JP4323407B2 - 海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法 - Google Patents

海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法 Download PDF

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Description

本発明は海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法に関する。本発明の目的は、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻を駆除することができ、周囲の環境や海苔葉体に悪影響を与えがたい海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法を提供することにある。
海苔の養殖において、海苔葉体や海苔網にアオノリ、アオサ、珪藻などの雑藻や細菌類が付着すると、海苔葉体の成長や胞子の付着を妨げたり、また白腐れ病、赤腐れ病、壺状菌病などの病害が発症したりして、海苔の養殖に甚大な被害を与える。
従来、このような雑藻類を駆除して病害の発症を予防するための海苔用処理剤及び処理方法に関する技術としては、例えば、特許文献1〜3に記載のものが知られている。
特許文献1には、炭素数1〜4の飽和脂肪族モノカルボン酸、炭素数2〜4の飽和又は不飽和ジカルボン酸、グリコール酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸のうちの一種以上の有機カルボン酸を有効成分とする海苔用処理剤が記載されている。
特許文献2には、海苔や海苔が付着した養殖具を、有機酸を0.3〜15重量%含み、且つpHが1.0〜4.0に調整された処理液に浸漬させることにより、雑藻、病害の駆除、予防を行う海苔の養殖方法が記載されている。
特許文献3には、海水に無機塩類と酸とを加えて、比重を1.001〜1.060に調整し、且つpHを0.5〜3.0に調整した海苔用処理剤が記載されている。
上記の海苔用処理剤や処理方法は、いずれも有効成分として有機酸を使用してpHを酸性域に調整した酸処理剤を使用する技術である。これらの酸処理剤は、雑藻類や病害の駆除、予防にある一定の効果が得られた。しかし、これらの酸処理剤による処理では、十分な効果が得られない場合があった。
例えば、海苔表面に群生するタイプの珪藻類(タビュラリア)が大量に付着した場合、海苔製品に一般に「ハト糞」と呼ばれる緑色の斑点が発生して、商品価値を大きく低下させた。上記したような従来の酸処理剤では、このような珪藻類に対しては、十分な効果は期待できなかった。特に、モグリ船による短時間処理の場合や海水温度の低い寒冷な地域においては、十分な効果を期待することはできなかった。
特公昭56−12601号公報 特公昭60−31451号公報 特開平9−201180号公報
本発明が解決しようとする課題は、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻を駆除することができ、周囲の環境や海苔葉体に悪影響を与えがたい海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法を提供することである。
請求項1に係る発明は、以下の(A)及び(B)からなる群から選択される一種又は二種以上とpH調整剤を含有することを特徴とする海苔養殖用病害駆除剤に関する。
(A)
吉草酸、n−ヘプタデカン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、ピバリン酸、2-メチル吉草酸、3-メチル吉草酸、4-メチル吉草酸、2−エチル酪酸、2−メチルカプロン酸、5−メチルカプロン酸、2−メチルヘプタン酸、5−メチルヘキサン酸、2-エチルヘキサン酸、4−メチルオクタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、イソノナン酸、3−メチルノナン酸、4−エチルオクタン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサン酢酸、シクロヘキサンプロピオン酸、2−ペンテン酸、4−ペンテン酸、2−ヘキセン酸、3−ヘキセン酸、2−ヘプテン酸、2−オクテン酸、3−オクテン酸、2−エチルヘキセン酸、2−ノネン酸、3−ノネン酸、5−デセン酸、6−デセン酸、2−デセン酸、4−デセン酸、9−デセン酸、10−ウンデシレン酸、2−ドデセン酸、2−ヘキサデセン酸、アコニット酸、3−メチルクロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸、シトロネル酸、4−エチル−2−オクテン酸、ゲラン酸、2−シクロペンテン−1−酢酸、ペリラ酸、2−オキソ酪酸、2−オキソグルタル酸、3−メチル−2−オキソ吉草酸、エトキシ酢酸、ヘキシルオキシ酢酸、3−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−3−メチル吉草酸、2−ヒドロキシ−4−メチル吉草酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸、4−メチルチオ酪酸、3−メチルチオプロピオン酸、チオリンゴ酸及びその塩
(B)o−アニス酸、m−アニス酸、p−アニス酸、バニリン酸、2−フェニルプロピオン酸、3−フェニルプロピオン酸、フェノキシ酢酸、p−クレゾキシ酢酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸、2−フランカルボン酸からなる群から選択される一種又は二種以上の芳香族カルボン酸及びその塩
請求項2に係る発明は、前記pH調整剤が、有機酸及び無機酸からなる群から選択された一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の海苔養殖用病害駆除剤に関する。
請求項3に係る発明は、溶解助剤が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の海苔養殖用病害駆除剤に関する。
請求項4に係る発明は、前記溶解助剤がプロピレングリコール、エチレングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、エタノール、メタノール、イソプロパノールからなる群から選択された一種以上であることを特徴とする請求項3に記載の海苔養殖用病害駆除剤に関する。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の海苔養殖用病害駆除剤が、水及び/又は海水で希釈されてなることを特徴とする海苔養殖用病害処理液に関する。
請求項6に係る発明は、ポリビニルアルコール及び/又は界面活性剤を含有してなることを特徴とする請求項5に記載の海苔養殖用病害処理液に関する。
請求項7に係る発明は、pHが1〜4に調整されてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の海苔養殖用病害処理液に関する。
請求項8に係る発明は、請求項5乃至7のいずれかに記載の海苔養殖用病害処理液と、海苔又は海苔が付着した養殖具とを所要時間接触させることを特徴とする養殖海苔の処理方法に関する。
請求項1及び2に係る発明では、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻を駆除することができ、周囲の環境や海苔葉体に悪影響を与えがたい海苔養殖用病害駆除剤を提供することができる。
請求項3及び4に係る発明では、水に溶け難い酸成分を水に溶解することができるので、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻に対する高い駆除能力を発揮することができる海苔養殖用病害駆除剤を提供することができる。
請求項5に係る発明では、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻を駆除することができ、周囲の環境や海苔葉体に悪影響を与えがたい海苔養殖用病害処理液を提供することができる。
請求項6に係る発明では、水に溶け難い酸成分を水に溶解することができるので、赤腐れ病菌、白腐れ病菌、壺状菌などの養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻に対する高い駆除能力を発揮することができる海苔養殖用病害処理液を提供することができる。
請求項7に係る発明では、養殖海苔の病害や珪藻などの雑藻に対する高い駆除能力を有するとともに、周囲の環境や海苔葉体に悪影響を与えることがない海苔養殖用病害処理液を提供することができる。
請求項8に係る発明では、海苔の病害の予防や雑藻を駆除することができ、良好な作業性を得ることができる養殖海苔の処理方法を提供することができる。
以下、本発明に係る海苔養殖用病害駆除剤並びに海苔養殖用処理液及び養殖海苔の処理方法について詳細に説明する。
本発明に係る海苔養殖用病害駆除剤(以下、単に駆除剤という場合がある。)は、必須成分として、特定のカルボン酸と、pH調整剤とを含有することを特徴とする。
本発明に係る駆除剤の必須成分として含有される特定のカルボン酸とは、 以下の(A)及び(B)である。
(A)
吉草酸、n−ヘプタデカン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、ピバリン酸、2-メチル吉草酸、3-メチル吉草酸、4-メチル吉草酸、2−エチル酪酸、2−メチルカプロン酸、5−メチルカプロン酸、2−メチルヘプタン酸、5−メチルヘキサン酸、2-エチルヘキサン酸、4−メチルオクタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、イソノナン酸、3−メチルノナン酸、4−エチルオクタン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサン酢酸、シクロヘキサンプロピオン酸、2−ペンテン酸、4−ペンテン酸、2−ヘキセン酸、3−ヘキセン酸、2−ヘプテン酸、2−オクテン酸、3−オクテン酸、2−エチルヘキセン酸、2−ノネン酸、3−ノネン酸、5−デセン酸、6−デセン酸、2−デセン酸、4−デセン酸、9−デセン酸、10−ウンデシレン酸、2−ドデセン酸、2−ヘキサデセン酸、アコニット酸、3−メチルクロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸、シトロネル酸、4−エチル−2−オクテン酸、ゲラン酸、2−シクロペンテン−1−酢酸、ペリラ酸、2−オキソ酪酸、2−オキソグルタル酸、3−メチル−2−オキソ吉草酸、エトキシ酢酸、ヘキシルオキシ酢酸、3−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−3−メチル吉草酸、2−ヒドロキシ−4−メチル吉草酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸、4−メチルチオ酪酸、3−メチルチオプロピオン酸、チオリンゴ酸及びその塩
(B)o−アニス酸、m−アニス酸、p−アニス酸、バニリン酸、2−フェニルプロピオン酸、3−フェニルプロピオン酸、フェノキシ酢酸、p−クレゾキシ酢酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸、2−フランカルボン酸からなる群から選択される一種又は二種以上の芳香族カルボン酸及びその塩。
上記した特定のカルボン酸の塩も本発明では好適に用いることができる。特定のカルボン酸の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などを例示することができ、ナトリウム塩がより好ましく用いられる。
以下、「特定のカルボン酸」という場合、特定のカルボン酸の塩も含むものとする。
本発明では、上記した特定のカルボン酸のうちの一種類を単独で含有することもでき、二種以上を混合して含有させることができる。
上記した特定のカルボン酸には、必要に応じて後述するような各種添加剤や溶媒が添加されて本発明に係る処理剤とされる。処理剤中の酸成分の含有量は、使用する酸成分の種類又はその組み合わせに応じて適宜調整することができるが、通常の場合、処理剤全量中、特定のカルボン酸の合計の含有量が、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、より好ましくは0.5〜3重量%とされる。
上記した特定のカルボン酸に加えて、本発明に係る処理剤には、必須成分としてpH調整剤が含有される。pH調整剤を含有することによって、後述する処理液のpHを調整することができる。
さらに、上記した特定のカルボン酸の中には、水(海水)に対する溶解度が小さく、十分水(海水)に溶解しない場合がある。pH調整剤を含有することによって、水に溶解し難い種類の特定のカルボン酸の溶解性を高めることができる。
pH調整剤としては、有機酸や無機酸を例示することができる。
有機酸としては、乳酸、酢酸、プロピオン酸、ピルビン酸、ギ酸、酪酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グリコール酸、フマル酸、マロン酸、マレイン酸、シュウ酸、コハク酸、アクリル酸、クロトン酸、シュウ酸、グルタル酸などの有機酸、或いは、フィチン酸などの有機リン酸などを例示することができる。
無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸、メタリン酸、ポリリン酸、スルファミン酸などを例示することができる。
pH調整剤は、一種を単独で含有させることもでき、二種以上を混合して含有させることもできる。
pH調整剤のうち、好ましく用いられるものは酢酸又は乳酸である。この理由は、乳酸や酢酸は、それぞれ雑藻や病害の駆除、予防効果を有するために、特定のカルボン酸と乳酸や酢酸を併用することで、特定のカルボン酸の含有量を低下させることができる。しかも、より短時間での処理が可能となる。
pH調整剤の含有量は特に限定されないが、有機酸を含有する場合、処理剤全量中、0〜90重量%、好ましくは20〜90重量%、より好ましくは40〜90重量%とされる。無機酸を含有する場合、0〜20重量%、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%とされる。
この理由は、有機酸を、90重量%を超えて含有させても、また無機酸を、20重量%を超えて含有させても、駆除効果と海苔葉体への影響のバランスや製剤のコスト面で不利であるために好ましくないからである。
本発明に係る処理剤には、必要に応じて、溶解助剤を含有させることができる。pH調整剤の含有量が低い場合、水に溶けにくい種類の特定のカルボン酸が十分水(海水)に溶解しない場合がある。このような場合に溶解助剤を含有させることで、水に溶け難い種類の特定のカルボン酸を水(海水)に溶解することができる。
溶解助剤としては、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、エタノール、メタノール、イソプロパノールなどを例示することができる。
このような溶解助剤を配合することで、上述の有機酸の含有量を低下させることができ、海苔に対する悪影響を低下させることもできる。
溶解助剤を含有させる場合、その含有量は特に限定されないが、処理剤全量中、0〜50重量%、好ましくは0〜30重量%とされる。この理由は、溶解助剤を50重量%を超えて含有させるよりも、特定のカルボン酸の溶解性を高めることができる乳酸や酢酸などのpH調整剤を多く含有させるほうが、安価で効果的な製剤が得られるからである。
以上説明した本発明に係る処理剤は、実際の海苔処理の際には、必要に応じて水又は海水等で希釈されて、本発明に係る海苔養殖用病害処理液(以下、単に処理液という場合がある。)として使用される。
処理剤の希釈は、処理方法や酸成分の種類、或いは海水の温度等に応じて適宜調整すればよいが、通常の場合、特定のカルボン酸の合計濃度が、処理液全量中、0.001〜0.1重量%、好ましくは0.005〜0.1重量%、より好ましくは0.005〜0.03重量%、となるように、水又は海水等で希釈すればよい。
本発明に係る処理液のpHは、含有する特定のカルボン酸やpH調整剤の種類、或いは含有量や処理方法の違いによって適宜調整することができるが、pH1〜4程度に調整することが好ましい。また後述するモグリ船処理の場合、pH1〜2.5、好ましくはpH1.8〜2.5程度とされる。
尚、上記の希釈の際に、特定のカルボン酸の種類や濃度によっては、特定のカルボン酸の溶解性が低下して、析出する場合がある。このような場合、処理液に溶解助剤を添加することができる。溶解助剤としては、ポリビニルアルコールや界面活性剤を例示することができる。界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルアミン、アルキルジアミン、アルキルアミンEO付加物、アルキルジアミンEO付加物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等を例示することができる。
本発明に係る処理液は、無機塩類を含有させることができる。無機塩類を配合することで、特に壺状菌による病害や雑藻類の処理効果が向上するために、特定のカルボン酸の含有量を低減することができる。また海苔に対する傷害を低減することができる。
用いられる無機塩類としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム塩類、鉄塩類等を例示することができる。具体的には、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸アンモニウム、硝酸カルシウム、塩化鉄、硫酸鉄、硝酸鉄などを例示することができる。
尚、無機塩類を添加する場合、処理液の比重を、1.03〜1.20、更には1.03〜1.13の範囲に調整することが好ましい。この理由は、比重が1.03未満の場合、無機塩類を添加することによる効果が発揮されにくく、また比重が1.20を超える場合、比重が高くなりすぎて海苔を傷める可能性があるからである。
本発明に係る処理液は、必要に応じて栄養成分を添加することができる。用いられる栄養成分としては、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム、燐酸アンモニウム、硫酸アンモニウムなどのアンモニウム塩、硝酸カリウム、燐酸カリウム、硫酸カリウム等のカリウム塩、硝酸ナトリウム、燐酸ナトリウム、硫酸ナトリウム等のナトリウム塩、グリシン、グルタミン酸、リジンなどのアミノ酸、植物性タンパク分解物、動物性タンパク分解物などの分解液を例示することができる。
尚、前述の栄養成分は、希釈する前の処理剤に予め添加しておくこともできる。
以上説明した本発明に係る処理液を使用して養殖海苔を処理する方法は、処理液に、海苔又は海苔が付着した海苔網などの養殖具を所要時間接触させる従来と同様の処理方法で構わない。例えば、漬け込み処理といわれる方法では、前記処理液を船内の処理液槽などの容器に収容し、海中から引き上げた海苔又は海苔が付着した養殖具を処理液に浸漬する。この浸漬処理のような比較的長時間処理を行う場合の処理液の濃度は比較的低濃度となるように調整することが好ましい。処理液への海苔の浸漬時間は、海苔の生育状態や珪藻、その他の雑藻や病害の状況、或いは特定のカルボン酸やpH調整剤の種類、濃度、処理液のpH、更には処理時の温度等に応じて、適宜調整すれば良い。
また、モグリ船などのように、海苔の養殖網の下に船を潜らせて、処理液に網を素通ししながら比較的短時間で処理することもできる。このモグリ船による場合、前述した浸漬処理の場合に比べて処理液の濃度を高めに設定することが好ましい。具体的には、特定のカルボン酸の濃度を、処理液中に、0.001〜0.05重量%、好ましくは0.01〜0.03重量%に調整される。モグリ船等による処理時間は30秒から2分間程度、通常の場合、40秒から1分間程度である。さらに、一部の地域では、小型の船を用いた素通し処理といわれる方法が行われている。これは処理液を船内の処理液槽等の容器に収容し、海苔の養殖網の下に船を潜らせて処理液に海苔の養殖網を浸漬しながら通過させる処理方法である。この素通し処理の場合、処理時間は5〜30秒、通常の場合、10〜20秒程度である。
以下、本発明を実施例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
<試料の調製>
人工海水に、80%乳酸を0.1重量%又は0.3重量%加え、次いで表1〜8に示す酸成分を0〜500ppm添加して溶解混合し、さらに必要に応じて塩酸で処理液のpHを各表に記載の値に調整することによって、各試験区の海苔養殖用病害処理液を調製した。
また、人工海水に、90%酢酸を0.3重量%加え、次いで表9及び10に示す酸成分を0〜500ppm添加して溶解混合し、さらに必要に応じて塩酸で処理液のpHを各表に記載の値に調整することによって、各試験区の海苔養殖用病害処理液を調製した。
さらに、人工海水に表11〜14に示す酸成分を添加して溶解混合し、塩酸により各表に記載の値にpH調整した試験区と、pH調整しない試験区の海苔養殖用病害処理液を調製した。
<試験例>
上記調製した各処理液に、珪藻が付着した塩化ビニル板を表に記載の時間処理して、試料の調製に使用した人工海水で洗浄(約20秒間)した後、新たな人工海水に戻し、塩化ビニル板に付着している珪藻の駆除効果を判定した。珪藻の駆除効果の判定は、エリスロシン染色による珪藻の染色率を「−」〜「100%」の範囲で示し、「−」が全く効果がなく、その%が高いほど効果があるものとした。
また海苔葉体への影響を、エリスロシン染色による海苔葉体の染色率と検鏡により観察した芽の傷み具合で判定した。海苔葉体の染色率の判定は、「−」〜「+++」の範囲で示し、「−」は全く傷みがなく、「+」の数が多いほど傷みがひどいものとした。
また芽の傷み具合の判定は、「○:傷みなし」、「△:やや傷みあり」、「×:傷みあり」とした。結果を表1〜14に記載する。
Figure 0004323407
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表1〜14に示されるように、本発明に係る海苔養殖用病害処理液は、海苔に悪影響を与えることなく、珪藻を駆除することができることが分かる。
表1〜14に示されるように、式3で示されるカルボン酸のうち、Rが炭素数5〜9の分岐のアルキル基であるカルボン酸、Rがシクロアルカン環を含む炭素数6〜8のアルキル基であるカルボン酸、Rが炭素数4〜10の直鎖のアルケニル基であるカルボン酸、Rが炭素数5〜9の分岐のアルケニル基であるカルボン酸、Rが、少なくとも一つの水素原子がメルカプト基又はアルキルメルカプト基で置換された炭素数1〜3のアルキル基であり、そのうち少なくとも一つの水素原子がカルボキシル基に置換されたカルボン酸などが優れた珪藻駆除効果を示すことが分かる。
また表1〜14に示されるように、フェノキシ酢酸、フランカルボン酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシ桂皮酸、フェニルプロピオン酸などの芳香族カルボン酸が優れた珪藻駆除効果を示すことが分かる。
以下、本発明に係る養殖海苔用病害処理剤の配合例を示す。
[配合例1]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)20%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)4%、イソノナン酸0.5%、プロピレングリコール13.5%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液にイソノナン酸を溶解し、これにリン酸と塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例2]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)20%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)4%、4−エチルオクタン酸0.5%、プロピレングリコール13.5%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液に4−エチルオクタン酸を溶解し、これにリン酸と塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例3]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)20%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)4%、シトロネル酸0.5%、プロピレングリコール13.5%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液にシトロネル酸を溶解し、これにリン酸と塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例4]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)20%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)4%、フェノキシ酢酸0.5%、プロピレングリコール13.5%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液にフェノキシ酢酸を溶解し、これにリン酸と塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例5]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)20%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)4%、2−オクテン酸0.5%、プロピレングリコール13.5%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液に2−オクテン酸を溶解し、これにリン酸と塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例6]
乳酸(80%)65%、酢酸(90%)10%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)3%、イソノナン酸1.0%、プロピレングリコール8%、部分ケン化型ポリビニルアルコール(10%溶液)1%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液にイソノナン酸を溶解し、これにリン酸、塩酸及び部分ケン化型ポリビニルアルコール溶液を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例7]
乳酸(80%)40%、酢酸(90%)10%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)3%、イソノナン酸1.5%、プロピレングリコール33.5%、部分ケン化型ポリビニルアルコール(10%溶液)3%を用いて、まず、乳酸、酢酸及びプロピレングリコールの混合液にイソノナン酸を溶解し、これにリン酸、塩酸及び部分ケン化型ポリビニルアルコール溶液を加えて均一に混合して処理剤を調製した。
[配合例8]
乳酸(80%)50%、酢酸(90%)3%、リン酸(75%)12%、塩酸(35%)3%、2−フランカルボン酸1%、水31%を用いて、まず、水に2−フランカルボン酸を溶解し、これに乳酸、酢酸、リン酸及び塩酸を加えて均一に混合して処理剤を調製した。

Claims (8)

  1. 以下の(A)及び(B)からなる群から選択される一種又は二種以上とpH調整剤を含有することを特徴とする海苔養殖用病害駆除剤。
    (A)
    吉草酸、n−ヘプタデカン酸、イソ酪酸、イソ吉草酸、2−メチル酪酸、ピバリン酸、2-メチル吉草酸、3-メチル吉草酸、4-メチル吉草酸、2−エチル酪酸、2−メチルカプロン酸、5−メチルカプロン酸、2−メチルヘプタン酸、5−メチルヘキサン酸、2-エチルヘキサン酸、4−メチルオクタン酸、3,5,5−トリメチルヘキサン酸、イソノナン酸、3−メチルノナン酸、4−エチルオクタン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロヘキサン酢酸、シクロヘキサンプロピオン酸、2−ペンテン酸、4−ペンテン酸、2−ヘキセン酸、3−ヘキセン酸、2−ヘプテン酸、2−オクテン酸、3−オクテン酸、2−エチルヘキセン酸、2−ノネン酸、3−ノネン酸、5−デセン酸、6−デセン酸、2−デセン酸、4−デセン酸、9−デセン酸、10−ウンデシレン酸、2−ドデセン酸、2−ヘキサデセン酸、アコニット酸、3−メチルクロトン酸、チグリン酸、アンゲリカ酸、2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸、シトロネル酸、4−エチル−2−オクテン酸、ゲラン酸、2−シクロペンテン−1−酢酸、ペリラ酸、2−オキソ酪酸、2−オキソグルタル酸、3−メチル−2−オキソ吉草酸、エトキシ酢酸、ヘキシルオキシ酢酸、3−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシ−3−メチル吉草酸、2−ヒドロキシ−4−メチル吉草酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、メルカプト酢酸、4−メチルチオ酪酸、3−メチルチオプロピオン酸、チオリンゴ酸及びその塩
    (B)o−アニス酸、m−アニス酸、p−アニス酸、バニリン酸、2−フェニルプロピオン酸、3−フェニルプロピオン酸、フェノキシ酢酸、p−クレゾキシ酢酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシケイ皮酸、2−フランカルボン酸からなる群から選択される一種又は二種以上の芳香族カルボン酸及びその塩
  2. 前記pH調整剤が、有機酸及び無機酸からなる群から選択された一種以上であることを特徴とする請求項1に記載の海苔養殖用病害駆除剤。
  3. 溶解助剤が含有されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の海苔養殖用病害駆除剤。
  4. 前記溶解助剤がプロピレングリコール、エチレングリコール、ブタンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、エタノール、メタノール、イソプロパノールからなる群から選択された一種以上であることを特徴とする請求項3に記載の海苔養殖用病害駆除剤。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の海苔養殖用病害駆除剤が、水及び/又は海水で希釈されてなることを特徴とする海苔養殖用病害処理液。
  6. ポリビニルアルコール及び/又は界面活性剤を含有してなることを特徴とする請求項5に記載の海苔養殖用病害処理液。
  7. pHが1〜4に調整されてなることを特徴とする請求項5又は6に記載の海苔養殖用病害処理液。
  8. 請求項5乃至7のいずれかに記載の海苔養殖用病害処理液と、海苔又は海苔が付着した養殖具とを所要時間接触させることを特徴とする養殖海苔の処理方法。
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