JP3022343B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3022343B2
JP3022343B2 JP8268362A JP26836296A JP3022343B2 JP 3022343 B2 JP3022343 B2 JP 3022343B2 JP 8268362 A JP8268362 A JP 8268362A JP 26836296 A JP26836296 A JP 26836296A JP 3022343 B2 JP3022343 B2 JP 3022343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に係わり、特に外部ベース領域を改良したバイ
ポーラトランジスタを有する半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の深さ方向に対し、エミッ
タ、ベース、コレクタの不純物プロファイルを有するバ
イポーラトランジスタ、即ち縦型バイポーラトランジス
タは高速性、高駆動力能力、リニアリティーに優れ、ス
ーパーコンピュータの超高速演算用集積回路や超高周波
発信受信用集積回路など幅広く用いられている。
【0003】しかしながら近年、製造技術の発達により
素子の微細化が進み、CMOSトランジスタでも縦型バ
イポーラトランジスタに劣らぬ高速性を持つようになっ
てきている。
【0004】したがってバイポーラトランジスタのさら
なる高速性を図るためには、素子の微細化と同時に寄生
容量の低減が不可欠であり、とりわけベース−コレクタ
間容量を低下させることが重要である。
【0005】図5にコンベンショナルな縦型バイポーラ
トランジスタを示す。(A)は平面図、(B)は(A)
のB−B部の断面図である。
【0006】同図において、P- 型シリコン基板601
の主面にN型コレクタ拡散層602および素子間分離酸
化膜603が形成され、N型コレクタ拡散層602内に
P型ベース拡散層604が形成され、エミッタ多結晶シ
リコン605との接触で形状が決定されるN+ 型エミッ
タ拡散層606がP型ベース拡散層604内に形成され
ている。このN+ 型エミッタ拡散層606下のP型ベー
ス拡散層604の箇所が真性ベース領域となり、その周
りのP型ベース拡散層604の箇所が外部ベース領域と
なる。またこのN+ 型エミッタ拡散層606の平面形状
はY方向を延在する長辺とそれと直角方向のX方向を延
在する短辺を有する長方形である。
【0007】さらに、層間絶縁膜607にベースコンタ
クト孔608Bを含む各コンタクト孔608がそれぞれ
形成されている。そして、コレクタコンタクト孔608
を通してコレクタ電極配線609がN型コレクタ拡散層
602に接続し、エミッタコンタクト孔608を通して
エミッタ電極配線609がエミッタ多結晶シリコン60
5に接続し、ベースコンタクト孔608Bを通してベー
ス電極配線609BがP型ベース拡散層604に接続し
ている。これらの電極配線は通常アルミ系の配線材料か
ら構成される金属電極配線である。
【0008】この従来のトランジスタではN+ エミッタ
拡散層606の長辺に対向する外部ベース領域にエミッ
タ拡散層とほぼ同じ長さを持つコンタクト孔608Bを
開口して、ベース電極配線609Bを接続形成してい
た。
【0009】また、N+ エミッタ拡散層606の長辺と
直交するX方向の外部ベース領域の幅は、製造装置の能
力で決定され、a:アルミ電極配線−アルミ電極配線間
の間隔と、b:コンタクト孔に対するアルミ電極配線の
オーバーラップマージンと、c:コンタクト孔の最小幅
と、d:素子間分離酸化膜とコンタクト孔間のマージン
との総和(a+b+c+d)で決まり、この幅がベース
拡散層面積を増大させていた。
【0010】例えば、N+ エミッタ拡散層606の平面
形状が3.6μm×1.8μmの場合に、上記(a+b
+c+d)等から、図5(A)において、P型ベース拡
散層604のY方向の寸法L=4.8μm、X方向の寸
法M=4.6μmとなる。
【0011】したがって外部ベースの面積は、(4.8
×4.6)−(3.6×1.8)=15.68μm2
大きな面積となり、ベース−コレクタ間容量が大きくな
ってしまう。
【0012】一方、特開平5−343628号公報で
は、外部ベース領域から高融点金属のシリコン化合物
(以下、シリサイド、と称す)を引き出すように形成す
ることによって外部ベース領域の面積を縮小するととも
に、引き出し電極をシリサイドとしたことによって低い
外部ベース抵抗を実現する技術が開示している。このよ
うに外部ベース領域の面積を縮小すればベース−コレク
タ間容量を低減することにつながる。
【0013】この方法を図4(A)から(D)を参照し
てその製造工程を説明する。
【0014】まず図4(A)に示すように、P- 型半導
体基板501にN型コレクタ拡散層502、素子分離酸
化膜503、P型ベース拡散層504を形成する。
【0015】次に図4(B)に示すように、ベース拡散
層504上の薄い酸化膜の一部を開孔した後、多結晶シ
リコン膜を成長し、これに砒素を高濃度にイオン注入す
る。この多結晶シリコン膜をパターニングしてN型エミ
ッタ不純物の拡散源(以下、エミッタ多結晶シリコン、
と称す)505を形成し、熱処理を行って砒素をベース
拡散層504中に拡散して、N+ 型エミッタ拡散層50
6を形成する。さらにCVD法によりシリコン酸化膜を
堆積した後、異方性プラズマエッチングを行ってエミッ
タ多結晶シリコン505の側面にサイドウォール酸化膜
507を形成する。
【0016】次に図4(C)に示すように、高融点金属
膜508(ここでは例としてチタンを取り上げる)を6
0〜100nmの厚さにスパッタ法を用いて成長する。
続いてフォトレジスト509を塗布しパターニングを行
った後、外部ベース領域に隣接する素子分離膜503上
のチタン膜508にシリコンイオンを注入エネルギー4
0〜80keV、ドーズ量1×1017〜1×1018cm
-2注入する。
【0017】次に図4(D)に示すように、フォトレジ
ストを剥離した後、窒化膜雰囲気中で700から800
℃のランプアニールを行うことで、チタン膜508は外
部ベース領域およびコレクタ電極引き出し領域では下層
のシリコンと、エミッタ領域ではエミッタ多結晶シリコ
ンと、シリコンイオン注入した領域ではチタン膜中のシ
リコンとそれぞれ反応してチタンシリサイド510が形
成される。
【0018】そして素子分離酸化膜503およびサイド
ウォール酸化膜507上の反応生成物および未反応のチ
タンはアンモニアと過酸化水素水の混合液でエッチング
除去する。最後に層間絶縁膜511堆積後、電極引き出
し用のベースコンタクト512Bを含む各コンタクト孔
512を開け、ベースアルミ電極配線513Bを含む各
アルミ電極配線513を形成して各領域の電極とする。
【0019】このとき、ベース領域504の電極引き出
しは素子分離酸化膜503上に形成されたシリサイド5
10にアルミ電極配線513Bを接続することにより行
われる。
【0020】この方法によれば、外部ベース領域のエミ
ッタの長辺と直交する方向の幅は、十分抵抗の低いシリ
サイド層を形成するのに必要な拡散層の幅の分だけあれ
ばよく、コンベンショナルなトランジスタに比べ大幅に
ベース面積が低減されることになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す外部ベース領域の面積を低減したバイポーラトラン
ジスタおよびその製造方法では、外部ベース電極に接続
するシリサイド層を素子分離酸化膜上に引き出すために
シリコンイオンを注入しなくてはならず、この際、所望
の形状にシリサイド層を形成するために、フォトレジス
トをマスクにして部分的にシリコンイオン注入を行って
いる。
【0022】このためフォトリソグラフィ工程が必要と
なるばかりでなく、1×1017〜1×1018cm-2もの
ドーズ量のシリコンイオンを注入するには非常に長い時
間を要するという欠点がある。
【0023】したがって本発明の目的は、シリサイド層
を素子分離酸化膜上に引き出すための上記余分工程を必
要とせずに外部ベース領域の面積を縮小することによ
り、ベース−コレクタ間容量を低減することができる半
導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、縦型バ
イポーラトランジスタを有する半導体装置において、前
記縦型バイポーラトランジスタの外部ベース領域上に高
融点金属シリサイドが形成されており、エミッタ拡散層
の長辺の一端から他端に向けて70%以上の長辺部分に
対向する外部ベース領域は連続的に狭幅部となってお
り、前記他端近傍の長辺部分に対向する外部ベース領域
は広幅部となっており、前記狭幅部および広幅部のうち
広幅部上のみにベース電極配線を接続するためのコンタ
クト孔が設けられているコンタクト孔が設けられている
半導体装置にある。ここで、前記外部ベース領域の前記
狭幅部において高融点金属と反応して前記高融点シリサ
イドを形成するシリコン基板表面の幅は、低抵抗の金属
シリサイドを形成するのに必要な幅以上、例えば0.6
μm以上であることが好ましい。
【0025】本発明の他の特徴は、縦型バイポーラトラ
ンジスタを有する半導体装置において、前記縦型バイポ
ーラトランジスタの外部ベース領域上に高融点金属シリ
サイドが形成されており、前記外部ベース領域のうちエ
ミッタ拡散層の長辺及び短辺を取りまいてこれらの周辺
の全部分に対向した前記外部ベース領域の第1の領域部
分上にはベース電極配線を接続するためのコンタクト孔
が設けられておらず、一短辺側の前記第1の領域部分の
外側に該第1の領域部分と隣接して位置する前記外部ベ
ース領域の第2の領域部分上にベース電極配線を接続す
るためのコンタクト孔が設けられている半導体装置にあ
る。ここで前記外部ベース領域の第1の領域部分におい
て高融点金属と反応して前記高融点シリサイドを形成す
るシリコン基板表面の幅は、低抵抗の金属シリサイドを
形成するのに必要な幅以上、例えば0.6μm以上であ
ることが好ましい。さらに、前記コンタクト孔は前記エ
ミッタ拡散層の長辺方向に延在した前記外部ベース領域
の第2の領域部分上に設けられていることができる。
【0026】また上記半導体装置の記載の高融点金属シ
リサイドの形成は、半導体基板表面をイオン注入により
アモルファス化し、しかる後、高融点金属膜を半導体基
板全面に堆積し、ランプアニールを行ってベース拡散層
領域の露出したシリコンと反応させた後、未反応の高融
点金属をエッチング除去して形成することが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。
【0028】図1(A)は本発明の実施の形態の縦型ト
ランジスタの平面図であり、図1(B)および図1
(C)はそれぞれ図1(A)のB−B部およびC−C部
の断面図である。また図2(A)〜(D)は図1の縦型
NPNトランジスタを製造する本発明の実施の形態の方
法を工程順に示す断面図である。
【0029】本発明の第1の実施の形態の縦型NPNト
ランジスタは図1(A)〜(C)に示すように、P-
シリコン基板101の主面にN型コレクタ拡散層102
および素子間分離酸化膜103が形成され、N型コレク
タ拡散層102内にP型ベース拡散層104が形成さ
れ、エミッタ多結晶シリコン105との接触で形状が決
定されるN+ 型エミッタ拡散層106がP型ベース拡散
層104内に形成されている。このN+ 型エミッタ拡散
層106下のP型ベース拡散層104の箇所が真性ベー
ス領域となり、その周りのP型ベース拡散層104の箇
所が外部ベース領域となる。エミッタ多結晶シリコン1
05の側面にはサイドウォール酸化膜107が形成され
ている。またこのN+ 型エミッタ拡散層106の平面形
状はY方向を延在する長辺とそれと直角方向のX方向を
延在する短辺を有する長方形である。
【0030】この実施の形態において、N+ 型エミッタ
拡散層106の長辺に対向した外部ベース領域104は
X方向の寸法が小の狭幅部104SとX方向の寸法が大
の広幅部104Lとから構成されている。
【0031】また、エミッタ多結晶シリコン105の上
面およびコレクタ拡散層102のコンタクト部ととも
に、P型ベース拡散層104の外部ベース領域の露出し
た基板の全表面にチタンシリサイド層109が形成され
ている。
【0032】そして、層間絶縁膜110にベースコンタ
クト孔111Bを含む各コンタクト孔111がそれぞれ
形成されている。ここで、ベースコンタクト孔111B
は外部ベース領域104の狭幅部104Sおよび広幅部
104Lのうち、広幅部104L上のみに形成されてい
る。
【0033】コレクタコンタクト孔111を通してコレ
クタ電極配線112がN型コレクタ拡散層102のチタ
ンシリサイド層109に接続し、エミッタコンタクト孔
111を通してエミッタ電極配線112がエミッタ多結
晶シリコン105のチタンシリサイド層109に接続
し、ベースコンタクト孔111Bを通してベース電極配
線112BがP型ベース拡散層104の幅広部104L
のチタンシリサイド層109に接続している。これらの
電極配線は通常アルミ系の配線材料から構成される金属
電極配線である。
【0034】このようにN+ 型エミッタ拡散層106の
長辺に対向した外部ベース領域の面積を削減するため
に、外部ベース領域上にチタンシリサイドを形成してお
り、アルミ金属配線を施すためのコンタクト孔をその上
に開けてベースコンタクト部となる部分のみのベース拡
散層を広げているから外部ベース領域の面積が減少し、
ベース−コレクタ間容量を低減することができる。
【0035】この外部ベース領域の面積の削減の度合い
はエミッタ拡散層の長辺方向の長さによって異なるが、
外部ベース領域の広幅部104Lはコンタクト構造を得
るためにのみ存在すればよいから、一般的にはエミッタ
拡散層106の長辺の70%以上、図1(A)の平面図
ではエミッタ拡散層106の長辺の上端から下方向に7
0%以上の部分に対応した外部ベース領域が狭幅部10
4Sであることが好ましい。
【0036】またこの狭幅部104Sにおけるシリコン
基板表面の幅(X方向の寸法)を0.6μm以上にする
ことにより、チタンシリサイド層109を十分低抵抗に
形成することができる。これにより0.6μm以上の幅
(X方向の寸法)を有したチタンシリサイド層109が
狭幅部104SをY方向を延在する構成となっている。
【0037】例えば、N+ エミッタ拡散層106の平面
形状(Y×X)を3.6μm×1.8μmとすると、図
5と同様に、L=4.8μm、M=4.6μmとなり、
E=1.6μm、F=3.4と試算されるから、外部ベ
ースの面積は、(4.8×4.6)−{(3.6×1.
8)−(3.4×1.6)}=10.16μm2 と縮小
される。すなわち、F×Eだけ縮小される。
【0038】この場合、外部ベース領域の面積の削減の
度合いは図5の外部ベース領域の面積が15.6μm2
であったから、本発明では約35%面積が縮小したこと
になる。
【0039】また本発明は、層間絶縁膜上にチタンシリ
サイド層を延在させてそこにベース金属電極配線と接続
するコンタクト部を形成するようなものではないから、
図4の従来技術の不都合は全く関係ない。
【0040】さらに、縦型NPNバイポーラトランジス
タと横型PNPバイポーラトランジスタとを集積化する
場合には、横型PNPトランジスタのコレクタ拡散層と
縦型NPNバイポーラトランジスタの外部ベース領域と
は同一の拡散工程で連続的に形成される。したがって本
発明の縦型NPNバイポーラトランジスタを採用してそ
の外部ベース領域の面積を削減することは横型PNPト
ランジスタのコレクタ拡散層の面積も削減したこととな
り、横型PNPトランジスタのベース−コレクタ間容量
も小さくすることができる。
【0041】次に図2(A)〜(D)を参照して本発明
の実施の形態の製造方法を説明する。
【0042】先ず図2(A)に示すように、P- 型半導
体基板101を用意し、コレクタ拡散層102、素子間
分離酸化膜103、P型ベース拡散層104をそれぞれ
形成する。コレクタ拡散層、ベース拡散層の濃度および
深さは集積回路の耐圧によって異なる。また素子間分離
酸化膜103は通常のLOCOS法かまたはリセスLO
COS法などで300〜500nm程度の厚さに形成す
る。
【0043】次に図2(B)に示すように、ベース拡散
層上の薄い酸化膜の一部を開孔した後、多結晶シリコン
膜を150〜300nm程度成長してこれにエネルギー
50〜70keV、ドーズ量5×1015〜1×1016
-2の砒素のイオン注入を行う。この多結晶シリコンを
所望の形状にパターニングしてエミッタ多結晶シリコン
105を形成し、熱処理を行って砒素をベース拡散層中
に拡散してN+ 型エッミタ拡散層106を形成する。さ
らにCVD法によりシリコン酸化膜150〜300nm
を堆積した後、異方性プラズマエッチングを行ってサイ
ドウォール酸化膜107を形成する。ここまでは図4に
示した従来の外部ベース領域を削減したNPNトランジ
スタの製造方法と同一である。
【0044】次に図2(C)に示すように、高融点金属
であるチタン膜108を300〜100nmの厚さスパ
ッタ法で成長し、窒素雰囲気中で700から800℃程
度のランプアニール処理を行うことで下地のシリコンと
チタンが反応してチタンシリサイド層109が形成され
る。この際、予めチタン膜をスパッタする前にシリコン
基板全面に砒素イオンを3〜5×1014cm-2程度注入
して拡散層表面をアモルファス化しておくとチタンシリ
サイドが形成され易い。
【0045】次に、素子分離酸化膜103およびサイド
ォール酸化膜107上の反応生成物および未反応のチタ
ン膜108をアンモニアと過酸化水素水の混合液でエッ
チング除去する。
【0046】最後に図2(D)に示すように、層間絶縁
膜110を成長し、これにベースコンタクト孔111B
を含む各コンタクト孔111を開け、ベースアルミ電極
配線112Bを含む各アルミ電極配線112を接続形成
して素子を完成する。
【0047】以上のような工程で製造した場合、図4に
示した従来の外部ベース領域を削減したNPNトランジ
スタの製造方法に比べ、フォトリソグラフィ工程1回分
と1×1017〜1×1018cm-2という高ドーズ量のシ
リコンイオン注入工程が省略できる。
【0048】図3は本発明の他の実施の形態のNPNト
ランジスタを示す平面図である。尚、図3において図1
と同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるか
ら、重複する説明は省略する。
【0049】図3の実施の形態では、エミッタ拡散層1
06の長辺の全ての部分に対向した外部ベース領域は全
て低抵抗のシリサイドを形成するのに必要な狭い幅とし
ており、ベース金属電極配線112Bのコンタクト孔1
11Bは、外部ベース領域のエミッタ拡散層の長辺方向
(Y方向)に延在させたところに開口している。
【0050】この実施の形態の利点はエミッタ拡散層の
長辺と直交する方向にエミッタ金属電極配線を延在させ
ることができることにある。即ち、この配線幅を太くす
ることができ、大電流を流すトランジスタに適してい
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、縦型NP
Nトランジスタの外部ベース領域の拡散層上に高融点金
属シリサイドを形成し、エミッタの長辺に対向する部分
の外部ベース領域の面積を削減したので、ベース−コレ
クタ接合容量が低減し、集積回路の高速化を可能として
いる。
【0052】また本発明は比較的簡単な製造工程での作
り込みが可能であり、このために従来の外部ベース領域
を削減した縦型バイポーラトランジスタの製法に比べコ
ストダウン、TAT短縮を成らしめることを可能として
いる。
【0053】そして本発明では。コンタクト孔の面積が
小さくなることによる外部ベース抵抗の増加は拡散層上
をシリサイド化したことにより補われている。
【0054】また実施の形態では説明を省略したが、本
発明の外部ベース領域に高濃度のボロン注入を行ってP
+ 型外部領域を形成し、外部ベース抵抗の低減をさらに
図っても良い。
【0055】さらに本発明はバイポーラ集積回路のみな
らず、Bi−CMOS集積回路にも適用できることはい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における縦型バイポーラト
ランジスタを示す図であり、(A)は平面図、(B)お
よび(C)はそれぞれ(A)のB−B部およびC−C部
の断面図である。
【図2】図1の縦型バイポーラトランジスタを製造する
実施の形態の方法を工程順に示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態における縦型バイポー
ラトランジスタを示す平面図である。
【図4】従来技術の縦型バイポーラトランジスタを製造
工程順に示す断面図である。
【図5】他の従来技術の縦型バイポーラトランジスタを
示す図であり、(A)は平面図、(B)はそれぞれ
(A)のB−B部の断面図である。
【符号の説明】
101,501,601 P- 型シリコン基板 102,502,602 N型コレクタ拡散層 103,503,603 素子間分離領域 104,504,604 P型ベース拡散層 105,505,605 エミッタ多結晶シリコン 106,506,606 N+ 型エミッタ拡散層 107,507 サイドウォール酸化膜 108,508 チタン膜 109,510 チタンシリサイド層 110,511,607 層間絶縁膜 111,111B,512,512B,608,608
B コンタクト孔 112,112B,513,513B609,609B
アルミ電極配線 509 フォトレジスト

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦型バイポーラトランジスタを有する半
    導体装置において、前記縦型バイポーラトランジスタの
    外部ベース領域上に高融点金属シリサイドが形成されて
    おり、エミッタ拡散層の長辺の一端から他端に向けて7
    0%以上の長辺部分に対向する外部ベース領域は連続的
    に狭幅部となっており、前記他端近傍の長辺部分に対向
    する外部ベース領域は広幅部となっており、前記狭幅部
    および広幅部のうち広幅部上のみにベース電極配線を接
    続するためのコンタクト孔が設けられていることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記外部ベース領域の前記狭幅部におい
    て高融点金属と反応して前記高融点シリサイドを形成す
    るシリコン基板表面の幅は、低抵抗の金属シリサイドを
    形成するのに必要な幅以上であることを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記低抵抗の金属シリサイドを形成する
    のに必要な幅は0.6μmであることを特徴とする請求
    項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 縦型バイポーラトランジスタを有する半
    導体装置において、前記縦型バイポーラトランジスタの
    外部ベース領域上に高融点金属シリサイドが形成されて
    おり、前記外部ベース領域のうちエミッタ拡散層の長辺
    及び短辺を取りまいてこれらの周辺の全部分に対向した
    前記外部ベース領域の第1の領域部分上にはベース電極
    配線を接続するためのコンタクト孔が設けられておら
    ず、一短辺側の前記第1の領域部分の外側に該第1の領
    域部分と隣接して位置する前記外部ベース領域の第2の
    領域部分上にベース電極配線を接続するためのコンタク
    ト孔が設けられていることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記外部ベース領域の第1の領域部分に
    おいて高融点金属と反応して前記高融点シリサイドを形
    成するシリコン基板表面の幅は、低抵抗の金属シリサイ
    ドを形成するのに必要な幅以上であることを特徴とする
    請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記低抵抗の金属シリサイドを形成する
    のに必要な幅は0.6μmであることを特徴とする請求
    項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記コンタクト孔は前記エミッタ拡散層
    の長辺方向に延在した前記外部ベース領域の第2の領域
    部分上に設けられていることを特徴とする請求項4記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載
    の高融点金属シリサイドの形成は、半導体基板表面をイ
    オン注入によりアモルファス化し、しかる後、高融点金
    属膜を半導体基板全面に堆積し、ランプアニールを行っ
    てベース拡散層領域の露出したシリコンと反応させた
    後、未反応の高融点金属をエッチング除去して形成する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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