JP2002164567A - 光電素子 - Google Patents

光電素子

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JP2002164567A
JP2002164567A JP2000359256A JP2000359256A JP2002164567A JP 2002164567 A JP2002164567 A JP 2002164567A JP 2000359256 A JP2000359256 A JP 2000359256A JP 2000359256 A JP2000359256 A JP 2000359256A JP 2002164567 A JP2002164567 A JP 2002164567A
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epitaxial growth
silicon substrate
growth layer
buried
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JP2000359256A
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English (en)
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Takuro Nakamura
卓郎 中邑
Atsushi Sakai
淳 阪井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間の視感度に比較的近い値を有し、同一チ
ップ上形成された複数の素子を直列に接続することがで
きる光電素子を提供する。 【解決手段】 n型のシリコン基板10に不純物を拡散
したp+型の高濃度の埋込層3を形成し、埋込層3上に
p型の第1のエピタキシャル成長層2を形成し、第1の
エピタキシャル成長層2にn型の不純物を拡散した拡散
層1を形成する。そして、拡散層用のコンタクト層4と
エピタキシャル成長層用のコンタクト層5とが形成さ
れ、コンタクト層4,5上に各々パッド用のアルミ電極
12が形成され、拡散層1と第1のエピタキシャル成長
層2とから出力を得ることができる。さらに、素子を分
離するための堀込み部7を設け、下地のシリコン基板1
0の領域までエッチングさせることにより各素子間が絶
縁されている。なお、堀込み部7は、各素子の領域を囲
む必要がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電素子に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、単結晶シリコンを用いて人間の視
感度のピーク値に比較的近い値を有する光電素子は、エ
ピ基板(エピタキシャル層基板)に、拡散層を形成する
ことにより実現されてきた。エピ基板を用いることによ
り、基板の活性領域を薄くして、吸収係数の小さな長波
長領域の感度を低下させている。また、拡散層を若干薄
くすることにより、短波長領域の感度を向上させてい
る。
【0003】第1の従来例の構成を図10に示す。高濃
度の基板20にエピタキシャル成長層22を形成し、エ
ピタキシャル成長層22上に拡散層21を形成してい
る。基板20とエピタキシャル成長層22とは同型であ
り、拡散層21はエピタキシャル成長層22と異なる型
である。また、拡散層用のコンタクト層24とエピタキ
シャル成長層用のコンタクト層25とが形成され、コン
タクト層24,25上に各々パッド用のアルミ電極27
が形成される。そして、光照射面側には、絶縁膜28が
形成され、光照射面の反対面には裏面電極29が形成さ
れる。この第1の従来例では、基板20の高濃度領域で
は、光照射によって発生したキャリアは再結合によって
消滅するため、高濃度基板で発生したキャリアは出力と
して表れず、エピタキシャル成長領域での出力のみが表
れるため、長波長領域の感度を低下させることができ
る。
【0004】次に、第2の従来例の構成を図11に示
す。基板30にエピタキシャル成長層32を形成し、エ
ピタキシャル成長層32上に拡散層31を形成してい
る。基板30とエピタキシャル成長層32とは異なる型
であり、拡散層31はエピタキシャル成長層32も異な
る型である。また、拡散層用のコンタクト層34とエピ
タキシャル成長層用のコンタクト層35とが形成され、
コンタクト層34,35上に各々パッド用のアルミ電極
37が形成される。そして、光照射面側には、絶縁膜3
8が形成される。前記のように構成された2つの素子を
アルミ電極37によって直列に接続している。この第2
の従来例では、基板30及びエピタキシャル成長層32
のみの素子(図示なし)を同時に形成することにより、
長波長(近赤領域)の感度を有する素子を同一基板に形
成することができる。この場合、可視光領域にピークを
有する素子と近赤領域にピークを有する素子とを組合せ
て光を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1の従来例では、基板に高濃度の基板20を用いている
ため、素子を直列に接続することが困難である。また、
基板の種類にも影響されやすく、高濃度基板20が入手
できないと、素子を作成することができない等の問題が
ある。また、前記第2の従来例では、基板30とエピタ
キシャル成長層32とにおいてもキャリアが発生する。
その影響により基板30及びエピタキシャル成長層32
の濃度の組合せによっては、基板30の影響で長波長の
感度が若干大きくなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記事由に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、人間の視感度に比較的近い値を有
し、同一チップ上形成された複数の素子を直列に接続す
ることができる光電素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光照
射面側のシリコン基板上に形成された第1のエピタキシ
ャル成長層と、前記シリコン基板上に形成され不純物を
拡散した埋込層と、前記第1のエピタキシャル成長層と
異なる型の不純物を拡散された拡散層とから形成される
素子と、前記素子を分離するためにエッチングされた堀
込み部とから形成され、前記堀込み部によって分離され
た複数の素子から構成されることを特徴とし、素子を囲
むようにエッチングを行った堀込み構造を形成すること
と、埋込層とエピタキシャル成長層等の接合分離構造と
を組合せることによって、各素子間を絶縁して、各素子
を直列接続することが可能となり、また素子間の水平方
向の微小なリーク電流は完全に抑えることができる。従
来、エピタキシャル成長層の厚さが厚くなってくると、
深い拡散層による分離が困難となるが、本発明では、エ
ッチングを行った堀込み構造を形成しているので、エピ
タキシャル成長層が厚くなった場合においても、KOH
等の異方性エッチング及びRIE(リアクティブイオン
エッチング)等により、容易に基板領域でのエッチング
を行うことができ、エピタキシャル成長層が厚く、近赤
領域まで出力可能な分光感度特性を有する光電素子を提
供することができる。また、埋込層を形成することによ
って、近赤領域での感度が低減され、可視光領域にピー
クを有した、人間の視感度特性に比較的近い光電素子を
提供することができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、埋込層は、第1のエピタキシャル成長層より2桁以
上大きい濃度であり、前記第1のエピタキシャル成長層
と同型であり、且つシリコン基板と異なる型であり、堀
込み部は、下地の前記シリコン基板の領域までエッチン
グされていることを特徴とし、素子を囲むように形成さ
れた堀込み部によって、素子分離構造を形成することが
できる。そして、埋込層が高濃度であるため、光照射に
より発生したキャリアが再結合し、結果として第1のエ
ピタキシャル成長層が活性領域となり、長波長の感度が
低減され、且つ、直列抵抗が低減されて、出力電流及び
電圧を増加させることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、第1のエピタキシャル成長層及び埋込層と同型であ
る高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記埋込層まで拡散
されていることを特徴とし、埋込層まで拡散された高濃
度層によって接合分離構造を形成することができる。
【0010】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、埋込層は、第1のエピタキシャル成長層とシリコン
基板と異なる型であり、堀込み部は、前記埋込層の領域
までエッチングされていることを特徴とし、素子を囲む
ように形成された堀込み部によって、素子分離構造を形
成することができ、また、互いに型の異なるシリコン基
板と埋込層とによってPN接合を形成して接合分離層を
形成しているので、シリコン基板で発生したキャリアの
影響を直接受けず、長波長の感度を低減することができ
る。
【0011】請求項5の発明は、請求項2または3の発
明において、シリコン基板上に前記シリコン基板と異な
る型の第2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込層
は、第1のエピタキシャル成長層及び第2のエピタキシ
ャル成長層より2桁以上大きい濃度で前記第2のエピタ
キシャル成長層上に形成され、第1のエピタキシャル成
長層は、前記埋込層上に前記シリコン基板と異なる型で
形成され、堀込み部は、下地の前記シリコン基板の領域
までエッチングされていることを特徴とし、素子を囲む
ように形成された堀込み部によって、素子分離構造を形
成することができ、また、互いに型の異なるシリコン基
板と埋込層とによってPN接合を形成して接合分離層を
形成することができる。
【0012】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、シリコン基板上に前記シリコン基板と異なる型の第
2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込層は、前記
シリコン基板と同型で、前記第2のエピタキシャル成長
層上に前記第2のエピタキシャル成長層より2桁以上大
きい濃度で形成され、第1のエピタキシャル成長層は、
前記埋込層上に前記第2のエピタキシャル成長層と異な
る型で形成され、堀込み部は、前記第2のエピタキシャ
ル成長層の領域以上にエッチングされていることを特徴
とし、素子を囲むように形成された堀込み部によって、
素子分離構造を形成することができ、また、互いに型の
異なる第2のエピタキシャル成長層と埋込層とによって
PN接合を形成して接合分離層を形成することができ
る。
【0013】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、シリコン基板上に前記シリコン基板と異なる型の第
3のエピタキシャル成長層が形成され、前記第3のエピ
タキシャル成長層上に前記シリコン基板と同型の第2の
エピタキシャル成長層が形成され、埋込層は、前記シリ
コン基板と同型で、前記第2のエピタキシャル成長層上
に第1のエピタキシャル成長層及び第2のエピタキシャ
ル成長層より2桁以上大きい濃度で形成され、第1のエ
ピタキシャル成長層は、前記埋込層上に前記シリコン基
板と同型で形成され、堀込み部は、前記埋込層の領域以
上にエッチングされていることを特徴とし、素子を囲む
ように形成された堀込み部によって、素子分離構造を形
成することができ、また、互いに型の異なる第3のエピ
タキシャル成長層と埋込層とによってPN接合を形成し
て接合分離層を形成することができる。
【0014】請求項8の発明は、請求項5乃至7いずれ
かの発明において、第1のエピタキシャル成長層及び埋
込層と同型である高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記
埋込層にまで拡散されていることを特徴とし、埋込層ま
で拡散された高濃度層によって接合分離構造を形成する
ことができる。
【0015】請求項9の発明は、光照射面側のシリコン
基板上に形成された第1のエピタキシャル成長層と、前
記シリコン基板上に形成された第4のエピタキシャル成
長層と、前記第1のエピタキシャル成長層と異なる型の
不純物を拡散された拡散層とから形成される素子と、前
記素子を分離するためにエッチングされた堀込み部とか
ら形成され、前記堀込み部によって分離された複数の素
子から構成されることを特徴とし、素子を囲むようにエ
ッチングを行った堀込み構造を形成することと、エピタ
キシャル成長層等の接合分離構造とを組合せることによ
って、各素子間を絶縁して、各素子を直列接続すること
が可能となり、また素子間の水平方向の微小なリーク電
流は完全に抑えることができる。従来、エピタキシャル
成長層の厚さが厚くなってくると、深い拡散層による分
離が困難となるが、本発明では、エッチングを行った堀
込み構造を形成しているので、エピタキシャル成長層が
厚くなった場合においても、KOH等の異方性エッチン
グ及びRIE(リアクティブイオンエッチング)等によ
り、容易に基板領域でのエッチングを行うことができ、
エピタキシャル成長層が厚く、近赤領域まで出力可能な
分光感度特性を有する光電素子を提供することができ
る。
【0016】請求項10の発明は、請求項1乃至8いず
れかの発明において、エッチングされた堀込み部によっ
て分離された複数の素子は、直列に接続されていること
を特徴とし、出力を増加させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】(実施形態1)本実施形態1の上面外形図
を図1(a)に示し、A−A´断面図を図1(b)に示
す。
【0019】n型のシリコン基板10に不純物を拡散し
たp+型の高濃度の埋込層3が形成され、埋込層3上に
p型の第1のエピタキシャル成長層2が形成され、第1
のエピタキシャル成長層2にn型の不純物を拡散した拡
散層1が形成されている。そして、拡散層1に設けられ
た拡散層用のコンタクト層4と第1のエピタキシャル成
長層2に設けられたエピタキシャル成長層用のコンタク
ト層5とが形成され、コンタクト層4,5上に各々パッ
ド用のアルミ電極12が形成され、拡散層1と第1のエ
ピタキシャル成長層2とから出力を得ることができる。
なお、コンタクト層4,5は省略してもよい。また、光
照射面側には、絶縁膜11が形成される。さらに、素子
を分離するための堀込み部7を設け、下地のシリコン基
板10の領域までエッチングさせることにより各素子間
が絶縁されている。なお、堀込み部7は、各素子の領域
を囲む必要がある。
【0020】図1(a),(b)に示す構成に、埋込層
まで拡散されたp+型の深い高濃度拡散層6を形成した
構成を図2(a),(b)に示す。深い高濃度拡散層6
以外の構成は図1(a),(b)と同様なので、同一の
要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、深
い高濃度拡散層6は、少なくとも1ヶ所あればよく、拡
散層1と高濃度の埋込層3とから出力を得ることができ
る。
【0021】次に、前記構成の製造方法について説明す
る。まず、イオン注入装置によってn型のシリコン基板
10にボロンを注入し、p+型の高濃度の埋込層3を形
成し、アニールを行う。次に、p型の第1のエピタキシ
ャル成長層2を堆積させる。続いて、拡散炉によってコ
ンタクト層4用のリンをデポ、アニールし、コンタクト
層5用のボロンをデポ、アニールする。続いて、イオン
注入装置によってボロンを注入し、p型の深い高濃度拡
散層6を形成し、アニールする(この工程は、図2
(a),(b)に示す構成のみ行う)。続いて、イオン
注入装置によって第1のエピタキシャル成長層2にヒ素
を注入し、n型の拡散層1を形成して、アニールする。
最後に、KOHによる異方性エッチングによって堀込み
部7を設けて、酸化膜からなる絶縁膜11を形成した後
に、コンタクト窓を形成してパッド用にアルミ電極12
を形成する。
【0022】また、各層の濃度、厚の一例としては、シ
リコン基板10は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚300〜525(μm)、拡散層1は、濃度
1×1017〜1×1020(/cm3)、厚0.2〜1.
0(μm)(可視光ピークを狙う場合は0.6μm以
下)、第1のエピタキシャル成長層2は、濃度1×10
14〜1×1017(/cm3)、厚2〜10(μm)(可
視光ピークを狙う場合は6μm以下)、埋込層3は、濃
度1×1017〜1×1021(/cm3)、厚2〜5(μ
m)、コンタクト層4は、濃度1×1018〜1×1021
(/cm3)、厚0.5〜2.0(μm)(但し第1の
エピタキシャル成長層2よりは薄いこと)、深い高濃度
拡散層6は、濃度1×1018〜1×1021(/c
3)、深さは埋込層3より深いことである。掘込み部
7の堀込み深さは、第1のエピタキシャル成長層2より
深く、下地のシリコン基板10の領域まで設けてよい。
前記の各値は一例であり、若干値が異なっても本発明に
含まれる。
【0023】なお、埋込層3を、p型の第4のエピタキ
シャル成長層としてもよい。また、本実施形態1の不純
物の型を全て逆にした場合も本発明に含まれる。
【0024】(実施形態2)本実施形態2の上面外形図
を図3(a)に示し、A−A´断面図を図3(b)に示
す。
【0025】p型のシリコン基板10に不純物を拡散し
たn型の埋込層3が形成され、埋込層3上にp型の第1
のエピタキシャル成長層2が形成され、第1のエピタキ
シャル成長層2にn型の不純物を拡散した拡散層1が形
成されている。そして、拡散層1に設けられた拡散層用
のコンタクト層4と第1のエピタキシャル成長層2に設
けられたエピタキシャル成長層用のコンタクト層5とが
形成され、コンタクト層4,5上に各々パッド用のアル
ミ電極12が形成され、拡散層1と第1のエピタキシャ
ル成長層2とから出力を得ることができる。なお、コン
タクト層4,5は省略してもよい。また、光照射面側に
は、絶縁膜11が形成される。さらに、素子を分離する
ための堀込み部7を設け、埋込層3の領域までエッチン
グさせることにより各素子間が絶縁されている。なお、
堀込み部7は、各素子の領域を囲む必要がある。
【0026】次に、前記構成の製造方法について説明す
る。まず、イオン注入装置によってp型のシリコン基板
10にリンを注入し、n型の埋込層3を形成し、アニー
ルを行う。次に、p型の第1のエピタキシャル成長層2
を堆積させる。続いて、拡散炉によってコンタクト層4
用のリンをデポ、アニールし、コンタクト層5用のボロ
ンをデポ、アニールする。続いて、イオン注入装置によ
って第1のエピタキシャル成長層2にヒ素を注入し、n
型の拡散層1を形成して、アニールする。最後に、KO
Hによる異方性エッチングによって堀込み部7を設け
て、酸化膜からなる絶縁膜11を形成した後に、コンタ
クト窓を形成してパッド用にアルミ電極12を形成す
る。
【0027】また、各層の濃度、厚の一例としては、シ
リコン基板10は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚300〜525(μm)、拡散層1は、濃度
1×1017〜1×1020(/cm3)、厚0.2〜1.
0(μm)(可視光ピークを狙う場合は0.6μm以
下)、第1のエピタキシャル成長層2は、濃度1×10
14〜1×1017(/cm3)、厚2〜10(μm)(可
視光ピークを狙う場合は6μm以下)、埋込層3は、濃
度1×1015〜1×1019(/cm3)、厚2〜5(μ
m)、コンタクト層4は、濃度1×1018〜1×1021
(/cm3)、厚0.5〜2.0(μm)(但し第1の
エピタキシャル成長層2よりは薄いこと)、掘込み部7
の堀込み深さは、第1のエピタキシャル成長層2より深
く、下地のシリコン基板10の領域まで設けてよい。前
記の各値は一例であり、若干値が異なっても本発明に含
まれる。
【0028】なお、埋込層3を、n型の第4のエピタキ
シャル成長層としてもよい。また、本実施形態2の不純
物の型を全て逆にした場合も本発明に含まれる。
【0029】(実施形態3)本実施形態3の上面外形図
を図4(a)に示し、A−A´断面図を図4(b)に示
す。
【0030】n型のシリコン基板10上に、p型の第2
のエピタキシャル成長層8が形成され、第2のエピタキ
シャル成長層8に不純物を拡散したp+型の高濃度の埋
込層3が形成され、埋込層3上にp型の第1のエピタキ
シャル成長層2が形成され、第1のエピタキシャル成長
層2にn型の不純物を拡散した拡散層1が形成されてい
る。そして、拡散層1に設けられた拡散層用のコンタク
ト層4と第1のエピタキシャル成長層2に設けられたエ
ピタキシャル成長層用のコンタクト層5とが形成され、
コンタクト層4,5上に各々パッド用のアルミ電極12
が形成され、拡散層1と第1のエピタキシャル成長層2
とから出力を得ることができる。なお、コンタクト層
4,5は省略してもよい。また、光照射面側には、絶縁
膜11が形成される。さらに、素子を分離するための堀
込み部7を設け、下地のシリコン基板10の領域までエ
ッチングさせることにより各素子間が絶縁されている。
なお、堀込み部7は、各素子の領域を囲む必要がある。
【0031】図4(a),(b)に示す構成に、埋込層
まで拡散されたp+型の深い高濃度拡散層6を形成した
構成を図5(a),(b)に示す。深い高濃度拡散層6
以外の構成は図4(a),(b)と同様なので、同一の
要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、深
い高濃度拡散層6は、少なくとも1ヶ所あればよく、拡
散層1と深い高濃度拡散層6とから出力を得ることがで
きる。
【0032】次に、前記構成の製造方法について説明す
る。まず、n型のシリコン基板10にp型の第2のエピ
タキシャル成長層8を堆積させる。次に、イオン注入装
置によってボロンを注入し、p+型の高濃度の埋込層3
を形成し、アニールを行う。次に、p型の第1のエピタ
キシャル成長層2を堆積させる。続いて、拡散炉によっ
てコンタクト層4用のリンをデポ、アニールし、コンタ
クト層5用のボロンをデポ、アニールする。続いて、イ
オン注入装置によってボロンを注入し、p+型の深い高
濃度拡散層6を形成し、アニールする(この工程は、図
5(a),(b)に示す構成のみ行う)。続いて、イオ
ン注入装置によって第1のエピタキシャル成長層2にヒ
素を注入し、n型の拡散層1を形成して、アニールす
る。最後に、KOHによる異方性エッチングによって堀
込み部7を設けて、酸化膜からなる絶縁膜11を形成し
た後に、コンタクト窓を形成してパッド用にアルミ電極
12を形成する。
【0033】また、各層の濃度、厚の一例としては、シ
リコン基板10は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚300〜525(μm)、拡散層1は、濃度
1×1017〜1×1020(/cm3)、厚0.2〜1.
0(μm)(可視光ピークを狙う場合は0.6μm以
下)、第1のエピタキシャル成長層2は、濃度1×10
14〜1×1017(/cm3)、厚2〜10(μm)(可
視光ピークを狙う場合は6μm以下)、第2のエピタキ
シャル成長層8は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚2〜10(μm)、埋込層3は、濃度1×1
17〜1×1021(/cm3)、厚2〜5(μm)、コ
ンタクト層4は、濃度1×1018〜1×1021(/cm
3)、厚0.5〜2.0(μm)(但し第2のエピタキ
シャル成長層8よりは薄いこと)、深い高濃度拡散層6
は、濃度1×1018〜1×1021(/cm3)、深さは
埋込層3より深いことであり、堀込み部7は下地のシリ
コン基板10の領域より深いことである。前記の各値は
一例であり、若干値が異なっても本発明に含まれる。
【0034】なお、埋込層3を、p型の第4のエピタキ
シャル成長層としてもよいし、第2のエピタキシャル成
長層8を埋込層としてもよい。また、本実施形態3の不
純物の型を全て逆にした場合も本発明に含まれる。
【0035】(実施形態4)本実施形態4の上面外形図
を図6(a)に示し、A−A´断面図を図6(b)に示
す。
【0036】p型のシリコン基板10上に、n型の第2
のエピタキシャル成長層8が形成され、第2のエピタキ
シャル成長層8に不純物を拡散したp+型の高濃度の埋
込層3が形成され、埋込層3上にp型の第1のエピタキ
シャル成長層2が形成され、第1のエピタキシャル成長
層2にn型の不純物を拡散した拡散層1が形成されてい
る。そして、拡散層1に設けられた拡散層用のコンタク
ト層4と第1のエピタキシャル成長層2に設けられたエ
ピタキシャル成長層用のコンタクト層5とが形成され、
コンタクト層4,5上に各々パッド用のアルミ電極12
が形成され、拡散層1と第1のエピタキシャル成長層2
とから出力を得ることができる。なお、コンタクト層
4,5は省略してもよい。また、光照射面側には、絶縁
膜11が形成される。さらに、素子を分離するための堀
込み部7を設け、第2のエピタキシャル成長層8の領域
までエッチングさせることにより各素子間が絶縁されて
いる。なお、堀込み部7は、各素子の領域を囲む必要が
ある。
【0037】図6(a),(b)に示す構成に、埋込層
まで拡散されたp+型の深い高濃度拡散層6を形成した
構成を図7(a),(b)に示す。深い高濃度拡散層6
以外の構成は図6(a),(b)と同様なので、同一の
要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、深
い高濃度拡散層6は、少なくとも1ヶ所あればよく、拡
散層1と高濃度拡散層6とから出力を得ることができ
る。
【0038】次に、前記構成の製造方法について説明す
る。まず、p型のシリコン基板10にn型の第2のエピ
タキシャル成長層8を堆積させる。次に、イオン注入装
置によってボロンを注入し、p+型の高濃度の埋込層3
を形成し、アニールを行う。次に、p型の第1のエピタ
キシャル成長層2を堆積させる。続いて、拡散炉によっ
てコンタクト層4用のリンをデポ、アニールし、コンタ
クト層5用のボロンをデポ、アニールする。続いて、イ
オン注入装置によってボロンを注入し、p+型の深い高
濃度拡散層6を形成し、アニールする(この工程は、図
7(a),(b)に示す構成のみ行う)。続いて、イオ
ン注入装置によって第1のエピタキシャル成長層2にヒ
素を注入し、n型の拡散層1を形成して、アニールす
る。最後に、KOHによる異方性エッチングによって堀
込み部7を設けて、酸化膜からなる絶縁膜11を形成し
た後に、コンタクト窓を形成してパッド用にアルミ電極
12を形成する。
【0039】また、各層の濃度、厚の一例としては、シ
リコン基板10は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚300〜525(μm)、拡散層1は、濃度
1×1017〜1×1020(/cm3)、厚0.2〜1.
0(μm)(可視光ピークを狙う場合は0.6μm以
下)、第1のエピタキシャル成長層2は、濃度1×10
14〜1×1017(/cm3)、厚2〜10(μm)(可
視光ピークを狙う場合は6μm以下)、第2のエピタキ
シャル成長層8は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚2〜10(μm)、埋込層3は、濃度1×1
17〜1×1021(/cm3)、厚2〜5(μm)、コ
ンタクト層4は、濃度1×1018〜1×1021(/cm
3)、厚0.5〜2.0(μm)(但し第2のエピタキ
シャル成長層8よりは薄いこと)、深い高濃度拡散層6
は、濃度1×1018〜1×1021(/cm3)、深さは
埋込層3より深いことである。掘込み部7の深さは、第
2のエピタキシャル成長層8の領域より深く、下地のシ
リコン基板10の領域まで設けてよい。前記の各値は一
例であり、若干値が異なっても本発明に含まれる。
【0040】なお、埋込層3を、p型の第4のエピタキ
シャル成長層としてもよいし、第2のエピタキシャル成
長層8を埋込層としてもよい。また、本実施形態4の不
純物の型を全て逆にした場合も本発明に含まれる。
【0041】(実施形態5)本実施形態5の上面外形図
を図8(a)に示し、A−A´断面図を図8(b)に示
す。
【0042】p型のシリコン基板10上に、n型の第3
のエピタキシャル成長層9が形成され、第3のエピタキ
シャル成長層9上にp型の第2のエピタキシャル成長層
8が形成され、第2のエピタキシャル成長層8に不純物
を拡散したp+型の高濃度の埋込層3が形成され、埋込
層3上にp型の第1のエピタキシャル成長層2が形成さ
れ、第1のエピタキシャル成長層2にn型の不純物を拡
散した拡散層1が形成されている。そして、拡散層1に
設けられた拡散層用のコンタクト層4と第1のエピタキ
シャル成長層2に設けられたエピタキシャル成長層用の
コンタクト層5とが形成され、コンタクト層4,5上に
各々パッド用のアルミ電極12が形成され、拡散層1と
第1のエピタキシャル成長層2とから出力を得ることが
できる。なお、コンタクト層4,5は省略してもよい。
また、光照射面側には、絶縁膜11が形成される。さら
に、素子を分離するための堀込み部7を設け、第3のエ
ピタキシャル成長層9の領域までエッチングさせること
により各素子間が絶縁されている。なお、堀込み部7
は、各素子の領域を囲む必要がある。
【0043】図8(a),(b)に示す構成に、埋込層
まで拡散されたp+型の深い高濃度拡散層6を形成した
構成を図9(a),(b)に示す。深い高濃度拡散層6
以外の構成は図8(a),(b)と同様なので、同一の
要素には同一の符号を付して説明は省略する。なお、深
い高濃度拡散層6は、少なくとも1ヶ所あればよく、拡
散層1と高濃度の埋込層3とから出力を得ることができ
る。
【0044】次に、前記構成の製造方法について説明す
る。まず、p型のシリコン基板10にn型の第3のエピ
タキシャル成長層9を堆積させ、第3のエピタキシャル
成長層9にp型の第2のエピタキシャル成長層8を堆積
させる。次に、イオン注入装置によってボロンを注入
し、p+型の高濃度の埋込層3を形成し、アニールを行
う。次に、p型の第1のエピタキシャル成長層2を堆積
させる。続いて、拡散炉によってコンタクト層4用のリ
ンをデポ、アニールし、コンタクト層5用のボロンをデ
ポ、アニールする。続いて、イオン注入装置によってボ
ロンを注入し、p+型の深い高濃度拡散層6を形成し、
アニールする(この工程は、図9(a),(b)に示す
構成のみ行う)。続いて、イオン注入装置によって第1
のエピタキシャル成長層2にヒ素を注入し、n型の拡散
層1を形成して、アニールする。最後に、KOHによる
異方性エッチングによって堀込み部7を設けて、酸化膜
からなる絶縁膜11を形成した後に、コンタクト窓を形
成してパッド用にアルミ電極12を形成する。
【0045】また、各層の濃度、厚の一例としては、シ
リコン基板10は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚300〜525(μm)、拡散層1は、濃度
1×1017〜1×1020(/cm3)、厚0.2〜1.
0(μm)(可視光ピークを狙う場合は0.6μm以
下)、第1のエピタキシャル成長層2は、濃度1×10
14〜1×1017(/cm3)、厚2〜10(μm)(可
視光ピークを狙う場合は6μm以下)、第2のエピタキ
シャル成長層8は、濃度1×1014〜1×1017(/c
3)、厚2〜10(μm)、第3のエピタキシャル成
長層9は、濃度1×1014〜1×1017(/cm3)、
厚2〜10(μm)、埋込層3は、濃度1×1017〜1
×1021(/cm3)、厚2〜5(μm)、コンタクト
層4は、濃度1×1018〜1×1021(/cm3)、厚
0.5〜2.0(μm)(但し第2のエピタキシャル成
長層8よりは薄いこと)、深い高濃度拡散層6は、濃度
1×1018〜1×1021(/cm3)、深さは埋込層3
より深いことである。掘込み部7の深さは、第3のエピ
タキシャル成長層9の領域より深く、下地のシリコン基
板10の領域まで設けてよい。前記の各値は一例であ
り、若干値が異なっても本発明に含まれる。
【0046】なお、埋込層3を、p型の第4のエピタキ
シャル成長層としてもよいし、第3のエピタキシャル成
長層9を埋込層としてもよい。また、本実施形態5の不
純物の型を全て逆にした場合も本発明に含まれる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明は、光照射面側のシリコ
ン基板上に形成された第1のエピタキシャル成長層と、
前記シリコン基板上に形成され不純物を拡散した埋込層
と、前記第1のエピタキシャル成長層と異なる型の不純
物を拡散された拡散層とから形成される素子と、前記素
子を分離するためにエッチングされた堀込み部とから形
成され、前記堀込み部によって分離された複数の素子か
ら構成されるので、素子を囲むようにエッチングを行っ
た堀込み構造を形成することと、埋込層とエピタキシャ
ル成長層等の接合分離構造とを組合せることによって、
各素子間を絶縁して、各素子を直列接続することが可能
となり、また素子間の水平方向の微小なリーク電流は完
全に抑えることができるという効果がある。従来、エピ
タキシャル成長層の厚さが厚くなってくると、深い拡散
層による分離が困難となるが、本発明では、エッチング
を行った堀込み構造を形成しているので、エピタキシャ
ル成長層が厚くなった場合においても、KOH等の異方
性エッチング及びRIE(リアクティブイオンエッチン
グ)等により、容易に基板領域でのエッチングを行うこ
とができ、エピタキシャル成長層が厚く、近赤領域まで
出力可能な分光感度特性を有する光電素子を提供するこ
とができるという効果がある。また、埋込層を形成する
ことによって、近赤領域での感度が低減され、可視光領
域にピークを有した、人間の視感度特性に比較的近い光
電素子を提供することができるという効果がある。
【0048】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、埋込層は、第1のエピタキシャル成長層より2桁以
上大きい濃度であり、前記第1のエピタキシャル成長層
と同型であり、且つシリコン基板と異なる型であり、堀
込み部は、下地の前記シリコン基板の領域までエッチン
グされているので、素子を囲むように形成された堀込み
部によって、素子分離構造を形成することができるとい
う効果がある。そして、埋込層が高濃度であるため、光
照射により発生したキャリアが再結合し、結果として第
1のエピタキシャル成長層が活性領域となり、長波長の
感度が低減され、且つ、直列抵抗が低減されて、出力電
流及び電圧を増加させることができるという効果があ
る。
【0049】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、第1のエピタキシャル成長層及び埋込層と同型であ
る高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記埋込層まで拡散
されているので、埋込層まで拡散された高濃度層によっ
て接合分離構造を形成することができるという効果があ
る。
【0050】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、埋込層は、第1のエピタキシャル成長層とシリコン
基板と異なる型であり、堀込み部は、前記埋込層の領域
までエッチングされているので、素子を囲むように形成
された堀込み部によって、素子分離構造を形成すること
ができ、また、互いに型の異なるシリコン基板と埋込層
とによってPN接合を形成して接合分離層を形成してい
るので、シリコン基板で発生したキャリアの影響を直接
受けず、長波長の感度を低減することができるという効
果がある。
【0051】請求項5の発明は、請求項2または3の発
明において、シリコン基板上に前記シリコン基板と異な
る型の第2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込層
は、第1のエピタキシャル成長層及び第2のエピタキシ
ャル成長層より2桁以上大きい濃度で前記第2のエピタ
キシャル成長層上に形成され、第1のエピタキシャル成
長層は、前記埋込層上に前記シリコン基板と異なる型で
形成され、堀込み部は、下地の前記シリコン基板の領域
までエッチングされているので、素子を囲むように形成
された堀込み部によって、素子分離構造を形成すること
ができ、また、互いに型の異なるシリコン基板と埋込層
とによってPN接合を形成して接合分離層を形成するこ
とができるという効果がある。
【0052】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、シリコン基板上に前記シリコン基板と異なる型の第
2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込層は、前記
シリコン基板と同型で、前記第2のエピタキシャル成長
層上に前記第2のエピタキシャル成長層より2桁以上大
きい濃度で形成され、第1のエピタキシャル成長層は、
前記埋込層上に前記第2のエピタキシャル成長層と異な
る型で形成され、堀込み部は、前記第2のエピタキシャ
ル成長層の領域以上にエッチングされているので、素子
を囲むように形成された堀込み部によって、素子分離構
造を形成することができ、また、互いに型の異なる第2
のエピタキシャル成長層と埋込層とによってPN接合を
形成して接合分離層を形成することができるという効果
がある。
【0053】請求項7の発明は、請求項1の発明におい
て、シリコン基板上に前記シリコン基板と異なる型の第
3のエピタキシャル成長層が形成され、前記第3のエピ
タキシャル成長層上に前記シリコン基板と同型の第2の
エピタキシャル成長層が形成され、埋込層は、前記シリ
コン基板と同型で、前記第2のエピタキシャル成長層上
に第1のエピタキシャル成長層及び第2のエピタキシャ
ル成長層より2桁以上大きい濃度で形成され、第1のエ
ピタキシャル成長層は、前記埋込層上に前記シリコン基
板と同型で形成され、堀込み部は、前記埋込層の領域以
上にエッチングされているので、素子を囲むように形成
された堀込み部によって、素子分離構造を形成すること
ができ、また、互いに型の異なる第3のエピタキシャル
成長層と埋込層とによってPN接合を形成して接合分離
層を形成することができるという効果がある。
【0054】請求項8の発明は、請求項5乃至7いずれ
かの発明において、第1のエピタキシャル成長層及び埋
込層と同型である高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記
埋込層にまで拡散されているので、埋込層まで拡散され
た高濃度層によって接合分離構造を形成することができ
るという効果がある。
【0055】請求項9の発明は、光照射面側のシリコン
基板上に形成された第1のエピタキシャル成長層と、前
記シリコン基板上に形成された第4のエピタキシャル成
長層と、前記第1のエピタキシャル成長層と異なる型の
不純物を拡散された拡散層とから形成される素子と、前
記素子を分離するためにエッチングされた堀込み部とか
ら形成され、前記堀込み部によって分離された複数の素
子から構成されるので、素子を囲むようにエッチングを
行った堀込み構造を形成することと、エピタキシャル成
長層等の接合分離構造とを組合せることによって、各素
子間を絶縁して、各素子を直列接続することが可能とな
り、また素子間の水平方向の微小なリーク電流は完全に
抑えることができるという効果がある。従来、エピタキ
シャル成長層の厚さが厚くなってくると、深い拡散層に
よる分離が困難となるが、本発明では、エッチングを行
った堀込み構造を形成しているので、エピタキシャル成
長層が厚くなった場合においても、KOH等の異方性エ
ッチング及びRIE(リアクティブイオンエッチング)
等により、容易に基板領域でのエッチングを行うことが
でき、エピタキシャル成長層が厚く、近赤領域まで出力
可能な分光感度特性を有する光電素子を提供することが
できるという効果がある。
【0056】請求項10の発明は、請求項1乃至9いず
れかの発明において、エッチングされた堀込み部によっ
て分離された複数の素子は、直列に接続されているの
で、出力を増加させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成1を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1の構成2を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態3の構成1を示す図である。
【図5】本発明の実施形態3の構成2を示す図である。
【図6】本発明の実施形態4の構成1を示す図である。
【図7】本発明の実施形態4の構成2を示す図である。
【図8】本発明の実施形態5の構成1を示す図である。
【図9】本発明の実施形態5の構成2を示す図である。
【図10】従来例の構成1を示す図である。
【図11】従来例の構成2を示す図である。
【符号の説明】
1 拡散層 2 第1のエピタキシャル成長層 3 埋込層 4 拡散層用のコンタクト層 5 エピタキシャル成長層用のコンタクト層 7 堀込み部 10 シリコン基板 11 絶縁膜 12 アルミ電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB10 BA06 CA03 5F032 AA35 AA44 CA15 DA12 DA23 DA25 DA43 5F049 MA02 MB03 MB12 NA10 PA09 PA10 PA11 PA14 QA03 QA15 RA04 SE05 SS03 WA01 WA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光照射面側のシリコン基板上に形成され
    た第1のエピタキシャル成長層と、前記シリコン基板上
    に形成され不純物を拡散した埋込層と、前記第1のエピ
    タキシャル成長層と異なる型の不純物を拡散された拡散
    層とから形成される素子と、前記素子を分離するために
    エッチングされた堀込み部とから形成され、前記堀込み
    部によって分離された複数の素子から構成されることを
    特徴とする光電素子。
  2. 【請求項2】 埋込層は、第1のエピタキシャル成長層
    より2桁以上大きい濃度であり、前記第1のエピタキシ
    ャル成長層と同型であり、且つシリコン基板と異なる型
    であり、堀込み部は、下地の前記シリコン基板の領域ま
    でエッチングされていることを特徴とする請求項1記載
    の光電素子。
  3. 【請求項3】 第1のエピタキシャル成長層及び埋込層
    と同型である高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記埋込
    層まで拡散されていることを特徴とする請求項2記載の
    光電素子。
  4. 【請求項4】 埋込層は、第1のエピタキシャル成長層
    とシリコン基板と異なる型であり、堀込み部は、前記埋
    込層の領域までエッチングされていることを特徴とする
    請求項1記載の光電素子。
  5. 【請求項5】 シリコン基板上に前記シリコン基板と異
    なる型の第2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込
    層は、第1のエピタキシャル成長層及び第2のエピタキ
    シャル成長層より2桁以上大きい濃度で前記第2のエピ
    タキシャル成長層上に形成され、第1のエピタキシャル
    成長層は、前記埋込層上に前記シリコン基板と異なる型
    で形成され、堀込み部は、下地の前記シリコン基板の領
    域までエッチングされていることを特徴とする請求項2
    または3記載の光電素子。
  6. 【請求項6】 シリコン基板上に前記シリコン基板と異
    なる型の第2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込
    層は、前記シリコン基板と同型で、前記第2のエピタキ
    シャル成長層上に前記第2のエピタキシャル成長層より
    2桁以上大きい濃度で形成され、第1のエピタキシャル
    成長層は、前記埋込層上に前記第2のエピタキシャル成
    長層と異なる型で形成され、堀込み部は、前記第2のエ
    ピタキシャル成長層の領域以上にエッチングされている
    ことを特徴とする請求項1記載の光電素子。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上に前記シリコン基板と異
    なる型の第3のエピタキシャル成長層が形成され、前記
    第3のエピタキシャル成長層上に前記シリコン基板と同
    型の第2のエピタキシャル成長層が形成され、埋込層
    は、前記シリコン基板と同型で、前記第2のエピタキシ
    ャル成長層上に第1のエピタキシャル成長層及び第2の
    エピタキシャル成長層より2桁以上大きい濃度で形成さ
    れ、第1のエピタキシャル成長層は、前記埋込層上に前
    記シリコン基板と同型で形成され、堀込み部は、前記埋
    込層の領域以上にエッチングされていることを特徴とす
    る請求項1記載の光電素子。
  8. 【請求項8】 第1のエピタキシャル成長層及び埋込層
    と同型である高濃度層が、少なくとも1ヶ所、前記埋込
    層にまで拡散されていることを特徴とする請求項5乃至
    7いずれか記載の光電素子。
  9. 【請求項9】 光照射面側のシリコン基板上に形成され
    た第1のエピタキシャル成長層と、前記シリコン基板上
    に形成された第4のエピタキシャル成長層と、前記第1
    のエピタキシャル成長層と異なる型の不純物を拡散され
    た拡散層とから形成される素子と、前記素子を分離する
    ためにエッチングされた堀込み部とから形成され、前記
    堀込み部によって分離された複数の素子から構成される
    ことを特徴とする光電素子。
  10. 【請求項10】 エッチングされた堀込み部によって分
    離された複数の素子は、直列に接続されていることを特
    徴とする請求項1乃至9いずれか記載の光電素子。
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