JP2002167555A - 回路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法 - Google Patents

回路接続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法

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JP2002167555A JP2000363106A JP2000363106A JP2002167555A JP 2002167555 A JP2002167555 A JP 2002167555A JP 2000363106 A JP2000363106 A JP 2000363106A JP 2000363106 A JP2000363106 A JP 2000363106A JP 2002167555 A JP2002167555 A JP 2002167555A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 短時間接続が可能で、接着性、接続信頼性、
保存安定性に優れる回路接続用フィルム状接着剤、回路
端子の接続構造および回路端子の接続方法の提供。 【解決手段】 相対向する回路電極間に介在され、相対
向する回路電極を加熱加圧し加圧方向の電極間を電気的
に接続する回路接続用フィルム状接着剤であって、1)
ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物また
はメタクリレート化合物、2)ガラス転移温度が50℃
以上で、150℃の溶融粘度が10000Pa・s以下
の熱可塑性樹脂、3)有機過酸化物、4)ラジカル重合
性の官能基を有するシランカップリング剤を必須成分と
し、ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物
またはメタクリレート化合物とシランカップリング剤の
混合物の40℃での粘度が0.04Pa・s以上である
回路接続用フィルム状接着剤。更に導電性粒子を配合し
た回路接続用接着剤、及び回路接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対向する回路電
極間に介在され、相対向する回路電極を加圧し加圧方向
の電極間を電気的に接続する回路接続用フィルム状接着
剤、回路端子の接続構造および回路端子の接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】エポキシ樹脂系接着剤は、高い接着強さ
が得られ、耐水性や耐熱性に優れること等から、電気・
電子・建築・自動車・航空機等の各種用途に多用されて
いる。中でも一液型エポキシ樹脂系接着剤は、主剤と硬
化剤との混合が不必要であり使用が簡便なことから、フ
ィルム状、ペースト状、粉体状の形態で使用されてい
る。この場合、エポキシ樹脂と硬化剤及び変性剤との多
様な組み合わせにより、特定の性能を得ることが一般的
である(例えば、特開昭62−141083号公報)。
しかしながら、特開昭62−141083号公報に示さ
れるようなエポキシ樹脂系のフィルム状接着剤は、作業
性に優れるものの、20秒前後の接続時間で140〜1
80℃程度の加熱、10秒では180〜210℃程度の
加熱が必要であった。この理由は、短時間硬化性(速硬
化性)と貯蔵安定性(保存性)の両立により良好な安定
性を得ることを目的として、常温で不活性な触媒型硬化
剤を用いているために、硬化に際して十分な反応が得ら
れないためである。
【0003】近年、精密電子機器の分野では、回路の高
密度化が進んでおり、電極幅、電極間隔が極めて狭くな
っており、回路接続時の熱による回路基板の膨張が接続
端子の位置ずれに影響する場合がある。特に、液晶パネ
ル分野のLCD(液晶ディスプレイ)とTCP(テープキャリ
アパッケージ)との接続や、TCPとPWB(プリント回路基
板)との接続において、配線の微細化とパネルの大型化
の為、従来のエポキシ樹脂系を用いた回路接続用フィル
ム状接着剤の接続条件では、接続時の熱によるTCPの伸
びによって配線の脱落、剥離や位置ずれが生じるなどの
問題があった。この為、エポキシ樹脂系接着剤に代わ
り、低温速硬化の接続材料としてラジカル重合性の接着
剤が開発されてきた(例えば、特開平11−28402
5公報、特開2000−44905号公報)。特開平1
1−284025号公報および特開2000−4490
5号公報に示されるようなラジカル重合性の接着剤は、
ラジカル重合性物質としてアクリレート化合物、メタア
クリレート化合物またはマレイミド化合物等のモノマー
を過酸化物などのラジカル発生物質と配合し、加熱時に
過酸化物から発生するラジカルによってモノマーがラジ
カル重合・硬化するものである。ラジカル発生物質のラ
ジカル発生温度が低温の物質を選択することによって低
温での硬化が可能であることが特徴であり、150℃前
後の加熱温度、10〜15秒の加熱時間で接続が可能で
ある。しかし、一般的にエポキシ樹脂系の接着剤に比
べ、アクリレート化合物などの熱ラジカル重合性樹脂は
接着力が弱いという難点がある。このため、特開平11
−284025号公報に示されるようにリン酸エステル
化合物によって接着力を向上させる方法や、特開200
0−44905号公報に示されるようにリン酸エステル
化合物とエポキシシランカップリング剤との混合によっ
て接着力を向上させる手段が提案されてきている。
【0004】一方、液晶パネル分野でもLCD上にドライ
バICを直接接続するCOG(Chip onGlass)接続方式で
は、生産効率向上を目的として、10秒以下さらには5
秒以下の短時間での接続が求められている。COG接続方
式では液晶パネルであるガラスの熱膨張係数とドライバ
ICであるシリコンチップの熱膨張係数が近く、加熱に
よって生ずる位置ずれの問題が小さいため、接続時間の
短縮化要求に対して接続温度を高温化して対処すること
ができる。しかしながら、特開昭62−141083号
公報に示されるようなエポキシ樹脂系接着剤では230
℃以上の加熱温度であっても、5秒以下では十分に硬化
反応が進行しないため、接着強度が小さく、接続信頼性
が低下する。一方、特開平11−284025号公報お
よび特開2000−44905号公報で示されるような
ラジカル重合性の接着剤については、硬化速度はエポキ
シ樹脂系に比べて速いものの、リン酸エステルまたはリ
ン酸エステルとエポキシシランカップリング剤で接着力
を増加させた場合であっても、TABとLCDを接着した場合
よりもチップとLCDを接着した場合に発生する応力が大
きいため、接着力が不十分である。さらに、短時間で反
応させるためには、反応性の高いモノマーを使用する必
要性があるが、一般的に反応性の高いモノマーを使用し
た場合、室温などの保存環境においても反応が進行する
ため、樹脂の流動性低下や接着性低下がおきるため十分
な接続信頼性を得ることができない。このため、より短
時間で接続でき、且つ、保存安定性の良好な回路接続用
フィルム状接着剤が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、精密電子機
器の微細回路同士の電気的接続、特にLCDパネルとドラ
イバICのCOG接続において、短時間接続が可能であり、
且つ、接着性、接続信頼性、保存安定性に優れる回路接
続用フィルム状接着剤、回路端子の接続構造および回路
端子の接続方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の回路接続用フィ
ルム状接着剤は、相対向する回路電極間に介在され、相
対向する回路電極を加熱加圧し加圧方向の電極間を電気
的に接続する回路接続用フィルム状接着剤であって、
(1)ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合
物またはメタクリレート化合物、(2)ガラス転移温度
が50℃以上で、150℃の溶融粘度が10000Pa
・s以下の熱可塑性樹脂、(3)有機過酸化物、(4)
ラジカル重合性の官能基を有するシランカップリング剤
を必須成分とし、ラジカル重合性の2官能以上のアクリ
レート化合物またはメタクリレート化合物、とシランカ
ップリング剤の混合物の40℃での粘度が0.04Pa
・s以上である。ラジカル重合性の2官能以上のアクリ
レート化合物またはメタクリレート化合物は1種類以上
のアクリレート化合物またはメタクリレート化合物の混
合物であっても良く、40℃での粘度が0.2Pa・s
(200センチポイズ)以上であると好ましい。ラジカ
ル重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタ
クリレート化合物が1種類以上のアクリレート化合物ま
たはメタクリレート化合物の混合物であって、少なくと
も1種類は(1)式で示される構造を有するアクリレー
ト化合物またはメタクリレート化合物であると好まし
い。
【0007】
【化2】 (ただし、R1はCH2=CH-CO-O-CH2-CH2-、CH2=C(CH3)-CO
-O-CH2-CH2-、R2はHO-CH 2CH2-、CH2=CH-CO-O-CH2-CH
2-、CH2=C(CH3)-CO-O-CH2-CH2-、CH2=CH-CO-O-(CH2) 5-C
O-O-CH2-CH2-またはCH2=C(CH3)-CO-O-(CH2)5-CO-O-CH2-
CH2-、 を示す) 上記の回路接続用フィルム状接着剤には、導電性粒子を
含有することが好ましい。
【0008】本発明の回路端子の接続構造は、第一の接
続端子を有する第一の回路部材と、第二の接続端子を有
する第二の回路部材とが、第一の接続端子と第二の接続
端子を対向して配置されており、前記対向配置した第一
の接続端子と第二の接続端子の間に上記の回路接続用フ
ィルム状接着剤が介在されており、前記対向配置した第
一の接続端子と第二の接続端子が電気的に接続されてい
るものである。本発明の回路端子の接続方法は、第一の
接続端子を有する第一の回路部材と、第二の接続端子を
有する第二の回路部材とを、第一の接続端子と第二の接
続端子を対向して配置し、前記対向配置した第一の接続
端子と第二の接続端子の間に上記の回路接続用フィルム
状接着剤を介在させ、加熱加圧して前記対向配置した第
一の接続端子と第二の接続端子を電気的に接続させるも
のである。接続端子の少なくとも一方の表面が金、銀、
錫及び白金族から選ばれる金属で構成されると好まし
い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の回路接続用フィルム状接
着剤は加熱・加圧によって流動すると共に、加熱によっ
て反応し、硬化するものであって、ラジカル重合性の2
官能以上のアクリレート化合物またはメタクリレート化
合物とシランカップリング剤の混合物の40℃での粘度
が0.04Pa・s(40センチポイズ)以上であるこ
とを特徴とする回路接続用フィルム状接着剤であって、
アクリレート化合物またはメタクリレート化合物がラジ
カル反応によって高速に反応することによって短時間に
接続を行うと共に、シランカップリング剤によって回路
基板、特にLCDパネルとドライバICに対して強い接着性
を持つことによって接続信頼性を得ることができるもの
である。さらに、フィルム中の液状成分であるラジカル
重合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタク
リレート化合物、とシランカップリング剤の混合物の4
0℃での粘度を0.04Pa・s(40センチポイズ)
以上とすることによって、保存中のフィルムからの液状
成分のしみだしを防止し、フィルム形成性、取り扱い
性、さらに保存安定性を得ることができる。上記液状成
分の40℃での粘度が0.04Pa・s(40センチポ
イズ)未満であると保存中に液状成分であるアクリレー
ト化合物またはメタクリレート化合物及びシランカップ
リング剤がフィルム中からしみ出してフィルム形状や取
り扱い性が悪くなる問題や、フィルム中で該液状成分が
反応を起こし、粘度の増加や接着力の低下を起こすため
好ましくない。
【0010】ラジカル重合性の2官能以上のアクリレー
ト化合物またはメタクリレート化合物は1種類以上のア
クリレート化合物またはメタクリレート化合物の混合物
であっても良く、40℃での粘度が0.2Pa・s(2
00センチポイズ)以上であることが好ましい。アクリ
レート化合物の40℃での粘度が0.2Pa・s(20
0センチポイズ)未満であるとラジカル重合性の官能基
を有するシランカップリング剤を配合した際の液状成分
全体の粘度が低下するため好ましくない。
【0011】アクリレート化合物またはメタクリレート
化合物のうち少なくとも1種類は(1)式で示されるイ
ソシアヌレート環の構造を有するアクリレート化合物ま
たはメタクリレート化合物であることが好ましい。
【0012】
【化3】 (ただし、R1はCH2=CH-CO-O-CH2-CH2-、CH2=C(CH3)-CO
-O-CH2-CH2-、R2はHO-CH 2CH2-、CH2=CH-CO-O-CH2-CH
2-、CH2=C(CH3)-CO-O-CH2-CH2-、CH2=CH-CO-O-(CH2) 5-C
O-O-CH2-CH2-またはCH2=C(CH3)-CO-O-(CH2)5-CO-O-CH2-
CH2-、 を示す)
【0013】上記構造を有するアクリレート化合物また
はメタクリレート化合物は、イソシアヌレート環の構造
によって被着体との接着力を高くすることができると共
に、40℃での粘度が0.8Pa・s(800センチポ
イズ)以上であり、保存安定性を高くすることができ
る。
【0014】さらに、本発明で用いるアクリレート化合
物またはメタクリレート化合物は、他のラジカルによっ
て重合する官能基を有するアクリレート、メタクリレー
ト、マレイミド化合物と混合して使用することもでき
る。中でも反応性が早いアクリレート化合物等が好まし
い。ラジカル重合性物質はモノマー、オリゴマーいずれ
の状態で用いることが可能であり、モノマーとオリゴマ
ーを併用することも可能である。ラジカル重合性の2官
能以上のアクリレート化合物またはメタクリレート化合
物の具体例としては、エチレングリコールジアクリレー
ト、エチレングリコールジメタアクリレート、ジエチレ
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
メタアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレ
ート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリアクリレート、トリメチロール
プロパントリメタアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリグリシジルエーテルトリアクリレート、トリメチ
ロールプロパントリグリシジルエーテルトリメタクリレ
ート、トリエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジ
メタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ヘキサ
プロピレングリコールジアクリレート、ヘキサプロピレ
ングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコ
ールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタ
クリレート、ブチレングリコールジアクリレート、ブチ
レングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオール
ジメタクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリ
レート、1,5−ペンタンジオールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルジアクリレート、ペンタエリスリトールジメタクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、エチレンオキシド
変性トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレ
ンオキシド変性トリメチロールプロパントリメタクリレ
ート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラメタアクリレート、テトラ
メチロールプロパンテトラアクリレート、テトラメチロ
ールプロパンテトラメタクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
メタクリレート、2−ヒドロキシ1,3−ジアクリロキ
シプロパン、2−ヒドロキシ1,3−ジメタアクリロキ
シプロパン、2,2−ビス〔4−(アクリロキシメトキ
シ)フェニル〕プロパン、2,2−ビス〔4−(メタア
クリロキシメトキシ)フェニル〕プロパン、2,2−ビ
ス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−アクリロキシジエトキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクリロキ
シジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス〔4−
(アクリロキシポリエトキシ)フェニル〕プロパン、
2,2−ビス〔4−(メタアクリロキシポリエトキシ)
フェニル〕プロパン、ビスフェノールAジアクリレー
ト、ビスフェノールAジメタクリレート、ビスフェノー
ルAジグリシジルエーテルジアクリレート、ビスフェノ
ールAジグリシジルエーテルジメタクリレート、トリス
(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、トリス
(メタアクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、ウ
レタンジアクリレート化合物、ウレタンジメタアクリレ
ート化合物等が挙げられる。これらは単独または併用し
て用いることができ、必要によっては、ハイドロキノ
ン、メチルエーテルハイドロキノン類などの重合禁止剤
を適宜用いてもよい。また、ジシクロペンテニル基およ
び/またはトリシクロデカニル基および/またはトリア
ジン環を有する場合は、耐熱性が向上するので好まし
い。
【0015】本発明に用いる有機過酸化物は加熱により
分解して遊離ラジカルを発生するものであり、目的とす
る接続温度、接続時間、ポットライフ等により適宜選定
されるが、高反応性とポットライフの点から、半減期1
0時間の温度が40℃以上、かつ、半減期1分の分解温
度が180℃以下の有機過酸化物が好ましく、半減期1
0時間の温度が60℃以上、かつ、半減期1分の温度が
180℃以下の有機過酸化物が好ましい。半減期10時
間の分解温度が40℃未満であると保存時に有機過酸化
物の開裂によってラジカルが発生し、アクリレート化合
物またはメタクリレート化合物が反応して接続時の流動
性が低下するため好ましくない。また、半減期1分間の
分解温度が180℃を超えて高い場合は接続時の加熱に
よって発生するラジカル量が減少し、接着に必要な接着
力が得られないため好ましくない。有機過酸化物の配合
量はラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合物
またはメタクリレート化合物100重量部に対し1〜2
0重量部が好ましく、5〜10重量部がより好ましい。
この範囲より少ないと、硬化が十分に進行せず、接着剤
の凝集力が低下し接着性に劣り、また多いと、硬化は十
分であるが、フィルム状接着剤の界面での接着に劣るよ
うになる。
【0016】有機過酸化物は、ジアシルパーオキサイ
ド、パーオキシジカーボネート、パーオキシエステル、
パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ハイ
ドロパーオキサイド、シリルパーオキサイドなどから選
定できる。また、回路部材の接続端子の腐食を抑えるた
めに、有機過酸化物中に含有される塩素イオンや有機酸
は5000ppm以下であることが好ましく、さらに、
加熱分解後に発生する有機酸が少ないものがより好まし
い。具体的には、パーオキシエステル、パーオキシケタ
ール、ジアルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサ
イド、シリルパーオキサイドから選定され、パーオキシ
エステル、パーオキシケタールから選定されることがよ
り好ましい。上記有機過酸化物は、適宜混合して用いる
ことができる。
【0017】パーオキシエステルとしては、クミルパー
オキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチ
ルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘキ
シル−1−メチルエチルパーオキシノエデカノエート、
t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチル
パーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチル
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパー
オキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエ
チルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ヘキ
シルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノネート、t−ブチル
パーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)シクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシ
イソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ
−3,5,5−トリメチルヘキサノネート、t−ブチル
パーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパ
ーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパ
ーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−
ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキ
シアセテート等が挙げられる。
【0018】ジアルキルパーオキサイドとしては、α,
α'ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベン
ゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブ
チルクミルパーオキサイド等が使用できる。
【0019】ハイドロパーオキサイドとしては、ジイソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド等が挙げられる。
【0020】ジアシルパーオキサイドとしては、イソブ
チルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパー
オキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパー
オキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイル
パーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、スクシ
ニックパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシトルエ
ン、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。
【0021】パーオキシジカーボネートとしては、ジ−
n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピ
ルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネト、ジ−2−エト
キシメトキシパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチ
ルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキシブ
チルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−
メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート等が挙げら
れる。
【0022】パーオキシケタールとしては、1,1−ビ
ス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオ
キシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)デカン等が挙げ
られる。
【0023】シリルパーオキサイドとしては、t−ブチ
ルトリメチルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチ
ル)ジメチルシリルパーオキサイド、t−ブチルトリビ
ニルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジビニ
ルシリルパーオキサイド、トリス(t−ブチル)ビニル
シリルパーオキサイド、t−ブチルトリアリルシリルパ
ーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジアリルシリルパー
オキサイド、トリス(t−ブチル)アリルシリルパーオ
キサイド等が挙げられる。これらの遊離ラジカルを発生
する有機過酸化物は、単独または混合して使用すること
ができ、分解促進剤、抑制剤等を混合して用いてもよ
い。また、これらの有機過酸化物をポリウレタン系、ポ
リエステル系の高分子物質等で被覆してマイクロカプセ
ル化したものは、可使時間が延長されるために好まし
い。
【0024】本発明で用いるガラス転移温度が50℃以
上で、150℃の溶融粘度が10000Pa・s(10
0000ポイズ)以下の熱可塑性樹脂としては、ポリビ
ニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリヒドロキシポリエーテ
ル樹脂などの熱可塑性樹脂が使用される。その中で、接
着剤に使用した際の流動性、硬化収縮の抑制効果および
接続信頼性を考慮するとガラス転移温度50℃以上のポ
リヒドロキシポリエーテル樹脂が好適に使用される。ガ
ラス転移温度が50℃未満であるとフィルムの形成性が
低下し、タックが強くなるため、取り扱い性が悪くなる
と共に、保存安定性が悪くなるため好ましくない。ま
た、150℃での溶融粘度が10000Pa・s(10
0,000ポイズ)を超えて大きいと接続時の流動性が
低下し、回路基板の相対向する端子間の樹脂の排除が不
十分となり、接続信頼性が低下するため好ましくない。
ポリヒドロキシポリエーテル樹脂としては、分子内に
フルオレン骨格を有するポリヒドロキシポリエーテル樹
脂がより好適に使用される。分子内にフルオレン骨格を
有するポリヒドロキシポリエーテル樹脂は単独でも前記
樹脂との混合物でも使用できる。これらの熱可塑性樹脂
はカルボキシル基含有エラストマー、エポキシ基含有エ
ラストマー、ラジカル重合性の官能基によって変性され
ていてもよい。特に、カルボキシル基含有エラストマー
によって変性した高分子量のエポキシ樹脂と混合して使
用した場合、応力緩和するため好ましい。
【0025】本発明で用いるラジカル重合性の官能基を
有するシランカップリング剤としては、ラジカル重合性
の官能基としてアクリル基、メタクリル基を持つものが
使用される。ラジカル重合性の官能基を持たないシラン
カップリング剤では接着剤樹脂との結合が生じないた
め、接着力を発現することができない。シランカップリ
ング剤の具体例としては(3−アクリロキシプロピル)
メチルジメトキシシラン、(3−アクリロキシプロピ
ル)トリメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)ト
リメトキシシラン、(メタクリロキシメチル)トリエト
キシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)メチルジ
メトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)トリ
メトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)メチ
ルジエトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)
トリエトキシシラン、(3−メタクリロキシプロピル)
トリス(メトキシエトキシ)シランが挙げられる。これ
らは単独または2種以上混合して用いても良い。シラン
カップリング剤の配合量は接着剤の総重量に対して5〜
15重量部が好ましい。この範囲より少ないと接着剤の
凝集力が低下し接着力に劣り、多いとフィルム界面での
接着性に劣るようになる。
【0026】また、本発明の回路接続用フィルム状接着
剤は、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステル、アクリロニトリル、グリシジルアクリレート
およびグリシジルメタクリレートの1種または2種以上
をモノマー成分とした共重合体系アクリルゴム、ポリウ
レタンなどのエラストマーを含有することができる。エ
ラストマーを含有した場合、応力緩和の効果が得られる
ので好ましい。
【0027】さらに、充填材、軟化剤、促進剤、老化防
止剤、着色剤、難燃化剤、チキソトロピック剤、及びフ
ェノール樹脂やメラミン樹脂、イソシアネート類等を含
有することもできる。充填材を含有した場合、接続信頼
性等の向上が得られるので好ましい。
【0028】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は導
電性粒子がなくても、接続時に相対向する回路電極の直
接接触により接続が得られるが、導電性粒子を含有した
場合、より安定した接続が得られる。導電性粒子として
は、Au、Ag、Ni、Cu、はんだ等の金属粒子やカ
ーボン等があり、十分なポットライフを得るためには、
表層はNi、Cuなどの遷移金属類ではなくAu、A
g、白金族の貴金属類が好ましくAuがより好ましい。
また、Niなどの遷移金属類の表面をAu等の貴金属類
で被覆したものでもよい。また、非導電性のガラス、セ
ラミック、プラスチック等に前記した金属を被覆等によ
り形成し、最外層を貴金属類被覆したものでもよい。プ
ラスチックを核とした場合や熱溶融金属粒子を核とした
場合、加熱加圧により変形性を有するので接続時に電極
との接触面積が増加したり、電極高さのばらつきを吸収
し信頼性が向上するので好ましい。貴金族類の被覆層の
厚みは良好な抵抗を得るためには、100オングストロ
−ム以上が好ましい。しかし、Ni等の遷移金属の上に
貴金属類の層を設ける場合では、貴金属類層の欠損や導
電粒子の混合分散時に生じる貴金属類層の欠損等により
遷移金属が表面に露出するとその酸化還元作用で遊離ラ
ジカルが発生し保存性低下を引き起こすため、300オ
ングストロ−ム以上が好ましい。導電性粒子は、接着剤
樹脂成分100体積部に対して0.1〜30体積部の範
囲で用途により使い分ける。過剰な導電性粒子による隣
接回路の短絡等を防止するためには0.1〜10体積部
とするのが好ましい。
【0029】また、回路接続用フィルム状接着剤を2層
以上に分割し、有機過酸化物を含有する層とラジカル重
合性の2官能以上のアクリレート化合物またはメタクリ
レート化合物を含有する層に分離した場合、または、有
機過酸化物を含有する層と導電粒子を含有する層に分離
した場合、ポットライフの向上が得られる。
【0030】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、
半導体チップの動作時、外部光源からの光によって誤動
作を防ぐために、フィルム状接着剤中にカーボンブラッ
ク、顔料、色素を添加することによって、黒色、褐色、
青色等の遮光性フィルムとすることもできる。
【0031】本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、
ICチップと回路基板との電気的および機械的接続や電
気回路相互の電気的および機械的接続に使用することが
できる。本発明の回路接続用フィルム状接着剤は、例え
ばフェイスダウン方式で半導体チップと回路基板を本発
明の回路接続用フィルム状接着剤を介在させて接着固定
すると共に両者の電極どうしを電気的に接続する場合に
使用できる。すなわち、第一の接続端子を有する第一の
回路部材と、第二の接続端子を有する第二の回路部材と
を、第一の接続端子と第二の接続端子を対向して配置
し、前記対向配置した第一の接続端子と第二の接続端子
の間に本発明の回路接続用フィルム状接着剤を介在さ
せ、加熱加圧して前記対向配置した第一の接続端子と第
二の接続端子を電気的に接続させることができる。この
ような回路部材としては半導体チップ、抵抗体チップ、
コンデンサチップ等のチップ部品、プリント基板、フレ
キシブルプリント基板等の回路基板、LCDパネル、PDPパ
ネル、ELパネル等の画像表示基板、テープキャリアパッ
ケージ、COF等の回路部品等が用いられる。これらの回
路部材には接続端子が通常は多数(場合によっては単数
でも良い)設けられており、前記回路部材の少なくとも
1組がそれらの回路部材に設けられた接続端子の少なく
とも一部を対向配置し、対向配置した接続端子間に本発
明の回路接続用フィルム状接着剤を介在させ、加熱加圧
して対向配置した接続端子どうしを電気的に接続して回
路板とする。回路部材の少なくとも1組を加熱加圧する
ことにより、対向配置した接続端子どうしは、直接接触
により又は異方導電性接着剤の導電性粒子を介して電気
的に接続することができる。
【0032】本発明の回路端子の接続方法は、ラジカル
重合による硬化性を有する回路接続用フィルム状接着剤
を表面が金、銀、錫及び白金族から選ばれる金属である
一方の電極回路に形成した後、もう一方の回路電極を位
置合わせし加熱、加圧して接続することができる。
【0033】本発明の回路端子の接続方法において、回
路電極を有する回路基板表面を洗浄して表面の汚染物質
や酸化膜などを除去しておくことによって本発明の回路
接続用フィルム状接着剤の回路基板への接着強度を増強
させることによって接続信頼性を向上させることができ
る。回路基板表面の洗浄方法としては回路電極および配
線に対する損傷の影響が小さいものであれば特に限定す
るものではない。洗浄の例としては、純水による洗浄、
溶剤による洗浄またはふき取り、プラズマ処理などが挙
げられる。
【0034】本発明においては、従来のラジカル硬化ア
クリレート樹脂系接着剤よりも短時間で接続が可能であ
り、かつ耐湿試験後も優れた接着強度を示すと共に、保
存安定性を向上させた電気・電子用の回路接続用フィル
ム状接着剤の提供が可能となる。
【0035】
【実施例】本発明で用いたガラス転移温度50℃以上
で、150℃の溶融粘度が10000Pa・s(10
0,000ポイズ)以下のフルオレン骨格含有ポリヒド
ロキシポリエーテル樹脂及びカルボキシル基含有ブタジ
エン系エラストマー変性高分子量フェノキシ樹脂の合成
法を以下に示す。 〈ポリヒドロキシポリエーテル樹脂の合成〉4,4-(9
-フルオレニリデン)-ジフェノール45g、3,3',5,
5'-テトラメチルビフェノールジグリシジルエーテル5
0gをN-メチルピロリジオン1000mlに溶解し、こ
れに炭酸カリウム21gを加え、110℃で3時間攪拌
した。攪拌後、多量のメタノールに滴下し、生成した沈
殿物をろ取して目的物質である分子内にフルオレン骨格
を持つポリヒドロキシポリエーテル樹脂(b)を75g
得た。分子量を測定した結果(東ソー株式会社製GPC
8020、カラム;東ソー株式会社製TSKgelG3
000HXLとTSKgelG4000HXL、流速1.0
ml/min)、ポリスチレン換算でMn=12,50
0、Mw=30,300、Mw/Mn=2.42であっ
た。樹脂(b)をTHF(テトラヒドロフラン)に溶解
させ、シャーレに塗布し、溶媒を気散させることによっ
てキャストフィルムを作製した。キャストフィルムを動
的粘弾性測定装置(レオメトリックサイエンティフィッ
ク社製RSA-II)を用いて測定し(昇温速度5℃/分、1
Hz)、tanδのピークによってガラス転移温度を測定
した結果、ガラス転移温度95℃であった。キャストフ
ィルムをずり粘弾性測定装置(レオメトリックサイエン
ティフィック社製ARES)を用いて測定し(昇温速度5℃
/分、1Hz)、150℃での粘度を求めた結果、48
00Pa・s(48,000ポイズ)であった。
【0036】〈カルボキシル基含有ブタジエン系エラス
トマー変性高分子量フェノキシ樹脂の合成〉窒素導入
管、温度計、冷却管およびメカニカルスターラーを取り
付けた2リットルの四つ口フラスコに、テトラブロモビ
スフェノールA(FG−2000、帝人化成株式会社製
商品名)333.83g、ビスフェノールA型エポキシ
樹脂(YD−8125、分子蒸留品、エポキシ当量17
2g/当量,東都化成株式会社製商品名)205.56
gおよびN,N−ジメチルアセトアミド1257gを入
れ、窒素雰囲気下、均一になるまで撹拌混合した。次
に、水酸化リチウム0.94gを添加し、温度を徐々に
上げながら120℃で9時間反応させた。反応の追跡
は、一定時間ごとに反応溶液の粘度を測定し、粘度が増
加しなくなるまで反応を行った。反応終了後、反応溶液
を放冷し、これに活性アルミナ(200メッシュ)約4
20gを加えて一晩放置した。活性アルミナを濾過し
て、フェノキシ樹脂のN,N−ジメチルアセトアミド溶
液を得た。次いで、窒素導入管、温度計、冷却管および
メカニカルスターラーを取り付けた1リットルの四つ口
フラスコに、得られたフェノキシ樹脂のN,N−ジメチ
ルアセトアミド溶液807.62g、末端カルボキシル
基含有ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(Hycar
CTBNX1009−SP,宇部興産株式会社製商品名)50.88
gを入れ、撹拌混合しながら十分に窒素置換した。次
に、窒素雰囲気下で撹拌混合し、温度を徐々に上げなが
ら溶剤が還流する状態で8.5時間加熱して、目的のエ
ラストマー変性高分子量フェノキシ樹脂のN,N−ジメ
チルアセトアミド溶液を得た。得られた溶液は茶褐色の
透明なものであり、コーンプレート型粘度計(EMD
型、株式会社トキメック製)で測定した粘度は約0.3
Pa・s(300cP)であった。反応溶液の一部を大
量のメタノール中に注いで固形物を析出させ、メタノー
ル洗浄、減圧乾燥してエラストマー変性高分子量フェノ
キシ樹脂を得た。得られたエラストマー変性高分子量フ
ェノキシ樹脂の分子量を東ソー株式会社製GPC802
0、カラムは東ソー株式会社製TSKgelG3000
XLとTSKgelG4000HXL、流速1.0ml/
minで測定した結果、ポリスチレン換算でMn=1
8,200、Mw=38,400、Mw/Mn=2.1
1であった。この樹脂(c)をN,N−ジメチルアセト
アミドに溶解させ、シャーレに塗布し、溶媒を気散させ
ることによってキャストフィルムを作製した。キャスト
フィルムを動的粘弾性測定装置(レオメトリックサイエ
ンティフィック社製RSA-II)を用いて測定し(昇温速度
5℃/分、1Hz)、tanδのピークによってガラス転
移温度を測定した結果、ガラス転移温度90℃であっ
た。キャストフィルムをずり粘弾性測定装置(レオメト
リックサイエンティフィック社製ARES)を用いて測定し
(昇温速度5℃/分、1Hz)、150℃での粘度を求
めた結果、3070Pa・s(30,700ポイズ)で
あった。以下、本発明を実施例及び比較例により具体的
に説明する。実施例、比較例で用いた材料を表1に示し
た。
【0037】
【表1】
【0038】(実施例1)ガラス転移温度が50℃以上
で、150℃の溶融粘度が10000Pa・s以下の熱
可塑性樹脂として、上記で合成したフルオレン骨格含有
ポリヒドロキシポリエーテル樹脂(D)を、トルエン:
酢酸エチル=1:1重量比の混合溶液に溶解した50重
量%溶液を80重量部、カルボキシ末端ブチロニトリル
樹脂変性高分子量エポキシ樹脂(E)をトルエン:酢酸
エチル=1:1重量比の混合溶液に溶解した50重量%
溶液を40重量部、ラジカル重合性の2官能以上のアク
リレート化合物として、イソシアヌル酸エチレンオキサ
イド変性ジアクリレート(A)40重量部、有機過酸化
物として、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(1分間の半減
期分解温度147℃、10時間の半減期分解温度86
℃)(F)5重量部、ラジカル重合性の官能基を有する
シランカップリング剤として、(3−メタクリロキシプ
ロピル)トリメトキシシラン(H)を2−ブタノンに添
加して超音波で分散させた50重量%溶液を20重量
部、Ni/Auめっきポリスチレン粒子(I)10重量
部を混合し、攪拌してフィルム塗工用ワニス溶液を得
た。このワニス溶液をセパレータ(シリコーン処理した
ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み80μm)
にロールコータで塗布し、70℃、10分間乾燥し厚み
20μmの回路接続用フィルム状接着剤を作製した。
【0039】(実施例2〜5)実施例1と同様に、表2
に示す割合で配合し、回路接続用フィルム状接着剤を作
製した。
【0040】(比較例1〜5)実施例1と同様に、表3
に示す割合で配合し、回路接続用フィルム状接着剤を作
製した。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】本発明で使用した回路の接続と測定法を以
下に示す。 〈回路の接続〉金めっきバンプ(50μm×50μm、
バンプ高さ15μm、スペース50μm)付きICチッ
プ(1.5mm×17mm×0.55mm)と0.7m
m厚のガラス上にITOで電極を作製した基板とを上述
した回路接続用フィルム状接着剤を介在させて、200
℃、100MPa(バンプ面積換算)、3秒間加熱加圧
して接続し、接続信頼性測定用サンプルを作製した。こ
の時、あらかじめガラス基板上に、回路接続用フィルム
状接着剤を貼り付けた後、70℃、0.5MPaで5秒
間加熱加圧して仮接続し、その後、PETフィルムを剥
離してICチップと接続した。 〈接続信頼性測定方法〉接続信頼性測定用サンプルの接
続直後の接続抵抗と、耐湿試験(85℃、85%RH)
に500時間放置後の接続抵抗を四端子法で測定した。
接続抵抗が測定できないものをOPEN不良とした。 〈耐湿後の外観検査〉上述した接続信頼性測定用サンプ
ルの耐湿試験後の接続面を金属顕微鏡で観察した。剥離
の起きていないものを○とし、剥離が観察されたものを
×とした。 〈接着強度測定方法〉金めっきバンプ(50μm×50
μm、バンプ高さ15μm、スペース10μm)付きI
Cチップ(1.0mm×10mm×0.55mm)と
0.7mm厚のガラスとを上述した回路接続用フィルム
状接着剤を介在させて、200℃、100MPa(バン
プ面積換算)、3秒間で接続した後、ボンドテスタ(Dy
ge社製)を用いて、ボンディング直後と耐湿試験168
時間後のせん断接着強度を測定した。 〈反応率の測定〉示差走査熱量計(DSC、ティー・エ
ー・インスツルメント・ジャパン株式会社製TA200
0サーマルアナリシスシステム)を用いて未硬化および
オイルバス(200℃、浸漬3秒間)で加熱・硬化した
回路接続用フィルム状接着剤の発熱量を測定した(昇温
速度10℃/min)。測定後、次式で反応率を算出し
た。 (反応率)=(未硬化の発熱量―硬化後の発熱量)/
(未硬化の発熱量)×100 〈粘度測定方法〉配合で用いたアクリレート化合物およ
びアクリレート化合物とシランカップリング剤の混合物
の40℃での粘度はE型粘度計(株式会社トキメック
製)を用いて測定した。 〈保存安定性試験〉40℃の恒温槽に回路接続用フィル
ム状接着剤を5日間放置した後、上記方法によって接着
強度の測定および接続信頼性の測定を行った。測定結果
を表2、3に示した。
【0044】比較例1、2は、ラジカル重合性の2官能
以上のアクリレート化合物の40℃での粘度が低い材料
を用いているため、ラジカル重合性の2官能以上のアク
リレート化合物とシランカップリング剤の混合物の40
℃での粘度が0.04Pa・s未満となり、保存安定性
試験である40℃処理後の接着強度は、著しく低下し、
接続抵抗の測定が出来なくなった。比較例3、4は、比
較例1、2に、アクリレート化合物の40℃での粘度が
高い材料を併用した例であるが、それでもラジカル重合
性の2官能以上のアクリレート化合物とシランカップリ
ング剤の混合物の40℃での粘度が0.04Pa・s未
満となり、未処理のせん断接着強度、接続抵抗は良好で
あるが、保存安定性試験である40℃処理後の接着強度
は、著しく低下し、初期の接続抵抗は、比較例1、2に
比べて改善されるものの耐湿試験後の接続抵抗は測定で
きなくなった。一方、比較例5のシランカップリング剤
にラジカル重合性の官能基を有さないシランカップリン
グ剤を用いた場合、接着強度が著しく低い。これに対
し、本願発明の実施例1〜5は、ラジカル重合性の2官
能以上のアクリレート化合物とシランカップリング剤の
混合物の40℃での粘度が0.04Pa・s以上であ
り、せん断接着強度が高く、また、接続抵抗が低く良好
な特性を示した。また、耐湿試験後においても同様な特
性を示す。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、従来のラジカル硬化ア
クリレート樹脂系接着剤よりも短時間で接続が可能であ
り、かつ耐湿試験後も優れた接着強度を示すと共に、保
存安定性に優れた電気・電子用の回路接続用フィルム状
接着剤の提供が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J004 AA01 AA08 AA10 AA12 AA13 AA15 AA16 AB05 BA02 FA05 4J040 DD051 DD052 EB021 EB022 EC001 EC002 EC311 EC312 ED001 ED002 EE061 EE062 EG001 EG002 FA141 FA142 FA161 FA162 FA171 FA172 FA261 FA262 FA291 FA292 HA066 HB41 HD32 HD35 JA09 JB02 KA30 KA32 LA01 LA02 LA06 LA09 LA11 MA02 MA05 MB03 NA20 NA21 PA30 5F044 KK06 LL07 LL11 LL15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対向する回路電極間に介在され、相対
    向する回路電極を加熱加圧し加圧方向の電極間を電気的
    に接続する回路接続用フィルム状接着剤であって、
    (1)ラジカル重合性の2官能以上のアクリレート化合
    物またはメタクリレート化合物、(2)ガラス転移温度
    が50℃以上で、150℃の溶融粘度が10000Pa
    ・s以下の熱可塑性樹脂、(3)有機過酸化物、(4)
    ラジカル重合性の官能基を有するシランカップリング剤
    を必須成分とし、ラジカル重合性の2官能以上のアクリ
    レート化合物またはメタクリレート化合物とシランカッ
    プリング剤の混合物の40℃での粘度が0.04Pa・
    s以上であることを特徴とする回路接続用フィルム状接
    着剤。
  2. 【請求項2】 ラジカル重合性の2官能以上のアクリレ
    ート化合物またはメタクリレート化合物が1種類以上の
    アクリレート化合物またはメタクリレート化合物の混合
    物であって、40℃での粘度が0.2Pa・s以上であ
    る請求項1に記載の回路接続用フィルム状接着剤。
  3. 【請求項3】 ラジカル重合性の2官能以上のアクリレ
    ート化合物またはメタクリレート化合物が1種類以上の
    アクリレート化合物またはメタクリレート化合物の混合
    物であって、少なくとも1種類は(1)式で示される構
    造を有するアクリレート化合物またはメタクリレート化
    合物である請求項1または請求項2に記載の回路接続用
    フィルム状接着剤。 【化1】 (ただし、R1はCH2=CH-CO-O-CH2-CH2-、CH2=C(CH3)-CO
    -O-CH2-CH2-、R2はHO-CH 2CH2-、CH2=CH-CO-O-CH2-CH
    2-、CH2=C(CH3)-CO-O-CH2-CH2-、CH2=CH-CO-O-(CH2) 5-C
    O-O-CH2-CH2-またはCH2=C(CH3)-CO-O-(CH2)5-CO-O-CH2-
    CH2-、 を示す)
  4. 【請求項4】 導電性粒子をさらに含有する請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の回路接続用フィルム状
    接着剤。
  5. 【請求項5】 第一の接続端子を有する第一の回路部材
    と、第二の接続端子を有する第二の回路部材とが、第一
    の接続端子と第二の接続端子を対向して配置されてお
    り、前記対向配置した第一の接続端子と第二の接続端子
    の間に請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の回路
    接続用フィルム状接着剤が介在されており、前記対向配
    置した第一の接続端子と第二の接続端子が電気的に接続
    されている回路端子の接続構造。
  6. 【請求項6】 第一の接続端子を有する第一の回路部材
    と、第二の接続端子を有する第二の回路部材とを、第一
    の接続端子と第二の接続端子を対向して配置し、前記対
    向配置した第一の接続端子と第二の接続端子の間に請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の回路接続用フィ
    ルム状接着剤を介在させ、加熱加圧して前記対向配置し
    た第一の接続端子と第二の接続端子を電気的に接続させ
    る回路端子の接続方法。
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