JP6159562B2 - 床フレームの設置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の躯体梁間に設けられる床フレームの設置構造に関する。
従来、戸建て住宅等の施工は、最初に基礎の施工が行われ、その後に、梁柱等を設置する躯体工事、屋根や外壁パネル間の目地を埋める防水工事、界壁やユニットバス等を設置する躯体内部工事が行われ、最後に木工事や仕上げ工事が行われる。このような工程で進行する建物の施工では、効率化の観点から、各工事が別々の業者により行われることが多い。そのため、前工程の工事結果を変更する場合には、他の業者の協力が必要となり施工が非効率となるおそれがある。
例えば、浴室部(ユニットバス)の設置施工では、ユニットバスの設置位置によっては、躯体工事の結果を一部変更しなければユニットバスの設置が行えない場合がある。躯体工事の結果を一部変更する場合、再度の躯体工事とユニットバスの設置という2つの施工が必要となり、この場合、躯体工事を行う設置業者とユニットバスを設置する設置業者とが混在して作業を行うこととなる。すなわち、施工のみならず設置業者が混在することとなる。このことで、設置業者による施工が非効率になるという問題がある。かかる問題を解決すべく、例えば特許文献1には、ユニットフロアに固定された複数の小梁を大梁に着脱自在とした構成が開示されている。
特開2004−278210号公報
ユニットバスの施工は、躯体梁と該躯体梁に架設される床フレームが設置される躯体工事、及び、躯体工事後に行われる該躯体梁上への壁体の設置施工、の後に行われることが一般的である。ここで、躯体梁上に壁体が設置された後には、特許文献1に記載された構成をもってしても床フレームを取り外すことはできない。この場合、床フレームを残したままユニットバス設置作業を行うか、施工手順を見直す必要があり、施工性が悪化するという問題があった。
そこで、本願発明は、施工手順を改変することなく、躯体施工後にユニットバス等の後設置物を設置することができる床フレームの設置構造を提供することを目的とする。
本発明に係る床フレームの設置構造は、対向して設けられた一対の躯体梁と、一対の躯体梁間に架設された床フレームと、一対の躯体梁のうち少なくとも一方の躯体梁上に設けられた壁体と、を備え、床フレームは、その壁体に近接する端部が、壁体の表面よりも一方の躯体梁から離間した位置で着脱自在に支持されていることを特徴とする。
本発明によれば、壁体下の躯体梁から見て、その躯体梁に対して壁体の表面よりも該躯体梁から離間した位置に床フレームの端部が設けられることとなる。その結果、躯体梁上に壁体を設置した後であっても、該壁体によって床フレームの着脱が制限されることがない。すなわち、壁体の設置後にも床フレームを取り外すことができ、効率的に施工を行うことが可能となる。
また、一方の躯体梁には、床フレームの端部を支持する受け具が設けられており、受け具は、壁体の表面よりも上記の一方の躯体梁から離間した内側の位置で床フレームの端部を着脱自在に支持していると好適である。これによれば、床フレームの端部を、受け具を介して、壁体の表面よりも躯体梁間の内側に位置づけた状態で確実に架設できる。
また、受け具は、壁体の下端部を支持する壁受け部と、該壁受け部から突設され、且つ床フレームの端部を支持するフレーム受け部と、を有し、壁受け部は、一方の躯体梁の側縁部よりも内側に突き出た部分を有していると好適である。受け具が壁受け部とフレーム受け部とを有していることで、床フレームのみならず壁体をも支持することができる。また、壁受け部が躯体梁の側縁部よりも該躯体梁と対向する躯体梁側に突き出た部分を含んでいることで、躯体梁の幅よりも大きい壁厚を有する壁体を支持することが可能となる。
また、壁体の下方であって躯体梁の内側には、その内表面が壁体の表面に揃う補助壁部材が設けられ、受け具には、一方の躯体梁の上端部よりも上方で補助壁部材の上端部を収容する補助壁収容部が凹設されていることが好適である。躯体梁と隣り合う位置に設けられた補助壁部材の上端部が、該躯体梁の上端部よりも上方に位置することで、補助壁部材の上端部と躯体梁の上端部との間で段差が生じることとなる。このことで、躯体梁の側方から見ると躯体梁の上端部が補助壁部材により覆われることとなり、補助壁部材により躯体梁側への断熱性、防音性が高められ、躯体梁及び壁体を介して隣り合う室同士が互いの影響を受け難いものとできる。
本発明によれば、壁体の設置後にも床フレームを取り外すことができ、効率的に施工が行える床フレームの設置構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る床フレームの設置構造の平面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 図1のIII-III線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る床フレームの設置構造の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
本実施形態では、建物の2階以上の階(以下、「上階」という)に設けられている浴室部に設置される床フレーム10の設置構造1について説明する。
最初に、図1、及び図2を参照して浴室部のレイアウト、及び浴室部に設置する床フレーム10の周囲構造の概略を説明する。浴室部は、ユニットバスが設置される空間(以下、「ユニットバス空間」という)Aと脱衣所となる空間(以下、「洗面所空間」という)Bを備えている。洗面所空間Bはユニットバス空間Aに隣接しており、ユニットバス空間Aには、浴槽が設置される浴槽領域A1と、洗い場領域A2とが設けられている。また、ユニットバス空間Aと洗面所空間Bとには、同じ深さだけ落とし込まれた落とし込み部2が一体的に形成されている。なお、洗面所空間Bには、ユニットバス空間Aの反対側において床部分となる空間(以下、「上階床空間」という)Cが隣接している。
ユニットバス空間A、洗面所空間B、及び上階床空間Cの境界に沿って、柱Pに接続された大梁3b,3c及び小梁3a,3dが設置されている。具体的には、ユニットバス空間A、洗面所空間B、及び上階床空間Cを左右から挟むようにして大梁3b、及び小梁3aが設けられており、この大梁3bと小梁3aとによって対向して設けられた一対の躯体梁が形成される。
大梁3b、及び小梁3aの上階床空間C側の端部には大梁3cが架設されている。また、洗面所空間Bと上階床空間Cとの境界には、小梁3dが設けられている。大梁3b,3c及び小梁3a,3dはH型鋼からなり、以下の説明では総称して「鉄骨梁」という。なお、鉄骨梁3a,3b,3c上には、壁体4が設けられている。
落とし込み部2(図2参照)の下部には床材11が設けられている。床材11は、ALC(軽量気泡コンクリート)パネルであり、施工、加工が容易で断熱性、耐火性が高い。床材11は、鉄骨梁3a,3b間に架設されている。床材11は、落とし込み部2全域(ユニットバス空間A及び洗面所空間Bの床部全域)に亘って設けられており、床フレーム10と床材11との間のスペースには、給水管、給湯管、排水管等の配管(図示せず)が設けられている。
鉄骨梁3aの上にはALCパネルからなる床材41の端部が当接し、この端部に隣接して受け具20aが固定されている。また、鉄骨梁3bの上には、ALCパネルからなる別の床材41の端部が当接し、この端部に隣接して受け具20bが固定されている。受け具20a,20bは、鉄骨梁3a,3b上で床材41の端部と協同して壁体4を支持する部材である。なお、鉄骨梁3aの上方に設置された壁体4は各住戸の間を区切る界壁である。
次に、図1〜図3を参照し、床フレーム10の設置構造1を詳しく説明する。床フレーム10は、洗面所空間B(図1参照)において一対の鉄骨梁3a,3b間に架設されている。床フレーム10は梯子状であり、鉄骨梁3a,3bの対向方向に延在する一対の横架部10aと、一対の横架部10a間に架設された複数の縦骨部10bと、を備えている。
横架部10aの一方の端部10cは、鉄骨梁3aに近接する側に配置され、受け具20aに支持され、他方の端部10dは、鉄骨梁3bに近接する側に配置され、受け具20bに支持される。なお、鉄骨梁3a側で床フレーム10を支持する構造と鉄骨梁3b側で支持する構造とは実質的に同一であるため、以下の説明では、図3を参照して鉄骨梁3a側で支持する構造を中心に説明する。また、鉄骨梁3b側は相違点を中心に説明し、鉄骨梁3a側と同一の構造や要素は図面上で同一の符号を付して説明を省略する。
鉄骨梁3aは上フランジ31、下フランジ32、及び上フランジ31と下フランジ32とを連結するウェブ33を有している。
ウェブ33の内側、言い換えれば対向する鉄骨梁3b側には、パネル受け金物6が固定されている。パネル受け金物6は、ウェブ33にボルト留めされたフランジ片61と、フランジ片61に溶接された略L字板状の支持片62と、支持片62に固定され、床材11の縁に沿って延在するパネル受け片63と、を備えている。パネル受け片63は、L字が上下二段となるようなクランク状に折り曲げられ、下段のL字形状によって下段水平片64と下段起立片65とが形成され、上段のL字形状によって上段水平片66と上段起立片67とが形成される。
下段水平片64は落とし込み2に配置された床材11を受け、下段起立片65と床材11との隙間にはモルタル12が充填されて床材11とパネル受け金物6とが一体的に固定されている。なお、下段起立片65には、補助壁部材5を支える平板8が固定されている。
鉄骨梁3aの上フランジ31には、床材41の端部に隣接して受け具20aがボルト留めされている。受け具20aは、壁受け部22aと、壁受け部22aに溶接されたフレーム受け部21aとを有する。壁受け部22aは、鉄骨梁3aに沿った長尺で、且つ断面W字状のモルタル受け部22bと、モルタル受け部22bに溶接された複数の補強リブ22cとを有する。
モルタル受け部22bは、上フランジ31に接してボルト締結される下段水平片22qと、下段水平片22qから屈曲して立ち上がる下段起立片22rと、下段起立片22rから屈曲して水平方向に延在する上段水平片22sと、上段水平片22sから屈曲して立ち上がる上段起立片22tとを有する。
下段水平片22qから下段起立片22rにつながる連結(屈曲)部位は、鉄骨梁3aの上フランジ31の側縁、つまり、鉄骨梁3aの側縁部34aに揃っている。また、上段起立片22tの内面、言い換えれば、鉄骨梁3aに対向する鉄骨梁3b側の面は、壁体4の表面4xに揃っている。また、上段起立片22t、及び補強リブ22cの上端、つまり壁受け部22aの上端は、床材41の高さに揃っている。その結果、壁受け部22a及び床材41上に設けられる壁体4の左右(壁受け部22a側、及び、床材41側)の大きさが揃うものとなり、部材が削減される。なお、上フランジ31、壁受け部22a、及び床材41の端部の間に形成された間隔にはモルタル13が充填され、鉄骨梁3a、壁受け部22a、クリップ材53、及び床材41が一体的に固定されている。
モルタル受け部22bの上段水平片22sは、鉄骨梁3aの側縁部34aよりも内側、言い換えれば、鉄骨梁3aに対向する鉄骨梁3b側に突き出している。また、下段起立片22rと上段水平片22sとが屈曲して連絡することでモルタル受け部22bの内側には凹部が形成され、つまり凹設された構造となっている。つまり、下段起立片22rと上段水平片22sとによって補助壁部材5を収容する補助壁収容部22zが形成される。
補助壁部材5は、矩形のALCパネルからなり、落とし込み部2の側面に沿って短手が縦、長手が横になるように配置される。補助壁部材5は、下端がパネル受け片63の上段水平片66上に載置され、上段起立片67及び平板8に挟まれるようにして支えられる。補助壁部材5の内側の表面(内表面)5xと壁体4の表面4xとは、完全に同一の平面上(面一)ではないものの、略揃った状態となるように配置されている。
補助壁部材5の上端部51は、補助壁収容部22z内に収まるように設置され、壁受け部22aの下段起立片22rに当接している。下段起立片22rには、断面U字状に形成されたピース状のクリップ材53が嵌め込まれる切欠きが長手方向に所定間隔で形成されており、補助壁部材5の上端部51は、クリップ材53と下段起立片22rの間に挟持されている。
壁受け部22aには、床フレーム10の端部10cを支持する断面略L字状のフレーム受け部21aが固定されている。フレーム受け部21aは、壁受け部22aの上段起立片22tに溶接される固定部21yと、固定部21yから内側、言い換えれば対向する鉄骨梁3b側に突き出して床フレーム10の端部10cを支えるフレーム載置部21xとを備えている。
壁受け部22aの上段起立片22tは壁体4の表面4xに揃っており、従って、上段起立片22tから内側に突き出したフレーム受け部21aは、鉄骨梁3aに対して壁体4の表面4xよりも離間した内側の位置に設けられている。その結果、フレーム受け部21aに支持された床フレーム10についても、鉄骨梁3aに対して壁体4の表面4xよりも内側に離間した位置に設けられている。
床フレーム10は、端部10cがフレーム受け部21aのフレーム載置部21xに載置された状態でボルト25とナット26とにより締結されており、締結を解くことでフレーム受け部21aから取り外すことができる。すなわち、床フレーム10はフレーム受け部21aに着脱自在に支持されている。なお、ボルト25とナット26とによる締結は、ユニットバス空間Aの設置施工完了後に行われことが好ましい。
界壁である鉄骨梁3a上の壁体4は、遮音性及び断熱性の向上を図るための種々の部材により構成されている。すなわち、壁体4は中央部近辺にロックウール等を用いた断熱材81が設けられている。また、断熱材81の周囲を覆うようにして、遮音シートや石膏ボードが設けられ、遮音性の向上が図られている。
図1、及び図2に示されるように、鉄骨梁3b側の受け具20bの実質的な機能は、鉄骨梁3a側の受け具20aと同様であるが、構造や形状が一部異なる。具体的には、受け具20bは壁受け部23aとフレーム受け部24aとを備えており、壁受け部23aは、断面略L字状で鉄骨梁3bの上フランジ31に取り付けられるモルタル受け部23bと、補強リブ23cとを備えている。モルタル受け部23bは、下段水平片23qが上フランジ31にボルト締結されている。なお、壁受け部23aは、鉄骨梁3a側の壁受け部22aと異なり、対向する鉄骨梁3a側に突出した部分を有していない。
フレーム受け部24aは、壁受け部23aに溶接される固定部24yと、固定部24yから内側、言い換えれば対向する鉄骨梁3a側に突き出して床フレーム10の端部10dを支えるフレーム載置部24xとを備えている。フレーム載置部24xは、鉄骨梁3a側のフレーム載置部21xに比べて対向する鉄骨梁3a側への突き出し長さが長くなっている。その結果、受け具20bが床フレーム10の端部10dを支持する箇所は、鉄骨梁3aに対して壁体4の表面4xよりも内側に離間した位置に設けられている。なお、壁受け部23aに対してフレーム受け部24aが突き出すことで受け具20bには凹設された部位が存在することになり、この凹設された部位が補助壁部材5を収容する補助壁収容部となる。
次に、図1〜図3を用いて、ユニットバス施工までの一連の工程について説明する。建物の躯体を施工する工程では、柱と梁が組まれ、床パネルが敷設されると共に、外壁パネルが設置される。本実施形態に係る浴室部は、落とし込み部2に床材11が敷設され、洗面所空間Bとなる床材11の上方に床フレーム10が設置される。以下、詳細に説明する。
浴室部を施工する際には、鉄骨梁3a,3bにパネル受け金物6を取り付け、落とし込み部2に床材11を設置する。次に、落とし込み部2の周囲に沿って補助壁部材5を設置し、床フレーム10を取り付けるための受け具20a,20bを鉄骨梁3a,3bに取り付ける。その後、受け具20a,20bに床フレーム10を載置し、必要に応じてボルト締結などで仮止めする。その後、クリップ材53を差し込み、補助壁部材5を固定する。
床フレーム10を設置した後、受け具20a,20bの壁受け部22a,23a及び床材41上の隙間をモルタル13で埋め、壁体4を立設する界壁施工を行う。界壁施工に際しては、最初に、断面コ字状のランナが上下に対向するように設置され、該ランナ間にスタッドが設置される。そして、スタッドを固定しつつ下地材が組み上げられ、当該下地材に石膏ボードが敷設され界壁となる壁体4を形成する。
壁体施工の完了後、ユニットバス施工を行う。ユニットバス空間Aに隣接する洗面所空間Bに床フレーム10が設置されたままだとユニットバスや配管等の設置の際に邪魔になるので、まずは、床フレーム10を取り外す。この際、床フレーム10はフレーム受け部21a,24aに設置されているだけなので簡単に取り外しできる。
その後、ユニットバス空間Aにユニットバスを設置し、合わせて配管施工を行う。最後に、床フレーム10を再度架設し、床フレーム10をボルト締結によってフレーム受け部21a,24aに固定する。
上述した床フレーム10の設置構造1では、壁体4下の鉄骨梁3aから見て、壁体4の表面4xよりも鉄骨梁3aから離間した位置に床フレーム10の端部10cが設けられることとなる。また、壁体4下の鉄骨梁3bから見て、壁体4の表面4xよりも鉄骨梁3bから離間した位置に床フレーム10の端部10dが設けられることとなる。その結果、鉄骨梁3a,3b上に界壁となる壁体4を設置した後に、隣接するユニットバス空間Aにユニットバスや配管を設置する必要などが生じた場合にも、施工の邪魔になる床フレーム10の着脱が制限されることはない。すなわち、壁体4の設置後にも床フレーム10を取り外すことができ、効率的な施工が実現可能となる。
また、鉄骨梁3aには、床フレーム10の端部10cを、壁体4の表面4xよりも、鉄骨梁3aから離間した内側の位置で着脱自在に支持する受け具20aが設けられており、同様に、鉄骨梁3bには、受け具20bが設けられている。したがって、床フレーム10を、その端部10c,10dを壁体4の表面4xよりも鉄骨梁3a,3b間の内側に位置づけた状態で、受け具20aを介して鉄骨梁3aに確実に架設できる。
また、受け具20aは、壁体4の下端部を支持する壁受け部22aと、壁受け部22aから突設され、且つ床フレーム10の端部10cを支持するフレーム受け部21aとを有し、同様に、受け具20bは、壁受け部23aと、フレーム受け部23aとを有している。その結果、受け具20a,20bにより、床フレーム10だけでなく壁体4も支持できる。
更に、壁受け部22aが、壁体4下の鉄骨梁3aの側縁部34aよりも鉄骨梁3aの対向側に突き出た部分を含んでいることで、鉄骨梁3の梁芯と壁体4の壁芯とを一致させ、鉄骨梁3aの幅よりも大きい壁厚を有する壁体4を支持することが可能となる。
また、壁体4の下方であって鉄骨梁3a,3bの内側には、その内表面5xが壁体4の表面4xに略面一つまり揃った状態となる補助壁部材5が設けられ、受け具20aには鉄骨梁3aの上フランジ31よりも上方で補助壁部材5の上端部51を収容する補助壁収容部22zが凹設されており、受け具20bには鉄骨梁3bの上フランジ31よりも上方で補助壁部材5の上端部51を収容する補助壁収容部22zが凹設されている。その結果、補助壁部材5の上端部51と鉄骨梁3a,3bの上フランジ31との間で段差が生じることとなる。つまり、鉄骨梁3a,3bの側方から見た場合に、鉄骨梁3a,3bの上フランジ31と受け具20a,20bの下段水平片22q,23qとの継ぎ目(界面)が補助壁部材5により覆われることとなる。補助壁部材5により鉄骨梁3a,3b側への断熱性、防音性が高められ、鉄骨梁3a,3b及び壁体4を介して隣り合う室同士が互いの影響を受け難いものとできる。
[第2実施形態]
次に、図4を参照して、第2実施形態に係る床フレーム10の設置構造1Aについて説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態に係る床フレーム10の設置構造1と実質的に同一の部材や要素を備えているので、以下の説明では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、同一の部材や要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図4に示されるように、床フレーム10の設置構造1Aは、建物の1階に設けられるユニットバス(図示せず)の施工において、ユニットバス空間に隣接する洗面所空間に設けられる床フレーム10の設置構造1Aである。
第1実施形態とは異なり、第2実施形態では、躯体梁として鉄骨梁ではなく、鉄筋コンクリート構造の基礎梁3xを利用する。
基礎梁3x上には、床材41と受け具85が固定されている。受け具85は、基礎梁3xの上端に設置されたプレート状のフレーム受け部85aと、フレーム受け部85aの途中に立設された壁受け部85bとを備えている。フレーム受け部85aは、壁受け部85bよりも先端側で僅かに下方にオフセットしており、更にオフセットした先が壁体4の表面4xよりも基礎梁3xから対向する他の基礎梁(図示せず)側、つまり内側に突き出している。この先端側に、床フレーム10の端部10xが載置され、着脱自在にボルト締結される。壁受け部85b、床材41、及び基礎梁3xの上端で形成される隙間には、モルタル14が充填され一体的に固定されている。
本実施形態における床フレーム10の設置構造1Aでは、壁体4の表面4xよりも床材41から内側に離間した位置で、床フレーム10がフレーム受け部121に支持されている。その結果、壁体4を設置した後であっても、壁体4によって床フレーム10の着脱が制限されることがない。すなわち、本実施形態のように1階に設けられるユニットバスの施工においても、効率的な施工が実現できる。
以上、本発明について各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、以上の各実施形態のみに限定されない。例えば、第1実施形態では、対向して設けられた梁3a,3bの双方の上方に壁体4が設けられているとして説明したが、本発明に係る床フレームの設置構造では、対向して設けられた躯体梁の一方の躯体梁上方にのみ壁体が設けられるものであってもよい。また、一方の躯体梁上にのみ壁体、他方の躯体梁上には壁体を有しない間取り構造の場合、一方の躯体梁側にのみ本願発明の構成を採用し、他方の躯体梁には公知の方法で床フレームを着脱自在に支持する構成を採用することができる。
1,1A…床フレームの設置構造、3a,3b…鉄骨梁(躯体梁)、3x…基礎梁(躯体梁)、4…壁体、4x…表面、5…補助壁部材、5x…補助壁部材の内側の表面(内表面)、10…床フレーム、10c,10d,10x…床フレームの端部、20a,20b,85…受け具、21a,24a,85a…フレーム受け部、22a,23a,85b…壁受け部、22z…補助壁収容部、31…上フランジ(躯体梁の上端部)、34a…鉄骨梁の側縁部(躯体梁の側縁部)。

Claims (4)

  1. 対向して設けられた一対の躯体梁と、
    前記一対の躯体梁間に架設された床フレームと、
    前記一対の躯体梁のうち少なくとも一方の前記躯体梁上に設けられた壁体と、を備え、
    前記床フレームは、前記壁体に近接する端部が、前記壁体の表面から離間した位置で着脱自在に支持されており、
    前記一方の躯体梁には、前記床フレームの前記端部を支持する受け具が設けられており、
    前記受け具は、前記壁体の下端部を支持する壁受け部を有し、
    前記壁受け部は、前記一方の躯体梁の側縁部よりも内側に突き出た部分を有することを特徴とする床フレームの設置構造。
  2. 記受け具は、前記壁体の表面よりも前記一方の躯体梁から離間した内側の位置で前記床フレームの前記端部を着脱自在に支持していることを特徴とする請求項1記載の床フレームの設置構造。
  3. 前記受け具は、前記壁受け部から突設され、且つ前記床フレームの前記端部を支持するフレーム受け部を有することを特徴とする請求項1又は2記載の床フレームの設置構造。
  4. 前記壁体の下方であって前記躯体梁の前記内側には、その内表面が前記壁体の表面に揃う補助壁部材が設けられ、
    前記受け具には、前記一方の躯体梁の上端部よりも上方で前記補助壁部材の上端部を収容する補助壁収容部が凹設されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の床フレームの設置構造。
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