JP2002158619A - サンプリング周波数変換装置 - Google Patents

サンプリング周波数変換装置

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JP2002158619A
JP2002158619A JP2000349800A JP2000349800A JP2002158619A JP 2002158619 A JP2002158619 A JP 2002158619A JP 2000349800 A JP2000349800 A JP 2000349800A JP 2000349800 A JP2000349800 A JP 2000349800A JP 2002158619 A JP2002158619 A JP 2002158619A
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Nobuyuki Yasuda
安田  信行
Kazuatsu Oguri
一敦 大栗
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプリング周波数の変換を行う際の、入力
データと出力データの位相差(時間差)の制御が簡単に
できるようにする。 【解決手段】 入力データ又は入力データをオーバーサ
ンプリングしたデータを連続的に書込み、書込みアドレ
スに対して所定のアドレス差で書込まれたデータを連続
的に読出す記憶手段13と、記憶手段13から読出され
たデータを補間処理してサンプリング周波数が変換され
たデータとする補間処理手段14とを備えてサンプリン
グ周波数の変換を行う場合に、記憶手段13の書込みア
ドレスと読出しアドレスのアドレス差を最適化させる制
御を行い、入力データが供給され始めてから所定期間、
制限をつけずにアドレス差の最適化を実行させ、所定期
間が経過した後、所定の制限を設定してアドレス差の最
適化を実行させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルオーディ
オデータなどのデジタルデータのサンプリング周波数を
変換するサンプリング周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルオーディオデータを、デ
ジタルのままで記録媒体に記録させることが可能な記録
媒体が各種実用化されており、また、放送データ或いは
インターネットで伝送されるデータとして、デジタル化
されたオーディオデータが伝送されることも一般化して
いる。
【0003】ここで、デジタルオーディオデータは、ア
ナログオーディオ信号を一定のサンプリング周波数でサ
ンプリングしてデジタル化したデータであり、そのサン
プリング周波数は複数種類存在している。例えば、コン
パクトディスク(CD)と称される光ディスクに記録さ
れるデジタルオーディオデータや、ミニディスク(M
D)と称される光磁気ディスクに記録されるデジタルオ
ーディオデータのサンプリング周波数は44.1kHz であ
る。また、デジタルオーディオテープ(DAT)と称さ
れる磁気テープに記録されるデジタルオーディオデータ
のサンプリング周波数は、上述した44.1kHz の他に、32
kHz,48kHz があり、その他のシステムでは96kHz をサン
プリング周波数として使用する場合もある。
【0004】これらの媒体から再生されたデジタルオー
ディオデータを、扱うサンプリング周波数が異なる他の
媒体に記録させる際には、サンプリング周波数を変換す
る処理が必要になる。また、近年、オーディオ信号の音
質,音場などを調整できるオーディオ処理装置が各種開
発され、このような処理装置での処理をデジタルシグナ
ルプロセッサ(DSP)と称される回路でデジタルで実
行するようにしてあるが、入力したデジタルオーディオ
データのサンプリング周波数が、この装置が扱えるサン
プリング周波数と異なるとき、サンプリング周波数を変
換する処理が必要である。
【0005】サンプリングレートを変換する処理として
は、最も簡単な処理としては、入力デジタルデータを一
旦アナログ信号に変換し、その変換されたアナログ信号
を必要とするサンプリング周波数で再度デジタルデータ
に変換することが考えられる。ところが、このようなア
ナログ化を行うと変換による信号特性の劣化が避けられ
ない問題があり、デジタルデータのまま、演算処理でサ
ンプリング周波数を変換することが行われている。
【0006】デジタルデータのままでサンプリング周波
数を変換する処理としては、入力データと出力データの
サンプリング周波数差に基づいて、出力データのサンプ
リング位置を判断し、その判断したサンプリング位置の
オーディオデータを、そのサンプリング位置の前後の入
力データの補間による演算で求めるようにしたものであ
る。このようにデジタル演算でサンプリング周波数を変
換することで、音質劣化を最小限に抑えてデジタルデー
タのサンプリング周波数を変換することができる。
【0007】なお、デジタル演算でサンプリング周波数
を変換する場合には、補間演算を行う前段では、入力デ
ータをある程度のデータ量蓄積するバッファメモリが必
要である。このバッファメモリとしては、連続的に入力
データを書き込ませて、その書込まれて蓄積されたデー
タを、連続的に読出すような処理が行われるメモリが必
要である。このような連続的な書込みと読出しが行われ
るメモリは、書込みアドレスと読出しアドレスが周期的
に環状で変化するので、リングバッファなどと称され
る。
【0008】このようなリングバッファを使用する際に
は、書込みアドレスと読出しアドレスとがある程度離れ
ていないと、バッファとして有効に機能しないため、あ
る程度の範囲で書込みアドレスと読出しアドレスが離れ
た値となるように制御される。なお、このようなバッフ
ァをサンプリング周波数変換回路が備えてサンプリング
周波数の変換処理が行われることで、少なくともデータ
がバッファに書込まれてから読出されるまでの期間、サ
ンプリング周波数が変換されたデータにはタイミングの
遅延が生じることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルオ
ーディオデータは、2チャンネル或いはより多くのチャ
ンネル数のマルチチャンネル構成となっているものが多
々ある。例えば、フロントの2チャンネルと、センタチ
ャンネルと、リアの2チャンネルと、低域音専用チャン
ネル(LFEチャンネル)の6チャンネル(但しLFE
チャンネルは0.1チャンネルと見なして5.1チャン
ネルと称される場合がある)で構成されるオーディオデ
ータが、主として映画用のオーディオなどの場合に存在
する。
【0010】ここで、このようなマルチチャンネルのデ
ジタルオーディオデータを、上述したようなサンプリン
グ周波数を変換する回路(装置)で変換する場合、各チ
ャンネルの位相差(時間差)をなくすように、正確に設
定する必要がある。各チャンネルの位相を正確に合わせ
ないと、マルチチャンネルのオーディオを再生させたと
きの音場などに乱れが生じてしまい、好ましくない。と
ころが、上述したようにサンプリング周波数の変換回路
は、原理上バッファメモリが必要であり、そのバッファ
メモリを使用した遅延時間を各チャンネルで一定に制御
するためには、各チャンネルのメモリの書込み,読出し
状況を同期させる複雑な制御処理が必要になり、サンプ
リング周波数変換装置の構成が大規模なものになってし
まう問題があった。
【0011】また、マルチチャンネル構成でない場合で
も、何らかの要因で、サンプリング周波数を変換したデ
ータを外部のタイミングに同期させることが必要な場合
があり、そのような場合には、やはりバッファメモリの
書込み,読出し状況の制御が複雑になる問題があった。
【0012】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、サンプリング周波数の変換を行う際の、入
力データと出力データの位相差(時間差)の制御が簡単
にできるようにすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力データ又
は入力データをオーバーサンプリングしたデータを連続
的に書込み、書込みアドレスに対して所定のアドレス差
で書込まれたデータを連続的に読出す記憶手段と、記憶
手段から読出されたデータを補間処理してサンプリング
周波数が変換されたデータとする補間処理手段とを備え
てサンプリング周波数の変換を行う場合に、記憶手段の
書込みアドレスと読出しアドレスのアドレス差を最適化
させる制御を行い、入力データが供給され始めてから所
定期間、制限をつけずにアドレス差の最適化を実行さ
せ、所定期間が経過した後、所定の制限を設定してアド
レス差の最適化を実行させるようにしたものである。
【0014】本発明によると、入力データが供給され始
めてから所定期間の間で、書込みアドレスと読出しアド
レスの差が最適化されるように制御され、その所定期間
の間で、アドレス差が最適化されて、入力データと出力
データとの位相差(時間差)が最適値のアドレス差でほ
ぼ一定になる。そして、所定期間が経過した後は、所定
の制限が設定された状態でアドレス差の最適化が実行さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施の形態について説明する。
【0016】本例においては、マルチチャンネルのデジ
タルオーディオデータを処理するオーディオ増幅装置内
で、入力した各チャンネルのオーディオデータのサンプ
リング周波数を変換するようにした装置に適用したもの
である。本例のオーディオ増幅装置は、デジタル増幅装
置と称されるものであり、供給されるデジタルオーディ
オデータに基づいてPWM(Pulse Width Modulation:
パルス幅変調)信号を生成させて、そのPWM信号によ
って所定の電源を直接スイッチングして、スピーカを駆
動させる増幅出力を得るようにしたものである。
【0017】ここで、本例のオーディオ増幅装置内でP
WM信号を生成させるためのデジタルオーディオデータ
は、特定のサンプリング周波数(標本化周波数)である
必要があり、外部から入力したデジタルオーディオデー
タのサンプリング周波数が、その特定のサンプリング周
波数でないときに、サンプリング周波数を変換するサン
プリング周波数コンバータを、増幅装置内に備える。
【0018】図1は、本例のオーディオ増幅装置の全体
構成例を示す図である。ここでは、マルチチャンネルオ
ーディオ信号源1がオーディオ増幅装置100に接続し
てあり、このマルチチャンネルオーディオ信号源1か
ら、6チャンネルのマルチチャンネルのデジタルオーデ
ィオデータがオーディオ増幅装置100に供給される。
具体的なチャンネル構成としては、例えばフロント左信
号FLと、フロント右信号FRと、リアー左信号SL
と、リアー右信号SRと、センタ信号Cと、低域専用信
号SWとで構成される。
【0019】オーディオ増幅装置100に供給される各
チャンネルのオーディオデータは、サンプリング周波数
コンバータ110,120,130に供給される。本例
のオーディオ増幅装置100が備えるサンプリング周波
数コンバータ110,120,130としては、1個の
コンバータで2チャンネルのオーディオデータを変換処
理できる構成としてあり、合計3個のコンバータ11
0,120,130で、6チャンネルのマルチチャンネ
ルオーディオデータのサンプリング周波数を変換処理で
きる。具体的には、第1のコンバータ110でフロント
左信号FLとフロント右信号FRの変換処理を行い、第
2のコンバータ120でリアー左信号SLとリアー右信
号SRの変換処理を行い、第3のコンバータ130でセ
ンタ信号Cと低域専用信号SWの変換処理を行う。
【0020】ここで、この増幅装置100内での動作全
体を制御するコントローラ101から各コンバータ11
0,120,130には、後述する制限解除信号を供給
して、3つのコンバータ110,120,130での変
換に伴って発生する位相差(時間差)が等しくなるよう
にしてある。この制限解除信号を使用した処理の詳細に
ついては後述する。
【0021】なお、このオーディオ増幅装置100に入
力したオーディオデータのサンプリング周波数が、この
増幅装置100で増幅処理用に使用するデータのサンプ
リング周波数とが等しい場合には、各コンバータ11
0,120,130は入力データをそのまま出力し、サ
ンプリング周波数の変換処理は行わない。
【0022】各サンプリング周波数コンバータ110,
120,130でサンプリング周波数が変換された(或
いは変換する必要がないために変換されてない)各チャ
ンネルのデジタルオーディオデータは、PWM波発生回
路141,142,143に供給し、それぞれのチャン
ネルのオーディオデータによりパルス幅変調されたPW
M信号(PWM波)を生成させる。このPWM波発生回
路141,142,143についても、ここでは1つの
回路で2チャンネルずつ処理を行う構成としてある。
【0023】そして、生成された各チャンネルのPWM
信号を、各チャンネル毎の増幅回路144,145,1
46,147,148,149に供給し、増幅されたア
ナログオーディオ信号を得るように処理される。この増
幅回路144〜149では、例えば安定化された直流電
源を上述したPWM信号でスイッチングして、そのスイ
ッチング出力をパルストランスやローパスフィルタなど
の回路により直流分を除去する処理を行い、結果的にオ
ーディオ信号が増幅された信号となるように構成したも
のである。
【0024】各チャンネルの増幅回路144〜149が
出力するオーディオ信号は、オーディオ増幅装置100
のスピーカ接続端子(図示せず)に接続された各チャン
ネル毎のスピーカ装置に供給させて、マルチチャンネル
オーディオを出力させる。即ち、増幅回路144の出力
をフロント左チャンネル用スピーカ装置2FLに供給
し、増幅回路145の出力をフロント右チャンネル用ス
ピーカ装置2FRに供給し、増幅回路146の出力をリ
ア左チャンネル用スピーカ装置2SLに供給し、増幅回
路147の出力をリア右チャンネル用スピーカ装置2S
Rに供給し、増幅回路148の出力をセンタチャンネル
用スピーカ装置2Cに供給し、増幅回路149の出力を
低域専用チャンネル用スピーカ装置2SWに供給する。
【0025】次に、各サンプリング周波数コンバータ1
10,120,130の具体的な構成例について説明す
る。以下の説明では説明を簡単にするために、1個のサ
ンプリング周波数コンバータは、1チャンネルのデータ
だけを処理する構成としてあるが、上述したそれぞれの
サンプリング周波数コンバータ110,120,130
の場合には、2チャンネル分のデータを処理できる回路
が構成されている。
【0026】図2は、本例のサンプリング周波数コンバ
ータの全体構成を示す図である。この例では、入力端子
11から入力された信号Dsiの標本化周波数Fsiを再標
本化して任意のサンプリング周波数Fsoに変換するもの
である。以下の説明では、入力信号Dsiのサンプリング
周波数Fsiを入力標本化周波数Fsiとし、任意のサンプ
リング周波数Fsoを出力標本化周波数Fsoとする。
【0027】本例の標本化周波数変換装置は、入力端子
11から入力された入力サンプリング周波数Fsiの入力
信号Dsiを再標本化用の8Fsiにオーバーサンプリング
処理する8Fs オーバーサンプリングフィルタ12と、
この8Fs オーバーサンプリングフィルタ12で8Fs
とされた入力信号を書き込むと共に読み出す再標本化用
のバッファメモリ13と、この再標本化用バッファメモ
リ13の出力信号を補間処理する補間処理回路14を備
える。
【0028】また、入力端子22から供給される標本化
周波数Fsiの整数倍の入力基準クロック(以下入力マス
タークロックという)MCKi (=M・Fsi)で入力端
子23から供給される出力標本化周波数Fsoの周期(以
下出力標本化周期という)TsoのN倍の周期t(=N・
Tso)を計数することによって分解能を向上した標本化
周波数比を検出する標本化周波数比検出回路24と、こ
の標本化周波数比検出回路24で検出された標本化周波
数比を基に再標本化用バッファメモリ13の書き込み読
み出しを制御すると共に補間処理回路14の補間処理を
制御するコントローラ25を備える。
【0029】さらに、コントローラ25によって補間処
理が制御された補間処理回路14からの出力信号の標本
化周波数を間引きし例えば2,4,8倍の出力標本化周
波数Fsoとすると共に、かつその位置をマルチプレクサ
19aにより切り換え選択する再標本化周波数信号出力
回路19と、この再標本化周波数信号出力回路19から
の出力信号に帯域制限を施し、出力端子21から出力標
本化周波数Fsoの出力信号Dsoを出力する帯域制限フィ
ルタ20とを備える。
【0030】8Fs オーバーサンプリングフィルタ12
で作られた標本化周波数8Fsiのディジタル信号は、上
述したように再標本化用バッファメモリ13に入力され
る。この再標本化用バッファメモリ13は、書き込みア
ドレスに対して読み出しアドレスの差が任意に変動し、
データを記憶媒体に連続的に記録再生していくリングバ
ッファメモリである。例えば、20ビット64ワードの
容量を持ち、入力標本化周波数時間の8倍のバッファと
なる。
【0031】この再標本化用バッファメモリ13のデー
タ書き込み読み出しは、コントローラ25が制御してい
る。コントローラ25は、再標本化用バッファメモリ1
3にデータ書き込みのための書き込みアドレスを供給す
ると共に標本化周波数比検出回路24が検出した標本化
周波数比から再標本化用バッファメモリ13にデータ読
み出しのための読み出しアドレスを供給して再標本化用
バッファメモリ13の書き込み読み出しを制御してい
る。したがって、このコントローラ25と標本化周波数
比検出回路24は、再標本化用バッファメモリ13のア
ドレスを制御しているメモリアドレス制御部であり、か
つ、補間処理回路14を制御している補間処理制御部で
もある。
【0032】以下、この標本化周波数比検出回路24と
コントローラ25からなるメモリアドレス制御部につい
て、図3を参照しながら説明する。
【0033】本例のメモリアドレス制御部は、書き込み
アドレスに対して読み出しアドレスの差が任意に変動
し、データを記憶媒体に連続的に記録再生していくリン
グバッファメモリである再標本化用バッファメモリ13
の読み出しアドレスを制御するメモリアドレス制御部で
あって、書き込みアドレスと読み出しアドレスとの差を
検出するアドレス差検出回路32と、このアドレス差検
出回路32で検出したアドレス差を最適値に制御するよ
うに読み出しアドレスを最適化制御するアドレス最適化
制御回路34とを有するコントローラ25と、標本化周
波数比検出回路24とからなる。
【0034】標本化周波数比検出回路24は、入力端子
22から供給される入力マスタークロックMCKi によ
り入力端子23から入力される時間周期tでの整数倍の
標本化周期N・Tsoを計数するカウンタ30と、このカ
ウンタ30からのカウント出力を上記N・Tsoを基にラ
ッチするラッチ31とを有してなる。
【0035】カウンタ30でN・Tsoを入力マスターク
ロックMCKi によりカウントし、そのカウント結果を
ラッチ31でラッチすることにより、周期tでの現在の
標本化周波数比Rが求められることになる。
【0036】コントローラ25は、アドレス差検出回路
32とアドレス最適化制御回路34の他に、ラッチ31
からの標本化周波数比Rにアドレス差検出回路32で検
出したアドレス差に応じてアドレス最適化制御回路の出
力信号を加算する加算回路35と、加算回路35の加算
出力を累積加算するための加算回路36とフリップフロ
ップ回路37とからなる。
【0037】ここで、フリップフロップ回路37は、D
フリップフロップ回路であることが好ましく、入力端子
38からは、本例の出力信号の標本化周波数8Fsoに合
わせて8Fsoのクロックが供給されている。もちろん、
出力信号の標本化周波数が4又は2Fsoである場合に
は、4又は2Fsoのクロックが供給される。また、入力
端子39からはイニシャライズ信号が供給される。
【0038】アドレス差検出回路32は、読み出しアド
レスに、図4に示すようなインバータ40を介した書き
込みアドレスを加算し、読み出しアドレスと書き込みア
ドレスの差を検出する。読み出しアドレスと書き込みア
ドレスとの差は、再標本化バッファメモリ13のバッフ
ァ余裕度を示す尺度となる。このアドレス差が無くなっ
てくると、再標本化バッファメモリ13はオーバーフロ
ーしてしまうことになる。
【0039】アドレス差最適化制御回路34は、上述し
たようにアドレス差検出回路32で検出したアドレス差
を最適値に制御するように読み出しアドレスを最適化制
御する回路であり、図4に示すようにエリアデコーダ&
ラッチ34aと、Dフリップフロップ34bと、アドレ
ス最適化エンコーダ34cとからなる。また、このオー
ディオ増幅装置100のコントローラ101(図1参
照)から端子41を介してアドレス差補正領域の制限解
除信号が供給され、この制限解除信号が図4に示すよう
にエリアデコーダ&ラッチ34aに供給される。この端
子41に得られる制限解除信号による動作については後
述する。
【0040】アドレス差最適化制御回路34は、アドレ
ス差検出回路32で検出したアドレス差信号S1から、
アドレス差最適値CTを減算して、その減算値に応じ
て、図6に示すようなアドレス要補正値S2をアドレス
要補正値算出回路34dが出力し、そのアドレス要補正
値S2がどのエリアになるかをエリアデコーダ&ラッチ
34aとDフリップフロップ34bによって、端子33
から供給されるデータに基づいて毎回ある周期でラッチ
して監視させ、この監視結果に応じてアドレス最適化エ
ンコーダ34cに標本化周波数比検出回路24で検出し
た標本化周波数比Rに加算回路35で加える補正値を生
成させている。
【0041】この場合、端子41からエリアデコーダ&
ラッチ34aに供給されるアドレス差補正領域の限定解
除信号の状態によって、アドレス差補正領域に限定を加
える場合と、制限を解除する場合とがある。それぞれの
場合の詳細については後述する。
【0042】アドレス差最適値CTは、例えば図5に示
すようにデータ記憶アドレスがリング状のリングバッフ
ァメモリにおいて、アドレス差が180°の位相差の関
係になるように(即ちいずれの方向から見ても最もアド
レス差があるように)選ばれる。
【0043】アドレス最適化制御回路34は、読出しア
ドレスが遅れているときは増加、進んでいるときには減
少するように、アドレス最適化エンコーダ34cから補
正値を標本化周波数Rに加算し、その加算出力を図3に
示す加算回路36とDフリップフロップ37により累積
加算して、メモリ読出しアドレスを生成させる。
【0044】アドレス最適化制御回路34は、アドレス
要補正値S2が正の値から負の値、または負の値から正
の値に変化したとき、アドレスが最適になったとみな
し、補正値出力を0とし、補正動作を完了する。
【0045】ここで、上述したように、端子41からエ
リアデコーダ&ラッチ34aに供給されるアドレス差補
正領域の限定解除信号の状態によって、アドレス差補正
領域に限定を加える場合と、制限を解除する場合とがあ
る。本例の場合には、図6に示すようなアドレス要補正
値S2の出力により、アドレス最適化補正値を生成させ
て、アドレス差を0とするような制御が行われるように
構成してあるが、0を中心とした所定幅の範囲Wを設定
して、アドレス差(補正値S2)がその範囲W内である
ときと、範囲Wの外であるとで、限定解除信号の状態に
よって、次の表1に示すように動作を変えてある。
【0046】
【表1】
【0047】即ち、アドレス要補正値S2が、図6に示
す範囲Wの外の値を一度でもとると、アドレス最適化制
御回路34は、端子41に得られる限定解除信号の状態
がいずれであっても、アドレス要補正値の符号が反転す
るまで、補正値を出力しアドレスを最適化する。また、
アドレス要補正値S2が、図6に示す範囲W内にあると
きには、端子41に得られる限定解除信号の状態によっ
て、アドレス要補正値S2が符号反転するまで補正を行
うか、あるいは補正動作を制限させるかが制御される。
【0048】この動作は、例えば「アドレス要補正値S
2がW以外の範囲にある、もしくは、限定解除信号がア
クティブである」という条件をセット信号、「アドレス
要補正値が前回の値から反転した」という条件をリセッ
ト条件として、リセット優先セット−リセット回路出力
により制御することもできる。
【0049】本例の場合、オーディオ増幅装置100の
コントローラ101が端子41を介して供給する限定解
除信号としては、このオーディオ増幅装置100にオー
ディオデータが供給され始めてから所定期間、アドレス
差補正領域の限定解除をアクティブとし(即ち限定のな
い状態とし)、アドレス要補正値S2の符号が反転する
まで補正値を出力させて、最適動作を実行させる。そし
て、オーディオ増幅装置100にオーディオデータが供
給され始めてから上述した所定期間が経過した後は、ア
ドレス差補正領域の限定解除を非アクティブとし(即ち
限定された状態とし)、範囲Wの範囲内のとき、補正値
に0を出力させて、最適化動作を行わないようにしてあ
る。
【0050】ここでのオーディオデータが供給され始め
てからの所定期間としては、例えばオーディオデータの
入力があって本例の回路でのサンプリング周波数の変換
動作が安定するまでの時間(具体的には入力データのサ
ンプリング周波数と出力データのサンプリング周波数と
の差が安定して、アドレス差が最適化された状態が安定
して継続するようになるまでの時間)以上の時間とす
る。この安定するまでの時間は、例えばバッファメモリ
の書込みアドレスと読出しアドレスの位相差が最大の状
態(即ち位相差が360°に近い状態)から、最適値で
ある位相差180°の状態になるまでの時間あれば良
い。例えば、200m秒から1秒程度の時間があればサ
ンプリング周波数の変換動作が安定するので、オーディ
オデータが供給され始めてから、1秒以上の時間(例え
ば2秒程度)だけ、限定解除信号で限定のない補正動作
を実行させて最適化動作をさせて、それ以後は限定解除
信号で限定された状態で動作させる。
【0051】なお、このオーディオ増幅装置100のコ
ントローラ101が限定解除信号で限定のない補正動作
を実行させる期間として、実際のオーディオデータの入
力があってからの判断を行うのではなく、例えば装置1
00の電源の投入時から、所定時間の間、限定解除信号
で限定のない補正動作を実行させて最適化動作をさせ
て、それ以後は限定解除信号で限定された状態で動作さ
せるようにしても良い。
【0052】また、オーディオデータの入力があった時
点として、この増幅装置100に入力するオーディオデ
ータを切換える動作があったときにも、新たなオーディ
オデータの入力が開始されたものとして、所定期間は限
定解除信号で限定のない補正動作を実行させて最適化動
作をさせて、それ以後は限定解除信号で限定された状態
で動作させるようにしても良い。増幅装置100側で入
力切換えがあった場合の他に、オーディオ信号源側が出
力するオーディオデータのサンプリング周波数に切換え
があった場合にも、同様に新たなオーディオデータの入
力が開始されたものとして、所定期間だけ限定のない補
正動作を実行させても良い。
【0053】また、予め決められた所定期間を設定する
のではなく、例えばデータの入力開始から標本化周波数
比検出回路24での標本化周波数比の検出状態が一定状
態に安定するまでの間、限定解除信号で限定のない補正
動作を実行させて最適化動作をさせ、一定状態に安定化
した後は、限定解除信号で限定された状態で動作させる
ようにしても良い。
【0054】なお、再標本化用バッファメモリ13のデ
ータ書込み状態と読出し状態を図5のリングバッファの
図を参照して説明すると、再標本化用バッファメモリ1
3として図5に示すようなイメージの20ビット64ワ
ードの容量を持つリング状の8Fs データ再標本化用バ
ッファメモリである場合、このメモリアドレス制御回路
は、データの書き込みアドレスAw と読み出しアドレス
Ar が32ワード差で、180°の位相差で動作するよ
うに、読み出しアドレスAr を制御している。なお、こ
のメモリアドレス制御回路は、8つのFsiTデータ区間
アドレスを有し、4FsiTのところを絶対最大点CTと
している。
【0055】次に、標本化周波数比検出回路24とコン
トローラ25からなる補間処理制御部について説明す
る。
【0056】コントローラ25は、標本化周波数比検出
回路24から供給される標本化周波数比Rを加算回路3
6及びフリップフロップ回路37を用いて累積加算し、
再標本化用バッファメモリ13のデータ読み出しアドレ
スを生成する他に、加算回路36及びフリップフロップ
回路37を用いて、補間処理回路14へのオーバーサン
プリング用の係数を選択制御する信号と、先行リーディ
ング用及び後追いトレーリング用の直線補間係数LIP.F.
L 及びLIP.F.T を生成している。
【0057】これら、読み出しアドレス、オーバーサン
プリング用係数選択制御信号及び直線補間係数は、例え
ば、一つのデータ列の上位ビット範囲、中位ビット範囲
及び下位ビット範囲のデータとして、このコントローラ
25から出力される。このうち、オーバーサンプリング
用係数選択制御信号及び直線補間係数は、補間処理回路
14に供給され、該補間処理回路14の補間処理を制御
する。
【0058】補間処理回路14は、図2に示すように、
コントローラ25から供給されたデータ読み出しアドレ
スにより再標本化用バッファメモリ13から読み出され
たデータにオーバーサンプリング処理を施すと共に、直
線補間を施すFIRフィルタ(L)& ×LIP.F.L 15及
びFIRフィルタ(T)& ×LIP.F.T 17と、これらF
IRフィルタ(L)& ×LIP.F.L 15及びFIRフィル
タ(T)& ×LIP.F.T17にオーバーサンプリングのた
めの係数を供給する係数ROM16と、FIRフィルタ
(L)& ×LIP.F.L 15の出力信号とFIRフィルタ
(T)& ×LIP.F.T 17の出力信号とを加算する加算器
18とを有して成る。ここで、係数ROM16は、例え
ば、24ビット7ワードのオーバーサンプリング係数を
32個持っている。
【0059】この補間処理回路14の動作を図7を参照
しながら説明する。再標本化用バッファメモリ13は、
コントローラ25から供給される読み出しアドレスに基
づいてFIRフィルタ(L)& ×LIP.F.L 15及びFI
Rフィルタ(T)& ×LIP.F.T 17に図7の(A)に示
すようなTsi/8毎の例えば7個のデータを供給する。
FIRフィルタ(L)& ×LIP.F.L15及びFIRフィ
ルタ(T)& ×LIP.F.T17は、再標本化用バッファメ
モリ13から供給された例えば7個のデータに、係数R
OM16から読み出した例えば7個の係数を積和演算し
て、それぞれ256Fsiのデータを生成する。
【0060】この256Fsiのデータの隣合った2つの
データを示すのが図7の(B)である。図7の(A)、
図7の(B)に示した破線包囲領域E1 は、Tsi/8で
あり、図7の(B)に示した破線包囲領域E2 は、Tsi
/256間隔の256Fsiの隣合った2つのデータであ
る。
【0061】次に、FIRフィルタ(L)& ×LIP.F.L
15びFIRフィルタ(T)& ×LIP.F.T 17は、コン
トローラ25から供給される直線補間係数をTsi/25
6間隔の隣合った2つのデータに乗じてから加算器18
により加算し、図7の(C)に示すような直線補間を行
う。
【0062】このようなオーバーサンプリングと直線補
間を繰り返すことにより、本例の標本化周波数変換回路
は、図7の(D)に示すような標本化周波数Fsoのデー
タDsoを生成する。
【0063】ここで、直線補間係数について説明してお
く。直線補間係数としては、リーディング先行データ用
係数LIP.F.L と、トレーリング後追いデータ用係数LIP.
F.Tとがある。これらの直線補間係数は、コントローラ
25において、累積加算された値の下位のデータ、例え
ば12ビットを用いて生成する。具体的には、トレーリ
ング後追いデータ用係数LIP.F.T は、下位12ビットデ
ータ、リーディング先行データ用係数LIP.F.L は、下位
12ビットの1の補数によって与えられる。
【0064】図7の(C)には、破線包囲領域E3 内の
Tsi/256間隔の2つのデータDsa、Dsbに上記直線
補間係数を乗算して得たデータDsoを示す。
【0065】補間処理回路14から出力されるデータは
8Fsoのデータである。この8Fsoのデータは、再標本
化周波数信号出力回路19に供給される。この再標本化
周波数信号出力回路19は、8Fsoに間引き処理を施
し、4Fso又は2Fsoに変換し、8Fso、4Fso又は2
Fsoのうちの一をマルチプレクサ19aで切り換え選択
している。
【0066】帯域制限フィルタ20は、出力データにエ
リアシング雑音を発生させないためのフィルタである。
入力標本化周波数Fsiが出力標本化周波数Fsoよりも高
いときには、エリアシング雑音が発生するおそれがある
ので、マルチプレクサ19aからの出力信号を帯域制限
する。
【0067】以上のように構成されて動作が行われる標
本化周波数変換回路(サンプリング周波数変換回路)を
備えることで、本例のオーディオ増幅装置100は、マ
ルチチャンネルのデジタルオーディオデータが入力し
て、その入力データのサンプリング周波数を変換する必
要があるとき、サンプリング周波数を変換して出力され
るデータが、同じ位相で出力されるようになり、チャン
ネル間で位相(タイミング)のずれが発生しなくなる。
【0068】即ち、標本化周波数変換回路にデータが入
力し始めて所定期間の間は、アドレス差補正領域の限定
解除信号により、アドレス要補正値の符号が反転するま
で最適化動作が行われるので、図6に示す図のアドレス
差0に最も近い状態まで厳密にバッファメモリ13の書
込みアドレスと読出しアドレスの差の最適化が行われ
る。このように最適化が行われることで、書込みアドレ
スと読出しアドレスの差はほぼ180°の位相差とな
る。従って、オーディオ増幅装置100で扱う全てのチ
ャンネルで、入力データの遅延時間が等しくなり、2チ
ャンネルやマルチチャンネルのオーディオデータを扱う
場合であっても、チャンネル間での位相差が発生しなく
なる。
【0069】ここで、このまま厳密なバッファメモリ1
3のアドレス差の最適化制御が継続して行われると、ア
ドレス差0を跨ぐ位置でアドレス差が上下するような発
振状態となる可能性があるが、本例の場合には、安定し
た後は、一定の範囲W内では補正値を強制的に0とし
て、最適化動作を行わないようにしたので、発振するよ
うなことが防止され、安定してサンプリング周波数の変
化動作が行われる。なお、一度サンプリング周波数の変
換動作が安定化した後は、最適化動作を実行しなくて
も、入力データのサンプリング周波数が変化しない限り
は、バッファメモリ13の書込みアドレスと読出しアド
レスのアドレス差に変化が生じることは基本的にないの
で、そのまま最適化されたアドレス差が継続的に維持さ
れる。従って、チャンネル間での位相差が発生しない状
態が維持される。
【0070】また本例の場合には、このようにサンプリ
ング周波数を変換した各チャンネルのデータに位相差が
発生しない構成としてあるのに、各チャンネルでのサン
プリング周波数変換動作を同期させるための複雑な制御
処理は必要なく、制御処理の構成が簡単になる。
【0071】なお、上述した実施の形態では、サンプリ
ング周波数変換装置として、PWM波を生成させて増幅
処理を行うオーディオ増幅装置が必要とするサンプリン
グ周波数変換部に適用した例としたが、他のオーディオ
機器が必要とするサンプリング周波数変換部にも適用で
きるものであり、或いはサンプリング周波数の変換動作
だけを行う単体の機器として構成した場合にも適用可能
である。また、オーディオデータ以外のデジタルデータ
でサンプリング周波数を変換する必要がある場合にも適
用できるものである。
【0072】また、上述した実施の形態では、マルチチ
ャンネルのオーディオデータを変換する場合のように、
複数のサンプリング周波数変換部の位相差(時間差)を
同期させる場合に適用したが、例えば1チャンネルのオ
ーディオデータのサンプリング周波数を、1台のサンプ
リング周波数変換装置で変換させる場合であっても、そ
の変換による入力と出力の時間差を適正値に制御する必
要があるような場合にも適用でき、マルチチャンネルの
データを扱う装置に限定されるものではない。
【0073】また、上述した実施の形態では、サンプリ
ング周波数変換部の内部を各演算処理を実行するハード
ウェアで構成させたが、同様の制御処理を実行するソフ
トウェアで、バッファメモリのアドレス差を制御するよ
うにしても良い。
【0074】また、上述した実施の形態で説明した最適
化を行う時間の値については、一例を示したものであ
り、上述した値に限定されるものではなく、適用される
回路構成や扱うデータの状態などにより最適化を行う時
間は適宜選定すれば良い。
【0075】また、上述した実施の形態では、アドレス
差の最適化が行われているとき、最適なアドレス差であ
ることの判断として、アドレス差の最適値と、実際のア
ドレス差とを比較した値の極性が反転したときを、最適
化されていると判断するようにしたが、その他の処理で
最適値であると判断するようにしても良い。
【0076】
【発明の効果】本発明によると、入力データが供給され
始めてから所定期間の間で、書込みアドレスと読出しア
ドレスの差が最適化されるように制御され、その所定期
間の間で、アドレス差が最適化されて、入力データと出
力データとの位相差(時間差)が、最適値でほぼ一定に
なる。そして、所定期間が経過した後は、所定の制限が
設定された状態でアドレス差の最適化が実行される。こ
こで、サンプリング周波数が変換されたデータの出力が
安定化した状態では、記憶手段の書込みと読出しが一定
の状態で安定して行われるため、アドレス差の最適化
に、所定の制限を設定して実行させても、結果的にアド
レス差の変動を抑えることができ、読出しアドレスの最
適化処理が継続的に実行されることによる発振を防止で
き、アドレス差が一定に設定された状態で、サンプリン
グ周波数が変換されたデータの出力を安定に行うことが
できる。
【0077】この場合、アドレス差の最適化に制限をつ
けない所定期間は、入力データが供給され始めてから、
この入力データのサンプリング周波数と出力データのサ
ンプリング周波数との差が安定するのに要する時間以上
の期間としたことで、確実にサンプリング周波数の変換
が安定するようになってから、アドレス差の最適化に所
定の制限が設定されるようになり、アドレス差を一定に
設定させることの処理が確実に実行される。
【0078】また、入力データの供給され始めとして、
入力データの切換えがあったときを含むようにしたこと
で、入力データの切換え時にも、アドレス差を一定に制
御する処理が有効に機能するようになる。
【0079】また、制限をつけずにアドレス差を最適化
する制御として、アドレス差と最適値とを比較して最適
値に近づけさせる制御を行い、所定の制限を設定してア
ドレス差を最適化する制御として、最適値を中心として
一定範囲内にアドレス差が入るように制御することで、
アドレス差を最適化する処理が良好に実行される。
【0080】さらに、アドレス制御手段によるアドレス
差と最適値とを比較して最適値に近づけさせる制御とし
て、変化するアドレス差の値が、最適値を越えた時点又
は最適値を下回った時点を、最適なアドレス差と判断す
ることで、簡単な判断処理でアドレス差が最適値となっ
たことを判断できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による全体構成の例を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態によるサンプリング周波
数変換部の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるメモリアドレス制
御部の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるアドレス最適化回
路の構成示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態による最サンプリング用
バッファメモリの概略構成図である。
【図6】本発明の一実施の形態によるアドレス差とアド
レス最適化補正値との関係の例を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態による補間処理回路の動
作を示す説明図である。
【符号の説明】
1…マルチチャンネルオーディオ信号源、2FL,2F
R,2SL,2SR,2C,2SW…スピーカ装置、1
2…オーバーサンプリング用フィルタ、13…再標本化
用バッファメモリ、14…補間処理回路、15…RIR
フィルタ及び直線補間回路、16…係数ROM、17…
RIRフィルタ及び直線補間回路、18…加算器、19
…再標本化周波数データ出力回路、20…帯域制限フィ
ルタ、24…標本化周波数検出回路、25…コントロー
ラ、30…カウンタ、31…ラッチ回路、32…アドレ
ス値検出回路、34…アドレス最適化制御回路、35,
36…加算器、37…Dフリップフロップ、41…限定
解除信号入力端子、100…オーディオ増幅装置、10
1…コントローラ、110,120,130…サンプリ
ング周波数コンバータ、141,142,143…PW
M波発生回路、144,145,146,147,14
8,149…増幅回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサンプリング周波数の入力データ
    のサンプリング周波数を、第2のサンプリング周波数に
    変換するサンプリング周波数変換装置において、 上記入力データ又は入力データをオーバーサンプリング
    したデータを連続的に書込み、書込みアドレスに対して
    所定のアドレス差で書込まれたデータを連続的に読出す
    記憶手段と、 上記記憶手段から読出されたデータを補間処理して上記
    第2のサンプリング周波数のデータとする補間処理手段
    と、 上記記憶手段の書込みアドレスと読出しアドレスのアド
    レス差を検出するアドレス差検出手段と、 上記アドレス差検出手段が検出したアドレス差を最適化
    させる制御を行い、上記入力データが供給され始めてか
    ら所定期間、制限をつけずにアドレス差の最適化を実行
    させ、上記所定期間が経過した後、所定の制限を設定し
    てアドレス差の最適化を実行させるアドレス制御手段と
    を備えたサンプリング周波数変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサンプリング周波数変換
    装置において、 上記所定期間は、入力データが供給され始めてから、こ
    の入力データのサンプリング周波数と出力データのサン
    プリング周波数との差が安定するのに要する時間以上の
    期間であるサンプリング周波数変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のサンプリング周波数変換
    装置において、 上記入力データの供給され始めとして、入力データの切
    換えがあったときを含むようにしたサンプリング周波数
    変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のサンプリング周波数変換
    装置において、 上記アドレス制御手段は、上記制限をつけずにアドレス
    差を最適化する制御として、アドレス差と最適値とを比
    較して最適値に近づけさせる制御を行い、上記所定の制
    限を設定してアドレス差を最適化する制御として、上記
    最適値を中心として一定範囲内にアドレス差が入るよう
    に制御するサンプリング周波数変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のサンプリング周波数変換
    装置において、 上記アドレス制御手段によるアドレス差と最適値とを比
    較して最適値に近づけさせる制御として、変化するアド
    レス差の値が、最適値を越えた時点又は最適値を下回っ
    た時点を、最適なアドレス差と判断するサンプリング周
    波数変換装置。
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