JP2002161132A - アルキド樹脂の製造方法 - Google Patents
アルキド樹脂の製造方法Info
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Abstract
使用して、透明で異物の発生やろ過残渣がほとんどない
アルキド樹脂を短時間で製造する方法を提供する。 【解決手段】 3価以下の多価アルコールと4価以上の
アルコールとの重量比が0〜20の範囲内にあるアルコ
ール成分と油脂との混合物又はエステル交換反応物中
に、廃物から回収し再生したテレフタル酸を主原料とす
るポリエステル樹脂を溶解させ、解重合触媒の存在下で
解重合し、ついで脂質成分と多塩基酸成分を加えてエス
テル化反応させることによりアルキド樹脂を製造する方
法であって、該ポリエステル樹脂と該アルコール成分と
該油脂と該多塩基酸成分との合計に基づいて、該ポリエ
ステル樹脂を5〜40重量%の量で使用することを特徴
とする油長30〜70%のアルキド樹脂の製造方法、及
び該製造方法によって得られるアルキド樹脂を含有する
塗料組成物。
Description
などの廃物から回収し再生したポリエステル樹脂を用い
た新規なアルキド樹脂の製造方法に関する。
原料である二塩基酸としてテレフタル酸を使用すること
は、フタル酸又は無水フタル酸を使用するよりもコスト
高となり、また、得られる樹脂が濁ったり、異物が発生
しやすくなるため、通常、アルキド樹脂の製造にテレフ
タル酸は使用されていないか、使用されたとしても少量
であった。
おり、廃棄ペットボトルのリサイクルなどによる利用に
ついての研究が行われている。
生したポリエステル樹脂を使用してアルキド樹脂を製造
する方法が、例えば、特開平11−228733号公報
に記載されている。その方法は、回収したポリエステル
樹脂と分子量5000以下で水酸基を有するアルキド樹
脂オリゴマーとを解重合・エステル交換させる方法であ
る。しかしながら、この方法においては、アルキド樹脂
オリゴマーを予め合成する工程が必要であり、また、解
重合する際のアルコール成分量が少ないので、回収した
ポリエステル樹脂が十分に解重合され難く、解重合に長
時間を要し、また最終的に得られるアルキド樹脂をろ過
すると、ろ過残渣が多く発生するといった問題がある。
ポリエステル樹脂を使用して、透明で異物の発生やろ過
残渣がほとんどないアルキド樹脂を短時間で製造する方
法を提供することである。
を達成すべく鋭意研究を行った結果、今回、4価以上の
アルコールを含有するアルコール成分と油脂との混合物
又はエステル交換物に、廃物から回収し再生したポリエ
ステル樹脂を溶解させて解重合し、ついで多塩基酸成分
を加えてエステル化反応することによって上記目的を達
成できることを見出し本発明を完成させるに至った。
コールと4価以上のアルコールとの前者/後者の重量比
が0〜20の範囲内にあるアルコール成分と油脂との混
合物又はエステル交換反応物中に、廃物から回収し再生
したテレフタル酸を主原料とする再生ポリエステル樹脂
を溶解させ、解重合触媒の存在下で解重合し、ついで油
脂及び脂肪酸から選ばれる少なくとも1種の脂質成分と
多塩基酸成分を加えてエステル化反応させることにより
アルキド樹脂を製造する方法であって、該再生ポリエス
テル樹脂と該アルコール成分と該油脂と該脂質成分と該
多塩基酸成分との合計に基づいて、該再生ポリエステル
樹脂を5〜40重量%の量で使用することを特徴とする
油長30〜70%のアルキド樹脂の製造方法を提供する
ものである。
れるアルキド樹脂を含有する塗料組成物を提供するもの
である。以下に、本発明の製造方法について詳細に説明
する。
る、廃物から再生されたテレフタル酸を主原料とする再
生ポリエステル樹脂(以下、「再生PES」と略称する
ことがある)には、資源のリサイクルのために回収され
たポリエチレンテレフタレート(例えば、PETボト
ル)、産業廃棄物ポリエチレンテレフタレート、テレフ
タル酸を主原料とするポリエチレンテレフタレートやポ
リブチレンテレフタレートなどのポリエステル製品(フ
ィルム、繊維、自動車部品、電気・電子部品など)の製
造に際して発生する屑などから再生されたポリエステル
樹脂が包含され、特にリサイクルポリエチレンテレフタ
レートが好適である。この再生PESは、通常、チップ
又は粉砕物の形態で使用に供される。
アルコールを必須成分とし必要に応じて3価以下の多価
アルコールを含有するアルコール成分と油脂との混合物
又はこの混合物のエステル交換物中に、上記再生PES
を溶解させ、解重合触媒の存在下で解重合を行う。
ールとしては、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタ
エリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトー
ルなどの4価以上のアルコールを挙げることができ、な
かでもペンタエリスリトールが、得られるアルキド樹脂
を塗料に使用した場合の塗膜の硬化乾燥性の面から好ま
しい。上記3価以下の多価アルコールとしては、例え
ば、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、
グリセリンなどの3価アルコール;例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,4−ジメチロールシクロヘキサンなどを挙げる
ことができ、これらののうち、なかでもグリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールが、前記4価以上のアルコール(例えば、
ペンタエリスリトールなど)と混合使用した際の解重合
性や、高融点の4価以上のアルコールを低温で溶解する
ことができる点などから好適である。
多価アルコールと4価以上のアルコールとの配合割合
は、前者/後者の重量比で0〜20、好ましくは0.0
2〜10、さらに好ましくは0.05〜5の範囲内にあ
ることが適当である。この配合比が、20を超えると4
価以上のアルコールが少なく、解重合性が低下し、ま
た、得られるアルキド樹脂の乾燥性も不足する。
酸のトリグリセリドであり、その具体例としては、大豆
油、サフラワー油、アマニ油、トール油、やし油、パー
ム核油、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、魚油、桐油などを挙
げることができる。油脂としては、なかでもヨウ素価が
90以上の乾性油又は半乾性油が好ましく、特に大豆
油、トール油などが好適である。油脂の配合割合は、得
られるアルキド樹脂の油長が30〜70%、好ましくは
40〜60%の範囲内となる量的範囲内となるような量
であることが、乾燥塗膜とした場合の塗膜の乾燥性、塗
膜物性などの面から適当である。
油脂とのエステル交換反応物中に再生PESを混合し溶
解させる場合の該エステル交換反応物は、アルコール成
分と油脂との混合物を予めエステル交換反応させたもの
である。このエステル交換反応は、例えば、酢酸亜鉛、
リサージ、ジブチル錫オキサイドなどのエステル交換反
応触媒の存在下でそれ自体既知の方法により好適に行う
ことができる。
アルコール成分と油脂との合計中100重量部中に15
〜80重量部、好ましくは20〜70重量部の範囲内で
あることが好適である。ここで、「再生PESとアルコ
ール成分と油脂との合計」とは、再生PESをエステル
交換反応物中に配合する場合には、エステル交換反応物
の原料であるアルコール成分と油脂との和に再生PES
を加えた合計量を意味するものとする。
を促進させるために使用される解重合触媒としては、例
えば、モノブチル錫ハイドロオキサイド、ジブチル錫オ
キサイド、モノブチル錫−2−エチルヘキサノエート、
ジブチル錫ジラウレート、酸化第一錫、酢酸錫、酢酸亜
鉛、酢酸マンガン、酢酸コバルト、酢酸カルシウム、酢
酸鉛、三酸化アンチモン、テトラブチルチタネート、テ
トライソプロピルチタネートなどを挙げることができ
る。これらの解重合触媒の使用量は、前記再生PESと
アルコール成分と油脂との合計100重量部に対して、
通常、0.005〜5重量部の範囲内にあることが好適
である。
成分と油脂との混合物と再生PESとを混合し溶解させ
て解重合を行う、又は(2)アルコール成分と油脂との
エステル交換物と再生PESとを混合し溶解させて解重
合を行う、のいずれの方法で解重合をおこなってもよい
が、(2)の方法が再生PESの解重合性の点からより
好適である。
触媒を用いて解重合を行うことができる条件であれば特
に限定されるものではなく、例えば、80〜200℃に
加熱したアルコール成分と油脂との混合物又はエステル
交換反応物と、解重合触媒との混合物中に再生PESを
添加し、加熱して、例えば、140〜240℃で溶解、
解重合させる方法を挙げることができる。
溶解、解重合を行なった後、このものに油脂及び脂肪酸
から選ばれる少なくとも1種の脂質成分と多塩基酸成分
を加えてエステル化反応させることによってアルキド樹
脂を得る。本発明において、「エステル化反応」には、
通常のエステル化反応のみならず、「エステル交換反
応」も包含されるものとする。
分とともに必要に応じて配合される脂質成分としての油
脂としては、前記解重合反応に際してアルコール成分と
ともに使用される油脂と同様のものを使用することがで
きる。
は、例えば、大豆油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、アマ
ニ油脂肪酸、トール油脂肪酸、やし油脂肪酸、パーム核
油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸、魚油
脂肪酸、桐油脂肪酸などを挙げることができる。脂肪酸
としては、なかでもヨウ素価が90以上の乾性油脂肪酸
又は半乾性油脂肪酸が好ましく、特に大豆油脂肪酸、ト
ール油脂肪酸などが好適である。
合することによって、解重合反応の際の油脂の配合量を
減らすことができ、解重合反応を効率的に行うことがで
きる。
ともに使用される上記多塩基酸成分としては、通常、ア
ルキド樹脂を構成する酸成分として使用される多塩基酸
を使用することができ、例えば、無水フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
4,4'−ビフェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン
−4,4'−ジカルボン酸、コハク酸、フマル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸などの二塩基酸;
無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメシン
酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸などの3価以
上の多塩基酸;これらの二塩基酸又は3価以上の多塩基
酸の低級アルキルエステルなどを挙げることができる。
なかでも二塩基酸又はその低級アルキルエステルが好適
である。
Sとアルコール成分と油脂と脂質成分と多塩基酸の合計
に基づいて、再生PESを5〜40重量%、特に10〜
35重量%の量で使用することが好ましい。
量に対して、多塩基酸成分のカルボキシル基の当量数が
0.5〜1.0、好ましくは0.6 〜0.99の範囲
内にあることが乾燥塗膜とした場合の塗膜の耐水性、塗
膜物性などの観点から好適である。上記「多塩基酸成分
のカルボキシル基」は、多塩基酸成分が多塩基酸の低級
アルキルエステルである場合は、そのエステルを加水分
解して生成するカルボキシル基に換算したものとする。
は、それ自体既知のエステル化反応条件下で行うことが
でき、例えば、再生PESとアルコール成分と油脂との
溶解、反応生成物に多塩基酸を配合した後、エステル化
反応触媒の存在下にて180〜240℃程度の温度で3
〜10時間程度保持し、脱水、縮合させることによって
行うことができる。上記エステル化反応触媒としては、
前記解重合触媒として例示したものを挙げることができ
る。エステル化反応触媒の配合量は上記系に対して0.
005〜5重量%の範囲内にあることが好適である。
の解重合後の生成物に少量のリン化合物を添加してエス
テル化反応を行うことによって、得られるアルキド樹脂
の着色を抑制することができる。上記リン化合物として
は、例えば、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸;及びこれ
らの酸のアルキルエステル又はフェニルエステル(例え
ば、トリメチルホスファイト、トリメチルホスフェー
ト、トリフェニルホスファイト、トリフェニルホスフェ
ート等)などを挙げることができる。
通常、冷却され、そのまま取出すこともできるが、濾過
性、取り扱い作業性をよくするため、有機溶剤によって
希釈して取出すこともできる。上記有機溶剤の種類は、
アルキド樹脂を溶解できるものである限り特に限定され
るものでない。
は、有機溶剤に対する溶解性に優れており、テレフタル
酸成分を含有しているにもかかわらずミネラルスピリッ
ツのような弱溶剤にも溶解することができ、塗料組成物
における樹脂バインダーとして有用である。近年、塗り
重ね塗装性が重視され、弱溶剤で溶解可能なアルキド樹
脂が重用されているが、本発明方法により得られるアル
キド樹脂はこの目的に適合できるものである。
は、油長が30〜70%、特に40〜60%;数平均分
子量が2,000〜12,000、特に2,500〜1
0,000;水酸基価が10〜150mgKOH/g、
特に15〜130mgKOH/g;酸価が1〜50mg
KOH/g、特に3〜20mgKOH/gの範囲内にあ
ることが好ましい。
脂は、油脂として乾性油又は半乾性油を使用したものは
酸化乾燥性に優れており、常温硬化型塗料用樹脂として
好適に使用することができる。常温硬化型塗料用樹脂と
して使用する場合には、ナフテン酸コバルト、ナフテン
酸ジルコニウム、ナフテン酸鉛などの金属化合物ドライ
ヤを併用することにより乾燥性を向上させることができ
る。本発明方法によって得られるアルキド樹脂、なかで
も脂肪酸として飽和脂肪酸を使用して得たアルキド樹脂
は、メラミン樹脂などのアミノ樹脂、ポリイソシアネー
ト化合物、エポキシ化合物などの水酸基と反応性を有す
る硬化剤と組み合せて熱硬化型用塗料用樹脂として好適
に使用することができる。本発明の方法により得られる
アルキド樹脂を含有する塗料組成物は、樹脂バインダの
少なくとも一部として該アルキド樹脂を用いる以外、そ
れ自体既知の方法で製造することができる。
説明する。以下、「部」及び「%」は、それぞれ重量基
準によるものとする。
置に、ペンタエリスリトール89部、エチレングリコー
ル30部及び大豆油270部を仕込み、攪拌しながら1
40℃まで昇温した。この中にリサージ5.0部と酢酸
亜鉛5.0部を仕込み230℃まで昇温し、同温度で2
時間保持して大豆油のエステル交換反応(アルコール分
解反応)を行った。次に温度180℃まで冷却し、再生
ポリエチレンテレフタレート(再生PET)150部を
仕込んだ後、230℃まで昇温し、同温度で保持して固
形分がなくなるまで再生PETの解重合を行った。次に
温度180℃まで冷却し、大豆油270部及び無水フタ
ル酸237部を仕込み、還流用にキシレン50部を加
え、180℃に昇温後、脱水しながら3時間かけて24
0℃まで昇温し、同温度で脱水縮合反応を行いアルキド
樹脂を得た。ついで冷却及びミネラルスピリッツ610
部の添加による希釈を行い、不揮発分約60%のアルキ
ド樹脂溶液を得た。
する以外は実施例1と同様に行い、不揮発分約60%の
各アルキド樹脂溶液を得た。
19部、エチレングリコール30部及び大豆油272部
を仕込み、攪拌しながら140℃まで昇温した。この中
にリサージ5.0部と酢酸亜鉛5.0部を仕込み230
℃まで昇温し、同温度で2時間保持して大豆油のエステ
ル交換反応(アルコール分解反応)を行った。次に温度
180℃まで冷却し、再生ポリエチレンテレフタレート
(再生PET)150部を仕込んだ後、230℃まで昇
温し同温度で2時間保持して再生PETの解重合を行っ
た。次に温度180℃まで冷却し、大豆油脂肪酸260
部及び無水フタル酸222部を仕込み、還流用にキシレ
ン50部を加え、180℃に昇温後、脱水しながら3時
間かけて240℃まで昇温し、同温度で脱水縮合反応を
行いアルキド樹脂を得た。ついで冷却及びミネラルスピ
リッツ610部の添加による希釈を行い、不揮発分約6
0%のアルキド樹脂溶液を得た。
ホスフェート2.0部を添加する以外は実施例1と同様
に行い不揮発分約60%のアルキド樹脂溶液を得た。
9部、エチレングリコール78部及び大豆油546部を
仕込み、攪拌しながら140℃まで昇温した。この中に
リサージ5.0部と酢酸亜鉛5.0部を仕込んだ後、2
30℃まで昇温し、同温度で2時間保持した。次に温度
180℃まで冷却しテレフタル酸130部及び無水フタ
ル酸237部を仕込み、180℃に昇温後、脱水しなが
ら3時間かけて240℃まで昇温し、同温度で2時間保
持した時点で還流用のキシレン50部を加え、さらに2
40℃で脱水縮合反応を行いアルキド樹脂を得た。つい
で冷却及びミネラルスピリッツ610部の添加による希
釈を行い、不揮発分約60%のアルキド樹脂溶液を得
た。
レングリコール30部とのかわりにグリセリン103部
を使用する以外は実施例1と同様に行い不揮発分約60
%のアルキド樹脂溶液を得た。
ド樹脂溶液166.7部に、5%ナフテン酸コバルト溶
液0.6部及び12%ナフテン酸ジルコニウム溶液2.
5部を混合して各クリヤ塗料を得た。
膜厚が100μmとなるように塗装し、20℃、60%
RHの室内において静置したときの指触乾燥時間及び硬
化乾燥時間を測定した。また、この硬化乾燥した塗膜に
ついて、ケーニッヒ振り子硬度計での硬度を測定した。
試験結果を下記表2に示す。
収したポリエステル樹脂を使用して、透明で異物の発生
やろ過残渣がほとんどないアルキド樹脂を短時間で製造
することができる。本発明方法は、廃物を利用するため
廃棄ペットボトルなどのリサイクルによる利用を行うこ
とができる。
ド樹脂は、常温硬化型塗料用樹脂又は硬化剤と組合せて
熱硬化型塗料油用樹脂として好適に使用することができ
る。また、本発明方法によって得られるアルキド樹脂
は、テレフタル酸成分を含有しているにも拘わらず透明
で濁りのない樹脂であることができ、かつミネラルスッ
ピリッツのような弱溶剤にも溶解可能である。このた
め、塗り重ね塗装性が要求される用途の塗料樹脂として
も好適に使用することができる。
Claims (9)
- 【請求項1】3価以下の多価アルコールと4価以上のア
ルコールとの前者/後者の重量比が0〜20の範囲内に
あるアルコール成分と油脂との混合物又はエステル交換
反応物中に、廃物から回収し再生したテレフタル酸を主
原料とする再生ポリエステル樹脂を溶解させ、解重合触
媒の存在下で解重合し、ついで油脂及び脂肪酸から選ば
れる少なくとも1種の脂質成分と多塩基酸成分を加えて
エステル化反応させることによりアルキド樹脂を製造す
る方法であって、該再生ポリエステル樹脂と該アルコー
ル成分と該油脂と該脂質成分と該多塩基酸成分との合計
に基づいて、該再生ポリエステル樹脂を5〜40重量%
の量で使用することを特徴とする油長30〜70%のア
ルキド樹脂の製造方法。 - 【請求項2】アルコール成分と油脂とのエステル交換反
応物が、アルコール成分と油脂とを混合、溶解させ、触
媒の存在下でエステル交換反応させてなるものである請
求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】再生ポリエステル樹脂とアルコール成分と
油脂との合計100重量部中、再生ポリエステル樹脂を
15〜80重量部の量で使用することを特徴とする請求
項1又は2に記載の製造方法。 - 【請求項4】アルコール成分における3価以下の多価ア
ルコールと4価以上のアルコールとの配合割合が、前者
/後者の重量比で0〜10の範囲内にあることを特徴と
する請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。 - 【請求項5】4価以上のアルコールがペンタエリスリト
ールである請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方
法。 - 【請求項6】3価以下の多価アルコ−ルが、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、プロピレングリコール及びグリセリンから選ばれ
る少なくとも1種のアルコールである請求項1〜5のいず
れか一項に記載の製造方法。 - 【請求項7】油脂が、半乾性油及び乾性油から選ばれる
少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜6の
いずれか一項に記載の製造方法。 - 【請求項8】再生ポリエステル樹脂がリサイクルポリエ
チレンテレフタレート又はリサイクルポリブチレンテレ
フタレートであることを特徴とする請求項1〜7のいず
れか一項に記載の製造方法。 - 【請求項9】請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造
方法によって製造されるアルキド樹脂を含有する塗料組
成物。
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