JP2000307479A - マッチドフィルタ及びcdma受信機 - Google Patents

マッチドフィルタ及びcdma受信機

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JP2000307479A
JP2000307479A JP11395399A JP11395399A JP2000307479A JP 2000307479 A JP2000307479 A JP 2000307479A JP 11395399 A JP11395399 A JP 11395399A JP 11395399 A JP11395399 A JP 11395399A JP 2000307479 A JP2000307479 A JP 2000307479A
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unit
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time
holding unit
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Teppei Shoji
哲平 庄司
Ichiro Imaizumi
市郎 今泉
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のマッチドフィルタでは、オーバーサン
プリングを行う場合、消費電力が大きいという問題点が
あったが、本発明は、消費電力を低減できるマッチドフ
ィルタ及びCDMA受信機を提供する。 【解決手段】 1チップ時間間隔のクロックで動作して
入力信号と拡散符号との相関を出力するシングルマッチ
ドフィルタ(マッチドフィルタ部)75,76をオーバ
ーサンプリング数分設けると共に、各マッチドフィルタ
部に入力信号を時分割の出力するDATA時分割メモリ
変換部72,73と、各マッチドフィルタ部に複数のU
SERに対応する拡散符号を時分割に供給するCODE
時分割メモリ変換部63を設け、オーバーサンプリング
数分の1位相遅延させたクロックで各マッチドフィルタ
部を動作させ、出力される相関を加算部77で加算する
マッチドフィルタ及びそれを用いたCDMA受信機であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(CDMA:Code Division Multiple Access )方式を
用いた移動体通信におけるスペクトラム拡散通信システ
ムでの受信機の復調回路(BB部:ベースバンド部)に
用いられるマッチドフィルタに係り、特に、消費電力を
低減できるマッチドフィルタ及びCDMA受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般的に、スペクトラム拡散通信システ
ムでは、送信側で送信データに拡散変調を施して拡散信
号を送信し、受信側で受信拡散信号を逆拡散して復調信
号を得るものである。ここで、拡散変調とは、送信デー
タにそれより周波数の高い拡散符号(PNコード)を乗
算することにより周波数帯域幅を広くし、電力密度の低
い信号に変換することである。
【0003】拡散変調の利点として、他の通信システム
に与える干渉が小さい、他の通信システムから受ける干
渉の影響が小さい、マルチパスに強い、秘話性がある等
を挙げることができる。
【0004】まず、一般的なスペクトラム拡散通信シス
テムにおける受信機の概略構成について、図4を用いて
説明する。図4は、一般的なスペクトラム拡散通信シス
テムにおける受信機の概略構成ブロック図である。受信
機は、図4に示すように、受信信号を受信する無線部
(RF部)11と、受信した信号の復調を行う復調部
(ベースバンド部又はBB部)12とから基本的に構成
されている。
【0005】そして、復調部12は、無線部11から入
力される受信ベースバンド信号をディジタル信号に変換
するA/D変換部(A/D)121と、拡散符号を生成
してA/D変換部121から順次入力される信号を拡散
符号で逆拡散し、相関信号を出力するマッチドフィルタ
(MF)122と、マッチドフィルタ122から出力さ
れる相関信号をRAKE合成するRAKE合成部(RA
KE)123と、RAKE合成された信号の誤り訂正を
行う誤り訂正部(FEC)124と、誤り訂正された信
号から元の信号を再生し、音声信号に変換する音声符号
化/復号化部(CODEC)125と、復調された音声
信号を出力する制御を行うCPU部(CPU)126と
から構成されている。
【0006】次に、上記マッチドフィルタ122につい
て具体的に説明する。マッチドフィルタとは、トランス
バーサルフィルタの一種であり、入力された信号をカス
ケードに接続した遅延素子で遅延して保持しつつ、順次
後段の遅延素子に出力し、それと共に各遅延素子が出力
する信号をタップ出力して、出力された信号と拡散符号
とを乗算して加算することにより、各タイミングにおけ
る相関演算を逐次的に行うことができるものである。
【0007】マッチドフィルタは、スペクトラム拡散通
信の受信機において広く応用されており、マッチドフィ
ルタに関する先行技術の例としては、特開平9−107
271号の「直接拡散スペクトル拡散用ディジタルマッ
チドフィルタ」に記載されている。この直接拡散スペク
トル拡散用ディジタルマッチドフィルタは、乗算器の替
わりに極性反転器と選択回路を用い、全体の回路規模を
縮小するものである。
【0008】尚、マッチドフィルタにおいては、オーバ
ーサンプリングが用いられることがある。このオーバー
サンプリングとは、信号をチップレートの数倍高速にサ
ンプリングし、1チップについて複数のサンプル結果か
ら相関値を演算する方法である。すなわち、スペクトラ
ム拡散信号をオーバーサンプリングする場合、1拡散チ
ップ長当たり複数のサンプルが行われる。
【0009】次に、CDMA方式における移動体通信の
受信機の復調回路で用いられるマッチドフィルタ(M
F)について、複数MF使用型とメモリ時間変換方式M
Fを説明する。従来技術の複数MF使用型とメモリ時間
変換方式MFを、ここではCDMA拡散信号の拡散率を
16、そのオーバーサンプリング数を2倍、そしてユー
ザ数を2として、図5〜図10を用いて説明する。図5
は、複数MF使用型の構成ブロック図であり、図6は、
複数MF使用型のシミュレーションにおける構成ブロッ
ク図であり、図7は、複数MF使用型のシミュレーショ
ン結果を示す図であり、図8は、メモリ時間変換方式M
Fの構成ブロック図であり、図9は、メモリ時間変換方
式MFのシミュレーションにおける構成ブロック図であ
り、図10は、メモリ時間変換方式MFのシミュレーシ
ョン結果を示す図である。尚、全ての図において、「D
ATA」とは図4中のA/D変換部121でディジタル
変換された出力信号である。
【0010】まず、複数MF使用型について説明する。
複数MF使用型は、図5に示すように、入力信号(DA
TA)を1/2チップ時間間隔で取り込み保持し、前回
のタイミングで保持したDATAを次タップにシフトす
る入力信号保持部21,22,23と、拡散符号(CO
DE0,1,…,n)を1チップ時間間隔で取り込み保
持し、前回のタイミングで保持し拡散符号を次タップに
シフトし、1シンボル分の拡散符号を保持し終えたら、
その拡散符号を1シンボル時間保持する拡散符号保持部
24,25,26と、入力信号保持部21,22,23
からの入力信号と拡散符号保持部24,25,26から
の拡散符号との積和演算を行うマッチドフィルタ部2
7,28,29とから構成されている。
【0011】上記複数MF使用型では、各ユーザ(ユー
ザ数は2とする)毎に復調するためのタイミングを検出
する(サーチャ動作)と、各ユーザのタイミングでそれ
ぞれ復調する(復調動作)とが行われる。図6に示す複
数MF使用型は、クロック(CLK)を1/2に分周す
る分周部51と、入力信号(DATA)を保持するDA
TA保持部52,56と、拡散符号(CODE)を保持
するCODE保持部53,57と、DATA保持部52
からの入力信号出力とCODE保持部53からの拡散符
号出力との積和演算を行うマッチドフィルタ部54と、
マッチドフィルタ部54からの出力に基づいて同期を取
る出力部55と、DATA保持部56からの入力信号出
力とCODE保持部57からの拡散符号出力との積和演
算を行うマッチドフィルタ部58と、マッチドフィルタ
部58からの出力に基づいて同期を取る出力部59とか
ら基本的に構成されている。
【0012】更に、DATA保持部52,56内には、
入力信号(DATA)を1/2チップ時間間隔で取り込
み保持し、前回のタイミングで保持したDATAを次タ
ップにシフトする32TAP(1シンボル分)の入力信
号を保持する入力信号保持部521,561が設けられ
ている。
【0013】また、CODE保持部53,57内には、
下段の拡散符号保持部532,572の1シンボル分の
拡散符号を1シンボル時間間隔で取り込み保持する16
TAP(1シンボル分)の拡散符号保持部531,57
1と、拡散符号(CODE0,1)を1チップ時間間隔
で取り込み保持し、前回のタイミングで保持したCOD
E0,1を次タップにシフトし、1シンボル分の拡散符
号を一定のタイミングで上段の拡散符号保持部531,
571にシフトする16TAP(1シンボル分)の拡散
符号保持部532,572とを備えている。
【0014】また、出力部55,59内には、CODE
0(USER0),CODE1(USER1)の復調の
タイミングFR00,FR01を検出するフラグ(F
R)検出部551,591と、マッチドフィルタ部5
4,58の復調出力の同期を取る同期部552,592
とを備えている。
【0015】尚、説明の都合上、図6においてユーザ数
を2、入力信号は4bit、拡散符号は1bit、入力
信号保持部521,561のタップ数は32タップ(1
シンボル分)、拡散符号保持部532,572は16チ
ップ(1シンボル分)、拡散符号保持部531,571
は16チップ(1シンボル分)とするが、実際にはこれ
にとらわれることなく、自由に設定可能である。
【0016】次に、図6を用いて、以下、複数MF使用
型をサーチャ動作時と、復調動作時とに分けて説明す
る。まず、サーチャ動作時について説明する。図6にお
いて、分周部51は、入力したサンプリングクロック
(CLK)を1/2に分周する。DATA保持部52,
56、出力部55,59はCLKで動作する。CODE
保持部53,57はCLK×2で動作する。
【0017】DATA保持部52,56は、入力信号
(DATA)を1/2チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持したDATAを次タップ
(タップ数:32TAP)にシフトする。CODE保持
部53,57は、下段の拡散符号保持部532,572
で拡散符号(CODE0,COOE1)を1チップ時間
間隔で取り込み保持し、前回のタイミングで保持した拡
散符号を次タップ(タップ数:16TAP)にシフト
し、1シンボル分の拡散符号が下段の拡散符号保持部5
32,572に保持し終えたら、上段の拡散符号保持部
531,571に1シンボル分の拡散符号をシフトす
る。
【0018】マッチドフィルタ(MF積和演算)部5
4,58は、入力信号出力と拡散符号出力との積和演算
を行う。出力部55,59は、フラグ検出部551,5
91にて、1シンボル分の相関出力からピーク値(自己
相関値)が検出されるタイミング(FR00,FR0
1)を検出する。各ユーザのタイミングFR00,FR
01は0〜31からなるもので、サーチャ動作開始時に
ピーク(自己相関値)が立てば“0”、それ以降1/2
チップ時間毎に“1”が加算される。尚、1シンボル時
間後にピークが検出されれば“31”となる。
【0019】次に、復調動作時について説明する。分周
部51、DATA保持部52,56、CODE保持部5
3,57、マッチドフィルタ(MF積和演算)部54,
58は、サーチャ動作時と同じ動作を行う。そして、出
力部55,59は、同期部552,592にて、フラグ
検出部551,591で検出されたタイミング(FR0
0,FR01)時の相関出力(復調出力)の同期を取
り、出力する(復調動作)。
【0020】図6における複数MF使用型では、サーチ
ャ動作は2シンボル時間(1シンボル分の拡散符号を保
持するのに1シンボル時間、更に1シンボル分の相関を
得るのに1シンボル時間)かかり、復調動作は1シンボ
ル復調するのに1シンボル時間かかる。
【0021】図6のシミュレーション結果を図7に示
す。図7において記述しているCLKはサンプリング周
期(80ns)、RESETは初期リセット、SHDA
TA(3:0)は入力信号(4bit)、CODATA
0は拡散符号1bit、CODATA1は拡散符号(1
bit)、上段のA0(127:64)はUSER0の
MF積和演算部の入力信号成分、上段のB0(15:
0)はUSER0のMF積和演算部の拡散符号成分、O
UT0はCODE0(USER0)の復調出力、下段の
A0(127:64)はUSER1のMF積和演算部の
入力信号成分、下段のB0(15:0)はUSER1の
MF積和演算部の拡散符号成分、OUT1はCODE1
(USER1)の復調出力である。
【0022】次に、メモリ時間変換方式MFについて説
明する。メモリ時間変換方式MFとは、複数ユーザの復
調を数シンボル分の入力信号保持部(メモリ)と各ユー
ザの拡散符号保持部(メモリ)を用いて1つのMFで実
現させるものである。
【0023】メモリ時間変換方式MFを図8を用いて説
明する。図8に示すメモリ時間変換方式MFは、入力信
号(DATA)を1/2チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持したDATAを次タップに
シフトする入力信号保持部(メモリ)31と、拡散符号
(CODE0,1,…,n)を1チップ時間間隔で取り
込み保持し、前回のタイミングで保持したCODEを次
タップにシフトし、1シンボル分の拡散符号を一定のタ
イミングで拡散符号保持部(コード)37にシフトする
拡散符号保持部32,33,34と、入力信号保持部3
1の1シンボル分の入力信号を1/2チップ時間間隔で
取り込み保持する入力信号保持部(データ)35と、入
力信号保持部35の入力信号出力と拡散符号保持部37
の拡散符号出力との積和演算を行うマッチドフィルタ
(MF積和演算)部36と、拡散符号保持部32,3
3,34の1シンボル分の拡散符号を一定タイミングで
交互に取り込み保持する拡散符号保持部(コード)37
とから構成されている。
【0024】複数MF使用型は、マッチドフィルタ部の
ハード規模(ゲート数)がユーザ数に付随して増加して
いくのに対して、メモリ時間変換方式MFでは、動作速
度(サンプリング周波数)を上げることで、マッチドフ
ィルタ部のハード規模を変えず(MFは1つのみで)、
複数MF使用型と同じ速度で同じ動作を実現できるもの
である。
【0025】次に、メモリ時間変換方式MFのシミュレ
ーションにおける構成を図9を用いて説明する。尚、マ
ッチドフィルタの仕様は、2倍オーバーサンプリング、
DATAは4bit、CODEは1bit、TAPは1
6としている。図9に示すように、メモリ時間鉛管方式
MFは、CLKを1/2に分周する分周部61と、DA
TA時分割メモリ変換部62と、CODE時分割メモリ
変換部63と、DATA時分割メモリ変換部62の入力
信号出力とCODE時分割メモリ変換部63の拡散符号
出力との積和演算を行うマッチドフィルタ部64と、復
調出力を特定タイミングで出力する出力部65とから基
本的に構成されている。
【0026】そして、DATA時分割メモリ変換部62
は、入力信号(DATA)を1/2チップ時間間隔で取
り込み保持し、前回のタイミングで保持したDATAを
次タップにシフトする64TAP(2シンボル分)の入
力信号保持部(DATA)621と、入力信号保持部6
21の1シンボル分の入力信号を1/2チップ時間間隔
で取り込み保持する入力信号保持部(DATA)622
とを備えている。
【0027】CODE時分割メモリ変換部62は、拡散
符号(CODE0)を1チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持したCODE0を次タップ
にシフトし、1シンボル分の拡散符号を一定のタイミン
グで拡散符号保持部633にシフトする48TAP(3
シンボル分)の拡散符号保持部(CODE0)631
と、拡散符号(CODE1)を1チップ時間間隔で取り
込み保持し、前回のタイミングで保持したCODE1を
次タップにシフトし、1シンボル分の拡散符号を一定の
タイミングで拡散符号保持部633にシフトする48T
AP(3シンボル分)の拡散符号保持部(CODE1)
632と、拡散符号保持部631,632のそれぞれの
拡散符号(CODE0,CODE1)を一定間隔で取り
込み保持する拡散符号保持部(CODE)633とを備
えている。
【0028】出力部65は、CODE0,CODE1
(USER0,USER1)のそれぞれの復調のタイミ
ングFR00,FR01を検出するフラグ(FR)検出
部651と、USER0,USER1のそれぞれのタイ
ミングFR00,FR01でマッチドフィルタ部64の
復調出力をセレクトする復調出力セレクタ部(セレク
タ)652とを備えている。
【0029】ここでは、図9を用いて、メモリ時間変換
方式MFをサーチャ動作時、復調動作時に分けて説明す
る。説明の都合上、図9においてユーザ数を2、入力信
号は4bit、拡散符号は1bit、入力信号保持部6
21のタップ数は64タップ(2シンボル分)、入力信
号保持部622のタップ数は32タップ(1シンボル
分)、拡散符号保持部631,632は48チップ(3
シンボル分)、拡散符号保持部633は16チップ(1
シンボル分)とするが、実際にはこれにとわれることな
く、自由に設定可能である。
【0030】サーチャ動作時について説明する。分周部
61は、入力したサンプリングクロック(CLK)を1
/2に分周する。DATA時分割メモリ変換部62、出
力部65はCLKで動作し、CODE時分割メモリ変換
部63はCLK×2で動作する。
【0031】DATA時分割メモリ変換部62では、前
段の入力信号保持部621が、入力信号(DATA)を
1/2チップ時間間隔で取り込み保持し、前回のタイミ
ングで保持したDATAを次タップ(タップ数:64T
AP[2シンボル分])にシフトする。入力信号保持部
621の前半に1シンボル分の入力信号を保持し終えた
ら(前段の0〜31TAPに入力信号を保持し終えてい
る状態になったら)、1シンボル分の入力信号(0〜3
1TAP)を次段の入力信号保持部622に1/2チッ
プ時間間隔で取り込み保持する。これを1シンボル時間
の間、繰り返す。
【0032】ここまで、前段の入力信号保持部621に
1シンボル分の入力信号を保持するのに1シンボル時
間、前段の入力信号保持部621の0〜31TAPの1
シンボル分の入力信号を次段の入力信号保持部622に
取り込むのに1シンボル時間、合計2シンボル時間かか
る。この間に前段の入力信号保持部621のシフトレジ
スタには2シンボル分の入力信号が保持される。前段の
入力信号保持部621で2シンボル分の入力信号を保持
し終えたら(前段の0〜63TAPに入力信号を保持し
終えている状態になったら)、1シンボル分の入力信号
(32〜63TAP)を次段の入力信号保持部622に
1/2チップ時間間隔で取り込み保持する。これを1シ
ンボル時間の間、繰り返す。
【0033】CODE時分割メモリ変換部63では、下
段の拡散符号保持部631,632で拡散符号(COD
E0,CODE1)を1チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持した拡散符号を次タップ
(タップ数:48TAP[3シンボル分])にシフトす
る。下段の拡散符号保持部631,632に1シンボル
分の拡散符号を保持し終えたら(下段の拡散符号保持部
631,632の0〜15TAPに拡散符号を保持し終
えてる状態になったら)、下段の拡散符号保持部631
の1シンボル分の拡散符号(0〜15TAP)を1シン
ボル時間、上段の拡散符号保持部633に取り込み保持
する。
【0034】次に、下段の拡散符号保持部631,63
2に2シンボル分の拡散符号を保持し終えたら(下段の
拡散符号保持部631,632の0〜31TAPに拡散
符号を保持し終えてる状態になったら)、下段の拡散符
号保持部632の1シンボル分の拡散符号(16〜31
TAP)を1シンボル時間、上段の拡散符号保持部63
3に取り込み保持する。
【0035】ここでは、下段の拡散符号保持部631,
632に1シンボル分の拡散符号を保持するのに1シン
ボル時間、下段の拡散符号保持部631の0〜15TA
Pの1シンボル分の拡散符号を上段の拡散符号保持部6
33に保持し続けるのに1シンボル時間、下段の拡散符
号保持部632の16〜31TAPの1シンボル分の拡
散符号を上段の拡散符号保持部633に保持し続けるの
に1シンボル時間、合計3シンボル時間かかる。
【0036】そして、マッチドフィルタ部(MF積和演
算部)64は、入力信号出力と拡散符号出力との積和演
算を行う。出力部65は、フラグ検出部651にて、各
ユーザの1シンボル分の相関出力からピーク値(自己相
関値)が検出されるタイミング(FR00,FR01)
を検出する。各ユーザのタイミングFR00,FR01
は0〜31からなるもので、サーチャ動作開始時にピー
ク(自己相関値)が立てば“0”、それ以降1/2チッ
プ時間毎に“1”が加算される。尚、1シンボル時間後
にピークが検出されれば“31”となる。
【0037】次に、復調動作時について説明する。分周
部61は、サーチャ動作時と同じ動作である。DATA
時分割メモリ変換部62では、前段の入力信号保持部6
21が、入力信号(DATA)を1/2チップ時間間隔
で取り込み保持し、前回のタイミングで保持したDAT
Aを次タップ(タップ数:64TAP[2シンボル
分])にシフトする。前段の入力信号保持部621のシ
フトレジスタの32〜63TAPの1シンボル分の入力
信号を、各ユーザのタイミングFR00,FR01で次
段の入力信号保持部622に取り込み保持する(各ユー
ザのタイミングFR00,FR01は、それぞれ1シン
ボル時間間隔である)。
【0038】CODE時分割メモリ変換部63では、下
段の拡散符号保持部631,632で拡散符号(COD
E0,CODE1)を1チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持した拡散符号を次タップ
(タップ数:48TAP[3シンボル分])にシフトす
る。下段の拡散符号保持部631,632のそれぞれの
シフトレジスタの16〜47TAPの2シンボル分の拡
散符号の中から各ユーザのタイミングFR00,FR0
1に合わせた1シンボル分の拡散符号(下段の拡散符号
保持部631:16+FR00/2〜31+FR00/
2、下段の拡散符号保持部632:16+FR01/2
〜31+FR01/2[小数点以下切り捨て])を交互
に上段の拡散符号保持部633のレジスタに取り込み保
持する。
【0039】マッチドフィルタ部(MF積和演算部)6
4は、サーチャ動作時と同じ動作である。出力部65で
は、復調出力セレクタ部652が、各ユーザの復調出力
を各ユーザのタイミングFR00,FR01に合わせて
出力する。
【0040】このシミュレーションにおけるメモリ時間
変換型MFでは、サーチャ動作は3シンボル時間(1シ
ンボル分の拡散符号を保持するのに1シンボル時間、U
SER0の1シンボル分の相関を得るのに1シンボル時
間、USER1の1シンボル分の相関を得るのに1シン
ボル時間)かかり、復調動作は各ユーザの1シンボルを
復調するのに合計1シンボル時間かかる。
【0041】図9のシミュレーション結果を図10に示
す。尚、図10に記述している用語は、図7で説明した
ものと同様である。図10に示したメモリ時間変換方式
MFにおいて、動作速度は図7の複数MF使用型の動作
速度の2倍(ユーザ数が2なので)としてシミュレーシ
ョンを行った。図10のOUT0,OUT1がそれぞれ
USER0,USER1の復調出力、図10のOUT
0,OUT1がそれぞれUSER0,USER1の復調
出力を表わしている。
【0042】図7、図10それぞれUSER0の復調が
始まる時間は、図7が、5360ns、図10が、39
60nsとなっており、図10の方が図7より速く動作
しているが、これはサーチャ動作時に拡散符号を1シン
ボル分保持するための時間(図7及ぶ図10共に1シン
ボル分の拡散符号を保持するのに1シンボル時間かかる
ため)が、図10の方が図7の半分の時間(図10の動
作速度が図7の2倍であるため)で処理が終わるためで
ある。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】ここで、マッチドフィ
ルタ(MF)は、2倍オーバーサンプリングMFを用い
ている。2倍オーバーサンプリングMFは、1倍オーバ
ーサンプリングMFと比べてサンプリングする周波数が
2倍であるため、消費電力が大きいという問題点があ
る。これは、C‐M0Sの消費電力は、周波数及びゲー
ト数に比例して増加するためである。
【0044】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、消費電力を低減できる位相遅延MF適用型メモリ時
間変換方式のマッチドフィルタ及びCDMA受信機を提
供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、マッチドフィルタにおいて、1
チップ間隔のクロックを入力してオーバーサンプリング
数分の1位相ずつ遅延させたクロックを出力する位相遅
延手段と、入力信号と拡散符号との相関を出力するシン
グルマッチドフィルタをオーバーサンプリング数分設け
ると共に、対応する入力信号を供給する入力信号供給手
段と、拡散符号を供給する拡散符号供給手段を設け、位
相遅延手段から出力されるクロックに応じて入力信号供
給手段からの入力信号をシングルマッチドフィルタに供
給し、各シングルマッチドフィルタで各々供給される入
力信号と拡散符号との積和演算を行って出力される相関
を加算して、オーバーサンプリングした相関を出力する
ものであり、動作クロックを高速にすることなく、消費
電力を低減できる。
【0046】また、本発明のマッチドフィルタをCDM
A受信機に用いることも可能である。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。尚、以下で説明する機能実現
手段は、当該機能を実現できる手段であれば、どのよう
な回路又は装置であっても構わず、また機能の一部又は
全部をソフトウェアで実現することも可能である。更
に、機能実現手段を複数の回路によって実現してもよ
く、複数の機能実現手段を単一の回路で実現してもよ
い。
【0048】本発明に係る位相遅延マッチドフィルタ適
用型メモリ時間変換方式マッチドフィルタ(位相遅延M
F適用型メモリ時間変換方式MF)は、オーバーサンプ
リング倍数に応じてシングルMF(非オーバーサンプリ
ング用MF)を複数設けると共に、各シングルMFに複
数(オーバーサンプリング数より多い数でも構わない)
の拡散符号を時分割に供給する符号供給手段を設け、各
シングルMFにオーバーサンプリング倍数の数分、位相
を遅延させた入力信号を取り込み、当該遅延させたタイ
ミングで各シングルMFを動作させて供給される拡散符
号との積和演算を行って相関出力を出力し、これら複数
相関出力を加算してオーバーサンプリング処理のMFと
同様の結果を、低消費電力で得るものである。
【0049】上記のように、本発明に係るメモリ時間変
換方式MFは、メモリ時間変換方式MFのMF部に位相
遅延マッチドフィルタ(位相遅延MF)を適用したメモ
リ時間変換方式MFである。従って、本発明のメモリ時
間変換方式MFを位相遅延MF適用型とよぶことがあ
る。
【0050】また、位相遅延MFとは、オーバーサンプ
リングする倍数分だけシングルMFを備え、複数のシン
グルMFを位相遅延させたサンプリングクロックで動作
させて、それらの相関出力を加算することにより、オー
バーサンプリングMFと同じ結果を低消費電力で得られ
るMFのことである。
【0051】本発明に係る位相遅延MF適用型を、ここ
ではCDMA拡散信号の拡散率を16とし、そのオーバ
ーサンプリング数を2倍、そしてユーザ数を2として、
図1、図2、図3を用いて説明する。尚、オーバーサン
プリング数とユーザ数とは直接的に関係するものではな
い。図1は、本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適
用型の構成ブロック図であり、図2は、本発明の実施の
形態に係る位相遅延MF適用型のシミュレーションにお
ける構成ブロック図であり、図3は、本発明の実施の形
態に係る位相遅延MF適用型メモリ時間変換方式MFの
シミュレーション結果を示す図である。
【0052】本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適
用型について図1を用いて説明する。尚、図1で使用さ
れるMF自体の仕様は1倍オーバーサンプリングであ
る。本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適用型は、
図1に示すように、入力信号(DATA)を1チップ時
間間隔で取り込み保持し、前回のタイミングで保持した
DATAを次タップにシフトする入力信号保持部(メモ
リ)41,42と、拡散符号(CODE0,1,…,
n)を1チップ時間間隔で取り込み保持し、前回のタイ
ミングで保持したCODE0,1,…,nを次タップに
シフトし、1シンボル分の拡散符号を一定のタイミング
でシフト出力する拡散符号保持部(メモリ)43,4
4,45と、入力信号保持部41,42の1シンボル分
の入力信号を1チップ時間間隔で取り込み保持する入力
信号保持部(データ)46,49と、拡散符号保持部4
3,44,45の1シンボル分の拡散符号を一定のタイ
ミングで交互に(順に)取り込み保持する拡散符号保持
部(コード)48と、入力信号保持部46,49の入力
信号出力と拡散符号保持部48の拡散符号出力との積和
演算を行うマッチドフィルタ(MF積和演算)部47,
410と、マッチドフィルタ部47の出力とマッチドフ
ィルタ部410の出力を加算する加算部411とから構
成されている。
【0053】ここで、本発明の実施の形態に係る位相遅
延MF適用型は、入力信号保持部42に対して入力信号
保持部41が入力信号の位相を1/2位相を遅延させて
入力し、また、マッチドフィルタ部47に対してマッチ
ドフィルタ部410が上記遅延させたタイミングで拡散
符号との積和演算を行い、マッチドフィルタ部47とマ
ッチドフィルタ410の相関出力を加算部411で加算
して出力するものである。また、マッチドフィルタ部4
7,410には対応する拡散符号が拡散符号保持部48
から供給されるようになっている。
【0054】つまり、入力信号保持部42,46、マッ
チドフィルタ部47が特定の動作タイミング(CLK1
のタイミング)で動作し、入力信号保持部41,49、
マッチドフィルタ部410が入力信号の位相を1/2位
相を遅延させたタイミング(CLK1に対して1/2位
相を遅延させたCLK2のタイミング)で動作させると
共に、拡散符号保持部48から対応する拡散符号をマッ
チドフィルタ部47,410に各々供給し、マッチドフ
ィルタ部47,410の各相関出力を加算部411で加
算することで、動作タイミングを高速にすることなく、
簡易な構成にて、2倍オーバーサンプリングを行ったの
と同じ相関出力が得られるものである。
【0055】尚、具体的には図1に示したように、マッ
チドフィルタ部は2個用意しておき、CODE0〜nを
拡散符号保持部48から2つのマッチドフィルタ部に対
して交互にCODEを供給して、オーバーサンプリング
に相当する相関出力(OUT0〜n)を得るようにする
ものである。
【0056】次に、本発明の実施の形態に係る位相遅延
MF適用型のメモリ時間変換方式MFのシミュレーショ
ンにおける構成を図2を用いて説明する。尚、MF自体
の仕様は、1倍オーバーサンプリングで、DATAは4
bit、CODEは1bit、TAPは16TAPとし
ている。図2に示すように、本発明の実施の形態に係る
位相遅延型MF適用型のシミュレーション構成は、クロ
ック位相遅延部71と、DATA時分割メモリ変換部7
2,73と、CODE時分割メモリ変換部74,75
と、マッチドフィルタ部76と、加算部77と、出力部
78とから基本的に構成されている。
【0057】次に、図2における各部を具体的に説明す
る。クロック位相遅延部71は、CLK1とCLK1の
1/2位相遅延したCLK2を生成する。DATA時分
割メモリ変換部72は、CLK1で動作し、入力信号
(DATA)を1チップ時間間隔で取り込み保持し、前
回のタイミングで保持したDATAを次タップにシフト
する32TAP(2シンボル分)の入力信号保持部(D
ATA)721と、入力信号保持部721の1シンボル
分の入力信号を1チップ時間間隔で取り込み保持する入
力信号保持部722とを備えている。
【0058】DATA時分割メモリ変換部73は、CL
K2で動作し、入力信号(DATA)を1チップ時間間
隔で取り込み保持し、前回のタイミングで保持したDA
TAを次タップにシフトする32TAP(2シンボル
分)の入力信号保持部(DATA)731と、入力信号
保持部731の1シンボル分の入力信号を1チップ時間
間隔で取り込み保持する入力信号保持部732とを備え
ている。
【0059】CODE時分割メモリ変換部74は、CL
K1で動作し、拡散符号(CODE0)を1チップ時間
間隔で取り込み保持し、前回のタイミングで保持したC
ODE0を次タップにシフトし、1シンボル分の拡散符
号を一定のタイミングでシフト出力する48TAP(3
シンボル分)の拡散符号保持部(CODE0)741
と、拡散符号(CODE1)を1チップ時間間隔で取り
込み保持し、前回のタイミングで保持したCODE1を
次タップにシフトし、1シンボル分の拡散符号を一定の
タイミングでシフト出力する48TAP(3シンボル
分)の拡散符号保持部(CODE1)742と、拡散符
号保持部741,742からシフト出力される、それぞ
れの拡散符号(CODE0,CODE1)を一定の間隔
で取り込み保持する拡散符号保持部743とを備えてい
る。
【0060】マッチドフィルタ(MF積和演算)部75
は、入力信号保持部722の入力信号出力と拡散符号保
持部743の拡散符号出力との積和演算を行う。マッチ
ドフィルタ(MF積和演算)部76は、入力信号保持部
732の入力信号出力と拡散符号保持部743の拡散符
号出力との積和演算を行う。加算部77は、マッチドフ
ィルタ部75の出力とマッチドフィルタ部76の出力を
加算する。
【0061】出力部78は、CLK1とCLK2で動作
し、CODE0,CODE1(USER0,USER
1)のそれぞれの復調のタイミングFR00,FR01
を検出するフラグ(FR)検出部781と、USER
0,USER1のそれぞれのタイミングFR00,FR
01で加算部77の復調出力をセレクトする復調出力セ
レクタ部(セレクタ)782とを備えている。
【0062】ここでは、図2を用いて、以下、本発明の
実施の形態に係る位相遅延MF適用型を、サーチャ動作
時、復調動作時に分けて説明する。説明の都合上、図2
において、ユーザ数を2、入力信号は4bit、拡散符
号は1bit、入力信号保持部721,731のタップ
数は32タップ(2シンボル分)、入力信号保持部72
2,732のタップ数は16タップ(1シンボル分)、
拡散符号保持部741,742は48チップ(3シンボ
ル分)、拡散符号保持部743は16チップ(1シンボ
ル分)とするが、実際にはこれにとわれることなく、自
由に設定可能である。
【0063】サーチャ動作時について説明する。クロッ
ク位相遅延部71は、入力したサンプリングクロック
(CLK)と同相のCLK1とCLK1の1/2位相遅
延したCLK2を生成する。DATA時分割メモリ変換
部72、CODE時分割メモリ変換部74はCLK1で
動作し、DATA時分割メモリ変換部73はCLK2で
動作し、出力部78はCLK1,CLK2で動作する。
【0064】DATA時分割メモリ変換部72では、前
段の入力信号保持部721が、入力信号(DATA)を
1チップ時間間隔で取り込み保持し、前回のタイミング
で保持したDATAを次タップ(タップ数:32TAP
[2シンボル分])にシフトする。前段の入力信号保持
部721に1シンボル分の入力信号を保持し終えたら
(前段の0〜15TAPに入力信号を保持し終えている
状態になったら)、1シンボル分の入力信号(0〜15
TAP)を次段の入力信号保持部722に1チップ時間
間隔で取り込み保持する。これを1シンボル時間繰り返
す。
【0065】ここまで、前段の入力信号保持部721に
1シンボル分の入力信号を保持するのに1シンボル時
間、前段の入力信号保持部721の0〜15TAPの1
シンボル分の入力信号を次段の入力信号保持部722に
取り込むのに1シンボル時間、合計2シンボル時間かか
る。この間に前段の入力信号保持部721のシフトレジ
スタには2シンボル分の入力信号が保持される。前段の
入力信号保持部721で2シンボル分の入力信号を保持
し終えたら(前段の0〜31TAPに入力信号を保持し
終えている状態になったら)、1シンボル分の入力信号
(15〜31TAP)を次段の入力信号保持部722に
1チップ時間間隔で取り込み保持する。これを1シンボ
ル時間繰り返す。尚、DATA時分割メモリ変換部72
はCLK1で動作する。
【0066】DATA時分割メモリ変換部73では、D
ATA時分割メモリ変換部1と同じ動作を行う。但し、
DATA時分割メモリ変換部73はCLK2で動作す
る。つまり、DATA時分割メモリ変換部73に比べて
1/2位相が遅延した入力信号(DATA)について取
り込み保持を行っている。
【0067】CODE時分割メモリ変換部74では、下
段の拡散符号保持部741,742が拡散符号(COD
E0,CODE1)を1チップ時間間隔で取り込み保持
し、前回のタイミングで保持した拡散符号を次タップ
(タップ数:48TAP(3シンボル分))にシフトす
る。下段の拡散符号保持部741、下段の拡散符号保持
部742に1シンボル分の拡散符号を保持し終えたら
(下段の拡散符号保持部741、下段の拡散符号保持部
742の0〜15TAPに拡散符号を保持し終えてる状
態になったら)、下段の拡散符号保持部741の1シン
ボル分の拡散符号(0〜15TAP)を1シンボル時
間、上段の拡散符号保持部743に取り込み保持する。
【0068】次に、下段の拡散符号保持部741、下段
の拡散符号保持部742に2シンボル分の拡散符号を保
持し終えたら(下段の拡散符号保持部741と下段の拡
散符号保持部742の0〜31TAPに拡散符号を保持
し終えてる状態になったら)、下段の拡散符号保持部7
42の1シンボル分の拡散符号(16〜31TAP)を
1シンボル時間、上段の拡散符号保持部743に取り込
み保持する。
【0069】ここでは、下段の拡散符号保持部741、
下段の拡散符号保持部742に1シンボル分の拡散符号
を保持するのに1シンボル時間、下段の拡散符号保持部
741の0〜15TAPの1シンボル分の拡散符号を上
段の拡散符号保持部743に保持し続けるのに1シンボ
ル時間、下段の拡散符号保持部742の16〜31TA
Pの1シンボル分の拡散符号を上段の拡散符号保持部7
43に保持し続けるのに1シンボル時間、合計3シンボ
ル時間かかる。尚、CODE時分割メモリ変換部74の
各部はCLK1で動作する。
【0070】マッチドフィルタ(MF積和演算)部75
は、CLK1で動作する入力信号保持部722の入力信
号出力とCLK1で動作する拡散符号保持部743の拡
散符号出力との積和演算を行い、マッチドフィルタ部7
6は、CLK2で動作する入力信号保持部732の入力
信号出力とCLK1で動作する拡散符号保持部743の
拡散符号出力との積和演算を行い、それぞれの演算結果
を加算部77に出力する。但し、各マッチドフィルタ部
75,76から加算部77に出力されるタイミングは、
CLK1とCLK2と異なっている。
【0071】加算部77は、マッチドフィルタ(MF積
和演算)部75,76のそれぞれの演算結果の出力を加
算して出力部78に出力する。つまり、加算部77は、
入力信号と拡散符号の積和演算結果(相関出力)と、そ
の入力信号に対して1/2位相遅延した入力信号と拡散
符号の積和演算結果(1/2位相遅延相関出力)とを加
算したものとなる。
【0072】出力部78は、CLK1及びCLK2の双
方で動作し、フラグ(FR)検出部781にて、各ユー
ザの1シンボル分の相関出力からピーク値(自己相関
値)が検出されるタイミング(FR00,FR01)を
検出する。各ユーザのタイミングFR00,FR01は
0〜15からなるもので、サーチャ動作開始時にピーク
(自己相関値)が立てば“0”、それ以降1チップ時間
毎に“1”が加算される。尚、1シンボル時間後にピー
クが検出されれば“15”となる。
【0073】次に、復調動作時について説明する。クロ
ック位相遅延部71は、サーチャ動作時と同じ動作であ
る。DATA時分割メモリ変換部72では、CLK1で
動作し、前段の入力信号保持部721が、入力信号(D
ATA)を1チップ時間間隔で取り込み保持し、前回の
タイミングで保持したDATAを次タップ(タップ数:
32TAP[2シンボル分])にシフトする。前段の入
力信号保持部721のシフトレジスタの15〜31TA
Pの1シンボル分の入力信号を、各ユーザのタイミング
FR00,FR01で次段の入力信号保持部722に取
り込み保持する。各ユーザのタイミングFR00,FR
01は、それぞれ1シンボル時間間隔である。
【0074】DATA時分割メモリ変換部73は、CL
K2で動作するものの、それ以外はDATA時分割メモ
リ変換部72と同じ動作である。CODE時分割メモリ
変換部74では、下段の拡散符号保持部741,742
で拡散符号(CODE0,CODE1)を1チップ時間
間隔で取り込み保持し、前回のタイミングで保持した拡
散符号を次タップ(タップ数:48TAP[3シンボル
分])にシフトする。下段の拡散符号保持部741,7
42のそれぞれのシフトレジスタの16〜47TAPの
2シンボル分の拡散符号の中から各ユーザのタイミング
FR00,FR01に合わせた1シンボル分の拡散符号
(下段の拡散符号保持部741:16+FR00〜31
+FR00、下段の拡散符号保持部742:16+FR
01〜31+FR01)を交互に上段の拡散符号保持部
743のレジスタに取り込み保持する。
【0075】マッチドフィルタ(MF積和演算)部7
5,76及び加算部77は、サーチャ動作時と同じ動作
である。出力部78では、復調出力セレクタ部782
が、各ユーザの復調出力を各ユーザのタイミングFR0
0,FR01に合わせて出力する。
【0076】これにより、サンプリングクロック周波数
が2倍オーバーサンプリングMFを用いたメモリ時間変
換方式MFのMF部の1/2倍の周波数であるのにも拘
わらず、チップタイミング周期を2倍オーバーサンプリ
ングMFを用いたメモリ時間変換方式MFと同じに取る
ことができる。
【0077】このシミュレーションにおける位相遅延M
F適用型では、サーチャ動作は3シンボル時間(1シン
ボル分の拡散符号を保持するのに1シンボル時間、US
ER0の1シンボル分の相関を得るのに1シンボル時
間、USER1の1シンボル分の相関を得るのに1シン
ボル時間)かかり、復調動作は各ユーザの1シンボルを
復調するのに合計1シンボル時間かかる。
【0078】図2のシミュレーション結果を図3に示
す。尚、図3に記述したCLKはサンプリング周期(4
0ns)、CLK0はサンプリング周期(80ns)、
CLK1はCLK0の1/2位相遅延サンプリング周期
(80ns)、RESETは初期リセット、SHDAT
A(3:0)は入力信号(4bit)、CODATA0
は拡散符号(1bit)、CODATA1は拡散符号
(1bit)、上段のA0(63:0)はMF積和演算
部の入力信号成分(CLK0)、上段のB0はMF積和
演算部の拡散符号成分(CLK0)、上段のFA9Aは
上段A0と上段B0の積和演算結果、下段のA0はMF
積和演算部の入力信号成分(CLK1)、下段のB0は
MF積和演算部の拡散符号成分(CLK1)、下段のF
A9Aは下段A0と下段B0の積和演算結果、OUT0
はCODE0(USER0)の復調出力、OUT1はC
ODE1(USER1)の復調出力である。
【0079】このシミュレーション結果において、OU
T0,OUT1が本発明のUSER0,USER1の復
調出力である。2倍オーバーサンプリングMFを用いた
メモリ時間変換方式MFのUSER0,USER1の復
調出力は図10のOUT0,OUT1である。これらを
比較することにより、2倍オーバーサンプリングMFを
用いたメモリ時間変換方式MFと位相遅延MF適用型の
メモリ時間変換方式MFは同じ復調出力を得ていること
が確認できる。
【0080】本発明の実施の形態の位相遅延MF適用型
のメモリ時間変換方式MFによれば、マッチドフィルタ
(MF)部におけるサンプリングクロック周波数は、従
来の2倍オーバーサンプリングMFを用いたメモリ時間
変換方式の1/2倍となるため、消費電力を低減できる
効果がある。
【0081】つまり、C‐MOSにおいて消費電力はサ
ンプリングの周波数とゲート数に比例して増加する。2
倍オーバーサンプリングにおいて、本発明の実施の形態
に係る位相遅延MF型は、倍数個分(2個)のシングル
MFで構成されることになる。ここで、シングルMFの
ゲート数をX個とするとき、2倍オーバーサンプリング
MFのゲート数は2X個(シングルMFの2倍)とな
る。また、本発明の実施の形態に係る位相遅延MF型の
ゲート数は、2個のシングルMFで構成されているの
で、2X個(シングルMFの2倍)となる。サンプリン
グクロック周波数が従来の2倍オーバーサンプリングM
Fの1/2倍、ゲート数が従来の2倍オーバーサンプリ
ングMFと同数個であるので、消費電力はMF部におい
て、従来の2倍オーバーサンプリングMFを用いたメモ
リ時間変換方式MFの1/2倍となる。この本発明と従
来技術との比較を[表1]を用いて説明する。
【0082】
【表1】
【0083】[表1]において、1段目の複数MF使用
型と2段目のメモリ時間変換方式MFは、従来の技術で
説明したものであり、3段目が本発明のものとなってい
る。そして、項目の「サンプリング周波数」は1倍オー
バーサンプリングMFのサンプリング周波数を”f”と
し、「ハード規模(ゲート数)」は1倍オーバーサンプ
リングMFのゲート数を”X”とし、「消費電力(P
d)」はサンプリング周波数とゲート数の積:(周波
数)×(ゲート数)としている。
【0084】[表1]から、従来の複数MF使用型、従
来のメモリ時間変換方式MFに比べて、消費電力が半分
となっており、消費電力の低減の効果は大きい。
【0085】また、m倍オーバーサンプリングMFを用
いたメモリ時間変換MFに本発明で用いた位相遅延MF
型を適用すれば、サンプリングクロック周波数が従来の
m倍オーバーサンプリングMFの1/m倍、ゲート数が
同数個であるので、消費電力はMF部において、m倍オ
ーバーサンプリングMFを用いたメモリ時間変換MFの
1/m倍と大幅に低減できるものである。通常、適用さ
れるオーバーサンプリングは4倍であるので、本発明の
効果は大きいものである。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、1チップ間隔のクロッ
クを入力してオーバーサンプリング数分の1位相ずつ遅
延させたクロックを出力する位相遅延手段と、入力信号
と拡散符号との相関を出力するシングルマッチドフィル
タをオーバーサンプリング数分設けると共に、対応する
入力信号を供給する入力信号供給手段と、拡散符号を供
給する拡散符号供給手段を設け、位相遅延手段から出力
されるクロックに応じて入力信号供給手段からの入力信
号をシングルマッチドフィルタに供給し、各シングルマ
ッチドフィルタで各々供給される入力信号と拡散符号と
の積和演算を行って出力される相関を加算して、オーバ
ーサンプリングした相関を出力するマッチドフィルタと
しているので、動作クロックを高速にすることなく、消
費電力を低減できる効果がある。
【0087】また、本発明のマッチドフィルタをCDM
A受信機に適用すれば、同様に、消費電力を低減できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適用型
メモリ時間変換方式MFの構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適用型
メモリ時間変換方式MFのシミュレーションにおける構
成ブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る位相遅延MF適用型
メモリ時間変換方式MFのシミュレーション結果を示す
図である。
【図4】一般的なスペクトラム拡散通信システムにおけ
る受信機の概略構成ブロック図である。
【図5】従来の複数MF使用型の構成ブロック図であ
る。
【図6】従来の複数MF使用型のシミュレーションにお
ける構成ブロック図である。
【図7】従来の複数MF使用型のシミュレーション結果
を示す図である。
【図8】従来のメモリ時間変換方式MFの構成ブロック
図である。
【図9】従来のメモリ時間変換方式MFのシミュレーシ
ョンにおける構成ブロック図である。
【図10】従来のメモリ時間変換方式MFのシミュレー
ション結果を示す図である。
【符号の説明】
11…無線部、 12…ベースバンド部、 121…A
/D変換部、 122…マッチドフィルタ部、 123
…RAKE合成部、 124…誤り訂正部、125…音
声符号化/複合化部、 126…CPU部、 21,2
2,23…入力信号保持部、 24,25,26…拡散
符号保持部、 27,28,29…マッチドフィルタ
部、 31,35…入力信号保持部、 32,33,3
4,37…拡散符号保持部、 36…マッチドフィルタ
部、 41,42,46,49…入力信号保持部、 4
3,44,45,48…拡散符号保持部、 47,4
10…マッチドフィルタ部、 411…加算部、 51
…分周部、 52…DATA保持部、 521…入力信
号保持部、 53…CODE保持部、 531,53
2,533…拡散符号保持部、 54…マッチドフィル
タ部、 55…出力部、 551…フラグ検出部、 5
52…同期部、 56…DATA保持部、 561…入
力信号保持部、 57…CODE保持部、 571,5
72…拡散符号保持部、 58…マッチドフィルタ部、
59…出力部、 591…フラグ検出部、 592…
同期部、 61…分周部、 62…DATA時分割メモ
リ変換部、 621,622…入力信号保持部、 63
…CODE時分割メモリ変換部、631,632,63
3…拡散符号保持部、 64…マッチドフィルタ部、6
5…出力部、 651…フラグ検出部、 652…復調
出力セレクタ部、 71…クロック位相遅延部、 7
2,73…DATA時分割メモリ変換部、 721,7
22,731,732…入力信号保持部、 74…CO
DE時分割メモリ変換部、 741,742,743…
拡散符号保持部、 75,76…マッチドフィルタ部、
77…加算部、 78…出力部、 781…フラグ検
出部、 782…復調出力セレクタ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1チップ間隔のクロックを入力してオー
    バーサンプリング数分の1位相ずつ遅延させたクロック
    を出力する位相遅延手段と、入力信号と拡散符号との相
    関を出力するシングルマッチドフィルタをオーバーサン
    プリング数分設けると共に、前記各シングルマッチドフ
    ィルタに対応する入力信号を供給する入力信号供給手段
    と、前記各シングルマッチドフィルタに拡散符号を供給
    する拡散符号供給手段を設け、 前記位相遅延手段から出力されるクロックに応じて前記
    入力信号供給手段からの入力信号を前記シングルマッチ
    ドフィルタに供給し、前記各シングルマッチドフィルタ
    で各々供給される入力信号と拡散符号との積和演算を行
    って相関を出力し、前記各相関を加算して、オーバーサ
    ンプリングした相関を出力することを特徴としたマッチ
    ドフィルタ。
  2. 【請求項2】 1チップ間隔のクロックを入力してオー
    バーサンプリング数mに対して1/m位相ずつ遅延させ
    た第1〜mクロックを出力する位相遅延手段と、入力信
    号と拡散符号との相関を出力するシングルマッチドフィ
    ルタをオーバーサンプリング数m個設けると共に、前記
    各シングルマッチドフィルタに対応する入力信号を1/
    mチップ時間間隔でmシンボル分取り込み保持し、前記
    第1〜mクロックで順次動作して1シンボル分の入力信
    号を供給する第1〜m個の入力信号供給手段と、第1〜
    n(n≧m)の拡散符号を前記シングルマッチドフィル
    タに巡回的に供給する拡散符号供給手段を設け、 前記位相遅延手段から出力されるクロックで前記各シン
    グルマッチドフィルタを動作させて各々供給される拡散
    符号との積和演算を行って相関を出力し、前記各相関を
    加算して、オーバーサンプリングした相関を出力するこ
    とを特徴としたマッチドフィルタ。
  3. 【請求項3】 1チップ間隔のクロックを入力し、前記
    クロックと同じタイミングである第1のクロックと、前
    記第1のクロックから1/2位相遅延した第2のクロッ
    クとを出力する位相遅延部と、 入力信号を前記第1のクロックにて1/2チップ時間間
    隔で2シンボル分以上取り込み保持する第1の入力信号
    保持部と、前記第1の入力信号保持部に1シンボル分の
    入力信号が保持されたら当該入力信号を1/2チップ時
    間間隔で取り込み保持する第2の入力信号保持部とを備
    える第1のDATA時分割メモリ変換部と、 入力信号を前記第2のクロックにて1/2チップ時間間
    隔で2シンボル分以上取り込み保持する第3の入力信号
    保持部と、前記第3の入力信号保持部に1シンボル分の
    入力信号が保持されたら当該入力信号を1/2チップ時
    間間隔で取り込み保持する第4の入力信号保持部とを備
    える第2のDATA時分割メモリ変換部と、 第1の拡散符号を1チップ時間間隔で3シンボル分以上
    取り込み保持する第1の拡散符号保持部と、第2の拡散
    符号を1チップ時間間隔で3シンボル分以上取り込み保
    持する第2の拡散符号保持部と、前記第1の拡散符号保
    持部に1シンボル分の拡散符号が保持されたら当該拡散
    符号を1シンボル時間取り込み保持し、前記第2の拡散
    符号保持部に2シンボル分の拡散符号が保持されたら前
    記第2の拡散符号保持部から1シンボル分の拡散符号を
    1シンボル時間取り込み保持する第3の拡散符号保持部
    とを備えるCODE時分割メモリ変換部と、 前記第1のDATA時分割メモリ変換部の第2の入力信
    号保持部に保持された入力信号と前記CODE時分割メ
    モリ変換部の第3の拡散符号保持部に保持された拡散符
    号との積和演算を行う第1のシングルマッチドフィルタ
    部と、 前記第2のDATA時分割メモリ変換部の第4の入力信
    号保持部に保持された入力信号と前記CODE時分割メ
    モリ変換部の第3の拡散符号保持部に保持された拡散符
    号との積和演算を行う第2のシングルマッチドフィルタ
    部と、 前記第1のシングルマッチドフィルタ部の相関出力と前
    記第2のシングルマッチドフィルタ部の相関出力とを加
    算する加算部と、 前記拡散符号毎に1シンボル分の相関出力から自己相関
    が検出されるタイミングを検出するフラグ検出部と、前
    記検出されたタイミングで復調出力を選択する復調出力
    セレクタ部とを備える出力部とを有することを特徴とす
    るマッチドフィルタ。
  4. 【請求項4】 1チップ間隔のクロックを入力し、前記
    クロックと同じタイミングである第1のクロックと、前
    記第1のクロックから1/m位相ずつ遅延した第2〜m
    のクロックとを出力する位相遅延部と、 入力信号を1/mチップ時間間隔でmシンボル分以上取
    り込み保持する第1番目の入力信号保持部と、前記第1
    番目の入力信号保持部に1シンボル分の入力信号が保持
    されたら当該入力信号を1/mチップ時間間隔で取り込
    み保持する第2番目の入力信号保持部とを備え、前記第
    1〜mクロックにて動作する第1〜mのDATA時分割
    メモリ変換部と、 第1〜n(n≧m)の拡散符号を1チップ時間間隔でm
    +1シンボル分以上取り込み保持する第1〜n番目の拡
    散符号保持部と、前記第1〜n番目の拡散符号保持部か
    ら1シンボル分の拡散符号を1シンボル時間順次取り込
    み保持する第n+1番目の拡散符号保持部とを備えるC
    ODE時分割メモリ変換部と、 前記第1〜mのDATA時分割メモリ変換部の第2番目
    の入力信号保持部に保持された入力信号と前記CODE
    時分割メモリ変換部の第n+1番目の拡散符号保持部に
    保持された拡散符号との積和演算を行う第1〜mのシン
    グルマッチドフィルタ部と、 前記第1〜mのシングルマッチドフィルタ部の相関出力
    を加算する加算部と、前記拡散符号毎に1シンボル分の
    相関出力から自己相関が検出されるタイミングを検出す
    るフラグ検出部と、前記検出されたタイミングで復調出
    力を選択する復調出力セレクタ部とを備える出力部とを
    有することを特徴とするマッチドフィルタ。
  5. 【請求項5】 1チップ間隔のクロックを入力し、前記
    クロックと同じタイミングである第1のクロックと、前
    記第1のクロックから1/2位相遅延した第2のクロッ
    クとを出力する位相遅延部と、 入力信号を1/2チップ時間間隔で2シンボル分以上取
    り込み保持する第1の入力信号保持部と、前記第1の入
    力信号保持部に1シンボル分の入力信号が保持されたら
    当該入力信号を1/2チップ時間間隔で取り込み保持す
    る第2の入力信号保持部とを備え、前記第1のクロック
    にて動作する第1のDATA時分割メモリ変換部と、 入力信号を1/2チップ時間間隔で2シンボル分以上取
    り込み保持する第3の入力信号保持部と、前記第3の入
    力信号保持部に1シンボル分の入力信号が保持されたら
    当該入力信号を1/2チップ時間間隔で取り込み保持す
    る第2の入力信号保持部とを備え、前記第2のクロック
    にて動作する第2のDATA時分割メモリ変換部と、 第1〜nの拡散符号を1チップ時間間隔で3シンボル分
    以上取り込み保持する第1〜n番目の拡散符号保持部
    と、前記第1〜n番目の拡散符号保持部から1シンボル
    分の拡散符号を1シンボル時間順次取り込み保持する第
    n+1番目の拡散符号保持部とを備えるCODE時分割
    メモリ変換部と、 前記第1のDATA時分割メモリ変換部の第2の入力信
    号保持部に保持された入力信号と前記CODE時分割メ
    モリ変換部の第n+1番目の拡散符号保持部に保持され
    た拡散符号との積和演算を行う第1のシングルマッチド
    フィルタ部と、 前記第2のDATA時分割メモリ変換部の第4の入力信
    号保持部に保持された入力信号と前記CODE時分割メ
    モリ変換部の第n+1番目の拡散符号保持部に保持され
    た拡散符号との積和演算を行う第2のシングルマッチド
    フィルタ部と、 前記第1のシングルマッチドフィルタ部の相関出力と前
    記第2のシングルマッチドフィルタ部の相関出力とを加
    算する加算部と、 前記拡散符号毎に1シンボル分の相関出力から自己相関
    が検出されるタイミングを検出するフラグ検出部と、前
    記検出されたタイミングで復調出力を選択する復調出力
    セレクタ部とを備える出力部とを有することを特徴とす
    るマッチドフィルタ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のマッチドフィルタ
    を有することを特徴とするCDMA受信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7050486B2 (en) 2000-11-24 2006-05-23 Nec Corporation Path searcher for spread spectrum receiver
US7342953B2 (en) 2002-02-08 2008-03-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Synchronization detection circuit

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