JPH1117039A - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH1117039A
JPH1117039A JP17075397A JP17075397A JPH1117039A JP H1117039 A JPH1117039 A JP H1117039A JP 17075397 A JP17075397 A JP 17075397A JP 17075397 A JP17075397 A JP 17075397A JP H1117039 A JPH1117039 A JP H1117039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
element isolation
region
insulating film
conductivity type
isolation insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17075397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3189743B2 (ja
Inventor
Hisamitsu Suzuki
久満 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP17075397A priority Critical patent/JP3189743B2/ja
Publication of JPH1117039A publication Critical patent/JPH1117039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3189743B2 publication Critical patent/JP3189743B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 NMOS、PMOS、バイポーラの各トラン
ジスタにおいて、素子分離領域の微細化を行うことによ
り、各トランジスタのトランジスタサイズの微細化を可
能とする。 【解決手段】 本発明のBiCMOSにおける素子分離
絶縁膜は、P型半導体基板101上に形成されたP+
埋込層102、第1のN+ 型理込層103及び第2のN
+ 型埋込層104に達するV字型の第1の素子分離酸化
膜133と、P+型埋込層102、第1のN+ 型埋込層
103及び第2のN+ 型埋込層I04を貫通し、P型半
導体基板101に達する第2の素子分離酸化膜134と
によって実現されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板上に形
成されたバイポーラトランジスタと、相補型電界効果型
トランジスタ(以下「CMOS」という。)とを合わせ
持った半導体集積回路装置及びその製造方法に関し、特
に素子分離領域の構造に特徴を有する半導体集積回路装
置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術は、N.Iton著「I
EEE 1992 BipolarCircuits
and Technology Meeting」(1
992年10月発行)の104頁〜107頁・第3図及
び第4図に記載されている。第2の従来技術は、特開昭
57−23239号公報、5頁65行〜7頁16行、第
6図(a)〜(j)に記載されている。第3の従来技術
は、特開昭58−93342号公報、2頁50行〜3頁
11行、第4図(a)〜(i)に記載されている。
【0003】バイポーラトランジスタの持つ高速動作・
高駆動能力及びCMOSの低消費電力の両方の性質を兼
ね備え、これを同一基板に形成した半導体集積回路装置
(以下、「BiCMOS」という。)技術は、近年の低
消費電力化及び高速化の要求を実現するための最も有効
な手法の一つである。このBiCMOS技術において、
バイポーラトランジスタ及びCMOSをより高性能化・
高集積化するためには、それぞれのトランジスタの微細
化と素子分離領域の微細化という「トランジスタサイ
ズ」の微細化を行っていく必要がある。素子分離領域の
微細化の方法としては、半導体基板にトレンチ(溝)を
形成し、絶縁膜を埋め込むトレンチ分離という方法が知
られている。
【0004】第1従来技術として、バイポーラトランジ
スタの素子分離で用いられているトレンチ技術について
図20乃至図22を用いて説明する。図20乃至図22
の(a)〜(f)は、第1の従来技術による構造及び製
造方法を説明するための半導体素子の断面図である。
【0005】まず、図22(f)を用いて第1の従来技
術による構造を説明する。第1の従来技術によるバイポ
ーラトランジスタの素子分離は、P型半導体基板601
上に形成されたN+ 型埋込層635に達する第1の素子
分離絶縁膜640と、N+ 型埋込層635を貫通しP型
半導体基板601に達する第2の素子分離絶縁膜641
によって形成されている。第2の素子分離絶縁膜641
は第1の素子分離絶縁膜640の下に形成されている。
ベース領域(真性ベース領域621と外部ベース領域6
32)、コレクタ引き出し領域612の各領域の大きさ
は、第1の素子分離絶縁膜640によって決められてい
る。また、コレクタ領域(N+ 型埋込層635)は第2
の素子分離絶縁膜641によって決められた構造となっ
ている。
【0006】次に、図20乃至図22の(a)〜(f)
を用いて第1の従来技術における製造方法を説明する。
【0007】図20(a)は、P型半導体基板601上
に公知の方法により、N+ 型埋込層635を形成し、続
いてN型エピタキシャル層605を形成し、第1のトレ
ンチ606(シャロートレンチ)を形成するために、酸
化膜、窒化膜と酸化膜の積層膜、等の第7のマスク90
7を形成したものである。
【0008】図20(b)は、公知の異方性エッチング
技術を用いてN+ 型埋込層635に到達するように第1
のトレンチ606を形成したものである。
【0009】図21(c)は、フォトレジスト等のマス
ク(図示せず)を用いて、第2のトレンチ608(ディ
ープトレンチ)を第1のトレンチ606中に形成し、マ
スクを除去したものである。
【0010】図21(d)は、第1の酸化膜を607を
第2のトレンチ608内に形成し、ポリシリコン614
で埋込んだものである。なお、「IEEE l992
Bipolar Circuits and Tech
nology Meetingの106頁、第4図」で
は、ポリシリコンを埋込む他に、シリコン酸化膜やBP
SG膜(ボロンとリンを含有したシリコン酸化膜)で形
成する方法も示されている。
【0011】図22(e)は、第2の酸化膜609によ
り第1のトレンチ606を埋込み、マスク907を除去
したものである。これによって、浅くて広い第1の素子
分離絶縁膜640と、深くて狭い第2の素子分離絶縁膜
641が形成される。
【0012】図22(f)は、公知の方法を用いること
によりバイポーラトランジスタ部を形成したものであ
る。
【0013】第1の従来技術では、第1の素子分離絶縁
膜は広くて浅い分離領域を形成しているが、図33
(b)(c)に示したように、広い素子分離領域では、
素子分離領域の中央部分でCVD等で成長した絶縁膜の
膜厚が薄くなる又は無くなるという問題が生じる。これ
を、解決する方法が公知の技術として知られているの
で、第2の従来技術及び第3の従来技術として図面を参
照して説明する。
【0014】図23乃至図27の(a)〜(j)を用い
て第2の従来技術における製造方法を説明する。
【0015】図23(a)は、(100)の結晶面をも
つP型半導体基板701上に、溝部形成予定部が除去さ
れたレジストパターンである第8のマスク908を、光
食刻法により形成したものである。
【0016】図23(b)は、レジストパターンである
第8のマスク908をエッチングのマスクとして、P型
半導体基板701をリアクティブイオンエッチングによ
りエッチングしたものである。このとき、図に示す如
く、垂直に近い側面をもつ複数の第1のトレンチ70
6’及び706が形成された。この際に、図中一番左の
第1のトレンチ706’は幅1.5μm、深さ2μmの
寸法をなし、他の溝とは充分に離して設けた。一方、他
の第1のトレンチ706は、それぞれ幅1μm、深さ2
μmの寸法をなし、互いに1μmの間隔をあけて近接し
て設けた。
【0017】図24(c)は、レジストパターンである
第8のマスク908をイオン注入のマスクとして、P型
半導体基板701と同導電型の不純物であるボロンを加
速電圧50keV、ドーズ量5×1012cm-2の条件で
イオン注入した後、熱処理を施して第1のトレンチ70
6’,706の底に第1のチャネルストッパ領域749
を形成したものである。
【0018】図24(d)は、マスク908を除去した
後、第1の酸化膜707をCVD法により第1のトレン
チ706’の開口部幅の半分(0.75μm)以上の厚
さ(1.0μm)となるように堆積した。このとき、第
1の酸化膜707は、P型半導体基板701上及び第1
のトレンチ706’,706内面に徐々に堆積され、図
に示す如く第1のトレンチ706’,706の開口部ま
で十分埋め込まれた。なお、この堆積時においては、選
択酸化の如く高温かつ長時間の熱処理が解消されること
により、第1のチャネルストッパ領域749中のP+
の不純物の再拡散は殆ど起きなかった。
【0019】図25(e)は、第1の酸化膜707を弗
化アンモンでP型半導体基板701主表面が露出するま
で全面エッチングしたものである。このとき、P型半導
体基板701上の第1の酸化膜707部分の膜厚分だけ
除去され、第1のトレンチ706’,707の内部にの
み第1の酸化膜707が残存し、第1の素子分離酸化膜
733が形成された。
【0020】図25(f)は、広い素子分離領域753
を形成するために、フォトレジスト膜からなる第9のマ
スク909を、図中に示したように、広い素子分離領域
753形成予定領域に選択的に開口し、他の狭い素子分
離領域752や素子領域を第9のマスク909で覆った
後、リアクティブイオンエッチングを行ったものであ
る。このとき、図に示す如く、レジスト膜からなる第9
のマスク909の開口した部分では、第1の素子分離酸
化膜733で挟まれたP型半導体基板701が選択的に
除去され、垂直に近い側面をもち、幅1μm、深さ2μ
mの第2のトレンチ708が形成される。
【0021】図26(g)は、レジストパターンである
第9のマスク909をイオン注入のマスクとして、P型
半導体基板701と同導電型の不純物であるボロンを加
速電圧50keV、ドーズ量5×1012cm-2の条件で
イオン注入した後、熱処理を施して第2のトレンチ70
8の底に第2のチャネルストッパ領域750を形成した
ものである。
【0022】図26(h)は、第9のマスク909を除
去した後、第2の酸化膜709をCVD法により、第2
のトレンチ708の開口部の半分(0.5μm)以上の
厚さ(0.8μm)となるように堆積したものである。
このとき、第2の酸化膜709は、P型半導体基板70
1上及び第2のトレンチ708内面に徐々に堆積され、
図に示す如く第2のトレンチ708の開口部まで十分埋
め込まれた。なお、このCVDの過程で、第1のチャネ
ルストッパ領域749と第2のチャネルストッパ領域7
50が一体化され、幅の広いチャネルストッパ領域75
1が形成された。
【0023】図27(i)は、第2の酸化膜709を弗
化アンモンでP型半導体基板701主表面が露出するま
で全面エッチングしたものである。このとき、P型半導
体基板701上の第2の酸化膜709部分の膜厚分だけ
除去され、第2のトレンチ708の内部にのみ第2の酸
化膜709が残存し、第2の素子分離酸化膜734が形
成される。そして、この第2の素子分離酸化膜734と
第1の素子分離酸化膜733とが一体化し7μm幅の広
い素子分離領域753(フィールド領域)が形成され
る。なお、第1のトレンチ706’内に形成された第1
の素子分離酸化膜733は1.5μm幅の狭い素子分離
領域752として利用される。この手法を用いると、狭
い素子分離領域752と広い素子分離領域753とを同
時に形成することができ、第1の従来技術で述べた、広
い素子分離領域753の中央部分でCVD等で成長した
絶縁膜の膜厚が薄くなる又は無くなるという問題が生じ
ることはない。
【0024】図27(j)は、ゲート酸化膜713を介
してポリシリコンからなるゲート電極717を形成し、
砒素拡散を行ってN+ 型ソース・ドレイン領域723を
形成し、更に、CVD酸化膜からなる層間絶縁膜728
を堆積し、ゲート電極717及びN+ 型ソース・ドレイ
ン領域723に対応する層間絶縁膜728部分にコンタ
クトホール(ゲート電極のコンタクトホールは図示せ
ず)を開孔した後、アルミニウムを真空蒸着し、電極分
離を施して、ソース取り出しアルミニウム電極、ドレイ
ン取り出しアルミニウム電極、ゲート取り出しアルミニ
ウム電極(図示せず)といった金属配線730を形成し
て、NMOS(nチャネルMOSLSI)を製造したも
のである。
【0025】次に、図28乃至図32の(a)〜(i)
を用いて第3の従来技術における製造方法を説明する。
【0026】図28(a)は、比抵抗5ΩcmのP型
(100)半導体基板801の素子分離領域に間隔が
1.5μmで、幅が1.5μmのフォトレジストのパタ
ーンからなる第10のマスク910を光露光枝術を用い
て形成したものである。
【0027】図28(b)は、反応性イオンエッチング
技術を用いて、図中に示すように深さ1μmの第1のト
レンチ806をP型半導体基板801に形成し、第10
のマスク910を除去したものである。
【0028】図29(c)は、気相成長技術を用いて厚
み2μmの第1の酸化膜807を全面に堆積させ、次に
スピンコート法を用いて、PMAHレジストからなる第
11のマスク911を厚み1μm形成したものである。
【0029】図29(d)は、PMAHレジストからな
る第11のマスク911と第1の酸化膜807のエッチ
ング速度が等しい条件で、第11のマスク911と第1
の酸化膜807をエッチングしてP型半導体基板801
の表面を露出させ、第1の素子分離酸化膜833を形成
したものである。
【0030】図30(e)は、光露光技術を用いて、素
子形成領域を選択的にフォトレジストからなる第12の
マスク912を被せたものである。
【0031】図30(f)は、反応性イオンエッチング
技術を用いて露出しているシリコンをエッチングし、第
1のトレンチ807と同一の深さの第2のトレンチ80
8を形成し、第12のマスク912を除去したものであ
る。
【0032】図31(g)は、気相成長技術を用いて厚
み2μmの第2の酸化膜809を全面に堆積させた後、
スピンコート法を用いて、前述のPMAHレジストから
なる第13のマスク913を厚み1μm形成したもので
ある。
【0033】図31(h)は、PMAHレジストからな
る第13のマスク913と第2の酸化膜809のエッチ
ング速度が等しい条件で、第13のマスク913と第2
の酸化膜809をエッチングしてP型半導体基板801
の表面を露出させ、第2の素子分離酸化膜834を形成
したものである。以上の工程によって、図中に示すよう
に狭い素子分離領域852にも広い素子分離領域853
にも平坦に第1の酸化膜807と第2の酸化膜809を
埋込むことができた。また、狭い素子分離領域852は
第1の素子分離酸化膜833によって、また、広い素子
分離領域853は第1の素子分離酸化膜833と第2の
素子分離酸化膜834とを互いに隣接させることによっ
て形成することができた。
【0034】図32(i)は、全面に加速電圧150k
eVかつドーズ量1×1014cm-2 の条件でボロンをイ
オン注入し、続いて、通常の技術を用いて、素子形成領
域に、N+ 型ソース・ドレイン領域823、ゲート酸化
膜813及びゲート電極817を形成し、NMOSを製
造したものである。
【0035】なお、第2の従来技術と第3の従来技術の
違いは、第1のトレンチの幅にある。すなわち、第2の
従来技術では、孤立した狭い素子分離領域部の第1のト
レンチの幅と、複数が互いに隣接した広い素子分離領域
部の第2のトレンチ幅とが異なっている。これに対し、
第3の従来技術では、第1のトレンチの幅がすべて一定
で作られている。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】始めに、第1の従来技
術での問題点について図面を参照しながら説明する。な
お、図中の番号は分かり易くするために、第1の従来技
術で用いたものと同じにしてある。
【0037】図33及び図34の(a)〜(d)は、第
1の従来技術の問題点を説明するための半導体素子の工
程断面図である。
【0038】図33(a)は、P型半導体基板601に
マスクを用いて、幅の狭いトレンチ647と幅の広いト
レンチ648を形成し、CVD等の公知の技術を用いて
第2の酸化膜609を成長させたものである。なお、図
33(a)は、図22(e)の第2の酸化膜609を埋
込んだときに相当する。
【0039】図中からも明らかなように、幅の狭いトレ
ンチ647は第2の酸化膜609により完全に埋込まれ
ているが、例えば、幅が〜数mmに達するような幅の広
いトレンチ648では、第2の酸化膜609の表面に段
差が生じる。理論的には、トレンチの幅の半分以上の膜
厚を成長させれば、段差の発生を抑えられる。しかし、
膜厚が〜数mmにまで達するようなCVD成長は、生産
性を落とすので実現不可能である。
【0040】図33(b)は、公知の異方性エッチング
により、第2の酸化膜を609を全面エッチングしたも
のである。図34(c)は、近年のCMP(化学的機械
的研磨)技術を用いて、第2の酸化膜を609を異方性
エッチングしたものである。
【0041】図中からも明らかなように、公知のこれら
の技術を用いると、幅の狭いトレンチ647には、第2
の酸化膜609をきれいに埋込むことはできるが、幅の
広いトレンチ648には、第2の酸化膜609をきれい
に埋込むことはできない。そのため、ここで生じた段差
が原因で、後工程において、例えば、配線形成のための
エッチング工程において、配線間のショートが発生した
り、フォトレジストを用いたパターニング工程におい
て、フォトレジストが寸法通りに加工できなかったり、
等の問題が生じる。また、幅の広いトレンチ648に、
幅の上限を設ける方法もあるが、これは平面レイアウト
を行う際の制限事項となるので、レイアウトの自由度が
減少する。
【0042】図34(d)は、第1の従来技術を用いた
バイポーラトランジスタの実現例である。図示するよう
に、削減可能なコレクタ−基板間拡散層容量657と、
削減可能なべース電極−コレクタ間容量658とが現状
で存在する。したがって、バイポーラトランジスタのト
ランジスタサイズを変更することなしに、素子分離の構
造を変えることにより、トランジスタの性能を向上でき
る余地もある。これは、微細化を進めていく上で改善す
べき問題となっている。
【0043】次に、第2の従来技術及び第3の従来技術
での問題点について図面を参照しながら説明する。
【0044】図35(a)は、一般的に用いられている
NMOS部1054及びPMOS部1055の平面レイ
アウトの一例である。図35(b)及び図36(c)
は、図35(a)のE−F部での断面構造を示し、図3
5(b)は第2の従来技術による本平面レイアウトの実
現例を、図36図(c)は第3の従来技術での本平面レ
イアウトの実現例をそれぞれ示したものである。なお、
問題点を分かり易くするために、図35(b)では第2
の従来技術を説明する際に用いた図番号を、また、図3
6(c)では第3の従来技術を説明する際に用いた図番
号を用いた。
【0045】図35(a)は、NMOS部1054及び
PMOS部1055の平面レイアウトで、ゲート電極1
017と、N+ 型ソース・ドレイン領域1023、P+
型Pウエルコンタクト領域1026、P+ 型ソース・ド
レイン領域1025、N+ 型Nウエルコンタクト領域1
024がある。
【0046】図35(b)では、図中に示したように第
1の素子分離酸化膜733及び第2の素子分離酸化膜7
34が、P型ウエル領域710及びN型ウエル領域71
1よりも深く形成されている。この場合、N+ 型ソース
・ドレイン領域723とP+型Pウエルコンタクト領域
726との間、及びP+ 型ソース・ドレイン領域725
とN+ 型Nウエルコンタクト領域724との間には、素
子分離領域を形成することができない。これは、もし素
子分離領域をこれらの間に形成してしまうと、NMOS
では、Pウエルの電位とNMOSのソースの電位とを、
また、PMOSでは、Nウエルの電位とPMOSのソー
スの電位とを同じにすることができなくなるためであ
る。
【0047】また、図中に示した断面構造を用いると、
例えば、ソース領域とウエルコンタクト領域が隣り合う
ときには、互いの電位が同じであるため、互いの間隔を
あける必要はない。しかし、ドレイン領域とウエルコン
タクト領域が隣り合うときには、互いの電位が異なるた
め、互いの間隔を十分あける必要が生じ、トランジスタ
領域の微細化の妨げとなる。
【0048】図36(c)では、図35(b)と異な
り、図中に示したように第1の素子分離酸化膜833と
第2の素子分離酸化膜834が、P型ウエル領域810
とN型ウエル領域811よりも浅く形成されている。そ
のため、N+ 型ソース・ドレイン領域823とP+ 型P
ウエルコンタクト領域826との間、及びP+型ソース
・ドレイン領域825とN+ 型Nウエルコンタクト領域
824との間に、素子分離領域を形成することができ、
前述した第2の従来技術での問題点は解決される。
【0049】しかしながら、第1の素子分離酸化膜83
3及び第2の素子分離酸化膜834が、P型ウエル領域
810及びN型ウエル領域811よりも浅く形成されて
いるので、トランジスタサイズを更に微細化していく
と、PNP及びNPNの寄生バイポーラトランジスタに
よるラッチアップが起こりやすくなり、デバイス動作上
の信頼性が低下する。
【0050】以上に、説明したように、第1の従来技術
では、広い素子分離領域の形成に大きな問題があり、更
に、現状のバイポーラトランジスタのトランジスタサイ
ズを変更することなしに、素子分離の構造を変えること
によりトランジスタ性能を高性能化する余地もあり、微
細化を進めていく上で改善を考慮する必要がある。
【0051】また、第2の従来技術及び第3の従来技術
では、トランジスタサイズの微細化に対し、現状の方法
では前述した理由から限界が生じてしまう。
【0052】
【発明の目的】本発明の目的は、前述した問題点をすべ
て解決することであるが、特に、NMOS、PMOS、
バイポーラの各トランジスタにおいて、素子分離領域の
微細化を行うことにより、各トランジスタのトランジス
タサイズの微細化を可能とすることにある。
【0053】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体回路
装置は、第1導電型の半導体基板上に、第1導電型の不
純物領域、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1
の不純物領域、及び前記第2導電型の第2の不純物領域
のうちの少なくとも一つの不純物領域を有し、更に、深
さの異なる第1の素子分離絶縁膜と第2の素子分離絶縁
膜とを有し、前記第1の素子分離絶縁膜及び第2の素子
分離絶縁膜が、単体により又は複数が隣接若しくは間隔
をあけて並ぶことにより素子分離領域を形成したもので
ある。また、前記第1導電型の不純物領域と前記第2導
電型の第1の不純物領域とが、相補型電界効果型トラン
ジスタのウエル領域又はウエル領域及び埋込層領域であ
り、第2導電型の第2の不純物領域がバイポーラトラン
ジスタのコレクタ領域であるものとしてもよい。前記第
1の素子分離絶縁膜及び前記第2の素子分離絶縁膜が、
前記第1導電型の半導体基板に溝状に形成され、前記第
1の素子分離絶縁膜の方が前記第2の素子分離絶縁膜よ
りも溝の深さが深く形成したものとしてもよい。前記第
1の素子分離絶縁膜及び前記第2の素子分離絶縁膜の少
なくとも最も外側が、絶縁膜で形成されているものとし
てもよい。
【0054】また、本発明の半導体回路装置の製造方法
は、第1導電型の半導体基板上に、第1の溝を形成する
工程と、第1の溝を埋めて第1の素子分離絶縁膜を形成
する工程と、第2の溝を形成する工程と、第2の溝を埋
めて第2の素子分離絶縁膜を形成する工程とを含むもの
である。また、前記第1の溝と前記第2の溝との深さを
変えて形成する工程を含むものとしてもよい。更に、前
記第1の素子分離絶縁膜及び前記第2の素子分離絶縁膜
の少なくとも最も外側を絶縁膜で形成する工程を含むも
のとしてもよい。
【0055】本発明では、半導体基板に溝を形成するこ
とによって形成された、第1の素子分離絶縁膜と第2の
素子分離絶縁膜が存在する。第1の素子分離絶縁膜は、
ウエル領域や埋込層領域を貫通し、半導体基板まで達す
る深さに形成される。第2の素子分離絶縁膜は、ウエル
領域の底又は埋込層領域の底よりも浅く形成される。第
1の素子分離絶縁膜は、バイポーラトランジスタ、NM
OS、PMOS等の各トランジスタ間の素子分離を狭い
間隔で行う。第2の素子分離絶縁膜は、バイポーラトラ
ンジスタのコレクタ引き出し領域とベース領域との間の
素子分離と、CMOSのソース・ドレイン領域とウエル
コンタクト領域との素子分離を狭い間隔で行う。これに
より、素子分離領域の微細化を行うことができ、素子分
離領域の微細化が図れる。また、第1の素子分離絶縁膜
が狭い間隔で半導体基板まで達する深さに形成されてい
るので、NPN、PNPの各寄生バイポーラトランジス
タによるラッチアップを防止でき、ラッチアップに対す
る耐性が向上する。
【0056】
【発明の実施の形態】図1乃至図5の(a)〜(i)
は、本発明の第1実施形態の構造及びの製造方法を説明
するための半導体素子の断面図である。
【0057】まず、図5(i)を用いて本発明の第1実
施形態の構造を説明する。本実施形態のBiCMOSに
おける素子分離絶縁膜は、P型半導体基板101上に形
成されたP+ 型埋込層102、第1のN+ 型理込層10
3及び第2のN+ 型埋込層104に達するV字型の第1
の素子分離酸化膜133と、P+ 型埋込層102、第1
のN+ 型埋込層103及び第2のN+ 型埋込層I04を
貫通し、P型半導体基板101に達する第2の素子分離
酸化膜134とによって実現されている。素子分離幅の
狭い所は、第1の素子分離酸化膜133又は第2の素子
分離酸化膜134のみで分離されている。素子分離幅の
広い所は、第1の素子分離酸化膜133と第2の素子分
離酸化膜134とが隣接することにより分離されてい
る。また、広い素子分離領域では、第1の素子分離酸化
膜133は第2の素子分離酸化膜134の間に挟まれた
構造となっている。
【0058】更に、N+ 型Nウエルコンタクト領域12
4、P+ 型Pウエルコンタクト領域126及びコレクタ
引き出し領域112のそれぞれは、第1の素子分離酸化
膜133及び第2の素子分離酸化膜134により周囲を
囲まれることにより、各素子領域の位置が決められた構
造となっている。また、P+ 型埋込層102、第1のN
+ 型埋込層103、第2のN+ 型埋込層104、P型ウ
エル領域110及びN型ウエル領域111のそれぞれ
は、第2の素子分離酸化膜134によって周囲を囲まれ
ることにより各領域、及び各トランジスタ領域が決めら
れた構造となっている。
【0059】次に、図1乃至図5(a)〜(i)を用い
て本発明の第1実施形態における製造方法を説明する。
【0060】図1(a)は、P型半導体基板101上に
公知の方法により、P+ 型埋込層102、第1のN+
埋込層103、第2のN+ 型埋込層104を形成し、続
いて0.4〜1.6μmの膜厚のN型エピタキシャル層
105を形成したものである。この際に、第1のN+
埋込層103と第2のN+ 型埋込層104とは、同時に
形成してもよいし、別々にそれぞれ異なる条件で形成し
てもよい。
【0061】図1(b)は、N型エピタキシャル層10
5表面に、例えば50nm〜1000nmの酸化膜、又
は50nm〜1000nmの酸化膜と窒化膜の積層膜、
等の第1のマスク901を形成し、公知の、例えばKO
H−アルコール系溶液による異方性エッチングにより、
V字型の第1のトレンチ106を形成したものである。
図中ではV字型の第1のトレンチ106の深さは、第2
のN+ 型埋込層104に到達するように形成している
が、これよりも浅くてもよいし、深くてもよいが、少な
くとも第2のN+ 型埋込層104を貫通しないように形
成する。なお、ここで、第1のトレンチ形成でウエット
エッチングによりV字型のトレンチを形成したのは、従
来技術のドライエッチングによるトレンチ形成ではトレ
ンチの底部のエッジ部分で結晶欠陥が入り易いのに対
し、本方法では、ウエットエッチングを用いるのでシリ
コン基板に対するダメージが少なく、結晶欠陥が入りに
くいためである。
【0062】図2(c)は、V字型の第1のトレンチ1
06の開口部の幅に対し、半分以上の膜厚の第1の酸化
膜107をCVD法などによって成長させ、公知の酸化
膜ドライエッチ、CMP等の方法により第1のマスク9
01の表面まで除去し、第1のトレンチ106の内部を
第1の酸化膜107で埋め込むことにより、第1の素子
分離酸化膜133を形成したものである。なお、第1の
素子分離酸化膜133と接触するシリコンのと間に熱酸
化膜と同等の膜質の酸化膜があると、界面(接触面)に
おけるリーク電流を減らすことができる。そのため、第
1の酸化膜107を成長させる前に、第1のトレンチ1
06の内部を酸化して数〜数10nm薄い酸化膜を形成
するか、第1の素子分離酸化膜133を形成した後に、
酸化又は窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気でアニー
ルするとよい。
【0063】図2(d)は、第2のトレンチ108を形
成するため、フォトレジストによる第2のマスク902
を形成したものである。今回は、第2のマスク902と
してフォトレジストを用いているが、酸化膜や窒化膜を
マスクとして用いてもよい。
【0064】図3(e)は、公知の異方性エッチング技
術により第2のトレンチ108を形成したものである。
このとき、第2のトレンチ108は、図示するとおりP
+ 型埋込層102、第1のN+ 型埋込層103及び第2
のN+ 型埋込層104のすべてを貫通させることがもっ
とも望ましいが、少なくとも第2のN+ 型埋込層104
だけは貫通させて形成する。また、第2のトレンチ10
8の底の部分には、例えば、フォトレジスト等のマスク
を用い、必要に応じ選択的にイオン注入を行い、P+
やN+ 型のチャネルストッパ領域を形成してもよい。
【0065】図3(f)は、第2のマスク902を除去
した後、第2のトレンチ108の開口部の幅に対し、半
分以上の膜厚の第2の酸化膜109を、CVD法などに
よって成長させ、第2のトレンチ108の内部を第2の
酸化膜109で埋込んだものである。
【0066】図4(g)は、公知の酸化膜ドライエッ
チ、CMP等の方法により第1のマスク901の表面ま
で除去し、更に第1のマスク901を除去することによ
り、深さの異なる第1の素子分離酸化膜133及び第2
の素子分離酸化膜134からなる素子分離酸化膜を形成
し、更に、P型ウエル領域110、N型ウエル領域11
1及びコレクタ引き出し領域112を公知の方法により
形成したものである。このとき、図4(g)でバイポー
ラトランジスタが形成されるN型エピタキシャル層10
5部に、N型ウエル領域111又はN型ウエル領域11
1とは異なるN型ウエル領域(図示せず)を形成しても
よい。なお、第2の素子分離酸化膜134と接触するシ
リコンとの間に熱酸化膜と同等の膜質の酸化膜がある
と、界面(接触面)におけるリーク電流を減らすことが
できる。そのため、第2の酸化膜109を成長させる前
に、第2のトレンチ108の内部を酸化して数〜数10
nm薄い酸化膜を形成するか、又は第1の素子分離酸化
膜134を形成した後に、酸化若しくは窒素、アルゴン
等の不活性ガス雰囲気でアニールするとよい。
【0067】図4(h)は、4〜20nmのゲート酸化
膜113を形成した後、100〜300nmのポリシリ
コン114と100〜300nmの高融点金属のシリサ
イド115とを公知のCVD技術などを用いて成長さ
せ、更に100〜300nmの酸化膜、窒化膜等からな
る第1の絶縁膜116をCVD等の技術により成長させ
た後、フォトレジスト等のマスクを用いポリサイド構造
のゲート電極117、及び、バイポーラトランジスタの
ベース引き出し電極118を形成し、続いて公知の方法
により、N型LDD層119、P型LDD層120及び
真性ベース領域121をイオン注入により順次形成し、
続いて50〜300nmの第2の絶縁膜をCVD等の技
術によって成長させた後、公知の異方性エッチングによ
りサイドウォール122をゲート電極117及びベース
引き出し電極118の側壁部に形成し、続いてNMOS
のN+ 型ソース・ドレイン領域123とPMOSのN+
型Nウエルコンタクト領域124とをイオン注入などに
より同時に形成し、更に、PMOSのP+ 型ソース・ド
レイン領域125とNMOSのP+ 型Pウエルコンタク
ト領域126とをイオン注入などにより同時に形成した
ものである。
【0068】図5(i)は、エミッタ引き出し電極12
7をN+ 型にドープされたポリシリで形成し、例えば、
酸化膜とボロンとリンを含んだ酸化膜との積層膜による
層間絶縁膜128を形成し、コンタクトを開孔後、バリ
アメタル(図示せず)を介しコンタクトプラグ129及
び金属配線130を形成したものである。なお、エミッ
タ拡散層領域131及び外部ベース領域132は、製造
工程における熱処理か又は熱処理を追加することによっ
て、N+ 型ポリシリコンで形成されたエミッタ引き出し
電極127、及び、ポリサイドで形成されたベース引き
出し電極118のP+ 型ポリシリコンからそれぞれ不純
物が拡散することにより形成される。図中で、第1の素
子分離酸化膜133と第2の素子分離酸化膜134とが
3個隣同士に並びかつ互いに接続している部分がある。
しかし、これらの上にゲート電極117、ベース引き出
し電極118、金属配線130等の配線が2個以上のト
レンチにまたがって形成されていないので、この様な場
合には、図中に示したように第1の素子分離酸化膜13
3と第2の素子分離酸化膜134とを互いに接続させる
必要はなく、お互いの間隔をあけて形成してもよい。
【0069】次に、本発明の第2実施形態における製造
方法を説明する。
【0070】図6乃至図10の(a)〜(i)は、本発
明の第2実施形態における製造方法を説明するための半
導体素子の断面図である。第1実施形態における製造方
法との違いは、深さの異なる2種のトレンチの形成順
序、及びCMOS部でのP+ 型埋込層とN+ 型埋込層と
の形成工程の有無である。
【0071】図6(a)は、P型半導体基板201上に
公知の方法により、N+ 型理込層235を形成し、続い
て0.4〜l.6μmの膜厚のN型エピタキシャル層2
05を形成したものである。
【0072】図6(b)は、N型エピタキシャル層20
5表面に、例えば50nm〜1000nmの酸化膜、又
は50nm〜1000nmの酸化膜と窒化膜の積層膜、
等の第3のマスク903を形成し、公知の異方性エッチ
ング技術により、第1のトレンチ206を形成したもの
である。このとき、第1のトレンチ206は、図中に示
したように、N+ 型埋込層235を貫通し、P型半導体
基板201に到達するように形成する。また、第1のト
レンチ206の底の部分には、例えば、フォトレジスト
等のマスクを用い、必要に応じ選択的にイオン注入を行
い、P+ 型やN+ 型のチャネルストッパ領域を形成して
もよい。
【0073】図7(c)は、第1のトレンチ206の開
口部の幅に対し、半分以上の膜厚の第1の酸化膜207
を、CVD法などによって成長させ、公知の酸化膜ドラ
イエッチ、CMP等の方法により第3のマスク903の
表面まで除去し、第1のトレンチ206の内部を第1の
酸化膜207で埋込むことにより、第1の素子分離酸化
膜233を形成したものである。なお、前述したよう
に、第1の酸化膜207を成長させる前に、第1のトレ
ンチ206の内部を酸化して数〜数10nm薄い酸化膜
を形成するか、又は第1の素子分離酸化膜233を形成
した後に、酸化若しくは窒素、アルゴン等の不活性ガス
雰囲気でアニールするとよい。
【0074】図7(d)は、例えば、50nm〜100
0nmの酸化膜、又は50nm〜1000nmの酸化膜
と窒化膜との積層膜、等を形成し、必要な部分を開口す
ることにより、第2のトレンチ208を形成するための
第4のマスク904としたものである。
【0075】図8(e)は、公知の、例えばKOH−ア
ルコール系溶液による異方性エッチングによりV字型の
第2のトレンチ208を形成したものである。図中では
第2のトレンチ208の深さは、N+ 型埋込層235に
到達するように形成しているが、これよりも浅くてもよ
いし、深くてもよいが、少なくとも、N+ 型埋込層23
5を貫通しないように形成する。
【0076】図8(f)は、第2のトレンチ208の開
口部の幅に対し、半分以上の膜厚の第2の酸化膜209
をCVD法などによって成長させ、第2のトレンチ20
8の内部を第2の酸化膜209で埋め込んだものであ
る。
【0077】図9(g)は、公知の酸化膜ドライエッ
チ、CMP等の方法により第4のマスク904の表面ま
で除去し、更に第3のマスク903と第4のマスク90
4を除去することにより、深さの異なる第1の素子分離
酸化膜233及び第2の素子分離酸化膜234からなる
素子分離酸化膜を形成し、更に、P型ウエル領域21
0、N型ウエル領域211及びコレクタ引き出し領域2
12を公知の方法により形成したものである。このと
き、バイポーラトランジスタが形成されるN型エピタキ
シャル層205部に、N型ウエル領域211又はN型ウ
エル領域211とは異なるN型ウエル領域(図示せず)
を形成してもよい。なお、前述したように、第2の酸化
膜209を成長する前に、第2のトレンチ208の内部
を酸化して数〜数10nm薄い酸化膜を形成するか、第
1の素子分離酸化膜234を形成した後に、酸化又は窒
素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気でアニールするとよ
い。
【0078】図9(h)は、4〜20nmのゲート酸化
膜213を形成した後、100〜300nmのポリシリ
コン214と100〜300nmの高融点金属のシリサ
イド215とを公知のCVD技術などを用いて成長さ
せ、更に100〜300nmの酸化膜、窒化膜等の第1
の絶縁膜216をCVD等の技術により成長させた後、
フォトレジスト等のマスクを用いポリサイド構造のゲー
ト電極217、及び、バイポーラトランジスタのベーズ
引き出し電極218を形成し、続いて公知の方法によ
り、N型LDD層219、P型LDD層220及び真性
ベース領域221をイオン注入により順次形成し、続い
て50〜300nmの第2の絶縁膜をCVD等の技術に
よって成長させた後、公知の異方性エッチングによりゲ
ート電極217及びベース引き出し電極218の側壁部
にサイドウォール222を形成し、続いてNMOSのN
+ 型ソース・ドレイン領域223及びPMOSのN+
Nウエルコンタクト領域224をイオン注入などにより
同時に形成し、更に、PMOSのP+ 型ソース・ドレイ
ン領域225及びNMOSのP+ 型Pウエルコンタクト
領域226をイオン注入などにより同時に形成したもの
である。
【0079】図10(i)は、エミッタ引き出し電極2
27をN+ 型にドープされたポリシリで形成し、例えば
酸化膜とボロンとリンを含んだ酸化膜との積層膜による
層間絶縁膜228を形成し、コンタクトを開孔後、バリ
アメタル(図示せず)を介し、コンタクトプラグ229
及び金属配線230を形成したものである。なお、エミ
ッタ拡散層領域231と外部ベース領域232は、製造
工程における熱処理か又は熱処理を追加することによっ
て、N+ 型ポリシリコンで形成されたエミッタ引き出し
電極227、及び、ポリサイドで形成されたベース引き
出し電極218のP+ 型ポリシリコンからそれぞれ不純
物が拡散することにより形成される。
【0080】次に、本発明の第3実施形態について図面
を参照して説明する。
【0081】図11乃至図15の(a)〜(i)は、本
発明の第3実施形態における構造及び製造方法を説明す
るための半導体素子の断面図である。
【0082】図15(i)は、本実施形態における構造
を示している。本実施形態のBiCMOSにおける素子
分離絶縁膜は、P型半導体基板301上に形成された第
2のNウエル領域337の底よりも(好適には、第2の
Nウエル領域中の不純物のビーク濃度の部分よりも)浅
い第1の素子分離酸化膜333と、第2のNウエル領域
337を貫通してP型半導体基板301に達する第2の
素子分離酸化膜334とによって形成されている。素子
分離幅の狭い所は、第1の素子分離酸化膜333又は第
2の素子分離酸化膜334のみで分離されている。素子
分離幅の広い所は、第1の素子分離酸化膜333と第2
の素子分離酸化膜334とが隣接することにより分離さ
れている。また、広い素子分離領域では、第1の素子分
離酸化膜333が第2の素子分離酸化膜334の間に挟
まれた構造となっている。
【0083】更に、N+ 型Nウエルコンタクト領域32
4、P+ 型Pウエルコンタクト領域326及びコレクタ
引き出し領域312のそれぞれは、第1の素子分離酸化
膜333と第2の素子分離酸化膜334とにより周囲を
囲まれることにより、各素子の位置が決められた構造と
なっている。また、P型ウエル領域310、第1のN型
ウエル領域336及び第2のNウエル領域337のそれ
ぞれは、第2の素子分離酸化膜334によって周囲を囲
まれることにより各領域、及び各トランジスタ領域が決
められた構造となっている。
【0084】次に、図11乃至図15の(a)〜(i)
を用いて本発明の第3実施形態の製造方法を説明する。
【0085】図11(a)は、P型半導体基板301表
面に、例えば50nm〜1000nmの酸化膜、又は5
0nm〜1000nmの酸化膜と窒化膜との積層膜、等
の第5のマスク905を形成したものである。
【0086】図11(b)は、P型半導体基板301表
面に、公知の異方性エッチングにより第1のトレンチ3
06を形成したものである。なお、この第1のトレンチ
306の深さは、バイポーラトランジスタのコレクタ領
域を形成している第2のNウエル領域(ここでは図に示
していない)を貫通しないように形成したもので、この
第1のトレンチ306のアスペクト比は、CVD成長に
より酸化膜の埋込みが可能な3〜5程度が望ましい。な
お、第1のトレンチ306は、好適には第2のNウエル
領域中の不純物のピーク濃度の部分よりも浅く形成する
とよい。
【0087】図12(c)は、第1のトレンチ306の
開口部の幅に対し半分以上の膜厚の第1の酸化膜307
を、CVD法などによって成長させ、公知の酸化膜ドラ
イエッチ、CMP等の方法により第5のマスク905の
表面まで除去し、第1のトレンチ306の内部を第1の
酸化膜307で埋め込むことにより、第1の素子分離酸
化膜333を形成したものである。なお、前述したよう
に、第1の酸化膜307を成長させる前に、第1のトレ
ンチ306の内部を酸化して数〜数10nmの薄い酸化
膜を形成するか、又は第1の素子分離酸化膜333を形
成した後に、酸化若しくは窒素、アルゴン等の不活性ガ
ス雰囲気でアニールするとよい。
【0088】図12(d)は、第2のトレンチ308を
形成するため、フォトレジストによる第6のマスク90
6を形成したものである。今回は、第6のマスク906
としてフォトレジストを用いているが、酸化膜や窒化膜
をマスクとして用いてもよい。
【0089】図13(e)は、公知の異方性エッチング
技術により第2のトレンチ308を形成したものであ
る。この際に、好適には、第2のトレンチ308は、P
型ウエル領域、第1のNウエル領域及び第2のNウエル
領域(いずれも図示せず)をすべて貫通していることが
もっとも望ましいが、少なくとも、第2のNウエル領域
(図示せず)だけは貫通させるように形成する。この第
2のトレンチ308のアスペクト比は、第1のトレンチ
306と同様に、CVD成長による酸化膜の埋込みが可
能な3〜5程度が望ましい。また、第2のトレンチ30
8の底の部分には、例えば、フォトレジスト等のマスク
を用い、必要に応じ選択的にイオン注入を行い、P+
やN+ 型のチャネルストッパ領域を形成してもよい。
【0090】図13(f)は、第6のマスク906を除
去した後、第2のトレンチ308の開口部の幅に対し半
分以上の膜厚の第2の酸化膜309を、CVD法などに
よって成長させ、第2のトレンチ308の内部を第2の
酸化膜309で埋込んだものである。
【0091】図14(g)は、公知の酸化膜ドライエッ
チ、CMP等の方法により第5のマスク905の表面ま
で除去し、更に第5のマスク905を除去することによ
り、深さの異なる第1の素子分離酸化膜333及び第2
の素子分離酸化膜334からなる素子分離酸化膜が形成
され、更にP型ウエル領域310、第1のN型ウエル領
域336及び第2のN型ウエル領域337を公知の方法
により形成したものである。このとき、第1のN型ウエ
ル領域336及び第2のN型ウエル領域337は、同時
に形成してもよいし、それぞれの最適条件で形成しても
よい。なお、前述したように、第2の酸化膜309を成
長する前に、第2のトレンチ308の内部を酸化して数
〜数10nm薄い酸化膜を形成するか、又は第1の素子
分離酸化膜334を形成した後に、酸化若しくは窒素、
アルゴン等の不活性ガス雰囲気でアニールするとよい。
【0092】図14(h)は、4〜20nmのゲート酸
化膜313を形成した後、100〜300nmのポリシ
リコン314と100〜300nmの高融点金属のシリ
サイド315とを公知のCVD技術などを用いて成長さ
せ、更に100〜300nmの酸化膜、窒化膜等の第1
の絶縁膜316をCVD等の技術により成長させた後、
フォトレジスト等のマスクを用いポリサイド構造のゲー
ト電極317及びバイポーラトランジスタのベース引き
出し電極318を形成し、続いて公知の方法によりN型
LDD層319、P型LDD層320及び真性ベース領
域321をイオン注入により順次形成し、続いて50〜
300nmの第2の絶縁膜をCVD等の技術によって成
長させた後、公知の異方性エッチングによりゲート電極
317、及びベース引き出し電極318の側壁部にサイ
ドウォール322形成し、続いてNMOSのN+ 型ソー
ス・ドレイン領域323とPMOSのN+ 型Nウエルコ
ンタクト領域324とをイオン注入などにより同時に形
成し、更にPMOSのP+型ソース・ドレイン領域32
5、NMOSのP+ 型Pウエルコンタクト領域326及
びコレクタ引き出し領域312をイオン注入などにより
同時に形成したものである。
【0093】図15(i)は、エミッタ引き出し電極3
27をN+ 型にドープされたポリシリで形成し、例え
ば、酸化膜とボロンとリンを含んだ酸化膜との積層膜に
よる層間絶縁膜328を形成し、コンタクトを開孔後、
バリアメタル(図示せず)を介し、コンタクトプラグ3
29及び金属配線330を形成したものである。なお、
エミッタ拡散層領域331及び外部ベース領域332
は、製造工程における熱処理か又は熱処理を追加するこ
とによって、N+ 型ポリシリコンで形成されたエミッタ
引き出し電極327及びポリサイドで形成されたベース
引き出し電極318のP+ 型ポリシリコンからそれぞれ
不純物が拡散することにより形成される。
【0094】また、図15(i)の図中で、第1の素子
分離酸化膜333と第2の素子分離酸化膜334とが3
個隣同士に並び互いに接続されている部分がある。これ
らの上には、ゲート電極317、ベース引き出し電極3
18、金属配線330等の配線が2個以上のトレンチに
またがって形成されていない。そのため、この様な場合
には、図中に示したように第1の素子分離酸化膜333
と第2の素子分離酸化膜334とを互いに接続させる必
要はなく、お互いの間隔をあけて形成してもよい。
【0095】更に、第2実施形態の製造方法で示したよ
うに、第3実施形態についても、トレンチの形成深さの
異なる2種のトレンチの形成順序を変えても差し支えな
い。本発明第3実施形態ではBiCMOSとして説明を
行っているが、BiCMOSのCMOS部の構造は、一
般的に用いられているCMOSの構造と何ら変わらない
ので、CMOSにおいても実現可能であることは当業者
であれば容易に推測できる。
【0096】本発明の第1実施形態では、第1のトレン
チ106がV字型に形成されているので、第1のトレン
チ106の幅を微細化した場合、第1のトレンチ106
の深さが浅くなり、素子分離の能力が低下してしまう。
これに対して、本発明の第3実施形態では、第1のトレ
ンチ306は、溝の側壁がほぼ垂直に近い形状であるた
め、第1のトレンチ306の幅を微細化しても、第1の
トレンチ306の深さが浅くなることはないため、第1
のトレンチ306の幅を更に微細化することができる。
【0097】次に、本発明の第3実施形態の応用例につ
いて、図面を参照して説明する。
【0098】図16乃至図19は、本発明の第3実施形
態の応用例を説明するための半導体素子の断面図及び平
面図である。
【0099】第3実施形態では、分離幅の広い素子分離
領域は、第1の素子分離酸化膜333と第2の素子分離
酸化膜334とを隣接させて形成している。これに対
し、図16(a)において、素子分離酸化膜上にゲート
電極417や金属配線430等の配線層のある素子分離
領域444では、これらの配線との寄生容量を低減する
ために、第1の素子分離酸化膜433と第2の素子分離
酸化膜434とを隣接して設けているものの、配線層の
ない素子分離領域445では、このような問題が生じな
いので、第1の素子分離酸化膜433と第2の素子分離
酸化膜434とを互いに離して設けている。このことに
より、トランジスタや金属配線等の平面的なレイアウト
を行なう際の自由度を増やすとともにレイアウトデータ
量を低減することができる。また、今回図示していない
が、第2層目よりも上の金属配線では、配線との距離が
離れ、配線との寄生容量がほぼ無視できるほど小さくな
るので、第1の素子分離酸化膜433と第2の素子分離
酸化膜434とを互いに離して設けた領域に金属配線を
形成しても問題ない。
【0100】さて、第3実施形態では、トレンチのアス
ペクト比を、現在の酸化膜によるCVDの技術により埋
込が可能な3〜5程で形成し、トレンチ内を酸化膜で埋
込み素子分出領域を形成していた。しかし、更に素子分
離領域の微細化を行ないトランジスタサイズの微細化を
行おうとすると、トレンチ形成時のアスペクト比を従来
の3〜5よりも大きくする必要が生じる。そこで、この
要求に対し、図16(b)は、酸化膜のCVD成長より
も埋込み性の優れた、例えばポリシリコンをトレンチ内
部の充填物として用いることにより、10以上のアスペ
クト比のトレンチでも内部を埋込むことができる。した
がって、第1の酸化膜407で第1の充填物442を、
また、第2の酸化膜409で第2の充填物443をトレ
ンチ内部のシリコンと絶縁することにより、第1の素子
分離絶縁膜440と第2の素子分離絶縁膜441とを形
成することができる。この方法を用いることによって、
極微細な幅の素子分離絶縁膜の形成が可能となり、素子
分離領域のさらなる微細化を行うことができる。
【0101】図17(c)は、図16(a)と図16
(b)との効果を併せ持った応用例を示したものであ
る。
【0102】図18(a)は、第3実施形態に記載され
た技術を用いた際に、実現できる素子領域の平面レイア
ウトの一例である。図18(b)及び図19(c)はそ
れぞれ図18(a)のA−B部及びC−D部での断面図
を示したものである。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、第1の素子分離絶縁膜
がウエル領域や埋込層領域を貫通して半導体基板まで達
する深さに形成されているので、バイポーラトランジス
タ、NMOS、PMOSの各トランジスタ間の素子分離
を狭い間隔で行うことができる。また、第2の素子分離
絶縁膜がウエル領域の底又は埋込層領域の底よりも浅く
形成されているので、バイポーラトランジスタのコレク
タ引き出し領域とベース領域との間の素子分離と、CM
OSのソース・ドレイン領域とウエルコンタクト領域と
の素子分離を狭い間隔で行うことができる。これらによ
り、素子分離領域の微細化を行うことができ、トランジ
スタサイズの微細化が図れる。
【0104】また、第1の素子分離絶縁膜が狭い間隔で
ウエル領域や埋込層領域を貫通して半導体基板まで達す
る深さに形成されているので、NPN、PNPの各寄生
バイポーラトランジスタによるラッチアップを防止で
き、ラッチアップに対する耐性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を説明するための工程断
面図であり、図1(a)、図1(b)の順に工程が進行
する。
【図2】本発明の第1実施形態を説明するための工程断
面図であり、図2(c)、図2(d)の順に工程が進行
する。
【図3】本発明の第1実施形態を説明するための工程断
面図であり、図3(e)、図3(f)の順に工程が進行
する。
【図4】本発明の第1実施形態を説明するための工程断
面図であり、図4(g)、図4(h)の順に工程が進行
する。
【図5】本発明の第1実施形態を説明するための最終工
程断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を説明するための工程断
面図であり、図6(a)、図6(b)の順に工程が進行
する。
【図7】本発明の第2実施形態を説明するための工程断
面図であり、図7(c)、図7(d)の順に工程が進行
する。
【図8】本発明の第2実施形態を説明するための工程断
面図であり、図8(e)、図8(f)の順に工程が進行
する。
【図9】本発明の第2実施形態を説明するための工程断
面図であり、図9(g)、図9(h)の順に工程が進行
する。
【図10】本発明の第2実施形態を説明するための最終
工程断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を説明するための工程
断面図であり、図11(a)、図11(b)の順に工程
が進行する。
【図12】本発明の第3実施形態を説明するための工程
断面図であり、図12(c)、図12(d)の順に工程
が進行する。
【図13】本発明の第3実施形態を説明するための工程
断面図であり、図13(e)、図13(f)の順に工程
が進行する。
【図14】本発明の第3実施形態を説明するための工程
断面図であり、図14(g)、図14(h)の順に工程
が進行する。
【図15】本発明の第3実施形態を説明するための最終
工程断面図である。
【図16】本発明の第3実施形態の第1の応用例を説明
するための断面図であり、図16(a)が第1例、図1
6(b)が第2例である。
【図17】本発明の第3実施形態の第1の応用例を説明
するための断面図である。
【図18】本発明の第3実施形態の第2の応用例を説明
するための図であり、図18(a)が平面図、図18
(b)が断面図である。
【図19】本発明の第3実施形態の第2の応用例を説明
するための断面図である。
【図20】第1の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図20(a)、図20(b)の順に工程が進行
する。
【図21】第1の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図21(c)、図21(d)の順に工程が進行
する。
【図22】第1の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図22(e)、図22(f)の順に工程が進行
する。
【図23】第2の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図23(a)、図23(b)の順に工程が進行
する。
【図24】第2の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図24(c)、図24(d)の順に工程が進行
する。
【図25】第2の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図25(e)、図25(f)の順に工程が進行
する。
【図26】第2の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図26(g)、図26(h)の順に工程が進行
する。
【図27】第2の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図27(i)、図27(j)の順に工程が進行
する。
【図28】第3の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図28(a)、図28(b)の順に工程が進行
する。
【図29】第3の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図29(c)、図29(d)の順に工程が進行
する。
【図30】第3の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図30(e)、図30(f)の順に工程が進行
する。
【図31】第3の従来技術を説明するための工程断面図
であり、図31(g)、図31(h)の順に工程が進行
する。
【図32】第3の従来技術を説明するための最終工程断
面図である。
【図33】第1の従来技術における問題点を説明するた
めの断面図であり、図33(a)が第1例、図33
(b)が第2例である。
【図34】第1の従来技術における問題点を説明するた
めの断面図であり、図34(c)が第3例、図34
(d)が第4例である。
【図35】第2の従来技術における問題点を説明するた
めの図であり、図35(a)が平面図、図35(b)が
断面図である。
【図36】第3の従来技術における問題点を説明するた
めの断面図である。
【符号の説明】
101、201、301、401、501、601、7
01、801 P型半導体基板 102 P+ 型埋込層 103 第1のN+ 型埋込層 104 第2のN+ 型埋込層 105、205、605 N型エピタキシャル層 106、206、306、606、706、706’、
806 第1のトレンチ 107、207、307、407、607、707、8
07 第1の酸化膜 108、208、308、608、708、808 第
2のトレンチ 109、209、309、409、609、709、8
09 第2の酸化膜 110、210、310、510、710、810 P
型ウエル領域 111、211、411、711、811 N型ウエル
領域 112、212、312、612 コレクタ引き出し領
域 113、213、313、413、713、813 ゲ
ート酸化膜 114、214、314、414、614 ポリシリコ
ン 115、215、315、415 高融点金属のシリサ
イド 116、216、316、416、616 第1の絶縁
膜 117、217、317、417、717、817、1
017 ゲート電極 118、218、318、618 ベース引き出し電極 119、219、319 N型LDD層 120、220、320 P型LDD層 121、221、321、621 真性ベース領域 122、222、322、422、622 サイドウォ
ール 123、223、323、723、823、1023
+ 型ソース・ドレイン領域 124、224、324、724、824、1024
+ 型Nウエルコンタクト領域 125、225、325、725、825、1025
+ 型ソース・ドレイン領域 126、226、326、726、826、1026
+ 型Pウエルコンタクト領域 127、227、327、627 エミッタ引き出し電
極 128、228、328、428、628、728 層
間絶縁膜 129、229、329、429 コンタクトプラグ 130、230、330、430、630、730 金
属配線 131、231、331、631 エミッタ拡散層領域 132、232、332、632 外部ベース領域 133、233、333、433、533、733、8
33 第1の素子分離酸化膜 134、234、334、434、534、734、8
34 第2の素子分離酸化膜 235、635 N+ 型埋込層 336、536 第1のN型ウエル領域 337、537 第2のN型ウエル領域 440、640 第1の素子分離絶縁膜 441、641 第2の素子分離絶縁膜 442 第1の充填物 443 第2の充填物 444 配線層のある素子分離領域 445 配線層のない素子分離領域 538 P+ 型拡散層領域 539 N+ 型拡散層領域 546 素子領域 647 幅の狭いトレンチ 648 幅の広いトレンチ 657 削減可能なコレクタ−基板間拡散層容量 658 削減可能なベース電極−コレクタ間容量 749 第1のチャネルストッパ領域 750 第2のチャネルストッパ領域 751、851 チャネルストッパ領域 752、852 狭い素子分離領域 753、853 広い素子分離領域 754、854、1054 NMOS部 755、855、1055 PMOS部 901 第1のマスク 902 第2のマスク 903 第3のマスク 904 第4のマスク 905 第5のマスク 906 第6のマスク 907 第7のマスク 908 第8のマスク 909 第9のマスク 910 第10のマスク 911 第11のマスク 912 第12のマスク 913 第13のマスク 1056 分離領域

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に、第1導電
    型の不純物領域、前記第1導電型とは異なる第2導電型
    の第1の不純物領域、及び前記第2導電型の第2の不純
    物領域のうちの少なくとも一つ以上の不純物領域を有
    し、 更に、深さの異なる第1の素子分離絶縁膜と第2の素子
    分離絶縁膜とを有し、 前記第1の素子分離絶縁膜及び第2の素子分離絶縁膜
    が、単体により、又は複数が隣接若しくは間隔をあけて
    並ぶことにより素子分離領域を形成している、 半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型の不純物領域と前記第2
    導電型の第1の不純物領域とが、相補型電界効果型トラ
    ンジスタのウエル領域又はウエル領域及び埋込層領域で
    あり、前記第2導電型の第2の不純物領域がバイポーラ
    トランジスタのコレクタ領域である、請求項1記載の半
    導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の素子分離絶縁膜及び前記第2
    の素子分離絶縁膜が前記第1導電型の半導体基板に溝状
    に形成され、前記第1の素子分離絶縁膜の方が前記第2
    の素子分離絶縁膜よりも溝の深さが深く、かつ、前記第
    1の素子分離絶縁膜及び前記第2の素子分離絶縁膜の少
    なくとも最も外側が絶縁膜で形成されている、請求項1
    記載の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の素子分離絶縁膜が、前記第2
    導電型の第2の不純物領域よりも深い位置まで形成され
    ている、請求項1記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 素子領域の周囲を囲む素子分離絶縁膜の
    全部又は一部が、前記第1の素子分離絶縁膜又は前記第
    2の素子分離絶縁膜である、請求項1記載の半導体集積
    回路装置。
  6. 【請求項6】 前記相補型電界効果型トランジスタのウ
    エル領域と金属配線との接続をするためのウエルコンタ
    クト領域と、バイポーラトランジスタのコレクタ引き出
    し領域との少なくとも一方が、前記第1の素子分離絶縁
    膜と前記第2の素子分離絶縁膜とによって囲まれてい
    る、請求項2記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 前記コレクタ領域が、第2導電型の埋込
    層及び第2導電型のエピタキシャル層又は第2導電型の
    ウエル領域によって形成されている、請求項2記載の半
    導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 前記コレクタ領域が、第2導電型のウエ
    ル領域によって形成されている、請求項2記載の半導体
    集積回路装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の素子分離絶縁膜の両端が、前
    記第1の素子分離絶縁膜と接している、請求項5記載の
    半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の素子分離絶縁膜が、前記第
    2導電型の埋込層の底よりも浅く形成されている、請求
    項7記載の半導体集積回路装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の素子分離絶縁膜が、前記第
    2導電型のウエル領域の底よりも浅く形成されている、
    請求項8記載の半導体集積回路装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の素子分離絶縁膜が、前記第
    1の素子分離絶縁膜、前記第1導電型の不純物領域又は
    前記第2導電型の不純物領域のいずれかによって挟まれ
    ている、請求項3記載の半導体集積回路装置。
  13. 【請求項13】 前記第1導電型の不純物領域が、前記
    第1導電型の半導体基板、第1導電型のウエル領域又は
    第1導電型の拡散層領域のいずれかである、請求項12
    記載の半導体集積回路装置。
  14. 【請求項14】 前記第2導電型の不純物領域が、前記
    第2導電型のウエル領域又は第2導電型の拡散層領域の
    どちらかである、請求項12記載の半導体集積回路装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第1導電型の半導体基板上に、第
    1の溝を形成する工程と、第1の溝を埋めて第1の素子
    分離絶縁膜を形成する工程と、第2の溝を形成する工程
    と、第2の溝を埋めて第2の素子分離絶縁膜を形成する
    工程とを含む、半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第1の溝と前記第2の溝との深さ
    を変えて形成する工程を含む、請求項15記載の半導体
    集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記第1の素子分離絶縁膜及び前記第
    2の素子分離絶縁膜の少なくとも最も外側を絶縁膜で形
    成する工程を含む、請求項15記載の半導体集積回路装
    置の製造方法。
JP17075397A 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3189743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17075397A JP3189743B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17075397A JP3189743B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1117039A true JPH1117039A (ja) 1999-01-22
JP3189743B2 JP3189743B2 (ja) 2001-07-16

Family

ID=15910759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17075397A Expired - Fee Related JP3189743B2 (ja) 1997-06-26 1997-06-26 半導体集積回路装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3189743B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737721B1 (en) 1999-10-18 2004-05-18 Nec Electronics Corporation Shallow trench isolation structure for a bipolar transistor
WO2008068340A1 (de) * 2006-12-08 2008-06-12 Ihp Gmbh - Innovations For High Performance Microelectronics / Institut Für Innovative Mikroelektronik Komplementäre bipolar-halbleitervorrichtung
JP2009141375A (ja) * 2001-05-04 2009-06-25 Infineon Technologies Ag 半導体プロセスおよび集積回路
JP2019526932A (ja) * 2016-08-16 2019-09-19 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 高電圧隔離のためのデュアルディープトレンチ
CN115988877A (zh) * 2023-03-16 2023-04-18 长鑫存储技术有限公司 一种半导体结构及其制作方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737721B1 (en) 1999-10-18 2004-05-18 Nec Electronics Corporation Shallow trench isolation structure for a bipolar transistor
JP2009141375A (ja) * 2001-05-04 2009-06-25 Infineon Technologies Ag 半導体プロセスおよび集積回路
WO2008068340A1 (de) * 2006-12-08 2008-06-12 Ihp Gmbh - Innovations For High Performance Microelectronics / Institut Für Innovative Mikroelektronik Komplementäre bipolar-halbleitervorrichtung
US8035167B2 (en) 2006-12-08 2011-10-11 IHP-GmbH—Innovations for High Performance Microelectronics/Leibniz-Institut fur Innovativ Mikroelektronik Complementary bipolar semiconductor device
JP2019526932A (ja) * 2016-08-16 2019-09-19 日本テキサス・インスツルメンツ合同会社 高電圧隔離のためのデュアルディープトレンチ
CN115988877A (zh) * 2023-03-16 2023-04-18 长鑫存储技术有限公司 一种半导体结构及其制作方法
CN115988877B (zh) * 2023-03-16 2023-09-08 长鑫存储技术有限公司 一种半导体结构及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3189743B2 (ja) 2001-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3468294B2 (ja) シリコンオンインシュレータ・ボディコンタクトを形成する方法およびボディコンタクト構造
KR100344220B1 (ko) 에스·오·아이(soi) 구조를 갖는 반도체 소자 및 그 제조방법
JPH03145759A (ja) 半導体装置の製造方法
US4926233A (en) Merged trench bipolar-CMOS transistor fabrication process
JP3888658B2 (ja) Soi構造を有する半導体素子及びその製造方法
US4962053A (en) Bipolar transistor fabrication utilizing CMOS techniques
KR20100098524A (ko) 반도체 장치 및 반도체 장치의 제조방법
JP3070674B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US6667202B2 (en) Semiconductor device and method for making the same
JP2708027B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US6071763A (en) Method of fabricating layered integrated circuit
JP2587444B2 (ja) Cmos技術を用いたバイポーラ・トランジスタとその製造方法
US5399509A (en) Method of manufacturing a bipolar transistor
JP3189743B2 (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JPH0653422A (ja) 半導体集積回路装置及びその製造方法
JPH07106412A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2003303960A (ja) 縦型mos半導体装置およびその製造方法
JP3173430B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003017498A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20000019609A (ko) 반도체장치 및 그의 제조방법
JP2011044494A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3247106B2 (ja) 集積回路の製法と集積回路構造
JP3130330B2 (ja) 半導体集積回路の製造方法
JP3207561B2 (ja) 半導体集積回路およびその製造方法
JPH11238817A (ja) 半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000627

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010417

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees