JP2020197084A - 建物の外壁設置構造 - Google Patents

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良一 鈴木
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Abstract

【課題】各スタッド材ごとに個別に位置調整を行いながらスタッド材を基礎の外周枠部の上面に固定して行く手間などをなくし得る外壁設置構造を提供する。【解決手段】基礎2の外周枠部3の上面4に上下方向5へ延びるスタッド材6が立設され、スタッド材6の外面に外壁材7が取付けられている建物1の外壁設置構造に関する。基礎2の外周枠部3の上面4に沿って周回するようにテープ状防水材21が貼付けられる。テープ状防水材21の上部に、横へ延びるランナー22が、テープ状防水材21を上から圧縮するように取付けられる。ランナー22の上部にスタッド材6の下端部が取付けられる。ランナー22は、基礎2の外周枠部3の上面4から上方へ突設されたアンカー9によって基礎2に固定され、アンカー9とランナー22との間には、ランナー22の位置を調整可能な位置調整部が設けられても良い。【選択図】図1

Description

この発明は、建物の外壁設置構造に関するものである。
建物には、基礎の外周枠部の上面に上下方向へ延びるスタッド材を立設し、このスタッド材の外面に外壁材を取付けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−24982号公報
しかしながら、上下方向へ延びるスタッド材を基礎の外周枠部の上面に対して直接固定するようにした場合には、各スタッド材ごとに基礎に対する位置調整を個別に行いながら、スタッド材を基礎の外周枠部の上面に固定しなければならず、スタッド材の設置に手間がかかるなどの問題があった。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
基礎の外周枠部の上面に上下方向へ延びるスタッド材が立設され、該スタッド材の外面に外壁材が取付けられている建物の外壁設置構造であって、
前記基礎の前記外周枠部の上面に沿ってテープ状防水材が貼付けられ、
該テープ状防水材の上部に、該テープ状防水材に沿って横へ延びるランナーが、前記テープ状防水材を上から圧縮するように取付けられ、
前記ランナーの上部に前記スタッド材の下端部が取付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上記構成によって、各スタッド材ごとに個別に位置調整を行いながら、スタッド材を基礎の外周枠部の上面に固定して行く手間をなくすことなどができる。
本実施の形態にかかる建物の外壁設置構造を示す基礎周辺の縦断面図である。 図1のA部分の拡大図である。 図1の基礎を示す図である。このうち(a)は平面図、(b)は(a)中の矢視線に沿った縦断面図である。 図2の基礎にランナーを取付けた状態を示す図である。このうち(a)は平面図、(b)は(a)中の矢視線に沿った縦断面図である。 スタッド材の部品図である。このうち、(a)は全体正面図、(b)は全体側面図、(c)は下端部の部分拡大正面図、(d)は下端部の部分拡大端面図、(e)は下端部の部分拡大側面図、(f)は上端部の部分拡大側面図、(g)は上端部の部分拡大端面図である。 基礎にテープ状防水材を取付ける状態を示す図である。このうち、(a)は基礎の部分拡大斜視図、(b)は(a)の縦断面図である。 テープ状防水材の上にランナーを取付ける状態を示す図である。このうち、(a)は基礎の部分拡大斜視図、(b)は(a)の縦断面図である。 ランナー間にコーナー用のランナーなどを設置する状態を示す基礎の部分拡大斜視図である。 ランナー間に防水テープを貼付ける状態を示す基礎の部分拡大斜視図である。 (a)はランナーの上にスタッド材を取付ける状態を示す斜視図、(b)は(a)の側面図である。 ランナーの部品図である。このうち、(a)は全体上面図、(b)は全体側面図、(c)は全体底面図、(d)は(b)中の(d)−(d)矢視線に沿った縦断面図、(e)は(b)中の(e)部分拡大図、(f)は(b)中の(f)−(f)矢視線に沿った縦断面図、(g)は(b)中の(g)部分拡大図である。 (a)はランナーの外面に防水透湿テープを貼付けた状態などを示す斜視図、(b)は(a)の側面図、(c)は(b)の部分拡大図である。 (a)は外壁材を隣接配置する状態を示す斜視図、(b)は(a)の側面図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図12は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
図1に示すように、耐火建築物などの建物1では、基礎2の外周枠部3の上面4に上下方向5へ延びるスタッド材6が立設され、スタッド材6の外面に外壁材7が取付けられるようになっている。
ここで、建物1は、どのようなものであっても良いが、この実施例では耐火建築物を想定している。耐火建築物は、共同住宅や防火地域の住宅に対して必要とされる耐火構造を備えた建築物のことであり、例えば、敷地面積が小さい土地や、建ぺい率や地価が高い都市部の土地などに多く見られる3・4階建の建築物などに適用されている。
基礎2は、建物1を地面GLに支えるために、鉄筋コンクリートなどで構成された支持構造物である。
基礎2の外周枠部3(図2)は、外壁材7の下部に沿ってほぼ閉ループ状に設けられた(または外壁廻りに設けられた)基礎2の立上部のことである。
基礎2の上面4は、基礎2の天端などと呼ばれており、基礎2の天端は所要の幅を有する水平面とされて、外壁廻りに沿って延ばされる。基礎2の上面4の上には、鉄骨でできた柱8(図3)が上下方向5に立設され、この柱8に鉄骨でできた梁(図12の梁59参照)などを取付けることによって建物1の構造体(建物本体)が形成される。基礎2の上面4は、柱8がハミ出さないように、柱8よりも広幅に形成されている。基礎2の上面4からは上方へ向けてアンカー9が適宜突設される。
上下方向5は、地面GLや基礎2の上面4などに対して垂直な方向である。
スタッド材6(図4)は、建物1(建物本体)の外面に外壁材7を設置するために用いられる部材であり、この場合、外壁材7を取付けることから外壁スタッドなどということができる。スタッド材6は、建物本体を構成する鉄骨(例えば、柱8)間となる位置などに設けられる間柱などとして使用することができる。スタッド材6は、基礎2の外周枠部3に対し、柱8とほぼ同じ位置または柱8よりも若干屋外側となる位置などに設けられる。スタッド材6は、基礎2の外周枠部3に沿い、所要の間隔を有して設置される。スタッド材6は、一対の側面部6aと、側面部6a間を連結する外面部6bとを有する平面視ほぼC字断面の金属部材によって構成することができる。スタッド材6の下端部や上端部には、取付部6c,6dが設けられている。
この実施例では、スタッド材6は、下階のスタッド材6とされている。スタッド材6の上端部(の取付部6d)は、例えば、建物1の構造体となる梁(この場合には、一階と二階との間に位置する梁59、図12)などに下側からほぼ当接された状態で固定される。
スタッド材6の外面は、スタッド材6の外壁材7と対向する屋外側の面のことであり、平面視ほぼC字断面のスタッド材6の場合、外面部6bが外面に相当する。
外壁材7は、建物本体の外面を構成する面材(壁パネル)のことである。外壁材7は、どのようなものとしても良いが、この実施例では、タイル貼りのものなどとなっている。
なお、基礎2の上部には、鋼製大引11、床下地材12、床仕上材13などによって床部14が設けられる。鋼製大引11は、鋼製束15などによって下側から基礎2(の底板部)に支持される。基礎2の内側(立上部の内面や底板部の上面)には、例えば、ポリスチレンフォームなどによる厚手の断熱材16が設置される。
また、隣接する柱8の間の位置には、例えば、厚さ110mm程度以上の厚さを有する高性能グラスウールなどによる断熱材17が設置される。
そして、基礎2の外周枠部3に対し、柱8よりも内側となる位置には、鋼製スタッド18(内壁スタッド)を介して石膏ボード19などの壁下地材などを取付けることによって内壁部が形成される。なお、鋼製スタッド18(内壁スタッド)は、スタッド材6(外壁スタッド)よりも細いものとすることができる。
そして、上記のような構成に対し、この実施例の建物1の外壁設置構造は、以下のような構成を備えることができる。
(1)図5に示すように、基礎2の外周枠部3の上面4に沿ってテープ状防水材21が貼付けられる。
図6(〜図8)に示すように、テープ状防水材21の上部に、テープ状防水材21に沿って横へ延びるランナー22が、テープ状防水材21を上から圧縮するように取付けられる。
そして、図9に示すように、ランナー22の上部にスタッド材6の下端部が取付けられる。または、スタッド材6は、その下端部がランナー22の上部に取付けられる。
ここで、例えば、テープ状防水材21は、所要の幅と厚みとを有する長尺のゴムなどの弾性変形可能な部材で構成された防水材である。テープ状防水材21は、所要量圧縮変形された状態で、ランナー22やスタッド材6や外壁材7などの重みに耐えて防水機能を発揮できるものとされている。テープ状防水材21は、少なくとも片面(基礎2側の面)に、粘着層が設けられて、離型紙を剥がすことにより、簡単に基礎2に貼付けられるようになっている。
テープ状防水材21は、建物1の構造体となる柱8(やアンカー8)よりも外側(屋外側)となる位置に、基礎2の外周枠部3を周回するように設置される(貼付けられる)。例えば、テープ状防水材21は、基礎2の(の外周枠部3)の上面4の構造芯24となる位置(例えば、柱8の中心位置)から(柱8やアンカー8などとの干渉が生じない)所定の距離25(図5(b))だけ外側となる位置に、テープ状防水材21の内周部を合わせた状態で設置される。
テープ状防水材21は、長さが足りない場合などには、継足して使用することができる。テープ状防水材21の継足部分26(図5(a))は、基礎2の内外方向に所要量重複させた状態にする。この際、テープ状防水材21の外周部が全体としてほぼ面一状態になる(または外側へハミ出さない)ように、継足部分26では、継足されるテープ状防水材21の端部に対して継足すテープ状防水材21の端部を内側に入り込んだ状態にする。
ランナー22(図10)は、スタッド材6の下端部の位置に設置される横材(通し梁)であり、比較的長尺の部材によって構成される。ランナー22は、上面22aおよび下面22bと、上面22aと下面22bとの間を連結する外側面部22cとを有する側面視ほぼC字断面の金属部材によって構成することができる。ランナー22の上面22aは、スタッド材6の下端部を取付けるスタッド取付座とされる。そのために、ランナー22の上面22aには、スタッド材6の下端部(の取付部6c)をネジなどの固定具27で上下方向5に固定するためのネジ穴22dが(スタッド材6の配置に合わせた)所要の間隔で適宜形成される。スタッド材6は、外壁材7の取付けに必要な所要の間隔(ほぼ外壁材7の幅寸法)を有してランナー22の上面22aに設置される。スタッド材6は、室内側からランナー22の上面22aにネジなどの固定具27で固定される。
ランナー22は、端部どうしを互いにほぼ突当てた状態で、基礎2の(の外周枠部3)の上面4に複数本連続して設けられる。この際、基礎2の外周枠部3に形成されるコーナー部には、平面視ほぼL字状をしたコーナー用のランナー22A(図7)を使うことができる。また、ランナー22間には、継足用の短いランナー22Bなどを用いることができる。
そして、ランナー22どうしの接続は、ランナー接続金具28を介して行われる。例えば、ランナー接続金具28を、長尺のランナー22の両端部に予め取付けておき、ランナー接続金具28の間に、コーナー用のランナー22Aや継足用のランナー22Bを設置して、ネジなどの固定具29(図7)でコーナー用のランナー22Aや継足用のランナー22Bの両端部をランナー接続金具28に上下方向5に固定することで、ランナー22どうしの連結が可能になる。
ランナー接続金具28は、下面と上面と内側面とを有する側面視ほぼC字断面を有するものとされており、C字断面のランナー22と向い合せの状態で長尺のランナー22の室内側となる位置に設置される。そして、コーナー用のランナー22Aや継足用のランナー22Bの上面22aがランナー接続金具28の上面に上側から固定される。
更に、ランナー22の端部どうしを突当てた接続部分(つなぎ部分)には、薄手の防水テープ31(図8)を貼付けることで、ランナー22を隙間なく連続させて、ランナー22部分の防水性が周方向に途切れないようにする。
(2)図1(図6、図11(c))に示すように、ランナー22は、基礎2の外周枠部3の上面4から上方へ突設されたアンカー9によって基礎2に固定されるようにしても良い。アンカー9とランナー22との間には、ランナー22の位置を調整可能な位置調整部41(図11(c))が設けられても良い。
ここで、アンカー9は、上下方向5へ延びる固定用のボルト状部材であり、下端側の部分が基礎2の内部に埋設されると共に、上端側の部分が基礎2の上面4から上方へ突出される。アンカー9は、基礎2に対して所要の間隔を有して設置される。この場合、外周枠部3に対し、構造芯24よりも外側となる位置に、外周枠部3に沿って所要の間隔を有して設置されたアンカー9がランナー22の取付けに用いられる。ランナー22は、アンカー9の基礎2から上方へ突出されたボルト部分に対して取付けられる。ランナー22にはアンカー9を用いて基礎2に取付けるためのアンカー取付金具42が設けられる。
アンカー取付金具42は、ランナー22におけるアンカー9と合致する位置(例えば、ランナー22の長手方向の中間部や両端部など)に設けられる。なお、アンカー取付金具42は、ランナー接続金具28と兼用させても良い。
このアンカー取付金具42は、下面と上面と内側面とを有する側面視ほぼC字断面のものとされており、C字断面のランナー22と向い合せの状態でランナー22の(建物1の)内側となる位置に設置される。アンカー取付金具42は、その下面が基礎2の上面4に対して当接した状態で、ナットなどの固定具43によって基礎2の上面4に締結固定される。アンカー取付金具42の下面(のランナー22よりも内側となる位置)には、アンカー9を通すための取付穴が設けられる。
位置調整部41は、ランナー22をアンカー9にて基礎2に固定する際に、基礎2に対してランナー22の位置を調整できるようになっていればどのようなものとしても良いが、この実施例では、ランナー22(に取付けられたアンカー取付金具42)に設けられる取付穴をアンカー9よりも僅かに大径(取付穴の径寸法44>アンカー9の径)にして、取付穴とアンカー9との間に隙間を作り、この隙間を位置調整代にすることにより、位置調整代の分だけ基礎2に対するランナー22の取付位置を基礎2の幅方向や長手方向に調整できるようにしている。即ち、アンカー取付金具42に設けた取付穴が位置調整部41となっている。そして、位置調整部41を用いてランナー22の位置を調整することにより、ランナー22に取付けられた全てのスタッド材6を同時に位置調整できるようにしている。
なお、アンカー取付金具42(またはランナー接続金具28)は、ランナー22よりも厚肉の部材で形成されている。そして、側面視ほぼC字断面を有するアンカー取付金具42(またはランナー接続金具28)の上面は、ランナー22の上面22aの下側に内周側から一部重複した状態で固定され、アンカー取付金具42(またはランナー接続金具28)の下面は、ランナー22の下面22bの下側に内周側から一部重複した状態で固定されている。そして、テープ状防水材21は、ランナー22をアンカー9とナットなどの固定具43で基礎2に締結固定することにより、アンカー取付金具42の肉厚とほぼ等しい厚みに圧縮されて、ランナー22の下面22bの(建物1の)外周側の位置に介在される。
(3)図11に示すように、ランナー22の外側面部22cに、防水透湿テープ51が貼付けられても良い。
ここで、防水透湿テープ51は、水を通さずに湿気(水蒸気)を透すテープのことである。防水透湿テープ51は、ランナー22の外側面部22cの上部またはその近傍にランナー22に沿って横に連続して貼付けられる。これにより、防水透湿テープ51はランナー22と共に、外壁廻りに周回される。防水透湿テープ51は両面テープなどとすることができる。防水透湿テープ51の外面側には、防水透湿テープ51に外壁材7の下端縁の周辺(に設けられた鉄枠部7a(図1A)など)に貼付けるための粘着層が形成され、粘着層には離型紙52(図12)が取付けられている。そして、離型紙52を剥がすことによって、粘着層を外壁材7に貼付けられるようにしている。なお、外壁材7の鉄枠部7aは、金属製の横部材などとされ、外壁材7の上下端部の位置などに適宜設けられて、外壁材7を補強するもの(補強部材)である。
また、スタッド材6の外面部6bには、テープ状の断熱材53がスタッド材6の長手方向(上下方向5)に沿って取付けられても良い。これにより、スタッド材6の部分に対してテープ状の断熱材53により断熱性が確保される。
なお、ランナー22の外側面部22cは、スタッド材6の外面部6bよりも若干建物1の内側に位置させるようにしても良い。これにより、ランナー22の外側面部22cに防水透湿テープ51を貼った時に、防水透湿テープ51の外面と(テープ状の断熱材53を貼った)スタッド材6の外面部6bとがほぼ面一状態となるように揃えられる。
そして、図12に示すように、スタッド材6とランナー22とに対し外側から外壁材7が設置される。この際、隣接する外壁材7間の隙間が目地とされる。この目地は、隣接する外壁材7間に外壁目地管理板55を挟むことによって幅寸法(目地幅)が正確に管理される。
また、基礎2の上面4と外壁材7の下縁部との間の隙間は、板状の外壁配置治具56を横向きにして介在させることによって正確に管理される。外壁材7は、リベット57などの固定具によって室内側からスタッド材6などにほぼ面直方向に固定される。
(4)図1Aに示すように、ランナー22の外側面部22cの下部に、基礎2の外周枠部3の上部を覆う水切部材61が取付けられても良い。
ここで、ランナー22の外側面部22cの下部は、防水透湿テープ51よりも低い位置のことである。
水切部材61は、外壁材7の下縁部から落下した雨水など受けて基礎2の外側へ導くための部材である。水切部材61は、一定の幅寸法(上下寸法)を有して、外壁材7の下縁部に沿い横へ延びる長尺部材とされる。水切部材61の上端部は、外壁材7よりも建物1の内側に設置され、水切部材61の下端部は、基礎2の外周枠部3よりも外側に設置されると共に、建物1の内側(上端側)から基礎2の外側(下端側)へ向けて全体として緩い下り勾配となるように形成されている。水切部材61の上端部は、外壁配置治具56によって管理された外壁材7の下縁部と基礎2の上面4との間の隙間から、ランナー22の外側面部22cの下部に取付けられる。
<作用>以下、この実施例の作用について説明する。
基礎2に対して外壁材7を設置する場合、まず、基礎2の外周枠部3の上面4に、基礎2の上面4に沿って基礎2の外周枠部3を周回するようにテープ状防水材21を貼付ける。
次に、テープ状防水材21の上部に、テープ状防水材21に沿って横へ延びるランナー22を取付ける。ランナー22は、基礎2の上面4から上方へ突設されたアンカー9に固定する。
そして、ランナー22に(下階の)スタッド材6の下端部を取付ける。スタッド材6の上端部は、建物1の構造体となる梁59などに取付けるようにする。
最後に、スタッド材6に対して外壁材7を取付ける。
<効果>この実施例によれば、以下のような効果を得ることができる。
(効果 1)建物1の外壁設置構造は、建物1の外壁材7の下側に位置する基礎2の外周枠部3の上面4に上下方向5へ延びるスタッド材6が立設され、スタッド材6の外面に外壁材7が取付けられたものとされている。
この際、基礎2の外周枠部3の上面4に対し、基礎2の上面4に沿って基礎2の外周枠部3を周回するようにテープ状防水材21を貼付けるようにしている。そのため、テープ状防水材21によって、基礎2の外周枠部3の上面4を取り囲むように閉ループ状の防水ラインを形成することができる。
次に、テープ状防水材21の上部に、テープ状防水材21に沿って横へ延びるランナー22を取付けて、ランナー22をテープ状防水材21に上から圧着させるようにしている。これにより、基礎2の外周枠部3の上面4とランナー22との間を、テープ状防水材21によって確実に防水することができると共に、ランナー22を防水上の立上り部分として利用することができる。よって、ランナー22の周囲(基礎2の上部から外壁材7の下部くらいまでの範囲)に防水性を確保して、外部から基礎2の(ランナー22の位置よりも)内側への水浸入を防止することが可能になる。
そして、ランナー22の上部にスタッド材6の下端部を取付けるようにしている。これにより、ランナー22を用いて上下方向5へ延びるスタッド材6を効率的に設置することができる。そのため、上下方向5へ延びるスタッド材6を、ランナー22を用いずに直接基礎2に設置する場合のように、各スタッド材6ごとに個別に基礎2に対する位置調整を行いながら、基礎2(に設けられたアンカー9)に対してスタッド材6を固定して行く手間をなくすことができる。
(効果 2)横へ延びるランナー22は、基礎2の外周枠部3の上面4から上方へ突設されたアンカー9に固定しても良い。これにより、ランナー22を、アンカー9を用いて基礎2の外周枠部3に直接固定することができる。アンカー9による基礎2の外周枠部3へのランナー22の固定は、容易に行うことができ、しかも、正確かつ強固な固定状態を得ることができる。
そして、アンカー9とランナー22との間には、ランナー22の位置を調整可能な位置調整部41を設けても良い。これにより、位置調整部41を用いて、ランナー22をより精度良く基礎2の上面4に固定することができる。位置調整部41により、ランナー22は、その位置を基礎2の幅方向や長手方向に対して調整することができる。そして、位置調整部41によってランナー22を精度良く基礎2の外周枠部3に固定することで、スタッド材6を一括してより精度良く設置することが可能になる。
(効果 3)ランナー22の外側面部22cに、防水透湿テープ51を貼付けても良い。これにより、防水上の立上り部分とされているランナー22の外側面部22cを防水透湿テープ51の設置に利用することができる。例えば、この防水透湿テープ51に外壁材7の下部を貼ることによって、外壁材7の下部周辺の防水性を確保向上することができる。
(効果 4)ランナー22の外側面部22cの下部に、基礎2の外周枠部3の上部を覆う水切部材61が取付けられても良い。これにより、防水上の立上り部分とされているランナー22の外側面部22cの下部を、基礎2の外周枠部3の上部を覆う水切部材61を設置するのに利用することができる。この水切部材61によって、外壁材7の下端部または下縁部から落下した雨水を水切部材61で受けて、基礎2の外周枠部3の上部の外側へと導き、水切部材61の下端部から水切りさせることができる。
2 基礎
3 外周枠部
4 上面
5 上下方向
6 スタッド材
7 外壁材
9 アンカー
21 テープ状防水材
22 ランナー
22c 外側面部
41 位置調整部
51 防水透湿テープ
61 水切部材

Claims (4)

  1. 基礎の外周枠部の上面に上下方向へ延びるスタッド材が立設され、該スタッド材の外面に外壁材が取付けられている建物の外壁設置構造であって、
    前記基礎の前記外周枠部の上面に沿ってテープ状防水材が貼付けられ、
    該テープ状防水材の上部に、該テープ状防水材に沿って横へ延びるランナーが、前記テープ状防水材を上から圧縮するように取付けられ、
    前記ランナーの上部に前記スタッド材の下端部が取付けられていることを特徴とする建物の外壁設置構造。
  2. 請求項1に記載の建物の外壁設置構造であって、
    前記ランナーは、前記基礎の前記外周枠部の上面から上方へ突設されたアンカーによって前記基礎に固定され、該アンカーと前記ランナーとの間には、該ランナーの位置を調整可能な位置調整部が設けられていることを特徴とする建物の外壁設置構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物の外壁設置構造であって、
    前記ランナーの外側面部に、防水透湿テープが貼付けられていることを特徴とする建物の外壁設置構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の建物の外壁設置構造であって、
    前記ランナーの外側面部の下部に、前記基礎の前記外周枠部の上部を覆う水切部材が取付けられていることを特徴とする建物の外壁設置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115030586A (zh) * 2022-04-19 2022-09-09 北京首钢建设集团有限公司 一种带有伸缩缝结构的钢结构料仓

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CN115030586A (zh) * 2022-04-19 2022-09-09 北京首钢建设集团有限公司 一种带有伸缩缝结构的钢结构料仓
CN115030586B (zh) * 2022-04-19 2023-09-15 北京首钢建设集团有限公司 一种带有伸缩缝结构的钢结构料仓

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