JP2002319698A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2002319698A
JP2002319698A JP2001125135A JP2001125135A JP2002319698A JP 2002319698 A JP2002319698 A JP 2002319698A JP 2001125135 A JP2001125135 A JP 2001125135A JP 2001125135 A JP2001125135 A JP 2001125135A JP 2002319698 A JP2002319698 A JP 2002319698A
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type
semiconductor layer
impurity concentration
photodiode
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JP2001125135A
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Hironori Nakamura
弘規 中村
Naoki Fukunaga
直樹 福永
Toshimitsu Kasamatsu
利光 笠松
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトダイオードにおけるアノード部の直列
抵抗を低下させ、フォトダイオードの応答速度を向上さ
せる。 【解決手段】 P+型シリコン基板6上に、P-型シリコ
ン層7が形成され、P-型シリコン層7上に、P+型埋め
込み分離拡散層およびP+型分離拡散層により分割され
たN型エピタキシャル層2が積層され、隣接するN型エ
ピタキシャル層2の領域に、フォトダイオード20およ
びNPNトランジスタ21がそれぞれ設けられており、
フォトダイオード20のアノード電極であるAu電極9
がP+型シリコン基板6の下面に設けられて、フォトダ
イオード20のカソード電極5がN型エピタキシャル層
2上に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電変換信号を発
生するフォトダイオードとフォトダイオードからの光電
変換信号を処理する信号処理回路素子とを内蔵した半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトダイオード等の受光素子を内蔵し
た半導体装置は、光ピックアップ、光ファイバー、光空
間伝送用等の光センサとして利用されており、近年、D
VD装置の読み取り速度および書き込み速度の高速化、
インターネットヘの光ファイバ通信の普及、家電製品の
デジタル化等に伴い、高速化、高感度化の要望がさらに
高くなっている。
【0003】DVD等に使用されるフォトダイオードを
内蔵した半導体装置は、信号の読み出しのための受光素
子であるフォトダイオードと、そのフォトダイオードに
よって発生した光電変換信号を処理する信号処理回路素
子(NPNトランジスタ等)とが同一ウエハ上に形成さ
れている。したがって、このような半導体装置の高速動
作を実現するには、内蔵されているフォトダイオードの
応答速度の高速化が要求されている。
【0004】従来のフォトダイオードを内蔵した半導体
装置は、高速化、高感度化に対応させ、しかも、バイポ
ーラプロセスとの整合性を持たせるため、図5に示すよ
うな積層構造によって構成されている。
【0005】図5に示す半導体装置は、ウエハであるP
-型シリコン基板101上に、N型エピタキシャル層1
02が積層されている。P-型シリコン基板101の上
部およびN型エピタキシャル層102には、N型エピタ
キシャル層102を適当な領域に分割するように、P+
型埋め込み分離拡散層111およびP+型分離拡散層1
13の積層構造が設けられている。そして、P+型埋め
込み分離拡散層111およびP+型分離拡散層113に
て電気的に分離された領域に、フォトダイオード120
およびNPNトランジスタ121がそれぞれ形成されて
いる。
【0006】フォトダイオード120は、P-型シリコ
ン基板101とN型エピタキシャル層102との界面に
形成されるPN接合領域103を利用して形成されてい
る。
【0007】一方、NPNトランジスタ121は、P-
型シリコン基板101上のN型エピタキシャル層102
との境界部分にN+型埋め込み層112が形成されてお
り、N+型埋め込み層112の端部よりN型エピタキシ
ャル層102の表面に向かって、N+型コレクタ拡散層
116が形成されている。さらに、NPNトランジスタ
121のN型エピタキシャル層102の上部には、P+
型外部ベース拡散層114およびP-型内部ベース拡散
層115が水平方向に連続して埋め込まれており、P-
型内部ベース拡散層115の上部にN+型エミッタ拡散
層117が埋め込まれている。N+型コレクタ拡散層1
16、P+型外部ベース拡散層114、N+型エミッタ拡
散層117は、それぞれN型エピタキシャル層102の
表面に露出しており、これらによってNPNトランジス
タ121が構成されている。
【0008】N型エピタキシャル層102の表面および
+型分離拡散層113の表面には、酸化物層119が
積層されている。そして、フォトダイオード120で
は、酸化物層119に設けられたコンタクトホールを介
してアノード電極104がP+型分離拡散層113に接
続されるとともに、カソード電極105がN型エピタキ
シャル層102に接続されている。一方、NPNトラン
ジスタ121では、同様に、酸化物層119に設けられ
たコンタクトホールを介して回路部電極118、12
2、123がそれぞれP+型外部ベース拡散層114、
+型エミッタ拡散層117、N+型コレクタ拡散層11
6に接続されている。
【0009】フォトダイオード120では、酸化物層1
19表面に光が照射されると、PN接合領域103に光
キャリアが発生し、アノード電極104とカソード電極
105との間に電流が流れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の半導
体装置では、フォトダイオード120のアノード電極1
04およびカソード電極105がウエハ表面に形成され
ているため、フォトダイオード120の高速動作を図る
には、P-型シリコン基板101内で発生した光キャリ
アが拡散によって移動するのを防止する必要がある。し
たがって、PN接合領域103の空乏層を大きく拡げる
必要があり、必然的にP-型シリコン基板101の不純
物濃度を低くして、フォトダイオード120におけるP
N接合領域103の接合容量を小さくしなければならな
い。また、フォトダイオード120の高速動作には、フ
ォトダイオード120を構成する各部分の抵抗成分から
成る直列抵抗を小さくする必要があり、このために、P
-型シリコン基板101に代えて、P+型シリコン基板上
にP-型エピタキシャル層を積層させた構造を用いる場
合もある。
【0011】しかしながら、フォトダイオード120の
アノード部において、P-型シリコン基板101におけ
る抵抗成分r2と、アノード電極104に接続されたP
+型分離拡散層113およびP+型埋め込み分離拡散層1
11の抵抗成分r1との直列抵抗(r1+r2)によっ
て、フォトダイオード120の応答速度が低下するおそ
れがある。
【0012】P+型分離拡散層113およびP+型埋め込
み分離拡散層111の抵抗成分r1を低減するために
は、P+型埋め込み分離拡散層111およびP+型分離拡
散層113の面積を大きくする必要があり、チップ面積
を増大するおそれがある。また、P-型シリコン基板1
01における抵抗成分r2を低減するためには、P+
シリコン基板の不純物濃度を高くすればよいが、フォト
ダイオード120の面積が大きい場合、抵抗成分r2が
増大するおそれがある。さらに、後工程でのオートドー
ピングによる寄生容量の増加、表面反転、結晶欠陥等の
発生による歩留低下等のおそれもある。
【0013】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、その目的は、基板からの不純物元素のオートド
ーピングを防止しながら、フォトダイオード部における
アノード部の直列抵抗を低下させ、フォトダイオードの
応答速度を向上させた半導体装置およびその製造方法を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】半発明の半導体装置は、
第1導電型半導体層上に、第1導電型分離拡散層により
複数に分割された第2導電型半導体層が積層されて、隣
接する第2導電型半導体層の領域に、受光素子部および
信号処理回路素子部がそれぞれ設けられた半導体装置で
あって、該受光素子部の一方の電極が該第1導電型半導
体層の下面に設けられており、該受光素子部の他方の電
極が該第2導電型半導体層上に設けられていることを特
徴とする。
【0015】前記第1導電型半導体層は、第1導電型高
不純物濃度半導体層上に第1導電型低不純物濃度半導体
層が形成されている。
【0016】前記第1導電型半導体層は、第1導電型高
不純物濃度半導体層上に第1導電型高不純物濃度埋め込
み半導体層が形成され、さらに、該第1導電型高不純物
濃度埋め込み半導体層上に第1導電型低不純物濃度半導
体層が形成されている。
【0017】前記第1導電型高不純物濃度半導体層の不
純物濃度が1×1018以上である。
【0018】前記第1導電型低不純物濃度半導体層の不
純物濃度が1×1015以下である。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法は、第1導
電型高不純物濃度半導体層の一方の面にCAP層を形成
する工程と、該CAP層が形成された該第1導電型高不
純物濃度半導体層の他方の面に第1導電型低不純物濃度
半導体層を形成する工程と、該第1導電型低不純物濃度
半導体層上に第2導電型半導体層を形成し、該第2導電
型半導体層を複数の第1導電型分離拡散層により複数に
分割して、受光素子部および信号処理回路素子部を形成
する工程と、該CAP層を除去する工程と、該第1導電
型高不純物濃度半導体層の一方の面に金属層を形成する
工程と、を包含することを特徴とする。
【0020】前記CAP層がSiO2層、ポリシリコン
層、Siエピタキシャル層、張り合わせSi層、また
は、SiN層のいずれかである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0022】図1は、本発明の実施形態である半導体装
置の構成を示す断面図である。図1に示す半導体装置
は、ウエハであるP+型シリコン基板6上にP-型シリコ
ン層7が積層され、P-型シリコン層7上に、N型エピ
タキシャル層2が積層されている。P-型シリコン層7
の上部には、適当な間隔を開けて、P+型埋め込み分離
拡散層11が埋め込まれるように設けられており、各P
+型埋め込み分離拡散層11上には、N型エピタキシャ
ル層2を分離するようにP+型分離拡散層13がそれぞ
れ積層されている。そして、P+型埋め込み分離拡散層
11およびP+型分離拡散層13にて電気的に分離され
た領域にフォトダイオード20およびNPNトランジス
タ21が形成されている。
【0023】フォトダイオード20は、P+型シリコン
基板6上に積層されたP-型シリコン層7とN型エピタ
キシャル層2との界面に形成されるPN接合領域3を利
用して、フォトダイオード20を形成している。
【0024】一方、NPNトランジスタ21では、P+
型シリコン基板6上に積層されたP-型シリコン層7上
のN型エピタキシャル層2との境界部分にN+型埋め込
み層12が形成されており、N+型埋め込み層12の端
部よりN型エピタキシャル層2の表面に向かって、N+
型コレクタ拡散層16が形成されている。さらに、NP
Nトランジスタ21のN型エピタキシャル層2の上部に
は、P+型外部ベース拡散層14およびP-型内部ベース
拡散層15が水平方向に連続して埋め込まれており、P
-型内部ベース拡散層15の上部にN+型エミッタ拡散層
17が埋め込まれている。N+型コレクタ拡散層16、
+型外部ベース拡散層14、N+型エミッタ拡散層17
は、それぞれN型エピタキシャル層2の表面に露出して
おり、これらによってNPNトランジスタ21が構成さ
れている。
【0025】N型エピタキシャル層2の表面およびP+
型分離拡散層13の表面には、酸化物層19が積層され
ている。そして、フォトダイオード20には、酸化物層
19に設けられたコンタクトホールを介してカソード電
極5がN型エピタキシャル層2に接続されるとともに、
+型シリコン基板6の下面にアノードとなるAu電極
9が形成されている。一方、NPNトランジスタ21で
は、同様に、酸化物層19に設けられたコンタクトホー
ルを介して回路部電極18、22、23がそれぞれP+
型外部ベース拡散層14、N+型エミッタ拡散層17、
+型コレクタ拡散層16に接続されている。
【0026】本発明の半導体装置は、フォトダイオード
20およびNPNトランジスタ21が、P-型シリコン
層7を介して、金属電極とオーミックコンタクトが可能
となる不純物濃度を有するP+型シリコン基板6上に形
成されており、P+型シリコン基板6の下面にフォトダ
イオード部のアノードとなるAu電極9がフォトダイオ
ード20領域およびNPNトランジスタ21領域の全面
にわたって形成されている。
【0027】このような構成半導体装置のフォトダイオ
ード20では、酸化物層19に光が照射されると、PN
接合領域3に光キャリアが発生し、発生した光キャリア
が移動することにより、アノードであるAu電極9とカ
ソード電極5との間に電流が流れる。この場合、フォト
ダイオード20のアノード部に生じる抵抗成分は、P +
型シリコン基板6における抵抗成分(r3)のみとな
り、図5に示す従来の半導体装置のフォトダイオード1
20のアノード部であるP+型埋め込み分離拡散層11
1およびP+型分離拡散層113と、P-型シリコン基板
101とに生じる直列抵抗(r1+r2)と比較して、
アノード部における抵抗成分を低減させることができる
(r3<r1+r2)。この結果、フォトダイオード2
0の応答速度が向上し、フォトダイオード20からの光
電変換信号が迅速にNPNトランジスタ21等によって
処理されることにより、半導体装置の高速動作が図れ
る。
【0028】図2は、本発明の他の実施形態である半導
体装置の構成を示す断面図である。図2に示す半導体装
置は、P+型シリコン基板6上にP++型埋め込み拡散層
8が積層され、P++型埋め込み拡散層8上にP-型シリ
コン層7が積層されている。その他の構成は、図1に示
す半導体装置と同様であり、フォトダイオード20およ
びNPNトランジスタ21がP++型埋め込み拡散層8お
よびP-型シリコン層7を介して金属電極とオーミック
コンタクトが可能となる不純物濃度を有するP +型シリ
コン基板6上に形成されて、P+型シリコン基板6の下
面にフォトダイオード部のアノードとなるAu電極9が
フォトダイオード20領域およびNPNトランジスタ2
1領域の全面にわたって形成されている。このような構
造のフォトダイオード20でも、図1の半導体装置と同
様に、アノード部に生じる抵抗成分は、P+型シリコン
基板6における抵抗成分(r3)のみとなり、図5に示
す従来の半導体装置のフォトダイオード120のアノー
ド部であるP+型埋め込み分離拡散層111およびP+
分離拡散層113と、P-型シリコン基板101とに生
じる直列抵抗(r1+r2)と比較して、アノード部の
抵抗成分を低減させることができる(r3<r1+r
2)。この結果、フォトダイオード部の応答速度が向上
し、フォトダイオード20からの光電変換信号がNPN
トランジスタ21によって処理されて、半導体装置の高
速動作が図れる。
【0029】フォトダイオード20の応答速度は、フォ
トダイオード20のPN接合領域3に形成される接合容
量(Cj)、および、フォトダイオード20を構成する
各部分の抵抗成分によって決定される直列抵抗(Rs)
に依存し、2π×Cj×Rsに反比例する。したがっ
て、フォトダイオード20のこれらの接合容量(Cj)
および直列抵抗(Rs)を低減させると、フォトダイオ
ード部の応答速度が、向上する。
【0030】フォトダイオード20の応答速度を、向上
させるために、図1に示す半導体装置では、P+型シリ
コン基板6上にP-型シリコン層7が積層され、図2に
示す半導体装置では、P+型シリコン基板6上にP++
埋め込み拡散層8が積層され、P++型埋め込み拡散層8
上にP-型シリコン層7が積層されて、それぞれP-型シ
リコン層7上にN型エピキシャル層2を形成し、N型エ
ピキシャル層2と不純物濃度の低い(1×1015以下)
-型シリコン層7との界面のPN接合領域3を有する
フォトダイオード20を形成している。このフォトダイ
オード20に電圧を印加して、PN接合領域3に生じる
空乏層の幅を大きくすることにより接合容量(Cj)を
低下させることができ、さらに、不純物濃度の高い(1
×1018以上)P+型シリコン基板6の下面にアノード
となるAu電極9を形成することにより、フォトダイオ
ード20のアノード部の抵抗成分によって決定される直
列抵抗も低下させることができる。
【0031】尚、P+型シリコン基板6の不純物濃度
は、Au等の電極材料と良好なオーミックコンタクトを
確保するために、1×l018以上にする必要があり、そ
の不純物濃度において、直列抵抗の抵抗値は、数Ω以下
まで低減できる。
【0032】図3(a)〜(c)および図4(a)〜
(f)は、それぞれ図1に示す半導体装置の製造方法に
おける各工程を示す断面図である。
【0033】図3(a)に示すように、まず、フォトダ
イオード20およびNPNトランジスタ21を形成する
ための不純物濃度が1×1018以上であるP+型シリコ
ン基板6をウエハとして準備する。
【0034】次に、図3(b)に示すように、ウエハで
あるP+型シリコン基板6の下面にCAP層10とし
て、ポリシリコン層、Siエピタキシャル層、SiO2
層、SiN層、張り合わせSi層等を形成する。CAP
層10は、P+型シリコン基板6上にP-型シリコン層7
を形成する際、および、この工程以降のN型エピタキシ
ャル層3の形成、酸化処理、アニール処理等の熱処理工
程におけるP+型シリコン基板6の下面からのP型不純
物元素のオートドーピングを防止するために設けられ
る。CAP層10の膜厚の上限は、CAP層10が形成
された以降の工程において、膜応力によってウエハのそ
りおよび結晶欠陥が発生しない範囲に基づいて規定さ
れ、膜厚の下限は、CAP層10が形成された以降の工
程において、膜べりおよび熱処理によってCAP層10
中をP型不純物元素が拡散してアウトディフュージョン
が生じない範囲に基づいて規定される。CAP層10の
膜厚は、CAP層10のを構成する材料に応じて適宜、
設定される。
【0035】次に、図3(c)に示すように、P+型シ
リコン基板6上に、不純物濃度が1×1015以下である
-型シリコン層7をエピタキシャル成長によって形成
する。P-型シリコン層7の膜厚は、P+型シリコン基板
6上に、P-型シリコン層7を形成後の熱処理等の工程
プロセスにより、P+型シリコン基板6からボロン等の
不純物元素がP-型シリコン層7に拡散した場合に、フ
ォトダイオード20に電圧を印加した場合のPN接合領
域3の空乏層幅による接合容量が規定値以内になるよう
に設定される。
【0036】次に、図4(a)に示すように、P-型シ
リコン層7上にフォトレジストによってパターン形成を
行い、フォトダイオード20およびNPNトランジスタ
21の分離を形成するための所定の領域に、1×1014
程度のドーズ量で、不純物元素のボロン(B)をイオン
注入して、P+型埋め込み分離拡散層11を形成し、さ
らに、NPNトランジスタ21の直列抵抗を低減するた
めに、1×1015程度のドーズ量で、不純物元素の砒素
(As)をイオン注入して、N+型埋め込み層12を形
成する。
【0037】次に、図4(b)に示すように、表面にP
+型埋め込み分離拡散層11およびN+型埋め込み層12
が形成されたP-型シリコン層7上に、比抵抗が数Ω程
度、厚みが1μm〜3μm程度であるN型エピタキシャ
ル層2を形成する。
【0038】次に、図4(c)に示すように、温度90
0℃〜1000℃程度の酸化処理を行った後、N型エピ
タキシャル層2上にフォトレジストによりパターン形成
して所定の領域に所定の不純物元素をイオン注入を行う
ことによって、素子分離用のP+型分離拡散層13、N
PNトランジスタ21のP+型外部ベース拡散層14、
+型内部ベース拡散層15、N+型コレクタ拡散層1
6、N+型エミッタ拡散層17を順番に形成し、温度7
00℃程度のアニール処理によって結晶状態の回復を図
り、その後、温度900℃〜1000℃程度の熱処理に
よって、P+型分離拡散層13、P+型外部ベース拡散層
14、P+型内部ベース拡散層15、N+型コレクタ拡散
層16、N+型エミッタ拡散層17において所定の不純
物濃度プロファイルを形成する。
【0039】次に、図4(d)に示すように、P+型分
離拡散層13、P+型外部ベース拡散層14、P+型内部
ベース拡散層15、N+型コレクタ拡散層16、N+型エ
ミッタ拡散層17等が形成されたN型エピタキシャル層
2上に、プラズマCVD等によって、コンタクトホール
を設けた厚み0.5μm程度の表面保護用の酸化物層1
9を形成し、フォトダイオード20のコンタクトホール
には、Al−Siのカソード電極5を形成し、NPNト
ランジスタ21のコンタクトホールには、P+型外部ベ
ース拡散層14、N+型コレクタ拡散層16、N+型エミ
ッタ拡散層17とそれぞれ接続される回路部電極18、
23、22を形成する。
【0040】次に、図4(e)に示すように、ウエハで
あるP+型シリコン基板6の下面に形成されているCA
P層10を表面研磨装置等によって除去する。
【0041】次に、図4(f)に示すように、ウエハで
あるP+型シリコン基板6の下面に、スパッタリングに
よってAu電極9を形成し、温度350℃〜400℃程
度のシンターリングを行う。これにより、図1に示す半
導体装置が得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明の半導体装置は、第1導電型半導
体層上に、第1導電型分離拡散層によって分割された第
2導電型半導体層が積層され、隣接する第2導電型半導
体層の領域に、受光素子部および信号処理回路素子部が
それぞれ設けられており、受光素子部の一方の電極が該
第1導電型半導体層の下面に設けられて、受光素子部の
他方の電極が第2導電型半導体層上に設けられているこ
とによって、フォトダイオード部におけるアノード部の
直列抵抗を低下させ、フォトダイオードの応答速度を向
上させることができる。
【0043】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
第1導電型高不純物濃度半導体層の一方の面にCAP層
を形成することにより、第1導電型低不純物濃度半導体
層上に第2導電型半導体層を形成し、該第2導電型半導
体層を複数の第1導電型分離拡散層により複数に分割し
て、受光素子部および信号処理回路素子部を形成する工
程でのアニール処理等の熱処理において、第1導電型高
不純物濃度半導体層基板からの不純物元素のオートドー
ピングを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である半導体装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の他の実施形態である半導体装置の断面
図である。
【図3】(a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施形態
である半導体装置の製造方法における各工程を示す断面
図である。
【図4】(a)〜(f)は、それぞれ本発明の実施形態
である半導体装置の製造方法における各工程を示す断面
図である。
【図5】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
l P-型シリコン基板 2 N型エピタキシャル層 3 PN接合領域 5 カソード電極 6 P+型シリコン基板 7 P-型シリコン層 8 P++型埋め込み拡散層 9 Au電極 10 CAP層 11 P+型埋め込み分離拡散層 12 N+型埋め込み層 13 P+型分離拡散層 14 P+型外部ベース拡散層 15 P-型内部ベース拡散層 16 N+型コレクタ拡散層 17 N+型エミッタ拡散層 18 回路部電極 19 酸化物層 20 フォトダイオード 21 NPNトランジスタ 22 回路部電極 23 回路部電極 l01 P-型シリコン基板 102 N型エピタキシャル層 103 PN接合領域 104 アノード電極 105 カソード電極 111 P+型埋め込み分離拡散層 112 N+型埋め込み層 113 P+型分離拡散層 114 P+型外部ベース拡散層 115 P-型内部ベース拡散層 116 N+型コレクタ拡散層 117 N+型エミッタ拡散層 118 回路部電極 119 酸化物層 120 フォトダイオード 121 NPNトランジスタ 122 回路部電極 123 回路部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/732 (72)発明者 笠松 利光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA02 CA03 CB14 EA01 FC09 FC18 5F003 BB06 BC08 BJ12 5F049 MA02 NA03 NA14 NB01 NB08 PA09 PA10 PA11 QA15 RA10 SE05 SS03 5F082 AA06 AA08 BA02 BC01 BC11 EA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体層上に、第1導電型分
    離拡散層により複数に分割された第2導電型半導体層が
    積層されて、隣接する第2導電型半導体層の領域に、受
    光素子部および信号処理回路素子部がそれぞれ設けられ
    た半導体装置であって、 該受光素子部の一方の電極が該第1導電型半導体層の下
    面に設けられており、該受光素子部の他方の電極が該第
    2導電型半導体層上に設けられていることを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型半導体層は、第1導電型
    高不純物濃度半導体層上に第1導電型低不純物濃度半導
    体層が形成されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1導電型半導体層は、第1導電型
    高不純物濃度半導体層上に第1導電型高不純物濃度埋め
    込み半導体層が形成され、さらに、該第1導電型高不純
    物濃度埋め込み半導体層上に第1導電型低不純物濃度半
    導体層が形成されている請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型高不純物濃度半導体層の
    不純物濃度が1×1018以上である請求項2または3に
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1導電型低不純物濃度半導体層の
    不純物濃度が1×1015以下である請求項2または3に
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 第1導電型高不純物濃度半導体層の一方
    の面にCAP層を形成する工程と、 該CAP層が形成された該第1導電型高不純物濃度半導
    体層の他方の面に第1導電型低不純物濃度半導体層を形
    成する工程と、 該第1導電型低不純物濃度半導体層上に第2導電型半導
    体層を形成し、該第2導電型半導体層を複数の第1導電
    型分離拡散層により複数に分割して、受光素子部および
    信号処理回路素子部を形成する工程と、 該CAP層を除去する工程と、 該第1導電型高不純物濃度半導体層の一方の面に金属層
    を形成する工程と、 を包含することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記CAP層がSiO2層、ポリシリコ
    ン層、Siエピタキシャル層、張り合わせSi層、Si
    N層のいずれかである請求項6に記載の半導体装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015115396A1 (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 技術研究組合光電子融合基盤技術研究所 SiGeフォトダイオード
CN110010677A (zh) * 2019-04-25 2019-07-12 江阴新顺微电子有限公司 一种改善结终端延伸结构三极管可靠性的器件结构及其制造方法

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CN110010677B (zh) * 2019-04-25 2024-02-13 江苏新顺微电子股份有限公司 一种改善结终端延伸结构三极管可靠性的器件结构及其制造方法

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