JPH08244270A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

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JPH08244270A
JPH08244270A JP5400095A JP5400095A JPH08244270A JP H08244270 A JPH08244270 A JP H08244270A JP 5400095 A JP5400095 A JP 5400095A JP 5400095 A JP5400095 A JP 5400095A JP H08244270 A JPH08244270 A JP H08244270A
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JP
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frame
light beam
optical
scanning device
image
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JP5400095A
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Tomoaki Hasegawa
智章 長谷川
Takahiko Kobayashi
孝彦 小林
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光ビーム走査のための光学部品を配置した支持
フレームの一次固有周波数を光偏向器の発生する振動の
周波数よりも高く設定した光走査装置を得る。 【構成】 画像情報記録装置の本体フレーム101は、
比較的強固な構造体であり、この上部には、レーザ走査
ユニット102と光走査装置フレームユニット103が
配置されている。これらは相互の位置関係を調整した状
態で第1の固定手段104で固定され一体化して光走査
装置105を構成している。レーザ走査ユニット102
は第1の固定手段106により、光走査装置フレームユ
ニット103は第3の固定手段107により本体フレー
ム101に固定される。このように光走査装置105を
2つのユニットに分け全体のサイズを小型化して固有周
波数を上げている。レーザ走査ユニット102の光学部
品載置面の下方に、図示しない三角形を連続させた形の
リブを配置すると固有周波数が更に上昇する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタあるいは
ある種の複写機やファクシミリ装置のように光ビームを
走査して画像の記録を行う画像情報記録装置に使用され
る光走査装置に係わり、特に光ビームの走査時の振動が
画質に与える影響を軽減するようにした光走査装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】レーザビーム等の光ビームをポリゴンミ
ラー(回転多面鏡)を使用して偏向させ、感光体ドラム
等の感光体表面に光ビームを走査させて画像の記録を行
うようにした画像情報記録装置は、高解像度で普通紙に
高速で画像を記録することができ、プリンタや複写機等
に広く使用されている。
【0003】図11は、従来から使用されている画像情
報記録装置の一般的な構成を表わしたものである。この
装置は、図示しないメインモータを駆動源として定速で
回転する感光体ドラム11を備えている。感光体ドラム
11の周囲には、ドラム表面に電荷を一様に帯電するた
めのチャージコロトロンや、ドラム表面に作成された静
電潜像を現像するための現像器13や、現像後にドラム
表面に形成されたトナー像を用紙14に転写するための
トランスファコロトロン15や、トナー像の転写後にド
ラム表面に残っているトナーを回収するためのクリーニ
ング装置16が配置されている。クリーニング装置16
によって清掃された後のドラム表面には、再びチャージ
コロトロン12によって帯電が行われ、これによって画
像の記録を繰り返し行うことができる。
【0004】この画像情報記録装置でトナー像を転写さ
れた用紙14は、1対のローラからなる定着器17によ
って画像を定着され、図示しない排出トレイに排出され
る。また、チャージコロトロン12と現像器13の間の
ドラム表面には光走査装置18からレーザビーム19が
照射されるようになっており、これによって静電潜像の
形成が行われるようになっている。すなわち、チャージ
コロトロン12によって一様に帯電されたドラム表面
は、光走査装置18によって走査されるレーザビーム1
9によって隙間無く走査されるようになっている。この
ときのレーザビーム19のオン・オフに応じて電荷が選
択的に消失し、画像に対応した静電潜像が形成される。
現像器13内のトナーは摩擦帯電によって所定の電荷を
帯びており、静電潜像に選択的に吸着してトナー像を形
成するようになっている。
【0005】このような光走査装置18内には、レーザ
走査ユニット21と呼ばれる筐体が配置されており、こ
の内部でレーザビームの発生や変調、およびこのレーザ
ビームの偏向が行われるようになっている。レーザ走査
ユニット21から出力されるレーザビーム19は、光走
査装置18内に設けられた反射ミラー22のミラー面を
走査し、その反射光が前記したように感光体ドラム11
の表面をドラムの軸方向に平行に繰り返し走査すること
になる。この走査方向は主走査方向と呼ばれており、感
光体ドラム11の表面の移動方向は副走査方向と呼ばれ
ている。
【0006】図12は、この画像情報記録装置の光学系
を表わしたものである。レーザダイオード31から射出
されたレーザビーム32はコリメータレンズ33および
シリンダレンズ34を経てポリゴンミラー35に到達す
る。ポリゴンミラー35は矢印36方向に高速で回転し
ており、レーザビーム32はミラー面の回転によって入
射角を変化させ、その反射光の進行方向を所定の角度範
囲で繰り返し変化させる。このようにしてポリゴンミラ
ー35によって偏向したレーザビーム32は、fθレン
ズ37およびシリンダレンズ38ならびに図11に示し
た反射ミラー22を経て感光体ドラム11を主走査方向
39に繰り返し走査することになる。ここでfθレンズ
37は感光体ドラム11上でレーザビーム32の走査速
度が一定するように補正するためのレンズである。
【0007】感光体ドラム11の走査開始位置よりも更
に走査開始側に片寄った位置に到達するレーザビーム3
S は、シリンダレンズ38を通過した後に反射ミラー
41によって反射され、走査開始タイミング検出センサ
42によって検出されるようになっている。走査開始タ
イミング検出センサ42がレーザビーム32S を検出し
てから所定の遅延時間を経過した時点から各走査ライン
での画像の変調を開始すると、各走査ラインにおける画
像の書き出し位置が一定し、ジッタの発生を防止するこ
とができる。
【0008】ところで、このような光走査装置を用いた
画像情報記録装置では、バンディングと呼ばれる現象が
発生し、高精細度の画像を作成する上での障害となって
いる。ここでバンディングとは、副走査方向に現われる
画像濃度の縞状のむらをいう。バンディングには幾つか
の原因があるが、このうちの1つが光走査装置内の光学
部品の振動である。ポリゴンミラー35を回転させるた
めのポリゴンモータや光走査装置を取り付けた画像情報
記録装置本体の振動は、図12に示した各種レンズ3
3、34、37、38等からなる光学部品に伝達し、こ
れらを振動させる。これらの光学部品が振動すると、レ
ーザビーム32によるドラム表面での画像の書き込みが
行われる位置が変動する。このうちの副走査方向の変動
成分は、レーザビーム32の走査線の間隔をずらすこと
になる。
【0009】走査ラインの位置が副走査方向にずれ、走
査線の間隔が不均一となると濃度むらを発生させること
になる。副走査方向のずれが全くランダムに発生する
と、このように濃度むらが発生しても人間の目にはそれ
ほど目立つことはない。ところが前記したようにポリゴ
ンミラー35や装置本体の振動の周波数がポリゴンモー
タの回転周波数と共振を発生させるような場合には、振
動が所定の周波数で増幅されてしまう。このように副走
査方向のずれが周期性を持つようになると、それぞれの
ずれがわずか数μmのオーダであっても、濃度むらが認
識できるようになり、画質上の問題となる。
【0010】そこで従来から、ポリゴンミラーに代表さ
れる振動源の存在によって光走査装置が高画質を維持す
ることができなくなるのを防止するための各種の提案が
行われている。このうち特開平5−103164号公報
では、レーザ走査ユニットが発生させる振動の振動数
と、このレーザ走査ユニットを支持する支持フレームの
固有振動数とを所定値離すようにしている。詳細には、
レーザ走査ユニットの発生させる振動の振動数に対して
支持フレームの一次固有振動数をこれよりも低周波側と
し、二次固有振動数をレーザ走査ユニットの発生させる
振動の振動数よりも高周波側にするようにしている。
【0011】この公報に記載された具体例では、レーザ
走査ユニットの発生させる振動の振動数が237.5H
zであるとすると、支持フレームの一次固有振動数は1
90Hzであって20%だけ低周波側に離れており、二
次固有振動数は360Hzであって52%だけ高周波側
に離れている。このようにこの提案では、レーザ走査ユ
ニットの発生させる振動の振動数と支持フレームの固有
振動数がある程度離れているので、レーザ走査ユニット
が発生させた振動によって支持フレームが振動すること
を防止することができる。すなわち、レーザ走査ユニッ
トによって走査される光束が振動して、感光体上の画像
に悪影響を与えるといったことを防止することができ
る。
【0012】また特開平4−24664号公報には、レ
ーザ走査ユニットとこれから出力されるレーザビームを
入射して感光体へ反射させる折り返しミラーとを含んだ
光走査装置を、1つの支持フレームに装着し、この支持
フレームを画像形勢装置の本体フレームに取り外し自在
に取り付けるようにした技術が開示されている。この技
術では、光走査装置を1つの支持フレームに装着したの
で、装置本体の他の部分が発生させる振動がこの光走査
装置に与える影響をなくし、感光体に対する走査線の書
き込み時の乱れを防止することができる。
【0013】更に実開平5−11161号公報には、レ
ーザビームを走査させるポリゴンミラーを上面に配置し
たポリゴンミラー装着部と、光学素子をその下面に装着
した光学素子装着部とが、垂立壁を介して階段状に段違
いに形成されると共に、この垂立壁にレーザビームの通
過用の孔を形成し、また光学素子装着部にレーザビーム
の出射孔を配置した技術が開示されている。この技術に
よれば、この光走査装置を高剛性とすることができ、こ
れにより振動の軽減を図っている。
【0014】また特開平3−259107号公報には、
上下一対の光学箱で光学素子を挟持することにより、重
量増加を伴うことなく光走査装置に十分な剛性を持た
せ、これにより振動の軽減を図っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このう
ちの特開平5−103164号公報に記載された技術に
よれば、仮に支持フレームの一次固有振動数をスキャナ
モータの回転周波数から離したとしても、低い周波数領
域には装置本体側に多くの振動源が存在しているのが通
常である。したがって、これらの振動と共振を起こし
て、画像のむらが発生することが懸念される。
【0016】また、1つの共振周波数と他の共振周波数
の間を狙うようにしても、これらの共振峰が近接して存
在する場合には、両方の共振モードの影響を受けて、狙
った谷間の部分のゲインが十分低下しないことが多い。
したがって、このような共振周波数の谷間を狙ったよう
な場合にも、実際に製品を作成するとその周波数での振
動を効果的に抑えることができない場合が多い。
【0017】更に、光走査装置の支持フレームの一次固
有振動数を規制しても、レーザ走査ユニット自体が振動
し共振して筐体内の光学部品の位置関係が狂うと、これ
により光ビームの位置ずれを起こして画像不良を発生さ
せる場合もあるという問題があった。
【0018】一方、特開平4−24664号公報に記載
された技術では、レーザ走査ユニットと折り返しミラー
が別個の支持フレーム上に装着される場合と同一の支持
フレーム上に装着される場合が考えられる。これらが別
々の支持フレームに装着される場合には、それぞれの支
持フレーム上で別個にこれらレーザ走査ユニットあるい
は折り返しミラーを調整した後、装置本体上で再度調整
を行うことが必要となり、手間であり、またそれぞれの
調整に調整治具を必要とするという問題もある。
【0019】これに対して、レーザ走査ユニットと折り
返しミラーを同一の支持フレームに装着するようにする
と、折り返しミラーの長さが光ビームの走査域との関係
でかなり長くなっているので、支持フレーム全体の面積
が大幅に増加してしまう。これに伴ってこの支持フレー
ムの補強も必要となって全体の重量がかなり増加する。
したがって、支持フレームの一次固有振動数を高次側に
設定しにくくなり、スキャナモータの回転周波数と支持
フレームのそれが近接する結果、支持フレームが共振を
起こして画質が却って悪くなる場合もある。
【0020】更に実開平5−11161号公報に開示さ
れた技術では、レーザビームを走査させるポリゴンミラ
ーを上面に配置したポリゴンミラー装着部と、光学素子
をその下面に装着した光学素子装着部とが、垂立壁を介
して階段状に段違いに形成され、これにより光走査装置
の剛性が高められている。しかしながら、このように段
違いの配置構造をとったとしても各光学部品を載置する
面には光路や他の光学部品の配置との関係で壁状のリブ
を配置することができず、光路が形成される広範囲の領
域でリブが存在できないことになる。したがって、この
ような領域で光走査装置の剛性を十分高めることができ
ないことになる。この結果、光走査装置の光学部品載置
面の面振動を十分抑えることができず、画像の記録不良
を引き起こす可能性が高くなる。
【0021】最後に特開平3−259107号公報に記
載の技術では、その実施例で上下の光学箱共に光学部品
を挟持する側にリブを配置し、剛性を高める工夫が行わ
れている。しかしながら、リブの高さや配置は、光学部
品や光路によって各種制約されるので、剛性を十分に強
化させるような使用態様をとることが事実上不可能とな
る。
【0022】以上、ポリゴンミラーを回転させるポリゴ
ンモータを例にとって説明を行ったが、同様の問題は光
ビームを偏向させる他の光偏向器を使用した光走査装置
についても同様な問題がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、光ビーム走査のための光学部品を配置した支持フレ
ームの一次固有周波数を光偏向器の発生する振動の周波
数よりも高く設定することのできる光走査装置を提供す
ることにある。
【0024】本発明の他の目的は、光ビーム走査のため
の光学部品を配置した支持フレームの重量をあまり増加
させることなく、十分な剛性を確保してその一次固有周
波数を光偏向器の発生する振動の周波数よりも高く設定
することのできる光走査装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)光ビームを発生する光ビーム発生器と、この
光ビーム発生器から出力される光ビームを偏向する光偏
向器とを含む複数の光学部品を保持した第1のフレーム
と、(ロ)第1のフレームにおける最後段の光学部品か
ら出力される偏向した光ビームを入射してこれを画像の
形成を行うための画像形成面の存在する方向に向けて射
出する光ビーム方向変更手段を保持した第2のフレーム
と、(ハ)第1のフレームに対して第2のフレームを位
置決めした状態で両者を固定して一体化するフレーム一
体化手段と、(ニ)これら一体化した第1および第2の
フレームを所定の不動部材に別個に固定するフレーム固
定手段とを光走査装置に具備させる。
【0026】すなわち請求項1記載の発明では、光走査
装置を第1のフレームと第2のフレームに別けて構成
し、これらを小型化することで一体化し本体フレーム等
の不動部材に固定することで、これらのフレームの剛性
を高め、一次固有周波数を光偏向器の発生する振動の周
波数よりも高く設定することを可能にした。
【0027】請求項2記載の発明では、(イ)レーザビ
ームを発生する半導体レーザと、この半導体レーザから
出力されるレーザビームを偏向するポリゴンミラーを回
転させるポリゴンモータとを含む複数の光学部品を保持
した第1のフレームと、(ロ)第1のフレームにおける
最後段の光学部品から出力される偏向した光ビームを入
射してこれを画像の形成を行うための画像形成面の存在
する方向に向けて反射する反射ミラーを保持すると共に
画像形成面の方向に進行する光ビームが通過するための
開口部をその一部に有する第2のフレームと、(ハ)こ
の第2のフレームの開口部周辺の強度を補強する補強手
段と、(ニ)第1のフレームに対して第2のフレームを
位置決めした状態で両者を固定して一体化するフレーム
一体化手段と、(ホ)これら一体化した第1および第2
のフレームを所定の不動部材に少なくとも3か所の位置
で固定するフレーム固定手段とを光走査装置に具備させ
る。
【0028】すなわち請求項2記載の発明では、光走査
装置を第1のフレームと第2のフレームに別けて構成
し、これらを小型化することで一体化し本体フレーム等
の不動部材に固定することにしている。そして、第2の
フレームの開口部周辺を補強手段によって補強すること
で一次固有周波数の上昇を図っている。第1および第2
のフレームを不動部材に固定する際には、少なくとも3
か所の位置で固定することにして、振動の点からも安定
した固定が行われるようにしている。
【0029】なお、固定手段による固定は第1および第
2のフレームの双方で行う必要があり、両者の合計とし
て少なくとも3点で固定を行う必要がある。固定を行う
箇所は、振動の発生する場所(例えばポリゴンモータの
付近)や振動が光学的に影響を及ぼす場所(例えば反射
ミラーの取付箇所)になるべく近いことが重要である。
【0030】請求項3記載の発明では、(イ)光ビーム
を発生する光ビーム発生器と、この光ビーム発生器から
出力される光ビームを偏向する光偏向器とを含む複数の
光学部品を一方の面に保持し他方の面全体に所定の形状
のリブを隙間なく配置した第1のフレームと、(ロ)第
1のフレームにおける最後段の光学部品から出力される
偏向した光ビームを入射してこれを画像の形成を行うた
めの画像形成面の存在する方向に向けて射出する光ビー
ム方向変更手段を保持した第2のフレームと、(ハ)第
1のフレームに対して第2のフレームを位置決めした状
態で両者を固定して一体化するフレーム一体化手段と、
(ニ)これら一体化した第1および第2のフレームを所
定の不動部材に別個に固定するフレーム固定手段とを光
走査装置に具備させる。
【0031】すなわち請求項3記載の発明では、光学部
品を配置した第1のフレームの他方の面全体に所定の形
状のリブを隙間なく配置することで、固有周波数を向上
させている。第1のフレームと第2のフレームを一体化
して光走査装置とし本体フレーム等の不動部材にこれら
を固定する点については、請求項1記載の発明と同様で
ある。
【0032】請求項4記載の発明では、(イ)光ビーム
を発生する光ビーム発生器と、この光ビーム発生器から
出力される光ビームを偏向する光偏向器とを含む複数の
光学部品を一方の面に保持し他方の面全体にこの面で切
断した形状が三角形となったリブを隙間なく配置した第
1のフレームと、(ロ)第1のフレームにおける最後段
の光学部品から出力される偏向した光ビームを入射して
これを画像の形成を行うための画像形成面の存在する方
向に向けて射出する光ビーム方向変更手段を保持した第
2のフレームと、(ハ)第1のフレームに対して第2の
フレームを位置決めした状態で両者を固定して一体化す
るフレーム一体化手段と、(ニ)これら一体化した第1
および第2のフレームを所定の不動部材に別個に固定す
るフレーム固定手段とを光走査装置に具備させる。
【0033】すなわち請求項4記載の発明では、光学部
品を配置した第1のフレームの他方の面全体に、この面
で切断した形状が三角形となったリブを隙間なく配置す
ることにして、特に一次固有周波数を飛躍的に向上させ
ることにしている。第1のフレームと第2のフレームを
一体化して光走査装置とし本体フレーム等の不動部材に
これらを固定する点については、請求項1記載の発明と
同様である。
【0034】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0035】図1は本発明の一実施例における光走査装
置を使用した画像情報記録装置の要部を表わしたもので
ある。図11と同一部分には同一の符号を付しており、
これらの説明を適宜省略する。プリンタ等の画像情報記
録装置の本体フレーム101は、比較的強固な構造体で
あり、図示しない本体パネルを取り付けたり、感光体ド
ラム11等の主要部品を保持している。この本体フレー
ム101の上部には、レーザ走査ユニット102と、光
走査装置フレームユニット103が配置されている。レ
ーザ走査ユニット102と光走査装置フレームユニット
103は、相互の位置関係を調整した状態で第1の固定
手段104によって固定され一体化している。この一体
化したものが本実施例における光走査装置105を構成
している。
【0036】レーザ走査ユニット102は第2の固定手
段106によって本体フレーム101に固定されてい
る。また、光走査装置フレームユニット103は第3の
固定手段107によって本体フレーム101に固定され
ている。これら第1〜第3の固定手段104、106、
107は、図ではそれぞれ1か所で固定を行ったように
示しているが、複数箇所で固定しているものであっても
よい。特に、第2および第3の固定手段106、107
は、固定を安定して行うためにも合計3点あるいはこれ
以上の固定点で固定を行うことが好ましい。
【0037】レーザ走査ユニット102内には、図12
に示した感光体ドラム11を除いた各光学部品が配置さ
れている。レーザ走査ユニット102から出力されたレ
ーザビーム19は、反射ミラー(折り返しミラー)22
を経て感光体ドラム11をビーム状に走査し、画像に対
応した静電潜像の形成が行われるようになっている。
【0038】図2は、図1に示した光走査装置をA−A
方向に切断した状態を示したものである。また、図3は
図2でB−B方向に光走査装置を切断した状態を示した
ものである。これらの図では、レーザ走査ユニット10
2と光走査装置フレームユニット103を区別するため
に、断面を示した箇所におけるハッチングの向きを変え
ているが、これらは両者のフレームを構成する部材が同
一の材質で構成されてることを禁ずるものではない。
【0039】レーザ走査ユニット102の半導体レーザ
31から射出されたレーザビーム32は、入射光を収束
させるためのコリメータレンズ33およびシリンドリカ
ルレンズ34を経てポリゴンミラー35に入射される。
ポリゴンミラー35はポリゴンモータ115によって所
定方向に高速回転させられるようになっており、各ミラ
ー面の回転によってレーザビーム32の反射光の向きが
周期的に変化する。ポリゴンミラー35の反射光は、f
θレンズ37に入射され、感光体ドラム11をレーザビ
ーム19が走査するときの速度が均一となるような調整
が行われる。
【0040】fθレンズ37を経たレーザビーム19
は、反射ミラー117およびシリンダミラー118を順
に経てレーザ走査ユニット102の開口部119から光
走査装置フレームユニット103に入射し、反射ミラー
22で反射される。そして光走査装置フレームユニット
103内の底部に配置された開口部121を通って、こ
の下方に配置された感光体ドラム11上に到達するよう
になっている。
【0041】開口部121の周囲は、図3に示すように
高さが約6mmの壁121Aを形成しており、この部分
の強度を補強している。また、この壁121Aの一側部
には、断面がほぼL字形をした補強板122の一端が押
しつけられている。補強板122の他端は、レーザ走査
ユニット102の底部と光走査装置フレームユニット1
03が接触している箇所に押し当てられており、壁12
1Aの周辺の補強を行っている。
【0042】なお、図2のシリンダミラー118の一端
近傍には、小さな反射ミラー41が示されている。この
反射ミラー41は、ポリゴンミラー35の各ミラー面の
走査開始位置近傍で反射したレーザビーム32S を入射
し、これを走査開始タイミング検出センサ42によって
検出させるようになっている。走査開始タイミング検出
センサ42によるレーザビーム32S の検出は、レーザ
ビーム19が感光体ドラム11を走査するときのタイミ
ングの設定に使用されるようになっている。
【0043】このような構成の光走査装置105で、レ
ーザ走査ユニット102と光走査装置フレームユニット
103の位置関係を設定するために、前記した補強板1
22の他端近傍で光走査装置フレームユニット103の
底部でレーザ走査ユニット102の底部が接触する位置
には、複数箇所に第1の位置決め用ピン126(図では
1つのみを図示。)がその凸部を上に向けるようにして
植設されている。これら第1の位置決め用ピン126と
対向するレーザ走査ユニット102側の底部には第1の
ピン挿入用孔127が開けられており、第1の位置決め
用ピン126をそれぞれ対応する第1のピン挿入用孔1
27に挿入することによって両者の位置決めが行われる
ようになっている。
【0044】このようにしてレーザ走査ユニット102
と光走査装置フレームユニット103の位置関係を設定
したら、これらをネジ128、129で締めつけて両者
を一体化する。画像情報記録装置の種類によっては、感
光体ドラム11の軸方向の長さが記録幅との関係で異な
ったり、感光体ドラム11の配置される方向が異なるの
で、光走査装置フレームユニット103のサイズや構造
が異なる場合がある。このような場合でも、レーザ走査
ユニット102を共通部品として独自に調整しておき、
これとそれぞれ機種別に用意された光走査装置フレーム
ユニット103の1つを相互に位置決めし、ネジ12
8、129でこれらを固定することができる。これによ
って、各種の画像情報記憶装置に対して多くの部品を共
通に使用することができる。
【0045】光走査装置フレームユニット103の底部
の他の位置には、第2の位置決め用ピン131、132
がその凸部を下に向けるようにして植設されている。第
2の位置決め用ピン131、132は、図1に示した本
体フレーム101の図示しない対応箇所に配置された第
2のピン挿入用孔に嵌合するようになっており、これに
よって光走査装置105全体が本体フレーム101に対
して位置決めされる。すなわち、感光体ドラム11はこ
の本体フレーム101に図示しない機構によって回動自
在に支持されているので、レーザ走査ユニット102、
光走査装置フレームユニット103および本体フレーム
101内の感光体ドラム11の位置関係がこれによって
完全に揃うことになる。
【0046】このようにして光走査装置105と本体フ
レーム101の位置決めが行われた状態で、反射ミラー
22の向きを調整する。これが終了した段階で光走査装
置フレームユニット103を4本のネジ134〜137
によって本体フレーム101に固定する。そして、レー
ザ走査ユニット102については、これと一体に配置さ
れた2つのユニット取付部102A、102Bをネジ1
38、139によって本体フレーム101に固定する。
ここで、ネジ138、139は図1に示した第2の固定
手段106に相当し、ネジ134〜137は第3の固定
手段107に相当する。また、ネジ128、129が第
1の固定手段104に相当することになる。
【0047】図4は、このように光走査装置を2つのフ
レーム構造とした経緯およびこれによる固有周波数の改
良の経緯を説明するためのものである。項目(1)から
項目(13)はそれぞれ光走査装置の構成例であり、一
次〜四次として示しているものは、シミュレーションに
よる一次〜四次固有周波数を示したものである。
【0048】項目(1)から項目(9)の各例は、半導
体レーザから出たレーザビームが感光体に折り返すまで
の光学系全般を1つの直方体状の筐体に収容した従来の
レーザ走査ユニットに本実施例の光学部品を配置した場
合を示したものである。このうち項目(1)に示した例
は最も単純なレーザ走査ユニットの例てあり、レーザ走
査ユニットを構成する筐体の厚さtを2mmに設定して
いる。本実施例のポリゴンモータ115の回転周波数が
208Hzであるとすると、項目(1)の例では一次〜
三次固有周波数が共にこれ以下となっている。
【0049】項目(2)の例は、項目(1)の例に加え
て、実施例を示した図3の補強板122に相当する補強
板を加えてレーザビームが感光体方向に進行するための
開口部(図3の開口部121参照)周辺を補強したもの
である。これにより、一次固有周波数は項目(1)の例
の80Hzから134Hzに大幅に向上しているが、ポ
リゴンモータ115の回転周波数である208Hzには
遠く及ばない。
【0050】項目(3)の例は、項目(2)の例に加え
て開口部の周辺に本実施例の壁121A(図3)に見ら
れるような高さ6mmの壁(絞り)を配置して、この開
口部の補強を行ったものである。項目(4)の例は、項
目(3)の例に加えて、折り返しミラー(実施例の反射
ミラー22に相当)近傍の筐体のフレーム部分の立ち上
げ部の高さを項目(1)〜項目(4)の例に比べて20
mmだけ高くしてみたものである。なお、この高さは、
図3に示す本実施例の光走査装置フレームユニット10
3における立ち上げ部の高さhと同一である。
【0051】更に、項目(5)の例は、項目(4)の例
に加えて項目(1)に示した補強板の厚さtを2mmか
ら3mmに変更したものである。このような改良あるい
は試行によって、従来のような一体型のレーザ走査ユニ
ットについても各次の固有周波数をわずかずつ向上させ
ることができた。
【0052】項目(6)の例は、項目(5)の状態でレ
ーザ走査ユニットのフレームの形状の変更を行ったもの
である。すなわち、フレームは一体型であるが、従来の
長方形の形から特にポリゴンモータ回りの不要なスペー
スを削除して断面がほぼ凸型となるようにしている。こ
のような形状の変化は、ある意味では本発明のように2
つの筐体を組み合わせた形状に近づくが、1つの筐体で
ある点で本発明のものとは異なっている。また、項目
(6)の例ではこのような形状の変更と共に、項目
(5)の例で補強板の厚さtを2mmから3mmまで厚
くしたのを再び2.6mmまで薄くして、レーザ走査ユ
ニットの軽量化を図っている。
【0053】項目(7)の例は、項目(5)の状態でポ
リゴンモータの下に位置するフレーム部分を削除してい
る。項目(6)以前では図11に示されている光走査装
置18内とレーザ走査ユニット21の関係に示されるよ
うに、ポリゴンモータの下には箱型のレーザ走査ユニッ
トの底板部分が配置されている。項目(7)の例では、
この部分を不要な部分として除去したものである。この
部分がよく振動するのでこの部分を取り除くようにした
が、結果的には振動に対する特性の向上は見られていな
いので、この変更は項目(7)の例のみで行われてい
る。。
【0054】項目(8)の例は、項目(5)の状態でこ
のレーザ走査ユニットを装置本体に取り付けるための固
定部をハウジング側、すなわちポリゴンモータのように
振動を発生しやすい場所により近付けて配置した。項目
(9)の例では、項目(7)で説明したフレーム(上部
フレーム)の厚さtを2mmから2.6mmに変更して
いる。このように項目(1)〜項目(8)では各種の試
行が行われているが、一次固有周波数をポリゴンモータ
115の回転周波数である208Hzよりも上に設定す
ることはできない。
【0055】項目(9)〜項目(12)の各例は、本実
施例と同様に光走査装置をレーザ走査ユニットと光走査
装置フレームユニットで構成するようにしている。この
うち項目(10)の例では、フレームの厚さtを2mm
としたもので、開口部の周辺には本実施例と同様に壁1
21Aを配置しているが補強板122は配置していな
い。
【0056】項目(10)は本実施例の光走査装置10
5を示したもので、項目(9)の光走査装置に補強板1
22を追加したものである。これにより、特に一次固有
周波数が大きく上昇し、これをポリゴンモータ115の
回転周波数である208Hzよりも上に設定することが
できた。この場合の補強板122の厚さtは2mmであ
る。
【0057】項目(11)は補強板122の厚さtは2
mmのままとして、フレームの厚さtを2.6mmに変
化させたものである。これにより、固有周波数の向上が
認められるものの、光走査装置105全体の重さは重く
なる。項目(12)はフレームの厚さを本実施例と同様
にして補強板122の厚さtを2.6mmに増加させた
ものである。この場合は、実施例とほぼ同様の周波数特
性となった。
【0058】このような試行錯誤の結果、軽量化と一次
の固有周波数をポリゴンモータ115の回転周波数より
も高めるという目標と合致したものとして項目(11)
が製品化に有望な形態として選択されることになった。
【0059】図5は、本実施例の光走査装置と、従来の
光走査装置の周波数特性を表わしたものである。本実施
例の光走査装置105は図4の項目(11)に相当す
る。また、従来例として挙げたものは図4の項目(2)
のものが相当する。これらはフレームの厚さtが等し
く、また補強板を使用している点で共通のものである。
図で一点鎖線で示した曲線151が従来例の特性であ
り、一次から三次固有周波数1521 〜1523 が共に
ポリゴンモータ115の回転周波数である208Hzよ
りも下に位置している。
【0060】これに対して実線で示した曲線153が本
実施例の特性を示しており、二次〜四次固有周波数15
2 〜1544 のみならず一番低い一次固有周波数15
1も208Hzを越えている。したがって、光走査装
置105自体の振動が画像の記録不良を引き起こすこと
がない。
【0061】なお、項目(10)に示した例では一次固
有周波数がポリゴンモータ115の回転周波数を越えな
かったが、各ユニットのサイズやフレームの厚さ等によ
って必ずしも項目(10)に示した例が周波数特性上採
用できないものとは限らない。すなわち、本実施例の補
強板122が必須のものとなるものではない。
【0062】変形例
【0063】図6は本発明の光走査装置のレーザ走査ユ
ニットの第1の変形例を表わしたものである。レーザ走
査ユニット201は、その箱型のフレーム202の形状
が先の実施例と多少異なるが、内部に配置されている部
品に基本的な相違はない。そこで、図2と同一部分には
同一の符号を付しており、これらの説明を省略する。た
だし、この第1の変形例のレーザ走査ユニット201で
は、シリンダミラー118の代わりに、シリンダレンズ
38(図12参照)を使用している。
【0064】図7は、図6に示した第1の変形例のレー
ザ走査ユニットをC−C方向に切断した状態を示したも
のである。この図から明らかなように、各種光学部品の
配置されている載置面204の下側には、高さHが40
mmで所定の厚さtのリブ205が全面に配置されてい
る。
【0065】図8は、第1の変形例のレーザ走査ユニッ
トの背面を表わしたものである。この変形例のレーザ走
査ユニット201の寸法は縦150mmで、横180m
mである。リブ205は、縦方向に6本、横方向に7本
等間隔に配置されており、全体として碁盤目状となって
いる。リブ205は、40%ガラス繊維で強化したポリ
フェニレンオキサイド(PPO)で作成している。この
リブ205の各辺の長さを合計すると2160mmとな
る。
【0066】図9は、第2の変形例のレーザ走査ユニッ
トの背面を表わしたものである。このレーザ走査ユニッ
ト211の寸法は図8に示したものと同様である。リブ
215は図7に示した第1の変形例と同様に高さが40
mmであり、同一の材料で構成されている。第2の変形
例のレーザ走査ユニット211の場合には、リブ215
が二等辺三角形を組み合わせた形状となっている。この
図9に示したリブ205の各辺の長さを合計すると21
30mmとなり、第1の変形例のそれとほぼ等しい。す
なわち、各リブ205、215が同一の厚さであるとす
ると、各変形例のレーザ走査ユニット201、211の
体積と重量はほぼ等しいことになる。
【0067】図10は、第1および第2の変形例におけ
るレーザ走査ユニットの一次固有振動数をシミュレーシ
ョンした結果を表わしたものである。第1の変形例のレ
ーザ走査ユニット201の場合には、リブ205の厚さ
tが2mmのとき、一次固有周波数が312Hzとな
り、ポリゴンモータ115(図2参照)の回転周波数2
08Hzよりも十分高い周波数とすることができる。ま
た、第2の変形例のレーザ走査ユニット211の場合に
は、リブ215の厚さtが1mmの場合でも、一次固有
周波数が556Hzとなり、厚さtが2mmの場合には
1057Hzにまで上昇して、共にポリゴンモータ11
5の回転周波数208Hzを大きく越えることができ
る。
【0068】このように第2の変形例のレーザ走査ユニ
ット211はリブ215を三角形の組合わされた形状と
することによって、同一の厚さ2mmのリブ215で体
積や重量がほぼ等しい第1の変形例のレーザ走査ユニッ
ト201に対して、一次固有振動数を338%も上昇さ
せることができる。また、リブ215の厚さを1mmに
減少させても第1の変形例のレーザ走査ユニット201
よりも一次固有振動数を高周波側にシフトさせることが
できるので、より少ない重量でより効果的な周波数特性
を得ることができる。
【0069】なお、以上説明した実施例ではレーザ走査
ユニット102と光走査装置フレームユニット103で
構成された光走査装置105を本体フレーム101に固
定する際に、4本のネジ134〜137で固定したが、
3本あるいは5本以上のネジで固定するものであっても
よい。更に実施例では光走査装置フレームユニット10
3の側のみを本体フレーム101に固定したが、これに
限るものではない。
【0070】また、本発明の変形例ではリブ205、2
15の高さを40mmとしたが、これに限定されるもの
ではない。同様に各リブ205、215を構成する四角
形あるいは三角形の1辺のサイズも変形例で説明した値
に限定されるものでないことは当然である。
【0071】更に、実施例および変形例ではレーザビー
ムをポリゴンミラーで偏向する場合について説明した
が、レーザビーム以外の光ビームを使用することができ
ることは当然である。また、光ビームを画像形成面に向
けて射出する光ビーム方向変更手段として反射ミラーを
使用したがプリズム等の他の方向変更手段を使用するこ
とができる。更に実施例では画像形成面として感光体ド
ラムを示したが、感光体ベルト等の他の感光体はもちろ
んのこと、光ビームによって画像を形成する感材等のあ
らゆる画像形成手段の画像形成面に本発明を適用するこ
とができることはいうまでもない。
【0072】また、実施例および変形例では半導体レー
ザを使用してレーザビームを偏向する光走査装置につい
て説明したが、半導体レーザ以外のレーザを用いたレー
ザビームおよびレーザビーム以外の光ビームを偏向する
光走査装置に対しても本発明を適用することができるこ
とは当然である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載〜請求
項4の発明によれば、光走査装置を第1のフレームと第
2のフレームに別けて構成し、これらを小型化すること
で一体化し本体フレーム等の不動部材に固定すること
で、これらのフレームの剛性を高め、一次固有周波数を
光偏向器の発生する振動の周波数よりも高く設定するこ
とを可能にした。したがって、これにより一次固有周波
数を光偏向器の発生する振動の周波数よりも高く設定す
れば、フレームに振動が発生しても画像の記録に影響せ
ず、良好な画質を実現することができる。しかも、光走
査装置全体が小型化するので、装置が軽量化し、資源の
有効活用を図ることもできる。更に、第1のフレームに
基本的な光学部品を配置しておけば、これを各種の光走
査装置に共用することができ、製造の際のコストダウン
を図ることも可能である。
【0074】また、請求項2記載の発明によれば、第2
のフレームの開口部周辺の強度を補強手段によって補強
したので、光走査装置の一次固有周波数を大幅に向上さ
せることができる。したがって、フレームの厚さ自体を
余り厚くすることなく振動に対する所望の特性を得るこ
とができ、全体的な重量の軽量化や小型化を同時に達成
することが可能である。更に請求項2記載の発明では第
1および第2のフレームを少なくとも3点で不動部材に
固定することにしたので、固定が安定し、周波数特性が
良好になるという利点もある。
【0075】また、請求項3記載の発明によれば、光走
査装置を第1および第2のフレームに別けて構成し、こ
のうちの各種光学部品を配置した第1のフレームの光学
部品の配置されない側の面全体に所定の形状のリブを隙
間なく配置したので、フレームの厚さを増すことなく固
有周波数を大幅に向上させることができる。
【0076】更に請求項4記載の発明によれば、光学部
品を配置した第1のフレームの他方の面全体に、この面
で切断した形状が三角形となったリブを隙間なく配置す
ることにしたので、他の多角形の形状をしたリブを連続
配置した場合と比べて単位重量当たりの一次固有周波数
を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例における光走査装置を使用
した画像情報記録装置の概略構成図である。
【図2】 本実施例の光走査装置のレーザ走査ユニット
と光走査装置フレームユニットが一体化された状態を示
す平面図である。
【図3】 図2に示した一体化した光走査装置のB−B
断面図である。
【図4】 光走査装置の各構成例と固有振動数との関係
を示した説明図である。
【図5】 本実施例の光走査装置と、従来の光走査装置
の周波数特性を比較した特性図である。
【図6】 本発明の第1の変形例におけるレーザ走査ユ
ニットを上面図である。
【図7】 この第1の変形例におけるレーザ走査ユニッ
トのC−C断面図である。
【図8】 この第1の変形例におけるレーザ走査ユニッ
トの背面図である。
【図9】 本発明の第2の変形例におけるレーザ走査ユ
ニットの背面図である。
【図10】 第1および第2の変形例のレーザ走査ユニ
ットの一次固有振動数をリブの厚さとの関係で表わした
説明図である。
【図11】 従来から使用されている画像情報記録装置
の一般的な構成を表わした概略構成図である。
【図12】 図11に示した画像情報記録装置の光学系
を表わした平面図である。
【符号の説明】
11…感光体ドラム、19…レーザビーム、22…反射
ミラー、31…レーザダイオード、33…コリメータレ
ンズ、34…シリンダレンズ、35…ポリゴンミラー、
37…fθレンズ、101…(画像情報記録装置の)本
体フレーム、102、201、211…レーザ走査ユニ
ット、103…光走査装置フレームユニット、104…
第1の固定手段、105…光走査装置、106…第2の
固定手段、115…ポリゴンモータ、121…開口部、
126…第1の位置決め用ピン、127…第1のピン挿
入用孔、128、129、134〜137…ネジ、20
5リブ、215…(断面三角形の場合の)リブ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発生する光ビーム発生器と、
    この光ビーム発生器から出力される光ビームを偏向する
    光偏向器とを含む複数の光学部品を保持した第1のフレ
    ームと、 第1のフレームにおける最後段の光学部品から出力され
    る偏向した光ビームを入射してこれを画像の形成を行う
    ための画像形成面の存在する方向に向けて射出する光ビ
    ーム方向変更手段を保持した第2のフレームと、 前記第1のフレームに対して第2のフレームを位置決め
    した状態で両者を固定して一体化するフレーム一体化手
    段と、 これら一体化した第1および第2のフレームを所定の不
    動部材に別個に固定するフレーム固定手段とを具備する
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 レーザビームを発生する半導体レーザ
    と、この半導体レーザから出力されるレーザビームを偏
    向するポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータとを
    含む複数の光学部品を保持した第1のフレームと、 第1のフレームにおける最後段の光学部品から出力され
    る偏向した光ビームを入射してこれを画像の形成を行う
    ための画像形成面の存在する方向に向けて反射する反射
    ミラーを保持すると共に画像形成面の方向に進行する光
    ビームが通過するための開口部をその一部に有する第2
    のフレームと、 この第2のフレームの開口部周辺の強度を補強する補強
    手段と、 前記第1のフレームに対して第2のフレームを位置決め
    した状態で両者を固定して一体化するフレーム一体化手
    段と、 これら一体化した第1および第2のフレームを所定の不
    動部材に少なくとも3か所の位置で固定するフレーム固
    定手段とを具備することを特徴とする光走査装置。
  3. 【請求項3】 光ビームを発生する光ビーム発生器と、
    この光ビーム発生器から出力される光ビームを偏向する
    光偏向器とを含む複数の光学部品を一方の面に保持し他
    方の面全体に所定の形状のリブを隙間なく配置した第1
    のフレームと、 第1のフレームにおける最後段の光学部品から出力され
    る偏向した光ビームを入射してこれを画像の形成を行う
    ための画像形成面の存在する方向に向けて射出する光ビ
    ーム方向変更手段を保持した第2のフレームと、 前記第1のフレームに対して第2のフレームを位置決め
    した状態で両者を固定して一体化するフレーム一体化手
    段と、 これら一体化した第1および第2のフレームを所定の不
    動部材に別個に固定するフレーム固定手段とを具備する
    ことを特徴とする光走査装置。
  4. 【請求項4】 光ビームを発生する光ビーム発生器と、
    この光ビーム発生器から出力される光ビームを偏向する
    光偏向器とを含む複数の光学部品を一方の面に保持し他
    方の面全体にこの面で切断した形状が三角形となったリ
    ブを隙間なく配置した第1のフレームと、 第1のフレームにおける最後段の光学部品から出力され
    る偏向した光ビームを入射してこれを画像の形成を行う
    ための画像形成面の存在する方向に向けて射出する光ビ
    ーム方向変更手段を保持した第2のフレームと、 前記第1のフレームに対して第2のフレームを位置決め
    した状態で両者を固定して一体化するフレーム一体化手
    段と、 これら一体化した第1および第2のフレームを所定の不
    動部材に別個に固定するフレーム固定手段とを具備する
    ことを特徴とする光走査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6549318B2 (en) 1999-11-30 2003-04-15 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Optical scanner assembly
KR100754171B1 (ko) * 2005-01-08 2007-09-03 삼성전자주식회사 광주사장치
JP2011197356A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Kyocera Mita Corp 光走査装置,画像形成装置
US9407780B2 (en) 2014-12-11 2016-08-02 Kyocera Document Solutions Inc. Light scanning device and image forming apparatus including the same

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