JPH0352376Y2 - - Google Patents

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JPH0352376Y2
JPH0352376Y2 JP2832585U JP2832585U JPH0352376Y2 JP H0352376 Y2 JPH0352376 Y2 JP H0352376Y2 JP 2832585 U JP2832585 U JP 2832585U JP 2832585 U JP2832585 U JP 2832585U JP H0352376 Y2 JPH0352376 Y2 JP H0352376Y2
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floor
waterproof
wall
waterproof sheet
sheet
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JP2832585U
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Description

【考案の詳細な説明】 「考案の目的」 (産業上の利用分野) 本考案は、防水性が要求される床の施工を簡単
容易に行うことによつて、防水室の構築時におけ
る工期の短縮と経費の低減を図り、あわせて従来
と同等以上の防水性を確保することのできる新規
な防水室の床構造に関するものである。
(従来技術とその問題点) 第2図は、従来における浴室、トイレ、厨房そ
の他の防水室が隣り合つて設けられた境界部の床
構造を示す断面図である。同図に示すように従来
の防水室床構造は、基礎床面1上に防水室の外郭
を形成するようにコンクリート製堤2が周設され
ており、該堤2によつて囲まれた室内側の基礎床
面1に、非加硫ブチルシート等からなる防水シー
ト3が敷設されている。また、該防水シート3の
周辺部3aは前記堤2の立面部2aに凭れかかる
ように折曲されていると共に、その床面敷設部上
にはモルタルをはじめとする床パネル等の床材が
設けられている。そして、前記堤2の上面部2b
には、壁面パネル、ユニツトタイル等の壁面構成
部材4が立設されている。このように、従来にお
ける防水室の床構造においては、基礎床面1と同
質のコンクリートによつて堤2を周設させなけれ
ばならず、それには補強用鉄筋の配設等も必要と
なつて施工作業が非常に大掛りであるうえ、基礎
床面1と堤2とに各別な硬化養生時間を要し、工
事期間が大変長期となつていた。また、基礎床面
1及び/又は堤2が一旦硬化してしまうと、設計
変更が発生した場合等において簡単に対処できな
かつた。しかも、前記壁面構成部材4を立設する
までには、堤2を設けるための基礎床面1への罫
書及び該堤2の上面部2bへの罫書の二度にわた
る計測作業を強いられていた。また、防水シート
3の周辺部3aにおいて、急角度に折曲された部
分は応力集中を受けやすい状態にあり、壁面構成
部材4の揺れ動きが該壁面構成部材4の下部に接
して設けられた幅木や未凝固のモルタル等を介し
て防水シート3の周辺折曲部分に反復伝達される
と、その折曲線に沿つて切れ傷が生じることがあ
る。このような切れ傷は、防水室の構築工事の途
中において、防水シート3の周辺折曲部分が堤2
の立面部2aに密着して凭れ掛からず、堤2から
遊離した状態にある場合に特に生じやすい。切れ
傷が生ずれば、勿論、床の防水性を確保すること
はできない。
本考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたも
のであつて、防水性が長期にわたつて持続され、
床面施工も簡単に行える新規な防水室の床構造
(以下、本案床構造という)を提供することを目
的とする。
「考案の構成」 (問題点を解決するための手段) 本案床構造の要旨とするところは、基礎床面に
壁面パネル、ユニツトタイル等の壁面構成部材が
周設され、該壁面構成部材によつて囲まれた室内
側の基礎床面に防水シートが敷設され、該防水シ
ート上にモルタルをはじめとする床材が設けられ
てなる防水室の床構造において、前記基礎床面に
は前記防水シートの周辺折曲部の外周側に接して
シート凭れ具が設置され、該シート凭れ具と前記
壁面構成部材との間には該壁面構成部材の揺れ動
きによる影響が前記床材に伝わるのを遮断する間
隔が設けられていることである。
(作用) 本案床構造にあつては、工数の掛かる配筋作業
や長時間の養生処理を要していた従来のコンクリ
ート製堤に代えて、簡単容易に設置できるシート
凭れ具を用いたから、施工工数と施工時間を低減
することによつて工期が短縮できると共に経費の
大幅な削減が可能となる。しかも、壁面構成部材
とシート凭れ具との間には、壁面構成部材の揺れ
動きによる影響が、シート凭れ具で支えられてい
る防水シート及び床材に伝わるのを遮断する間隔
が設けてあるので、モルタルをはじめとする床材
が施工されて未硬化定着状態にあるときにおいて
も、該床材に亀裂や歪み等の損傷が発生すること
もなければ、防水シートの折曲部位に切れ傷が発
生するおそれもなく、従来と同等以上の防水性を
確保することができる。
(実施例) 以下本考案を、その実施例を示す図面に基づい
て説明すると次の通りである。
第1図は、本案床構造を示す側断面図である。
同図に示すように、本案床構造の最も特徴とする
ところは、従来のコンクリート製堤に代える強靱
なシート凭れ具5を設置し、該シート凭れ具5に
モルタルをはじめとする床材の側面が接する防水
シート3の周辺折曲部3aを凭れかけさせる一
方、壁面構成部材はシート凭れ具5との間に間隔
をおいて基礎床面1へ直接的に立設する構造とし
た点にある。そして、前記シート凭れ具5の具体
例としては、断面L字状に折曲された条材を使用
している。
シート凭れ具5は、耐腐蝕性に優れた素材(例
えばステンレス、アルミ合金、樹脂被膜された鉄
又はFRP等)の板条材によつて折曲形成されて
おり、全体としての形状は恰もアングル材の如く
である。つまり、基礎床面1へ設置用の座条部5
aと、床材に接する防水シート3の周辺折曲部3
aを支える凭れ条部5bとからなる。
該シート凭れ具5は、基礎床面1上に防水室の
外郭を形成するように立設された壁面構成部材4
から適宜間隔をおいた室内側基礎床面1に設置さ
れている。このシート凭れ具5と壁面構成部材4
との間隔は、壁面構成部材4が揺れ動く際におけ
る室内側への傾斜範囲をはずれるものであればよ
く、これによつて壁面構成部材4の揺れ動きが防
水シート3を介して未硬化未定着の床材に伝わる
のを遮断している。この間隔は、おおよそ2〜10
mmの範囲で適宜選択される。また、シート凭れ具
5における前記凭れ条部5bの高さは、基礎床面
1に立設された前記壁面構成部材4の構成下枠4
bにまで達する高さとしておくことが好ましく、
且つ防水シート3の周辺折曲部3aが充分凭れか
けられる高さとしておくことが好ましい。シート
凭れ具5の前記座条部5aには、皿座ぐり等が施
されたアンカー取付孔5cが穿設されており、当
該シート凭れ具5を基礎床面1に設置するアンカ
ーボルト7の頭が前記座条部5a上面から隆起す
るのを極力防止している。
壁面構成部材4は、水平レベルを調節するラン
ナー部材6を介して基礎床面1に立設されてい
る。
本案床構造は、壁面構成部材4及びシート凭れ
具5を基礎床面1に周設すた後、シート凭れ具5
によつて囲まれた室内側基礎床面1にプライマー
処理等を施して防水シート3を敷設し、該防水シ
ート3の周辺折曲3aをシート凭れ具5の凭れ条
部5bへ接着する。そして防水シート3の周辺折
曲部3aに有機接着剤等を用いて巾木8を取り付
ける。尚、巾木8の上端縁部と壁面構成部材4に
おけるタイル4c等の下端縁部とは、シリコンコ
ーキング等の硬化後にも柔軟性を示す接着剤9に
よつて接合することが好ましい。その理由は、壁
面構成部材4の揺れ動きによる影響を吸収させる
必要があるからである。次に防水シート3の床面
敷設部上にモルタルをはじめとする床パネル等の
床材を設けて防水室の床を完成する。
「考案の効果」 以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、大掛りな施工作業と長時間の養生を伴なうコ
ンクリート製堤を設ける必要がないから、防水室
の構築が簡単容易となり、工期を大幅に短縮する
ことができると共に、施工費用を格段に低減する
ことが可能である。また、壁面構成部材が施工の
途中で多少揺れ動いても、その揺れが防水シート
と接する床材にまで伝わることはないので、未硬
化未定着のモルタルをはじめとする床材に亀裂や
歪みは勿論のこと、防水シートの折曲部位に切れ
傷等の損傷が発生することもない。しかも、本案
床構造においては、万が一、施工途中で設計変更
等が発生した場合であつても、これに簡単に対応
することができる等、幾多の優れた利点を有して
いる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案床構造を示す側断面図、第2図は
従来における防水室の床構造を示す側断面図であ
る。 1……基礎床面、3……防水シート、3a……
周辺折曲部、4……壁面構成部材、5……シート
凭れ具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基礎床面に壁面パネル、ユニツトタイル等の壁
    面構成部材が周設され、該壁面構成部材によつて
    囲まれた室内側の基礎床面に防水シートが敷設さ
    れ、該防水シート上にモルタルが打設されてなる
    防水室の床構造において、前記基礎床面には前記
    防水シートの周辺折曲部の外周側に接してシート
    凭れ具が設置され、該シート凭れ具と前記壁面構
    成部材との間には該壁面構成部材の揺れ動きによ
    る影響が前記床材に伝わるのを遮断する間隔が設
    けられていることを特徴とする防水室の床構造。
JP2832585U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0352376Y2 (ja)

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JP2832585U JPH0352376Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

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JP2832585U JPH0352376Y2 (ja) 1985-02-28 1985-02-28

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Publication Number Publication Date
JPS61150934U JPS61150934U (ja) 1986-09-18
JPH0352376Y2 true JPH0352376Y2 (ja) 1991-11-13

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