JP2002167556A - 回路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法 - Google Patents

回路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法

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JP2002167556A
JP2002167556A JP2000363105A JP2000363105A JP2002167556A JP 2002167556 A JP2002167556 A JP 2002167556A JP 2000363105 A JP2000363105 A JP 2000363105A JP 2000363105 A JP2000363105 A JP 2000363105A JP 2002167556 A JP2002167556 A JP 2002167556A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加熱温度140〜200℃で加熱時間が2〜
10秒で接続が可能で、接着性、接続信頼性に優れる回
路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および
回路端子の接続方法を提供する。 【解決手段】 相対向する回路電極間に介在され、相対
向する回路電極を加熱加圧し加圧方向の電極間を電気的
に接続する回路接続用フィルム状接着剤で、1)ラジカ
ル重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタ
クリレート化合物、2)150℃の溶融粘度が1000
0Pa・s以下の熱可塑性樹脂、3)加熱によってラジ
カルを発生する硬化剤、4)ラジカル重合性の官能基を
有するシランカップリング剤を必須成分とする回路接続
用フィルム状接着剤。接続端子を有する二つの回路部材
を、二つの接続端子の間に前記の回路接続用フィルム状
接着剤を介在させ、加熱加圧して電気的に接続させる回
路端子の接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対向する回路電
極間に介在され、相対向する回路電極を加圧し加圧方向
の電極間を電気的に接続する回路接続用フィルム状接着
剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂系接着剤は、高い接着強さ
が得られ、耐水性や耐熱性に優れること等から、電気・
電子・建築・自動車・航空機等の各種用途に多用されて
いる。中でも一液型エポキシ樹脂系接着剤は、主剤と硬
化剤との混合が不必要であり使用が簡便なことから、フ
ィルム状、ペースト状、粉体状の形態で使用されてい
る。この場合、エポキシ樹脂と硬化剤及び変性剤との多
様な組み合わせにより、特定の性能を得ることが一般的
である(例えば、特開昭62−141083号公報)。
しかしながら、特開昭62−141083号公報に示さ
れるようなエポキシ樹脂系のフィルム状接着剤は、作業
性に優れるものの、20秒前後の接続時間で140〜1
80℃程度の加熱、10秒では180〜210℃程度の
加熱が必要であった。この理由は、短時間硬化性(速硬
化性)と貯蔵安定性(保存性)のバランスを得るため常
温で不活性な触媒型硬化剤を用い硬化に際して十分な反
応が得られないためである。
【0003】近年、精密電子機器の分野では、回路の高
密度化が進んでおり、電極幅、電極間隔が極めて狭くな
っており、回路接続時の熱による回路基板の膨張が接続
端子の位置ずれに影響する場合がある。特に、液晶パネ
ル分野のLCD(液晶ディスプレイ)とTCP(テープキャリ
アパッケージ)との接続や、TCPとPWB(プリント回路基
板)との接続において、配線の微細化とパネルの大型化
の為、従来のエポキシ樹脂系を用いた回路接続用フィル
ム状接着剤の接続条件では、接続時の熱によるTCPの伸
びによって配線の脱落、剥離や位置ずれが生じるなどの
問題があった。この為、エポキシ樹脂系接着剤に代わ
り、低温速硬化の接続材料としてラジカル重合性の接着
剤が開発されてきた(例えば、特開平11−28402
5号公報、特開2000−44905号公報)。特開平
11−284025号公報および特開2000−449
05号公報に示されるようなラジカル重合性の接着剤
は、ラジカル重合性物質としてアクリレート化合物、メ
タアクリレート化合物またはマレイミド化合物等のモノ
マーを過酸化物などのラジカル発生物質と配合し、加熱
時に過酸化物から発生するラジカルによってモノマーが
ラジカル重合・硬化するものである。ラジカル発生物質
のラジカル発生温度が低温の物質を選択することによっ
て低温での硬化が可能であることが特徴であり、150
℃前後の加熱温度、10秒〜15秒の加熱時間で接続が
可能である。しかし、一般的にエポキシ樹脂系の接着剤
に比べ、アクリレート化合物などの熱ラジカル重合性樹
脂は接着力が弱いという難点がある。このため、特開平
11−284025号公報に示されるようにリン酸エス
テル化合物によって接着力を向上させる方法や、特開2
000−44905号公報に示されるようにリン酸エス
テル化合物とエポキシシランカップリング剤との混合に
よって接着力を向上させる手段が提案されてきている。
【0004】一方、液晶パネル分野でもLCD上にドライ
バICを直接接続するCOG(Chip on Glass)接続方式で
は、生産効率向上を目的として、10秒以下さらには5
秒以下の短時間での接続が求められている。COG接続方
式では液晶パネルであるガラスの熱膨張係数とドライバ
ICであるシリコンチップの熱膨張係数が近く、加熱によ
って生ずる位置ずれの問題が小さいため、接続時間の短
縮化要求に対して接続温度を高温化して対処することが
できる。しかしながら、特開昭62−141083号公
報に示されるようなエポキシ樹脂系接着剤では230℃
以上の加熱温度であっても、5秒以下では十分に硬化反
応が進行しないため、接着強度が小さく、接続信頼性が
低下する。一方、特開平11−284025号公報およ
び特開2000−44905号公報で示されるようなラ
ジカル重合性の接着剤については、硬化速度はエポキシ
樹脂系に比べて速いものの、リン酸エステルまたはリン
酸エステルとエポキシシランカップリング剤で接着力を
増加させた場合であっても、TABとLCDを接着した場合よ
りもチップとLCDを接着した場合に発生する応力が大き
いことによって、接着力が不十分であり、接続信頼性が
低いため適応できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、精密電子機
器の微細回路同士の電気的接続、特にLCDパネルとドラ
イバICのCOG接続において、加熱温度が140℃以上、
200℃以下であり、かつ加熱時間が2秒以上、10秒
以下で接続が可能であり、且つ、接着性、接続信頼性に
優れる回路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構
造および回路端子の接続方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の回路接続用フィ
ルム状接着剤は、相対向する回路電極間に介在され、相
対向する回路電極を加圧し加圧方向の電極間を電気的に
接続する回路接続用フィルム状接着剤であって、加熱温
度160℃以上、200℃以下、加熱時間2秒以上、1
0秒以下、好ましくは3秒以下で相対向する回路電極間
を電気的に接続する回路接続用フィルム状接着剤であ
り、160℃以上、200℃以下の加熱加圧時に加熱加
圧開始から少なくとも0.1秒以上の樹脂流動性を有
し、かつ160℃以上、200℃以下、2秒以上、3秒
以下の加熱後の反応率が60%以上であり、ガラスと表
面を窒化珪素処理したシリコンチップを加熱温度160
℃以上、200℃以下、加熱時間2秒以上、3秒以下で
加熱加圧して接着した際のせん断接着強度が10MPa
以上であり、(1)ラジカル重合性の2官能以上のアク
リレート化合物またはメタクリレート化合物、(2)1
50℃の溶融粘度が10000Pa・s以下の熱可塑性
樹脂、(3)加熱によってラジカルを発生する硬化剤、
(4)ラジカル重合性の官能基を有するシランカップリ
ング剤を必須成分とする回路接続用フィルム状接着剤で
ある。この回路接続用フィルム状接着剤は、加熱後の接
着剤硬化物のガラス転移温度が130〜160℃である
と好ましい。また、加熱によってラジカルを発生する硬
化剤の半減期10時間の分解温度が40℃以上かつ、半
減期1分間の分解温度が180℃以下であると好まし
い。この加熱によってラジカルを発生する硬化剤は、パ
ーオキシエステル、パーオキシケタール、ジアルキルパ
ーオキサイドのいずれかまたは混合物であると好まし
い。150℃の溶融粘度が10000Pa・s以下の熱
可塑性樹脂が、ガラス転位温度50℃以上のポリヒドロ
キシポリエーテル樹脂であると好ましく、その熱可塑性
樹脂が分子内にフルオレン骨格を有するポリヒドロキシ
ポリエーテル樹脂もしくは分子内にフルオレン骨格を有
するポリヒドロキシポリエーテル樹脂と他の150℃の
溶融粘度が10000Pa・s以下の熱可塑性樹脂との
混合物が好ましい。さらに、150℃の溶融粘度が10
000Pa・s以下の熱可塑性樹脂100重量部に対し
ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物また
はメタクリレート化合物を25〜100重量部、ラジカ
ル重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタ
クリレート化合物100重量部に対し加熱によってラジ
カルを発生する硬化剤1〜20重量部、前記熱可塑性樹
脂、ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物
またはメタクリレート化合物及び加熱によってラジカル
を発生する硬化剤の接着剤総重量に対しラジカル重合性
の官能基を有するシランカップリング剤を5〜15重量
部配合することが好ましい。上記の回路接続用フィルム
状接着剤には、導電性粒子を含有することができる。
【0007】本発明の回路端子の接続構造は、第一の接
続端子を有する第一の回路部材と、第二の接続端子を有
する第二の回路部材とが、第一の接続端子と第二の接続
端子を対向して配置されており、前記対向配置した第一
の接続端子と第二の接続端子の間に上記の回路接続用フ
ィルム状接着剤が介在されており、前記対向配置した第
一の接続端子と第二の接続端子が電気的に接続されてい
るものである。本発明の回路端子の接続方法は、第一の
接続端子を有する第一の回路部材と、第二の接続端子を
有する第二の回路部材とを、第一の接続端子と第二の接
続端子を対向して配置し、前記対向配置した第一の接続
端子と第二の接続端子の間に上記記載の回路接続用フィ
ルム状接着剤を介在させ、加熱加圧して前記対向配置し
た第一の接続端子と第二の接続端子を電気的に接続させ
る回路端子の接続方法において、加熱温度が140℃以
上、200℃以下であり、かつ加熱時間が2秒以上、1
0秒以下である。好ましくは、加熱温度が160℃以
上、200℃以下であり、加熱時間が2秒以上、3秒以
下である。接続端子の少なくとも一方の表面を金、銀、
錫及び白金族から選ばれる金属で構成させることが好ま
しい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の回路接続用フィルム状接
着剤は加熱・加圧によって流動すると共に、加熱によっ
て反応し、硬化するものである。流動は160℃以上、
200℃以下の加熱条件で加圧した際に加熱加圧開始か
ら少なくとも0.1秒は流動性を示す必要がある。0.
1秒未満では、接続端子間の余分な樹脂を排除すること
が困難である。流動性は、ICチップのバンプ電極とI
TO電極付きガラス基板のとの相対応する電極同士の位
置合わせを行った後に、回路接続用フィルム状接着剤を
介在させてICチップとガラス基板を張り合わせ、この
後、ガラス基板側を圧着機の石英製基板テーブル側に向
けて固定し、圧着機下部に設置した接続部観察カメラ
(対物レンズ倍率20倍)の焦点を石英製ガラステーブ
ルおよびガラス基板を透過して接続部分に合わせた。こ
の後、ICチップ側から圧着機のヒートツールを押し当
てて200℃、100MPa(バンプ面積換算)、3秒
加熱加圧してICチップとガラス基板の接続を行うと同
時に接続部分の接着剤の流動挙動をモニタにて観察し、
ヒートツールがICチップに当たってから接着剤の流動
が止まるまでの時間をストップウォッチを用いて計測し
た。加熱による反応は160℃以上、200℃以下、2
秒以上、3秒以下の加熱後の反応率が60%以上である
ことが必要である。反応率60%未満では硬化が不十分
なことによって接続信頼性が低下する。反応率は、示差
走査熱量計を用いて未硬化およびオイルバスで加熱・硬
化(200℃、浸漬3秒)した回路接続用フィルム状接
着剤の発熱量を測定し(昇温速度10℃/min)、次
式で算出した。 (反応率)=(未硬化の発熱量―硬化後の発熱量)/
(未硬化の発熱量)×100 さらに、本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、加熱
温度160℃以上、200℃以下、加熱時間2秒以上、
3秒以下でガラスと表面を窒化珪素処理したシリコンチ
ップの間に本発明の回路接続用フィルム状接着剤を介在
させて加熱加圧して接着した後のせん断接着強度が10
MPa以上を示すことが必要である。せん断接着強度が
10MPa未満では接続端子の電気的接続が保持できな
いおそれがある。
【0009】本発明に用いる加熱によりラジカルを発生
する硬化剤としては、過酸化化合物、アゾ系化合物など
の加熱により分解して遊離ラジカルを発生するものであ
り、目的とする接続温度、接続時間、ポットライフ等に
より適宜選定されるが、高反応性とポットライフの点か
ら、半減期10時間の分解温度が40℃以上かつ、半減
期1分の分解温度が180℃以下の硬化剤である有機過
酸化物が好ましく、半減期10時間の分解温度が60℃
以上かつ、半減期1分の温度が175℃以下の有機過酸
化物がより好ましい。硬化剤の配合量はラジカル重合性
の2官能以上のアクリレート化合物またはメタクリレー
ト化合物100重量部に対し1〜20重量部が好まし
く、5〜10重量部がより好ましい。この範囲より少な
いと、硬化が十分に進行せず、接着剤の凝集力が低下し
接着性に劣り、また多いと、硬化は十分であるが、フィ
ルム状接着剤の界面での接着に劣るようになる。
【0010】加熱によってラジカルを発生する硬化剤
は、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネー
ト、パーオキシエステル、パーオキシケタール、ジアル
キルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、シリル
パーオキサイドなどから選定できる。また、回路部材の
接続端子の腐食を抑えるために、硬化剤中に含有される
塩素イオンや有機酸は5000ppm以下であることが
好ましく、さらに、加熱分解後に発生する有機酸が少な
いものがより好ましい。このようなものとして、具体的
には、パーオキシエステル、パーオキシケタール、ジア
ルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、シリ
ルパーオキサイドから選定され、パーオキシエステル、
パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイドから選
定されることがより好ましい。上記硬化剤は、適宜混合
して用いることができる。
【0011】パーオキシエステルとしては、クミルパー
オキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルパーオキシノエデカノエート、
t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチル
パーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパー
オキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ヘキ
シルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)シクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシ
イソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ
−3,5,5−トリメチルヘキサノネート、t−ブチル
パーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−
ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキ
シアセテート等が挙げられる。
【0012】ジアルキルパーオキサイドとしては、α,
α'−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベ
ンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0013】ハイドロパーオキサイドとしては、ジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド等が挙げられる。
【0014】ジアシルパーオキサイドとしては、イソブ
チルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパー
オキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、スクシ
ニックパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシトルエ
ン、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。
【0015】パーオキシジカーボネートとしては、ジ−
n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エ
トキシメトキシパーオキシジカーボネート、ジ(2−エ
チルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキシ
ブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3
−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート等が挙げ
られる。
【0016】パーオキシケタールとしては、1,1−ビ
ス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオ
キシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)デカン等が挙げ
られる。
【0017】シリルパーオキサイドとしては、t−ブチ
ルトリメチルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチ
ル)ジメチルシリルパーオキサイド、t−ブチルトリビ
ニルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジビニ
ルシリルパーオキサイド、トリス(t−ブチル)ビニル
シリルパーオキサイド、t−ブチルトリアリルシリルパ
ーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジアリルシリルパー
オキサイド、トリス(t−ブチル)アリルシリルパーオ
キサイド等が挙げられる。これらのラジカルを発生する
硬化剤は、単独または混合して使用することができ、分
解促進剤、抑制剤等を混合して用いてもよい。また、こ
れらの硬化剤をポリウレタン系、ポリエステル系の高分
子物質等で被覆してマイクロカプセル化したものは、可
使時間が延長されるために好ましい。
【0018】本発明で用いるラジカル重合性の2官能以
上のアクリレート化合物またはメタクリレート化合物
は、ラジカルにより重合する官能基を有する物質であ
り、これらは、モノマー、オリゴマーのいずれの状態で
も用いることが可能であり、モノマーとオリゴマーを併
用することも可能である。アクリレート化合物またはメ
タクリレート化合物の具体例としては、エチレングリコ
ールジアクリレート、エチレングリコールジメタアクリ
レート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジメタアクリレート、トリメチロールプ
ロパンジアクリレート、トリメチロールプロパンジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ト
リメチロールプロパントリグリシジルエーテルトリアク
リレート、トリメチロールプロパントリグリシジルエー
テルトリメタクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、トリエチレングリコールジメタクリレー
ト、テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラ
エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレング
リコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメ
タクリレート、ヘキサプロピレングリコールジアクリレ
ート、ヘキサプロピレングリコールジメタクリレート、
ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピ
レングリコールジメタクリレート、ブチレングリコール
ジアクリレート、ブチレングリコールジメタクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペン
チルグリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオ
ールジアクリレート、1,3−ブタンジオールジメタク
リレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、
1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,5−ペ
ンタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオ
ールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジア
クリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレー
ト、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタエリ
スリトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールト
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレ
ート、エチレンオキシド変性トリメチロールプロパント
リアクリレート、エチレンオキシド変性トリメチロール
プロパントリメタクリレート、テトラメチロールメタン
テトラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラメ
タアクリレート、テトラメチロールプロパンテトラアク
リレート、テトラメチロールプロパンテトラメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラメタクリレート、2−ヒドロキ
シ1,3−ジアクリロキシプロパン、2−ヒドロキシ
1,3−ジメタアクリロキシプロパン、2,2−ビス
〔4−(アクリロキシメトキシ)フェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−(メタアクリロキシメトキシ)フェ
ニル〕プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシエト
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリ
ロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシポリエトキ
シ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタア
クリロキシポリエトキシ)フェニル〕プロパン、ビスフ
ェノールAジアクリレート、ビスフェノールAジメタク
リレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジア
クリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ
メタクリレート、トリス(アクリロイロキシエチル)イ
ソシアヌレート、トリス(メタアクリロイロキシエチ
ル)イソシアヌレートウレタンジアクリレート化合物、
ウレタンジメタアクリレート化合物等が挙げられる。こ
れらは単独または併用して用いることができ、必要によ
っては、ハイドロキノン、メチルエーテルハイドロキノ
ン類などの重合禁止剤を適宜用いてもよい。また、ジシ
クロペンテニル基および/またはトリシクロデカニル基
および/またはトリアジン環を有する場合は、耐熱性が
向上するので好ましい。
【0019】本発明で用いる150℃の溶融粘度が10
000Pa・s(100,000ポイズ)以下の熱可塑
性樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニ
ルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリヒドロキシポリエーテル樹脂などのポリマーが使用
される。その中で、接着剤に使用した際の流動性、硬化
収縮の抑制効果および接続信頼性を考えるとガラス転移
温度50℃以上のポリヒドロキシポリエーテル樹脂が好
適に使用される。ポリヒドロキシポリエーテル樹脂とし
て、分子内にフルオレン骨格を有するポリヒドロキシポ
リエーテル樹脂がより好適に使用される。ポリヒドロキ
シポリエーテル樹脂は単独でも前記樹脂との混合物でも
使用できる。これらの熱可塑性樹脂はカルボキシル基含
有エラストマー、エポキシ基含有エラストマー、ラジカ
ル重合性の官能基によって変性されていてもよい。熱可
塑性樹脂の150℃の溶融粘度が10000Pa・s
(100,000ポイズ)を超えて高いと接着剤の加熱
・加圧時の流動性が低下し、回路基板の相対向する端子
間の樹脂の排除が不十分となるため、接続信頼性が低下
するため好ましくない。
【0020】本発明で用いるラジカル重合性の官能基を
有するシランカップリング剤としては、ラジカル重合性
の官能基を持つものが使用される。ラジカル重合性の官
能基を持たないシランカップリング剤では接着力を十分
に発現することができない。具体的にはアクリル基、メ
タクリル基を持つものが使用される。シランカップリン
グ剤の具体例としては(3−アクリロキシプロピル)メ
チルジメトキシシラン、(3−アクリロキシプロピル)
トリメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)トリメ
トキシシラン、(メタクリロキシメチル)トリエトキシ
シラン、(3−メタクリロキシプロピル)メチルジメト
キシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)トリメト
キシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)メチルジ
エトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)トリ
エトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)トリ
ス(メトキシエトキシ)シランが挙げられる。これらは
単独または2種以上混合して用いても良い。シランカッ
プリング剤の配合量は、接着剤の総重量に対して5〜1
5重量部が好ましい。この範囲より少ないと接着剤の凝
集力が低下し接着力に劣り、多いとフィルム界面での接
着性に劣るようになる。
【0021】また、本発明の回路接続用フィルム状接着
剤はアクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリル、グリシジルアクリレートお
よびグリシジルメタクリレートの1種または2種以上を
モノマー成分とした共重合体系アクリルゴム、ポリウレ
タンなどのエラストマーを含有することができる。エラ
ストマーを含有した場合、応力緩和の効果が得られるの
で好ましい。
【0022】さらに、充填材、軟化剤、促進剤、老化防
止剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤及びフェ
ノール樹脂やメラミン樹脂、イソシアネート類等を含有
することもできる。充填材を含有した場合、接続信頼性
等の向上が得られるので好ましい。
【0023】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は導
電性粒子がなくても、接続時に相対向する回路電極の直
接接触により接続が得られるが、導電性粒子を含有した
場合、より安定した接続が得られる。導電性粒子として
は、Au、Ag、Ni、Cu、はんだ等の金属粒子やカ
ーボン等があり、十分なポットライフを得るためには、
表層はNi、Cuなどの遷移金属類ではなくAu、A
g、白金族の貴金属類が好ましくAuがより好ましい。
また、Niなどの遷移金属類の表面をAu等の貴金属類
で被覆したものでもよい。また、非導電性のガラス、セ
ラミック、プラスチック等に前記した金属を被覆等によ
り形成し、最外層を貴金属類で被覆したものでもよい。
プラスチックを核とした場合や熱溶融金属粒子を核とし
た場合、加熱加圧により変形性を有するので接続時に電
極との接触面積が増加したり、電極高さのばらつきを吸
収し信頼性が向上するので好ましい。貴金族類の被覆層
の厚みは良好な抵抗を得るためには、100オングスト
ロ−ム以上が好ましい。しかし、Ni等の遷移金属の上
に貴金属類の層を設ける場合では、貴金属類層の欠損や
導電粒子の混合分散時に生じる貴金属類層の欠損等によ
り遷移金属が表面に露出するとその酸化還元作用で遊離
ラジカルが発生し保存性低下を引き起こすため、300
オングストロ−ム以上が好ましい。導電性粒子は、接着
剤樹脂成分100体積部に対して0.1〜30体積部の
範囲で用途により使い分ける。過剰な導電性粒子による
隣接回路の短絡等を防止するためには0.1〜10体積
部とするのが好ましい。
【0024】また、回路接続用フィルム状接着剤を2層
以上に分割し、ラジカルを発生する硬化剤を含有する層
とラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物ま
たはメタクリレート化合物を含有する層に分離した場
合、または、ラジカルを発生する硬化剤を含有する層と
導電粒子を含有する層に分離した場合、ポットライフの
向上が得られる。
【0025】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、
半導体チップの動作時、外部光源からの光によって誤動
作を防ぐために、フィルム状接着剤中にカーボンブラッ
ク、顔料、色素を添加することによって、黒色、褐色、
青色等の遮光性フィルムとすることもできる。
【0026】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、
ICチップと回路基板との電気的および機械的接続や電
気回路相互の電気的および機械的接続に使用することが
できる。本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、例え
ばフェイスダウン方式で半導体チップと回路基板を本発
明の回路接続用フィルム状接着剤を介在させて接着固定
すると共に両者の電極どうしを電気的に接続する場合に
使用できる。すなわち、第一の接続端子を有する第一の
回路部材と、第二の接続端子を有する第二の回路部材と
を、第一の接続端子と第二の接続端子を対向して配置
し、前記対向配置した第一の接続端子と第二の接続端子
の間に本発明の回路接続用フィルム状接着剤を介在さ
せ、加熱加圧して前記対向配置した第一の接続端子と第
二の接続端子を電気的に接続させることができる。この
ような回路部材としては半導体チップ、抵抗体チップ、
コンデンサチップ等のチップ部品、プリント基板、フレ
キシブルプリント基板等の回路基板、LCDパネル、PDPパ
ネル、ELパネル等の画像表示基板、テープキャリアパッ
ケージ、COF等の回路部品等が用いられる。これらの回
路部材には接続端子が通常は多数(場合によっては単数
でも良い)設けられており、前記回路部材の少なくとも
1組がそれらの回路部材に設けられた接続端子の少なく
とも一部を対向配置し、対向配置した接続端子間に本発
明の回路接続用フィルム状接着剤を介在させ、加熱加圧
して対向配置した接続端子どうしを電気的に接続して回
路板とする。回路部材の少なくとも1組を加熱加圧する
ことにより、対向配置した接続端子どうしは、直接接触
により又は異方導電性接着剤の導電性粒子を介して電気
的に接続することができる。
【0027】本発明の回路端子の接続方法は、ラジカル
重合による硬化性を有する回路接続用フィルム状接着剤
を表面が金、銀、錫及び白金族から選ばれる金属である
一方の電極回路に形成した後、もう一方の回路電極を位
置合わせし加熱、加圧して接続することができる。
【0028】本発明の回路端子の接続方法において、回
路電極を有する回路基板表面を洗浄して表面の汚染物質
や酸化膜などを除去しておくことによって本発明の回路
接続用フィルム状接着剤の回路基板への接着強度を増強
させることによって接続信頼性を向上させることができ
る。回路基板表面の洗浄方法としては回路電極および配
線に対する損傷の影響が小さいものであれば特に限定す
るものではない。洗浄の例としては、純水による洗浄、
溶剤による洗浄またはふき取り、プラズマ処理などが挙
げられる。
【0029】本発明においては、従来のラジカル硬化ア
クリレート樹脂系接着剤よりも短時間で接続が可能であ
り、かつ耐湿試験後も優れた接着強度を示す電気・電子
用の回路接続用フィルム状接着剤の提供が可能となる。
【0030】
【実施例】本発明で用いる150℃の溶融粘度が100
00Pa・s以下の熱可塑性樹脂として用いたフルオレ
ン骨格含有ポリヒドロキシポリエーテル樹脂及びカルボ
キシル基含有ブタジエン系エラストマー変性高分子量フ
ェノキシ樹脂の合成法を以下に示す。
【0031】〈ポリヒドロキシポリエーテル樹脂の合
成〉4,4-(9-フルオレニリデン)-ジフェノール45
g、3,3',5,5'-テトラメチルビフェノールジグリシ
ジルエーテル50gをN-メチルピロリジオン1000m
lに溶解し、これに炭酸カリウム21gを加え、110
℃で3時間攪拌した。攪拌後、多量のメタノールに滴下
し、生成した沈殿物をろ取して目的物質である分子内に
フルオレン骨格を持つポリヒドロキシポリエーテル樹脂
(b)を75g得た。分子量を測定した結果(東ソー株
式会社製GPC8020、カラム;東ソー株式会社製T
SKgelG3000HXLとTSKgelG4000H
XL、流速1.0ml/min)、ポリスチレン換算でM
n=12,500、Mw=30,300、Mw/Mn=
2.42であった。樹脂(b)をTHF(テトラヒドロ
フラン)に溶解させ、シャーレに塗布し、溶媒を気散さ
せることによってキャストフィルムを作製した。キャス
トフィルムを動的粘弾性測定装置(レオメトリックサイ
エンティフィック社製RSA-II)を用いて測定し(昇温速
度5℃/分、1Hz)、tanδのピークによってガラス
転移温度を測定した結果、ガラス転移温度95℃であっ
た。キャストフィルムをずり粘弾性測定装置(レオメト
リックサイエンティフィック社製ARES)を用いて測定し
(昇温速度5℃/分、1Hz)、150℃での粘度を求
めた結果、4800Pa・s(48,000ポイズ)で
あった。
【0032】〈カルボキシル基含有ブタジエン系エラス
トマー変性高分子量フェノキシ樹脂の合成〉窒素導入
管、温度計、冷却管およびメカニカルスターラーを取り
付けた2リットルの四つ口フラスコに、テトラブロモビ
スフェノールA(FG−2000、帝人化成株式会社製
商品名)333.83g、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(YD−8125、分子蒸留品、エポキシ当量17
2g/当量,東都化成株式会社製商品名)205.56
gおよびN,N−ジメチルアセトアミド1257gを入
れ、窒素雰囲気下、均一になるまで撹拌混合した。次
に、水酸化リチウム0.94gを添加し、温度を徐々に
上げながら120℃で9時間反応させた。反応の追跡
は、一定時間ごとに反応溶液の粘度を測定し、粘度が増
加しなくなるまで反応を行った。反応終了後、反応溶液
を放冷し、これに活性アルミナ(200メッシュ)約4
20gを加えて一晩放置した。活性アルミナを濾過し
て、フェノキシ樹脂のN,N−ジメチルアセトアミド溶
液を得た。次いで、窒素導入管、温度計、冷却管および
メカニカルスターラーを取り付けた1リットルの四つ口
フラスコに、得られたフェノキシ樹脂のN,N−ジメチ
ルアセトアミド溶液807.62g、末端カルボキシル
基含有ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(Hycar
CTBNX1009−SP,宇部興産株式会社製商品名)50.88
gを入れ、撹拌混合しながら十分に窒素置換した。次
に、窒素雰囲気下で撹拌混合し、温度を徐々に上げなが
ら溶剤が還流する状態で8.5時間加熱して、目的のエ
ラストマー変性フェノキシ樹脂のN,N−ジメチルアセ
トアミド溶液を得た。得られた溶液は茶褐色の透明なも
のであり、コーンプレート型粘度計(EMD型、株式会
社トキメック製)で測定した粘度は約0.3Pa・s
(300cP)であった。反応溶液の一部を大量のメタ
ノール中に注いで固形物を析出させ、メタノール洗浄、
減圧乾燥してエラストマー変性高分子量フェノキシ樹脂
を得た。得られたエラストマー変性高分子量フェノキシ
樹脂の分子量を東ソー株式会社製GPC8020、カラ
ムは東ソー株式会社製TSKgelG3000HXLとT
SKgelG4000HXL、流速1.0ml/minで
測定した結果、ポリスチレン換算でMn=18,20
0、Mw=38,400、Mw/Mn=2.11であっ
た。この樹脂(c)をN,N−ジメチルアセトアミドに
溶解させ、シャーレに塗布し、溶媒を気散させることに
よってキャストフィルムを作製した。キャストフィルム
を動的粘弾性測定装置(レオメトリックサイエンティフ
ィック社製RSA-II)を用いて測定し(昇温速度5℃/
分、1Hz)、tanδのピークによってガラス転移温度
を測定した結果、ガラス転移温度90℃であった。キャ
ストフィルムをずり粘弾性測定装置(レオメトリックサ
イエンティフィック社製ARES)を用いて測定し(昇温速
度5℃/分、1Hz)、150℃での粘度を求めた結
果、3070Pa・s(30,700ポイズ)であっ
た。
【0033】以下、本発明を実施例及び比較例により具
体的に説明する。実施例、比較例で用いた材料を表1に
示した。
【0034】
【表1】
【0035】(実施例1)150℃の溶融粘度が100
00Pa・s以下の熱可塑性樹脂として、上記で合成し
たフルオレン骨格含有ポリヒドロキシポリエーテル樹脂
(B)を、トルエン:酢酸エチル=1:1重量比の混合
溶液に溶解した50重量%溶液を120重量部、ラジカ
ル重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタ
クリレート化合物として、ジメチロールトリシクロデカ
ンジアクリレート(A)30重量部、加熱によってラジ
カルを発生する硬化剤として1,1,3,3−テトラメ
チルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
(D、1分間の半減期分解温度124℃、10時間の半
減期分解温度65℃)4重量部、ラジカル重合性の官能
基を有するシランカップリング剤として(3−メタクリ
ロキシプロピル)トリメトキシシラン(G)を2−ブタ
ノンに添加して超音波で分散させた50重量%溶液を2
0重量部、Ni/Auめっきポリスチレン粒子(J)1
0重量部を混合し、攪拌してフィルム塗工用ワニス溶液
を得た。この溶液をセパレータ(シリコーン処理したポ
リエチレンテレフタレートフィルム、厚み80μm)に
ロールコータで塗布し、70℃、10分乾燥し厚み20
μmの回路接続用フィルム状接着剤を作製した。
【0036】(実施例2〜6)実施例1と同様に、表2
に示す割合で配合し、回路接続用フィルム状接着剤を作
製した。実施例2、3は、実施例1の加熱によってラジ
カルを発生する硬化剤を1,1−ビス(t−ヘキシルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(1分間の半減期分解温度147℃、10時間の半減期
分解温度86℃、実施例2)、ジクミルパーオキサイド
(1分間の半減期分解温度175℃、10時間の半減期
分解温度116℃、実施例3)にそれぞれ変更した。ま
た、実施例4、5、6は、実施例1、2、3の配合で、
150℃の溶融粘度が10000Pa・s以下の熱可塑
性樹脂として用いたフルオレン骨格含有ポリヒドロキシ
ポリエーテル樹脂に加えて、上記で合成したカルボキシ
末端ブチロニトリル樹脂変性高分子量エポキシ樹脂をそ
れぞれ表2に示す割合で配合した。
【0037】(比較例1、2、3)比較例1は、実施例
1の配合で用いたラジカル重合性の官能基を有するシラ
ンカップリング剤をラジカル重合性の官能基を有さない
(3−グリシドキシプロピル)トリメトキシシランに変
えた場合で、比較例2は、ラジカル重合性の官能基を有
するシランカップリング剤を配合せずリン酸エステルを
配合した場合である。比較例3は、実施例1のラジカル
重合性の2官能以上のアクリレート化合物を1官能のイ
ミドアクリレート(A’)に変更した場合である。
【0038】実施例1〜6、比較例1〜3の配合を表2
に示した。
【表2】
【0039】本発明で使用した回路の接続と測定法を以
下に示す。 〈回路の接続〉金めっきバンプ(50μm×50μm、
バンプ高さ15μm、スペース50μm)付きICチッ
プ(1.5mm×17mm×0.55mm、表面を窒化
珪素処理したシリコンチップ使用)と0.7mm厚のガ
ラス上にITOで電極を作製した基板とを上述した回路
接続用フィルム状接着剤を介在させて、200℃、10
0MPa(バンプ面積換算)、3秒加熱加圧して接続
し、接続信頼性測定用サンプルを作製した。この時、あ
らかじめガラス基板上に、回路接続用フィルム状接着剤
を貼り付けた後、70℃、0.5MPaで5秒間加熱加
圧して仮接続し、その後、PETフィルムを剥離してI
Cチップと接続した。 〈接続信頼性測定方法〉接続信頼性測定用サンプルの接
続直後の接続抵抗と、耐湿試験(85℃、85%RH)
に500時間放置後の接続抵抗を四端子法で測定した。
初期の接続抵抗が低く、耐湿試験後も接続抵抗が安定し
ているものが良好である。接続抵抗が測定できないもの
をOPEN不良とした。 〈耐湿後の外観検査〉上述した接続信頼性測定用サンプ
ルの耐湿試験後の接続面を金属顕微鏡で観察した。剥離
の起きていないものを良好とし、剥離が観察されたもの
を剥離とした。 〈接着強度測定方法〉金めっきバンプ(50μm×50
μm、バンプ高さ15μm、スペース10μm)付きI
Cチップ(1.0mm×10mm×0.55mm、表面
を窒化珪素処理したシリコンチップ使用)と0.7mm
厚のガラスを上述した回路接続用フィルム状接着剤を介
在させて、200℃、100MPa(バンプ面積換
算)、3秒で接続した後、ボンドテスタ(Dyge社製)を
用いて、ボンディング直後と耐湿試験168時間後のせ
ん断接着強度を測定した。 〈接続時の流動時間測定〉上述した回路の接続作業にお
いて、上述の金めっきバンプ付ICチップのバンプ電極
と上述のガラス基板のITO電極との相対応する電極同
士の位置合わせを行った後に、上述の回路接続用フィル
ム状接着剤を介在させてICチップとガラス基板を張り
合わせた。この後、ガラス基板側を圧着機の石英製基板
テーブル側に向けて固定し、圧着機下部に設置した接続
部観察カメラ(対物レンズ倍率20倍)の焦点を石英製
ガラステーブルおよびガラス基板を透過して接続部分に
合わせた。この後、ICチップ側から圧着機のヒートツ
ールを押し当てて200℃、100MPa、3秒加熱加
圧してICチップとガラス基板の接続を行うと同時に接
続部分の接着剤の流動挙動をモニタにて観察し、ヒート
ツールがICチップに当たってから接着剤の流動が止ま
るまでの時間をストップウォッチを用いて計測した。 〈反応率の測定〉示差走査熱量計(DSC、ティー・エ
ー・インスツルメント・ジャパン株式会社製TA200
0サーマルアナリシスシステム)を用いて未硬化および
オイルバスで加熱・硬化(200℃、浸漬3秒)した回
路接続用フィルム状接着剤の発熱量を測定した(昇温速
度10℃/min)。測定後、次式で反応率を算出し
た。(反応率)=(未硬化の発熱量―硬化後の発熱量)
/(未硬化の発熱量)×100
【0040】比較例1のラジカル重合性の官能基を有さ
ないシランカップリング剤を用いた場合、せん断接着強
度が著しく低く、接続抵抗が測定できなかった。また、
比較例2でラジカル重合性の官能基を有するシランカッ
プリング剤を配合せず、接着性に優れるリン酸エステル
を配合した場合は、比較例1と異なり、せん断接着強度
は、実施例と同様高くなるが、耐湿後のせん断接着強度
が低く接続抵抗が測定できなかった。比較例3のラジカ
ル重合性の2官能以上のアクリレート化合物を用いない
で1官能のアクリレート化合物とした場合、せん断接着
強度が著しく低く接続抵抗が測定できなかった。これら
に対し、本発明の160℃以上、200℃以下の加熱加
圧時に加熱加圧開始から少なくとも0.1秒以上の樹脂
流動性を有し、かつ160℃以上、200℃以下、2秒
以上、3秒以下の加熱後の反応率が60%以上である回
路接続用フィルム状接着剤であり、前記回路接続用フィ
ルム状接着剤を用い、ガラスと表面を窒化珪素処理した
シリコンチップを加熱温度160℃以上、200℃以
下、加熱時間2秒以上、3秒以下で加熱加圧して接着し
た際のせん断接着強度が10MPa以上である回路接続
用フィルム状接着剤であり、(1)ラジカル重合性の2
官能以上のアクリレート化合物またはメタクリレート化
合物、(2)150℃の溶融粘度が10000Pa・s
以下の熱可塑性樹脂、(3)加熱によってラジカルを発
生する硬化剤、(4)ラジカル重合性の官能基を有する
シランカップリング剤を必須成分とする回路接続用フィ
ルム状接着剤を用いた場合、せん断接着強度が良好で、
初期の接続抵抗や耐湿試験後の接続抵抗が低く良好であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、従来のラジカル硬化ア
クリレート樹脂系接着剤よりも短時間で接続が可能であ
り、かつ耐湿試験後も優れた接着強度を示す電気・電子
用の回路接続用フィルム状接着剤の提供が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/60 311 H01L 21/60 311S Fターム(参考) 4J004 AA01 AA02 AA12 AA13 AA14 AA15 AA16 AA17 AA18 AB04 BA02 FA05 4J040 DD071 EB051 EC001 ED001 EE001 EE061 EG001 FA141 FA142 FA161 FA171 FA202 FA261 FA291 HA026 HA066 HA076 HB41 JA09 JB02 JB10 KA03 KA12 KA32 LA01 LA05 LA06 LA09 MA01 MA05 NA20 5F044 KK02 KK03 KK06 LL09 LL11 5G301 DA05 DA10 DA29 DA42 DD03 DD08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する回路電極間に介在され、相対
    向する回路電極を加熱加圧し加圧方向の電極間を電気的
    に接続する回路接続用フィルム状接着剤であって、16
    0℃以上、200℃以下の加熱加圧時に加熱加圧開始か
    ら少なくとも0.1秒以上の樹脂流動性を有し、かつ1
    60℃以上、200℃以下、2秒以上、3秒以下の加熱
    後の反応率が60%以上である回路接続用フィルム状接
    着剤であり、前記回路接続用フィルム状接着剤を用い、
    ガラスと表面を窒化珪素処理したシリコンチップを加熱
    温度160℃以上、200℃以下、加熱時間2秒以上、
    3秒以下で加熱加圧して接着した際のせん断接着強度が
    10MPa以上である回路接続用フィルム状接着剤であ
    り、(1)ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート
    化合物またはメタクリレート化合物、(2)150℃の
    溶融粘度が10000Pa・s以下の熱可塑性樹脂、
    (3)加熱によってラジカルを発生する硬化剤、(4)
    ラジカル重合性の官能基を有するシランカップリング剤
    を必須成分とする回路接続用フィルム状接着剤。
  2. 【請求項2】 加熱によってラジカルを発生する硬化剤
    の半減期10時間の分解温度が40℃以上かつ、半減期
    1分間の分解温度が180℃以下である請求項1に記載
    の回路接続用フィルム状接着剤。
  3. 【請求項3】 加熱によってラジカルを発生する硬化剤
    がパーオキシエステル、パーオキシケタール、ジアルキ
    ルパーオキサイドのいずれかまたは混合物である請求項
    1または請求項2に記載の回路接続用フィルム状接着
    剤。
  4. 【請求項4】 150℃の溶融粘度が10000Pa・
    s以下の熱可塑性樹脂がガラス転位温度50℃以上のポ
    リヒドロキシポリエーテル樹脂である請求項1ないし請
    求項3のいずれかに記載の回路接続用フィルム状接着
    剤。
  5. 【請求項5】 150℃の溶融粘度が10000Pa・
    s以下の熱可塑性樹脂が分子内にフルオレン骨格を有す
    るポリヒドロキシポリエーテル樹脂または分子内にフル
    オレン骨格を有するポリヒドロキシポリエーテル樹脂と
    他の150℃の溶融粘度が10000Pa・s以下の熱
    可塑性樹脂との混合物である請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の回路接続用フィルム状接着剤。
  6. 【請求項6】 150℃の溶融粘度が10000Pa・
    s以下の熱可塑性樹脂100重量部に対しラジカル重合
    性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタクリレ
    ート化合物を25〜100重量部、ラジカル重合性の2
    官能以上のアクリレート化合物またはメタクリレート化
    合物100重量部に対し加熱によってラジカルを発生す
    る硬化剤1〜20重量部、前記熱可塑性樹脂、ラジカル
    重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタク
    リレート化合物及びラジカルを発生する硬化剤の接着剤
    総重量に対しラジカル重合性の官能基を有するシランカ
    ップリング剤を5〜15重量部配合してなる請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の回路接続用フィルム状
    接着剤。
  7. 【請求項7】 導電性粒子をさらに含有する請求項1な
    いし請求項6のいずれかに記載の回路接続用フィルム状
    接着剤。
  8. 【請求項8】 第一の接続端子を有する第一の回路部材
    と、第二の接続端子を有する第二の回路部材とが、第一
    の接続端子と第二の接続端子を対向して配置されてお
    り、前記対向配置した第一の接続端子と第二の接続端子
    の間に請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の回路
    接続用フィルム状接着剤が介在されており、前記対向配
    置した第一の接続端子と第二の接続端子が電気的に接続
    されている回路端子の接続構造。
  9. 【請求項9】 第一の接続端子を有する第一の回路部材
    と、第二の接続端子を有する第二の回路部材とを、第一
    の接続端子と第二の接続端子を対向して配置し、前記対
    向配置した第一の接続端子と第二の接続端子の間に請求
    項1ないし請求項7のいずれかに記載の回路接続用フィ
    ルム状接着剤を介在させ、加熱加圧して前記対向配置し
    た第一の接続端子と第二の接続端子を電気的に接続させ
    る回路端子の接続方法において、加熱温度が140℃以
    上、200℃以下であり、かつ加熱時間が2秒以上、1
    0秒以下である回路端子の接続方法。
  10. 【請求項10】 請求項9の回路端子の接続方法におい
    て、加熱温度が160℃以上、200℃以下であり、か
    つ加熱時間が2秒以上、3秒以下である回路端子の接続
    方法。
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