JP2002150253A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2002150253A
JP2002150253A JP2000342553A JP2000342553A JP2002150253A JP 2002150253 A JP2002150253 A JP 2002150253A JP 2000342553 A JP2000342553 A JP 2000342553A JP 2000342553 A JP2000342553 A JP 2000342553A JP 2002150253 A JP2002150253 A JP 2002150253A
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frame
card
conductive
metal panel
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Kazuhiro Ishikawa
和弘 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの製造工程において、カード外観部と
内部の回路基板における接地信号線との電気的な接続を
容易かつ安価に行い得るICカードを提供する。 【解決手段】 電子部品1…を搭載した導通用電極4・
4を有する回路基板2と、回路基板2の外周部に配置さ
れ、枠本体6に形成された載置支持部7・7と回路基板
2の載置支持部7・7とを固着することにより回路基板
2を支持しかつ回路基板2の導通用電極4・4に電気的
に接続される導電性樹脂からなるフレーム枠5と、回路
基板2を覆い、かつフレーム枠5の上面と下面とを挟持
固着する上面金属パネル8及び下面金属パネル9とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
た回路基板をパネルにて覆い、カード状に形成したIC
カードに関するものであり、特に、回路基板とパネル等
のカード外観部との接地のための導通に関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードに使用されるICチップは、
一般にN−MOS(Metal Oxide Semiconductor)又はC
−MOSタイプのLSI(Large Scale Integrated Circ
uit)であり、このMOS型構造のICチップは静電気に
よって破壊され易い欠点がある。
【0003】そこで、ICカードでは、この内部の回路
構成部品であるMOS型構造のICチップが静電破壊す
ることを防ぐための他、回路基板を外部に対してシール
ドするために、カード外観部の金属パネルとカード内部
における回路基板のGND信号とを接地するのが一般的
である。
【0004】従来のICカードにおける金属パネルと内
部の回路基板とを接地する手段としては、例えば、図5
に示すように、回路基板101にコイル状の接地バネ1
02を挟み込み、これを上下から金属からなる導電性パ
ネル103・103によって押さえ付ける方法や、図6
に示すように、回路基板111に導電性パネル112・
112における接地用の導電性端子113・113を半
田付けし、これによって金属パネルである導電性パネル
112・112との導通をとる等の方法がとられてい
た。
【0005】しかし、これらの方法では、 コイル状のバネ又は接地用端子の分だけカードの部品
点数が増加する。 カード製造工程において、バネの基板への挟み込み、
位置決め又は接地用端子の半田付けの分だけ作業工数が
増加する。等の問題があった。そこで、これらの問題を
解決する方法として、下記の技術が公開されている。 (1)図7に示すように、ICカードにおいて、回路基
板121を保持するフレーム122部分に、回路基板1
21の両面を覆う一対の導電体パネル123・124と
回路基板121の接地ラインとを電気的に接続する導電
性部材125を設置する(特開平6−309522号公
報)。 (2)図8(a)(b)に示すように、カードのコネク
タ131部分に、金属パネル132・133との導通を
図るための導電性の端子134・134を設置し、これ
によって、コネクタ131のGND信号と金属パネル1
32・133とを電気的に接続する(特開平8−448
38号公報)。 (3)図9に示すように、ICカードにおける金属パネ
ル141に固着されたグランド端子142・142によ
って、金属パネル141とプリント回路基板143との
導通を図る(特開平7−192105号公報)。 (4)図10(a)(b)に示すように、表面金属パネ
ル151と裏面金属パネル152の一部から切り起こし
て形成したバネ153・153及びバネ154・154
を回路基板155のGNDパターン156・157に接
触させる(実開平6一30860号公報)。 (5)図11(a)(b)に示すように、導電性部材か
らなる枠体161を使用し、回路基板162及び上面金
属パネル163との導通をとる(特開2000−300
21号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のICカードでは、下記の問題がある。
【0007】すなわち、図7に示す特開平6−3095
22号公報のように、フレーム122に導電体パネル1
23・124と回路基板121との電気的接続をとるた
めの接地用端子である導電性部材125を内蔵させた場
合は、 フレーム作製工程において、接地用端子である導電性
部材125の分だけ部品点数が増加する。 フレーム作製工程において、接地用端子である導電性
部材125の位置決めを行うための何らかの措置が必
要。 カードに組み立てる際に、接地用端子である導電性部
材125と回路基板121とを半田付けする等の作業が
必要。となる。
【0008】また、図8(a)(b)に示す特開平8−
44838号公報のように、カードのコネクタ131部
分に、金属パネル132・133との導通を図るための
導電性の端子134・134を設置した場合は、当然の
ことながら、 コネクタ131を有しないカードでは使用不可。 コネクタ作製工程において、接地用端子である端子1
34・134の分だけ部品点数が増加する。 等の問題点がある。
【0009】また、図9に示す特開平7−192105
号公報のように、金属パネル141にグランド端子14
2・142を固着させた場合、パネル作製工程におい
て、グランド端子142・142を何らかの方法でカ
ードケーシング前に金属パネル141に接続しなければ
ならない。グランド端子142・142の分だけ部品
点数が増加する。
【0010】さらに、図10(a)(b)に示す実開平
6−30860号公報ように、表面金属パネル151と
裏面金属パネル152との一部から切り起こして形成し
たバネ153・153及びバネ154・154を回路基
板155のGNDパターン156・157に接触させる
だけでは、部品点数、作業効率の面では問題ないが、 バネ153・153及びバネ154・154と回路基
板155は接触しているだけで、ハンダ付け等の処理は
されていないため、経時変化等によってそれぞれの表面
状態が悪くなった場合、接続の信頼性が損なわれる可能
性がある。 回路基板155と導通をとる端子であるGNDパター
ン156・157はバネ性を持つ必要があるため、使用
する表面金属パネル151と裏面金属パネル152は特
に柔軟な素材を使用するか又は端子であるGNDパター
ン156・157を大きくし、弾力を持ち易くする必要
がある。
【0011】また、図11(a)(b)に示す特開20
00−30021号公報のカード型電子機器は、水晶発
振子164の周囲を導電性の枠体161で囲い、この枠
体161と回路基板162及び上面金属パネル163と
を導電性接着剤により導通をとることで、これらに接地
電位をとり、水晶発振子164を遮蔽するものである
が、 導電性の枠体161を固定し、回路基板162及び上
面金属パネル163との導通をとるために導電性接着剤
の塗布が必要不可欠である。 別途、カード全体を支持するフレーム枠165、及び
カード裏面を覆う下面金属パネル166が必要である。
【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、カードの製造工程におい
て、カード外観部と内部の回路基板における接地信号線
との電気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカード
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のICカードは、
上記課題を解決するために、電子部品を搭載した接地電
極端子部を有する回路基板と、上記回路基板の外周部に
配置され、枠本体に形成された導電性端子部と回路基板
の接地電極端子部とを固着することにより上記回路基板
を支持しかつ回路基板の接地電極端子部に電気的に接続
される導電性樹脂からなるフレーム枠と、上記回路基板
を覆い、かつ上記フレーム枠の上面と下面とを挟持固着
する導電性パネルとからなることを特徴としている。
【0014】上記の発明によれば、回路基板の接地電極
端子部は、フレーム枠に形成された導電性端子部に接触
及び支持された状態で固着される。このため、固着によ
って、フレーム枠による回路基板の支持及び回路基板の
接地電極端子部とフレーム枠の導電性端子部との電気的
接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0015】また、別途に回路基板とフレーム枠や導電
性パネルとを電気的に接続することによる作業工程の増
加もなく、作業が容易で、回路基板とフレーム枠や導電
性パネルとの導通において信頼性が高く、安価なICカ
ードの製作が可能となる。
【0016】また、本発明では、回路基板と導電性パネ
ルとの電気的接続用端子として機能するのは導電性のフ
レーム枠である。このため、回路基板とフレーム枠や導
電性パネルとの電気的接続を考慮することによる部品点
数の増加は、ICカードの組み立て段階においても機構
部品作成段階においてもない。
【0017】この結果、カードの製造工程において、フ
レーム枠や導電性パネル等のカード外観部と内部の回路
基板における接地信号線との電気的な接続を容易かつ安
価に行い得るICカードを提供することができる。
【0018】本発明のICカードは、上記課題を解決す
るために、電子部品を搭載した接地電極端子部を有する
回路基板と、上記回路基板を上面側及び下面側からそれ
ぞれ覆うパネルの裏面の外周縁部に導電性樹脂からなる
フレーム枠部を一体にそれぞれ形成した一対のケースと
を有するとともに、上記一対のケースは、フレーム枠部
に形成された各導電性端子部と上記回路基板の上面及び
/又は下面に形成された接地電極端子部とを固着し、か
つフレーム枠部同士を固着することにより、上記回路基
板を上面側及び下面側から支持し、かつ回路基板の接地
電極端子部に電気的に接続されていることを特徴として
いる。
【0019】上記の発明によれば、回路基板の少なくと
も一方の接地電極端子部は、ケースのフレーム枠部に形
成された導電性端子部に接触及び支持された状態で固着
される。
【0020】このため、その固着によって、ケースのフ
レーム枠部による回路基板の支持及び回路基板の接地電
極端子部とケースのフレーム枠部の導電性端子部との電
気的接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0021】また、本発明では、回路基板の接地電極端
子部とケースのフレーム枠部の導電性端子部との固着に
際しては、一対のケースにおけるフレーム枠部の対向接
触面も固着される。したがって、ICカードを上下一対
のケースにて接合する作業を行うことによって、自動的
に回路基板とケースとを電気的に接続する。このため、
別途に回路基板とケースとを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、作業が容易で、回路基板とケ
ースとの導通において信頼性が高く、安価なICカード
の製作が可能となる。
【0022】また、本発明では、回路基板とケースとの
電気的接続用端子として機能するのは導電性のフレーム
枠部である。このため、回路基板とケースとの電気的接
続を考慮することによる部品点数の増加は、ICカード
の組み立て段階においても機構部品作成段階においても
ない。さらに、本発明では、導電性のフレーム枠部にて
回路基板との導通をとるので、回路基板を覆う金属パネ
ルを使用しなくてもフレーム枠部により外部への接地構
造を持ったICカードの製作が可能となる。
【0023】この結果、カードの製造工程において、フ
レーム枠部やケース等のカード外観部と内部の回路基板
における接地信号線との電気的な接続を容易かつ安価に
行い得るICカードを提供することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1及び図2に基づいて説明すれば、以
下の通りである。
【0025】本実施の形態のIC(Integrated Circui
t) カード10は、図1に示すように、IC等の電子部
品1…を搭載した回路基板2を有しており、この回路基
板2の前端部には外部との接続用コネクタ3を実装して
いる。
【0026】また、回路基板2における、例えば、接続
用コネクタ3近傍の裏面には、接地電極端子部としての
導通用電極4・4が設けられている。なお、この導通用
電極4・4は、本実施の形態では、回路基板2の左右の
両側に形成されているが、必ずしもこれに限らず、回路
基板2の左右の片側にのみ形成しておくことも可能であ
る。すなわち、一か所の接地信号線が後述するフレーム
枠5に接触していることによって、後述する導電性パネ
ルとしての上面金属パネル8及び下面金属パネル9との
導通が図れるためである。ただし、このように、複数箇
所に導通用電極4・4を設けることによって、回路基板
2と上面金属パネル8及び下面金属パネル9との導通を
確実なものとすることができる。一か所の導通用電極4
との導通が切れても、他の導通用電極4により導通が保
たれるためである。
【0027】一方、この回路基板2には、外周部に導電
性樹脂からなるフレーム枠5の枠本体6が配置されるよ
うになっている。このフレーム枠5の枠本体6は、長方
形の回路基板2の周囲三方を囲う形状になっている。
【0028】上記フレーム枠5の枠本体6における周囲
を囲わない部分の近傍位置には、内部に向かって突出す
る略方形状の導電性端子部としての載置支持部7・7が
両側に設けられている。上記の載置支持部7・7は、導
電性樹脂からなっているとともに、フレーム枠5を回路
基板2の下側から当接させるときに、回路基板2の裏面
に形成された導通用電極4・4の位置に一致するように
配されている。
【0029】したがって、図2に示すように、回路基板
2はフレーム枠5の載置支持部7・7によって載置支持
されるようになっている。なお、上記フレーム枠5の枠
本体6は、図1に示すように、略断面方形状に形成され
ているが、図2に示すように、この載置支持部7・7の
上部に、爪部6aを形成することが可能である。この爪
部6aが存在することによって、回路基板2が載置支持
部7と爪部6aとの間の溝8に僅かに挿入されるので、
回路基板2は上面と下面との両方で強固に支持されて固
着されることになる。ここで、この爪部6aによる回路
基板2の係合は僅かであるとすることができる。これ
は、爪部6aによる回路基板2の係合が僅かであれば、
フレーム枠5に回路基板2を載置するときに、回路基板
2を上側から爪部6aに沿わせて強く押し込むことによ
り、回路基板2を溝8に収めることができるためであ
る。一方、爪部6aを大きく形成し、溝8を深く形成し
て、この溝8に回路基板2を挿入して入れ込むことも可
能である。これによって、回路基板2を溝8に強固に固
着することができる。
【0030】また、この爪部6aは、必ずしも存在しな
くても良い。すなわち、爪部6aと載置支持部7・7と
の間の溝8に回路基板2を嵌合して支持しなくても、後
述するように、回路基板2の導通用電極4・4をフレー
ム枠5の載置支持部7・7に載置するだけの支持によっ
て、回路基板2の導通用電極4・4と載置支持部7・7
とは充分に超音波溶着にて充分に固着されるためであ
る。
【0031】また、本実施の形態では、載置支持部7・
7は、フレーム枠5の枠本体6における接続用コネクタ
3近傍の位置の2ヵ所に設けられているが、必ずしもこ
れに限らず、接続用コネクタ3とは反対側の奥方にも形
成することが可能である。これによって、回路基板2
は、フレーム枠5に対して3点〜4点支持されるので、
より安定して支持することが可能となる。ただし、回路
基板2は、導通用電極4・4以外はフレーム枠5に触れ
ない方が漏電の観点から好ましいので、載置支持部7・
7を他にも設ける場合には、回路基板2と載置支持部7
・7やフレーム枠5が電気的に接続されないように、レ
ジストを塗布する等の処理を施す必要がある。
【0032】一方、図1に示すように、回路基板2の上
面及び下面には、この回路基板2を覆い、かつ上記フレ
ーム枠5の枠本体6の上面と下面とを挟持固着する導電
性パネルとしての上面金属パネル8及び下面金属パネル
9が設けられている。
【0033】すなわち、図2に示すように、上面金属パ
ネル8は、フレーム枠5の枠本体6の上面に一部が載置
される一方、下面金属パネル9は、フレーム枠5の載置
支持部7・7の裏面に当接されるようになっている。そ
して、上記の載置面及び当接面は、後述するように、例
えば超音波溶着にて固着されるので、両者の接合が外れ
ないものとなる。
【0034】上記構成のICカード10の製造方法につ
いて説明する。
【0035】先ず、電子部品1…を搭載した導通用電極
4・4を有する回路基板2の外周部に、導電性樹脂から
なるフレーム枠5を配置し、このフレーム枠5に形成さ
れた載置支持部7・7にて回路基板2の導通用電極4・
4に接触させて回路基板2を支持する。
【0036】次に、上面金属パネル8及び下面金属パネ
ル9にて、回路基板2を上側及び下側から覆うととも
に、これら上面金属パネル8及び下面金属パネル9の端
部をフレーム枠5における枠本体6の上面及び下面に当
接させる。これによって、上面金属パネル8及び下面金
属パネル9にて、フレーム枠5の枠本体6を挟持するこ
とになる。
【0037】その状態で、上記のフレーム枠5の載置支
持部7・7と回路基板2の導通用電極4・4との接触面
と、上面金属パネル8及び下面金属パネル9の端部にお
けるフレーム枠5の枠本体6の上面及び下面への当接面
とをそれぞれ同時に例えば超音波溶着にて固着する。
【0038】これによって、フレーム枠5の載置支持部
7・7と回路基板2の導通用電極4・4とを固着してフ
レーム枠5にて回路基板2を支持することができととも
に、回路基板2の導通用電極4・4をフレーム枠5の載
置支持部7・7に電気的に接続することができる。
【0039】このように、本実施の形態のICカード1
0は、電子部品1…を搭載した導通用電極4・4を有す
る回路基板2と、この回路基板2の外周部に配置され、
枠本体6に形成された載置支持部7・7と回路基板2の
導通用電極4・4とを固着することにより回路基板2を
支持しかつ回路基板2の導通用電極4・4に電気的に接
続される導電性樹脂からなるフレーム枠5と、回路基板
2を覆い、かつ上記フレーム枠5の上面と下面とを挟持
固着する上面金属パネル8及び下面金属パネル9とから
なる。
【0040】したがって、本実施の形態では、回路基板
2の導通用電極4・4は、フレーム枠5に形成された載
置支持部7・7に接触及び支持された状態で固着され
る。
【0041】このため、その固着によって、フレーム枠
5による回路基板2の支持及び回路基板2の導通用電極
4・4とフレーム枠5の載置支持部7・7との電気的接
続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0042】このため、別途に、回路基板2とフレーム
枠5や上面金属パネル8及び下面金属パネル9とを電気
的に接続することによる作業工程の増加もなく、作業が
容易で、回路基板2とフレーム枠5や上面金属パネル8
及び下面金属パネル9との導通において信頼性が高く、
安価なICカード10の製作が可能となる。
【0043】また、本実施の形態では、回路基板2と上
面金属パネル8及び下面金属パネル9との電気的接続用
端子として機能するのは導電性のフレーム枠5である。
このため、回路基板2と上面金属パネル8及び下面金属
パネル9との電気的接続を考慮することによる部品点数
の増加は、ICカード10の組み立て段階においても機
構部品作成段階においてもない。すなわち、従来設けら
れていたバネ等は不要となる。
【0044】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部であるフレーム枠5、又は上面金属パネル8
及び下面金属パネル9と内部の回路基板2における接地
信号線である導通用電極4・4との電気的な接続を容易
かつ安価に行い得るICカードを提供することができ
る。
【0045】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極4・4は、フレーム枠5に形成された載置支持
部7・7に接触及び支持された状態で例えば超音波溶着
にて固着される。さらに、上記フレーム枠5の載置支持
部7・7と回路基板2の導通用電極4・4との固着及び
上面金属パネル8及び下面金属パネル9によるフレーム
枠5の挟持固着は、例えば超音波溶着等の固着にて行わ
れている。
【0046】ここで、上記の超音波溶着による固着は、
接合部への加圧と超音波の印加によって金属と樹脂等の
接合材同士を固相溶接するもので、その固着強度は優れ
ている。なお、例えば超音波溶着に際しての接合部への
加圧としては、フレーム枠5の載置支持部7・7に、回
路基板2の導通用電極4・4を接触させて回路基板2を
載置しておくだけで充分である。
【0047】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極4・4とフレーム枠5の載置支持部7・7との
例えば超音波溶着等の固着に際しては、フレーム枠5の
上面と下面とを挟持する上面金属パネル8及び下面金属
パネル9挟持面も例えば超音波溶着にて固着される。
【0048】したがって、ICカード10を上面金属パ
ネル8及び下面金属パネル9にて接合する作業を行うこ
とによって、自動的に回路基板2と上面金属パネル8及
び下面金属パネル9とを電気的に接続する。このため、
別途に、回路基板2と上面金属パネル8及び下面金属パ
ネル9とを電気的に接続することによる作業工程の増加
もなく、作業が容易で、回路基板2と上面金属パネル8
及び下面金属パネル9との導通において信頼性が高く、
安価なICカード10の製作が可能となる。
【0049】なお、本実施の形態では、上述したよう
に、超音波溶着や爪部6aによる溝8への嵌め込みによ
って固着を行っているが、必ずしもこれに限らず、他の
固着方法として、例えば、熱圧着による固着や、組み込
みによる固着が可能である。上記の熱圧着による固着方
法は、加熱することによって溶融する両面テープをフレ
ーム枠5と上面金属パネル8及び下面金属パネル9との
間に配置し、加熱することによって固着することが可能
である。また、上記組み込みによる固着方法では、例え
ば、上面金属パネル8及び下面金属パネル9の端部を折
曲する一方、フレーム枠5には、該上面金属パネル8及
び下面金属パネル9の端部折曲部が挿入可能な溝を形成
しておき、上面金属パネル8及び下面金属パネル9をフ
レーム枠5に組み込むことによって固着が可能である。
【0050】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図3及び図4に基づいて説明すれば、以下の通
りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態1の
図面に示した部材と同一の機能を有する部材について
は、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、前
記実施の形態1で述べた各種の特徴点については、本実
施の形態についても組み合わせて適用し得るものとす
る。
【0051】本実施の形態のICカード20は、前記実
施の形態1における図1に示すフレーム枠5とパネルと
が一体に形成されたケースとして形成されてなってい
る。
【0052】すなわち、本実施の形態のICカード20
は、図3に示すように、前記実施の形態1と同様に、I
C等の電子部品1…を搭載した回路基板2を有してお
り、この回路基板2の前端部には外部との接続用コネク
タ3を実装している。
【0053】また、本実施の形態では、上記回路基板2
における、例えば、接続用コネクタ3近傍の上面と下面
との両面に、接地電極端子部としての導通用電極21・
21及び導通用電極22・22が設けられている。
【0054】なお、本実施の形態では、回路基板2の上
面及び下面の両面に形成されているが、必ずしもこれに
限らず、回路基板2の上面又は下面のいずれか一方の面
にのみ形成しておくことも可能である。すなわち、一か
所の接地信号線が後述するフレーム枠部25の載置支持
部26・26に接触していることによって、後述するケ
ースとしての上面ケース23及び下面ケース24とは相
互に固着されるので、上面ケース23及び下面ケース2
4の両方への導通が図れるためである。また、本実施の
形態では、導通用電極21・21及び導通用電極22・
22は、回路基板2の左右の両側に形成されているが、
必ずしもこれに限らず、回路基板2の左右の片側にのみ
形成しておくことも可能である。これについても、一か
所の接地信号線が後述するフレーム枠部25の載置支持
部26に接触していることによって、後述する上面ケー
ス23及び下面ケース24との導通が図れるためであ
る。
【0055】ここで、上述したように、本実施の形態の
上面ケース23は、前記実施の形態1に示すフレーム枠
5に相当するフレーム枠部25と上面金属パネル8に相
当するパネル23aとが一体に形成されたものからなる
とともに、下面ケース24についても、前記実施の形態
1に示すフレーム枠5に相当するフレーム枠部25と下
面金属パネル9に相当するパネル24aとが一体に形成
されたものからなっている。したがって、上面ケース2
3と下面ケース24とが一対設けられていることによっ
て、これら上面ケース23及び下面ケース24にて、回
路基板2を両面から覆うようになっている。
【0056】また、上記の上面ケース23及び下面ケー
ス24は、ケースの成形樹脂として導電性樹脂を使用し
て一体に形成されており、導電性を有するものとなって
いる。上記の導電性樹脂としては、従来から用いられて
いるものを用いても良く、また、成型樹脂にカーボンを
混ぜて導電性を持たせたものを用いても良い。
【0057】なお、本実施の形態では、上面ケース23
及び下面ケース24の両方が導電性を有するものとなっ
ているが、必ずしもこれに限らず、一方のケースのみに
導電性を付与しておくことも可能である。
【0058】また、ケースの一体化に際しては、全体を
一体成形したものに限らず、フレーム枠部25を導電性
樹脂製品にて形成し、このフレーム枠部25・25にパ
ネル23a・24aとしての金属パネルを接合して一体
化したものであっても良い。
【0059】さらに、本実施の形態においては、上面ケ
ース23は、フレーム枠部25とパネル23aとが一体
に形成されているが、必ずしも上記パネル23aは金属
パネルに限らず、導電性のないパネルとすることも可能
である。その理由は、フレーム枠部25は導電性からな
っており、かつこのフレーム枠部25は外部に露出する
ので、必ずしもパネル23aに導電性を持たさなくても
回路基板2の外部との接地導通が可能であるためであ
る。
【0060】以下、上記の上面ケース23と下面ケース
24とは、上下について対称であるので、後述の説明に
おいては、下面ケース24についてのみ説明する。した
がって、上面ケース23にも同様の部材等が形成され、
同様の機能を有することになる。
【0061】先ず、上記下面ケース24には、外周部に
おける周囲三方を囲うように導電性樹脂からなるフレー
ム枠部25が配置されている。
【0062】上記下面ケース24における周囲を囲わな
い部分の近傍位置には、フレーム枠部25から内部に向
かって突出する略方形状の導電性端子部としての載置支
持部26・26が両側に設けられている。上記の載置支
持部26・26は、下面ケース24と一体に形成される
ため、導電性樹脂からなっているとともに、下面ケース
24を回路基板2に対して下側から当接させるときに、
回路基板2の裏面に形成された接地電極端子部としての
導通用電極22・22の位置に一致するように配されて
いる。
【0063】したがって、図3に示すように、回路基板
2は下面ケース24の載置支持部26・26及び上面ケ
ース23の載置支持部26・26によって挟持されて支
持されるようになっている。
【0064】なお、本実施の形態では、載置支持部26
・26は、下面ケース24の接続用コネクタ3近傍の位
置の2ヵ所に設けられているが、必ずしもこれに限ら
ず、接続用コネクタ3とは反対側の奥方にも形成するこ
とが可能である。これによって、回路基板2は、上面ケ
ース23及び下面ケース24に対して3点〜4点支持さ
れるので、より安定して支持することが可能となる。
【0065】ここで、本実施の形態では、上面ケース2
3及び下面ケース24同士が当接されるとともに、この
とき同時に、上面ケース23の載置支持部26・26が
回路基板2の表面における接地電極端子部としての導通
用電極21・21に当接されるとともに、下面ケース2
4の載置支持部26・26が回路基板2における裏面の
導通用電極22・22に当接される。
【0066】そして、後述するように、その当接状態で
例えば超音波溶着にて固着することによって、上面ケー
ス23及び下面ケース24の各載置支持部26・26に
て回路基板2を支持するとともに、回路基板2の導通用
電極21・21及び導通用電極22・22が上面ケース
23及び下面ケース24の載置支持部26・26を介し
て上面ケース23及び下面ケース24に電気的に接続さ
れるようになっている。
【0067】上記構成のICカード20の製造方法につ
いて説明する。
【0068】先ず、電子部品を搭載した回路基板2を上
面側及び下面側からそれぞれ覆うパネル23a・24a
の裏面の外周縁部に導電性樹脂からなるフレーム枠部2
5を一体にそれぞれ形成した一対の上面ケース23及び
下面ケース24におけるフレーム枠部25に形成した各
載置支持部26・26にて回路基板2の上面及び下面に
形成された導通用電極21・21及び導通用電極22・
22に接触させた状態で両載置支持部26・26…にて
回路基板2を支持する。
【0069】次いで、一対の上面ケース23及び下面ケ
ース24における各フレーム枠部25・25の対向面を
互いに接触させ、その状態で、フレーム枠部25・25
の載置支持部26・26…と回路基板2の導通用電極2
1・21及び導通用電極22・22との接触面と、上記
一対の上面ケース23及び下面ケース24における各フ
レーム枠部25・25の対向接触面とをそれぞれ同時に
例えば超音波溶着にて固着する。
【0070】これによって、回路基板2を上面ケース2
3及び下面ケース24にて支持しかつ回路基板2の導通
用電極21・21及び導通用電極22・22を上面ケー
ス23及び下面ケース24に電気的に接続することがで
きる。
【0071】このように、本実施の形態のICカード2
0は、電子部品1…を搭載した導通用電極22・22及
び/又は導通用電極21・21を有する回路基板2と、
上記回路基板2を上面側及び下面側からそれぞれ覆うパ
ネル23a・24aの裏面の外周縁部に導電性樹脂から
なるフレーム枠部25を一体にそれぞれ形成した一対の
上面ケース23及び下面ケース24とを有するととも
に、上記一対の上面ケース23及び下面ケース24は、
フレーム枠部25・25に形成された各載置支持部26
・26…と上記回路基板2の上面及び/又は下面に形成
された導通用電極22・22及び/又は導通用電極21
・21とを例えば超音波溶着にて固着し、かつフレーム
枠部25・25同士を例えば超音波溶着にて固着するこ
とにより、上記回路基板2を上面側及び下面側から支持
し、かつ回路基板2の導通用電極22・22及び/又は
導通用電極21・21に電気的に接続されている。
【0072】したがって、本実施の形態のICカード2
0では、回路基板2の少なくとも一方の導通用電極22
・22は、下面ケース24のフレーム枠部25に形成さ
れた載置支持部26・26に接触及び支持された状態で
固着される。
【0073】このため、その固着によって、下面ケース
24のフレーム枠部25による回路基板2の支持及び回
路基板2の導通用電極22・22と下面ケース24のフ
レーム枠部25の載置支持部26・26との電気的接続
は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0074】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極22・22と下面ケース24のフレーム枠部2
5における導通用電極22・22との例えば超音波溶着
の固着に際しては、一対の上面ケース23及び下面ケー
ス24におけるフレーム枠部25・25の対向接触面も
例えば超音波溶着にて固着される。したがって、ICカ
ード20を上下一対の上面ケース23及び下面ケース2
4にて接合する作業を行うことによって、自動的に回路
基板2と上面ケース23及び下面ケース24とを電気的
に接続する。
【0075】このため、別途に回路基板2と上面ケース
23及び下面ケース24とを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、作業が容易で、回路基板2と
上面ケース23及び下面ケース24との導通において信
頼性が高く、安価なICカード20の製作が可能とな
る。
【0076】また、本実施の形態では、回路基板2と上
面ケース23及び下面ケース24とケースとの電気的接
続用端子として機能するのは導電性のフレーム枠部25
・25である。このため、回路基板2と上面ケース23
及び下面ケース24との電気的接続を考慮することによ
る部品点数の増加は、ICカード20の組み立て段階に
おいても機構部品作成段階においてもない。
【0077】さらに、本実施の形態では、導電性のフレ
ーム枠部25・25にて回路基板2との導通をとるの
で、回路基板2を覆う金属パネルを使用しなくてもフレ
ーム枠部25・25により外部への接地構造を持ったI
Cカード20の製造が可能となる。
【0078】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板2における接地信号線であ
る導通用電極21・21及び導通用電極22・22との
電気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカード20
を提供することができる。
【0079】また、本実施の形態のICカード20で
は、回路基板2の少なくとも一方の導通用電極22・2
2は、下面ケース24のフレーム枠部25に形成された
載置支持部26・26に接触及び支持された状態で例え
ば超音波溶着にて固着される。
【0080】ここで、例えば超音波溶着は金属と樹脂等
の接合材同士を固相溶接するものであるので、固着強度
は優れたものである。このため、その固着によって、下
面ケース24のフレーム枠部25による回路基板2の支
持及び回路基板2の導通用電極22・22と下面ケース
24のフレーム枠部25の載置支持部26・26との電
気的接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0081】また、本実施の形態では、回路基板2の導
通用電極22・22と下面ケース24のフレーム枠部2
5における導通用電極22・22との例えば超音波溶着
の固着に際しては、一対の上面ケース23及び下面ケー
ス24におけるフレーム枠部25・25の対向接触面も
例えば超音波溶着にて固着される。したがって、ICカ
ード20を上下一対の上面ケース23及び下面ケース2
4にて接合する作業を行うことによって、自動的に回路
基板2と上面ケース23及び下面ケース24とを電気的
に接続する。
【0082】このため、別途に回路基板2と上面ケース
23及び下面ケース24とを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、確実に、作業が容易で、回路
基板2と上面ケース23及び下面ケース24との導通に
おいて信頼性が高く、安価なICカード20の製作が可
能となる。
【0083】なお、本実施の形態では、上述したよう
に、超音波溶着によって固着を行っているが、必ずしも
これに限らず、他の固着方法として、例えば、熱圧着に
よる固着や、組み込みによる固着が可能である。
【0084】
【発明の効果】本発明のICカードは、以上のように、
上記課題を解決するために、電子部品を搭載した接地電
極端子部を有する回路基板と、上記回路基板の外周部に
配置され、枠本体に形成された導電性端子部と回路基板
の接地電極端子部とを固着することにより上記回路基板
を支持しかつ回路基板の接地電極端子部に電気的に接続
される導電性樹脂からなるフレーム枠と、上記回路基板
を覆い、かつ上記フレーム枠の上面と下面とを挟持固着
する導電性パネルとからなるものである。
【0085】それゆえ、固着によって、フレーム枠によ
る回路基板の支持及び回路基板の接地電極端子部とフレ
ーム枠の導電性端子部との電気的接続は確実に行われか
つ信頼性の高いものとなる。
【0086】また、別途に回路基板と導電性パネルとを
電気的に接続することによる作業工程の増加もなく、作
業が容易で、回路基板と導電性パネルとの導通において
信頼性が高く、安価なICカードの製作が可能となる。
【0087】また、本発明では、回路基板と導電性パネ
ルとの電気的接続用端子として機能するのは導電性のフ
レーム枠であるので、回路基板と導電性パネルとの電気
的接続を考慮することによる部品点数の増加は、ICカ
ードの組み立て段階においても機構部品作成段階におい
てもない。
【0088】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードを提供
することができるという効果を奏する。
【0089】本発明のICカードは、以上のように、電
子部品を搭載した接地電極端子部を有する回路基板と、
上記回路基板を上面側及び下面側からそれぞれ覆うパネ
ルの裏面の外周縁部に導電性樹脂からなるフレーム枠部
を一体にそれぞれ形成した一対のケースとを有するとと
もに、上記一対のケースは、フレーム枠部に形成された
各導電性端子部と上記回路基板の上面及び/又は下面に
形成された接地電極端子部とを固着し、かつフレーム枠
部同士を固着することにより、上記回路基板を上面側及
び下面側から支持し、かつ回路基板の接地電極端子部に
電気的に接続されているものである。
【0090】それゆえ、固着によって、ケースのフレー
ム枠部による回路基板の支持及び回路基板の接地電極端
子部とケースのフレーム枠部の導電性端子部との電気的
接続は確実に行われかつ信頼性の高いものとなる。
【0091】また、本発明では、ICカードを上下一対
のケースにて接合する作業を行うことによって、自動的
に回路基板とケースとを電気的に接続する。このため、
別途に回路基板とケースとを電気的に接続することによ
る作業工程の増加もなく、作業が容易で、回路基板とケ
ースとの導通において信頼性が高く、安価なICカード
の製作が可能となる。
【0092】また、本発明では、回路基板とケースとの
電気的接続用端子として機能するのは導電性のフレーム
枠部であるので、回路基板とケースとの電気的接続を考
慮することによる部品点数の増加は、ICカードの組み
立て段階においても機構部品作成段階においてもない。
さらに、本発明では、導電性のフレーム枠部にて回路基
板との導通をとるので、回路基板を覆う金属パネルを使
用しなくてもフレーム枠部により外部への接地構造を持
ったICカードの製造が可能となる。
【0093】この結果、カードの製造工程において、カ
ード外観部と内部の回路基板における接地信号線との電
気的な接続を容易かつ安価に行い得るICカードを提供
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるICカードの実施の一形態を示
すものであり、ICカードの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明におけるICカードの他の実施の形態を
示すものであり、ICカードの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】従来のICカードを示すものであり、接地のた
めにコイルバネを用いた構成を示す断面図である。
【図6】従来の他のICカードを示すものであり、接地
のために端子を半田付けした構成を示す断面図である。
【図7】従来の他のICカードを示すものであり、接地
のためにフレームに板バネを形成した構成を示す断面図
である。
【図8】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のためにコネクタに板バネを形成した構成を示
すものであって、(a)は斜視図、(b)は断面図であ
る。
【図9】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のために金属パネルからプリント基板への板バ
ネを形成した構成を示す断面図である。
【図10】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、接地のために金属パネルに板バネを形成した構成を
示すものであって、(a)は斜視図、(b)は(a)の
X−X線断面図である。
【図11】従来のさらに他のICカードを示すものであ
り、導電性部材からなる枠体を使用し、回路基板及び上
面金属パネルとの導通をとった状態を示すものであっ
て、(a)は分解斜視図、(b)は(a)のY−Y線断
面図である。
【符号の説明】
1 電子部品 2 回路基板 3 接続用コネクタ 4 導通用電極(接地電極端子部) 5 フレーム枠 6 枠本体 7 載置支持部(導電性端子部) 8 上面金属パネル(導電性パネル) 9 下面金属パネル(導電性パネル) 10 ICカード 20 ICカード 21 導通用電極(接地電極端子部) 22 導通用電極(接地電極端子部) 23 上面ケース(ケース) 23a パネル 24 下面ケース(ケース) 24a パネル 25 フレーム枠部 26 載置支持部(導電性端子部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子部品を搭載した接地電極端子部を有す
    る回路基板と、 上記回路基板の外周部に配置され、枠本体に形成された
    導電性端子部と回路基板の接地電極端子部とを固着する
    ことにより上記回路基板を支持しかつ回路基板の接地電
    極端子部に電気的に接続される導電性樹脂からなるフレ
    ーム枠と、 上記回路基板を覆い、かつ上記フレーム枠の上面と下面
    とを挟持固着する導電性パネルとからなることを特徴と
    するICカード。
  2. 【請求項2】電子部品を搭載した接地電極端子部を有す
    る回路基板と、 上記回路基板を上面側及び下面側からそれぞれ覆うパネ
    ルの裏面の外周縁部に導電性樹脂からなるフレーム枠部
    を一体にそれぞれ形成した一対のケースとを有するとと
    もに、 上記一対のケースは、フレーム枠部に形成された各導電
    性端子部と上記回路基板の上面及び/又は下面に形成さ
    れた接地電極端子部とを固着し、かつフレーム枠部同士
    を固着することにより、上記回路基板を上面側及び下面
    側から支持し、かつ回路基板の接地電極端子部に電気的
    に接続されていることを特徴とするICカード。
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