以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体供給装置を含む本発明に係る画像形成装置の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同装置の本発明に係るインクジェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機構部の側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、記録装置本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカートリッジ等で構成される画像形成機構部2等を収納し、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送される用紙3を取り込み、画像形成機構部2によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙する。
画像形成機構部2は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向に摺動自在に保持し、このキャリッジ13にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッドからなる記録ヘッド14をインク滴吐出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側にはヘッド14に各色のインクを供給するための各インクタンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着している。
ここで、キャリッジ13は後方側を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装し、前方側を従ガイドロッド12に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ17で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19との間にタイミングベルト20を張装し、このタイミングベルト20をキャリッジ13に固定しており、主走査モータ17の正逆回転によりキャリッジ13が往復駆動される。
また、記録ヘッド14としては、電気熱変換素子(発熱抵抗体)により気泡を発生させることでインク滴を吐出するサーマル方式のインクジェットヘッドを用いている。そして、記録ヘッド14のノズル列は、各列600dpiピッチでハーフピッチずらして2列設け、インターレースなしで副走査方向に1200dpiの分解能を実現している。また、記録ヘッド14は、吐出するインク滴の大きさを2.5plとし、そのためにノズル径をφ10μmとしている。ノズル数は各列600個、即ち、印字可能な副走査方向の長さが1インチ幅の記録ヘッドとしている。
なお、本発明は記録ヘッドの吐出圧力発生手段(アクチュエータ手段)を限定するものではないが、上述したようにノズル径が最も小さくなり、より微細な異物の除去が必要になるサーマル方式の記録ヘッドに有効である。また、記録ヘッド14として、ここでは各色の記録ヘッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個の記録ヘッドとすることもできる。
一方、給紙カセット4にセットした用紙3を記録ヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリクションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ローラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転駆動される。
そして、キャリッジ13の主走査方向の移動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材である印写受け部材29を設けている。この印写受け部材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ローラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部材35、36とを配設している。
記録時には、キャリッジ13を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動することにより、停止している用紙3にインクを吐出して1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後次の行の記録を行う。記録終了信号または、用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了させ用紙3を排紙する。
また、キャリッジ13の移動方向右端側の記録領域を外れた位置には、記録ヘッド14の吐出不良を回復するための回復装置37を配置している。回復装置37は、キャップ手段と吸引手段とクリーニング手段を有している。キャリッジ13は印字待機中にはこの回復装置37側に移動されてキャッピング手段で記録ヘッド14をキャッピングされ、吐出口部(ノズル孔)を湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する(パージする)ことにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、安定した吐出性能を維持する。
吐出不良が発生した場合等には、キャッピング手段で記録ヘッド14の吐出口(ノズル)を密封し、チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復される。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のインク吸収体に吸収保持される。
そこで、次に、この画像形成装置における本発明に係る液体供給装置について図3を参照して説明する。なお、同図は同液体供給装置の概略構成図である。
この液体供給装置は、液体タンクであるインクカートリッジ15と記録ヘッド14との間には、微細な異物の侵入を防止するフィルタ41と、負圧を発生させる負圧発生手段42を順に設けている。
インクカートリッジ15は、上方に図示しないが大気と連通する大気開放部を、下方には記録ヘッド14へインクを供給するためのインク供給部51を有し、内部にはインクが充填された多孔質体(いわゆるフォーム体)52を有しており、多孔質体52の毛管力により、記録ヘッド14へ供給されるインクを、わずかな負圧を維持して保持している。なお、負圧値は水頭差約50mmに設定している。
このインクカートリッジ15は、交換可能とするため、インク供給部51で着脱可能とし、インク供給部51には図示しないが、Oリングほかのシール部材を設けている。インクカートリッジ15を交換可能とすることにより、記録ヘッド一体型のような無駄がなく、消耗品のみの交換となり、低コストの画像形成装置を提供することができる。
負圧発生手段42は、図4及び図5に示すように、シームレスの円管状フィルム部材61を流路43の内面に張付け、その一部にフィルム部材61からなる変形可能な領域44を設け、この領域44をレバー62の凸部62aと連結している。
このレバー62は凸部62aがフィルム状部材61の変形可能領域44を流路43内に押し込み及び流路43内から退避させる方向(図4の矢示A、B方向)に揺動可能に設け、レバー62にはバネ部材65を連結している。バネ部材65は所定の力でレバー62を引っ張る方向、すなわち、フィルム部材61内部の体積を膨張させる方向(図4の矢示C方向)に力が作用するように設けている。
なお、バネ部材65として、ここでは、コイルバネを使用したが、バネ性を有する材料で、片持ち梁形状あるいは両持ち梁形状の付勢部材を用いることもできる。また、負圧発生手段42は、内部を良く洗浄した後、記録ヘッド14のフレーム部材とフィルタ41を含むフィルタ部と熱溶着で接合する。
この負圧発生手段42の動作について図6及び図7を参照して説明すると、まず、図6に示すように、ソレノイドのプランジャーなどのレバー固定手段45で、レバー62をフィルム部材61内部の体積を収縮する方向(矢示A方向)に押し付けた状態で、インクを充填する。その後、レバー固定手段45による押圧を解除すると、図7に示すように、バネ部材65の張力により、レバー62はフィルム部材61内部の体積が膨張する方向に変位し、フィルム部材61内部の体積が図7に斜線を施して示す領域の体積変化分だけ増加し、負圧が発生する。
そこで、このバネ部材65の張力を管理して、水頭差約50mmに相当する負圧をインクに発生させる。これは、前述したようにインクカートリッジ(インクタンク)15のフォーム体52の発生する負圧値に略等しい。
ただし、具体的には、レバー62を固定した状態で記録ヘッド14に充填して、インク供給経路を閉じた後、レバー固定手段を解除したときに、上記の負圧が発生するように設計している。正確に言えば、静的な状態で負圧が発生するには、供給経路を閉じるか、インクタンクでも同様の負圧が発生している必要がある。
フィルタ41は、ノズル径φ10μmの記録ヘッド14を詰らせないために、5μm粒子を99.5%以上捕捉可能な濾過精度の綾畳折フィルタを使用している。フィルタの有効面積は約300mm2であり、フィルタ部だけの流体抵抗値は、純水での測定で、実測約5×19(Pa・s/m3)であった。ここで使用しているインク粘度ηは、常温(22℃)で約η=3(cp)であるので、インクに対しての流体抵抗値は約15×109(Pa・s/m3)である。
そこで、比較のため、負圧発生手段42のレバー固定手段45を解除しないで記録ヘッド14を使用した場合、ベタ印字を数10枚続けるとノズル抜けが発生した。これは、負圧発生手段42が作用せず、インクを吐出して消費した分だけフィルタ41を通してインクを供給することができなかったため、記録ヘッド14側の負圧が大きくなり過ぎて、メニスカスを壊してノズルから気泡を巻き込んだことが原因と考えられる。メニスカスが壊れるのは確率的な現象なので、1枚では発生しない場合もあるが、数10枚のベタ印字を実施すると、少なくとも数ノズルはノズル抜けが発生した。
また、本実施形態では、レバー62を固定した状態でもフィルム部材61が露出しているところ(変形可能領域44)で多少圧力が緩和されるが、従来のように固定された流路の場合はインク供給不足状態になると、より極端にノズル抜けが発生する。この状態になると、回復手段によりノズルからインクを吸引して気泡を排出しなければノズル抜けは復活しない。言い換えると、回復処理によりノズル抜けは回復するので、異物の侵入によるノズル詰りではなく、メニスカスが壊れて気泡を巻き込んだことがノズル抜けの原因であることが分かる。
これに対して、本発明に係る液体供給装置を適用した画像形成装置では、数10枚〜100枚単位でベタ印字しても、上記のようなノズル抜けは発生しなかった。フィルタ部の流体抵抗値は同じであるため、ベタ印字の時にはインク供給不足が発生するが、負圧発生手段42のインク体積が減り、バネ部材65が伸びた分若干負圧値は大きくなるが、これがバッファの役目を果して、過度の負圧でメニスカスが壊すのを防止している。
ベタ印字といっても、キャリッジが折り返す時間や、同時に動作させることが多く単純に合計した時間にはならないが、用紙を副走査方向に送る時間があり、その間に、カートリッジ15からフィルタ41を通して負圧発生手段42へのインクの供給が実施される。実際、キャリッジの往復運動は、吐出している時間に比べて、加減速時間は長いかほぼ同じ位の時間を必要とする。
このように、負圧発生手段42をフィルタ41の下流に配置し、負圧発生手段42と記録ヘッド14との間にはフィルタが存在しない構成としているので、ベタ印字のように液体消費量が多く、フィルタ部のインク供給が不足する場合でも、負圧発生手段42がバッファとなり、記録ヘッド14内が過度の負圧になることを防止できる。これにより、気泡を引き込みノズル抜けすることを防止できる。
このことは、逆に言えば、フィルタ部の流体抵抗値を上げてもよくなり、目の細かいフィルタを使用して、異物侵入によるノズル詰りに対する信頼性を向上することができる。更に、フィルタ部のインク流量が制約にならないので、記録ヘッド本来の印字速度を確保することができる。
また、フィルタ41の上流のインクカートリッジ15には多孔質体による毛管力で負圧を発生させる第2の負圧発生手段を有することで、負圧維持が容易になり、多孔質体による毛管力で負圧を発生させることで、構成が簡略で低コスト化を図れ、第2の負圧発生手段の負圧値と負圧発生手段の負圧値とが略同一であるので、負圧維持が容易になる。
さらに、上述したように、記録ヘッドのノズル径を10μm以下とすることにより、微細な滴を吐出することができると共に、異物の侵入を阻止するためにノズルに見合ったろ過精度のフィルタを用いて流体抵抗値が大きくなっても、負圧発生手段がフィルタの下流にある構成とすることで、インク供給不足による過度の負圧でノズル抜け等が発生することを防止することができ、インク供給不足による印刷速度の低下を防止することができる。
また、記録ヘッドとして吐出圧力発生手段が電気熱変換素子を用いるヘッド構成とすることで、記録ヘッドの構成が簡略でノズルの高密度配置が可能であり、記録密度を向上させることができると共に、負圧発生手段をフィルタの下流に儲け、負圧発生手段の下流側にフィルタが存在しない構成とすることで、インク供給不足による過度の負圧でノズル抜け等が発生することを防止することができ、インク供給不足による印刷速度の低下を防止することができる。
次に、本発明に係る液体供給装置を含む本発明に係る画像形成装置の第2実施形態について図8ないし図10を参照して説明する。なお、図8は同画像形成装置を前方側から見た斜視説明図、図9は同装置の機構部の全体構成を説明する概略構成図、図10は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置は、図8に示すように、装置本体101と、装置本体101に装着した、記録媒体である用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103とを備え、さらに、装置本体101の前面104の一端部側には、前面104から前方側に突き出し、上面105よりも低くなったカートリッジ装填部106を有し、このカートリッジ装填部106の上面に操作キーや表示器などの操作部107を配置している。カートリッジ装填部106には液体保管用タンク(メインタンク)であるインクカートリッジ110の脱着を行うための開閉可能な前カバー108を有している。
そして、図9及び図10に示すように、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド111とステー112とでキャリッジ113を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図10で矢示方向に移動走査する。
このキャリッジ113には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド114を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド114を構成するインクジェットヘッドとしては、前述した第1実施形態と同様に、電気熱変換素子(発熱抵抗体)により気泡を発生させることでインク滴を吐出するサーマル方式のインクジェットヘッドを用いている。そして、記録ヘッド14のノズル列は、各列600dpiピッチでハーフピッチずらして2列設け、インターレースなしで副走査方向に1200dpiの分解能を実現している。また、記録ヘッド114は、吐出するインク滴の大きさを2.5plとし、そのためにノズル径をφ10μmとしている。ノズル数は各列600個、即ち、印字可能な副走査方向の長さが1インチ幅の記録ヘッドとしている。
なお、本発明は記録ヘッドの吐出圧力発生手段(アクチュエータ手段)を限定するものではないが、上述したようにノズル径が最も小さくなり、より微細な異物の除去が必要になるサーマル方式の記録ヘッドに有効である。また、記録ヘッド114として、ここでは各色の記録ヘッド114を用いているが、各色のインク滴を吐出するノズルを有する1個の記録ヘッドとすることもできる。
また、キャリッジ113には、記録ヘッド114に各色のインクを供給するための各色の液体容器であるサブタンク115を搭載している。このサブタンク115にはインク供給チューブ116を介して前述した各色のインクカートリッジ(メインタンク)110からインクが補充供給される。ここで、インクカートリッジ110は、それぞれ各色に対応してイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインクを収容している。
一方、給紙トレイ103の用紙積載部(圧板)121上に積載した用紙122を給紙するための給紙部として、用紙積載部121から用紙122を1枚づつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)123及び給紙コロ123に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド124を備え、この分離パッド124は給紙コロ123側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙122を記録ヘッド114の下方側で搬送するための搬送部として、用紙122を静電吸着して搬送するための搬送ベルト131と、給紙部からガイド125を介して送られる用紙122を搬送ベルト131との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ132と、略鉛直上方に送られる用紙122を略90°方向転換させて搬送ベルト131上に倣わせるための搬送ガイド133と、押さえ部材134で搬送ベルト131側に付勢された先端加圧コロ135とを備えている。また、搬送ベルト131表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ136を備えている。
ここで、搬送ベルト131は、無端状ベルトであり、搬送ローラ137とテンションローラ138との間に掛け渡されて、図10のベルト搬送方向に周回するように構成している。帯電ローラ136は、搬送ベルト131の表層に接触し、搬送ベルト131の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、搬送ベルト131の裏側には、記録ヘッド114による印写領域に対応してガイド部材141を配置している。このガイド部材141は、上面が搬送ベルト131を支持する2つのローラ(搬送ローラ137とテンションローラ138)の接線よりも記録ヘッド114側に突出している。これにより、搬送ベルト131は印写領域ではガイド部材141の上面にて押し上げられてガイドされるので、高精度な平面性を維持される。
さらに、このガイド部材141の搬送ベルト131の裏面と接触する面側には、主走査方向、すなわち搬送方向と直交する方向に複数の溝を形成して、搬送ベルト131との接触面積を少なくし、搬送ベルト131がスムーズにガイド部材141表面に沿って移動できるようにしている。
さらに、記録ヘッド114で記録された用紙122を排紙するための排紙部として、搬送ベルト131から用紙122を分離するための分離爪151と、排紙ローラ152及び排紙コロ153とを備え、排紙ローラ152の下方に排紙トレイ103を備えている。ここで、排紙ローラ152と排紙コロ153との間から排紙トレイ103までの高さは排紙トレイ103にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体101の背面部には両面給紙ユニット161が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット161は搬送ベルト131の逆方向回転で戻される用紙122を取り込んで反転させて再度カウンタローラ132と搬送ベルト131との間に給紙する。また、この両面給紙ユニット161の上面には手差し給紙部162を設けている。
さらに、図10に示すように、キャリッジ113の走査方向側の非印字領域には、記録ヘッド114のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復装置171を配置している。この維持回復装置171には、記録ヘッド114のノズル面をキャピングするためのキャップ部材172a、172b、172c、172dと、ノズル面をワイピングするためのワイパーブレード173などとを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙トレイ102から用紙122が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙122はガイド125で案内され、搬送ベルト131とカウンタローラ132との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド133で案内されて先端加圧コロ135で搬送ベルト131に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ136に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト131が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト131上に用紙122が給送されると、用紙122が搬送ベルト131に静電的に吸着され、搬送ベルト131の周回移動によって用紙122が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ113を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド114を駆動することにより、停止している用紙122にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙122を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙122の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙122を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ113は回復装置171側に移動されて、キャップ172a〜172dで記録ヘッド114をキャッピングされ、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止し、また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する回復動作を行って安定した吐出性能を維持する。
次に、この画像形成装置における本発明に係る液体供給装置について図11を参照して説明する。なお、同図は液体供給装置の全体構成を説明する説明図である。
この液体供給装置は、前記第1実施形態と同様に、液体タンクであるサブタンク115と記録ヘッド14との間には、微細な異物の侵入を防止するフィルタ41と、負圧を発生させる負圧発生手段42を順に設け、負圧発生手段42の下流側にはフィルタが存在しない構成としている。
そして、サブタンク115には供給部115aによってチューブ116を連結し、インクカートリッジ110からインクを補充供給するようにしている。なお、インクカートリッジ110は前記第1実施形態のインクカートリッジ15と同様に内部にフォーム体52を設け、負圧を発生させるようにしている。
このように、チューブ供給方式は、インクカートリッジをキャリッジに載せないので、カートリッジの容量を大きくでき、高速大容量印刷には有利であるが、一般に、チューブを這い回す必要があるため、インクを供給する能力が低下する。特に、本実施形態のように、記録ヘッド114のノズル径が10μm、フィルタ41の孔径が5μmのように微細化した場合に顕著な問題となる。
しかしながら、本発明のように、フィルタより記録ヘッド側(下流側)に負圧発生手段を設けることで、前記第1実施形態と同じように、負圧発生手段がインク供給のバッファとなり、気泡引き込みによるノズル抜けの発生を防止することができる。
ここで、この画像形成装置の制御部の概要について図12を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部180は、装置全体の制御を司るCPU181と、CPU181が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM182と、画像データ等を一時格納するRAM183と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)184と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC185とを備えている。
ここで、滴吐出量及び吸引量に関する情報、吐出パターン別の滴吐出量及び吸引量に関する情報、及びサブタンク115の満タン容量に関する情報はROM182に格納保持している。別な形態として、これら情報は、ソフト的にホスト側のプリンタドライバ内部に格納保持することも可能である。これら情報を元に後述する(1)式、(2)式によって求められる使用インク量は、不揮発性メモリ184に格納保持される。
また、この制御部は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F186と、記録ヘッド114を駆動制御するためのヘッド駆動制御部187及びヘッドドライバ188と、主走査モータ190を駆動するための主走査モータ駆動部191と、副走査モータ192を駆動するための副走査モータ駆動部193、回復装置171のモータ194を駆動するためのサブシステム駆動部195と、負圧発生手段42のレバー62を作動させるレバー固定手段45を含む駆動ユニット196を駆動するための負圧発生手段駆動部197と、環境温度を検出する温度センサ200からの検知信号及び図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O198などを備えている。
また、この制御部180には、この装置に必要な情報の入力及び表示をおこなうための操作パネル199が接続されている。
制御部180は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F186で受信する。
そして、CPU181は、I/F186に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC185にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部187に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM182にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部187は、記録ヘッド114の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ188にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ188に送出し、ヘッドドライバ188が記録ヘッド114のアクチュエータ手段に駆動パルスを選択的に印加してヘッド114を駆動する。
ここで、CPU181は、記録ヘッド114から吐出する液滴の数をカウントすることによって消費される液量を計測する。この場合、吐出パターンに応じた滴吐出量を格納している場合には、各パターン別の吐出回数(滴数)をカウントすることによって消費される液量(インクの使用量)を計測する。
すなわち、液吐出量及び吸引量に関する情報を予め保有している場合には、使用インク量(使用量V)を次の(1)式により算出して検出することができる。
このように、滴吐出量と吐出回数から得られる滴吐出に伴う使用量と回復動作(吸引)に伴う使用量とを加算すること消費されたインク量を、簡便に、かつ、精度良く計測することができる。なお、吐出量や吸引量が複数水準存在する場合は、個々の量と回数の積の総和を求めることになる。
この場合、実際のヘッドでは、ヘッド間によって滴吐出量にばらつきがある。そこで、ヘッドの滴吐出特性を反映するパラメータに応じて予め設定された係数によって滴吐出量の算出値を補正することが好ましい。すなわち、大き目の滴が出るヘッドでは滴の数を少なくし、逆に小さ目の滴が出るヘッドでは滴の数を大きくする補正を行うことによって、装置間及び各色のヘッド間でのばらつきを低減して、均質な画像出力を行えるようにする。
また、吐出パターン別の液吐出量及び吸引量に関する情報を予め保有している場合には、使用インク量を次の(2)式により算出して検出する。
例えば、階調印刷を行う場合には階調パターンに応じた吐出量データをもともと保有しているので、その吐出量データと階調発生回数とを掛け合わせることで、滴吐出量と吐出回数とを掛け合わせるよりも、より精度の高い液量の検出(算出)を行うことができる。前述した(1)式とこの(2)式との違いは、(1)式では吐出量の周波数特性等により差異が生じやすいが、(2)式では予め吐出パターンごとに周波数特性込みの吐出量を求めておき、これを用いて使用インク量を求めることで、より精度の高い検出を行うことができるという点である。
次に、本発明に係る液体供給装置の第3実施形態について図13を参照して説明する。なお、同図は同液体供給装置の説明図である。
ここでは、インクカートリッジ210としてインク袋211を収容した構成のものを用いてインク容量のアップを狙っている。そして、インクカートリッジ210は、記録ヘッド114のノズル面と略同一か上方に、つまり、水頭差が高い場所に配置する構成とし、インクカートリッジ210からサブタンク115へのインク供給経路(チューブ116)の途中に弁手段216を設けている。
なお、その他の構成は前記第2実施形態の装置と同様であり、サブタンク115からフィルタ41、フィルタ41から負圧発生手段42を介して記録ヘッド114にインクを供給する構成とし、負圧発生手段42より下流にフィルタ手段が存在しない構成としている。
また、弁手段216は、前記第2実施形態の画像形成装置の制御部において、弁手段216を開閉駆動する弁駆動部を設けて対応するようにしている。
このように構成したので、基本的な動作は前記第2実施形態の装置と同様であるが、キャリッジ搭載の負圧発生手段42のみで負圧を維持するために、記録時以外のインク供給を必要としないときには弁手段216を閉じる制御を行うようにしている。
また、通常は、記録時中も弁手段216を閉じて使用するが、低温環境でインク粘度が上昇した場合や、ベタ印字が続くような場合には、記録時中に弁手段216を開けて、サブタンク115側を正圧にして、インク供給を補助するようにしても良い。なお、インク消費量は、前述した第2実施形態で説明したように(1)式あるいは(2)式で記録ヘッドを駆動する印字データから算出することができる。
この場合、正圧によるインクの流れはフィルタ41を介して記録ヘッド114に供給されるので、急激なインクの流れは発生せず、制御は容易で、メニスカスを急激に壊すことはない。
このように、フィルタの上流に弁手段を設けることによって、記録ヘッドの負圧は負圧発生手段で決まり、カートリッジ(インクタンク)側の設計自由度が高くなり、後述するように、ポンプや加圧機構(手段)との組み合わせが容易になる。
また、温度によって弁手段を制御することによりフィルタの上流側の圧力を変更する構成とすることで、温度によるインク粘度の影響で、インク供給不足になることを防止することができる。さらに、インク消費量に基づき弁手段を制御することによりフィルタの上流側の圧力を変更する構成とすることで、フィルタ下流の負圧発生手段がインク供給のバッファとして機能しているうちにインク供給でき、通常の負圧維持を実現すると共に、バッファ機能を広くすることができる。
次に、本発明に係る液体供給装置の第4実施形態について図14を参照して説明する。なお、同図は同液体供給装置の説明図である。
この装置では、第3実施形態と同様に、インクカートリッジ210の内部にはインク袋211を収納しチューブ供給方式でサブタンク115にインクを供給する。
そして、インクカートリッジ210のインク袋211を板状部材213で挟み、図示しないバネ部材で数10mm〜100mm以下の水頭差に相当する正圧をインク袋211にかけて、インクが供給し易いようにしている。これらの板状部材213とバネ部材によって加圧手段を構成している。なお、正圧の大きさは、正圧によってメニスカスを壊さない程度にする必要がある。ただし、正圧によるインクの流れはフィルタ41を介して記録ヘッド114に供給されるので、急激なインクの流れは発生せず、制御は容易でメニスカスを急激に壊すことはない。
また、インク供給経路(チューブ116)には弁手段216を設けて、これを通してキャリッジに搭載したサブタンク115にインクを供給している。なお、その他の構成は前記第3実施形態の装置と同様であり、サブタンク115からフィルタ41、フィルタ41から負圧発生手段42を介して記録ヘッド114にインクを供給する構成とし、負圧発生手段42より下流にフィルタ手段が存在しない構成とし、また、弁手段216の駆動は第3実施形態と同様に制御部の弁駆動部で行う。
インク供給を必要としないときには、弁手段216を閉じて正圧がサブタンク115に掛からないようにする。これにより、負圧発生手段42の負圧が維持され、メニスカスがわずかにノズル内部に引き込んだ安定した状態で保持される。
この装置の基本的な動作は、上記第3実施形態と同様である。通常は、記録時中も弁手段216を閉じて使用するが、低温環境でインク粘度が上昇した場合や、ベタ印字が続くような場合には、記録時中に弁手段216を開けて、サブタンク115側を正圧にして、インク供給を補助するようにしても良い。なお、インク消費量は、前述した第2実施形態で説明したように(1)式あるいは(2)式で記録ヘッドを駆動する印字データから算出することができる。
このように、フィルタの上流側に加圧手段と弁手段を設けているので、負圧を容易に維持して、メニスカスを安定させることができると共に、フィルタ上流を正圧にすることでインク供給不足を補完できる。
次に、本発明に係る液体供給装置の第5実施形態について図15を参照して説明する。なお、同図は同液体供給装置の説明図である。
この装置では、インクカートリッジ210とは別にサブタンク115との間にメインタンク221を設けて、インクカートリッジ210とメインタンク221との間には供給経路(ここではパイプを用いている)222を、メインタンク221とサブタンク115との間には供給経路(ここではパイプを用いている)223を設け、インクカートリッジ210とメインタンク221との間の供給経路222にはポンプ224を介設し、また、メインタンク221のインク量を検出するセンサ225を設けている。
なお、前記各実施形態の装置と同様に、サブタンク115からフィルタ41、フィルタ41から負圧発生手段42を介して記録ヘッド114にインクを供給する構成とし、負圧発生手段42より下流にフィルタ手段が存在しない構成としている。
この装置では、センサ225でメインタンク221のインク量を監視し、記録ヘッド114のノズル面とメインタンク221のインク面の水頭差で、負圧を制御するようにしている。また、インクカートリッジ210からメインタンク221へはセンサ222の信号に基づきポンプ224によりインクを補充供給する。
本実施形態は、前記第2実施形態と同じように、キャリッジ上の負圧発生手段42と、フィルタ41の上流(カートリッジ側)に、メインタンク221の水頭差という第2の負圧発生手段を有した構成を有している。負圧発生手段42の負圧と第2の負圧発生手段である水頭差は略同一に設定している。
このように構成することで、負圧を維持すると共に、インク消費量が多いときに記録ヘッド内が過度の負圧になるのを防止して気泡引き込みによるノズル抜けを防ぐことができる。
次に、本発明に係る液体供給装置の第6実施形態について図16及び図17を参照して説明する。なお、図16は同液体供給装置の説明図、図17はインクカートリッジの要部平面説明図である。
この装置では、前記第4実施形態と同様に、インクカートリッジ210のインク袋211を板状部材213で挟み、図17に示すように、板状部材213の端部両側にバネ部材214、214を配置し、これらのバネ部材214、214の他端部側を保持部材231で保持している。
そして、保持部材231は図7で矢示方向に移動可能に配置するとともに、保持部材231の移動範囲を規制するストッパ部材232、233を設けている。また、保持部材231は、図示しないがプランジャなどの駆動手段によって移動する構成としている。これらの板状部材213、バネ部材214と保持部材231によって第2の負圧発生手段と加圧手段とを兼ねる手段を構成している。
なお、前記各実施形態の装置と同様に、サブタンク115からフィルタ41、フィルタ41から負圧発生手段42を介して記録ヘッド114にインクを供給する構成とし、負圧発生手段42より下流にフィルタ手段が存在しない構成としている。
そして、第2の負圧発生手段(加圧手段)は、負圧、正圧共に絶対値で数10mm〜100mmの水頭差に相当する圧力値をインク袋211に掛けるように設定している。ただし、正圧によるインクの流れはフィルタ41を介して記録ヘッド114に供給されるので、急激なインクの流れは発生せず、制御は容易でメニスカスを急激に壊すことはない。
通常は、第2の負圧発生手段も負圧に維持され、メニスカスがわずかにノズル内部に引き込んだ安定した状態で保持される。低温環境でインク粘度が上昇した場合や、ベタ印字が続くような場合には、記録時中に第2の負圧発生手段を負圧から正圧に切り替えて、サブタンク115側を正圧にして、インク供給を補助するようにしても良い。前述したように、インク消費量は記録ヘッドを駆動する印字データから算出することができる。
このように、フィルタの上流側に第2の負圧手段を兼ねる加圧手段を設けているので、簡略な構成で負圧と正圧を切り替えることができ、負圧を維持してメニスカスを安定させることができると共に、正圧にすることでインク供給不足を補完することができる。
次に、本発明に係る液体供給装置の第7実施形態について説明する。
ここでは、前記第1実施形態の液体供給装置を備えた画像形成装置において、22℃環境で約3(cp)であったインクに代えて、22℃で約6(cp)の高粘度顔料インクを用いた。
第1実施形態と同様に、負圧発生手段42のレバー固定手段45を解除しないで記録ヘッド14を使用した場合、ベタ印字を数10枚続けると、かなりの数のノズル抜けが発生した。
上述したようにインク供給不足による過度の負圧がメニスカスを壊して、気泡を引き込んだことが原因であるが、インクを高粘度にしたことによる極端な供給不足は、一気に負圧を大きくして多くのノズルを瞬間的にダウンさせる。
したがって、インク供給能力は十分余裕を持つ必要があり、約6(cp)を超える高粘度インクでは、フィルタを通してインク供給をするのが難しくなる。特に、22℃で6(cp)のインクは、環境温度が10℃より下がると、10(cp)を超えた更なる高粘度になるため、余程、印字速度を落とさない限り、ノズル抜けを解消するのは難しい。
これに対して、本発明のようにフィルタ41の下流に負圧発生手段42を設けた構成にすると、数10枚〜100枚単位でベタ印字しても上述したようなノズル抜けは発生しなかった。これは、フィルタ部による供給不足が発生しても、負圧発生手段部42のインク体積が減り、これがバッファの役目を果して、過度の負圧でメニスカスを壊すのを防止することよる。
したがって、本発明の構成は、常温(22℃)で6(cp)を超えるような高粘度インクを供給する液体供給装置あるいはこれを備える画像形成装置に特に有効である。
言い換えると、画像形成装置が印刷速度/画質を保証する動作保証温度範囲において10(cp)を超えるようなインクに対して特に有効である。
このように、記録ヘッドから吐出するインク粘度が常温環境で6cp以上であるので、インクの移動速度が遅くにじみ難いと共に、粘度に関する制約を大幅に緩和できるのでインク処方の自由度が高くなり、画像品質を向上させることができる。そして、負圧発生手段がフィルタの下流にあるので、インク粘度上昇による流れ難さから供給不足が発生して、過度の負圧でノズル抜け等が発生することを防止することができ、インク供給不足による印刷速度の低下を防止することができる。
また、記録ヘッドから吐出するインク粘度が動作保証範囲の最低温度で10cp以上であるインクを用いることで、インクの移動速度が遅くにじみ難いと共に、粘度に関する制約を大幅に緩和できるのでインク処方の自由度が高くなり、画像品質を向上させることができる。また、負圧発生手段がフィルタの下流にあるので、インク粘度上昇による流れ難さから供給不足が発生して、過度の負圧でノズル抜け等が発生することを防止することができ、インク供給不足による印刷速度の低下を防止することができる。
なお、上記実施形態においては、本発明をインクジェット記録装置に適用した例で説明したが、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができ、また、インク以外の液体、例えば、液体レジストやDNA試料などの液体を用いた画像形成装置などにも適用することができる。