JP2002164812A - スペクトラム拡散通信用パスサーチ回路 - Google Patents

スペクトラム拡散通信用パスサーチ回路

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JP2002164812A
JP2002164812A JP2000357782A JP2000357782A JP2002164812A JP 2002164812 A JP2002164812 A JP 2002164812A JP 2000357782 A JP2000357782 A JP 2000357782A JP 2000357782 A JP2000357782 A JP 2000357782A JP 2002164812 A JP2002164812 A JP 2002164812A
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spectrum communication
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memory
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Takahiro Yazaki
孝弘 矢崎
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各パスの情報を得るために相関値を計算する
相関器及び該相関器周辺の回路規模を削減する。 【解決手段】 各相関器12は、m人のユーザ分のスク
ランブルコード10から所要のスクランブルコードを選
択するSEL13と、n個のアンテナ分の入力データ1
1から所要の入力データを選択するSEL15と、SE
L13で選択されたスクランブルコード等に基づき受信
レプリカ信号を生成するレプリカ生成器14と、SEL
15で選択された入力データとレプリカ生成器14で生
成された受信レプリカ信号との乗算を行う乗算器16
と、相関値を蓄積するためのDP−RAM18と、乗算
器16で乗算が行われる度に、DP−RAM18に蓄積
されている相関値の途中結果と乗算器16の乗算演算と
を加算し、加算結果をDP−RAM18に再度蓄積する
加算器17とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信時に、各パスの遅延等のパス情報を求めるために、
受信信号と該受信信号に対応して作成したレプリカ信号
との乗算を行うことにより相関値を計算するスペクトラ
ム拡散通信用パスサーチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散通信では、様々な経路
を通って到達する信号を受信し、これらの信号を合成す
ることにより利得を稼ぐことができる。すなわち、1つ
のパスだけで信号を受信するのではなく、複数のパスで
信号を受信し、これらの信号を合成することができる。
【0003】しかし、複数のパスで信号を受信するため
には、各パスを通ってきた信号がどの程度の遅延で到達
しているかを知る必要がある。このため、送信側では、
タイミング同期を取るために、送信する信号中に固定的
な信号パターン(以下、固定パターンと称する)を挿入
し、受信側では、送信側から送信されてきた信号中の固
定パターンによる相互相関を求めて相関値を計算するこ
とにより各パスの遅延状況等のパス情報を求めている。
【0004】また、スペクトラム拡散通信では、送信側
で、送信する信号を拡散コードにより拡散して送信し、
受信側で、その拡散コードと同一の拡散コードを用いて
逆拡散を行うことにより元の信号を再生しているため、
上述した相関値を計算するには非常に大きな演算が必要
となる。
【0005】具体的には、pシンボル、拡散ファクタ
(SF;Spreading Factor)=sの固定パターンに対し
てtポイント間の相互相関を求めて相関値を計算する場
合には、(p×s×t)回の乗算及び加算が必要とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の相関値を計算す
る方法としては、上述したようなpシンボル、拡散ファ
クタ=sの固定パターンに対してtポイント間の相関値
を計算する場合、1ポイントの相関値を計算する際に必
要となる演算量を“p×s”とすると、t個の相関器を
用意して演算を行う方法がある。
【0007】しかしながら、この方法では多数の相関器
が必要となってしまうという問題点がある。
【0008】また、他の方法としては、(p×s)チップ
長分の入力データを相関器のデータ入力側に配置したメ
モリに一旦蓄え、これらの入力データを数回にわたり読
み出して演算することにより相関器の数量を削減する方
法がある。
【0009】しかしながら、この方法では、相関器のデ
ータ入力側に大容量のメモリが必要になってしまうとい
う問題点がある。
【0010】なお、上述した2つの方法では、どちらの
場合にも、(p×s)チップ長分のデータの相互相関を求
めて相関値を計算した後に、その計算結果をRAM等の
メモリに書き込む方法が採用されている。
【0011】本発明は上述したような従来の技術が有す
る問題点に鑑みてなされたものであって、各パスの情報
を得るために相関値を計算する相関器及び該相関器周辺
の回路規模を削減することができるスペクトラム拡散通
信用パスサーチ回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、スペクトラム拡散通信時に、受信信号と該
受信信号に対応して作成したレプリカ信号との乗算を行
うことにより相関値を計算し、該相関値をメモリに蓄積
する複数の相関器を有してなるスペクトラム拡散通信用
パスサーチ回路において、前記複数の相関器のそれぞれ
は、前記受信信号のチップレートよりも高速の演算速度
で前記受信信号と前記レプリカ信号との乗算を行うこと
により、前記受信信号の1チップに対して前記レプリカ
信号との乗算を複数回行うことを特徴とする。
【0013】また、前記複数の相関器のそれぞれは、前
記受信信号の1チップに対して前記レプリカ信号との乗
算を行う度に、前記メモリに蓄積された前記相関値の途
中結果を読み出して当該乗算結果と加算し、該加算結果
を前記相関値の途中結果として前記メモリに再度蓄積す
ることを特徴とする。
【0014】また、スペクトラム拡散通信時に、受信信
号と該受信信号に対応して作成したレプリカ信号との乗
算を行うことにより相関値を計算し、該相関値を第1の
メモリに蓄積する複数の相関器と、前記複数の相関器の
前段に配置され、前記受信信号が前記複数の相関器に入
力される前に前記受信信号の所定チップ長分を蓄積する
ための第2のメモリとを有してなるスペクトラム拡散通
信用パスサーチ回路において、前記複数の相関器のそれ
ぞれは、前記受信信号のチップレートよりも高速の演算
速度で前記受信信号と前記レプリカ信号との乗算を行う
ことにより、前記受信信号の1チップに対して前記レプ
リカ信号との乗算を複数回行うことを特徴とする。
【0015】また、前記複数の相関器のそれぞれは、前
記受信信号の1チップに対して前記レプリカ信号との乗
算を複数回行い、該乗算回数が前記第2のメモリに蓄積
された所定チップ長分に達した時点で、前記第1のメモ
リに蓄積された前記相関値の途中結果を読み出して当該
乗算結果と加算し、該加算結果を前記相関値の途中結果
として前記第1のメモリに再度蓄積することを特徴とす
る。
【0016】また、前記複数の相関器のそれぞれは、前
記受信信号の1チップに対する前記レプリカ信号との乗
算回数が前記第2のメモリに蓄積された所定チップ長分
に達するまでは、前記受信信号の1チップに対して前記
レプリカ信号との乗算を行う度に、該乗算結果を前記第
1のメモリに蓄積された前記相関値の途中結果に加算す
ることなく次回の乗算結果に加算することを特徴とす
る。
【0017】また、前記複数の相関器のそれぞれは、前
記第1のメモリを共有することを特徴とする。
【0018】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、複数の相関器のそれぞれにおいて、受信信号
のチップレートよりも高速の演算速度で受信信号とレプ
リカ信号との乗算を行い、受信信号の1チップに対して
レプリカ信号との乗算を行う度に、メモリに蓄積された
相関値の途中結果を読み出して当該乗算結果と加算し、
該加算結果を相関値の途中結果としてメモリに再度蓄積
するため、1つの相関器で受信信号の1チップに対して
複数ポイントの相関値が計算可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明のスペクトラム拡散通信用
パスサーチ回路を用いた受信機における復調回路の一構
成例を示すブロック図であり、本発明のスペクトラム拡
散通信用パスサーチ回路をパスサーチ部4として図示し
ている。
【0021】図1に示すように本構成例は、無線信号を
送受信するアンテナ1と、アンテナ1にて受信された無
線信号の無線帯域の復調及びダウンコンバートを行うR
F部2と、RF部2にて無線帯域の復調及びダウンコン
バートが行われた無線信号をデジタル信号に変換し、さ
らにフィルタによる帯域制限を行うA/D&フィルタ部
3と、A/D&フィルタ部3にて帯域制限された各信号
に基づいて各パスの遅延等のパス情報を計算するパスサ
ーチ部4と、パスサーチ部4にて計算されたパス情報に
基づいて、A/D&フィルタ部3にて帯域制限された各
信号の復調を行う復調部5と、復調部5にて復調された
信号に対して誤り訂正等の復号処理を行い、復号信号を
出力する復号部6とから構成されている。
【0022】以下に、本発明のスペクトラム拡散通信用
パスサーチ回路の構成及び動作について詳細に説明す
る。
【0023】(第1の実施の形態)図2は、本発明のス
ペクトラム拡散通信用パスサーチ回路の第1の実施の形
態を示すブロック図である。
【0024】図2に示すように本実施形態においては、
複数の相関器12が設けられており、各相関器12に
は、n個のアンテナ分の受信信号として入力データ11
が入力されるとともに、m人のユーザ分のスクランブル
コード(Scrambling Code)10が入力される。なお、
必要となる相関器12の個数は、計算する相関値の個数
に応じて異なるが、本実施形態では相関器12をv個用
意する。ここで、ユーザ1人あたりtポイントの相関値
を計算する場合、“v=t×m/q”という式が成立す
る。この数式において、qは、各相関器12がチップデ
ータに対して相関演算を行う回数である。つまり、例え
ば入力データ11のチップレートが3.84MHzであ
り、相関器12の演算処理速度が61.44MHzであ
る場合には、q=16と言う関係が成立する。
【0025】各相関器12は、SEL(セレクタ)1
3,15と、レプリカ生成器(Replica Generator)1
4と、乗算器16と、加算器17と、DP−RAM(Du
al PortRAM)18とから構成されている。
【0026】SEL13は、スクランブルコード生成器
(Scrambling Code Generator)を介して入力されたm
人のユーザ分のスクランブルコード10から所要ユーザ
のスクランブルコードを選択する。
【0027】レプリカ生成器14は、SEL13にて選
択されたスクランブルコードと、シンボル毎のチャネラ
イゼーションコード(Channelization Code)と、送信
側でタイミング同期を取るために挿入した固定パターン
に基づいて受信レプリカ信号を生成する。なお、レプリ
カ生成器14は、外部からの設定によりチャネライゼー
ションコード及び固定パターン用のテーブルが予め割り
当てられており、受信レプリカ信号を生成する際には、
このテーブルからチャネライゼーションコード及び固定
パターンを選択する。
【0028】SEL15は、n個のアンテナを介して入
力された入力データ11から所要アンテナの入力データ
を選択する。
【0029】乗算器16は、SEL15にて選択された
入力データと、レプリカ生成器14にて生成された受信
レプリカ信号との乗算演算を行う。
【0030】加算器17は、乗算器16にて演算された
乗算結果と、DP−RAM18に蓄積されている相関値
の途中結果との加算演算を行い、この加算結果をDP−
RAM18に再度蓄積する。
【0031】具体的には、pシンボル、拡散ファクタ=
sの固定パターンに対して相関値を計算する場合、相関
値の演算には“p×s”チップ長分の乗算及び加算が必
要となるが、本発明では1チップごとに演算を行ってD
P−RAM18に蓄積するのである。つまり、1チップ
の演算を終えると、この演算結果を相関値の途中結果と
してDP−RAM18に蓄積し、次のチップの演算を終
えると、DP−RAM18から相関値の途中結果を読み
出し、この途中結果に今行ったチップの演算結果を加算
してからDP−RAM18に蓄積するのである。これを
“p×s”回繰り返すことにより1ポイントの相関値を
計算することができる。
【0032】このように、各相関器12は、n個のアン
テナを介して入力された入力データ11と、レプリカ生
成器14にて作成した受信レプリカ信号との相互相関を
求めて相関値を計算する機能を備えている。
【0033】以下に、上記のように構成されたスペクト
ラム拡散通信用パスサーチ回路の動作について図3を用
いて説明する。
【0034】各相関器12においては、n個のアンテナ
分の入力データ11が入力されているため、それぞれ所
要アンテナの入力データをSEL15によって選択す
る。なお、本発明のパスサーチ回路はスペクトラム拡散
通信に適用されるため、入力データには拡散コードが掛
けられている。例えば、基地局装置に用いられる場合
は、移動局から基地局装置に送信される上り信号には各
ユーザ毎に固有のスクランブルコードが掛けられてお
り、このスクランブルコードと上述したチャネライゼー
ションコードを掛け合わせることにより拡散コードを生
成する。
【0035】このため、各相関器12においては、入力
データと同様に、m人のユーザ分のスクランブルコード
10の中から、それぞれ所要ユーザのスクランブルコー
ドをSEL13によって選択する。
【0036】次に、レプリカ生成器14において、送信
側で挿入された固定パターンと同様の固定パターンと、
チャネライゼーションコードとが予め割り当てられたテ
ーブルから選択され、選択された固定パターン及びチャ
ネライゼーションコードと、SEL13により選択され
たスクランブルコードとの掛け算が行われて受信レプリ
カ信号が生成される。
【0037】次に、乗算器16において、SEL15に
より選択された入力データと、レプリカ生成器14にて
生成された受信レプリカ信号との乗算が行われて相関値
が計算される。なお、乗算器16はチップ毎に乗算演算
を行う。
【0038】図3は、図2に示した入力データ11のフ
ォーマットの一例を示す図である。なお、図3において
は、図2に示した入力データ11をチップ単位で表わし
たものが入力データ31であり、入力データ31の内の
数チップを拡大したものが入力データ32であり、各相
関器12に入力されるデータが入力データ33である。
ここでは、入力データ31のチップレートを3.84M
Hz、各相関器12における演算処理速度を61.44
MHzとして説明する。
【0039】各相関器12においては、入力データ33
が実際には3.84MHzで入力されるが相関器12内
部の演算が61.44MHzの処理速度で行われている
ため、等価的には61.44MHzで16回同じデータ
が読み込まれているように見える。つまり、1チップの
入力データに対して16ポイントの相関値を得ることが
できるのである。
【0040】具体的には、pシンボル、拡散ファクタ=
sの固定パターンに対して1ユーザあたりtポイントの
相関値を得る場合には、1チップの入力データに対して
t回の異なった受信レプリカ信号を掛け合わせる必要が
あるが、ここでは1つの相関器12で16ポイント分の
相関値を計算することができるのである。しかしなが
ら、乗算器16にて計算される乗算結果はあるチップの
1チップ分の相関値のみであるため、“p×s”チップ
分の乗算及び加算が必要となる。
【0041】そこで、本実施形態においては、“p×
s”チップ分の乗算及び加算を行うために、加算器17
及びDP−RAM18が設けられている。
【0042】つまり、加算器17においては、乗算器1
6にて乗算が行われると、その都度DP−RAM18に
蓄積されている相関値の途中結果を読み出し、この途中
結果と乗算器16における乗算演算とを加算し、この加
算結果を再度DP−RAM18の同エリアに蓄積するの
である。1ポイントの相関値を求めるためには“p×
s”回の乗算及び加算処理が必要となる。本実施形態で
は、1個の相関器12を用いて16ポイントの相関値を
求めることができるため、必要となる相関器の数量vは
“v=t×m/16”という式で表すことができる。
【0043】上記数式から明らかなように、入力データ
のチップレートに対する相関器12における演算処理速
度の比率を大きくすれば、更に少ない相関器で相関値を
計算することができるようになる。
【0044】(第2の実施の形態)上述した第1の実施
形態では、1チップ毎に乗算結果を相関値の途中結果に
加算しDP−RAMに蓄積していた。さらに、1チップ
の入力データに対して複数回(第1の実施形態の具体例
では16回)の演算を行うため、DP−RAM18(図
2参照)へのアクセスバンド幅が非常に大きくなってし
まう。そこで、本実施形態では、DP−RAMへのアク
セスバンド幅を小さくするために相関器の前段に入力デ
ータ蓄積用のDP−RAMを設けた構成について説明す
る。
【0045】図4は、本発明のスペクトラム拡散通信用
パスサーチ回路の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【0046】図4に示すように本実施形態においては、
複数の相関器23と、複数の相関器23の前段に配置さ
れ、n個のアンテナ分の入力データ21が受信信号とし
て各相関器23に入力される前に数チップ分の入力デー
タを蓄積するDP−RAM22と、複数の相関器23の
後段に配置され、各相関器23にて計算された相関値を
蓄積するDP−RAM25と、複数の相関器23のいず
れかを選択してDP−RAM25にアクセスさせるSE
L24とが設けられている。なお、各相関器23には、
n個のアンテナからDP−RAM22を介して入力され
る入力データ21の他に、m人のユーザ分のスクランブ
ルコード20が入力されており、また、相関器23はv
個用意されているものとする。
【0047】各相関器23は、SEL26,28,32
と、レプリカ生成器27と、乗算器29と、加算器30
と、F/F31とから構成されている。
【0048】SEL32は、乗算器29における乗算結
果を、DP−RAM25に一旦蓄積してから加算器30
に加算させるか、或いは、F/F31を1段介した後に
加算器30に加算させるかを選択可能とするために設け
られている。なお、SEL26,28、レプリカ生成器
27及び乗算器29のそれぞれは、図2に示したSEL
13,15、レプリカ生成器14及び乗算器16と同様
の動作を行うため、詳細な説明は省略する。
【0049】上述したように本実施形態は、第1の実施
形態に対して、複数の相関器23の前段に、数チップ分
の入力データを蓄えるDP−RAM22が設けられてい
る点と、SEL32によって、乗算器29における乗算
結果をDP−RAM25に一旦蓄積してから加算させる
か、或いはF/F31を1段介した後に加算させるかを
選択可能としている点とが異なる。さらに、本構成によ
りDP−RAM25へのアクセスバンド幅が減るため、
DP−RAM25を複数の相関器23で共有することも
可能となる。
【0050】以下に、上記のように構成されたスペクト
ラム拡散通信用パスサーチ回路の動作について図5を用
いて説明する。
【0051】図5は、図4に示した入力データ21のフ
ォーマットの一例を示す図である。図5においては、図
4に示した入力データ21をチップ単位で表わしたもの
が入力データ51であり、入力データ51の内の数チッ
プを拡大したものが入力データ52であり、各相関器2
3に入力されるデータが入力データ53である。ここで
は、入力データ51のチップレートを3.84MHz、
各相関器23における演算処理速度を61.44MHz
として説明する。
【0052】n個のアンテナのそれぞれを介して入力さ
れた入力データ51(或いは入力データ52)は、DP
−RAM22に一旦蓄積される。本実施形態では、DP
−RAM22に16チップ分のデータが蓄積されている
ものとする。
【0053】DP−RAM22に一旦蓄積された入力デ
ータ51(或いは入力データ52)は、各相関器23に
(チップレートに対して)16倍のスピードで読み出さ
れる。つまり、チップレートが3.84MHzで受信さ
れた入力データは61.44MHzのスピードで各相関
器23に読み出される。この際、0チップから15チッ
プまでを16回繰り返すように蓄積した分だけの入力デ
ータを連続して複数回繰り返して読み出す。これによ
り、乗算器29においては、16チップ分の入力データ
の受信時間内で、16チップ分の相関値を16ポイント
計算できることになる。
【0054】SEL32においては、15回分F/F3
1からの出力を選択し、この出力と乗算器29における
演算結果とを加算器30に加算させた後、16回目にD
P−RAM25からの出力を選択し、この出力と乗算器
29における演算結果とを加算器30に加算させる。つ
まり、16チップ分の乗算及び加算を行った時点で、D
P−RAM25にアクセスするのである。これにより、
DP−RAM25へのアクセス回数が1/16になるた
め、DP−RAM25へのアクセスバンド幅を減らすこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
複数の相関器のそれぞれにおいて、受信信号のチップレ
ートよりも高速の演算速度で受信信号とレプリカ信号と
の乗算を行い、受信信号の1チップに対してレプリカ信
号との乗算を行う度に、メモリに蓄積された相関値の途
中結果を読み出して当該乗算結果と加算し、該加算結果
を相関値の途中結果としてメモリに再度蓄積するような
構成としたため、1つの相関器で受信信号の1チップに
対して複数ポイントの相関値を計算することができ、こ
れにより、従来技術と比較して相関器の数を削減するこ
とができる。
【0056】また、複数の相関器の前段に、複数の相関
器に入力される前に受信信号の所定チップ長分を蓄積す
るための第2のメモリを配置した場合にも、第2のメモ
リに蓄積された受信信号をそのまま複数回利用すること
になるため、第2のメモリの容量を削減することができ
る。
【0057】また、受信信号とレプリカ信号との乗算回
数が、複数の相関器の前段に配置した第2のメモリに蓄
積された受信信号の所定チップ長分に達した時点で、第
1のメモリに蓄積された相関値の途中結果を読み出すよ
うな構成とした場合には、第1のメモリへのアクセスバ
ンド幅が減るために、第1のメモリを複数の相関器にて
共有することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスペクトラム拡散通信用パスサーチ回
路を用いた受信機における復調回路の一構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明のスペクトラム拡散通信用パスサーチ回
路の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図2に示した入力データのフォーマットの一例
を示す図である。
【図4】本発明のスペクトラム拡散通信用パスサーチ回
路の第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図4に示した入力データのフォーマットの一例
を示す図である。
【符号の説明】
10 スクランブルコード 11 入力データ 12 相関器 13,15 SEL(セレクタ) 14 レプリカ生成器 16 乗算器 17 加算器 18 DP−RAM 20 スクランブルコード 21 入力データ 22,25 DP−RAM 23 相関器 26,28,32 SEL(セレクタ) 27 レプリカ生成器 29 乗算器 30 加算器 31 F/F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトラム拡散通信時に、受信信号と
    該受信信号に対応して作成したレプリカ信号との乗算を
    行うことにより相関値を計算し、該相関値をメモリに蓄
    積する複数の相関器を有してなるスペクトラム拡散通信
    用パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記受信信号のチップ
    レートよりも高速の演算速度で前記受信信号と前記レプ
    リカ信号との乗算を行うことにより、前記受信信号の1
    チップに対して前記レプリカ信号との乗算を複数回行う
    ことを特徴とするスペクトラム拡散通信用パスサーチ回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスペクトラム拡散通信
    用パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記受信信号の1チッ
    プに対して前記レプリカ信号との乗算を行う度に、前記
    メモリに蓄積された前記相関値の途中結果を読み出して
    当該乗算結果と加算し、該加算結果を前記相関値の途中
    結果として前記メモリに再度蓄積することを特徴とする
    スペクトラム拡散通信用パスサーチ回路。
  3. 【請求項3】 スペクトラム拡散通信時に、受信信号と
    該受信信号に対応して作成したレプリカ信号との乗算を
    行うことにより相関値を計算し、該相関値を第1のメモ
    リに蓄積する複数の相関器と、前記複数の相関器の前段
    に配置され、前記受信信号が前記複数の相関器に入力さ
    れる前に前記受信信号の所定チップ長分を蓄積するため
    の第2のメモリとを有してなるスペクトラム拡散通信用
    パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記受信信号のチップ
    レートよりも高速の演算速度で前記受信信号と前記レプ
    リカ信号との乗算を行うことにより、前記受信信号の1
    チップに対して前記レプリカ信号との乗算を複数回行う
    ことを特徴とするスペクトラム拡散通信用パスサーチ回
    路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスペクトラム拡散通信
    用パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記受信信号の1チッ
    プに対して前記レプリカ信号との乗算を複数回行い、該
    乗算回数が前記第2のメモリに蓄積された所定チップ長
    分に達した時点で、前記第1のメモリに蓄積された前記
    相関値の途中結果を読み出して当該乗算結果と加算し、
    該加算結果を前記相関値の途中結果として前記第1のメ
    モリに再度蓄積することを特徴とするスペクトラム拡散
    通信用パスサーチ回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスペクトラム拡散通信
    用パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記受信信号の1チッ
    プに対する前記レプリカ信号との乗算回数が前記第2の
    メモリに蓄積された所定チップ長分に達するまでは、前
    記受信信号の1チップに対して前記レプリカ信号との乗
    算を行う度に、該乗算結果を前記第1のメモリに蓄積さ
    れた前記相関値の途中結果に加算することなく次回の乗
    算結果に加算することを特徴とするスペクトラム拡散通
    信用パスサーチ回路。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のスペク
    トラム拡散通信用パスサーチ回路において、 前記複数の相関器のそれぞれは、前記第1のメモリを共
    有することを特徴とするスペクトラム拡散通信用パスサ
    ーチ回路。
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