JP2007295514A - データ受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
デジタルインターフェースを用いて再生装置からデータ受信装置へオーディオデータの伝送を行うシステムにおいて、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生するとき、データ受信装置から出力されるオーディオデータの音質の劣化を防ぐことができるデータ受信装置を提供する。
【解決手段】
受信装置クロック制御モードをするか否かを再生装置に確認し、再生装置から受信装置クロック制御モードをすることができない応答があると、オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータをオーディオ記憶手段に記憶される制御をし、クロック生成手段により生成される受信側クロックに応じて前記オーディオ記憶手段からオーディオデータを読み出す制御およびビデオ記憶手段からビデオデータを読み出す制御をする。
【選択図】 図1
デジタルインターフェースを用いて再生装置からデータ受信装置へオーディオデータの伝送を行うシステムにおいて、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生するとき、データ受信装置から出力されるオーディオデータの音質の劣化を防ぐことができるデータ受信装置を提供する。
【解決手段】
受信装置クロック制御モードをするか否かを再生装置に確認し、再生装置から受信装置クロック制御モードをすることができない応答があると、オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータをオーディオ記憶手段に記憶される制御をし、クロック生成手段により生成される受信側クロックに応じて前記オーディオ記憶手段からオーディオデータを読み出す制御およびビデオ記憶手段からビデオデータを読み出す制御をする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、デジタルインターフェースを介してデータを受信するデータ受信装置に関する。
DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に記録されたデジタルデータ(ビデオデータ、オーディオデータ等)を再生する再生装置と、再生装置から再生されたデジタルデータを受信し当該デジタルデータのうちオーディオデータを増幅してスピーカへ出力する増幅装置とを備えるシステムがある。近年、このシステムにおいて、再生装置から増幅装置へオーディオデータの伝送に、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394インターフェースなどのデジタルインターフェースが用いられ、再生装置により再生されたオーディオデータを高品質のデジタルデータで増幅装置へ伝送することができる。
デジタルインターフェースを用いて再生装置から増幅装置へオーディオデータの伝送を行うシステムにおいては、増幅装置のクロック生成部が生成したマスタークロックと再生装置のクロック生成部が生成したマスタークロックが同期しない場合がある。この場合、再生装置から受信するオーディオデータにジッターが発生するため、増幅装置は、受信したオーディオデータを正しく復調することができず、スピーカから出力したオーディオ信号にノイズが発生したり、オーディオ信号が途切れたりすることがある。
再生装置と増幅装置のマスタークロックの同期をとる方法として、増幅装置が再生装置から送信されるオーディオデータに同期したマスタークロックを生成し、当該マスタークロックを用いて再生装置から送信されるオーディオデータを復調する方法が、特許文献1に開示されている。以後、本方法により同期をとる動作モードを、本明細書では、送信装置クロック制御モードと呼ぶ。
また、別な方法として、増幅装置は、クロック生成部により生成されたマスタークロックと再生装置から送信されるデジタルデータとが同期しているか否かを検出し、生成したマスタークロックとオーディオデータとの同期のずれを補正するための補正情報を生成し再生装置に送信する方法が特許文献2に開示されている。この方法において、再生装置は、増幅装置から受信した補正情報に基づいてマスタークロックの周波数を調整し、調整後のマスタークロックを用いてオーディオデータを符号化し増幅装置に送信する。以後、本方法により同期をとる動作モードを、本明細書では、受信装置クロック制御モードと呼ぶ。
特許文献1に開示された増幅装置が再生装置のマスタークロックに同期したマスタークロックを生成して再生装置と増幅装置のマスタークロックの同期をとる方法(送信装置クロック制御モード)では、増幅装置におけるマスタークロックの生成にVCO(Voltage Controlled Oscillator)回路から発振されるクロックを使用したPLL(Phase Locked Loop)回路が用いられる。このVCO回路は、クロック同期の許容範囲がクロックの中心周波数に対し±1000ppm(Parts Per Million)であるため、生成されるマスタークロックにジッターが発生する。このため、増幅装置において、VCO回路により生成されたマスタークロックを用いて、再生装置から送信されたオーディオデータを復調するとオーディオデータにジッターが発生し、増幅装置から出力されるオーディオデータの音質が劣化するという問題がある。
特許文献2に開示された増幅装置が生成したマスタークロックに同期するように、再生装置のマスタークロックの周波数を調整して再生装置と増幅装置のマスタークロックの同期をとる方法(受信装置クロック制御モード)では、増幅装置において再生装置のマスタークロックが増幅装置のマスタークロックに同期するように調整する。再生装置から送信されるオーディオデータは増幅装置のマスタークロックに同期しているため、増幅装置において、再生装置から受信するオーディオデータにジッターが発生しない。このため、増幅装置は、再生装置から受信したオーディオデータを高音質で再生することができる。しかしながら、再生装置のオーディオ送信用のマスタークロックは、増幅装置のマスタークロックに同期したものとなるため、再生装置においてビデオ用マスタークロックとオーディオ用マスタークロックとの同期がとれなくなり、再生されるビデオデータの動画が一瞬停止する、または、1コマ分の画像を飛ばして再生する等の問題が発生する。
以上のことから、従来のデジタルインターフェースを用いて再生装置と増幅装置の間でオーディオデータの伝送を行うシステムでは、再生装置がDVD‐AUDIOやCD‐DA(Compact Disc-Digital Audio)等のオーディオデータのみが記録された記録媒体を再生する場合、上述した受信装置クロック制御モードにより再生装置と増幅装置のマスタークロックを同期させている。したがって、増幅装置において、再生装置から受信したオーディオデータを高音質で再生することができる。
一方、再生装置がDVD‐VIDEO等のオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生する場合、受信装置クロック制御モードを用いると、再生されるビデオデータの動画が一瞬停止する、または、1コマ分の画像を飛ばす等の問題が発生するので、上述した送信装置クロック制御モードにより再生装置と増幅装置のマスタークロックを同期させている。
すなわち、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生するとき、送信装置クロック制御モードを用いた場合、再生されたビデオデータの動画が一瞬停止する、または、1コマ分の画像を飛ばして再生する等の問題の発生を防ぐことができる。しかしながら、送信装置クロック制御モードでは、増幅装置がVCO回路により生成されたマスタークロックを用いて再生装置から送信されたオーディオデータを復調するので、オーディオデータにジッターが発生し音質が劣化してしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、デジタルインターフェースを用いて再生装置からデータ受信装置へオーディオデータの伝送を行うシステムにおいて、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生するとき、データ受信装置から出力されるオーディオ信号の音質の劣化を防ぐとともに、ビデオデータの動画が一瞬停止したり、1コマ分の画像を飛ばして再生する等の問題も発生することがないデータ受信装置を提供することを特徴とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、再生装置から送信されるオーディオデータをデジタルインターフェースを介して受信するデータ受信装置において、デジタルインターフェースを介してオーディオデータを入力するオーディオ入力手段と、再生装置から送信されるビデオデータを入力するビデオ入力手段と、前記オーディオ入力手段により入力されたオーディオデータに信号処理を施す信号処理手段と、前記信号処理手段により信号処理が施されたオーディオデータを出力するオーディオ出力手段と、データ受信装置の動作を制御する受信側クロックを生成するクロック生成手段と、オーディオデータを記憶するオーディオ記憶手段と、前記ビデオ入力手段から入力されたビデオデータを記憶するビデオ記憶手段と、前記オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータから検出した送信側クロックおよび前記クロック生成手段により生成される受信側クロックが同期するように送信側クロックを調整し受信側クロックと送信側クロックを同期させる受信装置クロック制御モードをするか否かを再生装置に確認し、再生装置から受信装置クロック制御モードをすることができない応答があると、前記オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータを前記オーディオ記憶手段に記憶させる制御をし、前記クロック生成手段により生成される受信側クロックに応じて前記オーディオ記憶手段からオーディオデータを読み出す制御および前記ビデオ記憶手段からビデオデータを読み出す制御をする制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載されたデータ受信装置において、前記オーディオ記憶手段に記憶されたオーディオデータから無音のオーディオデータを検出する無音検出手段と、前記ビデオ記憶手段に記憶されたビデオデータから黒画像のビデオデータを検出する黒画像検出手段を更に備え、前記制御手段は、前記無音検出手段による無音のオーディオデータの検出および前記黒画像検出手段による黒画像のビデオデータの検出に応じて、前記記憶手段にオーディオデータの記憶を停止させ記憶したオーディオデータを消去させる制御をすることを特徴とする。
本発明によれば、デジタルインターフェースを用いて再生装置からデータ受信装置へオーディオデータの伝送を行うシステムにおいて、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生するとき、データ受信装置から出力されるオーディオ信号の音質の劣化を防ぐとともに、ビデオデータの動画が一瞬停止したり、1コマ分の画像を飛ばして再生する等の問題も発生することがないデータ受信装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例であるデータ受信装置の構成を示すブロック図である。図1において、1はオーディオ入力部、2はアナログオーディオ入力部、3はデジタルオーディオ入力部、4はIEEE1394インターフェース(IEEE1394I/F)、5はIEEE1394入力部、6はRAM(Random Access Memory)、7はPLL回路、8はADC(Analog to Digital Converter)、9はDIR(Digital Interface Receiver)、10はDSP(Digital Signal Processor)、11はDAC(Digital to Analog Converter)、12は増幅部、13はオーディオ出力部、14はクロック生成部、15は制御部、16はビデオ入力部、17はADC、18はRAM、19はDAC、20はビデオ出力部を示す。本実施例のデータ受信装置は、例えば、AV(Audio Visual)アンプ等の増幅装置である。
図1は、本発明の第1の実施例であるデータ受信装置の構成を示すブロック図である。図1において、1はオーディオ入力部、2はアナログオーディオ入力部、3はデジタルオーディオ入力部、4はIEEE1394インターフェース(IEEE1394I/F)、5はIEEE1394入力部、6はRAM(Random Access Memory)、7はPLL回路、8はADC(Analog to Digital Converter)、9はDIR(Digital Interface Receiver)、10はDSP(Digital Signal Processor)、11はDAC(Digital to Analog Converter)、12は増幅部、13はオーディオ出力部、14はクロック生成部、15は制御部、16はビデオ入力部、17はADC、18はRAM、19はDAC、20はビデオ出力部を示す。本実施例のデータ受信装置は、例えば、AV(Audio Visual)アンプ等の増幅装置である。
図1に示すオーディオ入力部1は、アナログオーディオ入力部2、デジタルオーディオ入力部3及びIEEE1394I/F4を備える。アナログオーディオ入力部2は、DVDプレーヤ等の再生装置から出力されるアナログオーディオ信号を入力する。アナログオーディオ入力部2には、複数のチャンネルのアナログオーディオ信号を入力するための入力端子を備える。デジタルオーディオ入力部3は、再生装置から出力されるデジタルオーディオデータを入力する。
IEEE1394I/F4は、IEEE1394規格に準拠したデジタルインターフェースであり、IEEE1394入力部5、RAM6およびPLL回路7を備える。IEEE1394入力部5は、再生装置から出力されるIEEE1394デジタルデータをIEEE1394シリアルバスを介して入力し、入力したIEEE1394デジタルデータをデジタルオーディオデータへ復調する。RAM6は、制御部15の制御によりIEEE1394入力部5に入力されたIEEEデジタルデータを記憶する。RAM6に記憶されたIEEEデジタルデータは、IEEE1394入力部5によりデジタルオーディオデータへ復調される。
IEEE1394入力部5により復調されたデジタルオーディオデータは、DSP10へ入力される。PLL回路7は、VCO回路を備え、制御部15の制御によりこのVCO回路から発振されるクロックを用いて、IEEE1394入力部5に入力されたデジタルデータに同期したマスタークロックを生成する。PLL回路7により生成されたマスタークロックは、IEEE1394入力部5において、入力されたIEEE1394デジタルデータを復調するために用いられる。
ADC8は、アナログオーディオ入力部2から入力されたアナログオーディオ信号をチャンネル毎にデジタルオーディオデータへ変換する。変換されたデジタルオーディオデータは、DSP10へ入力される。DIR9は、デジタルオーディオ入力部3により入力されたデジタルオーディオデータを復調し、復調したデジタルオーディオデータをDSP10へ入力する。
DSP10は、ADC8、DIR9またはIEEE1394入力部5から入力されたデジタルオーディオデータに各種サラウンドフォーマットの信号処理等を施す。DAC11は、DSP10により信号処理が施されたデジタルオーディオデータをアナログオーディオ信号へ変換する。増幅部12は、DAC11から入力されるアナログオーディオ信号を増幅する。増幅されたアナログオーディオ信号は、オーディオ出力部13にチャンネル毎に接続された図示しないスピーカから出力される。クロック生成部14は、本実施例のデータ受信装置の動作を制御するマスタークロックを生成する。制御部15は、本実施例のデータ受信装置を統括的に制御する。
ビデオ入力部16は、DVDプレーヤ等の再生装置から出力されるアナログビデオ信号を入力する。ADC17は、ビデオ入力部16から入力されたアナログビデオ信号をデジタルビデオデータへ変換する。変換されたデジタルビデオデータは、RAM18に記憶される。DAC19は、RAM18から読み出されたデジタルビデオデータをアナログビデオ信号へ変換する。変換されたアナログビデオ信号は、ビデオ出力部20に接続された図示しない表示装置から出力される。
制御部15は、IEEE1394シリアルバスにより接続された再生装置とIEEE1394I/F4を介してコマンドの送受信をする。本実施例のデータ受信装置において、再生装置とIEEE1394インターフェースによる通信を開始するとき、制御部15は、再生装置と同期をとるために、受信装置クロック制御モードで動作可能か否かを再生装置へ確認するコマンドを送信する。
再生装置から受信装置クロック制御モードでの動作を許可するコマンドを受信すると、制御部15は、受信装置クロック制御モードで同期をとる制御をする。本実施例では、従来の技術と同様に、再生装置がDVD‐AUDIOやCD‐DA等の記録媒体に記録されたオーディオデータを再生するとき、再生装置が受信装置クロック制御モードでの動作を許可する。
制御部15は、受信装置クロック制御モードで動作する場合、クロック生成部14により生成されたマスタークロックをIEEE1394入力部5に入力する。IEEE1394入力部5は、クロック生成部14から入力されたマスタークロックを用いて、入力されたIEEE1394デジタルデータをデジタルオーディオデータへ復調する。
そして、制御部15は、クロック生成部14により生成されたマスタークロックと再生装置から送信されるデジタルデータとが同期しているか否かを検出し、当該マスタークロックとオーディオデータの同期のずれを補正するためのFAST(+1%)、SLOW(−1%)、STANDARD(0%)の各コマンドを生成し、IEEE1394I/F4を介して再生装置へIEEE1394で定められたプロトコルに従って送信する。すなわち、制御部15は、同期のずれが所定の周波数範囲内である場合、STANDARDのコマンドを生成し、再生装置が内蔵するクロック生成部により生成されたマスタークロック(以下、送信側クロックという)がクロック生成部14により生成されたマスタークロック(以下、受信側クロックという)より所定の周波数低いことを検出した場合、FASTのコマンドを生成し、逆の場合、SLOWのコマンドを生成して再生装置へ送出する。
再生装置は、FAST、SLOW、STANDARDの各コマンドを受信すると、それぞれのコマンドに従って、生成する送信側クロックの周波数をコントロールする。すなわち、再生装置において、STANDARDのコマンドを受信した場合は、現在の送信側クロックの周波数を維持し、FASTのコマンドを受信した場合は、送信側クロックの周波数を1%高くし、SLOWのコマンドを受信した場合は、送信側クロックの周波数を1%低くする。
一方、再生装置は、DVD‐VIDEO等の記録媒体に記録されたオーディオデータおよびビデオデータを再生するとき、受信装置クロック制御モードでの動作を不可とし、データ受信装置に受信装置クロック制御モード動作が不可のコマンドを送信する。制御部15は、再生装置から受信装置クロック制御モードでの動作を不可とするコマンドを受信すると、クロック生成部14に受信側クロックを生成させ、当該受信側クロックをIEEE1394入力部5に入力させる制御をする。
そして、制御部15は、IEEE1394入力部5に入力されるIEEE1394デジタルデータをRAM6に記憶する制御をするとともに、RAM6に記憶されたIEEE1394デジタルデータを読出しデジタルオーディオデータへ復調する制御をする。IEEE1394入力部5は、受信側クロックを用いて、IEEEデジタルデータの記憶、読出し動作および復調動作をする。
このとき、再生装置は、送信装置クロック制御モードに従い内蔵するクロック生成部により生成される送信側クロックを用いて、記録媒体に記録されたオーディオデータおよびビデオデータを再生する。そして、再生されたオーディオデータをIEEE1394デジタルインターフェースからIEEE1394デジタルデータとして出力する。
また、再生装置により再生されたビデオデータは、アナログ信号に変換されビデオケーブルを介してビデオ入力部16に入力される。ビデオ入力部16から入力されたアナログビデオ信号は、ADC17によりデジタルビデオデータに変換される。そして、制御部15は、クロック生成部14により生成された受信側クロックを用いて、変換されたデジタルビデオデータをRAM18に記憶する制御をするとともに、RAM18に記憶されたデジタルビデオデータを読出す制御をする。
このように、再生装置において、送信装置クロック制御モードにより記録媒体に記録されたオーディオデータおよびビデオデータを再生する動作を行なうため、送信側クロックのビデオ用マスタークロックとオーディオ用マスタークロックが同期する。このため、表示装置から出力されるビデオデータの動画が一瞬停止する、または、1コマ分の画像を飛ばして再生する等の問題は発生しない。
従来技術では、受信装置クロック制御モードで再生装置と同期をとる動作をすることができない場合、PLL回路を用いた送信装置クロック制御モードにより再生装置と同期をとる動作に切り換える。これに対して、本実施例のデータ受信装置では、再生装置と同期をとるための動作を行なわず、クロック生成部14により生成される受信側クロックを用いて、再生装置から受信したIEEE1394デジタルデータを復調する動作を行なう。このため、再生装置との同期をとることができなくなり、再生装置から受信したIEEE1394デジタルデータを正しく復調することができないという問題が発生する可能性がある。
しかしながら、この問題を解決するために、本実施例のデータ受信装置は、再生装置から受信したIEEEデジタルデータをRAM6へいったん記憶し、RAM6から復調に適した読出し速度でIEEEデジタルデータを読み出すことにより、発生したジッターを吸収する。したがって、本実施例のデータ受信装置は、クロック生成部14により生成された受信側クロックを用いて、RAM6から読み出したIEEEデジタルデータを正しく復調することができる。このため、本実施例のデータ受信装置は、再生装置がオーディオデータおよびビデオデータが記録された記録媒体を再生する場合でも、再生装置からIEEE1394インターフェースを介して入力されたIEEE1394デジタルデータを正しく復調することができ、出力するアナログオーディオ信号の音質の劣化を防ぐことができる。
また、本実施例のデータ受信装置に備えられたRAM6とRAM18において、RAM6から読み出されたIEEEデジタルデータがスピーカからアナログオーディオ信号として出力されるとき、当該アナログオーディオ信号と同期したビデオ信号が表示装置から出力されるように、予めRAM6の記憶容量とRAM18の記憶容量を調整する。
上述したように、本実施例のデータ受信装置において、再生装置から受信したIEEEデジタルデータをRAM6に記憶しているとき、クロック生成部14により生成される受信側クロックと再生装置の送信側クロックの周波数が異なる。受信側クロックと送信側クロックの周波数が異なると、お互いのクロックの周波数の差によって、RAM6にオーバーフローまたはアンダーフローが生じる可能性がある。
RAM6にオーバーフローが生じるのは、受信側クロックの周波数が送信側クロックの周波数よりも低い場合、すなわち、RAM6へのIEEEデジタルデータの書き込み速度が読み出し速度よりも高い場合である。一方、RAM6にアンダーフローが生じるのは、受信側クロックの周波数が送信側クロックの周波数よりも高い場合、すなわち、RAM6へのIEEEデジタルデータの書き込み速度が読み出し速度よりも低い場合である。
制御部15は、RAM6のオーバーフローおよびアンダーフローを防ぐために、RAM6に上限のしきい値及び下限のしきい値を設定し、IEEEデジタルデータの記憶容量を監視する。制御部15は、RAM6に記憶されたIEEEデジタルデータの記憶量が上限のしきい値より多くなると、または、RAM6に記憶されたIEEEデジタルデータの記憶容量が下限のしきい値より少なくなると、送信装置クロック制御モードで再生装置と同期をとる動作に切り換える制御をする。
制御部15は、クロック生成部14からIEEE1394入力部5への受信側クロックの入力を停止させ、IEEE1394入力部5から入力されたIEEEデジタルデータに同期したマスタークロックをPLL回路7に生成させる制御をする。IEEE1394入力部5は、PLL回路7により生成されたマスタークロックを用いて、入力されたIEEE1394デジタルデータを復調する。同様にして、制御部15は、PLL回路7により生成されたマスタークロックを用いて、デジタルビデオデータをRAM18に記憶する制御をするとともに、RAM18に記憶されたデジタルビデオデータを読出す制御をする。
このように、本実施例のデータ受信装置では、再生装置と非同期の状態から送信装置クロック制御モードにより再生装置と同期をとるようにすることにより、RAM6のオーバーフローおよびアンダーフローを防ぐことができる。制御部15は、オーバーフローまたはアンダーフローが生じない程度に、IEEEデジタルデータがRAM6に記憶されると、送信装置クロック制御モードの動作に切り換える前の動作を行なうように制御する。
次に、本発明の第2の実施例であるデータ受信装置について説明する。
図2は、本発明の第2の実施例であるデータ受信装置の構成を示すブロック図である。図2において、図1に示す第1の実施例のデータ受信装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の第2の実施例であるデータ受信装置の構成を示すブロック図である。図2において、図1に示す第1の実施例のデータ受信装置と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図2に示す無音検出部21は、制御部15の制御によりRAM6に記憶されたIEEEデジタルデータのデジタルオーディオデータから無音を検出する。無音検出部21は、無音を検出すると検出信号を制御部15に出力する。黒画像検出部22は、制御部15の制御によりRAM18に記憶されたデジタルビデオデータから表示装置に全面黒画像を表示させる黒画像のデジタルビデオデータを検出する。黒画像検出部22は、黒画像のデジタルビデオデータを検出すると検出信号を制御部15に出力する。
図3は、RAM6に記憶されたデジタルオーディオデータのサンプルデータを示す図である。図3には、DVD−VIDEOから再生されたLPCM(Linear Pulse Code Modulation)方式の16bitのデジタルオーディオデータのサンプルデータを示す。無音検出部21は、RAM6に記憶されたサンプルデータが0000hであるとき、無音のデジタルオーディオデータを検出し、制御部15に検出信号を出力する。
図4は、RAM18に記憶されたデジタルオーディオデータのサンプルデータを示す図である。図4には、デジタルビデオデータの輝度信号Y、色差信号Cbおよび色差信号Crの1フィールド毎のサンプルデータを示す。黒画像検出部22は、1フィールド全てにおいて輝度信号Yのサンプルデータが10h、色差信号Cbのサンプルデータが80h、色差信号Crのサンプルデータが80hであるとき、黒画像のデジタルビデオデータを検出し、制御部15に検出信号を出力する。
制御部15は、無音検出部21が所定の回数連続して無音を検出し、かつ、黒画像検出部22が所定の回数連続して黒画像のデジタルビデオデータを検出すると、RAM6に記憶されているデジタルオーディオデータおよびRAM18に記憶されているデジタルビデオデータを消去する制御をする。例えば、無音検出部21が図3に示す0000hのサンプルデータを8サンプル連続して検出し、かつ、黒画像検出部22が図4に示す輝度信号Yが10h、色差信号Cbが80h、色差信号Crが80hのサンプルデータを4サンプル連続して検出すると、制御部15は、RAM6に記憶されているデジタルオーディオデータおよびRAM18に記憶されているデジタルビデオデータをを消去する制御をする。
制御部15は、RAM6に記憶されているデジタルオーディオデータを消去する制御をした後、IEEE1394入力部5からRAM6に入力されるIEEEデジタルデータのデジタルオーディオデータを記憶する制御をする。また、制御部15は、RAM18に記憶されているデジタルビデオデータを消去する制御をした後、ADC17からRAM18に入力されるデジタルビデオデータを記憶する制御をする。
本実施例では、無音検出部16が0000hのサンプルデータを検出して無音と判別するが、0000hの他に0002hや0001hなどの微小レベルのサンプルデータが所定の数連続した場合に、制御部15がRAM6に記憶されたデジタルオーディオデータを消去する制御をしてもよい。
このように、本実施例のデータ受信装置では、RAM6に無音のデジタルオーディオデータが所定のサンプル数連続して記憶され、かつ、RAM16に黒画像のデジタルビデオデータが所定のサンプル数連続して記憶されると、RAM6に記憶されているデジタルオーディオデータおよびRAM18に記憶されているデジタルビデオデータを消去する制御をする。したがって、本実施例のデータ受信装置は、受信側クロックと送信側クロックの周波数が異なることにより発生するRAM6およびRAM18のオーバーフローまたはアンダーフローを防ぐことができる。
上述したように本実施例では、デジタルインターフェースとしてIEEE1394インターフェースを用いて説明をしたが、HDMI(High Definition Multimedia Interface)インターフェースを用いてもよい。
1…入力部、2…アナログオーディオ入力部、3…デジタルオーディオ入力部、4…IEEE1394インターフェース、5…IEEE1394入力部、6…RAM、7…PLL回路、8…ADC、9…DIR、10…DSP、11…DAC、12…増幅部、13…出力部、14…クロック生成部、15…制御部、16…ビデオ入力部、17…ADC、18…RAM、19…DAC、20…ビデオ出力部、21…無音検出部、22…黒画像検出部
Claims (2)
- 再生装置から送信されるオーディオデータをデジタルインターフェースを介して受信するデータ受信装置において、
デジタルインターフェースを介してオーディオデータを入力するオーディオ入力手段と、
再生装置から送信されるビデオデータを入力するビデオ入力手段と、
前記オーディオ入力手段により入力されたオーディオデータに信号処理を施す信号処理手段と、
前記信号処理手段により信号処理が施されたオーディオデータを出力するオーディオ出力手段と、
データ受信装置の動作を制御する受信側クロックを生成するクロック生成手段と、
オーディオデータを記憶するオーディオ記憶手段と、
前記ビデオ入力手段から入力されたビデオデータを記憶するビデオ記憶手段と、
前記オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータから検出した送信側クロックおよび前記クロック生成手段により生成される受信側クロックが同期するように送信側クロックを調整し受信側クロックと送信側クロックを同期させる受信装置クロック制御モードをするか否かを再生装置に確認し、再生装置から受信装置クロック制御モードをすることができない応答があると、
前記オーディオ入力手段から入力されたオーディオデータを前記オーディオ記憶手段に記憶させる制御をし、前記クロック生成手段により生成される受信側クロックに応じて前記オーディオ記憶手段からオーディオデータを読み出す制御および前記ビデオ記憶手段からビデオデータを読み出す制御をする制御手段とを備えることを特徴とするデータ受信装置。 - 請求項1に記載されたデータ受信装置において、
前記オーディオ記憶手段に記憶されたオーディオデータから無音のオーディオデータを検出する無音検出手段と、
前記ビデオ記憶手段に記憶されたビデオデータから黒画像のビデオデータを検出する黒画像検出手段を更に備え、
前記制御手段は、前記無音検出手段による無音のオーディオデータの検出および前記黒画像検出手段による黒画像のビデオデータの検出に応じて、前記記憶手段にオーディオデータの記憶を停止させ記憶したオーディオデータを消去させる制御をすることを特徴とするデータ受信装置。
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2006
- 2006-10-04 JP JP2006272975A patent/JP2007295514A/ja active Pending
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