JPH11238817A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11238817A
JPH11238817A JP4146498A JP4146498A JPH11238817A JP H11238817 A JPH11238817 A JP H11238817A JP 4146498 A JP4146498 A JP 4146498A JP 4146498 A JP4146498 A JP 4146498A JP H11238817 A JPH11238817 A JP H11238817A
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JP
Japan
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semiconductor
low
resistance
semiconductor surface
resistance layer
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JP4146498A
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English (en)
Inventor
Yuji Hayashizaki
裕司 林崎
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高速な動作を実現することができ、ま
た、より安定した動作を得ることができる半導体装置お
よびその製造方法を提供する。 【解決手段】 バイポーラ型トランジスタ31は、活性
ベース40および外部ベース48の表面を覆うように形
成されたシリサイド層74と、エミッタ44の表面を覆
うように形成されたシリサイド層76とを備え、これら
2つのシリサイド層を、境界線41に沿って当該境界線
41上に形成された絶縁性を有する分離帯68によって
電気的に分離している。したがって、活性ベース40お
よび外部ベース48の表面と、これに隣接するエミッタ
44の表面とを、相互に絶縁しつつ、それぞれ低抵抗化
することができる。このため、バイポーラ型トランジス
タ31の動作を高速化することができる。また、安定し
た動作特性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
びその製造方法に関し、特に、半導体表面を低抵抗化す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラ型トランジスタとMOS型F
ET( Metal Oxide Semiconductor Field Effect Tran
sistor)とを備えたバイMOS型ICが知られている。
図12Bに、このようなバイMOS型ICのうち、バイ
ポーラ型トランジスタ1を形成した部分の断面図を示
す。
【0003】図11A〜図12Bに基づいて、バイポー
ラ型トランジスタ1の製造方法を説明する。まず、図1
1Aに示すように、P型の半導体基板2にN+型の埋め
込み層4およびNウェル領域6を形成したものを用意
し、半導体基板2およびNウェル領域6の上に素子分離
用のフィールド酸化膜8を形成するとともに、Nウェル
領域6に、P-型の活性ベース10およびN+型の拡散層
12を形成する。拡散層12は、埋め込み層4に接続す
るように形成する。
【0004】つぎに、図11Bに示すように、ウエハ表
面に、開口28aおよび28bを形成したレジスト28
を設け、レジスト28をマスクとして、高濃度のリン
(P)をイオン注入する。その後、レジスト28を除去
したあとアニール(加熱処理)を行なうことにより、注
入したリンを拡散させ、図12Aに示すように、N+
のエミッタ14およびコレクタ16を形成する。
【0005】つぎに、ウエハ表面に、開口30aを形成
したレジスト30を設け、レジスト30をマスクとし
て、高濃度のボロン(B)をイオン注入する。その後、
レジスト30を除去したあとアニールを行なうことによ
り、注入したボロンを拡散させ、図12Bに示すよう
に、P+型の外部ベース18を形成する。
【0006】さらに、ウエハ表面に、コンタクトホール
20a、20b、20cを形成した層間膜20を設け、
その後、アルミ配線工程において、ベース電極22、エ
ミッタ電極24およびコレクタ電極26を形成する。こ
のようにして、バイポーラ型トランジスタ1が形成され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のバイポーラ型トランジスタ1には、次のよ
うな問題点があった。図12Bに示すように、外部ベー
ス18の表面のうち、一部分(すなわちコンタクトホー
ル20aの真下の部分)がベース電極22に接触してい
るのみで、その他の部分はベース電極22に接触してい
ない。
【0008】したがって、ベース電極22に所定の電位
が与えられたとしても、当該電位が外部ベース18の表
面全体に与えられるわけではない。すなわち、外部ベー
ス18の表面のうちベース電極22に接触していない部
分の電位は、ベース電極22の電位と同一ではなく、か
つ、不安定である。
【0009】同様に、エミッタ14の表面のうちエミッ
タ電極24に接触していない部分の電位は、エミッタ電
極24の電位と同一ではなく、かつ、不安定である。ま
た、コレクタ16の表面のうちコレクタ電極26に接触
していない部分の電位は、コレクタ電極26の電位と同
一ではなく、かつ、不安定である。
【0010】さらに、活性ベース10の表面には、ベー
ス電極22が形成されていないため、活性ベース10の
表面の電位も、また、ベース電極22の電位と同一では
なく、かつ、不安定である。
【0011】このため、従来のバイポーラ型トランジス
タ1においては、動作の高速化、安定化に所定の限界が
あった。
【0012】この発明は、このような問題点を解決し、
より高速な動作を実現することができ、また、より安定
した動作を得ることができる半導体装置およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
請求項1の半導体装置においては、第1の半導体表面と
第2の半導体表面との境界線に沿って実質的に当該境界
線上に形成された絶縁性を有する分離帯と、第1の半導
体表面および第2の半導体表面をそれぞれ覆うように形
成された低抵抗層であって当該分離帯によって電気的に
相互に分離された低抵抗層とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】したがって、隣接する第1の半導体表面お
よび第2の半導体表面を、相互に絶縁しつつ、それぞれ
低抵抗化することが可能となる。このため、相互に隣接
する半導体表面を備えた半導体装置の動作を高速化する
ことができる。また、安定した動作特性を得ることがで
きる。
【0015】請求項2の半導体装置においては、低抵抗
層は低抵抗化可能な第1の半導体表面および第2の半導
体表面をそれぞれ低抵抗化することによって得られる低
抵抗層であり、分離帯は実質的に低抵抗化不能な材料で
構成されていることを特徴とする。
【0016】したがって、低抵抗化可能な第1の半導体
表面および第2の半導体表面ならびに低抵抗化不能な分
離帯が露出した状態のウエハ表面に対して所定の低抵抗
化処理を行なうことによって、容易に、隣接する第1の
半導体表面および第2の半導体表面を相互に絶縁しつつ
それぞれ低抵抗化することができる。
【0017】請求項3の半導体装置においては、第1の
半導体領域および第2の半導体領域はシリコンにより構
成され、低抵抗層は所定の金属を用いてシリコン表面を
シリサイド化することに基づいて得られる低抵抗層であ
り、分離帯は実質的に当該金属を用いてシリサイド化す
ることが不能な材料により構成されていることを特徴と
する。
【0018】したがって、シリサイド化技術を用いて、
隣接する第1の半導体表面および第2の半導体表面を、
相互に絶縁しつつ、それぞれ低抵抗化することができ
る。このため、相互に隣接する半導体表面を備えた半導
体装置の動作を高速化することができる。また、安定し
た動作特性を得ることができる。
【0019】請求項4の半導体装置においては、第1の
半導体表面と第2の半導体表面との境界線に沿って当該
境界線上に帯状に形成されたシリコン酸化膜と、当該シ
リコン酸化膜の上に形成されたポリシリコン層と、当該
ポリシリコン層の側面に形成されたシリコン酸化物によ
り構成されたサイドウォールと、当該ポリシリコン層の
表面に形成された低抵抗層であって、当該サイドウォー
ルによって第1の半導体表面の低抵抗層および第2の半
導体表面の低抵抗層から電気的に分離された低抵抗層と
を備えたことを特徴とする。
【0020】したがって、シリコン酸化膜とポリシリコ
ン層とをこの順に積層するとともに当該ポリシリコン層
の側面にシリコン酸化物により構成されたサイドウォー
ルを有する構造を持つ半導体素子、たとえばLDD(低
濃度拡散ドレイン)構造を持つMOSFET、をも備え
た半導体装置においては、特に工程を追加することな
く、シリコン酸化膜およびサイドウォールを構成要素と
する分離帯を形成することができる。このため、工程の
追加を抑制しつつ、隣接する第1の半導体表面および第
2の半導体表面を、相互に絶縁しつつ、それぞれ低抵抗
化することが可能となる。
【0021】また、ポリシリコン層の表面に形成された
低抵抗層であってサイドウォールによって第1の半導体
表面の低抵抗層および第2の半導体表面の低抵抗層から
電気的に分離された低抵抗層に対して、所定の電位を与
えるよう構成することが可能となる。当該低抵抗層に対
して所定の電位を与えることで、半導体装置の動作特性
を、さらに安定化させることができる。
【0022】請求項5の半導体装置においては、当該半
導体装置はバイポーラ型トランジスタを備え、第1の半
導体領域は当該バイポーラ型トランジスタのベース領域
であり、第2の半導体領域は当該バイポーラ型トランジ
スタのエミッタ領域であることを特徴とする。
【0023】したがって、バイポーラ型トランジスタの
ベース領域の表面およびエミッタ領域の表面を、相互に
絶縁しつつ、それぞれ低抵抗化することが可能となる。
このため、バイポーラ型トランジスタの動作を高速化す
ることができる。また、安定した動作特性を得ることが
できる。
【0024】請求項6の半導体装置においては、さら
に、バイポーラ型トランジスタのコレクタ領域の表面
に、第1の半導体表面の低抵抗層および第2の半導体表
面の低抵抗層から電気的に分離された低抵抗層を設けた
ことを特徴とする。
【0025】したがって、バイポーラ型トランジスタの
コレクタ領域の表面を、ベース領域の表面およびエミッ
タ領域の表面から絶縁しつつ、低抵抗化することができ
る。このため、バイポーラ型トランジスタの動作を、よ
り高速化することができる。また、より安定した動作特
性を得ることができる。
【0026】請求項7の半導体装置の製造方法において
は、低抵抗化可能な第1の半導体表面を有する第1の半
導体領域と、第1の半導体表面に隣接する低抵抗化可能
な第2の半導体表面を有する第2の半導体領域とを形成
した半導体基板を用意し、絶縁性を有しかつ低抵抗化不
能な材料で構成された分離帯を、第1の半導体表面と第
2の半導体表面との境界線に沿って当該境界線上に形成
し、所定の低抵抗化処理を行なうことによって、第1の
半導体表面および第2の半導体表面をそれぞれ覆う低抵
抗層であって分離帯によって相互に電気的に分離された
低抵抗層を形成することを特徴とする。
【0027】したがって、低抵抗化可能な第1の半導体
表面および第2の半導体表面ならびに低抵抗化不能な分
離帯が露出した状態のウエハ表面に対して所定の低抵抗
化処理を行なうことによって、容易に、隣接する第1の
半導体表面および第2の半導体表面を相互に絶縁しつつ
それぞれ低抵抗化することができる。このため、相互に
隣接する半導体表面を備えた半導体装置であって動作の
高速な半導体装置を、容易に実現することができる。ま
た、安定した動作特性を持つ半導体装置を、容易に得る
ことができる。
【0028】請求項8の半導体装置の製造方法において
は、第1の半導体領域および第2の半導体領域はシリコ
ンにより構成されており、低抵抗化処理は所定の金属を
用いてシリコン表面をシリサイド化するシリサイド形成
処理を含む処理であり、分離帯の一部であるシリコン酸
化膜を、第1の半導体表面と第2の半導体表面との境界
線に沿って当該境界線上に帯状に形成し、当該シリコン
酸化膜の上にポリシリコン層を形成し、分離帯の一部で
あるサイドウォールであってシリコン酸化物により構成
されたサイドウォールを、当該ポリシリコン層の側面に
形成し、その後、シリサイド形成処理を含む処理を行な
うことによって、第1の半導体表面および第2の半導体
表面をそれぞれ覆う低抵抗層であって分離帯によって相
互に電気的に分離された低抵抗層を形成するとともに、
当該サイドウォールによって第1の半導体表面の低抵抗
層および第2の半導体表面の低抵抗層から電気的に分離
された低抵抗層を当該ポリシリコン層の表面に形成する
ことを特徴とする。
【0029】したがって、たとえばLDD構造を持つM
OSFETをも備えた半導体装置においては、特に工程
を追加することなく、分離帯を形成することができる。
このため、工程の追加を抑制しつつ、隣接する第1の半
導体表面および第2の半導体表面を、相互に絶縁しつ
つ、それぞれ低抵抗化することが可能となる。
【0030】また、ポリシリコン層の表面に形成された
低抵抗層であって第1の半導体表面の低抵抗層および第
2の半導体表面の低抵抗層から電気的に分離された低抵
抗層を容易に形成することができる。このため、当該ポ
リシリコン層の表面に形成された低抵抗層に所定の電位
を与えることで、安定な動作特性を持つ半導体装置を、
容易に実現することが可能となる。
【0031】なお、請求項において、「半導体基板に半
導体領域を設ける」または「半導体基板に半導体領域を
形成する」とは、半導体基板に接して半導体領域を形成
する場合、半導体基板の上に形成した一層以上の別の層
の上に半導体領域を形成する場合、半導体基板自体が半
導体領域である場合を含む概念である。
【0032】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態によるバイ
MOS型IC(半導体装置)について説明する。バイM
OS型ICは、バイポーラ型トランジスタおよびMOS
FETを同一チップに混載したIC(集積回路)であ
る。
【0033】図4は、当該バイMOS型ICを構成する
NPN型のバイポーラ型トランジスタ31の構成を示す
断面図である。図5は、バイポーラ型トランジスタ31
の活性ベース40近傍の拡大断面図である。図6は、バ
イポーラ型トランジスタ31の平面構成を概念的に表わ
した図面である。また、図7は、当該バイMOS型IC
を構成するNチャンネル型のMOSFET81の構成を
示す断面図である。
【0034】図4に基づいて、バイポーラ型トランジス
タ31の形成された部分の構造を説明する。P型の半導
体基板32には、N+型の埋め込み層34が形成され、
埋め込み層34の上にNウェル領域36が形成されてい
る。半導体基板32およびNウェル領域36の上には、
部分的に素子分離用のフィールド酸化膜38が形成され
ている。
【0035】フィールド酸化膜38の形成されていない
部分のNウェル領域36には、P-型の活性ベース40
およびN+型の拡散層42が、所定距離を隔てて形成さ
れている。拡散層42は、埋め込み層34に接続するよ
うに形成されている。
【0036】活性ベース40の上部には、N+型のエミ
ッタ44(エミッタ領域、第2の半導体領域)およびP
+型の外部ベース48が、所定距離を隔てて形成されて
いる。なお、この実施形態においては、活性ベース40
および外部ベース48が、ベース領域(第1の半導体領
域)に該当する。一方、拡散層42の上部には、N+
のコレクタ46(コレクタ領域)が形成されている。
【0037】活性ベース40および外部ベース48の表
面(第1の半導体表面)とエミッタ44の表面(第2の
半導体表面)との境界線41(図5参照)上には、後述
するゲート構造部62が、境界線41に沿って略環状に
形成されている(図6参照)。
【0038】活性ベース40および外部ベース48の表
面には、ゲート構造部62の形成されている部分を除い
て、シリサイド層74が形成されている。エミッタ44
の表面には、ゲート構造部62の形成されている部分を
除いて、シリサイド層76が形成されている。コレクタ
46の表面には、シリサイド層78が形成されている。
また、ゲート構造部62の上部にも、シリサイド層80
が形成されている。電気抵抗の極めて小さいこれらの各
シリサイド層74、76、78、80が、低抵抗層に該
当する。
【0039】各シリサイド層74、76、78、80、
サイドウォール66(図5参照)およびフィールド酸化
膜38の上には、絶縁性を有する層間膜50が形成され
ている。層間膜50上には、ベース電極52、エミッタ
電極54およびコレクタ電極56が形成されている。
【0040】ベース電極52は、層間膜50に設けられ
たコンタクトホール50aを介して、活性ベース40お
よび外部ベース48の表面のシリサイド層74に接触し
ている。エミッタ電極54は、層間膜50に設けられた
コンタクトホール50bを介して、エミッタ44表面の
シリサイド層76に接触している。コレクタ電極56
は、層間膜50に設けられたコンタクトホール50cを
介して、コレクタ46表面のシリサイド層78に接触し
ている。
【0041】図5に拡大して示すように、前述のゲート
構造部62は、境界線41(図6参照)に沿って当該境
界線41上に帯状に形成されたシリコン酸化膜64と、
当該シリコン酸化膜64の上に形成されたポリシリコン
層70と、当該ポリシリコン層70の側面に形成された
シリコン酸化物により構成されたサイドウォール66と
を備えている。
【0042】したがって、シリサイド層74とシリサイ
ド層76とは、サイドウォール66により電気的に分離
された状態となっている。また、ポリシリコン層70の
下にはシリコン酸化膜64が配置されているため、境界
線41近傍において、活性ベース40の表面とエミッタ
44の表面とが電気的に接続されることはない。この実
施形態においては、ゲート構造部62を構成するシリコ
ン酸化膜64およびサイドウォール66が、分離帯68
に該当する。
【0043】このように、このバイポーラ型トランジス
タ31においては、活性ベース40および外部ベース4
8の表面を覆うように形成されたシリサイド層74と、
エミッタ44の表面を覆うように形成されたシリサイド
層76とを備え、これら2つのシリサイド層を、境界線
41に沿って当該境界線41上に形成された絶縁性を有
する分離帯68によって電気的に分離している。
【0044】したがって、活性ベース40および外部ベ
ース48の表面と、これに隣接するエミッタ44の表面
とを、相互に絶縁しつつ、それぞれ低抵抗化することが
できる。このため、バイポーラ型トランジスタ31の動
作を高速化することができる。また、安定した動作特性
を得ることができる。
【0045】また、図4に示すように、コレクタ46の
表面にも、シリサイド層78が形成され、当該シリサイ
ド層78は、フィールド酸化膜38によって、シリサイ
ド層74およびシリサイド層76と電気的に分離されて
いる(図6参照)。すなわち、コレクタ46の表面を、
活性ベース40および外部ベース48の表面ならびにエ
ミッタ44の表面から絶縁しつつ、低抵抗化することが
できる。このため、バイポーラ型トランジスタの動作
を、より高速化することができる。また、より安定した
動作特性を得ることができる。
【0046】また、図5に示すように、ゲート構造部6
2のポリシリコン層70の表面に形成されたシリサイド
層80は、サイドウォール66によって、シリサイド層
74およびシリサイド層76と電気的に分離されてい
る。
【0047】図6に示すように、略環状に形成されたシ
リサイド層80の一端は、フィールド酸化膜38上にお
いて、層間膜に形成されたコンタクトホール50dを介
して、所定電位の電極(図示せず)に接続される。当該
所定電位の電極とは、たとえば、グランド電位を有する
電極、電源電位を有する電極等が考えられる。
【0048】当該シリサイド層80を介して、図5に示
すポリシリコン層70にこのような電位を与えること
で、バイポーラ型トランジスタ31の動作特性を、さら
に安定化させることができる。この場合、シリサイド層
80の抵抗は極めて低い(ポリシリコン層70の10分
の1程度)ので、シリサイド層80を形成しない場合に
比べ、より安定化させることができる。
【0049】さて、上述のように、この実施形態におけ
るバイMOS型ICは、MOSFET81(図7参照)
をも備えている。図7に基づいて、MOSFET81の
形成された部分の構造を説明する。バイポーラ型トラン
ジスタ31部分と共通の半導体基板32には、LDD
(低濃度拡散ドレイン)構造を持つMOSFET81が
形成されている。
【0050】すなわち、半導体基板32には、N+型の
高濃度ソースHSおよび高濃度ドレインHDが形成され
ており、高濃度ソースHSおよび高濃度ドレインHDの
内側(チャネル形成領域CH側)には、それぞれ、低濃
度ソースLSおよび低濃度ドレインLDが形成されてい
る。
【0051】高濃度ソースHSおよび低濃度ソースLS
により、ソースSが構成されている。高濃度ドレインH
Dおよび低濃度ドレインLDにより、ドレインDが構成
されている。
【0052】チャネル形成領域CHの上には、ゲート酸
化膜84を介して、ポリシリコンにより構成されたゲー
ト88が形成されている。ゲート88の側面には、シリ
コン酸化物により構成されたサイドウォール86が形成
されている。ゲート酸化膜84、ゲート88およびサイ
ドウォール86を、MOSFET81のゲート構造部8
2という。このゲート構造部82は、前述のバイポーラ
型トランジスタ31のゲート構造部62(図5参照)と
同様の構造である。
【0053】ゲート構造部82、ソースSおよびドレイ
ンDの上には、バイポーラ型トランジスタ31部分と共
通の層間膜50が形成されている。層間膜50上には、
ドレイン電極90およびソース電極92が形成されてい
る。
【0054】後述するように、この実施形態において
は、MOSFET81のゲート構造部82を形成する
際、同時に、バイポーラ型トランジスタ31のゲート構
造部62を形成するようにしている。したがって、特に
工程を追加することなく、バイポーラ型トランジスタ3
1のゲート構造部62を形成することができる。このた
め、工程の追加を抑制しつつ、図5に示す分離帯68を
形成することができる。
【0055】つぎに、図1A〜図4に基づいて、バイポ
ーラ型トランジスタ31の製造方法を説明する。まず、
図1Aに示すように、P型の半導体基板32にN+型の
埋め込み層34およびNウェル領域36を形成したもの
を用意し、ウエハ表面に素子分離用のフィールド酸化膜
38を形成するとともに、Nウェル領域36に、P-
の活性ベース40およびN+型の拡散層42を形成す
る。拡散層42は、埋め込み層34に接続するように形
成する。
【0056】つぎに、図1Bに示すように、ウエハ表面
に、開口58aおよび58bを形成したレジスト58を
設け、レジスト58をマスクとして、高濃度のリン
(P)をイオン注入する。その後、レジスト58を除去
したあとアニールを行なうことにより、注入したリンを
拡散させ、図2Aに示すように、N+型のエミッタ44
およびコレクタ46を形成する。
【0057】つぎに、ウエハ表面に、開口60aを形成
したレジスト60を設け、レジスト60をマスクとし
て、高濃度のボロン(B)をイオン注入する。その後、
レジスト60を除去したあとアニールを行なうことによ
り、注入したボロンを拡散させ、図2Bに示すように、
+型の外部ベース48を形成する。
【0058】つぎに、活性ベース40の表面とエミッタ
44の表面との境界線41に沿って、境界線41上に
(図5、図6参照)ゲート構造部62を形成する。ゲー
ト構造部62を形成する手順を、図5を用いて説明す
る。
【0059】ゲート構造部62を形成するには、まず、
ウエハ表面を熱酸化することにより、活性ベース40、
外部ベース48およびエミッタ44の表面など、シリコ
ンの露出した部分に薄いシリコン酸化膜を形成する。つ
ぎに、その上に、CVD(Chemical Vapor Deposition
(化学的気相成長))法等を用いてポリシリコンを堆積
させ、該ポリシリコンにリン(P)をドープする。これ
によって導電性を有するポリシリコン層が形成される。
【0060】このようにして形成されたポリシリコン層
およびシリコン酸化膜に対して、RIE(反応性イオン
エッチング)法等を用いてエッチングを行なうことによ
り、所望の平面形状を有するシリコン酸化膜およびポリ
シリコン層を得る。この実施形態においては、境界線4
1(図6参照)に沿った略環状の平面形状を持つシリコ
ン酸化膜64およびポリシリコン層70が得られるよ
う、エッチングを行なった。
【0061】つぎに、ポリシリコン層70の上を含むウ
エハ表面に、CVD法等を用いてシリコン酸化物を堆積
させ、堆積したシリコン酸化物の層に対して、RIE法
等を用いてエッチバックを行なうことにより、サイドウ
ォール66を形成する。サイドウォール66は、ポリシ
リコン層70の両側面を覆うように形成される。
【0062】このようにして、ゲート構造部62を形成
する。当該ゲート構造部62は、上述のように、図7に
示すMOSFET81のゲート構造部82を形成する工
程において、同時に形成される。
【0063】つぎに、図3Aに示すように、ウエハ表面
に、スパッタリング法等を用いてチタン(Ti)(所定
の金属)を堆積させることにより、チタン層72を形成
する。なお、この実施形態においては、チタン層72の
膜厚を約600〜1000オングストロームとしてい
る。
【0064】つぎに、シリサイド化を行なう。シリサイ
ド化は、短時間アニールを行なうことにより、チタン層
72を構成するチタンと、チタン層72に接するシリコ
ン表面とを反応させることにより行なう。したがって、
チタン層72に接している活性ベース40、外部ベース
48、エミッタ44、コレクタ46およびポリシリコン
層70の各表面がシリサイド化されることになる。
【0065】シリコン酸化物で構成されているフィール
ド酸化膜38およびサイドウォール66はシリサイド化
されないので、これらの上のチタンは未反応のままであ
る。この後、選択エッチングを行なうことにより、未反
応チタンのみを除去する。
【0066】つぎに、再度、短時間アニールを行なうこ
とにより、シリサイド化された活性ベース40、外部ベ
ース48、エミッタ44、コレクタ46およびポリシリ
コン層70の各表面を低抵抗化する。このようにして、
図3Bに示すように、低抵抗のシリサイド層74、7
6、78、80が得られる。
【0067】つぎに、図4に示すように、ウエハ表面
に、コンタクトホール50a、50b、50cを形成し
た層間膜50を設け、その後、アルミ配線工程におい
て、ベース電極52、エミッタ電極54およびコレクタ
電極56を形成する。このようにして、バイポーラ型ト
ランジスタ31が形成される。
【0068】なお、上述の実施形態においては、図1B
〜図2Bに示すように、N+型のエミッタ44およびコ
レクタ46ならびにP+型の外部ベース48を形成し、
その後、ゲート構造部62を形成するよう構成したが、
この発明は、このような製造方法に限定されるものでは
ない。
【0069】たとえば、先にゲート構造部62を形成
し、その後、N+型のエミッタ44およびコレクタ46
ならびにP+型の外部ベース48を形成するよう構成す
ることもできる。すなわち、図1Aに示す工程の後、図
9Aに示すように、ゲート構造部62を形成する。
【0070】つぎに、図9Bに示すように、ウエハ表面
に、開口58aおよび58bを形成したレジスト58を
設け、レジスト58およびゲート構造部62をマスクと
して、高濃度のリン(P)をイオン注入する。その後、
レジスト58を除去したあとアニールを行なうことによ
り、注入したリンを拡散させ、図10に示すように、N
+型のエミッタ44およびコレクタ46を形成する。
【0071】つぎに、図10に示すように、ウエハ表面
に、開口60aを形成したレジスト60を設け、レジス
ト60をマスクとして、高濃度のボロン(B)をイオン
注入する。その後、レジスト60を除去したあとアニー
ルを行なうことにより、注入したボロンを拡散させるこ
とにより、図2Bに示すように、P+型の外部ベース4
8を形成する。図3A以後の工程は、前述の製造方法と
同様である。
【0072】このように、先にゲート構造部62を形成
し、その後、N+型のエミッタ44およびコレクタ46
ならびにP+型の外部ベース48を形成するよう構成す
ることにより、製造工程の増加を抑制することができる
ので、さらに好都合である。
【0073】これは、以下の理由による。すなわち、図
7に示すMOSFET81においては、ゲート構造部8
2を形成し、その後、当該ゲート構造部82に自己整合
的にN+型の高濃度ソースHSおよび高濃度ドレインH
Dを形成するようにしている。また、バイMOS型IC
が、さらにPチャンネル型のMOSFET(図示せず)
を備えるバイCMOS型ICである場合には、同様なゲ
ート構造部に自己整合的にP+型の高濃度ソースHSお
よび高濃度ドレインHDを形成することになる。
【0074】したがって、Nチャンネル型のMOSFE
T81のN+型の高濃度ソースHSおよび高濃度ドレイ
ンHDを形成する際、同時に、バイポーラ型トランジス
タ31のN+型のエミッタ44およびコレクタ46を形
成し、Pチャンネル型のMOSFETのP+型の高濃度
ソースHSおよび高濃度ドレインHDを形成する際、同
時に、バイポーラ型トランジスタ31のP+型の外部ベ
ース48を形成するように構成すれば、バイポーラ型ト
ランジスタ31のゲート構造部62のみならず、N+
のエミッタ44およびコレクタ46ならびにP+型の外
部ベース48をも、MOSFETを形成する際、同時
に、形成することができる。
【0075】つまり、特に工程を追加することなく、バ
イポーラ型トランジスタ31のゲート構造部62のみな
らず、N+型のエミッタ44およびコレクタ46ならび
にP+型の外部ベース48をも形成することができるの
である。
【0076】なお、上述の各実施形態においては、シリ
サイド層80を介してポリシリコン層70に所定電位を
与えるよう構成したが、必ずしもこのように構成する必
要はない。
【0077】また、上述の各実施形態においては、活性
ベース40、外部ベース48、エミッタ44、コレクタ
46の各表面を全て低抵抗化するよう構成したが、必ず
しもこれら各表面を全て低抵抗化する必要はない。たと
えば、コレクタ46の表面を活性化しないよう構成する
こともできる。
【0078】また、外部ベース48の表面を活性化しな
いよう構成することもできる。この場合、活性ベース4
0のみが第1の半導体領域に該当し、活性ベース40の
表面のみが第1の半導体表面に該当する。
【0079】また、上述の各実施形態においては、バイ
ポーラ型トランジスタとして、NPN型のバイポーラ型
トランジスタを例に説明したが、バイポーラ型トランジ
スタは、これに限定されるものではない。たとえば、P
NP型のバイポーラ型トランジスタにも、この発明を適
用することができる。
【0080】また、上述の各実施形態においては、バイ
ポーラ型トランジスタとともに混載されるMOSFET
として、Nチャンネル型のMOSFETを例に説明した
が、MOSFETはこれに限定されるものではない。た
とえば、Pチャンネル型のMOSFETや、これらを組
合せたC−MOSFETにも、この発明を適用すること
ができる。
【0081】また、この発明は、MOSFETを併せて
有する半導体装置に限定されるものではない。図7に示
すようなゲート構造部82を有する半導体素子を備えた
半導体装置一般に適用することができる。
【0082】さらに、この発明は、図7に示すようなゲ
ート構造部82を有する半導体素子を併せて備えた半導
体装置に限定されるものではない。たとえば、図4に示
すようなバイポーラ型トランジスタ31のみを備えた半
導体装置にも、この発明を適用することができる。ただ
し、この場合には、ゲート構造部62を形成するための
工程を、バイポーラ型トランジスタ31のためにわざわ
ざ設ける必要がある。
【0083】また、上述の各実施形態においては、分離
帯として、図5に示すようなゲート構造部62の一部で
ある分離帯68を例に説明したが、分離帯は、このよう
な形態に限定されるものではない。たとえば、帯状に形
成した絶縁層のみで分離帯を構成することもできる。
【0084】図8に、このような分離帯を用いたバイM
OS型IC(半導体装置)の一部を拡大して示す。すな
わち、図8は、このようなバイMOS型ICを構成する
NPN型のバイポーラ型トランジスタ101の活性ベー
ス40近傍の拡大断面図である。活性ベース40の表面
とエミッタ44の表面との境界線41の上には、図5に
示すゲート構造部62の代わりに、絶縁層(分離帯)1
02が形成されている。
【0085】絶縁層102は、シリコン酸化物によって
構成されているので、絶縁性を有し、かつ、その表面は
シリサイド化されない。したがって、活性ベース40お
よび外部ベース48の表面に形成されたシリサイド層7
4と、エミッタ44の表面に形成されたシリサイド層7
6とを、電気的に分離することができる。
【0086】なお、上述の各実施形態においては、シリ
コン酸化物を用いて分離帯を形成するようにしたが、分
離帯を形成する材料は、シリコン酸化物に限定されるも
のではなく、シリサイド化が実質的に不能で、絶縁性を
有する材料であればよい。
【0087】また、所定の金属として、チタンを用いた
が、所定の金属はチタンに限定されるものではない。所
定の金属として、チタンの他に、たとえば、コバルト
(Co)やニッケル(Ni)等のシリサイド化可能な金属
を用いることもできる。
【0088】上述の各実施形態においては、第1の半導
体領域および第2の半導体領域を構成するシリコンとし
て、単結晶シリコンを用いたが、シリコンに限定される
ものではない。
【0089】また、上述の各実施形態においては、低抵
抗層が、シリサイド化により得られる低抵抗層である場
合を例に説明したが、低抵抗層は、シリサイド化により
得られるものに限定されるものではない。また、分離帯
は、シリサイド化不能な材料で構成されたものに限定さ
れるものではない。
【0090】なお、上述の各実施形態においては、第1
の半導体領域と第2の半導体領域とを備えた半導体装置
として、バイポーラ型トランジスタを備えた半導体装置
を例に説明したが、この発明は、これに限定されるもの
ではない。
【0091】また、第1の半導体領域と第2の半導体領
域とが、異なる導電型(P導電型とN導電型)の半導体
領域である場合を例に説明したが、第1の半導体領域と
第2の半導体領域とが、同じ導電型の半導体領域(たと
えば、N+領域とN-領域)である場合にも、この発明を
適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aないし図1Bは、この発明の一実施形態
によるバイMOS型ICを構成するNPN型のバイポー
ラ型トランジスタ31の製造方法を説明するための断面
図である。
【図2】図2Aないし図2Bは、バイポーラ型トランジ
スタ31の製造方法を説明するための断面図である。
【図3】図3Aないし図3Bは、バイポーラ型トランジ
スタ31の製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の一実施形態によるバイMOS型IC
を構成するNPN型のバイポーラ型トランジスタ31の
構成を示す断面図である。
【図5】バイポーラ型トランジスタ31の活性ベース4
0近傍の拡大断面図である。
【図6】バイポーラ型トランジスタ31の平面構成を概
念的に表わした図面である。
【図7】この発明の一実施形態によるバイMOS型IC
を構成するNチャンネル型のMOSFET81の構成を
示す断面図である。
【図8】この発明の他の実施形態によるバイMOS型I
Cを構成するNPN型のバイポーラ型トランジスタ10
1の構成を示す断面図である。
【図9】図9Aないし図9Bは、NPN型のバイポーラ
型トランジスタ31の他の製造方法を説明するための断
面図である。
【図10】NPN型のバイポーラ型トランジスタ31の
他の製造方法を説明するための断面図である。
【図11】図11Aないし図11Bは、従来のバイMO
S型ICを構成するNPN型のバイポーラ型トランジス
タ1の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】図12Aないし図12Bは、従来のバイポー
ラ型トランジスタ1の製造方法を説明するための断面図
である。
【符号の説明】
31・・・・・・バイポーラ型トランジスタ 40・・・・・・活性ベース 41・・・・・・境界線 44・・・・・・エミッタ 48・・・・・・外部ベース 68・・・・・・分離帯 74、76・・・シリサイド層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板に設けられた半導体領域であっ
    て第1の半導体表面を有する第1の半導体領域と、 第1の半導体表面に隣接する第2の半導体表面を有する
    第2の半導体領域とを備えた半導体装置において、 第1の半導体表面と第2の半導体表面との境界線に沿っ
    て実質的に当該境界線上に形成された絶縁性を有する分
    離帯と、 第1の半導体表面および第2の半導体表面をそれぞれ覆
    うように形成された低抵抗層であって当該分離帯によっ
    て電気的に相互に分離された低抵抗層とを備えたことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1の半導体装置において、 前記低抵抗層は低抵抗化可能な前記第1の半導体表面お
    よび第2の半導体表面をそれぞれ低抵抗化することによ
    って得られる低抵抗層であり、 前記分離帯は実質的に低抵抗化不能な材料で構成されて
    いることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項2の半導体装置において、 前記第1の半導体領域および第2の半導体領域はシリコ
    ンにより構成され、 前記低抵抗層は所定の金属を用いてシリコン表面をシリ
    サイド化することに基づいて得られる低抵抗層であり、 前記分離帯は実質的に当該金属を用いてシリサイド化す
    ることが不能な材料により構成されていることを特徴と
    するもの。
  4. 【請求項4】請求項3の半導体装置において、 前記分離帯の構成要素であるシリコン酸化膜であって、
    前記第1の半導体表面と第2の半導体表面との境界線に
    沿って当該境界線上に帯状に形成されたシリコン酸化膜
    と、 当該シリコン酸化膜の上に形成されたポリシリコン層
    と、 分離帯の構成要素であるサイドウォールであって、当該
    ポリシリコン層の側面に形成されたシリコン酸化物によ
    り構成されたサイドウォールと、 当該ポリシリコン層の表面に形成された低抵抗層であっ
    て、当該サイドウォールによって第1の半導体表面の低
    抵抗層および第2の半導体表面の低抵抗層から電気的に
    分離された低抵抗層とを備えたことを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかの半導
    体装置において、 当該半導体装置はバイポーラ型トランジスタを備え、 前記第1の半導体領域は当該バイポーラ型トランジスタ
    のベース領域であり、前記第2の半導体領域は当該バイ
    ポーラ型トランジスタのエミッタ領域であることを特徴
    とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の半導体装置において、 さらに、前記バイポーラ型トランジスタのコレクタ領域
    の表面に、前記第1の半導体表面の低抵抗層および第2
    の半導体表面の低抵抗層から電気的に分離された低抵抗
    層を設けたことを特徴とするもの。
  7. 【請求項7】低抵抗化可能な第1の半導体表面を有する
    第1の半導体領域と、第1の半導体表面に隣接する低抵
    抗化可能な第2の半導体表面を有する第2の半導体領域
    とを形成した半導体基板を用意し、 絶縁性を有しかつ低抵抗化不能な材料で構成された分離
    帯を、第1の半導体表面と第2の半導体表面との境界線
    に沿って当該境界線上に形成し、 所定の低抵抗化処理を行なうことによって、第1の半導
    体表面および第2の半導体表面をそれぞれ覆う低抵抗層
    であって分離帯によって相互に電気的に分離された低抵
    抗層を形成することを特徴とする、半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】請求項7の半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第1の半導体領域および第2の半導体領域はシリコ
    ンにより構成されており、 前記低抵抗化処理は所定の金属を用いてシリコン表面を
    シリサイド化するシリサイド形成処理を含む処理であ
    り、 前記分離帯の一部であるシリコン酸化膜を、第1の半導
    体表面と第2の半導体表面との境界線に沿って当該境界
    線上に帯状に形成し、 当該シリコン酸化膜の上にポリシリコン層を形成し、 前記分離帯の一部であるサイドウォールであってシリコ
    ン酸化物により構成されたサイドウォールを、当該ポリ
    シリコン層の側面に形成し、 その後、前記シリサイド形成処理を含む処理を行なうこ
    とによって、第1の半導体表面および第2の半導体表面
    をそれぞれ覆う低抵抗層であって分離帯によって相互に
    電気的に分離された低抵抗層を形成するとともに、当該
    サイドウォールによって第1の半導体表面の低抵抗層お
    よび第2の半導体表面の低抵抗層から電気的に分離され
    た低抵抗層を当該ポリシリコン層の表面に形成すること
    を特徴とするもの。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005252158A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Yamaha Corp バイポーラトランジスタとその製法
JP2009295654A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP2012522362A (ja) * 2009-03-27 2012-09-20 ナショナル セミコンダクタ コーポレイション 非単結晶半導体間隔部分がベース・リンク長を制御するバイポーラ接合トランジスタを有する半導体構成体の構成及び製造

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