JP2001228425A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JP2001228425A
JP2001228425A JP2000040060A JP2000040060A JP2001228425A JP 2001228425 A JP2001228425 A JP 2001228425A JP 2000040060 A JP2000040060 A JP 2000040060A JP 2000040060 A JP2000040060 A JP 2000040060A JP 2001228425 A JP2001228425 A JP 2001228425A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光ビームを反射させて主走査方向
に偏向する機械式偏光器と、機械式偏光器で反射された
光ビームを副走査方向に移動する被走査面に導光するf
θレンズなどの光学素子とを一つの筐体内に保持してな
る光走査装置において、装置構成を複雑化することなく
筐体の剛性を高めて固有振動数を大きくし、光走査装置
自身の振動あるいはこれが取り付けられた画像形成装置
本体との筐体の共振によるバンディング(副走査方向に
おける濃度むら)の発生を防止する。 【解決手段】 筐体50は、機械式偏光器が取り付けら
れる第1底板部57と、fθレンズなどの光学素子が取
り付けられる第2底板部51と、第1および第2底板部
57、51を囲む外周壁52と、第1底板部57と第2
底板部51との境界に両底板部の上下に突出させて設け
られ、かつ両端部が外周壁52に接続されたリブ構造の
仕切壁53とを一体成形してなる上部が開口した筐体本
体と、筐体本体の上部を閉塞する図示しない蓋体とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はレーザプリンタや
デジタル複写機、ファクシミリ装置など、電子写真方式
の画像形成装置に搭載される光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームなどの光ビームをポリゴン
ミラー(回転多面鏡)を使用して一定方向に繰り返し偏
向させつつ、光ビームの偏向方向と直交する方向に移動
する感光体表面に光ビームを照射して画像の書き込みを
行い、一連のプロセスを経て紙に画像を記録するタイプ
の画像形成装置は、高解像度かつ高速で普通紙に画像を
記録することができるため、プリンタや複写機等に広く
使用されている。図1および図2は従来から使用されて
いる画像形成装置の一般的な構成を表わしたものであ
る。この装置は、図示しないメインモータを駆動源とし
て定速で回転する感光体ドラム11を備えている。感光
体ドラム11の周囲には、ドラム表面に電荷を一様に帯
電させるための帯電ローラ12、ドラム表面に作成され
た静電潜像を現像するための現像器13、現像によりド
ラム表面に形成されたトナー像を用紙14に転写するた
めの転写ローラ15、トナー像の転写後にドラム表面に
残っているトナーを回収するためのクリーニング装置1
6などが配置されている。クリーニング装置16によっ
て清掃された後のドラム表面には、再び帯電ローラ12
によって帯電が行われ、これによって画像の記録を繰り
返し行うことができる。トナー像が転写された用紙14
は、1対のローラからなる定着器17に搬送されて定着
処理された後、図示しない排出トレイに排出される。ま
た、帯電ローラ12と現像器13との間のドラム表面に
は光走査装置18からレーザビーム19が照射されるよ
うになっており、これによって静電潜像の書き込みが行
われる。すなわち、帯電ローラ12によって一様に帯電
されたドラム表面は、光走査装置18によって走査され
るレーザビーム19によって隙間無く走査されるように
なっている。このときのレーザビーム19のオン・オフ
に応じてドラム表面の電荷が選択的に消失し、画像に対
応した静電潜像が形成される。現像器13内のトナーは
摩擦帯電によって所定の電荷を帯びており、静電潜像に
選択的に吸着してトナー像を形成する。
【0003】光走査装置18は、レーザビーム19の発
生、変調および偏向を行う。レーザビーム19は、LD
ユニット22のレーザダイオード23からある発散角を
持って発射されるが、コリメートレンズ24を通過させ
ることでコリメート光(平行光束)となる。その後、レ
ーザビーム19は、シリンダレンズ34を通過すること
により副走査方向に絞り込まれてポリゴンミラー35に
照射される。ポリゴンミラー35に照射されたレーザビ
ーム19は、回転に伴って角度の変化するミラー面35
aで反射されることにより一定方向に偏向される。偏向
されたレーザービーム19は、fθレンズ37を通過
し、折り返しミラー39に入射する。レーザービーム1
9は折り返しミラー39で反射されることにより感光体
ドラム11方向に進路を変え、トロイダルレンズ38を
通して感光体ドラム11上に結像し、感光体ドラム11
の軸方向に平行に繰り返し走査される。この走査方向は
主走査方向と呼ばれており、感光体ドラム11の表面の
移動方向は副走査方向と呼ばれている。ここでfθレン
ズ37は感光体ドラム11上でレーザビーム32の走査
速度が一定になるように補正するためのレンズである。
また、トロイダルレンズ38は、レーザービーム19を
副走査方向に絞ると共に、ポリゴンミラー35の面倒れ
補正を行っている。感光体ドラム11に対する走査範囲
の外側(走査開始位置よりも外側)に偏向されたレーザ
ビーム19Sは、fθレンズ37を通過した後に反射ミ
ラー41によって反射され、シリンダレンズ42を通り
走査開始タイミング検出センサ43によって検出される
ようになっている。走査開始タイミング検出センサ43
がレーザビーム19Sを検出してから所定の遅延時間を
経過した時点から各走査ラインでの画像の変調を開始す
ることにより、各走査ラインにおける画像の書き出し位
置を一定にし、ジッタの発生を防止することができる。
しかし、ポリゴンミラー35を高速回転させてレーザビ
ーム19を偏向させる光走査装置を用いた画像形成装置
では、バンディングと呼ばれる現象が発生し、高精細度
の画像を作成する上で障害となっている。バンディング
とは、副走査方向に現われる画像濃度の縞状のむらをい
う。バンディングには幾つかの原因があるが、このうち
の1つが光走査装置内の光学部品の振動である。
【0004】ポリゴンミラー35を回転させるためのモ
ータ(ポリゴンモータ)35Mや光走査装置を取り付け
た画像形成装置本体の振動は、光走査装置内の各種レン
ズや光学部品に伝達し、これらを振動させる。これらの
光学部品が振動すると、レーザビーム19によるドラム
表面での画像の書き込み位置が変動する。このうちの副
走査方向の変動成分は、レーザビーム19の走査線の間
隔をずらすことになる。走査ラインの位置が副走査方向
にずれ、走査線の間隔が不均一になると濃度むらが発生
することになる。走査ラインの副走査方向へのずれが全
くランダムに発生すれば、濃度むらが発生しても人間の
目にはそれほど目立つことはない。ところが前記したよ
うにポリゴンミラー35や装置本体がモータの回転に伴
う振動と共振するような場合には、振動が所定の周波数
(共振周波数)で増幅されてしまう。このように副走査
方向のずれが周期性を持つようになると、それぞれのず
れがわずか数μmのオーダであっても、濃度むらが視認
できるようになり画質上の問題となる。そこで従来か
ら、ポリゴンミラーに代表される振動源の存在に起因す
る画質の低下を防止するために各種提案がなされてい
る。たとえば、特開平5−103164号公報記載の技
術では、レーザ走査ユニットが発生させる振動の振動数
と、このレーザ走査ユニットを支持する支持フレームの
固有振動数とを所定値離すようにしている。詳細には、
レーザ走査ユニットの発生させる振動の振動数に対して
支持フレームの一次固有振動数をこれよりも低周波側と
し、二次固有振動数をレーザ走査ユニットの発生させる
振動の振動数よりも高周波側にするようにしている。こ
の公報に記載された具体例では、レーザ走査ユニットの
発生させる振動の振動数が237.5Hzであるとする
と、支持フレームの一次固有振動数は190Hzであっ
て20%だけ低周波側に離れており、二次固有振動数は
360Hzであって52%だけ高周波側に離れている。
このようにこの提案では、レーザ走査ユニットの発生さ
せる振動の振動数と支持フレームの固有振動数がある程
度離れているので、レーザ走査ユニットが発生させた振
動によって支持フレームが振動することを防止すること
ができる。すなわち、レーザ走査ユニットによって走査
される光束が振動して、感光体上の画像に悪影響を与え
るといったことを防止することができる。
【0005】また特開平4−24664号公報には、レ
ーザ走査ユニットとこれから出力されるレーザビームを
感光体へ向けて反射させる折り返しミラーとを含んだ光
走査装置を、1つの支持フレームに装着し、この支持フ
レームを画像形成装置の本体フレームに取り外し自在に
取り付けるようにした技術が開示されている。この技術
では、光走査装置を1つの支持フレームに装着したの
で、装置本体の他の部分が発生させる振動がこの光走査
装置に与える影響をなくし、感光体に対する走査線の書
き込み時の乱れを防止することができる。さらに実開平
5−11161号公報には、レーザビームを走査させる
ポリゴンミラーを上面に配置したポリゴンミラー装着部
と、光学素子をその下面に装着した光学素子装着部と
が、垂立壁を介して階段状に段違いに形成されると共
に、この垂立壁にレーザビームの通過用の孔を形成し、
また光学素子装着部にレーザビームの出射孔を配置した
技術が開示されている。この技術によれば、この光走査
装置を高剛性とすることができ、これにより振動の軽減
が図られる。また特開平3−259107号公報記載の
技術では、上下一対の光学箱で光学素子を挟持すること
により、重量増加を伴うことなく光走査装置に十分な剛
性を持たせ、これにより振動の軽減を図っている。また
特開平8−244270号公報記載の技術では、画像形
成装置の本体フレームは、比較的強固な構造体であり、
この上部には、レーザ走査ユニットと光走査装置フレー
ムユニットが配置されている。これらは相互の位置関係
を調整した状態で固定され一体化して光走査装置を構成
している。レーザ走査ユニットは固定手段により、光走
査装置フレームユニットは他の固定手段により本体フレ
ームに固定される。このように光走査装置を2つのユニ
ットに分け全体のサイズを小型化して固有周波数を上げ
ている。またレーザ走査ユニットの光学部品載置面の下
方に、三角形を連続させた形のリブを配置することによ
り固有周波数が更に上昇するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−103164号公報記載の技術においては、仮に支
持フレームの一次固有振動数をスキャナモータの回転周
波数から離したとしても、低い周波数領域には装置本体
側に多くの振動源が存在しているのが通常である。した
がって、これらの振動と共振を起こして、画像のむらが
発生することが懸念される。また、支持フレームの一次
固有振動数を互いに隣接する2つの共振モードの間に設
定するようにしても、両共振モードの山(ピーク)が近
接して存在する場合には、両方の共振モードの影響を受
けて、狙った谷間の部分のゲインが十分低下しないこと
が多い。したがって、共振モードの谷間となる部分を狙
って一次固有振動数を設定しても、実際に製品を作成す
るとその周波数での振動を効果的に抑えることができな
い場合が多い。さらに、光走査装置の支持フレームの一
次固有振動数を規制しても、レーザ走査ユニット自体が
振動し共振して筐体内の光学部品の位置関係が狂うと、
これにより光ビームの位置ずれを起こして画像不良を発
生させる場合もあるという問題があった。一方、特開平
4−24664号公報記載の技術では、レーザ走査ユニ
ットと折り返しミラーが別個の支持フレーム上に装着さ
れる場合と同一の支持フレーム上に装着される場合が考
えられる。これらが別々の支持フレームに装着される場
合には、それぞれの支持フレーム上で別個にこれらレー
ザ走査ユニットあるいは折り返しミラーを調整した後、
装置本体上で再度調整を行うことが必要となるため、手
間がかかり、またそれぞれの調整に調整治具を必要とす
るという問題もある。
【0007】これに対して、レーザ走査ユニットと折り
返しミラーを同一の支持フレームに装着するようにする
と、折り返しミラーの長さが光ビームの走査域との関係
でかなり長くなっているので、支持フレーム全体の面積
が大幅に増加してしまう。これに伴ってこの支持フレー
ムの補強も必要となって全体の重量がかなり増加する。
したがって、支持フレームの一次固有振動数を高次側に
設定しにくくなり、スキャナモータの回転周波数と支持
フレームのそれが近接する結果、支持フレームが共振を
起こして画質が却って悪くなる場合もある。さらに実開
平5−11161号公報に開示された技術では、レーザ
ビームを走査するポリゴンミラーを上面に配置したポリ
ゴンミラー装着部と、光学素子をその下面に装着した光
学素子装着部とが、垂立壁を介して階段状に段違いに形
成され、これにより光走査装置の剛性が高められてい
る。しかしながら、このように段違いの配置構造をとっ
た場合、各光学部品を載置する面には光路や他の光学部
品の配置との関係で壁状のリブを配置することができ
ず、光路が形成される広範囲の領域でリブが存在できな
いことになる。したがって、このような広範囲の領域に
亘って光走査装置の剛性を十分高めることができないこ
とになる。この結果、光走査装置の光学部品載置面の面
振動を十分抑えることができず、画像の記録不良を引き
起こす可能性が高くなる。また、特開平3−25910
7号公報記載の技術では、上下の光学箱共に光学部品を
挟持する側にリブを配置し、剛性を高める工夫が行われ
ている。しかしながら、リブの高さや配置は、光学部品
や光路によって各種制約されるので、剛性を十分に強化
させるような使用態様をとることが事実上不可能とな
る。また、特開平8−244270号公報記載の技術で
は、光走査装置をレーザ走査ユニットと光走査装置フレ
ームユニットとに2分割して、各々の大きさを小さくす
ることにより、それぞれの固有振動数を上げている。し
かし、装置を2分割しているため、部品点数が多くなり
コスト的に不利であると共に組み立て及び調整のコスト
も発生する。以上、偏光器にポリゴンミラーを使用した
光走査装置を例にとって説明を行ったが、同様の問題は
ガルバノミラーなど他の機械式偏向器を使用したものに
ついても同様な問題がある。本願発明は、以上の従来技
術の問題点に鑑みて創案されたものであり、その目的
は、光走査装置筐体の剛性を装置構成を複雑化すること
なく高めて固有振動数を大きくし、光走査装置自身の振
動あるいはこれが取り付けられた画像形成装置との筐体
の共振によるバンディングの発生を防止できる光走査装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、光源からの光ビームを反射
させて主走査方向に偏向する機械式偏光器と、当該機械
式偏光器で反射された光ビームを副走査方向に移動する
被走査面に導光する光学部品とを一つの筐体内に保持し
てなる光走査装置において、前記筐体は、前記機械式偏
光器が取り付けられる第1底板部と、前記光学部品が取
り付けられる第2底板部と、第1および第2底板部を囲
む外周壁と、第1底板部と第2底板部との境界に両底板
部の上下に突出させて設けられたリブ構造の仕切壁とを
一体成形してなる上部が開口した筐体本体と、当該筐体
本体の上部を閉塞する蓋体とからなることを特徴とす
る。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走
査装置において、前記第1底板部と前記仕切壁と前記外
周壁とからなる部分の前記仕切壁および前記外周壁を切
断する方向に沿った断面形状が略H形状になっているこ
とを特徴とする。また、請求項3記載の発明は、請求項
1または2記載の光走査装置において、前記仕切壁は、
前記光学部品よりも前記機械式偏光器に近い位置に設け
られていることを特徴とする。また、請求項4記載の発
明は、請求項1〜3のいずれかに記載の光走査装置にお
いて、前記第1底板部に、前記仕切壁と前記外周壁とを
連結する両底板部の上下に突出したリブ構造の連結壁を
設けたことを特徴とする。また、請求項5記載の発明
は、請求項1〜4のいずれかに記載の光走査装置におい
て、前記被走査面を有する装置と前記筐体本体との締結
部を前記第1底板部の複数箇所に設けたことを特徴とす
る。また、請求項1〜5のいずれかに記載の光走査装置
において、前記仕切壁は、前記外周壁の前記第1底板部
を囲む部分に対して略平行に設けられていることが望ま
しい。また、請求項3記載の光走査装置において、前記
光源を前記外周壁に取り付けるとともに、前記仕切壁
を、前記光源の取り付け位置近傍から前記機械式偏光器
の近傍に這わせるようにして設けることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態につ
いて説明する。図3は本願発明の光走査装置の一例を示
す全体斜視図(筐体の蓋体を外した状態)である。図4
(a)は図3に示す光走査装置の筐体本体の上面図、
(b)は下面図、(c)は図4(a)のA−A線に沿っ
た断面図である。光走査装置18内に配置されるポリゴ
ンミラー35を含む各種光学部品とそれらの配置関係お
よび光走査装置18が取り付けられる画像形成装置本体
の構成は図1および図2に示したものと同様とする。こ
の光走査装置18はLDユニット22から出射されたレ
ーザビーム(光束)19を、シリンダレンズ34を介し
て機械式偏向器であるポリゴンミラー35に導光し、回
転に伴って角度が変化するミラー面35aで反射させる
ことにより主走査方向(図1(a)中の矢印M方向)に
偏向させつつ、その反射したレーザビーム19をfθレ
ンズ37、折り返しミラー39およびトロイダルレンズ
38を介して副走査方向(図3中の矢印S方向)に回転
する感光体ドラム11の表面(被走査面)11aに導光
することにより光走査を行う。上記LDユニット22、
シリンダレンズ34、ポリゴンミラー35、fθレンズ
37、折り返しミラー39およびトロイダルレンズ38
は筐体50に保持されている。LDユニット22は筐体
本体50aの外周壁52に取り付けられている。シリン
ダレンズ34、ポリゴンミラー35、fθレンズ37、
折り返しミラー39およびトロイダルレンズ38は筐体
50の内部に配置されている。筐体50は、上部が開口
した筐体本体50aと、筐体本体50aの上部開口部を
閉塞する図示しない蓋体とからなる。筐体本体50aの
底部には、光ビーム出射窓2121が設けられている。
光ビーム出射窓21は、そこから埃やトナー等が筐体5
0内に入り込むのを防止するために透明なガラス板で閉
塞されている。LDユニット22からの光ビーム19
は、副走査方向に大きな屈折率を有するシリンダレンズ
34を通過することにより、ポリゴンミラー35のミラ
ー面35a近傍に主走査方向に延びる線状に結像され
る。
【0010】ポリゴンミラー35は、モータ35Mによ
り等速で高速回転され、入射光束を等角速度的に偏向す
る。ポリゴンミラー35で反射したレーザビーム(偏向
光)19は、fθレンズ37を経て折り返しミラー39
に入射し、感光体ドラム11方向に反射された後、トロ
イダルレンズ38および光ビーム出射窓21を通して筐
体50外に出射され、感光体ドラム11の表面11aに
照射される。このときレーザビーム19が出力すべき画
像に応じて強度変調されることにより、点滅するレーザ
ビーム19によって感光体ドラム11の表面11aにド
ットパターンの形で出力画像の静電潜像が書き込まれ
る。fθレンズ37およびトロイダルレンズ38にはガ
ラス製あるいは樹脂接合型の光学素子が使用される。前
述したようにポリゴンミラー35を高速回転させてレー
ザビーム19を偏向させる光走査装置を用いた画像形成
装置では、バンディングと呼ばれる現象が発生し、高精
細度の画像を作成する上で障害となる。バンディングの
発生要因は、画像形成装置の振動およびポリゴンミラー
35を回転させるポリゴンモータ35Mによる振動によ
って、筐体本体50aが変形し各光学部品の位置が変動
することにある。とくに、LDユニットの取り付け角度
やミラー角度、レンズ角度などの変動による影響が大き
い。そのため、特開平8−244270号公報記載の技
術では、光走査装置の筐体本体を、ポリゴンモータと走
査レンズ系のみを含めた第1のフレームとミラーを取り
付けた第2のフレームとに分割して、個々の筐体要素の
大きさを小さくすることで見かけの固有振動数を大きく
している。これに対し本願発明では、光走査装置18の
筐体本体50にリブ56を這い巡らせることにより筐体
本体50の剛性を上げて固有振動数を大きくするととも
に、各光学部品の取り付け位置における振動変位が小さ
くなるような筐体本体50の構造とする。
【0011】図4(a)、(b)、(c)に示すよう
に、筐体本体50aは、第1底板部57と、第2底板部
51と、第1および第2底板部57、51を囲む外周壁
52と、第1底板部57と第2底板部51との境界に両
底板部57、51の上下に突出させて設けられ、かつ両
端部が外周壁52に接続されたリブ構造の仕切壁53と
を一体成形してなる。筐体本体50aの材料には樹脂材
料(PPE)が使用される。外周壁52の一部は、ポリ
ゴンミラー35からの反射光を遮らないように光透過窓
63になっている。第1底板部57には、図3に示した
ように、機械式偏光器であるポリゴンミラー35および
ポリゴンモータ35Mが取り付けられる。第2底板部5
1には、fθレンズ37、トロイダルレンズ38および
折り返しミラー39が取り付けられる。仕切壁53は、
fθレンズ37よりもポリゴンミラー35に近い位置に
設けられている。また、第1底板部57と仕切壁53と
外周壁52とからなる部分の仕切壁53および外周壁5
2を切断する方向(A−A方向など)に沿った断面形状
は略H形状になっている(図4(c))。
【0012】第1底板部57には、仕切壁53と外周壁
52とを連結する上下に突出したリブ構造の連結壁5
4、55が形成されており、この部分の強度を一層向上
させている。また、第1底板部57には、画像形成装置
本体70と筐体本体50aとを締結するためのボルト孔
(締結部)58、59が設けられている。光走査装置1
8は、第2底板部51側の両隅部に設けられたボルト孔
60、61と第1底板部57のボルト孔58、59にボ
ルトを通して筐体本体50aを画像形成装置本体70上
に締結することにより、画像形成装置本体70と一体と
なって画像形成装置を構成する。上記のような構造にし
たことにより、筐体本体50の剛性が大幅に向上し、下
記の振動解析結果に示すように、1次の固有振動数が3
23Hzとなった。仕切壁53や連結壁54、55が無
いときの1次の固有振動数は190Hzであった。した
がって、仕切壁53や連結壁54、55などのリブを這
い巡らせたことによって、筐体本体50の1次の固有振
動数が1.5倍以上高くなった結果になる。 振動解析結果 1次の振動モード:322.7(Hz) 2次の振動モード:414.3(Hz) 3次の振動モード:488.7(Hz) 4次の振動モード:569.6(Hz) 5次の振動モード:626.4(Hz) 6次の振動モード:647.3(Hz) 7次の振動モード:748.5(Hz) 8次の振動モード:838.5(Hz) 上記振動モードのうち、1次、2次および4次のモード
は、光ビーム出射窓21の位置に振動のピーク(山)を
有するモードである。しかし、この付近に配置されてい
る折り返しミラー39やトロイダルレンズ38はそれぞ
れ両端部が保持され安定した姿勢で筐体本体50aに取
り付けられており、これらの近傍にあるボルト孔60、
61の位置で筐体本体50aが画像形成装置本体70に
締結固定されるため、これらの振動は画質に悪影響を与
えない程度に抑えることできる。
【0013】また、3次の振動モードは、fθレンズ3
7の取り付け位置に振動のピークを有するモードであ
り、その固有振動数(489Hz)はポリゴンモータ3
5Mの振動数(480Hz)に近いため、共振によりf
θレンズ37が変動してしまう。この変動は、fθレン
ズ37の取り付け位置の裏側に、補強用リブを追加する
ことにより防止できる。具体的には、補強用リブを設け
たことにより、3次の振動モードの固有振動数を550
Hz付近にシフトさせることができ、fθレンズ37の
振動を防止できた。また、5次の振動モードは、ポリゴ
ンモータ35MおよびLDユニット22の取り付け位置
に振動のピークを有するモードで、その固有振動数は6
26Hzであった。このようにポリゴンモータ35Mお
よびLDユニット22の取り付け位置における振動数が
非常に高次の振動モードの高い固有振動数になった理由
は、筐体本体50に仕切壁53を這い巡らせて一部二重
壁構造とし、仕切壁53と外周壁52との間の第1底板
部57にポリゴンモータ35Mを取り付けるとともに、
画像形成装置本体70と筐体本体50aとを第1底板部
57の両側二箇所で締結固定したことによるものであ
る。光走査装置18と画像形成装置本体70とを含めた
画像形成装置全体において、ポリゴンモータ35Mから
発生する振動の周波数が最も高いので、ポリゴンモータ
35MおよびLDユニット22の取り付け位置はこの画
像形成装置で発生するいかなる振動とも共振しない。し
たがって、ポリゴンミラー35およびLDユニット22
の振動による変動を防止し、バンディングの発生を防止
することができる。また、筐体本体50aの材料に樹脂
材料(PPE)を使用したことにより、アルミダイカス
トのような曲げ弾性率の大きなものを使用した場合よ
り、剛性が高い結果となり、筐体本体50aの部品コス
トを大幅に低減することができた。なお、この実施の形
態では、第1底板部57と第2底板部51との境界およ
びその近傍だけにリブ56を設けたが、外周壁52に沿
わせて全周にリブ56を這い巡らせれば、より効果的に
筐体本体50aの剛性を高めてバンディングの発生を防
止することができる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、光走査装置の筐体本体にリブ(仕切壁、連結壁な
ど)を這い巡らせて、筐体本体の剛性を上げ固有振動数
を大きくするとともに、各光学部品の取り付け位置にお
ける振動変位が小さくなるような筐体本体の構造とした
ので、光走査装置自身の振動あるいはこれが取り付けら
れた画像形成装置との筐体の共振によるバンディングの
発生を装置構成を複雑化することなく防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光走査装置の要部概略構成図である。
【図2】図1を備えた画像形成装置の要部概略構成図で
ある。
【図3】本願発明の光走査装置の一例を示す全体斜視図
(筐体の蓋体を外した状態)である。
【図4】(a)は図3に示す光走査装置の筐体本体の上
面図、(b)は下面図、(c)は(a)のA−A線に沿
った断面図である。
【符号の説明】
11:感光体ドラム 11a:ドラム表面(被走査面) 18:光走査装置 19:レーザビーム(光束) 22:LDユニット(光源) 34:シリンダレンズ 35:ポリゴンミラー(機械式偏向器) 35a:ミラー面 35M:モータ 37:fθレンズ 39:折り返しミラー 38:トロイダルレンズ 50:筐体 50a:筐体本体 51:第2底板部 52:外周壁 53:仕切壁 54:連結壁 55:連結壁 57:第1底板部 58:締結部 59:締結部 70:画像形成装置本体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光ビームを反射させて主走査
    方向に偏向する機械式偏光器と、当該機械式偏光器で反
    射された光ビームを副走査方向に移動する被走査面に導
    光する光学部品とを一つの筐体に保持してなる光走査装
    置において、 前記筐体は、前記機械式偏光器が取り付けられる第1底
    板部と、前記光学部品が取り付けられる第2底板部と、
    第1および第2底板部を囲む外周壁と、第1底板部と第
    2底板部との境界に両底板部の上下に突出させて設けら
    れたリブ構造の仕切壁とを一体成形してなる上部が開口
    した筐体本体と、当該筐体本体の上部を閉塞する蓋体と
    からなることを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記第1底板部と前記仕切壁と前記外周
    壁とからなる部分の前記仕切壁および前記外周壁を切断
    する方向に沿った断面形状が略H形状になっていること
    を特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切壁は、前記光学部品よりも前記
    機械式偏光器に近い位置に設けられていることを特徴と
    する請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記第1底板部に、前記仕切壁と前記外
    周壁とを連結する両底板部の上下に突出したリブ構造の
    連結壁を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記被走査面を有する装置と前記筐体本
    体との締結部を前記第1底板部の複数箇所に設けたこと
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光走査装
    置。
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