JP2541845B2 - 磁気再生装置のトラッキング方法 - Google Patents

磁気再生装置のトラッキング方法

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JP2541845B2 JP63278999A JP27899988A JP2541845B2 JP 2541845 B2 JP2541845 B2 JP 2541845B2 JP 63278999 A JP63278999 A JP 63278999A JP 27899988 A JP27899988 A JP 27899988A JP 2541845 B2 JP2541845 B2 JP 2541845B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気テープの長手方向に対して斜めに記録さ
れているトラックからテレビジョン信号を再生するヘリ
カルスキャニング方式の磁気再生装置に係り、特に自動
的に最適なトラッキングを行うための磁気再生装置のト
ラッキング方法に関するものである。
[従来の技術] VTRで磁気テープ上に記録されたテレビジョン信号を
再生する場合、記録機と再生機が異なると、自己録画テ
ープ再生時より画質が悪くなることがある。これは両VT
R間の機械的精度や電気的精度が完全に一致しないた
め、第5図に示すように、ビデオヘッドがテープの記録
軌跡中心線上を正確にトレースしないことによりトラッ
キングずれを生じることによる。この時、ユーザは画面
あるいはハイファイトラックレベルメータを見ながらト
ラッキング調整スイッチにより画質が一番良くなるトラ
ッキング位置に調整する必要があった。
このような問題点を解決すべく、再生されたビデオ信
号(テレビジョン信号)の振幅レベルに基づいてトラッ
キングを行なう方法が特開昭63−179449号公報に開示さ
れている。
しかしながら、特開昭63−179449号公報にはトラッキ
ング動作の開始条件としてユーザがオート・トラッキン
グスイッチをONした場合のみしか開示されていなかっ
た。
また、トラッキング動作においてもビデオ信号のみに
着目し、オーディオ信号については一切考慮されていな
かった。
また、倍速再生やスロー再生等の変速再生時でもトラ
ッキングの所定のプリセット値に対して補正を加えた常
に一定した値に基づいてトラッキング調整を行ってい
た。このため、他のVTRで記録されたテープを再生した
場合に、互換が正しく取れず、トラッキング調整で合わ
せた状態にある場合であっても、変速再生すると、その
時のトラッキング状態とは関係なく所定の値に設定され
てしまうことになり、画面上にノイズが生じる。
例えば、倍速再生時の従来のトラッキング調整につい
て詳細に述べると、今、第6図に示す通常再生時のタイ
ミングチャートにおいて、テープ速度をVmm/s、1フレ
ームの時間をFsecとし、サーボ回路内のトラッキングモ
ノマルチバイブレータでTsec遅らせた場合、ヘッド切換
信号の立上がり(2チャンネル目のヘッドがテープに接
する時)からテープ上Xmmの位置にコントロールパルス
があるとすると、 X=T・V … に示す関係がある。
ここで、画面上のノイズを除去するためには、ヘッド
切換信号とテープ上のコントロールパルスの距離を一定
に保つ必要がある。式の関係が成り立っている時に2
倍速再生を行うということはテープ速度を2倍にするこ
とであり、その時にXを同じ値にするためには倍速時の
トラッキングモノマルチバイブレータの遅延時間T′を
T′=(1/2)Tにする必要がある。
しかしながら、従来はトラッキングモノマルチバイブ
レータの遅延時間を倍速変化させる方法としてTより
T″時間減じる方法が採用されている。しかし、ここで
T″時間は一定値であるため、ある値のプリセット時の
みしかT′=T−T″=(1/2)Tの関係が成立し得
ず、通常再生時のトラッキングがずれている場合にTの
値を調整した場合にはT′=(1/2)Tとならず画面上
にノイズが発生し、このためTの値を倍速時に改めて調
整し直す必要があった。
また、スロー再生時のトラッキング調整について第7
図に基づいて詳細に述べると、まず、スロー再生は基本
的にノイズレススチル再生を間欠的に行っており、1フ
レームずつテープを送っている。そして、そのトラッキ
ング方法として、サーボ回路によりテープ停止状態から
キャプスタンモータに一定時間加速電圧を加えてテープ
速度を上昇させた後、検知されるテープ上のコントロー
ルパルスをトリガとしてサーボ回路内のスロートラッキ
ングモノマルチバイブレータを動作させる。そして、そ
のスロートラッキングモノマルチバイブレータの遅延時
間(時定数)Tsec経過後、次に加速時とは逆極性の電圧
をキャプスタンモータにブレーキ電圧として一定時間印
加してモータを急速に停止させる。これらを繰り返すこ
とにより一定テープ長だけ間欠的に移動させ、この時、
コントロールパルスとテープの停止する位置(ヘッドが
トレースする位置)の位置関係を、スロートラッキング
モノマルチバイブレータの遅延時間Tを可変とすること
により変化させて、トラッキング調整を行っていた。し
かしながら、このスロートラッキングモノマルチバイブ
レータの遅延時間は一定値であるため、倍速再生時と同
様にトラッキング調整を行う必要があった。
[発明が解決しようとする課題] 上述した如く、オートトラッキング動作の開始条件が
ユーザの手動操作のみに委ねられていたので、操作に不
慣れなユーザはS/N比の良い再生画面を得ることができ
ない場合があった。
また、オートトラッキング動作は、磁気テープ上に形
成されビデオ信号等が記録された傾斜トラックに対する
磁気ヘッドの操作位置を調整して再生された信号の振幅
を最大となるよう設定するものであるから、むやみにオ
ートトラッキング動作を繰り返すべきではない。一方、
相異なる磁気記録装置で記録された場合等連続性のない
信号が記録された磁気テープを再生すると、途中で再生
信号の振幅が低下する場合があり、かかる異常状態で
は、再度、オートトラッキングをやり直す必要があっ
た。
また、ビデオ信号と共にオーディオ信号が記録されて
いる場合に再生されたビデオ信号の振幅のみに基づいて
オートトラッキングを行ったのではオーディオ信号の品
質が劣化するといった問題があった。
本発明は上述した従来例における問題点を解消する磁
気再生装置のトラッキング方法を提供することを目的と
している。
[課題を解決するための手段及び作用] すなわち、本発明によれば、長手方向に対して斜め方
向に形成された傾斜トラックに少なくともテレビジョン
信号が記録された磁気テープを磁気ヘッドを用いて再生
する磁気再生装置のトラッキング方法において、 前記磁気再生装置の電源投入後、最初に前記磁気テー
プを再生する場合と、前記磁気テープを収納したカッセ
トを挿着した後、最初に再生する場合とのうちのいずれ
か一つの場合に該当したことを少なくとも検出するステ
ップと、 再生FMテレビジョン信号を所定期間にわたって積分す
るステップと、 前記積分により得られた積分値をデジタル信号に変換
するステップと、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置
における前記デジタル信号により表される前記積分値を
求めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低
下したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキング
アドレスを記憶するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2
つのトラッキング位置からその間のトラッキング位置を
求めるステップと、 前記検出するステップにて該当したことが検出された
とき、前記トラッキング位置を求めるステップで求めら
れたトラッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対
する前記磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自
動的に実行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング
方法が提供される。
また、本発明によれば、長手方向に対して斜め方向に
形成された傾斜トラックに少なくともテレビジョン信号
が記録された磁気テープを磁気ヘッドを用いて再生する
磁気再生装置のトラッキング方法において、 前記磁気再生装置の電源投入後、最初に前記磁気テー
プを再生する場合、前記磁気テープを収納したカッセト
を挿着して最初に再生する場合と、コントロール信号が
所定時間にわたって再生されなかった場合と、再生され
た前記テレビジョン信号の振幅が所定期間にわたって低
下した場合のうちのいずれか一つの場合に該当したこと
を少なくとも検出するステップと、 再生FMテレビジョン信号を所定期間にわたって積分す
るステップと、 前記積分により得られた積分値をデジタル信号に変換
するステップと、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置
における前記デジタル信号により表される前記積分値を
求めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低
下したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキング
アドレスを記憶するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2
つのトラッキング位置からその間のトラッキング位置を
求めるステップと、 前記検出するステップにて該当したことが検出された
とき、前記トラッキング位置を求めるステップで求めら
れたトラッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対
する前記磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自
動的に実行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング
方法が提供される。
さらに、本発明によれば、長手方向に対して斜め方向
に形成された傾斜トラックにテレビジョン信号又は前記
傾斜トラックの表層部にテレビジョン信号が深層部にオ
ーディオ信号が記録された磁気テープを磁気ヘッドを用
いて再生する磁気再生装置のトラッキング方法におい
て、 前記磁気テープに前記オーディオ信号が記録されてい
るか否かを検出するステップと、 前記オーディオ信号が記録されていない場合は、再生
された前記テレビジョン信号の振幅に基づいて前記傾斜
トラックに対する前記磁気ヘッドの走査位置を制御する
制御動作を行うステップと、 前記オーディオ信号が記録されている場合には、再生
FMオーディオ信号を所定期間にわたって積分するステッ
プと、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置
における前記積分値を求めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低
下したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキング
アドレスを記録するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2
つのトラッキング位置からその間のトラッキング位置を
求めるステップと、 再生された前記テレビジョン信号の振幅に優先して、
前記トラッキング位置を求めるステップで求められたト
ラッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対する前
記磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自動的に
実行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング
方法が提供される。
したがって、本発明によれば、真にオートトラッキン
グ動作の必要な、電源投入直後や、カッセト交換直後、
更にはコントロール信号が所定時間にわたって再生され
なかったり、テレビジョン信号の振幅が所定期間にわた
って低下した場合に何等の手動操作を必要することな
く、オートトラッキング動作を開始せしめることができ
再生画質と音質の品質を高く保つことが可能となる。
また、オーディオ信号の検出された場合には、再生オ
ーディオ信号の振幅を再生テレビジョン信号の振幅に優
先して用いてトラッキングを行うことにより、音質の劣
化を防止することができる。
[実施例] 以下、本発明の方法を図示構成に基づいて説明する。
第1図は磁気再生装置のオートトラッキング機能を備え
たシステムコントローラ装置及びそのインターフェース
回路としてのレベル検出回路を説明するブロック図であ
る。ドラム6上には例えば2チャンネルのビデオヘッド
と2チャンネルのオーディオヘッドがその円周上に所定
間隔毎に配置され、磁気テープ上のビデオトラックの表
層部に記録されたビデオ信号及び磁気テープ上のビデオ
トラックの深層部に記録されたハイファイオーディオFM
信号が再生されるようになされている。再生されたビデ
オ及びハイファイオーディオFM信号はビデオ信号増幅器
7とオーディオ信号増幅器8を介してシステムコントロ
ーラのインターフェース回路としてのレベル検出回路9
に入力されてレベル検出がなされる。
レベル検出回路9としては、ビデオまたはオーディオ
FM信号のいずれかを選択するためのセレクトスイッチ10
と、選択されたFM再生信号を増幅する増幅器1と、その
出力を直流レベルに変換する検波回路2と、直流レベル
に変換されたFM再生信号を所定の積分区間、例えば1フ
レーム間について積分する積分器11とを備え、入力され
るFM再生信号の1フレーム間についてのレベル検出を行
う。
前記積分器11としては、出力を反転する反転増幅器11
aと、入力電圧が低い程出力電流を増加する電圧制御電
流源11bと、その出力電流を蓄電するコンデンサ11cと、
後述するサーボ回路13からのヘッド切換信号をコンデン
サ11dを介してリセット信号として受け前記コンデンサ1
1cの充放電を制御するNPNトランジスタ11eと、コンデン
サ11cの充電電圧を増幅する増幅器11fとを有し、例えば
1フレーム間のFMレベルを積分し後述するシステムコン
トローラ12のAD変換入力ポートへ送出する。
すなわち、第2図に示すように、積分器11は、サーボ
回路13からのヘッド切換信号によりリセットされて、コ
ンデンサ11cは充電を開始し、次のヘッド切換信号によ
り放電するが、放電直前の時点における積分値をシステ
ムコントローラ12のAD変換入力ポートへ出力する。第2
図において、ヘッド切換信号のオンにより1チャンネル
目のヘッドによるFM再生信号を積分し、またそのオフに
より2チャンネル目のヘッドによるFM再生信号の積分に
移行し、その結果、1フレーム間におけるFM再生信号の
平均化されたサンプリング値としてシステムコントロー
ラ12に与えられることになる。
したがって、上記構成によるレベル検出回路によれ
ば、所定の積分区間、例えば1フレーム間における再生
FM信号のサンプリング値が時間遅れなしに得られる。
このため、積分動作のリセット信号として用いるヘッ
ド切換信号を磁気テープとヘッドの相対位置を変化させ
てトラッキング調整を行うシステムコントローラのトラ
ッキングアドレス値と同期させれば、前記レベル検出回
路9のサンプリング値に基づいて後述する如く通常再生
時におけるトラッキングの最適位置を容易に求めること
ができる。
次に、オートトラッキング機能を有するシステムコン
トローラ12による通常再生時における動作について述べ
ると、まず、前記レベル検出回路9による1フレーム間
におけるビデオ及びオーディオ再生FM信号の積分値をAD
入力ポートによりデジタル変換して受けるようになさ
れ、後述する所定のトラッキング動作開始の条件成立時
に、第3図のフローチャートに示す処理手段に従って自
動的に最適なトラッキング位置を検索するようになさ
れ、このシステムコントローラ12からトラッキングアド
レスとしてトラッキングシリアルデータを受けるサーボ
回路13は、ドラム6とキャプスタン14へ駆動信号を送出
してそのトラッキングアドレスに応じてヘッドと磁気テ
ープとの相対位置を変化させるようになされ、またドラ
ム6上のヘッドのビックアップ信号を入力してヘッド切
換信号を送出するようにしている。
前記システムコントローラ12のオートトラッキング動
作の開始条件としては次のような場合が考えられる。
(a)電源投入後の最初の磁気テープ再生時 (b)カセット挿入後の最初の再生時 (c)再生中に録画時間モード(標準モード:SP/長時間
モード:EP)が切り換わった場合、 (d)再生コントロールパルスが所定時間(0.5秒)以
上途切れた場合 (e)何等かの原因によりFMレベルが低下した状態が所
定時間(2秒)以上継続した場合すなわち、前記(a)
(b)は、操作に不慣れなユーザであっても確実にオー
トトラッキングを実行するための開始条件である。また
前記(c)は動作状態の変更に追随するための開始条件
である。また前記(d)は再生サーボの基準となる再生
コントロール信号が得られないため、サーボ回路が誤動
作している可能性があるため、正常なトラッキング状態
に戻すための開始条件である。さらに、前記(e)は磁
気テープに記録されている信号の連続性が喪失された場
合等に対応するための開始条件である。
前記(a)〜(e)のいずれの場合もトラッキングが
合っていない可能性があり、システムコントローラ12は
これらの検出信号を受けて第3図のフローチャートに従
って動作する。上述した動作開始条件が一致した場合
(ステップS1)、まずセレクトスイッチ10をビデオ側に
切り換え(ステップS2)、ビデオFM信号を入力する。
次に、サブルーチンを動作させて、第4図に示す如
く、各トラッキング位置に応じたビデオ信号FM信号レベ
ルを得て、そのレベル最大値に対し所定レベル低下した
レベル最大値範囲の両端A、Bを求める(ステップS3)
と共にA、Bのトラッキングアドレスを記憶する。この
時システムコントローラ12からそのインターフェース回
路としてのレベル検出回路9へはセレクトスイッチ10に
スイッチ切換信号が与えれれ、またサーボ回路14へはト
ラッキングアドレスに対応するトラッキングシリアルデ
ータが与えられて、サーボ回路13はドラム6とキャプス
タン14へ、駆動信号を送出して与えられたトラッキング
アドレスに応じたヘッドとテープとの相対位置を変化さ
せることによりトラッキングを変化する。
そして、ステップS4において、オーディオ信号増幅器
8からの出力に基づいてオーディオFM信号が記録されて
いるか否かを判定し、記録されていない時には、トラッ
キングアドレス(A+B)/2に設定して(ステップS
5)、サーボ回路13にそのトラッキングアドレスをシリ
アルデータ転送して終了する(ステップS6)。すなわ
ち、磁気テープにオーディオFM信号が記録されていない
場合は(A+B)/2がトラッキングアドレスとしてサー
ボ回路13に与えられてオートトラッキングがなされる。
前記ステップS4において、オーディオFM信号が記録さ
れている場合は、スイッチ切換信号をセレクトスイッチ
10に与えてオーディオ信号増幅器8側に切換え(ステッ
プS7)、レベル検出回路9によりレベル検出を行い、ビ
デオFM信号のレベル最大範囲A−B内で最もオーディオ
FM信号のレベルが大きい点を検出する。つまり、レベル
最大の検索範囲をA−B間に設定し(ステップS8)、第
4図において、点Bから点Dの方向へ変化させピークを
通り過ぎてピークより所定レベル低下した点Cまで変化
させて、オーディオFM信号のレベル最大範囲の両端C、
Dを検出し(ステップS9)そのトラッキングアドレスを
記憶する。ビデオFM信号のレベル最大範囲A−B間に前
記オーディオFM信号のレベル最大範囲C−Dが存在する
時(ステップ10)は、トラッキングアドレスを(C+
D)/2に設定し(ステップS11)、サーボ回路13へシリ
アルデータ転送して終了する(ステップS12)。他方、
ビデオFM信号のレベル最大範囲A−B間にオーディオFM
信号のレベル最大範囲C−Dが存在しない時は、トラッ
キングアドレスとしてA−B間のFMレベルが最大となる
アドレスに設定し(ステップS13)、サーボ回路13へシ
リアルデータ転送して終了する(ステップS12)。
このようなトラッキング位置の設定において、ビデオ
FM信号に対してオーディオFM信号が優先となっている理
由は、一般に、ビデオFM信号とオーディオFM信号のピー
クの位置はずれている場合が多く、かつヘッド幅の関係
からビデオFM信号に比べてオーディオFM信号の方がノイ
ズ等が発生しやすい等の問題が多いことに鑑みるもの
で、ビデオ及びオーディオともに満足のいく最適なトラ
ッキング位置を設定できる。
次に、前記システムコントローラによる変速再生時の
トラッキング調整について述べる。まず、倍速再生時
は、サーボ回路13内のトラッキングモノマルチバイブレ
ータの遅延時間T′を、前述した従来例における説明で
明らかなようにT′=(1/2)Tとすることが必要で、
システムコントローラには、上述した如く求められる通
常再生時のトラッキング値Tに対して1/2の定数を掛け
た倍速再生時のトラッキング値TA(1/2)Tをサーボ回
路13へシリアル出力して設置する。これにより、サーボ
回路13においては、内蔵するトラッキングモノマルチバ
イブレータの遅延時間がTA(1/2)Tに設定され、第6
図に示すヘッド切換信号をその遅延時間遅らせたものと
コントロールパルスを位相比較してその差が一定となる
ようキャプスタンモータを回転制御することになり、し
たがって、通常再生時にトラッキング最良点Tに対し、
倍速再生時はTA(1/2)Tの関係を常に保つことになり
そのトラッキング調整は不要となる。
[発明の効果] 本発明の磁気再生装置のトラッキング方法によれば、
磁気再生装置の電源投入後の最初の前記磁気テープを再
生する場合、磁気テープを収納したカセットを挿着して
最初に再生する場合のうちのいずれか一つの場合に該当
したとき、制御動作を自動的に実行するので、操作に不
慣れなユーザであっても確実にオートトラッキングを実
行できるため、S/N比の良い再生画面を得ることがで
き、特に、ダビング時等で再生画面をユーザが見ていな
い場合であってもS/N比の良くテレビジョン信号を再生
できるという効果がある。
また、コントロール信号が所定時間再生されなかった
場合、再生されたテレビジョン信号の振幅が所定時間低
下した場合にも制御動作を自動的に実行するので、サー
ボ回路が誤動作している場合や記録されている信号の連
続性が喪失された場合にもトラッキングの取れたS/N比
の良い再生画面に自動的に戻すことができ、操作性を向
上できるという効果がある。
また、傾斜トラックの表層部にテレビジョン信号が深
層部にオーディオ信号が記録された磁気テープを磁気ヘ
ッドを用いて再生する場合には、再生されたテレビジョ
ン信号の振幅に優先して再生されたオーディオ信号の振
幅に基づいてトラッキングを行うので、テレビジョン信
号と比較してノイズの発生しやすいオーディオ信号のS/
N比を改善でき、その結果、テレビジョン信号のS/N比も
比較的よくかつオーディオ信号のS/N比を最良にできる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施する磁気再生装置を示す全
体構成図、第2図はレベル検出回路によるレベル検出の
説明波形図、第3図はシステムコントローラの動作フロ
ーチャート、第4図はトラッキング位置の設定を説明す
る特性図、第5図はトラッキングずれの説明図、第6図
と第7図は従来例及び本発明の方法の説明に供する信号
波形図である。 2…検波回路、6…ドラム、9…レベル検出回路、12…
システムコントローラ、13…サーボ回路、14…キャプス
タン。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長手方向に対して斜め方向に形成された傾
    斜トラックに少なくともテレビジョン信号が記録された
    磁気テープを磁気ヘッドを用いて再生する磁気再生装置
    のトラッキング方法において、 前記磁気再生装置の電源投入後、最初に前記磁気テープ
    を再生する場合と、前記磁気テープを収納したカッセト
    を挿着した後、最初に再生する場合とのうちのいずれか
    一つの場合に該当したことを少なくとも検出するステッ
    プと、 再生FMテレビジョン信号を所定期間にわたって積分する
    ステップと、 前記積分により得られた積分値をデジタル信号に変換す
    るステップと、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置に
    おける前記デジタル信号により表される前記積分値を求
    めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低下
    したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキングア
    ドレスを記憶するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2つ
    のトラッキング位置からその間のトラッキング位置を求
    めるステップと、 前記検出するステップにて該当したことが検出されたと
    き、前記トラッキング位置を求めるステップで求められ
    たトラッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対す
    る前記磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自動
    的に実行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング方
    法。
  2. 【請求項2】長手方向に対して斜め方向に形成された傾
    斜トラックに少なくともテレビジョン信号が記録された
    磁気テープを磁気ヘッドを用いて再生する磁気再生装置
    のトラッキング方法において、 前記磁気再生装置の電源投入後、最初に前記磁気テープ
    を再生する場合、前記磁気テープを収納したカセットを
    挿着して最初に再生する場合と、コントロール信号が所
    定時間にわたって再生されなかった場合と、再生された
    前記テレビジョン信号の振幅が所定期間にわたって低下
    した場合のうちのいずれか一つの場合に該当したことを
    少なくとも検出するステップと、 再生FMテレビジョン信号を所定期間にわたって積分する
    ステップと、 前記積分により得られた積分値をデジタル信号に変換す
    るステップと、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置に
    おける前記デジタル信号により表される前記積分値を求
    めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低下
    したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキングア
    ドレスを記憶するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2つ
    のトラッキング位置からその間のトラッキング位置を求
    めるステップと、 前記検出するステップにて該当したことが検出されたと
    き、前記トラッキング位置を求めるステップで求められ
    たトラッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対す
    る前記磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自動
    的に実行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング方
    法。
  3. 【請求項3】長手方向に対して斜め方向に形成された傾
    斜トラックにテレビジョン信号又は前記傾斜トラックの
    表層部にテレビジョン信号が深層部にオーディオ信号が
    記録された磁気テープを磁気ヘッドを用いて再生する磁
    気再生装置のトラッキング方法において、 前記磁気テープに前記オーディオ信号が記録されている
    か否かを検出するステップと、 前記オーディオ信号が記録されていない場合は、再生さ
    れた前記テレビジョン信号の振幅に基づいて前記傾斜ト
    ラックに対する前記磁気ヘッドの走査位置を制御する制
    御動作を行うステップと、 前記オーディオ信号が記録されている場合には、再生FM
    オーディオ信号を所定期間にわたって積分するステップ
    と、 トラッキング位置を変更し、複数のトラッキング位置に
    おける前記積分値を求めるステップと、 求められた積分値のレベル最大値に対し所定レベル低下
    したレベル最大値範囲の両端に相当するトラッキングア
    ドレスを記憶するステップと、 前記記憶されたレベル最大値範囲の両端に相当する2つ
    のトラッキング位置からその間のトラッキング位置を求
    めるステップと、 再生された前記テレビジョン信号の振幅に優先して、前
    記トラッキング位置を求めるステップで求められたトラ
    ッキング位置に基づいて前記傾斜トラックに対する前記
    磁気ヘッドの走査位置を制御する制御動作を自動的に実
    行するステップとを、 有することを特徴とする磁気再生装置のトラッキング方
    法。
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