JP5293243B2 - 液体容器およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体消費装置に供給する液体を収容した液体容器およびその製造方法に関する。
液体容器および液体消費装置の例として、例えば、インクを収容したインクカートリッジと、該インクカートリッジが着脱可能に装着されるインクジェット式記録装置を挙げることができる。
従来の液体容器として、例えば特許文献1の図10に見られるように、液体消費装置に対して着脱可能に構成され、液体消費装置に装着されることで使用される容器本体(10)内に、液体を収容する液体収容室(370、390)と、前記液体収容室に収容されている液体を前記液体消費装置に供給するための液体供給孔(50)と、前記液体収容室内の液体の消費に伴って外部から空気を前記液体収容室内に導入するための大気開放孔(100)とを備え、前記液体収容室を、前記使用時における液体供給孔(50)へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室(370)と、下流側に位置する第2の液体収容室(390)の2室に分割した液体容器が知られている。
この従来技術によると、液体収容室が2室に分割されているので、落下等によって液体容器に衝撃が与えられても、液体供給孔に気泡が侵入しにくくなる。しかし、この従来技術では、第1、第2の液体収容室(370、390)への空気または液体の出入り口が分散配置されている。特に、第1、第2の液体収容室(370、390)の間を連通する流路の出入り口(第1の液体収容室370からの出口が符号371で示されている)は、第2の液体収容室(390)を上下に跨いで設けられており、第2の液体収容室の全高(容器本体高さの半分)に等しいぐらい離れている。
このため、この従来技術では、第1、第2の液体収容室(370、390)に液体を充填する際、第2の液体収容室(390)から第1の液体収容室(370)へと向かう液体に対する流路抵抗が、第1、第2の液体収容室(370、390)の間を連通する流路の出入り口(第2の上流側開口と第1の下流側開口)が大きく離れている分、大きくなり、結果として、速やかに液体充填を行うことが困難であった。また、第1、第2の液体収容室(370、390)の底面の傾斜が緩いため、液体が残りやすいという難点もあった。
ここで底面の傾斜をきつくした場合には上記難点は解決するが、液体充填姿勢、すなわち液体供給孔(50)が上向きの姿勢において、第2の上流側開口は、第2の液体収容室(390)のこの姿勢における最上部よりも低い位置となる。このため液体供給孔(50)を介して第2の液体収容室(390)に液体を充填する時に、第2の液体収容室(390)を液体で満たすことができないという問題が発生する。
特許文献2には、2つのインク収容室を有する液体容器に液体を充填する方法が記載されている。しかし、この特許文献2に記載の液体容器は、液体収容室の底面が水平であるため、液体が残りやすいという難点がある。
特開2008−044194号公報 特開2006−306035号公報
本発明の目的は、液体供給孔に気泡が侵入しにくく、液体充填時には速やかに液体充填を行うことができて、液体消費装置に装着した使用時においては、消費されるべき液体が液体収容室内に残りにくい液体容器およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、液体消費装置に対して着脱可能に構成され、前記液体消費装置に装着されることで使用される液体容器であって、液体を収容する液体収容室と、前記液体収容室に収容されている液体を前記液体消費装置に供給するための液体供給孔と、前記液体収容室内の液体の消費に伴って外部から空気を前記液体収容室内に導入するための大気開放孔と、を備え、前記液体収容室は、前記使用時における液体供給孔へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室と、下流側に位置する第2の液体収容室の少なくとも2室に分割され、前記第1、第2の液体収容室を画成する仕切壁および底壁を、前記使用時における液体収容室の底部近くに配した放射中心部から液体収容室内に向かって全体として放射状に伸びる隔壁で構成して前記第1、第2の液体収容室の少なくとも底壁を傾斜状に形成し、前記第1の液体収容室における第1の上流側開口と第1の下流側開口,および第2の液体収容室における第2の上流側開口と第2の下流側開口を、前記放射中心部に集中配置したことを特徴とする。
この液体容器によれば、液体収容室を、使用時における液体供給孔へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室と、下流側に位置する第2の液体収容室の少なくとも2室に分割したので、落下等によって液体容器に衝撃が与えられても、液体供給孔に気泡が侵入しにくくなる。
そして、第1、第2の液体収容室を画成する仕切壁および底壁を、使用時における液体収容室の底部近くに配した放射中心部から液体収容室に向かって全体として放射状に伸びる隔壁で構成して第1、第2の液体収容室の少なくとも底壁を傾斜状に形成し、第1の液体収容室における第1の上流側開口と第1の下流側開口,および第2の液体収容室における第2の上流側開口と第2の下流側開口を、放射中心部に集中配置したので、液体消費装置に装着した使用時においては、液体の捌けがよくなって、消費されるべき液体が液体収容室内に残りにくくなる。また、第1の液体収容室における第1の上流側開口と第1の下流側開口,および第2の液体収容室における第2の上流側開口と第2の下流側開口を、前記放射中心部に集中配置したことで、第1の液体収容室と第2の液体収容室とを連通する流路の第1の下流側開口と第2の上流側開口とを近接させることが可能となる。これにより、液体消費装置により液体が消費され液体容器内の液面が変動した場合でも、液体供給孔における液体圧力の変動を抑制することができる。第1、第2の液体収容室に液体を充填する際の、第2の液体収容室から第1の液体収容室へと向かう液体に対する流路抵抗を低減させることができ、速やかに液体充填を行うことが可能となる。
以上のように、この液体容器によれば、液体充填時には速やかに液体充填を行うことができ、また、液体充填後の衝撃によっても液体供給孔に気泡が侵入しにくくなり、また、液体消費装置に装着した使用時においては、消費されるべき液体が液体収容室内に残りにくくなる。
さらに、この液体容器によれば、次のような作用効果も得られる。液体が、水系の液体(例えば水系インク)である場合、水系の液体は凍結すると体積が膨張する。第2の液体収容室は初期的に液体で満ちた状態であるため、凍結膨張した分の液体を第1の液体収容室側へ逃がさないと、液体容器が破裂し液体漏れを生じるおそれがある。これに対し、この液体容器によれば、第1の液体収容室と第2の液体収容室との間を連通する流路の開口を、前記放射中心部に集中配置したことで、結果として、第1の液体収容室と第2の液体収容室とを連通する流路を短くすることができ、確実に凍結膨張分の液体を第1の液体収容室へ逃がすことができて、容器の破裂を抑制することができる。
本発明の一態様では、さらに、前記第1の液体収容室と前記第2の液体収容室とを連通する連通流路を備え、前記第1の下流側開口は、前記連通流路の上流端であり、前記第2の上流側開口は、前記連通流路の下流端であり、前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口とを前記放射中心部において最も中心寄りに設けることができる。
このようにすると、第1、第2の液体収容室の間を連通する流路の両端の開口を最も近接させることができ、液体を充填する際の、第2の液体収容室から第1の液体収容室へと向かう液体に対する流路抵抗を一層低減させることができる。また、凍結時には、凍結膨張分の液体を第1の液体収容室へより確実に逃がすことができて、容器の破裂を確実に防止することができる。
本発明の一態様では、前記第1の液体収容室と前記大気開放孔との間に、第1の液体収容室から前記大気開放孔へと向かって逆流しようとする液体をトラップする空気室を設けることができる。このようにすると、第1の上流側開口を第1の液体収容室の底部側に配置することで、空気室の下流側開口を空気室の底面側に配置することができる。よって、仮に空気室に液体が逆流した場合でも、液体消費装置で液体を消費した際に空気室に逆流した液体を第1の液体収容室に回収することができるため、使用することのできない無駄な液体を低減することができる。
本発明の一態様では、前記空気室の天面を形成する隔壁の少なくとも一部が前記第1または第2の液体収容室を形成する隔壁と同一の隔壁とすることができる。このようにすると、液体容器内における無駄な空間を少なくでき、液体容器を小型化できる。
本発明の一態様では、前記第2の下流側開口と前記液体供給孔との間に設けられていて液体の圧力を調整する差圧弁と、
前記液体収容室への液体の充填時に差圧弁を迂回する迂回流路と、
液体の充填後に前記迂回流路を閉塞する閉塞手段と、を備えた構成とすることができる。
このようにすると、差圧弁により液体の圧力を調整することができる。しかし、差圧弁は逆止弁にもなってしまうので、何らの方策も講じないとしたならば、液体充填時、供給孔からは液体の充填ができなくなってしまう。これに対し、この液体容器によると、液体収容室への液体の充填時に差圧弁を迂回する迂回流路を設けてあるので、この迂回流路を通じて液体を充填することができる。この迂回流路は、液体充填後、閉塞される。
そして、この液体容器によれば、液体充填時、迂回流路の少なくとも一部から直接第2の液体収容室へ流出した液体が第2の上流側開口および第1の下流側開口を通じて第1の液体収容室へと充填されることとなるので、より速やかに液体を充填することができる。
本発明の一態様に係る液体容器の製造方法は、請求項1〜5のうちのいずれかの液体容器の製造方法であって、
前記液体容器を前記底部が上向きとなる姿勢にする工程と、
前記液体供給孔を介して前記第2の液体収容室に液体を満たす工程と、
前記第2の液体収容室から、第2の上流側開口、前記第1の下流側開口を介して前記第1の液体収容室に液体を充填する工程と、
を含むことを特徴とする。
この液体容器の製造方法によれば、前述したように、第1、第2の液体収容室に液体を充填する際の、第2の液体収容室から第1の液体収容室へと向かう液体に対する流路抵抗を低減させることができ、速やかに液体充填を行うことが可能となる。
また、液体収容室の底部が上向きの姿勢は、液体消費装置への装着姿勢とは天地逆向きの姿勢である。この姿勢においては、第2の上流側開口は第2の液体収容室の最上部となる。よって、第2の下流側開口から第2の液体収容室に液体を充填する際には、第2の液体収容室を液体で満たすことができる。これにより、無駄な空間のない小型の液体容器が得られる。また、落下などの衝撃が与えられても、液体供給孔に気泡が侵入しにくくなる。
また、第2の液体収容室は、装着姿勢における重力方向下側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状であるため、装着姿勢とは天地が逆となる姿勢においては、重力方向上側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状となる。このため、第2の液体収容室に液体を満たすとき、第2の液体収容室に残存した気泡は第2の上流側開口から容易に排出させることができる。これにより、残存気泡がない状態で第2の液体収容室を液体で満たすことができる。
また、同姿勢においては、第1の上流側開口は第1の液体収容室の最上部となる。よって、第1の下流側開口から第1の液体収容室に液体を充填する際には、充填により液面が上昇しても第1の上流側開口に液体が侵入しにくい。よって、空気室へ液体が侵入することによる大気開放孔からの液体漏れを防止することができる。また、第1の液体収容室は、装着姿勢における重力方向下側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状であるため、装着姿勢とは天地が逆となる姿勢においては、重力方向上側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状となる。このため、液体充填時に空気室への液体の侵入を防止するために、液面と第1の上流側開口の間を離間させた状態で液体の充填を止めたとき、第1の液体収容室の未充填部分の体積を小さくすることができる。これにより、無駄な空間の少ない小型の液体容器を得ることができる。
本発明の第2の態様は、液体消費装置に装着されて使用され、前記液体消費装置に装着された状態における下方である装着時下方に位置する底面と前記底面と略垂直な一の側面とを有する略直方体の液体容器を提供する。本態様の液体容器は、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部の下流に配置され前記液体を前記液体消費装置に供給する液体供給部と、前記液体収容部の上流に配置され、前記液体消費装置への前記液体の供給に伴って前記液体収容部に上流から空気を導入するための空気導入部と、を備える。前記液体収容部は、前記装着時下方に位置する第1の収容室底面と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の上流側開口と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の下流側開口と、を有する第1の液体収容室と、前記第1の液体収容室より下流に配置された収容室であって、前記装着時下方に位置する第2の収容室底面と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第2の上流側開口と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第1の下流側開口と、を有する第2の液体収容室と、前記第1の液体収容室と前記第2の液体収容室とを接続する流路であって、前記第1の下流側開口を上流端とし、前記第2の上流側開口を下流端とする接続流路と、を有する。前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口は、前記液体容器の前記底面の近傍に集中的に配置され、前記第1の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成され、前記第2の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成されている。
本態様の液体容器によれば、上記第1の態様と同様に、液体供給部への気泡の侵入の抑制、速やかな液体充填の実現、消費されるべき液体の液体収容室における残留の低減、液体の凍結による液体容器の破裂の抑制という作用・効果を得られる。
本態様の液体容器において、前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口との間は、前記第2の下流側開口と前記第1の上流側開口との間より近くても良い。こうすれば、より接続流路を短くすることができ、確実に液体容器の破裂を抑制することができる。
本態様の液体容器において、前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口と前記接続流路は、前記液体容器の前記一の側面に沿って形成されていても良い。こうすれば、より接続流路を短くすることができ、確実に液体容器の破裂を抑制することができる。
本態様の液体容器は、さらに、前記第1の液体収容室と前記空気導入部との間に、前記第1の液体収容室から前記空気導入部へと向かって逆流しようとする液体をトラップする空気室を備えても良い。こうすれば、第1の収容室底面の装着時下方に空気室を配置することができる。仮に空気室に液体が逆流した場合でも、液体消費装置で液体を消費した際に空気室に逆流した液体を第1の液体収容室に回収することができるため、使用することのできない無駄な液体を低減することができる。
本態様の液体容器において、前記第1の収容室底面を形成する壁の少なくとも一部は、前記液体容器の前記一の側面に略垂直な隔壁であり、前記空気室において、前記液体消費装置に装着された状態における上方である装着時上方に位置する空気室上面を形成する壁の少なくとも一部が前記第1の収容室底面を形成する前記隔壁であっても良い。こうすれば、液体容器内における無駄な空間を少なくでき、液体容器を小型化できる。
本発明の第3の態様は、液体消費装置に装着されて使用される液体容器の製造方法を提供する。本態様の製造方法は、(a)液体が未充填の上記第2の態様の液体容器を準備する工程と、(b)前記未充填の液体容器を前記底面が上向きとなる姿勢にする工程と、(c)前記姿勢で前記液体供給部を介して前記第2の液体収容室に前記液体を満たす工程と、(d)前記姿勢で前記第2の液体収容室から前記接続流路を介して前記第1の液体収容室に前記液体を充填する工程と、を備える。こうすれば、速やかに第1の液体収容室と第2の液体収容室とに液体を充填して、液体容器を製造することができる。
本態様の製造方法において、前記未充填の液体容器は、前記第2の下流側開口と前記液体供給部との間に設けられ、前記液体の圧力を調整する差圧弁と、前記(c)工程において、前記液体供給部から前記第2の液体収容室へと充填される途中において前記液体が前記差圧弁を迂回する迂回流路と、を備え、前記液体容器の製造方法は、さらに、(e)前記液体の充填後に前記迂回流路を閉塞する工程を備えても良い。こうすれば、液体供給部と第2の液体収容室との間に差圧弁が配置されている場合において、迂回流路を介して液体供給部から第2の液体収容室へと液体を充填することができる。
本発明に係る液体容器の一実施の形態としてのインクカートリッジの正面側から見た外観斜視図。 同じく正面側から見た外観斜視図。 同じく正面側から見た外観斜視図。 同じく正面側から見た外観斜視図。 同じく背面側から見た外観斜視図。 同じく背面側から見た外観斜視図。 同じく背面側から見た外観斜視図。 同じく背面側から見た外観斜視図。 本実施形態のインクカートリッジの平面図。 同じくは正面図。 同じく左側面図。 同じく右側面図。 同じく背面図。 同じく底面図。 同じく正面側から見た分解斜視図。 同じく背面側から見た分解斜視図。 本実施の形態のインクカートリッジのカートリッジ本体の正面図。 同じく背面図。 同じく左側面図。 同じく底面図。 図17におけるA−A断面図。 液体充填システムを示す、液体充填時の液体および空気の流れを示す系統図。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
図1〜図4は、それぞれ本発明に係る液体容器の一実施の形態としてのインクカートリッジの正面側から見た外観斜視図であり、図5〜図8はそれぞれ本実施形態のインクカートリッジを背面側からみた外観斜視図である。図9は本実施形態のインクカートリッジの平面図、図10は正面図、図11は左側面図、図12は右側面図、図13は背面図、図14は底面図である。図15は本実施形態のインクカートリッジの正面側から見た分解斜視図、図16は本実施形態のインクカートリッジを背面側から見た分解斜視図である。
(カートリッジの概要)
本実施形態のインクカートリッジ100は、略直方体形状を有し、内部に設けられた液体収容室としてのインク収容室に液体としてのインクを貯留・収納する液体容器である。インクカートリッジ100は、液体消費装置の一例としてのインクジェット式記録装置(図示せず)のキャリッジに、液体供給孔54が下方となる姿勢(図1〜図4に示す姿勢)で装着され、当該インクジェット式記録装置にインクを供給する。
インクカートリッジ100は、底面101にインクジェット式記録装置に接続されてインクを供給する液体供給孔54(インク供給孔)(図20参照)が設けられている。また、底面101には、インクカートリッジ100内部に大気を導入する大気開放孔1(図20参照)が開口している。すなわち、インクカートリッジ100は、液体供給孔54からインクを供給しつつ大気開放孔1から空気を導入する大気開放型のインクカートリッジである。
図15及び図16に示すように、インクカートリッジ100は、容器本体であるカートリッジ本体110と、カートリッジ本体110の正面側を覆う蓋部材120とを有している。カートリッジ本体110は、その正面側に様々な形状を有する隔壁111等が形成されており、これらの隔壁111等で、インクが充填される複数のインク収容室(液体収容室)24、30等が形成されている。カートリッジ本体110と蓋部材120との間には、カートリッジ本体110の正面側を覆うフィルム121が設けられており、このフィルム121と隔壁111等の上面とを溶着することで、フィルム121によって隔壁111等の上面が塞がれて複数の流路やインク収容室、空気室等が形成される。
後に詳しく説明するが、カートリッジ本体110の背面側には、差圧弁収容室である圧力室49や複数の流路をなす溝が形成されている。これらの溝は、差圧弁210と気液分離室115が構成された状態で外表面に外表面フィルム122を溶着することで、各溝の開口部が塞がれて複数の流路が形成される。
インクカートリッジ100の左側面には、係合レバー102が設けられている。この係合レバー102は、インクジェット式記録装置のキャリッジに装着された時にキャリッジに形成された凹部と係合する突起103が形成されている。
(カートリッジの詳細)
図17は本実施の形態のインクカートリッジ100のカートリッジ本体(容器本体)110の正面図、図18はカートリッジ本体110の背面図、図19はカートリッジ本体110の左側面図、図20はカートリッジ本体110の底面図、図21は図17におけるA−A断面図である。
このインクカートリッジ100は、液体消費装置に対して着脱可能に構成され、図15及び図17に示すように、液体消費装置に装着されることで使用されるカートリッジ本体110内に、液体(この場合水系インク)を収容する液体収容室(24、30)と、液体収容室に収容されている液体を液体消費装置に供給するための液体供給孔54と、液体収容室内の液体の消費に伴って外部から空気を液体収容室内に導入するための大気開放孔1とを備える。
図15及び図17に示すように、液体収容室(24、30)は、使用時における液体供給孔54へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室24と、下流側に位置する第2の液体収容室30の2室に分割されている。
図15及び図17に示すように、第1、第2の液体収容室24、30を画成する隔壁111〜113を有する。隔壁112は、第1、第2の液体収容室24、30を仕切る共通隔壁である。この共通隔壁112と対向する隔壁111を第1の隔壁とし、共通隔壁112と対向する隔壁113を第2の隔壁と称する。なお、本実施形態では、隔壁112を第1、第2の液体収容室24、30に共通な共通隔壁としているが、それぞれ異なる隔壁に分離しても良い。
共通隔壁112と第1の隔壁111との間隔と、共通隔壁112と第2の隔壁113との間隔は、使用時におけるカートリッジ本体110の底部側に向うに従い狭くなるように、少なくとも第1,第2の隔壁111,113を傾斜させている。図15及び図17では、共通隔壁112も傾斜しているが、底壁に対して垂直に形成しても良い。これに代えて、第1,第2の隔壁111,113のいずれか一方が垂直でもよい。いずれにしろ、液体収容室24、30は、装着姿勢における重力方向下側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状となっている。
そして、第1の液体収容室の第1の上流側開口23、第1の液体収容室の第1の下流側開口25、第2の液体収容室の第2の上流側開口29、第2の液体収容室の第2の下流側開口31を、第1の隔壁111と共通隔壁112との間と、第2の隔壁112と共通隔壁113との間であって、幅狭の底部側114に集中配置させている。
すなわち,第1、第2の液体収容室24、30を画成する仕切壁および底壁111〜113を、使用時におけるカートリッジ本体110の底部近くに配した放射中心部114からカートリッジ本体110内に向かって全体として放射状に伸びる隔壁(111〜113)で構成して第1、第2の液体収容室24、30の少なくとも底壁(この場合隔壁でもある111〜113であるが、隔壁111〜113の一つは鉛直壁とすることもできる)を傾斜状に形成し、第1の液体収容室24における第1の上流側開口23と第1の下流側開口25,および第2の液体収容室30における第2の上流側開口29と第2の下流側開口31を、前記放射中心部114に集中配置してある。
図17〜図21等において付加されている符号1〜54はカートリッジ本体110内の各部を示していると同時に、この符号1〜54はインクカートリッジ100の使用時、すなわち、液体供給孔54から液体消費装置へ液体を供給する際に、カートリッジ本体110内において空気または液体が流れる順路(すなわち部位1から部位54へと向かって空気または液体が流れるということ)も表しているので、以下、符号1から順に説明する。
大気開放孔1における空気の入口はカートリッジ本体110の底面に開口しており、大気開放孔1における空気の出口2はカートリッジ本体110の背面(図18)に開口している。
大気開放孔1の出口2には、蛇行路3が連通している。蛇行路3は、大気開放孔1から第1の液体収容室24までの距離を長くし液体中の水分の蒸発を抑制するように細長く蛇行して形成された流路である。蛇行路3の終端3bは、気液分離室115(図16、図18)に開口している。
気液分離室115は、第1の液体収容室24のインクが逆流して大気開放孔1から流出しないようにするためのものである。気液分離室115の内周壁には段部115aが形成されており、この段部115aに対し、気液分離フィルタ116(図16)の周辺部が貼着されている。これにより、気液分離室115は気液分離フィルタ116で図18に示す正面側空間(下流側5)と背面側空間(上流側4)とに分割される。
気液分離フィルタ116は、気体は通過させるが液体は通過させない素材からなる通気フィルムであり、撥水性および撥油性の高い繊維材料をメッシュ状に編みこんだもので構成することができる。蛇行路3の終端3bは、背面側空間4に開口しており(図18)、正面側空間には、貫通孔6が開口している(図18)。
貫通孔6は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、隔壁112と一体の隔壁112aで区画された流路7に連通している。流路7には貫通孔8が連通している。貫通孔8は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口しており、カートリッジ本体110の背面側において、Uターン路9および10に連通している。
図18、図16に示すように、Uターン路9,10のうち、流路10は、カートリッジ本体110の奥行き方向に関し、流路9よりも深く形成されている。流路10には図18に示すように奥行き方向に伸びるリブ10aが複数形成されていて、これによって、第1の液体収容室24側から逆流しようとする液体を阻止しやすくなっている。
Uターン路9,10の終端には、貫通孔11(図18、図17)が連通している。貫通孔11は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、隔壁112と一体の隔壁112aと、隔壁111と一体の隔壁(外殻壁でもある)111aとで区画された第1空気室12に連通している。
第1空気室12の下部には、隔壁を切り欠いた切り欠き孔13が設けられており、この切り欠き孔13を通じて第1空気室12は第2空気室14に連通している。第2空気室14の下部には貫通孔15が連通している。貫通孔15は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口しており、カートリッジ本体110の背面側において、流路16を介して貫通孔17に連通している。
貫通孔17は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、隔壁111と前記外殻壁111aとで区画された第3空気室18に連通している。第1〜第3空気室12、14、18は、インクカートリッジ100の使用時ないし保管時等に液体収容室に収容されている液体が液体収容室内の空気の熱膨張や外部からの振動等で逆流しようとするとき、その液体を捕捉するトラップ空間を構成している。空気室は第1〜第3空気室の3つに分割されており、これによりエッジをインクが伝わり大気開放孔1からインクが漏洩することを抑制している。
第3空気室18の一端部には流路19を介して貫通孔20が開口している。貫通孔20は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口しており、カートリッジ本体110の背面側において、流路21を介して貫通孔22に連通している。貫通孔22は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、隔壁111,112およびそれらと一体の隔壁111b等で区画された第1の液体収容室24に、第1の上流側開口23を介して連通している。インクカートリッジ100の使用時において、第1の上流側開口23は、大気開放孔1から導入された空気の第1の液体収容室24への入口となる。図17に示すように、第1の上流側開口23は、第1の液体収容室24内において上向きに開口している。第1の上流側開口23はメニスカスを形成できる程度に細く形成されている。
第1の液体収容室24の最下端部である幅狭の底部114には、第1の下流側開口25が設けられている。この第1の下流側開口25は第1の液体収容室24からの液体または空気の出口である。第1の下流側開口25は第1の液体収容室24に液体があるうちは液体の出口であり、第1の液体収容室24に液体が無くなると空気の出口となる。第1の下流側開口25は第1の液体収容室24内において右向き(図17の右向き)に開口している。流路25は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口し、カートリッジ本体110の背面側において、流路26、27、28を介して貫通孔である第2の上流側開口29に連通している。
第2の上流側開口29は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、隔壁112,113及び外殻壁111a等で区画された第2の液体収容室30に開口している。インクカートリッジ100の使用時において、第2の上流側開口29は、第1の液体収容室24からの液体または空気の、第2の液体収容室30への入口である。第2の上流側開口29は、第1の液体収容室24に液体があるうちは液体の入口であり、第1の液体収容室24に液体が無くなると空気の入口となる。
第2の液体収容室30の最下端部である底部114には、第2の下流側開口31を介して貫通孔32が設けられている。この第2の下流側開口31は第2の液体収容室30からの液体または空気の出口である。第2の下流側開口31は、第2の液体収容室30に液体があるうちは液体の出口であり、第2の液体収容室30に液体が無くなると空気の出口となる。貫通孔32は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口し、カートリッジ本体110の背面側において、流路33を介して貫通孔34に連通している。貫通孔34は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、カートリッジ本体110の正面側において、流路35、36、37を介して貫通孔38に連通している。
貫通孔38は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口し、カートリッジ本体110の背面側において、流路39、40を介して、カートリッジ本体110の左側面(図19)に開口している流路41、43に連通している。流路41、43は液体残量検出用の流路であり、その左側面側開口は液体検出装置200(図2参照)によって閉じられる。
図15、図16に示すように、液体検出装置200は、公知の装置で構成できる。液体検出装置200は、センサプレート例えばSUSプレート201と、フィルム202と、圧電素子を含むセンサチップ203と、フィルム204と、センサカバー205と、一対の端子206と、基板モジュール207とを備えている。SUSプレート201にフィルム202を介してセンサチップ203が接着される。フィルム204の開口周辺204aをSUSプレート201に溶着し、フィルム204の外周部204bを、カートリッジ本体110における流路41、43の左側面側開口の回りに設けた溶着用リブ117に溶着することで、流路41、43にセンサチップ203を臨ませると同時に、流路41、43の左側面側開口をフィルム204で閉塞する。
SUSプレート201およびフィルム202に設けられた一対の穴と、この穴に連通する、センサチップ203内の液体導入穴とで前記流路41、43を連通させる流路42が形成され、この流路42に液体があるか否かがセンサチップ203で検出される。センサチップ203で液体が検出されなくなったとき、液体消費装置(例えばインクジェット記録装置)は液体残量が既定値を下回ったと判断する。
センサカバー205には、一対の端子206と基板モジュール207とが装着され、センサカバー205の爪205aをカートリッジ本体110に係合させる等してセンサカバー205(したがって、一対の端子206および基板モジュール207)がカートリッジ本体110に装着される。インクカートリッジ100が液体消費装置に装着されると、一対の端子206と基板モジュール207とを介してセンサチップ203が液体消費装置に電気的に接続される。
流路43には、図18に示すように、流路44が連通している。この流路44は、流路43からの液体または空気の出口である。流路44は流路45を介して貫通孔46に連通している。貫通孔46は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に貫通しており、第2の液体収容室30内において、隔壁118aと118bとで区画されたバッファ室47に開口している。バッファ室47は、センサチップ203で液体が検出されなくなった後に使用する液体を貯留している。
バッファ室47の下部には、貫通孔48が設けられている。貫通孔48は、カートリッジ本体110の背面側(図18)に開口し、カートリッジ本体110の背面側において、圧力室49に連通している。圧力室49の放射中心部には貫通孔50が設けられている。貫通孔50は、カートリッジ本体110の正面側(図17)に開口しており、第2の液体収容室30内において、隔壁118bで区画された流路51(図21参照)に連通している。図17に示すように流路51の下部には、貫通孔52が設けられている。図21に示すように、貫通孔52は流路53に連通しており、流路53は液体供給孔54に連通している。
図15、図16に示すように、圧力室49は、差圧弁210を収容する凹部としての差圧弁収容室となっている。圧力室49には、弁体211とバネ212とバネ座213とが収納されて差圧弁210が構成されている。差圧弁210は、下流側の液体供給孔54と上流側の液体収容室30との間に配置されており、上流側に対して下流側を減圧することで、液体供給孔54に供給されるインクが負圧となるように構成されている。
図15、図16に示すように、液体供給孔54の内部には、インクカートリッジ100が液体消費装置に装着されたときに、液体消費装置の図示しない液体供給針の外表面に押しつけられる環状のシール部材130と、液体消費装置に装着されていないときにはシール部材130と当接して液体供給孔54を閉塞する弁131と、弁131をシール部材130へ押しつける方向に付勢する圧縮バネ132とを備えている。インクカートリッジ100が、図示しない液体消費装置に装着されると、液体消費装置が備える液体供給針が封止フィルム142を貫通し、液体供給孔54内に挿入されて、シール部材130の内周と液体供給針の外周がシールされ、液体供給孔54と液体供給針との間の隙間が液密に封止される。また、液体供給針の先端が弁131と当接し、弁131を上に押し上げ、弁131とシール部材130とのシールが解除されることにより、液体供給孔54から液体供給針に液体が供給可能となる。
図17および図20において、減圧孔119は第3空気室18に開口している。減圧孔119はカートリッジ本体110へ液体を充填する際に利用される。
(インクカートリッジ100の製造方法)
インクカートリッジ100は次のようにして製造する。
(1)蓋部材120を装着しない状態のカートリッジ本体110を作製する。この際、カートリッジ本体110の背面は外表面フィルム122で塞ぎ、正面はフィルム121で塞ぐ。ただし、隔壁118bについてはフィルム121に対して未溶着状態としておく。したがって、隔壁118bとフィルム121との間には、図17に示す流路118c、118dが形成される。これらの流路118c、118dは、隔壁118bの上面に形成された複数凸部118eの隙間によって確保される。
(2)カートリッジ本体110を、天地を逆にした状態(本実施形態では、液体供給孔54が上になる状態)で配置し、液体注入装置を用いてインクカートリッジ100に液体を充填する。
図22は、液体充填システムを示す図であり、液体充填時の液体および空気の流れを示す系統図でもある。図22において、上述した各部に相当する部位には同一の符号を付してある。図22において、300は液体注入装置である。液体注入装置300は、液体供給手段310の液体供給管311と、真空吸引手段320の真空吸引管321とが分離されていて、液体供給管311をインクカートリッジ100の液体供給孔54に接続するとともに、真空吸引管321を減圧孔119に接続して使用される。
液体供給手段310は、液体供給孔54に連通する液体供給管311を開閉する開閉バルブ312と、液体タンク314に貯留した液体を液体供給管311に圧送するポンプ313とを備えた構成で、開閉バルブ312による開閉動作によって液体の供給を遮断することができる。
真空吸引手段320は、減圧孔119に連通する真空吸引管321を開閉する開閉バルブ322と、真空吸引管321を介して真空引きする真空ポンプ324と、開閉バルブ322と真空ポンプ324との間に設けられて、トラブルなどにより真空吸引管321に液体が流入した場合に液体を捕集する液体トラップ323とを備えた構成で、開閉バルブ322による開閉動作によって真空吸引を遮断することができる。また、真空吸引手段320は、大気開放孔1に接続されるチョーク弁325を有している。
カートリッジ本体110への液体の充填は、次のようにして行う。先ず、大気開放孔1は、チョーク弁325で一時的に閉じておく。液体供給孔54に接続した液体供給手段310の開閉バルブ312は閉じておき、減圧孔119に接続した真空吸引手段320の開閉バルブ322を開いて、減圧孔119からの真空吸引によりカートリッジ本体110内を所定の圧力に減圧する。
次いで、カートリッジ本体110内が所定の圧力になったら、真空吸引手段320の開閉バルブ322を閉じ、液体供給手段310の開閉バルブ312を開いて、液体供給孔54に液体の供給を開始し、所定量の液体をカートリッジ本体110内の液体収容室24、30に充填する。
液体をカートリッジ本体110に充填する際、液体または空気は、前述した流路1〜54を逆流する、すなわち、液体供給孔54から大気開放孔1へ向かって液体または空気が流れることとなるが、充填する液体の量は、液体供給孔54からカートリッジ本体110内に流入した液体が第2の液体収容室30の全てを満たし、第1の液体収容室24の一部を満たすだけの量とする。
また、液体が液体供給孔54から第2の液体収容室30および第1の液体収容室24へと向かって流れる際、差圧弁210は逆止弁として作用するため、仮に隔壁118bとフィルム121とを完全に溶着していたとすると、液体供給孔54から流路53、52、51を経て流路50から圧力室49へと流れようとする液体は差圧弁210によって阻止され、それより先へは流入し得ないこととなる。
しかしながら、この実施の形態では、上記(1)で説明したように、隔壁118bとフィルム121は未溶着状態としてあり、隔壁118bとフィルム121との間に流路(迂回流路)118c、118dを形成してある。したがって、液体供給孔54から流路53、52を経て流路51に達した液体は、流路50および圧力室49へとは向かわず、流路51から流路118c、118dを第1、第2のバイパスとして、流路118c(第1のバイパス)からバッファ室47へと直接流れ込み、また、流路118d(第2のバイパス)から第2の液体収容室30へと直接流れ込むこととなる。バッファ室47へ流れ込んだ液体は、流路46〜44を経て、液体検出装置200のための流路43〜41に達し、さらに流路40〜32を経て第2の下流側開口31から第2の液体収容室30へ流れ込む。
第2の液体収容室30が液体で満たされると、液体は、第2の液体収容室30の底部(液体充填時においては上部)に位置する第2の上流側開口29から流路28〜26を経て第1の下流側開口25から第1の液体収容室24へと流入する。第1の液体収容室24の一部が液体で満たされた時点で液体の充填作業は終了する。
その後、図15および図14に示すように、大気開放孔1を封止フィルム141で、液体供給孔54を封止フィルム142で、減圧孔119を封止フィルム143でそれぞれ封止する。さらに、隔壁118bとフィルム121との未溶着部(閉塞手段)を溶着し、カートリッジ本体110に蓋部材120を装着することで、液体容器としてのインクカートリッジ100が完成する。減圧孔119の封止フィルム143は蓋部材120の底板123で覆われた状態となり、ユーザーによる剥離操作は不可能となる。
(インクカートリッジ100の使用状態)
インクカートリッジ100を使用する際には、大気開放孔1の封止フィルム141がユーザーによって剥離された後、インクカートリッジ100が液体消費装置に装着されることで液体供給孔54から液体消費装置への液体の供給が可能となる。液体消費装置により液体が消費されてインクカートリッジ100内部の圧力が低下すると、貯留していた液体の減少分だけ大気開放孔1から空気が流路2〜23を経て第1の液体収容室24に流入する。さらに液体が消費されて第1の液体収容室24の液体が無くなると、大気開放孔1からの空気は、第1の液体収容室24から流路25〜29を経て第2の液体収容室30へ流入する。
さらに液体が消費され、第2の液体収容室30の液体が無くなって第2の液体収容室30からの液体の出口である第2の下流側開口31へ気泡が混入するようになり、その気泡が液体検出装置200用の流路41、42に達するようになると、その気泡が液体検出装置200で検出され、インクカートリッジ100内に、使用すべき液体が無くなったことが検出される。液体消費装置は、その検出結果を表示手段等によってユーザーに知らせ、ユーザーは、インクカートリッジ100を交換する。
(本実施の形態の作用効果)
(a)液体収容室を、使用時における液体供給孔54へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室24と、下流側に位置する第2の液体収容室30の少なくとも2室に分割したので、落下等によってインクカートリッジ100に衝撃が与えられても、液体供給孔に気泡が侵入しにくくなる。
そして,第1、第2の液体収容室24、30を画成する仕切壁および底壁111〜113を、使用時におけるカートリッジ本体110の底部近くに配した放射中心部114から容器本体内に向かって全体として放射状に伸びる隔壁(111〜 113)で構成して第1、第2の液体収容室24、30の少なくとも底壁を傾斜状に形成し、第1の液体収容室24における第1の上流側開口23と第1の下流側開口25,および第2の液体収容室30における第2の上流側開口29と第2の下流側開口31を、前記放射中心部114に集中配置したので、液体消費装置に装着した使用時においては、液体の捌けがよくなって、消費されるべき液体が液体収容室24,30内に残りにくくなる。また、前記第1の液体収容室24における第1の上流側開口23と第1の下流側開口25,および第2の液体収容室30における第2の上流側開口29と第2の下流側開口31を、前記放射中心部114に集中配置したことで、第1の液体収容室24と第2の液体収容室30との間を連通する流路の第1の下流側開口25と第2の上流側開口と29を近接させることが可能となる。これにより、液体消費装置により液体が消費され液体容器内の液面が変動した場合でも、液体供給孔における液体圧力の変動を抑制することができる。第1、第2の液体収容室24,30に液体を充填する際の、第2の液体収容室30から第1の液体収容室24へと向かう液体に対する流路抵抗を低減させることができ、速やかに液体充填を行うことが可能となる。
しかも、第1の上流側開口23、第1の下流側開口25、第2の上流側開口29、第2の下流側開口31を、幅狭の底部114に集中配置したことで、液体消費時の液面の変化による静水頭の変動、特に、液面が第1の液体収容室24から第2の液体収容室30に移動したときの静水頭の変動を少なくでき、液体供給圧力を安定させることができる。また、液体充填時には、空気残りを少なくし、大気開放孔1からの液体の噴出しを抑制できる。
以上のように、この液体容器によれば、液体充填時には速やかに液体充填を行うことができ、また、液体充填後の衝撃によっても液体供給孔に気泡が侵入しにくくなり、また、液体消費装置に装着した使用時においては、消費されるべき液体が液体収容室内に残りにくくなる。
さらに、この液体容器によれば、次のような作用効果も得られる。液体が、水系の液体(例えば水系インク)である場合、水系の液体は凍結すると体積が膨張する。第2の液体収容室30は初期的に液体で満ちた状態であるため、凍結膨張した分の液体を第1の液体収容室24側へ逃がさないと、液体容器が破裂し液体漏れを生じるおそれがある。これに対し、この液体容器によれば、第1、第2の液体収容室24,30を連通する開口25,29を、放射中心部114に集中配置したことで、結果として、第1の液体収容室24と第2の液体収容室30とを連通する流路を短くすることができ、確実に凍結膨張分の液体を第1の液体収容室へ逃がすことができて、容器の破裂を防止することができる。
(b)第1、第2の液体収容室24,30における上記開口のうち、第1の液体収容室24と第2の液体収容室30との間を連通する流路の第1の下流側開口25と第2の上流側開口29とを前記放射中心部114において最も中心寄りに設けたので、第1の下流側開口25と第2の上流側開口29とを最も近接させることができ、液体を充填する際の、第2の液体収容室30から第1の液体収容室24へと向かう液体に対する流路抵抗を一層低減させることができる。また、凍結時には、凍結膨張分の液体を第1の液体収容室24へより確実に逃がすことができて、容器の破裂を確実に防止することができる。
(c)第1の液体収容室24と大気開放孔1との間に、第1の液体収容室24から大気開放孔1へと向かって逆流しようとする液体をトラップする空気室を設けてあるので,第1の上流側開口23を第1の液体収容室24の底部側に配置することで、空気室の下流側開口19を空気室の底面側に配置することができる。よって、仮に空気室18に液体が逆流した場合でも、液体消費装置で液体を消費した際に空気室18に逆流した液体を第1の液体収容室24に回収することができるため、使用することのできない無駄な液体を低減することができる。
(d)空気室18の天面を形成する隔壁111の少なくとも一部が第1または第2の液体収容室(この場合第1の液体収容室24)を形成する隔壁111と同一の隔壁とすることができる。このようにすると、液体容器内における無駄な空間を少なくでき、液体容器を小型化できる。
(e)第2の下流側開口31と液体供給孔54との間に設けられていて液体の圧力を調整する差圧弁210と、液体収容室への液体の充填時に差圧弁210を迂回する迂回流路118c、118dと、液体の充填後に迂回流路を閉塞する閉塞手段とを備えているので,差圧弁210により液体の圧力を調整することができる。しかし、差圧弁は逆止弁にもなってしまうので、何らの方策も講じないとしたならば、液体充填時、供給孔54からは液体の充填ができなくなってしまう。これに対し、この液体容器によると、液体収容室24,30への液体の充填時に差圧弁210を迂回する迂回流路を設けてあるので、この迂回流路を通じて液体を充填することができる。この迂回流路は、液体充填後、閉塞される。
そして、この液体容器によれば、液体充填時、迂回流路の少なくとも一部から直接第2の液体収容室30へ流出した液体が第2の上流側開口29および第1の下流側開口25を通じて第1の液体収容室24へと充填されることとなるので、より速やかに液体を充填することができる。
(f)液体容器の製造方法は、液体容器を底部が上向きとなる姿勢にする工程と、液体供給孔54を介して第2の液体収容室30に液体を満たす工程と、第2の液体収容室30から、第2の上流側開口29,第1の下流側開口25を介して第1の液体収容室24に液体を充填する工程と、を含んでいるので,第1、第2の液体収容室24,30に液体を充填する際の、第2の液体収容室30から第1の液体収容室24へと向かう液体に対する流路抵抗を低減させることができ、速やかに液体充填を行うことが可能となる。
また、液体消費装置への装着姿勢とは天地逆向きの姿勢においては、第2の上流側開口29は第2の液体収容室30の最上部となる。よって、第2の下流側開口31から第2の液体収容室30に液体を充填する際には、第2の液体収容室30を液体で満たすことができる。これにより、無駄な空間のない小型の液体容器が得られる。また、落下などの衝撃が与えられても、液体供給孔に気泡が侵入しにくくなる。
また、第2の液体収容室30は、装着姿勢における重力方向下側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状であるため、装着姿勢とは天地が逆となる姿勢においては、重力方向上側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状となる。このため、第2の液体収容室30に液体を満たすとき、第2の液体収容室30に残存した気泡は第2の上流側開口29から容易に排出させることができる。これにより、残存気泡がない状態で第2の液体収容室30を液体で満たすことができる。
また、同姿勢においては、第1の上流側開口23は第1の液体収容室24の最上部となる。よって、第1の下流側開口25から第1の液体収容室に液体を充填する際には、充填により液面が上昇しても第1の上流側開口23に液体が侵入しにくい。よって、空気室18へ液体が侵入することによる大気開放孔1からの液体漏れを防止することができる。
また、第1の液体収容室24は、装着姿勢における重力方向下側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状であるため、装着姿勢とは天地が逆となる姿勢においては、重力方向上側に向かうに従い、水平方向が狭くなる形状となる。このため、液体充填時に空気室18への液体の侵入を防止するために、液面と第1の上流側開口23の間を離間させた状態で液体の充填を止めたとき、第1の液体収容室24の未充填部分の体積を小さくすることができる。これにより、無駄な空間の少ない小型の液体容器を得ることができる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるものである。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。
また、本発明の液体収容体の用途は、インクジェット記録装置のインクカートリッジに限らない。微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体消費装置に流用可能である。なお、液滴とは、上記液体消費装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
液体消費装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置、捺染装置やマイクロデスペンサ等が挙げられる。
また、本発明において、液体とは、液体消費装置が噴射できるような材料であれば良い。液体の代表的な例は上記実施の形態で説明したようなインクである。ここで、インクとは、一般的な水生インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体は、液晶のように、文字や画像の印刷に用いられる材料以外の物質であっても良い。また、本発明において、液体は、物質の一状態としての液体のみならず、物質の一状態としての液体に、顔料や金属粒子のような固形物を混ぜたものであっても良い。なお、液体収容室は3室以上に分割してもよい。
1:大気開放孔、18:空気室、24:第1の液体収容室、30:第2の液体収容室、
23:第1の上流側開口、25:第1の下流側開口、29:第2の上流側開口、
31:第2の下流側開口、54:液体供給孔、110:容器本体、111:第1の隔壁、
112:共通隔壁、13:第2の隔壁、114:放射中心部(底部)、
118c、118d:迂回流路、118b、121:閉塞手段、210:差圧弁

Claims (10)

  1. 液体消費装置に装着されて使用され、前記液体消費装置に装着された状態における下方である装着時下方に位置する底面と前記底面と略垂直な一の側面とを有する略直方体の液体容器であって、
    液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部の下流に配置され前記液体を前記液体消費装置に供給する液体供給部と、
    前記液体収容部の上流に配置され、前記液体消費装置への前記液体の供給に伴って前記液体収容部に上流から空気を導入するための空気導入部と、
    を備え、
    前記液体収容部は、
    前記装着時下方に位置する第1の収容室底面と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の上流側開口と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の下流側開口と、を有する第1の液体収容室と、
    前記第1の液体収容室より下流に配置された収容室であって、前記装着時下方に位置する第2の収容室底面と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第2の上流側開口と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第2の下流側開口と、を有する第2の液体収容室と、
    前記第1の液体収容室と前記第2の液体収容室とを接続する流路であって、前記第1の下流側開口を上流端とし、前記第2の上流側開口を下流端とする接続流路と、
    を有し、
    前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口は、前記液体容器の前記底面の近傍に集中的に配置され、
    前記第1の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成され、
    前記第2の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成されており、
    前記第1の液体収容室と前記空気導入部との間に、前記第1の液体収容室から前記空気導入部へと向かって逆流しようとする液体をトラップする空気室を備え、
    前記第1の収容室底面を形成する壁の少なくとも一部は、前記液体容器の前記一の側面に略垂直な隔壁であり、
    前記空気室において、前記液体消費装置に装着された状態における上方である装着時上方に位置する空気室上面を形成する壁の少なくとも一部が前記第1の収容室底面を形成する前記隔壁である、液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口との間は、前記第2の下流側開口と前記第1の上流側開口との間より近い、液体容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体容器であって、
    前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口と前記接続流路は、前記液体容器の前記一の側面に沿って形成されている、液体容器。
  4. 液体消費装置に装着されて使用される液体容器の製造方法であって、
    (a)液体が未充填の液体容器を準備する工程であって、
    前記未充填の液体容器は、
    前記液体消費装置に装着された状態における下方である装着時下方に位置する底面と前記底面と略垂直な一の側面とを有する略直方体を有し、
    前記液体を収容するための液体収容部と、
    前記液体収容部の下流に配置され前記液体を前記液体消費装置に供給するための液体供給部と、
    前記液体収容部の上流に配置され、前記液体消費装置への前記液体の供給に伴って前記液体収容部に上流から空気を導入するための空気導入部と、
    を備え、
    前記液体収容部は、
    前記装着時下方に位置する第1の収容室底面と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の上流側開口と、前記第1の収容室底面に沿って配置された第1の下流側開口と、を有する第1の液体収容室と、
    前記第1の液体収容室より下流に配置された収容室であって、前記装着時下方に位置する第2の収容室底面と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第2の上流側開口と、前記第2の収容室底面に沿って配置された第2の下流側開口と、を有する第2の液体収容室と、
    前記第2の下流側開口と前記液体供給部との間に設けられ、前記液体の圧力を調整する差圧弁と、
    前記液体容器に液体を充填する際に、前記差圧弁を迂回して前記液体供給部から前記第2の液体収容室に液体を送出するための迂回流路と、
    前記第1の液体収容室と前記第2の液体収容室とを接続する流路であって、前記第1の下流側開口を上流端とし、前記第2の上流側開口を下流端とする接続流路と、
    を有し、
    前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口は、前記液体容器の前記一の側面と垂直な方向から見て、前記液体容器の前記底面の近傍に集中的に配置され、
    前記第1の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第1の上流側開口と前記第1の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成され、
    前記第2の収容室底面は、前記液体消費装置に装着された状態において、集中的に配置された前記第2の上流側開口と前記第2の下流側開口に向かって低くなるように傾斜して形成されている、
    工程と、
    (b)前記未充填の液体容器を前記底面が上向きとなる姿勢にする工程と、
    (c)前記姿勢で前記液体供給部から前記迂回流路を介して前記第2の液体収容室に前記液体を満たす工程と、
    (d)前記姿勢で前記第2の液体収容室から前記接続流路を介して前記第1の液体収容室に前記液体を充填する工程と、
    (e)前記液体の充填後に前記迂回流路を閉塞する工程と、
    を備える、液体容器の製造方法。
  5. 液体消費装置に対して着脱可能に構成され、前記液体消費装置に装着されることで使用される液体容器であって、
    液体を収容する液体収容室と、
    前記液体収容室に収容されている液体を前記液体消費装置に供給するための液体供給孔と、
    前記液体収容室内の液体の消費に伴って外部から空気を前記液体収容室内に導入するための大気開放孔と、を備え、
    前記液体収容室は、前記使用時における液体供給孔へ向かう液体の流れ方向に関して上流側に位置する第1の液体収容室と、下流側に位置する第2の液体収容室の少なくとも2室に分割され、
    前記第1、第2の液体収容室を画成する仕切壁および底壁を、前記使用時における前記液体収容室の底部近くに配した放射中心部から全体として放射状に上方に伸びる隔壁で構成して前記第1、第2の液体収容室の少なくとも底壁を傾斜状に形成し、前記第1の液体収容室における第1の上流側開口と第1の下流側開口,および第2の液体収容室における第2の上流側開口と第2の下流側開口を、前記放射中心部に集中配置したことを特徴とする液体容器。
  6. 請求項は、さらに、
    前記第1の液体収容室と前記第2の液体収容室とを連通する連通流路を備え、
    前記第1の下流側開口は、前記連通流路の上流端であり、
    前記第2の上流側開口は、前記連通流路の下流端であり、
    前記第1の下流側開口と前記第2の上流側開口とを前記放射中心部において最も中心寄りに設けたことを特徴とする液体容器。
  7. 請求項またはにおいて、
    前記第1の液体収容室と前記大気開放孔との間に、前記第1の液体収容室から前記大気開放孔へと向かって逆流しようとする液体をトラップする空気室を設けたことを特徴とする液体容器。
  8. 請求項7において、
    前記空気室の天面を形成する隔壁の少なくとも一部が前記第1または第2の液体収容室を形成する隔壁と同一の隔壁であることを特徴とする液体容器。
  9. 請求項〜8のうちのいずれかにおいて、
    前記第2の下流側開口と前記液体供給孔との間に設けられていて液体の圧力を調整する差圧弁と、
    前記液体収容室への液体の充填時に差圧弁を迂回する迂回流路と、
    液体の充填後に前記迂回流路を閉塞する閉塞手段と、
    を備えることを特徴とする液体容器。
  10. 請求項〜9のうちのいずれかの液体容器の製造方法であって、
    前記液体容器を前記底部が上向きとなる姿勢にする工程と、
    前記液体供給孔を介して前記第2の液体収容室に液体を満たす工程と、
    前記第2の液体収容室から、前記第2の上流側開口、前記第1の下流側開口を介して前記第1の液体収容室に液体を充填する工程と、
    を含むことを特徴とする液体容器の製造方法。
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