JP2002163872A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2002163872A
JP2002163872A JP2000355096A JP2000355096A JP2002163872A JP 2002163872 A JP2002163872 A JP 2002163872A JP 2000355096 A JP2000355096 A JP 2000355096A JP 2000355096 A JP2000355096 A JP 2000355096A JP 2002163872 A JP2002163872 A JP 2002163872A
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JP
Japan
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tape
recording
cassette tape
signal
vhs
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Application number
JP2000355096A
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English (en)
Inventor
Ichiro Kishimoto
一郎 岸本
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットケースに収めらた磁気テープを用い
て映像信号の記録再生を行う磁気記録再生装置におい
て、テープの種類に関係なく映像信号の高画質記録再生
を行う。 【解決手段】 磁気テープ3はテープ走行制御手段4に
よってテープ走行を行い、テープ走行制御手段4はカセ
ットテープ検出手段5に接続されており、カセットテー
プ検出手段5には、カセットテープ21に設けられた検
出孔22、23に従って切り換わるカセットテープ検出
スイッチ手段1、2が接続されている。そして、カセッ
トテープ検出手段5により検出した信号をテープ走行制
御手段4に出力し、テープ走行制御手段4ではカセット
テープの種類毎にテープ走行速度を変えて走行させ、テ
ープ毎に異なるトラックピッチを与えることで高い信号
出力と信号対雑音比特性とが得られて高画質が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カセットケースに
収めらた磁気テープを用いて映像信号の記録再生を行う
磁気記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録再生装置であるVTR
は、家庭用VTRのVHS方式に代表されるように回転
シリンダ上に互いに対向するよう設置された回転ヘッド
を用い、カセットケース内に収められた磁気テープを回
転ヘッドに巻き付けて、ヘリカルスキャンすることによ
り、映像信号や音声信号の記録再生を行っている。
【0003】近年の高画質な記録再生への需要を可能に
するため、家庭用VTRの記録方式はVHS方式より更
に高い周波数の映像信号の記録再生を行うS−VHS方
式のVTR、S−VHS方式より更に高い周波数の映像
信号の記録再生をディジタル方式で行うD−VHS方式
へと高画質への対応を行ってきた。
【0004】各記録方式に対応するため記録再生を行う
磁気テープも高画質記録に適したものが用いられてい
る。図5はカセットテープを概略的に示す平面図であ
り、図6は従来のVHS方式、S−VHS方式、D−V
HS方式が切り換え可能なVTRのブロック図を示す。
このVTRは、磁気テープ3を走行させるテープ走行手
段4と、回転ヘッドを有するヘッドシリンダー手段7
と、カセットテープ21に設けられた検出孔22,23
に従って入り切りを行うカセットテープ検出スイッチ手
段1,2が接続され、これらの出力に基づきカセットテ
ープ21の種類を検出するカセットテープ検出手段13
と、カセットテープ検出手段13の信号に基づいて信号
を、VHS信号処理手段15、S−VHS信号処理手段
16およびD−VHS信号処理手段17の何れかに切り
換える信号切り換え手段18,19と、信号切り換え手
段19に接続された映像入出力端子8とを備えている。
【0005】記録時には、記録を行うVTR用のカセッ
トテープ21がVHS方式用の場合には、カセットテー
プ21には検出孔22,23が存在しないため、カセッ
トテープ検出スイッチ手段1,2は共に切り状態とな
り、映像入出力信号端子8からの映像信号は信号切り換
え手段19で、VHS信号処理手段15に入力するよう
に切り換えられる。そして、VHS信号処理手段15で
VHS方式の記録信号処理が行われた後、信号切り換え
手段18でヘッドシリンダー手段7に入力するように切
り換えられ、一定速度でテープ走行を行うテープ走行手
段4で走行する磁気テープ3に記録される。
【0006】記録を行うVTR用のカセットテープ21
がS−VHS方式用の場合には、カセットテープ21に
は検出孔23のみが設けられ、検出孔22は設けられて
いないので、カセットテープ検出スイッチ手段1は入り
状態、カセットテープ検出スイッチ手段2は切り状態と
なり、映像入出力端子8からの映像信号は信号切り換え
手段19で、S−VHS信号処理手段16に入力するよ
うに切り換えられる。そして、S−VHS信号処理手段
16でS−VHS方式の記録信号処理が行われた後、信
号切り換え手段18でヘッドシリンダー手段7に入力す
るように切り換えられて、記録される。
【0007】記録を行うVTR用のカセットテープ21
がD−VHS方式用の場合には、カセットテープ21に
は検出孔22,23が両方とも存在するため、カセット
テープ検出スイッチ手段1およびカセットテープ検出ス
イッチ手段2は共に入り状態となり、映像入出力端子8
からの映像信号は信号切り換え手段19で、D−VHS
信号処理手段17に入力するように切り換えられる。そ
して、D−VHS信号処理手段17でD−VHS方式の
記録信号処理が行われた後、信号切り換え手段18でヘ
ッドシリンダー手段7に入力するように切り換えられて
記録される。
【0008】再生時には、再生を行うVTR用のカセッ
トテープ21がVHS方式用の場合には、カセットテー
プ21には検出孔22,23が存在せずカセットテープ
検出スイッチ手段1およびカセットテープ検出スイッチ
手段2は共に切り状態となるため、磁気テープ3に記録
されている映像信号はヘッドシリンダー手段14で再生
された後、信号切り換え手段18でVHS信号処理手段
15に入力するように切り換えられる。そして、VHS
信号処理手段15でVHS方式の記録信号処理が行われ
た後、信号切り換え手段19に入力して映像入出力端子
8から出力されるよう切り換えられる。
【0009】再生を行うVTR用のカセットテープ21
がS−VHS方式用の場合には、カセットテープ21に
は検出孔23のみが設けられ、検出孔22は設けられて
いないので、カセットテープ検出スイッチ手段1は入り
状態、カセットテープ検出スイッチ手段2は切り状態と
なり、磁気テープ3に記録されている映像信号はヘッド
シリンダー手段7で再生された後、信号切り換え手段1
8でS−VHS信号処理手段16に入力するように切り
換えられる。そして、S−VHS信号処理手段16でS
−VHS方式の記録信号処理が行われた後、信号切り換
え手段19に入力して映像入出力端子8から出力される
よう切り換えられる。
【0010】記録を行うVTR用のカセットテープ21
がD−VHS方式用の場合には、カセットテープ21に
は検出孔22,23が両方とも存在し、カセットテープ
検出スイッチ手段1およびカセットテープ検出スイッチ
手段2は共に入り状態となり、磁気テープ3に記録され
ている映像信号はヘッドシリンダー手段7で再生されて
信号切り換え手段18でD−VHS信号処理手段17に
入力するように切り換えられる。そして、D−VHS信
号処理手段17でD−VHS方式の記録信号処理が行わ
れた後、信号切り換え手段19に入力して映像入出力端
子8から出力されるよう切り換えられる。
【0011】このように複数の記録方式で映像信号の記
録方式を行うとき、各記録方式間でテープ走行メカニズ
ムの各カセットテープ21間の互換性を持たせるため、
同一外形寸法のカセットケースを用いて、各記録方式用
のカセットテープ21に収められている磁気テープ3の
特性の違いをカセットケースに設けられた検出孔22,
23の有無にてVHS方式用カセットテープ、S−VH
S方式用カセットテープ、D−VHS方式用カセットテ
ープをVTR側で検知し、記録方式に適応した磁気テー
プ3を用いてそのテープ毎に記録方式を切り換えている
のが一般的である。
【0012】各記録方式用のカセットテープ21に収め
られている磁気テープ3は、同一信号、同一トラック
幅、同一ヘッドの条件では、VHS方式用カセットテー
プよりS−VHS方式用カセットテープ、S−VHS方
式用カセットテープよりD−VHS方式用カセットテー
プの方が再生信号レベルは高出力でかつ、高い信号対雑
音比特性を持つ再生信号が得られるような高性能なもの
が使用されており、価格もVHS方式用よりS−VHS
方式用、S−VHS方式用よりD−VHS方式用のカセ
ットテープ21の方が高額であるのが一般的である。
【0013】特にデジタル変換された映像信号の記録再
生を行うとき、一定値以上の再生信号レベルと、一定値
以上の信号対雑音比とが得られるのものを使用しなけれ
ばならないため、S−VHS方式用のカセットテープ2
1や、D−VHS方式用のカセットテープ21が使用さ
れている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のVTRにおいて
は、使用するカセットテープ21の種類によってカセッ
トテープ21内に収められている磁気テープ3の特性に
適応したVHS方式、S−VHS方式、D−VHS方式
などの記録方式を用いて記録再生することが必要とされ
てきた。
【0015】即ち、使用するカセットテープ21で記録
方式が決定して記録再生の画質が決まってしまうという
問題や、高画質記録には高性能で高額なカセットテープ
21が必要であるという問題があった。
【0016】このようなVTRにおいては、使用する磁
気テープ3に関係なく安価な入手性の良いカセットテー
プ21にも高画質な映像信号の記録再生できることが要
求されている。
【0017】本発明は上記問題を解決するもので、使用
するカセットテープに関係なく高画質記録が可能な磁気
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、高画質記録を行う記録方式を行うとき、使
用するカセットテープの種類を検出し、検出したカセッ
トテープの能力に応じてテープ走行速度や回転ヘッドシ
リンダーの回転速度を予め設定されている値に変化させ
るようにして、高画質記録に必要な一定値以上の再生信
号レベルと、一定値以上の信号対雑音比とが得られるよ
うに構成したものである。
【0019】これにより、使用するカセットテープに関
係なく、高画質記録が可能な磁気記録再生装置が得られ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、カセッ
トケース内に収められた磁気テープに記録された映像信
号を特定の記録方式で記録再生する磁気記録再生装置で
あって、磁気テープの特性に応じてカセットケースに設
けられた複数の検出孔の有無を検出する複数の検出手段
と、これらの検出手段が出力する検出信号に基づき、磁
気テープの走行速度を、予め用意されている複数の異な
る速度のうちの所定の走行速度に切り換えるテープ走行
制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0021】一般的に記録再生する信号が同一トラック
幅の条件では、VHS方式用カセットテープよりS−V
HS方式用カセットテープ、S−VHS方式用カセット
テープよりD−VHS方式用カセットテープの方が再生
信号レベルは高出力でかつ、高い信号対雑音比特性を持
つ再生信号が得られるが、逆にトラック幅を広くすれ
ば、即ちテープ走行速度を速くすれば再生信号レベルは
テープ速度を速くしないときに対して相対的に高出力と
なり、信号対雑音比特性も相対的に大きくなる。請求項
1記載の発明は、この点を利用して、記録及び再生時に
おいてカセットテープのケースに設けられた複数の検出
孔の有無を検出し、テープ走行制御手段でD−VHS方
式用カセットテープよりS−VHS方式用カセットテー
プ、S−VHS方式用カセットテープよりVHS方式用
カセットテープのテープ走行速度が速くなるようにして
記録再生のトラック幅を変えることで、使用するテープ
が異なっても各種カセットテープの再生信号レベルと信
号対雑音比特性とに差が少なくなり、かつ、高画質記録
に必要な一定値以上の再生信号レベルと、一定値以上の
再生信号の信号対雑音比とが得られるようにする。
【0022】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の磁気記録再生装置において、検出手段の出力する検出
信号に基づいて複数の異なる信号処理過程のうちの所定
の信号処理過程を行う映像信号処理手段を設けたことを
特徴としたものであり、異なるカセットテープによって
テープ走行速度を変えるだけでなく、使用するテープに
応じて記録再生の信号処理過程が最適となるよう特性を
変化させることで、使用テープに関係なく安定して高画
質記録が行えるという作用を有する。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の磁気記録再生装置において、ヘリカルスキャ
ン方式により映像信号を記録再生する回転ヘッドの回転
速度を、検出手段の出力する検出信号に基づいて、予め
用意されている複数の異なる回転速度のうちの所定の回
転速度に切り換えるように構成したことを特徴としたも
のである。
【0024】一般的に記録再生する信号が同一トラック
幅かつ同一シリンダー回転数の条件ではVHS方式用カ
セットテープよりS−VHS方式用カセットテープ、S
−VHS方式用カセットテープよりD−VHS方式用カ
セットテープの方が再生信号レベルは高出力でかつ、高
い信号対雑音比特性を持つ再生信号が得られるが、逆に
トラック幅を広く、即ちテープ走行速度を速くし、かつ
シリンダー回転数を速くすれば再生信号レベルはテープ
速度を速くしないときに対してトラック幅のみを広くし
たことに対して更に高出力となり、信号対雑音比特性も
更に大きくなる。請求項3記載の発明は、この点を利用
して、記録及び再生時においてカセットテープのケース
にカセットケースに設けられた複数の検出孔の有無を検
出し、テープ走行制御手段でD−VHS方式用カセット
テープよりS−VHS方式用カセットテープ、S−VH
S方式用カセットテープよりVHS方式用カセットテー
プのテープ走行速度が速くなるようにして記録再生のト
ラック幅を変えると同時に、シリンダー回転速度を速く
することでテープ走行速度のみを変更したときに比べて
更に、高い再生信号レベルおよび信号対雑音比特性が得
られるという作用を有する。
【0025】請求項4に記載の発明は、映像信号を特定
の記録方式で記録再生する磁気記録再生装置であって、
カセットケース内に収められた磁気テープに記録された
テープ速度情報を検出する検出手段と、前記テープ速度
情報により磁気テープの走行速度を切り換えるテープ走
行制御手段と、を具備することを特徴とする。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の磁気記録再生装置において、磁気テープに記録された
回転ヘッド速度情報を検出する検出手段と、前記回転ヘ
ッド速度情報により回転ヘッドの回転速度を切り換える
回転ヘッド速度制御手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかに記載の磁気記録再生装置において、映像信号を
ディジタル信号に変換し磁気テープに記録再生を行うデ
ィジタル信号処理手段を設けたことを特徴としたもので
ある。
【0028】映像信号を磁気テープにディジタル記録を
行うとき、その画質は記録フォーマットによって殆ど決
定し、磁気テープ上の記録再生は、ある定められたディ
ジタル記録フォーマット信号を再生するとき必要な一定
値以上の再生信号レベルと、一定値以上の再生信号の信
号対雑音比とが得られさえすれば使用テープにはまった
く関係なく同一の品質の画質が得られるのが一般的であ
る。請求項6記載の発明は、この点を利用して、記録及
び再生時においてカセットテープのケースに設けられた
複数の検出孔の有無を検出し、テープ走行制御手段でD
−VHS方式用カセットテープよりS−VHS方式用カ
セットテープ、S−VHS方式用カセットテープよりV
HS方式用カセットテープのテープ走行速度が速くなる
ようにして記録再生のトラック幅を広く取り、あるディ
ジタル記録再生に必要な一定値以上の再生信号レベル
と、一定値以上の再生信号の信号対雑音比とを得ること
で、本来アナログ信号の記録再生を行うことを前提にし
て製品化されているVHS方式用カセットテープやS−
VHS方式用カセットテープにもディジタル記録を行う
ことができるという作用を有する。
【0029】さらに使用するカセットテープに応じて検
出手段の出力する検出信号により複数の異なる信号処理
過程を行う映像信号処理手段において最適化を行うこと
や、検出信号により予め設定されている回転数にシリン
ダーの回転数を変化させて最適化を行うことでテープ走
行速度のみを変化させたときに比べてさらに高い再生信
号レベルおよび信号対雑音比特性が得られることから、
アナログ記録方式よりも高い再生信号レベルと高い信号
対雑音比が必要なディジタル記録方式でも安定して使用
するテープに関係なくディジタル記録を行うことができ
るという作用を有する。
【0030】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図5を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態に係
る磁気記録再生装置のブロック図を示し、図5は本発明
の実施の形態に係る磁気記録再生装置で使用するカセッ
トテープとカセットテープケースに設けられた検出孔の
様子とを示し、図2(a)は同磁気記録再生装置による
VHS方式用カセットテープ上のトラックパターン及び
シリンダーの回転方向を示し、図2(b)は同磁気記録
再生装置によるS−VHS方式用カセットテープ上のト
ラックパターン及びシリンダーの回転方向を示し、図2
(c)は同磁気記録再生装置によるD−VHS方式用カ
セットテープ上のトラックパターン及びヘッドシリンダ
ーの回転方向を示す。
【0031】図5において、カセットテープ21がD−
VHS方式用である場合には、カセットケース21内に
はD−VHS方式用の磁気テープ3が収められ、カセッ
トテープ21には検出孔22と検出孔23とが設けられ
ている。カセットテープ21がS−VHS方式用である
場合には、カセットケース21内にはS−VHS方式用
の磁気テープ3が収められ、検出孔23のみが設けら
れ、検出孔22は設けられていない。カセットテープ2
1がVHS方式用である場合には、カセットケース21
内にはVHS方式用の磁気テープ3が収められ、検出孔
22および検出孔23の双方とも設けられていない。し
たがって、検出孔22と検出孔23との有無によりカセ
ットケース21内に収められている磁気テープ3の特性
を知ることができる。
【0032】図1に示すように、この磁気記録再生装置
(VTR)は、磁気テープ3の特性を検知すべく、カセ
ットテープ21に設けられた検出孔22,23の有無に
応じて入り切りを行うカセットテープ検出スイッチ手段
1,2と、これらのカセットテープ検出スイッチ手段
1,2が接続され、これらの出力に基づきカセットテー
プ21の種類を検出するカセットテープ検出手段5と、
カセットテープ検出手段5からの検出信号に基づき、カ
セットテープ21内に収められている磁気テープ3の走
行速度を、予め用意されている複数の異なる速度のうち
の所定の走行速度に切り換えて磁気テープ3を走行させ
るテープ走行手段4と、回転ヘッドを有するヘッドシリ
ンダー手段7と、ヘッドシリンダー手段7と映像入出力
端子8との間に介装されて信号を処理する信号処理手段
6とを具備している。
【0033】そして、カセットテープ21に収められて
いる磁気テープ3がテープ走行制御手段4によってテー
プ走行を行い、カセットテープ検出手段5ではカセット
テープ検出スイッチ手段1,2の出力に基づきカセット
テープ21の種類を検出して、検出した信号をテープ走
行制御手段4に出力し、テープ走行制御手段4ではカセ
ットテープ21の種類毎に予め定められたテープ走行速
度で磁気テープ3を走行させる。また、磁気テープ3が
巻き付けられていてヘリカルスキャン方式で映像信号を
記録再生するヘッドシリンダー手段7が、記録時には信
号処理手段6からの記録信号を磁気テープ3に記録し、
再生時には磁気テープ3上に記録された記録信号を信号
処理手段6に再生信号として出力する。信号処理手段6
では記録時には映像入出力端子8から映像信号が入力さ
れ、予め定められた記録信号処理を行い、記録信号をヘ
ッドシリンダー手段7に出力し、再生時にはヘッドシリ
ンダー手段7からの再生信号を受けて、予め定められた
再生信号処理を行い、映像入出力端子8から映像信号を
出力する。
【0034】テープ走行制御手段4で行うテープ走行速
度制御は、以下のようにして行われる。カセットテープ
21がD−VHS方式用である場合には、カセットテー
プ21に設けられている検出孔22及び検出孔23が存
在するため、カセットテープ検出スイッチ手段1、カセ
ットテープ検出スイッチ手段2は共に入り状態となり、
カセット検出手段5でカセットテープ21がD−VHS
方式用であることが検知され、予め設定されている第1
の走行速度でテープ走行される。そして、ヘッドシリン
ダー手段7によって記録時にD−VHS方式用の磁気テ
ープ3C上に、図2(c)に示すようなトラックパター
ンを記録し、また、再生時には記録時と同じ第1の走行
速度で走行して再生を行う。
【0035】カセットテープ21がS−VHS方式用で
ある場合には、カセットテープ21に検出孔22は存在
せず、検出孔23のみが存在するため、カセットテープ
検出スイッチ手段1は切り状態、カセットテープ検出ス
イッチ手段2は入り状態となり、カセット検出手段5で
カセットテープ21がS−VHS方式用であることが検
知され、予め設定されている前記第1の走行速度よりも
速い第2の走行速度でテープ走行される。そして、ヘッ
ドシリンダー手段7によって記録時にS−VHS方式用
の磁気テープ3B上に、図2(b)に示すようなトラッ
クパターンを記録し、また、再生時には記録時と同じ第
2の走行速度で走行して再生を行う。
【0036】カセットテープ21がVHS方式用である
場合には、カセットテープ21に双方の検出孔22及び
検出孔23が存在しないため、カセットテープ検出スイ
ッチ手段1およびカセットテープ検出スイッチ手段2が
切り状態となり、カセット検出手段5でカセットテープ
21がVHS方式用であることが検知され、予め設定さ
れている前記第2の走行速度よりも速い第3の走行速度
でテープ走行される。そして、ヘッドシリンダー手段7
によって記録時にVHS方式用の磁気テープ3A上に、
図2(a)に示すようなトラックパターンを記録し、ま
た、再生時には記録時と同じ第3の走行速度で走行して
再生を行う。
【0037】即ち、第1の走行速度より第2の走行速
度、第2の走行速度より第3の走行速度28を高速にす
ることで、磁気テープ3(3A,3B,3C)上に記録
再生されるトラックパターン幅は、D−VHS方式用の
カセットテープ21に記録再生するトラックパターン幅
aよりS−VHS方式用のカセットテープ21に記録再
生するトラックパターン幅bが広くなり、S−VHS方
式用のカセットテープ21に記録再生するトラックパタ
ーン幅bよりVHS方式用のカセットテープ21に記録
再生するトラックパターン幅cをより広くなるよう構成
されている。
【0038】これにより、D−VHS方式用の磁気テー
プ3CよりS−VHS方式用の磁気テープ3B、S−V
HS方式用の磁気テープ3BよりVHS方式用の磁気テ
ープ3Aに記録するトラック幅が広くなり、これに応じ
てテープ走行速度を速くすることで、再生信号レベルが
テープ速度を速くしないときに対して相対的に高出力と
なり、信号対雑音比特性も相対的に大きくなる。この結
果、使用する磁気テープ3(3A,3B,3C)が異な
っても各種カセットテープ21の再生信号レベルと信号
対雑音比特性とにおける差がそれぞれ少なくなり、か
つ、高画質記録に必要な一定値以上の再生信号レベル
と、一定値以上の再生信号の信号対雑音比とが得られ
る。 (実施の形態2)図3は本発明の第2の実施の形態に係
る磁気記録再生装置のブロック図を示す。この実施の形
態の磁気記録再生装置においては、カセットテープ検出
手段5の検出信号が、テープ走行制御手段4に入力され
るだけではなく、信号処理手段6にも入力されるように
構成している。そして、この信号処理手段6では、カセ
ットテープ検出手段5の検出信号に基づき、カセットテ
ープ21の種類毎に予め定められた最適な記録及び再生
信号処理を行うよう構成され、磁気テープ3上に記録再
生されるトラックパターン幅はD−VHS方式用のカセ
ットテープ21に記録再生するトラックパターンよりS
−VHS方式用のカセットテープ21に記録再生するト
ラックパターン幅が広くなり、S−VHS方式用のカセ
ットテープ21に記録再生するトラックパターン幅より
VHS方式用のカセットテープ21に記録再生するトラ
ックパターン幅をより広くなることに加えて、信号処理
手段6における信号処理も使用するカセットテープ21
毎に最適化するように構成されている。
【0039】このように、異なるカセットテープ21に
よってテープ走行速度を変えるだけでなく、使用する磁
気テープ3に応じて記録再生の信号処理過程が最適とな
るよう特性を変化させることで、使用する磁気テープ3
に関係なく安定して高画質記録が行える。 (実施の形態3)図4は本発明の第3の実施の形態に係
る磁気記録再生装置のブロック図を示す。この実施の形
態の磁気記録再生装置においては、カセットテープ検出
手段5の検出信号が、テープ走行制御手段4に入力され
ると共に、信号処理手段6にも入力され、更に、ヘッド
シリンダー手段7を制御するシリンダー制御手段28に
も入力されるように構成している。そして、この信号処
理手段6では、カセットテープ検出手段5の検出信号に
基づき、カセットテープ21の種類毎に予め定められた
最適な記録及び再生信号処理を行うよう構成されると共
に、シリンダー制御手段28ではカセットテープ検出手
段5の検出信号に基づきカセットテープ21の種類毎に
予め定められたシリンダー回転数でヘッドシリンダー手
段7が回転するように構成されている。また、ヘッドシ
リンダー手段7の回転速度はD−VHS方式用のカセッ
トテープ21の使用時より、S−VHS方式用のカセッ
トテープ21の使用時の方が同速または速く回転され、
S−VHS方式用のカセットテープ21の使用時よりV
HS方式用のカセットテープ21の使用時の方が同速ま
たは速く回転するように構成されている。
【0040】この構成により、磁気テープ3上に記録再
生されるトラックパターン幅は、D−VHS方式用のカ
セットテープ21に記録再生するトラックパターン幅よ
りS−VHS方式用のカセットテープ21に記録再生す
るトラックパターン幅が広くなり、S−VHS方式用の
カセットテープ21に記録再生するトラックパターン幅
よりVHS方式用のカセットテープ21に記録再生する
トラックパターン幅をより広くなる。これに加えて、信
号処理手段6における信号処理も使用するカセットテー
プ21毎に最適化され、更にヘッドシリンダー手段7の
回転速度はD−VHS方式用のカセットテープ21の使
用時よりもS−VHS方式用のカセットテープ21の使
用時の方が同速または速く回転し、S−VHS方式用の
カセットテープ21の使用時よりもVHS方式用のカセ
ットテープ21の使用時の方が同速または速く回転する
ため、磁気テープ3とヘッドシリンダー手段7に設けら
れている回転ヘッドとの間の相対速度は、D−VHS方
式用のカセットテープ21を用いた場合よりS−VHS
方式用のカセットテープ21を用いた場合、S−VHS
方式用のカセットテープ21を用いた場合よりVHS方
式用のカセットテープ21を用いた場合の方が同速また
は高くなる。
【0041】これにより、上記第1や第2の実施の形態
の構成を採用した場合に比べて、さらに高い再生信号レ
ベルおよび信号対雑音比特性が得られる。なお、以上の
説明では、再生時のカセットテープ21の種類を検出す
るときにカセットテープ21に設けられた検出孔22,
23を利用してカセットテープ21の種類判別を行った
が、記録時にテープ走行速度情報やシリンダー手段7の
回転速度情報を磁気テープ3の一部分に記録を行い、磁
気テープ3に記録されたテープ速度情報や回転速度情報
を検出する検出手段を設け、再生時に走行速度情報や回
転速度情報に基づいてテープ走行速度、ヘッドシリンダ
ー回転速度の切り換えを行っても同様に実施可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、D−VH
S方式用カセットテープよりS−VHS方式用カセット
テープ、S−VHS方式用カセットテープよりVHS方
式用カセットテープの磁気テープの走行速度が速くなる
ようにして記録再生のトラック幅を変えることで、使用
するテープが異なっても各種カセットテープの再生信号
レベルと信号対雑音比特性に差が少なくなりかつ、高画
質記録に必要な一定値以上の再生信号レベルと、一定値
以上の再生信号の信号対雑音比が得らる。これにより、
一般的に安価なVHS方式用カセットテープを用いても
高画質記録が可能で、逆に一般的に高価なD−VHS方
式カセットテープを用いればテープ走行速度を遅く設定
できるため、単位時間当たりのテープ使用量が少なくで
きる。
【0043】更に、記録再生する映像信号がディジタル
変換されている場合でも、使用するテープに応じて記録
再生の信号処理過程が最適となるよう特性を変化させる
ことで、使用テープに関係なく安定してディジタル方式
で高画質記録が行えると共に、テープ走行制御手段でD
−VHS方式用カセットテープよりS−VHS方式用カ
セットテープ、S−VHS方式用カセットテープよりV
HS方式用カセットテープのテープ走行速度が速くなる
ようにして記録再生のトラック幅を変えると同時に、シ
リンダー回転速度を速くすることでテープ走行速度のみ
を変更したときに比べて更に、高い再生信号レベルおよ
び信号対雑音比特性が得られる。これにより、ディジタ
ル記録再生においても、一般的に安価なVHS方式用カ
セットテープを用いても高画質記録が可能で、逆に一般
的に高価なD−VHS方式カセットテープを用いればテ
ープ走行速度を遅く設定できるため単位時間当たりのテ
ープ使用量が少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気記録再生
装置を示すブロック図
【図2】(a)は同磁気記録再生装置によるVHS方式
用カセットテープ上のトラックパターン及びシリンダー
の回転方向を示す図 (b)は同磁気記録再生装置によるS−VHS方式用カ
セットテープ上のトラックパターン及びシリンダーの回
転方向を示す図 (c)は同磁気記録再生装置によるD−VHS方式用カ
セットテープ上のトラックパターン及びヘッドシリンダ
ーの回転方向を示す図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る磁気記録再生
装置を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る磁気記録再生
装置を示すブロック図
【図5】カセットテープの底面図
【図6】従来の磁気記録再生装置を示すブロック図
【符号の説明】
1,2 カセットテープ検出スイッチ手段 3,3A〜3C 磁気テープ 4 テープ走行制御手段 5 カセットテープ検出手段 6 信号処理手段 7 ヘッドシリンダー手段 8 映像信号入出力端子 21 カセットテープ 22,23 検出孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケース内に収められた磁気テー
    プに記録された映像信号を特定の記録方式で記録再生す
    る磁気記録再生装置であって、磁気テープの特性に応じ
    てカセットケースに設けられた複数の検出孔の有無を検
    出する複数の検出手段と、これらの検出手段が出力する
    検出信号に基づき、磁気テープの走行速度を、予め用意
    されている複数の異なる速度のうちの所定の走行速度に
    切り換えるテープ走行制御手段と、を具備することを特
    徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 検出手段の出力する検出信号に基づいて
    複数の異なる信号処理過程のうちの所定の信号処理過程
    を行う映像信号処理手段を設けた請求項1に記載の磁気
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 ヘリカルスキャン方式により映像信号を
    記録再生する回転ヘッドの回転速度を、検出手段の出力
    する検出信号に基づいて、予め用意されている複数の異
    なる回転速度のうちの所定の回転速度に切り換えるよう
    に構成した請求項1または2に記載の磁気記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】 カセットケース内に収められた磁気テー
    プに記録された映像信号を特定の記録方式で記録再生す
    る磁気記録再生装置であって、磁気テープに記録された
    テープ速度情報を検出する検出手段と、前記テープ速度
    情報に基づいて磁気テープの走行速度を所定の走行速度
    に切り換えるテープ走行制御手段と、を具備することを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 磁気テープに記録された回転ヘッド速度
    情報を検出する検出手段と、ヘリカルスキャン方式によ
    り映像信号を記録再生する回転ヘッドの回転速度を、前
    記回転ヘッド速度情報に基づいて所定の回転速度に切り
    換える回転ヘッド速度制御手段と、を具備する請求項4
    に記載の磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 映像信号をディジタル信号に変換して磁
    気テープに記録再生を行うディジタル信号処理手段を設
    けた請求項1〜5の何れかに記載の磁気記録再生装置。
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