JP2002148553A - 光学箱 - Google Patents

光学箱

Info

Publication number
JP2002148553A
JP2002148553A JP2000347259A JP2000347259A JP2002148553A JP 2002148553 A JP2002148553 A JP 2002148553A JP 2000347259 A JP2000347259 A JP 2000347259A JP 2000347259 A JP2000347259 A JP 2000347259A JP 2002148553 A JP2002148553 A JP 2002148553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical box
light beam
optical
box according
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000347259A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Ogawa
和浩 小川
Kazumi Hirakuri
和美 平栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000347259A priority Critical patent/JP2002148553A/ja
Publication of JP2002148553A publication Critical patent/JP2002148553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ビームのブレを低減すること。 【解決手段】 光学箱100は、光ビームを発する光源
ユニット101と、光源ユニット101により発せられ
た光ビームを反射するポリゴンミラー102と、ポリゴ
ンミラーを回転させるポリゴンモータ103と、ポリゴ
ンミラー102により反射された光ビームを結像するレ
ンズ群104と、反射鏡105と、を備え、光源ユニッ
ト101、ポリゴンモータ103、レンズ群104およ
び反射鏡105を光学箱100の底面106にもしくは
当該底面から突き出した台座上に具備し、ポリゴンモー
タ103を底面106の中央に取り付け、かつ、底面1
06を凹曲面とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学箱の構造に関
し、特に、光学系を構成する各部を設置する底面の構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル複写機、レーザビームプ
リンタ、レーザーファクシミリ等には、光ビームを照射
する光学箱が用いられていた。図6は、光学箱を備えた
レーザビームプリンタの概略構成図であり、図7は、従
来の光学箱の一般的な構成を示した概略構成図である。
【0003】レーザビームプリンタ600は、光学箱6
01と本体フレーム602とから構成される。このう
ち、光学箱601は、図8に示したように、光ビームを
発する光源ユニット701と、光源ユニット701によ
り発せられた光ビームを反射するポリゴンミラー702
と、ポリゴンミラー702を回転させる図示しないポリ
ゴンモータと、ポリゴンミラー702により反射された
光ビームを結像するfθレンズなどのレンズ群703と
そのビームを所定方向に偏向する反射ミラー704を有
する。
【0004】また、本体フレーム602は、反射ミラー
704により反射された光により静電潜像を形成する感
光体ドラム603や図示しない給紙部やレジストローラ
などを有する。
【0005】このとき、感光体ドラム603における最
終的な結像を良好にするため、すなわち、良好な画像品
質を得るために、光学系を構成する各部(光源ユニット
701、ポリゴンミラー702、レンズ群703、反射
ミラー704)の位置関係を所定精度に保つことが重要
である。しかし、光学系の位置関係を所定精度に保つこ
とができた場合においても、実際にレーザビームプリン
タ600を作動させた場合には、光学系を収納する光学
箱や光学素子自身などの振動により、光ビームの光路が
変動してしまう。
【0006】このような光路の変動は、主走査方向にお
ける線ヨレや副走査方向における画像濃度ムラを引き起
こす要因となり、良好な画像品質を得ることができなく
なる。このため、従来から、さらなる高速化および高画
像品質化にも対応できるような各種の光学箱もしくは光
学系に関する技術開発が行われている。特に、ポリゴン
モータ等の振動源から発せられる振動による画質品質の
低下を防ぐための各種の発明が知られている。
【0007】たとえば、特開平5−103164号公報
「画像形成装置」では、レーザビームスキャナ装置が発
生させる振動の振動数(ポリゴンモータの回転周波数)
と、この装置を支持する支持フレームの固有振動数とを
所定値離す技術が開示されている。この発明によれば、
レーザビームスキャナ装置が発生させる振動の振動数と
支持フレームの固有振動数がある程度離れているので、
支持フレームの共振を防止することができ、これによ
り、感光体上に濃度ムラのない良好な画像を形成するこ
とが可能となる。
【0008】また、特開平9−33844号公報「光走
査装置」では、振動発生光学部品(ポリゴンモータなど
の駆動手段)の配置用の穴の開けられた支持板の剛性を
リブ配置の工夫により高める技術が開示されている。こ
の発明によれば、剛性を高めるようなリブ配置をもった
支持板にポリゴンモータ等の振動発生光学部品を装着
し、かつこの支持板を光学箱およびフレームに取り付け
るので、振動発生光学部品による振動を抑制することが
でき、これにより、感光体上に濃度ムラのない良好な画
像を形成することが可能となる。
【0009】また、実開平5−11161号公報「走査
光学系ユニットのハウジング構造」では、ポリゴンモー
タ配置域と光学素子配置域が垂立壁を介して、光学箱が
階段状に段違いに形成され、垂立壁にレーザビーム通過
孔が開口形成されている構造を有する技術が開示されて
いる。この発明によれば、上記構造により光学箱の剛性
が高まるので、ポリゴンモータ等の振動発生光学部品の
発生させる振動による光学箱の共振を防止することがで
き、これにより、感光体上に濃度ムラのない良好な画像
を形成することが可能となる。
【0010】特開平9−251140号公報「走査光学
装置」では、光学箱の取付フレームへの固定位置を、光
学箱の高さ方向の中央部とすることで、光学箱の共振周
波数を上昇させる技術が開示されている。この発明によ
れば、光学箱の側壁に補強用の突出部が形成され、か
つ、その位置が光学箱の高さ方向の中央部であるので、
光学箱の剛性を向上させ、高速回転する回転多面鏡が発
生させる振動による光学箱の共振を防止することがで
き、これにより、濃度ムラのない良好な画像を感光体上
に形成することが可能となる。
【0011】また、特開平10−090627号公報
「走査光学装置」では、光学箱の側壁を部分的に2重壁
構造の中空壁とすることで、光学箱の剛性を強化する技
術が開示されている。この発明によれば、折り返しミラ
ーに近接する部位に2重壁構造の側壁を有するので、光
学箱内に装着される光学素子近傍の局部的な剛性不足を
解消し、高速回転する回転多面鏡が発生させる振動によ
り光学箱の共振を防止することができ、これにより、感
光体上に濃度ムラのない良好な画像を形成することが可
能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では以下の問題点があった。まず、特開平5−10
3164号公報「画像形成装置」に開示される技術で
は、支持フレーム上にレーザビームスキャナ装置が装着
されるため、支持フレーム自体の減衰性が低下し、この
支持フレームの固有振動数間には明確な反共振峰が存在
しないことがある。このため、固有振動数が所定値離れ
ていた場合でも、振動発生光学部品の周波数に基づく振
動を抑制できない場合があるという問題点があった。
【0013】また、特開平9−33844号公報「光走
査装置」に開示される技術では、レーザ走査ユニットが
光学箱に装着されるため、光学箱のレーザ走査ユニット
以外の箇所に配置されているミラー等の光学部品とポリ
ゴンミラーとの相対的な位置関係は光学箱の固有振動数
に大きく依存する。リブ配置を工夫した支持板により2
次的に光学箱の剛性を高めているが、レーザ走査ユニッ
トが装着された後の光学箱全体の固有振動数の高域側へ
のシフト量を限定するものであって、光学箱の初期剛性
が低下している場合には、つまり、光学箱の1次固有振
動数が振動発生光学部品の発生させる振動の振動数より
相当数低い場合には、振動発生光学部品の周波数に基づ
く振動を依然抑制できないという問題があった。
【0014】また、この問題を解決するために、支持板
を本体フレームに直接装着する場合には光学箱への振動
数依存を低減する効果があるが、今度は、感光体ドラム
や記録紙の給紙・排紙系を駆動させるモータ等に基づく
本体フレームからの振動が直接レーザ走査ユニットに伝
達されることになる。したがって、振動発生光学部品自
身の振動のみならず複数の振動源からの振動も受けるこ
ととなり、単純に振動板の1次固有振動数を高域側へシ
フトするだけでは、振動を抑制できないという問題点が
あった。
【0015】また、実開平5−11161号公報「走査
光学系ユニットのハウジング構造」に開示される技術で
は、ポリゴンモータ配置域と光学素子配置域が垂立壁を
介して、階段状に段違いに形成されているため、ポリゴ
ンモータおよび光学素子の取付面が相対している。した
がって、ポリゴンモータおよび光学素子の取付面の平行
度に精度を要求され、コスト高となるという問題点があ
った。またポリゴンモータおよび光学素子の取付け面が
逆となるため、組立て性が低下するという問題点があっ
た。
【0016】また、特開平9−251140号公報「走
査光学装置」に開示される技術では、光学素子が装着さ
れる光学箱の底面部の剛性までは強化できず、光学箱内
に装着される光学素子近傍の、局部的に光学箱底面部が
振動する部位の共振周波数を上昇させることができな
い。このため、振動発生光学部品の周波数に基づく局部
的な振動が依然として抑制できないという問題点があっ
た。
【0017】また、特開平10−090627号公報
「走査光学装置」に開示される技術では、振動発生光学
部品の周波数での局部的な振動を抑制することができる
が、比較的振動レベルが大きい1次共振周波数のような
光学箱全体が振動する共振周波数を上昇させることがで
きない。このため、振動発生光学部品の周波数に基づく
振動を抑制できないという問題点があった。
【0018】以上の従来技術においても指摘されている
ように、ポリゴンモータの発生させる振動のみを対処し
ても、振動により発生する感光体上の濃度ムラは回避で
きない。これは、振動はポリゴンモータのみならず、感
光体ドラムおよび記録紙の給紙・排紙系を駆動させるモ
ータ等に由来するものもあり、ポリゴンモータや光学素
子等を収納する光学箱や光学素子自身が振動させられ、
光ビームの光路変動(ブレ)が生じるからである。
【0019】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、光ビームのブレを低減することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の光学箱は、光ビームを発する光
ビーム発生手段と、前記光ビーム発生手段により発せら
れた光ビームを反射する回転多面鏡と、前記回転多面鏡
を回転させる駆動手段と、前記回転多面鏡により反射さ
れた光ビームを結像する結像手段と、を備えた光学箱で
あって、前記光ビーム発生手段、駆動手段および結像手
段を前記光学箱の底面にもしくは当該底面から突き出し
た台座上に具備し、前記駆動手段を前記底面の中央に取
り付け、かつ、前記底面を凹曲面としたことを特徴とす
る。すなわち、請求項1にかかる発明は、光学箱全体の
剛性が高まり、光学箱の固有振動数を高周波数域にもた
せることができ、また、底面部周縁に圧力が集中し、設
置性を向上させることができる。
【0021】また、請求項2に記載の光学箱は、請求項
1に記載の光学箱において、前記底面周縁を円形形状と
したことを特徴とする。すなわち、請求項2にかかる発
明は、光学箱全体の剛性が高まり、光学箱の固有振動数
を高周波数域にもたせることができ、また、底面部周縁
に均等に圧力がかかる。
【0022】また、請求項3に記載の光学箱は、請求項
1に記載の光学箱において、前記底面周縁を矩形とし、
周縁長手方向の延長線上に固定用穴部を具備したことを
特徴とする。すなわち、請求項3にかかる発明は、光学
箱の剛性が相対的に弱くなる矩形長手方向の剛性を補
い、光学箱の固有振動数を高周波数域にもたせることが
できる。
【0023】また、請求項4に記載の光学箱は、請求項
1、2または3に記載の光学箱において、前記駆動手段
の取付位置およびその近傍の形状を、前記凹曲面に代え
て平面としたことを特徴とする。すなわち、請求項4に
かかる発明は、光学箱の剛性を向上させつつ、駆動手段
の設置性を向上させることができる。
【0024】また、請求項5に記載の光学箱は、請求項
1〜4のいずれか一つに記載の光学箱において、前記結
像手段が、前記底面と反対側に光ビームを結像すること
を特徴とする。すなわち、請求項5にかかる発明は、光
学箱の底面にビーム通過用の穴を設けなくて済み、光学
箱の剛性を向上させることができる。
【0025】また、請求項6に記載の光学箱は、請求項
1〜5のいずれか一つに記載の光学箱において、さら
に、前記光学箱に蓋をする蓋部を有し、前記結像手段に
より結像される光ビームの通過用の開口窓を当該蓋部に
具備したことを特徴とする。すなわち、請求項6にかか
る発明は、光学箱内への不純物の混入を防止してビーム
の品質を維持し、光学箱の予想外の固有振動数の周波数
成分の発生を防止することができる。
【0026】また、請求項7に記載の光学箱は、請求項
6に記載の光学箱において、前記開口窓に防塵ガラスを
設け、前記蓋部と前記防塵ガラスを一体整形したことを
特徴とする。すなわち、請求項7にかかる発明は、蓋部
の組立て性が向上し、光学箱の光学調整が容易となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1における光学箱
を示した図である。このうち図1(a)は光学箱の断面
図を、図1(b)は光学箱の平面図である。光学箱10
0は、レーザ光線に代表されるような光ビームを発する
2つの光源ユニット101と、光源ユニット101によ
り発せられた光ビームを反射する1つのポリゴンミラー
102と、ポリゴンミラー102を回転させるポリゴン
モータ103と、ポリゴンミラー102に反射された光
ビームを結像するfθレンズなどの2つのレンズ群10
4と、レンズ群104により方向が変えられた光ビーム
を感光体ドラムなどの所定のターゲットへ向けて反射
(偏向)する2つの反射鏡105と、から構成される。
【0028】なお、光学箱100の構成としては、光学
系を構成する各部(光源ユニット101、ポリゴンモー
タ103、レンズ群104、反射鏡105)を設置する
底面106と、側壁107と、を有する。このうち長尺
側の側壁107を長尺側壁108と、短尺側の側壁10
7を短尺側壁109とする。底面106には、開口窓1
10として、光ビームの出射口が開けられている。
【0029】また、光学箱100は、たとえばレーザプ
リンタのフレームへ取り付けるための固定用穴部111
が設けられている(図1(a)では省略されている)。
なお、符号112は底面106の周縁である周縁部を示
す。さらに、符号120は光学箱100に蓋をする蓋部
を示す。
【0030】上述したように、光学箱100からは2つ
の光ビームが出射されるが、これに限ることなく、単一
の光学系(光源ユニット、ポリゴンミラー、レンズ群、
反射鏡、開口窓)から構成されていてもよい。なお、光
学箱100が、ポリゴンミラーを共有する形で、点対称
もしくは線対称に2つの光学系を有する場合には、固有
振動数の予測および制御が容易になる。
【0031】底面106は、ポリゴンモータ103、レ
ンズ群104、反射鏡105を装着している。また、底
面106は、その形状が凹曲面となっている。このよう
な形状を有することにより底面106にかかる荷重が均
一に分散し、すなわち、静水圧状態となり、光学箱全体
の剛性が高められる。特に、底面106の曲面が一定の
半径を有する円弧であると、底面106にかかる荷重が
底面部に均一に付加され易くなり(静水圧状態)、光学
箱全体の剛性が高められる。
【0032】また、図示したように、光学箱100は、
長尺側壁108の延長線上に固定用穴部111が設けら
れている。したがって、短尺方向と比較した場合の長尺
方向の強度不足が解消され、光学箱全体の剛性が高めら
れ、光学箱全体の固有振動数を高周波数域にシフトさせ
ることができる。
【0033】したがって、光学箱100はその振動が実
質的に低減され、ポリゴンモータ、感光体ドラムおよび
記録紙の給紙・排紙系を駆動させるモータ等から発生さ
れる振動により発生する感光体上の濃度ムラを回避でき
る。なお、光学箱100内の光学系を構成する各部は底
面106に直づけしてもよいが、一体成型される台座を
設けてその上に設置してもよい。
【0034】なお、蓋部120については、反射鏡10
5から反射された光ビーム通過用の開口窓110に装着
する防塵ガラスと一体成型してもよい。たとえば、光学
箱100を覆うカバーが剛性樹脂(特に、ガラス繊維入
り不飽和ポリエステルのBMC(バルク・モールディン
グ・コンパウンド))で構成されると好適に一体化でき
る。光学箱100覆う蓋部120と防塵ガラスを一体化
成型することにより、組立て性および光学箱100内の
気密性が好適に保持できる。
【0035】(実施の形態2)実施の形態2では、底面
の周縁部が円形形状である光学箱について説明する。図
2は、実施の形態2における光学箱の平面図および断面
図である。このうち平面図を図2(a)に、平面図のA
−Aで切断した断面図を図2(b)に示した。なお、以
降においては、実施の形態1と同一の構成部分について
は同一の符号を付することとし、その説明を省略するも
のとする。
【0036】光学箱200の底面203は、その周縁部
201が円形形状となっている。通常、光学箱は多角形
形状を有している。すなわち、従来の光学箱の底面の周
縁部は矩形であるため、長尺な側壁と短尺な側壁をもっ
ている。このため、長尺な側壁に沿う方向には剛性が弱
く、長尺な側壁方向に底面部が変形する振動形状が現れ
る。
【0037】光学箱200の底面203は、凹曲面であ
り、かつその周縁部201が円形形状であるため、光学
箱全体の剛性が高められ、側壁は均一な剛性を保持す
る。したがって、光学箱200の固有振動数が高周波数
域にシフトされ、ポリゴンモータ、感光体ドラムおよび
記録紙の給紙・排紙系を駆動させるモータ等から発生さ
れる振動により発生する感光体上の濃度ムラが回避でき
る。
【0038】(実施の形態3)実施の形態3では、底面
の形状をさらに加工した光学箱について説明する。な
お、実施の形態3においても、実施の形態1と同様の構
成部分については、同一の符号を付するものとしてその
説明を省略する。図3は、実施の形態3における光学箱
の断面図である。
【0039】光学箱300の底面は、図示したように、
その形状が平面である平面形状底面301と、凹曲面で
ある凹曲面形状底面302とから構成される。平面形状
底面301は、光学箱300の中央部に位置し、少なく
とも、ポリゴンモータ103を設置可能な広さを有す
る。また、凹曲面形状底面302は、光学箱300の側
壁近傍に位置する。なお、仕様の態様によっては、平面
形状底面301は、図示したように平面と曲面が連続せ
ず、凹曲面形状底面302から一段せり上がって平面を
形成するような、階段形状であってもよい。
【0040】このように、凹曲面形状の頂を形成すべき
部分を平面とすることによって、光学箱の固有振動数を
高周波域にシフトさせることができ、また、光学系を構
成する各部の設置性をよくすることができる。これによ
り、ポリゴンモータ、感光体ドラムおよび記録紙の給紙
・排紙系を駆動させるモータ等から発生される振動によ
り発生する感光体上の濃度ムラが回避できる。
【0041】(実施の形態4)実施の形態4では、開口
窓の配置を変えた光学箱について説明する。なお、実施
の形態4においても、実施の形態1と同様の構成部分に
ついては、同一の符号を付するものとしてその説明を省
略する。図4は、実施の形態4における光学箱を示した
説明図である。また、図5は、蓋部についての説明図で
あり、このうち図5(a)は平面図を、図5(b)は断
面図を示す。
【0042】光学箱400の底面401は、光ビームの
開口窓が設けられていない。その代わり、蓋部402に
開口窓403が開けられ、光ビームは反射鏡105によ
って蓋部方向へ出射される。光学箱底面に開口窓を設け
ると、光学箱全体もしくは開口窓近傍の剛性が著しく低
下する。光学箱400は、底面401に開口窓を設ける
必要がないので、光学箱の剛性を維持向上させることが
できる。これにより、照射する光ビームのブレを低減す
ることができる。なお、使用の態様によっては、蓋部1
20を設けなくてもよい。たとえば、レーザビームプリ
ンタ筐体下部に光学箱底面を配置し、その上部に感光体
ドラムがあるような場合が挙げられる。このように、蓋
部120を排除することにより、光学箱全体の固有振動
数の制御管理が容易となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光学箱
(請求項1)は、光ビームを発する光ビーム発生手段
と、前記光ビーム発生手段により発せられた光ビームを
反射する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させる駆
動手段と、前記回転多面鏡により反射された光ビームを
結像する結像手段と、を備えた光学箱であって、前記光
ビーム発生手段、駆動手段および結像手段を前記光学箱
の底面にもしくは当該底面から突き出した台座上に具備
し、前記駆動手段を前記底面の中央に取り付け、かつ、
前記底面を凹曲面としたので、光学箱全体の剛性が高ま
り、光学箱の固有振動数を高周波数域にもたせることが
でき、また、底面部周縁に圧力が集中し、設置性を向上
させることができるため、光ビームのブレを低減するこ
とが可能となる。
【0044】また、本発明の光学箱(請求項2)は、請
求項1に記載の光学箱において、前記底面周縁を円形形
状としたので、光学箱全体の剛性が高まり、光学箱の固
有振動数を高周波数域にもたせることができ、また、底
面部周縁に均等に圧力がかかるので、光ビームのブレを
低減することが可能となる。
【0045】また、本発明の光学箱(請求項3)は、請
求項1に記載の光学箱において、前記底面周縁を矩形と
し、周縁長手方向の延長線上に固定用穴部を具備したの
で、光学箱の剛性が相対的に弱くなる矩形長手方向の剛
性を補い、光学箱の固有振動数を高周波数域にもたせる
ことができ、これにより、光ビームのブレを低減するこ
とが可能となる。
【0046】また、本発明の光学箱(請求項4)は、請
求項1、2または3に記載の光学箱において、前記駆動
手段の取付位置およびその近傍の形状を、前記凹曲面に
代えて平面としたので、光学箱の剛性を向上させつつ、
駆動手段の設置性を向上させることができ、これによ
り、光ビームのブレを低減することが可能となる。
【0047】また、本発明の光学箱(請求項5)は、請
求項1〜4のいずれか一つに記載の光学箱において、前
記結像手段が、前記底面と反対側に光ビームを結像する
ので、光学箱の底面にビーム通過用の穴を設けなくて済
み、光学箱の剛性を向上させることができ、これによ
り、光ビームのブレを低減することが可能となる。
【0048】また、本発明の光学箱(請求項6)は、請
求項1〜5のいずれか一つに記載の光学箱において、さ
らに、前記光学箱に蓋をする蓋部を有し、前記結像手段
により結像される光ビームの通過用の開口窓を当該蓋部
に具備したので、光学箱内への不純物の混入を防止して
ビームの品質を維持し、光学箱の予想外の固有振動数の
周波数成分の発生を防止することができ、これにより、
光ビームのブレを低減することが可能となる。
【0049】また、本発明の光学箱(請求項7)は、請
求項6に記載の光学箱において、前記開口窓に防塵ガラ
スを設け、前記蓋部と前記防塵ガラスを一体成型したの
で、蓋部の組立て性が向上し、光学箱の光学調整が容易
となるため、光ビームのブレを低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における光学箱を示した図であ
る。
【図2】実施の形態2における光学箱の平面図および断
面図である。
【図3】実施の形態3における光学箱の断面図である。
【図4】実施の形態4における光学箱を示した説明図で
ある。
【図5】実施の形態4における光学箱の蓋部についての
説明図である。
【図6】光学箱を備えたレーザビームプリンタの概略構
成図である。
【図7】従来の光学箱の一般的な構成を示した概略構成
図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 光学箱 101 光源ユニット 102 ポリゴンミラー 103 ポリゴンモータ 104 レンズ群 105 反射鏡 106,203,401 底面 107 側壁 108 長尺側壁 109 短尺側壁 110,403 開口窓 111 固定用穴部 112,201 周縁部 120,402 蓋部 301 平面形状底面 302 凹曲面形状底面 600 レーザビームプリンタ 601 光学箱 602 本体フレーム 603 感光体ドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C362 AA45 BA90 DA03 DA12 DA14 DA17 DA19 2H045 DA02 DA04 DA44 5C072 AA03 BA02 BA13 BA20 HA01 HA13 HB15 JA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発する光ビーム発生手段と、
    前記光ビーム発生手段により発せられた光ビームを反射
    する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を回転させる駆動手
    段と、前記回転多面鏡により反射された光ビームを結像
    する結像手段と、を備えた光学箱であって、 前記光ビーム発生手段、駆動手段および結像手段を前記
    光学箱の底面にもしくは当該底面から突き出した台座上
    に具備し、 前記駆動手段を前記底面の中央に取り付け、 かつ、前記底面を凹曲面としたことを特徴とする光学
    箱。
  2. 【請求項2】 前記底面周縁を円形形状としたことを特
    徴とする請求項1に記載の光学箱。
  3. 【請求項3】 前記底面周縁を矩形とし、周縁長手方向
    の延長線上に固定用穴部を具備したことを特徴とする請
    求項1に記載の光学箱。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段の取付位置およびその近傍
    の形状を、前記凹曲面に代えて平面としたことを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の光学箱。
  5. 【請求項5】 前記結像手段は、前記底面と反対側に光
    ビームを結像することを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか一つに記載の光学箱。
  6. 【請求項6】 さらに、前記光学箱に蓋をする蓋部を有
    し、前記結像手段により結像される光ビームの通過用の
    開口窓を当該蓋部に具備したことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか一つに記載の光学箱。
  7. 【請求項7】 前記開口窓に防塵ガラスを設け、前記蓋
    部と前記防塵ガラスを一体成型したことを特徴とする請
    求項6に記載の光学箱。
JP2000347259A 2000-11-14 2000-11-14 光学箱 Pending JP2002148553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000347259A JP2002148553A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 光学箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000347259A JP2002148553A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 光学箱

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002148553A true JP2002148553A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18821023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000347259A Pending JP2002148553A (ja) 2000-11-14 2000-11-14 光学箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002148553A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8823764B2 (en) 2011-05-25 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same
JP2014228774A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 キヤノン株式会社 走査光学装置、画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8823764B2 (en) 2011-05-25 2014-09-02 Ricoh Company, Ltd. Optical writer and image forming apparatus including same
JP2014228774A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 キヤノン株式会社 走査光学装置、画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10161507A (ja) 画像形成装置
JPH0933844A (ja) 光走査装置
JP4557358B2 (ja) スキャナーユニットおよび画像形成装置
JP2002148553A (ja) 光学箱
JP2001228425A (ja) 光走査装置
JP2001235699A (ja) 光走査装置及びこれを用いる画像形成装置
CN110531514B (zh) 光学扫描装置和图像形成装置
JP4223175B2 (ja) 光走査装置
JP2000258712A (ja) 光走査装置
JP2005305964A (ja) 光学装置の筺体及び走査光学装置
JP2003015071A (ja) 光書込み装置
JPH08271821A (ja) 光走査装置
JPH10221627A (ja) 光走査装置
JP2000098277A (ja) 光学ユニット
JP3408083B2 (ja) 偏向走査装置
JP4622489B2 (ja) 光走査装置
JPH0973039A (ja) 光学偏向装置
CN218675682U (zh) 一种激光扫描装置
JPH08244270A (ja) 光走査装置
JP2002267985A (ja) 光ビーム走査装置
JP2002350768A (ja) レーザ走査装置およびこれを用いた画像形成装置
JP4477717B2 (ja) 光走査装置
JPH1152270A (ja) 偏向走査装置
JP2005031315A (ja) 光走査装置の光学箱、光走査装置および画像形成装置
JP2002244061A (ja) 光ビーム走査装置