JP2002150254A - Icカードの製造方法 - Google Patents

Icカードの製造方法

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JP2002150254A
JP2002150254A JP2000342561A JP2000342561A JP2002150254A JP 2002150254 A JP2002150254 A JP 2002150254A JP 2000342561 A JP2000342561 A JP 2000342561A JP 2000342561 A JP2000342561 A JP 2000342561A JP 2002150254 A JP2002150254 A JP 2002150254A
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circuit board
frame
case
welding
conductive
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Kazuhiro Ishikawa
和弘 石川
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの製造工程において、カード外観部と
内部の回路基板における接地信号線との電気的な接続を
容易かつ安価に行い得るICカードの製造方法を提供す
る。 【解決手段】 電子部品1…を搭載した導通用電極4・
4を有する回路基板2の外周部に、導電性樹脂からなる
フレーム枠5を配置する。フレーム枠5に形成された載
置支持部7・7にて回路基板2の導通用電極4・4に接
触させて回路基板2を支持する。上面金属パネル8及び
下面金属パネル9にて回路基板2を覆うとともにフレー
ム枠5の上面と下面とを挟持する。その状態で、フレー
ム枠5の載置支持部7・7と回路基板2の導通用電極4
・4との接触面と、上面金属パネル8及び下面金属パネ
ル9によるフレーム枠5の上面及び下面の挟持面とをそ
れぞれ同時に固着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
た回路基板をパネルにて覆い、カード状に形成したIC
カードの製造方法に関するものであり、特に、回路基板
とパネル等のカード外観部との接地のための導通に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ICカードに使用されるICチップは、
一般にN−MOS(Metal Oxide Semiconductor)又はC
−MOSタイプのLSI(Large Scale Integrated Circ
uit)であり、このMOS型構造のICチップは静電気に
よって破壊され易い欠点がある。
【0003】そこで、ICカードでは、この内部の回路
構成部品であるMOS型構造のICチップが静電破壊す
ることを防ぐための他、回路基板を外部に対してシール
ドするために、カード外観部の金属パネルとカード内部
における回路基板のGND信号とを接地するのが一般的
である。
【0004】従来のICカードにおける金属パネルと内
部の回路基板とを接地する手段としては、例えば、図8
に示すように、回路基板101にコイル状の接地バネ1
02を挟み込み、これを上下から金属からなる導電性パ
ネル103・103によって押さえ付ける方法や、図9
に示すように、回路基板111に導電性パネル112・
112における接地用の導電性端子113・113を半
田付けし、これによって金属パネルである導電性パネル
112・112との導通をとる等の方法がとられてい
た。
【0005】しかし、これらの方法では、 コイル状のバネ又は接地用端子の分だけカードの部品
点数が増加する。 カード製造工程において、バネの基板への挟み込み、
位置決め又は接地用端子の半田付けの分だけ作業工数が
増加する。 等の問題があった。そこで、これらの問題を解決する方
法として、下記の技術が公開されている。 (1)図10に示すように、ICカードにおいて、回路
基板121を保持するフレーム122部分に、回路基板
121の両面を覆う一対の導電体パネル123・124
と回路基板121の接地ラインとを電気的に接続する導
電性部材125を設置する(特開平6−309522号
公報)。 (2)図11(a)(b)に示すように、カードのコネ
クタ131部分に、金属パネル132・133との導通
を図るための導電性の端子134・134を設置し、こ
れによって、コネクタ131のGND信号と金属パネル
132・133とを電気的に接続する(特開平8−44
838号公報)。 (3)図12に示すように、ICカードにおける金属パ
ネル141に固着されたグランド端子142・142に
よって、金属パネル141とプリント回路基板143と
の導通を図る(特開平7−192105号公報)。 (4)図13(a)(b)に示すように、表面金属パネ
ル151と裏面金属パネル152の一部から切り起こし
て形成したバネ153・153及びバネ154・154
を回路基板155のGNDパターン156・157に接
触させる(実開平6一30860号公報)。 (5)図14(a)(b)に示すように、導電性部材か
らなる枠体161を使用し、回路基板162及び上面金
属パネル163との導通をとる(特開2000−300
21号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のICカードでは、下記の問題がある。
【0007】すなわち、図10に示す特開平6−309
522号公報のように、フレーム122に導電体パネル
123・124と回路基板121との電気的接続をとる
ための接地用端子である導電性部材125を内蔵させた
場合は、 フレーム作製工程において、接地用端子である導電性
部材125の分だけ部品点数が増加する。 フレーム作製工程において、接地用端子である導電性
部材125の位置決めを行うための何らかの措置が必
要。 カードに組み立てる際に、接地用端子である導電性部
材125と回路基板121とを半田付けする等の作業が
必要。 となる。
【0008】また、図11(a)(b)に示す特開平8
−44838号公報のように、カードのコネクタ131
部分に、金属パネル132・133との導通を図るため
の導電性の端子134・134を設置した場合は、当然
のことながら、 コネクタ131を有しないカードでは使用不可。 コネクタ作製工程において、接地用端子である端子1
34・134の分だけ部品点数が増加する。 等の問題点がある。
【0009】また、図12に示す特開平7−19210
5号公報のように、金属パネル141にグランド端子1
42・142を固着させた場合、パネル作製工程におい
て、 グランド端子142・142を何らかの方法でカード
ケーシング前に金属パネル141に接続しなければなら
ない。 グランド端子142・142の分だけ部品点数が増加
する。
【0010】さらに、図13(a)(b)に示す実開平
6−30860号公報ように、表面金属パネル151と
裏面金属パネル152との一部から切り起こして形成し
たバネ153・153及びバネ154・154を回路基
板155のGNDパターン156・157に接触させる
だけでは、部品点数、作業効率の面では問題ないが、 バネ153・153及びバネ154・154と回路基
板155は接触しているだけで、ハンダ付け等の処理は
されていないため、経時変化等によってそれぞれの表面
状態が悪くなった場合、接続の信頼性が損なわれる可能
性がある。 回路基板155と導通をとる端子であるGNDパター
ン156・157はバネ性を持つ必要があるため、使用
する表面金属パネル151と裏面金属パネル152は特
に柔軟な素材を使用するか又は端子であるGNDパター
ン156・157を大きくし、弾力を持ち易くする必要
がある。
【0011】また、図14(a)(b)に示す特開20
00−30021号公報のカード型電子機器は、水晶発
振子164の周囲を導電性の枠体161で囲い、この枠
体161と回路基板162及び上面金属パネル163と
を導電性接着剤により導通をとることで、これらに接地
電位をとり、水晶発振子164を遮蔽するものである
が、 導電性の枠体161を固定し、回路基板162及び上
面金属パネル163との導通をとるために導電性接着剤
の塗布が必要不可欠である。 別途、カード全体を支持するフレーム枠165、及び
カード裏面を覆う下面金属パネル166が必要である。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、カードの製造工程におい
て、カード外観部と内部の回路基板における接地信号線
との電気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカード
の製造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のICカードの製
造方法は、上記課題を解決するために、電子部品を搭載
した接地電極端子部を有する回路基板の外周部に、導電
性樹脂からなるフレーム枠を配置し、このフレーム枠に
形成された導電性端子部にて回路基板の接地電極端子部
に接触させて回路基板を支持する一方、導電性パネルに
て上記回路基板を覆うとともに上記フレーム枠の上面と
下面とを挟持し、その状態で、上記フレーム枠の導電性
端子部と回路基板の接地電極端子部との接触面と、上記
導電性パネルによるフレーム枠の上面及び下面の挟持面
とをそれぞれ同時に固着することを特徴としている。
【0014】上記の発明によれば、回路基板の接地電極
端子部は、フレーム枠に形成された導電性端子部に接触
及び支持された状態で固着される。このため、その固着
によって、フレーム枠による回路基板の支持及び回路基
板の接地電極端子部とフレーム枠の導電性端子部との電
気的接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0015】また、本発明では、回路基板の接地電極端
子部とフレーム枠の導電性端子部との固着に際しては、
フレーム枠の上面と下面とを挟持する導電性パネルにお
ける挟持面も同時に固着される。したがって、ICカー
ドを上面及び下面の導電性パネルにて接合する作業を行
うことによって、自動的に回路基板と導電性パネルとを
電気的に接続する。このため、別途に回路基板と導電性
パネルとを電気的に接続することによる作業工程の増加
もなく、作業が容易で、回路基板と導電性パネルとの導
通において信頼性が高く、安価なICカードの製造が可
能となる。
【0016】また、本発明では、回路基板と導電性パネ
ルとの電気的接続用端子として機能するのは導電性のフ
レーム枠である。このため、回路基板と導電性パネルと
の電気的接続を考慮することによる部品点数の増加は、
ICカードの組み立て段階においても機構部品作成段階
においてもない。
【0017】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードの製造
方法を提供することができる。
【0018】本発明のICカードの製造方法は、上記課
題を解決するために、電子部品を搭載した回路基板を上
面側及び下面側からそれぞれ覆うパネルの裏面の外周縁
部に導電性樹脂からなるフレーム枠部を一体にそれぞれ
形成した一対のケースにおける上記フレーム枠部に形成
した各導電性端子部における少なくとも一方の導電性端
子部にて回路基板の上面及び下面の少なくとも一方に形
成された接地電極端子部に接触させた状態で両導電性端
子部にて回路基板を支持するとともに、一対のケースに
おける各フレーム枠部の対向面を互いに接触させ、その
状態で、上記フレーム枠部の導電性端子部と回路基板の
接地電極端子部との接触面と、上記一対のケースにおけ
る各フレーム枠部の対向接触面とをそれぞれ同時に超音
波溶着することを特徴としている。
【0019】上記の発明によれば、回路基板の少なくと
も一方の接地電極端子部は、ケースのフレーム枠部に形
成された導電性端子部に接触及び支持された状態で超音
波溶着される。
【0020】ここで、超音波溶着は樹脂等の接合材同士
を固相溶接するものであるので、固着強度は優れたもの
である。このため、その固着によって、ケースのフレー
ム枠部による回路基板の支持及び回路基板の接地電極端
子部とケースのフレーム枠部の導電性端子部との電気的
接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0021】また、本発明では、回路基板の接地電極端
子部とケースのフレーム枠部の導電性端子部との超音波
溶着に際しては、一対のケースにおけるフレーム枠部の
対向接触面も同時に超音波溶着される。したがって、I
Cカードを上下一対のケースにて接合する作業を行うこ
とによって、自動的に回路基板とケースとを電気的に接
続する。このため、別途に回路基板とケースとを電気的
に接続することによる作業工程の増加もなく、作業が容
易で、回路基板とケースとの導通において信頼性が高
く、安価なICカードの製造が可能となる。
【0022】また、本発明では、回路基板とケースとの
電気的接続用端子として機能するのは導電性のフレーム
枠部である。このため、回路基板とケースとの電気的接
続を考慮することによる部品点数の増加は、ICカード
の組み立て段階においても機構部品作成段階においても
ない。さらに、本発明では、導電性のフレーム枠部にて
回路基板との導通をとるので、回路基板を覆う金属パネ
ルを使用しなくてもフレーム枠部により外部への接地構
造を持ったICカードの製造が可能となる。
【0023】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードの製造
方法を提供することができる。
【0024】本発明のICカードの製造方法は、上記課
題を解決するために、上記記載のICカードの製造方法
において、少なくとも一方のケースの導電性端子部の表
面に溶着用突起を設ける一方、回路基板の接地電極端子
部に溶着用突起貫通穴を設け、上記溶着用突起貫通穴に
上記溶着用突起を通して回路基板をケースに装着し、上
記溶着用突起と他方のケースの導電性端子部とが接触す
るように回路基板を上面側と下面側とからケースにて挟
持して支持し、その状態で、超音波溶着により、上記溶
着用突起と他方のケースに設けた導電性端子部との固着
と、少なくとも回路基板の一方の面に形成された接地電
極端子部とその接地電極端子部に対向する導電性端子部
との固着と、上面側のケースのフレーム枠部と下面側の
ケースのフレーム枠部との固着とをそれぞれ同時に行う
ことを特徴としている。
【0025】すなわち、超音波溶着する前及び超音波溶
着しているときには、回路基板の接地電極端子部とケー
スの導電性端子部とが接触しているように位置決めを
し、その位置決めした状態が動かないように回路基板を
支持しておく必要がある。
【0026】この点、上記の発明によれば、ケースの導
電性端子部の表面に設けた溶着用突起を回路基板の接地
電極端子部に穿設した溶着用突起貫通穴に通して回路基
板を上面側と下面側とからケースにて挟持して支持して
いるので、位置決めが容易に行えるとともに、回路基板
の接地電極端子部とケースの導電性端子部との接触が外
れることがない。
【0027】一方、ケースの導電性端子部と回路基板の
接地電極端子部とを当接、挟持して超音波溶着を行った
場合には、超音波振動により回路基板が共振して、回路
基板に設けた電子部品に悪影響を及ぼす場合がある。
【0028】この点、ケースの導電性端子部の表面に設
ける溶着用突起として例えば溶着し易い材料を用いるこ
とによって、溶着用突起が容易に溶解するので、回路基
板の接地電極端子部とケースの導電性端子部との固着が
容易に行われ、回路基板の共振時間を短縮して電子部品
に悪影響を及ぼすことを防止することができる。
【0029】本発明のICカードの製造方法は、上記課
題を解決するために、上記記載のICカードの製造方法
において、他方のケースの導電性端子部の表面に溶着用
突起を挿入可能な溶着用穴を設け、溶着用突起を溶着用
突起貫通穴に通して回路基板をケースに装着するととも
に、上記溶着用突起と溶着用穴とが接触するように回路
基板を上面側と下面側とからケースにて挟持して支持
し、その状態で、超音波溶着により、上記溶着用突起と
溶着用穴との固着と、少なくとも回路基板の一方の面に
形成された接地電極端子部とその接地電極端子部に対向
する導電性端子部との固着と、上面側のケースのフレー
ム枠部と下面側のケースのフレーム枠部との固着とをそ
れぞれ同時に行うことを特徴としている。
【0030】すなわち、前述したように、超音波溶着す
る前及び超音波溶着しているときには、回路基板の接地
電極端子部とケースの導電性端子部とが接触しているよ
うに位置決めをし、その位置決めした状態が動かないよ
うに回路基板を支持しておく必要がある。特に、上面側
のケースの導電性端子部と溶着用突起とは接触、挟持し
ているだけであるので、超音波溶着しているときにその
接触面が移動するおそれがある。
【0031】この点、上記の発明によれば、他方のケー
スの導電性端子部の表面に溶着用突起を挿入可能な溶着
用穴を設け、溶着用突起を溶着用突起貫通穴に通して回
路基板をケースに装着するとともに、上記溶着用突起と
溶着用穴とが接触するように回路基板を上面側と下面側
とからケースにて挟持して支持し、その状態で、超音波
溶着する。
【0032】したがって、上面側のケースの導電性端子
部は、溶着用穴に溶着用突が挿入されることによって横
方向への移動が阻止されるので、超音波溶着を行ってい
るときに、その接触面が移動することがない。
【0033】本発明のICカードの製造方法は、上記課
題を解決するために、上記記載のICカードの製造方法
において、一方のケースの導電性端子部の表面に設けた
溶着用突起と他方のケースの導電性端子部とが接触する
ように回路基板を上面側と下面側とからケースにて挟持
し、かつ少なくとも回路基板の一方の面に形成された接
地電極端子部とその接地電極端子部に対向する導電性端
子部とを接触させる一方、他方の導電性端子部とその導
電性端子部に対向する接地電極端子部又は回路基板とは
非接触となるようにして超音波溶着を行うことを特徴と
している。
【0034】すなわち、前述したように、ケースの導電
性端子部と回路基板の接地電極端子部とを当接、挟持し
て超音波溶着を行った場合には、超音波振動により回路
基板が共振して、回路基板に設けた電子部品に悪影響を
及ぼす場合がある。
【0035】この点、上記発明によれば、他方の導電性
端子部とその導電性端子部に対向する接地電極端子部又
は回路基板とは非接触となるようにして超音波溶着を行
う。
【0036】このため、回路基板に対して上面側又は下
面側のいずれか一方のみのケースが接触しており他方は
接触してしないので、超音波振動による回路基板への共
振は、上下の2面が接触していることに比べて抑制する
ことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
【0038】本実施の形態のIC(Integrated Circui
t) カード10は、図1に示すように、IC等の電子部
品1…を搭載した回路基板2を有しており、この回路基
板2の前端部には外部との接続用コネクタ3を実装して
いる。
【0039】また、回路基板2における、例えば、接続
用コネクタ3近傍の裏面には、接地電極端子部としての
導通用電極4・4が設けられている。なお、この導通用
電極4・4は、本実施の形態では、回路基板2の左右の
両側に形成されているが、必ずしもこれに限らず、回路
基板2の左右の片側にのみ形成しておくことも可能であ
る。すなわち、一か所の接地信号線が後述するフレーム
枠5に接触していることによって、後述する導電性パネ
ルとしての上面金属パネル8及び下面金属パネル9との
導通が図れるためである。ただし、このように、複数箇
所に導通用電極4・4を設けることによって、回路基板
2と上面金属パネル8及び下面金属パネル9との導通を
確実なものとすることができる。一か所の導通用電極4
との導通が切れても、他の導通用電極4により導通が保
たれるためである。
【0040】一方、この回路基板2には、外周部に導電
性樹脂からなるフレーム枠5の枠本体6が配置されるよ
うになっている。このフレーム枠5の枠本体6は、長方
形の回路基板2の周囲三方を囲う形状になっている。
【0041】上記フレーム枠5の枠本体6における周囲
を囲わない部分の近傍位置には、内部に向かって突出す
る略方形状の導電性端子部としての載置支持部7・7が
両側に設けられている。上記の載置支持部7・7は、導
電性樹脂からなっているとともに、フレーム枠5を回路
基板2の下側から当接させるときに、回路基板2の裏面
に形成された導通用電極4・4の位置に一致するように
配されている。
【0042】したがって、図2に示すように、回路基板
2はフレーム枠5の載置支持部7・7によって載置支持
されるようになっている。なお、上記フレーム枠5の枠
本体6は、図1に示すように、略断面方形状に形成され
ているが、図2に示すように、この載置支持部7・7の
上部に、爪部6aを形成することが可能である。この爪
部6aが存在することによって、回路基板2が載置支持
部7と爪部6aとの間の溝8に僅かに挿入されるので、
回路基板2は上面と下面との両方で強固に支持されるこ
とになる。ここで、この爪部6aによる回路基板2の係
合は僅かであるとすることができる。これは、爪部6a
による回路基板2の係合が僅かであれば、フレーム枠5
に回路基板2を載置するときに、回路基板2を上側から
爪部6aに沿わせて強く押し込むことにより、回路基板
2を溝8に収めることができるためである。一方、爪部
6aを大きく形成し、溝8を深く形成して、この溝8に
回路基板2を挿入して入れ込むことも可能である。これ
によって、回路基板2を溝8に強固に固着することがで
きる。
【0043】また、この爪部6aは、必ずしも存在しな
くても良い。すなわち、爪部6aと載置支持部7・7と
の間の溝8に回路基板2を嵌合して支持しなくても、後
述するように、回路基板2の導通用電極4・4をフレー
ム枠5の載置支持部7・7に載置するだけの支持によっ
て、回路基板2の導通用電極4・4と載置支持部7・7
とは充分に超音波溶着にて充分に固着されるためであ
る。
【0044】また、本実施の形態では、載置支持部7・
7は、フレーム枠5の枠本体6における接続用コネクタ
3近傍の位置の2ヵ所に設けられているが、必ずしもこ
れに限らず、接続用コネクタ3とは反対側の奥方にも形
成することが可能である。これによって、回路基板2
は、フレーム枠5に対して3点〜4点支持されるので、
より安定して支持することが可能となる。ただし、回路
基板2は、導通用電極4・4以外はフレーム枠5に触れ
ない方が漏電の観点から好ましいので、載置支持部7・
7を他にも設ける場合には、回路基板2と載置支持部7
・7やフレーム枠5が電気的に接続されないように、レ
ジストを塗布する等の処理を施す必要がある。
【0045】一方、図1に示すように、回路基板2の上
面及び下面には、この回路基板2を覆い、かつ上記フレ
ーム枠5の枠本体6の上面と下面とを挟持固着する導電
性パネルとしての上面金属パネル8及び下面金属パネル
9が設けられている。
【0046】すなわち、図2に示すように、上面金属パ
ネル8は、フレーム枠5の枠本体6の上面に一部が載置
される一方、下面金属パネル9は、フレーム枠5の載置
支持部7・7の裏面に当接されるようになっている。そ
して、上記の載置面及び当接面は、後述するように、超
音波溶着にて固着されるので、両者の接合が外れないも
のとなる。
【0047】上記構成のICカード10の製造方法につ
いて説明する。
【0048】先ず、電子部品1…を搭載した導通用電極
4・4を有する回路基板2の外周部に、導電性樹脂から
なるフレーム枠5を配置し、このフレーム枠5に形成さ
れた載置支持部7・7にて回路基板2の導通用電極4・
4に接触させて回路基板2を支持する。
【0049】次に、上面金属パネル8及び下面金属パネ
ル9にて、回路基板2を上側及び下側から覆うととも
に、これら上面金属パネル8及び下面金属パネル9の端
部をフレーム枠5における枠本体6の上面及び下面に当
接させる。これによって、上面金属パネル8及び下面金
属パネル9にて、フレーム枠5の枠本体6を挟持するこ
とになる。
【0050】その状態で、上記のフレーム枠5の載置支
持部7・7と回路基板2の導通用電極4・4との接触面
と、上面金属パネル8及び下面金属パネル9の端部にお
けるフレーム枠5の枠本体6の上面及び下面への当接面
とをそれぞれ同時に超音波溶着する。
【0051】これによって、フレーム枠5の載置支持部
7・7と回路基板2の導通用電極4・4とを固着してフ
レーム枠5にて回路基板2を支持することができととも
に、回路基板2の導通用電極4・4をフレーム枠5の載
置支持部7・7に電気的に接続することができる。
【0052】このように、本実施の形態のICカード1
0の製造方法では、回路基板2の導通用電極4・4は、
フレーム枠5に形成された載置支持部7・7に接触及び
支持された状態で固着される。このため、その固着によ
って、フレーム枠5による回路基板2の支持及び回路基
板2の導通用電極4・4とフレーム枠5の載置支持部7
・7との電気的接続は確実に行われかつ信頼性の高いも
のとなる。
【0053】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極4・4とフレーム枠5の載置支持部7・7との
固着に際しては、フレーム枠5の上面と下面とを挟持す
る上面金属パネル8及び下面金属パネル9挟持面も同時
に固着される。
【0054】したがって、ICカード10を上面金属パ
ネル8及び下面金属パネル9にて接合する作業を行うこ
とによって、自動的に回路基板2と上面金属パネル8及
び下面金属パネル9とを電気的に接続する。このため、
別途に、回路基板2と上面金属パネル8及び下面金属パ
ネル9とを電気的に接続することによる作業工程の増加
もなく、作業が容易で、回路基板2と上面金属パネル8
及び下面金属パネル9との導通において信頼性が高く、
安価なICカード10の製造が可能となる。
【0055】また、本実施の形態では、回路基板2と上
面金属パネル8及び下面金属パネル9との電気的接続用
端子として機能するのは導電性のフレーム枠5である。
このため、回路基板2と上面金属パネル8及び下面金属
パネル9との電気的接続を考慮することによる部品点数
の増加は、ICカード10の組み立て段階においても機
構部品作成段階においてもない。すなわち、従来設けら
れていたバネ等は不要となる。
【0056】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部である上面金属パネル8及び下面金属パネル
9と内部の回路基板2における接地信号線である導通用
電極4・4との電気的な接続を容易かつ安価に行い得る
ICカードの製造方法を提供することができる。
【0057】また、本実施の形態のICカード10の製
造方法では、回路基板2の導通用電極4・4は、フレー
ム枠5に形成された載置支持部7・7に接触及び支持さ
れた状態で超音波溶着される。ここで、超音波溶着は、
接合部への加圧と超音波の印加によって樹脂等の接合材
同士を固相溶接するもので、その固着強度は優れたもの
である。このため、その固着によって、フレーム枠5に
よる回路基板2の支持及び回路基板2の導通用電極4・
4とフレーム枠5の載置支持部7・7との電気的接続は
確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。なお、超音
波溶着に際しての接合部への加圧としては、フレーム枠
5の載置支持部7・7に、回路基板2の導通用電極4・
4を接触させて回路基板2を載置しておくだけで充分で
ある。
【0058】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極4・4とフレーム枠5の載置支持部7・7との
超音波溶着に際しては、フレーム枠5の上面と下面とを
挟持する上面金属パネル8及び下面金属パネル9挟持面
も同時に超音波溶着される。
【0059】したがって、ICカード10を上面金属パ
ネル8及び下面金属パネル9にて接合する作業を行うこ
とによって、自動的に回路基板2と上面金属パネル8及
び下面金属パネル9とを電気的に接続する。このため、
別途に、回路基板2と上面金属パネル8及び下面金属パ
ネル9とを電気的に接続することによる作業工程の増加
もなく、確実に作業が容易で、回路基板2と上面金属パ
ネル8及び下面金属パネル9との導通において信頼性が
高く、安価なICカード10の製造が可能となる。
【0060】なお、本実施の形態では、上述したよう
に、超音波溶着や爪部6aによる溝8への嵌め込みによ
って固着を行っているが、必ずしもこれに限らず、他の
固着方法として、例えば、熱圧着による固着や、組み込
みによる固着が可能である。具体的には、上記の熱圧着
による固着方法として、加熱することによって溶融する
両面テープをフレーム枠5と上面金属パネル8及び下面
金属パネル9との間に配置し、加熱することによって固
着することが可能である。また、上記組み込みによる固
着方法では、例えば、上面金属パネル8及び下面金属パ
ネル9の端部を折曲する一方、フレーム枠5には、該上
面金属パネル8及び下面金属パネル9の端部折曲部が挿
入可能な溝を形成しておき、上面金属パネル8及び下面
金属パネル9をフレーム枠5に組み込むことによって固
着が可能である。
【0061】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図3及び図4に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前
記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実
施の形態についても組み合わせて適用し得るものとす
る。
【0062】本実施の形態のICカード20は、前記実
施の形態1における図1に示すフレーム枠5とパネルと
が一体に形成されたケースとして形成されてなってい
る。
【0063】すなわち、本実施の形態のICカード20
は、図3に示すように、前記実施の形態1と同様に、I
C等の電子部品1…を搭載した回路基板2を有してお
り、この回路基板2の前端部には外部との接続用コネク
タ3を実装している。
【0064】また、本実施の形態では、上記回路基板2
における、例えば、接続用コネクタ3近傍の上面と下面
との両面に、接地電極端子部としての導通用電極21・
21及び導通用電極22・22が設けられている。
【0065】なお、本実施の形態では、回路基板2の上
面及び下面の両面に形成されているが、必ずしもこれに
限らず、回路基板2の上面又は下面のいずれか一方の面
にのみ形成しておくことも可能である。すなわち、一か
所の接地信号線が後述するフレーム枠部25の載置支持
部26・26に接触していることによって、後述するケ
ースとしての上面ケース23及び下面ケース24とは相
互に溶着されるので、上面ケース23及び下面ケース2
4の両方への導通が図れるためである。また、本実施の
形態では、導通用電極21・21及び導通用電極22・
22は、回路基板2の左右の両側に形成されているが、
必ずしもこれに限らず、回路基板2の左右の片側にのみ
形成しておくことも可能である。これについても、一か
所の接地信号線が後述するフレーム枠部25の載置支持
部26に接触していることによって、後述する上面ケー
ス23及び下面ケース24との導通が図れるためであ
る。
【0066】ここで、上述したように、本実施の形態の
上面ケース23は、前記実施の形態1に示すフレーム枠
5に相当するフレーム枠部25と上面金属パネル8に相
当するパネル23aとが一体に形成されたものからなる
とともに、下面ケース24についても、前記実施の形態
1に示すフレーム枠5に相当するフレーム枠部25と下
面金属パネル9に相当するパネル24aとが一体に形成
されたものからなっている。したがって、上面ケース2
3と下面ケース24とが一対設けられていることによっ
て、これら上面ケース23及び下面ケース24にて、回
路基板2を両面から覆うようになっている。
【0067】また、上記の上面ケース23及び下面ケー
ス24は、ケースの成形樹脂として導電性樹脂を使用し
て一体に形成されており、導電性を有するものとなって
いる。上記の導電性樹脂としては、従来から用いられて
いるものを用いても良く、また、成型樹脂にカーボンを
混ぜて導電性を持たせたものを用いても良い。
【0068】なお、本実施の形態では、上面ケース23
及び下面ケース24の両方が導電性を有するものとなっ
ているが、必ずしもこれに限らず、一方のケースのみに
導電性を付与しておくことも可能である。
【0069】また、ケースの一体化に際しては、全体を
一体成形したものに限らず、フレーム枠部25を導電性
樹脂製品にて形成し、このフレーム枠部25・25にパ
ネル23a・24aとしての金属パネルを接合して一体
化したものであっても良い。
【0070】さらに、本実施の形態においては、上面ケ
ース23は、フレーム枠部25とパネル23aとが一体
に形成されているが、必ずしも上記パネル23aは金属
パネルに限らず、導電性のないパネルとすることも可能
である。その理由は、フレーム枠部25は導電性からな
っており、かつこのフレーム枠部25は外部に露出する
ので、必ずしもパネル23aに導電性を持たさなくても
回路基板2の外部との接地導通が可能であるためであ
る。
【0071】以下、上記の上面ケース23と下面ケース
24とは、上下について対称であるので、後述の説明に
おいては、下面ケース24についてのみ説明する。した
がって、上面ケース23にも同様の部材等が形成され、
同様の機能を有することになる。
【0072】先ず、上記下面ケース24には、外周部に
おける周囲三方を囲うように導電性樹脂からなるフレー
ム枠部25が配置されている。
【0073】上記下面ケース24における周囲を囲わな
い部分の近傍位置には、フレーム枠部25から内部に向
かって突出する略方形状の導電性端子部としての載置支
持部26・26が両側に設けられている。上記の載置支
持部26・26は、下面ケース24と一体に形成される
ため、導電性樹脂からなっているとともに、下面ケース
24を回路基板2に対して下側から当接させるときに、
回路基板2の裏面に形成された接地電極端子部としての
導通用電極22・22の位置に一致するように配されて
いる。
【0074】したがって、図3に示すように、回路基板
2は下面ケース24の載置支持部26・26及び上面ケ
ース23の載置支持部26・26によって挟持されて支
持されるようになっている。
【0075】なお、本実施の形態では、載置支持部26
・26は、下面ケース24の接続用コネクタ3近傍の位
置の2ヵ所に設けられているが、必ずしもこれに限ら
ず、接続用コネクタ3とは反対側の奥方にも形成するこ
とが可能である。これによって、回路基板2は、上面ケ
ース23及び下面ケース24に対して3点〜4点支持さ
れるので、より安定して支持することが可能となる。
【0076】ここで、本実施の形態では、上面ケース2
3及び下面ケース24同士が当接されるとともに、この
とき同時に、上面ケース23の載置支持部26・26が
回路基板2の表面における接地電極端子部としての導通
用電極21・21に当接されるとともに、下面ケース2
4の載置支持部26・26が回路基板2における裏面の
導通用電極22・22に当接される。
【0077】そして、後述するように、その当接状態で
超音波溶着にて固着することによって、上面ケース23
及び下面ケース24の各載置支持部26・26にて回路
基板2を支持するとともに、回路基板2の導通用電極2
1・21及び導通用電極22・22が上面ケース23及
び下面ケース24の載置支持部26・26を介して上面
ケース23及び下面ケース24に電気的に接続されるよ
うになっている。
【0078】上記構成のICカード20の製造方法につ
いて説明する。
【0079】先ず、電子部品を搭載した回路基板2を上
面側及び下面側からそれぞれ覆うパネル23a・24a
の裏面の外周縁部に導電性樹脂からなるフレーム枠部2
5を一体にそれぞれ形成した一対の上面ケース23及び
下面ケース24におけるフレーム枠部25に形成した各
載置支持部26・26にて回路基板2の上面及び下面に
形成された導通用電極21・21及び導通用電極22・
22に接触させた状態で両載置支持部26・26…にて
回路基板2を支持する。
【0080】次いで、一対の上面ケース23及び下面ケ
ース24における各フレーム枠部25・25の対向面を
互いに接触させ、その状態で、フレーム枠部25・25
の載置支持部26・26…と回路基板2の導通用電極2
1・21及び導通用電極22・22との接触面と、上記
一対の上面ケース23及び下面ケース24における各フ
レーム枠部25・25の対向接触面とをそれぞれ同時に
超音波溶着する。
【0081】これによって、回路基板2を上面ケース2
3及び下面ケース24にて支持しかつ回路基板2の導通
用電極21・21及び導通用電極22・22を上面ケー
ス23及び下面ケース24に電気的に接続することがで
きる。
【0082】このように、本実施の形態のICカード2
0の製造方法では、回路基板2の少なくとも一方の導通
用電極22・22は、下面ケース24のフレーム枠部2
5に形成された載置支持部26・26に接触及び支持さ
れた状態で超音波溶着される。
【0083】ここで、超音波溶着は樹脂等の接合材同士
を固相溶接するものであるので、固着強度は優れたもの
である。このため、その固着によって、下面ケース24
のフレーム枠部25による回路基板2の支持及び回路基
板2の導通用電極22・22と下面ケース24のフレー
ム枠部25の載置支持部26・26との電気的接続は確
実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0084】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極22・22と下面ケース24のフレーム枠部2
5における導通用電極22・22との超音波溶着に際し
ては、一対の上面ケース23及び下面ケース24におけ
るフレーム枠部25・25の対向接触面も同時に超音波
溶着される。したがって、ICカード20を上下一対の
上面ケース23及び下面ケース24にて接合する作業を
行うことによって、自動的に回路基板2と上面ケース2
3及び下面ケース24とを電気的に接続する。
【0085】このため、別途に回路基板2と上面ケース
23及び下面ケース24とを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、作業が容易で、回路基板2と
上面ケース23及び下面ケース24との導通において信
頼性が高く、安価なICカード20の製造が可能とな
る。
【0086】また、本実施の形態では、回路基板2と上
面ケース23及び下面ケース24とケースとの電気的接
続用端子として機能するのは導電性のフレーム枠部25
・25である。このため、回路基板2と上面ケース23
及び下面ケース24との電気的接続を考慮することによ
る部品点数の増加は、ICカード20の組み立て段階に
おいても機構部品作成段階においてもない。
【0087】さらに、本実施の形態では、導電性のフレ
ーム枠部25・25にて回路基板2との導通をとるの
で、回路基板2を覆う金属パネルを使用しなくてもフレ
ーム枠部25・25により外部への接地構造を持ったI
Cカード20の製造が可能となる。
【0088】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板2における接地信号線であ
る導通用電極21・21及び導通用電極22・22との
電気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカード20
の製造方法を提供することができる。
【0089】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について図5ないし図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1
及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材については、同一の符号を付し、その説明を省
略する。また、前記実施の形態1及び実施の形態2で述
べた各種の特徴点については、本実施の形態についても
組み合わせて適用し得るものとする。
【0090】本実施の形態のICカード30は、前記実
施の形態2におけるICカード20と同様に上面ケース
23及び下面ケース24を使用するものであるが、一部
を改良することによりICカード30の製造をさらに容
易に行うものとなっている。
【0091】すなわち、本実施の形態のICカード30
は、図5に示すように、下面ケース24の載置支持部2
6・26の表面に溶着用突起31・31を設ける一方、
回路基板2の表面の導通用電極21・21及び裏面の導
通用電極22・22に溶着用突起貫通穴32・32を設
けている。この溶着用突起貫通穴32・32の内径は、
溶着用突起31・31を容易に通すために、溶着用突起
31・31の外径よりも少し大きいことが好ましい。な
お、本実施の形態では、溶着用突起31・31を下面ケ
ース24の載置支持部26・26に形成しているが、必
ずしもこれに限らず、上面ケース23の載置支持部26
・26に形成することも可能である。すなわち、少なく
ともいずれか一方のケースにおける載置支持部26・2
6に溶着用突起31・31が形成されていれば良い。し
たがって、上面ケース23及び下面ケース24の両方の
載置支持部26・26…に溶着用突起31・31…を形
成することも可能である。
【0092】上記構成のICカード30を製造するとき
には、先ず、下面ケース24の載置支持部26・26に
おける溶着用突起31・31を回路基板2の溶着用突起
貫通穴32・32に通すことにより、下面ケース24に
回路基板2を装着する。
【0093】このとき、溶着用突起31・31と上面ケ
ース23の載置支持部26・26とが接触するように、
回路基板2を上面側と下面側とから上面ケース23及び
下面ケース24にて挟持して支持する。そして、この状
態で、超音波溶着により、下面ケース24の溶着用突起
31・31と上面ケース23の載置支持部26・26と
の固着と、少なくともいずれか一方の対向する載置支持
部26・26と導通用電極22・22又は導通用電極2
1・21との固着と、上面ケース23のフレーム枠部2
5と下面ケース24のフレーム枠部25との固着とを同
時に行う。
【0094】これによって、回路基板2を上面ケース2
3及び下面ケース24にて支持しかつ回路基板2の導通
用電極21・21又は導通用電極22・22を上面ケー
ス23又は下面ケース24に電気的に接続することがで
きる。
【0095】ここで、本発明は、上記の実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が
可能である。例えば、上記実施の形態では、上面ケース
23の載置支持部26・26の表面は、特に何も加工し
ていないが、特にこれに限定するものではなく、例え
ば、図6に示すように、上面ケース23の載置支持部2
6の表面に、上記下面ケース24の溶着用突起31・3
1を挿入可能な溶着用穴41を設けることが可能であ
る。この溶着用穴41の径は、溶着用突起31・31を
容易に挿入させるために溶着用突起31・31よりも少
し大きめであることが好ましい。
【0096】この場合のICカード30の製造方法は、
同図に示すように、先ず、導通用電極22・22の溶着
用突起貫通穴32に前記下面ケース24の載置支持部2
6における溶着用突起31を通すことにより、下面ケー
ス24に回路基板2を装着する。なお、同図において
は、回路基板2には下面側に導通用電極22・22のみ
を形成し、回路基板2の上面側には導通用電極21・2
1を形成していないものとして記載している。
【0097】そして、溶着用突起31と前記上面ケース
23における載置支持部26の溶着用穴41とが接触す
るようにして回路基板2を上面側と下面側とから上面ケ
ース23及び下面ケース24にて挟持して支持する。こ
の状態で、超音波溶着により、溶着用突起31と溶着用
穴41との固着と、少なくともいずれか一方の対向する
載置支持部26と導通用電極21又は導通用電極22と
の固着と、上面ケース23のフレーム枠部25と下面ケ
ース24のフレーム枠部25との固着とを同時に行う。
【0098】これによって、回路基板2を上面ケース2
3及び下面ケース24にて支持しかつ回路基板2の導通
用電極21・21又は導通用電極22・22を上面ケー
ス23又は下面ケース24に電気的に接続することがで
きる。
【0099】なお、上記の2種類の製造方法において
は、回路基板2の導通用電極21・21又は導通用電極
22・22が、いずれも、上面ケース23の載置支持部
26・26又は下面ケース24の載置支持部26・26
に密着されていたが、必ずしもこれに限らない。
【0100】すなわち、図7(a)(b)に示すよう
に、一方のケースである下面ケース24の載置支持部2
6の表面に設けた溶着用突起31と、他方のケースであ
る上面ケース23の載置支持部26とが接触するように
回路基板2の上面側と下面側とから上面ケース23及び
下面ケース24にて挟持するとともに、いずれか一方の
対向する載置支持部26と導通用電極21とが非接触と
なるようにしておくことが可能である。すなわち、同図
(a)(b)においては、上面ケース23の載置支持部
26と回路基板2の表面の導通用電極21との間には、
隙間Dが形成されている。これによって、回路基板2と
の共振を防止して超音波溶着を行うことができる。
【0101】このように、本実施の形態のICカード3
0の製造方法では、少なくとも一方の下面ケース24に
おける載置支持部26・26の表面に溶着用突起31・
31を設ける一方、回路基板2の導通用電極21・21
及び導通用電極22・22に溶着用突起貫通穴32・3
2…を設け、これら溶着用突起貫通穴32・32…に上
記の溶着用突起31・31を通して回路基板2を下面ケ
ース24に装着し、上記溶着用突起31・31と他方の
上面ケース23の載置支持部26・26とが接触するよ
うに回路基板2を上面側と下面側とから上面ケース23
及び下面ケース24にて挟持して支持し、その状態で、
超音波溶着により、上記溶着用突起31・31と上面ケ
ース23に設けた載置支持部26・26との固着と、少
なくとも回路基板2の一方の面に形成された導通用電極
22・22とその導通用電極22・22に対向する載置
支持部26・26との固着と、上面ケース23のフレー
ム枠部25と下面ケース24のフレーム枠部25との固
着とをそれぞれ同時に行う。
【0102】すなわち、超音波溶着する前及び超音波溶
着しているときには、回路基板2の導通用電極21・2
1及び導通用電極22・22とが接触しているように位
置決めをし、その位置決めした状態が動かないように回
路基板2を支持しておく必要がある。
【0103】この点、本実施の形態では、下面ケース2
4における載置支持部26・26の表面に設けた溶着用
突起31・31を回路基板2の導通用電極21・21及
び導通用電極22・22に穿設した溶着用突起貫通穴3
2・32…に通して回路基板2を上面側と下面側とから
上面ケース23及び下面ケース24にて挟持して支持し
ているので、位置決めが容易に行えるとともに、回路基
板2の導通用電極21・21及び導通用電極22・22
と下面ケース24の載置支持部26・26との接触が外
れて導通が遮断されるということがない。
【0104】一方、上面ケース23及び下面ケース24
の載置支持部26・26…と回路基板2の導通用電極2
1・21及び導通用電極22・22とを当接、挟持して
超音波溶着を行った場合には、超音波振動により回路基
板2が共振して、回路基板2に設けた電子部品1…に悪
影響を及ぼす場合がある。
【0105】この点、下面ケース24の載置支持部26
・26の表面に設ける溶着用突起31・31として例え
ば溶着し易い材料を用いることによって、溶着用突起3
1・31が容易に溶解するので、回路基板2の導通用電
極21・21及び導通用電極22・22と載置支持部2
6・26…との固着が容易に行われ、回路基板2の共振
時間を短縮して電子部品1…に悪影響を及ぼすことを防
止することができる。
【0106】また、本実施の形態のICカード30の製
造方法では、上面ケース23の載置支持部26・26の
表面に溶着用突起31・31を挿入可能な溶着用穴41
・41を設け、溶着用突起31・31を溶着用突起貫通
穴32・32に通して回路基板2を上面ケース23に装
着するとともに、上記溶着用突起31・31と溶着用穴
41・41とが接触するように回路基板2を上面側と下
面側とから上面ケース23及び下面ケース24にて挟持
して支持し、その状態で、超音波溶着により、上記溶着
用突起31・31と溶着用穴41・41との固着と、少
なくとも回路基板2の一方の面に形成された導通用電極
22・22とその導通用電極22・22に対向する載置
支持部26・26との固着と、上面ケース23のフレー
ム枠部25と下面ケース24のフレーム枠部25との固
着とをそれぞれ同時に行うことが可能である。
【0107】すなわち、前述したように、超音波溶着す
る前及び超音波溶着しているときには、回路基板2の導
通用電極21・21及び導通用電極22・22と上面ケ
ース23及び下面ケース24の載置支持部26・26…
とが接触しているように位置決めをし、その位置決めし
た状態が動かないように回路基板2を支持しておく必要
がある。特に、上面ケース23の載置支持部26・26
と溶着用突起31・31とは接触、挟持しているだけで
あるので、超音波溶着しているときにその接触面が移動
するおそれがある。
【0108】この点、上記によれば、上面ケース23の
載置支持部26・26の表面に溶着用突起31・31の
挿入可能な溶着用穴41・41を設け、溶着用突起31
・31を溶着用突起貫通穴32・32に通して回路基板
2を下面ケース24に装着するとともに、上記溶着用突
起31・31と溶着用穴41・41とが接触するように
回路基板2を上面側と下面側とから上面ケース23及び
下面ケース24にて挟持して支持し、その状態で、超音
波溶着する。
【0109】したがって、上面ケース23の載置支持部
26・26は、溶着用穴41・41に溶着用突起31・
31が挿入されることによって横方向への移動が阻止さ
れるので、超音波溶着を行っているときに、その接触面
が移動することがない。
【0110】また、本実施の形態のICカード30の製
造方法では、下面ケース24における載置支持部26・
26の表面に設けた溶着用突起31・31と上面ケース
23の載置支持部26・26とが接触するように回路基
板2を上面側と下面側とから上面ケース23及び下面ケ
ース24にて挟持し、かつ少なくとも回路基板2の一方
の面に形成された導通用電極22・22とその導通用電
極22・22に対向する載置支持部26・26とを接触
させる一方、他方の載置支持部26・26とその載置支
持部26・26に対向する導通用電極21・21又は回
路基板2とは非接触となるようにし、溶けた樹脂にて電
気的導通を取るように超音波溶着を行うことが可能であ
る。
【0111】すなわち、前述したように、上面ケース2
3及び下面ケース24の載置支持部26・26…と回路
基板2の導通用電極21・21及び導通用電極22・2
2とを当接、挟持して超音波溶着を行った場合には、超
音波振動により回路基板2が共振して、回路基板2に設
けた電子部品1…に悪影響を及ぼす場合がある。
【0112】この点、上記によれば、上面ケース23に
おける載置支持部26・26とその載置支持部26・2
6に対向する導通用電極21・21又は回路基板2とは
非接触となるようにして超音波溶着を行う。
【0113】このため、回路基板2に対して下面ケース
24のみが接触しており、上面ケース23接触してしな
いので、超音波振動による回路基板2への共振は、回路
基板2における上下の2面が接触していることに比べて
抑制することができる。
【0114】
【発明の効果】本発明のICカードの製造方法は、以上
のように、電子部品を搭載した接地電極端子部を有する
回路基板の外周部に、導電性樹脂からなるフレーム枠を
配置し、このフレーム枠に形成された導電性端子部にて
回路基板の接地電極端子部に接触させて回路基板を支持
する一方、導電性パネルにて上記回路基板を覆うととも
に上記フレーム枠の上面と下面とを挟持し、その状態
で、上記フレーム枠の導電性端子部と回路基板の接地電
極端子部との接触面と、上記導電性パネルによるフレー
ム枠の上面及び下面の挟持面とをそれぞれ同時に固着す
る方法である。
【0115】それゆえ、固着によって、フレーム枠によ
る回路基板の支持及び回路基板の接地電極端子部とフレ
ーム枠の導電性端子部との電気的接続は確実に行われか
つ信頼性の高いものとなる。
【0116】また、本発明では、ICカードを上面及び
下面の導電性パネルにて接合する作業を行うことによっ
て、自動的に回路基板と導電性パネルとを電気的に接続
する。このため、別途に回路基板と導電性パネルとを電
気的に接続することによる作業工程の増加もなく、作業
が容易で、回路基板と導電性パネルとの導通において信
頼性が高く、安価なICカードの製造が可能となる。
【0117】また、本発明では、回路基板と導電性パネ
ルとの電気的接続用端子として機能するのは導電性のフ
レーム枠であるので、回路基板と導電性パネルとの電気
的接続を考慮することによる部品点数の増加は、ICカ
ードの組み立て段階においても機構部品作成段階におい
てもない。
【0118】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードの製造
方法を提供することができるという効果を奏する。
【0119】本発明のICカードの製造方法は、以上の
ように、電子部品を搭載した回路基板を上面側及び下面
側からそれぞれ覆うパネルの裏面の外周縁部に導電性樹
脂からなるフレーム枠部を一体にそれぞれ形成した一対
のケースにおける上記フレーム枠部に形成した各導電性
端子部における少なくとも一方の導電性端子部にて回路
基板の上面及び下面の少なくとも一方に形成された接地
電極端子部に接触させた状態で両導電性端子部にて回路
基板を支持するとともに、一対のケースにおける各フレ
ーム枠部の対向面を互いに接触させ、その状態で、上記
フレーム枠部の導電性端子部と回路基板の接地電極端子
部との接触面と、上記一対のケースにおける各フレーム
枠部の対向接触面とをそれぞれ同時に超音波溶着する方
法である。
【0120】それゆえ、超音波溶着による固着によっ
て、ケースのフレーム枠部による回路基板の支持及び回
路基板の接地電極端子部とケースのフレーム枠部の導電
性端子部との電気的接続は確実に行われかつ信頼性の高
いものとなる。
【0121】また、本発明では、ICカードを上下一対
のケースにて接合する作業を行うことによって、自動的
に回路基板とケースとを電気的に接続する。このため、
別途に回路基板とケースとを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、作業が容易で、回路基板とケ
ースとの導通において信頼性が高く、安価なICカード
の製造が可能となる。
【0122】また、本発明では、回路基板とケースとの
電気的接続用端子として機能するのは導電性のフレーム
枠部であるので、回路基板とケースとの電気的接続を考
慮することによる部品点数の増加は、ICカードの組み
立て段階においても機構部品作成段階においてもない。
さらに、本発明では、導電性のフレーム枠部にて回路基
板との導通をとるので、回路基板を覆う金属パネルを使
用しなくてもフレーム枠部により外部への接地構造を持
ったICカードの製造が可能となる。
【0123】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードの製造
方法を提供することができるという効果を奏する。
【0124】本発明のICカードの製造方法は、以上の
ように、上記記載のICカードの製造方法において、少
なくとも一方のケースの導電性端子部の表面に溶着用突
起を設ける一方、回路基板の接地電極端子部に溶着用突
起貫通穴を設け、上記溶着用突起貫通穴に上記溶着用突
起を通して回路基板をケースに装着し、上記溶着用突起
と他方のケースの導電性端子部とが接触するように回路
基板を上面側と下面側とからケースにて挟持して支持
し、その状態で、超音波溶着により、上記溶着用突起と
他方のケースに設けた導電性端子部との固着と、少なく
とも回路基板の一方の面に形成された接地電極端子部と
その接地電極端子部に対向する導電性端子部との固着
と、上面側のケースのフレーム枠部と下面側のケースの
フレーム枠部との固着とをそれぞれ同時に行う方法であ
る。
【0125】それゆえ、ケースの導電性端子部の表面に
設けた溶着用突起を回路基板の接地電極端子部に穿設し
た溶着用突起貫通穴に通して回路基板を上面側と下面側
とからケースにて挟持して支持しているので、位置決め
が容易に行えるとともに、回路基板の接地電極端子部と
ケースの導電性端子部との接触が外れることがないとい
う効果を奏する。
【0126】一方、ケースの導電性端子部の表面に設け
る溶着用突起として例えば溶着し易い材料を用いること
によって、溶着用突起が容易に溶解するので、回路基板
の接地電極端子部とケースの導電性端子部との固着が容
易に行われ、回路基板の共振時間を短縮して電子部品に
悪影響を及ぼすことを防止することができるという効果
を奏する。
【0127】本発明のICカードの製造方法は、以上の
ように、上記記載のICカードの製造方法において、他
方のケースの導電性端子部の表面に溶着用突起を挿入可
能な溶着用穴を設け、溶着用突起を溶着用突起貫通穴に
通して回路基板をケースに装着するとともに、上記溶着
用突起と溶着用穴とが接触するように回路基板を上面側
と下面側とからケースにて挟持して支持し、その状態
で、超音波溶着により、上記溶着用突起と溶着用穴との
固着と、少なくとも回路基板の一方の面に形成された接
地電極端子部とその接地電極端子部に対向する導電性端
子部との固着と、上面側のケースのフレーム枠部と下面
側のケースのフレーム枠部との固着とをそれぞれ同時に
行う方法である。
【0128】それゆえ、上面側のケースの導電性端子部
は、溶着用穴に溶着用突が挿入されることによって横方
向への移動が阻止されるので、超音波溶着を行っている
ときに、その接触面が移動することがないという効果を
奏する。
【0129】本発明のICカードの製造方法は、以上の
ように、上記記載のICカードの製造方法において、一
方のケースの導電性端子部の表面に設けた溶着用突起と
他方のケースの導電性端子部とが接触するように回路基
板を上面側と下面側とからケースにて挟持し、かつ少な
くとも回路基板の一方の面に形成された接地電極端子部
とその接地電極端子部に対向する導電性端子部とを接触
させる一方、他方の導電性端子部とその導電性端子部に
対向する接地電極端子部又は回路基板とは非接触となる
ようにして超音波溶着を行う方法デアル。
【0130】それゆえ、回路基板に対して上面側又は下
面側のいずれか一方のみのケースが接触しており他方は
接触してしないので、超音波振動による回路基板への共
振は、上下の2面が接触していることに比べて抑制する
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるICカードの製造方法の実施の
一形態を示すものであり、ICカードの構成を示す分解
斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明におけるICカードの製造方法の他の実
施の形態を示すものであり、ICカードの構成を示す分
解斜視図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】本発明におけるICカードの製造方法のさらに
他の実施の形態を示すものであり、ICカードの構成を
示す分解斜視図である。
【図6】上記ICカードの製造方法における変形例を示
すものであり、上面ケースの載置支持部に溶着用突起が
挿入される溶着用穴を形成した状態を示す分解斜視図で
ある。
【図7】上記ICカードの製造方法における他の変形例
を示すものであり、(a)は上面ケースの載置支持部と
回路基板の導通用電極との間に隙間を形成した状態を示
す断面図であり、(b)は(a)の要部を拡大して示す
断面図である。
【図8】従来のICカードを示すものであり、接地のた
めにコイルバネを用いた構成を示す断面図である。
【図9】従来の他のICカードを示すものであり、接地
のために端子を半田付けした構成を示す断面図である。
【図10】従来の他のICカードを示すものであり、接
地のためにフレームに板バネを形成した構成を示す断面
図である。
【図11】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のためにコネクタに板バネを形成した構成を示
すものであって、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図12】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のために金属パネルからプリント基板への板バ
ネを形成した構成を示す断面図である。
【図13】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のために金属パネルに板バネを形成した構成を
示すものであって、(a)は斜視図、(b)は(a)の
X−X線断面図である。
【図14】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、導電性部材からなる枠体を使用し、回路基板及び上
面金属パネルとの導通をとった状態を示すものであっ
て、(a)は分解斜視図、(b)は(a)のY−Y線断
面図である。
【符号の説明】
1 電子部品 2 回路基板 3 接続用コネクタ 4 導通用電極(接地電極端子部) 5 フレーム枠 6 枠本体 7 載置支持部(導電性端子部) 8 上面金属パネル(導電性パネル) 9 下面金属パネル(導電性パネル) 10 ICカード 20 ICカード 21 導通用電極(接地電極端子部) 22 導通用電極(接地電極端子部) 23 上面ケース(ケース) 23a パネル 24 下面ケース(ケース) 24a パネル 25 フレーム枠部 26 載置支持部(導電性端子部) 30 ICカード 31 溶着用突起 32 溶着用突起貫通穴 41 溶着用穴 D 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品を搭載した接地電極端子部を有す
    る回路基板の外周部に、導電性樹脂からなるフレーム枠
    を配置し、このフレーム枠に形成された導電性端子部に
    て回路基板の接地電極端子部に接触させて回路基板を支
    持する一方、導電性パネルにて上記回路基板を覆うとと
    もに上記フレーム枠の上面と下面とを挟持し、 その状態で、上記フレーム枠の導電性端子部と回路基板
    の接地電極端子部との接触面と、上記導電性パネルによ
    るフレーム枠の上面及び下面の挟持面とをそれぞれ同時
    に固着することを特徴とするICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】電子部品を搭載した回路基板を上面側及び
    下面側からそれぞれ覆うパネルの裏面の外周縁部に導電
    性樹脂からなるフレーム枠部を一体にそれぞれ形成した
    一対のケースにおける上記フレーム枠部に形成した各導
    電性端子部における少なくとも一方の導電性端子部にて
    回路基板の上面及び下面の少なくとも一方に形成された
    接地電極端子部に接触させた状態で両導電性端子部にて
    回路基板を支持するとともに、一対のケースにおける各
    フレーム枠部の対向面を互いに接触させ、 その状態で、上記フレーム枠部の導電性端子部と回路基
    板の接地電極端子部との接触面と、上記一対のケースに
    おける各フレーム枠部の対向接触面とをそれぞれ同時に
    超音波溶着することを特徴とするICカードの製造方
    法。
  3. 【請求項3】少なくとも一方のケースの導電性端子部の
    表面に溶着用突起を設ける一方、回路基板の接地電極端
    子部に溶着用突起貫通穴を設け、上記溶着用突起貫通穴
    に上記溶着用突起を通して回路基板をケースに装着し、
    上記溶着用突起と他方のケースの導電性端子部とが接触
    するように回路基板を上面側と下面側とからケースにて
    挟持して支持し、 その状態で、超音波溶着により、上記溶着用突起と他方
    のケースに設けた導電性端子部との固着と、少なくとも
    回路基板の一方の面に形成された接地電極端子部とその
    接地電極端子部に対向する導電性端子部との固着と、上
    面側のケースのフレーム枠部と下面側のケースのフレー
    ム枠部との固着とをそれぞれ同時に行うことを特徴とす
    る請求項2記載のICカードの製造方法。
  4. 【請求項4】他方のケースの導電性端子部の表面に溶着
    用突起を挿入可能な溶着用穴を設け、溶着用突起を溶着
    用突起貫通穴に通して回路基板をケースに装着するとと
    もに、上記溶着用突起と溶着用穴とが接触するように回
    路基板を上面側と下面側とからケースにて挟持して支持
    し、 その状態で、超音波溶着により、上記溶着用突起と溶着
    用穴との固着と、少なくとも回路基板の一方の面に形成
    された接地電極端子部とその接地電極端子部に対向する
    導電性端子部との固着と、上面側のケースのフレーム枠
    部と下面側のケースのフレーム枠部との固着とをそれぞ
    れ同時に行うことを特徴とする請求項3記載のlCカー
    ドの製造方法。
  5. 【請求項5】一方のケースの導電性端子部の表面に設け
    た溶着用突起と他方のケースの導電性端子部とが接触す
    るように回路基板を上面側と下面側とからケースにて挟
    持し、 かつ少なくとも回路基板の一方の面に形成された接地電
    極端子部とその接地電極端子部に対向する導電性端子部
    とを接触させる一方、 他方の導電性端子部とその導電性端子部に対向する接地
    電極端子部又は回路基板とは非接触となるようにして超
    音波溶着を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の
    ICカードの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526985A (ja) * 2003-06-18 2007-09-20 アスラブ エス.エー. 手首に装着する電子機器の電子モジュール用の電気接続
KR100849903B1 (ko) 2006-10-02 2008-08-04 (주)알에프캠프 메탈태그
CN103649970A (zh) * 2011-05-17 2014-03-19 格马尔托股份有限公司 具有优化无源谐振电路的射频应答器设备

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JP2007526985A (ja) * 2003-06-18 2007-09-20 アスラブ エス.エー. 手首に装着する電子機器の電子モジュール用の電気接続
KR100849903B1 (ko) 2006-10-02 2008-08-04 (주)알에프캠프 메탈태그
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