JP2002147017A - 型枠パネル - Google Patents

型枠パネル

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JP2002147017A
JP2002147017A JP2000345731A JP2000345731A JP2002147017A JP 2002147017 A JP2002147017 A JP 2002147017A JP 2000345731 A JP2000345731 A JP 2000345731A JP 2000345731 A JP2000345731 A JP 2000345731A JP 2002147017 A JP2002147017 A JP 2002147017A
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Yuji Tamura
雄二 田村
Eitaro Yanagihara
英太郎 柳原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の形状のコンクリート型枠を正確かつ簡
単に組み立てられる型枠パネルを提供する。 【解決手段】 所定間隔で複数のセパレータ挿通穴4が
形成された柱状のリブ部2と、該リブ部2の長手方向と
平行な複数の屈曲条10,11に沿って断面波形に屈曲
され、各屈曲条10,11の屈曲角度を変更可能な拡縮
部3とを交互に設けた型枠パネル1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、土木建築工事に
おいてコンクリート型枠の堰板に使用される金属製の型
枠パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート型枠の堰板には主と
して合板製の型枠パネルが使用されてきたが、近年、森
林保護の観点や、施工解体作業の煩雑さ、使用後の処分
問題等の理由から、躯体コンクリートが硬化した後も解
体せずにそのまま埋め戻すことのできる金属製の型枠パ
ネルが開発されている。この種の金属製型枠パネルは一
定寸法をした長方形の平板状に成形されていて、複数枚
をつなぎ合わせて所要形状の型枠に組み立てるようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の金属製型枠
パネルを用いた型枠の組立において、一枚の型枠パネル
よりも狭い端数箇所が生じた場合、現場でその都度型枠
パネルを切断して寸法調整を行っていた。その際、切断
した型枠パネルにセパレータを挿通するための穴を穿設
したりする加工等も行わなければならない。このため、
作業能率が悪い上、不適切な寸法調整により精度や強度
に問題が生じることがあった。
【0004】また、従来の金属製型枠パネルは、折り曲
げたり湾曲させたり容易に加工することができなかった
ので、堰板のコーナー部分や曲面部分用のパネルを別途
に用意しなければならず、材料の調達や管理が煩雑であ
った。特に、円柱形、角錐形、円錐形等の特殊な形状の
型枠については、既成の型枠パネルでは全く役に立たな
かった。
【0005】そこで、実用上考えられ得るほとんどの形
状のコンクリート型枠を1種類の型枠パネルだけで組み
立てられ、しかもその型枠組立作業の簡単かつ効率的に
行えるようにすることが本発明の目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成した。すなわち、本発明に
かかる型枠パネルは、所定間隔で複数のセパレータ挿通
穴が形成された柱状のリブ部と、該リブ部の長手方向と
平行な複数の屈曲条に沿って断面波形に屈曲され、各屈
曲条の屈曲角度を変更可能な拡縮部とが交互に設けられ
ていることを特徴としている。
【0007】基礎面の上にリブ部の長手方向が上下を向
くように型枠パネルを並べて建て込み、隣接する型枠パ
ネル同士及び対向する型枠パネル同士をセパレータ挿通
穴に挿通したセパレータ等の連結具によって連結して、
所要形状の型枠に組み上げる。屈曲条の屈曲角度を変更
させて拡縮部を屈曲条と交差する方向に拡縮させられる
ので、型枠パネルを切断する等の加工をすることなく、
型枠の横幅の寸法調整を容易に行える。
【0008】コンクリート打設面側に凸となる屈曲条と
凹となる屈曲条との屈曲角度を異ならせて拡縮部を湾曲
させると、型枠パネルを曲面状に変形させることができ
る。また、各屈曲条の屈曲角度を一方端側は大きく他方
端側は小さくすると、型枠パネルを扇形に変形させるこ
とができる。このように型枠パネルを変形させて使用す
ることにより、円柱形、角錐形、円錐形等の特殊な形状
の型枠を組み立てられる。
【0009】上記型枠パネルにおいて、中央部に位置す
るリブ部のセパレータ挿通穴を、輪郭の大半が切断さ
れ、残された輪郭の非切断部を介して輪郭の内側部分と
輪郭の外側部分とが連結する構造とすると、通常時は打
設されたコンクリートの漏出を防ぎ、必要に応じて前記
非切断部を切除もしくは折り曲げることにより前記輪郭
の内側部分を除去してセパレータを挿通可能にすること
ができる。
【0010】また、中央部に位置するリブ部のセパレー
タ挿通穴をリブ部の長手方向の端部が尖った形状とする
と、上記セパレータ挿通穴の列に沿って型枠パネルを折
り曲げることが容易になる。
【0011】さらに、中央部に位置するリブ部のセパレ
ータ挿通穴とセパレータ挿通穴の間隔部にリブ部の長手
方向のスリットを形成しておけば、セパレータ挿通穴の
列に沿って型枠パネルを折り曲げることがいっそう容易
になる。
【0012】さらに、少なくとも一方の外端に位置する
リブ部のセパレータ挿通穴を、外周縁の一部が穴の中心
側へ突出した形状をしており、セパレータ挿通状態にお
いて前記突出部分がセパレータによってパネル面と交差
する方向に屈折させられ、その屈折させられた突出部分
がセパレータの軸部に形成されている張出部と係合して
当該セパレータの軸回りの回転を規制するように構成す
ると、セパレータにナット等を確実に螺着させることが
できる。
【0013】前記拡縮部の各屈曲条に条方向のスリット
を一直線上に適当間隔で複数形成すると、屈曲条の屈曲
角度を変更しての型枠パネルを変形加工を容易に行え
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面に基づき説明する。図1乃至図3は型枠パネル
を表している。この型枠パネル1は、薄肉鋼板(肉厚
0.35mm程度)を板金加工により成形し亜鉛等でメッ
キしたもので、横断面コ字形の柱状に成形されたリブ部
2,…と横断面波形に成形された拡縮部3,…とが横方
向に交互に設けられている。全体の形状は長方形で、サ
イズは例えば縦1800mm×横600mm(有効幅)とな
っている。
【0015】各リブ部2には、縦方向に所定間隔でセパ
レータ挿通穴4,…が形成されている。横方向一方端の
リブ部2Aに形成されているセパレータ挿通穴(第一セ
パレータ挿通穴とする)4Aは丸穴である。これに対
し、横方向他方端のリブ部2Bに形成されているセパレ
ータ挿通穴(第二セパレータ挿通穴とする)4Bは、図
2の拡大図に示すような十字形をしている。換言する
と、穴の中心側へ突出する突出部5が4箇所に形成され
ていることになる。型枠パネル1を構成する鋼板の肉厚
は薄いので、パネルの面と交差する方向の外力が突出部
5に加わると、当該突出部5は比較的簡単に屈折する。
【0016】また、横方向中央部のリブ部2Cに形成さ
れているセパレータ挿通穴(第三セパレータ挿通穴とす
る)4Cは、対向する2対の頂点が縦方向の直線上と横
方向の直線上にそれぞれ位置する正方形をしている。こ
の第三セパレータ挿通穴4Cは、図3の拡大図に詳細に
示すように、輪郭の大半が切断され、一部残された非切
断部6を介して輪郭の内側部分と輪郭の外側部分とが連
結した形態をしている。このため、初期状態では穴が閉
塞されているが、非切断部6を切除もしくは輪郭の内側
部分を折り曲げることにより、上記正方形の穴が形成さ
れるようになっている。
【0017】第三セパレータ挿通穴4Cと第三セパレー
タ挿通穴4Cの間隔部には、縦方向のスリット7が形成
されている。このスリット7が形成されていることと、
第三セパレータ挿通穴4Cの縦方向の端部が尖った形状
をしていることとにより、図4(a)(b)に示すよう
に、リブ部2Cを左右中心線Lに沿って正確かつ容易に
折り曲げることができる。
【0018】なお、符号8はビス穴で、第一セパレータ
挿通穴4Aと第一セパレータ挿通穴4Aとの間隔部に、
第一セパレータ挿通穴と同ピッチで穿設されている。ま
た、横方向の外端縁9,9は内側に折り返され、補強と
取扱の安全とが図られている。
【0019】拡縮部3は、コンクリート打設面側に凸と
なるように屈曲した山折り屈曲条10と、コンクリート
打設面側に凹となるように屈曲した谷折り屈曲条11と
が互いに平行に設けられて断面波形をしている。山折り
屈曲条10及び谷折り屈曲条11には条方向のスリット
12,…が一直線上に適当間隔で複数形成されており、
比較的容易に屈曲条10,11の屈曲角度を変更できる
ようになっている。したがって、拡縮部3を、図5
(a)に示す常態より、同図(b)に示すように横幅を
拡張させたり、同図(c)に示すように横幅を縮小させ
たりできる。例えば、常態の有効横幅が600mmの型枠
パネルにおいて、有効横幅を最大で696mm、最小で3
60mmに変化させられる。
【0020】また、山折り屈曲条10と谷折り屈曲条1
1の屈曲角度を異ならせることにより、図6に示すよう
に型枠パネル1を湾曲させることができる。さらに、拡
縮部3の上端側と下端側とで屈曲条10,11の屈曲角
度を異ならせることにより、図7に示すように型枠パネ
ル1を扇形にすることもできる。
【0021】型枠の組立には、型枠パネル1以外に下記
の各型枠材料が用いられる。図8に示すパネルベース1
3は、型枠パネルの下端の並びを揃えるために捨てコン
クリート上に固定して使用される。このパネルベース1
3は、比較的肉厚の薄い長尺な鉄板を長尺方向と直交す
る断面が直角になるように屈曲成形されていて、長尺方
向に沿って等間隔かつ長尺方向同位置に、一方の端縁か
ら屈曲線にかけて切欠部14、長穴15、及び丸穴16
が形成されている。これら切欠部14、長穴15、及び
丸穴16がつながるように切断線を入れることにより、
図20、図21、図23に示す各施行例のようにパネル
ベース13を湾曲させることができる。
【0022】図9に示すパネルキャップ17は、型枠の
上端レベルの調整、及び型枠パネルの鋭利な端部で作業
者が怪我をすることの防止のために、型枠パネルの上部
に被せて使用される。このパネルキャップ17は、天板
部18の両端から長さの異なる垂下部19,20がそれ
ぞれ連続形成された断面略コ字型をしており、短い方の
垂下部19の先端部19aは、型枠パネル1の端部をパ
ネルキャップ17の内側に円滑に案内できるように外側
に斜めに屈曲させてある。パネルキャップ17同士を接
続する場合、図10に示すように、両パネルキャップ1
7の天板部18の下側に接続金具21を当て、ビス23
によってそれぞれのパネルキャップ17と接続金具21
とを連結する。
【0023】また、必要に応じて、図11に示すような
コーナー用パネルキャップ17′も使用する。このコー
ナー用パネルキャップ17′は、図示のように、天板部
18′の下側にコーナー用接続金具21′を当て、これ
をビス23で連結することにより一定角度に固定する。
【0024】型枠パネル同士の連結にはセパレータ25
(図16、17参照)が用いられ、型枠パネルの外面に
取り付けられる補強材としてはアングル鋼材26(図1
6参照)、帯鋼材27(図22参照)、及びワイヤ28
(図24参照)が用いられる。これらは公知の市販品を
使用することができる。
【0025】アングル鋼材26及び帯鋼材27を型枠パ
ネル1に取り付けるための取付金具30(図12)は、
上下中央部にアングル鋼材26及び帯鋼材27の肉厚に
相当する段差31が設けられた板材で、段差31よりも
上側の補強材取付部30aにはビス穴32が左右並列に
3つ形成され、段差よりも下側のパネル取付部30bに
は下方に開口するセパレータ挿通溝33が左右中央部に
形成されている。
【0026】ワイヤ28を型枠パネルに取り付けるため
の取付金具35(図13)は、ワイヤ挿通穴36が形成
された一対のワイヤ支持片37を上下にそれぞれを備
え、これら上下のワイヤ支持片37を連結する連結板3
8にセパレータ挿通穴39が形成されている。
【0027】次に、図14に示す一般的な型枠の組立順
序について説明する。まず、捨てコンクリート40の上
に型枠の平面形状に合わせてパネルベース13を起立部
分が内側となるように敷設し、これをコンクリート釘4
1で固定する。図示の型枠のように直線状にパネルベー
ス13を敷設する場合は、切欠部14及び長穴15が有
る側及び無い側のどちらを起立部分としてもよい。
【0028】そして、リブ部2の開口側が内側を向くよ
うに型枠パネル1の下端部をパネルベース13の起立部
分の内面に当接させて、型枠パネル1を建て込む。図1
5に示すように、パネルベース13の起立部分と型枠パ
ネル1とをビス23で固定する。また、隣接する一対の
型枠パネル1,1の横方向最外側のリブ部2A,2B同
士を、リブ部2Aを外側にして重ね合わせ、リブ部2A
のビス穴8から挿通したビス23によって両リブ部2
A,2Bを仮止めしておく。標準横幅(例えば600m
m)よりも狭い型枠パネルや広い型枠パネルが必要な場
合には、拡縮部3を拡縮させて寸法調整を行う。また、
型枠のコーナー部では、図4(a)(b)に示すよう
に、型枠パネルをリブ部2Cで折り曲げて所要の角度に
して使用することができる。
【0029】このようにして型枠パネルを建て込んだな
らば、打設されるコンクリートの圧力に耐え得るよう
に、互いに対向する一対の型枠パネル同士をセパレータ
25で連結すると共に、型枠パネルの外面部にアングル
鋼材26を取り付ける。その方法は、図16に示すよう
に、セパレータ25の両端ねじ部25aを両型枠パネル
1のセパレータ挿通穴4からそれぞれ外側に突出させ、
その外側に突出したねじ部25aが取付金具30のセパ
レータ挿通溝33に挿通されるように取付金具30を補
強材取付部30aが上側になるように装着し、さらに取
付金具30の外側からセパレータ25のねじ部25にナ
ット42を螺着させる。そして、取付金具30の補強材
取付部30aと型枠パネルのリブ部2との間にアングル
鋼材26を装入し、ビス穴8から螺入したビス23によ
って取付金具30、アングル鋼材26、及び型枠パネル
1を固着一体化する。
【0030】型枠パネルの左右両端部同士をセパレータ
で連結する場合は、図17に示すように、一方の型枠パ
ネル1の第一セパレータ挿通穴4A及び他方の型枠パネ
ル1の第二セパレータ挿通穴4Bをセパレータ25の端
部が内側から外側に向けて貫通される。それに伴い、第
二セパレータ挿通穴4Bの突出部分5は第一セパレータ
挿通穴4Aを通って外側に屈折させられる。これによ
り、上記屈折した突出部分5がセパレータ25の軸部に
形成された張出部25bに係合してセパレータ25の回
転が拘束されるので、セパレータ25にナット42を確
実に螺着させることができる。
【0031】最後に型枠パネル1の上端部にパネルキャ
ップ17を被せて、型枠が完成する。これにより、鋭利
になった型枠パネル1の上端部が覆われるので、後の作
業を安全に行える。
【0032】このように組み立てられた型枠は、型枠パ
ネル1の柱状をした縦方向のリブ部2と型枠パネル1の
外側に取り付けられた横方向のアングル鋼材26とが格
子状に組まれた構造をしているので、型枠パネル1が超
薄板で成形されているにもかかわらず、縦方向の曲げに
対しても横方向の曲げに対しても強い構造となってい
る。
【0033】型枠が完成したならば、型枠内にコンクリ
ートを打設する。リブ部2及び拡縮部3に形成されてい
るスリット7,12からコンクリートの余剰水が適度に
排出され、理想的な状態でコンクリートが硬化する。常
態では第三セパレータ挿通穴4C,…は閉塞されている
ので、ここからコンクリートが漏出することはない。コ
ンクリートが硬化した後、型枠の周囲を埋め戻す。
【0034】図18に示すような角柱状の型枠も、上記
手法で同様に組み上げることができる。型枠パネル1を
扇形にすれば(図7参照)、図19に示すような角錐状
に型枠を組むこともできる。角錐状に型枠の場合、図2
0に示すように、パネルベース13の接地部と起立部と
の角度を型枠パネルの角度に合わせて調節する。
【0035】また、型枠パネルを平面視で湾曲させれば
(図6参照)、図21に示すような型枠の曲面部や図2
2に示すような円柱状の型枠を組むこともできる。この
場合、型枠パネルの外面に取り付ける補強材として帯鋼
材27を使用する。帯鋼材27の取付方法は、図23に
示すように、セパレータ25とナット42、またはボル
トとナットによって型枠パネルの外面に取付金具30を
装着し、取付金具30の補強材取付部30aと型枠パネ
ル1のリブ部2との間に帯鋼材27を装入し、ビス穴か
らねじ込んだビス23によって取付金具30、帯鋼材2
7、及び型枠パネル1を固着一体化する。パネルベース
13は、切欠部14、長穴15、及び丸穴16がつなが
るように切断線を入れて、型枠の形状に合わせて湾曲さ
せる
【0036】さらに、型枠パネルを平面視で湾曲させる
と共に全体を扇形に変形させれば、図24に示すような
円錐状に型枠を組むことができる。この場合、型枠パネ
ルの外面に取り付ける補強材としてワイヤ28を使用す
る。ワイヤ28の取付方法は、図25に示すように、ボ
ルト43とナット42によって型枠パネルの外面にワイ
ヤ用取付金具35を装着し、該取付金具35のワイヤ挿
通穴36にワイヤ28を挿通する。そして、型枠の外面
に取り付けられた環状のワイヤ28を締め上げて、各型
枠パネルを固定一体化する。
【0037】このように、以上説明した型枠パネルは、
地面に垂直に立てられた平面状の堰板のみで構成される
最も一般的な型枠に使用できることは勿論、型枠の曲面
部分にも使用することができ、さらにこの型枠パネルだ
けで角柱状、円柱状、円錐状等の型枠も構築することが
できる。また、この型枠パネルは、任意の位置で折り曲
げたり、左右幅を拡縮させて寸法調整を行えるので、型
枠の組立作業が簡単かつ能率的に行うことができる。
【0038】また、型枠パネルの外面に取り付ける補強
材として、従来使用されてきた鋼管の代わりに比較的安
価なアングル鋼材26、帯鋼材27、ワイヤ28を使用
するので、これらの補強材を取り付けたまま型枠を埋め
戻すことができ、コンクリート打設後の解体作業を一切
行わなくてもよくなった。
【0039】さらに、上記のように補強材を残したまま
型枠を埋め戻すので、埋め戻し後もコンクリートと型枠
パネルとが強く密着した状態に保持され、コンクリート
の周囲を鋼板で被覆した高強度の構造が得られる。
【0040】次に、図26は異なる補強材取付金具の使
用状態を表している。この取付金具50は、前記取付金
具30と同様に、上下中央部に段差51が設けられた板
材で、ビス穴52及びセパレータ挿通溝53がそれぞれ
適所に形成されている。この取付金具50が取付金具3
0と異なる第一の点は、補強材取付部50aの裏面(補
強材と接する面)に横方向の凹条54が形成されている
ことである。図示のように、表面側に横方向の凸条26
aが形成された補強材(例えばアングル鋼材26′)と
組み合わせて取付金具50を使用すると、アングル鋼材
26′の凸条26aが取付金具50の凹条54に係合
し、打設したコンクリートにバイブレータで振動させる
際に振動でアングル鋼材26′が浮き上がって外れるの
を防ぐことができる。補強材取付部50aの裏面にプレ
ス加工等による滑り止め55を施すのも、アングル鋼材
26′が外れるのを防止するのに効果的である。
【0041】また、取付金具50が取付金具30と異な
る第二の点は、補強材取付部50aの表面左右中央部に
ワイヤを左右方向に通すためのワイヤ挿通部56が形成
されていることである。したがって、型枠の強度向上の
ため、必要に応じて、アングル鋼材を取り付けた型枠を
さらにワイヤで補強することができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明にかかる
型枠パネルは、拡縮部を拡縮させて有効幅の調節が可能
であると共に、拡縮部の屈曲条の屈曲角度を変更させて
全体を曲面状に変形させたり、扇形に変形させたりする
ことができるので、当該型枠パネルだけを使用して種々
の形状の型枠を正確かつ容易に組み立てられる。したが
って、本発明にかかる型枠パネルを使用することによ
り、型枠の精度を向上させられると共に、組立作業の能
率を向上させられるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠パネルの(a)正面図、及び(b)平面図
である。
【図2】左端のリブ部の一部を示す正面拡大図である。
【図3】横方向中央部のリブ部の一部を示す正面拡大図
である。
【図4】横方向中央部のリブ部を縦方向の折り曲げ線に
沿って(a)正方向に折り曲げた状態、及び(b)逆方
向に折り曲げた状態を示す平面図である。
【図5】拡縮部の(a)常態、(b)拡張状態、及び
(c)収縮状態を表す平面図である。
【図6】湾曲させた型枠パネルの平面図である。
【図7】扇形に変形させた型枠パネルの正面図である。
【図8】パネルベースの(a)正面図、(b)平面図、
及び(c)側面図である。
【図9】パネルキャップの(a)正面図、(b)側面
図、及び(c)底面図である。
【図10】パネルキャップの接続状態を示す(a)正面
図、及び(b)側面図である。
【図11】コーナー用パネルキャップ及びその接続金具
の(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図12】アングル鋼材及び帯鋼材用取付金具の(a)
正面図、(b)側面図、及び(c)底面図である。
【図13】ワイヤ用取付金具の(a)正面図、(b)側
面図、及び(c)底面図である。
【図14】一般的な型枠の斜視図である。
【図15】パネルベースと型枠パネルとの連結部の
(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図16】型枠パネルへのアングル鋼材の取付部の
(a)正面図、及び(b)側面図である。
【図17】型枠パネルの接続部の断面図である。
【図18】角柱型型枠の斜視図である。
【図19】角錐形型枠の斜視図である。
【図20】角錐形型枠におけるパネルベースと型枠パネ
ルとの連結部の側面図である。
【図21】型枠曲面部の斜視図である。
【図22】円柱型型枠の斜視図である。
【図23】型枠パネルへの帯鋼材の取付部の(a)正面
図、及び(b)側面図である。
【図24】円錐状型枠の斜視図である。
【図25】型枠パネルへのワイヤの取付部の(a)正面
図、及び(b)側面図である。
【図26】異なる補強材取付金具の使用状態を示す。
(a)正面図、及び(b)一部を拡大して表した側面図
である。
【符号の説明】
1 型枠パネル 2 リブ部 3 拡縮部 4 セパレータ挿通穴 5 突出部分 6 非切断部 7,12 スリット 10 山折り屈曲条 11 谷折り屈曲条 13 パネルベース 17 パネルキャップ 25 セパレータ 26 アングル鋼材 27 帯鋼材 28 ワイヤ 30 アングル鋼材及び帯鋼材用取付金具 35 ワイヤ用取付金具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で複数のセパレータ挿通穴が形
    成された柱状のリブ部と、該リブ部の長手方向と平行な
    複数の屈曲条に沿って断面波形に屈曲され、各屈曲条の
    屈曲角度を変更可能な拡縮部とが交互に設けられている
    ことを特徴とする型枠パネル。
  2. 【請求項2】 中央部に位置するリブ部のセパレータ挿
    通穴を、輪郭の大半が切断され、残された輪郭の非切断
    部を介して輪郭の内側部分と輪郭の外側部分とが連結す
    る構造とした請求項1に記載の型枠パネル。
  3. 【請求項3】 中央部に位置するリブ部のセパレータ挿
    通穴をリブ部の長手方向の端部が尖った形状とした請求
    項1又は2に記載の型枠パネル。
  4. 【請求項4】 中央部に位置するリブ部のセパレータ挿
    通穴とセパレータ挿通穴の間隔部にリブ部の長手方向の
    スリットを形成した請求項1乃至3のいずれかに記載の
    型枠パネル。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の外端に位置するリブ部
    のセパレータ挿通穴を、外周縁の一部が穴の中心側へ突
    出した形状をしており、セパレータ挿通状態において前
    記突出部分がセパレータによってパネル面と交差する方
    向に屈折させられ、その屈折させられた突出部分がセパ
    レータの軸部に形成されている張出部と係合して当該セ
    パレータの軸回りの回転を規制するように構成した請求
    項1乃至4のいずれかに記載の型枠パネル。
  6. 【請求項6】 前記拡縮部の各屈曲条に条方向のスリッ
    トを一直線上に適当間隔で複数形成した請求項1乃至5
    のいずれかに記載の型枠パネル。
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