内の気泡を除去して、確実にヘッド内流路に液体を充填できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る液体吐出ヘッドを備えているので、気泡を除去して確実にヘッド内流路に液体が充填され、噴射曲がりや吐出不良が防止されて、安定した高画質画像を形成できる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図である。 同装置の要部平面説明図である。 同装置におけるインク供給排出系の説明に供する説明図である。 本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 同装置の制御部の全体ブロック説明図である。 充填動作の各工程における吸引キャップ内圧力(負圧)の変化を説明する説明図である。 ヘッド内の液体充填状態の説明に供する説明図である。 本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドを充填動作の各工程における液体充填状態とともに説明する説明図である。 本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 本発明の第5実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 本発明の第6実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 本発明の第7実施形態に係る液体吐出ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置をヘッドに対する充填動作の各工程における液体充填状態とともに説明する説明図である。 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置をヘッドに対する充填動作の各工程における液体充填状態とともに説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、後述する主走査モータによってタイミングベルトを介してキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のメインタンクであるインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット24によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
また、キャリッジ33の主走査方向に沿ってエンコーダスケール91が配設され、キャリッジ33にはエンコーダスケール91を読み取るエンコーダセンサ92が設けられて、これらのエンコーダスケール91とエンコーダセンサ92によってリニアエンコーダ90を構成し、このリニアエンコーダ90の検出信号によってキャリッジ33の主走査方向位置(キャリッジ位置)や移動量を検出するようにしている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、後述する副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのワイパ部材(ワイパブレード)83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ33をロックするキャリッジロック87などとを備えている。また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための廃液タンク100が装置本体に対して交換可能に装着される。
また、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
次に、この画像形成装置におけるインク供給排出系について図3を参照して説明する。
まず、インクカートリッジ(以下、「メインタンク」という。)10からヘッドタンク35に対するインク供給は、供給ユニット24の送液手段である送液ポンプ811によって供給チューブ36を介して行なわれる。なお、供給ポンプ811は、チューブポンプなどで構成した可逆型ポンプであり、インクカートリッジ10からヘッドタンク35にインクを供給する動作と、ヘッドタンク35からインクカートリッジ10にインクを戻す動作とを行なえるようにしている。
また、維持回復機構81は、前述したように記録ヘッド34のノズル面をキャッピングする吸引キャップ82aと、吸引キャップ82aに接続された吸引ポンプ812を有し、キャップ82aでキャッピングした状態で吸引ポンプ812を駆動することで吸引チューブ811を介してノズルからインクを吸引することによってヘッドタンク35内のインクを吸引することができる。なお、吸引された廃インクは廃液タンク100に排出される。
次に、記録ヘッド34を構成する本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図4を参照して説明する。なお、図4は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
この液体吐出ヘッド200は、ヘッド部201と、フィルタ部202とを有している。ヘッド部201は、ノズル板211と、流路板211と、振動板213とを接合し、振動板213には共通液室部材214が接合されている。
ノズル板211には、画像形成に寄与する液滴を吐出する複数のノズル215と、画像形成に寄与しない1又は複数のダミーノズル216とが設けられている。ノズル板211、流路板212及び振動板213を積層接合することで、ノズル215が通じる第1個別液室217とダミーノズル216が通じる第2個別液室218とが、ノズル配列方向に沿って形成され、各個別液室間は液室間隔壁部219にて仕切られている。ここで、隣り合う第1個別液室217と第2個別液室218との間の液室間隔壁部219に、両液室を通じるバイパス流路220が設けられている。
共通液室部材214は、内部が隔壁部223で仕切られた、第1個別液室217に液体を供給する第1共通液室221と、第2個別液室218に通じる第2共通液室222とを形成している。ここで、隔壁部223は、第1共通液室221、第2共通液室222を形成する外壁部214Aと高さ方向で同じ高さで形成している。また、第2共通液室222は、第1共通液室221よりも容量を小さくしている。
なお、第1共通液室221は、振動板部材213に設けらた開口224を介して第1個別液室217に通じる。第2共通液室222は、振動板部材213に設けらた開口225を介して第1個別液室218に通じる。
このヘッド部201の高さ方向で上方にフィルタ部202が配置されている。フィルタブ202は、ヘッド部201の共通液室部材214の上端面にシール部材203を介して取付けられる。
フィルタ部202は、フィルタケース231に、ヘッド部201の第1共通液室221及び第2共通液室222の上方に位置して液体(ここではインク)をろ過するフィルタ232を保持している。
フィルタケース231には、ヘッド部201のヘッド部201の第1共通液室221及び第2共通液室222に対向して、フィルタ232の下方に配置された壁部233を設けている。壁部233のフィルタ232に対向する面は傾斜面234とし、第1共通液室221の上方で、第1共通液室221に対向して開口する開口部235を設けることで、優先供給手段を構成している。これにより、フィルタ232でろ過された液体は傾斜面234に沿って開口部235に集められて、第1共通液室221にのみ供給される。
なお、図示は省略するが、圧力発生手段(アクチュエータ手段)として、第1個別液室217の壁面を形成する振動板213を変位させる図示しない圧電部材を備えている。また、第1、第2個別液室217、218の第1、第2共通液室221、222側に流体抵抗部を有するときには、バイパス流路220は、流体抵抗部よりも第1、第2共通液室221、222側で通じる位置に設けられる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部500は、この装置全体の制御を司り、本発明における初期充填制御など行う手段を兼ねるCPU501と、CPU501が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な記憶保持手段を兼ねる不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505とを備えている。
また、記録ヘッド34を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ33側に設けた記録ヘッド34を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ33を移動走査する主走査モータ554、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ555、維持回復機構81の維持回復モータ556を駆動するためのモータ駆動部510と、帯電ローラ56にACバイアスを供給するACバイアス供給部511と、送液ポンプ813を駆動する供給系駆動部512などを備えている。維持回復モータ556を回転駆動することで吸引手段である吸引ポンプ812が駆動される。
また、この制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
この制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置(画像を撮る装置)などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行っている。
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド34の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド7の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド34を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など、大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
I/O部513は、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ制御部510、ACバイアス供給部511の制御、ヘッドタンク35に対するインク供給の制御などに使用する。
センサ群515は、用紙の位置を検出するための光学センサや、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ(環境温度センサ、環境湿度センサ)、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
次に、このように構成した画像形成装置における液体吐出ヘッド200で構成される記録ヘッド34に対する充填動作について図6を参照して説明する。なお、図6は同充填動作の各工程における吸引キャップ内圧力(負圧)の変化を説明する説明図である。
充填動作では、液体吐出ヘッド200のノズル面(ノズル215が形成されている面)を吸引キャップ82aで封止する。そして、吸引ポンプ812を駆動して封止状態にあるキャップ82a内の負圧を高くして、ヘッド200のノズル215から吸引を行うことで、ヘッド200内に液体を充填する。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、前吸引工程、緩和工程、後吸引工程を行う。前吸引工程では、各工程のうちで最も吸引圧を高くして吸引を行う。緩和工程では、吸引圧を最も低くするか、吸引キャップ82a内を大気圧にする。後吸引工程では、前吸引工程よりも低い吸引圧で吸引を行う。
この場合、緩和工程においては、前吸引工程及び後吸引工程の吸引圧よりも低い吸引圧を維持するようにしている。この緩和工程における前吸引工程及び後吸引工程の吸引圧よりも低い吸引圧の維持は、例えば吸引ポンプ812を、前吸引工程及び後吸引工程での回転数より低い回転数で駆動することによって行うことができる。あるいは、緩和工程における前吸引工程及び後吸引工程の吸引圧よりも低い吸引圧の維持は、吸引キャップ82aをヘッド200から離間させずに、吸引キャップ82a内に残存する吸引圧を維持することでも行える。
また、緩和工程では、図6に実線で示すように、前吸引工程及び後吸引工程の吸引圧よりも低い吸引圧として負圧を維持するようにしてもよいし、或いは同図に破線で示すように大気圧に維持するようにすることもできる。
この充填動作の各工程を行うときのヘッド内の液体充填状態について図7を参照して説明する。なお、図7(a)は前吸引工程における液体充填状態、(b)は緩和工程における液体充填状態、(c)は後吸引工程における液体充填状態をそれぞれ示す説明図である。
図7(a)に示すように、ヘッド200が空の状態で前吸引工程を行うことにより、液体400はフィルタ232を通過してろ過され、フィルタケース231の傾斜面234で開口部235に向けて集められ、開口部235から第1共通液室221のみに供給され、第2共通液室222には開口部235が対向していないため、第2共通液室222には上方から液体は供給されず、気体が充填されたままとなる。
そして、第1共通液室221が液体400で満たされていくにつれて、第1共通液室221の気体(空気)は第2共通液室222側に移動し、第2共通液室222に通じた第2個別液室218のダミーノズル216から外部へ排出される。
ここで、第1個別液室217の1つと第2個別液室218は、バイパス流路220により通じており、第1共通液室221から第1個別液室217を介して第2個別液室218にも液体400が流入する。
しかし、バイパス流路220の流体抵抗は、第2個別液室218を通って外部へ流れる流体抵抗よりも高くなるように、バイパス流路220の管径が形成されている。そのため、第2個別液室218が液体400で満たされ、第2個別液室218を介して液体400のみが排出されるのではなく、第2共通液室222の気体も排出することができる。
次に、前述した緩和工程に移行し、吸引圧力を低下させる。これにより、図7(b)に示すように、フィルタ232を介して第1共通液室221に液体400が供給されるのが止まる。また、第1個別液室217及び第2個別液室218から液体400が吸引排出されるのも止まる。
ここで、緩和工程の吸引圧は、第1個別液室217のノズル215から気体が逆流し第1個別液室217に流入するのを防止するために、大気圧よりも低い負圧状態とすることもできる。しかし、この場合には、ノズル215から若干の液体400を吸引してしまうおそれがあり、吐出に用いられない無駄な液体400が吸引廃棄されることとなる。
一方、この緩和工程の圧力を大気圧とすることもできる。大気圧とすることにより、ノズル215から液体400が吸引排出されて無駄に廃棄されることを低減することができる。
そして、この緩和工程では、第1個別液室217→バイパス流路220→第2個別液室218を介して、第1共通液室221の液体400が第2共通液室222内に流入し、第1共通液室221と第2共通液室222の液面高さはほぼ同じになる。
続いて、再び吸引圧を高くする後吸引工程に移行する。後吸引工程に移行するときには、第1共通液室221も、第2共通液室222も液体400で満たされているため、吸引により、図7(c)に示すように、第1共通液室221及び第2共通液室222から第1個別液室217及び第2個別液室218に液体400が供給され、第1共通液室221、第2共通液室222、第1個別液室217及び第2個別液室218が液体400で満たされることとなる。
このように、個別液室に液体を供給する第1共通液室と、第1共通液室に通じ、第2個別液室に通じる第2共通液室と、第1共通液室及び第2共通液室よりも高さ方向で上方に配置された、液体をろ過するフィルタ部材とを備え、フィルタ部材でろ過された液体を第1共通液室のみに供給する優先供給手段を有する構成とすることで、充填時に第1共通液室の気泡が第2共通液室から第2個別液室、ダミーノズルを通じて外部に排出され、簡単な構成で共通液室内の気泡を除去して、確実にヘッド内流路に液体を充填できる。
そして、充填動作において、前吸引工程、緩和工程、後吸引工程を行うことにより、共通液室が大容量であっても共通液室と各個別液室に液体充填を確実に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る液体吐出ヘッドについて充填工程とともに図8を参照して説明する。なお、図8(a)は前吸引工程における液体充填状態、(b)は緩和工程における液体充填状態、(c)は後吸引工程における液体充填状態を示す説明図である。
本実施形態では、第1共通液室221と第2共通液室222との間の隔壁部223の高さを、第1共通液室221、第2共通液室222を形成する外壁部214Aの高さよりも低く形成している。また、本実施形態では、前記第1実施形態におけるバイパス流路220は設けていない。
このように、構成したので、図8(a)に示すように、ヘッド200が空の状態で前吸引工程を行うことにより、液体400はフィルタ232を通過してろ過され、フィルタケース231の傾斜面234で開口部235に向けて集められ、開口部235から第1共通液室221のみに供給され、第2共通液室222には開口部235が対向していないため、第2共通液室222には上方から液体は供給されず、気体が充填されたままとなる。
そして、第1共通液室221が液体400で満たされていくにつれて、第1共通液室221の気体(空気)は第2共通液室222側に移動し、第2共通液室222に通じた第2個別液室218のダミーノズル216から外部へ排出される。
そして、前吸引工程で第1共通液室221が液体400で満たされると、図8(b)に示すように、緩和工程で、第1共通液室221と第2共通液室222の隔壁部223を越えて液体400が第2共通液室222に流れ込む。
このように、バイパス流路が無くても、第1共通液室221が液体400で満たされれば一部の液体400が第2共通液室221へ流れ、第2共通液室222を充填することができる。
その後、図8(c)に示すように、後吸引工程に移行し、第2個別液室218からも液体400を吸引排出することで、第1個別液室217、第2個別液室218共に液体400で満たすことができる。。
次に、本発明の第3実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図9を参照して説明する。なお、図9は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、フィルタケース231の壁面及び第1共通液室221の壁面に溝部(或いは、凸部、スリット、凹凸部)241、242を設けている。つまり、フィルタケースの壁面及び第1共通液室の壁面に形成した溝部、凸部、スリット、凹凸部の少なくともいずれかで優先供給手段を構成している。
これにより、フィルタ232を通過した液体400は、この溝部241、242を伝って第1共通液室221に優先的に供給され、第2共通液室222には供給されない。なお、その他の作用効果は前記第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第4実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図10を参照して説明する。なお、図10は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、フィルタ232の第1共通液室221に対向する部分に、第1共通液室221側に向けて突出した凸部(又は凹部)251を設けている。つまり、フィルタに設けた凸部又は凹部で優先供給手段を構成している。
これにより、フィルタ232を通過した液体400は、凸部251に溜まり易くなり、第1共通液室221に優先的に供給され、第2共通液室222には供給されない。なお、その他の作用効果は前記第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第5実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図11を参照して説明する。なお、図11は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、フィルタケース231の壁面及び第1共通液室221の壁面に、親水性、或いは疎水性、或いは親油性、或は撥油性の領域(これを「表面性変更領域」という。)261、262を形成している。つまり、フィルタケースの壁面及び第1共通液室の壁面に設けた表面性変更領域で優先供給手段を構成している。
これにより、フィルタ232を通過した液体400は、表面性変更領域261、262に優先的に集まり、第1共通液室221に優先的に供給され、第2共通液室222には供給されない。なお、その他の作用効果は前記第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第6実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図12を参照して説明する。なお、図12は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、フィルタ232の第1共通液室221に対向する部分に、親水性、或いは疎水性、或いは親油性、或は撥油性の領域(これを「表面性変更領域」という。)271を設けている。つまり、フィルタに設けた表面性変更領域で優先供給手段を構成している。
これにより、フィルタ232を通過した液体400は、表面性変更領域271に優先的に集まり、第1共通液室221に優先的に供給され、第2共通液室222には供給されない。なお、その他の作用効果は前記第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第7実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図13を参照して説明する。なお、図13は同ヘッドのノズル配列方向に沿う断面説明図である。
本実施形態では、前記第1実施形態におけるバイパス流路220を振動板部材213に形成している。
これにより、振動板部材として微細な加工が可能な材料、工法を採用することで、バイパス流路を用意に形成することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について図14を参照して説明する。なお、図14(a)は同画像形成装置のヘッドに対する充填動作の前吸引工程におけるヘッドの液体充填状態、(b)は同じく緩和工程における液体充填状態、(c)は同じく後吸引工程における液体充填状態をそれぞれ示す説明図である。
本実施形態では、液体吐出ヘッド200のダミーノズル216の領域のみをキャッピング(封止)する独立キャップ281を備えている。この独立キャップ281には図示しない吸引手段が接続されている。なお、吸引手段は、前記吸引ポンプ812を兼用している。
そして、前吸引工程では、図14(a)に示すように、独立キャップ281でダミーノズル216の領域のみをキャッピング(封止)して、吸引を行う。
その後、緩和工程では、図14(b)に示すように、独立キャップ281をヘッド200のノズル面から離間させる。このとき、前記第1実施形態と同様に第2個別液室218、第2共通液室222に液体400が充填される。
さらに、後吸引工程では、図14(c)に示すように、吸引キャップ82aでノズル215及びダミーノズル216のすべてをキャッピング(封止)して吸引を行う。これにより、第1、第2共通液室221、222及び第1、第2個別液室217、218への液体供給を行うことができる。
このように構成することで、前吸引工程にてノズル215からの吸引排出を行わないようにすることができ、前吸引工程で廃棄する無駄な液体消費量を少なくすることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について図15を参照して説明する。なお、図15(a)は同画像形成装置のヘッドに対する充填動作の前吸引工程におけるヘッドの液体充填状態、(b)は同じく緩和工程における液体充填状態、(c)は同じく後吸引工程における液体充填状態をそれぞれ示す説明図である。
本実施形態では、液体吐出ヘッド200のノズル215を封止する第1キャップ部282aとダミーノズル216を封止する第2キャップ部282bとに分割された分割吸引キャップ282を備えている。このキャップ282には図示しない吸引手段が接続されている。
そして、前吸引工程では、図15(a)に示すように、分割吸引キャップ282でヘッド200のノズル面をキャッピングし、第2キャップ部282bのみに吸引手段を接続することで、ダミーノズル216のみから吸引を行う。
その後、緩和工程に移行して、図15(b)に示すように、第2キャップ部282bからの吸引を停止する。
さらに、後吸引工程では、図15(c)に示すように、分割吸引キャップ282の第1、ダ2キャップ部282a、282bを使用して、ノズル215及びダミーノズル216の全領域を吸引する。これにより、第1、第2共通液室221、222及び第1、第2個別液室217、218への液体供給を行うことができる。
このように構成することで、前吸引工程にてノズル215からの吸引排出を行わないようにすることができ、前吸引工程で廃棄する無駄な液体消費量を少なくすることができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
10 インクカートリッジ(メインタンク)
33 キャリッジ
34、34a、34b 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35 ヘッドタンク
81 維持回復機構
82a 吸引キャップ
200 液体吐出ヘッド
201 ヘッド部
202 フィルタ部
211 ノズル板
212 流路板
213 振動板部材
214 共通液室部材
215 ノズル
216 ダミーノズル
217 第1個別液室
218 第2個別液室
219 隔壁部
220 バイパス流路
221 第1共通液室
222 第2共通液室
223 隔壁部
231 フィルタケース
232 フィルタ
234 傾斜面
235 開口部
241、242 凸部
251 凸部
261、262 表面性変更領域
271 表面性変更領域
281 独立キャップ
282 分割吸引キャップ
500…制御部

Claims (10)

  1. 画像形成に寄与する液滴を吐出する複数のノズルが通じるる複数の第1個別液室と、
    画像形成に寄与しない1又は複数のダミーノズルが通じる1又は複数の第2個別液室と、
    前記第1個別液室に液体を供給する第1共通液室と、
    前記第1共通液室に通じ、前記第2個別液室に通じる第2共通液室と、
    前記第1共通液室及び第2共通液室よりも高さ方向で上方に配置され、前記液体をろ過するフィルタ部材と、を備え、
    前記フィルタ部材でろ過された前記液体を前記第1共通液室のみに供給する優先供給手段を有する
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第1個別液室と前記第2個別液室とを通じバイパス流路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記バイパス流路の流体抵抗は前記第2個別液室の流体抵抗よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1共通液室と前記第2共通液室とを隔てる隔壁部を有し、前記隔壁部の高さは前記隔壁以外の壁面を形成する壁部よりも低いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記優先供給手段は、前記フィルタ部材を保持するフィルタケースを有し、
    前記フィルタケースには、前記ろ過された液体を集めて前記第1共通液室の上方で開口する開口部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記優先供給手段は、前記第1共通液室の壁面に設けられた、前記ろ過された液体を導く凹部、溝、スリット及び凹凸のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記優先供給手段は、前記フィルタの前記第1共通液室に対向する位置に設けられた、凸部、凹部、親水性領域、疎水性領域、親油性領域及び撥油性領域のいずれかであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記液体吐出ヘッドのノズル面を密封するキャップと、
    前記キャップに接続された吸引手段と、
    前記キャップで前記ノズル面を密封した状態で前記吸引手段を駆動して前記液体吐出ヘッドに前記液体を充填する充填動作を制御する手段と、を備え、
    前記制御する手段は、
    前吸引工程と、緩和工程と、後吸引工程とで、それぞれ前記吸引手段を駆動させ、
    各工程のうち、前記吸引工程の吸引圧を最も高くし、前記緩和工程の吸引圧を前記後吸引工程の吸引圧より低くする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記緩和工程では、前記キャップ内を大気開放することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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