JP2002146803A - 外断熱基礎構造及びその施工方法 - Google Patents
外断熱基礎構造及びその施工方法Info
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Abstract
の高い外断熱基礎構造を提供すること。 【解決手段】 建物基礎外周に配置する基礎断熱パネル
5と、該基礎断熱パネル5の上に配する水切り8と、該
水切り8と基礎の間に介装する基礎上断熱材10と、か
らなる外断熱基礎構造を構成する。
Description
に取り付ける外断熱基礎構造に関する。
を連続して施工できることから、断熱ライン(気密ライ
ン)に欠損が生じることがない。このことから、外断熱
構造は建物構造体内部の熱分布にムラが生じない気密性
の高い断熱構造であるというのが特徴である。以上の特
徴より、冬場の暖房効率を大幅に向上することが出来る
ため、近年、特に寒冷地においては、該外断熱構造が多
く採用されている。
部(建物外側)を断熱材で被う外断熱基礎構造がある。
一般的には、基礎の外周に断熱材を貼設し、該断熱材の
上にモルタルを塗りこむものが一般的である。該断熱材
の外周には、モルタル刷毛引などにより、断熱材の耐候
性の向上が図られている。また、前記水切りは、雨水の
断熱材への浸入による断熱材内のカビの発生や腐食を防
いでいる。
基礎構造の施工においては、施工現場において熟練した
技術者の技能によって、断熱材の取り付け、固定を行っ
ており、設計側からのスタンダードな施工方法の指示が
出されていなかった。このため、施工現場毎に、仕上り
が異なってしまうという、所謂施工ムラが生じ、時には
外断熱基礎構造の仕上りが美観に乏しいものとなり、ま
た、断熱材を連接してなる断熱ラインに欠陥が生じ、断
熱効果に支障をきたす場合がある。さらに、外断熱基礎
構造の各構成部材の外形が規格化されていなかったた
め、施工現場での加工作業を要し、上述のごとくの施工
ムラが生じてしまうことは勿論のこと、施工期間に長期
間を要するのであった。
での加工作業を要しないで構成する外断熱基礎構造と、
その施工手順を提案するものである。
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。すなわち、請求項1に記載のごと
く、建物基礎外周に配置する基礎断熱パネルと、該基礎
断熱パネルの上に配する水切りと、該水切りと基礎の間
に介装する基礎上断熱材と、からなる外断熱基礎構造を
構成することである。
の外周面の所定位置で、前記基礎断熱パネルの上部位置
に水切り受金具を配置し、該水切り受金具に前記水切り
を取り付ける水切りジョイナーを載置したことである。
金具と、基礎断熱パネルと、水切りジョイナーと、水切
りと、基礎上断熱材を予め基礎に合わせた所定長さに形
成しておくと共に、建物基礎の外周の所定位置に形成し
た凹部に水切り受金具を取り付け、該水切り受金具に基
礎断熱パネルを取り付け、基礎上に基礎上断熱材を取り
付けて、基礎断熱パネルの上に水切りを取り付けて外断
熱基礎を構成したことである。
面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例の全体構
成の斜視図、図2は同じく側面断面図、図3は基礎の造
設方法を示す図、図4は基礎に基礎断熱パネルを取り付
ける状態を表す斜視図、図5は各構成部材を取り付ける
手順を示す図である。
いて説明する。図1及び図2に示すごとく、地盤1に配
した捨コンクリート2の上に、基礎3を設置し、該基礎
3の上に外壁4が配される。そして、該基礎3の外側面
(地盤1側)には、基礎断熱パネル5が接着剤によって
貼設されている。該基礎断熱パネル5は、その外側面を
外装板15で構成し耐候性及び美観を向上させている。
また、該基礎断熱パネル5は基礎3の側面に固設され外
側に突設した水切り受金具6によって、設置作業におい
て仮固定(位置決めとなる)され、該水切り受金具6の
上には水切り8を嵌合保持する水切りジョイナー7が設
置されている。また、前記基礎断熱パネル5は水切りジ
ョイナー7及び水切り8を設置するため、その上端は基
礎3の上面より段落ちさせる構成(低い位置)としてい
る。このように、段落ちさせることによって生じた基礎
断熱パネル5の存在しない空間を断熱する部材として、
基礎断熱パネル5の上端から外壁4の下部にかけて、基
礎上断熱材10が基礎3の側面に添わせるようにして貼
設されている。
3に示すごとく、住宅の敷地に基礎の構築位置に沿って
溝を掘り、該溝の底に砂利9を敷設し、該砂利9の上に
捨コンクリート2を打設する。そして、該捨コンクリー
ト2の上に梁筋設置台19・19を載置し、該梁筋設置
台19・19の上に梁筋ユニット16を載置している。
また、該梁筋設置台19・19の両側上端にメタルフォ
ーム17・17が載置され、該メタルフォーム17・1
7と捨コンクリート2との間にベース枠21・21を立
て掛けて、該ベース枠21・21が外れないように掛け
土22を行う。
タルフォーム定規23を仮設し、該メタルフォーム定規
23により、アンカーボルト49の上部を固定してい
る。該アンカーボルト49は、結束線により梁筋ユニッ
ト16に固定している。
側)のメタルフォーム17の上端内側には、天端面木3
7を上部ストッパー38によって、係止するように取り
付けている。該天端面木37は、基礎3の外周面の上端
部に、上記水切り8の端部が収まる空間を構成するため
のものである。
内側には、埋め込みボックス39を取り付ける。該埋め
込みボックス39は、前記水切り受金具6を取り付ける
ための凹部11・11・・・(図2に示す)を構成する
ための枠を有し、かつ、水切り受金具6を固定する埋め
込みボルト36を基礎3側に突設させている。こうし
て、コンクリート打設時凹部11・11・・・を構成
し、かつ、基礎3内に埋め込みボルト36を埋設するこ
とを可能にしている。
ごとく、前記基礎3の凹部11・11・・・には、前記
水切り受金具6・6・・・を取り付ける。該水切り受金
具6・6・・・を取り付ける際には、基礎3に墨出し2
7をして、該墨出し27に水切り受金具6・6・・・の
上面が水平となるように取り付ける。
明する。基礎断熱パネル5の断熱材20の裏面(外装板
15と反対側面)には、接着剤を塗布する。接着剤に
は、硬化後に基礎断熱パネル5を強固に基礎3に貼り付
ける接着力を呈するものを選択する。接着剤及び接着方
法としては、例えば、震動吸収性や異種材同士の接着に
優れた特性を有する弾性接着剤(変性シリコーン接着剤
等)をゴルフボール程度の球形になるよう数箇所に塗布
して行うものがある。
ル5・5・・・を水切り受金具6・6・・・に対して下
から当接するようにして、基礎3に貼設するのである。
万が一、基礎断熱パネル5・5・・・の隣接部に隙間が
生じてしまう際には、基礎断熱パネル5の下に楔28・
28・・・を挿入することにより、基礎断熱パネル5・
5の隣接部の目地を調整する。
の上を構成する部材について説明する。まず、基礎上断
熱材10について説明する。図1及び図2に示すごと
く、該基礎上断熱材10は、基礎3の外側表面のうち、
基礎断熱パネル5が存在しない表面を被うものである。
該基礎上断熱材10の断面形状は、基礎3の段付部31
の表面に沿わせる形状、即ち階段形状としている。さら
に、断熱効果を高めるために、外側面(基礎3と反対側
面)を二重構成としている。
る。該水切りジョイナー7は、図1に示すごとく、前記
水切り受金具6の上に設置される断面視において直角三
角形の形状の筒状部材である。
示すごとく、水切り8は前記水切りジョイナー7の上面
に形状に合わせて嵌合させる板体であって、前記基礎断
熱パネル5への上部からの雨水の浸入を防ぐものであ
る。
ジョイナー7及び水切り8を、図5に示すごとく、基礎
断熱パネル5を貼設した基礎3に取り付けるのである。
まず、基礎上断熱材10を基礎断熱パネル5の上から基
礎3の上面にかけて貼設する。そして、前記水切り受金
具6の上に水切りジョイナー7を取り付ける。さらに、
該水切りジョイナー7の上から水切り8を嵌合させるの
である。こうして、外断熱基礎構造が完成されるのであ
る。
基礎3の外周面の長さ、及び形状(例えば、出隅及び入
隅)に応じてあらかじめ工場で制作され、現場に搬入す
る。こうすることで、現場における各構成部材の加工が
必要なく、取り付けのみとなり、各施工作業が容易に行
え施工期間の短縮が可能となる。
までの一連の施工手順を規格化し、該手順に従って施工
作業をすることにより、施工者の違いによる施工ムラを
解消することが出来る。
のような効果を奏するのである。すなわち、請求項1の
ごとく、建物基礎外周に配置する基礎断熱パネル5と、
該基礎断熱パネル5の上に配する水切り8と、該水切り
8と基礎の間に介装する基礎上断熱材10と、からなる
外断熱基礎構造を構成するので、基礎の遣り方から断熱
材の取り付けまでの一連の施工手順を規格化することが
でき、作業工程を組みやすく、さらに、施工者の違いに
よる施工ムラが生じる事がない。また、前記基礎3の外
周面において、前記基礎断熱パネル5が存在しない範囲
には、基礎上断熱材10を配置することにより、基礎3
の外周面は前記基礎断熱パネル5と該基礎上断熱材10
で完全に被われるので、断熱効果を高めることが出来る
のである。
3の外周面の所定位置で、前記基礎断熱パネル5の上部
位置に水切り受金具6を配置し、該水切り受金具6に前
記水切り8を取り付ける水切りジョイナー7を載置した
ので、該水切り受金具6が基礎断熱パネル5を基礎3に
貼設する際の位置決めとして機能し、基礎断熱パネル5
の貼設作業を精度よく、容易に行える。また、水切りジ
ョイナー7に対して、水切り8を嵌合固定することが出
来るので、工具を要することなく、取り付けが容易に行
える。
金具6と、基礎断熱パネル5と、水切りジョイナー7
と、水切り8と、基礎上断熱材10を予め基礎3に合わ
せた所定長さに形成しておくと共に、建物基礎3の外周
の所定位置に形成した凹部11・11・・・に水切り受
金具6を取り付け、該水切り受金具6に基礎断熱パネル
5を取り付け、基礎上に基礎上断熱材10を取り付け
て、基礎断熱パネル5の上に水切り8を取り付ける外断
熱基礎の施工方法としたので、施工現場搬入前にその取
付寸法に加工され、施工現場での加工の作業を要しな
い。そして、各部材の取付のみとなることから、施工作
業が簡単に行えるとともに、施工者の違いによって生じ
得る施工ムラを極力おさえることができ、仕上りのよい
外観を呈することが出来る。
斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 建物基礎外周に配置する基礎断熱パネル
と、該基礎断熱パネルの上に配する水切りと、該水切り
と基礎の間に介装する基礎上断熱材と、からなる外断熱
基礎構造。 - 【請求項2】 前記基礎の外周面の所定位置で、前記基
礎断熱パネルの上部位置に水切り受金具を配置し、該水
切り受金具に前記水切りを取り付ける水切りジョイナー
を載置した請求項1に記載の外断熱基礎構造。 - 【請求項3】 水切り受金具と、基礎断熱パネルと、水
切りジョイナーと、水切りと、基礎上断熱材を予め基礎
に合わせた所定長さに形成しておくと共に、建物基礎の
外周の所定位置に形成した凹部に水切り受金具を取り付
け、該水切り受金具に基礎断熱パネルを取り付け、基礎
上に基礎上断熱材を取り付けて、基礎断熱パネルの上に
水切りを取り付ける外断熱基礎の施工方法。
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JP2008208544A (ja) * | 2007-02-23 | 2008-09-11 | Kubota Matsushitadenko Exterior Works Ltd | 基礎断熱構造 |
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CN105064573A (zh) * | 2015-09-15 | 2015-11-18 | 山东津单幕墙有限公司 | 一种单元装配式建筑外围护系统及其施工方法 |
CN106930418A (zh) * | 2017-03-02 | 2017-07-07 | 天津二建建筑工程有限公司 | 采用通气管改善混凝土清水墙墙面返碱的构造及施工方法 |
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- 2000-11-09 JP JP2000342428A patent/JP3803905B2/ja not_active Expired - Fee Related
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