JP2019022969A - 液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、吐出ヘッドから液体が漏れる虞を低減できる液体吐出装置を提供することにある。
上記課題を解決する液体吐出装置は、ノズルから液体を吐出可能な吐出ヘッドと、液体供給源に収容される前記液体を前記ノズルに供給する液体供給路と、前記液体供給路に設けられて前記液体を貯留可能な中間貯留体と、を備え、前記中間貯留体は、前記液体を貯留可能な貯留室と、前記中間貯留体よりも上流側の前記液体供給路と前記貯留室とを連通する導入流路と、前記貯留室と前記中間貯留体よりも下流側の前記液体供給路とを連通する導出流路と、を有し、前記導出流路は、前記貯留室の下部で且つ水平方向において該貯留室の中央よりも前記液体供給源が配置される側で前記貯留室に接続されている。
この構成によれば、中間貯留体よりも下流側の液体供給路と、導出流路と、のうち少なくとも一方にフィルターが設けられている。すなわち、貯留室からノズルまでの間の流路にフィルターが設けられているため、異物がノズルに流れる虞を低減できる。
この構成によれば、導出流路は、使用姿勢において吐出ヘッド側から貯留室側に向かって鉛直方向上方に傾斜する傾斜部を有する。そのため、導出流路や吐出ヘッド側にある空気が貯留室側へ上昇しやすく、吐出ヘッドへ気泡が流入することによる吐出不良を抑制できる。
以下、液体吐出装置の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態の液体吐出装置は、用紙などの媒体に対して液体の一例であるインクを吐出することにより媒体に文字や画像等を印刷(記録)するインクジェット式のプリンターである。
液体供給装置36は、液体供給源18と個別に対応して複数(本実施形態では5つ)設けられているが、図3においては図の簡略化のために1つの液体供給源18と、この液体供給源18と対応する1つの液体供給装置36を図示している。複数設けられた液体供給装置36の各構成は略同じであるため、1つの液体供給装置36を説明して他の液体供給装置36の説明を省略する。
図5に示すように、中間貯留体44は、1つの面(左面)が開口する有底箱状の貯留体ケース48と、貯留体ケース48の開口を封止するフィルム49と、を備える。
図3,図5に示すように、使用姿勢Aでは、印刷などにより吐出ヘッド32で液体が消費されると、導出流路53及び下流側供給路43bを介して貯留室51内の液体が、フィルター45を通過して吐出ヘッド32に供給される。このとき貯留室51には、下流側へ供給した分の液体が上流側から供給される。そのため、貯留室51内の第2液面L2の位置は、略一定に保たれる。
(1−1)液体供給源18が吐出ヘッド32よりも低い位置に位置する使用姿勢Aにおいて、導出流路53は、貯留室51の下部で且つ奥行方向Yにおいて貯留室51の中央よりも液体供給源18が配置される前側で貯留室51に接続されている。そのため、液体供給源18が吐出ヘッド32よりも高い位置に位置する非使用姿勢Bになった場合でも、貯留室51よりも上流側の液体が貯留室51よりも下流側へ流れることを抑制できる。したがって、吐出ヘッド32から液体が漏れる虞を低減できる。
次に、液体吐出装置の第2実施形態について図を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、中間貯留体が第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
次に、第1中間貯留体44Aを備える液体吐出装置12の作用について説明する。
(2−1)第1中間貯留体44Aは、使用姿勢Aにおいて上側に位置する上側連通路66と、上側連通路66よりも下側に位置して圧力損失が高い下側連通路67と、を有し、上側連通路66と下側連通路67とにより第1貯留室51A及び第2貯留室51Bを連通させている。そのため、貯留室51への液体の充填及び気泡排出に適した中間貯留体44を提供できる。
・保持部19は、液体供給源18を着脱可能に保持してもよいし、着脱不能に保持してもよい。
・メンテナンス装置35は、排出ポンプ40を備えない構成としてもよい。廃液収容部41は、キャップ38から水頭により送られた廃液を収容してもよい。
・廃液収容部41は、非使用姿勢Bにおいて吐出ヘッド32よりも上方もしくは同じ高さに設けてもよい。
・非使用姿勢Bになった場合における液体供給源18内の第1液面L1の位置からフィルター45までの水頭圧は、フィルター45に形成されたメニスカスが破壊される圧力より大きくてもよい。
・液体吐出装置12は、下流側供給路43bと導出流路53とのうち少なくとも一方に設けられたフィルター45を備えてもよい。すなわち、液体吐出装置12は、導出流路53にフィルター45を設けてもよい。液体吐出装置12は、吐出ヘッド32内の液体供給路43にフィルター45を設けてもよい。液体吐出装置12は、複数のフィルター45を備えてもよい。
・フィルター45は、例えば、網目状体、多孔質体、微細な貫通孔を形成した多孔板などを用いることができる。網目状体のフィルターとしては、金網、樹脂性の網、メッシュフィルター、金属繊維などがある。金属繊維のフィルターとしては、ステンレスの細線をフェルト状にしたフェルトフィルター、ステンレスの細線を圧縮焼結させた金属焼結フィルターなどがある。多孔板のフィルターとしては、エレクトロフォーミング金属フィルター、電子線加工金属フィルター、レーザービーム加工金属フィルターなどがある。メッシュフィルターは、針金を織り込んで形成されるフィルターであり、平織、綾織、平畳織、綾畳織などのフィルターがある。
Claims (9)
- ノズルから液体を吐出可能な吐出ヘッドと、
液体供給源に収容される前記液体を前記ノズルに供給する液体供給路と、
前記液体供給路に設けられて前記液体を貯留可能な中間貯留体と、
を備え、
前記中間貯留体は、
前記液体を貯留可能な貯留室と、
前記中間貯留体よりも上流側の前記液体供給路と前記貯留室とを連通する導入流路と、
前記貯留室と前記中間貯留体よりも下流側の前記液体供給路とを連通する導出流路と、
を有し、
前記導出流路は、前記貯留室の下部で且つ水平方向において該貯留室の中央よりも前記液体供給源が配置される側で前記貯留室に接続されていることを特徴とする液体吐出装置。 - 前記液体供給源が前記吐出ヘッドよりも鉛直方向上方に位置する姿勢になった場合に、前記貯留室内に貯留される前記液体の液面の位置は、前記貯留室と前記導出流路とを接続する接続部よりも低い位置となるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記中間貯留体よりも下流側の前記液体供給路と、前記導出流路と、のうち少なくとも一方に設けられたフィルターを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体吐出装置。
- 前記液体供給源が前記吐出ヘッドよりも鉛直方向上方に位置する姿勢になった場合における前記貯留室内の液面の位置から該貯留室と前記導出流路とを接続する接続部までの容積は、該接続部から前記フィルターまでの容積よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
- 前記液体供給源が前記吐出ヘッドよりも鉛直方向上方に位置する姿勢になった場合における前記液体供給源内の液面の位置から前記フィルターまでの水頭圧は、前記フィルターに形成されたメニスカスが破壊される圧力よりも小さいことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の液体吐出装置。
- 前記導出流路の少なくとも一部は、前記吐出ヘッド側から前記貯留室側に向かって鉛直方向上方に傾斜する傾斜部を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
- 前記中間貯留体は、第1貯留室及び該第1貯留室よりも上流側に設けられる第2貯留室を前記貯留室として有するとともに、
前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通する上側連通路と、
前記上側連通路よりも鉛直方向下方において前記第1貯留室と前記第2貯留室とを連通し、前記上側連通路よりも圧力損失が高い下側連通路と、
を有し、
前記導出流路は、前記第1貯留室に接続されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。 - 前記貯留室は、前記液体供給源が前記吐出ヘッドよりも鉛直方向上方に位置する姿勢になった場合において前記貯留室内の液面より鉛直方向上方となる位置に突出部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
- 前記吐出ヘッドから排出された前記液体を収容可能な廃液収容部を更に備え、
前記廃液収容部は、前記液体供給源が前記吐出ヘッドよりも鉛直方向上方に位置する姿勢になった場合に前記吐出ヘッドよりも鉛直方向下方に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のうち何れか一項に記載の液体吐出装置。
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