JP2002170376A - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

薄膜磁性体記憶装置

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JP2002170376A JP2000372510A JP2000372510A JP2002170376A JP 2002170376 A JP2002170376 A JP 2002170376A JP 2000372510 A JP2000372510 A JP 2000372510A JP 2000372510 A JP2000372510 A JP 2000372510A JP 2002170376 A JP2002170376 A JP 2002170376A
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    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/20Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors
    • H10B61/22Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having three or more electrodes, e.g. transistors of the field-effect transistor [FET] type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MTJメモリセルを有するMRAMデバイス
において、データ読出動作の高速化および、配線層数の
減少による製造コスト低減を図る。 【解決手段】 MTJメモリセルは、記憶データのデー
タレベルに応じて抵抗値が変化する磁気トンネル接合部
MTJと、アクセストランジスタATRとを備える。ア
クセストランジスタATRのゲートはリードワード線R
WLと結合される。ビット線BLは、磁気トンネル接合
部MTJと直接結合されず、アクセストランジスタAT
Rを介して磁気トンネル接合部MTJと電気的に結合さ
れる。磁気トンネル接合部MTJは、ライトワード線W
WLおよびアクセストランジスタATRの間に結合され
る。データ読出時において、ライトワード線WWLの電
圧は接地電圧Vssに設定されて、データ読出のための
電流経路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薄膜磁性体記憶
装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunneling Junction)を有するメモリセ
ルを備えたランダムアクセスメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】低消費電力で不揮発的なデータの記憶が
可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Ac
cess Memory)デバイスが注目されている。MRAMデ
バイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性
体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体
の各々に対してランダムアクセスが可能な記憶装置であ
る。
【0003】特に、近年では磁気トンネル接合(MT
J:Magnetic Tunnel Junction)を利用した薄膜磁性体
をメモリセルとして用いることによって、MRAM装置
の性能が飛躍的に進歩することが発表されている。磁気
トンネル接合を有するメモリセルを備えたMRAMデバ
イスについては、“A 10ns Read and Write Non-Volati
le Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction a
nd FET Switch in eachCell", ISSCC Digest of Techni
cal Papers, TA7.2, Feb. 2000.および“Nonvolatile R
AM based on Magnetic Tunnel Junction Elements", IS
SCC Digest of Technical Papers, TA7.3, Feb. 2000.
等の技術文献に開示されている。
【0004】図23は、磁気トンネル接合部を有するメ
モリセル(以下単にMTJメモリセルとも称する)の構
成を示す概略図である。
【0005】図23を参照して、MTJメモリセルは、
記憶データのデータレベルに応じて抵抗値が変化する磁
気トンネル接合部MTJと、アクセストランジスタAT
Rとを備える。アクセストランジスタATRは、電界効
果トランジスタで形成され、磁気トンネル接合部MTJ
と接地電圧Vssとの間に結合される。
【0006】MTJメモリセルに対しては、データ書込
を指示するためのライトワード線WWLと、データ読出
を指示するためのリードワード線RWLと、データ読出
時およびデータ書込時において記憶データのレベルに対
応した電気信号を伝達するためのデータ線であるビット
線BLとが配置される。
【0007】図24は、MTJメモリセルからのデータ
読出動作を説明する概念図である。図24を参照して、
磁気トンネル接合部MTJは、一定方向の固定磁界を有
する磁性体層(以下、単に固定磁気層とも称する)FL
と、自由磁界を有する磁性体層(以下、単に自由磁気層
とも称する)VLとを有する。固定磁気層FLおよび自
由磁気層VLとの間には、絶縁体膜で形成されるトンネ
ルバリアTBが配置される。自由磁気層VLにおいて
は、記憶データのレベルに応じて、固定磁気層FLと同
一方向の磁界および固定磁気層FLと異なる方向の磁界
のいずれか一方が不揮発的に書込まれている。
【0008】データ読出時においては、アクセストラン
ジスタATRがリードワード線RWLの活性化に応じて
ターンオンされる。これにより、ビット線BL〜磁気ト
ンネル接合部MTJ〜アクセストランジスタATR〜接
地電圧Vssの電流経路に、図示しない制御回路から一
定電流として供給されるセンス電流Isが流れる。
【0009】磁気トンネル接合部MTJの抵抗値は、固
定磁気層FLと自由磁気層VLとの間の磁界方向の相対
関係に応じて変化する。具体的には、固定磁気層FLの
磁界方向と自由磁気層VLに書込まれた磁界方向とが同
一である場合には、両者の磁界方向が異なる場合に比べ
て磁気トンネル接合部MTJの抵抗値は小さくなる。
【0010】したがって、データ読出時においては、セ
ンス電流Isによって磁気トンネル接合部MTJで生じ
る電圧降下は、自由磁気層VLに記憶された磁界方向に
応じて異なる。これにより、ビット線BLを一旦高電圧
にプリチャージした状態とした後にセンス電流Isの供
給を開始すれば、ビット線BLの電圧レベル変化の監視
によってMTJメモリセルの記憶データのレベルを読出
すことができる。
【0011】図25は、MTJメモリセルに対するデー
タ書込動作を説明する概念図である。
【0012】図25を参照して、データ書込時において
は、リードワード線RWLは非活性化され、アクセスト
ランジスタATRはターンオフされる。この状態で、自
由磁気層VLに磁界を書込むためのデータ書込電流がラ
イトワード線WWLおよびビット線BLにそれぞれ流さ
れる。自由磁気層VLの磁界方向は、ライトワード線W
WLおよびビット線BLをそれぞれ流れるデータ書込電
流の向きの組合せによって決定される。
【0013】図26は、データ書込時におけるデータ書
込電流の方向と磁界方向との関係を説明する概念図であ
る。
【0014】図26を参照して、横軸で示される磁界H
xは、ライトワード線WWLを流れるデータ書込電流に
よって生じる磁界H(WWL)の方向を示す。一方、縦
軸に示される磁界Hyは、ビット線BLを流れるデータ
書込電流によって生じる磁界H(BL)の方向を示す。
【0015】自由磁気層VLに記憶される磁界方向は、
磁界H(WWL)とH(BL)との和が図中に示される
アステロイド特性線の外側の領域に達する場合において
のみ、新たに書込まれる。すなわち、アステロイド特性
線の内側の領域に相当する磁界が印加された場合におい
ては、自由磁気層VLに記憶される磁界方向は更新され
ない。
【0016】したがって、磁気トンネル接合部MTJの
記憶データを書込動作によって更新するためには、ライ
トワード線WWLとビット線BLとの両方に電流を流す
必要がある。磁気トンネル接合部MTJに一旦記憶され
た磁界方向すなわち記憶データは、新たなデータ書込が
実行されるまでの間不揮発的に保持される。
【0017】データ読出動作時においても、ビット線B
Lにはセンス電流Isが流れる。しかし、センス電流I
sは一般的に、上述したデータ書込電流よりは1〜2桁
程度小さくなるように設定されるので、センス電流Is
の影響によりデータ読出時においてMTJメモリセルの
記憶データが誤って書換えられる可能性は小さい。
【0018】上述した技術文献においては、このような
MTJメモリセルを半導体基板上に集積して、ランダム
アクセスメモリであるMRAMデバイスを構成する技術
が開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図27は、行列状に集
積配置されたMTJメモリセルを示す概念図である。
【0020】図27を参照して、半導体基板上に、MT
Jメモリセルを行列状に配置することによって、高集積
化されたMRAMデバイスを実現することができる。図
27においては、MTJメモリセルをn行×m列(n,
m:自然数)に配置する場合が示される。
【0021】既に説明したように、各MTJメモリセル
に対して、ビット線BL、ライトワード線WWLおよび
リードワード線RWLを配置する必要がある。したがっ
て、行列状に配されたn×m個のMTJメモリセルに対
して、n本のライトワード線WWL1〜WWLnおよび
リードワード線RWL1〜RWLnと、m本のビット線
BL1〜BLmとを配置する必要がある。このように、
MTJメモリセルに対しては、読出動作と書込動作との
それぞれに対応して独立したワード線を設ける構成が一
般的である。
【0022】図28は、半導体基板上に配置されたMT
Jメモリセルの構造図である。図28を参照して、半導
体主基板SUB上のp型領域PARにアクセストランジ
スタATRが形成される。アクセストランジスタATR
は、n型領域であるソース/ドレイン領域110,12
0とゲート130とを有する。ソース/ドレイン領域1
10は、第1の金属配線層M1に形成された金属配線を
介して接地電圧Vssと結合される。ライトワード線W
WLには、第2の金属配線層M2に形成された金属配線
が用いられる。また、ビット線BLは第3の金属配線層
M3に設けられる。
【0023】磁気トンネル接合部MTJは、ライトワー
ド線WWLが設けられる第2の金属配線層M2とビット
線BLが設けられる第3の金属配線層M3との間に配置
される。アクセストランジスタATRのソース/ドレイ
ン領域120は、コンタクトホールに形成された金属膜
150と、第1および第2の金属配線層M1およびM2
と、バリアメタル140とを介して、磁気トンネル接合
部MTJと電気的に結合される。バリアメタル140
は、磁気トンネル接合部MTJと金属配線との間を電気
的に結合するために設けられる緩衝材である。
【0024】既に説明したように、MTJメモリセルに
おいては、リードワード線RWLとライトワード線WW
Lとは独立の配線として設けられる。また、ライトワー
ド線WWLおよびビット線BLは、データ書込時におい
て所定値以上の大きさの磁界を発生させるためのデータ
書込電流を流す必要がある。したがって、ビット線BL
およびライトワード線WWLは金属配線を用いて形成さ
れる。
【0025】一方、リードワード線RWLは、アクセス
トランジスタATRのゲート電圧を制御するために設け
られるものであり、電流を積極的に流す必要はない。し
たがって、集積度を高める観点から、リードワード線R
WLは、独立した金属配線層を新たに設けることなく、
ゲート130と同一の配線層において、ポリシリコン層
やポリサイド構造などを用いて形成されていた。
【0026】このように、MTJメモリセルを半導体基
板上に集積し配置する場合には、データ書込用のライト
ワード線のために配線層を1層余分に設ける必要があ
り、金属配線層数の増加に伴うプロセス工程の複雑化に
起因する製造コストの上昇を招いていた。
【0027】また、ビット線BL1〜BLmの各々に
は、同一メモリセル列に属する多数のMTJメモリセル
が常時接続されているので、ビット線容量が増大してし
まう。この結果、特にデータ読出動作の高速化を図るこ
とが困難となってしまう。
【0028】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、MT
Jメモリセルを有するMRAMデバイスにおいて、デー
タ読出動作の高速化および、配線層数の減少による製造
コスト低減を図ることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の薄膜磁性
体記憶装置は、行列状に配置された複数の磁性体メモリ
セルを有するメモリアレイを備え、複数の磁性体メモリ
セルの各々は、第1および第2のデータ書込電流によっ
て印可されるデータ書込磁界が所定磁界よりも大きい場
合に書き込まれる記憶データのレベルに応じて抵抗値が
変化する記憶部と、データ読出時において記憶部にデー
タ読出電流を通過させるためのメモリセル選択ゲートと
を含み、磁性体メモリセルの行に対応してそれぞれ設け
られ、データ書込時において第1のデータ書込電流を流
すために行選択結果に応じて選択的に活性化される複数
の書込ワード線と、行に対応してそれぞれ設けられ、デ
ータ読出時において行選択結果に応じて対応するメモリ
セル選択ゲートを作動させるための複数の読出ワード線
と、磁性体メモリセルの列に対応してそれぞれ設けら
れ、データ書込時およびデータ読出時のそれぞれにおい
て第2のデータ書込電流およびデータ読出電流をそれぞ
れ流すための複数のデータ線とをさらに備え、複数のデ
ータ線の各々は、対応する列に属する複数の磁性体メモ
リセルにおいて、メモリセル選択ゲートを介して記憶部
と電気的に結合される。
【0030】請求項2記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項1記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数のデー
タ線は、データ読出の実行前において第1の電圧に設定
され、各記憶部を第1の電圧よりも低い第2の電圧と結
合するための複数の基準配線をさらに備える。
【0031】請求項3記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項2記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数の基準
配線は、複数の書込ワード線および複数の読出ワード線
と同一の方向に沿って配置される。
【0032】請求項4記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項2記載の薄膜磁性体記憶装置であって、半導体基板
上に形成され、複数の基準配線は、複数の書込ワード線
および複数の読出ワード線の少なくとも一方と同一の金
属配線層に形成される。
【0033】請求項5記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項2記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数の基準
配線は、複数の書込ワード線および複数の読出ワード線
と交差する方向に沿って配置される。
【0034】請求項6記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項1記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数のデー
タ線の電圧レベルはデータ読出の実行前において第1の
電圧に設定され、複数の書込ワード線の電圧レベルはデ
ータ読出時において非活性化されて第1の電圧よりも低
い第2の電圧に設定され、各記憶部は、対応するメモリ
セル選択ゲートと複数の書込ワード線の対応する1つと
の間に電気的に結合される。
【0035】請求項7記載の薄膜磁性体記憶装置は、行
列状に配置された複数の磁性体メモリセルを有するメモ
リアレイを備え、複数の磁性体メモリセルの各々は、第
1および第2のデータ書込電流によって印可されるデー
タ書込磁界が所定磁界よりも大きい場合に書き込まれる
記憶データのレベルに応じて抵抗値が変化する記憶部
と、データ読出時において記憶部にデータ読出電流を通
過させるためのメモリセル選択ゲートとを含み、磁性体
メモリセルの行に対応してそれぞれ設けられ、データ書
込時において第1のデータ書込電流を流すために行選択
結果に応じて選択的に活性化される複数の書込ワード線
をさらに備え、複数の書込ワード線の各々は、対応する
列に属する複数の磁性体メモリセルにおいてメモリセル
選択ゲートを介して記憶部と電気的に結合されるととも
に、データ読出時において非活性化されて所定電圧に設
定され、行に対応してそれぞれ設けられ、データ読出時
において、行選択結果に応じて対応するメモリセル選択
ゲートを作動させるための複数の読出ワード線と、磁性
体メモリセルの列に対応してそれぞれ設けられ、データ
書込時およびデータ読出時のそれぞれにおいて第2のデ
ータ書込電流およびデータ読出電流をそれぞれ流すため
の複数のデータ線とをさらに備え、複数のデータ線の電
圧レベルは、データ読出の実行前において所定電圧より
も高い電圧に設定される。
【0036】請求項8記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項7記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数の金属
配線層を伴って半導体基板上に形成され、複数のデータ
線は、複数の書込ワード線が配置される複数の金属配線
の1つよりも上層に形成される複数の金属配線の他の1
つに配置される。
【0037】請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置は、行
列状に配置された複数の磁性体メモリセルを有するメモ
リアレイを備え、複数の磁性体メモリセルの各々は、第
1および第2のデータ書込電流によって印可されるデー
タ書込磁界が所定磁界よりも大きい場合に書き込まれる
記憶データのレベルに応じて抵抗値が変化する記憶部
と、データ読出時において記憶部にデータ読出電流を通
過させるためのメモリセル選択ゲートとを含み、磁性体
メモリセルの行に対応してそれぞれ設けられ、データ書
込時において、第1のデータ書込電流を流すために行選
択結果に応じて選択的に活性化される複数の書込ワード
線と、行に対応してそれぞれ設けられ、データ読出時に
おいて行選択結果に応じて対応するメモリセル選択ゲー
トを作動させるための複数の読出ワード線と、磁性体メ
モリセルの列に対応してそれぞれ設けられ、データ書込
時において第2のデータ書込電流を流すための複数の書
込データ線と、列に対応してそれぞれ設けられ、データ
読出時においてデータ読出電流を流すための複数の読出
データ線とをさらに備え、複数の読出データ線の各々
は、対応する列に属する複数の記憶部の各々と各メモリ
セル選択ゲートを介して電気的に結合される。
【0038】請求項10記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数の読
出データ線は、データ読出の実行前において第1の電圧
に設定され、複数の書込データ線の電圧レベルは、デー
タ読出時において第1の電圧よりも低い第2の電圧に設
定され、各記憶部は、対応するメモリセル選択ゲートと
複数の書込データ線の対応する1つとの間に電気的に結
合される。
【0039】請求項11記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置であって、複数の読
出データ線は、データ読出の実行前において第1の電圧
に設定され、複数の書込ワード線は、データ読出時にお
いて第1の電圧よりも低い第2の電圧に設定され、各記
憶部は、対応するメモリセル選択ゲートと複数の書込ワ
ード線の対応する1つとの間に電気的に結合される。
【0040】請求項12記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項10または11に記載の薄膜磁性体記憶装置であ
って、複数の金属配線層を伴って半導体基板上に形成さ
れ、複数の書込データ線は、複数の読出データ線が配置
される複数の金属配線の1つよりも、記憶部との距離が
短い複数の金属配線の他の1つに配置される。
【0041】請求項13記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項9または10に記載の薄膜磁性体記憶装置であっ
て、データ読出時以外における複数の読出データ線の電
圧は、第1の電圧に設定される。
【0042】請求項14記載の薄膜磁性体記憶装置は、
請求項9または10に記載の薄膜磁性体記憶装置であっ
て、データ書込時以外における前記複数の書込データ線
の電圧は、第2の電圧に設定される。
【0043】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。
【0044】[実施の形態1]図1は、本発明の実施の
形態1に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略
ブロック図である。
【0045】図1を参照して、MRAMデバイス1は、
外部からの制御信号CMDおよびアドレス信号ADDに
応答してランダムアクセスを行ない、書込データDIN
の入力および読出データDOUTの出力を実行する。
【0046】MRAMデバイス1は、制御信号CMDに
応答してMRAMデバイス1の全体動作を制御するコン
トロール回路5と、n行×m列に行列状に配された複数
のMTJメモリセルを有するメモリアレイ10とを備え
る。メモリアレイ10の構成は後に詳細に説明するが、
MTJメモリセルの行にそれぞれ対応して複数のライト
ワード線WWLおよびリードワード線RWLが配置さ
れ、MTJメモリセルの列にそれぞれ対応して複数のビ
ット線BLおよび基準配線SLが配置される。
【0047】MRAMデバイス1は、さらに、アドレス
信号ADDによって示されるロウアドレスRAに応じて
メモリアレイ10における行選択を実行する行デコーダ
20と、アドレス信号ADDによって示されるコラムア
ドレスCAに応じて、メモリアレイ10における列選択
を実行する列デコーダ25と、行デコーダ20の行選択
結果に基づいてリードワード線RWLおよびライトワー
ド線WWLを選択的に活性化するためのワード線ドライ
バ30と、データ書込時においてライトワード線WWL
にデータ書込電流を流すためのワード線電流制御回路4
0と、データ読出およびデータ書込時において、データ
書込電流およびセンス電流を流すためのの読出/書込制
御回路50,60とを備える。
【0048】読出/書込制御回路50および60は、メ
モリアレイ10の両端部におけるビット線BLの電圧レ
ベルを制御して、データ書込およびデータ読出をそれぞ
れ実行するためのデータ書込電流およびセンス電流をビ
ット線BLに流す。
【0049】図2は、実施の形態1に従うメモリアレイ
10の構成を示すブロック図である。
【0050】図2を参照して、メモリアレイ10は、n
行×m列(n,m:自然数)に配置された複数のMTJ
メモリセルMCを有する。実施の形態1に従う構成にお
いては、各MTJメモリセルMCに対して、リードワー
ド線RWL、ライトワード線WWL、ビット線BLおよ
び基準配線SLが配置される。リードワード線RWLお
よびライトワード線WWLは、メモリセルの行にそれぞ
れ対応して行方向に沿って配置される。一方、ビット線
BLおよび基準配線SLは、メモリセルの列にそれぞれ
対応して、列方向に沿って配置される。
【0051】この結果、メモリアレイ10全体において
は、リードワード線RWL1〜RWLn、ライトワード
線WWL1〜WWLn、ビット線BL1〜BLmおよび
基準配線SL1〜SLmが設けられる。なお、以下にお
いては、ライトワード線、リードワード線、ビット線お
よび基準配線を総括的に表現する場合には、符号WW
L、RWL、BLおよびSLをそれぞれ用いて表記する
こととし、特定のライトワード線、リードワード線およ
びビット線を示す場合には、これらの符号に添字を付し
てRWL1,WWL1のように表記するものとする。
【0052】ワード線電流制御回路40は、ライトワー
ド線WWL1〜WWLnを接地電圧Vssと結合する。
これにより、ライトワード線WWLを選択状態(Hレベ
ル,電源電圧Vcc)に活性化した場合に、各ライトワ
ード線にデータ書込電流Ipを流すことができる。
【0053】図3は、実施の形態1に従うMTJメモリ
セルの接続態様を示す回路図である。
【0054】図3を参照して、磁気トンネル接合部MT
JおよびアクセストランジスタATRからなるMTJメ
モリセルに対して、リードワード線RWL、ライトワー
ド線WWL、ビット線BLおよび基準配線SLが設けら
れる。
【0055】MTJメモリセルは、直列に結合された磁
気トンネル接合部MTJおよびアクセストランジスタA
TRを含む。すでに説明したように、アクセストランジ
スタATRには、半導体基板上に形成された電界効果ト
ランジスタであるMOSトランジスタが代表的に適用さ
れる。
【0056】アクセストランジスタATRのゲートはリ
ードワード線RWLと結合される。アクセストランジス
タATRは、リードワード線RWLが選択状態(Hレベ
ル,電源電圧Vcc)に活性化されるとターンオンし
て、ビット線BLと磁気トンネル接合部MTJとを電気
的に結合する。一方、リードワード線RWLが非選択状
態(Lレベル,接地電圧Vss)に非活性化される場合
には、アクセストランジスタATRはターンオフして、
ビット線BLと磁気トンネル接合部MTJとを電気的に
遮断する。
【0057】磁気トンネル接合部MTJは、基準配線S
LとアクセストランジスタATRとの間に電気的に結合
される。基準配線SLは、接地電圧Vssと結合され
る。したがって、アクセストランジスタATRのターン
オンに応答して、ビット線BL〜アクセストランジスタ
ATR〜磁気トンネル接合部MTJ〜基準配線SLの電
流経路が形成される。この電流経路にセンス電流Isを
流すことにより、磁気トンネル接合部MTJの記憶デー
タのレベルに応じた電圧降下がビット線BLに生じる。
【0058】ライトワード線WWLは、リードワード線
RWLと平行に、磁気トンネル接合部MTJと近接して
設けられる。データ書込時においては、ライトワード線
WWLおよびビット線BLにデータ書込電流が流され、
これらのデータ書込電流によってそれぞれ生じる磁界の
和によってMTJメモリセルの記憶データのレベルが書
換えられる。
【0059】このように、リードワード線RWLおよび
ライトワード線WWLは平行に配置される。ビット線B
Lはリードワード線RWLおよびライトワード線WWL
と交差する方向に配置され、基準配線SLはビット線B
Lと平行に配置される。
【0060】図4は、実施の形態1に従うMTJメモリ
セルに対するデータ書込およびデータ読出を説明するタ
イミングチャートである。
【0061】まず、データ書込時の動作について説明す
る。ワード線ドライバ30は、行デコーダ20の行選択
結果に応じて、選択行に対応するライトワード線WWL
の電圧を選択状態(Hレベル)に駆動する。非選択行に
おいては、ライトワード線WWLの電圧レベルは非選択
状態(Lレベル)のままである。
【0062】リードワード線RWLは、データ書込時に
おいては、活性化されず非選択状態(Lレベル)に維持
される。ワード線電流制御回路40によって、各ライト
ワード線WWLは、接地電圧Vssと結合されているの
で、選択行のライトワード線WWLにはデータ書込電流
Ipが流される。一方、非選択行のライトワード線WW
Lには電流は流れない。
【0063】読出/書込制御回路50および60は、メ
モリアレイ10の両端におけるビット線BLの電圧を制
御することによって、書込データのデータレベルに応じ
た方向のデータ書込電流を生じさせる。たとえば“1”
の記憶データを書込む場合には、読出/書込制御回路6
0側のビット線電圧を高電圧状態(電源電圧Vcc)に
設定し、反対側の読出/書込制御回路50側のビット線
電圧を低電圧状態(接地電圧Vss)に設定する。これ
により、読出/書込制御回路60から50へ向かう方向
にデータ書込電流+Iwがビット線BLを流れる。一
方、“0”の記憶データを書込む場合には、読出/書込
制御回路50側および60側のビット線電圧を高電圧状
態(電源電圧Vcc)および低電圧状態(接地電圧Vs
s)にそれぞれ設定し、読出/書込制御回路50から6
0へ向かう方向にデータ書込電流−Iwがビット線BL
を流れる。
【0064】この際に、データ書込電流±Iwを各ビッ
ト線に流す必要はなく、読出/書込制御回路50および
60は、列デコーダ25の列選択結果に応じて、選択列
に対応する一部のビット線に対してデータ書込電流±I
wを選択的に流すように、上述したビット線BLの電圧
を制御すればよい。
【0065】このようにデータ書込電流Ipおよび±I
wの方向を設定することによって、データ書込時におい
て、書込まれる記憶データのレベル“1”,“0”に応
じて、逆方向のデータ書込電流+Iwおよび−Iwのい
ずれか一方を選択し、ライトワード線WWLのデータ書
込電流Ipをデータレベルに関係なく一定方向に固定す
ることによって、ライトワード線WWLに流れるデータ
書込電流Ipの方向を常に一定にすることができるの
で、既に説明したようにワード線電流制御回路40の構
成を簡略化することができる。
【0066】次にデータ読出時の動作ついて説明する。
データ読出時において、ワード線ドライバ30は、行デ
コーダ20の行選択結果に応じて、選択行に対応するリ
ードワード線RWLを選択状態(Hレベル)に駆動す
る。非選択行においては、リードワード線RWLの電圧
レベルは非選択状態(Lレベル)に維持される。また、
データ読出時においては、ライトワード線WWLは活性
化されることなく非選択状態(Lレベル)に維持された
ままである。
【0067】データ読出動作前において、ビット線BL
はたとえば高電圧状態(電源電圧Vcc)にプリチャー
ジされる。この状態からデータ読出が開始されて、選択
行においてリードワード線RWLがHレベルに活性化さ
れると、対応するアクセストランジスタATRがターン
オンする。
【0068】これに応じて、MTJメモリセルにおいて
は、アクセストランジスタATRを介して、接地電圧V
ssと結合された基準配線SLとビット線BLとの間に
センス電流Isの電流経路が形成される。センス電流I
sにより、MTJメモリセルの記憶データのデータレベ
ルに応じて異なる電圧降下がビット線BLに生じる。図
4においては、一例として記憶されるデータレベルが
“1”である場合に、固定磁気層FLと自由磁気層VL
とにおける磁界方向が同一であるとすると、記憶データ
が“1”である場合にビット線BLの電圧降下ΔV1は
小さく、記憶データが“0”である場合のビット線BL
の電圧降下ΔV2は、ΔV1よりも大きくなる。これら
の電圧降下ΔV1およびΔV2の差を検知することによ
って、MTJメモリセルに記憶されたデータのレベルを
読出すことができる。
【0069】基準配線SLの電圧レベルは、データ読出
時において接地電圧Vssに設定される。データ書込時
においては、アクセストランジスタATRがターンオフ
されるため、基準配線SLが磁気トンネル接合部MTJ
に特に影響を及ぼすことはない。よって、基準配線SL
の電圧レベルは、データ読出時と同様に接地電圧Vss
とすればよい。この結果、基準配線SLは、接地電圧V
ssを供給するノードと、たとえば読出/書込制御回路
50もしくは60内の領域において結合する態様とすれ
ばよい。
【0070】図5は、実施の形態1に従うMTJメモリ
セルの配置を説明する構造図である。
【0071】図5を参照して、アクセストランジスタA
TRは、半導体主基板SUB上のp型領域PARに形成
される。ビット線BLは、第1の金属配線層M1に形成
されて、アクセストランジスタATRの一方のソース/
ドレイン領域110と電気的に結合される。
【0072】他方のソース/ドレイン領域120は、第
1の金属配線層M1および第2の金属配線層M2に設け
られた金属配線、コンタクトホールに形成された金属膜
150およびバリアメタル140を経由して、磁気トン
ネル接合部MTJと結合される。ライトワード線WWL
は、磁気トンネル接合部と近接して第2の金属配線層M
2に設けられる。リードワード線RWLは、アクセスト
ランジスタATRのゲート130と同一層に配置され
る。
【0073】基準配線SLは、独立した金属配線層であ
る第3の金属配線層M3に配置される。基準配線SL
は、半導体基板上のいずれかのノードにおいて、接地電
圧Vssを供給するノードと結合される。
【0074】これにより、MTJメモリセルにおいて、
磁気トンネル接合部MTJとビット線BLとは直接的に
結合されず、アクセストランジスタATRを介して結合
される。これにより、各ビット線BLは、対応するメモ
リセル列に属する多数の磁気トンネル接合部MTJと直
接結合されず、データ読出の対象となる、すなわち対応
するリードワード線RWLが選択状態(Hレベル)に活
性化されたメモリセル行に属するMTJメモリセルとの
み電気的に結合される。このように、ビット線BLの容
量を抑制することができ、特にデータ読出時の動作を高
速化できる。
【0075】[実施の形態1の変形例]図6は、実施の
形態1の変形例に従うメモリアレイ10の構成を示すブ
ロック図である。
【0076】図6を参照して、実施の形態1の変形例に
従うメモリアレイ10においては、図2に示される構成
と比較して、基準配線SLが、メモリセル行に対応して
SL1〜SLnのn本設けられる点が異なる。その他の
構成については、図2で説明したのと同様であるので詳
細な説明は繰返さない。
【0077】図7は、実施の形態1の変形例に従うMT
Jメモリセルの接続態様を示す回路図である。
【0078】図7を参照して、実施の形態1と同様に、
MTJメモリセルに対応してリードワード線RWL、ラ
イトワード線WWL、ビット線BLおよび基準配線SL
が配置される。図3で説明したMTJメモリセルの構成
と比較して、実施の形態1の変形例に従うMTJメモリ
セルにおいては、磁気トンネル接合部MTJと結合され
る基準配線SLがリードワード線RWLおよびライトワ
ード線WWLと平行に配置される点が異なる。
【0079】図8は、実施の形態1の変形例に従うMT
Jメモリセルの配置を説明する構造図である。
【0080】図8を参照して、図5で説明した実施の形
態1に従う構造と同様に、ビット線BLおよびライトワ
ード線WWLは、第1および第2の金属配線層M1およ
びM2にそれぞれ設けられる。実施の形態1の変形例に
おいては、磁気トンネル接合部MTJと結合される基準
配線SLをリードワード線RWLおよびライトワード線
WWLと平行に設けることによって、これらのワード線
のうちの一方と同一配線層に配置することが可能とな
る。図8においては、基準配線SLをライトワード線W
WLとともに第2の金属配線層M2に配置する例を示し
ている。
【0081】これにより、実施の形態1の変形例に従う
MTJメモリセルにおいては、基準配線SLを配置する
ための新たな金属配線層(図5における第3の金属配線
層M3)を設けることなく、基準配線SLを配置でき
る。この結果、実施の形態1で説明したデータ読出の高
速化に加えて、金属配線層数の削減による製造コストの
低減をさらに図ることができる。
【0082】なお、実施の形態1の変形例に従うMTJ
メモリセルは、実施例1に従うMTJメモリセルと比較
して、基準配線SLの配置方向のみが異なるので、デー
タ読出動作およびデータ書込動作は、リードワード線R
WL、ライトワード線WWL、リードビット線RBLお
よびライトビット線WBLの電圧および電流を図4の場
合と同様に制御することによって実行することができ
る。
【0083】[実施の形態2]図9は、実施の形態2に
従うメモリアレイ10の構成を示すブロック図である。
【0084】図9を参照して、メモリアレイ10は、n
行×m列に配置されたMTJメモリセルを有する。各メ
モリセル行に対応してリードワード線RWLおよびライ
トワード線WWLが配置され、各メモリセル列に対応し
てビット線BLが配置される。したがって、メモリアレ
イ10全体では、リードワード線RWL1〜RWLn、
ライトワード線WWL1〜WWLnおよびビット線BL
1〜BLmが配置される。ワード線電流制御回路40
は、各ライトワード線WWLを接地電圧Vssと結合す
る。
【0085】実施の形態2においては、データ読出時に
磁気トンネル接合部MTJを接地電圧Vssと結合して
センス電流Isの経路を確保する基準配線SLの機能
を、ライトワード線WWLに共有させることによって、
配線層の削減を図る。
【0086】図10は、実施の形態2に従うMTJメモ
リセルの接続態様を示す回路図である。
【0087】図10を参照して、アクセストランジスタ
ATRは、磁気トンネル接合部MTJとライトワード線
WWLとの間に電気的に結合される。磁気トンネル接合
部MTJは、アクセストランジスタATRとビット線B
Lとの間に結合される。アクセストランジスタATRの
ゲートは、リードワード線RWLと結合される。
【0088】ライトワード線WWLは、データ読出時に
おいて、接地電圧Vssに設定される。これにより、デ
ータ読出時においてリードワード線RWLが選択状態
(Hレベル)に活性化されると、アクセストランジスタ
ATRがターンオンして、ビット線BL〜磁気トンネル
接合部MTJ〜アクセストランジスタATR〜ライトワ
ード線WWLの経路にセンス電流Isを流すことができ
る。
【0089】一方、データ書込時においては、アクセス
トランジスタATRをターンオフして、ビット線BLお
よびライトワード線WWLにデータ書込電流を流すこと
によって磁気トンネル接合部MTJに書込まれる記憶デ
ータのレベルに対応した磁界を発生することができる。
【0090】図11は、実施の形態2に従うMTJメモ
リセルの配置を説明する構造図である。
【0091】図11を参照して、ライトワード線WWL
およびビット線BLは第1の金属配線層M1および第2
の金属配線層M2にそれぞれ配置される。リードワード
線RWLは、アクセストランジスタATRのゲート13
0と同一層に配置される。
【0092】ライトワード線WWLを、データ読出時に
おいて接地電圧Vssに設定することによって、基準配
線SLを設けることなく、2層の金属配線層M1および
M2によって、MTJメモリセルを配置することができ
る。この結果、金属配線層の数を削減して製造コストを
低減できる。
【0093】次に、実施の形態2に従うMTJメモリセ
ルに対するデータ読出およびデータ書込動作を説明す
る。
【0094】再び図4を参照して、データ読出時におい
ては、ライトワード線WWLは非選択状態(Lレベル)
のままに維持される。ワード線電流制御回路40によっ
て、各ライトワード線WWLは接地電圧Vssと結合さ
れるので、データ読出時において、ライトワード線WW
Lの電圧レベルは基準配線SLの電圧レベルと同じく接
地電圧Vssである。一方、データ書込時において、基
準配線SLには電流が流れず、またMTJメモリセルに
対して磁界を発生させることもない。
【0095】したがって、基準配線SLを省略しても、
ライトワード線WWL、リードワード線RWLおよびビ
ット線BLの電圧と電流とを図4と同様に設定すること
によって、実施の形態2に従うMTJメモリセルに対し
てデータ読出およびデータ書込動作を実行することが可
能である。
【0096】[実施の形態2の変形例]図12は、実施
の形態2の変形例に従うメモリアレイ10の構成を示す
ブロック図である。
【0097】図12を参照して、実施の形態2の変形例
においても、n行×m列に配置されたMTJメモリセル
の各行に対応してリードワード線RWLおよびライトワ
ード線WWLが設けられ、各列に対してビット線BLが
配置される。したがって、メモリアレイ10全体に対し
ては、リードワード線RWL1〜RWLn、ライトワー
ド線WWL1〜WWLnおよびビット線BL1〜BLm
が設けられる。ワード線電流制御回路40は、各ライト
ワード線WWLを接地電圧Vssと結合する。
【0098】図13は、実施の形態2の変形例に従うM
TJメモリセルの接続態様を示す回路図である。
【0099】図13を参照して、ビット線BLは、アク
セストランジスタATRを介して磁気トンネル接合部M
TJと電気的に結合される。磁気トンネル接合部MTJ
は、ライトワード線WWLおよびアクセストランジスタ
ATRの間に結合される。リードワード線RWLは、ア
クセストランジスタATRのゲートと結合される。リー
ドワード線RWLとライトワード線WWLは平行に配置
され、ビット線BLは、これらのワード線と交差する方
向に配置される。
【0100】図14は、実施の形態2の変形例に従うM
TJメモリセルの配置を示す構造図である。
【0101】図14を参照して、ビット線BLおよびラ
イトワード線WWLは、第1の金属配線層M1および第
2の金属配線層M2にそれぞれ配置される。リードワー
ド線RWLは、アクセストランジスタATRのゲート1
30と同一層に配置される。磁気トンネル接合部MTJ
は、ライトワード線WWL2と直接結合される。これに
より、ライトワード線WWLと磁気トンネル接合部MT
Jとの間隔を狭くすることができるので、データ書込時
において両者間の磁気カップリングを大きく設定するこ
とができる。この結果、ライトワード線を流れるデータ
書込電流Ipを小さくすることができ、磁気ノイズの発
生を抑制できる。
【0102】データ書込時およびデータ読出時におけ
る、ライトワード線WWL、リードワード線RWLおよ
びビット線BLの電圧と電流との設定は、実施の形態2
の場合と同様であるので、詳細な説明は繰り返さない。
このように実施の形態2の変形例に従う構成において
も、基準配線SLを省略して、2つの金属配線層M1お
よびM2を用いてMTJメモリセルを配置できる。
【0103】また、ビット線BLは、アクセストランジ
スタATRを介して磁気トンネル接合部MTJと結合さ
れる構成となっているので、各ビット線BLは、データ
読出の対象となる、すなわち対応するリードワード線R
WLが選択状態(Hレベル)に活性化されたメモリセル
行に属するMTJメモリセルとのみ電気的に結合され
る。この結果、実施の形態1と同様に、ビット線BLの
容量を抑制することができ、特にデータ読出時の動作を
高速化できる。
【0104】[実施の形態3]図15は、実施の形態3
に従うメモリアレイ10の構成を示すブロック図であ
る。
【0105】図15を参照して、実施の形態3において
は、n行×m列に配置されたMTJメモリセルの各行に
対応してリードワード線RWLおよびライトワード線W
WLが設けられる。一方、ビット線は、データ読出に用
いられるリードビット線RBLと、データ書込に用いら
れるライトビット線WBLとに分割されて、各メモリセ
ル列に対応して配置される。したがって、メモリアレイ
10全体に対しては、リードワード線RWL1〜RWL
n、ライトワード線WWL1〜WWLn、リードビット
線RBL1〜RBLmおよびライトビット線WBL1〜
WBLmが設けられる。
【0106】なお、ライトビット線およびリードビット
線についても、総括的に表現する場合には、符号WBL
およびRBLをそれぞれ用いて表記することとし、特定
のライトビット線およびリードビット線を示す場合に
は、これらの符号に添字を付してWBL1,RBL1の
ように表記するものとする。
【0107】ワード線電流制御回路40は、各ライトワ
ード線WWLを接地電圧Vssと結合する。読出/書込
制御回路50および60は、リードビット線RBLおよ
びライトビット線WBLの両端の電圧を制御する。
【0108】図16は、実施の形態3に従うMTJメモ
リセルの接続態様を示す回路図である。
【0109】図16を参照して、アクセストランジスタ
ATRは、磁気トンネル接合部MTJとリードビット線
RBLとの間に電気的に結合される。すなわち、リード
ビット線RBLは、アクセストランジスタATRを介し
て磁気トンネル接合部MTJと電気的に結合される。
【0110】磁気トンネル接合部MTJは、アクセスト
ランジスタATRおよびライトビット線WBLと結合さ
れる。リードワード線RWLおよびライトワード線WW
Lは、リードビット線RBLおよびライトビット線WB
Lとそれぞれ交差する方向に設けられる。リードワード
線RWLは、アクセストランジスタATRのゲートと結
合される。
【0111】図17は、実施の形態3に従うMTJメモ
リセルに対するデータ書込およびデータ読出の第1の動
作例を説明するタイミングチャートである。
【0112】まずデータ書込時の動作について説明す
る。ワード線ドライバ30は、行デコーダ20の行選択
結果に応じて、選択行に対応するライトワード線WWL
の電圧を選択状態(Hレベル)に駆動する。非選択行に
おいては、ライトワード線WWLの電圧レベルは非選択
状態(Lレベル)のままである。ワード線電流制御回路
40によって各ライトワード線WWLは接地電圧Vss
と結合されているので、選択行においてライトワード線
WWLにデータ書込電流Ipが流れる。
【0113】ライトビット線WBLは、データ書込時前
にLレベル(接地電圧)にプリチャージされた状態か
ら、図4で説明したデータ書込時におけるビット線BL
の電圧と同様に制御される。これにより、書込まれる記
憶データのデータレベルに応じたデータ書込電流±Iw
をライトビット線WBLに流すことができる。この結
果、図4の場合と同様に、MTJメモリセルに対してデ
ータ書込を実行することができる。
【0114】一方、リードワード線RWLは、データ書
込時においては、非選択状態(Lレベル)のままに維持
される。リードビット線RBLは、高電圧状態(Vc
c)にプリチャージされる。アクセストランジスタAT
Rがターンオフ状態を維持するので、データ書込時にお
いてリードビット線RBLには電流が流れない。
【0115】次に、データ読出時の動作を説明する。デ
ータ読出時においては、ライトワード線WWLは非選択
状態(Lレベル)に維持され、その電圧レベルはワード
線電流制御回路40によって接地電圧Vssに固定され
る。
【0116】ワード線ドライバ30は、行デコーダ20
の行選択結果に応じて、選択行に対応するリードワード
線RWLを選択状態(Hレベル)に駆動する。非選択行
においては、リードワード線RWLの電圧レベルは非選
択状態(Lレベル)のままである。リードビット線RB
Lは、データ読出前において高電圧状態(Vcc)にプ
リチャージされる。
【0117】読出/書込制御回路50および60は、デ
ータ読出時において、ライトビット線WBLを接地電圧
Vssに設定するとともに、データ読出を実行するため
の一定量のセンス電流Isをリードビット線RBLに供
給する。
【0118】この状態で、リードワード線RWLの活性
化に応答したアクセストランジスタATRをターンオン
することにより、センス電流Isの電流経路がMTJメ
モリセルに形成される。この結果、記憶データに応じた
電圧降下がリードビット線RBLに現われる。これによ
り、図4に示したのと同様のデータ読出動作を実行する
ことが可能となる。
【0119】このように、データ書込時を含む、データ
読出時以外におけるリードビット線RBLの電圧を、デ
ータ読出時におけるプリチャージ電圧と一致させている
ので(図17の例では、電源電圧Vcc)、データ読出
前に新たなプリチャージ動作を起動する必要がない。し
たがって、プリチャージ動作を効率化して、データ読出
を高速化できる。
【0120】同様に、データ書込時以外におけるライト
ビット線WBLの電圧を、データ読出時においてセンス
電流経路を形成するために設定される電圧(図17の例
では、接地電圧Vss)と一致させることによって、デ
ータ読出時にライトビット線WBLの電圧を変化させる
必要がないため、データ読出を高速化できる。
【0121】図18は、実施の形態3に従うMTJメモ
リセルに対するデータ書込およびデータ読出の第2の動
作例を説明するタイミングチャートである。
【0122】図18においては、リードビット線RBL
のプリチャージ電圧およびデータ書込時以外におけるラ
イトビット線WBLの電圧は、接地電圧Vssおよび電
源電圧Vccにそれぞれ設定される。すなわち、リード
ビット線RBLのプリチャージ電圧とデータ書込時以外
におけるライトビット線WBLの電圧とは、図17の場
合と入換えて設定される。
【0123】図18における、その他の部分の電圧およ
び電流波形は、図17の場合と同様であるので、詳細な
説明は繰り返さない。このような電圧設定としても、デ
ータ読出時において、アクセストランジスタATRのタ
ーンオンに応答して、センス電流Isの電流経路をMT
Jメモリセルに形成することができる。
【0124】したがって、データ読出時にリードビット
線RBLに生じる電圧変化の極性は図17の場合とは逆
となるが、データ読出動作およびデータ書込動作を実行
することが可能である。
【0125】また、図17の場合と同様に、データ読出
前における、リードビット線RBLのプリチャージ動作
およびライトビット線WBLの電圧変化を行なう必要が
ないため、データ読出の高速化を図ることができる。
【0126】図19は、実施の形態3に従うMTJメモ
リセルの配置を示す構造図である。図19を参照して、
リードビット線RBLは第1の金属配線層M1に形成さ
れて、アクセストランジスタATRのソース/ドレイン
領域110と結合される。ライトワード線WWLは第2
の金属配線層M2に配置される。ライトビット線WBL
は、磁気トンネル接合部MTJと結合されて第3の金属
配線層M3に形成される。MTJメモリセルは、第1お
よび第2の金属配線層M1,M2、金属膜150および
バリアメタル140を介してアクセストランジスタAT
Rのソース/ドレイン領域120と結合される。
【0127】このように、リードビット線RBLは、磁
気トンネル接合部MTJと直接結合されず、アクセスト
ランジスタATRを介して、データ読出の対象となるM
TJメモリセルの磁気トンネル接合部MTJのみと接続
することができる。これにより、リードビット線RBL
の容量を抑制して、データ読出時の動作を高速化でき
る。
【0128】また、ライトビット線WBLについては、
磁気トンネル接合部MTJとの間隔を狭くすることがで
きるので、データ書込時における磁気カップリングを大
きく設定して、データ書込時にライトビット線WBLを
流れるデータ書込電流±Iwの電流値を小さくすること
ができる。この結果、磁気ノイスの抑制がさらに可能と
なる。
【0129】[実施の形態3の変形例]図20は、実施
の形態3の変形例に従うメモリアレイ10の構成を示す
ブロック図である。
【0130】図20を参照して、実施の形態3の変形例
においても、ビット線はライトビット線WBLとリード
ビット線RBLとに分割され、MTJメモリセルのそれ
ぞれの列に対応してリードビット線RBL1〜RBLm
およびライトビット線WBL1〜WBLmが配置され
る。また、MTJメモリセルの行のそれぞれに対応して
リードワード線RWL1〜RWLnおよびライトワード
線WWL1〜WWLnが配置される。実施の形態3の変
形例においては、各MTJメモリセルにおける接続態様
が実施の形態3の場合と異なる。
【0131】図21は、実施の形態3の変形例に従うM
TJメモリセルの接続態様を示す回路図である。
【0132】図21を参照して、実施の形態3の変形例
に従うMTJメモリセルにおいては、アクセストランジ
スタATRは、リードビット線RBLと磁気トンネル接
合部MTJとの間に電気的に結合される。磁気トンネル
接合部MTJは、アクセストランジスタATRおよびラ
イトワード線WWLの間に結合される。アクセストラン
ジスタATRのゲートはリードワード線RWLと結合さ
れる。
【0133】図17で説明したように、データ読出時に
おけるライトワード線WWLの電圧レベルは接地電圧V
ssに設定されるので、ライトワード線WWLをライト
ビット線WBLに代えて磁気トンネル接合部MTJと結
合することができる。これによりデータ読出時において
は、リードワード線RWLの活性化に応答して、アクセ
ストランジスタATRがターンオンして、リードビット
線RBL〜アクセストランジスタATR〜磁気トンネル
接合部MTJ〜ライトワード線WWLの間にセンス電流
Isの電流経路を形成できる。これにより、磁気トンネ
ル接合部MTJの記憶データに応じた電圧降下をリード
ビット線RBLに生じさせることができる。
【0134】一方、データ書込時においては、ライトワ
ード線WWLおよびライトビット線WBLをそれぞれ流
れるデータ書込電流によって、互いに直交する磁界を磁
気トンネル接合部MTJに発生することができる。
【0135】したがって、実施の形態3の変形例に従う
MTJメモリセルに対するデータ書込およびデータ読出
動作は、リードワード線RWL、ライトワード線WW
L、リードビット線RBLおよびライトビット線WBL
の電圧および電流を図17もしくは図18と同様に設定
することによって実行できる。
【0136】図22は、実施の形態3の変形例に従うM
TJメモリセルの配置を説明する構造図である。
【0137】図22を参照して、実施の形態3の変形例
においては、ライトビット線WBLは、他の配線やMT
Jメモリセルと結合させる必要がないので、磁気トンネ
ル接合部MTJとの磁気カップリングの向上を優先して
自由に配置することができる。ライトビット線WBL
は、たとえば図19に示すように第2の金属配線層M2
を用いて、磁気トンネル接合部MTJの直下に配置され
る。
【0138】ライトワード線WWLは、磁気トンネル接
合部MTJと電気的に結合されて第3の金属配線層M3
に配置される。リードワード線RWL、アクセストラン
ジスタATRおよびリードビット線RBLの配置につい
ては図19と同様であるので説明は繰返さない。
【0139】このような構成とすることにより、リード
ビット線RBLをアクセストランジスタATRを介して
磁気トンネル接合部MTJと結合するので、リードビッ
ト線RBLを同一メモリセル列に属する多数の磁気トン
ネル接合部MTJと直接接続することなく、リードビッ
ト線RBLの容量を抑制できる。この結果、データ読出
動作を高速化できる。
【0140】また、磁気トンネル接合部MTJとライト
ワード線WWLとの間隔を狭くできるので、データ書込
時における磁気カップリングを大きくすることができ、
ライトワード線WWLのデータ書込電流Ipの電流量を
小さく設定することができる。ライトワード線WWLお
よびライトビット線WBLを流れるデータ書込電流の電
流量を抑制することによって、磁気ノイズの抑制をさら
に図ることができる。
【0141】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0142】
【発明の効果】請求項1、2、3および5記載の薄膜磁
性体記憶装置は、データ読出の対象として選択された行
に対応する磁性体メモリセルのみがデータ線と接続され
る構成を有するので、データ線の容量を低減してデータ
読出を高速に行なえる。
【0143】請求項4記載の薄膜磁性体記憶装置は、請
求項2記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加え
て、金属配線層数を抑制して製造コスト低減を図ること
ができる。
【0144】請求項6記載の薄膜磁性体記憶装置は、基
準配線を設けることなく、データ読出時に記憶部を第2
の電圧と結合してデータ読出電流の経路を確保できるの
で、より少ない配線数によって請求項1記載の薄膜磁性
体記憶装置が奏する効果を享受できる。
【0145】請求項7および8に記載の薄膜磁性体記憶
装置は、データ読出時に書込ワード線によって記憶部を
所定電圧と結合してデータ読出電流の経路を確保できる
ので、より少ない金属配線層数によって半導体基板上に
形成することができる。
【0146】請求項9および10に記載の薄膜磁性体記
憶装置は、データ読出の対象として選択された行に対応
する磁性体メモリセルのみが読出データ線と接続される
構成を有するので、読出データ線の容量を低減してデー
タ読出を高速に行なえる。
【0147】請求項11記載の薄膜磁性体記憶装置は、
書込データ線を磁性体メモリセルと結合する必要がない
ので、書込データ線の配置の自由度が高くなる。この結
果、書込データ線と磁性体メモリセルとの間の磁気カッ
プリングを向上させる配置を採用して、請求項9記載の
薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、データ書込
電流の抑制による低消費電力化を図ることができる。
【0148】請求項12記載の薄膜磁性体記憶装置は、
書込データ線を磁性体メモリセルに近接して配置できる
のでデータ書込時における磁気カップリングを向上する
ことができる。この結果、請求項10または11に記載
の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、データ書
込電流を抑制して低消費電力化を図ることができる。
【0149】請求項13記載の薄膜磁性体記憶装置は、
データ読出前において、複数の読出データ線に対する新
たなプリチャージ動作を起動する必要がない。したがっ
て、プリチャージ動作を効率化して、データ読出を高速
化できる。
【0150】請求項14記載の薄膜磁性体記憶装置は、
データ読出前において、複数の書込データ線の電圧を変
化させる必要がないため、データ読出を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に従うMRAMデバイ
ス1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 実施の形態1に従うメモリアレイ10の構成
を示すブロック図である。
【図3】 実施の形態1に従うMTJメモリセルの接続
態様を示す回路図である。
【図4】 実施の形態1に従うMTJメモリセルに対す
るデータ書込およびデータ読出を説明するタイミングチ
ャートである。
【図5】 実施の形態1に従うMTJメモリセルの配置
を説明する構造図である。
【図6】 実施の形態1の変形例に従うメモリアレイ1
0の構成を示すブロック図である。
【図7】 実施の形態1の変形例に従うMTJメモリセ
ルの接続態様を示す回路図である。
【図8】 実施の形態1の変形例に従うMTJメモリセ
ルの配置を説明する構造図である。
【図9】 実施の形態2に従うメモリアレイ10の構成
を示すブロック図である。
【図10】 実施の形態2に従うMTJメモリセルの接
続態様を示す回路図である。
【図11】 実施の形態2に従うMTJメモリセルの配
置を説明する構造図である。
【図12】 実施の形態2の変形例に従うメモリアレイ
10の構成を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態2の変形例に従うMTJメモリ
セルの接続態様を示す回路図である。
【図14】 実施の形態2の変形例に従うMTJメモリ
セルの配置を示す構造図である。
【図15】 実施の形態3に従うメモリアレイ10の構
成を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態3に従うMTJメモリセルの接
続態様を示す回路図である。
【図17】 実施の形態3に従うMTJメモリセルに対
するデータ書込およびデータ読出の第1の動作例を説明
するタイミングチャートである。
【図18】 実施の形態3に従うMTJメモリセルに対
するデータ書込およびデータ読出の第2の動作例を説明
するタイミングチャートである。
【図19】 実施の形態3に従うMTJメモリセルの配
置を示す構造図である。
【図20】 実施の形態3の変形例に従うメモリアレイ
10の構成を示すブロック図である。
【図21】 実施の形態3の変形例に従うMTJメモリ
セルの接続態様を示す回路図である。
【図22】 実施の形態3の変形例に従うMTJメモリ
セルの配置を説明する構造図である。
【図23】 磁気トンネル接合部を有するメモリセルの
構成を示す概略図である。
【図24】 MTJメモリセルからのデータ読出動作を
説明する概念図である。
【図25】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作
を説明する概念図である。
【図26】 データ書込時におけるデータ書込電流の方
向と磁界方向との関係を説明する概念図である。
【図27】 行列状に集積配置されたMTJメモリセル
を示す概念図である。
【図28】 半導体基板上に配置されたMTJメモリセ
ルの構造図である。
【符号の説明】
10 メモリアレイ、20 行デコーダ、25 列デコ
ーダ、30 ワード線ドライバ、40 ワード線電流制
御回路、50,60 読出/書込制御回路、ATR ア
クセストランジスタ、BL ビット線、FL 自由磁気
層、MTJ 磁気トンネル接合部、RBL リードビッ
ト線、RWL リードワード線、TBトンネルバリア、
VL 固定磁気層、WBL ライトビット線、WWL
ライトワード線。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜磁性体記憶装置であって、 行列状に配置された複数の磁性体メモリセルを有するメ
    モリアレイを備え、 前記複数の磁性体メモリセルの各々は、 第1および第2のデータ書込電流によって印可されるデ
    ータ書込磁界が所定磁界よりも大きい場合に書き込まれ
    る記憶データのレベルに応じて抵抗値が変化する記憶部
    と、 データ読出時において前記記憶部にデータ読出電流を通
    過させるためのメモリセル選択ゲートとを含み、 前記磁性体メモリセルの行に対応してそれぞれ設けら
    れ、データ書込時において、前記第1のデータ書込電流
    を流すために行選択結果に応じて選択的に活性化される
    複数の書込ワード線と、 前記行に対応してそれぞれ設けられ、データ読出時にお
    いて、行選択結果に応じて対応する前記メモリセル選択
    ゲートを作動させるための複数の読出ワード線と、 前記磁性体メモリセルの列に対応してそれぞれ設けら
    れ、前記データ書込時および前記データ読出時のそれぞ
    れにおいて前記第2のデータ書込電流および前記データ
    読出電流をそれぞれ流すための複数のデータ線とをさら
    に備え、 前記複数のデータ線の各々は、対応する前記列に属する
    複数の前記磁性体メモリセルにおいて、前記メモリセル
    選択ゲートを介して前記記憶部と電気的に結合される、
    薄膜磁性体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のデータ線は、前記データ読出
    の実行前において第1の電圧に設定され、 各前記記憶部を前記第1の電圧よりも低い第2の電圧と
    結合するための複数の基準配線をさらに備える、請求項
    1記載の薄膜磁性体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の基準配線は、前記複数の書込
    ワード線および前記複数の読出ワード線と同一の方向に
    沿って配置される、請求項2記載の薄膜磁性体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記薄膜磁性体記憶装置は、半導体基板
    上に形成され、 前記複数の基準配線は、前記複数の書込ワード線および
    前記複数の読出ワード線の少なくとも一方と同一の金属
    配線層に形成される、請求項2記載の薄膜磁性体記憶装
    置。
  5. 【請求項5】 前記複数の基準配線は、前記複数の書込
    ワード線および前記複数の読出ワード線と交差する方向
    に沿って配置される、請求項2記載の薄膜磁性体記憶装
    置。
  6. 【請求項6】 前記複数のデータ線の電圧レベルは、前
    記データ読出の実行前において第1の電圧に設定され、 前記複数の書込ワード線の電圧レベルは、データ読出時
    において非活性化されて前記第1の電圧とは異なる第2
    の電圧に設定され、 各前記記憶部は、対応する前記メモリセル選択ゲートと
    前記複数の書込ワード線の対応する1つとの間に電気的
    に結合される、請求項1記載の薄膜磁性体記憶装置。
  7. 【請求項7】 薄膜磁性体記憶装置であって、 行列状に配置された複数の磁性体メモリセルを有するメ
    モリアレイを備え、 前記複数の磁性体メモリセルの各々は、 第1および第2のデータ書込電流によって印可されるデ
    ータ書込磁界が所定磁界よりも大きい場合に書き込まれ
    る記憶データのレベルに応じて抵抗値が変化する記憶部
    と、 データ読出時において前記記憶部にデータ読出電流を通
    過させるためのメモリセル選択ゲートとを含み、 前記磁性体メモリセルの行に対応してそれぞれ設けら
    れ、データ書込時において、前記第1のデータ書込電流
    を流すために行選択結果に応じて選択的に活性化される
    複数の書込ワード線をさらに備え、 前記複数の書込ワード線の各々は、対応する前記列に属
    する複数の前記磁性体メモリセルにおいて、前記メモリ
    セル選択ゲートを介して前記記憶部と電気的に結合され
    るとともに、前記データ読出時において非活性化されて
    所定電圧に設定され、 前記行に対応してそれぞれ設けられ、データ読出時にお
    いて、行選択結果に応じて対応する前記メモリセル選択
    ゲートを作動させるための複数の読出ワード線と、 前記磁性体メモリセルの列に対応してそれぞれ設けら
    れ、前記データ書込時および前記データ読出時のそれぞ
    れにおいて前記第2のデータ書込電流および前記データ
    読出電流をそれぞれ流すための複数のデータ線とをさら
    に備え、 前記複数のデータ線の電圧レベルは、前記データ読出の
    実行前において、前記所定電圧よりも高い電圧に設定さ
    れる、薄膜磁性体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記薄膜磁性体記憶装置は、複数の金属
    配線層を伴って半導体基板上に形成され、 前記複数のデータ線は、前記複数の書込ワード線が配置
    される前記複数の金属配線の1つよりも上層に形成され
    る前記複数の金属配線の他の1つに配置される、請求項
    7記載の薄膜磁性体記憶装置。
  9. 【請求項9】 薄膜磁性体記憶装置であって、 行列状に配置された複数の磁性体メモリセルを有するメ
    モリアレイを備え、 前記複数の磁性体メモリセルの各々は、 第1および第2のデータ書込電流によって印可されるデ
    ータ書込磁界が所定磁界よりも大きい場合に書き込まれ
    る記憶データのレベルに応じて抵抗値が変化する記憶部
    と、 データ読出時において前記記憶部にデータ読出電流を通
    過させるためのメモリセル選択ゲートとを含み、 前記磁性体メモリセルの行に対応してそれぞれ設けら
    れ、データ書込時において、前記第1のデータ書込電流
    を流すために行選択結果に応じて選択的に活性化される
    複数の書込ワード線と、 前記行に対応してそれぞれ設けられ、前記データ読出時
    において、行選択結果に応じて対応する前記メモリセル
    選択ゲートを作動させるための複数の読出ワード線と、 前記磁性体メモリセルの列に対応してそれぞれ設けら
    れ、前記データ書込時において前記第2のデータ書込電
    流を流すための複数の書込データ線と、 前記列に対応してそれぞれ設けられ、前記データ読出時
    において前記データ読出電流を流すための複数の読出デ
    ータ線とをさらに備え、 前記複数の読出データ線の各々は、対応する前記列に属
    する複数の前記記憶部の各々と各前記メモリセル選択ゲ
    ートを介して電気的に結合される、薄膜磁性体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】 前記複数の読出データ線は、前記デー
    タ読出の実行前において第1の電圧に設定され、 前記複数の書込データ線の電圧レベルは、データ読出時
    において前記第1の電圧とは異なる第2の電圧に設定さ
    れ、 各前記記憶部は、対応する前記メモリセル選択ゲートと
    前記複数の書込データ線の対応する1つとの間に電気的
    に結合される、請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の読出データ線は、前記デー
    タ読出の実行前において第1の電圧に設定され、 前記複数の書込ワード線は、データ読出時において前記
    第1の電圧とは異なる第2の電圧に設定され、 各前記記憶部は、対応する前記メモリセル選択ゲートと
    前記複数の書込ワード線の対応する1つとの間に電気的
    に結合される、請求項9記載の薄膜磁性体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記薄膜磁性体記憶装置は、複数の金
    属配線層を伴って半導体基板上に形成され、 前記複数の書込データ線は、前記複数の読出データ線が
    配置される前記複数の金属配線の1つよりも、前記記憶
    部との距離が短い前記複数の金属配線の他の1つに配置
    される、請求項10または11に記載の薄膜磁性体記憶
    装置。
  13. 【請求項13】 前記データ読出時以外における前記複
    数の読出データ線の電圧は、前記第1の電圧に設定され
    る、請求項9または10に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記データ書込時以外における前記複
    数の書込データ線の電圧は、前記第2の電圧に設定され
    る、請求項9または10に記載の薄膜磁性体記憶装置。
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