JP2002147121A - 改修用開閉装置の取付方法及び改修された開閉装置 - Google Patents

改修用開閉装置の取付方法及び改修された開閉装置

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JP2002147121A JP2000342950A JP2000342950A JP2002147121A JP 2002147121 A JP2002147121 A JP 2002147121A JP 2000342950 A JP2000342950 A JP 2000342950A JP 2000342950 A JP2000342950 A JP 2000342950A JP 2002147121 A JP2002147121 A JP 2002147121A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改修作業を容易に行える改修用開閉装置の取
付方法及び改修された開閉装置を提供すること。 【解決手段】 改修作業前に開き戸装置で開閉されてい
た壁1の開口部7の外周を形成する枠組み体2は改修作
業後も残され、この開口部7は、開口部7から枠組み体
2の厚さ方向にずれて配置された引戸装置20の上吊り
式引戸本体21で開閉され、枠組み体2を再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改修用開閉装置の
取付方向及び改修された開閉装置に係り、例えば、建物
内の改修作業(リフォーム作業)のためにそれまでとは
別種類の開閉装置を設置する場合や、それまで開閉装置
がなかった箇所に開閉装置を設置する場合に利用できる
ものである。
【0002】
【背景技術】近年、建物内空間や建物外周面の質的向上
を図るため、あるいは建物内空間や建物外周面を別用途
で使用できるようにする等の目的で、建物内や建物外面
を改修することが多く行われるようになってきている。
この改修作業において、それまでとは別種類の開閉装置
を設置しなければならないことや、それまで開閉装置が
なかった箇所に新たに開閉装置を設置しなければならな
いことがある。
【0003】従来、それまでとは別種類の開閉装置を設
置する場合には、前の開閉装置のために壁等に設けられ
ていた開口部用枠組み体を取り外し、この後、新たな開
閉装置のための開口部用枠組み体を壁等に設ける作業が
行われ、また、それまで開閉装置がなかった箇所に新た
に開閉装置を設置する場合には、壁等にこの開閉装置の
ための開口部用枠組み体を新たに設ける作業が行われて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
よると、改修作業を開口部用枠組み体の設置作業から始
めなければならず、このため、改修作業が全体的に大掛
かりかつ複雑となり、また、コストがかかり、工期が長
くなるという問題があった。
【0005】本発明の目的は、改修作業を容易に行える
ようになる改修用開閉装置の取付方法及び改修された開
閉装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る改修用開閉
装置の取付方法は、改修作業前から存在していた枠組み
体を残し、この枠組み体の内側に形成された開口部から
枠組み体厚さ方向にずれた位置に、この開口部を覆う大
きさを有する開閉体を備えた改修用開閉装置を取り付け
ることを特徴とするものである。
【0007】この改修用開閉装置の取付方法によると、
改修作業前から存在していた枠組み体は残され、この枠
組み体の内側に形成された開口部を改修用開閉装置の開
閉体で開閉するため、既存の枠組み体の再利用を図るこ
とができ、これにより、改修作業の容易化、コストの低
減、工期の短縮を実現できる。
【0008】また、改修用開閉装置は、枠組み体の内側
の開口部から枠組み体厚さ方向にずれた位置に取り付け
られ、この開閉装置の開閉体は開口部を覆う大きさを有
しているため、既存の枠組み体を残して再利用を図って
も、枠組み体の内側の開口部を開閉体で所定どおり開閉
できることになる。
【0009】この改修用開閉装置の取付方法において、
改修作業前の枠組み体の内側の形式、構造等は任意であ
る。すなわち、改修作業前の枠組み体の内側にも開口部
が形成されており、この開口部が改修用開閉装置とは別
種類の開閉装置の開閉体で開閉されるものとなっていて
もよく、改修作業前の枠組み体の内側にも開口部が形成
されており、この開口部は常時開口していて開閉装置の
開閉体で開閉されるものとはなっていなくてもよく、改
修作業前の枠組み体の内側には遮断部材が配置されてお
り、この遮断部材によって枠組み体の内側は開口部にな
っていなくてもよい。なお、ここでいう遮断部材には、
パネル、ガラリ、ルーバー、嵌め殺し式のガラス等が含
まれる。
【0010】したがって、本発明に係る改修用開閉装置
の取付方法は、各種の用途で使用されていた枠組み体に
ついて適用でき、この枠組み体は、コンクリート等によ
る固定型の壁、天井、床、柱等に設けられていてもよ
く、パネル等からなる簡易固定式の壁、天井、床、柱等
又は移動式間仕切り壁、天井、床、柱等を含む簡易移動
式の壁、天井、床、柱等に設けられていてもよい。
【0011】また、改修作業前の枠組み体の内側にも開
口部が形成されており、この開口部が改修用開閉装置と
は別種類の開閉装置の開閉体で開閉されるものとなって
いる場合において、改修作業前の開閉装置は、開き戸装
置でもよく、引戸装置でもよく、折れ戸装置でもよく、
シャッター装置でもよく、雨戸装置でもよく、サッシの
障子装置、バランスドア装置等でもよい。また、改修作
業後の開閉装置は、引戸装置でもよく、開き戸装置でも
よく、シャッター装置でもよく、雨戸装置でもよく、サ
ッシの障子装置でもよく、折れ戸装置、バランスドア装
置等でもよい。そして、これらの開閉装置は、手動式の
ものでもよく、自動式のものでもよく、両者併用式のも
のでもよい。
【0012】本発明に係る改修された開閉装置は、改修
作業前から存在していた枠組み体と、改修後にこの枠組
み体の内側の開口部から枠組み体厚さ方向にずれた位置
でこの開口部を開閉するように配置された開閉体とを含
んで構成されたことを特徴とするものである。
【0013】この改修された開閉装置でも、改修作業前
から存在していた枠組み体は使用され、この枠組み体の
内側に形成された開口部が改修用開閉装置の開閉体で開
閉されるため、既存の枠組み体の再利用が図られ、改修
作業の簡単化、コストの低減、工期の短縮を実現でき
る。
【0014】また、改修された開閉装置の開閉体は、枠
組み体の内側の開口部から枠組み体厚さ方向にずれた位
置でこの開口部を開閉するため、既存の枠組み体を残し
ても、この枠組み体による開口部を開閉体で所定どおり
開閉できることになる。
【0015】この改修された開閉装置においても、改修
作業前の枠組み体の内側の形式、構造等は任意であり、
改修作業前の枠組み体の内側にも開口部が形成されてお
り、この開口部が改修用開閉装置とは別種類の開閉装置
の開閉体で開閉されるものとなっていてもよく、改修作
業前の枠組み体の内側にも開口部が形成されており、こ
の開口部は常時開口していて開閉装置の開閉体で開閉さ
れるものとはなっていなくてもよく、改修作業前の枠組
み体の内側には遮断部材が配置されており、この遮断部
材によって枠組み体の内側は開口部になっていなくても
よい。なお、ここでいう遮断部材には、パネル、ガラ
リ、ルーバー、嵌め殺し式のガラス等が含まれる。
【0016】また、本発明に係る改修された開閉装置
は、上述の改修用開閉装置の取付方法と同じく、各種の
用途で使用されていた枠組み体について適用でき、この
枠組み体は、コンクリート等による固定型の壁、天井、
床、柱等に設けられていてもよく、パネル等からなる簡
易固定式の壁、天井、床、柱等又は移動式間仕切り壁、
天井、床、柱等を含む簡易移動式の壁、天井、床、柱等
に設けられていてもよい。
【0017】さらに、上述の改修用開閉装置の取付方法
と同じく、改修作業前の枠組み体の内側にも開口部が形
成されており、この開口部が改修用開閉装置とは別種類
の開閉装置の開閉体で開閉されるものとなっている場合
においては、改修前の開閉装置は、開き戸装置でもよ
く、引戸装置でもよく、折れ戸装置でもよく、シャッタ
ー装置でもよく、雨戸装置でもよく、サッシの障子装
置、バランスドア装置等でもよい。また、改修後の開閉
装置は、引戸装置でもよく、開き戸装置でもよく、シャ
ッター装置でもよく、雨戸装置でもよく、サッシの障子
装置でもよく、折れ戸装置、バランスドア装置等でもよ
い。これらの開閉装置は、手動式のものでもよく、自動
式のものでもよく、両者併用式のものでもよい。
【0018】以上の改修された開閉装置において、改修
作業前の枠組み体に存在していた部材が改修作業後に取
り除かれていてもよい。すなわち、改修用開閉装置では
不用となっている部材が枠組み体に存在していた場合に
は、この部材は、改修作業後の枠組み体から取り除かれ
ていてもよい。
【0019】その一例は、改修作業前の枠組み体の内側
が開口部となっており、この開口部が開き戸装置の蝶番
やヒンジを含む回動中心部材を中心に回動する開き戸本
体で開閉され、改修作業後の開口部が引戸装置の引戸本
体で開閉される場合には、枠組み体から取り外される部
材を、前記回動中心部材とすることである。その他、枠
組み体から取り外される部材は、例えば、開き戸装置を
枠組み体に取り付けるために枠組み体に設けられていた
補強部材や、開口部に対する開き戸本体の閉じ限位置を
規定するためや閉じ衝撃を緩衝するため等の目的で枠組
み体に設けられていた戸当たり部材、さらにはドアクロ
ーザー等でもよく、改修作業前の開閉装置や改修作業後
の開閉装置の種類等に応じて任意な部材でよい。
【0020】なお、改修用開閉装置では不用な部材であ
っても、構造上や外観上等において支障がない部材であ
れば、取り除かずに残しておいてもよい。
【0021】また、以上の改修された開閉装置におい
て、改修作業後の枠組み体には改修作業前に存在してい
なかった部材が取り付けられていてもよい。すなわち、
改修用開閉装置に必要となる部材が改修作業前の枠組み
体に設けられていなかった場合には、その部材を改修作
業後の枠組み体に取り付けてもよい。
【0022】その一例は、改修作業後の開閉体が引戸装
置の引戸本体であり、改修作業前の枠組み体には凹凸部
がある場合には、改修作業後の枠組み体に取り付けられ
る部材を、この凹凸部を平坦とする枠組み体補助部材と
することである。また、他の例は、改修作業後の開閉体
が引戸装置の引戸本体である場合には、改修作業後の枠
組み体に取り付けられる部材を、この枠組み体と、この
枠組み体の内側の開口部を閉じたときの引戸本体との間
の隙間を少なくする又はなくすための隙間対策部材とす
ることである。その他、改修作業前の枠組み体に前記戸
当たり部材を挿入する孔や溝等が形成されていた場合に
は、改修作業後の枠組み体に取り付ける部材をこの孔や
溝等を塞ぐシール部材としてもよく、これと同様に、改
修作業前の枠組み体に、開き戸装置の開き戸本体用の蝶
番やヒンジを含む回動中心部材を固定するためのビス等
の止着具を挿入する孔が形成されていたときは、改修作
業後の枠組み体に取り付ける部材をこの孔を塞ぐシール
部材としてもよく、改修作業前の枠組み体の状態や改修
用開閉装置の種類等に応じて、改修作業後の枠組み体に
取り付けられている部材を任意に定めることができる。
【0023】また、改修作業後の開閉装置を引戸装置と
する場合には、この引戸装置は、引戸本体がこの引戸本
体よりも少なくとも一部が上部に配置されたガイド部材
から吊り下げられて案内される上吊り式引戸本体となっ
ているタイプのものでもよく、引戸本体がこの引戸本体
よりも下部の床等に敷設されたガイド部材で案内される
下部案内式の引戸本体となっているタイプのものでもよ
く、これら両方のガイド部材で案内される両ガイド部材
式の引戸本体になっているタイプでもよい。
【0024】これらのうちの最初の引戸装置において
は、ガイド部材を、改修作業後も残される枠組み体に取
り付けてもよく、この枠組み体が設けられている壁に改
修作業後に設けられている補強部材によって取り付けて
もよい。
【0025】そして、このガイド部材はガイドレールで
もよく、スライディングレールでもよい。
【0026】また、引戸本体は閉じ側又は開き側又はこ
れら両方へ自動的に移動するようになっていてもよい。
引戸本体の移動が自動的になされる構造は、例えば、ガ
イド部材が下り傾斜に固定的に又は可変に配置され、こ
の下り傾斜の方向へ引戸本体を自動的に移動させるよう
になっているものでもよい。この場合におけるガイド部
材は、引戸本体の移動方向へ連続した1本のものでもよ
く、途中で分割されて複数本となったものでもよい。
【0027】また、引戸本体の自動的な移動が駆動装置
でなされる場合においては、この駆動装置は、蓄圧され
たばね力によって引戸本体を引っ張り移動させる渦巻き
ばね式のものでもよく、シリンダで引戸本体を移動させ
るシリンダ式のものでもよく、モータで回転するピニオ
ンで引戸本体を移動させるモータ・ピニオン式のもので
もよく、モータで回転するベルトやチェーン等の無端回
転部材で引戸本体を移動させるモータ・無端回転部材式
のものでもよく、電磁石の吸引力、反発力で引戸本体を
移動させるリニアモータ式のもの等でもよい。
【0028】また、引戸本体が上吊り式引戸本体になっ
ている場合と下部案内式引戸本体になっている場合の両
方及び前記両ガイド部材式になっている場合において、
引戸装置には、開口部を開いた引戸本体が収納される戸
袋が設けられていてもよく、設けられていなくてもよ
い。
【0029】また、以上の本発明に係る改修用開閉装置
の取付方法及び改修された開閉装置において、枠組み体
は、例えば、上枠部材と下枠部材と左右の側枠部材とか
らなる四方枠でもよく、下枠部材がない三方枠でもよ
く、枠組み体を形成する枠部材の個数及びその配置位置
等は任意である。
【0030】また、以上の本発明において、改修後の開
閉装置が引戸装置である場合には、開口部を開閉する引
戸本体は1個でもよく、引き分け式又は引き違い式等と
なった複数個でもよい。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1〜図3は改修作業前を示し
ており、図1は、建物のコンクリート製の壁1、及びこ
の壁1に設けられている枠組み体2の内側の出入口用開
口部7を開閉するために設置された開き戸装置8の全体
を示す正面図で、図2は、図1のS2−S2線断面図、
図3は、図1のS3−S3線断面図である。
【0032】開き戸装置8の開き戸本体9は回動中心部
材であるヒンジ10で開口部7に対して開閉自在に枠組
み体2に取り付けられている。開口部7の外周を形成す
る枠組み体2は、上枠部材3と、下枠部材4と、左右の
側枠部材5,6とからなる四方枠であり、これらの枠部
材3〜6には、図2と図3で示されているように、開口
部7を閉じたときの開き戸本体10が入り込むための段
欠部3A〜6Aが形成されている。このため、開口部7
の外周面を形成しているこれらの枠部材3〜6の内側面
部は凹凸面部となっている。また、図2に示されている
ように、側枠部材6には、開口部7を閉じたときの開き
戸本体9が当たって開き戸本体9の閉じ限位置を規定す
るための当たり部材11が、側枠部材6の孔6Bへの挿
入によって取り付けられている。
【0033】図4及び図5は、開き戸本体9を取り外す
ことによって行う改修作業中における枠組み体2を示し
ており、図4は図2に対応する図、図5は図3に対応す
る図である。この改修作業中において、図4に示すとお
り、戸当たり部材11を側枠部材6の孔6Bから抜き取
り、この孔6Bを薄いシート状のシール部材12で塞
ぐ。また、側枠部材5に、開き戸本体9と共に取り外し
たヒンジ10をこの側枠部材5に結合していたビス等の
止着具を挿入していた孔があれば、この孔もシール部材
で塞ぐ。
【0034】図6〜図8は、改修用引戸装置20の取り
付けを行って改修作業が終了した状態を示す。図6は、
建物の壁1及び改修用引戸装置20の全体を示す正面で
あり、図7は、図6のS7−S7線断面図、図8は、図
6のS8−S8線断面図である。
【0035】改修作業は、改修作業前から壁1に設けら
れていた枠組み体2を残して行われ、改修作業後の開口
部7は、図7及び図8で示されているように、開口部7
から枠組み体2の厚さ方向にずれた位置に設置された引
戸装置20の引戸本体21で開閉されるため、枠部材3
〜6の内側面部には、枠組み体2の補助部材である枠補
助部材13〜16がビス等の止着具17で止着される。
これにより、引戸装置20では不用な枠部材3〜6の段
欠部3A〜6Aは外観上なくなり、枠部材3〜6の上記
凹凸面部は平坦面部となっている。
【0036】また、改修作業は壁1に引戸装置20を取
り付けることにより行われ、次ぎに、この引戸装置20
の全体構造及び作用を初めに説明しておく。
【0037】引戸装置20の引戸本体21は把持部21
Aを把持することにより図6中において左右動させるこ
とができ、引戸本体21左右動は戸先側の縦枠部材22
と戸尻側の縦枠部材23との間で行われ、これにより、
開口部7を覆う大きさとなっている引戸本体21は開口
部7を開閉する。引戸本体21の上部には、引戸本体2
1が左右動する領域に亘る長さとなっているカバー24
が配置され、着脱自在となっているこのカバー24の内
部には、このカバー24を取り外した状態の図9及び図
10で示すとおり、引戸本体21を移動させるための移
動機構が収納され、カバー24を取り外すことにより、
この移動機構の点検、修理等のメインテナンス作業を行
えるようになっている。
【0038】図9は、この移動機構によって引戸本体2
1が閉じ限位置に達しているときを示し、図10は、引
戸本体21が開き限位置に達しているときを示す。これ
らの図面で示すとおり、引戸本体21の上部にはカバー
24と略同じ長さのガイドレール25が組み込まれ、引
戸本体21の移動を案内するガイド部材になっているこ
のガイドレール25は、図8に示すように、ガイドレー
ル25の長さ方向に複数個設けられている取付部材26
を介して前記枠組み体2の上部において壁1に取り付け
られている。それぞれの取付部材26は、引戸本体21
の移動方向である幅方向の途中部を引戸本体21側へ突
出させたハット形状となっている板金の折り曲げ品であ
り、その突出部にガイドレール25がビス等の止着具2
7で止められ、取付部材26の他の箇所がアンカー部材
28で壁1に結合されている。
【0039】長さ方向に同一断面形状が連続しているガ
イドレール25は、取付部材26で壁1に結合された基
部25Aと、この基部25Aの下端から引戸本体21の
厚さ方向に水平に延びるアーム部25Bと、このアーム
部25Bの先端から垂直に立ち上がった係合部25Cと
を有する。
【0040】図9及び図10で示すように、引戸本体2
1には、ローラブラケット29,30に回転自在に取り
付けられた2個のローラ31,32が引戸本体21の移
動方向に配設され、ローラブラケット29,30を介し
て引戸本体21の上部に配置されているこれらのローラ
31,32は、図8に示すように、引戸本体21の上部
に不動部材となって水平に架設されてガイドレール25
の係合部25Cに係合している。このため、引戸本体2
1は、ローラ31,32が係合部25C上を転動するこ
とによりガイドレール25に沿って移動するとともに、
引戸本体21は、ガイドレール25の係合部10Cに係
合したローラ31,32に吊り下げられた上吊り式とな
っている。
【0041】また、図1及び図8に示すように、前記枠
組み体2の下枠部材4が配置されている床33には、枠
組み体2の近くおいて、垂直軸を中心に回転自在となっ
たガイドローラ34が配置され、このガイドローラ34
は、引戸本体21の下端に下向きに開口して設けられた
チャンネル部材21Bの内部に挿入されており、ガイド
レール25に沿った引戸本体21の移動は、引戸本体2
1の下端がこのガイドローラ34に案内されながらなさ
れる。
【0042】図9に示されているように、ガイドレール
25の引戸本体開き側の端部には、引戸本体21を開き
限位置に停止させるためのストップ装置35が取り付け
られ、このストップ装置35は、引戸本体閉じ側に向け
て本体36に突設されたゴム等の弾性材料からなるスト
ップ部材37と、本体36に取り付けられ、板ばねの折
り曲げで形成されている係止部材38とを有する。一
方、引戸本体21に設けられている2個のローラブラケ
ット29,30のうち、引戸本体開き側のローラブラケ
ット30の後端には板状の受け部材39が結合され、こ
の受け部材39には小径ローラによる被係止部材40が
取り付けられている。
【0043】引戸本体21を前記把持部21Aで開き側
に移動させ、この移動が開き限位置に達すると、図10
に示されているように、被係止部材40は、一旦上向き
に湾曲変形してもとの形状に弾性復帰する係止部材38
に係止されるとともに、受け部材39はストップ部材3
7に当接し、係止部材38が被係止部材40を係止する
ことにより、引戸本体21は開き限位置に停止する。
【0044】また、引戸本体21の把持部21Aに引戸
本体閉じ側への操作力を作用させた場合には、被係止部
材40は上向きに弾性変形する係止部材38から離脱す
るため、引戸本体21は、ガイドレール25とガイドロ
ーラ34に案内されて閉じ側へ移動する。
【0045】また、図9及び図10に示されているよう
に、ガイドレール25の引戸本体閉じ側の端部には、引
戸本体21を閉じ移動させるための駆動装置41が配置
され、この駆動装置41は、図10で示されているとお
り、ブラケット42がガイドレール25に取り付けられ
ることにより、ガイドレール25に組み付けられてい
る。駆動装置41はケーシング41A内に回転自在に収
納されたリール43を有し、このリール43の内部には
渦巻きばねが配置され、この渦巻きばねの一端はリール
43に結合されているとともに、他端はケーシング41
Aに結合されている。また、リール43には、図9及び
図10で示されているナイロン紐又はワイヤー等からな
る紐状部材44の一端が結合され、この紐状部材44は
ケーシング41Aから導出され、紐状部材44の他端
は、引戸本体21に2個設けられているローラブラケッ
ト29,30のうちの引戸本体閉じ側のローラブラケッ
ト29に結合されている。
【0046】図9で示すように閉じ限位置に達している
引戸本体21を把持部21Aで図10で示すように開き
側へ移動させたときには、紐状部材44がリール43を
回転させながら駆動装置41から繰り出され、このと
き、リール43の内部の上記渦巻きばねがリール43を
回転で蓄圧されるようになっている。このため、この後
に把持部21Aから手を離すと(引戸本体21が図10
のように閉じ限位置に達しているときには、前述のよう
に、把持部21Aに操作力を作用させて被係止部材40
を係止部材38から離脱させると)、渦巻きばねの蓄圧
力によってリール43には、引戸本体21の開き移動時
とは逆方向へリール43を回転させようとする回転力が
生じているため、この回転力で緊張している紐状部材4
4の引張力によって引戸本体21は閉じ側へ引っ張ら
れ、閉じ限位置まで自動的に移動する。
【0047】したがって、本実施形態における引戸本体
21を閉じ側へ自動的に移動させるための駆動装置41
は渦巻きばね式であるとともに、紐状部材44の引張力
による引張式駆動装置となっており、リール43と渦巻
きばねとによって、不動部材であるガイドレール25に
取り付けられていて、紐状部材44に引張力を付与する
ための引張力付与手段45が構成されている。
【0048】図9及び図10に示すように、ガイドレー
ル25には、閉じ側への引戸本体21の移動速度を低速
化させて制動させ、引戸本体21を閉じ限位置に減速さ
せて到達させるための制動装置46が取り付けられてい
る。この制動装置46は、シリンダ本体47と、シリン
ダ本体47にガイドレール25の長さ方向に伸縮自在に
挿入されたピストンロッド48とを有するシリンダ装置
で構成され、シリンダ本体47は、不動部材となってい
るガイドレール25に取り付けられている。
【0049】引戸本体21に2個設けられているローラ
ブラケット29,30のうち、引戸本体開き側のローラ
ブラケット30には、ピストンロッド48の先端部が挿
抜自在となったキャッチ部材49が取り付けられ、ピス
トンロッド48の先端部と、この先端部が挿入されるキ
ャッチ部材49の内部とのうち、一方には磁石が設けら
れ、他方にはこの磁石に吸着する磁性材料が設けられて
いる。このため、ピストンロッド48とキャッチ部材4
9とは、磁力で接続分離自在となっている。
【0050】図9に示すように引戸本体21が閉じ限位
置に達しているときには、シリンダ本体47に対して収
縮しているピストンロッド48の先端部がキャッチ部材
49の内部に挿入された状態になっており、引戸本体2
1を開き側へ移動させると、ピストンロッド48の先端
部とキャッチ部材49とが上記磁力で接続されているた
め、ピストンロッド48はシリンダ本体47に対して伸
び作動する。このピストンロッド48が伸び作動限に達
してもさらに引戸本体21が開き側に移動すると、図1
0に示すように、ピストンロッド48とキャッチ部材4
9とが分離し、ピストンロッド48はその位置で停止す
る。また、引戸本体21が前記引張式駆動装置41の駆
動力で閉じ側へ移動し始め、そして引戸本体21が所定
位置に達すると、キャッチ部材49はピストンロッド4
8に当接してこれらのキャッチ部材49とピストンロッ
ド48とが上記磁力で再度接続され、引戸本体21がさ
らに閉じ側へ移動することにより、ピストンロッド48
はシリンダ本体47に対して収縮作動する。
【0051】なお、ピストンロッド48の先端部と、こ
の先端部が挿入されるキャッチ部材49の内部とに互い
に磁性が逆となった磁石を設けることにより、ピストン
ロッド48とキャッチ部材49とを上記と同様に接続分
離自在としてよい。
【0052】シリンダ本体47には、ピストンロッド4
8が伸び作動したときに多量のエアをシリンダ本体47
の内部に吸引し、ピストンロッド48が収縮作動したと
きにはこのエアを絞りながら排出するバルブが設けられ
ている。このため、ピストンロッド48が伸び作動する
引戸本体21の開き移動時には、引戸本体21を軽く移
動させることができ、また、ピストンロッド48が収縮
作動する引戸本体21の閉じ移動時には、引戸本体21
がシリンダ本体47の内部のエア圧力によって制動され
ながら移動し、減速された速度で閉じ限位置に達するよ
うになっている。
【0053】このため、本実施形態における制動装置4
6は、シリンダ装置による流体圧力式制動装置となって
いる。
【0054】以上説明したストップ装置35と駆動装置
41と制動装置46はガイドレール25に取り付けられ
るものとなっているため、これらの装置35,41,4
6を引戸装置20の各部品が生産される工場で予めガイ
ドレール25に取り付けることにより、ガイドレール2
5とストップ装置35と駆動装置41と制動装置46と
で構成された構造体をユニット化されたユニット構造体
として引戸装置20の施工現場に搬送することができ、
施工現場での作業をそれだけ簡単化することができる。
【0055】図8に示すように、前記カバー24は、壁
1にアンカー部材50で結合されたブラケット51にビ
ス等の止着具52で取り付けられ、この止着具52を取
り外すことによりカバー25の取り外しを行え、これに
より、前述したように、カバー24内に配置されている
前記移動機構のメインテナンス作業を行える。
【0056】以上した説明した改修用引戸装置20を壁
1に取り付ける改修作業は、図7で示した縦枠部材2
2,23を配置する位置においてブラケット53,54
をアンカー部材55で壁1に結合し、これらのブラケッ
ト53,54にビス等の止着具56で縦枠部材22,2
3を取り付けること、ガイドレール25を図8で示した
取付部材26を介して壁1に取り付けること、ガイドレ
ール25に引戸本体21のローラ31,32を係合する
こと、壁1に結合したブラケット51に止着具52でカ
バー24を取り付けること等を行うことにより、実施さ
れる。
【0057】この実施形態によると、改修作業前の開き
戸装置8で使用されていて、開口部7の外周部を形成し
ていた枠組み体2は壁1に残され、改修作業後の引戸装
置20は開口部7から枠組み体2の厚さ方向にずれた位
置に配置され、開口部7を覆う大きさとなっている引戸
本体21が開口部7を開閉する構造となっているため、
既存の枠組み体2が、改修用引戸装置20の一部となっ
ている開口部用枠組み体として再利用されることにな
り、この枠組み体2を壁1から取り外して引戸装置20
のための新たな枠組み体を壁1に取り付ける作業を行う
必要がない。このため、改修作業が容易となり、またコ
ストの低減、工期の短縮を達成できる。
【0058】また、改修作業後の枠組み体2からは、改
修作業前の開き戸装置8で用いられ、改修作業後の引戸
装置20では不用となる戸当たり部材11が取り外され
ているため、改修作業後の枠組み体2を引戸装置20に
適したものとすることができる。
【0059】また、枠組み体2のそれぞれの枠部材3〜
6に形成されていて、改修作業前の開き戸装置8の開き
戸本体9が閉じたときに収納される段欠部3A〜6A
は、改修用引戸装置20が壁1に取り付けられて改修作
業が終了したときには、枠補助部材13〜16が枠部材
3〜6に取り付けられることによりなくなっており、枠
部材3〜6の凹凸面部は平坦面部になっている。このた
め、改修作業後の枠組み体2の形状を、引戸装置20の
出入口用開口部7を形成するに適した形状にすることが
できる。
【0060】次ぎ、本発明のそれぞれの別実施形態につ
いて説明する。
【0061】図11は、引戸装置20のガイドレールに
ついての別実施形態である。この実施形態におけるガイ
ドレール60は、アンカー部材61で壁1に結合されて
いるとともに、ガイドレール60はカバー24の上端ま
で延び、その先端60Aは直角に屈曲している。そし
て、この先端60Aにカバー24がビス等の止着具52
で着脱自在に取り付けられている。すなわち、この実施
形態のガイドレール60は、図8で示したブラケット5
1を兼ねるものとなっている。
【0062】なお、図11の実施形態において、ガイド
レール60を図8の取付部材26と同じ部材又はこれと
類似の部材等を用いて壁1に結合するようにしてもよ
い。
【0063】図12は、改修作業前から用いられている
枠組み体の形状、及びこの枠組み体と引戸装置20のガ
イドレール25との関係に関する別実施形態である。
【0064】改修作業前から用いられている枠組み体6
5を形成していたそれぞれの枠部材(図11では上枠部
材66と下枠部材67だけが示されている)には、枠組
み体65の厚さ方向両端部において、段欠部66A,6
6B,67A,67Bが形成されており、枠組み体補助
部材である枠補助部材68,69は枠部材66,67と
同じ幅寸法を有し、段欠部66A,66B,67A,6
7Bが枠補助部材68,69で覆われることにより、開
口部7の外周部を形成している枠組み体65の内側面部
は平坦面部となっている。
【0065】また、引戸装置20のガイドレール25
は、上枠部材66にビス等の止着具70で結合されてい
る。すなわち、この実施形態では、枠組み体65はガイ
ドレール25を取り付けるための取付部材として改修作
業後に使用され、それだけ枠組み体65の有効活用が図
られている。
【0066】図13は、引戸装置20の引戸本体につい
ての別実施形態を示す。この実施形態における引戸本体
70の閉じ側端部及び開き側端部には、枠組み体2側へ
延びた目隠し部71Aを有する戸端部材71が取り付け
られている。この戸端部材71により、枠組み体2と、
開口部7を閉じたときの引戸本体29との間の隙間が少
なくなり、戸端部材71は、この隙間を少なくするため
の隙間対策部材となっている。
【0067】この実施形態によると、引戸本体70が開
口部7を閉じたとき、これらの間の隙間は戸端部材71
の目隠し部71Aで小さくなるため、引戸装置20で仕
切られる建物内の2つの空間の一方から他方を斜めに覗
いても見ることはできず、これらの空間の視覚的遮断性
を確保できる。
【0068】この実施形態は、引戸本体閉じ側の縦枠部
材72が、開口部7を閉じたときの引戸本体の閉じ側端
部が侵入する図7の縦枠部材22の段欠部22Aと同じ
ような部分を有していない場合、あるいは縦枠部材72
自体が存在しない場合に、特に有効である。なお、戸端
部材71の目隠し部71Aを弾性変形自在とし、この目
隠し部71Aを枠組み体2に接触する長さとしてもよ
い。
【0069】図14は、枠組み体2に目隠し部材75を
取り付けた実施形態を示す。すなわち、枠組み体2を形
成している左右の側枠部材5,6に、引戸装置20の引
戸本体21側へ延びる突片75Aを有する目隠し部材7
5をビス等の止着具76で取り付けている。これによ
り、引戸本体21が開口部7を閉じたとき、それぞれの
目隠し部材75の突片75Aは引戸本体21の側面に接
触し、引戸本体21で仕切られる2つの建物内空間の視
覚的遮断性が確保される。
【0070】言い換えると、この実施形態によると、引
戸本体21が開口部7から枠組み体2の厚さ方向にずれ
て配置されたために必然的に生ずる枠組み体2と引戸本
体21との間の隙間は、隙間対策部材である目隠し部材
75でなくなることになり、この目隠し部材75の取り
付けは、改修作業後も残される枠組み体2を利用して行
える。
【0071】それぞれの目隠し部材75は側枠部材5,
6の全高に亘る長さを有するとともに、これらの目隠し
部材75は、止着具76で枠組み体2に固定される硬質
樹脂製の基部75Bに、軟質樹脂製で弾性変形可能な突
片75Aを一体化することにより形成されている。
【0072】以上において、引戸装置で仕切られる建物
内の2つの空間の一方から他方を斜めに覗いても見るこ
とができないようにする視覚的遮断性は、引戸本体の幅
寸法をこの引戸本体で開閉される開口部の幅寸法よりも
充分に大きくすることにより確保してもよい。
【0073】図15及び図16は、引戸装置20の引戸
本体が開口部7を閉じたときの気密性を向上させた実施
形態を示し、図15は図8と同様の図であって、図16
は図7と同様の図である。
【0074】この実施形態では、図16に示すように、
引戸本体閉じ側の縦枠部材80には、開口部7を閉じた
ときの引戸本体81の閉じ側端部が侵入する大きな凹部
80Aが形成され、この凹部80Aに、内部に袋部82
Aを有する弾力的な気密部材82が取り付けられ、この
気密部材82に引戸本体81の閉じ側端部が包持される
ように弾性当接することにより、開口部7を閉じたとき
の引戸本体81の閉じ側端部の気密性が確保される。
【0075】図15に示すように、枠組み体2の上枠部
材3にはこの上枠部材3の全長に亘る上モヘヤ部材83
が、また、図16に示すように、枠組み体2の側枠部材
6にはこの側枠部材6の全高に亘る長さの側モヘヤ部材
84がそれぞれビス等の止着具85で取り付けられ、こ
れらのモヘヤ部材83と84により、開口部7を閉じた
ときの引戸本体81の上部と開き側端部との気密性が確
保される。そして、これらのモヘヤ部材83,84は、
枠組み体2と、開口部7を閉じたときに引戸本体21と
の間の隙間をなくすための隙間対策部材になっている。
図16では、側モヘヤ部材84が接触する相手部材86
が引戸本体21の側面に取り付けられている。
【0076】図15に示すように、引戸本体81の下端
には弾性材料からなる昇降部材87が配置され、引戸本
体81の左右方向全長に亘る長さを有するこの昇降部材
87は、ボタン部88Aを有する昇降装置88で作動
し、引戸本体81が開口部7を開いているときには前方
へ突出しているボタン部88Aが、引戸本体81の閉じ
側端部が図16のように縦枠部材80に当接したときに
押されて後退し、これにより、昇降部材87が昇降装置
88によって下降するようになっている。このため、引
戸本体81の閉じ側端部が縦枠部材80に当接してボタ
ン部88Aが後退すると、昇降装置88で昇降部材87
は下降し、この下降で昇降部材87が床33に弾性接触
することにより、引戸本体81の下部の気密性が確保さ
れる。
【0077】図17〜図19は、これまでの実施形態と
異なり、改修用引戸装置で開閉されることになる開口部
を形成する枠組み体がコンクリート製の壁に設けられて
いるのではなく、この開口部が、支柱90と、横架部材
91と、これらの支柱90と横架部材91で囲まれる区
域に配置されたパネル92とで形成されている簡易固定
式の間仕切り壁93に設けられた場合における実施形態
である。図18は、図17のS18−S18線断面図
で、図19は、図17のS19−S19線断面図であ
る。
【0078】そして、この実施形態は、以下の3つの場
合について適用できる。第1番目の場合は、改修作業前
において、間仕切り壁93の支柱90と横架部材91と
で囲まれた全部の区域にパネル92が配置され、したが
って、全部の区域が遮断部材であるパネル92で遮断さ
れ、これらの区域のうちの1個又は複数個の区域から改
修作業中にパネル92を取り外して開口部とする場合で
ある。第2番目の場合は、改修作業前において、間仕切
り壁93の支柱90と横架部材91とで囲まれた全部の
区域うち、1個又は複数個の区域にパネル92が配置さ
れておらず、これにより間仕切り壁93に常時開口して
いた1個又は複数個の開口部が形成されていた場合であ
る。第3番目の場合は、改修作業前において、間仕切り
壁93の支柱90と横架部材91とで囲まれた全部の区
域のうち、1個又は複数個の区域に引戸装置とは別種類
である開き戸装置等の開閉装置で開閉される開口部が形
成されていた場合である。
【0079】なお、これら3つの場合のうち、前述した
図1〜図16の実施形態は第3番目に相当する場合であ
ったが、図1〜図16の実施形態は、第1番目と第2番
目に相当する場合にも適用できる。
【0080】図17〜図19は第2番目の場合であり、
このため、間仕切り壁93には改修作業前から常時開口
していた出入口用の開口部94が設けられており、この
開口部94の外周に間仕切り壁93の骨組み材として配
置されている支柱90と横架部材91とにより、開口部
94の枠組み体95が形成されている。
【0081】図19に示すように、改修用引戸装置20
のガイドレール60は、引戸本体96の上部の間仕切り
壁93に、この壁93の内部に改修作業後に組み込まれ
ているチャンネル材製の補強部材97によって取り付け
られている。この補強部材97へのガイドレール60の
取り付け作業は、次ぎのように行われている。
【0082】改修作業を行うときに、先ず、改修作業前
から存在する表裏2枚のパネル92のうちの引戸本体9
6とは反対側の一方のパネル92を横架部材91の取り
外しで間仕切り壁93から取り外し、この後、補強部材
97を間仕切り壁93の内部に組み入れ、補強部材97
を支柱90に結合したブラケット98にビス等の止着具
99で取り付ける。そして、ガイドレール60を他方の
パネル92を貫通するボルト、ナットによる止着具10
0で補強部材97に結合するとともに、横架部材91を
もとの位置に組み付け直し、この横架部材91にも補強
部材97をビス等の止着具101で結合する。そして、
取り外しておいたパネル92をもとの位置に組み込む作
業を行う。
【0083】図18に示すように、この実施形態では、
引戸本体96の閉じ側端部に設けられている戸端部材1
02に、引戸本体96が開口部94を閉じたときに枠組
み体95の支柱90に弾性接触する目隠し部102Aが
設けられている。
【0084】図20は、簡易固定式の間仕切り壁に設け
るガイドレール取り付け用補強部材の別実施形態を示
す。この実施形態では、支柱103と横架部材104と
パネル105とにより簡易固定式の間仕切り壁106が
形成され、改修作業前のパネル105の内部全体には、
間仕切り壁106に耐火性能、防火性能を付与するため
の耐火性ペーパー部材107が収納されていた。改修用
引戸装置20のガイドレール60を間仕切り壁106に
取り付けるときには、横架部材104の取り外しでパネ
ル105から一部のペーパー部材107を取り除き、そ
の箇所に木製の補強部材108を組み入れ、そして横架
部材104をもとの位置に組み付け直す。この後、補強
部材108まで達する長さのビス等の止着具109を間
仕切り壁106に打ち込むことにより、ガイドレール6
0を間仕切り壁106に取り付ける。
【0085】この実施形態で示すように、引戸装置のガ
イドレールを簡易固定式の間仕切り壁に取り付けるため
にこの間仕切り壁に設ける補強部材の形状、材質等な任
意である。
【0086】なお、図20の実施形態において、全部の
ペーパー部材107を取り除き、その部分に補強部材1
08を組み入れてもよい。
【0087】以上の図17〜図20の実施形態で説明し
たように、引戸本体が上吊り式となっている引戸装置の
ガイドレールを取り付ける壁が、強度がそれ程大きくな
い簡易式の間仕切り壁である場合には、この間仕切り壁
に補強部材を設けることによって改修用引戸装置のガイ
ドレールに取り付けを行える。
【0088】
【発明の効果】本発明によると、開閉装置のための改修
作業を容易に行えるようになるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート製の壁に設置されていた改修作業
前の開き戸装置の全体及びこの壁を示す正面図である。
【図2】図1のS2−S2線断面図である。
【図3】図1のS3−S3線断面図である。
【図4】改修作業中の状態を示す図2に対応する図であ
る。
【図5】改修作業中の状態を示す図3に対応する図であ
る。
【図6】改修用引戸装置が取り付けられた後を示すその
引戸装置の全体及び壁を示す正面図である。
【図7】図6のS7−S7線断面図である。
【図8】図6のS8−S8線断面図である。
【図9】引戸装置の引戸本体を移動させるための移動機
構を示す正面図で、引戸本体が閉じ限位置に達している
ときを示す図である。
【図10】引戸本体が開き限位置に達しているときを示
す正面図である。
【図11】改修用引戸装置のガイドレールの別実施形態
を示す図8と同様の図である。
【図12】改修作業前から用いられている枠組み体の形
状、及びこの枠組み体と引戸装置のガイドレールとの関
係に関する別実施形態を示す
【図13】引戸装置の引戸本体の端部に目隠し部付きの
戸端部材を取り付けた実施形態を示す図7と同様の図で
ある。
【図14】開口部の外周部を形成する枠組み体に隙間対
策部材である目隠し部材を取り付けた実施形態を示す図
7と同様の図である。
【図15】引戸装置の引戸本体が開口部を閉じたときの
気密性を向上させた実施形態を示す図8と同様の図であ
る。
【図16】図15の実施形態を示す図7と同様の図であ
る。
【図17】枠組み体が設けられている壁が簡易固定式間
仕切り壁に設けられている実施形態を示し、改修用引戸
装置が取り付けられた後を示す正面図である。
【図18】図17のS18−S18線断面図である。
【図19】図18のS19−S19線断面図である。
【図20】簡易固定式間仕切り壁に引戸装置のガイドレ
ールを取り付けるためにこの間仕切り壁に設ける補強部
材の別実施形態を示す図19と同様の図である。
【符号の説明】
1 壁 2,65,95 枠組み体 3,66 上枠部材 3A〜6A,66A,66B,67A,67B 凹凸部
を形成する段欠部 4,67 下枠部材 5,6 側枠部材 7,94 開口部 8 改修作業前の開き戸装置 9 開き戸本体 13〜16,68,69 凹凸部を平坦部とするための
枠組み体補助部材である枠補助部材 20 改修用引戸装置 21,70,81,96 引戸本体 25,60 ガイド部材であるガイドレール 71 隙間対策部材である戸端部材 75 隙間対策部材である目隠し部材 83,84 隙間対策部材であるモヘヤ部材 93,106 簡易固定式の間仕切り壁 97、108 ガイドレール取り付け用の補強部材

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 改修作業前から存在していた枠組み体を
    残し、この枠組み体の内側に形成された開口部から枠組
    み体厚さ方向にずれた位置に、この開口部を覆う大きさ
    を有する開閉体を備えた改修用開閉装置を取り付けるこ
    とを特徴とする改修用開閉装置の取付方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の改修用開閉装置の取付
    方法において、改修作業前の前記枠組み体の内側にも開
    口部が形成されており、この開口部は前記改修用開閉装
    置とは別種類の開閉装置の開閉体で開閉されるものとな
    っていたことを特徴とする改修用開閉装置の取付方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の改修用開閉装置の取付
    方法において、改修作業前の前記枠組み体の内側にも開
    口部が形成されており、この開口部は常時開口していて
    開閉装置の開閉体で開閉されるものとはなっていなかっ
    たことを特徴とする改修用開閉装置の取付方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の改修用開閉装置の取付
    方法において、改修作業前の前記枠組み体の内側には遮
    断部材が配置されており、この遮断部材によって前記枠
    組み体の内側は開口部になっていなかったことを特徴と
    する改修用開閉装置の取付方法。
  5. 【請求項5】 改修作業前から存在していた枠組み体
    と、改修作業後にこの枠組み体の内側の開口部から枠組
    み体厚さ方向にずれた位置でこの開口部を開閉するよう
    に配置された開閉体とを含んで構成されたことを特徴と
    する改修された開閉装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の改修された開閉装置に
    おいて、改修作業前の前記枠組み体の内側にも開口部が
    形成されており、この開口部は前記開閉体とは別種類の
    開閉体で開閉されるものとなっていたことを特徴とする
    改修された開閉装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の改修された開閉装置に
    おいて、改修作業前の前記枠組み体の内側にも開口部が
    形成されており、この開口部は常時開口していて開閉体
    で開閉されるものとはなっていなかったことを特徴とす
    る改修された開閉装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の改修された開閉装置に
    おいて、改修作業前の前記枠組み体の内側には遮断部材
    が配置されており、この遮断部材によって前記枠組み体
    の内側は開口部になっていなかったことを特徴とする改
    修された開閉装置。
  9. 【請求項9】 請求項5〜8のいずれかに記載の改修さ
    れた開閉装置において、改修作業後の前記枠組み体から
    は改修作業前に存在していた部材が取り除かれているこ
    とを特徴とする改修された開閉装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の改修された開閉装置
    において、改修作業前の前記枠組み体の内側は開口部と
    なっており、この開口部は開き戸装置の回動中心部材を
    中心に回動する開き戸本体で開閉され、改修作業後の前
    記開口部は引戸装置の引戸本体で開閉され、前記枠組み
    体から取り外された前記部材は、前記回動中心部材であ
    ることを特徴とする改修された開閉装置。
  11. 【請求項11】 請求項5〜10のいずれかに記載の改
    修された開閉装置において、改修作業後の前記枠組み体
    には改修作業前に存在していなかった部材が取り付けら
    れていることを特徴とする改修された開閉装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の改修された開閉装
    置において、改修作業後の前記開閉体は引戸装置の引戸
    本体であり、改修作業前の前記枠組み体には凹凸部があ
    り、改修作業後の枠組み体に取り付けられた前記部材
    は、この凹凸部を平坦とする枠組み体補助部材であるこ
    とを特徴とする改修された開閉装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の改修された開閉装
    置において、改修作業後の前記開閉体は引戸装置の引戸
    本体であり、改修作業後の枠組み体に取り付けられた前
    記部材は、この枠組み体とこの枠組み体の内側の開口部
    を閉じたときの前記引戸本体との間の隙間を少なくする
    又はなくすための隙間対策部材であることを特徴とする
    改修された開閉装置。
  14. 【請求項14】 請求項5〜13のいずれかに記載の改
    修された開閉装置のおいて、改修作業後の開閉体は、こ
    の開閉体よりも少なくとも一部が上部に配置されたガイ
    ド部材から吊り下げられて案内される上吊り式引戸本体
    であり、このガイド部材が前記枠組み体に取り付けられ
    ていることを特徴とする改修された開閉装置。
  15. 【請求項15】 請求項5〜13のいずれかに記載の改
    修された開閉装置のおいて、改修作業後の開閉体は、こ
    の開閉体よりも少なくとも一部が上部に配置されたガイ
    ド部材から吊り下げられて案内される上吊り式引戸本体
    であり、このガイド部材は、前記枠組み体が設けられて
    いる壁に、改修作業後にこの壁に設けられている補強部
    材によって取り付けられていることを特徴とする改修さ
    れた開閉装置。
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