JP2002141419A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
素子の特性を確保しつつ、フォトダイオードの特性を向
上させることができる半導体装置を提供する。 【解決手段】第1導電型の第1の半導体層11と第2導
電型の第2の半導体層13とを積層した構成とし、バイ
ポーラトランジスタ形成領域において第2の半導体層1
3の主面にバイポーラトランジスタBiTrが構成さ
れ、フォトダイオード形成領域において第2の半導体層
13の主面に第1導電型の第1の半導体領域16が形成
されている。フォトダイオード形成領域における第1の
半導体領域16と第2の半導体層13との接合面J1 か
ら延びる第1の空乏層V1 と、第2の半導体層13と第
1の半導体層11との接合面J2 から延びる第2の空乏
層V2とが接触するように、第1の半導体層11と第2
の半導体層13との間および第2の半導体層13と第1
の半導体領域16との間に電圧が印加される。
Description
特に少なくともバイポーラトランジスタとPINフォト
ダイオードなどのフォトダイオードとを有する半導体装
置に関する。
は光を受けて電流を発生させるダイオードであり、CD
やDVDなどの光ディスク装置に内蔵される光学ピック
アップ装置用の受光素子として広く用いられている。フ
ォトダイオードは、pn接合した半導体から構成され、
pn接合に逆バイアスを印加することで空乏層を広げ、
高い電界をかける。主に空乏層で吸収された光によって
電子−正孔対が発生し、電界に引かれて電子はn型半導
体領域へ、正孔はp型半導体領域へ移動し、電流として
検知される。
p層とn層の間に導電性不純物を低濃度に含有するI層
(p- 層またはn- 層)を設けて、低電圧での空乏層を
広げやすくしたPINフォトダイオードや、アバランシ
ェ崩壊を発生させる領域を設けたアバランシェ・フォト
ダイオードなどがある。
(PD)、バイポーラトランジスタ(BiTr)および
MOS(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トラ
ンジスタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図で
ある。例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp-
型半導体基板10上に、1Ω・cm程度の抵抗値を有
し、膜厚t13a が5〜10μm程度であるn型エピタキ
シャル半導体層13aが形成されている。n型エピタキ
シャル半導体層13aに、p- 型半導体基板10に達す
るp+ 型層あるいはSTI(Shallow Trench Isolatio
n)法などによるトレンチ溝に埋め込まれた酸化シリコ
ンなどからなる素子分離層14が形成されており、フォ
トダイオード(PD)領域、バイポーラトランジスタ
(BiTr)領域およびMOSトランジスタ(MOST
r)領域がそれぞれ素子分離されている。
いて、n型エピタキシャル半導体層13aの表層部分に
p+ 型半導体層16が形成されて、pn接合が形成され
ており、PINフォトダイオードが構成されている。上
記のPINフォトダイオードに逆バイアスを印加する
と、図5中の破線領域で示すように、pn接合面Jから
n型エピタキシャル半導体層13aとp+ 型半導体層1
6のそれぞれの側に空乏層Vが拡がる。ここで、空乏層
Vはn側とp側でキャリア総数が等しくなるように拡が
るので、キャリア濃度の低いn型エピタキシャル半導体
層13a側の方がより広く拡がることになる。
iTr)領域においては、n型エピタキシャル半導体層
13aをコレクタ領域とし、p- 型半導体基板10とn
型エピタキシャル半導体層13aの界面部分にn+ 型埋
め込み層12が形成され、n型エピタキシャル半導体層
13a表面からn+ 型埋め込み層12に達するn+ 型プ
ラグ15が形成されている。また、上記コレクタ領域と
なるn型エピタキシャル半導体層13aの表層部分に真
性ベース領域となるp- 型半導体層17aとベース取り
出し領域となるp+型半導体層17bが形成されてい
る。また、上記真性ベース領域となるp- 型半導体層1
7aの表層部分にエミッタ領域となるn+ 型半導体層1
8が形成されている。上記のように、バイポーラトラン
ジスタが構成されている。
Tr)領域においては、n型エピタキシャル半導体層1
3aにチャネル形成領域を有し、チャネル形成領域の上
層にゲート絶縁膜20が形成され、ゲート絶縁膜20の
上層にゲート電極21が形成され、ゲート電極21の両
側部におけるn型エピタキシャル半導体層13a内にお
いて上記チャネル形成領域に隣接してソース・ドレイン
拡散層(19a,19b)領域が形成されて、MOSト
ランジスタが構成されている。
PINフォトダイオードと、バイポーラトランジシタや
MOSトランジスタなどのその他の半導体素子とを有す
る半導体装置において、PINフォトダイオードの性能
を高めるためには、空乏層を延びやすくすることが必要
であり、従ってn型エピタキシャル半導体層13aの不
純物濃度をより低く設定することが重要であるが、一方
で、バイポーラトランジシタやMOSトランジスタなど
のその他の半導体素子、特にバイポーラトランジスタの
特性を向上させるためには、n型エピタキシャル半導体
層13aの不純物濃度をある程度以上の高濃度に設定す
る必要があり、従来の構造においては、PINフォトダ
イオードの特性を犠牲にせざるを得なかった。
高めるために、n型エピタキシャル半導体層13aの不
純物濃度をより低く設定すると、上記のようにバイポー
ラトランジスタなどのその他の半導体素子の特性が劣化
してしまうため、バイポーラトランジスタなどのその他
の半導体素子のための不純物濃度を有するn型ウェルが
必要となる。しかし、このようにn型ウェルを形成する
場合、埋め込み層が競り上がってくるためにn型エピタ
キシャル半導体層13aの膜厚を厚くしなければなら
ず、結局良好な特性のバイポーラトランジスタを得るこ
とができない。
のであり、従って、本発明の目的は、バイポーラトラン
ジスタなどのその他の半導体素子の特性を確保しつつ、
PINフォトダイオードなどのフォトダイオードの特性
を向上させることができる半導体装置を提供することで
ある。
め、本発明の半導体装置は、フォトダイオードとバイポ
ーラトランジスタとを有する半導体装置であって、第1
導電型の第1の半導体層と、上記第1の半導体層上に形
成された第2導電型の第2の半導体層と、上記第2の半
導体層の主面から上記第1の半導体層に達するように形
成されてフォトダイオード形成領域とバイポーラトラン
ジスタ形成領域とをそれぞれ区画するための素子分離領
域と、上記フォトダイオード形成領域において上記第2
の半導体層の主面に形成された第1導電型の第1の半導
体領域と、上記バイポーラトランジスタ形成領域におい
て上記第2の半導体層の主面に形成されたバイポーラト
ランジスタとを有し、上記フォトダイオード形成領域に
おいて、上記第1の半導体層と上記第2の半導体層との
界面から延びる空乏層と上記第2の半導体層と上記第1
の半導体領域との界面から延びる空乏層とが上記第2の
半導体層において接触するように上記第1の半導体層、
上記第2の半導体層および上記第1の半導体領域にそれ
ぞれ電圧が印加される。
1の半導体層が50Ω・cm以上、更に好適には100
Ω・cm以上の抵抗値を有する。
1の半導体層および上記第2の半導体層がエピタキシャ
ル半導体層である。
ォトダイオード形成領域以外の上記第1の半導体層の上
記第2の半導体層との界面領域の不純物濃度がその他の
領域よりも高い。
2の半導体層の主面から上記第1の半導体層に達するよ
うに形成された素子分離領域で区画された電界効果トラ
ンジスタ形成領域を有し、当該電界効果トランジスタ形
成領域に電界効果トランジスタが形成されている。
の第1の半導体層と第2導電型の第2の半導体層とを積
層した構成とし、バイポーラトランジスタ形成領域にお
いて第2の半導体層内にバイポーラトランジスタが構成
され、一方で、フォトダイオード形成領域において上記
第2の半導体層の表層部分に形成された第1導電型の第
1の半導体領域が構成されている。ここで、フォトダイ
オード形成領域における第1の半導体領域と第2の半導
体層との接合面から延びる第1の空乏層と、第2の半導
体層と第1の半導体層との接合面から延びる第2の空乏
層とが接触するように、第1の半導体層と第2の半導体
層との間および第2の半導体層と第1の半導体領域との
間に電圧が印加される。第1の半導体領域と第2の半導
体層との接合面から延びる第1の空乏層と、第2の半導
体層と第1の半導体層との接合面から延びる第2の空乏
層とが接触する構成となっているので、従来使われてい
なかった第2の半導体層と第1の半導体層との接合面か
ら延びる空乏層をフォトダイオードの感度領域に取り込
み、フォトダイオードの特性を向上させることができ
る。さらに、バイポーラトランジスタは第2の半導体層
内に構成されていることから、その下層の第1の半導体
層の不純物濃度はバイポーラトランジスタに関係なく自
由に設定可能となり、フォトダイオードに最適に設定で
きるので、第1の半導体層の不純物濃度を十分低く設定
することで、第2の半導体層と第1の半導体層との接合
面から第1の半導体層側に延びる空乏層を広げてフォト
ダイオードの特性の向上を図ることができる。具体的に
は、第1の半導体層を100Ω・cm以上とすること
で、十分に広い空乏層を得ることができ、このように不
純物濃度の低い第1の半導体層は、基板に成長されたエ
ピタキシャル半導体層などにより提供できる。また、第
1の半導体層を50Ω・cm以上程度とすることでもフ
ォトダイオードの特性向上に対して効果があり、この場
合に第1の半導体層としては基板に成長されたエピタキ
シャル半導体層の他、半導体基板として提供することも
可能である。従って、バイポーラトランジスタや相補的
トランジスタを含む電界効果トランジスタなど、その他
の半導体素子の特性を確保しつつ、PINフォトダイオ
ードなどのフォトダイオードの特性を向上させることが
できる。
域における表層部分の第1導電型の不純物濃度が高めら
れている構成とすることで、ラッチアップを防止するな
ど、フォトダイオードを除く半導体素子、即ち、バイポ
ーラトランジスタや電界効果トランジスタなどの特性の
劣化を十分に確保できる。
いて、図面を参照して説明する。
D)、バイポーラトランジスタ(BiTr)およびMO
S(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トランジ
スタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図であ
る。例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp- 型
半導体基板10上に、100Ω・cm程度の抵抗値を有
する不純物濃度が十分に低いp--型の第1エピタキシャ
ル半導体層11が形成されている。上記の第1エピタキ
シャル半導体層11上に、1Ω・cm程度の抵抗値を有
し、膜厚t13が1μm程度であるn型の第2エピタキシ
ャル半導体層13が形成されている。
エピタキシャル半導体層11に達するp+ 型層あるいは
STI(Shallow Trench Isolation)法などによるトレ
ンチ溝に埋め込まれた酸化シリコンなどからなる素子分
離層14が形成されており、フォトダイオード(PD)
領域、バイポーラトランジスタ(BiTr)領域および
MOSトランジスタ(MOSTr)領域がそれぞれ素子
分離されている。
いて、第2エピタキシャル半導体層13の表層部分にp
+ 型半導体層16が形成されて、pn接合が形成されて
おり、PINフォトダイオードが構成されている。上記
のPINフォトダイオードにおいて、第1エピタキシャ
ル半導体層11と第2エピタキシャル半導体層13の
間、および、第2エピタキシャル半導体層13とp+ 型
半導体層16の間に、所定の電圧が印加されたときに、
p+ 型半導体層16と第2エピタキシャル半導体層13
との接合面J1 から延びる第1の空乏層V1 と、第2エ
ピタキシャル半導体層13と第1エピタキシャル半導体
層11との接合面J2 から延びる第2の空乏層V2 とが
面S12において接触する構成となっている。この場合、
例えば、第1エピタキシャル半導体層11とp+ 型半導
体層16に最低電位が印加される。ここで、空乏層Vは
n側とp側でキャリア総数が等しくなるように拡がるの
で、キャリア濃度の低い半導体層側には、空乏層が広く
拡がることになる。
r)領域およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域
においては、この領域に形成される素子の特性を向上さ
せるため、具体的には、トランジスタのラッチアップを
防止する目的で、第1エピタキシャル半導体層11の表
層部分に、p型不純物濃度が高められた領域11aが形
成されている。
r)領域においては、第2エピタキシャル半導体層13
をコレクタ領域とし、第1エピタキシャル半導体層11
と第2エピタキシャル半導体層13の界面部分にn+ 型
埋め込み層12が形成され、第2エピタキシャル半導体
層13表面からn+ 型埋め込み層12に達するn+ 型プ
ラグ15が形成されている。また、上記コレクタ領域と
なる第2エピタキシャル半導体層13の表層部分に真性
ベース領域となるp- 型半導体層17aとベース取り出
し領域となるp+ 型半導体層17bが形成されている。
また、上記真性ベース領域となるp- 型半導体層17a
の表層部分にエミッタ領域となるn+ 型半導体層18が
形成されている。上記のように、npn型バイポーラト
ランジスタが構成されている。
Tr)領域においては、第2エピタキシャル半導体層1
3にチャネル形成領域を有し、チャネル形成領域の上層
にゲート絶縁膜20が形成され、ゲート絶縁膜20の上
層にゲート電極21が形成され、ゲート電極21の両側
部における第2エピタキシャル半導体層13内において
上記チャネル形成領域に隣接してソース・ドレイン拡散
層(19a,19b)領域が形成されて、MOSトラン
ジスタが構成されている。図面上には、pチャネルMO
Sトランジスタのみが示されているが、さらに不図示の
nチャネルMOSトランジスタを設けてCMOS(相補
的MOS)トランジスタ構造とすることもできる。
濃度は、バイポーラトランジスタおよびMOSトランジ
スタなどのフォトダイオードを除く半導体素子の特性に
大きく影響を与えるので、これらのフォトダイオードを
除く半導体素子特性に合わせて設定される。
の膜厚は、厚くなりすぎると上記のように第1空乏層V
1 と第2空乏層V2 が接触することができなくなってし
まう。このため、第1空乏層V1 と第2空乏層V2 が接
触可能な範囲内で適宜選択される。第1空乏層V1 と第
2空乏層V2 が接触するかどうかは、第1エピタキシャ
ル半導体層11と第2エピタキシャル半導体層13との
間、および、第2エピタキシャル半導体層13とp+ 型
半導体層16との間に印加される電圧にも依存するの
で、上記の膜厚は印加電圧に対応するように選択され
る。
バイポーラトランジスタ(BiTr)領域およびMOS
トランジスタ(MOSTr)領域においてp型不純物濃
度が高められた領域11aを設けた場合には、基本的に
バイポーラトランジスタおよびMOSトランジスタなど
のフォトダイオードを除く半導体素子の特性に影響を与
えない。従って、第1エピタキシャル半導体層11の不
純物濃度はバイポーラトランジスタに関係なく自由に設
定可能となり、フォトダイオードに最適に設定できるの
で、第1エピタキシャル半導体層11の不純物濃度を十
分低く設定することができ、これにより、第2エピタキ
シャル半導体層13と第1エピタキシャル半導体層11
の接合面J2 から第1エピタキシャル半導体層11側に
延びる空乏層を十分に広げて、フォトダイオードの特性
の向上を図ることができる。例えば、第1エピタキシャ
ル半導体層11を100Ω・cm以上とすることが好ま
しい。第1エピタキシャル半導体層11の膜厚は特に制
限はないが、第2空乏層V2の広がる範囲よりも厚く形
成する必要がある。
ーラトランジスタや相補的トランジスタを含む電界効果
トランジスタなど、その他の半導体素子の特性を確保し
つつ、PINフォトダイオードなどのフォトダイオード
の特性を向上させることができる。上記の本実施形態の
半導体装置においては、n型不純物とp型不純物を入れ
替えて構成しても同様の効果を得ることができる。
方法について説明する。まず、図2(a)に示すように
うに、例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp-
型半導体基板10上に、エピタキシャル成長法により、
100Ω・cm程度の抵抗値を有する不純物濃度が十分
に低いp--型の第1エピタキシャル半導体層11を形成
する。次に、バイポーラトランジスタ(BiTr)領域
およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域を開口す
るパターンの不図示のレジスト膜をパターン形成し、ホ
ウ素などのp型不純物をイオン注入して、不純物拡散の
ための熱処理を施し、第1エピタキシャル半導体層11
の表層部分にp型不純物濃度が高められた領域11aを
形成する。この時点では、素子を形成するための不純物
が導入されていないので、上記熱処理は素子特性に影響
を与えない。次に、n+ 型埋め込み層を形成する領域を
開口するパターンのレジスト膜Rをパターン形成し、リ
ンなどのn型不純物12aを第1エピタキシャル半導体
層11の表層部分にイオン注入して導入する。
タキシャル半導体層11上に、エピタキシャル成長法に
より、1Ω・cm程度の抵抗値を有し、膜厚が1μm程
度であるn型の第2エピタキシャル半導体層13を形成
する。
施して、n+ 型埋め込み層を形成するために導入したn
型不純物12aを第1エピタキシャル半導体層11と第
2エピタキシャル半導体層13の双方に拡散させ、第1
エピタキシャル半導体層11と第2エピタキシャル半導
体層13の界面部分に両層にかかるn+ 型埋め込み層1
2を形成する。
タキシャル半導体層13上に素子分離領域を開口する不
図示のレジスト膜をパターン形成した後に、p型不純物
をイオン注入して第1エピタキシャル半導体層11に達
するp+ 型層を形成して、あるいは、STI(Shallow
Trench Isolation)法などによるトレンチ溝に酸化シリ
コン層などの絶縁膜を埋め込んで、素子分離層14を形
成する。これにより、フォトダイオード(PD)領域A
Ra 、バイポーラトランジスタ(BiTr)領域ARb
およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域ARc が
それぞれ素子分離される。さらに、バイポーラトランジ
スタ(BiTr)領域において、n+ 型埋め込み層12
に達するn+ 型プラグ15を形成する。
ード(PD)領域において第2エピタキシャル半導体層
13の表層部分にp+ 型半導体層16を形成し、また、
バイポーラトランジスタ(BiTr)領域においては、
p- 型半導体層17a、p+型半導体層17bおよびn+
型半導体層18を形成し、さらにMOSトランジスタ
(MOSTr)領域においては、ゲート絶縁膜20、ゲ
ート電極21およびソース・ドレイン拡散層(19a,
19b)を形成し、図1に示す半導体装置を製造するこ
とができる。
によれば、通常のバイポーラトランジスタプロセスやM
OSトランジスタプロセスに条件などの変更を必要とす
ることなく、バイポーラトランジスタや相補的トランジ
スタを含む電界効果トランジスタなど、その他の半導体
素子の特性を確保しつつ、PINフォトダイオードなど
のフォトダイオードの特性を向上させる半導体装置を製
造できる。
D)、バイポーラトランジスタ(BiTr)およびMO
S(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トランジ
スタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図であ
る。実質的に第1実施形態と同様な構造であるが、第1
実施形態におけるp- 型半導体基板10と第1エピタキ
シャル半導体層11が、例えば50Ω・cm程度の抵抗
値を有するp--型半導体基板10として一体に提供さ
れ、その上層に、1Ω・cm程度の抵抗値を有し、膜厚
t13a が1μm程度であるn型のエピタキシャル半導体
層13aが形成されていることが異なる。
n型エピタキシャル半導体層13aの表層部分にp+ 型
半導体層16が形成されて、pn接合が形成されてお
り、PINフォトダイオードが構成されている。上記の
PINフォトダイオードにおいて、p--型半導体基板1
0とエピタキシャル半導体層13aの間、および、エピ
タキシャル半導体層13aとp+ 型半導体層16の間
に、所定の電圧が印加されたときに、p+ 型半導体層1
6とエピタキシャル半導体層13aとの接合面J1 から
延びる第1の空乏層V1 と、エピタキシャル半導体層1
3aとp--型半導体基板10との接合面J2 から延びる
第2の空乏層V2 とが面S12において接触する構成とな
っている。
トランジスタ(BiTr)およびMOSトランジスタ
(MOSTr)の構成は、第1実施形態と同様である。
但し、第1実施形態において設けられたp型不純物濃度
が高められた領域11aは、本実施形態においては、バ
イポーラトランジスタ(BiTr)領域およびMOSト
ランジスタ(MOSTr)領域におけるp--型半導体基
板10の表層部分に設けられたp型不純物濃度が高めら
れた領域10aとなっている。
導体層13aの不純物濃度はフォトダイオードを除く半
導体素子特性に合わせて設定される。一方で、エピタキ
シャル半導体層13aの膜厚は、厚くなりすぎると上記
のように第1空乏層V1 と第2空乏層V2 が接触できな
くなるので、印加電圧とともに第1空乏層V1 と第2空
乏層V2 とが接触可能な範囲内で適宜選択される。
ーラトランジスタおよびMOSトランジスタなどのフォ
トダイオードを除く半導体素子の特性に影響を与えない
ので、その不純物濃度はバイポーラトランジスタに関係
なく自由に設定可能となり、例えば50Ω・cm程度と
することで、エピタキシャル半導体層13aとp--型半
導体基板10の接合面J2 からp--型半導体基板10側
に延びる空乏層を十分に広げて、フォトダイオードの特
性の向上を図ることができる。
ーラトランジスタや相補的トランジスタを含む電界効果
トランジスタなど、その他の半導体素子の特性を確保し
つつ、PINフォトダイオードなどのフォトダイオード
の特性を向上させることができる。上記の本実施形態の
半導体装置においては、n型不純物とp型不純物を入れ
替えて構成しても同様の効果を得ることができる。
ドを有する半導体装置は、例えば780nmや650n
mの波長の光を受光することが可能であり、CDやDV
Dなどの光ディスク装置に内蔵される光学ピックアップ
装置用の受光素子を組み込んだ半導体装置などとして、
広く用いることが可能である。
い。例えば、本発明の半導体装置におけるフォトダイオ
ードは、PINフォトダイオードだけでなく、フォトダ
イオード全般に適用可能である。また、上記の実施形態
においてp型不純物とn型不純物を入れ替えて構成する
ことが可能である。また、例えば、第1実施形態におけ
る第1エピタキシャル半導体層、第2エピタキシャル半
導体層の不純物濃度(抵抗値)や膜厚、あるいは第2実
施形態におけるエピタキシャル半導体層の不純物濃度
(抵抗値)や膜厚は、フォトダイオードを除く半導体素
子の特性や、フォトダイオードの第2空乏層の広がりか
たの設計などに応じて適宜変更可能である。この他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことが
できる。
ンジスタや相補的トランジスタを含む電界効果トランジ
スタなど、その他の半導体素子の特性を確保しつつ、P
INフォトダイオードなどのフォトダイオードの特性を
向上させることができる。
である。
法の製造工程を示す断面図であり、(a)はn+ 型埋め
込み層を形成するための不純物導入工程まで、(b)は
第2のエピタキシャル半導体層の形成工程までを示す。
型埋め込み層の拡散工程まで、(d)は素子分離層およ
びn+ 型プラグの形成工程までを示す。
である。
る。
層、10a,11a…p型不純物濃度が高められた領
域、12…n+ 型埋め込み層、13…第2エピタキシャ
ル半導体層、13a…エピタキシャル半導体層、14…
素子分離層、15…n+ 型プラグ、16…p+ 型半導体
層、17a…p- 型半導体層、17b…p+型半導体
層、18…n+ 型半導体層、19a,19b…ソース・
ドレイン拡散層、20…ゲート絶縁膜、21…ゲート電
極、V,V1 ,V2 …空乏層、J,J1,J2 …接合
面、S12…空乏層接触面。
Claims (6)
- 【請求項1】フォトダイオードとバイポーラトランジス
タとを有する半導体装置であって、 第1導電型の第1の半導体層と、 上記第1の半導体層上に形成された第2導電型の第2の
半導体層と、 上記第2の半導体層の主面から上記第1の半導体層に達
するように形成されてフォトダイオード形成領域とバイ
ポーラトランジスタ形成領域とをそれぞれ区画するため
の素子分離領域と、 上記フォトダイオード形成領域において上記第2の半導
体層の主面に形成された第1導電型の第1の半導体領域
と、 上記バイポーラトランジスタ形成領域において上記第2
の半導体層の主面に形成されたバイポーラトランジスタ
と、 を有し、上記フォトダイオード形成領域において、上記
第1の半導体層と上記第2の半導体層との界面から延び
る空乏層と上記第2の半導体層と上記第1の半導体領域
との界面から延びる空乏層とが上記第2の半導体層にお
いて接触するように上記第1の半導体層、上記第2の半
導体層および上記第1の半導体領域にそれぞれ電圧が印
加される半導体装置。 - 【請求項2】上記第1の半導体層が50Ω・cm以上の
抵抗値を有する請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】上記第1の半導体層が100Ω・cm以上
の抵抗値を有する請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】上記第1の半導体層および上記第2の半導
体層がエピタキシャル半導体層である請求項1、2また
は3に記載の半導体装置。 - 【請求項5】上記フォトダイオード形成領域以外の上記
第1の半導体層の上記第2の半導体層との界面領域の不
純物濃度がその他の領域よりも高い請求項1、2、3ま
たは4に記載の半導体装置。 - 【請求項6】上記第2の半導体層の主面から上記第1の
半導体層に達するように形成された素子分離領域で区画
された電界効果トランジスタ形成領域を有し、当該電界
効果トランジスタ形成領域に電界効果トランジスタが形
成されている請求項1、2、3、4または5に記載の半
導体装置。
Priority Applications (1)
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