JP2002145933A - 重合体の製造法及び重合体 - Google Patents

重合体の製造法及び重合体

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JP2002145933A JP2000342570A JP2000342570A JP2002145933A JP 2002145933 A JP2002145933 A JP 2002145933A JP 2000342570 A JP2000342570 A JP 2000342570A JP 2000342570 A JP2000342570 A JP 2000342570A JP 2002145933 A JP2002145933 A JP 2002145933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α,β−不飽和カルボン酸エステルのグルー
プトランスファー重合において、高度に制御を行い、且
つ、触媒量を削減する。 【解決手段】 以下の3成分: (A)グループトランスファー重合反応開始剤(I) (B)ルイス酸(II)、(C)シリル化剤(II
I)、を必須成分とし、以下のいずれかの条件を満たす
ことを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸エステル重
合体の製造法。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (b)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.1より少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α,β−不飽和カ
ルボン酸エステルのグループトランスファー重合法に関
する。
【0002】
【従来の技術】グループトランスファー重合(GTP)
は、分子量分布の狭い(メタ)アクリル酸エステル重合
体を合成する優れた重合法である(J.Am.Che
m.Soc.,1983年105巻5706頁;Mac
romolecules,1987年20巻1473
頁;米国特許第4,414,372号、第4,417,
034号、第4,508,880号、第4,524,1
96号、第4,581,428号、第4,588,79
5号、第4,598,161号、第4,605,716
号、第4,622,372号、第4,656,233
号、第4,659,782号、第4,659,783
号、第4,681,918号、第4,695,607
号、第4,711,942号、および第4,732,9
55号)。
【0003】メタクリル酸エステルのGTPは、極性溶
媒中、HF等の求核性触媒を使用することによりよく
制御されたリビング重合になる。一方、アクリル酸エス
テルのGTPには、非極性溶媒中でルイス酸触媒を用い
る条件が適しており、極性溶媒中で求核性触媒を使用す
ると分子量分布が広がる傾向にある。ルイス酸触媒を用
いたGTPの問題点としては、通常モノマーに対してモ
ル比で10%もの大量の触媒が必要であることや、非常
に重合温度が低いこと等が挙げられる。
【0004】HgIを触媒として用いるとこれらの問
題点を解消できるが、その触媒の毒性が問題となる(P
olym.Prepr.,Am.Chem.Soc.,
Div.Polym.Chem.1988年29巻2号
114頁)。La(OTf)、Sm(OTf)、Y
(OTf)等のランタニドのトリフレート塩もアクリ
ル酸エステルのGTPのルイス酸触媒として有効である
が、活性はHgIよりも低い。
【0005】ZhuangとMullerらは、HgI
触媒を用いたアクリル酸ブチルのGTPにおいて、
(CHSiIを添加すると劇的に反応が加速され
ることを報告している(Macromolecule
s,1995年28巻8035頁;Macromole
cules,1995年28巻8043頁)。ルイス酸
と特定のシラン化合物を併用するGTPについては、米
国特許第4,866,145号で開示されている。この
特許においては、ルイス酸とシラン化合物のモル比が、
0/100〜90/10までに限定されている。
【0006】一方、近年、様々な「リビングラジカル重
合法」が開発されてきた。ラジカル重合法では、GTP
を含むイオン系の重合法に比べて、(メタ)アクリル酸
エステル等の極性モノマーの重合のおける副反応は一般
に起こりにくい。ラジカル重合は重合速度が高く、ラジ
カル同士のカップリングなどによる停止反応が起こりや
すいため一般的には制御が難しいとされている。しかし
ながら「リビングラジカル重合法」は上述の重合法とは
異なり、ラジカル重合でありながら停止反応等の副反応
が起こりにくく分子量分布の狭い(Mw/Mnが1.1
〜1.5程度)重合体が得られるとともに、モノマーと
開始剤の仕込み比によって分子量を自由にコントロール
することができるという特徴を有する。
【0007】なお、リビング重合とは狭義においては、
末端が常に活性を持ち続けて分子鎖が生長していく重合
のことをいうが、一般には、末端が不活性化されたもの
と活性化されたものが平衡状態にありながら生長してい
く擬リビング重合も含まれる。本明細書における定義も
後者である。
【0008】「リビングラジカル重合法」は近年様々な
グループで積極的に研究がなされている。その例として
は、たとえばJ.Am.Chem.Soc.、1994
年、116巻、7943頁に示されるようなコバルトポ
ルフィリン錯体を用いるもの、Macromolecu
les、1994年、27巻、7228頁に示されるよ
うなニトロキシド化合物などのラジカル捕捉剤を用いる
もの、有機ハロゲン化物等を開始剤とし遷移金属錯体を
触媒とする「原子移動ラジカル重合」(AtomTra
nsfer Radical Polymerizat
ion:ATRP)などがあげられる。
【0009】「リビングラジカル重合法」の中でも、有
機ハロゲン化物あるいはハロゲン化スルホニル化合物等
を開始剤、遷移金属錯体を触媒としてビニル系モノマー
を重合する「原子移動ラジカル重合法」は、上記の「リ
ビングラジカル重合法」の特徴に加えて、官能基変換反
応に比較的有利なハロゲン等を末端に有し、開始剤や触
媒の設計の自由度が大きいことから、特定の官能基を有
するビニル系重合体の製造方法としてはさらに好まし
い。この原子移動ラジカル重合法としては例えばMat
yjaszewskiら、J.Am.Chem.So
c.、1995年、117巻、5614頁、Macro
molecules、1995年、28巻、7901
頁,Science、1996年、272巻、866
頁、WO96/30421号公報,WO97/1824
7号公報、WO98/01480号公報,WO98/4
0415号公報、あるいはSawamotoら、Mac
romolecules、1995年、28巻、172
1頁、特開平9−208616号公報、特開平8−41
117号公報などが挙げられる。しかし、これらのリビ
ングラジカル重合法の多くは、遷移金属錯体を触媒とし
て用い、更にその量が多いために、重合後のポリマーの
精製が困難であるとの問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、α,
β−不飽和カルボン酸エステルのグループトランスファ
ー重合において、高度に制御を行い、且つ、触媒量を削
減する方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の3成
分: (A)グループトランスファー重合反応開始剤(I) (B)ルイス酸(II)、(C)シリル化剤(II
I)、を必須成分とし、以下のいずれかの条件を満たす
ことを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸エステル重
合体の製造法である。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (b)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.1より少ない。
【0012】グループトランスファー重合反応開始剤
(I)としては、限定はされないが、一般式1で表され
る化合物: (R)(R)C=C(OR)OSiZ (1) (式中、Zは(OR3−x(Rである。
、R、R、Rは、原子又は炭素数1〜20の
酸素原子を1又は2個含んでいても良い飽和又は不飽和
の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれらの
組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選ば
れる原子又は基である。Xは0、1、又は3である。)
が好ましく、更には、一般式1においてRがCH3
CHCH、Cから選ばれる基あるいはその組
合わせであり、Xが3である化合物が好ましい。
【0013】α,β−不飽和カルボン酸エステルは、限
定はされないが、アクリル酸エステル、あるいは、クロ
トン酸エステルが好ましく、特にアクリル酸エステルが
好ましい。ルイス酸(II)は、限定はされないが、ホ
ウ素系ルイス酸、あるいは、アルミニウム系ルイス酸が
好ましく、特にホウ素系ルイス酸が好ましい。ホウ素系
ルイス酸としては、トリス(ペンタフルオロフェニル)
ボランが好ましく、アルミニウム系ルイス酸としては、
アルキルアルミニウム ビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノキシド)が好ましい。
【0014】シリル化剤(III)は、限定はされない
が、一般式2で表される化合物: (R(R(RSiY (2) (式中、式sは1,2及び3から選ばれ、p,q,rは
0,1,2及び3から選ばれ、且つp+q+r+s=4
を満足する数である。R、R、Rは炭素数20以
下の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれら
の組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選
ばれる基である。YはI、Br、Cl、CFSO
CFCO、ClO、SOである。)であること
が好ましく、特に次の群から選ばれる化合物であること
が好ましい。 (CHSiI、(CHCHSiI、(C
SiSOCF 、(CHCHSiS
CF
【0015】重合条件としては、(a)且つ(d)、あ
るいは、(b)且つ(e)を満たすことが好ましい。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (b)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.25より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。
【0016】また、(d)あるいは(e)を満たし、且
つ(c)を満たすことが好ましい。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対
し、モル比で0.1より少ない。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。
【0017】更に、以下のいずれかの条件を満たすこと
が好ましい。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.02以下である。
【0018】更に、(f)且つ(i)、あるいは、
(g)且つ(j)を満たすことが好ましい。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。
【0019】更にまた、(i)あるいは(j)を満た
し、且つ(h)を満たすことが好ましい。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.02以下である。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。 重合温度は、限定はされないが、−5℃以上であること
が好ましい。
【0020】本発明は、本発明の製造法により製造され
た重合体、及び、本発明の製造法により少なくとも1つ
の重合体ブロックが製造されたブロック共重合体でもあ
る。本発明の重合体は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーで測定した重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)の比(Mw/Mn)の値が1.5未満で
あることが好ましい。また、本発明の重合体は、数平均
分子量が10000以上であることが好ましい。本発明
は、本発明の重合体からなる熱可塑性エラストマーでも
ある。また、本発明は、本発明の重合体からなる硬化性
組成物でもある。以下に本発明を詳述する。
【0021】本発明は、以下の3成分: (A)グループトランスファー重合反応開始剤(I) (B)ルイス酸(II)、(C)シリル化剤(II
I)、を必須成分とし、以下のいずれかの条件を満たす
ことを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸エステル重
合体の製造法である。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (b)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.1より少ない。
【0022】<グループトランスファー重合反応開始剤
(I)>グループトランスファー重合反応開始剤(I)
とは、前述の文献等に記載されているグループトランス
ファー重合を開始する開始剤のことである。具体的な構
造の例としては、限定はされないが、米国特許第4,4
14,372号、米国特許第4,417,034号、米
国特許第4,866,145号、日本国特許特公平6−
67971等に開示されている化合物が挙げられる。
【0023】そして、限定はされないが、一般式1で表
される化合物が好ましい。 (R)(R)C=C(OR)OSiZ (1) (式中、Zは(OR3−x (R である。
、R、R、Rは、原子又は炭素数1〜20の
酸素原子を1又は2個含んでいても良い飽和又は不飽和
の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれらの
組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選ば
れる原子又は基である。Xは0、1、又は3である。)
更には、一般式1においてRがCH3、CH
、Cから選ばれる基あるいはその組合わせで
あり、Xが3である化合物が好ましい。
【0024】一般式1で表される重合反応開始剤の具体
例としては、例えば1−メトキシ−1−(トリメチルシ
ロキシ)−2−メチル−1−プロぺン、1−エトキシ−
1−(トリメチルシロキシ)−2−メチル−1−プロペ
ン、1−メトキシ−1(トリエチルシロキシ)1−プロ
ペン、1−メトキシ−1−(トリアリルシロキシ)−2
−メチル−1−プロペン、1−メトキシ−1−(トリシ
クロヘキシルメチルシロキシ)−2−メチル−1−プロ
ぺン、1−メトキシ−1−(トリフェニルシロキシ)−
2−メチル−1−プロぺン、1−ブトキシ−1−(トリ
ベンジルシロキシ)−2−メチル−1−プロペン、1−
メトキシ−1−(フェニルジメチルシロキシ)−2−メ
チル−1−プロペン、1−アリルオキシ−1−(トリメ
チルシロキシ)−2−メチル−1−プロペン、1−ベン
ジルオキシ−1−(トリブチルシロキシ)−2−エチル
−1−プロペン、1−tert−ブチルオキシ−(トリ
メチルシロキシ)−2−メチル−1−プロぺン、1−
(2−メトキシ−1−エトキシ)−1−(トリメチルシ
ロキシ)−2−メチル−1−プロぺン、1−[2−(2
−メトキシ−1−エトキシ)エトキシ]−1−(トリメ
チルシロキシ)−2−メチル−1−プロぺン、などが挙
げられる。
【0025】<ルイス酸(II)>本発明で使用される
ルイス酸(II)は、特に限定はされないが、次のよう
な化合物が例示される。よう化亜鉛、臭化亜鉛、塩化亜
鉛等の亜鉛化合物、トリフルオロボラン、トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボラン等のホウ素化合物、アルキ
ルアルミニウムオキシド、アルキルアルミニウムクロリ
ド、アルキルアルミニウム ビス(2,6−ジ−t−ブ
チルフェノキシド)等のアルミニウム化合物、よう化カ
ドミウム等のカドミウム化合物、塩化鉄等の鉄化合物、
塩化錫等の錫化合物、よう化水銀、臭化水銀、塩化水
銀、トリフルオロ酢酸水銀、水銀トリフレート、CH
HgI、CHgI、CHgI、CHHg
ClO、Hg(ClO等の水銀化合物。限定は
されないが、特にホウ素化合物、アルミニウム化合物が
好ましく、中でもトリス(ペンタフルオロフェニル)ボ
ラン、アルキルアルミニウム ビス(2,6−ジ−t−
ブチルフェノキシド)が好ましい。
【0026】<シリル化剤(III)>シリル化剤と
は、形式上、アニオン性置換基の脱離により、シリルカ
チオンを生成するケイ素化合物のことである。シリルカ
チオンを生成する基としては、限定はされないが、I、
Br、Cl、CFSO、CFCO、ClO
SO が好ましく、特にI、CFSOが好ましい。
【0027】シリル化剤(III)は、限定はされない
が、一般式2で表される化合物: (R(R(RSiY (2) (式中、式sは1,2及び3から選ばれ、p,q,rは
0,1,2及び3から選ばれ、且つp+q+r+s=4
を満足する数である。R、R、Rは炭素数20以
下の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれら
の組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選
ばれる基である。YはI、Br、Cl、CFSO
CFCO、ClO、SOである。)であること
が好ましく、特に次の群から選ばれる化合物であること
が好ましい。 (CHSiI、(CHCHSiI、(C
SiSOCF 、(CHCHSiS
CF
【0028】これら以外には、(CHSiI
CHSiI、(n−CSiI、(ter
t−CSiI、(tert−C
iI、(C)3SiI、[(2,6−ジ−te
rt−C)−C SiI、(CH
(C)SiI、(CH(C)SiI
などが挙げられる。
【0029】<モノマー>本発明のα,β−不飽和カル
ボン酸エステル重合体の主鎖を構成するα,β−不飽和
カルボン酸エステルモノマーとしては特に限定されず、
各種のものを用いることができる。例示するならば、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸−n−プロピル、(メタ)アク
リル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸−n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸−tert−ブチル、(メタ)アクリル酸−n−ペン
チル、(メタ)アクリル酸−n−ヘキシル、(メタ)ア
クリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸−n−ヘ
プチル、(メタ)アクリル酸−n−オクチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル
酸ドデシル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)ア
クリル酸トルイル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メ
タ)アクリル酸−2−メトキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸−3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)
アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−アミノ
エチル、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメ
トキシシラン、(メタ)アクリル酸のエチレンオキサイ
ド付加物、(メタ)アクリル酸トリフルオロメチルメチ
ル、(メタ)アクリル酸2−トリフルオロメチルエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチルエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロエチル−2−
パーフルオロブチルエチル、(メタ)アクリル酸2−パ
ーフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロメ
チル、(メタ)アクリル酸ジパーフルオロメチルメチ
ル、(メタ)アクリル酸2−パーフルオロメチル−2−
パーフルオロエチルメチル、(メタ)アクリル酸2−パ
ーフルオロヘキシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パ
ーフルオロデシルエチル、(メタ)アクリル酸2−パー
フルオロヘキサデシルエチル等の(メタ)アクリル酸系
モノマー;無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸の
モノアルキルエステル及びジアルキルエステル;フマル
酸、フマル酸のモノアルキルエステル及びジアルキルエ
ステル;クロトン酸−iso−プロピル、クロトン酸−
iso−ブチル、クロトン酸−tert−ブチル、クロ
トン酸シクロヘキシル、などのα−分枝低級アルコール
のクロトン酸エステル類、クロトン酸エチル、クロトン
酸−n−プロピル、クロトン酸−n−ブチル、クロトン
酸−n−オクチルなどのα−非分枝低級アルコールのク
ロトン酸エステル類、クロトン酸ステアリル、クロトン
酸セチル、クロトン酸オレイニル、クロトン酸リノレニ
ルなどの飽和又は不飽和のα−非分枝高級アルコールの
クロトン酸エステル類が挙げられる。これらは、単独で
用いても良いし、複数を共重合させても構わず、更にア
ニオン重合性の他のモノマーと共重合しても構わない。
なかでも、生成物の物性等から、(メタ)アクリル酸エ
ステルモノマー、クロトン酸エステルモノマーが好まし
い。より好ましくは、アクリル酸エステルモノマーであ
り、更に好ましくは、アクリル酸エチルである。本発明
においては、これらの好ましいモノマーを他のモノマー
と共重合、更にはブロック共重合させても構わなく、そ
の際は、これらの好ましいモノマーが重量比で40%含
まれていることが好ましい。なお上記表現形式で例えば
(メタ)アクリル酸エステルとは、アクリル酸エステル
および/あるいはメタクリル酸エステルを表す。
【0030】<ルイス酸(II)とシリル化剤(II
I)の量>本発明の重要な点は、ルイス酸(II)とシ
リル化剤(III)の量である。ルイス酸と特定のシラ
ン化合物を併用するGTPについては、米国特許第4,
866,145号で開示されており、この特許において
は、ルイス酸とシラン化合物のモル比が、0/100〜
90/10までに限定されている。発明者らは、鋭意研
究の結果、この範囲外で、より少量の化合物の使用によ
り、より良いGTPの制御を与える処方を見出した。
【0031】本発明においては、以下のいずれかの条件
を満たす。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (b)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.1より少ない。
【0032】重合条件としては、(a)且つ(d)、あ
るいは、(b)且つ(e)を満たすことが好ましい。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
い。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (b)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.25より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。
【0033】また、(d)あるいは(e)を満たし、且
つ(c)を満たすことが好ましい。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.1より少ない。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
い。
【0034】更に、以下のいずれかの条件を満たすこと
が好ましい。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.02以下である。
【0035】更に、(f)且つ(i)、あるいは、
(g)且つ(j)を満たすことが好ましい。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。
【0036】更にまた、(i)あるいは(j)を満た
し、且つ(h)を満たすことが好ましい。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
モル比で0.02以下である。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。 これらの条件で重合を行うことにより、ルイス酸やシリ
ル化剤の使用量を大きく削減できるために、コストを劇
的に低下させることができる。
【0037】<重合条件>溶媒 本発明の重合反応は溶剤の存在下又は非存在下のいずれ
も可能であるが、モノマー、グループトランスファー重
合反応開始剤(I)、ルイス酸(II)、シリル化剤
(III)を溶解又は分散し得る溶剤の存在下で行うこ
とが好ましい。
【0038】溶媒の種類としては特に限定されず、例え
ば、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪
族又は脂環族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの脂肪族置換又は非置換の芳香族炭化水素類;ジ
クロロメタン、クロロホルム、トリクロロエタン、ブロ
モホルム、クロロベンゼンなどのハロゲン置換脂肪族炭
化水素類;ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、te
rt−ブチルメチルエーテル、ジブチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジ
フェニルエーテル、アニソール、ジメトキシベンゼンな
どの環状又は非環状のエーテル類;アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒;エチ
レンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボ
ネート系溶媒;あるいはそれらの中から選ばれる成分か
らなる混合溶剤など、本重合系を阻害しない溶媒系が挙
げられる。また、超臨界流体CO を媒体とする系にお
いても重合を行うことができる。
【0039】溶剤の使用量には特に制限はないが経済性
の観点からモノマー1gに対し100ml以下の範囲が
好ましい。溶剤は通常用いられる方法で水などのプロテ
ィックな不純物などの重合阻害物を極力除去精製したも
のを用いることが好ましい。
【0040】温度、雰囲気 反応温度は、特に限定はされないが、−100℃〜+4
0℃、好ましくは−90℃〜+20℃、更に好ましくは
−80℃〜+10℃が適用される。重合体の分子量やリ
ビング性をより良く制御しようとする場合には、低温の
方が好ましいが、本発明の場合には、−5℃以上の温度
でも高度な制御が可能である。反応時間は上記反応条件
の設定に依存するが通常1〜200時間、好ましくは5
〜150時間、更に好ましくは10〜130時間が適用
される。反応の際には静置又は撹拌のいずれも適用出来
る。又、反応は窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲
気、又は真空中など、重合反応の阻害物質が実質的に存
在しない環境で行われることが好ましい。
【0041】共重合反応におけるモノマーの添加法は、
反応開始時に総てのモノマーの全量を反応系に存在させ
てもよいし、一種又は2種以上を存在させて重合反応を
開始し、目的の重合率の時点で逐次残部のモノマーを加
えて反応を継続して行うこともできる。後者の方法を目
的重合体に応じて適合させることによって、いわゆるブ
ロック共重合体を得ることができる。単独重合反応及び
共重合反応のいずれにおいても重合反応終了時、酸又は
塩基触媒の存在下、又は非存在下で水又はアルコールと
処理することにより重合体の片末端をカルボン酸又はエ
ステル基に転換することができる。この転換は重合反応
後重合体を一旦単離した後行うこともできる。
【0042】<重合体>本発明の重合体の分子量分布、
すなわち、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで
測定した重量平均分子量と数平均分子量の比は、特に限
定されないが、好ましくは1.5未満であり、好ましく
は1.4以下であり、より好ましくは1.3以下であ
り、さらに好ましくは1.2以下であり、特に好ましく
は1.1以下である。本発明でのGPC測定において
は、通常、移動相としてTHFあるいはクロロホルムを
用い、測定はポリスチレンゲルカラムにておこない、数
平均分子量等は標準PMMA換算あるいは標準ポリスチ
レン換算で求めることができる。
【0043】本発明の重合体の数平均分子量は特に制限
はないが、従来の方法では合成が困難であった高分子量
の重合体を与えることができ、好ましくは、10000
以上、より好ましくは25000以上である。
【0044】本発明を利用することにより、本発明の重
合法により合成される重合体同士、あるいは、本発明の
重合体と他の方法により得られる重合体とのブロック共
重合体の合成が可能となる。ブロック共重合体は、その
分子設計により、熱可塑性エラストマーとしての利用が
可能となる。特に、ガラス転移点が高いハードセグメン
トと、ガラス転移点が低いソフトセグメントを共有する
ブロック共重合体が好ましい。
【0045】<官能基導入法>本発明の重合体に関し
て、公知のGTPで合成されたポリマーに対する種々の
官能基導入法により、官能基を導入することができる。
例えば、Macromolecules,1987年2
0巻1473頁の文献及びその引用文献に示される方法
が挙げられる。
【0046】本発明の重合法は高度に制御が可能である
ので、これらの方法を利用することにより、末端や側鎖
に様々な官能基の導入が可能であり、これらの官能基を
利用した硬化性組成物として利用することができる。
【0047】<熱可塑エラストマー>本発明のブロック
共重合体は、熱可塑性エラストマーとして利用が可能で
あり、既存のスチレン系エラストマーと同等の用途に使
用できる。具体的には、樹脂やアスファルトの改質用
途、樹脂とブロック体とのコンパウンド用途(必要に応
じて可塑剤や充填材、安定剤等を加えてもよい)、熱硬
化性樹脂の収縮防止剤、粘・接着剤、制振材のベースポ
リマーとして使用することができる。具体的な応用分野
としては、自動車の内装・外装部品、電気・電子分野、
食品の包装用フィルムやチューブ、医薬・医療用容器や
シール性物品等が挙げられる。
【0048】また、本発明のブロック共重合体は、それ
自身でも耐衝撃性を有する樹脂として成形材料となりう
るが、種々の熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂と混合し
て用いるとこれらの樹脂に高度の耐衝撃性を付与できる
耐衝撃性改良剤となりうる。このほか、加工性改良剤、
相溶化剤、艶消し剤、耐熱性改良剤などとして使用でき
る。
【0049】本発明の重合体を添加して耐衝撃性を改良
しうる熱可塑性樹脂としては、ポリメチルメタクリレー
ト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、環状オレフィン共重合樹脂、ポリカー
ボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹
脂とポリエステル樹脂の混合物、芳香族アルケニル化合
物、シアン化ビニル化合物および(メタ)アクリル酸エ
ステルからなる群から選ばれる少なくとも1種のビニル
系単量体70〜100重量%とこれらのビニル系単量体
と共重合可能なたとえばエチレン、プロピレン、酢酸ビ
ニルなどの他のビニル系単量体および(または)ブタジ
エン、イソプレンなどの共役ジエン系単量体など0〜3
0重量%とを重合して得られる単独重合体または共重合
体、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、
ポリスチレン樹脂とポリフェニレンエーテル樹脂の混合
物などをあげることができるが、これらに限定されるこ
となく、熱可塑性樹脂樹脂が広く使用可能である。特に
ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、
ポリプロピレン樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、ポリエステル樹脂などが耐候性、耐衝
撃性などの特徴を出しやすく好ましい。
【0050】本発明の重合体を各種樹脂に添加する方法
としては、バンバリーミキサー、ロールミル、二軸押出
機等の公知の装置を用い、機械的に混合しペレット状に
賦形する方法をあげることができる。押出賦形されたペ
レットは、幅広い温度範囲で成形可能であり、成形に
は、通常の射出成形機、ブロー成形機、押出成形機など
が用いられる。
【0051】さらに、この樹脂組成物には、必要に応じ
て耐衝撃性改良剤、安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、顔
料、充填剤などを配合し得る。具体的には、メチルメタ
クリレート−ブタジエン−スチレン共重合体(MBS樹
脂)、アクリル系グラフト共重合体、アクリル−シリコ
ーン複合ゴム系グラフト共重合体などの耐衝撃性改良
剤;トリフェニルホスファイトなどの安定剤;ポリエチ
レンワックス、ポリプロピレンワックスなどの滑剤;ト
リフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート等
のホスフェート系難燃剤、デカブロモビフェニル、デカ
ブロモビフェニルエーテルなどの臭素系難燃剤、三酸化
アンチモンなどの難燃剤;酸化チタン、硫化亜鉛、酸化
亜鉛などの顔料;ガラス繊維、アスベスト、ウォラスト
ナイト、マイカ、タルク、炭酸カルシウムなどの充填剤
などがあげられる。
【0052】<硬化性組成物>本発明の硬化性組成物
は、限定はされないが、建築用弾性シーリング材や複層
ガラス用シーリング材等におけるシーリング材、太陽電
池裏面封止材などの電気・電子部品材料、電線・ケーブ
ル用絶縁被覆材などの電気絶縁材料、粘着剤、接着剤、
弾性接着剤、塗料、粉体塗料、コーティング材、発泡
体、電気電子用ポッティング材、フィルム、ガスケッ
ト、注型材料、人工大理石、各種成形材料、および、網
入りガラスや合わせガラス端面(切断部)の防錆・防水
用封止材等の様々な用途に利用可能である。
【0053】更に、本発明の硬化性組成物から得られた
ゴム弾性を示す成形体は、ガスケット、パッキン類を中
心に広く使用することができる。例えば自動車分野では
ボディ部品として、気密保持のためのシール材、ガラス
の振動防止材、車体部位の防振材、特にウインドシール
ガスケット、ドアガラス用ガスケットに使用することが
できる。シャーシ部品として、防振、防音用のエンジン
およびサスペンジョンゴム、特にエンジンマウントラバ
ーに使用することができる。エンジン部品としては、冷
却用、燃料供給用、排気制御用などのホース類、エンジ
ンオイル用シール材などに使用することができる。ま
た、排ガス清浄装置部品、ブレーキ部品にも使用でき
る。家電分野では、パッキン、Oリング、ベルトなどに
使用できる。具体的には、照明器具用の飾り類、防水パ
ッキン類、防振ゴム類、防虫パッキン類、クリーナ用の
防振・吸音と空気シール材、電気温水器用の防滴カバ
ー、防水パッキン、ヒータ部パッキン、電極部パッキ
ン、安全弁ダイアフラム、酒かん器用のホース類、防水
パッキン、電磁弁、スチームオーブンレンジ及びジャー
炊飯器用の防水パッキン、給水タンクパッキン、吸水バ
ルブ、水受けパッキン、接続ホース、ベルト、保温ヒー
タ部パッキン、蒸気吹き出し口シールなど燃焼機器用の
オイルパッキン、Oリング、ドレインパッキン、加圧チ
ューブ、送風チューブ、送・吸気パッキン、防振ゴム、
給油口パッキン、油量計パッキン、送油管、ダイアフラ
ム弁、送気管など、音響機器用のスピーカーガスケッ
ト、スピーカーエッジ、ターンテーブルシート、ベル
ト、プーリー等が挙げられる。建築分野では、構造用ガ
スケット(ジッパーガスケット)、空気膜構造屋根材、
防水材、定形シーリング材、防振材、防音材、セッティ
ングブロック、摺動材等に使用できる。スポ―ツ分野で
は、スポーツ床として全天候型舗装材、体育館床等、ス
ポーツシューズとして靴底材、中底材等、球技用ボール
としてゴルフボール等に使用できる。防振ゴム分野で
は、自動車用防振ゴム、鉄道車両用防振ゴム、航空機用
防振ゴム、防舷材等に使用できる。海洋・土木分野で
は、構造用材料として、ゴム伸縮継手、支承、止水板、
防水シート、ラバーダム、弾性舗装、防振パット、防護
体等、工事副材料としてゴム型枠、ゴムパッカー、ゴム
スカート、スポンジマット、モルタルホース、モルタル
ストレーナ等、工事補助材料としてゴムシート類、エア
ホース等、安全対策商品としてゴムブイ、消波材等、環
境保全商品としてオイルフェンス、シルトフェンス、防
汚材、マリンホース、ドレッジングホース、オイルスキ
マー等に使用できる。その他、板ゴム、マット、フォー
ム板等にも使用できる。
【0054】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を比較例と
併せて説明するが、本発明は、下記実施例に限定される
ものではない。下記実施例および比較例中「部」および
「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表
す。下記実施例中、「数平均分子量」および「分子量分
布(重量平均分子量と数平均分子量の比)」は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いた
標準PMMA換算法により算出した。ただし、GPCカ
ラムとしてPLゲルMixed−Cカラム(7.5×3
00mm)を2本直列につないで用い、GPC溶媒とし
てTHFを用いた。
【0055】(実施例1)乾燥アルゴン雰囲気下、0℃
に冷却したガラス反応器中に、アクリル酸エチル(10
mmol)、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン
(0.010mmol)、トリエチルシリルトリフレー
ト(0.00010mmol)、1−メトキシ−1−
(トリエチルシロキシ)−2−メチル−1−プロペン
(0.20mmol)、及びジクロロメタン(4ml)
を加えた。0℃で2時間撹拌した後、少量のメタノール
を加え反応を停止させ、減圧下揮発分を留去した。ほぼ
定量的に重合体が得られた。生成物をゲルパーミエーシ
ョンクロマートグラフィー(GPC)及びH−NMR
により分析した。数平均分子量Mn=6800、分子量
分布Mw/Mn=1.18であった。
【0056】(実施例2)実施例1と同様にして、アク
リル酸エチル(10mmol)、トリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボラン(0.010mmol)、トリエチ
ルシリルトリフレート(0.00010mmol)、1
−メトキシ−1−(トリエチルシロキシ)−2−メチル
−1−プロペン(0.20mmol)、及びジクロロメ
タン(4ml)を、0℃で1時間反応させ、生成物を分
析した。結果を表1に示す。
【0057】(実施例3、4)実施例2において、1−
メトキシ−1−(トリエチルシロキシ)−2−メチル−
1−プロペンの量のみを、実施例3では、0.10mm
ol、実施例4では0.050mmolとした。反応温
度は20℃とし、実施例3では1時間、実施例4では4
時間反応させた。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】(実施例5)実施例1と同様にして、アク
リル酸エチル(10mmol)、トリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボラン(0.0010mmol)、トリメ
チルシリルトリフレート(0.000050mmo
l)、1−メトキシ−1−(トリメチルシロキシ)−2
−メチル−1−プロペン(0.10mmol)、及びジ
クロロメタン(4ml)を、0℃で1時間反応させ、生
成物を分析した。重合率は100%で、Mn(GPC)
=15300、Mw/Mn=1.15であった。
【0060】(実施例6)実施例2と同条件で重合を実
施し、1時間後にアクリル酸n−ブチルを添加した。ア
クリル酸n−ブチル添加時と、最終生成物の分子量及び
分子量分布は、それぞれ、Mn=6800、Mw/Mn
=1.18;Mn=15000、Mw/Mn=1.19
であった。それぞれのGPCチャートを重ね書きしたも
のを図1に示す。最終生成物には、アクリル酸エチルの
重合完了時のピークに相当するピークが見られないこと
から、ほぼ定量的にブロック化されたことが解る。
【0061】(実施例7)実施例1と同様にして、アク
リル酸エチル(5mmol)、クロトン酸エチル(5m
mol)、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン
(0.010mmol)、トリエチルシリルアイオダイ
ド(0.00010mmol)、1−メトキシ−1−
(トリエチルシロキシ)−2−メチル−1−プロペン
(0.10mmol)、及びジクロロメタン(4ml)
を、0℃で24時間反応させ、生成物を分析した。Mn
=8100、Mw/Mn=1.18で、重合体中のアク
リル酸エチルとクロトン酸エチルのモル比は、84:1
6であった。
【0062】(実施例8)実施例1と同様にして、アク
リル酸エチル(10mmol)、トリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボラン(0.0050mmol)、トリメ
チルシリルトリフレート(0.00010mmol)、
1−メトキシ−1−(トリメチルシロキシ)−2−メチ
ル−1−プロペン(0.10mmol)、及びトルエン
(4ml)を、0℃で4時間反応させ、生成物を分析し
た。重合率は100%で、Mn(NMR)=1052
0、Mn(GPC)=17300,Mw/Mn=1.1
2であった。
【0063】
【発明の効果】グループトランスファー重合において、
限定された量のルイス酸とシリル化剤を併用することに
より、α,β−不飽和カルボン酸エステル、特にアクリ
ル酸エステルの分子量及び分子量分布の制御が改善され
た。更に、本発明の条件では、ルイス酸、シリル化剤の
使用量が低減できるので、製造コスト及び生成物の精製
において従来法より有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GPCチャートを重ね書きしたもの
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 英崇 大阪府豊中市待兼山町1−3 大阪大学基 礎工学部 Fターム(参考) 4J015 DA04 DA05 DA10 4J100 AL03P AL04P AL05P AL08P AL09P AL10P AL14P AL34P AL36P BA03P BA05P BA08P BA29P BA77P BB18P BC04P BC43P CA01 FA03 FA08

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の3成分: (A)グループトランスファー重合反応開始剤(I) (B)ルイス酸(II)、(C)シリル化剤(II
    I)、を必須成分とし、以下のいずれかの条件を満たす
    ことを特徴とするα,β−不飽和カルボン酸エステル重
    合体の製造法。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
    酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
    い。 (b)シリル化剤(III)がグループトランスファー
    重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
    い。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
    モル比で0.1より少ない。
  2. 【請求項2】 グループトランスファー重合反応開始剤
    (I)が、一般式1で表される化合物であることを特徴
    とする請求項1記載の重合体の製造法。 (R)(R)C=C(OR)OSiZ (1) (式中、Zは(OR3−x (R である。
    、R、R、Rは、原子又は炭素数1〜20の
    酸素原子を1又は2個含んでいても良い飽和又は不飽和
    の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれらの
    組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選ば
    れる原子又は基である。Xは0、1、又は3である。)
  3. 【請求項3】 グループトランスファー重合反応開始剤
    (I)が、一般式1においてRがCH3、CHCH
    、Cから選ばれる基あるいはその組合わせであ
    り、Xが3であることを特徴とする請求項2記載の重合
    体の製造法。
  4. 【請求項4】 α,β−不飽和カルボン酸エステルが、
    アクリル酸エステル、あるいは、クロトン酸エステルで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の重合体の製造法。
  5. 【請求項5】 ルイス酸(II)が、ホウ素系ルイス酸
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に
    記載の重合体の製造法。
  6. 【請求項6】 ルイス酸(II)が、トリス(ペンタフ
    ルオロフェニル)ボランであることを特徴とする請求項
    5記載の重合体の製造法。
  7. 【請求項7】 ルイス酸(II)が、アルミニウム系ル
    イス酸であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    一項に記載の重合体の製造法。
  8. 【請求項8】 ルイス酸(II)が、アルキルアルミニ
    ウム ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノキシド)で
    あることを特徴とする請求項7記載の重合体の製造法。
  9. 【請求項9】 シリル化剤(III)が、一般式2で表
    される化合物であることを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれか一項に記載の重合体の製造法。 (R(R(RSiY (2) (式中、式sは1,2及び3から選ばれ、p,q,rは
    0,1,2及び3から選ばれ、且つp+q+r+s=4
    を満足する数である。R、R、Rは炭素数20以
    下の脂肪族、脂環族又は芳香族の有機基あるいはそれら
    の組み合わせからなる有機基を表し、それぞれ独立に選
    ばれる基である。YはI、Br、Cl、CFSO
    CFCO、ClO、SOである。)
  10. 【請求項10】 シリル化剤(III)が、次の群から
    選ばれる化合物であることを特徴とする請求項9に記載
    の重合体の製造法。 (CHSiI、(CHCHSiI、(C
    SiSOCF 、(CHCHSiS
    CF
  11. 【請求項11】 以下に示す条件のうち、(a)且つ
    (d)、あるいは、(b)且つ(e)を満たすことを特
    徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の重合体
    の製造法。 (a)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
    酸エステル単量体に対しモル比で1×10−3より少な
    い。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
    ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (b)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
    反応開始剤(I)に対しモル比で0.25より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
    重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
    い。
  12. 【請求項12】 以下に示す条件のうち、(d)あるい
    は(e)を満たし、且つ(c)を満たすことを特徴とす
    る請求項1〜10のいずれか一項に記載の重合体の製造
    法。 (c)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対
    し、モル比で0.1より少ない。 (d)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
    ステル単量体に対しモル比で5×10−3より少ない。 (e)シリル化剤(III)がグループトランスファー
    重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.05より少な
    い。
  13. 【請求項13】 以下のいずれかの条件を満たすことを
    特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の重合
    体の製造法。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
    酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
    重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対し
    モル比で0.02以下である。
  14. 【請求項14】 以下に示す条件のうち、(f)且つ
    (i)、あるいは、(g)且つ(j)を満たすことを特
    徴とする請求項13に記載の重合体の製造法。 (f)シリル化剤(III)がα,β−不飽和カルボン
    酸エステル単量体に対しモル比で5×10−4以下。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
    ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (g)シリル化剤(III)がグループトランスファー
    重合反応開始剤(I)に対しモル比で0.005以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
    反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。
  15. 【請求項15】 以下に示す条件のうち、(i)あるい
    は(j)を満たし、且つ(h)を満たすことを特徴とす
    る請求項13に記載の重合体の製造法。 (h)シリル化剤(III)がルイス酸(II)に対
    し、モル比で0.02以下である。 (i)ルイス酸(II)がα,β−不飽和カルボン酸エ
    ステル単量体に対しモル比で2×10−3以下。 (j)ルイス酸(II)がグループトランスファー重合
    反応開始剤(I)に対しモル比で0.1以下。
  16. 【請求項16】 重合温度が−5℃以上であることを特
    徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の重合体
    の製造法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の重合体の製造法により製造された重合体。
  18. 【請求項18】 請求項1〜16のいずれか一項に記載
    の重合体の製造法により少なくとも1つの重合体ブロッ
    クが製造されたブロック共重合体。
  19. 【請求項19】 ゲルパーミエーションクロマトグラフ
    ィーで測定した重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
    (Mn)の比(Mw/Mn)の値が1.5未満であるこ
    とを特徴とする17または18に記載の重合体。
  20. 【請求項20】 数平均分子量が10000以上である
    ことを特徴とする請求項17〜19のいずれか一項に記
    載の重合体。
  21. 【請求項21】 請求項17〜20のいずれか一項に記
    載の重合体からなる熱可塑性エラストマー。
  22. 【請求項22】 請求項17〜20のいずれか一項に記
    載の重合体からなる硬化性組成物。
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