JP2002134626A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
素子の特性を確保しつつ、フォトダイオードの特性を向
上させることができる半導体装置を提供する。 【解決手段】第1導電型の第1の半導体層11と、第1
の半導体層11の上層に形成された第2導電型の第2の
半導体層13と、少なくとも第1の半導体層11に達す
るように第2の半導体層13に埋め込まれて形成された
酸化シリコンを含有する素子分離層14と、素子分離層
14で分離されたフォトダイオード領域において第1の
半導体層11に達するように第2の半導体層13に埋め
込まれて形成された酸化シリコンを含有する窓領域14
aと、窓領域14a底部において第1の半導体層11の
表層部分に形成された第2導電型の第3の半導体層16
とを有し、素子分離層14で分離されたバイポーラトラ
ンジスタ領域において第2の半導体層11内にバイポー
ラトランジスタが構成されている構成とする。
Description
特に少なくともバイポーラトランジスタとPINフォト
ダイオードなどのフォトダイオードとを有する半導体装
置に関する。
は光を受けて電流を発生させるダイオードであり、CD
やDVDなどの光ディスク装置に内蔵される光学ピック
アップ装置用の受光素子として広く用いられている。フ
ォトダイオードは、pn接合した半導体から構成され、
pn接合に逆バイアスを印加することで空乏層を広げ、
高い電界をかける。主に空乏層で吸収された光によって
電子−正孔対が発生し、電界に引かれて電子はn型半導
体領域へ、正孔はp型半導体領域へ移動し、電流として
検知される。
p層とn層の間に導電性不純物を低濃度に含有するI層
(p- 層またはn- 層)を設けて、低電圧での空乏層を
広げやすくしたPINフォトダイオードや、アバランシ
ェ崩壊を発生させる領域を設けたアバランシェ・フォト
ダイオードなどがある。
(PD)、バイポーラトランジスタ(BiTr)および
MOS(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トラ
ンジスタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図で
ある。例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp-
型半導体基板10上に、1Ω・cm程度の抵抗値を有
し、膜厚t13a が5〜10μm程度であるn型エピタキ
シャル半導体層13aが形成されている。n型エピタキ
シャル半導体層13aに、p- 型半導体基板10に達す
るようにn型エピタキシャル半導体層13aに埋め込ま
れて形成された酸化シリコン酸化シリコンなどからなる
素子分離層14が形成されており、フォトダイオード
(PD)領域、バイポーラトランジスタ(BiTr)領
域およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域がそれ
ぞれ素子分離されている。
いて、n型エピタキシャル半導体層13aの表層部分に
p+ 型半導体層16aが形成されて、pn接合が形成さ
れており、PINフォトダイオードが構成されている。
上記のPINフォトダイオードに所定の逆バイアスを印
加すると、図6中の破線領域で示すように、pn接合面
Jからn型エピタキシャル半導体層13a側およびp+
型半導体層16aのそれぞれの側に空乏層Vが拡がる。
ここで、空乏層Vはn側とp側でキャリア総数が等しく
なるように拡がるので、キャリア濃度の低いn型エピタ
キシャル半導体層13a側の方がより広く拡がることに
なる。
iTr)領域においては、n型エピタキシャル半導体層
13aをコレクタ領域とし、p- 型半導体基板10とn
型エピタキシャル半導体層13aの界面部分にn+ 型埋
め込み層12aが形成され、n型エピタキシャル半導体
層13a表面からn+ 型埋め込み層12aに達するn +
型プラグ15aが形成されている。また、上記コレクタ
領域となるn型エピタキシャル半導体層13aの表層部
分に真性ベース領域となるp- 型半導体層17aとベー
ス取り出し領域となるp+型半導体層17bが形成され
ている。また、上記真性ベース領域となるp- 型半導体
層17aの表層部分にエミッタ領域となるn+ 型半導体
層18が形成されている。上記のように、バイポーラト
ランジスタが構成されている。
Tr)領域においては、n型エピタキシャル半導体層1
3aにチャネル形成領域を有し、チャネル形成領域の上
層にゲート絶縁膜20が形成され、ゲート絶縁膜20の
上層にゲート電極21が形成され、ゲート電極21の両
側部におけるn型エピタキシャル半導体層13a内にお
いて上記チャネル形成領域に隣接してソース・ドレイン
拡散層(19a,19b)領域が形成されて、MOSト
ランジスタが構成されている。
PINフォトダイオードと、バイポーラトランジシタや
MOSトランジスタなどのその他の半導体素子とを有す
る半導体装置において、PINフォトダイオードの性能
を高めるためには、空乏層を延びやすくすることが必要
であり、従ってn型エピタキシャル半導体層13aの不
純物濃度をより低く設定することが重要であるが、一方
で、バイポーラトランジシタやMOSトランジスタなど
のその他の半導体素子、特にバイポーラトランジスタの
特性を向上させるためには、n型エピタキシャル半導体
層13aの不純物濃度をある程度以上の高濃度に設定す
る必要があり、従来の構造においては、PINフォトダ
イオードの特性を犠牲にせざるを得なかった。
高めるために、n型エピタキシャル半導体層13aの不
純物濃度をより低く設定すると、上記のようにバイポー
ラトランジスタなどのその他の半導体素子の特性が劣化
してしまうため、バイポーラトランジスタなどのその他
の半導体素子のための不純物濃度を有するn型ウェルが
必要となる。しかし、このようにn型ウェルを形成する
場合、埋め込み層が競り上がってくるためにn型エピタ
キシャル半導体層13aの膜厚を厚くしなければなら
ず、結局良好な特性のバイポーラトランジスタを得るこ
とができない。
のであり、従って、本発明の目的は、バイポーラトラン
ジスタなどのその他の半導体素子の特性を確保しつつ、
PINフォトダイオードなどのフォトダイオードの特性
を向上させることができる半導体装置を提供することで
ある。
め、本発明の半導体装置は、フォトダイオードとバイポ
ーラトランジスタとを有する半導体装置であって、第1
導電型の第1の半導体層と、上記第1の半導体層上に形
成された第2導電型の第2の半導体層と、上記第2の半
導体層の主面から上記第1の半導体層に達するように形
成されてフォトダイオード形成領域とバイポーラトラン
ジスタ形成領域とをそれぞれ区画するための素子分離領
域と、上記フォトダイオード形成領域において上記第1
の半導体層の主面に形成された第2導電型の第1の半導
体領域と、上記フォトダイオード形成領域において上記
第2の半導体層の主面から上記第1の半導体領域に電気
的に接続するように形成された第1の導電層と、上記フ
ォトダイオード形成領域において上記第2の半導体層の
主面から上記第1の半導体層に電気的に接続するように
形成された第2の導電層と、上記第1の半導体領域上に
形成された保護膜と、上記バイポーラトランジスタ形成
領域において上記第2の半導体層の主面に形成されたバ
イポーラトランジスタとを有する。
1の半導体層が50Ω・cm以上、さらに好適には、1
00Ω・cm以上の抵抗値を有する。
1の半導体層および上記第2の半導体層がエピタキシャ
ル半導体層である。
ォトダイオード形成領域を除く領域における上記第1の
半導体層の上記第2の半導体層との界面領域の不純物濃
度がその他の領域よりも高い。
2の半導体層の主面から上記第1の半導体層に達するよ
うに形成された素子分離領域で区画された電界効果トラ
ンジスタ形成領域を有し、当該電界効果トランジスタ形
成領域に電界効果トランジスタが形成されている。
の第1の半導体層と第2導電型の第2の半導体層とを積
層した構成とし、少なくとも第1の半導体層に達するよ
うに第2の半導体層に埋め込まれて形成された酸化シリ
コンを含有する素子分離領域により区画されたバイポー
ラトランジスタ形成領域において第2の半導体層内にバ
イポーラトランジスタが構成され、一方で、フォトダイ
オード形成領域においては、第1の半導体層に達するよ
うに第2の半導体層に埋め込まれて形成された酸化シリ
コンを含有する窓領域(保護膜)が形成され、その底部
において第1の半導体層の表層部分に第2導電型の第1
の半導体領域が形成されている。従って、フォトダイオ
ードは実質的に第1の半導体層内のみに形成されてお
り、バイポーラトランジスタは第2の半導体層内のみに
構成されている構成である。第1の半導体層の不純物濃
度はバイポーラトランジスタに関係なく自由に設定可能
となり、フォトダイオードに最適に設定できるので、第
1の半導体層の不純物濃度を十分低く設定することで、
フォトダイオードのpn接合面から第1の半導体層側に
延びる空乏層を広げてフォトダイオードの特性の向上を
図ることができる。具体的には、第1の半導体層を10
0Ω・cm以上とすることで、十分に広い空乏層を得る
ことができ、このように不純物濃度の低い第1の半導体
層は、基板に成長されたエピタキシャル半導体層などに
より提供できる。また、第1の半導体層を50Ω・cm
以上程度とすることでもフォトダイオードの特性向上に
対して効果があり、この場合に第1の半導体層としては
基板に成長されたエピタキシャル半導体層の他、半導体
基板として提供することも可能である。従って、バイポ
ーラトランジスタや相補的トランジスタを含む電界効果
トランジスタなど、その他の半導体素子の特性を確保し
つつ、PINフォトダイオードなどのフォトダイオード
の特性を向上させることができる。
域における第1の半導体層の表層部分の第1導電型の不
純物濃度が高められている構成とすることで、ラッチア
ップを防止するなど、フォトダイオードを除く半導体素
子、即ち、バイポーラトランジスタや電界効果トランジ
スタなどの特性の劣化を十分に確保できる。
いて、図面を参照して説明する。
D)、バイポーラトランジスタ(BiTr)およびMO
S(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トランジ
スタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図であ
る。例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp- 型
半導体基板10上に、100Ω・cm程度の抵抗値を有
する不純物濃度が十分に低いp--型の第1エピタキシャ
ル半導体層11が形成されている。上記の第1エピタキ
シャル半導体層11上に、1Ω・cm程度の抵抗値を有
し、膜厚t13が1μm程度であるn型の第2エピタキシ
ャル半導体層13が形成されている。
エピタキシャル半導体層11に達するように第2エピタ
キシャル半導体層13に埋め込まれて形成された酸化シ
リコンを含有する素子分離層14が形成されており、各
素子分離層14の底部には素子分離のためのp+ 型埋め
込み層12bが形成されて、フォトダイオード(PD)
領域、バイポーラトランジスタ(BiTr)領域および
MOSトランジスタ(MOSTr)領域がそれぞれ素子
分離されている。
いて、第1エピタキシャル半導体層11に達するように
第2エピタキシャル半導体層13に埋め込まれて形成さ
れた酸化シリコンを含有する窓領域14aが形成され、
その底部において第1エピタキシャル半導体層11の表
層部分にn+ 型半導体層16が形成されて、pn接合が
形成されており、PINフォトダイオードが構成されて
いる。上記のPINフォトダイオードにおいて、第1エ
ピタキシャル半導体層11と第2エピタキシャル半導体
層13の界面部分にn+ 型半導体層16に接続するよう
にn+ 型埋め込み層12aが形成され、さらに第2エピ
タキシャル半導体層13表面からn+ 型埋め込み層12
aに達するn+ 型プラグ15aが形成されている。一
方、第1エピタキシャル半導体層11と第2エピタキシ
ャル半導体層13の界面部分に第1エピタキシャル半導
体層11に接続するようにp+ 型埋め込み層12bが形
成され、さらに第2エピタキシャル半導体層13表面か
らp+ 型埋め込み層12bに達するp+ 型プラグ15b
が形成されている。
n+ 型半導体層16と第1エピタキシャル半導体層11
の間、即ち、n+ 型プラグ15aとp+ 型プラグ15b
の間に、所定の逆バイアスが印加されたときに、図1中
の破線領域で示すように、n + 型半導体層16と第1エ
ピタキシャル半導体層11とのpn接合面Jから第1エ
ピタキシャル半導体層11およびn+ 型半導体層16の
それぞれの側に空乏層Vが拡がる。ここで、空乏層Vは
n側とp側とでキャリア総数が等しくなるように拡がる
ので、キャリア濃度の低い第1エピタキシャル半導体層
11側の方がより広く拡がることになる。この場合、例
えば、第1エピタキシャル半導体層11に最低電位が印
加される。
r)領域およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域
においては、この領域に形成される素子の特性を向上さ
せるため、具体的には、トランジスタのラッチアップを
防止する目的で、第1エピタキシャル半導体層11の表
層部分に、p型不純物濃度が高められた領域11aが形
成されている。
r)領域においては、第2エピタキシャル半導体層13
をコレクタ領域とし、第1エピタキシャル半導体層11
と第2エピタキシャル半導体層13の界面部分にn+ 型
埋め込み層12aが形成され、第2エピタキシャル半導
体層13表面からn+ 型埋め込み層12aに達するn+
型プラグ15aが形成されている。また、上記コレクタ
領域となる第2エピタキシャル半導体層13の表層部分
に真性ベース領域となるp- 型半導体層17aとベース
取り出し領域となるp+ 型半導体層17bが形成されて
いる。また、上記真性ベース領域となるp- 型半導体層
17aの表層部分にエミッタ領域となるn+ 型半導体層
18が形成されている。上記のように、npn型バイポ
ーラトランジスタが構成されている。
Tr)領域においては、第2エピタキシャル半導体層1
3にチャネル形成領域を有し、チャネル形成領域の上層
にゲート絶縁膜20が形成され、ゲート絶縁膜20の上
層にゲート電極21が形成され、ゲート電極21の両側
部における第2エピタキシャル半導体層13内において
上記チャネル形成領域に隣接してソース・ドレイン拡散
層(19a,19b)領域が形成されて、MOSトラン
ジスタが構成されている。図面上には、pチャネルMO
Sトランジスタのみが示されているが、さらに不図示の
nチャネルMOSトランジスタを設けてCMOS(相補
的MOS)トランジスタ構造とすることもできる。
濃度は、バイポーラトランジスタおよびMOSトランジ
スタなどのフォトダイオードを除く半導体素子の特性に
大きく影響を与えるので、これらのフォトダイオードを
除く半導体素子特性に合わせて設定される。
は、特にバイポーラトランジスタ(BiTr)領域およ
びMOSトランジスタ(MOSTr)領域においてp型
不純物濃度が高められた領域11aを設けた場合には、
基本的にバイポーラトランジスタおよびMOSトランジ
スタなどのフォトダイオードを除く半導体素子の特性に
影響を与えない。従って、第1エピタキシャル半導体層
11の不純物濃度はバイポーラトランジスタに関係なく
自由に設定可能となり、フォトダイオードに最適に設定
できるので、第1エピタキシャル半導体層11の不純物
濃度を十分低く設定することができ、これにより、n+
型半導体層16と第1エピタキシャル半導体層11のp
n接合面Jから第1エピタキシャル半導体層11側に延
びる空乏層を十分に広げられるようにして、フォトダイ
オードの特性の向上を図ることができる。例えば、第1
エピタキシャル半導体層11を100Ω・cm以上とす
ることが好ましい。第1エピタキシャル半導体層11の
膜厚は特に制限はないが、空乏層Vの広がる範囲よりも
厚く形成する必要がある。
ーラトランジスタや相補的トランジスタを含む電界効果
トランジスタなど、その他の半導体素子の特性を確保し
つつ、PINフォトダイオードなどのフォトダイオード
の特性を向上させることができる。上記の本実施形態の
半導体装置においては、n型不純物とp型不純物を入れ
替えて構成しても同様の効果を得ることができる。
方法について説明する。まず、図2(a)に示すように
うに、例えば、10Ω・cm以下の抵抗値を有するp-
型半導体基板10上に、エピタキシャル成長法により、
100Ω・cm程度の抵抗値を有する不純物濃度が十分
に低いp--型の第1エピタキシャル半導体層11を形成
する。次に、バイポーラトランジスタ(BiTr)領域
およびMOSトランジスタ(MOSTr)領域を開口す
るパターンの不図示のレジスト膜をパターン形成し、ホ
ウ素などのp型不純物をイオン注入して、不純物拡散の
ための熱処理を施し、第1エピタキシャル半導体層11
の表層部分にp型不純物濃度が高められた領域11aを
形成する。この時点では、素子を形成するための不純物
が導入されていないので、上記熱処理は素子特性に影響
を与えない。次に、n+ 型埋め込み層を形成する領域を
開口するパターンのレジスト膜Rをパターン形成し、リ
ンなどのn型不純物Da(図中×印で示す)を第1エピ
タキシャル半導体層11の表層部分にイオン注入して導
入する。
め込み層を形成する領域を開口するパターンのレジスト
膜をパターン形成し、ホウ素などのp型不純物Db(図
中○印で示す)を第1エピタキシャル半導体層11の表
層部分にイオン注入して導入する。次に、第1エピタキ
シャル半導体層11上に、エピタキシャル成長法によ
り、1Ω・cm程度の抵抗値を有し、膜厚が1μm程度
であるn型の第2エピタキシャル半導体層13を形成す
る。
施して、n+ 型埋め込み層およびp + 型埋め込み層を形
成するために導入したn型不純物Daおよびp型不純物
Dbを第1エピタキシャル半導体層11と第2エピタキ
シャル半導体層13の双方に拡散させ、第1エピタキシ
ャル半導体層11と第2エピタキシャル半導体層13の
界面部分に両層にかかるn+ 型埋め込み層12aおよび
p+ 型埋め込み層12bを形成する。
タキシャル半導体層13上に素子分離領域を開口するパ
ターンを有し、例えば窒化シリコンなどからなるマスク
層Mを形成し、RIE(反応性イオンエッチング)など
のエッチング処理を施して、第2エピタキシャル半導体
層13の膜厚の半分程度(例えば500nm程度)の深
さの溝Tを形成する。このとき、フォトダイオードを形
成する領域においても、上記の溝Tと同時にフォトダイ
オードの窓領域となる溝Taを同時に形成する。次に、
フォトダイオードの窓領域となる溝Taの底部における
第2エピタキシャル半導体層13中に、n型の不純物を
高濃度にイオン注入し、n+ 型半導体層16を形成す
る。
スク層Mをマスクとする熱酸化処理を施して、第2エピ
タキシャル半導体層13に形成した溝T部分を酸化し、
第1エピタキシャル半導体層11に達するように第2エ
ピタキシャル半導体層13に埋め込まれた酸化シリコン
からなる素子分離層14を形成する。これにより、フォ
トダイオード(PD)領域ARa 、バイポーラトランジ
スタ(BiTr)領域ARb およびMOSトランジスタ
(MOSTr)領域ARc がそれぞれ素子分離される。
ドの窓領域となる溝Taも同時に酸化され、第1エピタ
キシャル半導体層11に達するように第2エピタキシャ
ル半導体層13に埋め込まれた酸化シリコンからなる窓
領域14aが形成される。上記のフォトダイオードの窓
領域となる溝Taの酸化において、第2エピタキシャル
半導体層13中のシリコンが酸化されるの伴い、n+ 型
半導体層16中のn型不純物が第1エピタキシャル半導
体層11側に押し込まれて、最終的には第1エピタキシ
ャル半導体層11の表層部分にまでn+ 型半導体層16
が移動し、フォトダイオードとなるpn接合を形成す
る。
イオード(PD)領域およびバイポーラトランジスタ
(BiTr)領域において、n+ 型埋め込み層12aに
達するn+ 型プラグ15a、および、p+ 型埋め込み層
12bに達するp+ 型プラグ15bをそれぞれ形成す
る。
スタ(BiTr)領域において、p - 型半導体層17
a、p+ 型半導体層17bおよびn+ 型半導体層18を
形成し、さらにMOSトランジスタ(MOSTr)領域
においては、ゲート絶縁膜20、ゲート電極21および
ソース・ドレイン拡散層(19a,19b)を形成し、
図1に示す半導体装置を製造することができる。
によれば、通常のバイポーラトランジスタプロセスやM
OSトランジスタプロセスに条件などの変更を必要とす
ることなく、バイポーラトランジスタや相補的トランジ
スタを含む電界効果トランジスタなど、その他の半導体
素子の特性を確保しつつ、PINフォトダイオードなど
のフォトダイオードの特性を向上させることができる半
導体装置を製造できる。
D)、バイポーラトランジスタ(BiTr)およびMO
S(金属−絶縁層−半導体層積層型)電界効果トランジ
スタ(MOSTr)を有する半導体装置の断面図であ
る。実質的に第1実施形態と同様な構造であるが、第1
実施形態におけるp- 型半導体基板10と第1エピタキ
シャル半導体層11が、例えば50Ω・cm程度の抵抗
値を有するp--型半導体基板10として一体に提供さ
れ、その上層に、1Ω・cm程度の抵抗値を有し、膜厚
t13a が1μm程度であるn型のエピタキシャル半導体
層13aが形成されていることが異なる。
いて、p--型半導体基板10に達するようにエピタキシ
ャル半導体層13aに埋め込まれて形成された酸化シリ
コンを含有する窓領域14aが形成され、その底部にお
いてp--型半導体基板10の表層部分にn+ 型半導体層
16が形成されて、pn接合が形成されており、PIN
フォトダイオードが構成されている。
n+ 型半導体層16とp--型半導体基板10の間に所定
の逆バイアスが印加されたときに、図5中の破線領域で
示すように、n+ 型半導体層16とp--型半導体基板1
0とのpn接合面Jからp--型半導体基板10およびn
+ 型半導体層16のそれぞれの側に空乏層Vが拡がる。
ここで、空乏層Vはn側とp側とでキャリア総数が等し
くなるように拡がるので、キャリア濃度の低いp--型半
導体基板10側の方がより広く拡がることになる。この
場合、例えば、p--型半導体基板10に最低電位が印加
される。
トランジスタ(BiTr)およびMOSトランジスタ
(MOSTr)の構成は、第1実施形態と同様である。
但し、第1実施形態において設けられたp型不純物濃度
が高められた領域11aは、本実施形態においては、バ
イポーラトランジスタ(BiTr)領域およびMOSト
ランジスタ(MOSTr)領域におけるp--型半導体基
板10の表層部分に設けられたp型不純物濃度が高めら
れた領域10aとなっている。
導体層13aの不純物濃度はフォトダイオードを除く半
導体素子特性に合わせて設定される。一方で、p--型半
導体基板10は、基本的にバイポーラトランジスタおよ
びMOSトランジスタなどのフォトダイオードを除く半
導体素子の特性に影響を与えないので、その不純物濃度
はバイポーラトランジスタに関係なく自由に設定可能と
なり、例えば50Ω・cm程度とすることで、n+ 型半
導体層16とp--型半導体基板10とのpn接合面Jか
らp--型半導体基板10側に延びる空乏層を十分に広げ
て、フォトダイオードの特性の向上を図ることができ
る。
ーラトランジスタや相補的トランジスタを含む電界効果
トランジスタなど、その他の半導体素子の特性を確保し
つつ、PINフォトダイオードなどのフォトダイオード
の特性を向上させることができる。上記の本実施形態の
半導体装置においては、n型不純物とp型不純物を入れ
替えて構成しても同様の効果を得ることができる。
ドを有する半導体装置は、例えば780nmや650n
mの波長の光を受光することが可能であり、CDやDV
Dなどの光ディスク装置に内蔵される光学ピックアップ
装置用の受光素子を組み込んだ半導体装置などとして、
広く用いることが可能である。
い。例えば、フォトダイオードの窓領域となる溝を埋め
込んでいる酸化シリコンは、必ずしも溝全部を埋め込ま
なくともよく、上記実施形態のように溝全部を埋め込む
ように形成した後、その一部を除去した形態とすること
ができる。また、本発明の半導体装置におけるフォトダ
イオードは、PINフォトダイオードだけでなく、フォ
トダイオード全般に適用可能である。また、上記の実施
形態においてp型不純物とn型不純物を入れ替えて構成
することが可能である。また、例えば、第1実施形態に
おける第1エピタキシャル半導体層、第2エピタキシャ
ル半導体層の不純物濃度(抵抗値)や膜厚、あるいは第
2実施形態におけるエピタキシャル半導体層の不純物濃
度(抵抗値)や膜厚は、フォトダイオードを除く半導体
素子の特性に応じて適宜変更可能である。この他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことがで
きる。
ンジスタや相補的トランジスタを含む電界効果トランジ
スタなど、その他の半導体素子の特性を確保しつつ、P
INフォトダイオードなどのフォトダイオードの特性を
向上させることができる。
である。
法の製造工程を示す断面図であり、(a)はn+ 型埋め
込み層を形成するための不純物導入工程まで、(b)は
第2のエピタキシャル半導体層の形成工程までを示す。
型埋め込み層およびp+ 型埋め込み層の拡散工程まで、
(d)は素子分離層のための溝の形成およびフォトダイ
オードを構成するn+ 型半導体層の不純物導入工程まで
を示す。
分離層の形成工程まで、(f)はn+ 型プラグおよびp
+ 型プラグの形成工程までを示す。
である。
る。
層、10a,11a…p型不純物濃度が高められた領
域、12a…n+ 型埋め込み層、12b…p+ 型埋め込
み層、13…第2エピタキシャル半導体層、13a…エ
ピタキシャル半導体層、14…素子分離層、14a…窓
領域、15a…n+ 型プラグ、15b…p+型プラグ、
16…n+ 型半導体層、16a…p+ 型半導体層、17
a…p- 型半導体層、17b…p+ 型半導体層、18…
n+ 型半導体層、19a,19b…ソース・ドレイン拡
散層、20…ゲート絶縁膜、21…ゲート電極、V…空
乏層、J…接合面。
Claims (6)
- 【請求項1】フォトダイオードとバイポーラトランジス
タとを有する半導体装置であって、 第1導電型の第1の半導体層と、 上記第1の半導体層上に形成された第2導電型の第2の
半導体層と、 上記第2の半導体層の主面から上記第1の半導体層に達
するように形成されてフォトダイオード形成領域とバイ
ポーラトランジスタ形成領域とをそれぞれ区画するため
の素子分離領域と、 上記フォトダイオード形成領域において上記第1の半導
体層の主面に形成された第2導電型の第1の半導体領域
と、 上記フォトダイオード形成領域において上記第2の半導
体層の主面から上記第1の半導体領域に電気的に接続す
るように形成された第1の導電層と、 上記フォトダイオード形成領域において上記第2の半導
体層の主面から上記第1の半導体層に電気的に接続する
ように形成された第2の導電層と、 上記第1の半導体領域上に形成された保護膜と、 上記バイポーラトランジスタ形成領域において上記第2
の半導体層の主面に形成されたバイポーラトランジスタ
とを有する半導体装置。 - 【請求項2】上記第1の半導体層が50Ω・cm以上の
抵抗値を有する請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項3】上記第1の半導体層が100Ω・cm以上
の抵抗値を有する請求項1に記載の半導体装置。 - 【請求項4】上記第1の半導体層および上記第2の半導
体層がエピタキシャル半導体層である請求項1、2また
は3に記載の半導体装置。 - 【請求項5】上記フォトダイオード形成領域を除く領域
における上記第1の半導体層の上記第2の半導体層との
界面領域の不純物濃度がその他の領域よりも高い請求項
1、2、3または4に記載の半導体装置。 - 【請求項6】上記第2の半導体層の主面から上記第1の
半導体層に達するように形成された素子分離領域で区画
された電界効果トランジスタ形成領域を有し、当該電界
効果トランジスタ形成領域に電界効果トランジスタが形
成されている請求項1、2、3、4または5に記載の半
導体装置。
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