JP2004238976A - コンクリート構造物における止水構造 - Google Patents

コンクリート構造物における止水構造 Download PDF

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Takashi Hanazawa
尚 花澤
Toshio Yokoyama
敏雄 横山
Mitsuharu Takano
光治 高野
Koji Isono
浩嗣 磯野
Koichi Tsuchida
耕一 土田
Koichi Yamauchi
孝一 山内
Hiroyuki Kuhara
寛之 久原
Noriyuki Bansui
紀行 番水
Seiji Kamata
清司 鎌田
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Abstract

【課題】本発明は、例えば、コンクリート構造物における止水構造に係り、止水構造の作業低減及び効率的な構築が課題である。
【解決手段】コンクリート構造物の水平方向の止水作用をする止水構造であって、水平な平板状の支持板2aと該支持板の片側端部から一体にして上下方向に設けられた平板状の止水本体2bとからなる止水板2と、該止水板2を上下方向に高さ調節自在にして支持するとともに下部コンクリート構造体に埋設される支持部材3とから構成され、前記止水本体2bの上部が前記下部コンクリート構造体25の上面から突出されていることとした止水構造とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート構造物における止水構造に係り、詳しくは、例えば、バルコニー等の構造スリットにおける、止水構造の作業低減及び効率的な構築が可能なコンクリート構造物における止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、中高層の集合住宅等のコンクリート構造物における、バルコニー等の外部に面する場所には、雨水の浸入に対する防錆対策として止水構造が必要である。その止水構造としては、例えば、図10示すように、バルコニー21と室内22との境界に、コンクリートの立上がり部20を作成したり、図11に示すように、壁23等との接続用のアンカー筋24を下部構造体(梁)25に設けたりしている。
【0003】
前記止水用のコンクリートの立上がり部20を形成するために、例えば、凹状金物を用意して該金物の両外面に側板を設けて、当該側板の間にコンクリートを打設して一体化させる構築方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−235439号公報(第2頁、第4図〜第7図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構造スリットの部分において、コンクリートの立ち上がり部を構築するために、下部コンクリート躯体を構築した後に、型枠を配設しなければならないので、その型枠組立作業が繁雑で手間が掛かり、また、その立ち上がり部用の型枠を、他に転用することができず不経済と成る。更に、プレキャストコンクリートでコンクリート立ち上がり部を形成する方法では、多種多様な構造物への使用に対応することが困難である。本発明に係るコンクリート構造物の止水構造は、このような課題を解消するために提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るコンクリート構造物における止水構造の要旨は、コンクリート構造物の水平方向の止水作用をする止水構造であって、水平な平板状の支持板と該支持板の片側端部から一体にして上下方向に設けられた平板状の止水本体とからなる止水板と、該止水板を上下方向に高さ調節自在にして支持するとともに下部コンクリート構造体に埋設される支持部材とから構成され、前記止水本体の上部が前記下部コンクリート構造体の上面から突出されていることである。
【0007】
前記支持部材のねじ部を挿通させるように支持板に設けられた孔部が、止水板の列設方向に移動調節可能にする長孔となっていることを含むものである。
【0008】
本発明に係るコンクリート構造物における止水構造によれば、構造スリットにおいて、下部コンクリート構造体から上部コンクリート構造体に亘って、上下方向に立設された止水板が設けられるので、雨水の侵入が阻止される。よって、下部コンクリート構造物に対して、型枠を別途に作成してコンクリートの打継ぎによって立上げ部を形成するという手間の掛かる作業が省かれるようになる。また、コンクリート打継ぎ部には窓部の風圧によりひび割れが入りやすく、そこから雨水が浸入するおそれがあるが、本発明の止水構造によれば、そのような漏水が防止される。
前記止水板の型枠内における設置作業においても、上下方向に調節することができるので、多種多様なコンクリート構造物に容易に対応させることができる。
【0009】
更に、前記支持部材のねじ部を挿通させるように支持板に設けられた孔部が、止水板の列設方向に移動調節可能にする長孔となっているので、隣接する止水板の設置作業が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るコンクリート構造物の構造スリットにおける水平なスリット部分の止水構造について、図面を参照して説明する。なお、発明の理解を容易にするため、従来例に対応する部分には従来例と同一の符号を付けて説明する。
【0011】
本発明に係る止水構造1は、図1乃至図2に示すように、例えば、バルコニー部分のような水平スリットにおいて、コンクリート構造物の水平方向の止水作用をする止水構造であって、水平な平板状の支持板2aと該支持板2aの片側端部から一体にして上下方向に設けられた平板状の止水本体2bとからなる金属製の止水板2が設けられる。
【0012】
更に、前記止水板2を上下方向に高さ調節自在にして支持するとともに下部コンクリート構造体(スラブ8、梁25等)に埋設される支持部材3とから構成される。
【0013】
前記止水本体2bの上部2cが、前記下部コンクリート構造体25の上面(天端)25aから上に突出されている。
【0014】
また、図3に示すように、支持部材3のねじ部3aを挿通させるように、支持板2aに上下方向に貫通させて設けられた孔2dが、止水板2の列設方向に移動調節可能にする長孔(ルーズホール)となっている。なお、この止水本体2bには、防錆用の養生材として、例えば、図示した範囲で長手方向に沿って、ブチルシート4を貼着しておくものである。
【0015】
前記支持部材3は、図2に示すように、水平なプレート3bと、該プレートに上下方向に設けられるボルト3cとからなる。このボルト3cを螺着する袋ナット3dは、前記プレート3bの下面で所定の位置に、例えば、溶接等の手段で固着されている。
【0016】
また、前記プレート3bは、その左右両端部3eが型枠5(例えば、梁用型枠)に架設されて横架される。その際に、前記プレート3bの両端部3eが釘等で固定される。型枠5の上に止水板2と支持部材3とを載置した状態が図4に示す状態である。
【0017】
前記支持部材3及び止水板2の取付施工手順を図5乃至図8を参照して説明する。まず、図5に示すように、梁等の型枠5に、プレート3bを横架させる。そして、釘等で固定する。
【0018】
次ぎに、図6に示すように、スラブ配筋6を施工し、ボルト3cを前記プレート3bの袋ナット3dにねじ込んで、螺着させる。これで、ボルト3cがプレート3bに立設される。
【0019】
次ぎに、図7に示すように、前記ボルト3cのねじ部3aに、長孔に形成された孔2dを通して、支持板2aをその上下において、ナット7a,7bで挟装して緊結する。前記ナット7a,7bによって、前記支持板2aの上下方向の高さ位置を、スラブの天端(図中に破線で示す)と面一となるように合わせて調節する。こうして、止水板2がセットされる。なお、互いに隣接する止水板2の連接部において、その列設(長手)方向の調整は、前記長孔の孔2dにより、止水板2を移動させて調節するものである。
【0020】
その後、図8に示すように、下部コンクリート構造体を形成するスラブコンクリート8を打設して、それが硬化した後に、図示のように、水平スリットとしてロックウール9とポリエチレン発泡体10を前記止水板2に敷設する。そして、図1に示すように、壁用型枠をセットし、コンクリートを打設して、上部の壁23を構築する。その下部には、止水材11をコーキングする。
【0021】
このような、手順により、下部コンクリート構造体25であるスラブの上面である天端25aから、上に突出する止水板2により、例えば、バルコニー等の構造スリットのある部分において、外部からの雨水が、室内側へ浸入するのを防止するものである。
【0022】
本発明の第2実施例について説明する。図9に示すように、下部コンクリート構造体においてスラブ8部分とバルコニー8a部分との厚さが異なる場合には、型枠5の左右において段差が形成される。そこで、前記支持部材3においては、プレート3bの右側の端部3eに、L字型の支持アングル12を固着させて、これにより、プレト3bを水平に横架させるものである。
【0023】
前記支持アングル12と端部3eとの接続には、例えば、溶接による溶着で固定する場合、若しくは、前記端部3eと支持アングル12とを一体に形成する場合等があり、公知の接続技術で行うものである。
【0024】
前記支持アングル12の下部12aに前記端部3eを固定した後に、水平な上部12bによって型枠5の上面に乗せて、該上部12bと下部12aとに釘等を打ち込んで型枠5に、プレート3bを水平に固定するものである。このように、バルコニーとスラブとの厚さが異なる場合の段差に対しては、支持部材3において、L字形のアングルを設けることで対応するものである。
【0025】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明に係るコンクリート構造物における止水構造は、コンクリート構造物の水平方向の止水作用をする止水構造であって、水平な平板状の支持板と該支持板の片側端部から一体にして上下方向に設けられた平板状の止水本体とからなる止水板と、該止水板を上下方向に高さ調節自在にして支持するとともに下部コンクリート構造体に埋設される支持部材とから構成され、前記止水本体の上部が前記下部コンクリート構造体の上面から突出されているので、止水性能が確保されると共に、前記止水板がスラブコンクリートの打設の目安になる。また、従来例におけるアンカー筋の代わりとなり、止水用のコンクリートの立上がりを形成する面倒な手間が省けて、止水作業の低減と効率的な構築を達成することができる、と言う優れた効果を奏するものである。
【0026】
前記支持部材のねじ部を挿通させるように支持板に設けられた孔部が、止水板の列設方向に移動調節可能にする長孔となっているので、止水板の列設(長手)方向における連接作業が容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1を示す正面図である。
【図2】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の要部を示す正面図である。
【図3】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の、止水板2の一部斜視図である。
【図4】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の実施例を示す斜視図である。
【図5】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の施工手順を示す説明図である。
【図6】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の施工手順を示す説明図である。
【図7】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の施工手順を示す説明図である。
【図8】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の施工手順を示す説明図である。
【図9】同本発明に係るコンクリート構造物における止水構造1の第2実施例に係る正面図である。
【図10】従来例に係る止水構造を示す説明図(A),(B)である。
【図11】同従来例に係る止水構造の一部拡大正面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート構造物における止水構造、
2 止水板、 2a 支持板、
2b 止水本体、 2c 上部、
2d 孔、 3 支持部材、
3a ねじ部、 3b プレート、
3c ボルト、 3d 袋ナット、
3e 端部、 4 ブチルシート、
5 型枠、 6 スラブ配筋、
7a,7b ナット、 8 スラブコンクリート、
9 ロックウール、 10 ポリエチレン発泡体、
11 止水材、 12 支持アングル、
20 立上がり部、
21 バルコニー、 22 室内、
23 壁、 24 アンカー筋、
25 下部コンクリート構造体、25a 天端。

Claims (2)

  1. コンクリート構造物の水平方向の止水作用をする止水構造であって、水平な平板状の支持板と該支持板の片側端部から一体にして上下方向に設けられた平板状の止水本体とからなる止水板と、該止水板を上下方向に高さ調節自在にして支持するとともに下部コンクリート構造体に埋設される支持部材とから構成され、前記止水本体の上部が前記下部コンクリート構造体の上面から突出されていること、
    を特徴とするコンクリート構造物における止水構造。
  2. 支持部材のねじ部を挿通させるように支持板に設けられた孔部が、止水板の列設方向に移動調節可能にする長孔となっていること、
    を特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物における止水構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200173A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Jsp Corp コンクリート構造物の打継部分の止水機構及び止水部材
CN112962801A (zh) * 2021-02-23 2021-06-15 中国建筑第八工程局有限公司 主体结构楼面变形缝构造及其施工方法

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