JP2002161005A - 珪藻駆除剤 - Google Patents

珪藻駆除剤

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JP2002161005A JP2000359684A JP2000359684A JP2002161005A JP 2002161005 A JP2002161005 A JP 2002161005A JP 2000359684 A JP2000359684 A JP 2000359684A JP 2000359684 A JP2000359684 A JP 2000359684A JP 2002161005 A JP2002161005 A JP 2002161005A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の安定性や海水希釈時の溶解性が良好と
なると共に、海苔自体に害を与えることなく、珪藻を駆
除する効果に優れた珪藻駆除剤を提供する。 【解決手段】 パラオキシ安息香酸エステルとしてパラ
オキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチ
ル、パラオキシ安息香酸イソプロピルから選ばれる少な
くとも1種と、水又は酸性溶液と、上記パラオキシ安息
香酸エステルを乳化するための乳化剤としてデカグリセ
リンモノ脂肪酸エステルとを含有することを特徴とする
珪藻駆除剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海苔養殖中に発生
する酸のみでは駆除することのできない耐酸性の強いタ
ビュラリア等の珪藻を駆除する珪藻駆除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、海苔養殖において、珪藻等の雑
藻類が繁殖し海苔葉体又は海苔網に付着すると海苔の成
育を阻害し、ひいては死滅させてしまうこともある。ま
た、成育に問題ない位の珪藻が葉体に付着していても、
その原藻を製品にした場合、黒い乾海苔の中に緑色の斑
点が入ってしまい商品価値が低下してしまう点に問題が
あり、更に、食べても苦くておいしくない海苔になって
しまうものである。更に、珪藻の混入が多いときには、
売り物に成らなくなることもある。そのため、これらの
珪藻等の雑藻類を駆除するために、酸性処理や干出とい
う作業が行われている。
【0003】ところで、海苔養殖中に発生し海苔又は海
苔網に付着する一般的な珪藻としては、例えば、リクモ
フォラ(Licmophora)、ナビキュラ(Navicula)、メロ
シラ(Melosira)、アクナンテス(Achnanthes)等が挙
げられる。これらの珪藻は、酸性処理剤により、ほぼ駆
除することが可能であったが、数年前より海苔養殖中に
珪藻が大量に発生するようになり、これらの珪藻を10
0%駆除しなければ、次回摘採する頃には珪藻に取り巻
かれるような状態となっている。また、酸性処理剤で
は、全く駆除することができないタビュラリア〔Tabula
ria(Synedra)〕という珪藻が近年、多量に発生するよ
うになり、海苔の成長の阻害及び品質の低下という状況
が発生するようになってきている。
【0004】これまでに、海苔養殖用の処理剤として、
本願出願人は、例えば、特開昭48−36328号公
報に、アマノリ類に抗菌性薬剤、パラヒドロキシ安息香
酸及び/又はそのエステル類を非イオン性界面活性剤と
併用して処理することを特徴とするアマノリ類の赤腐れ
病防除法を開示し、特開昭62−99302号公報
に、パラオキシ安息香酸エステル及びこれを水に乳化又
は可溶化することのできる補助剤を含有することを特徴
とするアマノリ用殺菌剤を開示し、特開昭63−23
0608号公報に、パラオキシ安息香酸エステル、これ
を酸性溶液に乳化することのできる乳化剤、及び乳化安
定剤を含有することを特徴とするアマノリ用殺菌剤を開
示している。しかしながら、これらの公報に開示される
技術内容は、赤腐れ病の駆除方法又は壷状菌病の駆除に
関することを主旨とするものであり、これらの公報には
珪藻駆除に関する記載等は何等されていないものであ
る。
【0005】通常、赤腐れ菌及び壷状菌は、15〜20
℃の水温で発生し、海苔の細胞の中に菌が寄生し海苔の
中の成分を食し細胞を死滅させるものである。一方、珪
藻は、10℃前後の水温で多量発生し海苔の細胞表面に
付着し、海水中からの栄養分の吸収や光をさえぎり海苔
を死滅させるものである。このように、赤腐れ菌及び壷
状菌などの病害菌と珪藻とは全く異なる寄生生物であ
り、その生育温度及び駆除方法等も相違するものであ
る。
【0006】従来より、パラオキシ安息香酸エステル
は、酸処理剤では駆除することのできない壷状菌や珪藻
に対して効果があることは判っていたが、低水温でパラ
オキシ安息香酸エステルが不溶化し沈殿するために、製
品化することができないのが現状であった。そこで、近
年、パラオキシ安息香酸エステルの可溶化について種々
の検討がなされてきている。例えば、特開平11−28
6407号公報には、乳酸及び/又は酢酸とパラオキシ
安息香酸エステルとを含有することを特徴とするケイソ
ウ駆除用処理剤が開示され、このパラオキシ安息香酸エ
ステルの溶解助剤として、プロピレングリコール、エチ
レングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ール、エチルアルコール、メチルアルコール及びイソプ
ロピルアルコールからなる群から選択される少なくとも
1種が開示されている。また、特開2000−2561
06号公報には、酸処理剤と、少なくとも1種のパラオ
キシ安息香酸エステルと、プロピレングリコール、エチ
レングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコ
ール、エチルアルコール、メチルアルコール及びイソプ
ロピルアルコールからなる群から選択される少なくとも
1種のアルコール類と、ポリビニルアルコールおよび水
を含有するパラオキシ安息香酸製剤とからなることを特
徴とする養殖海苔用殺藻殺菌剤が開示されている。
【0007】一般に、海苔養殖の際に発生する珪藻は、
上述の如く、水温が10℃前後、気温−5〜5℃の低温
時期に大量に繁殖するため、5〜10℃以下の処理液で
駆除をしなければならないものである。そのため、通
常、上記各公報等に記載されるように、アルコール等の
可溶化剤を使用することにより、有効量のパラオキシ安
息香酸エステルを室温にて可溶化もしくは乳化すること
は可能である。しかしながら、実際上、使用温度となる
10℃以下の低温になると、製剤中に溶解していたパラ
オキシ安息香酸エステルが製剤中で不溶化したり、海水
で使用濃度に希釈したときに不溶化沈殿してしまい十分
な製剤には至っていない点に課題があり、所期の効果を
発揮できない点に課題があるものである。また、乳酸や
酢酸は、疎水性の強い有機酸であるため、比較的パラオ
キシ安息香酸エステルは溶解しやすいが、酸処理剤に主
に使用されている酸の成分は、クエン酸、リンゴ酸、塩
酸、リン酸等の親水性の強い酸であり、これらと接触す
るとパラオキシ安息香酸エステルは不溶化してしまい、
これらの親水性の酸を使用した場合には、所期の効果を
発揮できない点に課題があるものである。
【0008】このように、パラオキシ安息香酸エステル
は、壷状菌、珪藻に対して効果があるものの水に溶解し
にくい性質のために、製品化することが難しい点に課題
がある。また、上述の特開平11−286407号公報
等ではアルコール等を可溶化剤として使用する方法が開
示されているが、実際に使用する時期が5〜10℃の低
水温となるため、処理液中にて不溶化沈殿し、ゴム状の
固まりができてしまい使用することができず、更に、処
理液中に酸処理剤の原液をポンプで送るときにポンプに
不溶化物が詰まり作業ができなくなることもある点に課
題があり、しかも、不溶化するため駆除効果も激減して
しまう点に課題があるものである。更にまた、ポリオキ
ソソルビタンエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ゼラチ
ン、カゼイン等の乳化剤で乳化させる方法でも同様に低
水温で不溶化してしまい、長期保存した製品が増粘し使
用しずらいという点に課題もある。従って、従来の酸処
理剤等の駆除剤では、珪藻を駆除する効果が不十分とな
ってきており、その上、耐酸性の強いタビュラリア等の
珪藻類が近年多量に発生するようになってきており、そ
のため、珪藻駆除効果が高く、製品の安定性や海水希釈
時の溶解性が良好となり、優れた珪藻駆除効果を有する
珪藻駆除剤の開発が切望されているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課顔】本発明は、上記従来技
術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするもの
であり、海苔自体に害を与えることなく、酸性処理では
駆除することができないタビュラリア等の珪藻の駆除効
果が高く、製品の安定性や海水希釈時の溶解性が良好と
なり、優れた珪藻駆除効果を有する珪藻駆除剤を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等を解決するために鋭意検討した結果、パラオキ
シ安息香酸エステル中のパラオキシ安息香酸ブチル、パ
ラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソ
プロピルの中の1種以上を、特定の脂肪酸エステル類を
乳化剤として使用し、水又は酸性溶液に乳化することに
より、製剤及び製剤を海水希釈した液が10℃以下の低
温になっても、パラオキシ安息香酸エステルが不溶化せ
ず、海苔養殖中に発生する耐酸性の強いタヒュラリア等
の珪藻を駆除できることを見いだし、上記目的の珪藻駆
除剤を完成するに至ったのである。すなわち、本発明
は、次の(1)〜(7)に存する。 (1) パラオキシ安息香酸エステルとしてパラオキシ安息
香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキ
シ安息香酸イソプロピルから選ばれる少なくとも1種
と、水又は酸性溶液と、上記パラオキシ安息香酸エステ
ルを乳化するための乳化剤としてデカグリセリンモノ脂
肪酸エステルとを含有することを特徴とする珪藻駆除
剤。 (2) 前記パラオキシ安息香酸エステルの可溶化剤とし
て、プロピオン酸及び/又は酢酸を含有することを特徴
とする上記(1)記載の珪藻駆除剤。 (3) 前記デカグリセリンモノ脂肪酸エステルの脂肪酸が
炭素数8〜12の直鎖構造の飽和脂肪酸であることを特
徴とする上記(1)又は(2)記載の珪藻駆除剤。 (4) ケン化度70〜90mol%の部分ケン化型ポリビ
ニルアルコールを含有することを特徴とする上記(1)〜
(3)の何れか一つに記載の珪藻駆除剤。 (5) 酸性溶液が有機酸及び無機酸から選ばれる少なくと
も1種を含有することを特徴とする上記(1)〜(4)の何れ
か一つに記載の珪藻駆除剤。 (6) 駆除対象となる珪藻がタビュラリアであることを特
徴とする上記(1)〜(5)の何れか一つに記載の珪藻駆除
剤。 (7) 無機塩類を含有していることを特徴とする上記(1)
〜(6)の何れか一つに記載の珪藻駆除剤。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の珪藻駆除剤は、パラオキシ安息
香酸エステルとしてパラオキシ安息香酸ブチル、パラオ
キシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロ
ピルから選ばれる少なくとも1種と、水又は酸性溶液
と、水又は酸性溶液に上記パラオキシ安息香酸エステル
を乳化するための乳化剤としてデカグリセリンモノ脂肪
酸エステルとを含有することを特徴とするものである。
【0012】本発明に用いられるパラオキシ安息香酸エ
ステルは、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息
香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピルから
選ばれる少なくとも1種(単独又は2種以上の混合物)
であることが必要であり、これらに含まれないパラオキ
シ安息香酸メチルやパラオキシ安息香酸エチルといった
他のエステルは珪藻駆除効果が低く本発明に含まれない
ものである。これらのパラオキシ安息香酸エステルの使
用濃度は、製品中で0.01〜50W/W%、好ましく
は、0.05〜30W/W%あることが望ましい。ま
た、海水中等での希釈時のパラオキシ安息香酸エステル
の濃度は、0.0001〜0.5W/V%、好ましく
は、0.0005〜0.1W/V%であることが望まし
い。この希釈時の濃度が0.0001W/V%未満であ
ると、本発明の珪藻駆除効果を発揮することができず、
また、0.5W/V%を越えると、海苔に障害が発生す
ることとなり、好ましくない。また、上記本発明のパラ
オキシ安息香酸エステルの2種以上を一定の比率に混合
して加熱溶融することにより得られる共融混合物も用い
ることができる。特に、パラオキシ安息香酸イソプロピ
ル、イソブチル、ブチルをそれぞれ40重量%、30重
量%、30重量%の割合で配合すると珪藻駆除効果が更
に高くなるので、望ましい。
【0013】本発明において、上記各パラオキシ安息香
酸エステルを乳化可溶化する乳化剤としては、デカグリ
セリンモノ脂肪酸エステルを用いることが必要であり、
ポリグリセリン脂肪酸エステルの中で、デカグリセリン
モノ脂肪酸エステルのみがパラオキシ安息香酸エステル
を乳化可溶化することができるものとなる。このデカグ
リセリンモノ脂肪酸エステルを使用することにより、水
若しくは酸性溶液(酸性処理剤)中にパラオキシ安息香
酸エステルを乳化可溶化することができ、低水温で使用
する時でも効果を発揮するパラオキシ安息香酸エステル
濃度で可溶化することができることとなる。本発明に用
いるデカグリセリンモノ脂肪酸エステルの脂肪酸は、好
ましくは、炭素数8〜12の直鎖構造の飽和脂肪酸であ
るものが望ましい。この脂肪酸としては、例えば、カプ
リル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデシル酸、ラ
ウリン酸などが挙げられる。具体的に用いることができ
るデカグリセリンモノ脂肪酸エステルとしては、例え
ば、デカグリセリンモノカプリレート、デカグリセリン
モノラウレート、デカグリセリンモノオイレート、デカ
グリセリンモノステアレートなどが挙げられる。これら
のデカグリセリンモノカプリレート、デカグリセリンモ
ノラウレート等の炭素数8〜12の直鎖構造の飽和脂肪
酸となるデカグリセリンモノ脂肪酸エステルは、低温に
おける酸性処理剤中での乳化安定度と希釈時の可溶化力
が極端に優れているからである。このデカグリセリンモ
ノ脂肪酸エステルの使用量(濃度)は、0.1〜20W
/W%である。また、本発明では、上記パラオキシ安息
香酸エステルをデカグリセリンモノ脂肪酸エステルで水
に乳化した本製剤を、酸処理剤と混合後希釈し使用する
こともできるし、海水に本製剤と酸処理剤を別々に添加
して使用しても良い。更に、パラオキシ安息香酸エステ
ルを酸性溶液に乳化した酸性の製剤であっても良い。
【0014】本発明では、前記パラオキシ安息香酸エス
テルの可溶化剤としてプロピオン酸、酢酸及び乳酸から
選ばれる少なくとも1種を含有せしめることが好まし
い。このプロピオン酸及び酢酸は、パラオキシ安息香酸
エステルを可溶化する効果が乳酸やリン酸に較べ非常に
高く、可溶化剤として優れたものである。特に、プロピ
オン酸は可溶化力が非常に高く、使用するには最も好ま
しい。本発明において、特に、プロピオン酸を可溶化剤
として使用すると製品の安定性及び海水希釈時の溶解性
が向上することとなる。また、可溶化剤としてプロピオ
ン酸を用いた場合は、そのままの酸性で製剤化してもよ
いし、アルカリにより中和して製剤化してもよい。プロ
ピオン酸及び/又は酢酸の使用濃度は、製品中で1〜8
0W/W%であることが好ましい。また、海水希釈し使
用するときの濃度は、0.01〜0.8W/V%である
ことが好ましい。この可溶化剤の希釈時の濃度が0.0
1W/V%未満であると、不溶化し効果がでにくく、ま
た、0.8W/V%を越えると、海苔への障害が強くな
ってくるからである。
【0015】本発明において、ケン化度70〜90mo
l%の部分ケン化型のポリビニルアルコールを使用する
ことにより、更に、製品へのパラオキシ安息香酸エステ
ルの可溶化力や希釈時の海水への溶解性を高めることが
できると共に、珪藻駆除効果も高めることができる。ケ
ン化度が70mol%未満及び90mol%超過では、
可溶化力が低下するからである。また、使用する部分ケ
ン化型のポリビニルアルコールの製品中の濃度は、0.
01〜5W/W%が良い。この濃度が0.01W/W%
未満では、可溶化力が小さくなるし、また、5%を越え
ると、粘度が高くなり低水温での使用が困難となるから
である。好ましくは、0.05〜2W/W%である。
【0016】本発明で用いる酸性溶液には、有機酸及び
無機酸から選ばれる少なくとも1種が含有されることが
好ましい。有機酸、無機酸の成分としては、例えば、ク
エン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、コハク
酸、グルコン酸、アジピン酸、フィチン酸、ケトグルタ
ル酸、イタコン酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸等が挙げ
られる。本発明に用いられる上記パラオキシ安息香酸エ
ステルは、有機酸、無機酸などの酸と併用することによ
り、更に珪藻の駆除効果を高めることができる。
【0017】本発明の珪藻駆除剤には、上記成分の他
に、更に、無機塩類を含有せしめることが望ましい。こ
の無機塩類を添加使用することによっても、雑藻類・病
害の駆除効果が高くなると共に、処理時の海苔の障害を
軽減することができる。また、珪藻駆除効果を示す範囲
内で処理時の海苔が赤く変色するため処理の目安が立て
やすくもなる。使用できる無機塩類としては、例えば、
塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫
酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化鉄、硫酸鉄、硝
酸鉄が挙げられる。無機塩は、製剤に添加しても良い
し、海水希釈した液に添加し使用しても良いものであ
り、その濃度は、製剤中では、1〜50W/W%、処理
液の場合は、0.01〜20W/W%が好ましい。
【0018】本発明の珪藻駆除剤には、上記成分の他
に、本発明の効果を損なわない範囲で、更に肥料成分、
珪藻駆除剤に用いられているその他の任意成分を含有せ
しめることができる。肥料成分として、例えば、アミノ
酸、塩化アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸ソーダ、
硝酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸アンモニウ
ム、リン酸カリウム、硝酸アンモニウム、硫酸アンモニ
ウム、糖類、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄が挙げられる。ま
た、本発明(後述する実施例を含む)の珪藻駆除剤のp
Hは、駆除対象となる珪藻種、季節、気温等により変動
するものであるが、希釈後のpHが0.5〜5.0の範
囲に調整されることが好ましい。
【0019】本発明の珪藻駆除剤は、下記のようにして
製造することができる。例えば、上述のパラオキシ安息
香酸エステルと乳化剤となるデカグリセリンモノ脂肪酸
エステルとを混合乳化し、次に、水又は酸性溶液を添加
し混合乳化することにより製造することができる。ま
た、プロピオン酸、酢酸の可溶化剤を使用するときは、
プロピオン酸、酢酸にパラオキシ安息香酸エステルを溶
解し、次に、乳化剤となるデカグリセリンモノ脂肪酸エ
ステルと水又は酸性溶液を添加し乳化可溶化することに
より製造することができる。また、本発明の珪藻駆除剤
による珪藻の処理方法は、特に限定されず、例えば、処
理液槽内で珪藻駆除剤を海水等で希釈して所定濃度の処
理液を調製し、該処理液に海中から引き上げた海苔等、
または、海苔等が付着した養殖用具を浸漬処理すること
により行うことができる。また、海苔等の養殖網の下に
船を潜らせて、該養殖網を処理液で浸漬処理する所謂モ
グリ船による方法で処理することができる。これらの処
理時間は、パラオキシ安息香酸エステルや酸の種類、そ
の濃度等に変動するものであるが、通常の浸漬処理の場
合は、3〜20分であり、モグリ船による場合は、5秒
〜3分である。
【0020】このように構成される本発明の珪藻駆除剤
では、製品の安定性や海水希釈時の溶解性が良好となる
と共に、海苔自体に害を与えることなく、珪藻を駆除す
る効果に優れたものとなる。特に、酸性処理では駆除す
ることができない耐酸性の強いタビュラリア等の珪藻類
に対して、優れた駆除効果を有するものとなる(これら
の点については更に後述する実施例等で説明する)。
【0021】
【実施例】次に、実施例及び比較例の試験例により、本
発明を更に詳述するが、本発明は下記実施例等に限定さ
れるものではない。
【0022】〔試験例1:実施例1〜4及び比較例1〜
9〕パラオキシ安息香酸イソプロピル2W/W%、下記
表1に示す各乳化剤又は可溶化剤を2W/W%含有する
珪藻駆除剤用溶液を調製した後、該溶液を下記に示す方
法で酸性溶液(酸性処理剤)に添加して珪藻駆除剤を調
製した。この各珪藻駆除剤の5℃における製品の溶解性
の経時変化、100倍希釈時の10℃での状態、該希釈
濃度での珪藻駆除効果及びその際の海苔の状態を下記評
価方法等により評価した。
【0023】(評価方法)酸性溶液(リンゴ酸10W/
W%、クエン酸10W/W%、75W/W%、リン酸2
0W/W%、35W/W%塩酸7W/W%)20kg
に、上記で調製した各珪藻駆除剤用溶液を2kg添加し
て各珪藻駆除剤を調製し、この各珪藻駆除剤の5℃にお
ける製品の溶解性の経時変化を目視で評価した。また、
上記調製後の各珪藻駆除剤を10℃の海水で100倍希
釈した時のパラオキシ安息香酸イソプロピルの溶解性の
状態を目視により評価した。更に、珪藻(タビュラリ
ア)が付着した海苔葉体を上記100倍希釈溶液に5分
間浸漬処理した後、滅菌海水にて洗浄し、24時間後
に、珪藻の駆除効果及び海苔の状態を顕微鏡(倍率:1
50倍)にて下記評価基準で評価した。これらの結果を
下記表2に示す。
【0024】(珪藻駆除効果の評価基準) − :効果なし + :20〜50%駆除 ++ :50〜80%駆除 +++ :80〜100%駆除 ++++:100%駆除 (海苔の障害度の評価基準) − :障害なし + :20〜50%障害 ++:50〜100%障害
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】上記表1及び表2の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例1〜4は、本発明の範囲外
となる比較例1〜9に較べて、パラオキシ安息香酸エス
テル(イソプロピル)の溶解性は経時的にも良好であ
り、珪藻駆除効果に優れると共に、海苔にも障害を及ぼ
さないことが判明した。具体的に考察すると、実施例1
〜4と比較例1〜6とを比較検討すれば、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステルの中で、実施例1〜4のデカグリセリ
ン脂肪酸モノエステルのみがパラオキシ安息香酸エステ
ル(イソプロピル)を可溶化することができることが判
った。また、可溶化剤としてのアルコール類、プロピレ
ングリコール等を使用した場合の比較例7〜9では、パ
ラオキシ安息香酸エステル(イソプロピル)を可溶化し
製剤化することができないことが判った。更に、酸処理
剤のみでは、実施例1〜4に較べ、珪藻駆除効果が劣る
ことが判った。
【0028】〔試験例2:実施例5〜8及び比較例10
〜11〕酸性溶液(80W/W%乳酸40W/W%、8
0W/W%酢酸20W/W%、75W/W%リン酸20
W/W%、水19.6W/W%)99.6kgに、パラ
オキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチ
ル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香
酸エチル、パラオキシ安息香酸メチルの各々0.2kg
と、デカグリセリンモノカプリレート0.2kgを添加
し、乳化溶解し下記表3に示す組成の珪藻駆除剤を調製
した。次いで、この各珪藻駆除剤5℃における製品の溶
解性の経時変化、10℃の海水で100倍希釈した時の
パラオキシ安息香酸エステルの溶解性、並びに、該10
0倍希釈時の処理液に珪藻(タビュラリア)が付着した
海苔葉体を30秒、60秒浸漬処理した後、滅菌海水に
て洗浄し、24時間後に珪藻の駆除効果及びその際の海
苔の状態を上記試験例1と同様の評価法及び評価基準に
て評価した。これらの結果を下記表4に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】上記表3及び表4の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例5〜8は、本発明の範囲外
となる比較例10〜11に較べて、パラオキシ安息香酸
イソプロピル、ブチル、イソブチル及びこれらの共融混
合物の溶解性は経時的にも良好であり、珪藻駆除効果に
優れると共に、海苔にも障害を及ぼさないことが判明し
た。具体的に考察すると、比較例10及び11は、本発
明の範囲外となるパラオキシ安息香酸エチル、メチル
は、本発明範囲となる実施例5〜8のパラオキシ安息香
酸イソプロピル、ブチル、イソブチル及びこれらの共融
混合物に較べ、珪藻駆除効果が劣ることが判った。ま
た、実施例8のパラオキシ安息香酸イソプロピル、ブチ
ル、イソブチルの共融混合物(重量比で4:3:3配
合)は、これらの単独配合の実施例5〜7に較べ、珪藻
駆除効果に特に優れることが判った。
【0032】〔試験例3:実施例9〜11及び比較例1
2〜15〕下記表5に示す珪藻駆除剤を調製した。すな
わち、この各珪藻駆除剤を海水で100倍に希釈し珪藻
駆除用処理剤を調製し、希釈時のパラオキシ安息香酸エ
ステルの溶解性と珪藻駆除効果及び海苔の状態を上記試
験例1と同様の評価法及び評価基準で評価した。これら
の結果は、下記表6に示す。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】上記表5及び表6の結果から明らかなよう
に、本発明範囲となる実施例9〜11は、本発明の範囲
外となる比較例12〜15に較べて、パラオキシ安息香
酸エステル(イソプロピル、イソブチルの混合物)の溶
解性及び珪藻駆除効果に優れると共に、海苔にも障害を
及ぼさないことが判明した。具体的に考察すると、実施
例9〜11は、パラオキシ安息香酸エステル(イソプロ
ピル、イソブチルの混合物)と、酸性溶液(乳酸、酢
酸、リン酸)と、デカグリセリンモノ脂肪酸エステルと
を含有する珪藻駆除剤であり、これらは、デカグリセリ
ンモノ脂肪酸エステルを含有しない比較例12、可溶化
剤としてアルコール類、プロピレングリコールを使用し
た比較例13〜15に較べ、パラオキシ安息香酸エステ
ル(イソプロピル、イソブチルの混合物)は沈殿を発生
することがなく、優れた溶解性を有するとともに、珪藻
駆除効果に優れることが判明した。
【0036】〔試験例4〕プロピオン酸、酢酸、乳酸、
リン酸100gに対して、パラオキシ安息香酸プチルを
2,5、10、20g添加し、10分撹拌後の溶解性と
100倍海水希釈時のパラオキシ安息香酸ブチルの溶解
性を目視により評価した。これらの結果を下記表7及び
表8に示す。
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】上記表7及び表8の結果から明らかなよう
に、リン酸、乳酸はパラオキシ安息香酸ブチルを溶解す
る効果が小さいが、本発明で可溶化剤として用いるフロ
ピオン酸、酢酸はパラオキシ安息香酸エステルを溶解す
る効果が非常に高いことが判った。
【0040】〔試験例5::実施例12〜14及び比較
例16〜18〕海水に、下記表9、表10に示す各試験
区の処理剤成分を添加して混合し、各試験区の海苔用処
理液を調製した。塩酸で処理液のpHを1.8に調整し
た。これらの処理液中のパラオキシ安息香酸エステルの
10℃での溶解性を目視により評価した。また、珪藻
(タビユラリア)が付着した海苔葉体を30秒、60秒
浸漬処理した後、滅菌海水にて洗浄し、24時間後に珪
藻の駆除効果と海苔の状態を上記試験例1と同様に評価
した。なお、この試験例5での珪藻駆除評価のみ下記基
準で評価した。これらの結果を下記表9及び表10に示
す。 (珪藻駆除効果の評価基準) − :効果なし + :10〜20%駆除 ++ :20〜50%駆除 +++ :50〜80%駆除 ++++:80〜100%駆除
【0041】
【表9】
【0042】
【表10】
【0043】上記表9及び表10の結果から明らかなよ
うに、パラオキシ安息香酸エステル(ブチル、イソプロ
ピル)の可溶化剤としてプロピオン酸、酢酸を含有せし
たタ実施例12〜14は、本発明の範囲外となる比較例
16〜17に較べ、パラオキシ安息香酸エステルの溶解
性及び珪藻駆除効果に優れると共に、海苔にも障害を及
ぼさないことが判明した。
【0044】〔試験例6:実施例15〜18及び比較例
19〕下記表11に示す組成の珪藻駆除剤を製造した。
パラオキシ安息香酸エステルは、パラオキシ安息香酸イ
ソプロヒル:パラオキシ安息香酸ブチル:パラオキシ安
息香酸イソブチルが重量比で4:3:3配合したものを
使用した。プロピオン酸を使用したものは苛性ソーダに
て中和した。次いで、酸性溶液(酸処理剤:リンゴ酸1
0W/W%、クエン酸10W/W%、75W/W%リン
酸20W/W%、35W/W%塩酸7W/W%)20k
gに珪藻駆除剤を1kg添加した時に液の状態と10℃
の海水で100倍希釈した時のパラオキシ安息香酸エス
テルの溶解性を目視により評価した。また、珪藻(タビ
ュラリア)が付着した海苔葉体を5分間浸漬処理した
後、滅菌海水にて洗浄し、24時間後に珪藻の駆除効果
を上記試験例1と同様にして評価した。これらの結果を
下記表11及び表12に示す。
【0045】
【表11】
【0046】
【表12】
【0047】上記表11及び表12の結果から明らかな
ように、本発明範囲となる実施例15〜18は、本発明
の範囲外となる比較例19に較べて、パラオキシ安息香
酸エステル(三種混合物)の溶解性及び珪藻駆除効果に
優れると共に、海苔にも障害を及ぼさないことが判明し
た。
【0048】〔試験例7:実施例19〜21及び比較例
20〜26〕酸性溶液(80W/W%乳酸40W/W
%、80W/W%酢酸20W/W%、75W/W%リン
酸20W/W%、水19.6W/W%)99.6kg
に、パラオキシ安息香酸イソプロピル0.2kgと下記
表13に示す乳化剤又は可溶化剤を0.2kgを含有す
る組成の珪藻駆除剤を調製した。5℃及び−5℃におけ
る製品の経時変化と10℃の海水で100倍希釈した時
のパラオキシ安息香酸エステルの溶解性を目視により評
価した。また、理藻(タビュラリア)が付着した海苔葉
体を30秒、60浸漬漬処理した後、滅菌海水にて洗浄
し、24時間後に珪藻の駆除効果を上記試験例1と同様
にして評価した。これらの結果を下記表14に示す。
【0049】
【表13】
【0050】
【表14】
【0051】上記表13及び表14の結果から明らかな
ように、本発明範囲となる実施例19〜21は、本発明
の範囲外となる比較例20〜26に較べて、パラオキシ
安息香酸エステル(イソプロピル)の溶解性及び珪藻駆
除効果に優れると共に、海苔にも障害を及ぼさないこと
が判明した。特に、本発明範囲となる実施例21の部分
ケン化型ポリビニルアルコールを更に含有せしめたもの
は、特に、珪藻駆除効果に優れることが判った。
【0052】〔試験例8:実施例22〜26〕リンゴ酸
10W/W%、クエン酸10W/W%、75W/W%リ
ン酸20W/W%、35W/W%塩酸7W/W%、パラ
オキシ安息香酸イソプロピル0.2W/W%、デカグリ
セリンモノカアリレート0.2W/W%、ケン化度87
mol%部分ケン化型ポリビニルアルコール0.1W/
W%、水17.5W/W%を含有する珪藻駆除剤を製造
した。100倍海水希釈液に、下記表15に示す無機塩
類を添加した処理液を10℃に調整し、珪藻(タヒュラ
リア)が付着した海苔葉体を1分、3分浸漬処理した。
その後、滅菌海水にて洗浄し、24時間後に珪藻の駆除
効果を上記試験例1と同様にして評価した。これらの結
果を下記表16に示す。
【0053】
【表15】
【0054】
【表16】
【0055】上記表15及び表16の結果から明らかな
ように、本発明範囲となる実施例22〜26は、珪藻駆
除効果に優れると共に、海苔にも障害を及ぼさないこと
が判明した。また、実施例23〜26において、塩化ナ
トリウム、塩化第二鉄の無機塩類を添加する珪藻駆除剤
では、珪藻駆除効果を示す範囲内で処理時の海苔が駆除
剤により痛み出す前に赤く変色するため、珪藻駆除処理
の目安となり、珪藻駆除処理を失敗することなく安全
で、完全な処理を行うことができることも判った。この
海苔の赤変は、酸の種類及びその他の添加物により若干
異なるものであるが、無機塩類、特に、実施例23及び
24の塩化ナトリウムを添加したものでは、鮮明に赤変
するので、更に、珪藻駆除処理を失敗することなく確実
に処理することができた。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、製品の安定性や海水希
釈時の溶解性が良好となると共に、海苔自体に害を与え
ることなく、珪藻を駆除する効果に優れた珪藻駆除剤が
提供されると共に、特に、酸性処理では駆除することが
できない耐酸性の強いタビュラリア等の珪藻類に対し
て、優れた駆除効果を有する珪藻駆除剤が提供される。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラオキシ安息香酸エステルとしてパラ
    オキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸イソブチ
    ル、パラオキシ安息香酸イソプロピルから選ばれる少な
    くとも1種と、水又は酸性溶液と、上記パラオキシ安息
    香酸エステルを乳化するための乳化剤としてデカグリセ
    リンモノ脂肪酸エステルとを含有することを特徴とする
    珪藻駆除剤。
  2. 【請求項2】 前記パラオキシ安息香酸エステルの可溶
    化剤として、プロピオン酸及び/又は酢酸を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の珪藻駆除剤。
  3. 【請求項3】 前記デカグリセリンモノ脂肪酸エステル
    の脂肪酸が炭素数8〜12の直鎖構造の飽和脂肪酸であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の珪藻駆除剤。
  4. 【請求項4】 ケン化度70〜90mol%の部分ケン
    化型ポリビニルアルコールを含有することを特徴とする
    請求項1〜3の何れか一つに記載の珪藻駆除剤。
  5. 【請求項5】 酸性溶液が有機酸及び無機酸から選ばれ
    る少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1
    〜4の何れか一つに記載の珪藻駆除剤。
  6. 【請求項6】 駆除対象となる珪藻がタビュラリアであ
    ることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の
    珪藻駆除剤。
  7. 【請求項7】 無機塩類を含有していることを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか一つに記載の珪藻駆除剤。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02111685A (ja) * 1988-10-19 1990-04-24 Daiichi Seimo Kk 海苔養殖用栄養剤
JPH11286407A (ja) * 1998-04-01 1999-10-19 Fuso Chemical Co Ltd ケイソウ駆除用処理剤
JP2000256106A (ja) * 1999-03-05 2000-09-19 Fuso Chemical Co Ltd 養殖海苔用殺藻殺菌剤およびそれを用いた養殖海苔の処理方法

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